JP6893769B2 - ナノダイヤモンド有機溶媒分散液、及びナノダイヤモンド有機溶媒分散液の製造方法 - Google Patents

ナノダイヤモンド有機溶媒分散液、及びナノダイヤモンド有機溶媒分散液の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、有機溶媒にナノダイヤモンド粒子が分散したナノダイヤモンド有機溶媒分散液に関する。
近年、ナノダイヤモンドと呼称される微粒子状のダイヤモンド材料の開発が進められている。ナノダイヤモンドについては、用途によっては、粒径が10nm以下のいわゆる一桁ナノダイヤモンドが求められる場合がある。一桁ナノダイヤモンドなどのナノダイヤモンド粒子は、バルクダイヤモンドがそうであるように、高い機械的強度や、高い熱伝導性、高い屈折率、低い熱膨張率などを示し得る。
しかし、一桁ナノダイヤモンドなどのナノダイヤモンド粒子は、一般に、表面原子(配位的に不飽和である)の割合が大きいので、隣接粒子の表面原子間で作用し得るファンデルワールス力の総和が大きくて凝集(aggregation)しやすい。これに加えて隣接結晶子の結晶面間クーロン相互作用が寄与して非常に強固に集成する凝着(agglutination)という現象が生じ得る。ナノダイヤモンド粒子は、このように結晶子ないし一次粒子の間が重畳的に相互作用し得る特異な性質を有するため、一次粒子間を解離させて当該ナノダイヤモンド粒子が溶媒中や樹脂材料中で分散した状態を創り出すことには、技術的困難を伴う。特に、ナノダイヤモンド有機溶媒分散液を調製するためにナノダイヤモンド粒子を有機溶媒中に分散させる過程では、ナノダイヤモンド粒子が凝集してしまうことが多い。
ナノダイヤモンド粒子の凝集を防ぎ、ナノダイヤモンド分散液を得る方法としては、特許文献1、及び非特許文献1に記載された方法が知られている。特許文献1では、ナノダイヤモンド水分散液を出発物質として、水よりも高沸点の極性溶媒をナノダイヤモンド水分散液と混合させてからエバポレーターで水分を取り除き、極性溶媒を残留させる溶媒置換法によりナノダイヤモンド有機溶媒分散液を作製している。また、非特許文献1では、ナノダイヤモンドを含む懸濁液をビーズミル等で解砕処理することでナノダイヤモンド分散液を作製している。
国際公開第2014/174150号
名城大学理工学部研究報告No.50 2010 28〜35頁 「凝集ナノダイヤモンドの解砕分散と一次粒子の表面化学」
しかし、特許文献1に記載の方法は、エバポレーターで水分を取り除いて溶媒置換するため、例えば沸点140℃以上の水よりも沸点の高い溶媒しか適用することができず、水よりも沸点の低い有機溶媒のナノダイヤモンド有機溶媒分散液を得ることができない。また、非特許文献1に記載の方法では、ゼータ電位がポジティブであるナノダイヤモンドのナノダイヤモンド分散液しか得られておらず、ゼータ電位がネガティブであるナノダイヤモンドの分散液については報告されていない。
従って本発明の目的は、ゼータ電位がマイナスのナノダイヤモンド粒子と、沸点の低い極性溶媒である有機溶媒について、凝集を抑制しつつ有機溶媒にナノダイヤモンド粒子が分散し、分散安定化したナノダイヤモンド有機溶媒分散液を提供することである。
本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意検討した結果、ナノダイヤモンド水分散液から透過膜を使用して溶媒置換することで、沸点の低い極性溶媒である有機溶媒にナノダイヤモンド粒子が分散し、分散安定化したナノダイヤモンド有機溶媒分散液が得られることを見出した。本発明は、これらの知見に基づいて完成させたものである。
すなわち、本発明は、ゼータ電位がマイナスであるナノダイヤモンド粒子と、沸点120℃以下、且つ25℃における比誘電率が30以上である有機溶媒を含有するナノダイヤモンド有機溶媒分散液を提供する。
また、本発明のナノダイヤモンド有機溶媒分散液は、前記有機溶媒がメタノール、又はアセトニトリルであることが好ましい。
また、本発明のナノダイヤモンド有機溶媒分散液は、前記ナノダイヤモンド粒子が爆轟法ナノダイヤモンド粒子であることが好ましい。
また、本発明のナノダイヤモンド有機溶媒分散液は、透過膜溶媒置換した分散液であることが好ましい。
また、本発明は、ゼータ電位がマイナスのナノダイヤモンド粒子を含有するナノダイヤモンド分散液から透析膜を使用して、沸点120℃以下、且つ25℃における比誘電率が30以上である有機溶媒中で膜分離をすることにより、前記有機溶媒のナノダイヤモンド有機溶媒分散液を得るナノダイヤモンド有機溶媒分散液の製造方法を提供する。
本発明のナノダイヤモンド有機溶媒分散液は、ナノダイヤモンド粒子の凝集を抑制しつつ沸点の低い極性溶媒である有機溶媒に分散させ、ナノダイヤモンド粒子を分散安定化させることができる。
本発明のナノダイヤモンド有機溶媒分散液の製造方法の工程の一例を示す図である。
[ナノダイヤモンド有機溶媒分散液]
本発明のナノダイヤモンド有機溶媒分散液は、ゼータ電位がマイナス(ネガティブ)であるナノダイヤモンド粒子と、沸点120℃以下、且つ25℃における比誘電率が30以上である有機溶媒を含有する。本発明のナノダイヤモンド有機溶媒分散液は、透過膜溶媒置換した分散液であることが好ましい。本発明のナノダイヤモンド有機溶媒分散液は、透過膜溶媒置換をすることで、凝集を抑制しつつナノダイヤモンド粒子を、沸点の低い極性溶媒である有機溶媒中に分散させ、分散安定化させることができる。透過膜溶媒置換の詳細については、後述のナノダイヤモンド有機溶媒分散液の製造方法で述べる。
前記ナノダイヤモンド粒子は、ナノダイヤモンドの一次粒子であってもよく、一次粒子が集成したナノダイヤモンドの二次粒子であってもよい。本発明において、ナノダイヤモンド一次粒子とは、粒径10nm以下のナノダイヤモンドをいうものとする。本発明のナノダイヤモンド有機溶媒分散液におけるナノダイヤモンド粒子の粒径D50(メディアン径)は、例えば10μm以下、好ましくは500nm以下、より好ましくは200nm以下である。前記粒径D50は、ナノダイヤモンドの一次粒子または一次粒子が集成した二次粒子の粒径である。ナノダイヤモンド粒子の粒径D50が10μm以下であると、単位質量あたりの表面積を充分に確保することができ、例えばナノダイヤモンドとしての機能(例えば機械的強度、熱伝導性等)を効率よく発揮することができる。
前記ナノダイヤモンド粒子においてゼータ電位がマイナス(ネガティブ)であるとは、例えばレーザードップラー式電気泳動法によって測定した、25℃でpH7におけるゼータ電位の値がマイナスという意味である。前記ゼータ電位は、例えば−60〜−20mV、好ましくは−50〜−25mV、より好ましくは−45〜−30mVである。
前記ナノダイヤモンド有機溶媒分散液における固形分の割合は、例えば0.1〜10質量%、好ましくは0.3〜8質量%、より好ましくは0.5〜6質量%、さらに好ましくは1.0〜4質量%である。前記ナノダイヤモンド有機溶媒分散液における固形分は、そのほとんどがナノダイヤモンド粒子であることが好ましく、前記固形分におけるナノダイヤモンド粒子の割合は、例えば95質量%以上、好ましくは98質量%以上、より好ましくは99質量%以上、さらに好ましくは100質量%である。
前記ナノダイヤモンド有機溶媒分散液におけるナノダイヤモンド粒子の割合は、例えば0.1〜10質量%、好ましくは0.3〜8質量%、より好ましくは0.5〜6質量%、さらに好ましくは1.0〜4質量%である。また、本発明のナノダイヤモンド有機溶媒分散液における有機溶媒の割合は、例えば90〜99.9質量%、好ましくは92〜99.7質量%、より好ましくは94〜99.5質量%、さらに好ましくは96〜99質量%である。
(ナノダイヤモンド粒子)
ナノダイヤモンドは、バルクダイヤモンドと同様に炭素原子のsp3構造を基本骨格とする。前記ナノダイヤモンド粒子は、ナノダイヤモンドの基本骨格の終端炭素原子と結合する基(表面官能基)として、例えば水酸基、カルボキシル基、カルボニル基、アルケニル基等を有することが好ましい。
前記ナノダイヤモンド粒子の含む炭素における水酸基結合炭素(C−OH)の割合は、例えば7.0%以上、好ましくは8.0%以上、より好ましくは9.0%以上、さらに好ましくは10.0%以上、特に好ましくは12.0%以上である。水酸基結合炭素の割合の上限は、例えば40.0%である。前記水酸基結合炭素とは、ナノダイヤモンドの基本骨格において、表面官能基である水酸基(−OH)が結合するナノダイヤモンドの基本骨格の炭素を意味する。前記水酸基結合炭素の割合は、例えば固体13C-NMR分析によって測定することができる。
前記ナノダイヤモンド粒子の含む炭素におけるカルボキシル炭素(C(=O)O)の割合は、例えば0.1%以上であり、好ましくは0.2%以上、より好ましくは0.3%以上、さらに好ましくは0.4%以上である。カルボキシル炭素の割合の上限は、例えば5.0%である。前記カルボキシル炭素とは、表面官能基であるカルボキシル基(−COOHを含む−C(=O)O)に含まれる炭素を意味するものとする。前記カルボキシル炭素の割合は、例えば固体13C-NMR分析によって測定することができる。
前記ナノダイヤモンド粒子の含む炭素におけるカルボニル炭素(C=O)の割合は、例えば0.05%以上であり、好ましくは0.1%以上、より好ましくは0.2%以上、さらに好ましくは0.3%以上である。カルボニル炭素の割合の上限は、例えば5.0%である。前記カルボニル炭素とは、表面官能基であるカルボニル基(−C=O)に含まれる炭素を意味する。なお、−C(=O)Oに含まれる炭素はカルボニル炭素に含まれないものとする。前記カルボニル炭素の割合は、例えば固体13C-NMR分析によって測定することができる。
前記ナノダイヤモンド粒子の含む炭素における水素結合炭素の割合は、例えば8.0%以上、好ましくは9.0%以上、より好ましくは10.0%以上、さらに好ましくは12.0%以上である。前記水素結合炭素とは、表面官能基に存在する水素原子と結合する炭素のことである。水素結合炭素の割合が8.0%以上であると、ナノダイヤモンドの表面炭素の安定化に寄与する。前記水素結合炭素の割合は、例えば固体13C-NMR分析によって測定することができる。
前記ナノダイヤモンド粒子の含む炭素におけるsp3炭素(sp3構造を有する炭素原子)の割合は、例えば45.0%以上、好ましくは50.0%以上、より好ましくは55.0%以上、さらに好ましくは60.0%以上、特に好ましくは65.0%以上である。上記sp3炭素の割合の上限は90.0%である。前記sp3炭素の割合は、例えば固体13C-NMR分析によって測定することができる。
前記ナノダイヤモンド粒子としては、爆轟法にて生成したナノダイヤモンド粒子(爆轟法ナノダイヤモンド粒子)、高温高圧法にて生成したナノダイヤモンド粒子等が挙げられる。なかでも前記ナノダイヤモンド粒子は、より分散性に優れ、一次粒子の粒子径が一桁ナノメートルであるナノダイヤモンドが得やすい点で、爆轟法ナノダイヤモンド粒子が好ましい。
(有機溶媒)
本発明のナノダイヤモンド有機溶媒分散液における有機溶媒は、沸点が120℃以下、且つ25℃における比誘電率が30以上である。前記沸点は、好ましくは110℃以下、より好ましくは105℃以下、さらに好ましくは100℃以下、特に好ましくは95℃以下、最も好ましくは90℃以下である。沸点の下限は、例えば50℃である。また、比誘電率は、好ましくは31以上、より好ましくは32以上である。比誘電率の上限は、例えば80である。また、前記有機溶媒の粘度は、例えば0.1〜3.0cP、好ましくは0.2〜2.5cP、より好ましくは0.3〜2.0cPである。なお、前記沸点、比誘電率、及び粘度は、例えば、書籍「溶剤ハンドブック」(講談社、浅原照三/戸倉仁一郎/大河原信/妹尾学/熊野谿従・編)や「化学便覧第5版 基礎編」(丸善(株),(社)日本化学会編)に記載の値を採用することができる。
比誘電率は、大きいほど電解質を溶解する力が大きい傾向があり、一般的に比誘電率が大きい溶媒(例えば比誘電率が30以上)は極性溶媒と呼ばれる。有機溶媒中においてナノダイヤモンド粒子は、有機溶媒の比誘電率が30以上(極性溶媒)の場合、ナノダイヤモンド粒子表面の電荷によって有機溶媒中で分散することができ、その分散状態を維持することができる。
前記有機溶媒としては、例えばメタノール(沸点64.5℃、比誘電率33.1)、アセトニトリル(沸点81.6℃、比誘電率37.5)、ギ酸(沸点100.8℃、比誘電率58.5)が挙げられる。なかでも有機溶媒としては、メタノール、アセトニトリルが好ましい。なお、括弧内の沸点は1気圧(760mmHg)、比誘電率は25℃における値(但し、上記ギ酸の比誘電率は16℃における値)である。
(ナノダイヤモンド有機溶媒分散液の製造方法)
ナノダイヤモンド有機溶媒分散液の製造方法は、例えば、ゼータ電位がマイナス(ネガティブ)のナノダイヤモンド粒子を含有するナノダイヤモンド分散液から透析膜を使用して、沸点120℃以下、且つ25℃における比誘電率が30以上である有機溶媒中で膜分離をすることにより、前記有機溶媒のナノダイヤモンド有機溶媒分散液を得る方法である。前記ナノダイヤモンド分散液としては、ナノダイヤモンド水分散液が好ましい。前記ナノダイヤモンド分散液がナノダイヤモンド水分散液である場合、透析膜を使用して、溶媒を水から前記有機溶媒に置換する方法である。
以下、本発明のナノダイヤモンド有機溶媒分散液におけるナノダイヤモンド粒子の製造方法の一例として、爆轟法ナノダイヤモンド粒子を得てからその有機溶媒分散液を得る方法について述べる。図1は、本方法の一例を示す工程図である。本方法は、生成工程S1、精製工程S2、解砕工程S3、分級工程S4、及び溶媒置換工程S5を含む。
生成工程S1では、空冷式であって大気組成の気体(有意量の酸素を含む)が共存する条件下での爆轟法が行われてナノダイヤモンドが生成する。まず、成形された爆薬に電気雷管が装着されたものを爆轟用の耐圧性容器の内部に設置し、容器内において大気組成の常圧の気体と使用爆薬とが共存する状態で、容器を密閉する。容器は、例えば鉄製で、容器の容積は、例えば0.5〜40m3、好ましくは2〜30m3である。爆薬としては、トリニトロトルエン(TNT)とシクロトリメチレントリニトロアミンすなわちヘキソーゲン(RDX)との混合物を使用することができる。TNTとRDXの質量比(TNT/RDX)は、例えば40/60〜60/40の範囲とされる。爆薬の使用量は、例えば0.05〜2.0kg、好ましくは0.3〜1.0kgである。
生成工程S1では、次に、電気雷管を起爆させ、容器内で爆薬を爆轟させる。爆轟とは、化学反応に伴う爆発のうち反応の生じる火炎面が音速を超えた高速で移動するものをいう。爆轟の際、使用爆薬が部分的に不完全燃焼を起こして遊離した炭素を原料として、爆発で生じた衝撃波の圧力とエネルギーの作用によってナノダイヤモンドが生成する。生成したナノダイヤモンドは、隣接する一次粒子ないし結晶子の間がファンデルワールス力の作用に加えて結晶面間クーロン相互作用が寄与して非常に強固に集成した凝着体となる。
生成工程S1では、次に、室温での例えば24時間の放置により、容器およびその内部を降温させる。この放冷の後、容器の内壁に付着しているナノダイヤモンド粗生成物(上述のようにして生成したナノダイヤモンドの凝着体と煤を含む)をヘラで掻き取る作業を行い、ナノダイヤモンド粗生成物を回収する。以上のような空冷式大気共存下爆轟法によって、ナノダイヤモンド粒子の粗生成物を得ることができる。空冷式であって大気組成の気体(有意量の酸素を含む)が共存する条件下で実施される爆轟法は、一次粒子表面の官能基量の多いナノダイヤモンド粒子を生じさせるうえで好適である。これは、空冷式大気共存下爆轟法によると、ダイヤモンド結晶子が形成される過程において、原料炭素からのダイヤモンド核の成長が抑制されて、原料炭素の一部が(あるものは酸素等を伴って)表面官能基を形成するためであると考えられる。また、以上のような生成工程S1を必要回数行うことによって、所望量のナノダイヤモンド粗生成物を取得することが可能である。なお、ナノダイヤモンド粗生成物としては、市販のものを用いてもよい。
精製工程S2は、生成工程S1で得られたナノダイヤモンド粗生成物に、例えば水溶媒中で強酸を作用させる酸処理を含む。爆轟法で得られるナノダイヤモンド粗生成物には金属酸化物が含まれやすいところ、この金属酸化物は、爆轟法に使用される容器等に由来するFe,Co,Ni等の酸化物である。例えば水溶媒中で所定の強酸を作用させることにより、ナノダイヤモンド粗生成物から金属酸化物を溶解・除去することができる(酸処理)。この酸処理に用いられる強酸としては、鉱酸が好ましく、例えば塩酸、フッ化水素酸、硫酸、硝酸、および王水が挙げられる。酸処理では、一種類の強酸を用いてもよいし、二種類以上の強酸を用いてもよい。酸処理で使用される強酸の濃度は、例えば1〜50質量%である。酸処理温度は、例えば70〜150℃である。酸処理時間は、例えば0.1〜24時間である。また、酸処理は、減圧下、常圧下、または加圧下で行うことが可能である。このような酸処理の後、例えばデカンテーションにより、固形分(ナノダイヤモンド凝着体を含む)の水洗を行う。沈殿液のpHが例えば2〜3に至るまで、デカンテーションによる当該固形分の水洗を反復して行うのが好ましい。
精製工程S2は、本実施形態では、酸化剤を用いてナノダイヤモンド粗生成物(精製終了前のナノダイヤモンド凝着体)からグラファイトを除去するための酸化処理を含む。爆轟法で得られるナノダイヤモンド粗生成物にはグラファイト(黒鉛)が含まれているところ、このグラファイトは、使用爆薬が部分的に不完全燃焼を起こして遊離した炭素のうちナノダイヤモンド結晶を形成しなかった炭素に由来する。例えば上記の酸化処理を経た後に、例えば水溶媒中で所定の酸化剤を作用させることにより、ナノダイヤモンド粗生成物からグラファイトを除去することができる(酸化処理)。この酸化処理に用いられる酸化剤としては、例えばクロム酸、無水クロム酸、二クロム酸、過マンガン酸、過塩素酸、及びこれらの塩が挙げられる。酸化処理では、一種類の酸化剤を用いてもよいし、二種類以上の酸化剤を用いてもよい。酸化処理で使用される酸化剤の濃度は、例えば3〜50質量%である。酸化処理における酸化剤の使用量は、酸化処理に付されるナノダイヤモンド粗生成物100重量部に対して、例えば300〜500重量部である。酸化処理温度は、例えば100〜200℃である。酸化処理時間は、例えば1〜24時間である。酸化処理は、減圧下、常圧下、または加圧下で行うことが可能である。また、酸化処理は、グラファイトの除去効率向上の観点から、鉱酸の共存下で行うのが好ましい。鉱酸としては、例えば塩酸、フッ化水素酸、硫酸、硝酸、王水が挙げられる。酸化処理に鉱酸を用いる場合、鉱酸の濃度は、例えば5〜80質量%である。このような酸化処理の後、例えばデカンテーションにより、固形分(ナノダイヤモンド凝着体を含む)の水洗を行う。水洗当初の上澄み液は着色しているところ、上澄み液が目視で透明になるまで、デカンテーションによる当該固形分の水洗を反復して行うのが好ましい。
以上のような酸処理および酸化処理を経た後であっても、爆轟法ナノダイヤモンド粒子は、一次粒子間が非常に強く相互作用して集成している凝着体(二次粒子)の形態をとりやすい。この凝着体からの一次粒子の分離を促すために、ナノダイヤモンド粒子に対して水溶媒中で所定のアルカリおよび過酸化水素を作用させてもよい。これにより、例えば上述の酸処理によっても除去しきれなかった金属酸化物がナノダイヤモンドに残存する場合に金属酸化物を除去することができ、そして、ナノダイヤモンド凝着体からのナノダイヤモンド一次粒子の分離が促される(アルカリ過水処理)。この処理に用いられるアルカリとしては、例えば水酸化ナトリウム、アンモニア、水酸化カリウム等が挙げられる。本処理において、アルカリの濃度は、例えば0.1〜10質量%であり、過酸化水素の濃度は、例えば1〜15質量%であり、処理温度は例えば40〜100℃であり、処理時間は、例えば0.5〜5時間である。また、本処理は、減圧下、常圧下、または加圧下で行うことが可能である。本処理を経たナノダイヤモンド含有溶液から例えばデカンテーションによって上澄みが除かれた後、残留物を乾燥処理に付して乾燥紛体を得てもよい。乾燥処理の手法としては、例えば噴霧乾燥装置を使用して行う噴霧乾燥や、エバポレーターを使用して行う蒸発乾固が挙げられる。
本方法においては、次に、解砕工程S3が行われる。以上のような一連の過程を経て精製等された後であっても、爆轟法ナノダイヤモンドは、一次粒子間が非常に強く相互作用して集成している凝着体(二次粒子)の形態をとりやすい。この凝着体から多くの一次粒子を分離させるため、解砕工程S3が行われるのである。具体的には、上述の精製過程等を経たナノダイヤモンドが水系溶媒に含有されてなる溶液について、アルカリ溶液を用いてpHを例えば8〜12に調整してスラリーを調製した後、当該スラリーについて解砕処理を実行する。水系溶媒とは、50質量%を超える水を含む溶媒をいうものとする。pH調整のためのアルカリ溶液としては、例えば水酸化ナトリウム水溶液やアンモニア水溶液を用いることができる。解砕処理前におけるアルカリ性側へのpH調整によって、解砕処理後のナノダイヤモンド粒子について、そのゼータ電位をネガティブ、即ちゼータ電位をマイナスの値とすることができる。解砕処理に供されるスラリーの固形分濃度ないしナノダイヤモンド濃度は、例えば1〜6質量%である。解砕処理は、例えば高剪断ミキサー、ハイシアーミキサー、ホモミキサー、ボールミル、ビーズミル、高圧ホモジナイザー、超音波ホモジナイザー、またはコロイドミルを使用して行うことができる。これらを組み合わせて解砕処理を実施してもよい。効率性の観点からはビーズミルを使用するのが好ましい。以上のような解砕工程S3を経ることによって、ゼータ電位がネガティブのナノダイヤモンド一次粒子がコロイド粒子として分散するナノダイヤモンド水分散液を得ることができる。
本方法においては、次に、分級工程S4が行われる。具体的には、解砕工程S3を経たスラリーについて、粗大粒子を除去するための分級操作が行われる。例えば分級装置を使用して、遠心分離を利用した分級操作によってスラリーから粗大粒子を除去することができる。なお、市販のゼータ電位がネガティブであるナノダイヤモンド水分散液を使用して、次の溶媒置換工程S5を行うことによりナノダイヤモンド有機溶媒分散液を得てもよい。
本方法においては、次に、溶媒置換工程S5が行われる。溶媒置換工程S5は、ゼータ電位がネガティブのナノダイヤモンド粒子を含有するナノダイヤモンド水分散液から透析膜を使用して前記有機溶媒中で膜分離することにより、前記有機溶媒のナノダイヤモンド有機溶媒分散液を得るための工程(透過膜溶媒置換工程)である。本発明のナノダイヤモンド有機溶媒分散液は、この工程により凝集を抑制しつつナノダイヤモンド粒子を、沸点の低い極性溶媒である前記有機溶媒に分散させ、ナノダイヤモンド粒子を分散安定化させることができる。
溶媒置換工程S5では、ナノダイヤモンド水分散液を透析膜で包み、それを有機溶媒中に浸漬させて撹拌することにより、ナノダイヤモンド粒子を透析膜外部に透過させず、透析膜内部の水を透析膜外部に透過させ、また透析膜外部の有機溶媒が透析膜内部に透過させることで、透析膜内部にナノダイヤモンド有機溶媒分散液を得ることができる。また、前記有機溶媒(バッファー)を交換して上記の浸漬及び撹拌を、必要に応じて2〜3回繰り返すことにより、より水含有量の少ないナノダイヤモンド有機溶媒分散液を得ることができる。1回当たりの浸漬及び撹拌の時間は、例えば1〜5時間程度である。
上記透析膜の材質としては、有機溶剤に強く分画分子量(MWCO)が適切な範囲であれば特に限定されないが、例えばセルロース系が挙げられ、セルロース系材質としては、例えば再生セルロース(RC)、セルロースエステル(CE)、キュプラアンモニウムレーヨン(CR)、セルロースアセテート(CA)、鹸化セルロース(SCA)などが挙げられる。また、セルロース系以外の材質としては合成高分子系で材料である、ポリスルホン(PS)、ポリエーテルスルホン(PES)、ポリエステル系ポリマーアロイ(PEPA)、エチレンビニルアルコール共重合体(EVAL)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリアクリロニトリル共重合体(PAN)などが挙げられる。上記透析膜の分画分子量(MWCO)としては、例えば500〜50,000、好ましくは1,000〜30,000、より好ましくは2,000〜20,000、さらに好ましくは3,000〜10,000である。分画分子量が小さ過ぎると、溶媒置換を効率的に行うことができず、分画分子量が大き過ぎると、ナノダイヤモンド粒子が透析膜を透過してしまうおそれがある。上記透析膜としては、市販の透析膜を用いることができ、例えば商品名「RC透析チューブ」(スペクトラム社製)などを用いることができる。
溶媒置換工程S5において使用する有機溶媒の量は、ナノダイヤモンド水分散液100質量部に対して、例えば3000〜10000質量部であり、好ましくは4000〜8000質量部である。前記ナノダイヤモンド有機溶媒分散液における水分量(質量基準)は、例えば2000ppm以下、好ましくは1500ppm以下、より好ましくは1000ppm以下、さらに好ましくは900ppm以下、特に好ましくは800ppm以下である。前記水分量の下限は、例えば10ppmである。
以上のようにして、ゼータ電位がマイナスのナノダイヤモンド粒子が有機溶媒溶液に分散した分散液、即ち、ナノダイヤモンド有機溶媒分散液を、製造することができる。
以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
[製造例1:ナノダイヤモンド水分散液の製造]
ナノダイヤモンド粗生成物として、ナノダイヤモンドの一次粒子径が4−6nmである空冷式爆轟ナノダイヤモンド煤(チェコALIT社製)を用いた。空冷式爆轟ナノダイヤモンド煤を220g秤量し、10%塩酸水溶液10.7Lを加えた後、還流下で1時間加熱した(酸処理)。冷却後、デカンテーションにより水洗を行い、沈殿液のpHが2.5になるまで洗浄を行い、上澄みを除いた。次に、その沈殿液1625g(固形分125g)に、98%硫酸4725gと超純水50gを添加した(40℃以下)。これに、クロム酸水溶液3050g(クロム酸1500g)を加え、還流下(内温:141℃)で5時間加熱した後、冷却して、9450gのスラリー液を得た(酸化処理)。その後、デカンテーションにより水洗を行い、上澄みの着色が消えるまで洗浄を行い、上澄みをできるだけ除いて沈殿液を得た。
上記で得られた沈殿液に、10%水酸化ナトリウム水溶液を1L加えた後、還流下で1時間加熱処理を行った。冷却後、デカンテーションにより上澄みを除いた後、20%塩酸を加えてpHを2.5に調整し、その後、遠心沈降法により水洗を行った。最終の遠心沈殿物に超純水を加えて、固形分濃度が8%になるように調整し、水酸化ナトリウムによりpHを10に調整して分散前スラリーを得た。上記の分散前スラリーに対して、ビーズミル分散を行った。分散には、湿式分散機(商品名「ウルトラアペックスミルUAM−015」、寿工業株式会社製)を使用した。湿式分散機に解砕メディアである直径0.03mmのジルコニアビーズを粉砕容器体積の60%まで充填した後、上記分散前スラリー300mLを流速10L/hで循環させ、湿式分散機の周速を10m/sに設定して90分間の解砕を行った。その後、解砕液を回収し、遠心分離による分級操作で粗大粒子を除去して、ナノダイヤモンド水分散液(粒度分布D50=5.4nm)を得た。
得られたナノダイヤモンド水分散液について、乾燥して水を除去した後に下記測定方法にて固体13C-NMR分析をした。固体13C-NMR分析では、各炭素原子の割合は、ナノダイヤモンドに含まれる炭素原子全体に対して、水酸基結合炭素(C−OH)が16.6%、カルボキシル炭素(C(=O)O)が0.5%、カルボニル炭素(C=O)が0.4%、水素結合炭素14.7%、sp3炭素が67.8%であった。
〈固体13C-NMR分析〉
固体13C-NMR分析は、固体NMR装置(商品名「CMX−300 Infinity」,Chemagnetics社製)を使用して行う固体NMR法によって行った。測定法その他、測定に係る条件は、以下のとおりである。
測定法:DD/MAS法
測定核周波数:75.188829 MHz(13C核)
スペクトル幅:30.003 kHz
パルス幅:4.2μsec(90°パルス)
パルス繰り返し時間:ACQTM 68.26msec,PD 15sec
観測ポイント:2048(データポイント:8192)
基準物質:ポリジメチルシロキサン(外部基準:1.56ppm)
温度:室温(約22℃)
試料回転数:8.0 kHz
[実施例1:ナノダイヤモンド有機溶媒分散液(メタノール分散液)の製造]
上記製造例1で得たナノダイヤモンド水分散液7.0gを、透析膜である、商品名「スペクトラム透析チューブ」:型番「RC透析チューブ ポア3」(分画分子量3500、スペクトラム社製)に入れた。そのナノダイヤモンド水分散液を含んだ透析膜をメタノール(バッファー)1Lに浸漬してスターラーで3時間撹拌した。その後、メタノール(バッファー)1Lを交換してからスターラーで3時間撹拌する操作を2回行った。これによりナノダイヤモンド水分散液から溶媒交換することにより、ナノダイヤモンド粒子がメタノールに分散した分散液(ナノダイヤモンド有機溶媒分散液)3.67gを得た。このナノダイヤモンド有機溶媒分散液は、黒色の溶液であり、しばらく放置した後もナノダイヤモンド粒子の分離や凝集が見られなかった。よって、ナノダイヤモンド粒子をメタノール中に分散させ、分散安定化させることができた。
[実施例2:ナノダイヤモンド有機溶媒分散液(アセトニトリル分散液)の製造]
上記実施例1にて、バッファーをアセトニトリルに代えたこと以外は同様にして、ナノダイヤモンド粒子がアセトニトリルに分散した分散液(ナノダイヤモンド有機溶媒分散液)3.43gを得た。このナノダイヤモンド有機溶媒分散液は、黒色の溶液であり、しばらく放置した後もナノダイヤモンド粒子の分離や凝集が見られなかった。よって、ナノダイヤモンド粒子をアセトニトリル中に分散させ、分散安定化させることができた。
上記実施例1及び2で得られたナノダイヤモンド有機溶媒分散液について、以下の測定を行った。測定結果を表1に示す。
〈固形分〉
固形分は、秤量した溶液3〜5gの当該秤量値と、当該秤量溶液から加熱によって液分を蒸発させた後に残留する乾燥物(粉体)について精密天秤によって秤量した秤量値とに基づき、算出した。
〈水分量〉
水分量は、カールフィッシャー水分計、製品名「CA−200」(三菱化学社製)を用いて測定した。5回測定した平均値を水分量とした。
〈粒径D50〉
ナノダイヤモンド粒子の粒径D50(メディアン径)は、スペクトリス社製の装置(商品名「ゼータサイザー ナノZS」)を使用して、動的光散乱法(非接触後方散乱法)によって測定した値である。測定に付されたナノダイヤモンド分散液は、超音波洗浄機による10分間の超音波洗浄を経たものである。
〈ヘーズ値〉
ヘーズ値は、ヘーズ測定装置(商品名「ヘーズメーター 300A」,日本電色工業株式会社製)を使用して測定した値である。測定に供された各試料液は、超音波洗浄機による10分間の超音波洗浄を経たものである。試料液が充填されて測定に使用された測定用ガラスセルの厚さ(内寸)は1mmであって、測定に係る試料内光路長は1mmである。
Figure 0006893769
S1 生成工程
S2 精製工程
S3 解砕工程
S4 分級工程
S5 溶媒置換工程

Claims (2)

  1. ゼータ電位がマイナスであり、ナノダイヤモンドに含まれる炭素原子全体に対して、水酸基結合炭素の割合が7.0〜40.0%、カルボキシル炭素の割合が0.1〜5.0%、カルボニル炭素の割合が0.05〜5.0%、水素結合炭素の割合が8.0%以上、且つ、sp 3 炭素の割合が45.0〜90.0%であるナノダイヤモンド粒子と、アセトニトリルを含有するナノダイヤモンド有機溶媒分散液。
  2. ゼータ電位がマイナスのナノダイヤモンド粒子を含有するナノダイヤモンド分散液から透析膜を使用して、沸点120℃以下、且つ25℃における比誘電率が30以上である有機溶媒中で膜分離をすることにより、前記有機溶媒のナノダイヤモンド有機溶媒分散液を得るナノダイヤモンド有機溶媒分散液の製造方法。
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