JP6899200B2 - 外用組成物、及びそれを用いたメイクアップ用化粧料 - Google Patents

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本発明は、外用組成物、及びそれを用いたメイクアップ用化粧料に関するもので、特に、色移りを抑えるだけでなく、使用感に優れる外用組成物、及びそれを用いたメイクアップ用化粧料に関するものである。
これまで、肌への付着性に優れ、その持続性、耐水性等の点から、口紅、アイカラー、アイライナー、チークカラー、フェースカラー等のポイントメイクやファンデーション等のメイクアップ用化粧料において、油性化粧料が広く使用されてきた。
しかし、油性化粧料は、油分の含有量が多いことから、通常べとつき感を生じたり、重い使用感となったりする等の欠点があった。これらの欠点を解決し良好な使用感の油性化粧料を得るために、三次元架橋構造を有するシリコーン重合物を用いることが提案されている(特許文献1)。
特許第2561857号公報
しかしながら、上記油性化粧料は、べとつき、きしみ、圧迫感等が未だあり、使用感について充分に満足できるものではなかった。また、従来から、メイクアップ用化粧料などは、塗布部位に手や衣類がふれた場合に、色移りをする場合があり、化粧崩れを引き起こすだけでなく、衣類などの汚れにもつながる問題点があった。
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、色移りを抑えるだけでなく、使用感に優れる外用組成物、及びそれを用いたメイクアップ用化粧料の提供を、その目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明は、ジメチコンクロスポリマー(A)、シリコーンエラストマー型界面活性剤(B)、有機顔料(C)、5重量%以下の水(D)を含有する外用組成物を第一の要旨とする。
また、本発明は、上記外用組成物中に、さらにアルキル変性シリコーンクロスポリマー(E)を含有することを第二の要旨とし、さらに、上記有機顔料(C)の含有量が、外用組成物中0.1〜6重量%であることを第三の要旨とする。そして、これらの外用組成物を用いたメイクアップ用化粧料を第四の要旨とする。
すなわち、本発明者らは、手や衣類等への色移りを抑える外用組成物及びそれを用いたメイクアップ用化粧料を得るべく、鋭意検討を重ねてきた。その結果、外用組成物として、ジメチコンクロスポリマー(A)、シリコーンエラストマー型界面活性剤(B)、有機顔料(C)、5重量%以下の水(D)を含有する外用組成物であると、色移りを抑えるだけでなく、使用感が向上することを見出し、本発明に到達した。
本発明の外用組成物は、ジメチコンクロスポリマー(A)、シリコーンエラストマー型界面活性剤(B)、有機顔料(C)、5重量%以下の水(D)を含有する外用組成物であることから、色移りを抑えるだけでなく、使用感に優れる。
また、上記外用組成物中に、さらにアルキル変性シリコーンクロスポリマー(E)を含有すると、外用組成物が相分離し難く、安定性に優れる。
そして、上記有機顔料(C)の含有量が、外用組成物中0.1〜6重量%であると、色移りを抑えつつ、肌上での色つきに優れる外用組成物が得られる。
さらに、上記外用組成物を用いると、色移りを抑え、使用感に優れるメイクアップ用化粧料が得られる。
色移り試験において、(a)は実施例1品の、(b)は実施例2品の、(c)は実施例3品の、(d)は実施例4品の、(e)は実施例5品の、(f)は実施例6品の、白上質紙に色移りした結果を撮影した写真である。 色移り試験において、(a)は比較例1品の、(b)は比較例2の、白上質紙に色移りした結果を撮影した写真である。
つぎに、本発明の実施の形態について詳細に説明する。ただし、本発明は、以下の実施の形態に限定するものではない。
<外用組成物>
本発明の外用組成物は、ジメチコンクロスポリマー(A)、シリコーンエラストマー型界面活性剤(B)、有機顔料(C)、5重量%以下の水(D)を含有するものである。以下、外用組成物を構成する各成分について順に説明する。
ここで、外用組成物とは、外用医薬品、外用医薬部外品、化粧品等の、肌に直接適用する組成物を意味する。
〔ジメチコンクロスポリマー(A)〕
ジメチコンクロスポリマー(A)は、シロキサン骨格を三次元に架橋させたペーストや粒子を示し、弾性体特有の弾力ある感触、架橋体であることによる皮脂吸収性を持つ成分である。これは、乳化能力を持たず、製剤の良好な感触を得るために有用である。
ジメチコンクロスポリマー(A)としては、粒子形状を持つものであっても、形状を持たずに油分散体の形態を持つものでも構わないが、粒子形状を持つものであって、かつシリコーンエラストマーの一次粒子径が0.1〜50μmの範囲に入り、かつ一次粒子の形状が球状の粉末から選ばれることが好ましい。さらに、粒子形状を持つシリコーンエラストマーが油剤に混練されたもの、もしくは粉砕機により微粉砕されたもの、もしくは水系分散体から選ばれる1種以上の形態で製剤に配合することが好ましい。シリコーンエラストマーはその表面が異種のシリコーン化合物で表面処理されていてもいなくても構わない。
ジメチコンクロスポリマー(A)は、市販されているものを用いるか、又は公知の方法により製造することができる。
ジメチコンクロスポリマー(A)の具体的な例としては、油剤との混合物として提供されているものが好ましい。具体的には、東レ・ダウコーニング・シリコーン社製の、9040 Silicone Elastomer Blend、9045 Silicone Elastomer Blend、EL−9240 Silicone Elastomer Blend、9041 Silicone Elastomer Blend、EL−8040 Silicone Organic Elastomer Blend、7−3101 Elastomer Blend HIP Emulsion、9027 Silicone Elastomer Blend、9546 Silicone Elastomer Blend(以上、各々商品名)等が挙げられるが、これらに限定されない。その中でも、9040 Silicone Elastomer Blend、9045 Silicone Elastomer Blendが好ましい。
上記ジメチコンクロスポリマー(A)は、単独でもしくは2種以上併せて用いることができる。
ジメチコンクロスポリマー(A)の配合量としては、安定性や使用感の観点から、外用組成物100重量%に対して、通常0.1〜20重量%であり、好ましくは0.1〜15重量%であり、さらに好ましくは1〜11重量%である。
〔シリコーンエラストマー型界面活性剤(B)〕
シリコーンエラストマー型界面活性剤(B)とは、一般的にポリシロキサンにアルキレンオキサイド基等の官能基で修飾された、シリコーンエラストマーの誘導体であり、界面活性能(乳化能と紛体分散能力)を持つ成分をいう。
上記シリコーンエラストマー型界面活性剤(B)は、市販されているものを用いるか、又は公知の方法により製造することができる。
シリコーンエラストマー型界面活性剤(B)としては、ポリグリセリン変性シリコーンエラストマー型界面活性剤、ポリエーテル変性シリコーンエラストマー型界面活性剤等が挙げられるが、これに限定されない。シリコーンエラストマー型界面活性剤(B)の具体例としては、信越シリコーン社製の、(ラウリルジメチコン/ポリグリセリン−3)クロスポリマー(商品名:KSG−810、KSG−820、KSG−830、KSG−840)、(ポリグリセリル−3/ラウリルポリジメチルシロキシエチルジメチコン)クロスポリマー(商品名:KSG−820Z、KSG−850Z)、(ジメチコン/ポリグリセリン−3)クロスポリマー(商品名:KSG−710)等のポリグリセリン変性シリコーンエラストマー型界面活性剤、(PEG−15/ラウリルジメチコン)クロスポリマー(商品名:KSG−310、KSG−320、KSG−330、KSG−340)、(PEG−15/ラウリルポリジメチルシロキシエチルジメチコン)クロスポリマー(商品名:KSG−320Z、KSG−350Z、KSG−360Z)、(ジメチコン/(PEG−10/15))クロスポリマー(商品名:KSG−210、KSG−240)等のポリエーテル変性シリコーンエラストマー型界面活性剤等が挙げられるが、これらに限定されない。その中でも、(ラウリルジメチコン/ポリグリセリン−3)クロスポリマーが好ましい。
上記シリコーンエラストマー型界面活性剤(B)は、単独でもしくは2種以上併せて用いることができる。
本発明に用いるシリコーンエラストマー型界面活性剤(B)の含有量は、製剤安定性の点から、外用組成物100重量%中、通常0.01〜10重量%であり、好ましくは0.1〜8重量%であり、さらに好ましくは0.1〜5重量%である。
また、外用組成物において、シリコーンエラストマー型界面活性剤(B)は、ジメチコンクロスポリマー(A)1重量部に対して、0.0001〜1.5重量部、さらに0.001〜1重量部、特に0.01〜0.5重量部で配合されることが好ましい。(A)成分に対し、(B)成分が多すぎると、保持性に劣りべとつく傾向がみられ、逆に(B)成分が少なすぎると、外用組成物の保持性に劣るとともに、べとつく傾向がみられる。
〔有機顔料(C)〕
有機顔料としては、例えば、有機色素の赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色206号、赤色207号、赤色218号、赤色226号、黄色4号のアルミニウムレーキ、黄色5号のアルミニウムレーキ、黄色203号のアルミニウムレーキ、黄色401号、青1号のアルミニウムレーキ、青色404号、橙色203号等が挙げられる。
これらは、単独でもしくは2種以上併せて用いることができる。
上記有機顔料(C)の含有量は、製剤安定性の点から、外用組成物100重量%中、通常0.1重量%以上であり、好ましくは0.1〜6重量%であり、特に好ましくは0.1〜4重量%であり、さらに好ましくは0.1〜2重量%である。
〔水(D)〕
上記水(D)は、任意成分であり、色移り性及び使用感の点から、外用組成物中5重量%以下、好ましくは1重量%以下であることが好ましく、特には非水系の外用組成物とすることが好ましい。ここで「非水系」とは、実質的に水を含まない系をいう。実質的に水を含まないとは、完全な無水状態に限定されるものではなく、例えば、原料自体に含まれる少量の水分が残存している場合やエキス添加による少量の水分を含有する場合等にはこれを含む趣旨である。但し、望ましくは、水の含有量が外用組成物中0.5重量%以下、更に好ましくは0.1重量%以下である。
また、外用組成物は、任意成分として、水(D)以外に、アルキル変性シリコーンクロスポリマー(E)等の成分を含有することも好ましい。
〔アルキル変性シリコーンクロスポリマー(E)〕
アルキル変性シリコーンクロスポリマー(E)は、シロキサン骨格を三次元に架橋させたものにアルキル基を付加させ、三次元架橋構造をした微細な粒子であるため、滑らかでサラサラした感触を付与する成分である。さらに、粒子形状を持つアルキル変性シリコーンクロスポリマー(E)が油剤に混練されたもの、もしくは粉砕機により微粉砕されたもの、もしくは水系分散体から選ばれる1種以上の形態で製剤に配合することが好ましい。
上記アルキル変性シリコーンクロスポリマー(E)は、市販されているものを用いるか、又は公知の方法により製造することができる。
アルキル変性シリコーンクロスポリマー(E)は、油分散体が好ましい。具体例としては、信越シリコーン社製の、(ビニルジメチコン/ラウリルジメチコン)クロスポリマー(商品名;KSG−41、KSG−42、KSG−43、KSG−44)、(ラウリルポリジメチルシロキシエチルジメチコン/ビスビニルジメチコン)クロスポリマー(商品名:KSG−042Z、KSG−045Z)、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製の(セテアリルジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー(商品名:SILSOFT Silicone Gel)、セテアリルジメチコンクロスポリマー(VELVESIL DM)、アルキル(C30−45)セテアリルジメチコンクロスポリマー(VELVESIL125、VELVESIL034)等が挙げられるが、これに限定されない。その中でも、(ビニルジメチコン/ラウリルジメチコン)クロスポリマーが好ましい。
上記アルキル変性シリコーンクロスポリマー(E)は、単独でもしくは2種以上併せて用いることができる。
アルキル変性シリコーンクロスポリマー(E)の含有量は、分散安定性、製剤安定性、べとつき等の使用感の点から外用組成物100重量%中、0.001〜20重量%、さらに0.01〜10重量%、特に0.1〜8重量%であることが好ましい。
また、外用組成物において、ジメチコンクロスポリマー(A)1重量部に対して、アルキル変性シリコーンクロスポリマー(E)0.01〜100重量部、さらに0.05〜50重量部であることが好ましい。
〔(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー及び(ジメチコン/フェニルビニルジメチコン)クロスポリマーの少なくとも一方(F)〕
使用感の観点から、さらに、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー及び(ジメチコン/フェニルビニルジメチコン)クロスポリマーの少なくとも一方(F)を含むことが好ましい。
(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー及び(ジメチコン/フェニルビニルジメチコン)クロスポリマーの少なくとも一方(F)の具体例(製品名)としては、例えば、信越シリコーン社製の、KSG−15、KSG−1510、KSG−16、KSG−1610、KSG−18A、KSG−19、KSG−016F等が挙げられ、中でも、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー(KSG−16)が好ましい。
(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー及び(ジメチコン/フェニルビニルジメチコン)クロスポリマーの少なくとも一方(F)の配合量としては、安定性や使用感の観点から、外用組成物100重量%に対して、通常0.1〜20重量%であり、好ましくは0.1〜15重量%であり、さらに好ましくは1〜11重量%である。
〔その他の成分〕
本発明の外用組成物は、以上説明したジメチコンクロスポリマー(A)、シリコーンエラストマー型界面活性剤(B)、有機顔料(C)、5重量%以下の水(D)を含有し、必要に応じて、アルキル変性シリコーンクロスポリマー(E)、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー及び(ジメチコン/フェニルビニルジメチコン)クロスポリマーの少なくとも一方(F)を含有し、その他、種々の目的に応じて、紫外線防御剤、保湿成分、多価アルコール、スクラブ剤、抗炎症剤、収斂成分、ビタミン類、ペプチド又はその誘導体、アミノ酸又はその誘導体、洗浄成分、抗菌成分、角質柔軟成分、細胞賦活化成分、老化防止成分、血行促進作用成分、美白成分等のその他の成分を、本発明の効果を損なわない範囲で含んでいてもよい。なお、これらのその他の成分は、単独でもしくは2種以上を組み合わせて使用してもよい。
紫外線防御剤としては、例えば、紫外線吸収剤、紫外線散乱剤等が挙げられる。これらは単独でもしくは2種以上併せて用いられ、特に、紫外線防御剤として、油溶性紫外線吸収剤と紫外線散乱剤の両者を配合することが好ましい。
これらの紫外線防御剤を配合する場合には、外用組成物100重量%中、0.1〜60重量%、さらに0.1〜40重量%、特に1〜25重量%配合することが好ましい。
上記油溶性紫外線吸収剤とは、水に溶解しない紫外線吸収剤であり、紫外線防御効果を持つ成分である。油溶性紫外線吸収剤は、市販されているものを用いるか、又は公知の方法により製造することができる。
上記油溶性紫外線吸収剤としては、例えば、2,4−ビス−{[4−(2−エチル−ヘキシルオキシ)−2−ヒドロキシ]−フェニル}−6−(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン、2,4,6−トリス[4−(2−エチルヘキシルオキシカルボニル)アニリノ]−1,3,5−トリアジン、2−[4−(ジエチルアミノ)−2−ヒドロキシベンゾイル]安息香酸ヘキシルエステル、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、4−tert−ブチル−4’−メトキシ−ジベンゾイルメタン、オクトクリレン、ポリシリコーン−15等が挙げられるが、これに限定されない。その中でも、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、ポリシリコーン−15が好ましい。
上記油溶性紫外線吸収剤は、単独でもしくは2種以上併せて用いることができる。
油溶性紫外線吸収剤の含有量は、紫外線防御効果、使用感、製剤安定性の点から、外用組成物100重量%中、0.1〜20重量%、さらに0.1〜10重量%、特に0.5〜10重量%であることが好ましい。
また、ジメチコンクロスポリマー(A)1重量部に対して、油溶性紫外線吸収剤は、0.001〜200重量部、さらに0.001〜150重量部配合されることが好ましい。
上記紫外線散乱剤としては、例えば、酸化チタンや酸化亜鉛等の金属を微粒子化した金属粉体があげられる。本発明に用いる金属粉体は、市販されているものを用いるか、又は公知の方法により製造することができる。
紫外線散乱剤の具体例としては、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化鉄、酸化セリウム、酸化ジルコニウム、ケイ酸チタン、ケイ酸亜鉛、無水ケイ酸、ケイ酸セリウム、及び含水ケイ酸等の無機化合物、これらの無機化合物を含水ケイ酸、水酸化アルミニウム、マイカ、又はタルク等の無機粉体で被覆したもの、これらの無機化合物をポリアミド、ポリエチレン、ポリエステル、ポリスチレン、又はナイロン等の樹脂粉体に複合化したもの、並びにこれらの無機化合物をシリコーン油、又は脂肪酸アルミニウム塩等で処理又は被覆したもの等が挙げられる。紫外線散乱剤は、単独でもしくは2種以上併せて用いることができる。
上記紫外線散乱剤の中でも、酸化亜鉛、酸化チタンは紫外線散乱効果が高く、また酸化チタン、酸化鉄等は、顔料としても好適に用いることができることから好ましい。
紫外線散乱剤の含有量は、紫外線防御効果、使用感、製剤安定性の点から、外用組成物100重量%中、0.1〜50重量%、さらに0.1〜30重量%、特に0.5〜20重量%であることが好ましい。
また、ジメチコンクロスポリマー(A)1重量部に対して、紫外線散乱剤は、0.001〜200重量部、さらに0.001〜150重量部配合されることが好ましい。
上記保湿成分としては、例えば、ジグリセリントレハロース;ヒアルロン酸ナトリウム、ヘパリン類似物質、コンドロイチン硫酸ナトリウム、コラーゲン、エラスチン、ケラチン、キチン、キトサン等の高分子化合物;グリシン、アスパラギン酸、アルギニン等のアミノ酸;乳酸ナトリウム、尿素、ピロリドンカルボン酸ナトリウム等の天然保湿因子;セラミド、コレステロール、リン脂質等の脂質;カミツレエキス、ハマメリスエキス、チャエキス、シソエキス等の植物抽出エキス等が挙げられる。
上記多価アルコールとしては、例えば、炭素数2〜10のものが好ましく、例えば、グリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、イソプレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ソルビトール、キシリトール、エリスリトール、マンニトール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール、オクタンジオール、デカンジオール、ネオペンチルグリコール等が挙げられる。
これらの中でも、グリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、イソプレングリコール、ソルビトール、キシリトール、エリスリトール、マンニトール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール、オクタンジオールが好ましく、グリセリン、ジグリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジエチレングリコール、イソプレングリコール、ソルビトール、キシリトール、エリスリトール、マンニトール、ペンタンジオール、ヘキサンジオールがより好ましい。
上記スクラブ剤としては、例えば、アプリコット核粉末、アーモンド殻粉末、アンズ核粉末、塩化ナトリウム粒、オリーブ核粉末、海水乾燥物粒、キャンデリラワックス、くるみ殻粉末、さくらんぼ核粉末、サンゴ粉末、炭粉末、はしばみ殻粉末、ポリエチレン末、無水ケイ酸等が挙げられる。
上記抗炎症剤としては、例えば、グリチルレチン酸、グリチルリチン酸誘導体、アズレン、植物(例えば、コンフリー)に由来する成分、酸化亜鉛、酢酸トコフェロール、アラントイン、アミノカプロン酸及びヒドロコルチゾン等が挙げられる。
上記収斂成分としては、例えば、酸化亜鉛、硫酸亜鉛、塩化アルミニウム、スルホ石炭酸亜鉛及びタンニン酸等が挙げられる。
上記ビタミン類としては、例えば、dl−α−トコフェロール、酢酸dl−α−トコフェロール、コハク酸dl−α−トコフェロール、コハク酸dl−α−トコフェロールカルシウム等のビタミンE類;リボフラビン、フラビンモノヌクレオチド、フラビンアデニンジヌクレオチド、リボフラビン酪酸エステル、リボフラビンテトラ酪酸エステル、リボフラビン5’−リン酸エステルナトリウム、リボフラビンテトラニコチン酸エステル等のビタミンB2類;ニコチン酸、ニコチン酸dl−α−トコフェロール、ニコチン酸ベンジル、ニコチン酸メチル、ニコチン酸β−ブトキシエチル、ニコチン酸1−(4−メチルフェニル)エチル、ニコチン酸アミド等のニコチン酸類;アスコルビゲン−A、アスコルビン酸ステアリン酸エステル、アスコルビン酸パルミチン酸エステル、ジパルミチン酸L−アスコルビル等のビタミンC類;メチルヘスペリジン、エルゴカルシフェロール、コレカルシフェロール等のビタミンD類;フィロキノン、ファルノキノン等のビタミンK類;γ−オリザノール、ジベンゾイルチアミン、ジベンゾイルチアミン塩酸塩;チアミン塩酸塩、チアミンセチル塩酸塩、チアミンチオシアン酸塩、チアミンラウリル塩酸塩、チアミン硝酸塩、チアミンモノリン酸塩、チアミンリジン塩、チアミントリリン酸塩、チアミンモノリン酸エステルリン酸塩、チアミンモノリン酸エステル、チアミンジリン酸エステル、チアミンジリン酸エステル塩酸塩、チアミントリリン酸エステル、チアミントリリン酸エステルモノリン酸塩等のビタミンB1類;塩酸ピリドキシン、酢酸ピリドキシン、塩酸ピリドキサール、5’−リン酸ピリドキサール、塩酸ピリドキサミン等のビタミンB6類;シアノコバラミン、ヒドロキソコバラミン、デオキシアデノシルコバラミン等のビタミンB12類;葉酸、プテロイルグルタミン酸等の葉酸類;パントテン酸、パントテン酸カルシウム、パントテニルアルコール(パンテノール)、D−パンテサイン、D−パンテチン、補酵素A、パントテニルエチルエーテル等のパントテン酸類;ビオチン、ビオシチン等のビオチン類;アスコルビン酸、アスコルビン酸ナトリウム、デヒドロアスコルビン酸、アスコルビン酸リン酸エステルナトリウム、アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム等のアスコルビン酸誘導体であるビタミンC類;カルニチン、フェルラ酸、α−リポ酸、オロット酸等のビタミン様作用因子等が挙げられる。
上記ペプチド又はその誘導体としては、例えば、ケラチン分解ペプチド、加水分解ケラチン、コラーゲン、魚由来コラーゲン、アテロコラーゲン、ゼラチン、エラスチン、エラスチン分解ペプチド、コラーゲン分解ペプチド、加水分解コラーゲン、塩化ヒドロキシプロピルアンモニウム加水分解コラーゲン、エラスチン分解ペプチド、コンキオリン分解ペプチド、加水分解コンキオリン、シルク蛋白分解ペプチド、加水分解シルク、ラウロイル加水分解シルクナトリウム、大豆蛋白分解ペプチド、加水分解大豆蛋白、小麦蛋白、小麦蛋白分解ペプチド、加水分解小麦蛋白、カゼイン分解ペプチド、アシル化ペプチド(パルミトイルオリゴペプチド、パルミトイルペンタペプチド、パルミトイルテトラペプチド等)等が挙げられる。
上記アミノ酸又はその誘導体としては、例えば、ベタイン(トリメチルグリシン)、プロリン、ヒドロキシプロリン、アルギニン、リジン、セリン、グリシン、アラニン、フェニルアラニン、β−アラニン、スレオニン、グルタミン酸、グルタミン、アスパラギン、アスパラギン酸、システイン、シスチン、メチオニン、ロイシン、イソロイシン、バリン、ヒスチジン、タウリン、γ−アミノ酪酸、γ−アミノ−β−ヒドロキシ酪酸、カルニチン、カルノシン、クレアチン等が挙げられる。
上記洗浄成分としては、例えば、ラウリン酸カリウム、ミリスチン酸カリウム、パルミチン酸カリウム又はステアリン酸カリウム等のアルカリ金属塩、アルカノールアミド塩又はアミノ酸塩等から選ばれる石けん類;ココイルグルタミン酸Na、ココイルメチルタウリンNa等のアミノ酸系界面活性剤;ラウレス硫酸Na等のエーテル硫酸エステル塩;ラウリルエーテル酢酸Na等のエーテルカルボン酸塩;アルキルスルホコハク酸エステルNa等のスルホコハク酸エステル塩;ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド等の脂肪酸アルカノールアミド;ラウリルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウム等のモノアルキルリン酸エステル塩;ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルヒドロキシスルホベタイン及びラウロイルアミドエチルヒドロキシエチルカルボキシメチルベタインヒドロキシプロピルリン酸ナトリウム等のベタイン型両性界面活性剤;ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウム等のアミノ酸型両性界面活性剤等が挙げられる。
上記抗菌成分としては、例えば、クロルヘキシジン、サリチル酸、塩化ベンザルコニウム、アクリノール、エタノール、塩化ベンゼトニウム、クレゾール、グルコン酸及びその誘導体、ポピドンヨード、ヨウ化カリウム、ヨウ素、イソプロピルメチルフェノール、トリクロカルバン、トリクロサン、感光素101号、感光素201号、パラベン、フェノキシエタノール、1,2−ペンタンジオール、塩酸アルキルジアミノグリシン、ピロクトオラミン、ミコナゾール等が挙げられる。
上記角質柔軟成分としては、例えば、乳酸、サリチル酸、サリチル酸グリコール酸、グルコン酸、クエン酸、リンゴ酸、フルーツ酸、フィチン酸、尿素、イオウ等が挙げられる。
上記細胞賦活化成分としては、例えば、γ−アミノ酪酸、ε−アミノカプロン酸等のアミノ酸類;レチノール、チアミン、リボフラビン、塩酸ピリドキシン、パントテン酸類等のビタミン類;グリコール酸、乳酸等のα-ヒドロキシ酸類;タンニン、フラボノイド、サポニン、感光素301号等が挙げられる。
上記老化防止成分としては、例えば、パンガミン酸、カイネチン、ウルソール酸、ウコンエキス、スフィンゴシン誘導体、ケイ素、ケイ酸、N−メチル−L−セリン、メバロノラクトン等が挙げられる。
上記血行促進作用成分としては、例えば、植物(例えば、オタネニンジン、アシタバ、アルニカ、イチョウ、ウイキョウ、エンメイソウ、オランダカシ、カミツレ、ローマカミツレ、カロット、ゲンチアナ、ゴボウ、コメ、サンザシ、シイタケ、ショウガ、セイヨウサンザシ、セイヨウネズ、センキュウ、センブリ、タイム、チョウジ、チンピ、トウガラシ、トウキ、トウニン、トウヒ、ニンジン、ニンニク、ブッチャーブルーム、ブドウ、ボタン、マロニエ、メリッサ、ユズ、ヨクイニン、リョクチャ、ローズマリー、ローズヒップ、モモ、アンズ、クルミ、トウモロコシ)に由来する成分;アセチルコリン、イクタモール、カンタリスチンキ、ガンマ−オリザノール、セファランチン、トラゾリン、ニコチン酸トコフェロール、グルコシルヘスペリジン等が挙げられる。
上記美白成分としては、例えば、トコフェロール、アスコルビン酸及び/又はそれらの塩、アスコルビン酸誘導体、トラネキサム酸、アルブチン、4−アルキルレゾルシノ−ル及び/又はそれらの塩、4−メトキシサリチル酸、ハイドロキノン、コウジ酸、胎盤抽出物等や、美白作用を有する植物成分(例えばオウバク、ユキノシタ、アロエ等の抽出物)等が挙げられる。
〈日焼け止め組成物〉
本発明の外用組成物は、日焼け止め用外用組成物として使用できる。日焼け止め用外用組成物は、紫外線からの肌や毛髪の保護、日焼けの予防等のための外用剤として好適に使用することができる。日焼け止め用外用組成物の肌への適用量や用法は特に制限されず、通常、一日数回、適量を肌等に適用、例えば塗布するなどして用いることができる。また、化粧下地としての機能を併せ持つことができる。
〈メイクアップ用化粧料〉
本発明の外用組成物は、唇、目元、頬、などの顔の各部位に適用でき、口紅、リップクリーム、練紅、リップグロス、リップライナー等の口唇化粧料、アイカラー、アイライナー、アイシャドウ、マスカラ、アイブロー、チークカラー、フェースカラー等のポイントメイクに用いることが好ましい。これらの中でも、本発明の効果である色移りを抑える点が商品価値を高めることから、口紅化粧料、チークカラーに用いることが、より好ましい。これらのメイクアップ用化粧料は常法に従い製造することができる。ここで「用いる」とは、その材料のみを使用する場合以外に、その材料と他の材料とを組み合わせて使用する場合も含める趣旨である。
〈外用組成物の製造方法〉
本発明の外用組成物の製造方法は、特に制限されず、ジメチコンクロスポリマー(A)、シリコーンエラストマー型界面活性剤(B)、有機顔料(C)のほか、水(D)、アルキル変性シリコーンクロスポリマー(E)、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー及び(ジメチコン/フェニルビニルジメチコン)クロスポリマーの少なくとも一方(F)さらに通常の外用組成物を製造するのに必要な各種成分(上記その他の成分等)を適宜選択、配合して、常法により製造することができる。
〈製剤形態〉
本発明に用いる外用組成物の製剤形態としては、医薬品、医薬部外品及び化粧品が挙げられるが、この場合、その必須成分及び上記で説明したその他の成分等を、医薬品、医薬部外品又は化粧品に通常使用される基剤又は担体、及び必要に応じて後述する添加剤とともに常法に従い混合して、これらの製剤形態の組成物とすることができる。
外用組成物は、Si/O型又はO/Si型のエマルジョンのいずれであってもよく、さらにそのエマルジョンに水を含んでいてもよく、例えば使用感や、付与すべき性能によって、これらのいずれとするかを選択することができる。
さらに、上記基剤又は担体としては、ヤシ油、オリーブ油、コメヌカ油、シアバターなどの油脂;ワセリン、流動パラフィンなどの炭化水素類;ホホバ油、ミウロウ、キャンデリラロウ、ラノリンなどのロウ類;セタノール、セトステアリルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オクチルドデカノール、イソステアリルアルコール、フィトステロール、コレステロールなどの高級アルコール;ジメチコン、シクロペンタシロキサン等の環状シリコーン、変性シリコーンなどのシリコーン類;エチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースなどのセルロース誘導体;ポリビニルピロリドン;カラギーナン;ポリビニルブチラート;ポリエチレングリコール;ジオキサン;ブチレングリコールアジピン酸ポリエステル;アジピン酸ジイソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸セチル、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリイソステアリン酸ポリグリセリル−2、イソノナン酸イソノニル、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリット、リンゴ酸ジイソステアリルなどのエステル類;デキストリン、マルトデキストリンなどの多糖類;カルボキシビニルポリマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマーなどのビニル系高分子;エタノール、イソプロパノールなどの低級アルコール;ジエチレングリコールモノエチルエーテルなどのグリコールエーテル;水などが挙げられる。本発明の日焼け止め組成物が多価アルコールを含む場合、多価アルコールは基剤又は担体としての役割も果たす場合がある。
以上説明した基剤又は担体は、1種単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができ、またそれらの使用量は当業者に公知の範囲から適宜選択される。
〔添加剤〕
本発明の外用組成物には、本発明の効果を損なわない範囲で、医薬品、医薬部外品又は化粧品に添加される公知の添加剤、例えば界面活性剤(ただし、(B)成分を除く)、安定化剤、酸化防止剤、有機顔料以外の着色剤、パール光沢付与剤、分散剤、キレート剤、pH調整剤、保存剤、増粘剤、刺激低減剤、香料等を添加することができる。これらの添加剤は、1種単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
上記界面活性剤としては、例えば、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ペンタ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン、テトラ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタンなどのソルビタン脂肪酸エステル類;モノステアリン酸プロピレングリコールなどのプロピレングリコール脂肪酸エステル類;ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油40(HCO−40)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油50(HCO−50)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60(HCO−60)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油80などの硬化ヒマシ油誘導体;モノラウリル酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン(ポリソルベート20)、モノステアリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン(ポリソルベート60)、モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン(ポリソルベート80)、イソステアリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタンなどのポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類;ポリオキシエチレンモノヤシ油脂肪酸グリセリル;グリセリンアルキルエーテル;アルキルグルコシド;ポリオキシエチレンセチルエーテルなどのポリオキシアルキレンアルキルエーテル;ステアリルアミン、オレイルアミンなどのアミン類などが挙げられる。
上記安定化剤としては、例えば、ポリアクリル酸ナトリウム、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソールなどが挙げられる。
上記酸化防止剤としては、例えば、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、ソルビン酸、亜硫酸ナトリウム、アスコルビン酸、エリソルビン酸、L−システイン塩酸塩などが挙げられる。
上記着色剤としては、酸化チタン、酸化鉄等の無機顔料、タルク、マイカ、シリコーン処理合成金雲母等の体質顔料、天然色素等が挙げられる。
上記パール光沢付与剤としては、例えば、ジステアリン酸エチレングリコール、モノステアリン酸エチレングリコール、ジステアリン酸トリエチレングリコール、ナイロン末などが挙げられる。
上記分散剤としては、例えば、ピロリン酸ナトリウム、ヘキサメタリン酸ナトリウム、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、メチルビニルエーテル/無水マレイン酸架橋コポリマー、有機酸等が挙げられる。
上記キレート剤としては、例えば、EDTA・2ナトリウム塩、クエン酸などが挙げられる。
上記pH調整剤としては、例えば、無機酸(塩酸、硫酸など)、有機酸(乳酸、乳酸ナトリウム、クエン酸、クエン酸ナトリウム、コハク酸、コハク酸ナトリウムなど)、無機塩基(水酸化カリウム、水酸化ナトリウムなど)、有機塩基(トリエタノールアミン、ジイソプロパノールアミン、トリイソプロパノールアミンなど)などが挙げられる。
上記保存剤としては、例えば、安息香酸、安息香酸ナトリウム、デヒドロ酢酸、デヒドロ酢酸ナトリウム、プロピルパラベン等のパラベン類、フェノキシエタノールなどが挙げられる。
上記増粘剤としては、例えば、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシエチルセルロースなどのセルロース系増粘剤、グアーガム、ペクチン、プルラン、ゼラチン、ローカストビーンガム、カラギーナン、寒天、キサンタンガム、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸メタクリル酸アルキル共重合体、ポリエチレングリコール、ベントナイト、アルギン酸、アルギン酸プロピレングリコール、マクロゴール、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸ナトリウム、(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマー、(アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム/ビニルピロリドン)コポリマーなどが挙げられる。
上記刺激低減剤としては、甘草エキス、アルギン酸ナトリウム、アラビアゴム、ポリビニルピロリドン、甘草エキス、アルギン酸ナトリウム等が挙げられる。
以下、実施例により本発明を比較例と併せてより詳細に説明するが、本発明はこれらにより何ら限定されない。
〔実施例1〜6、比較例1及び2〕
下記の表1に示す組成の外用組成物を室温(25℃)で均一混合し、次に、これらをホモミキサーで撹拌し、充分均一に混合させて実施例及び比較例の製剤を得た。
Figure 0006899200
<試験例1:色移り試験>
4センチ角の白色人工皮革に、30mgの製剤を均一に塗布し、白上質紙に、塗布後の皮革を載せ、900gで10秒間の荷重をかけ、色移り試験を行った。荷重後、皮革を取り除き、白上質紙に色移りした結果を撮影観察し、色移りの程度を評価した。
図1において、(a)は実施例1品の、(b)は実施例2品の、(c)は実施例3品の、(d)は実施例4品の、(e)は実施例5品の、(f)は実施例6品の、白上質紙に色移りした結果を示す。また、図2において、(a)は比較例1品の、(b)は比較例2品の、白上質紙に色移りした結果を示す。
色移り試験の結果、実施例1〜6品の色移りを示す図1の(a)〜(f)は、白上質紙の色が薄く、色移りが殆どないのに対し、比較例1及び2品の色移りを示す図2の(a),(b)は、白上質紙の色が強く、色移りしていることが分かった。
<試験例2:使用感試験>
被験者の上腕内側に、ファンデーションを塗布し、その上に各実施例品及び比較例品を塗布した。その際の使用感(ムラになりにくさ、色つきの柔らかさ、さらさら感、色移り)について、それぞれ下記に示す各5段階でスコア化し、そのスコアの平均が、4以上を「◎」、3.5以上4未満を「○」、3以上3.5未満を「△」、2.5以上3未満を「×」として評価して表2に示した。被験者の数は5名である。
(使用感の5段階評価方法)
スコア5: 非常に感じる
スコア4: 感じる
スコア3: 普通
スコア2: あまり感じない
スコア1: 全く感じない
Figure 0006899200
表2より、実施例1〜6品は、使用感試験のほとんどの項目において、◎もしくは○であるのに対し、比較例1及び2品では、×もしくは△のみであり、実施例品に比べ使用感が大きく劣ることが分かった。
また、ポイントメイクが肌を彩る強さは、時代の流行によるものが大きいが、昨今は自然な色味が求められており、本実施例品は同じ色素を配合しながらも、自然な色づきがあり、ムラなく塗布しやすいものであった。
以下に、本発明の外用組成物及びメイクアップ用化粧料の処方例を示す。
Figure 0006899200
本発明の外用組成物は、色移りを抑えるだけでなく、使用感に優れるため、メイクアップ用化粧料に非常に有用である。

Claims (6)

  1. ジメチコンクロスポリマー(A)、シリコーンエラストマー型界面活性剤(B)、有機顔料(C)、5重量%以下の水(D)、アルキル変性シリコーンクロスポリマー(E)を含有する外用組成物。
  2. 上記有機顔料(C)の含有量が、外用組成物中0.1〜6重量%である請求項1に記載の外用組成物。
  3. 上記有機顔料(C)が、2種以上の有機顔料である、請求項1又は2に記載の外用組成物。
  4. 上記シリコーンエラストマー型界面活性剤(B)の含有量が、上記ジメチコンクロスポリマー(A)1重量部に対して0.01〜0.5重量部である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の外用組成物。
  5. 上記シリコーンエラストマー型界面活性剤(B)が、ポリグリセリン変性シリコーンエラストマー型界面活性剤である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の外用組成物。
  6. 請求項1〜のいずれか一項に記載の外用組成物を用いたメイクアップ用化粧料。
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