JP6895660B2 - アクチュエータおよび移動体 - Google Patents

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Description

本発明は、流体圧を利用したアクチュエータに関する。
体内の観察のための内視鏡や、薬液の投与、体液の排出のためのカテーテルは、重要な医療機器として知られる。これらの器具はいずれも、体内の細い管内に挿入して使用されるため、径方向のサイズには制約があり、複雑な機構を組み込むことが難しい。このためこのような器具は、自分自身の推進力を有さず、したがって従来では、医療行為者が外部から力を与えて、体内に押し込み、あるいは引き抜く必要があった。
近年、能動カテーテルや能動内視鏡の開発が進められている。たとえば特許文献1〜3には、空気圧を用いた管内自走装置、内視鏡推進装置、管内挿入装置が開示されている。
体内の複雑な観察対象として気管支が挙げられる。気管支は、枝分かれした複雑な構造を有している。気管支に能動カテーテルを挿入する場合、枝分かれごとに方向を選択する必要がある。したがって簡素な構造で方向を制御可能なアクチュエータの提供が望まれる。
また気管支は、先端に進むほど、内径が小さくなる。具体的には枝分かれごとに第0世代〜第5世代と称され、第0世代の18mm〜第5世代の3.6mmの範囲で内径は大きく変化する。したがって、幅広い内径の管路を推進する機能が望まれる。
このような要望は、気管支や大腸管などの生体管のみでなく、排水管やガス管などの工業用管路においても生じうる。
特開2009−240713号公報 特開2012−81130号公報 特開平5−293077号公報
従来の流体圧を利用したアクチュエータは、軸方向への伸縮動作、あるいは、ある一方向への湾曲動作を提供するものに限られていた。軸周りに回転可能なアクチュエータが存在すれば、流体圧アクチュエータの利用価値は大きくなるものと考えられる。
本発明はかかる状況に鑑みてなされたものであり、そのある態様の例示的な目的のひとつは、従来と異なる動作が可能なアクチュエータの提供にある。また別の態様の例示的な目的のひとつは、狭い管路から広い管路において推進可能な移動体の提供にある。
本発明のある態様は、アクチュエータに関する。アクチュエータは、加圧によって径方向および軸方向に膨張する伸縮バルーンを備える。伸縮バルーンは、螺旋に沿う方向に伸びにくく、かつ径方向に膨張しにくく拘束されている。
伸縮バルーンを加圧すると、径方向には膨張できないため、軸方向に伸びようとする力が、螺旋を軸方向にさらに傾ける向きに作用する。その結果、伸縮バルーンは、軸周りに回転する。このアクチュエータによれば回転運動を提供でき、回転角度は圧力に応じて制御できる。
伸縮バルーンはさらに湾曲した状態で拘束されていてもよい。これにより、加圧によって湾曲した部材を回転させることができる。
伸縮バルーンは、軸方向の伸びやすさが、周方向に関して不均一であってもよい。伸縮バルーンを加圧すると、伸縮バルーンは伸展しながら、湾曲していく。これにより伸展、湾曲および回転運動が混在した動作を生成できる。
伸縮バルーンの断面の厚みは、周方向に不均一であってもよい。これにより、伸縮バルーンに、軸方向の伸びやすさに周方向の分布を持たせることができる。
本発明の別の態様も、アクチュエータに関する。アクチュエータは、先端が閉じられており、加圧によって径方向および軸方向に膨張するチューブと、チューブの表面に螺旋状に巻き付けられた糸状の部材と、を備える。
チューブを加圧すると、径方向には膨張できないため、軸方向に伸びようとする力が、螺旋を軸方向にさらに傾ける向きに作用する。その結果、チューブは、軸周りに回転する。このアクチュエータによれば回転運動を提供でき、回転角度は圧力に応じて制御できる。
アクチュエータは、チューブの内部に設けられ、チューブを湾曲した状態で拘束する湾曲拘束部材をさらに備えてもよい。
チューブは、軸方向の伸びやすさが、周方向に関して不均一であってもよい。チューブを加圧すると、チューブは伸展しながら、湾曲していく。これにより伸展、湾曲および回転運動が混在した動作を生成できる。
チューブの断面の厚みは、周方向に不均一であってもよい。これにより、伸縮バルーンに、軸方向の伸びやすさに周方向の分布を持たせることができる。
本発明の別の態様は、管路内の移動体に関する。移動体は、上述のアクチュエータが設けられた先端部分と、推進部と、を備える。アクチュエータの伸縮バルーンは、湾曲した状態で拘束されてもよい。伸縮バルーンを加圧すると、湾曲した状態で回転する。これにより、移動体の進む方向を選択できる。
推進部は、後端に外部から制御可能な圧力を受けるインナーチューブと、加圧によって径方向に膨張し、軸方向に収縮可能であり、インナーチューブの外側に軸方向に複数N個(N≧2)のチャンバー室を形成する伸縮部材と、を含んでもよい。インナーチューブは、チャンバー室ごとに少なくともひとつの開口を有し、i番目(1≦i≦N)のチャンバー室の軸方向の長さをL、i番目のチャンバー室に対応する少なくともひとつの開口の総面積をSとしたとき、チャンバー室ごとにS/Lが異なっていてもよい。
この推進部によると、インナーチューブの他端に供給する1系統の圧力を制御することにより、複数のチャンバー室を、比S/Lの大きさに応じて異なるタイミングで膨張、収縮させることができ、これにより移動体をミミズのように変形させて、推進力を発生させることができる(蠕動運動)。
伸縮バルーンには、インナーチューブを介して圧力が供給されてもよい。インナーチューブには、伸縮バルーンに圧力を供給するための少なくともひとつの開口が設けられてもよい。伸縮バルーンに対応する少なくともひとつの開口の総面積をSとするとき、S<S(i=1,…N)が成り立ってもよい。
これにより一本のインナーチューブによって、言い換えれば圧力系統によって、推進と方向の両方を制御できる。
推進部は、隣接するチャンバー室の境界に設けられた複数の拘束部材をさらに含んでもよい。この構造によれば、太い管路内を、蠕動運動ではなく、屈曲動作によって推進することができる。
本発明のさらに別の態様もまた、移動体である。この移動体は、後端に外部から制御可能な圧力を受けるインナーチューブと、加圧によって径方向に膨張し、軸方向に収縮する伸縮部材であって、インナーチューブの外側に軸方向に複数N個のチャンバー室を形成する伸縮部材と、隣接するチャンバー室の境界に設けられた複数の拘束部材と、を備える。インナーチューブは、チャンバー室ごとに少なくともひとつの開口を有する。i番目(1≦i≦N)のチャンバー室の軸方向の長さをL、i番目のチャンバー室に対応する少なくともひとつの開口の総面積をSとしたとき、チャンバー室ごとにS/Lが異なっていている。
この態様によると、細い管路内では、拘束部材が伸縮部材に作用せず、蠕動運動により推進することができる。管路の内径が太くなると、拘束部材が伸縮部材に作用するため、屈曲動作により推進することができる。
伸縮部材は管状であり、インナーチューブは伸縮部材に挿入されており、複数のチャンバー室それぞれの境界部分において、伸縮部材の内壁とインナーチューブの外壁が密着していてもよい。
長さLは先端ほど短く、面積Sは先端ほど大きくてもよい。これにより、先端方向への大きな推進力を得ることができる。
なお、以上の構成要素を任意に組み合わせたものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明のある態様によれば、従来と異なる動作が可能なアクチュエータを提供できる。またまた別の態様によれば、狭い管路から広い管路において推進可能な移動体を提供できる。
回転アクチュエータの基本構成を示す図である。 図2(a)、(b)は、図1の回転アクチュエータの動作を説明する図である。 回転アクチュエータの構成例を示す図である。 図4(a)、(b)は、第1変形例に係る回転アクチュエータを示す図である。 第1変形例に係る回転アクチュエータの圧力と回転角の関係の測定結果を示す図である。 図6(a)、(b)は、第2変形例に係る回転アクチュエータを示す図である。 図7(a)は、回転アクチュエータを備える移動体を示す図であり、図7(b)は、管路内における移動体の方向操舵を説明する図である。 図8(a)は、実施の形態に係る推進部の断面図であり、図8(b)はその外観図である。 図9(a)〜(g)は、図8の推進部の動作を説明する図である。 図10(a)〜(g)は、別の推進部の動作を説明する図である。 図11(a)〜(c)は、面積Sと長さLの設計例を示す図である。 図12(a)〜(c)は、S>S>Sの場合の面積Sの設計例を示す図である。 図13(a)〜(d)は、推進部の製造方法を示す図である。 移動体を示す図である。 回転アクチュエータの伸縮バルーンの内部の圧力(i)と、推進部の伸縮部材の内部の空気室の圧力(ii)の応答性を示す図である。 図16(a)〜(g)は、図14の移動体の動作を説明する図である。 図17(a)は、変形例に係る推進部を示す図であり、図17(b)には、拘束部材による拘束の様子が示される。 図18(a)〜(g)は、図17(a)の推進部の動作を示す図である。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
1. 回転アクチュエータ
流体圧を利用したアクチュエータであって、伸縮動作やある特定方向への湾曲動作とは異なる新たな動作を提供可能なアクチュエータ(回転アクチュエータ)について説明する。
1.1 基本構成
図1は、回転アクチュエータ100の基本構成を示す図である。本明細書において参照する図面に示される各部材の寸法は、理解の容易化、説明の簡潔化のため適宜拡大縮小されている。回転アクチュエータ100は、伸縮バルーン102を備える。伸縮バルーン102は、内部に空気室104を有し、空気圧チューブ106を介して図示しない圧力コントローラ110と接続される。を加圧することにより、径方向および軸方向に膨張する。伸縮バルーン102は、螺旋108に沿う方向に伸びにくく、かつ径方向に膨張しにくく拘束されている。なおこの螺旋108は、数学的に厳密な螺旋である必要はない。
以上が回転アクチュエータの基本構成である。続いてその動作を説明する。図2(a)、(b)は、図1の回転アクチュエータの動作を説明する図である。図2(a)は、無加圧状態を、図2(b)は加圧状態を示す。図2(a)、(b)には、Z方向から見た断面図が併せて示される。伸縮バルーン102を加圧すると、径方向および軸方向に伸びようとする。拘束により径方向(R方向)には膨張できず、軸方向(Z方向)に伸びる。このとき伸縮バルーン102の螺旋108は、軸方向にさらに傾き、角度φが増大する(φ>φ)。
螺旋108上の2点PおよびPに着目する。2点の相対的な位置関係を考えて、点Pの位置が固定されているものと仮定する。点PとPの間の螺旋108に沿う長さlは一定に拘束されるから、角度φが大きくなると、点PはZ方向から見たときに、θ方向に回転する。この2点PとPを1つの変形要素として考えると、その関係は、別の2点PとPの間の変形要素、2点PとPの間の変形要素、・・・と、任意の2点間の変形要素においても同様に成立する。回転アクチュエータ100の先端の点Pに着目すると、この点Pの変位は、複数の変形要素の変形の積分とみなすことができ、軸周りにθ回転する。
この回転アクチュエータ100によれば、軸方向(Z)方向に伸展しながら回転(捩れる)する運動を提供でき、さらに回転角θを圧力(あるいは空気の供給量)に応じて制御できる。
1.2 具体的な構成例
図3は、回転アクチュエータ100の構成例を示す図である。回転アクチュエータ100は、伸縮性を有するチューブ120と、伸縮性を有しない糸状部材122を備える。チューブ120はたとえばシリコンチューブであり、その先端は閉じられており、伸縮バルーン102を形成する。シリコンチューブに代えてゴムチューブを用いてもよい。糸状部材122はたとえば繊維であり、チューブ120の表面に螺旋状に巻き付けられる。以上が回転アクチュエータ100の構成例である。
1.3 第1変形例
図4(a)、(b)は、第1変形例に係る回転アクチュエータ100Aを示す図である。図4(a)に示すように回転アクチュエータ100Aは、伸縮バルーン102が湾曲した状態で拘束されている。たとえば図3の回転アクチュエータ100を基本構成とする場合、チューブ120の内部に湾曲拘束部材124を設ければよい。図4(b)には、図4(a)の回転アクチュエータ100Aを加圧したときの動作が示される。加圧することにより、チューブ120の湾曲を維持しつつ、その方向を回転することができる。
図5は、圧力と回転角の関係の測定結果を示す図である。測定に用いたサンプルには、内径1.6mm、外径2.6mm、長さ50mmのシリコンチューブ120を用いた。また糸状部材122としては、水糸を用いた。湾曲拘束部材124は、ビニールタイである。図5から明らかなように、回転アクチュエータ100Aによれば、可動範囲として360°以上の回転運動を実現できる。なお可動範囲は、糸状部材122のピッチ、傾きに応じて設計することができる。
1.4 第2変形例
図6(a)、(b)は、第2変形例に係る回転アクチュエータ100Bを示す図である。図6(a)には、断面図および斜視図が示される。伸縮バルーン102は、軸方向(Z方向)の伸びやすさが、周方向に関して不均一となるように構成される。たとえば断面図に示すように、伸縮バルーン102の断面の厚みは、周方向に不均一であってもよい。これにより、伸縮バルーンに、軸方向の伸びやすさに周方向の分布を持たせることができる。図3と同様に、回転アクチュエータ100Bは、チューブ120と糸状部材122で形成してもよい。この場合、チューブ120の肉厚に不均一性を持たせればよい。たとえばチューブ120の中空部121を中心軸Zに対して偏心させてもよい。
図6(b)には、加圧状態の回転アクチュエータ100Bが示される。伸縮バルーン102(チューブ120)の内部を加圧すると、肉厚が薄い側が厚い側より軸方向に伸長しやすいため、伸縮バルーン102が伸展しながら湾曲し(図中、矢印A)、それと同時に、上述した捩れの運動(図中、矢印B)が発生する。結果として、伸展・湾曲・回転(捩れ)が混在した動作が生成され、圧力に応じて、湾曲方向を制御することが可能となります。
なお、第2変形例に係る回転アクチュエータ100Bにおいて、伸縮バルーン102に軸方向の伸びやすさの不均一性を導入する手段は限定されない。たとえば均一な伸びやすさを有するチューブ120に、糸状部材122とは別の拘束部材を貼り合わせて、不均一性を導入してもよい。具体的には、伸縮バルーン102の周囲に、軸方向に伸びやすさの異なる2つのシート状あるいはストリップ状の拘束部材を貼り付けてもよい。
あるいは、伸縮バルーン102を周方向に2つの領域に分割し、チューブ120を2つの領域に対応する2つの半チューブの貼り合わせで構成してもよい。そして2つの半チューブの材料や特性を異ならしめてもよい。
2. 移動体
2.1 操舵アクチュエータ
続いて、回転アクチュエータ100Aあるいは100Bの用途を説明する。回転アクチュエータ100A、100Bの用途は限定されないが、一例として、管路内を推進する移動体の先端部に取り付けて、方向を選択する操舵アクチュエータとして利用できる。図7(a)は、回転アクチュエータ100Aを備える移動体30を示す図である。なお、以降の説明において、回転アクチュエータ100Aを100Bに置き換えてもよい。移動体130は、回転アクチュエータ100Aおよび推進部1を備える。回転アクチュエータ100Aは、移動体130の先端部分134に設けられ、操舵アクチュエータとして機能する。
図7(b)は、管路140内における移動体130の方向操舵を説明する図である。管路140の内部には分岐142が存在する。分岐142の手前に移動体130が位置した状態で、回転アクチュエータ100Aを加圧し、進行したい枝144Aの方向に回転アクチュエータ100Aを回転させる。その状態で、推進部1を駆動して推進力を発生すると、移動体130を枝144Aの方向に推進させることができる。反対側の枝144B側に推進させたい場合、圧力を調節して、回転アクチュエータ100Aを破線で示すように分岐142Bの方向に回転させればよい。
このように、回転アクチュエータ100Aによれば、分岐の存在する管路において、所望の枝を選択して移動体130を推進させることができる。
なお、回転アクチュエータ100Aに代えて回転アクチュエータ100Bを用いた場合、通常の進行動作中は、回転アクチュエータ100Bは直線形状を保つことができる。したがって管路の壁面との抵抗の観点からは回転アクチュエータ100Bの方が有利であり、また湾曲の角度を制御できる点でも回転アクチュエータ100Bの方が有利であると言える。
2.2 推進部
続いて、推進部1の構成例を説明する。操舵アクチュエータとして回転アクチュエータ100Aを利用する場合、推進部1も空気圧で駆動可能であることが望ましい。以下では、推進部1の好適な構成について説明する。
図8(a)は、実施の形態に係る推進部1の断面図であり、図8(b)はその外観図である。推進部1は、柔軟な線状のアクチュエータであり、ミミズのように変形しながら推進する(蠕動運動)。推進部1は、伸縮部材10およびインナーチューブ20を備える。
伸縮部材10は、内側からの加圧によって径方向に膨張し、軸方向に収縮する。このような性質を有する伸縮部材10としては、マッキベン(McKibben)型の空気圧ゴム人工筋あるいはそれに類似する構造のチューブを用いることができる。またチューブの材料は特に限定されないが、たとえばシリコーンゴム製のものを用いることができる。
インナーチューブ20は、その一端(先端ともいう)22が閉じられている。インナーチューブ20の他端(後端ともいう)24には、圧力コントローラ2が接続され、後端24の圧力(空気の流量および向き)が外部から制御可能となっている。たとえば圧力コントローラ2は、空気圧ポンプやコンプレッサと、圧力制御弁とを備えてもよい。
伸縮部材10は、インナーチューブ20の外側に軸方向に複数のチャンバー室40_1〜40_Nを形成する。チャンバー室40_1は最先端に、チャンバー室40_Nは最後端に位置する。図8にはN=3が例示されるが、Nは任意である。
たとえば伸縮部材10は管状であり、インナーチューブ20は伸縮部材10に挿入される。複数のチャンバー室40_1〜40_3それぞれの境界部分において、伸縮部材10の内壁とインナーチューブ20の外壁が密着している。たとえば推進部1は、伸縮部材10を外部から径方向に押さえつける環状の拘束部材50を備えてもよい。拘束部材50は、糸、紐やゴム、金属線などを用いることができ、その材料は特に限定されない。あるいは、伸縮部材10の内壁とインナーチューブ20の外壁は、隣接するチャンバー室40の境界において接着あるいは溶着されてもよい。
インナーチューブ20は、チャンバー室40_i(i=1,2,…N)ごとに少なくともひとつの開口26_iを有する。ここでは理解の容易化の説明の簡潔化のため、チャンバー室40ごとに1個の開口26が設けられている。インナーチューブ20の内部の流路21は、開口26_iを介して対応するチャンバー室40_iと連通している。
i番目のチャンバー室40_iの軸方向の長さをL、そのチャンバー室40_iに対応する少なくともひとつの開口26_iの総面積をSしたとき、複数のチャンバー室40_iそれぞれにおける比S/Lが異なっている。好ましくは比S/Lは、軸方向に単調に変化する。
以上が推進部1の構成である。続いてその動作を説明する。
(i) S/L≧S/L (i<j)
図9(a)〜(g)は、図8の推進部1の動作を説明する図である。2つのチャンバー室40_i,40_j(i<j)に関して、S/L≧S/Lが成り立つものとする。推進部1は、管路140の内部を右方向に推進する。図9(a)は初期状態を示す。圧力コントローラ2によってインナーチューブ20を加圧すると、インナーチューブ20の開口26を介してチャンバー室40内に空気が流れ込む。インナーチューブ20の内部の空気圧が一定であると仮定すると、各チャンバー室40に流れ込む空気の流量は、そのチャンバー室40に対応する開口26の面積Sに比例する。チャンバー室40の膨張速度は、その単位体積当たりの流量に比例する。伸縮部材10の内径が均一であると仮定すれば、各チャンバー室の体積は、軸方向の長さLに比例する。したがってチャンバー室40_iはそれぞれ、比S/Lに応じた膨張速度で膨張する。
つまり、図9(b)に示すように比S/Lの大きな先端22側のチャンバー室40_1が先に膨張する。膨張したチャンバー室40_1は管路140の内壁141と接触することにより、推進方向(軸方向)の位置が固定される。チャンバー室40_1が膨張すると、伸縮部材10の性質により、チャンバー室40_1の長さが短くなり、後続のチャンバー室40_2、40_3が前方に引き寄せられる。さらに加圧を続けると、図9(c)に示すように2番目のチャンバー室40_2が膨張し、その長さが短くなり、後続のチャンバー室40_3が前方に引き寄せられる。そして図9(d)に示すようにすべてのチャンバー室40_1〜40_3が膨張した状態となる。
続いて圧力コントローラ2によって、インナーチューブ20を減圧状態に切りかえられる。そうすると、図9(e)に示すように比S/Lの大きな先端22側のチャンバー室40_1が先に収縮する。チャンバー室40_1が収縮すると、伸縮部材10の性質により、チャンバー室40_1の長さが長くなり、チャンバー室40_1が軸方向に繰り出される。さらに減圧を続けると、図9(f)に示すように2番目のチャンバー室40_2が収縮し、その長さが長くなり、チャンバー室40_1、40_2が軸方向に繰り出される。さらに減圧を続けると、図9(g)に示すように3番目のチャンバー室40_3が収縮し、その長さが長くなり、チャンバー室40_1〜40_3が軸方向に繰り出される。圧力コントローラ2によって加圧、減圧を繰り返すことで、図9(a)〜(g)の動作が繰り返され、推進部1は右方向つまり先端22側に推進する。
なお、ここでは明確化のために、チャンバー室40_1〜40_3が順に膨張、収縮する様子を示しているが、実際には、チャンバー室40_1が膨張している間、チャンバー室40_2、40_3も膨張してもよく、反対にチャンバー室40_1が収縮している間、チャンバー室40_2、40_3も収縮してもよい。
(ii) S/L≦S/L (i<j)
図10(a)〜(g)は、別の推進部1の動作を説明する図である。ここではi<jを満たす2つのチャンバー室40_i、40_jに関して、S/L≦S/Lが成り立っている。この場合、複数のチャンバー室40が膨張、伸縮する順序が、図9(a)〜(g)とは逆となる。これにより推進部1は、左方向つまり後端24側に推進する。
以上が推進部1の動作である。この推進部1によれば、比S/Lに勾配を持たせることにより、インナーチューブ20への1系統の圧力を制御するのみで、複数のチャンバー室40_1〜40_3を、順に膨張、収縮させることができ、これにより推進部1をミミズのように変形させて、推進力を発生させることができる。
また、図9、図10で説明したように、勾配の方向に応じて、推進力の向きを設計することができる。さらに、開口26の面積S、空間の長さLにもとづいて、推進力や推進速度を設計することができる。さらに、推進部1では、複数のチャンバー室40を1系統の空気圧源によって制御可能であり、従来の移動体に比べてコスト、サイズを大幅に削減できる。
図11(a)〜(c)は、面積Sと長さLの設計例を示す図である。図11(a)では、長さL〜Lは等しく、S>S>Sが成り立っている。
図11(b)では、面積S〜Sが等しく、L<L<Lが成り立っている。図11(c)では、S>S>SかつL<L<Lが成り立っている。進行方向を反対とする場合、不等号の向きを反対とすればよい。
図12(a)〜(c)は、S>S>Sの場合の面積Sの設計例を示す図である。図12(a)では、各チャンバー室40に異なる面積の開口がひとつずつ設けられる。図12(b)では、同じサイズの開口が、異なる個数設けられている。図12(c)では、異なるサイズの開口が、異なる個数設けられている。あるいは後出の図13(a)に示すように、異なるサイズの開口を、複数の同数個ずつ設けてもよい。
続いて、推進部1の具体的な製造方法の一例を説明する。図13(a)〜(d)は、推進部1の製造方法を示す図である。図13(a)に示すように、インナーチューブ20に、複数の開口26_1〜26_3が形成される。たとえば開口26は、針状の器具を用いて形成してもよい。
図13(b)を参照して、伸縮部材10の製造方法の一例を説明する。カーボンチューブ12を回転させながらシリコン(たとえばEcoflex00-50:登録商標)14を表面に塗布し、シリコンチューブを作製する。そしてシリコンチューブの表面に、糸16をマッキベンのような網目構造となるように巻き付ける。そして糸16にシリコン14を染みこませて、減圧状態(負圧)とし、糸16の上からシリコン14をコーティングし、硬化させる。なお伸縮部材10としては市販のマッキベン型人工筋ゴムを利用してもよい。
図13(c)に示すように、伸縮部材10にインナーチューブ20を挿入する。そして句6(d)に示すように、複数のチャンバー室40それぞれの境界において、伸縮部材10がインナーチューブ20と密着するように拘束部材50を装着する。たとえば拘束部材50は、ナイロン繊維やポリアミド系合成繊維、あるいは針金やピアノ線などの金属線であってもよい。
以上が推進部1の製造方法である。本発明者がこの製造方法によって製造した推進部1の試作品は、重量2.5g、長さ18.5cm、伸縮部材10の内径2mm、外径4mmであった。この試作品により、内径6mm〜8mmの管路での推進を確認しており、移動速度として8mm/sec(50cm/分)が得られており、能動カテーテルをはじめとする医療用途としても実用性が高いことを確認している。
なおこの試作品では、内径6mmより狭い管路140では、伸縮部材10が十分に膨張することができず、推進力の低下が見られた。言い換えれば、伸縮部材10の径は、管路140の内径を考慮して最適化すればよい。
回転アクチュエータ100Aと推進部1を組み合わせることにより、空気圧制御のみで、推進と、方向操舵を制御することができる。
2.3 空気圧系統の統合
回転アクチュエータ100Aと推進部1を単純に組み合わせただけでは、回転アクチュエータ100の圧力制御系統と、推進部1の圧力制御系統の2系統が必要となる。これは、圧力コントローラ110から推進部1の間に、2本の空気圧チューブが設けられることになるため、推進部130の細径化の障害となる。以下では、1本の圧力系統により、回転アクチュエータ100Aと推進部1を制御可能な移動体130Bを説明する。
図14は、移動体130Bを示す図である。この移動体130Bにおいて、回転アクチュエータ100Aの伸縮バルーン102には、推進部1のインナーチューブ20を介して圧力が供給されるようになっている。すなわちインナーチューブ20が、空気圧チューブ106を兼ねている。
インナーチューブ20には、伸縮バルーン102に圧力を供給するための少なくともひとつの開口28が設けられ、当該少なくともひとつの開口28の総面積をSとするとき、S<S,…,Sが成り立っている。N=3の場合、L=L=Lであるとき、S<S<S<Sが成り立っている。
以上が移動体130Bの構成である。続いてその動作を説明する。図15は、回転アクチュエータ100Aの伸縮バルーン102の内部の圧力(i)と、推進部1の伸縮部材10の内部の空気室の圧力(ii)の応答性を示す図である。図15から分かるように、回転アクチュエータ100Aの流路面積Sは最も小さいため、加圧した際の応答速度は最も遅くなる。具体的には伸縮バルーン102の応答速度は1秒程度、伸縮部材10の応答速度の0.1秒程度であり、前者の方が10倍程度大きい。
図9(b)〜(g)に示したように、インナーチューブ20に供給される圧力はパルス状となる。通常の推進運動における、インナーチューブ20の加圧時間は、伸縮バルーン102の応答時間より短く設定されており、したがって通常の推進運動に際しては、伸縮バルーン102には圧力変化が実質的に発生せず、回転アクチュエータ100Aは回転しない。
回転アクチュエータ100Aを回転させたい場合、インナーチューブ20の加圧時間を長くする。これにより、伸縮バルーン102が加圧され、回転アクチュエータ100Aを回転させることができる。
図16(a)〜(g)は、図14の移動体130Bの動作を説明する図である。図16(a)〜(c)は、図9(b)〜(d)に対応する。これらの状態では、回転アクチュエータ100Aにおいて圧力変化は発生していない。
図16(c)の状態からさらに加圧を持続すると、図16(d)に示すように、回転アクチュエータ100Aの伸縮バルーン102が加圧され、回転アクチュエータ100Aが回転する。回転アクチュエータ100Aが所望の角度まで回転すると、図16(e)に示すように、減圧状態に切り替えられる。図16(e)〜(g)は、図9(e)〜(g)に対応する。減圧状態では、圧力変化は、チャンバー室40_1,40_2,40_3の順に発生し、回転アクチュエータ100Aの伸縮バルーン102の圧力変化はほとんど発生しない。したがって、回転アクチュエータ100Aの角度を保ったまま、推進部1を推進させることができる。
回転アクチュエータ100Aの向きを変えずに推進させたい場合、図16(d)の状態を経ずに、すなわち加圧状態の時間を短くして、図16(a)〜(c)、(e)〜(g)の状態を繰り返せばよい。
以上が移動体130の動作である。この移動体130によれば、回転アクチュエータ100Aと推進部1とを1系統の圧力制御によって制御することができる。
2.4 推進部1の変形例
上述の推進部1は、膨張したチャンバー室40が管路140の内壁141に接触する必要があるため、内径が大きな管路140を推進することができない。以下、内径の大きな管路を推進可能な推進部1Aについて説明する。
図17(a)は、変形例に係る推進部1Aを示す図である。推進部1Aは、図8の推進部1に加えて複数の拘束部材52を備える。複数の拘束部材52は、隣接するチャンバー室40の境界に設けられる。具体的には拘束部材52_1と52_2は、周方向に実質的に180°ずれて配置されている。図17(b)には、拘束部材52による拘束の様子が示される。加圧してチャンバー室40_2,40_3が膨張すると、それらの境界(関節)は、拘束部材52と反対側に屈曲する。
続いて推進部1Aの動作を説明する。図18(a)〜(g)は、図17(a)の推進部1Aの動作を示す図である。太い管路内において推進部1Aを加圧し続けると、図18(b)〜(d)に示すように第1関節、第2関節、第3関節が順に屈曲する。続いて減圧すると、図18(e)〜(g)に示すように、第1関節、第2関節、第3関節の順に伸張する。この動作を繰り返すことにより、推進部1Aを太い管路内で推進させることができる。
推進部1Aは、細い管路の中では図9(a)〜(g)に示したように蠕動運動で推進する。つまり推進部1Aは、管路の径に応じて、蠕動運動と屈曲運動が受動的に切り替わるという利点を有する。
推進部1Aと回転アクチュエータ100Aを組み合わせることにより、内径が一定でなく、かつ分岐が存在する管路内を、自在に推進可能な移動体を提供できる。
以上、本発明について、実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。以下、こうした変形例について説明する。
実施の形態では、空気圧を利用する場合を説明したが、用途によっては、水圧や油圧などの流体圧を利用しうる。
実施の形態にもとづき、具体的な用語を用いて本発明を説明したが、実施の形態は、本発明の原理、応用を示しているにすぎず、実施の形態には、請求の範囲に規定された本発明の思想を逸脱しない範囲において、多くの変形例や配置の変更が認められる。
1…推進部、2…圧力コントローラ、10…伸縮部材、12…カーボンチューブ、14…シリコン、20…インナーチューブ、21…流路、22…先端、24…後端、26…開口、40…チャンバー室、50,52…拘束部材、140…管路、142…分岐、144…枝、100…回転アクチュエータ、102…伸縮バルーン、104…空気室、106…空気圧チューブ、108…螺旋、110…圧力コントローラ、120…チューブ、122…糸状部材、124…湾曲拘束部材、130…移動体。

Claims (13)

  1. アクチュエータであって、加圧によって径方向および軸方向に膨張する伸縮バルーンを備え、前記伸縮バルーンは、螺旋に沿う方向に伸びにくく、径方向に膨張しにくく拘束され、かつ無加圧状態および加圧状態において湾曲した状態を維持するように拘束されており、湾曲した前記伸縮バルーンが加圧によって回動して前記アクチュエータの方向が変化することを特徴とするアクチュエータ。
  2. 前記伸縮バルーンは、軸方向の伸びやすさが、周方向に関して不均一であることを特徴とする請求項1に記載のアクチュエータ。
  3. 先端が閉じられており、加圧によって径方向および軸方向に膨張するチューブと、
    前記チューブの表面に螺旋状に巻き付けられた糸状の部材と、
    前記チューブの内部に設けられ、前記チューブを湾曲した状態で拘束する湾曲拘束部材と、
    を備えることを特徴とするアクチュエータ。
  4. 前記チューブは、軸方向の伸びやすさが、周方向に関して不均一であることを特徴とする請求項3に記載のアクチュエータ。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載のアクチュエータが設けられた先端部分と、
    推進部と、
    を備えることを特徴とする管路内の移動体。
  6. 前記推進部は、
    後端に外部から制御可能な圧力を受けるインナーチューブと、
    加圧によって径方向に膨張し、軸方向に収縮可能であり、前記インナーチューブの外側に軸方向に複数N個(N≧2)のチャンバー室を形成する伸縮部材と、
    を含み、
    前記インナーチューブは、前記チャンバー室ごとに少なくともひとつの開口を有し、
    i番目(1≦i≦N)のチャンバー室の軸方向の長さをL、i番目のチャンバー室に対応する少なくともひとつの開口の総面積をSとしたとき、チャンバー室ごとにS/Lが異なっていることを特徴とする請求項5に記載の移動体。
  7. 前記伸縮バルーンには、前記インナーチューブを介して圧力が供給され、
    前記インナーチューブには、前記伸縮バルーンに圧力を供給するための少なくともひとつの開口が設けられ、当該少なくともひとつの開口の総面積をSとするとき、S<S,…,Sが成り立つことを特徴とする請求項6に記載の移動体。
  8. 前記推進部は、隣接するチャンバー室の境界に設けられた拘束部材をさらに含むことを特徴とする請求項6または7に記載の移動体。
  9. 前記伸縮部材は管状であり、前記インナーチューブは前記伸縮部材に挿入されており、
    前記複数のチャンバー室それぞれの境界部分において、前記伸縮部材の内壁と前記インナーチューブの外壁が密着していることを特徴とする請求項6から8のいずれかに記載の移動体。
  10. 長さLは先端ほど短く、面積Sは先端ほど大きいことを特徴とする請求項6から9のいずれかに記載の移動体。
  11. 前記先端部分のアクチュエータの前記伸縮バルーンは、前記推進部の前記インナーチューブの先端に接続されており、
    前記インナーチューブの後端に対する1系統の圧力制御により、前記インナーチューブの加圧および減圧を繰り返すことにより前記推進部を制御して前記移動体を推進させることが可能であり、前記管路の分岐の手前において、前記インナーチューブを介して前記アクチュエータの前記伸縮バルーンの圧力を制御して、所望の枝の方向に前記アクチュエータを回動させることにより、当該枝を前記移動体が推進する方向とすることが可能であることを特徴とする請求項6に記載の移動体。
  12. 管路内の移動体であって、
    後端に外部から制御可能な圧力を受けるインナーチューブを有し、前記インナーチューブの後端への加圧に応じて推進力を発生する推進部と、
    湾曲した形状を有したアクチュエータであって、前記インナーチューブの先端に接続されており、前記インナーチューブを介した加圧により前記アクチュエータが回動して前記アクチュエータの方向が変化するアクチュエータと、
    を備え、
    前記インナーチューブの後端に対する1系統の圧力制御により、前記インナーチューブの加圧および減圧を繰り返すことにより前記推進部に前記推進力を発生させて、前記移動体を推進させることが可能であり、前記管路の分岐の手前において、前記インナーチューブを介して前記アクチュエータへの前記加圧を制御して、所望の枝の方向に前記アクチュエータの方向を変化させることにより、当該枝を前記移動体が推進する方向とすることが可能であることを特徴とする移動体。
  13. (i)前記インナーチューブの前記後端に対する加圧時間が短いときに前記アクチュエータの方向が変化せず、前記移動体を推進させることが可能であり、(ii)前記管路の分岐の手前で、前記加圧時間を長くすることで、加圧時間に応じて前記アクチュエータの方向が変化することにより、前記移動体が推進する枝の選択が可能であることを特徴とする請求項11または12に記載の移動体。
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