JP6890056B2 - 温度検出装置及び誤差補正方法 - Google Patents

温度検出装置及び誤差補正方法 Download PDF

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Description

本発明は、温度検出装置及び誤差補正方法に関する。
特許文献1には、半導体チップに搭載されて所定の温度を測定する温度センサ回路及びそれの校正方法が記載されている。特許文献1の温度センサ回路は、温度に対して変化する特性を有する第1のモニタ電圧を生成する第1のモニタ電圧発生回路と、温度に対して第1のモニタ電圧と異なる変化量で変化する特性を有する第2のモニタ電圧を生成する第2のモニタ電圧発生回路と、第1のモニタ電圧と第2のモニタ電圧とを入力し両電圧の比較結果を出力する差動アンプ回路とを有する。差動アンプ回路は、比較結果を出力する第1の接続状態(通常状態)と、第1又は第2のモニタ電圧に差動アンプ回路のオフセット電圧を加算又は減算したオフセット付きモニタ電圧を出力する第2の接続状態(トリミング状態)のいずれかに切り替え可能な構成を有する。このため、高精度に検出温度のキャリブレーションを行うことができる。
特開2005−345426号公報
上記説明した特許文献1の温度センサ回路は、2つのモニタ電圧発生回路を有する必要があるため、当該温度センサ回路を設置するスペースが制約されており、部品点数の少ない簡単な構成が求められる場合には適用できない。
本発明の目的は、簡単な構成で精度の高い誤差補正が可能な温度検出装置及び誤差補正方法を提供することである。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、
温度変化によって電気抵抗値(例えば、後述の実施形態での電気抵抗値Rse)が変化する温度センサ(例えば、後述の実施形態での温度センサ101)と、所定の電気抵抗値(例えば、後述の実施形態での電気抵抗値R)を有する第1抵抗成分と、が直列に接続された温度検出回路(例えば、後述の実施形態での温度検出回路100)と、
所定温度環境下にある前記温度センサが示す電気抵抗値の統計上の平均値と等価の電気抵抗値(例えば、後述の実施形態での電気抵抗値R2)を有する第2抵抗成分と、前記所定の電気抵抗値を有する第3抵抗成分と、が直列に接続された誤差検出回路(例えば、後述の実施形態での誤差検出回路110)と、
前記温度検出回路及び前記誤差検出回路にそれぞれ所定電圧(例えば、後述の実施形態での電源電圧値V1)を印加する電源(例えば、後述の実施形態での電源PS)と、
前記温度センサにかかる第1電圧(例えば、後述の実施形態での電圧値Vse)及び前記第2抵抗成分にかかる第2電圧(例えば、後述の実施形態での電圧値VR2)に基づいて、前記温度センサが検出した温度の誤差を補正する処理部(例えば、後述の実施形態でのECU120)と、を備え、
前記処理部は、
前記第2電圧から、前記所定電圧の電圧値を特定する電源電圧特定部(例えば、後述の実施形態での電源電圧特定部151)と、
前記電源電圧特定部が特定した前記所定電圧の電圧値及び前記第1電圧から、前記温度センサの電気抵抗値を導出する抵抗導出部(例えば、後述の実施形態でのセンサ抵抗算出部153)と、
前記所定温度環境下の前記温度センサの電気抵抗値から、前記温度センサの電気抵抗値の前記平均値に対する偏差を判別する偏差判別部(例えば、後述の実施形態でのセンサバラつき度判別部155)と、
前記抵抗導出部が導出した前記温度センサの電気抵抗値、及び前記偏差判別部が判別した前記偏差から、誤差が補正された前記温度センサが検出した温度を導出する温度導出部(例えば、後述の実施形態でのセンサ温度導出部157)と、を有する、温度検出装置である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記偏差判別部は、前記処理部の外部からの実行指示(例えば、後述の実施形態での学習コマンド)があった際に動作する。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、
前記実行指示は、前記温度センサと前記処理部の組み合わせが新規に行われたとき、又は前記温度センサと前記処理部の組み合わせの少なくとも一部に変更が生じたときに行われる。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載の発明において、
前記偏差判別部に対する前記実行指示がない場合、
前記温度導出部は、前記抵抗導出部が導出した前記温度センサの電気抵抗値、及び前記偏差判別部が判別した最も新しい前記偏差から、誤差が補正された前記温度センサが検出した温度を導出する。
請求項5に記載の発明は、
温度変化によって電気抵抗値(例えば、後述の実施形態での電気抵抗値Rse)が変化する温度センサ(例えば、後述の実施形態での温度センサ101)と、所定の電気抵抗値(例えば、後述の実施形態での電気抵抗値R)を有する第1抵抗成分と、が直列に接続された温度検出回路(例えば、後述の実施形態での温度検出回路100)と、
所定温度環境下にある前記温度センサが示す電気抵抗値の統計上の平均値と等価の電気抵抗値(例えば、後述の実施形態での電気抵抗値R2)を有する第2抵抗成分と、前記所定の電気抵抗値を有する第3抵抗成分と、が直列に接続された誤差検出回路(例えば、後述の実施形態での誤差検出回路110)と、
前記温度検出回路及び前記誤差検出回路にそれぞれ所定電圧(例えば、後述の実施形態での電源電圧値V1)を印加する電源(例えば、後述の実施形態での電源PS)と、
前記温度センサにかかる第1電圧(例えば、後述の実施形態での電圧値Vse)及び前記第2抵抗成分にかかる第2電圧(例えば、後述の実施形態での電圧値VR2)に基づいて、前記温度センサが検出した温度の誤差を補正する処理部(例えば、後述の実施形態でのECU120)と、を備える温度検出装置が行う誤差補正方法であって、
前記処理部は、
前記第2電圧から、前記所定電圧の電圧値を特定する電源電圧特定工程と、
前記電源電圧特定工程で特定した前記所定電圧の電圧値及び前記第1電圧から、前記温度センサの電気抵抗値を導出する抵抗導出工程と、
前記所定温度環境下の前記温度センサの電気抵抗値から、前記温度センサの電気抵抗値の前記平均値に対する偏差を判別し偏差判別工程と、
前記抵抗導出工程で導出した前記温度センサの電気抵抗値及び前記偏差判別工程で判別した前記偏差から、誤差が補正された前記温度センサが検出した温度を導出する温度導出工程と、
を行う、誤差補正方法である。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、
前記偏差判別工程は、前記処理部の外部から前記処理部への実行指示があった際に行われる。
請求項7に記載の発明は、請求項5又は6に記載の発明において、
前記偏差判別工程は、前記温度センサと前記処理部の組み合わせが新規に行われたとき、又は前記温度センサと前記処理部の組み合わせの少なくとも一部に変更が生じたときに行われる。
請求項1の発明及び請求項5の発明によれば、温度センサの他に、温度センサと電源を共通とする簡単な構成の誤差検出回路を備え、処理部は、誤差検出回路から得られる情報等に基づき誤差が補正された、温度センサによる検出温度を導出する。補正される誤差には、温度センサにかかる第1電圧を処理部が読み込む際に生じる誤差と、温度センサが個体毎に有する電気抵抗値の偏差による誤差の2つが含まれる。前者の誤差は、電源電圧特定部によって特定された所定電圧の電圧値から温度センサの電気抵抗値が導出されるため、当該電気抵抗値では補正されている。また、後者の誤差は、偏差判別部によって判別された温度センサの個体偏差から温度が導出されるため、当該温度では補正されている。このように、誤差補正のために追加される構成要件は、抵抗成分によって構成された誤差検出回路のみであり、温度センサにかかる第1電圧を処理部が読み込む際に生じる誤差だけでなく、温度センサが個体毎に有する電気抵抗値の誤差も補正されるため、簡単な構成で精度の高い誤差補正を行うことができる。
請求項2の発明及び請求項6の発明によれば、偏差判別部は、外部からの実行指示があった際に動作するため、温度センサ個体毎の電気抵抗値の統計上の平均値に対する偏差を更新できる。
請求項3の発明及び請求項7の発明によれば、温度センサ個体毎の電気抵抗値の統計上の平均値に対する偏差は、温度センサと処理部の組み合わせが新規に行われたとき、又は温度センサと処理部の組み合わせの少なくとも一部に変更が生じたときに更新される。このため、温度検出装置が製造されたときには上記偏差を新たに判別でき、温度センサ及び処理部の少なくとも一方が交換されたときにも上記偏差を再度判別できる。
請求項4の発明によれば、偏差判別部は実行指示がなければ上記偏差を判別しないが、温度導出部は、偏差判別部が判別した最も新しい偏差に基づいて補正された温度を導出する。このため、温度検出装置の処理部における処理負荷を軽減しつつ、誤差補正を行うこともできる。
一実施形態の温度検出装置の全体構成を示す概念図である。 (a)〜(c)は温度検出装置のECUが利用するマップの一例を示す図である。 温度検出装置が行う誤差補正方法を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
HEV(Hybrid Electrical Vehicle)やEV(Electrical Vehicle)、FCV(Fuel Cell Vehicle)等の車両は、駆動源としての回転電機を有する。回転電機は、ロータと、ロータの径方向外側に僅かな隙間を介して対向配置されるステータとを備える。回転電機は、ステータのティースに巻回された巻線に通電することでロータが回転するように構成されている。回転電機の特性は温度によって異なる。温度が上昇すると、例えば巻線の抵抗値が上昇し、回転電機が永久磁石埋め込み型である場合には永久磁石の磁力が低下する。このため、回転電機の温度上昇を抑制するために、冷却液等の冷媒が回転電機に供給される。また、冷媒の温度を測定する温度センサが設けられ、温度センサが検出した値に応じて回転電機の出力制限等の制御が行われる。但し、温度センサの検出値には、誤差が含まれる。当該誤差は、回転電機の制御に係る精度に影響するため、検出値の補正を行うことが望ましい。
温度センサの検出値に誤差が含まれる要因は主に2つある。1つ目の要因による誤差は、回転電機の制御等を行うECU(Electronic Control Unit)が温度センサの検出値を読み込む際に行われるAD(Analogue to Digital)変換の際に生じる。また、温度センサがサーミスタである場合、サーミスタを構成する抵抗成分の電気抵抗値が温度によって変化する。しかし、サーミスタの電気抵抗値は個体毎にバラつきがある。当該電気抵抗値のバラつきが、2つ目の要因による誤差となる。
本実施形態では、温度センサの検出値に含まれるこれら2種類の誤差を補正する温度検出装置と誤差補正方法について説明する。
図1は、本実施形態の温度検出装置の全体構成を示す概念図である。図1に示すように、本実施形態の温度検出装置は、温度検出回路100と、誤差検出回路110と、電源PSと、ECU120とを備える。
温度検出回路100は、温度センサ101と、電気抵抗値Rを有する第1抵抗素子とが直列に接続された構成を有する。温度センサ101は、例えばサーミスタであり、温度センサ101を構成する抵抗成分の電気抵抗値Rseが温度変化によって変化する。なお、温度センサ101の電気抵抗値Rseには個体毎のバラつき(偏差)がある。
誤差検出回路110は、電気抵抗値R2を有する第2抵抗素子と、電気抵抗値Rを有する第3抵抗素子とが直列に接続された構成を有する。第2抵抗素子の電気抵抗値R2は、所定温度(例えば、30℃)の環境下にあるときの温度センサ101を構成する抵抗成分の電気抵抗値Rseの統計上の平均値に等しい。すなわち、上述したように、温度センサ101の電気抵抗値Rseには個体毎のバラつき(偏差)があるが、第2抵抗素子の電気抵抗値R2は、温度センサ101が所定温度の環境下にあるときの、温度センサ101毎に偏差を有する電気抵抗値Rseの平均値に等しい。また、第3抵抗素子の抵抗値は、温度検出回路100を構成する第1抵抗素子の抵抗値に等しい。
電源PSは、温度検出回路100及び誤差検出回路110にそれぞれ電圧値(電源電圧値)V1の電源電圧を印加する。温度検出回路100及び誤差検出回路110には共通の電源電圧が印加される。
ECU120は、温度検出回路100の温度センサ101にかかる電圧値Vse及び誤差検出回路110の第2抵抗素子にかかる電圧値VR2に基づいて、誤差が補正された温度センサ101が検出した温度を導出する。図1に示すように、ECU120は、電源電圧特定部151と、センサ抵抗算出部153と、センサバラつき度判別部155と、センサ温度導出部157とを有する。
電源電圧特定部151は、誤差検出回路110の第2抵抗素子にかかる電圧値VR2を取得する。電源電圧特定部151は、取得した電圧値VR2と図2(a)に示す第1マップから、電源PSの電源電圧値V1を特定する。なお、電源電圧特定部151は、第1マップの代わりに、電圧値VR2を変数に含む下記式(1)を用いても良い。
V1=(R+R2)/R2・VR2 …(1)
センサ抵抗算出部153は、温度検出回路100の温度センサ101にかかる電圧値Vseを取得する。センサ抵抗算出部153は、電源電圧特定部が特定した電源電圧値V1及び取得した電圧値Vseから、下記式(2)を用いて温度センサ101の電気抵抗値Rseを算出する。
Rse=Vse/(V1−Vse)・R …(2)
センサ抵抗算出部153が上記のようにして算出する温度センサ101の電気抵抗値Rseは、電源電圧特定部151が特定した電源電圧値V1に基づくため、温度センサ101の検出値をAD変換する際に生じる誤差が補正された値である。
センサバラつき度判別部155は、ECU120の外部から学習コマンドが入力されたときに限り、センサ抵抗算出部153が算出した電気抵抗値Rseと図2(b)に示す第2マップから、温度センサ101の電気抵抗値Rseの統計上の平均値に対する偏差を示すバラつき度を判別する。センサバラつき度判別部155が判別したバラつき度は、ECU120の図示しないキャッシュメモリ等に格納される。
センサバラつき度判別部155に入力される学習コマンドは、少なくとも温度センサ101が所定温度(例えば、30℃)の環境下にあるときに、ECU120の外部から入力される。したがって、このときセンサ抵抗算出部153が算出する温度センサ101の電気抵抗値Rseが、誤差検出回路110の第2抵抗素子の電気抵抗値R2に近いほど、当該電気抵抗値Rseの偏差は小さく、バラつき度は0に近い。また、学習コマンドは、本実施形態の温度検出装置が製造されたために、温度センサ101とECU120の組み合わせが新規に行われた際や、温度センサ101及びECU120の少なくとも一方が交換されたため、温度センサ101とECU120の組み合わせの少なくとも一部に変更が生じた際に、少なくとも温度センサ101が上記所定温度の環境下であるときに入力される。
センサ温度導出部157は、センサ抵抗算出部153が算出した温度センサ101の電気抵抗値Rseと、センサバラつき度判別部155が判別したバラつき度と、図2(c)に示す第3マップから、温度センサ101が検出した温度を導出する。センサ温度導出部157が導出する温度は、センサ抵抗算出部153が導出した温度センサ101の電気抵抗値Rseに基づくため、温度センサ101の検出値をAD変換する際に生じる誤差が補正された値である。さらに、センサ温度導出部157が導出する温度は、温度センサ101の電気抵抗値Rseのバラつき度に基づくため、温度センサ101の個体毎のバラつきによる誤差が補正された値である。なお、学習コマンドが入力されていないタイミングでの温度の導出は、センサバラつき度判別部155が判別した最も新しいバラつき度に基づいて行われる。当該最も新しいバラつき度は、ECU120のキャッシュメモリ等に格納されている。
次に、温度検出装置のECU120が行う誤差補正方法について、図3のフローチャートを参照して詳細に説明する。
図2に示すように、ECU120の電源電圧特定部151は、誤差検出回路110の第2抵抗素子にかかる電圧値VR2を取得する(ステップS101)。次に、電源電圧特定部151は、ステップS101で取得した電圧値VR2と図2(a)に示す第1マップから、電源PSの電源電圧値V1を特定する(ステップS103)。次に、ECU120のセンサ抵抗算出部153は、温度検出回路100の温度センサ101にかかる電圧値Vseを取得する(ステップS105)。次に、センサ抵抗算出部153は、ステップS103で特定した電源電圧値V1及びステップS105で取得した電圧値Vseから、上述した式(2)を用いて温度センサ101の電気抵抗値Rseを算出する(ステップS107)。
次に、ECU120のセンサバラつき度判別部155は、学習コマンドが入力されたか否かを判断し(ステップS109)、学習コマンドが入力された場合はステップS111に進み、入力されていない場合はステップS115に進む。ステップS111では、センサバラつき度判別部155は、ステップS107で算出した温度センサ101の電気抵抗値Rseと図2(b)に示す第2マップから、電気抵抗値Rseのバラつき度を判別する。次に、ECU120のセンサ温度導出部157は、ステップS107で算出した温度センサ101の電気抵抗値Rseと、ステップS111で判別した電気抵抗値Rseのバラつき度と、図2(c)に示す第3マップから、温度センサ101が検出した温度を導出する(ステップS113)。
一方、ステップS115では、ECU120のセンサ温度導出部157は、ステップS107で算出した温度センサ101の電気抵抗値Rseと、ステップS111で過去に判別してECU120のキャッシュメモリに格納された、電気抵抗値Rseの最新のバラつき度と、図2(c)に示す第3マップから、温度センサ101が検出した温度を導出する。
以上説明したように、本実施形態の温度検出装置は、温度センサ101を含む温度検出回路100の他に、温度検出回路100と電源PSを共通とする簡単な構成の誤差検出回路110を備える。また、ECU120は、誤差検出回路110から得られる情報等に基づき誤差が補正された、温度センサ101による検出温度を導出する。補正される誤差には、温度センサ101にかかる電圧値VseをECU120が読み込む際に行われるAD変換の際に生じる誤差と、温度センサ101が個体毎に有する電気抵抗値Rseの統計上の偏差(バラつき)による誤差の2つが含まれる。前者の誤差は、電源電圧特定部151によって特定された電源電圧値V1から第2抵抗素子の電気抵抗値Rseが導出されるため、当該電気抵抗値Rseでは補正されている。また、後者の誤差は、センサバラつき度判別部によって判別された温度センサ101のバラつき度から温度が導出されるため、当該温度では補正されている。このように、誤差補正のために追加される構成要件は、2つの抵抗素子によって構成された誤差検出回路110のみであり、温度センサ101にかかる電圧値VseをECU120が読み込む際に生じる誤差だけでなく、温度センサ101が個体毎に有する電気抵抗値Rseの偏差(バラつき)による誤差も補正されるため、簡単な構成で精度の高い誤差補正を行うことができる。
また、センサバラつき度判別部155は、ECU120の外部から学習コマンドが入力されると動作するため、適宜、学習コマンドが入力されることによって、温度センサ101が個体毎に有する電気抵抗値Rseの統計上の偏差を更新できる。また、学習コマンドは、温度センサ101とECU120の組み合わせが新規に行われたとき、又は温度センサ101とECU120の組み合わせの少なくとも一部に変更が生じたときに更新される。このため、温度検出装置が製造されたときには温度センサ101のバラつき度を新たに判別でき、温度センサ101及びECU120の少なくとも一方が交換されたときにも上記バラつき度を再度判別できる。
さらに、センサバラつき度判別部155は学習コマンドが入力されなければ動作しないが、センサ温度導出部157は、センサバラつき度判別部155が判別した最も新しいバラつき度に基づいて補正された温度を導出する。このため、温度検出装置のECU120における処理負荷を軽減しつつ、誤差補正を行うこともできる。
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。
100 温度検出回路
101 温度センサ
110 誤差検出回路
120 ECU
151 電源電圧特定部
153 センサ抵抗算出部
155 センサバラつき度判別部
157 センサ温度導出部
PS 電源

Claims (7)

  1. 温度変化によって電気抵抗値が変化する温度センサと、所定の電気抵抗値を有する第1抵抗成分と、が直列に接続された温度検出回路と、
    所定温度環境下にある前記温度センサが示す電気抵抗値の統計上の平均値と等価の電気抵抗値を有する第2抵抗成分と、前記所定の電気抵抗値を有する第3抵抗成分と、が直列に接続された誤差検出回路と、
    前記温度検出回路及び前記誤差検出回路にそれぞれ所定電圧を印加する電源と、
    前記温度センサにかかる第1電圧及び前記第2抵抗成分にかかる第2電圧に基づいて、前記温度センサが検出した温度の誤差を補正する処理部と、を備え、
    前記処理部は、
    前記第2電圧から、前記所定電圧の電圧値を特定する電源電圧特定部と、
    前記電源電圧特定部が特定した前記所定電圧の電圧値及び前記第1電圧から、前記温度センサの電気抵抗値を導出する抵抗導出部と、
    前記所定温度環境下の前記温度センサの電気抵抗値から、前記温度センサの電気抵抗値の前記平均値に対する偏差を判別する偏差判別部と、
    前記抵抗導出部が導出した前記温度センサの電気抵抗値、及び前記偏差判別部が判別した前記偏差から、誤差が補正された前記温度センサが検出した温度を導出する温度導出部と、を有する、温度検出装置。
  2. 請求項1に記載の温度検出装置であって、
    前記偏差判別部は、前記処理部の外部からの実行指示があった際に動作する、温度検出装置。
  3. 請求項2に記載の温度検出装置であって、
    前記実行指示は、前記温度センサと前記処理部の組み合わせが新規に行われたとき、又は前記温度センサと前記処理部の組み合わせの少なくとも一部に変更が生じたときに行われる、温度検出装置。
  4. 請求項2又は3に記載の温度検出装置であって、
    前記偏差判別部に対する前記実行指示がない場合、
    前記温度導出部は、前記抵抗導出部が導出した前記温度センサの電気抵抗値、及び前記偏差判別部が判別した最も新しい前記偏差から、誤差が補正された前記温度センサが検出した温度を導出する、温度検出装置。
  5. 温度変化によって電気抵抗値が変化する温度センサと、所定の電気抵抗値を有する第1抵抗成分と、が直列に接続された温度検出回路と、
    所定温度環境下にある前記温度センサが示す電気抵抗値の統計上の平均値と等価の電気抵抗値を有する第2抵抗成分と、前記所定の電気抵抗値を有する第3抵抗成分と、が直列に接続された誤差検出回路と、
    前記温度検出回路及び前記誤差検出回路にそれぞれ所定電圧を印加する電源と、
    前記温度センサにかかる第1電圧及び前記第2抵抗成分にかかる第2電圧に基づいて、前記温度センサが検出した温度の誤差を補正する処理部と、を備える温度検出装置が行う誤差補正方法であって、
    前記処理部は、
    前記第2電圧から、前記所定電圧の電圧値を特定する電源電圧特定工程と、
    前記電源電圧特定工程で特定した前記所定電圧の電圧値及び前記第1電圧から、前記温度センサの電気抵抗値を導出する抵抗導出工程と、
    前記所定温度環境下の前記温度センサの電気抵抗値から、前記温度センサの電気抵抗値の前記平均値に対する偏差を判別し偏差判別工程と、
    前記抵抗導出工程で導出した前記温度センサの電気抵抗値及び前記偏差判別工程で判別した前記偏差から、誤差が補正された前記温度センサが検出した温度を導出する温度導出工程と、
    を行う、誤差補正方法。
  6. 請求項5に記載の誤差補正方法であって、
    前記偏差判別工程は、前記処理部の外部から前記処理部への実行指示があった際に行われる、誤差補正方法。
  7. 請求項5又は6に記載の誤差補正方法であって、
    前記偏差判別工程は、前記温度センサと前記処理部の組み合わせが新規に行われたとき、又は前記温度センサと前記処理部の組み合わせの少なくとも一部に変更が生じたときに行われる、誤差補正方法。
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