JP6900254B2 - 車載ネットワーク中継装置および中継方法 - Google Patents

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Description

本発明は、車載ネットワーク中継装置および中継方法に関する。
近年、自動車等の車両の電子化に伴い、車両1台当たりの電子制御ユニット(ECU:Electronic Control Unit)が増加し、車載ネットワークのバス数も増えている。このため、異なるバスを相互に接続し、ECU間の通信を中継する中継装置が必要となる。
異なるバスに属する複数のECU間で送受信されるメッセージを中継装置で中継する場合、メッセージの種別毎に、中継処理の要不要、および、どのチャンネルに中継を行うかの判断を行う必要がある。例えば、特許文献1では、受信したメッセージを中継するための情報をルーティングテーブルとして保持し、そのルーティングテーブルを検索することで、中継の要不要等を判断する車載用の中継接続ユニットが開示されている。また、特許文献2では、受信したメッセージの識別情報を、受信した時点で中継情報記録手段に記録された識別情報と比較して該識別情報に対応する中継先ポートを判別する中継接続ユニットが開示されている。さらに、特許文献3では、中継フレーム判別手段によりルーティングテーブルを参照してフレームを中継すべきか否かを判定し、さらに中継すべきであると判定した場合には、ルーティングテーブルを参照して送信経路を導出する中継装置が開示されている。
特許第4917669号公報 特許第4861054号公報 特許第4799351号公報
上記特許文献1〜3に示すように、ルーティングテーブルを検索することで、受信したメッセージの中継の要不要等の判断を行うが、ルーティングテーブルの検索には時間がかかることから、メッセージの中継処理が遅延する要因にもなっており、改善の余地がある。
本発明は、メッセージの中継を迅速に行うことができる車載ネットワーク中継装置および中継方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る車載ネットワーク中継装置は、異なる複数のバスを相互に接続し、複数の前記バスのうちの1つから受信したメッセージを前記バスとは異なるバスに送信する車載ネットワーク中継装置であって、前記メッセージの送信先のバスを含むルーティング情報と、前記ルーティング情報の記憶領域上の保持位置を示す保持位置情報とを対応付けて保持するルーティング情報保持手段と、複数の前記保持位置情報から、受信した前記メッセージに含まれるメッセージ識別子に基づいて、前記ルーティング情報に対応する前記保持位置情報を特定する保持位置情報特定手段と、特定された前記保持位置情報に対応するルーティング情報を前記ルーティング情報保持手段から取得するルーティング情報取得手段と、受信した前記メッセージと取得された前記ルーティング情報とを対応付けて一時的に保持するバッファ手段と、を備え、前記保持位置情報は、前記メッセージ識別子と受信した前記メッセージの送信元のバスを示すバス識別子とを用いて演算により求めたメモリアドレスが含まれ、前記保持位置情報特定手段は、複数の前記保持位置情報から、前記メモリアドレスに基づいて、前記ルーティング情報に対応する前記保持位置情報を特定する、ことを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る車載ネットワーク中継方法は、異なる複数のバスを相互に接続し、複数の前記バスのうちの1つから受信したメッセージを前記バスとは異なるバスに送信する車載ネットワーク中継方法であって、前記メッセージの送信先のバスを含むルーティング情報と、前記ルーティング情報の記憶領域上の保持位置を示す保持位置情報とを対応付けて保持するルーティング情報保持手段における複数の前記保持位置情報から、受信した前記メッセージに含まれるメッセージ識別子に基づいて、前記ルーティング情報に対応する前記保持位置情報を特定する保持位置情報特定ステップと、特定された前記保持位置情報に対応するルーティング情報を前記ルーティング情報保持手段から取得するルーティング情報取得ステップと、受信した前記メッセージと取得された前記ルーティング情報とを対応付けて一時的に保持する保持ステップと、を備え、前記保持位置情報は、前記メッセージ識別子と受信した前記メッセージの送信元のバスを示すバス識別子とを用いて演算により求めたメモリアドレスが含まれ、前記保持位置情報特定ステップは、複数の前記保持位置情報から、前記メモリアドレスに基づいて、前記ルーティング情報に対応する前記保持位置情報を特定する、ことを特徴とする。
本発明に係る車載ネットワーク中継装置および中継方法によれば、メッセージの中継を迅速に行うことができる。
図1は、実施形態1に係る車載ネットワーク中継装置の概略構成を示すブロック図である。 図2は、実施形態1に係るルーティング情報保持部の構成例を示す図である。 図3は、実施形態1に係る保持位置情報の構成例を示す図である。 図4は、実施形態1に係るバッファ部の構成例を示す図である。 図5は、実施形態1に係る車載ネットワーク中継装置にて実行される中継処理を示すフローチャートである。 図6は、実施形態2に係る車載ネットワーク中継装置の概略構成を示すブロック図である。 図7は、実施形態2に係るルーティング情報保持部の構成例を示す図である。 図8は、実施形態2に係るバッファ部の構成例を示す図である。 図9は、実施形態3に係る車載ネットワーク中継装置の概略構成を示すブロック図である。 図10(A)〜図10(D)は、実施形態3に係る優先度調停を説明するための図である。 図11は、実施形態1の変形例に係るルーティング情報保持部の構成例を示す図である。
以下に、本発明に係る実施形態を図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態により本発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
[実施形態1]
図1は、実施形態1に係る車載ネットワーク中継装置の概略構成を示すブロック図である。図2は、実施形態1に係るルーティング情報保持部の構成例を示す図である。図3は、実施形態1に係る保持位置情報の構成例を示す図である。図4は、実施形態1に係るバッファ部の構成例を示す図である。図5は、実施形態1に係る車載ネットワーク中継装置にて実行される中継処理を示すフローチャートである。なお、図1は、車載ネットワーク中継装置が複数のバスを介して複数の電子制御ユニットに接続されている状態を示す。
本実施形態1に係る車載ネットワーク中継装置1Aは、自動車等の車両に搭載され、車両のエンジンや各種電子機器を制御する複数の電子制御ユニット(ECU:Electronic Control Unit)間での通信を中継するものである。車載ネットワーク中継装置1Aは、例えば、図1に示すように、異なる複数のバス21,22を相互に接続し、バス21に接続されたECU31と、バス22に接続されたECU32との間で送受信するメッセージを中継する。バス21,22は、いわゆるネットワークである。車載ネットワーク中継装置1Aは、互いに同一または異なる通信プロトコルを利用してECU31,32との間で通信を行う。通信プロトコルは、例えば、CAN(Controller Area Network)、LIN(Local Interconnect Network)、FlexRay(登録商標)、Ethernet(登録商標)等が挙げられる。車載ネットワーク中継装置1Aは、例えば、ECU31との間でCANプロトコルによる通信を行う一方、ECU32との間でFlexRayプロトコルによる通信を行う。車載ネットワーク中継装置1Aは、各通信プロトコルに規定されたデータフレームに従って通信を行う。このデータフレームには、メッセージの数やデータサイズが設定され、メッセージ識別子が付加される。メッセージ識別子は、例えば、図3に示すように、メッセージID(IDentification)132が用いられる。車載ネットワーク中継装置1Aは、メッセージ識別子により、例えば、最大2048種類のメッセージを識別することができる。また、車載ネットワーク中継装置1Aは、メッセージ識別子を使用してメッセージに優先順位を設定し、メッセージの衝突を防止することもできる。
車載ネットワーク中継装置1Aは、複数の受信部11A,11B,11Cと、ルーティング情報保持部12と、保持位置情報特定部13と、ルーティング処理部14と、バッファ部15と、複数の送信部16A,16B,16Cとを含んで構成される。
受信部11A〜11Cは、通信プロトコルを利用して、バス21等を介してECU31等からメッセージを受信する機能を有する。例えば、受信部11Aは、ECU31との間でCANプロトコルによる通信を行ってメッセージを受信する一方、受信部11Bは、ECU32との間でFlexRayプロトコルによる通信を行ってメッセージを受信する。受信部11A〜11Cは、それぞれが専用制御装置または車載ネットワーク中継装置1Aの各部を制御するCPU(Central Processing Unit)(不図示)等で構成されている。なお、受信部11A〜11Cは、それぞれが受信したメッセージを一時記憶するようにしてもよい。
ルーティング情報保持部12は、例えば、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)またはフラッシュメモリ等のデータ書き換え可能な不揮発性メモリを用いて構成され、図2に示すように、当該不揮発性メモリに保持位置情報121とルーティング情報122Aとを対応付けて保持する機能を有する。保持位置情報121は、ルーティング情報122Aを、不揮発性メモリに保持されている複数のルーティング情報122Aの中から特定するためのインデックス(索引)であり、ルーティング情報122Aの記憶領域上の保持位置を示す一意な識別子である。本実施形態1における保持位置情報121は、図3に示すように、メッセージID132に、受信したメッセージの送信元のバスを示すバス識別子を付加した情報である。バス識別子は、例えば、送信元のバスID131が用いられる。保持位置情報121は、メッセージID132にバスID131を付加して全体で16bitとしている。例えば、図3に示すバスID“0001”+メッセージID“000000010001”は、16進数に変換すると“1011”となり、図2に示すルーティング情報保持部12の“0X1011”に相当する。複数の保持位置情報121は、ルーティング情報保持部12の記憶領域上を順に配列されている。ルーティング情報122Aは、受信したメッセージのルーティング条件が定められたものである。ルーティング条件は、メッセージの送信先のバスを含んで構成される。メッセージの送信先のバスは、バス21等から設定される。例えば、図2に示すように、“送信先:バス0”の場合、バス0に対応するバスにメッセージを送信することを表す。また、“送信先:バス1,2”の場合、2つのバス1,2にそれぞれメッセージを送信(または配信)することを表す。“送信先:なし”の場合、どのバスにもメッセージを送信(または中継)しないことを表す。“送信先:全バス”の場合、送信元のバスを除く全バスに対してメッセージを送信することを表す。
保持位置情報特定部13は、複数の保持位置情報121から、受信したメッセージに含まれるメッセージ識別子に基づいて、ルーティング情報122Aに対応する保持位置情報121を特定する機能を有する。具体的には、保持位置情報特定部13は、メッセージID132にバスID131を付加した情報に基づいて、ルーティング情報保持部12から保持位置情報121を特定する。保持位置情報特定部13は、専用制御装置または上述したCPU等で構成されている。
ルーティング処理部14は、保持位置情報特定部13により特定された保持位置情報121に対応するルーティング情報122Aをルーティング情報保持部12から取得する。ルーティング処理部14は、専用制御装置または上述したCPU等で構成されている。
バッファ部15は、例えば、SRAM(Static Random Access Memory)またはDRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性メモリを用いて構成され、図4に示すように、当該揮発性メモリに、受信したメッセージとルーティング処理部14で取得されたルーティング情報122Aとを対応付けて一時的に保持する。バッファ部15は、送信部16A〜16Cに接続されている。
送信部16A〜16Cは、通信プロトコルを利用して、バス22等を介してECU32等にメッセージを送信する機能を有する。例えば、送信部16Aは、ECU32との間でFlexRayプロトコルによる通信を行ってメッセージを送信する。送信部16A〜16Cは、受信部11A〜11Cと同様に、それぞれが専用制御装置またはCPU等で構成されている。送信部16A〜16Cは、それぞれがバッファ部15に保持されているメッセージを読み出し、読み出したメッセージに対応付けて保持されているルーティング情報122Aに基づいてメッセージを送信する。
次に、車載ネットワーク中継装置1Aにて実行される中継処理の流れについて図5を参照して説明する。なお、本実施形態では、受信部11Aがバス21を介してECU31からメッセージを受信し、送信部16Aがバス22を介してECU32にメッセージを送信する。図示の中継処理は、ハードウェアで構成して実現することもできるし、ソフトウェアで実現することも可能である。ここではソフトウェアで実現することとし、動作内容を明瞭にするために、各ブロックの動作内容をプログラム言語(例えば、C言語等)で記述することができる。
まず、ステップS101では、受信部11Aは、メッセージを受信する。受信部11Aは、受信したメッセージを保持位置情報特定部13に送る。
次に、ステップS102では、保持位置情報特定部13は、受信したメッセージのメッセージID132にバスID131を付加した情報に基づいて、複数の保持位置情報121が保持されたルーティング情報保持部12から保持位置情報121を特定する。ここで、バスID131は、メッセージを受信した受信部11Aが特定したものであってもよいが、受信したメッセージに付加されたものであってもよいし、その他の方法で取得されたものであってもよい。保持位置情報特定部13は、ステップS101で受信したメッセージおよび特定した保持位置情報121をルーティング処理部14に送る。
次に、ステップS103では、ルーティング処理部14は、ステップS102で特定された保持位置情報121に対応するルーティング情報122Aをルーティング情報保持部12から取得する。ルーティング処理部14は、所得したルーティング情報122AおよびステップS101で受信したメッセージをバッファ部15に送る。
次に、ステップS104では、バッファ部15は、ステップS101で受信したメッセージとルーティング情報122Aとを対応付けて一時的に保持する。
次に、ステップS105では、送信部16Aは、バッファ部15に保持されているメッセージを読み出し、当該メッセージに対応付けて保持されているルーティング情報に基づいてメッセージを送信して、中継処理を終了する。
以上のように、本実施形態1に係る車載ネットワーク中継装置1Aは、ルーティング情報122Aと保持位置情報121とを対応付けて保持するルーティング情報保持部12と、受信したメッセージのメッセージID132にバスID131を付加した情報から保持位置情報121を特定する保持位置情報特定部13と、特定された保持位置情報121に対応するルーティング情報122Aをルーティング情報保持部12から取得するルーティング処理部14と、受信したメッセージとルーティング情報122Aとを対応付けて一時的に保持するバッファ部15とを備える。
本実施形態1に係る車載ネットワーク中継装置1Aおよび中継方法によれば、受信したメッセージに対応するルーティング情報122Aを、例えばルーティングテーブルから検索することなく取得することが可能となる。その結果、メッセージの中継処理に要する時間を短縮することができ、メッセージの中継を迅速に行うことができる。また、保持位置情報121の特定によりルーティング情報122Aの取得を迅速に行うことが可能となり、中継処理に要する時間を予測することが容易になる。
また、本実施形態1に係る車載ネットワーク中継装置1Aおよび中継方法によれば、メッセージID132にバスID131を付加した情報を保持位置情報121とする。これにより、異なるバスまたは異なる通信プロトコルで同一のメッセージIDが利用されている場合でも、保持位置情報121とルーティング情報122Aとの一対一の対応付けがより確実になされることから、ルーティング情報122Aの特定を迅速に行うことができる。
[実施形態2]
図6は、実施形態2に係る車載ネットワーク中継装置の概略構成を示すブロック図である。図7は、実施形態2に係るルーティング情報保持部の構成例を示す図である。図8は、実施形態2に係るバッファ部の構成例を示す図である。なお、本実施形態2は、上記実施形態1で説明したものと同様の機能を有する構成要素には同一の符号を付して、それらの説明を省略する。
本実施形態2に係る車載ネットワーク中継装置1Bは、ルーティング情報122Bが、図7に示すように、ルーティング条件として、メッセージの送信先のバスとメッセージの優先度とを含んで構成される点が車載ネットワーク中継装置1Aと異なる。また、車載ネットワーク中継装置1Bは、図6に示すように、複数のバッファ部15A,15B,15Cを有し、複数のバッファ部15A〜15Cが、バス毎に接続されている複数の送信部16A〜16Cのそれぞれに接続される構成である点が車載ネットワーク中継装置1Aと異なる。
ルーティング情報122Bに含まれるメッセージの優先度は、各バッファ部15A〜15Cにおいてルーティング情報122Bと対応付けられるメッセージの送信時の優先度を意味する。メッセージの優先度は、最も優先順位が高い“高”と、優先順位が中位である“中”と、優先順位が最も低い“低”とで構成される。なお、優先度は、3つに分けられているが、これに限定されるものではない。
バッファ部15A〜15Cは、上述した3つの優先度に対応して、3つに分けて設けられている。すなわち、各バッファ部15A〜15Cは、優先度毎に設けられている。例えば、バッファ部15Aが優先度“高”に対応し、バッファ部15Bが優先度“中”に対応し、バッファ部15Cが優先度“低“に対応する。バッファ部15A〜15Cは、バス毎にメッセージとルーティング情報122Bとを対応付けて一時的に保持する。例えば、バッファ部15Bは、図8に示すように、受信したメッセージと、当該メッセージの優先度が“中”で、かつ、送信先に“バス0”を含むルーティング情報122Bとを対応付けて保持する。
送信部16A〜16Cは、各バッファ部15A〜15Cに保持されているメッセージを読み出し、各メッセージに対応付けて保持されているルーティング情報122Bに基づいてメッセージを送信する(図5のステップS105に対応)。例えば、送信部16Aは、“バス0”に対応するバスに接続している場合、バッファ部15A〜15Cに保持されている複数のメッセージのうち、バッファ部15Aに保持されているルーティング情報122Bの優先度“高”に対応するメッセージを読み出し、“バス0”に対応するバスを介してメッセージを送信する。ここで、ルーティング情報の優先度“高”に対応するメッセージが複数のバッファ部15A〜15Cに保持されている場合には、複数の当該メッセージをすべて送信するように構成されていてもよい。次に、送信部16Aは、バッファ部15A〜15Cに保持されている複数のメッセージのうち、バッファ部15Bに保持されているルーティング情報122Bの優先度“中”に対応するメッセージを読み出し、“バス0”に対応するバスを介してメッセージを送信する。次に、送信部16Aは、バッファ部15A〜15Cに保持されている複数のメッセージのうち、バッファ部15Cに保持されているルーティング情報122Bの優先度“低”に対応するメッセージを読み出し、“バス0”に対応するバスを介してメッセージを送信する。
以上のように、本実施形態2に係る車載ネットワーク中継装置1Bは、複数のバッファ部15A,15B,15Cと、メッセージの送信先のバスおよびメッセージの優先度を含むルーティング情報122Bと保持位置情報121とを対応付けて保持するルーティング情報保持部12とを備える。複数のバッファ部15A〜15Cは、バス毎に接続されている複数の送信部16A〜16Cのそれぞれに接続され、メッセージの優先度毎に、受信したメッセージとルーティング情報122Bとを対応付けて保持する。
本実施形態2に係る車載ネットワーク中継装置1Bおよび中継方法によれば、1つのバスに対して同時にメッセージの送信がなされようとする場合でも、優先度に応じて順番にメッセージを送信することができる。
[実施形態3]
図9は、実施形態3に係る車載ネットワーク中継装置の概略構成を示すブロック図である。図10(A)〜図10(D)は、実施形態3に係る優先度調停を説明するための図である。なお、本実施形態3は、上記実施形態1,2で説明したものと同様の機能を有する構成要素には同一の符号を付して、それらの説明を省略する。
本実施形態3に係る車載ネットワーク中継装置1Cは、ルーティング情報122Bが、ルーティング条件として、メッセージの送信先のバスとメッセージの優先度とを含んで構成される点が車載ネットワーク中継装置1Aと異なる。また、車載ネットワーク中継装置1Cは、図9に示すように、複数のバッファ部15A〜15Cが、バス毎に接続されている各送信部16A〜16Cと、優先度調停部17とに接続されている点が車載ネットワーク中継装置1Bと異なる。
送信部16A〜16Cは、それぞれが各バッファ部15A〜15Cに保持されているメッセージを読み出し、各メッセージに対応付けて保持されているルーティング情報122Bに基づいてメッセージを送信する(図5のステップS105に対応)。
優先度調停部17は、バッファ部15A〜15Cに保持されているメッセージの送信順をルーティング情報122Bに含まれるメッセージの優先度に応じて制御するものである。例えば、優先度調停部17は、図10(A)〜図10(C)に示すように、メッセージに付与されたメッセージNo.と、メッセージの優先度と、カウントの値とに基づいてメッセージの送信順を制御する。メッセージNo.は、バッファ部15A〜15Cに保持されているメッセージに付与された送信順を示す番号である。メッセージNo.は、バッファ部15A〜15Cに保持可能なメッセージ数が割り当てられる。優先度は、メッセージの優先度であり、3つの優先度に対応する。カウントの値は、メッセージが送信される度にバッファ部15A〜15Cに保持されている各メッセージに1ずつ加算される計数である。
優先度調停部17は、例えば、図10(A)に示すステップ1の状態にある場合、各メッセージのカウントの値が予め設定された重みに達しているかを判定する。重みは、3つの優先度に応じて予め設定される数値であり、例えば優先度“高”には“0”、優先度“中”には“4”、優先度“低”には“8”が設定される。図示例では、斜線部の優先度“高”のメッセージNo.2,3のカウントの値が予め設定された重み“0”になっていることから、メッセージNo.2,3のメッセージを送信するように制御する。そして、優先度調停部17は、ステップ1の状態から、送信済のメッセージNo.2,3を削除してメッセージNo.4,5を繰り上げ、今回送信されなかったメッセージNo.0,1の各カウントの値をインクリメントし、図10(B)に示すステップ2の状態に移行する。
次に、優先度調停部17は、各メッセージのカウントの値が予め設定された重みに達しているかを判定する。図示例では、斜線部の優先度“中”と“高”のメッセージNo.1とNo.4のカウントの値が予め設定された重み“4”と“0”になっていることから、メッセージNo.1,4のメッセージを送信するように制御する。そして、優先度調停部17は、ステップ2の状態から、送信済のメッセージNo.1,4を削除してメッセージNo.6,7を繰り上げ、今回送信されなかったメッセージNo.0,5の各カウントの値をインクリメントし、図10(C)に示すステップ3の状態に移行する。
次に、優先度調停部17は、各メッセージのカウントの値が予め設定された重みに達しているかを判定する。図示例では、斜線部の優先度“高”のメッセージNo.6のカウントの値が予め設定された重み“0”になっていることから、メッセージNo.6のメッセージを送信するように制御する。そして、優先度調停部17は、ステップ3の状態から、送信済のメッセージNo.6を削除してメッセージNo.8を繰り上げ、今回送信されなかったメッセージNo.0,5,7の各カウントの値をインクリメントし、図10(D)に示すステップ4の状態に移行する。
次に、優先度調停部17は、上記と同様にして、斜線部の優先度“低”と“高”のメッセージNo.0とNo.8の各メッセージを送信するように制御し、今回送信されなかったメッセージNo.5,7の各カウントの値をインクリメントして、上記処理を繰り返す。
以上のように、本実施形態3に係る車載ネットワーク中継装置1Cは、複数のバッファ部15A,15B,15Cと、メッセージの送信先のバスおよびメッセージの優先度を含むルーティング情報122Bと保持位置情報121とを対応付けて保持するルーティング情報保持部12と、複数のバッファ部15A〜15Cに保持されているメッセージの送信順をルーティング情報122Bに含まれるメッセージの優先度に応じて制御する優先度調停部17とを備える。優先度調停部17は、優先度毎にメッセージに異なる重みを予め設定し、メッセージが送信される度に、バッファ部15A〜15Cに保持されている各メッセージに加算されるカウントの値が、予め設定された重みに達している場合には、優先してメッセージを送信する。
本実施形態3に係る車載ネットワーク中継装置1Cおよび中継方法によれば、上記実施形態1,2と同様の効果を得ることができる。
[変形例]
なお、上記実施形態1,2,3では、保持位置情報121は、メッセージID132にバスID131を付加した情報であると説明したが、これに限定されるものではない。例えば、保持位置情報121がメッセージID132そのものであってもよい。すなわち、保持位置情報特定部13は、メッセージIDから、ルーティング情報122A,122Bに対応する保持位置情報121を特定する構成であってもよい。
また、保持位置情報121は、メッセージ識別子およびバス識別子を用いて演算により求めたメモリアドレスであってもよい。すなわち、保持位置情報特定部13は、メッセージIDとバスIDとを用いて、例えば下記の式(1)によりルーティング情報122A,122Bに対応する保持位置情報121を特定する構成であってもよい。図11は、実施形態1の変形例に係るルーティング情報保持部の構成例を示す図である。メモリアドレスは、例えば、ルーティング情報122Aの記憶領域上の保持位置を示すメモリアドレスであり、下式(1)により求まる。
メモリアドレス=routing Info Top+(busID*busTableSize)+(messageID*messageSize) (1)
routingInfoTop:図11に示すルーティング情報保持部12の先頭アドレス
busID:送信元のバスを示すバスID131
busTableSize:図11に示すバス毎のルーティング情報122Aのテーブルサイズ123
messageID:メッセージID132
messageSize:メッセージ毎のルーティング情報122Aのサイズ124
また、保持位置情報121は、メッセージID132にバスID131を付加した情報を用いて、予め用意された保持位置情報への変換テーブルを参照して特定する構成してもよい。この変換テーブルは、例えば、メッセージID132にバスID131を付加した情報と保持位置情報とが対応付けられたテーブル情報である。
また、上記実施形態1,2,3では、ルーティング情報122A,122Bは、メッセージの送信先を示すバスやメッセージの優先度が含まれる場合について説明したが、メッセージのルーティング条件として設定可能なものであれば、これらに限定されるものではない。例えば、ルーティング情報は、プロトコル変換、ID変換、周期変換等が含まれていてもよい。プロトコル変換は、送信元と送信先の通信プロトコルが異なる場合、メッセージをルーティング情報に記載されている送信先プロトコルに変換する。ID変換は、受信したメッセージのIDをルーティング情報に従い変換する。周期変換は、ルーティング情報に記載されている周期で送信先にメッセージを送信する。受信周期より送信周期が長い場合、送信一周期間に受信したメッセージの中で最新のメッセージのみ送信し、それ以外のメッセージは破棄する。受信周期より送信周期が短い場合、新しいメッセージを受信するまで最後に受信したメッセージを複数回送信する。
また、上記実施形態1,2,3では、バッファ部15,15A〜15Cは、メッセージに対応するルーティング情報122A,122Bを一時的に保持するが、これに限定されるものではなく、メッセージに対応する保持位置情報121を保持する構成であってもよい。この場合、バッファ部15は、保持位置情報121に基づいて、ルーティング情報保持部12からルーティング情報122A,122Bを取得する構成となる。
また、車載ネットワーク中継装置1A,1B,1Cは、メッセージの優先度毎にバッファ部を備える構成であってもよい。また、車載ネットワーク中継装置1A,1B,1Cは、ルーティング条件毎に複数のバッファ部を備える構成であってもよい。
1A,1B,1C 車載ネットワーク中継装置
11A,11B,11C 受信部
12 ルーティング情報保持部
13 保持位置情報特定部
14 ルーティング処理部
15,15A,15B,15C バッファ部
16A,16B,16C 送信部
17 優先度調停部
21,22 バス
31,32 電子制御ユニット(ECU)
121 保持位置情報
122A,122B ルーティング情報

Claims (2)

  1. 異なる複数のバスを相互に接続し、複数の前記バスのうちの1つから受信したメッセージを前記バスとは異なるバスに送信する車載ネットワーク中継装置であって、
    前記メッセージの送信先のバスを含むルーティング情報と、前記ルーティング情報の記憶領域上の保持位置を示す保持位置情報とを対応付けて保持するルーティング情報保持手段と、
    複数の前記保持位置情報から、受信した前記メッセージに含まれるメッセージ識別子に基づいて、前記ルーティング情報に対応する前記保持位置情報を特定する保持位置情報特定手段と、
    特定された前記保持位置情報に対応するルーティング情報を前記ルーティング情報保持手段から取得するルーティング情報取得手段と、
    受信した前記メッセージと取得された前記ルーティング情報とを対応付けて一時的に保持するバッファ手段と、
    を備え、
    前記保持位置情報は、
    前記メッセージ識別子と受信した前記メッセージの送信元のバスを示すバス識別子とを用いて演算により求めたメモリアドレスが含まれ、
    前記保持位置情報特定手段は、
    複数の前記保持位置情報から、前記メモリアドレスに基づいて、前記ルーティング情報に対応する前記保持位置情報を特定する、
    ことを特徴とする車載ネットワーク中継装置。
  2. 異なる複数のバスを相互に接続し、複数の前記バスのうちの1つから受信したメッセージを前記バスとは異なるバスに送信する車載ネットワーク中継方法であって、
    前記メッセージの送信先のバスを含むルーティング情報と、前記ルーティング情報の記憶領域上の保持位置を示す保持位置情報とを対応付けて保持するルーティング情報保持手段における複数の前記保持位置情報から、受信した前記メッセージに含まれるメッセージ識別子に基づいて、前記ルーティング情報に対応する前記保持位置情報を特定する保持位置情報特定ステップと、
    特定された前記保持位置情報に対応するルーティング情報を前記ルーティング情報保持手段から取得するルーティング情報取得ステップと、
    受信した前記メッセージと取得された前記ルーティング情報とを対応付けて一時的に保持する保持ステップと、
    を備え、
    前記保持位置情報は、
    前記メッセージ識別子と受信した前記メッセージの送信元のバスを示すバス識別子とを用いて演算により求めたメモリアドレスが含まれ、
    前記保持位置情報特定ステップは、
    複数の前記保持位置情報から、前記メモリアドレスに基づいて、前記ルーティング情報に対応する前記保持位置情報を特定する、
    ことを特徴とする車載ネットワーク中継方法。
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