JP6899361B2 - ドラム - Google Patents

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Description

本発明は、ドラムに関する。
従来から、特許文献1に示されるような、解体可能なドラムが知られている。このドラムは、胴部と、胴部の両端に配置された鍔部と、を有している。胴部は円弧状の複数の部材(以下、分割部材という)により構成されており、各分割部材にはくさび孔が形成されている。分割部材を鍔部に組み付けた状態で、くさび孔にくさびを打ち込むことで、胴部が鍔部に固定される。
特開2003−104629号公報
特許文献1の構成では、分割部材(胴部)を鍔部に固定する際には、くさびを打ち込むための工具が必要となる。また、くさびを打ちこむ際に、分割部材に変形が生じやすく、変形しないようにくさびを打ち込むために作業時間が増大するといった課題があった。
本発明はこのような事情を考慮してなされ、解体作業または組み立て作業をより簡便にしたドラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係るドラムは、軸方向から見て円弧状に形成された複数の分割部材により構成された胴部と、前記胴部の両端部に設けられた鍔部と、前記鍔部と前記複数の分割部材とを連結する複数のピンと、前記複数のピンをそれぞれ付勢する複数の付勢部材と、を備え、前記複数の分割部材および前記鍔部のうちの一方には、前記ピンが挿入される連結孔が形成され、前記複数の分割部材および前記鍔部のうちの他方には、前記ピンおよび前記付勢部材が取り付けられ、前記付勢部材は前記連結孔に向けて前記ピンを付勢する。
上記態様のドラムを解体する際には、付勢部材の付勢力に抗してピンを連結孔から引き抜く操作により、分割部材を鍔部から容易に取り外すことができる。また、ドラムを再び組み立てる場合には、ピンを連結孔に挿入させることで、分割部材を鍔部に取り付けることができる。
このように、上記態様によれば、工具が不要であり、解体作業または組み立て作業をより簡便にしたドラムを提供することができる。
ここで、前記鍔部は、前記分割部材を支持するガイドを有していてもよい。
この場合、ガイドによって分割部材が支持されるため、組み立て中や組み立てた後の状態における分割部材の姿勢を安定させることができる。したがって、解体作業や組み立て作業をより簡便にすることができる。
また、軸方向から見て、隣り合う前記分割部材同士が接していてもよい。
この場合、分割部材同士が接していることで胴部の剛性が向上する。これにより、胴部にケーブル類が巻き付けられたときに、ケーブル類の張力によって胴部が変形することを抑止できる。
また、前記鍔部には複数の操作孔が形成されており、前記複数の操作孔は、径方向において前記胴部の内側に位置していてもよい。
この場合、操作孔を通じて手や腕を胴部の内側に入れることで、ピンを容易に操作することが可能となり、解体作業または組み立て作業をより簡便にすることができる。
また、前記分割部材には、軸方向外側を向く段差が形成されており、前記段差は前記鍔部に接していてもよい。
この場合、分割部材の段差が鍔部に接していることで、分割部材の鍔部に対する姿勢がより安定する。
また、前記複数の分割部材はそれぞれオーバーラップ部を有し、軸方向から見て、隣り合う前記分割部材の前記オーバーラップ部同士が重なり合っていてもよい。
この場合、分割部材のオーバーラップ部同士が重なり合っていることで、分割部材同士の径方向における相対的な位置が安定するとともに、胴部の剛性がより向上する。
本発明の上記態様によれば、解体作業または組み立て作業をより簡便にしたドラムを提供することができる。
第1実施形態に係るドラムの縦断面図である。 図1のII−II断面矢視図である。 図2に示す1つの分割部材を軸方向から見た図である。 図3のIV−IV断面矢視図である。 図1のガイド部材を軸方向内側から見た図である。 図5のVI−VI断面矢視図である。 図1のピンユニット周辺の拡大図である。 (a)は第2実施形態に係る胴部の横断面図である。(b)は(a)の分割部材の単品図である。 (a)は第2実施形態の変形例に係る胴部の横断面図である。(b)は(a)の分割部材の単品図である。 (a)は第2実施形態の他の変形例に係る胴部の横断面図である。(b)は(a)の分割部材の単品図である。 第1実施形態の変形例に係るドラムの、ピンユニット周辺の拡大図である。
(第1実施形態)
以下、第1実施形態のドラムについて図面に基づいて説明する。
図1に示すように、ドラム1は、円筒状の胴部2と、胴部2の両端に設けられた鍔部3と、を備えている。
胴部2には、各種のケーブル類が巻き付けられる。ケーブル類を巻き付ける際には、巻き崩れなどを防止するために所定の張力がケーブル類に加えられる。このため胴部2には、ケーブル類の張力によって変形しないだけの剛性が求められる。また、ドラム1を搬送用車両などに積載する際には、鍔部3を下方から支持する場合もあるため、鍔部3にも剛性が求められる。
その一方で、ケーブル類が巻かれていない状態でドラム1を保管または運搬する場合には、ドラム1を解体して全体の容積を小さくすることが求められる。全体の容積が小さいほど、保管場所の専有容積を小さく抑えたり、運搬の効率を向上させたりすることができるためである。
そこで、本実施形態のドラム1は、胴部2および鍔部3の剛性を確保するとともに、解体した際の容積を小さく抑えることができるように構成されている。以下、より詳しく説明する。
(方向定義)
ここで本実施形態では、胴部2の中心軸を中心軸Oという。また、中心軸Oに沿う方向を単に軸方向という。軸方向のうち、鍔部3から見た胴部2側を軸方向内側といい、胴部2から見た鍔部3側を軸方向外側という。
軸方向から見て、中心軸Oの回りに周回する方向を周方向といい、中心軸Oに交差する方向を径方向という。
図1のように、中心軸Oに沿う断面を縦断面という。図2のように、中心軸Oに直交する断面を横断面という。
(胴部)
図2に示すように、胴部2は、複数(本実施形態では4つ)の分割部材10により構成されている。軸方向から見て、各分割部材10は円弧状に形成されている。周方向で隣り合う分割部材10の端面同士は、互いに接している。これらの分割部材10を組み合わせることで、1つの円筒状の胴部2が形成される。ドラム1を解体した際は、分割部材10を互いに重ね合わせることで、ドラム1の容積を小さく抑えることができる。
図3、図4に示すように、分割部材10は、本体部11と、連結部12と、突部13と、を有している。本体部11、連結部12、および突部13は、軸方向からみて、いずれも円弧状に形成されている。連結部12の外径は本体部11の外径よりも小さい。突部13は、本体部11の径方向内側に位置している。
本体部11は、その外周面10aにケーブル類が巻かれる部分である。連結部12は、本体部11の軸方向における両端部から、軸方向外側に向けて(鍔部3に向けて)突出している。連結部12は、1つの分割部材10につき2つ形成されている。突部13は、本体部11の軸方向における両端部から、径方向内側に向けて突出している。突部13は、1つの分割部材10につき2つ形成されている。
連結部12には、連結孔12aが形成されている。連結孔12aは、連結部12を径方向に貫通している。本実施形態では、連結部12の周方向における中央部に、1つの連結孔12aが形成されている。ただし、1つの連結部12に複数の連結孔12aが形成されていてもよい。連結孔12aには、後述のピン41が挿入される(図7参照)。
連結部12の外径は本体部11の外径よりも小さい。このため、本体部11と連結部12との接続部には、軸方向外側を向く段差11b(第1段差)が形成されている。突部13の内径は連結部12の内径よりも小さい。このため、連結部12と突部13との接続部には、軸方向外側を向く段差13a(第2段差)が形成されている。
段差11bは、本体部11の軸方向における端面である。段差13aは、突部13の軸方向における端面である。1つの分割部材10につき、段差11bおよび段差13aは、2つずつ形成されている。段差11bは連結部12の径方向外側に位置し、段差13aは連結部12の径方向内側に位置している。段差11bおよび段差13aは、後述するガイド部材30に突き当てられることで、分割部材10の鍔部3に対する姿勢を安定させる役割を有する(図7参照)。
(鍔部)
図1に示すように、ドラム1は、一対の鍔部3を備えている。一対の鍔部3は、互いに同様の構成を有している。鍔部3は、鍔部材20およびガイド部材30により構成されている。本実施形態では、別体の鍔部材20およびガイド部材30が互いに固定されることで、鍔部3が形成されている。ただし、鍔部材20およびガイド部材30が一体に形成された鍔部3を採用してもよい。
鍔部材20は、軸方向から見て円板状に形成されている。鍔部材20の外径は胴部2の外径よりも大きく、鍔部材20は胴部2の軸方向における端部から径方向外側に向けて延びている。
図1、図2、および図7に示すように、鍔部材20には、軸孔21と、複数の操作孔22と、凹部23と、座ぐり孔24と、ネジ孔25と、が形成されている。
図2に示すように、軸孔21は、鍔部材20の径方向における中央部に形成されている。軸孔21は、鍔部材20を軸方向に貫通している。軸孔21は、ドラム1からケーブル類を繰り出す際などに用いられる。
操作孔22は、軸孔21の径方向外側かつ胴部2の径方向内側に位置している。操作孔22は、鍔部材20を軸方向に貫通している。操作孔22は、周方向に間隔を空けて複数形成されている。各操作孔22は、後述するピンユニット40に対応する位置に配置されている。ピンユニット40は胴部2の内側に位置しているが、操作孔22を通して、ドラム1の外部からピンユニット40を視認可能となっている。
本実施形態の操作孔22は、軸方向から見て略台形状(扇形)に形成されており、径方向外側に向かうに従って周方向の幅が大きくなっている。なお、操作孔22の形状は適宜変更可能である。ただし、操作孔22は、手や腕を胴部2の内側に入れて、ピンユニット40を操作する際に用いられる。このため、操作孔22は、手や腕を入れることが可能な程度の大きさとすることが好ましい。
図7に示すように、凹部23は、鍔部材20における軸方向内側の側面から、軸方向外側に向けて窪むように形成されている。凹部23は、軸方向から見て環状に形成されている。凹部23の内側には、ガイド部材30の後述する嵌合部31bが嵌合される。これにより、ガイド部材30の鍔部材20に対する位置が定まる。
座ぐり孔24は、鍔部材20における軸方向外側の側面から、軸方向内側に向けて窪むように形成されている。座ぐり孔24の端部は、凹部23の内部に連なっている。座ぐり孔24は、軸方向の外側からボルトB1を挿入可能に形成されている。
ネジ孔25は、座ぐり孔24よりも径方向内側に形成されている。
図5に示すように、ガイド部材30は、軸方向から見て環状に形成されている。ガイド部材30は、一対の鍔部材20にそれぞれ固定されている。つまり、ドラム1は2つのガイド部材30を有している。ガイド部材30は、固定部31と、内ガイド32と、外ガイド33と、を有している。
固定部31には、軸方向に延びる複数のネジ孔31aが形成されている。複数のネジ孔31aは、周方向に間隔を空けて形成されている。図6に示すように、固定部31の軸方向外側の端部には、嵌合部31bが形成されている。嵌合部31bは、固定部31におけるその他の部位よりも径方向の幅が小さくなっている。図7に示すように、嵌合部31bが鍔部材20の凹部23内に嵌合した状態で、ボルトB1が座ぐり孔24を通してネジ孔31aに螺着されることで、ガイド部材30が鍔部材20に固定されている。
内ガイド32および外ガイド33は、固定部31から軸方向内側に向けて延びている。内ガイド32は、外ガイド33の径方向内側に位置している。内ガイド32と外ガイド33との間には、径方向の隙間(環状の溝)が形成されている。この隙間に分割部材10の連結部12が挿入されることで、分割部材10の鍔部3に対する位置が定まる。
内ガイド32には複数のピン孔32aが形成されており、外ガイド33には複数のピン孔33aが形成されている。図5に示すように、ピン孔32a、33aは、周方向において同等の位置に配置されている。ピン孔32aおよびピン孔33aのうち少なくとも一方には、後述するピン41が挿入される。
(ピンユニット)
そして本実施形態のドラム1は、複数のピンユニット40を備えている。ピンユニット40は、1つの分割部材10につき、2つずつ設けられている。つまり、本実施形態のドラム1は、8つのピンユニット40を備えている。ただし、ピンユニット40の数は適宜変更可能である。
各ピンユニット40は、鍔部3における鍔部材20に固定されている。図7に示すように、各ピンユニット40は、ピン41と、把持部42と、保持部43と、付勢部材44と、を備えている。
ピン41は、保持部43によって、径方向に移動可能に保持されている。ピン41の外径は、胴部2の分割部材10における連結孔12aおよび鍔部3のガイド部材30におけるピン孔32a、33aよりも小さい。ピン41は、連結孔12a、ピン孔32a、およびピン孔33aに挿入可能となっている。なお、図7の例ではピン41がピン孔33aに達していないが、ピン41がピン孔33a内にも到達するようにしてもよい。さらに、ピン41の先端部がピン孔33aから突出していてもよい。
把持部42は、ピン41の径方向内側の端部に固定されている。把持部42は、頂部42aと、頂部42aよりも外径が小さい軸部42bと、を有している。軸部42bは筒状に形成され、その内側にピン41が固定されている。把持部42により、ピン41を径方向に移動させる操作が容易になっている。
保持部43は、ピン41および付勢部材44を保持している。保持部43には、座ぐり孔43aが形成されている。座ぐり孔43aを通してボルトB2がネジ孔25に螺着されることで、保持部43が鍔部3に固定されている。また、この構成によりピンユニット40の全体が鍔部3に固定されている。
付勢部材44は、保持部43の内側に保持されており、ピン41を分割部材10の連結孔12aに向けて付勢している。本実施形態では、付勢部材44による付勢力が径方向外側に向けて作用するが、ピンユニット40を配置する位置に応じて、付勢力の向きを適宜変更してもよい。付勢部材44としては、コイルバネなどを用いることができる。
ピン41は、径方向外側の端部が大きく突出した位置(延出位置)と、突出量が延出位置よりも小さい位置(退避位置)と、の間でスライド移動可能となっている。図7は、ピン41が延出位置にある場合を示している。付勢部材44は、ピン41を延出位置に向けて付勢している。本実施形態では、ピン41が延出位置にある場合、ピン41の少なくとも一部が内ガイド32と外ガイド33との間の空間に位置する。また、ピン41が退避位置にある場合、ピン41の端部が内ガイド32と外ガイド33との間の空間から離脱する。
本実施形態のピンユニット40は、ピン41が退避位置にある状態を維持するためのロック機構を備えている。ロック機構により、ピン41を退避位置に位置させたり、ロック機構を解除してピン41を延出位置に位置させたりすることが容易となる。このようなロック機構を備えるピンユニット40としては、汎用のプランジャなどを用いることができる。ピンユニット40がロック機構を備えていることで、ドラム1の組み立て作業および解体作業がより簡便になる。なお、ピンユニット40はロック機構を備えていなくてもよい。
なお、ピンユニット40は、周方向において、鍔部3の操作孔22と同等の位置に配置されている。このため、鍔部3の軸方向外側から、操作孔22を通してピンユニット40を視認可能となっている。
(作用)
次に、以上のように構成されたドラム1の作用について説明する。
まず、ドラム1の組み立て方法について説明する。
ドラム1を組み立てる際は、あらかじめ、ガイド部材30、鍔部材20、およびピンユニット40をボルトB1、B2により互いに固定しておく。このとき、ピンユニット40のロック機構を作動させることで、ピン41を退避位置に位置させておく。これにより、ピン41が内ガイド32と外ガイド33との間から離脱した状態となる。なお、内ガイド32および外ガイド33が上方を向くように、鍔部3を床面または地面などに対して寝かせた姿勢としておくと、以降の作業が行いやすい。
次に、上記の状態の鍔部3に対して、分割部材10を取り付けていく。具体的には、図7に示すように、内ガイド32と外ガイド33との間の隙間(環状の溝)に、分割部材10の連結部12を挿入する。その結果、連結部12が、内ガイド32によって径方向内側から支持されるとともに、外ガイド33によって径方向外側から支持される。これにより、分割部材10の鍔部3に対する姿勢が安定する。また、段差11bが外ガイド33に当接するとともに、段差13aが内ガイド32に当接する。したがって、分割部材10が鍔部3に対して(中心軸Oに対して)倒れることが、より確実に抑制される。
残りの分割部材10も、同様にして内ガイド32および外ガイド33によって支持された状態とする。これにより、円筒状の胴部2が、1つの鍔部3に対して仮止めされた状態となる。
次に、操作孔22から手や腕を入れて、把持部42を把持して操作する。このとき、操作孔22がピンユニット40に対して周方向で同等の位置にあるため、把持部42を把持しやすい。把持部42を操作してピンユニット40のロック機構を解除し、ピン41を退避位置から延出位置へと移動させる。これにより、ピン41がピン孔32aを通して連結孔12aの内部に進入し、分割部材10が鍔部3に固定される。同様の作業を、他の分割部材10に対しても繰り返すことで、円筒状の胴部2が1つの鍔部3に固定された状態となる。
同様の手順で、もう一方の鍔部3を胴部2に対して固定することで、ドラム1を組み立てることができる。
ドラム1を解体する場合には、操作孔22から手や腕を入れて把持部42を操作し、付勢部材44の付勢力に抗して、ピン41を退避位置へと移動させる。これにより、ピン41が分割部材10の連結孔12aから離脱し、分割部材10を鍔部3から取り外し可能な状態となる。分割部材10を全て鍔部3から取り外し、分割部材10同士を重ねることで、解体されたドラム1全体の容積を小さく抑えることができる。
以上説明したように、本実施形態のドラム1は、鍔部3と分割部材10とを連結する複数のピン41と、複数のピン41をそれぞれ連結孔12aに向けて付勢する複数の付勢部材44と、を備えている。このため、付勢部材44の付勢力に抗してピン41を連結孔12aから引き抜く操作により、分割部材10を鍔部3から容易に取り外すことができる。また、ドラム1を再び組み立てる場合には、ピン41を連結孔12aに挿入させることで、分割部材10を鍔部3に取り付けることができる。
このように、本実施形態によれば、工具が不要であり、解体作業または組み立て作業をより簡便にしたドラム1を提供することができる。
また、鍔部3は、分割部材10を支持するガイド(内ガイド32および外ガイド33)を有している。これらのガイド32、33によって分割部材10が支持されるため、組み立て中や組み立てた後の状態における分割部材10の姿勢を安定させることができる。したがって、ドラム1の解体作業や組み立て作業をより簡便にすることができる。
さらに、分割部材10には、軸方向外側を向く段差11b、13aが形成されており、これらの段差11b、13aは鍔部3のガイド32、33に接している。これにより、分割部材10の鍔部3に対する姿勢がより安定する。
また、図2に示すように、周方向で隣り合う分割部材10の端面同士が接している。この構成により、円筒状になった胴部2の剛性が向上する。したがって、胴部2にケーブル類が巻き付けられたときに、ケーブル類の張力によって胴部2が変形することを抑止できる。
また、鍔部3には複数の操作孔22が形成されており、これらの操作孔22は、径方向において胴部2の内側に位置していている。これにより、操作孔22を通じてピン41を容易に操作することが可能となり、解体作業または組み立て作業をより簡便にすることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明に係る第2実施形態について説明するが、第1実施形態と基本的な構成は同様である。このため、同様の構成には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
本実施形態では、分割部材10の形状が第1実施形態と異なる。
図8(a)、(b)に示すように、本実施形態の分割部材10はそれぞれ、第1オーバーラップ部14および第2オーバーラップ部15を有している。第1オーバーラップ部14は、図8(b)に示す凹部14aによって形成されている。凹部14aは、分割部材10の周方向における第1の端部において、分割部材10の内周面から径方向外側に向けて窪んでいる。第2オーバーラップ部15は、図8(b)に示す凹部15aによって形成されている。凹部15aは、分割部材10の周方向における第2の端部において、分割部材10の外周面10aから径方向内側に向けて窪んでいる。
図8(a)に示すように、複数の分割部材10を組み合わせて胴部2を形成したとき、1つの分割部材10の第1オーバーラップ部14が、周方向で隣り合う他の分割部材10の第2オーバーラップ部15に重なる。このとき、軸方向から見ると、第1オーバーラップ部14が第2オーバーラップ部15の径方向外側に位置する。つまり、周方向で隣り合う分割部材10のオーバーラップ部14、15同士が、径方向で重なり合う。
この構成により、分割部材10同士の径方向における相対的な位置が安定するとともに、胴部2の剛性をより向上させることができる。
また、第1実施形態と同様に、軸方向から見て隣り合う分割部材10同士が接した構造となるため、胴部2にケーブル類が巻き付けられたときに、ケーブル類の張力によって胴部2が変形することを抑止することができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施の形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、前記第2実施形態のオーバーラップ部の形状を、図9(a)、(b)や図10(a)、(b)に示すような形状に適宜変更してもよい。
図9(a)、(b)の例では、傾斜面16aによって第1オーバーラップ部16が形成され、傾斜面17aによって第2オーバーラップ部17が形成されている。傾斜面16aは、分割部材10の周方向の第1の端部に向かうに従って、分割部材10の外周面10aに向かうように傾斜している。傾斜面17aは、分割部材10の周方向の第2の端部に向かうに従って、分割部材10の内周面に向かうように傾斜している。この構成でも、分割部材10のオーバーラップ部16、17同士が径方向で重なり合うことで、分割部材10同士の径方向における相対的な位置が安定するとともに、胴部の剛性がより向上する。
図10(a)、(b)の例では、分割部材10の周方向における第1の端部に形成された溝18aによって、第1オーバーラップ部18が形成されている。また、第2オーバーラップ部19は、分割部材10の周方向における第2の端部から、周方向に突出するように形成されている。そして、第2オーバーラップ部19が、周方向で隣り合う他の分割部材10の溝18a内に進入(嵌合)する構成となっている。この場合も、分割部材10のオーバーラップ部18、19同士が径方向で重なり合うことで、分割部材10同士の径方向における相対的な位置が安定するとともに、胴部の剛性がより向上する。
また、前記実施形態では、ピンユニット40が鍔部3に取り付けられ、連結孔12aが胴部2の分割部材10に形成されていた。しかしながら、この関係は逆であってもよい。
例えば図11に示すように、ピンユニット40が複数の分割部材10のそれぞれに取り付けられ、鍔部3のピン孔32a、33aが連結孔として用いられてもよい。図11では、より詳しくは、保持部43が分割部材10と一体に形成されており、この保持部43によってピン41および付勢部材44が保持されている。換言すると、分割部材10によってピン41および付勢部材44が保持されている。そして、ピン41は、分割部材10の連結部12に形成された孔12a、および鍔部3の連結孔32a、33aに挿入される。付勢部材44は、ピン41を連結孔32a、33aに向けて径方向外側に付勢している。
図11のような形態でも、前記実施形態と同様の作用効果を得ることができる。つまり、連結孔は、複数の分割部材10および鍔部3のうちの一方に形成されていればよい。また、ピン41および付勢部材44は、複数の分割部材10および鍔部3のうちの他方に設けられていればよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した実施形態や変形例を適宜組み合わせてもよい。
例えば、図11の形態のドラム1において、図8〜10に示すように、各分割部材10にオーバーラップ部14〜19を形成してもよい。
1…ドラム 2…胴部 3…鍔部 10…分割部材 11b…段差 12a…連結孔 13a…段差 22…操作孔 32…内ガイド(ガイド) 33…外ガイド(ガイド) 33a…ピン孔(連結孔) 41…ピン 44…付勢部材

Claims (12)

  1. 軸方向から見て円弧状に形成された複数の分割部材により構成された胴部と、
    前記胴部の両端部に設けられた鍔部と、
    前記鍔部と前記複数の分割部材とを連結する複数のピンと、
    前記複数のピンをそれぞれ付勢する複数の付勢部材と、を備え、
    前記複数の分割部材および前記鍔部のうちの一方には、前記ピンが挿入される連結孔が形成され、
    前記複数の分割部材および前記鍔部のうちの他方には、前記ピンおよび前記付勢部材が取り付けられ、
    前記付勢部材は前記連結孔に向けて前記ピンを付勢し、
    前記鍔部には、径方向において前記胴部の内側に位置する操作孔が形成され、
    前記ピンは前記鍔部および前記胴部の内周面で形成される内部空間に位置し、前記操作孔を通じて操作可能である、ドラム。
  2. 前記鍔部は、前記分割部材を支持するガイドを有している、請求項1に記載のドラム。
  3. 前記鍔部は、軸方向から見て円板状の鍔部材と、前記分割部材を支持するガイドを含むガイド部材と、を有し、
    前記ガイド部材は前記鍔部材に対して着脱可能である、請求項2に記載のドラム。
  4. 軸方向から見て、隣り合う前記分割部材同士が接している、請求項1から3のいずれか1項に記載のドラム。
  5. 前記鍔部には前記操作孔が複数形成されている、請求項1からのいずれか1項に記載のドラム。
  6. 前記分割部材には、軸方向外側を向く段差が形成されており、前記段差は前記鍔部に接している、請求項1からのいずれか1項に記載のドラム。
  7. 前記複数の分割部材はそれぞれオーバーラップ部を有し、
    軸方向から見て、隣り合う前記分割部材の前記オーバーラップ部同士が重なり合っている、請求項1からのいずれか1項に記載のドラム。
  8. 前記鍔部と前記複数の分割部材とを連結する複数のピンユニットを備え、
    複数の前記ピンユニットはそれぞれ、
    前記ピンと、
    前記付勢部材と、
    前記ピンおよび前記付勢部材を保持し、前記鍔部に固定された保持部と、を有し、
    前記鍔部には、前記ピンが挿入されるピン孔が形成され、
    前記複数の分割部材にはそれぞれ、前記連結孔が形成されている、請求項1に記載のドラム。
  9. 前記鍔部は、軸方向から見て円板状の鍔部材と、前記分割部材を支持するガイドを有するガイド部材と、により構成され、
    前記保持部および前記ガイド部材は、前記鍔部材に対して着脱可能である、請求項に記載のドラム。
  10. 前記鍔部と前記複数の分割部材とを連結する複数のピンユニットを備え、
    複数の前記ピンユニットはそれぞれ、
    前記ピンと、
    前記付勢部材と、
    前記ピンおよび前記付勢部材を保持し、前記分割部材に固定された保持部と、を有し、
    前記鍔部には、前記ピンが挿入されるピン孔が形成され、
    前記複数の分割部材にはそれぞれ、前記連結孔が形成されている、請求項1に記載のドラム。
  11. 1つの前記分割部材につき、2つの前記ピンユニットが設けられている、請求項8から10のいずれか1項に記載のドラム。
  12. 前記ピンは、径方向に移動して前記連結孔に挿入される、請求項1から11のいずれか1項に記載のドラム。
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