JP6892325B2 - 差圧緩和装置 - Google Patents
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Description
第1空間と第2空間の区画体に設けた開口部と、
前記開口部を閉鎖する閉鎖姿勢から回動することで、第1空間と第2空間を連通して差圧を緩和する回動体とを備え、
前記回動体は、回動軸芯を挟んで第1部位と第2部位とを有し、
前記開口部は、回動軸芯を挟んで第1部位と第2部位とを有し、回動体が閉鎖姿勢にある時には、開口部の第1部位に回動体の第1部位が位置し、開口部の第2部位に回動体の第2部位が位置し、
前記区画体は、前記開口部の第1部位に隣接して、閉鎖姿勢にある回動体の第1部位の見付面に対向する第1周縁部を有し、
前記回動体は、当該回動体が閉鎖姿勢にある時に、前記開口部の第2部位に隣接する区画体の見付面に対向する第2周縁部を有し、
第1周縁部の端部、第2周縁部の端部のいずれか一方の端部は、前記回動体が閉鎖姿勢にある時に、他方の端部の見付面に対向する覆い部を備えている、
差圧緩和装置、である。
1つの態様では、閉鎖姿勢からの回動時には、前記回動体の第1部位と第2部位のいずれか一方が第1空間、他方が第2空間に突出する。
1つの態様では、前記覆い部は、第1周縁部の端部、第2周縁部の端部のいずれか一方の端部の見付面に設けた目板部である。
こうすることで、回動体の見付面の第1部位と第2部位に作用する圧力差を用いて、閉鎖姿勢にある回動体を回動させる。
1つの態様では、回動体は閉鎖方向に付勢されており、この付勢力は想定される圧力差を用いた開放力よりも小さい。
1つの態様では、閉鎖姿勢維持手段は、係止状態を維持する手段であり、例えば、係止姿勢を維持するように付勢されているラッチである。
1つの態様では、閉鎖姿勢維持解除手段は、係止状態を解除する手段であり、例えば、係止姿勢にあるラッチを退避姿勢に移動させる手段である(機械的手段、電気的手段を問わない)。
1つの態様では、回動角度規制手段は、閉鎖姿勢にある回動体が所定角度回動した時に、当該回動体に当接する当接部である。
1つの態様では、回動角度規制手段は、閉鎖姿勢にある回動体が所定角度回動した時に、当該回動体のさらなる回動を機械的に規制する手段(例えば、アームストッパー)である。
1つの態様では、前記回動体の第1部位は前記主扉の戸先側に位置し、第2部位は前記主扉の戸尻側に位置し、前記第2部位の見付面の面積は前記第1部位の見付面の面積よりも大きい。
1つの態様では、開口部全閉状態において、主扉のハンドル操作によって、子扉の閉鎖姿勢維持が解除され、子扉の見付面の第1部位と第2部位に作用する圧力の差によって、子扉を回動させる。こうすることで、主扉の開放動作(主扉のハンドルを回す)というワンアクションで子扉を回動させて第1空間と第2空間との差圧を緩和し、主扉を開放することができる。また、主扉の開放動作と独立して閉鎖姿勢にある子扉を開放してもよい。
本実施形態に係るドア装置は、第1空間と第2空間とを区画する躯体に設けられた建物開口部に設置される。本実施形態では、開口部全閉状態において、排煙設備や加圧防排煙設備等によって第1空間の圧力が第2空間の圧力よりも大きくなる場合があり、第1空間が第2空間に比べて高圧となることを想定している。図1はドア装置を第1空間側から見た正面図、図2はドア装置を第2空間側から見た正面図であって、ドア装置は、ドア枠1と、ドア枠1によって形成された建物開口部を開閉するように設けられた第1扉体(親扉ないし主扉)2と、第1扉体2に設けられた第2扉体(子扉)3と、からなる。ドア枠1は、戸先側縦枠10と、戸尻側縦枠11と、上枠12と、下枠13と、から縦長方形状を有している。
第1扉体2は、回動支軸P1を中心として、開口部全閉姿勢から第1空間側に回動することで、建物開口部を開放する開き戸である(図22参照)。図3〜図5に示すように、第1扉体2は、正面視縦長方形状を有し、第1空間に面する第1見付面20、第2空間に面する第2見付面21、戸先側端面22、戸尻側端面23、上端面24、下端部(図示の態様では、下端は面ではなく開放状となっている)25を備えている。図3における点線は、第1見付面20と第2見付面21との間に内蔵したフレーム材(断面視コ字状)を示している。第1扉体2の戸尻側部位は、回動支軸P1を中心として、建物開口部(ドア枠1)の戸尻側部位に回動可能に装着されている。典型的には、回動支軸P1は、ヒンジ(ビボットヒンジ、旗丁番等)の要素である。
第1扉体2には、子扉用開口部Oを閉鎖するように第2扉体3が設けてあり、第2扉体3は全閉姿勢から回動して、子扉用開口部Oを開放するようになっている。第2扉体3は、扉幅内に位置する回動支軸P2を中心として、開口部全閉姿勢から幅方向一側の第1部位が第1空間側、他側の第2部位が第2空間側に回動することで、子扉用開口部Oを開放する回転戸である(図22参照)。図6〜図8に示すように、第2扉体3は、正面視縦長方形状を有し、第1空間に面する第1見付面30、第2空間に面する第2見付面31、子扉用開口部Oの第1側面26側の第1端面32、子扉用開口部Oの第2側面27側の第2端面33、上端面34、下端部(図示の態様では、下端は面ではなく開放状となっている)35を備えている。図6における点線は、第1見付面30と第2見付面31との間に内蔵したフレーム材(断面視コ字状)を示している。本実施形態では、第2扉体3の見込寸法(扉厚)は、第1扉体2の見込寸法(扉厚)よりも小さく、第2扉体3が閉鎖姿勢にある時には、第1扉体2の第2見付面21と第2扉体3の第2見付面31が同一垂直面上にあり(面一である)、第2扉体3の第1見付面30は第1扉体2の第1見付面20に対して凹んだ位置にある(図16〜図18参照)。
図22を参照しつつ、本実施形態に係るドア装置の回動操作について説明する。図22(A)は、閉鎖姿勢にあるドア装置の平面図であり、第1扉体2及び第2扉体3は共に閉鎖姿勢にある。第1扉体2の戸先側端面22から突出するラッチL1がドア枠1の戸先側縦枠10のラッチ受け1000に係止しており、第1扉体2の子扉用開口部Oの第1側面26から突出するラッチL2が第2扉体3の第1端面32に形成したラッチ受け320に係止することで、第1扉体2及び第2扉体3は閉鎖姿勢が固定されている(図21参照)。第1空間は第2空間に比べて高圧となっており、第1扉体2の第1見付面20及び第2扉体3の第1見付面30に圧力(矢印で示す)が作用しており、この圧力は、第1扉体2の開放動作(第1空間側へ回動することで建物開口部を開放する)の抵抗となる。
[B−1]第1扉体の周縁部(第1周縁部)
子扉用開口部Oは、回動支軸P2を通る垂直線(回動軸芯)を挟んで、第1部位と第2部位とからなる。本実施形態では、第1部位は、幅方向において第1側面26側の部位であり、第2部位は、幅方向において第2側面27側の部位である。図2、図3に示すように、第1扉体2には、子扉用開口部Oの第1部位の周縁に沿って周縁部4が設けてある。周縁部4は、第1側面26に沿って垂直に延びる垂直部40と、上面28の第1部位に沿って水平に延びる上側水平部41と、下面29の第1部位に沿って水平に延びる下側水平部42と、から平面視コ字形状に形成されている。周縁部4は、幅方向の第1部分(外側部分)において第1扉体2の第2見付面21に固定されており、幅方向の第2部分(内側部分)が子扉用開口部Oに突出している。図2では周縁部4の見付面401、411、421が示され、図3では周縁部4の第2部分のみが示されている。図4、図5に示すように、周縁部4(垂直部40、上側水平部41、下側水平部42)は、第1扉体2の第2見付面21に凸設されている。
第2扉体3は、回動支軸P2を通る垂直線(回動軸芯)を挟んで、第1部位と第2部位とからなる。本実施形態では、第1部位は、幅方向において第1端面32側の部位であり(第2扉体3が閉鎖姿勢にある時に子扉用開口部Oの第1部位を塞ぐ)、第2部位は、幅方向において第2端面33側の部位(第2扉体3が閉鎖姿勢にある時に子扉用開口部Oの第2部位を塞ぐ)である。図2、図6に示すように、第2扉体3には、第2扉体3の第2部位の周縁に沿って周縁部5が設けてある。周縁部5は、第2端面32に沿って垂直に延びる垂直部50と、上端面34に沿って水平に延びる上側水平部51と、下端部35に沿って水平に延びる下側水平部52と、から平面視コ字形状に形成されている。周縁部5は、幅方向の第1部分(内側部分)において第2扉体3の第2見付面31に固定されており、幅方向の第2部分(外側部分)が第2扉体3の周縁から突出している。図2では周縁部5の見付面501、511、521が示され、図6では周縁部5の第2部分のみが示されている。図7、図8に示すように、周縁部5は、第2扉体3の第2見付面31に凸設されている。
ここで、周縁部4、5が回動支軸P2を中心とした第2扉体3の回動の妨げとならないように、周縁部4の上側水平部41(ポケット410)の端部と周縁部5の上側水平部51(ポケット510)の端部は離間し、気密ゴム6の上側水平部61の端部と気密ゴム7の上側水平部71は離間しており、同様に、周縁部4の下側水平部42(ポケット420)の端部と周縁部5の下側水平部52(ポケット520)の端部は離間し、気密ゴム6の下側水平部62の端部と気密ゴム7の下側水平部72は離間している。この離間する部分は目板部8によって覆われる。
気密ゴム9の奥行寸法(前面90と後面93間の寸法)は、気密ゴム6、7の上側水平部61、71、下側水平部62、72の厚さ寸法よりも大きい。上述のように、目板部8において、気密ゴム9の側面91側に位置する部位が第1部分8Aであり、側面92側に位置する部位が第2部分8Bである。より具体的には、板状部800の一端側部位、正面部810、第1側片811、第2側片812で形成される部位が第1部分(固定部)8Aとなっており、板状部800の他端側部位802を含む部位が第2部分(オーバーラップ部)8Bとなっている。板状部800の一端側部位、正面部810には、それぞれ、目板部8を周縁部4の上側水平部41、下側水平部42に固定するための螺子Sを挿通させる螺子孔800a、810aが形成されている。目板部8は、第1部分(固定部)8A(正面部810)を上側水平部41の見付面411、下側水平部42の見付面421に当接させて、螺子Sで固定されている(図12(B)、図16、図19(A)参照)。第2扉体3が閉鎖姿勢にある時に、目板部8の第2部分(オーバーラップ部)8Bは、周縁部5の上側水平部51の見付面511の先端、下側水平部52の見付面521の先端に対向する。本実施形態では、図19(A)に示すように、目板部8の気密ゴム9は回動軸芯(回動支軸P2)よりも第1部位側に位置しており、目板部8の第2部分(オーバーラップ部)8Bの先端は回動軸芯(回動支軸P2)よりも第2部位側に位置している。これらの位置関係は1つの実施態様に過ぎず、本発明はこの位置関係に限定されない。
第2扉体3が閉鎖姿勢にある時に、第2扉体3の第2見付面31の第1部位(回動支軸P2を通る垂直線を挟んで、第1端面32側の部位)の三方の周縁部位には周縁部4の第2部分(内側部分)が対向し、気密ゴム6が密着する。具体的には、図11に示すように、第2見付面31の第1端面32に隣接する部位には、垂直部40の第2部分(内側部分)が対向すると共に垂直部60が密着し、第2見付面31の上端面34に隣接する部位には、上側水平部41の第2部分(内側部分)が対向すると共に上側水平部61が密着し、第2見付面31の下端部35に隣接する部位には、下側水平部42の第2部分(内側部分)が対向すると共に下側水平部62が密着する。
第2扉体3が閉鎖姿勢にある時に、第2扉体3の第2見付面31の第1部位(回動支軸P2を通る垂直線を挟んで、第1端面32側の部位)の三方の周縁部位には周縁部4の第2部分(内側部分)が対向する。具体的には、図11に示すように、第2見付面31の第1端面32に隣接する部位には、垂直部40の第2部分(内側部分)が対向し、第2見付面31の上端面34に隣接する部位には、上側水平部41の第2部分(内側部分)が対向し、第2見付面31の下端部35に隣接する部位には、下側水平部42の第2部分(内側部分)が対向する。
[C−1]第2実施形態
図23〜図25を参照しつつ、第2実施形態について説明する。上述の第1実施形態と第2実施形態との差異は、主として、第2扉体3の幅方向における回動支軸P2の位置、目板部8(含む気密ゴム9)の形状・構成である。第2実施形態では、第2扉体3の回動支軸P2は、第1端面32に寄った側に設けてあり、子扉用開口部O及び第2扉体3において、回動支軸P2を通る垂直線(回動軸芯)を挟む左右の第1部位、第2部位の面積比率が、上述の実施形態と異なる。目板部8は、気密ゴム9を挟んで一方が第1部分(固定部)8A、他方が第2部分(オーバーラップ部)8Bとなっているが、気密ゴム9の奥行寸法は、気密ゴム6、7の上側水平部61、71、下側水平部62、72の厚さ寸法と同じである。また、周縁部5の上側水平部51、下側水平部52の端部は、気密ゴム9の側面92まで達しており、傾斜縁(512、522)やプレート(513、523)を有しない。その他の構成については、第1実施形態に係る説明を援用することができる。目板部8の第2部分(オーバーラップ部)8Bと周縁部5の下側水平部52の先端の隙間から進入する光線において、第1扉体2及び第2扉体3の第2見付面21、31に対して最大角度で入射する光線は、目板部8の第2部分(オーバーラップ部)8Bの先端Aと、目板部8の第2部分(オーバーラップ部)8Bに対向する面の端部(下側水平部52の見付面の端部)Bとを結ぶ光線αである。図示の態様では、光線αは平面視において、第1扉体2の第1見付面20と第1側面26とで形成する角部Cを通っている。角部Cにおいては、第1扉体2の第1見付面20が第1扉体2の全高に亘って延びているため光線αよりも鋭角(より平行に近い)で入射する光線は、第2扉体2の第1側面26に遮られて第1空間側へ直進することがない。
図26を参照しつつ、第3実施形態について説明する。上述の第1実施形態と第3実施形態との差異は、第1実施形態では、周縁部4、5及び目板部8(含む気密ゴム9)が第1扉体2及び第2扉体3の第2見付面21、第2見付面31側に設けてあるのに対して、第3実施形態では、周縁部4、5及び目板部8(含む気密ゴム9)が、第1扉体2及び第2扉体3の第1見付面20、第2見付面30側に設けてある点である。図26に示すように、周縁部4の下側水平部42´は、第1扉体2の第1見付面20に設けてあり、閉鎖姿勢にある第2扉体3の第1見付面30に対向する(気密ゴム6の下側水平部62が第2扉体3の第1見付面30に密着する)。下側水平部42´の先端には目板部8が設けてある。周縁部5の下側水平部52´は、第2扉体3の第1見付面30に設けてあり、第2扉体3が閉鎖姿勢にある時に、第1扉体2の第1見付面20に対向する(気密ゴム7の下側水平部72が第1扉体2の第1見付面20に密着する)。周縁部4、5が設けられる側を第1扉体2及び第2扉体3の第2見付面21、第2見付面31から第1見付面20、第1見付面30に置き換えることによって、第1実施形態に係る説明を援用することができる。
図27を参照しつつ、第4施形態について説明する。上述の第1実施形態と第4実施形態との差異は、第1実施形態では、目板部8(含む気密ゴム9)が第1扉体2の周縁部4の上側水平部41の先端、下側水平部42の先端に設けてあるのに対して、第4実施形態では、目板部8(含む気密ゴム9)が第2扉体3の周縁部5(図27では、下側水平部52´´を示す)に設けてある点である。図27に示すように、第2扉体3の周縁部5の下側水平部52´´の端部には目板部8(含む気密ゴム9)が設けてあり、第2扉体3が閉鎖姿勢にある時に目板部8が第1扉体2の周縁部4の下側水平部42´´の端部に対向している。目板部(含む気密ゴム9)が設けられる側を第1扉体2の周縁部4から第2扉体3の周縁部5に置き換えることによって、第1実施形態に係る説明を援用することができる。
図28を参照しつつ、第5施形態について説明する。上述の第1実施形態と第5実施形態との差異は、第1実施形態では、第2扉体3の回動支軸P2を通る線(回動軸芯)が垂直線であるのに対して、第5実施形態では、第2扉体3の回動支軸P2を通る線(回動軸芯)が水平線である点である。回動支軸P2は、第2扉体3の高さの中央に対して偏倚した位置にある。図28に示すように、第1扉体2の周縁部4は、水平部40a、左右の垂直部40b、40cからなり、第2扉体3の周縁部5は、水平部50a、左右の垂直部50b、50cからなる。回動支軸P2を通る線(回動軸芯)が垂直線から水平線となり、それに伴う各要素の構成を置き換えることによって、第1実施形態に係る説明を援用することができる。
図29を参照しつつ、第6実施形態について説明する。上述の第1実施形態と第6実施形態との差異は、第1実施形態では、第2扉体3が可動区画体である第1扉体2に形成された子扉用開口部Oを開閉するのに対して、第6実施形態では、第2扉体3´は、第1空間と第2空間を区画する不動区画体(壁や固定パネルを含む)18に設けた開口部を開閉するものである点である。第2扉体3´は、閉鎖姿勢維持手段(ラッチによる係止等)によって閉鎖姿勢が維持され、閉鎖姿勢維持解除手段、例えばラッチ係止解除手段(ハンドル操作や押しボタン等の機械的解除、スイッチや無線信号に基づく電気的解除を含む)によって閉鎖姿勢維持を解除することで、第2扉体3´が差圧によって回動して、第1空間と第2空間の差圧を解消する。第1実施形態における子扉用開口部Oを当該開口部に置き換えることによって、第1実施形態に係る説明を援用することができる。
上述の実施形態では、目板部8は、周縁部4ないし周縁部5とは別体で用意されて、周縁部4ないし周縁部5に固定されているが、目板部8を周縁部4ないし周縁部5と一体形成してもよい。例えば、周縁部4の上側水平部41の先端、下側水平部42の先端に目板部8を一体形成してもよい。この場合、気密ゴム6の上側水平部61、下側水平部62と目板部8の気密ゴム9を一体形成してもよい。また、上述の説明において、「第1扉体2には、子扉用開口部Oの第1部位(回動軸芯を挟んで一側の部位)の周縁に沿って周縁部4が設けてり、第2扉体3には、第2扉体3の第2部位(回動軸芯を挟んで他側の部位)の周縁に沿って周縁部5が設けてある。」と記載しているが、周縁部4(気密ゴム6)の端部が第2部位まで延びたり、周縁部5(気密ゴム7)の端部が第1部位まで延びたりすることを排除するものではない。実際、本実施形態では、目板部8の気密ゴム9の位置は回動軸芯(回動支軸P2)からずれており、周縁部5の上側水平部51、下側水平部52の端部、気密ゴム7の上側水平部71、下側水平部72の端部は、回動軸芯(回動支軸P2)を越えて第1部位まで延びている。また、上述の実施形態において、第2扉体3は第1空間と第2空間を連通して差圧を緩和する回動体として記載しており、避難時等に人が通過する潜り戸として用いられることを意図していないが、第2扉体3が潜り戸として用いられることを排除するものではない。
2 第1扉体
20 第1見付面
21 第2見付面
28 上面(子扉用開口部の周面)
29 下面(子扉用開口部の周面)
3 第2扉体
30 第1見付面
31 第2見付面
4 周縁部(第1周縁部)
40 垂直部
41 上側水平部
42 下側水平部
400、410、420 ポケット
401、411、421 見付面
5 周縁部(第2周縁部)
50 垂直部
51 上側水平部
52 下側水平部
500、510、520 ポケット
501、511、521 見付面
6 気密ゴム(第1気密部材)
60 垂直部
61 上側水平部
62 下側水平部
7 気密ゴム(第2気密部材)
70 垂直部
71 上側水平部
72 下側水平部
8 目板部(覆い部)
8A 第1部分(固定部)
8B 第2部分(オーバーラップ部)
9 気密ゴム(端部気密要素)
O 子扉用開口部
P1 回動支軸
P2 回動支軸(回動軸芯)
Claims (7)
- 第1空間と第2空間の区画体に設けた開口部と、
前記開口部を閉鎖する閉鎖姿勢から回動することで、第1空間と第2空間を連通して差圧を緩和する回動体とを備え、
前記回動体は、回動軸芯を挟んで第1部位と第2部位とを有し、
前記開口部は、回動軸芯を挟んで第1部位と第2部位とを有し、回動体が閉鎖姿勢にある時には、開口部の第1部位に回動体の第1部位が位置し、開口部の第2部位に回動体の第2部位が位置し、
前記区画体は、前記開口部の第1部位に隣接して、閉鎖姿勢にある回動体の第1部位の見付面に対向する第1周縁部を有し、
前記回動体は、当該回動体が閉鎖姿勢にある時に、前記開口部の第2部位に隣接する区画体の見付面に対向する第2周縁部を有し、
第1周縁部の端部、第2周縁部の端部のいずれか一方の端部は、前記回動体が閉鎖姿勢にある時に、他方の端部の見付面に対向する覆い部を備えており、前記覆い部は、前記回動体が閉鎖姿勢にある時に、回動軸芯近傍において、当該回動体と前記開口部の周面との間に形成された隙間を覆う、
差圧緩和装置。 - 前記回動軸芯は、前記回動体の第1部位の見付面の面積と第2部位の見付面の面積が異なるように回動体の中央から偏倚している、請求項1に記載の差圧緩和装置。
- 前記回動体は、閉鎖姿勢にある回動体の回動を規制する閉鎖姿勢維持手段と、閉鎖姿勢からの回動体の回動を許容する閉鎖姿勢維持解除手段を備えている、請求項1、2いずれか1項に記載の差圧緩和装置。
- 前記回動体の回動角度は、回動角度規制手段により制限されている、請求項1〜3いずれか1項に記載の差圧緩和装置。
- 閉鎖姿勢からの回動時には、前記回動体の第1部位と第2部位のいずれか一方が第1空間、他方が第2空間に突出する、請求項1〜4いずれか1項に記載の差圧緩和装置。
- 前記区画体は主扉であり、前記開口部は前記主扉に形成された子扉用開口部であり、前記回動体は子扉である、請求項1〜5いずれか1項に記載の差圧緩和装置。
- 前記回動体の第1部位は前記主扉の戸先側に位置し、第2部位は前記主扉の戸尻側に位置し、前記第2部位の見付面の面積は前記第1部位の見付面の面積よりも大きい、請求項6に記載の差圧緩和装置。
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