JP7181807B2 - 鍛造プレス装置及び成形方法 - Google Patents

鍛造プレス装置及び成形方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7181807B2
JP7181807B2 JP2019026566A JP2019026566A JP7181807B2 JP 7181807 B2 JP7181807 B2 JP 7181807B2 JP 2019026566 A JP2019026566 A JP 2019026566A JP 2019026566 A JP2019026566 A JP 2019026566A JP 7181807 B2 JP7181807 B2 JP 7181807B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
knockout pin
control device
press
knockout
detection unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019026566A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020131228A (ja
Inventor
正史 田渡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Heavy Industries Ltd filed Critical Sumitomo Heavy Industries Ltd
Priority to JP2019026566A priority Critical patent/JP7181807B2/ja
Publication of JP2020131228A publication Critical patent/JP2020131228A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7181807B2 publication Critical patent/JP7181807B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、鍛造プレス装置及び成形方法に関する。
鍛造プレス装置には、鍛造された被成形物を金型から突き出すノックアウト装置と被成形物の搬送を行うトランスファフィーダとを備えるものがある(例えば特許文献1を参照)。
このような鍛造プレス装置では、プレス動作から搬送までを安定的に行うためには、金型から被成形物の離型が円滑に行われる必要がある。
特開2003-117628号公報
被成形物の離型が円滑に行われるために、金型には、被成形物の離型を促す潤滑剤が予め塗布される。
しかしながら、金型に潤滑剤が塗布された場合でも、金型が十分に暖まっていない場合等の種々の原因により金型面に潤滑膜が形成されずに、離型に要する力が増加し、円滑な離型が阻害される場合があった。
本発明は、離型作業の円滑化を図ることを目的とする。
本発明に係る鍛造プレス装置は、
対をなす金型と、
前記対をなす金型にプレス動作を付与する駆動機構と、
前記金型内の被成形物を押し出すノックアウトピンと当該ノックアウトピンに押し出し動作を付与する油圧装置とを有するノックアウト装置と、
前記油圧装置を制御して、前記ノックアウトピンを規定の動作パターンに従って作動させる制御装置とを備える鍛造プレス装置であって、
前記ノックアウトピンの押し出し動作に関する特性値を検出する検出部を備え、
前記制御装置は、前記検出部により検出された特性値が規定範囲外の場合に、不調対応処理を実行すると共に、
前記不調対応処理として、前記規定の動作パターンに替えて、前記ノックアウトピンが補正した動作パターンに従って作動するように前記油圧装置を制御する場合を含む構成とした。
本発明に係る成形方法は、
対をなす金型と、前記対をなす金型にプレス動作を付与する駆動機構と、前記金型内の被成形物を押し出すノックアウトピンと当該ノックアウトピンに押し出し動作を付与する油圧装置とを有するノックアウト装置と、前記油圧装置を制御して、前記ノックアウトピンを規定の動作パターンに従って作動させる制御装置とを備える鍛造プレス装置による成形方法であって、
前記ノックアウトピンの押し出し動作に関する特性値を検出すると共に、当該検出された特性値が規定範囲外の場合に、不調対応処理を実行すると共に、
前記不調対応処理として、前記規定の動作パターンに替えて、前記ノックアウトピンが補正した動作パターンに従って作動するように前記油圧装置を制御する場合を含む構成とした。
本発明によれば、ノックアウト装置による離型作業を円滑に行うことができる。
本発明の実施形態の鍛造プレス装置を示す構成図である。 ノックアウト装置の構成図である。 図3(A)は上金型を保持するスライドの上下方向における動作線図、図3(B)はスライドとノックアウトピンの上下方向における動作線図である。 適正な離型動作において検出されたノックアウトピンの作動圧、位置、加速度の時間的変化を示す線図である。 不調な離型動作において検出されたノックアウトピンの作動圧、位置の時間的変化を示す線図である。 不調な離型動作において検出されたノックアウトピンの位置、加速度の時間的変化を示す線図である。 規定の動作パターンと補正された動作パターンに基づくノックアウトピンの位置の時間的変化を示す線図である。 成形動作において制御装置が実行する動作制御を示すフローチャートである。
[鍛造プレス装置の概略]
以下、本発明の各実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態の鍛造プレス装置1を示す構成図である。
鍛造プレス装置1は、図1に示すように、クラウン21、アップライト22、ベッド23、スライド18、ガイド19及びボルスタ24を備える。ボルスタ24の上部には下金型32が固定される。スライド18の下部には上金型31が固定される。
上金型31及び下金型32は、図1における紙面左右方向に複数並んで設けられている(図では一つのみ図示)。これら上金型31及び下金型32は、並び順に従って、型形状が成形品の最終形状に近づくように形成されている。
従って、被成形物は、図中左から右に向かって各上金型31及び下金型32において順々にプレスされて、成形品の最終形状になる。
クラウン21、アップライト22及びベッド23は鍛造プレス装置1の各駆動部を支持するフレーム部である。クラウン21、アップライト22及びベッド23は、これらの内部にタイロッド25aが挿入され、かつ、タイロッドナット25bにより締め付けられることで、互いに締結されている。
ボルスタ24は、ベッド23に固定される。スライド18は、ガイド19によって例えば上下方向に進退可能にガイドされる。ガイド19は、アップライト22などのフレーム部に支持される。スライド18が下降することで、上金型31と下金型32とが近接し、これらの間で被成形物を鍛造できる。なお、スライド18が進退する方向は特に制限されないが、本実施形態では、上下方向に進退するものとして説明する。
[トランスファフィーダ]
鍛造プレス装置1は、上記の構成に加えて、プレス動作を行う駆動機構と、被成形物の搬送装置である図示しないトランスファフィーダと、下金型32からの被成形物の離型を行うノックアウト装置50と、プレス動作の合間で上金型31及び下金型32に対して移動式のノズル40により離型剤を供給する供給装置と、各部を制御する制御装置2を備えている。
トランスファフィーダは、上金型31と下金型32とが離間したときに、最上流側の上金型31及び下金型32に新たな成形材料を供給したり、一列に並んだ複数の上金型31及び下金型32に対して、被成形物を順番に搬送したりする。
トランスファフィーダは、搬送方向に並んだ複数の被成形物を両側から掴むつかみ爪を備え、(1)クランプ→(2)リフト→(3)アドバンス→(4)ダウン→(5)アンクランプ→(6)リターンの順で動作させて、各被成形物の搬送を行うことができる。
[駆動機構]
鍛造プレス装置1は、スライド18を昇降するための構成として、モータ11、フライホイール12、クラッチブレーキ13、伝動軸14、減速機15、エキセン軸16及びコンロッド17を備える。このうち、モータ11、フライホイール12、クラッチブレーキ13が駆動機構に相当する。
モータ11は、クラウン21などのフレーム部に固定される。エキセン軸16は主軸部16aが軸受け41を介してクラウン21又はアップライト22などのフレーム部に回転可能に支持される。クラッチブレーキ13と減速機15とは、支持フレームを介して、クラウン21又はアップライト22などのフレーム部に支持される。
モータ11は、例えば誘導モータであり、スライド18を昇降させる動力を発生する。モータ11の動力は例えばベルト11aを介してフライホイール12に伝達され、フライホイール12を回転させる。
クラッチブレーキ13は、フライホイール12と伝動軸14とを断続でき、これらを接続すると、フライホイール12の回転運動が伝動軸14に伝達される。さらに、クラッチブレーキ13は、伝動軸14と固定部分とを断続できる。固定部分とは、例えばアップライト22などのフレーム部、或いはフレーム部に固定された部材である。
エキセン軸16は、回転中心軸に沿って貫通する中空部を有する。伝動軸14は、この中空部においてエキセン軸16と相対的に回転可能に配置される。伝動軸14は、フライホイール12の回転運動を減速機15に伝達する。減速機15は、伝動軸14の回転運動を減速してエキセン軸16に伝達する。
エキセン軸16は、主軸部16aに対して偏心した偏心部16bを有し、偏心部16bがコンロッド17と接続されている。コンロッド17は、エキセン軸16とスライド18とを連結し、エキセン軸16の回転運動を直線運動に変換してスライド18に伝達する。
エキセン軸16は、鍛造プレスの一回のサイクルに一回転する構成なので、回転速度が低い。一方、本実施形態では、伝動軸14と減速機15とを有することで、フライホイールとエキセン軸とが直接に接続される構成と比較して、モータ11及びフライホイール12の回転速度を高くできる。これにより、効率的な鍛造プレス装置1の運転が可能となる。
[ノックアウト装置]
図2はノックアウト装置50の構成図である。
ノックアウト装置50は、図示のように、ボルスタ24及び下金型32を貫通して、下金型32内の被成形物を押し出すノックアウトピン51と、ノックアウトピン51を上下に進退移動させる油圧シリンダ52と、油圧シリンダ52に油圧を供給する油圧ポンプ53と、油を貯留するタンク54と、圧油を一時的に貯留するアキュムレータ56と、油圧シリンダ52と油圧ポンプ53との接続状態を切り替えると共に、アキュムレータ56に畜圧された圧油を用いて供給油量を制御する流量調整弁(サーボバルブ)55とを備えている。上記油圧シリンダ52、油圧ポンプ53、流量調整弁55及びアキュムレータ56が本発明の油圧装置に対応する。
さらに、ノックアウト装置50には、ノックアウトピン51の作動圧を検出する圧力検出部としての圧力センサ57と、ノックアウトピン51の進退方向の位置を検出する位置検出部としての位置センサ58と、ノックアウトピン51の進退方向の加速度を検出する加速度検出部としての加速度センサ59とが設けられている。これらは、ノックアウトピン51の押し出し動作に関する特性値(作動圧、位置、速度、加速度等)を検出する検出部に対応する。
ノックアウトピン51は、油圧シリンダ52のピストンに装備されており、ピストンは進退動作方向が上下方向に向けられている。
油圧シリンダ52は、複動式であり、ピストンを上昇させるポートと下降させるポートとを備えている。そして、これらのポートは、流量調整弁55により、一方が油圧ポンプ53、他方がタンク54に接続された状態と一方がタンク54、他方が油圧ポンプ53に接続された状態とこれらのいずれにも接続されずに閉塞された状態とに切り替えられる。
これらにより、油圧シリンダ52は、ノックアウトピン51の進出(上昇)状態、退避(下降)状態、現在位置を維持する状態のいずれかに切り替えることができる。
なお、流量調整弁55の切り替え動作は制御装置2により制御される。
また、流量調整弁55は、制御装置2の制御により、アキュムレータ56を利用して油圧シリンダ52へ供給される圧油の流量を任意に制御することができる。これにより、下金型32内の被成形物を押し出す際のノックアウトピン51の速度を制御することができる。
圧力センサ57は、ピストンを上昇させるポートに加わる油圧の圧力を検出するセンサであり、これにより、ノックアウトピン51の作動圧を検出する。
位置センサ58は、油圧シリンダ52のピストンに接続されたリニアセンサであり、ノックアウトピン51の上下方向の位置を検出する。また、この位置センサ58による検出位置の単位時間当たりの変化量からノックアウトピン51の上下方向の移動速度を求めることができる。つまり、位置センサ58は、速度検出部としても機能する。
加速度センサ59は、ノックアウトピン51又は油圧シリンダ52のピストンに設けられており、これらの上下方向の加速度を検出することができる。
[鍛造プレス装置の成形動作]
制御装置2は、CPUやメモリ、周辺回路などのハードウェアが組み込まれて構成され、鍛造プレス装置1を統合制御するものであり、後述する各種の処理をプログラムによる実行するいわゆるシーケンサーである。
上記制御装置2は、図1及び図2に示すように、圧力センサ57、位置センサ58、加速度センサ59に接続されており、これらのセンサから各々が検出したノックアウトピン51の作動圧、ノックアウトピン51の上下方向の位置、ノックアウトピン51の加速度等が入力される。
また、前述したエキセン軸16には、その軸角度を検出する図示しないエンコーダが併設されており、当該エンコーダがエキセン軸16の軸角度を検出して制御装置2に入力する。なお、エキセン軸16の軸角度ではなく、スライド18の高さを検出するリニアセンサ、その他の検出手段を備える構成としても良い。
さらに、制御装置2には、モータ11、クラッチブレーキ13を作動させる図示しない電磁弁、ノックアウト装置50の流量調整弁55、トランスファフィーダを作動させる図示しないサーボモータが接続され、これらモータ11、クラッチブレーキ13、ノックアウト装置50、トランスファフィーダの動作制御を行うことができる。
さらに、制御装置2には、表示部26が接続されており、鍛造プレス装置1の制御状態等の各種の情報を表示させる。
上記制御装置2は、成形動作において、モータ11を回転駆動させて、クラッチブレーキ13により伝動軸14にトルクを接続し、減速機15を通じてエキセン軸16を減速回転させる。当該エキセン軸16の一回転により、コンロッド17を介してスライド18が一回の昇降動作を行う。これにより、上金型31が下金型32に接近し、被成形物に対するプレス動作が行われる。
一方、スライド18が下死点を通過すると、制御装置2は、ノックアウト装置50の流量調整弁55を制御して、ノックアウトピン51の上昇動作と下降動作とを実行する。これにより、ノックアウトピン51は、下金型32内の被成形物に衝突し、下金型32から離型させる。
そして、制御装置2は、トランスファフィーダのサーボモータを制御して、新しい被成形物の供給又は離型した被成形物の搬送を実行する。
これ以降は、モータ11を駆動したままの状態で、クラッチブレーキ13の接続と切断との切り替えにより、成形動作を繰り返し実行する。
[ノックアウトピンの通常の押し出し動作における各種の動作特性]
図3(A)は、上金型31を保持するスライド18の上下方向における動作線図である。横軸は時間、縦軸は高さを示す。スライド18は、連続的な成形動作において、制御装置2の制御により、一ストローク分のスライド18の上下動と上死点における一時停止とを繰り返し行う。鍛造プレス装置1は、一ストロークの動作時間と一時停止時間の合計時間を一周期として上金型31及び下金型32によるプレス動作を実行する。離型が円滑に行われている場合、このプレス動作の一周期は一定の値(規定周期)となる。このように、規定周期でプレス動作を実行する制御を第一のプレス動作制御とする。
なお、制御装置2に制御盤を備え付けて、規定周期を任意に設定可能としても良い。
図3(B)は、スライド18とノックアウトピン51の上下方向における動作線図である。この図において、スライド18については、図3(A)に示す下死点を含む昇降動作の一部であるAの部分を示した拡大線図となっている。
図3(B)に示すように、制御装置2は、エキセン軸16に設けられたエンコーダによりスライド18の下死点通過が検出されると、流量調整弁55を制御して、ノックアウトピン51の上昇動作を開始し、最高位置に達すると一定時間滞留し、その後に最低位置まで下降させる。
上述のノックアウトピン51の上昇時間t1、滞留時間t2、下降時間t3、ノックアウトピン51の上昇量h1及び下降量h1については、予め設定値が定められており、ノックアウトピン51は、図3(B)に示す規定の動作パターンに従って離型動作を実行する。なお、この図3(B)に示す台形となる規定の動作パターンは、ノックアウトピン51に対する指令値に基づく動作線図であり、ノックアウトピン51の実際の動作は、多少の変動や遅れが発生する。
図4は、図3(B)に示す台形の規定の動作パターンの指令値に基づいて、ノックアウトピン51による離型動作が円滑に行われた場合に、圧力センサ57、位置センサ58及び加速度センサ59によって検出された検出値から得られたノックアウトピン51の作動圧、位置(高さ)、加速度の時間的変化を示す線図である。
図示において、実線L1は規定の動作パターンの指令値、破線L2はノックアウトピン51の検出位置、実線L3はノックアウトピン51の検出作動圧、点線L4はノックアウトピン51の検出加速度を示している。また、横軸は時間、縦軸は位置、圧力、加速度の大きさを示す。
横軸のノックアウト(KO)タイミングは、ノックアウトピン51が下金型32内の被成形物に衝突するタイミングを示している。
ノックアウトピン51は、破線L2に示すように、上昇の開始の立ち上がりで遅れを生じるが、加速して被成形物に衝突した後に、指令値よりも高速(符号F)で上昇して離型動作が行われる。
ノックアウトピン51の作動圧は、実線L3に示すように、ノックアウトピン51が上昇を開始し、被成形物に衝突した後に急激に圧力上昇し、被成形物が離型後に急激に低下して低圧状態を維持し、ノックアウトピン51の指令値の最高位置の手前で再び上昇して、油圧ポンプ53が出力する一定の圧力を維持した状態となる。
ノックアウトピン51の加速度は、点線L4に示すように、ノックアウトピン51の上昇開始直後に瞬間的に上昇し、すぐに低下して急上昇に転じて、ノックアウトタイミングで最高値となって、被成形物に衝突した後は急激に低下する。そして、低圧状態を維持し、ノックアウトピン51の最高位置の手前で一時的に上昇し、その後は最低値となる。
[ノックアウトピンの不調を生じた押し出し動作における各種の動作特性]
次に、下金型32からの被成形物の離型が円滑に行われずノックアウトピン51の負荷が大きくなった場合の動作特性について説明する。
図5は、図3(B)の規定の動作パターンの指令値に対して、ノックアウトピン51の離型動作が円滑に行われなかった場合に、圧力センサ57及び位置センサ58によって検出された検出値から得られたノックアウトピン51の作動圧、位置(高さ)の時間的変化を示す線図である。
また、図6は、図3(B)の規定の動作パターンの指令値に対して、ノックアウトピン51の離型動作が円滑に行われなかった場合に、位置センサ58及び加速度センサ59によって検出された検出値から得られたノックアウトピン51の位置(高さ)、加速度の時間的変化を示す線図である。
図5において、実線L1は規定の動作パターンの指令値、一点鎖線L2aはノックアウトピン51の検出位置、実線L3aはノックアウトピン51の検出作動圧を示している。また、参考のために、離型が良好な場合のノックアウトピン51の検出位置と検出作動圧とを破線L2、点線L3で示している。
実線L3aに示すように、離型が円滑に行われないと、ノックアウトタイミングで作動圧は通常よりも高圧となるまで急激に上昇し、離型の後は通常の作動圧まで低下する傾向を示す。
また、この場合、一点鎖線L2aに示すように、ノックアウトピン51は、ノックアウトの際に、通常よりも高位置まで上昇を生じる。さらに、このとき、ノックアウトピン51は、急激な上昇を行うので、通常の上昇速度よりも高速に達する。
図6において、実線L1は規定の動作パターンの指令値、一点鎖線L2aはノックアウトピン51の検出位置、実線L4aはノックアウトピン51の検出加速度を示している。また、参考のために、離型が良好な場合のノックアウトピン51の検出位置と検出加速度とを破線L2、点線L4で示している。
実線L4aに示すように、離型が円滑に行われないと、離型の際に加速度は通常よりも高い値となるまで急激に上昇し、離型の後は通常の加速度まで低下する傾向を示す。
上述のように、離型動作が円滑に行われないと、ノックアウトピン51の作動圧及び加速度は通常は生じ得ない値にまで上昇し、ノックアウトの際のノックアウトピン51の高さ及び上昇速度も通常は達しない高さ及び上昇速度に上昇を生じる。
従って、制御装置2は、図5又は図6に示すように、ノックアウトピン51の作動圧及び加速度について、不調時に達して通常は達しない値の閾値Pe、Geを予め定めて記憶しておき、作動中の検出作動圧又は検出加速度が、それぞれの閾値Pe、Geを超えるか否かによって、離型が円滑に行われない離型動作の不調の発生を検出することができる。
また、制御装置2は、図5又は図6に示すように、ノックアウトピン51のノックアウト時の高さについて、不調時に達して通常は達しない値の閾値Ieを予め定めて記憶しておき、ノックアウト時における検出位置が閾値Ieを超えるか否かによって、離型動作の不調の発生を検出することができる。
また、ノックアウト時における検出位置の変化から求まるノックアウトピン51の上昇速度について、不調時に達して通常は達しない値の閾値Veを予め定めて記憶しておき、ノックアウト時における検出位置の変化から求まる上昇速度が閾値Veを超えるか否かによって、離型動作の不調の発生を検出することができる。
[不調対応処理(1)]
制御装置2は、ノックアウトピン51の作動圧、ノックアウトピン51の加速度、ノックアウト時のノックアウトピン51の高さ、ノックアウト時のノックアウトピン51の上昇速度のそれぞれについて閾値Pe、Ge、Ie、Veを定め、検出された作動圧、加速度、高さ、上昇速度のいずれか一つでも、各々に定められた閾値を超えた場合には、離型動作の不調が発生したものと判断する。
そして、制御装置2は、次回の離型動作の際に不調対応処理(1)を実行する。
不調対応処理(1)では、制御装置2は、ノックアウトピン51の離型動作において、前述した規定の動作パターンに替えて補正した動作パターンに従って離型動作を実行する。
図7は、規定の動作パターンを実線、補正した動作パターンを破線で示した線図であり、縦軸はノックアウトピン51の位置(高さ)、横軸は時間を示している。
前述したように、規定の動作パターンでは、ノックアウトピン51の上昇時間t1、滞留時間t2、下降時間t3及びノックアウトピン51の上昇量h1及び下降量h1が規定値に定められている。
これに対して、補正した動作パターンでは、滞留時間t2、下降時間t3及びノックアウトピン51の上昇量及び下降量は、規定の動作パターンと同じ値となるが、上昇時間t1aは、規定の動作パターンの上昇時間t1に対して係数kを乗じた値となる。
t1a=k・t1 (但し、k>1)
つまり、補正した動作パターンでは、規定の動作パターンよりも低速でノックアウトピン51の上昇動作が行われる。ノックアウトピン51の上昇速度の調節は、ノックアウト装置50の流量調整弁55を制御して、油圧シリンダ52に供給される圧油の流量を変更することにより実施される。
また、制御装置2は、成形が複数回繰り返し実行される場合において、今回の成形で不調対応処理(1)が実施されたにも拘わらず、今回の成形で検出された作動圧、加速度、高さ、上昇速度のいずれか一つでも、各々に定められた閾値を超えた場合には、次回の成形の際に改めて不調対応処理(1)が実施される。
その場合、補正した動作パターンは、前回の補正した動作パターンにおける上昇時間t1aにさらに係数kを乗じた値を新たな上昇時間t1bとする。
t1b=k・t1a
従って、不調対応処理(1)により離型動作の不調の解消が検出されない場合には、補正した動作パターンにおける上昇時間には係数kが重畳的に乗じられる。
但し、不調対応処理(1)の繰り返し回数は、上限値が設定されている。そして、当該上限値を超えても、検出された作動圧、加速度、高さ、上昇速度の全てが各々に定められた閾値以下とならない場合には、制御装置2は、鍛造プレス装置1には解消不能な異常が発生しているものと判断して、異常の報知処理と成形動作の停止とを実行する。
異常の報知処理は、例えば、表示部26において、離型動作の異常を報知する報知画面を表示する、表示部26が音声出力部を備えている場合には報知音を出力する等である。
また、成形動作の停止の際に、モータ11の停止、クラッチブレーキ13によるフライホイール12の制動、ノックアウト装置50の停止、トランスファフィーダの停止を含む鍛造プレス装置1の全構成を停止させる。制御装置2は、制御盤から動作の復帰の入力が行われない限り、上記各構成の停止状態を維持する。
なお、異常の報知処理と成形動作の停止とは、いずれか一方のみを実行する構成としてもよい。
[不調対応処理(1)に伴う生産性の低下防止措置]
前述したように、鍛造プレス装置1では、連続的な成形動作を一定の周期で実行する。そして、連続的な成形動作において、周期的に行われるスライド18の昇降動作の合間を縫って、ノックアウト装置50による離型動作とトランスファフィーダによる被成形物の搬送動作とが行われる。
この場合、スライド18が下死点に達してから次の成形時のスライド18の下降動作の開始までの時間を離型動作と搬送動作を行うための作業時間T0とし、ノックアウト装置50による離型動作の所要時間をT1、トランスファフィーダの搬送動作の所要時間をT2とすると、T0≧T1+T2であることが要求される。
しかしながら、不調対応処理(1)が繰り返されて、ノックアウトピン51の上昇時間に重畳的に係数kが乗じられると、離型動作の所要時間T1が長くなり、T0<T1+T2となる場合が生じ得る。
この場合、制御装置2は、クラッチブレーキ13を制御して、スライド18の上死点における一時停止時間を延長する。この一時停止時間の延長に伴って延長された作業時間をT0aとすると、制御装置2は、T0a=T1+T2となるように調整する。
これにより、次のスライド18の昇降動作の開始までに、ノックアウト装置50による離型動作とトランスファフィーダの搬送動作を終えることができる。
但し、作業時間をT0aに延長するということは、成形動作の周期を一時的に延長することになるので、連続的な成形動作の生産性の低下を生じる。
従って、制御装置2は、次回以降の成形動作において、検出された作動圧、加速度、高さ、上昇速度の全てが正常範囲となった場合には、その次の作業時間を短縮させるように、クラッチブレーキ13を制御する。その場合の短縮時間は、前回の延長分であるT0a-T0とし、短縮された作業時間T0bは、T0b=T0-(T0a-T0)とすることが望ましい。
このように、作業時間の短縮により規定周期より短い周期でプレス動作を実行する制御を第二のプレス動作制御とする。
また、制御装置2は、作業時間が延長又は短縮された場合には、直前の作業時間に基づく成形動作の周期と、延長又は短縮された作業時間に基づく成形動作の周期とを表示部26に表示する表示制御を実行する。
[不調対応処理(2)]
制御装置2は、成形作業において検出された作動圧、加速度、高さ、上昇速度のいずれか一つでも、各々に定められた閾値を超えた場合には、離型動作の不調が発生したものとして、不調対応処理(1)と共に不調対応処理(2)を実行する。
不調対応処理(2)では、制御装置2は、表示部26に離型動作の不調の発生を報知する報知画面を表示する。
[成形動作の制御]
図8は成形動作において制御装置2が実行する動作制御を示すフローチャートである。
このフローチャートに基づいて形成動作の制御について説明する。このフローチャートでは、連続的に成形動作が行われる場合の一回の成形動作における処理を示している。
まず、モータ11の駆動によりスライド18が下降動作を開始すると(ステップS1)、制御装置2は、スライド18の下死点到達を監視する(ステップS3)。
そして、スライド18の下死点到達がエンコーダにより検出されると、制御装置2は、前回の成形動作において選択された動作パターンに基づいてノックアウト装置50による離型動作を開始する(ステップS5)。
制御装置2は、離型動作中又はノックアウトタイミングで検出されるノックアウトピン51の作動圧、位置、上昇速度、加速度から、離型動作の不調の発生の有無を判定する(ステップS7)。
その結果、離型動作の不調が発生していないと判定した場合には、制御装置2は、次回の成形動作中の離型動作を規定の動作パターンで実行することを決定する(ステップS9)。
さらに、今回の成形動作以前の成形動作において、不調対応処理(1)により作業時間T0aの延長に伴う成形動作の周期の延長が行われていたか否かを判定する(ステップS11)。
そして、周期が延長されていた場合には、制御装置2は、次回の成形動作について短縮された作業時間T0bに基づく周期を選択する(ステップS13)。このとき、制御装置2は、表示部26に、今回の成形動作の周期と次回の成形動作の周期とを表示し(ステップS15)、今回の成形動作を終了する。
一方、周期の延長がされていなかった場合には、制御装置2は、次回の成形動作について通常の作業時間T0に基づく周期を選択し(ステップS17)、今回の成形動作を終了する。
一方、ステップS7において、離型動作の不調が発生していると判定した場合には、制御装置2は、不調の連続発生回数が予め定められた上限値以下であるか否かを判定する(ステップS19)。
その結果、不調の連続発生回数が上限値を超えている場合には、制御装置2は、表示部26に異常の報知画面を表示して、成形動作を停止させる(ステップS21)。そして、今回の成形動作はそのまま終了となる。
一方、不調の連続発生回数が上限値以下の場合には、制御装置2は、表示部26に離型動作の不調発生の報知画面を表示させる(ステップS23)。
さらに、次回の成形動作中の離型動作を補正した動作パターンで実行することを決定する(ステップS25)。また、このとき、制御装置2は、次回の成形動作中の離型動作の動作パターンにおける上昇時間t1a又はt1bを算出する(ステップS27)
次に、制御装置2は、作業時間T0に対して、ノックアウト装置50による離型動作の所要時間T1とトランスファフィーダの搬送動作の所要時間をT2とが、T0≧T1+T2であるか否かについて判定する(ステップS29)。
その結果、T0≧T1+T2である場合には、制御装置2は、次回の成形動作について通常の作業時間T0に基づく周期を選択し(ステップS31)、今回の成形動作を終了する。
一方、T0<T1+T2である場合には、制御装置2は、次回の成形動作について延長された作業時間T0aに基づく周期を選択する(ステップS33)。そして、制御装置2は、表示部26に、今回の成形動作の周期と次回の成形動作の周期とを表示し(ステップS15)、今回の成形動作を終了する。
[発明の実施形態の技術的効果]
上記鍛造プレス装置1は、ノックアウトピン51の押し出し動作に関する特性値を検出する検出部として圧力センサ57、位置センサ58及び加速度センサ59を備え、制御装置2は、これらのセンサ57,58,59により検出されたノックアウトピン51の作動圧、ノックアウトピン51の加速度、ノックアウト時のノックアウトピン51の高さ、ノックアウト時のノックアウトピン51の上昇速度が閾値を超えた場合(規定範囲外の場合)に、不調対応処理(1)、(2)を実行する。
このため、作業者は、離型動作の不調の発生を認識することができ、又は、離型動作の不調を抑制する処理が実行され、離型作業の円滑化を図ることが可能となる。
また、制御装置2は、不調対応処理(1)として、規定の動作パターンに替えて、ノックアウトピン51が補正した動作パターンに従って作動するように油圧装置の流量調整弁55を制御する。
従って、動作パターンの変更により、離型動作の不調を解消し、離型作業の円滑化を図ることが可能となる。
また、制御装置2は、不調対応処理(2)のように、表示部26に離型動作の不調の発生を報知する報知画面を表示することにより、作業者に対して、明確に離型動作の不調の発生を認識させることができる。
また、鍛造プレス装置1は、検出部として、ノックアウトピン51の作動圧を検出する圧力センサ57を備え、制御装置2は、検出作動圧が規定値である閾値を超える場合に、離型動作の不調発生として不調対応処理(1)、(2)を実行させるので、離型動作の不調発生を適切に検出することができ、不調対応処理(1)、(2)により適切に処理することができる。
同様に、鍛造プレス装置1は、検出部として、ノックアウトピン51の動作速度を検出する位置センサ58を備え、制御装置2は、ノックアウト時のノックアウトピン51の高さ又は動作速度が規定値である閾値を超える場合にも、離型動作の不調発生として不調対応処理(1)、(2)を実行させるので、離型動作の不調発生を適切に検出することができ、不調対応処理(1)、(2)により適切に処理することができる。
同様に、鍛造プレス装置1は、検出部として、ノックアウトピン51の加速度を検出する加速度センサ59を備え、制御装置2は、加速度が規定値である閾値を超える場合にも、離型動作の不調発生として不調対応処理(1)、(2)を実行させるので、離型動作の不調発生を適切に検出することができ、不調対応処理(1)、(2)により適切に処理することができる。
また、制御装置2は、不調対応処理(1)における補正した動作パターンを、規定の動作パターンよりもノックアウトピン51の押し出し方向の移動速度が低速となるパターンとしているので、下金型32からの被成形物の離型が徐々に促すように行われ、良好な離型を実現することが可能となる。
また、制御装置2は、不調対応処理(1)が連続して実行される場合に、補正した動作パターンを、前回の補正した動作パターンよりも、ノックアウトピン51の移動速度が低速となるパターンとするので、離型の不調の度合いに応じて、ノックアウトピン51を適正な移動速度に調整することができ、より良好な離型を実現することが可能となる。
また、制御装置2は、規定周期で対をなす上金型31及び下金型32のプレス動作を実行するように駆動機構のクラッチブレーキ13を制御する第一のプレス動作制御と、補正した動作パターンによる遅延が生じた場合に、規定周期より短い周期でプレス動作を実行するようにクラッチブレーキ13を制御する第二のプレス動作制御とを実行する。
このため、不調対応処理(1)により生じ得るプレス動作の遅延を低減又は解消し、生産性の低下を抑制又は回避することが可能となる。
また、制御装置2は、上金型31及び下金型32のプレス動作の周期が変更された場合に、表示部26によって、変更の前後のプレス動作の周期をそれぞれ表示するので、作業者にプレス動作の周期の変更を効果的に認識させることが可能となる。
また、制御装置2は、補正した動作パターンによるノックアウトピン51の押し出し動作が規定回数繰り返されても、各センサ57,58,59からなる検出部により検出された特性値が規定範囲外のままである場合に、異常の報知処理と成形動作の停止の両方を実行している。
このように、繰り返し動作パターンを補正しても離型動作の不調が解消しない場合には、離型動作の不調が、動作の変更により解消し得る原因ではない可能性が高い。従って、そのような場合には、報知処理や成形動作の停止により、他の原因であることを作業者に知らしめると共に、検査の機会が得られるようにすることが可能である。
[その他]
以上、本発明の各実施形態について説明した。しかし、本発明は上記の実施形態に限られない。例えば、鍛造プレス装置1の実施形態で示した細部は、発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
また、制御装置2は、プログラムにより各種の機構を実現するシーケンサーを例示したが、ハードウェアである各種の回路を用いて、同様の機能を実現しても良い。
また、制御装置2は、不調対応処理(1)により生じ得るプレス動作の遅延を低減又は解消するために第二のプレス動作制御を行っているが、これに限定されない。
即ち、前回以前に不調対応処理(1)が実行されているか否かに拘わらず、規定の動作パターンによる離型動作が行われた場合に、その次のプレス動作において、プレス動作の周期の低減を図る第二のプレス動作制御を実行する構成としても良い。
その場合、プレス動作の周期の短縮時間は、予め規定された時間又は規定された割合で短縮することが好ましい。
これにより、プレス動作が連続して実行される場合に、生産性の向上を図ることが可能となる。
また、鍛造プレス装置1では、下金型32側にのみノックアウト装置50を設ける構成を例示したが、上金型31側にもノックアウト装置を設けてもよい。その場合、上金型31のノックアウト装置にも、ノックアウト装置50と同様の動作制御を行う構成としても良い。
1 鍛造プレス装置
2 制御装置
11 モータ(駆動機構)
12 フライホイール(駆動機構)
13 クラッチブレーキ(駆動機構)
18 スライド
26 表示部
31 上金型
32 下金型
50 ノックアウト装置
51 ノックアウトピン
52 油圧シリンダ
53 油圧ポンプ
55 流量調整弁
56 アキュムレータ
57 圧力センサ(検出部)
58 位置センサ(検出部)
59 加速度センサ(検出部)

Claims (13)

  1. 対をなす金型と、
    前記対をなす金型にプレス動作を付与する駆動機構と、
    前記金型内の被成形物を押し出すノックアウトピンと当該ノックアウトピンに押し出し動作を付与する油圧装置とを有するノックアウト装置と、
    前記油圧装置を制御して、前記ノックアウトピンを規定の動作パターンに従って作動させる制御装置とを備える鍛造プレス装置であって、
    前記ノックアウトピンの押し出し動作に関する特性値を検出する検出部を備え、
    前記制御装置は、前記検出部により検出された特性値が規定範囲外の場合に、不調対応処理を実行すると共に、
    前記不調対応処理として、前記規定の動作パターンに替えて、前記ノックアウトピンが補正した動作パターンに従って作動するように前記油圧装置を制御する場合を含む、
    鍛造プレス装置。
  2. 前記検出部は、前記ノックアウトピンの作動圧を検出する圧力検出部を含み、
    前記制御装置は、前記圧力検出部が検出する作動圧が規定値を超える場合に、前記不調対応処理を実行するように前記油圧装置を制御する、
    請求項1に記載の鍛造プレス装置。
  3. 前記検出部は、前記ノックアウトピンの動作速度を検出する速度検出部を含み、
    前記制御装置は、前記速度検出部が検出する動作速度が規定値を超える場合に、前記不調対応処理を実行するように前記油圧装置を制御する、
    請求項1又は2に記載の鍛造プレス装置。
  4. 前記検出部は、前記ノックアウトピンの加速度を検出する加速度検出部を含み、
    前記制御装置は、前記加速度検出部が検出する加速度が規定値を超える場合に、前記不調対応処理を実行するように前記油圧装置を制御する、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の鍛造プレス装置。
  5. 前記検出部は、前記ノックアウトピンの位置を検出する位置検出部を含み、
    前記制御装置は、前記ノックアウトピンが前記金型から前記被成形物を押し出す際に前記位置検出部が検出する位置が規定値を超える場合に、前記不調対応処理を実行するように前記油圧装置を制御する、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の鍛造プレス装置。
  6. 前記補正した動作パターンは、前記規定の動作パターンよりも、前記ノックアウトピンの押し出し方向の移動速度が低速となるパターンである、
    請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の鍛造プレス装置。
  7. 前記制御装置は、
    前記不調対応処理が連続する場合に、
    前記補正した動作パターンを、前回の前記補正した動作パターンよりも、前記ノックアウトピンの押し出し方向の移動速度が低速となるパターンとする、
    請求項6に記載の鍛造プレス装置。
  8. 前記制御装置は、
    規定周期で前記対をなす金型のプレス動作を実行するように前記駆動機構を制御する第一のプレス動作制御と、
    前記補正した動作パターンによる前記ノックアウトピンの移動速度の低速化に伴い、前記金型のプレス動作の遅延が生じた場合に、当該遅延が生じたプレス動作以降のプレス動作を前記規定周期より短い周期で実行するように前記駆動機構を制御する第二のプレス動作制御とを実行する、
    請求項6又は7に記載の鍛造プレス装置。
  9. 前記制御装置は、
    規定周期で前記対をなす金型のプレス動作を実行するように前記駆動機構を制御する第一のプレス動作制御を実行し、
    前記規定の動作パターンによる前記ノックアウトピンの押し出し動作が行われる場合に、前記金型のプレス動作を、前回の周期よりも短い周期で実行する、
    請求項6から8のいずれか一項に記載の鍛造プレス装置。
  10. 前記制御装置は、前記金型のプレス動作の周期が変更された場合に、表示部によって、変更の前後の前記金型のプレス動作の周期をそれぞれ表示する、
    請求項8又は9に記載の鍛造プレス装置。
  11. 前記制御装置は、
    前記補正した動作パターンによる前記ノックアウトピンの押し出し動作が規定回数繰り返されても、前記検出部により検出された特性値が規定範囲外のままである場合に、異常の報知処理と成形動作の停止のいずれか一方又は両方を実行する、
    請求項1から10のいずれか一項に記載の鍛造プレス装置。
  12. 前記制御装置は、前記不調対応処理として、表示部による不調発生の報知を実行する場合を含む、
    請求項1から11のいずれか一項に記載の鍛造プレス装置。
  13. 対をなす金型と、前記対をなす金型にプレス動作を付与する駆動機構と、前記金型内の被成形物を押し出すノックアウトピンと当該ノックアウトピンに押し出し動作を付与する油圧装置とを有するノックアウト装置と、前記油圧装置を制御して、前記ノックアウトピンを規定の動作パターンに従って作動させる制御装置とを備える鍛造プレス装置による成形方法であって、
    前記ノックアウトピンの押し出し動作に関する特性値を検出すると共に、当該検出された特性値が規定範囲外の場合に、不調対応処理を実行すると共に、
    前記不調対応処理として、前記規定の動作パターンに替えて、前記ノックアウトピンが補正した動作パターンに従って作動するように前記油圧装置を制御する場合を含む、
    成形方法。
JP2019026566A 2019-02-18 2019-02-18 鍛造プレス装置及び成形方法 Active JP7181807B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019026566A JP7181807B2 (ja) 2019-02-18 2019-02-18 鍛造プレス装置及び成形方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019026566A JP7181807B2 (ja) 2019-02-18 2019-02-18 鍛造プレス装置及び成形方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020131228A JP2020131228A (ja) 2020-08-31
JP7181807B2 true JP7181807B2 (ja) 2022-12-01

Family

ID=72277237

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019026566A Active JP7181807B2 (ja) 2019-02-18 2019-02-18 鍛造プレス装置及び成形方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7181807B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20030159492A1 (en) 2002-02-28 2003-08-28 Dietmar Sautter Ram-side ejector device for workpieces in single-or multi-stage presses
JP2004283901A (ja) 2003-03-25 2004-10-14 Sumitomo Heavy Industries Techno-Fort Co Ltd 鍛造プレスにおける成形状況監視装置
JP2010099664A (ja) 2008-10-21 2010-05-06 Sumitomo Heavy Industries Techno-Fort Co Ltd 鍛造プレスおよび鍛造プレスにおけるノックアウト制御方法
JP2011121077A (ja) 2009-12-09 2011-06-23 Toyota Motor Corp クランクシャフト鍛造装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20030159492A1 (en) 2002-02-28 2003-08-28 Dietmar Sautter Ram-side ejector device for workpieces in single-or multi-stage presses
JP2004283901A (ja) 2003-03-25 2004-10-14 Sumitomo Heavy Industries Techno-Fort Co Ltd 鍛造プレスにおける成形状況監視装置
JP2010099664A (ja) 2008-10-21 2010-05-06 Sumitomo Heavy Industries Techno-Fort Co Ltd 鍛造プレスおよび鍛造プレスにおけるノックアウト制御方法
JP2011121077A (ja) 2009-12-09 2011-06-23 Toyota Motor Corp クランクシャフト鍛造装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020131228A (ja) 2020-08-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5680121B2 (ja) プレス機械のダイクッション装置及びダイクッション制御方法
KR101530608B1 (ko) 프레스 장치용 다이쿠션 시스템
JP5019250B2 (ja) サーボプレス設備とその制御方法
CN108994134B (zh) 用于冲压机的双坯件检测装置和用于冲压机的模具保护装置
JP6871143B2 (ja) プレス成形システム
US10807288B2 (en) Mold clamping apparatrus, molding apparatus and molding method
CN102596527A (zh) 用于成形装置的顶出装置
EP0197737B1 (en) Reciprocator for operating head
DE202015102613U1 (de) Ziehkissenvorrichtung
JP4370623B2 (ja) サーボモータ駆動式タンデムプレスライン
CN108817929A (zh) 蓄电池上充电螺钉的拆卸装置
JP7181807B2 (ja) 鍛造プレス装置及び成形方法
CN212979351U (zh) 一种粉末成型压机用压模装置
JP7080612B2 (ja) プレスシステム
US11298736B2 (en) Wrinkle generation detecting device, die cushion device and die protection device, and wrinkle generation detecting method, die cushion force automatic setting method and die protecting method
JP5234320B2 (ja) サーボプレスラインとその制御方法
CN106624704A (zh) 一种变速器压装装置
JPH1158099A (ja) サーボプレスの金型保護装置及びその方法
EP3885058B1 (en) Die-cushion device and press machine
CN202609661U (zh) 片材成型机的接杯输送带
JP6898209B2 (ja) 鍛造プレス装置
EP3012085B1 (en) Injection molding machine
CN107086192A (zh) 半成品半导体芯片加工专用切片机
CN109551813B (zh) 一种送料控制装置及其送料控制方法
US20050092052A1 (en) Forging apparatus and conveyor for forming complex articles

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211020

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220818

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220830

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221025

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20221101

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20221118

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7181807

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150