JP6898209B2 - 鍛造プレス装置 - Google Patents

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Description

本発明は、鍛造プレス装置に関する。
従来の鍛造プレス装置は、スライドに上金型が保持され、ホルダーに設けられたボルスタに下金型が保持されており、サーボモータを駆動源として、スライドの昇降動作を行い、鍛造プレスを行っていた(例えば、特許文献1参照)。
ところで、鍛造の方法として、ワークの変形抵抗を低減させるためにワークを再結晶温度以上の高温で加熱してから鍛造を行う熱間鍛造が挙げられる。
熱間鍛造は、品質を確保するために、金型温度を適正な温度範囲に維持した状態で行う必要がある。
特開2010−115658号公報
特許文献1に記載の鍛造プレス装置は、サーボモータにより、スライドの昇降動作における下死点の移動速度を、フライホイール型の鍛造プレス装置におけるスライドの下死点速度に比べて遅くする制御を行っていた。
しかしながら、このスライドの速度制御は、騒音や振動の抑制には効果があるが、金型を熱間鍛造に必要となる十分な目標の高温度を維持し続けることには十分に寄与するものではなかった。
また、金型を十分な目標温度に維持し続けるために、金型や金型を保持するホルダーによりヒータを装備することで、ある程度対処することは可能だが、金型は可動することから、ヒータの配線が増えると切断などの事故が生じ易くなり、また、鍛造には液体の潤滑剤が使用されるので漏電防止対策を厳重にする必要が生じ、ヒータの増加には別の弊害が生じるという問題があった。
本発明は、金型を鍛造に適した高い温度に維持することをその目的とする。
本発明に係る鍛造プレス装置は、
対をなす金型の一方の金型を保持するスライドと、
前記対をなす金型の他方の金型に対して前記一方の金型を前記スライドが接離動作を行うように前記スライドを進退可能に支持するフレーム部と、
前記スライドに進退移動を付与する駆動機構と、
前記駆動機構の駆動源を制御する制御装置と、
前記一方の金型と前記他方の金型との少なくとも一方の温度又は前記一方の金型と前記他方の金型との少なくとも一方から伝わる温度を検出する温度検出部とを備え、
前記制御装置は、前記温度検出部の検出温度に基づいて、前記駆動機構を制御して、
前記温度検出部の検出温度が目標温度範囲よりも高い場合には、前記目標温度範囲の場合よりも前記対をなす金型の両方が被成形物に接する接触時間を短くし又は前記目標温度範囲の場合よりも前記対をなす金型の両方が被成形物に接する接触頻度を低減させ、
前記温度検出部の検出温度が目標温度範囲よりも低い場合には、前記目標温度範囲の場合よりも前記対をなす金型の両方が被成形物に接する接触時間を長くし又は前記目標温度範囲の場合よりも前記対をなす金型の両方が被成形物に接する接触頻度を増加させる
構成とした。
本発明によれば、金型を熱間鍛造に必要となる十分な目標の高温度を維持し続けることが可能となる。
本発明の第一実施形態に係る鍛造プレス装置を示す構成図である。 制御装置を中心とする鍛造プレス装置の制御系を概略的に示したブロック図である。 制御装置による金型温度制御におけるスライドのストローク曲線を示した線図である。 制御装置が実行する金型温度制御のフローチャートである。 上金型及び下金型と被成形物の接触時間と金型温度との関係を示す線図である。 制御装置による他の金型温度制御におけるスライドのストローク曲線を示した線図である。である。 本発明の第二実施形態に係る鍛造プレス装置を示す構成図である。 制御装置によるサーボモータの制御によって得られるスライドのストローク曲線を示した線図である。
[第一の実施形態]
本発明の第一の実施形態の鍛造プレス装置1について図1〜図5に基づいて説明する。図1は鍛造プレス装置1を示す構成図である。
本実施形態では、予め鍛造に適した高温状態に加熱した被成形物の余熱を利用して鍛造を行ういわゆる熱間鍛造を実施する鍛造プレス装置1を例示する。
[鍛造プレス装置の概略構成]
本実施形態のプレス装置1は、鍛造成形を行う鍛造プレス装置であり、ベッド23、複数のアップライト22、クラウン21、ボルスタ24、スライド18、対をなす金型3,4、駆動機構100、制御装置90及びトランスファフィーダと呼ばれる搬送装置40を備える。
ベッド23、複数のアップライト22及びクラウン21は、プレス装置1のフレーム部を構成する。ベッド23、複数のアップライト22及びクラウン21は、内部にタイロッド25aが通され、タイロッドナット25bにより締め付けられることで、互いに締結される。前後左右に配置された四つのアップライト22それぞれには四つのガイド19(一部図示略)が設けられている。スライド18は四つのガイド19によって昇降方向への進退移動が可能である。
スライド18の下部には、ハードプレート27が装備され、さらにその下部にはボルスタ28が装備されている。そして、ボルスタ28の下面には、対をなす金型の一方である上金型3が固定される。なお、鍛造プレス装置1は、複数対の金型を備えており、複数の上金型3はエキセン軸16の長手方向に沿って一列に並んで配設されている(図1では二つのみ図示しているがもっと数を増やしても良い)。
ボルスタ24は、ハードプレート26を介してベッド23に固定される。ボルスタ24は、対をなす金型の他方である下金型4が固定される部品である。なお、複数の下金型4はエキセン軸16の長手方向に沿って一列に並んで配設されている(図1では二つのみ図示しているがもっと数を増やしても良い)。各上金型3と各下金型4は個別に対向するように配置され、スライド18が下降したときに互いに近接する。相対する上金型3と下金型4の間に被成形物が投入されている場合、スライド18が下降することで被成形物が上金型3と下金型4の型空間の中で加圧され、被成形物が鍛造成形される。
鍛造プレス装置1は、スライド18を昇降するための構成として、モータ11、フライホイール12、クラッチとしてのクラッチブレーキ13、伝動軸14、減速機15、エキセン軸16、コンロッド17を備え、これらが駆動機構100を構成する。
モータ11は、クラウン21などのフレーム部に固定される。
エキセン軸16は、その主軸部16aが軸受け41を介してクラウン21又はアップライト22などのフレーム部に回転可能に支持される。
クラッチブレーキ13と減速機15とは、フレーム部材を介して、クラウン21又はアップライト22などのフレーム部に支持される。
モータ11は、例えば、インバーターモータであり、スライド18を昇降させる動力を発生すると共に、その回転速度を任意に制御することが可能である。モータ11の動力は、例えば、ベルト111を介してフライホイール12に伝達され、フライホイール12を回転させる。
クラッチブレーキ13は、フライホイール12と伝動軸14とを断続でき、これらを接続すると、フライホイール12の回転運動が伝動軸14に伝達される。さらに、クラッチブレーキ13は、伝動軸14と固定部分とを断続できる。固定部分とは、例えばアップライト22などのフレーム部、或いはフレーム部に固定された部材である。
フライホイール12及びクラッチブレーキ13は、伝動軸14の軸方向の一方の端部の近傍に配置される。減速機15は、伝動軸14の軸方向のもう一方の端部の近傍、すなわちフライホイール12及びクラッチブレーキ13の逆方の端部の近傍に配置される。フライホイール12、クラッチブレーキ13及び減速機15は、エキセン軸16と同軸上に配置される。
このような配置により、重量の大きなフライホイール12及びクラッチブレーキ13と、重量の大きな減速機15とを、エキセン軸16の軸方向の両側に分散して配置できる。これにより、鍛造プレス装置1の良好な重量バランスを図ることができる。
エキセン軸16は、回転中心軸に沿って貫通する中空部を有する。伝動軸14は、この中空部においてエキセン軸16と相対的に回転可能かつ同軸上に配置される。伝動軸14は、フライホイール12の回転運動を減速機15に伝達する。減速機15は、伝動軸14の回転運動を減速してエキセン軸16に伝達する。
エキセン軸16は、主軸部16aに対して偏心した偏心部16bを有し、偏心部16bがコンロッド17と接続されている。コンロッド17は、エキセン軸16とスライド18とを連結し、エキセン軸16の回転運動を直線運動に変換してスライド18に伝達する。
また、上金型3と下金型4の近傍には、いわゆるトランスファフィーダと呼ばれる搬送装置40が設けられている。この搬送装置40は、被成形物の成形後、上金型3と下金型4とが離間した後に、搬送装置40が被成形物を搬入、搬出する。そして、搬送装置40は、一列に並んだ複数の下金型4及び上金型3に対して、被成形物を順番に搬送する。
さらに、伝動軸14の軸線延長上で、クラッチブレーキ13より外方には、クラッチブレーキ13に作動油を供給するためのロータリージョイント43が配置されている。
各上金型3と各下金型4には、それぞれ、潤滑剤を供給する潤滑剤供給機構51,52が併設されている。潤滑剤は、例えば、黒鉛を水に溶かした液体からなるものを用いることができる。
潤滑剤供給機構51,52は、各上金型3と各下金型4に対して、潤滑剤を噴霧するノズルと、潤滑剤をノズルに圧送する加圧装置と、ノズルの噴霧と停止を切り替える制御バルブ等からなる。潤滑剤の噴霧量は、噴霧時間又はノズルへの潤滑剤の供給量によって任意に調節することができる。潤滑油の噴霧量は、後述する制御装置90により制御される。
各上金型3と各下金型4には、それぞれ、成形後の被成形物を突き出すノックアウト機構53,54が個別に設けられている。
ノックアウト機構53,54は、上金型3、下金型4の内面部から金型内へ移動可能なノックアウトピンと、ノックアウトピンを駆動する油圧シリンダとを有する。ノックアウト機構53のノックアウトピンは下方に向かって進出し、ノックアウト機構54のノックアウトピンは上方に向かって進出する向きで配置されている。
そして、油圧シリンダは油圧により駆動して、ノックアウトピンを成形後の被成形物に突き当て、上金型3、下金型4から被形成物を分離させる。
ノックアウト機構53,54の油圧シリンダは、制御装置90により圧油の供給と停止を切り替える制御バルブによってその作動が制御される。
各上金型3を支持するボルスタ28と、各下金型4を支持するボルスタ24には、上金型3と下金型4とをそれぞれ加熱するヒータ55,56が設けられている。
ヒータ55は、ボルスタ28に対して図1の紙面に垂直となる方向に沿って貫通形成された貫通孔に内蔵された棒状ヒータである。ヒータ55はボルスタ28に複数本内蔵されており、ボルスタ28を介して複数の上金型3を均一に加熱することができる。
ヒータ56は、ボルスタ24に対して図1の紙面に垂直となる方向に沿って貫通形成された貫通孔に内蔵された棒状ヒータである。ヒータ56も複数本内蔵されており、ボルスタ24を介して複数の下金型4を均一に加熱することができる。
なお、ヒータ55,56の棒の向きや本数は適宜変更することができる。また、ヒータ55,56は、棒状に限らず、複数の上金型3、下金型4を均一に加熱することが可能なあらゆる形態のものを使用することができる。
また、ヒータ55,56は、上金型3、下金型4に直接設けてもよい。その場合、上金型3、下金型4に巻き付けて装備する等、ヒータ55,56の取り外しが容易な構造であることが望ましい。
ボルスタ28における上金型3の近傍には、上金型3から伝わる温度を検出する温度検出部57が設けられている。
また、ボルスタ24における下金型4の近傍には、下金型4から伝わる温度を検出する温度検出部58が設けられている。
温度検出部57,58は、いずれも測温抵抗体、サーミスタ、熱電対、IC温度センサ等の接触式の温度センサである。これらの温度検出部57,58は、上金型3からボルスタ28に、下金型4からボルスタ24に伝わる温度を検出することで、間接的に上金型3、下金型4の温度を検出する。
温度検出部57,58は、複数の上金型3、下金型4のそれぞれの近傍に個別に設けても良いが、ここでは、一つの上金型3、一つの下金型4の近傍のみに温度検出部57,58を設け、一つの上金型3と一つの下金型4の温度のみを代表的に検出する。
なお、温度検出部57,58は、それぞれ上金型3、下金型4に直接接触するように配置し、或いは、上金型3、下金型4に直接的に取り付けて、上金型3、下金型4の温度を直接的に検出してもよい。温度検出部57,58を上金型3、下金型4に直接的に取り付ける構造とした場合には、上金型3、下金型4から取り外しが容易な構造であることが望ましい。
また、温度検出部57,58は、接触式のものに限らず、非接触式のものを使用しても良い。
図2に制御装置90を中心とする鍛造プレス装置1の制御系を概略的に示す。
前述したモータ11はモータ制御回路11aを介して制御装置90に接続され、クラッチブレーキ13は駆動回路13aを介して制御装置90に接続されている。
また、ノックアウト機構53,54は駆動回路53a,54aを介して制御装置90に接続され、潤滑剤供給機構51,52は駆動回路51a,52aを介して制御装置90に接続されている。
さらに、ヒータ55,56は電源回路55a,56aを介して制御装置90に接続され、温度検出部57,58はインターフェイス57a,58aを介して制御装置90に接続されている。
そして、上記構成により制御装置90は、鍛造プレス装置1の全体制御を行う。
[鍛造プレス装置の金型温度制御]
図3は制御装置90によるモータ11の制御によって得られるスライド18のストローク曲線である。図中、実線C0はスライド18の進退移動の移動動作期間が標準の周期である場合を示し、太線C1は周期が短い場合を示し、点線C2は周期が長い場合を示す。なお、各曲線C0〜C2の縦軸はスライド18の上下ストローク、横軸は時間を示す。
プレス加工の際には、モータ11が規定の標準回転速度で駆動してエキセン軸16が一回転するとクラッチブレーキ13が一時的にトルク伝達を切断してエキセン軸16の回転を停止させる。
これによりスライド18は、退避位置としての上死点から進行位置としての下死点を通過して再び上死点に戻る往復上下動作(移動動作期間とする)と上死点位置で一定期間滞留する動作(停止期間とする)が行われる。そして、移動動作期間と停止期間の合計を一周期として、これが繰り返し行われる。なお、進行位置は、スライド18の進退移動において、上金型3を下金型4に最も近接又は接触させる位置であり、退避位置は上金型3を下金型4に最も離間させる位置である。
移動動作期間では、下金型4に対して上金型3が下降し、被成形物に対する鍛造プレスが行われる。
また、停止期間では、搬送装置40が作動して、上金型3及び下金型4に対する被成形物の搬出と搬入が行われる。
ところで、鍛造プレス装置1は、被成形物を予め鍛造に適した高温状態に加熱し、上金型3及び下金型4もヒータ55,56により昇温させた状態で鍛造を行ういわゆる熱間鍛造を実施する。
熱間鍛造における被成形物の加工温度まで上金型3及び下金型4をヒータ55,56で加熱することは困難であることから、制御装置90は、被成形物の余熱を利用して上金型3及び下金型4の温度調節を行う制御を実施する。
つまり、制御装置90は、温度検出部57,58により検出される上金型3と下金型4からの伝達温度(以下、検出温度という)に基づいて駆動機構100のモータ11を制御して、上金型3及び下金型4の両方が被成形物に圧接する接触時間を調節する。
具体的には、温度検出部57,58の検出温度が規定の目標温度範囲内の場合には、モータ11を標準速度で駆動し、スライド18の移動動作期間が標準の周期となるストローク曲線C0でスライド18の昇降動作(進退動作)を行わせる。
そして、温度検出部57,58の検出温度が目標温度範囲よりも高い場合には、モータ11を標準速度よりも高速度で駆動し、スライド18の移動動作期間が標準より短い周期となるストローク曲線C1でスライド18の昇降動作(進退動作)を行わせる。
また、温度検出部57,58の検出温度が目標温度範囲よりも低い場合には、モータ11を標準速度よりも低速度で駆動し、スライド18の移動動作期間が標準よりも長い周期となるストローク曲線C2でスライド18の昇降動作(進退動作)を行わせる。
標準速度のストローク曲線C0でスライド18が昇降動作を行った場合、下死点の前後の区間で上金型3及び下金型4が被成形物に圧接する接触時間はt0となる。
これに対して、高速度のストローク曲線C1でスライド18が昇降動作を行った場合、上金型3及び下金型4の接触時間はt1となる(t1<t0)。
また、低速度のストローク曲線C2でスライド18が昇降動作を行った場合、上金型3及び下金型4の接触時間はt2となる(t0<t2)。
これにより、上金型3及び下金型4の温度が高い場合には、被成形物との接触時間を短くすることで熱伝達量が低減し、上金型3及び下金型4の温度を下げることができる。
また、上金型3及び下金型4の温度が低い場合には、被成形物との接触時間を長くすることで熱伝達量が増加し、上金型3及び下金型4の温度を上げることができる。
上記熱間鍛造における上金型3及び下金型4の適正な目標温度T0と標準のストローク曲線C0における接触時間t0は、上金型3及び下金型4が接触時間t0で被成形物と圧接した場合に目標温度T0の周辺温度を維持することが可能な値であることが望ましい。
従って、目標温度T0と接触時間t0は、被成形物の材質ごとに、実際的な加工条件による過去のデータやシミュレーションから決定される。
また、接触時間t1,t2は固定値としても良いが、目標温度T0と検出温度Tとの差分値の大きさに応じて接触時間t1,t2は変動する値としても良い。
例えば、接触時間t1,t2と(T0-T)の間に相関関係を定義し、(T0-T)を変数とする所定の関数に基づいて接触時間t1,t2を算出し、これらの接触時間t1,t2となるようにモータ11の速度を制御しても良い。
また、検出温度Tだけでなく、温度変化率(dT/dt)も変数とする所定の関数に基づいて接触時間t1,t2を算出しても良い。
なお、温度検出部57,58は、上金型3側と下金型4側とに設けられているが、金型温度制御においては、温度検出部57による検出温度と温度検出部58による検出温度の予め定められたいずれか一方の値を優先的に利用しても良いし、これらの平均値(いずれか一方に重み付けを行っても良い)を利用しても良い。また、或いは、温度検出部57による検出温度と温度検出部58による検出温度の内で、目標温度との差分が大きい方を利用しても良い。
[鍛造プレス動作]
上記構成からなる鍛造プレス装置1の鍛造プレス動作を図4及び図5に基づいて説明する。図4は制御装置90が実行する金型温度制御のフローチャート、図5は上金型3及び下金型4と被成形物の接触時間と金型温度との関係を示す線図である。
図5において、Tiはヒータ55,56による昇温可能な上限温度を示し、太線は検出温度の変化、細線は接触時間の変化を示す。
制御装置90は、まず、ヒータ55,56を制御して上金型3及び下金型4の昇温を開始する(ステップS1)。
そして、温度検出部57,58による検出温度Tが上限温度Tiに達したか否かを判定し(ステップS3)、達していない場合にはその判定を繰り返し実行する。
一方、温度検出部57,58による検出温度Tが上限温度Tiに達した場合には、プレス動作を開始する。即ち、制御装置90は、モータ11の駆動を開始してフライホイール12を所定速度まで加速し、クラッチブレーキ13を接続状態に切り替えて、エキセン軸16を一回転させてスライド18を1ストローク分昇降させる。これにより、上金型3が下金型4に向かって下降し、被成形物をプレスして鍛造を実行する。そして、クラッチブレーキ13を一時的に切断し、スライド18を上死点に滞留させて、その間に搬送装置40により各上金型3及び各下金型4の間で被成形物の搬出と搬入を実行させる。
このとき、制御装置90は、初期設定状態でプレスモーションを実行する(ステップS5)。即ち、図5に示すように、上金型3及び下金型4の検出温度Tが目標温度T0になるまでモータ11の速度を漸増させる。
そして、上金型3及び下金型4の検出温度Tが目標温度T0に達すると、制御装置90は、上金型3及び下金型4の検出温度Tが目標温度T0を中心とする±ΔTの温度範囲内になるか判定を行う(ステップS7)。
その結果、上金型3及び下金型4の検出温度Tが目標温度T0を中心とする±ΔTの温度範囲内であれば、現在のプレスモーションを維持する。つまり、上金型3及び下金型4の現在の接触時間を維持するようにモータ11の回転速度を維持する。
また、上金型3及び下金型4の検出温度Tが目標温度T0を中心とする±ΔTの温度範囲外となる場合には、プレスモーションを変更する(ステップS9)。
例えば、検出温度Tが目標温度T0+ΔT以上の場合には、制御装置90はモータ11を加速する制御を行い、上金型3及び下金型4の接触時間を短縮する。これにより、図5に示すように、検出温度Tが低下し、T0±ΔTの範囲内に戻される。
また、検出温度Tが目標温度T0−ΔT以下の場合には、制御装置90はモータ11を減速する制御を行い、上金型3及び下金型4の接触時間を延長する。これにより、図5に示すように、検出温度Tが上昇し、T0±ΔTの範囲内に戻される。
そして、ステップS9以降、ステップS7に処理を戻して、上金型3及び下金型4の検出温度Tが監視される。
このようにして、上金型3及び下金型4の検出温度Tを目標温度T0を中心とする±ΔTの温度範囲に維持しつつ、順次、被成形物の鍛造プレス加工を実施することができる。
[第一の実施形態の技術的効果]
上記鍛造プレス装置1は、その制御装置90が、温度検出部57,58の検出温度Tに基づいて、駆動機構100のモータ11を制御して、上金型3及び下金型4が被成形物に圧接する接触時間を調節している。
このため、熱間鍛造において、被成形物との接触時間の調節により、上金型3及び下金型4を熱間鍛造に必要となる十分な目標の高温度に維持し続けることが可能となる。
また、上金型3及び下金型4の熱源となるヒータ55,56に拘わらず、上金型3及び下金型4を十分に昇温させることが可能となる。
さらに、ヒータ55,56として、昇温能力が高くない小型のものや構造の簡易なものを利用することができ、配線の断線を低減し、漏電防止対策も容易に行うことができる。
また、制御装置90は、スライド18の進退移動の移動動作期間の周期を制御して上金型3及び下金型4の接触時間を調節している。
このため、上金型3及び下金型4の昇温等の温度制御を、例えば、インバーターモータのような回転速度の調節が可能なモータ11により、実現することが可能である。
なお、鍛造プレス装置1の駆動機構100のモータは、インバーターモータに限らず、回転速度の調節が可能なあらゆるモータを使用することが可能である。
[金型温度制御の他の例]
上記金型温度制御では、スライド18の進退移動の移動動作期間の周期を変更して制御して上金型3及び下金型4が被成形物に圧接する接触時間を調節する例を示したがこれに限定されない。
例えば、図6に示すように、スライド18の進退移動の移動動作期間K1の周期は維持したまま、停止期間K2の長さを変えることで、スライド18の進退移動の下死点への移動開始から次の下死点への移動開始までの周期(K1+K2)を変えても良い。
この場合、スライド18の進退移動の下死点への移動開始から次の下死点への移動開始までの周期を変えることで、上金型3及び下金型4が被成形物に圧接する接触頻度を替えることができる。
具体的には、温度検出部57,58の検出温度が規定の目標温度範囲内の場合には、図6の細線で示したように、停止期間K2の長さが標準的な長さとなるように、クラッチブレーキ13の制御を行う。
そして、温度検出部57,58の検出温度が目標温度範囲よりも高い場合には、図6の点線で示したように、停止期間K2の長さが標準的な長さよりも長くとなるように、クラッチブレーキ13の制御を行う。これにより、上金型3及び下金型4が被成形物に圧接する接触頻度が低減して、上金型3及び下金型4の温度を徐々に低減させることができる。
また、温度検出部57,58の検出温度が目標温度範囲よりも低い場合には、図6の太線で示したように、停止期間K2の長さが標準的な長さよりも短くとなるように、クラッチブレーキ13の制御を行う。これにより、上金型3及び下金型4が被成形物に圧接する接触頻度が増加して、上金型3及び下金型4の温度を徐々に上昇させることができる。
このように、スライド18の進退移動の下死点への移動開始から次の下死点への移動開始までの周期を変えることで、上金型3及び下金型4が被成形物に圧接する接触頻度を替えて、上金型3及び下金型4の温度を調節することも可能である。
なお、停止期間K2は、搬送装置40の動作期間でもあるので、必要最小限の時間を確保する必要があり、その範囲で停止期間K2の長さを調節する必要がある。
また、スライド18の進退移動の停止期間K2の長さを変えつつ、移動動作期間K1の周期も変えることで、上金型3及び下金型4が被成形物に圧接する接触頻度と接触時間の両方を変えても良い。
上記スライド18の進退移動の下死点への移動開始から次の下死点への移動開始までの周期(移動動作期間K1+停止期間K2)を変える金型温度制御は、モータ11の回転速度を一定に維持した状態でも実行可能であることから、回転速度を制御することができないモータを駆動源とすることも可能となり、モータの選択幅を拡大することが可能となる。
[第二の実施形態]
本発明の第二の実施形態の鍛造プレス装置1Aについて図7及び図8に基づいて説明する。図7は鍛造プレス装置1Aを示す構成図である。
この鍛造プレス装置1Aは、前述した鍛造プレス装置1の駆動機構100のモータ11をインバーターモータではなく、サーボモータ11Aに変更した点が異なっている。
従って、鍛造プレス装置1Aでは、駆動機構100Aにおいて、サーボモータ11Aの出力軸を伝動軸14に直接接続し、フライホイール12及びクラッチブレーキ13を不要としている。
なお、鍛造プレス装置1Aは、上記以外の構成については鍛造プレス装置1と同じであることから、同一の構成については同じ符号を付すると共に重複する説明は省略する。
前述の鍛造プレス装置1では、制御装置90が、スライド18の進退移動の移動動作期間K1の周期を変えることで上金型3及び下金型4が被成形物に圧接する接触時間の調節を行っていた。
しかし、この方法の場合、上金型3及び下金型4の接触時間を延長するためには、スライド18の進退移動の移動動作期間K1の周期が長くなるので、鍛造における1ストロークの期間が長くなり、鍛造プレス装置1の生産性の低下を生じていた。
この鍛造プレス装置1Aでは、駆動機構100Aの駆動源としてサーボモータ11Aを使用しているので、スライド18の進退移動の1ストロークの中で速度を変化させることが可能である。
これにより、鍛造プレス装置1Aの制御装置は、鍛造プレス装置1の生産性の低下を回避又は抑制することを可能としている
図8は制御装置によるサーボモータ11Aの制御によって得られるスライド18のストローク曲線である。実線C11は標準動作時、点線C12は上金型3及び下金型4と被成形物の接触時間を長くした場合の動作を示す。なお、各曲線C11,C12の縦軸はスライド18の上下ストローク、横軸は時間を示す。
鍛造プレス装置1Aの制御装置は、スライド18の進退移動の移動速度を制御して、上金型3及び下金型4が被成形物に圧接する接触時間の調節を行う。
即ち、制御装置は、温度検出部57,58の検出温度が規定の目標温度範囲内の場合には、サーボモータ11Aを制御して標準動作を実行する。サーボモータ11Aによる標準動作では、図8の曲線C11に示すように、サーボモータ11Aを標準速度に維持してスライド18を上死点から下降させ、下死点が近づくと、サーボモータ11Aを減速し、低速で下死点に到達し、その後、標準速度に戻してスライド18を上死点まで上昇させる。
そして、制御装置は、温度検出部57,58の検出温度が目標温度範囲よりも低い場合には、サーボモータ11Aを制御して、図8の点線C12に示すように、スライド18の下死点の前後において上金型3及び下金型4が所定以上の加圧力で圧接する区間(圧接区間)を標準動作よりも低速とし、それ以外の区間を標準動作時と同じ速度で移動するようにスライド18の移動動作を実行する。
これにより、上金型3及び下金型4が被成形物に圧接する接触時間t3を標準動作よりも長くすることができる。従って、上金型3及び下金型4の検出温度を上昇させることができる。また、圧接区間以外の区間は標準動作時と同じ速度でスライド18が移動動作するため、鍛造における1ストロークの期間が大幅に長くなってしまうことを抑制でき、鍛造プレス装置1Aの生産性の低下を回避又は抑制することができる。
また、サーボモータ11Aの制御では、標準速度の場合も圧接区間の速度を変更する場合も、スライド18の進退移動の下死点への移動開始から次の下死点への移動開始までの周期については一定となるように制御が行われる。即ち、前述した進退移動の移動動作期間K1と停止期間K2の長さの合計が一定となるように制御される。これにより、圧接区間の長さを変えても鍛造プレス装置1Aの生産性を一定に維持することができる。
なお、進退移動の移動動作期間K1と停止期間K2の長さの合計を一定にいじしなくともよい。被成形物の供給が間に合わなくならないように、K1+K2を一定にする制御を行ってもよいが、被成形物の供給が間に合い、生産性の向上を望む場合には、停止期間K2を短縮してK1+K2をより短くしてもよい。前述したクラッチ・フライホイール方式の鍛造プレス装置1の場合も同様である。
なお、上金型3及び下金型4の加圧力は、サーボモータ11Aの負荷から検出することができる。図8における一点鎖線C13は、サーボモータ11Aの負荷の大きさの変化を示している。従って、サーボモータ11Aのモータ駆動回路から負荷の大きさを検出し、その値が一定値以上となる場合に、サーボモータ11Aの速度を低速にする制御を行えば良い。
また、スライド18の移動動作期間において、上記低速となる区間以外の全ての範囲、または、一部の範囲(例えば、スライド18の下降時のみ又は上昇時のみ)を、標準動作時よりも高速で移動させてもよい。
但し、温度検出部57,58の検出温度が目標温度範囲よりも低い場合のスライド18の移動動作期間は、標準動作の移動動作期間と同じかそれより短くすることが望ましい。
これにより、鍛造プレス装置1の生産性の低下を回避又は抑制することができる。
なお、制御装置は、温度検出部57,58の検出温度が目標温度範囲よりも高い場合には、鍛造プレス装置1の場合と同様に、スライド18の移動動作期間を標準動作よりも高速で移動するようにサーボモータ11Aを制御する。
また、鍛造プレス装置1Aにおける金型温度制御では、温度検出部57,58の検出温度が目標温度範囲よりも低い場合と高い場合のいずれの場合も、移動動作期間が短縮され得る。従って、これらの場合に移動動作期間が短縮された分だけ、停止期間を延長することで、スライド18の進退移動の下死点への移動開始から次の下死点への移動開始までの周期(K1+K2)が常に一定となるように制御しても良い。
[ノックアウト機構による金型の温度制御]
上述した鍛造プレス装置1,1Aにおいて、制御装置は、温度検出部58の検出温度に基づいて、ノックアウト機構54を制御して、成形後の被成形物を押し出すタイミングを調節する金型温度制御を実行してもよい。
なお、ノックアウト機構53については、上金型3の上昇開始時に被成形物を押し出すことが必要なので、上金型3から被成形物を押し出すタイミングを変更することが困難である。従って、金型の温度制御は、下金型4のノックアウト機構54のみで実施することができる。
例えば、温度検出部58による下金型4の検出温度Tが規定の目標温度範囲内の場合には、制御装置90は、ノックアウト機構54を標準的なタイミングで作動させて被成形物の押し出し動作を実行する。
そして、温度検出部58による下金型4の検出温度Tが規定の目標温度範囲より高い場合には、制御装置90は、ノックアウト機構54を標準的なタイミングより早いタイミングで作動させて被成形物の押し出し動作を実行する。これにより、下金型4と被成形物の接触時間を短縮して温度低下を図ることができる。
また、温度検出部58による下金型4の検出温度Tが規定の目標温度範囲より低い場合には、制御装置90は、ノックアウト機構54を標準的なタイミングより遅いタイミングで作動させて被成形物の押し出し動作を実行する。これにより、下金型4と被成形物の接触時間を延長して温度上昇を図ることができる。
なお、上記ノックアウト機構54による下金型4の温度制御は、スライド18の上下の往復動作の制御による金型の温度制御と並行して実施される副次的な制御である。
また、ノックアウト機構54による下金型4の温度制御は、上金型3の検出温度と下金型4の検出温度との間で一定以上の温度差が生じた場合に、温度差を低減するために実施しても良い。
[潤滑剤供給機構による金型の温度制御]
上述した鍛造プレス装置1,1Aにおいて、制御装置は、温度検出部57,58の検出温度に基づいて、潤滑剤供給機構51,52を制御して、潤滑剤の供給量又は供給時間を調節する金型温度制御を実行してもよい。
例えば、温度検出部57,58による上金型3,下金型4の検出温度Tが規定の目標温度範囲内の場合には、制御装置90は、潤滑剤供給機構51,52が標準的な供給量又は標準的な供給時間で潤滑剤を供給するよう制御する。
そして、温度検出部57,58による上金型3,下金型4の検出温度Tが規定の目標温度範囲より高い場合には、制御装置90は、潤滑剤供給機構51,52が標準よりも多い供給量又は標準よりも長い供給時間で潤滑剤を供給するよう制御する。これにより、上金型3,下金型4の温度低下を図ることができる。
また、温度検出部57,58による上金型3,下金型4の検出温度Tが規定の目標温度範囲より低い場合には、制御装置90は、潤滑剤供給機構51,52が標準よりも少ない供給量又は標準よりも短い供給時間で潤滑剤を供給するよう制御する。これにより、上金型3,下金型4の温度上昇を図ることができる。
なお、上記潤滑剤供給機構51,52による上金型3,下金型4の温度制御は、スライド18の上下の往復動作の制御による被成形物との接触時間の調節と並行して実施される副次的な制御である。
また、潤滑剤供給機構51,52による上金型3,下金型4の温度制御は、上金型3の検出温度と下金型4の検出温度との間で一定以上の温度差が生じた場合に、温度差を低減するように制御しても良い。
[その他]
以上、本発明の各実施形態について説明した。しかし、本発明は上記各実施形態に限られない。各実施形態で示した細部は、発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、鍛造プレス装置1,1Aでは、上金型3及び下金型4を加熱するヒータ55,56を設けているが、予め加熱する被成形物の余熱で上金型3及び下金型4を十分に加熱することができる場合には、ヒータ55,56を設けなくとも良い。これにより、配線の断線をさらに低減し、漏電防止対策もより容易に行うことができる。
1,1A 鍛造プレス装置
3 上金型(金型)
4 下金型(金型)
11 モータ
11A サーボモータ
12 フライホイール
13 クラッチブレーキ
14 伝動軸
15 減速機
16 エキセン軸
17 コンロッド
18 スライド
19 ガイド
21 クラウン
22 アップライト
23 ベッド
24 ボルスタ
26 ハードプレート
27 ハードプレート
28 ボルスタ
40 搬送装置
51,52 潤滑剤供給機構
53,54 ノックアウト機構
55,56 ヒータ
57,58 温度検出部
90 制御装置
100,100A 駆動機構
K1 移動動作期間
K2 停止期間
T 検出温度
T0 目標温度
t0,t1,t2,t3 接触時間

Claims (10)

  1. 対をなす金型の一方の金型を保持するスライドと、
    前記対をなす金型の他方の金型に対して前記一方の金型を前記スライドが接離動作を行うように前記スライドを進退可能に支持するフレーム部と、
    前記スライドに進退移動を付与する駆動機構と、
    前記駆動機構の駆動源を制御する制御装置と、
    前記一方の金型と前記他方の金型との少なくとも一方の温度又は前記一方の金型と前記他方の金型との少なくとも一方から伝わる温度を検出する温度検出部とを備え、
    前記制御装置は、前記温度検出部の検出温度に基づいて、前記駆動機構を制御して、
    前記温度検出部の検出温度が目標温度範囲よりも高い場合には、前記目標温度範囲の場合よりも前記対をなす金型の両方が被成形物に接する接触時間を短くし又は前記目標温度範囲の場合よりも前記対をなす金型の両方が被成形物に接する接触頻度を低減させ、
    前記温度検出部の検出温度が目標温度範囲よりも低い場合には、前記目標温度範囲の場合よりも前記対をなす金型の両方が被成形物に接する接触時間を長くし又は前記目標温度範囲の場合よりも前記対をなす金型の両方が被成形物に接する接触頻度を増加させる
    鍛造プレス装置。
  2. 前記制御装置は、前記スライドの進退移動の移動速度を制御する
    請求項1に記載の鍛造プレス装置。
  3. 前記制御装置は、前記スライドの進退移動の移動動作期間の周期を制御する
    請求項1又は2に記載の鍛造プレス装置。
  4. 前記対をなす金型は、退避位置と進行位置との間で進退移動を行うと共に、前記スライドの進退移動の前記進行位置において最も近接又は接触し、
    前記制御装置は、前記スライドの進退移動の前記進行位置への移動開始から次の前記進行位置への移動開始までの周期を制御する
    請求項1から3のいずれか一項に記載の鍛造プレス装置。
  5. 前記対をなす金型は、退避位置と進行位置との間で進退移動を行うと共に、前記スライドの進退移動の前記進行位置において最も近接又は接触し、
    前記駆動機構は、前記スライドに進退移動の伝達と切断を切り替えるクラッチを備え、
    前記制御装置は、前記クラッチにより前記スライドの進退移動の進行位置への移動開始から次の進行位置への移動開始までの周期を制御する
    請求項1から4のいずれか一項に記載の鍛造プレス装置。
  6. 前記駆動機構の駆動源をサーボモータとする
    請求項1又は2に記載の鍛造プレス装置。
  7. 前記制御装置は、前記スライドの進退移動における前記一方の金型及び前記他方の金型が被成形物に圧接する圧接区間の移動速度を制御する
    請求項6に記載の鍛造プレス装置。
  8. 前記制御装置は、前記スライドの進退移動における前記圧接区間以外の移動速度を一定に維持する
    請求項7に記載の鍛造プレス装置。
  9. 前記対をなす金型のそれぞれに、成形後の被成形物を押し出すノックアウト機構を設け、
    前記制御装置は、前記温度検出部の検出温度に基づいて、前記ノックアウト機構を制御して、前記成形後の被成形物を押し出すタイミングを調節する
    請求項1から8のいずれか一項に記載の鍛造プレス装置。
  10. 前記対をなす金型のそれぞれに、潤滑剤を供給する潤滑剤供給機構を設け、
    前記制御装置は、前記温度検出部の検出温度に基づいて、前記潤滑剤供給機構を制御して、前記潤滑剤の供給時間又は供給量を調節する
    請求項1から9のいずれか一項に記載の鍛造プレス装置。
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