JP6898150B2 - 毛穴検出方法及び毛穴検出装置 - Google Patents
毛穴検出方法及び毛穴検出装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6898150B2 JP6898150B2 JP2017101322A JP2017101322A JP6898150B2 JP 6898150 B2 JP6898150 B2 JP 6898150B2 JP 2017101322 A JP2017101322 A JP 2017101322A JP 2017101322 A JP2017101322 A JP 2017101322A JP 6898150 B2 JP6898150 B2 JP 6898150B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pore
- image
- candidate
- light
- porphyrin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Description
特許文献2には、肌状態を解析する目的で表面反射光のみを選択するため、入射光と反射光の偏波面を一致させることが開示されている。
特許文献3には、所定の照明条件により被験者の顔が撮影された画像から肌の毛穴、角栓のポルフィリン、シワ、シミ、肌色のうち、少なくとも一つを解析して、その解析結果と測定日時と被験者情報とを対応付けて蓄積して肌状態の解析を行うことが開示されている。
特許文献4には、肌画像からR成分とB成分との差分画像を取得し、この差分画像を二値化及び平滑化することで毛穴画像を抽出し、この毛穴画像から毛穴の大きさを求めることが開示されている。
特許文献5には、肌に紫外線を照射して撮影した画像からR(赤)成分を抽出した画像を2値化することによりポルフィリンの検出を行い、ポルフィリンが検出された領域、個数、面積を表示することが提案されている。本提案では、このように検出されたポルフィリンの情報をニキビやかくれジミ等の評価に利用している。
しかしながら、角栓が生じて詰まった状態の毛穴などのような毛穴の場合、明暗肌画像中のその毛穴の位置は暗くなっていない場合がある。また、鼻周辺などのように起伏の大きい部位では、光がその部位全体に均一に当らないため、肌画像の明暗のみからでは、毛穴の検出精度が低下してしまう。
本発明は、このような事態を改善し、毛穴を高精度に検出し得る技術を提供する。
第一の態様は、毛穴検出方法に関する。第一の態様に係る毛穴検出方法は、紫外線照射下で撮像された紫外線肌画像中の発光位置に対応する明暗肌画像中の位置を候補位置として特定する候補特定工程と、前記明暗肌画像における前記候補位置の画素値に基づいて、前記候補位置を毛穴位置とするか否かを判定する判定工程と、を含む。
図1は、本実施形態に係る毛穴検出方法を示すフローチャートである。
毛穴については次のような知見がある。毛穴は毛包の視認可能な部分であり、毛穴の奥の毛包の上部に存在する脂腺から皮脂が分泌されている。常在菌の一つであるアクネ菌は、皮脂を好み代謝によりポルフィリンを産出するため、毛穴にはポルフィリンが存在する。
また、ポルフィリンは、紫外線により励起されて発光する物質として知られている。もちろん、毛穴に存在し紫外線により発光する物質にはポルフィリン以外もあり得る
本発明者らは、このような毛穴及びポルフィリンに関する知見に基づいて、ポルフィリンのような紫外線により発光する物質の存在を手掛かりにすれば毛穴の検出精度の向上が可能となるとの着想を得、本発明を想到した。
更に、毛穴には、通常の角栓の詰まっていない開いた毛穴に加えて、皮脂や角質により角栓が生じて詰まった状態になり、開いた毛穴も存在する。毛穴が詰まると皮脂が溜まりアクネ菌が増殖してニキビなどの皮膚疾患が生じることが知られている。このような詰まった状態の毛穴の奥にもポルフィリンのような紫外線により発光する物質は存在する。
ここで「紫外線肌画像」とは、紫外線が照射されている環境下において人の肌を撮像して得られた画像を意味する。例えば、「紫外線肌画像」は、紫外線照明を人の肌に照射している環境下でその肌をデジタルカメラで撮像することで得られる。このときのデジタルカメラは、可視光を撮像する一般的なデジタルカメラを用いる。
「紫外線肌画像中の発光位置」は、紫外線肌画像中の発光箇所の位置であり、例えば、当該画像中の輝度の高い位置がその発光位置とされる。即ち、ポルフィリンのように紫外線により発光する物質が存在する箇所が当該発光位置とされる。
「明暗肌画像」とは、上記「紫外線肌画像」とは異なる手法で人の肌を撮像して得られる画像であって、可視光領域での明暗情報を少なくとも含む画像を意味する。「明暗肌画像」としては、例えば、一般的なカラー画像、偏光フィルタなどを用いて撮像された偏光画像、グレースケール画像、白黒画像などが挙げられる。
紫外線肌画像と明暗肌画像とには、同一人物の肌の同一領域が少なくとも写っており、画像間で実際の肌の同一位置同士が対応付け可能となっていればよい。例えば、紫外線肌画像と明暗肌画像とは、同一人物の肌の同一領域を同一の画角で時間をずらして撮像された画像であってもよい。また、当該両画像は、同一人物の肌を異なる撮影方向より撮像した画像であってもよく、この場合には、二つの撮影方向に応じて、画像間で実際の肌の同一位置同士の対応付けが行われればよい。
ここで「画素値」とは、或る画素の明るさを示す指標値を意味し、輝度値、明度値などである。工程(S12)での判定の根拠とされる候補位置の画素値は、一画素の画素値であってもよいし、複数画素の中の最も暗い又は最も明るい画素の画素値であってもよいし、複数画素の画素値の平均値であってもよい。
角栓の詰まっていない毛穴であれば、窪みがあるため、明暗肌画像中のその毛穴の位置は暗くなっているはずである。一方、角栓が生じて詰まった状態の毛穴などのような毛穴の場合、明暗肌画像中のその毛穴の位置は暗くなっていない場合があり得る。
そこで、例えば、明暗肌画像における工程(S11)で特定された候補位置の画素値が所定の暗さを示す場合、その候補位置は、開いた毛穴位置と判定することができる。
このように、本実施形態では、ポルフィリンのような発光物質が存在する位置であって、かつ、所定の暗さを示す位置が毛穴位置と判定されるため、毛穴を高精度に検出することができる。
図2は、本実施形態に係る毛穴検出装置10のハードウェア構成例を概念的に示す図である。
毛穴検出装置10は、いわゆるコンピュータであり、例えば、バスで相互に接続される、CPU(Central Processing Unit)11、メモリ12、入出力インタフェース(I/F)13、通信ユニット14等を有する。毛穴検出装置10を形成する各ハードウェア要素の数はそれぞれ制限されず、これらハードウェア要素は情報処理回路と総称することもできる。また、毛穴検出装置10は、図2に図示されないハードウェア要素を含んでもよく、そのハードウェア構成は制限されない。
メモリ12は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、補助記憶装置(ハードディスク等)である。
入出力I/F13は、出力装置15、入力装置16等のユーザインタフェース装置と接続可能である。出力装置15は、LCD(Liquid Crystal Display)やCRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイのような、CPU11等により処理された描画データに対応する画面を表示する装置、印刷装置などの少なくとも一つである。入力装置16は、キーボード、マウス等のようなユーザ操作の入力を受け付ける装置である。出力装置15及び入力装置16は一体化され、タッチパネルとして実現されてもよい。
通信ユニット14は、他のコンピュータとの通信網を介した通信や、他の機器との信号のやりとり等を行う。通信ユニット14には、可搬型記録媒体等も接続され得る。また、通信ユニット14には、紫外線肌画像若しくは明暗肌画像のいずれか一方又はその両方を撮影するカメラ(図示せず)が接続されてもよい。
また、毛穴検出装置10は、カメラを内蔵する機器であってもよい。
毛穴検出装置10は、取得部21、候補特定部22、及び判定部23を有する。これら処理モジュールは、ソフトウェア要素であり、例えば、メモリ12に格納されるプログラムがCPU11により実行されることにより実現される。このプログラムは、例えば、CD(Compact Disc)、メモリカード等のような可搬型記録媒体やネットワーク上の他のコンピュータから入出力I/F13又は通信ユニット14を介してインストールされ、メモリ12に格納されてもよい。
取得部21は、紫外線肌画像及び明暗肌画像を外部のコンピュータ、機器、可搬型記録媒体などから入出力I/F13又は通信ユニット14を介して取得することができる。また、取得部21がカメラとして実現されている場合、取得部21が撮像しその両画像を生成してもよい。
候補特定部22は、取得部21により取得された紫外線肌画像中の発光位置に対応する明暗肌画像中の位置を候補位置として特定する。候補特定部22の処理内容は、上述の候補特定工程(S11)と同様でよい。
判定部23は、明暗肌画像における当該候補位置の画素値に基づいて、当該候補位置を毛穴位置とするか否かを判定する。判定部23の処理内容は、上述の判定工程(S12)と同様でよい。
本実施形態に係る毛穴検出方法は、ソフトウェアプログラムが図4に示される肌診断システム30上で実行されることにより、肌を撮影した画像を用いて行う肌診断の一部として実現される。本実施形態に係る毛穴検出方法が実行されるとき、肌診断システム30の全体又はその一部は毛穴検出装置と呼ぶこともできる。
肌診断システム30は、撮像装置31、投光器32、情報処理装置33、タッチパネル34、ポルフィリン画像撮像装置35等を有する。
撮像装置31は、被験者Sの顔などの肌表面を撮影する。撮像装置31には撮像する光を偏波面にて選択するための撮像用偏光フィルタ36が設けられている。
投光器32は、被験者Sの顔などの肌表面に撮影用の光を投光する。投光器32には、被験者Sに投光する光の偏波面を選択するための投光用偏光フィルタ37が設けられている。
情報処理装置33は、撮像装置31にて撮影された肌表面の画像を用いて肌診断のための各種演算などを行う。情報処理装置33は、パーソナルコンピュータなどの汎用のコンピュータ装置である。情報処理装置33には、図2に例示されるような、各種プログラムや撮影された肌表面の画像を記憶するための外部記憶装置(メモリ12)や診断結果を印刷するための図示しないプリンタ(出力装置15)が設けられている。
タッチパネル34は、撮影された肌表面の画像や肌診断の結果などを表示する表示手段として機能するとともに肌診断システム30の利用者が情報処理装置33に対して各種の命令を入力する入力手段として機能する。
ポルフィリン画像撮像装置35は、ポルフィリン画像を撮像する。例えば、ポルフィリン画像撮像装置35は、紫外線を照射して可視光領域を取得するカメラである。
「ポルフィリン画像」とは、上述の紫外線肌画像と同意である。
図5は、本実施形態に係る毛穴検出方法を示すフローチャートである。
本実施形態では、情報処理装置33において毛穴表示プログラムP0が実行されることで、次のような毛穴検出方法が実行される。
毛穴検出ステップ(S51)では、投光用偏光フィルタ37による偏波面と撮像用偏光フィルタ36による偏波面とを一致させて撮像した所謂S偏光画像(S−S偏光画像とも呼ばれる)を元画像(表面反射光画像)とし、ガウシアンフィルタなどの低域濾過を施した画像と元画像の差分を取り二値化することで毛穴画像とする処理が行われる。この処理により、被験者Sの肌の毛穴画像の暗部を毛穴として検出することができる。
また、上記元画像としての表面反射光画像は、次のようにして取得されてもよい。上記S−S偏光画像とS偏光を投射しP偏光を撮像して得られる偏光画像(S−P偏光画像)との差分を取ることにより、表面反射光成分以外のノイズを更に抑えた表面反射光画像を取得してもよい。また、P偏光を投射しS偏光を撮像して得られるP−S偏光画像と、P偏光を投射しP偏光を撮像して得られるP−P偏光画像とを更に用いて、表面反射光画像を取得するようにしてもよい。もちろん、表面反射光画像の取得手法についても制限されない。
毛穴検出ステップ(S51)は、毛穴画像の暗部を毛穴として検出することにより、肌の表面反射光画像中の毛穴位置を特定する。即ち、毛穴検出ステップ(S51)は、位置特定工程と呼ぶこともできる。なお、毛穴検出ステップ(S51)では、従来の毛穴検出手法を利用することができる。
ここで、ステップ(S52)で用いられるUV画像とステップ(S51)で用いられる元画像(表面反射光画像)とが、異なる撮影方向で被験者Sの肌を撮像して得られた画像である場合、UV画像中のポルフィリン位置と元画像中の毛穴位置との間で位置合わせが行われる。この位置合わせでは、実際の肌の同一箇所同士が同一位置とされる。
以降、工程(S52)で検出されたポルフィリン位置は、工程(S51)で検出された毛穴位置と同一座標系に位置合わせされたものとして説明する。
図6は、毛穴追加ステップの詳細フローチャートである。ここで毛穴追加ステップ(S53)が、毛穴表示プログラムP0の一部の定義済み処理、所謂サブルーチンとして実現される例を示すが、図5に示される他のステップと一連のステップとして、図6に示される以下のステップが実現されてもよいことは言うまでもない。
続いて、当該ポインタが指し示す対象ポルフィリン位置に関して毛穴判定ステップ(S62)が実行される。毛穴判定ステップ(S62)では、工程(S51)で用いられた元画像(表面反射光画像)における対象ポルフィリン位置とこの対象ポルフィリン位置から所定距離δ離れた位置との輝度を画像の垂直方向及び水平方向において比較する。そして、δ離れた位置の輝度が予め定めた閾値TH以上の差をもって明るい(大きい)とき、即ち対象ポルフィリン位置の輝度が周辺より当該閾値TH以上の差をもって暗い(小さい)とき、対象ポルフィリン位置は毛穴であると判定し(S62;Y)、そうでない場合には対象ポルフィリン位置は毛穴でないと判定する(S62;N)。ここで輝度の比較に用いられる画像は、上述のとおり元画像(表面反射光画像)であってもよいし、その元画像から得られた毛穴画像(二値化後の画像)であってもよい。
ここで所定距離δは、輝度の違いが明らかになる距離として適宜定めるが、本実施形態では解像度なども考慮して実際の肌における0.05〜1mmの範囲で設定されることが望ましい。
図7は、毛穴判定ステップ(S62)及び毛穴位置追加ステップ(S63)を実現する疑似コードを示す図である。
図7においてI(x,y)は、元画像(表面反射光画像)におけるポルフィリン位置(x,y)の画素値を返す関数である。毛穴判定ステップ(S62)を実現する判定コード(IF文)により、ポルフィリン位置(x,y)の画素値I(x,y)と周囲四方向の画素値I(x+δ,y)、I(x,y+δ)、I(x−δ,y)、及びI(x,y−δ)とがそれぞれ比較されている。周囲四方の画素値が全てポルフィリン位置の画素値よりも所定閾値THよりも大きい(明るい)場合に、毛穴位置追加ステップ(S63)を実現するコードが実行される。
「add(x,y) to Keana」は、毛穴位置追加ステップ(S63)を実現するコードであり、毛穴位置テーブルに新たな毛穴位置(x,y)を追加する。なお、この毛穴位置の追加コードにおいて、毛穴検出ステップ(S51)で既に検出されている毛穴位置と同じ毛穴位置(x,y)が指定された場合には、毛穴位置の追加は行われなくてもよい。
ポインタ更新ステップ(S64)では、上記ポインタに、ポルフィリン位置テーブルの次のポルフィリン位置を示すアドレスがセットされる。
上記ポインタにセットすべきポルフィリン位置を示すアドレスがポルフィリン位置テーブルになくなると(S65;Y)、即ち、全ての候補位置について毛穴か否かの判定が行われると、当該サブルーチンから抜け、図5に示される毛穴位置書込ステップ(S54)が実行される。
以降、毛穴位置書込ステップ(S54)で生成された画像を毛穴検出画像と表記する場合もある。
これにより、本実施形態によれば、元画像(表面反射光画像)からは検出できない毛穴をポルフィリンの位置により補足することができるため、毛穴の検出をより確実にもれなく行うことができる。
本実施形態では、取得部21は、UV画像(ポルフィリン画像)及び元画像を取得する。
候補特定部22は、ポルフィリン位置検出ステップ(S52)を実行する。
判定部23は、ステップ(S62)を実行する。即ち、判定部23は、元画像(表面反射光画像)における候補位置から所定距離δ離れた位置の画素値と候補位置の画素値との差分が所定閾値THを超えている場合に、その候補位置を毛穴位置と決定する。
位置特定部は、毛穴検出ステップ(S51)を実行する。
決定部は、毛穴追加ステップ(S53)を実行する。即ち、決定部は、判定部23により決定された毛穴位置と位置特定部により特定された毛穴位置との双方を毛穴位置と決定する。
例えば、重複した判断をさけるため、毛穴追加ステップ(S53)の前に、毛穴検出ステップ(S51)で検出された毛穴位置をポルフィリン位置テーブルから除くステップを追加してもよい。即ち、毛穴検出ステップ(S51)(位置特定工程)で特定された毛穴位置以外を、毛穴追加ステップ(S53)で追加対象とするポルフィリン位置(候補位置)として特定してもよい。同様に、情報処理装置33の候補特定部22は、位置特定部により特定された毛穴位置以外を候補位置として特定してもよい。
また、いずれのステップにおいても、毛穴位置および候補位置として一つの画素とするのではなく、複数の画素を一まとまりの領域として扱うこともできる。例えば、ポルフィリン位置検出ステップ(S52)において、UV画像(ポルフィリン画像)上のポルフィリンが検出され、ポルフィリンのまとまり毎に一以上の位置が特定される。そして、特定された位置ごとに毛穴判定ステップ(S62)が実行され、ポルフィリンの一まとまりに含まれる所定数(例えば、一つ)以上の位置が毛穴と判定された場合には、そのポルフィリンの一まとまりにおけるその位置が毛穴位置として追加されてもよい(毛穴位置追加ステップ(S63))。
また、ポルフィリンの位置を検出するポルフィリン画像(UV画像)の撮像に用いる波長や偏波面についても、その検出のアルゴリズムを含め上記実施形態とは異なる種々の方法に依ることができる。
また、毛穴位置の示し方についても、画像上に重ねて毛穴位置を示す以外に、毛穴位置の情報を直接座標値として示す例えば表形式で示してもよい。そのほか、本実施形態では、発明の本質を損なわない範囲で、新たな処理を付加し、各ステップの順序や具体的処理内容を変更し、得られた結果を表示する方法を変え、あるいは得られた結果の活用方法を変えることもできる。
この場合、毛穴の面積及び形状は、例えば、次のようにして決定され得る。
ポルフィリン位置検出ステップ(S52)において、UV画像(ポルフィリン画像)上のポルフィリンが検出され、ポルフィリンのまとまり毎にその面積(画素数)又は形状情報が求められ、ポルフィリン位置テーブルにポルフィリン位置と共にその面積又は形状情報が格納されればよい。形状情報として円形度などが算出されればよい。ポルフィリンのまとまりは、ポルフィリンを示す画素の連なりを検出する周知の手法で検出可能である。そして、毛穴位置追加ステップ(S63)において、毛穴と決定された位置と共にその面積又は形状が保持されればよい。他の手法として、元画像又は毛穴画像におけるポルフィリン位置とその周辺との画素値の比較により、毛穴の面積(画素数)又は形状情報が求められてもよい。
また、判定する方向を4方向としたが、2〜8方向の範囲で行うことが好ましい。
この場合、生成される毛穴情報に応じて、毛穴判定ステップ(S62)で用いられる所定距離δ又は輝度の閾値TH(所定閾値)が定められてもよい。例えば、毛穴の数が毛穴情報として生成される場合には、面積又は形状が毛穴情報として生成される場合と比較して、所定距離δが小さくかつ所定閾値THが小さく設定されてもよい。即ち、複数種の毛穴情報(例えば、数と面積)は、相互に異なる複数の所定距離δ又は所定閾値THの各々を用いて生成されてもよい。
この場合、情報処理装置33は、判定部23により決定された毛穴位置に基づいて、毛穴の数、面積又は形状に関する毛穴情報を生成する生成部(図示せず)を更に備えればよい。そして、生成部は、例えば、相互に異なる複数の所定距離又は所定閾値の各々について、複数種の毛穴情報を生成することができる。
この場合、毛穴検出装置10の判定部23又は情報処理装置33の判定部23は、このような毛穴判定ステップ(S62)又は判定工程(S12)を実行すればよい。
ここで、ポルフィリン画像上のポルフィリン(発光位置)の発光量は、ポルフィリン画像上の対応位置の画素値により算出可能であり、例えば、輝度とされてもよい。また、当該ポルフィリンの面積及び形状は、ポルフィリン画像上のポルフィリン画素(発光位置)の画素数や並び方により決定可能である。
このようなポルフィリン画像上のポルフィリン(発光位置)の発光量、面積及び形状の少なくとも一つに基づく毛穴判定は、上述の実施形態の判定に加えて実行されてもよいし、上述の実施形態の判定に替えて実行されてもよい。後者の場合、毛穴検出ステップ(S51)は実行されなくてもよい。なお、個々の毛穴ごとに発光面積を求めてこれにより各種の評価をすることもできる。
鼻部については、S偏光画像(表面反射光画像)に基づいて84個の毛穴が検出され、ポルフィリン画像(UV画像)から検出されたポルフィリン位置を考慮することで、最終的に、585個の毛穴が検出された。この結果によれば、501個の毛穴がポルフィリン位置により補足されている。鼻部は起伏があるため、表面反射光画像のみでは検出できない毛穴がポルフィリン位置により検出できていることが検証された。
頬部については、S偏光画像(表面反射光画像)に基づいて176個の毛穴が検出され、ポルフィリン画像(UV画像)から検出されたポルフィリン位置を考慮することで、最終的に、585個の毛穴が検出された。この結果によれば、409個の毛穴がポルフィリン位置により補足されている。頬部は鼻部よりは起伏が少ないが、そのような起伏が少ない部位であっても、表面反射光画像のみでは検出できない毛穴があり、そのような毛穴がポルフィリン位置により検出できていることが検証された。
なお、本実施例では、毛穴の数に加えて、円形度(0.881)及び平均面積(95.76)が毛穴情報として生成された。
また、S偏光画像(表面反射光画像)及びポルフィリン画像(UV画像)の解像度は、3648×5472ピクセル(1ピクセル=35μm)とされた。
前記明暗肌画像における前記候補位置の画素値に基づいて、前記候補位置を毛穴位置とするか否かを判定する判定工程と、
を含む毛穴検出方法。
<1>に記載の毛穴検出方法。
<3>前記判定工程で決定された毛穴位置に基づいて、毛穴の数、面積又は形状に関する毛穴情報を生成する工程、
を更に含み、
複数種の前記毛穴情報は、相互に異なる複数の前記所定距離又は前記所定閾値を用いて生成される、
<2>に記載の毛穴検出方法。
<4>肌の表面反射光画像に基づいて毛穴位置を特定する位置特定工程と、
前記判定工程において決定された毛穴位置と前記位置特定工程で特定された毛穴位置との双方を毛穴位置と決定する決定工程と、
を更に含む<1>から<3>のいずれか一つに記載の毛穴検出方法。
<5>前記位置特定工程を前記候補特定工程に先んじて行い、前記候補特定工程では、前記位置特定工程で特定された毛穴位置以外を前記候補位置として特定する、
<4>に記載の毛穴検出方法。
<6>前記判定工程では、前記紫外線肌画像中の前記発光位置の発光量、面積及び形状の少なくとも一つに基づいて、前記候補位置を毛穴位置とするか否かを判定する、
<1>から<5>のいずれか一つに記載の毛穴検出方法。
<7>紫外線照射下で撮像された紫外線肌画像及び該紫外線肌画像とは異なる手法で撮像された明暗肌画像を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された紫外線肌画像中の発光位置に対応する前記明暗肌画像中の位置を候補位置として特定する候補特定手段と、
前記明暗肌画像における前記候補位置の画素値に基づいて、前記候補位置を毛穴位置とするか否かを判定する判定手段と、
を備える毛穴検出装置。
<8>前記判定手段は、前記明暗肌画像における前記候補位置から所定距離離れた位置の画素値と該候補位置の画素値との差分が所定閾値を超えている場合に、該候補位置を毛穴位置と決定する、
<7>に記載の毛穴検出装置。
<9>前記判定手段により決定された毛穴位置に基づいて、毛穴の数、面積又は形状に関する毛穴情報を生成する生成手段、
を更に備え、
前記生成手段は、相互に異なる複数の前記所定距離又は前記所定閾値の各々を用いて、複数種の前記毛穴情報を生成する、
<8>に記載の毛穴検出装置。
<10>肌の表面反射光画像に基づいて毛穴位置を特定する位置特定手段と、
前記判定手段により決定された毛穴位置と前記位置特定手段により特定された毛穴位置との双方を毛穴位置と決定する決定手段と、
を更に備える<7>から<9>のいずれか一つに記載の毛穴検出装置。
<11>前記候補特定手段は、前記位置特定手段で特定された毛穴位置以外を前記候補位置として特定する、
<10>に記載の毛穴検出装置。
<12>前記判定手段は、前記紫外線肌画像中の前記発光位置の発光量、面積及び形状の少なくとも一つに基づいて、前記候補位置を毛穴位置とするか否かを判定する、
<7>から<9>のいずれか一つに記載の毛穴検出装置。
11 CPU
12 メモリ
13 入出力I/F
14 通信ユニット
15 出力装置
16 入力装置
21 取得部
22 候補特定部
23 判定部
30 肌診断システム
31 撮像装置
32 投光器
33 情報処理装置
34 タッチパネル
35 ポルフィリン撮像装置
36 撮像用偏光フィルタ
37 投光用偏光フィルタ
Claims (5)
- 肌の表面反射光画像に基づいて毛穴位置を特定する位置特定工程と、
紫外線照射下で撮像された紫外線肌画像中の発光位置に対応する明暗肌画像中の位置を候補位置として特定する候補特定工程と、
前記明暗肌画像における前記候補位置の画素値に基づいて、前記候補位置を毛穴位置とするか否かを判定する判定工程と、
前記判定工程において決定された毛穴位置と前記位置特定工程で特定された毛穴位置との双方を毛穴位置と決定する決定工程と、
を含み、
前記位置特定工程を前記候補特定工程に先んじて行い、
前記候補特定工程では、前記位置特定工程で特定された毛穴位置以外を前記候補位置として特定する、
毛穴検出方法。 - 前記判定工程では、前記明暗肌画像における前記候補位置から所定距離離れた位置の画素値と該候補位置の画素値との差分が所定閾値を超えている場合に、該候補位置を毛穴位置と決定する、
請求項1に記載の毛穴検出方法。 - 前記判定工程で決定された毛穴位置に基づいて、毛穴の数、面積又は形状に関する毛穴情報を生成する工程、
を更に含み、
複数種の前記毛穴情報は、相互に異なる複数の前記所定距離又は前記所定閾値を用いて生成される、
請求項2に記載の毛穴検出方法。 - 前記判定工程では、前記紫外線肌画像中の前記発光位置の発光量、面積及び形状の少なくとも一つに基づいて、前記候補位置を毛穴位置とするか否かを判定する、
請求項1から3のいずれか一項に記載の毛穴検出方法。 - 肌の表面反射光画像に基づいて毛穴位置を特定する位置特定手段と、
紫外線照射下で撮像された紫外線肌画像及び該紫外線肌画像とは異なる手法で撮像された明暗肌画像を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された紫外線肌画像中の発光位置に対応する前記明暗肌画像中の位置を候補位置として特定する候補特定手段と、
前記明暗肌画像における前記候補位置の画素値に基づいて、前記候補位置を毛穴位置とするか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により決定された毛穴位置と前記位置特定手段により特定された毛穴位置との双方を毛穴位置と決定する決定手段と、
を備え、
前記候補特定手段は、前記位置特定手段で特定された毛穴位置以外を前記候補位置として特定する、
毛穴検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017101322A JP6898150B2 (ja) | 2017-05-23 | 2017-05-23 | 毛穴検出方法及び毛穴検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017101322A JP6898150B2 (ja) | 2017-05-23 | 2017-05-23 | 毛穴検出方法及び毛穴検出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018196426A JP2018196426A (ja) | 2018-12-13 |
JP6898150B2 true JP6898150B2 (ja) | 2021-07-07 |
Family
ID=64662993
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017101322A Active JP6898150B2 (ja) | 2017-05-23 | 2017-05-23 | 毛穴検出方法及び毛穴検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6898150B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111374489A (zh) * | 2020-04-22 | 2020-07-07 | 深圳市锐吉电子科技有限公司 | 一种智能镜子测肤的方法及装置 |
WO2024034630A1 (ja) * | 2022-08-10 | 2024-02-15 | ライオン株式会社 | 画像処理装置、モデル生成装置、皮膚状態測定システム、画像処理方法、モデル生成方法、判定方法及び教師データ作成方法 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3219550B2 (ja) * | 1993-06-30 | 2001-10-15 | 株式会社資生堂 | 肌の表面状態の解析システム |
US7454046B2 (en) * | 2005-09-20 | 2008-11-18 | Brightex Bio-Photonics, Llc | Method and system for analyzing skin conditions using digital images |
JP6299594B2 (ja) * | 2012-08-17 | 2018-03-28 | ソニー株式会社 | 画像処理装置、画像処理方法、プログラムおよび画像処理システム |
TWI696450B (zh) * | 2014-04-16 | 2020-06-21 | 日商新力股份有限公司 | 資訊處理裝置、資訊處理系統、及資訊處理程式 |
CN107424167B (zh) * | 2017-04-20 | 2020-08-11 | 深圳可思美科技有限公司 | 一种毛孔定位识别的方法和装置 |
-
2017
- 2017-05-23 JP JP2017101322A patent/JP6898150B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2018196426A (ja) | 2018-12-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10387724B2 (en) | Iris recognition via plenoptic imaging | |
US8066375B2 (en) | Eye tracker having an extended span of operating distances | |
US7715596B2 (en) | Method for controlling photographs of people | |
JP6265588B2 (ja) | 画像処理装置、画像処理装置の作動方法、及び画像処理プログラム | |
JP6793325B2 (ja) | 肌診断装置および肌診断方法 | |
JP2008198193A (ja) | 顔認証システム、方法及びプログラム | |
CN108801601A (zh) | 菲涅尔透镜杂散光噪声的测试方法、设备及存储介质 | |
CN104812288A (zh) | 图像处理装置、图像处理方法和图像处理程序 | |
US20210256280A1 (en) | Information processing apparatus, information processing method, and program | |
JP2014067193A (ja) | 画像処理装置および画像処理方法 | |
JP6898150B2 (ja) | 毛穴検出方法及び毛穴検出装置 | |
JP2013212177A (ja) | 画像解析方法、画像解析装置、及び画像解析プログラム | |
JP3448795B2 (ja) | 眼科装置 | |
KR20230034997A (ko) | 2차원 피부 이미지 분석 시스템 및 분석 방법 | |
JP6527765B2 (ja) | シワ状態分析装置及びシワ状態分析方法 | |
JP2010271921A (ja) | 皮膚領域抽出方法、皮膚領域抽出装置、および皮膚領域抽出プログラム | |
JP6664486B2 (ja) | 画像処理装置、画像処理装置の作動方法及び画像処理装置の作動プログラム | |
US8831325B2 (en) | Radiographic image processing apparatus and radiographic image processing program | |
JP2000121539A (ja) | パーティクルモニタシステム及びパーティクル検出方法並びにパーティクル検出プログラムを格納した記録媒体 | |
KR102257998B1 (ko) | 세포 계수 장치 및 방법 | |
JP2018068720A (ja) | 脈拍検出装置及び脈拍検出方法 | |
JP6918584B2 (ja) | 毛穴詰まり評価方法及び毛穴詰まり評価装置 | |
WO2020053984A1 (ja) | 生体認証装置、偽造判別プログラム及び偽造判別方法 | |
JP2007025901A (ja) | 画像処理装置、画像処理方法 | |
CN211796530U (zh) | 光射野视觉检测设备及光射野图像采集装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20200318 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20210129 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210209 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210329 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20210608 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20210610 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6898150 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |