JP6895092B2 - 薄膜弁およびそれを備えた二次電池 - Google Patents

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Description

本発明は、板材により形成された二次電池の電池容器等のように内側の圧力が所定値以上となったときに内側の圧力を外側に排出する薄膜弁およびそれを備えた二次電池に関する。
板材により形成され、圧力発生源が収容される容器等には、内側の圧力が所定値以上となったときに、内部の圧力を排出するための安全弁として薄膜弁が設けられる場合がある。例えば、二次電池は電池容器を有し、電池容器には内部の圧力が所定値以上となったときに内部の圧力を排出するための薄膜弁が設けられている。薄膜弁は開裂弁とも言われる。
二次電池は、充電を行うことにより電気を蓄える蓄電機能を有しており、二次電池には、鉛電池、ニッケルカドミウム電池、リチウムイオン電池等がある。このような二次電池は、携帯型電子機器の駆動源として使用され、さらにハイブリッド自動車や電気自動車の電力供給源として使用される。また、二次電池は、工場やオフィスビルにおいて電力をバックアップしたり、風力発電や太陽光発電等の分散型再生可能エネルギーを利用したりするための電力貯蔵設備として使用される。
二次電池は、正極板および負極板を備えた電極群と電解液とを有しており、これらは板材からなる電池容器に収容される。例えば、リチウムイオン電池は、正極板と負極板とこれらの間に配置されて正極板と負極板との短絡を防止するセパレータとを積層して得られる電極群を有しており、電解液としては、有機溶媒にリチウム塩が溶解された非水電解液が使用される。正極板と負極板とセパレータとを円筒形状に捲回積層して電極群を形成し、電極群の端部に集電タブを配置した形態の二次電池は円筒型である。一方、電極群を円筒形状に捲回することなく、扁平形状に捲回、または直方体形状に積層した形態の二次電池は角型である。
円筒型の電池容器は、側板とこの側板の両端部に取り付けられる蓋板とを有し、角型の電池容器は箱体とこれの開口部を覆う蓋板とを有している。それぞれの蓋板には、電池容器の内部の温度が過度に高められて、容器内に発生したガスが所定値以上となった場合にガスを外部に排出するための安全弁として薄膜弁が設けられている。
特許文献1には、角形非水電解液二次電池用の安全弁が記載されている。この安全弁は、厚さが50μmの薄膜を備えた薄膜弁であり、エッチングにより馬蹄形状の溝を薄膜に形成することにより、彫り込み部が薄膜に設けられている。彫り込み部の膜厚つまりエッチング処理による薄膜の残厚は15μmに設定されている。電池容器の内圧が所定の圧力となると、薄膜が彫り込み部の部分で薄膜が破断することにより、内部を開放するように薄膜が開裂して容器内部のガスが外部に排出される。
特許第3637806号公報
従来の安全弁つまり薄膜弁のように、薄膜をエッチング処理して彫り込み部を形成すると、彫り込み部の膜厚が一端部から他端部までの全長において一定にならないことがある。このため、彫り込み部の膜厚を折り込み部の多数点において測定し、所定の膜厚が維持されていない安全弁は廃棄されており、薄膜に彫り込み部を形成するようにした安全弁においては膜厚測定工程を含めて多くの工程が必要となるとともに、安全弁の製造歩留まりを向上させることができないという問題点がある。また、薄膜をエッチング処理する場合には、処理液の濃度が変化すると、彫り込み部の厚みが設定値に維持されなくなるので、エッチング液の濃度管理を厳密に行う必要があるという問題点がある。
薄膜は電池容器の内面にレーザー溶接により溶接されており、膜厚50μmの薄膜の外周部を電池容器に直接溶接すると、薄膜の外周部が溶解してしまうことがある。このため、溶接条件の設定管理を容易に行うことができず、溶接の歩留まりを向上させることができないという問題点がある。
さらに、安全弁の設置スペースが限られた電池容器においては、薄膜の外径を大きく設定することができない。薄膜の外径が小さくなると、薄膜の受圧面積が小さくなるので、容器内のガスの圧力が大きくならないと、薄膜が開裂しなくなり、安全弁の作動特性を向上することができないという問題点がある。特に、作業性の良い円形での溶接設置を行う場合には、圧力を受けた際に薄膜がドーム状に変形するため、作動特性が著しく低下する場合がある。
本発明の目的は、薄膜を備えた薄膜弁を少ない工程で容易に製造することができるようにすることにある。
本発明の他の目的は、小型の薄膜を備えた薄膜弁の作動特性を向上することにある。
本発明の薄膜弁は、圧力発生源を有する内側と外側とを仕切る板材に形成された排出口に設けられる薄膜弁であって、前記板材に設けられ、前記排出口の外側開口部を閉塞する薄膜と、前記排出口に対応した形状の貫通孔を有し、前記薄膜の外側に接触して配置されるナイフリングと、前記ナイフリングに前記貫通孔の内方に突出し突出端である先端エッジが設けられ、前記内側の圧力が高まったときに前記薄膜を開裂する開裂突起と、を有し、前記開裂突起は、前記先端エッジから前記貫通孔の一方端側に延びる第1の傾斜エッジと、前記先端エッジから前記貫通孔の他方端側に延びる第2の傾斜エッジとを有し、内側の圧力が高まったときに、前記薄膜のうち先端エッジに接触する部分を開裂する
本発明の二次電池は、排出口が形成された板材としての蓋板および側板を備え、正極板および負極板を有する電極群と電解液とを内側に収容する電池容器と、上記薄膜弁とを有する。
薄膜弁は薄膜とその外側に配置され貫通孔が設けられたナイフリングとを有し、板材に形成された排出口を閉塞する。ナイフリングには内方に突出する開裂突起が設けられ、薄板に圧力が加わると、開裂突起により薄板が開裂されて内側の圧力が外部に排出される。これにより、薄膜弁を小型化し、薄膜の受圧面積を小さくしても、所定の開裂圧力により薄膜を開裂することができ、薄膜弁の作動特性を向上させることができる。薄膜弁を電池容器に適用すると、大型の薄膜弁を設けるスペースが電池容器の蓋板に確保されていなくとも、小型の薄膜弁を設けることができ、電池容器の内部圧力が所定の開裂圧力となったときに内部の圧力を排出することができる。
薄膜にはエッチング加工により彫り込み溝を形成することが不要となるとともに、彫り込み溝の部分の薄膜の厚みを測定する工程が不要となり、薄膜弁を容易に製造することができ、さらに製造歩留まりを向上させることができる。
薄膜弁が設けられた二次電池を示す一部省略正面図である。 (A)は図1の左側面図であり、(B)図1の右側面図である。 図1の左端部を示す斜視図である。 二次電池の一端部を示す拡大断面図である。 (A)は薄膜弁の分解斜視図であり、(B)は薄膜弁の斜視図である。 (A)は図4におけるA部の拡大断面図であり、(B)は(A)の平面図である。 薄膜弁の薄膜が開裂した状態を示す断面図である。 薄膜弁を電池容器に溶接している状態を示す拡大断面図である。 薄膜弁の変形例を示す平面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1に示される二次電池10は電池容器11を有しており、電池容器11は円筒形状の側板12と側板12の両端部に取り付けられる蓋板13、14とにより形成される。電池容器11の内側には収容室が形成され、板材からなる電池容器11により内側の収容室と外側とが仕切られている。図1〜図3に示される二次電池10は、円筒型のリチウムイオン二次電池であり、図4に示されるように、電池容器11の内部には軸芯15が配置され、軸芯15と側板12との間のスペースには、電極群16が収容される。電極群16は、正極板と負極板とこれらの間に配置され正極板および負極板の短絡を防止するセパレータとを円柱形状に捲回して形成される。蓋板13、14は、アルミニウム合金や鋼(SUS)等の金属材料により形成されている。
軸芯15の両端部には、電極端子17,18が取り付けられており、一方の電極端子17は図2(A)に示されるように一方の蓋板13から突出し、他方の電極端子18は図2(B)に示されるように他方の蓋板14から突出している。2つの電極端子17,18の一方は正極端子であり、他方は負極端子である。電極端子17の内方端部は軸芯15の中空部内に嵌合され、図4に示されるように、電極群16の端面に突き当てられる集電部19が電極端子18に設けられている。他方の電極端子17も電極端子18と同様の構造である。
電極端子17、18を蓋板13,14に締結するために、電極端子17、18の突出端部にはナット21がねじ結合され、ゴムや樹脂からなるワッシャー22がナット21と蓋板13、14の間に締結される。蓋板13、14と集電部19との間には、シール部材23が装着される。電極端子17、18には、ねじ孔24が端面に開口して形成されており、ねじ孔24にねじ結合される図示しないボルトにより、電極端子17、18にはバスバー等の通電部材が取り付けられる。
電池容器11には電解液が注入される。電解液としては、有機溶媒にリチウム塩が溶解された非水電解液が使用される。電解液を電池容器11の内部に注入するために、一方の蓋板13には、図示しない注液孔が設けられており、電池容器11の内部に電極群16等の部材が組み込まれた状態のもとで、注液孔から電解液が電池容器11の内部に注入される。電解液を注入した後には注液孔は、図2(A)に示されるように、封止栓つまりリベット25により封止される。電解液が注入されると、電極群16は電解液が浸潤された状態になる。なお、電解液は図示省略されている。
それぞれの蓋板13、14には、図2に示されるように、安全弁としての薄膜弁26が設けられている。薄膜弁26は、電池容器11の内部の温度が過度に高められて、容器内に発生したガスが万一所定の圧力以上となった場合にガスを外部に排出する。電池容器11は、内側の収容室と外側とを仕切る板材であり、収容室に収容された電極群16および電解液は、圧力発生源になる。
それぞれの薄膜弁26は、図5および図6に示されるように、薄膜27とナイフリング28とを備えており、蓋板13、14に形成された横断面形状が円形の排出口31に配置される。薄膜27は鋼(SUS)の薄板をプレス加工により打ち抜くことにより製造される。ナイフリング28は薄膜27よりも厚い鋼(SUS)の板材を打ち抜き加工することにより製造される。図4に示されるように、排出口31の内側開口部は電池容器11の内部に開口し、外側開口部は電池容器11の外部に開口している。薄膜27の厚みは約10μmであるが、薄膜27の厚みとしては5〜50μmの範囲であれば良い。ナイフリング28の厚みは約200μmであるが、これよりも厚みを大きくしても良い。図5においては、それぞれの厚みが誇張して示されている。
図6に示されるように、排出口31は、内径D0の排出孔31aと、排出孔31aよりも大径の内径D1の取付孔31bとからなる。取付孔31bは排出孔31aの外側開口部に径方向の取付面を介して連なっている。薄膜弁26は、取付面に固定されて排出口31の外側開口部を閉塞する。内径D0は、約7.77mmであり、内径D1は約12mmである。
ナイフリング28は排出口31の断面形状に対応した円形であって内径D2の貫通孔32を有し、薄膜27の外側に配置され電池容器11の外面に露出される。内径D2は約8mmである。ナイフリング28には、円形の貫通孔32の内方に突出する開裂突起33が設けられている。開裂突起33は突出端である先端エッジ34と、先端エッジ34を中心として貫通孔32の一方端側に延びる第1の傾斜エッジ35と、貫通孔32の他方端側に延びる第2の傾斜エッジ36とを有しており、先端エッジ34は鋭角である。このように、第1の傾斜エッジ35は先端エッジ34と貫通孔32の円周方向一方側の円弧面の端部との間において延びており、第2の傾斜エッジ36は先端エッジ34と貫通孔32の円周方向他方側の円弧面の端部との間において延びている。
図6に示される開裂突起33の第1の傾斜エッジ35は、第2の傾斜エッジ36よりも短い。開裂突起33の部分のナイフリング28の径方向の幅寸法Mは約3mmである。第1の傾斜エッジ35の円周方向の幅寸法W1は約0.5mmであり、第2の傾斜エッジ36の円周方向の幅寸法W2は約1.5mmである。
開裂突起33は先端エッジ34から貫通孔32の円周方向両側に延びる第1と第2の傾斜エッジ35、36を有しており、電池容器11の内部の圧力が所定値よりも高められると、薄膜27に加わる内圧により薄膜27は開裂つまり、裂け目が発生して電池容器11の内部を開放する。電池容器11の内部の圧力は、薄膜27の内面全体に加わることになるが、薄膜27のうち、開裂突起33の先端エッジ34に接触する部分には、内部圧力により応力集中が発生する。このため、内部の圧力が所定値よりも高められると、薄膜27のうち先端エッジ34に接触する部分が破られて、この部分から裂け目が発生する。
薄膜27に裂け目が発生すると、図7に示されるように、薄膜27には開裂突起33と貫通孔32の内周面に対応した部分を外周面とする破断部分つまり開裂部29が発生する。開裂部29は、最初に裂け目が発生した部分を先端部とし、開裂突起33に対向する部分を基端部として、折り曲げられて排出口31を開放する。これにより、電池容器11の内部の圧力が過度に高められることが防止され、二次電池10の安全が確保される。なお、図6および図7においては、薄膜27は太い実線で示されている。
先端エッジ34が鋭角であれば、両方の傾斜エッジ35、36の長さを等しくするようにしても良いが、第1の傾斜エッジ35を短くすると、薄膜27の開裂時には、短寸の第1の傾斜エッジ35の部分が先に開裂し、その後に長寸の第2の傾斜エッジ36の部分が開裂することになり、薄膜27のうち開裂突起33に接触した部分が開放端部となる。薄膜27は、開裂突起33の部分が先に破断されるので、開裂部29の基端部は蓋板14に残されて開裂部29が蓋板14に保持される可能性が高められる。
ナイフリング28に開裂突起33を設けない薄膜弁と、開裂突起33を設けた薄膜弁26とについて、それぞれ膜厚を10μmとして薄膜27が開裂するときの電池容器11内の圧力を比較実験した。その結果、開裂突起33を設けない場合には、内部圧力が2.2〜2.4Mpaのときに薄膜27が開裂したのに対し、開裂突起33をナイフリング28に設けた場合には、1.30〜1.38Mpaで薄膜27が開裂した。このように、薄膜弁26の外径を小さくしても、低い圧力で薄膜27が開裂することが判明し、小型の薄膜27を備えた薄膜弁26の作動特性を向上させることができる。
従来のように、薄膜に馬蹄形状の溝をエッチング処理して馬蹄形状の彫り込み部を形成する場合には、彫り込み部の膜厚が全体的に一定とならないことがあり、彫り込み部を形成した後に、彫り込み部の肉厚を測定する必要があった。これに対し、予め一定の厚みに膜厚が管理された薄膜27を薄膜弁26として使用すると、溝をエッチング加工したり、膜厚測定をしたりすることなく、簡単な工程により薄膜弁26を製造することができるとともに、安全弁としての薄膜弁26の製造歩留まりを向上させることができる。
薄膜弁26を構成する薄膜27とナイフリング28は、蓋板13、14にレーザー溶接により溶接される。図8は薄膜弁26が蓋板14に配置された状態のもとで、レーザー光Lを薄膜弁26の外周部に照射している状態を示す。
ナイフリング28は薄膜27の外側に配置されているので、ナイフリング28の外周部と取付孔31bの内周部との境界部分の全周にレーザー光Lを照射すると、薄膜27にはレーザー光Lが直接照射されることがない。薄膜27よりも厚みの大きなナイフリング28と蓋板14とがレーザー光Lにより加熱された熱が、ナイフリング28から薄膜27に間接的に伝達されることにより、薄膜27の外周部は溶解してしまうことなく、軟化ないし溶融されて蓋板14に溶接固定される。したがって、薄膜27に直接レーザー光を照射して薄膜27を蓋板14に直接溶接する場合と比較して、薄膜弁26を容易に蓋板14に溶接することができ、高品質の薄膜弁26の溶接の歩留まりを向上させることができる。
なお、薄膜弁26の蓋板14に対する溶接固定は、取付孔31bの内周部にレーザー光Lを照射することなく、ナイフリング28の外周部のみに照射するようにしても良い。また、薄膜弁26の蓋板14に対する取付は、電池容器11の内圧が高まらない状態で排出口31を閉塞できるのであれば、薄膜27とナイフリング28とを予め溶接したり、接着しておき、薄膜27が固定されたナイフリング28を蓋板14に溶接するようにしても良く、薄膜27を蓋板14に予め溶接したり接着した後に、ナイフリング28を蓋板14に溶接するようにしても良い。
図9は薄膜弁26の変形例を示す平面図であり、図6(B)と同様の部分が示されている。図9においては、図6(B)に示された部材と共通性を有する部材には同一の符号が付されている。
図9に示されるように、ナイフリング28の内周面には開裂突起33に対向して飛散防止部37が設けられており、飛散防止部37は径方向内方に開裂突起33に向けて突出している。このように、飛散防止部37を設けると、薄膜27のうち、先端エッジ34の部分で切り裂かれた開裂部29は、その基端部が飛散防止部37により切断されることが防止されて、蓋板14側に付着したまま保持される。これにより、飛散防止部37を設けない場合に比して、薄膜27のうち切り裂かれて開裂した開裂部29は、確実に蓋板14に残留保持させることができる。
飛散防止部37は、図9に示されるように、先端面37aとこれに連なる両側面37bとが直角となっており、直交する3辺からなる。先端面37aの長さ寸法Nは約2mmであり、飛散防止部37の部分のナイフリング28の径方向の幅寸法Pは約2.5mmである。飛散防止部37の形状としては、図9に示されるように直交する3辺からなる形状に限られることなく、二点鎖線38で示すように、飛散防止部37の先端面を円弧面としても良い。また、それぞれの飛散防止部37を薄膜27に接触させることなく、薄膜27から離れる方向に屈曲させても良い。
図1〜図3に示される二次電池10を単電池つまり電池セルとして、複数の電池セルを、電極端子17、18を介して直列または並列に組み合わせることにより、高電力のモジュール電池が組み立てられる。このようなモジュール電池は、ハイブリッド自動車や電気自動車の電力供給源として使用することができる。
上述した実施の形態は、薄膜弁26を電池容器11の蓋板13、14に取り付けた場合を示すが、内部に圧力発生源が収容される容器や管部材であれば、上記薄膜弁を適用することができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、二次電池としては、円筒型に限られることなく、角型でも良い。
本発明の薄膜弁は、リチウムイオン電池等の二次電池の容器等のように、内部と外部とを仕切る板材に適用することができる。薄膜弁は、前記板材に形成された排出口に設けられ、内部の圧力が所定値以上となったときに内部の圧力を外部に排出する。

Claims (4)

  1. 圧力発生源を有する内側と外側とを仕切る板材に形成された排出口に設けられる薄膜弁であって、
    前記板材に設けられ、前記排出口の外側開口部を閉塞する薄膜と、
    前記排出口に対応した形状の貫通孔を有し、前記薄膜の外側に接触して配置されるナイフリングと、
    前記貫通孔の内方に突出して前記ナイフリングに設けられ、突出端に先端エッジが形成された開裂突起と、を有し、
    前記開裂突起は、前記先端エッジから前記貫通孔の一方端側に延びる第1の傾斜エッジと、前記先端エッジから前記貫通孔の他方端側に延びる第2の傾斜エッジとを有し、内側の圧力が高まったときに、前記薄膜のうち先端エッジに接触する部分を開裂する、薄膜弁。
  2. 請求項記載の薄膜弁において、前記第1の傾斜エッジは前記第2の傾斜エッジよりも短い、薄膜弁。
  3. 請求項1または2記載の薄膜弁において、前記開裂突起に対向して前記ナイフリングに内方に突出して設けられ、前記開裂突起により開裂された前記薄膜のうちの開裂部の基端部を前記板材に保持する飛散防止部を有する、薄膜弁。
  4. 排出口が形成された板材としての蓋板および側板を備え、正極板および負極板を有する電極群と電解液とを内側に収容する電池容器と、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の薄膜弁と、
    を有する二次電池。
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