JP6894349B2 - 配線部スペーサ - Google Patents

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Description

本発明は、壁材から突き出して設備機器に接続される配線に設けられる配線部スペーサに関する。
建物では、設備機器の一例として、太陽光で発電した電力等を蓄えるための蓄電装置が設けられる。この蓄電装置は、外気温や風雨や太陽光に晒されることを避けるために、屋内に設けることが考えられている(例えば、特許文献1参照)。蓄電装置は、屋内に設けられることで、屋外に設けた場合と比較して寿命を延ばすことができる。
特開2010−163744号公報
ここで、蓄電装置は、太陽光パネルで発電した直流電力を交流電力に変換するパワーコンディショナーからの配線が接続される。しかしながら、パワーコンディショナーが屋外に設けられていると、壁材を通して配線を屋内へと導く必要がある。すると、配線は、壁材から突き出して蓄電装置に接続されるまでの間が剥き出しとなり、見栄えが良くない。ここで、蓄電装置は、上記した特許文献1では床下空間に設けられているが、屋内に設置すれば良いことから、人目に付き得る箇所に設けることも考えられる。この蓄電装置のような設備機器は、壁材から突き出した配線が接続される場合には、壁材から設備機器までの配線が剥き出しとなるので、見栄えを向上させる観点から改良の余地がある。
本発明は、上記の事情に鑑みて為されたもので、壁材から突き出して剥き出しとなる配線を覆い隠すことのできる配線部スペーサを提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明の配線部スペーサは、弾性材料から形成され、壁材から突き出す配線を通す第1配線孔が設けられて前記壁材に宛がわれる壁側弾性部と、弾性材料から形成され、前記配線を通す第2配線孔が設けられて前記配線が接続される設備機器に宛がわれる機器側弾性部と、剛体材料から形成され、前記配線を通す第3配線孔が設けられて前記壁側弾性部と前記機器側弾性部とに挟まれるスペーサ本体部と、を備えることを特徴とする。
ここで、前記壁側弾性部は、前記壁材の下端に設けられた巾木と上下で並んで前記壁材に宛がわれ、前記スペーサ本体部は、前記壁側弾性部と前記巾木とに宛がわれている構成とすることができる。また、前記スペーサ本体部は、前記壁側弾性部および前記機器側弾性部と並列される並列方向と直交する方向に位置する外周面が化粧面とされている構成とすることができる。前記壁側弾性部および前記機器側弾性部は、エチレンプロピレンジエンゴムで形成され、前記第1配線孔および前記第2配線孔は、前記壁側弾性部および前記機器側弾性部に設けられたスリットにより形成されている構成としてもよい。加えて、前記第3配線孔は、前記スペーサ本体部を貫通して設けられた貫通孔により形成されている構成とすることができる。
このように構成された本発明の配線部スペーサは、壁材から突き出して剥き出しとなる配線を覆い隠すことができる。
ここで、前記壁側弾性部は、前記壁材の下端に設けられた巾木と上下で並んで前記壁材に宛がわれ、前記スペーサ本体部は、前記壁側弾性部と前記巾木とに宛がわれている構成であれば、様々な厚さ寸法の巾木に対応して、壁材の下端に巾木が設けられることに起因してスペーサ本体部と壁材との間に巾木の分の隙間が生じることを防止できる。また、前記スペーサ本体部は、前記壁側弾性部および前記機器側弾性部と並列される並列方向と直交する方向に位置する外周面が化粧面とされている構成であれば、直交する方向からのみ見ることのできる全体としての見栄えをより向上させることができる。
さらに、前記壁側弾性部および前記機器側弾性部は、エチレンプロピレンジエンゴムで形成され、前記第1配線孔および前記第2配線孔は、前記壁側弾性部および前記機器側弾性部に設けられたスリットにより形成されている構成であれば、配線を通すことができて上記した各機能を有する壁側弾性部および機器側弾性部を容易に形成できる。加えて、配線の周辺に生じ得る隙間を最低限にでき、両スリットが配線を挟み込むことで壁側弾性部や機器側弾性部の位置ずれを防止でき、かつ配線を通す位置の自由度を向上させることができ、取付作業をより容易にできる。さらに、前記第3配線孔は、前記スペーサ本体部を貫通して設けられた貫通孔により形成されている構成であれば、第3配線孔を容易に形成できるとともに、上記した各機能を有するスペーサ本体部を容易に形成できる。
本発明に係る配線部スペーサの一実施形態に係る一例としての配線部スペーサを壁材と蓄電装置との間に設けた様子を示す説明図である。 配線部スペーサの構成を分解して示す分解斜視図である。 図1の配線部スペーサの周辺を拡大して示す説明図である。
以下に、本発明に係る配線部スペーサの一例としての配線部スペーサ10の実施例1について図面を参照しつつ説明する。なお、図1および図3は、壁側弾性部21と機器側弾性部22とが並列方向Dpに圧縮された様子を示しているが、壁側弾性部21や機器側弾性部22の圧縮時の厚さ寸法は必ずしも実際のものとは一致しない。
本発明に係る配線部スペーサの一実施形態に係る実施例1の配線部スペーサ10を、図1から図3を用いて説明する。配線部スペーサ10は、建物等の構造物における壁等を構成する壁材から突き出して設備機器に接続される配線が剥き出しになることを防止するために、壁材と設備機器との間に設けられる。実施例1の配線部スペーサ10は、設備機器の一例としての蓄電装置11と、壁材の一例としての建物の内壁を構成する壁材12と、の間に設けられる。以下の説明では、鉛直方向Dvと水平方向Dhとに直交する方向であって後述する壁側弾性部21とスペーサ本体部23と機器側弾性部22とが並列される方向を並列方向Dpとする。
蓄電装置11は、図1に示すように、太陽光パネルで発電した直流電力を交流電力に変換するパワーコンディショナーからの配線13が接続され、適宜充電されるとともに放電される。配線13は、パワーコンディショナーと蓄電装置11との間を電気的に接続するもので、実施例1では一例として3心のVVF電線(図2参照)とされている。蓄電装置11は、建物に設けられた収納室(収納庫)等の屋内Iに設けられている。このため、蓄電装置11は、外気温や風雨や太陽光に晒されることを避けることができ、屋外Oに設けた場合と比較して寿命を延ばすことができる。蓄電装置11は、屋内Iにおける設置位置が予め定められており、並列方向Dpで壁側面11aを壁材12に所定の間隔で正対させるものとされている。
ここで、太陽光パネルおよびパワーコンディショナーは、建物の屋外Oに設けられている。このため、パワーコンディショナーからの配線13は、外壁14の引込孔15から建物内に導かれた後、壁材12に設けた引込孔16を通して屋内Iへと導かれている。引込孔16は、蓄電装置11の設置位置に対応させて、壁材12を並列方向Dpに貫通して形成されている。引込孔16は、蓄電装置11が設けられる位置の近傍に設けられており、壁材12の屋内I側の下端に沿って設けられた長尺な巾木17の上方に設けられている。引込孔16は、配線13を通した状態において、適宜シーリング材等で隙間が塞がれる。配線部スペーサ10は、引込孔16に重なる位置関係で設けられる。
配線部スペーサ10は、図2および図3に示すように、壁側弾性部21と機器側弾性部22とスペーサ本体部23とを備える。壁側弾性部21は、弾性材料から形成されて壁材12に宛がわれて設けられるもので、実施例1では直方体形状とされたエチレンプロピレンジエンゴムで形成されている。壁側弾性部21では、水平方向Dhの中央に交点が位置するように交差しつつ壁側弾性部21を並列方向Dpに貫通する2つのスリット24が設けられている。両スリット24は、壁側弾性部21において配線13を並列方向Dpに通すことを可能とするものであり、第1配線孔25として機能する。
壁側弾性部21は、鉛直方向Dvの下端が巾木17に接するように、巾木17の上方で壁材12に宛がわれて設けられる。壁側弾性部21は、高さ寸法(鉛直方向Dvでの大きさ寸法)が、スペーサ本体部23よりも巾木17の高さ寸法の分だけ小さくされている。また、壁側弾性部21は、幅寸法(鉛直方向Dvでの大きさ寸法)がスペーサ本体部23よりも僅かに小さなものとされている。壁側弾性部21は、厚さ寸法(並列方向Dpでの大きさ寸法)が、後述するように圧縮された状態において巾木17と略同じ厚さ寸法となるように設定されており、実施例1では5〜20mmとされている。
機器側弾性部22は、弾性材料から形成されて蓄電装置11に宛がわれて設けられるもので、実施例1では直方体形状とされたエチレンプロピレンジエンゴムで形成されている。機器側弾性部22では、水平方向Dhの中央に交点が位置するように交差しつつ機器側弾性部22を並列方向Dpに貫通する2つのスリット26が設けられている。両スリット26は、機器側弾性部22において配線13を並列方向Dpに通すことを可能とするものであり、第2配線孔27として機能する。
機器側弾性部22は、高さ寸法および幅寸法がスペーサ本体部23よりも僅かに小さなものとされている。機器側弾性部22は、厚さ寸法が、後述するように蓄電装置11の振動を壁材12に伝達されることを防ぐことができるように設定されており、実施例1では5〜20mmとされている。
スペーサ本体部23は、剛体材料から形成されて壁側弾性部21と機器側弾性部22とに挟まれて設けられるもので、実施例1では直方体形状とされたパーティクルボードや合板等の木材で形成されている。スペーサ本体部23では、水平方向Dhの中央を中心としてスペーサ本体部23を並列方向Dpに貫通する貫通孔としての第3配線孔28が設けられている。第3配線孔28は、配線13がスペーサ本体部23を並列方向Dpに通すことを可能とするもので、実施例1では余裕を持って配線13を通すことのできる大きさとされており、一例として直径が40〜80mmの円形状とされている。
スペーサ本体部23は、鉛直方向Dvの下端が巾木17の近傍の床材29に接するように、巾木17とその上方の壁材12とに宛がわれて設けられる。スペーサ本体部23は、高さ寸法を、機器側弾性部22よりも僅かに大きくなるように設定されており、実施例1では100〜200mmとされている。また、スペーサ本体部23は、幅寸法を、壁側弾性部21や機器側弾性部22よりも僅かに大きくなるように設定されており、実施例1では70〜150mmとされている。スペーサ本体部23は、基本的に、圧縮された状態の壁側弾性部21および機器側弾性部22と協働して、壁材12と蓄電装置11との間を埋めるように厚さ寸法が設定されている。実施例1のスペーサ本体部23は、圧縮された状態の機器側弾性部22と協働して巾木17と蓄電装置11との間を埋めるように厚さ寸法が設定されており、12〜20mmとされている。
スペーサ本体部23では、鉛直方向Dvおよび水平方向Dhに位置する4つの平面からなる外周面23aが、化粧仕上げとされた化粧面とされている。このため、スペーサ本体部23は、壁側弾性部21および機器側弾性部22と並列される並列方向Dpと直交する方向から見ると、見栄えの良い化粧面とされた外周面23aのみが見えることとなる。なお、実施例1では、スペーサ本体部23は、下端が床材29に接して設けられるので、底面側の外周面23aは化粧面としなくてもよい。
この配線部スペーサ10は、一例として次のように設けられる。図2に示すように、先ず、壁材12から引込孔16を通して屋内Iに引き出された配線13を壁側弾性部21の第1配線孔25に通し、その壁側弾性部21を巾木17と上下で並ばせつつ壁材12に宛がう(矢印A1参照)。壁側弾性部21は、第1配線孔25が2つのスリット24で構成されているので、両スリット24が配線13を挟み込むことで位置ずれが防止される。
次に、第1配線孔25に通された配線13をスペーサ本体部23の第3配線孔28に通し、そのスペーサ本体部23を上下に並ぶ壁側弾性部21および巾木17に宛がう(矢印A2参照)。このとき、スペーサ本体部23は、下部の2箇所がネジ部材31により巾木17に固定される。これにより、壁側弾性部21は、スペーサ本体部23と壁材12との間において並列方向Dpで圧縮されて巾木17と略等しい厚さ寸法とされる(図3等参照)。なお、両ネジ部材31は、壁側弾性部21の下方の位置でスペーサ本体部23を巾木17に固定するもので本数および場所が適宜設定され、実施例1では水平方向Dhで対を為しつつスペーサ本体部23の下端から15mm上方となる位置でスペーサ本体部23に捩じ込まれている。
次に、第3配線孔28に通された配線13を機器側弾性部22の第2配線孔27に通し、その機器側弾性部22をスペーサ本体部23に宛がう(矢印A3参照)。機器側弾性部22は、第2配線孔27が2つのスリット24で構成されているので、両スリット24が配線13を挟み込むことで位置ずれが防止される。
この後、図1および図3に示すように、第2配線孔27に通された配線13を、壁側面11aに設けられた引込孔から蓄電装置11の内部に引き込ませる。この蓄電装置11の壁側面11aを機器側弾性部22に宛がいつつ、蓄電装置11を所定の位置に設置する。すると、蓄電装置11の壁側面11aが、壁材12および巾木17へ向けて配線部スペーサ10を押すこととなる。これにより、配線部スペーサ10では、弾性材料から形成された機器側弾性部22が並列方向Dpで圧縮される。このとき、配線部スペーサ10では、スペーサ本体部23の上部が巾木17に固定されていないことで、壁側弾性部21の上部が十分には圧縮されていない場合には、その上部も並列方向Dpで圧縮されて壁側弾性部21の全体が巾木17と略等しい厚さ寸法とされる。これにより、配線部スペーサ10は、壁材12と蓄電装置11との間に設けられる。その後、配線13が蓄電装置11内で適宜接続され、蓄電装置11(その筐体)がネジ部材32により床材29に固定されることで、蓄電装置11が屋内Iに設置される(図1参照)。
配線部スペーサ10は、壁材12と蓄電装置11との間で並列方向Dpに並べられた壁側弾性部21とスペーサ本体部23と機器側弾性部22とにより、壁材12から蓄電装置11に伸びる配線13が露出することを防止できる。このため、配線13が露出する場合と比較して、壁材12と蓄電装置11との間の見栄えを向上させることができる。このとき、配線部スペーサ10は、並列方向Dpに直交する方向からのみ各部材を見ることができるが、スペーサ本体部23の外周面23aを化粧面としているので、見栄えをより向上させることができる。ここで、配線部スペーサ10は、壁側弾性部21と機器側弾性部22とが並列方向Dpで圧縮されており、あまり目立つことはない。特に、配線部スペーサ10は、壁側弾性部21と機器側弾性部22との高さ寸法および幅寸法をスペーサ本体部23よりも少し小さくしているので、圧縮された際にスペーサ本体部23よりも外側に食み出ることが防止されており、並列方向Dpに直交する方向からの見栄えをより向上させることができる。
本発明に係る配線部スペーサの一実施例の配線部スペーサ10は、以下の各作用効果を得ることができる。
配線部スペーサ10は、壁材12から突き出た配線13を、壁材12に宛がわれた壁側弾性部21の第1配線孔25に通し、壁側弾性部21に接するスペーサ本体部23の第3配線孔28に通し、スペーサ本体部23に接しつつ設備機器の一例としての蓄電装置11に宛がわれた機器側弾性部22の第2配線孔27に通して、蓄電装置11へと導く。このため、配線部スペーサ10は、壁材12から蓄電装置11に至る間の配線13を完全に覆うことができ、壁材12と蓄電装置11との間の見栄えを向上させることができる。
また、配線部スペーサ10は、壁側弾性部21と機器側弾性部22とに挟まれるスペーサ本体部23を剛体材料で形成している。このため、配線部スペーサ10は、所定の大きさのスペーサ本体部23を真ん中に位置させることができ、並列方向Dpに直交する方向からのみ見ることのできる全体としての外観の印象をスペーサ本体部23(その外周面23a)に向けさせることができる。これにより、配線部スペーサ10は、壁材12と蓄電装置11との間隔の差異に拘わらず外観の印象を均一にできる。
さらに、配線部スペーサ10は、壁材12に宛がわれる壁側弾性部21を弾性材料で形成し、蓄電装置11に宛がわれる機器側弾性部22を弾性材料で形成している。このため、配線部スペーサ10は、スペーサ本体部23が壁材12や蓄電装置11に傷付けることを防止できる。加えて、配線部スペーサ10は、例えば地震により蓄電装置11に振動が生じても、その振動を機器側弾性部22が吸収することができ、スペーサ本体部23を介して壁材12や巾木17に応力を伝達することを防止できる。
配線部スペーサ10は、弾性材料で形成した機器側弾性部22の壁材12側に剛体材料で形成したスペーサ本体部23を設けている。このため、配線部スペーサ10は、蓄電装置11から壁材12側へと押す力が入力すると、その力をスペーサ本体部23が受けることで機器側弾性部22を圧縮変形させることができるので、上記した振動を機器側弾性部22に吸収させることができる。
配線部スペーサ10は、壁側弾性部21を壁材12の下端に設けられた巾木17と上下に並ぶように壁材12に宛がい、スペーサ本体部23を壁側弾性部21と巾木17とに宛がっている。このため、配線部スペーサ10は、巾木17の厚さ寸法の差異に拘わらず、弾性材料で形成した壁側弾性部21を巾木17と略等しい厚さ寸法まで圧縮することができる。これにより、配線部スペーサ10は、様々な厚さ寸法の巾木17に対応して、壁材12の下端に巾木17が設けられることに起因してスペーサ本体部23と壁材12との間に巾木17の分の隙間が生じることを防止できる。
配線部スペーサ10は、剛体材料で形成したスペーサ本体部23を、壁材12に沿って伸びる長尺な巾木17に宛がっている。このため、配線部スペーサ10は、蓄電装置11から入力した壁材12側へと押す力を、スペーサ本体部23から巾木17へと伝達させることで、長尺な巾木17で分散させつつ壁材12に作用させることができる。これにより、配線部スペーサ10は、巾木17に宛がわない場合と比較して局所的に力が作用することを防止でき、剛体材料で形成したスペーサ本体部23で壁材12を傷付けることをより適切に防止できる。
配線部スペーサ10は、スペーサ本体部23の外周面23aを、化粧仕上げとした化粧面としている。このため、配線部スペーサ10は、並列方向Dpに直交する方向からのみ見ることのできる全体としての見栄えをより向上させることができる。
配線部スペーサ10は、壁側弾性部21および機器側弾性部22をエチレンプロピレンジエンゴで形成し、第1配線孔25および第2配線孔27を壁側弾性部21および機器側弾性部22に設けたスリット24、26により形成している。このため、配線部スペーサ10は、配線13を通すための第1配線孔25および第2配線孔27を容易に形成することができるとともに、上記した各機能を有する壁側弾性部21および機器側弾性部22を容易に形成することができる。加えて、配線部スペーサ10は、上記した構成の第1配線孔25および第2配線孔27に配線13を通しているので、配線13の周辺に生じ得る隙間を最低限にできる。また、配線部スペーサ10は、第1配線孔25および第2配線孔27としての両スリットが配線13を挟み込むことで壁側弾性部21や機器側弾性部22の位置ずれを防止でき、かつ配線13を通す位置の自由度を向上させることができ、取付作業をより容易にできる。
配線部スペーサ10は、スペーサ本体部23を貫通して設けられた貫通孔により第3配線孔28を形成している。このため、配線部スペーサ10は、第3配線孔28を容易に形成することができるとともに、上記した各機能を有するスペーサ本体部23を容易に形成することができる。特に、実施例1の配線部スペーサ10は、第3配線孔28を、余裕を持って配線13を通すことのできる大きさとしているので、配線13を通す位置の自由度を向上させて取付作業をより容易にできる。
したがって、本発明に係る配線部スペーサとしての実施例1の配線部スペーサ10では、壁材12から突き出して剥き出しとなる配線13を覆い隠すことができる。
以上、本発明の配線部スペーサを実施例1に基づき説明してきたが、具体的な構成については実施例1に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
例えば、実施例1では、設備機器の一例としての蓄電装置11に接続される配線13に対応して配線部スペーサ10を設けている。しかしながら、配線部スペーサ10は、壁材12から突き出されて設備機器に接続される配線13に対応して、壁材12と設備機器との間に設けられるものであればよく、実施例1の構成に限定されない。
また、実施例1では、壁材12を建物の外壁14の内側に設けた内壁を構成するものとしていたが、自らを通して突き出た配線13が設備機器に接続されるものであれば、屋内Iを区切る壁であってもよく、他の壁であってもよく、実施例1の構成に限定されない。
さらに、実施例1では、壁側弾性部21が上下で巾木17と並ぶように壁材12に宛がわれていたが、巾木17が設けられていない壁材12と設備機器との間に設けられていてもよく、実施例1の構成に限定されない。
実施例1では、配線部スペーサ10の各部においてスペーサ本体部23を巾木17に固定して設けている。しかしながら、スペーサ本体部23を巾木17に固定しなくてもよく、スペーサ本体部23に対して壁側弾性部21や機器側弾性部22を接着剤等で固定してもよく、実施例1の構成に限定されない。
10 配線部スペーサ 11 (設備機器の一例としての)蓄電装置 12 壁材 13 配線 15 巾木 21 壁側弾性部 22 機器側弾性部 23 スペーサ本体部 23a 外周面 25 第1配線孔 27 第2配線孔 28 第3配線孔 Dp 並列方向

Claims (5)

  1. 弾性材料から形成され、壁材から突き出す配線を通す第1配線孔が設けられて前記壁材に宛がわれる壁側弾性部と、
    弾性材料から形成され、前記配線を通す第2配線孔が設けられて前記配線が接続される設備機器に宛がわれる機器側弾性部と、
    剛体材料から形成され、前記配線を通す第3配線孔が設けられて前記壁側弾性部と前記機器側弾性部とに挟まれるスペーサ本体部と、を備えることを特徴とする配線部スペーサ。
  2. 前記壁側弾性部は、前記壁材の下端に設けられた巾木と上下で並んで前記壁材に宛がわれ、
    前記スペーサ本体部は、前記壁側弾性部と前記巾木とに宛がわれていることを特徴とする請求項1に記載の配線部スペーサ。
  3. 前記スペーサ本体部は、前記壁側弾性部および前記機器側弾性部と並列される並列方向と直交する方向に位置する外周面が化粧面とされていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の配線部スペーサ。
  4. 前記壁側弾性部および前記機器側弾性部は、エチレンプロピレンジエンゴムで形成され、
    前記第1配線孔および前記第2配線孔は、前記壁側弾性部および前記機器側弾性部に設けられたスリットにより形成されていることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の配線部スペーサ。
  5. 前記第3配線孔は、前記スペーサ本体部を貫通して設けられた貫通孔により形成されていることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の配線部スペーサ。
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