JP6888544B2 - 経路切換制御装置 - Google Patents

経路切換制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6888544B2
JP6888544B2 JP2017252326A JP2017252326A JP6888544B2 JP 6888544 B2 JP6888544 B2 JP 6888544B2 JP 2017252326 A JP2017252326 A JP 2017252326A JP 2017252326 A JP2017252326 A JP 2017252326A JP 6888544 B2 JP6888544 B2 JP 6888544B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotation speed
output shaft
pressure
continuously variable
gear
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017252326A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019116955A (ja
Inventor
諭 加藤
諭 加藤
進 守友
進 守友
戸倉 隆明
隆明 戸倉
正和 尾渡
正和 尾渡
典弘 塚本
典弘 塚本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2017252326A priority Critical patent/JP6888544B2/ja
Publication of JP2019116955A publication Critical patent/JP2019116955A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6888544B2 publication Critical patent/JP6888544B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect

Landscapes

  • Control Of Transmission Device (AREA)

Description

本発明は、経路切換制御装置に関する。
特許文献1には、有段変速機構による第1トルク伝達経路と、無段変速機(CVT)による第2トルク伝達経路と、有段変速機構と車両の駆動輪との間のトルク伝達経路を断接するシンクロ機構と、を有し、ギヤモード走行時にはシンクロ機構を係合し、ベルトモード走行時にはシンクロ機構を解放することにより、第1トルク伝達経路と第2トルク伝達経路との間でトルク伝達経路を切換る発進ギヤ付きベルト式無段変速機(WCVT)を備える車両が記載されている。特許文献1に記載された技術においては、停車時にCVT経路からギヤ経路にダウンシフトを行う際に、回転数センサによって検出したWCVTの出力軸または入力軸の回転数から、クラッチツークラッチ変速の進行状況を判断しながら、ダウンシフト制御を行っている。
特開2015−105708号公報
しかしながら、車両の車速が低い低車速の場合などにおいては、回転数センサによる回転数の検出が困難になることがある。回転数センサによる回転数の検出が困難になると、ベルト式無段変速機の入力軸または出力軸の回転数を検出できないため、クラッチの係合圧力の制御を適切に行うことが困難になる。一方、ダウンシフト制御を行わない場合には、次に発進する際の発進時の駆動力、すなわち発進性能を確保することが困難になる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、回転数を考慮した係合圧力の制御を実行できないダウンシフト制御を最小限にするとともに、次に発進する際の駆動力を確保して発進性能を確保できる経路切換制御装置を提供することにある。
上述した課題を解決し、上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る経路切換制御装置は、入力軸と出力軸との間の動力伝達経路に、変速比を連続的に変更する無段変速機と、変速比を変更するギヤ変速機構とが、並列に設けられ、前記入力軸から入力されたトルクを、前記無段変速機を介して前記出力軸に伝達する無段変速モードと、前記ギヤ変速機構を介して前記出力軸に伝達するギヤモードとを、前記無段変速機と前記ギヤ変速機構とにそれぞれ対応させて設けられた複数の前進用クラッチの係合および解放の組み合わせによって、選択的に切り換え可能に構成された経路切換制御装置であって、前記無段変速モードによる走行中に車速が所定の車速以下、前記無段変速機における変速比が所定の変速比以上、かつ前記出力軸の回転数が所定の回転数以上である場合に、前記出力軸の回転数に基づいて前記無段変速機における変速の進行度を判断しつつ、ダウンシフトを行い、前記出力軸の回転数が所定の回転数未満である場合に、前記出力軸の回転数に基づく前記無段変速機における変速の進行度を判断することなく、前記ダウンシフトを行う制御部を備えることを特徴とする。
本発明に係る経路切換制御装置によれば、無段変速機のベルト変速比が所定変速比以上の場合には、出力軸または入力軸の回転数が小さい場合であっても、ダウンシフト制御を行うことによって、回転数を考慮した係合圧力の制御を実行できないダウンシフト制御を最小限にするとともに、次に発進する際の駆動力を確保して発進性能を確保することが可能となる。
図1は、本発明の一実施形態における車両、ならびに油圧系統および制御系統の要部を示す構成図である。 図2は、本発明の一実施形態による制御方法を説明するためのフローチャートである。 図3は、本発明の一実施形態によるコーストダウン制御方法におけるイナーシャ相開始判定前に回転数の条件が成立した場合を説明するためのタイミングチャートである。 図4は、本発明の一実施形態によるコーストダウン制御方法におけるイナーシャ相開始判定後に回転数の条件が成立した場合を説明するためのタイミングチャートである。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、以下の一実施形態の全図においては、同一または対応する部分には同一の符号を付す。また、本発明は以下に説明する一実施形態によって限定されるものではない。
まず、本発明の一実施形態による車両の経路切換制御装置について説明する。図1は、この一実施形態における車両、ならびに油圧系統および制御系統の要部を示す構成図である。なお、図1においては、互いに平行な複数の軸が一平面内に位置するように展開して示している。図1に示すように、動力伝達装置10は、フロントエンジン・フロントドライブ(FF)型車両に好適に採用される。動力伝達装置10において、走行用の動力源としてのエンジン12の出力は、トルクコンバータ14から自動変速機16を介して差動歯車装置18に伝達され、左右の駆動輪20L,20Rに分配される。トルクコンバータ14は、エンジン12のクランク軸に連結されたポンプ翼車14p、および自動変速機16の入力軸22に連結されたタービン翼車14tを備える。トルクコンバータ14は、流体を介して動力伝達を行うとともに、ロックアップクラッチ15を介して直結可能に構成されている。ポンプ翼車14pには機械式オイルポンプ74が設けられている。機械式オイルポンプ74は、エンジン12により回転駆動されて油圧を出力することにより、破線で示す油圧制御回路70の油圧源として用いられる。
自動変速機16は、入力軸22、ベルト式無段変速機24、前後進切換装置26、ギヤ変速機構28、出力軸30、および減速歯車装置32を備える。入力軸22は、トルクコンバータ14の出力回転部材であるタービン軸と一体的に設けられている。ベルト式無段変速機24は、入力軸22に連結されている。前後進切換装置26およびギヤ変速機構28は、入力軸22に連結されてベルト式無段変速機24と並列に設けられている。出力軸30および減速歯車装置32は、ベルト式無段変速機24およびギヤ変速機構28の共通の出力回転部材である。減速歯車装置32の小径ギヤ34が差動歯車装置18のリングギヤ36と噛合している。ギヤ変速機構28は歯車伝達機構に相当する。このように構成された自動変速機16においては、エンジン12の出力が、トルクコンバータ14からベルト式無段変速機24を介して出力軸30に伝達される。または、エンジン12の出力が、ベルト式無段変速機24を介することなく、前後進切換装置26およびギヤ変速機構28を介して出力軸30に伝達される。出力軸30に伝達された駆動力は、減速歯車装置32および差動歯車装置18を介して、左右の駆動輪20L,20Rに伝達される。
この一実施形態による自動変速機16は、第1動力伝達経路TPlおよび第2動力伝達経路TP2を備える。第1動力伝達経路TPlは、エンジン12の出力を入力軸22から前後進切換装置26およびギヤ変速機構28を介して出力軸30に伝達する。第2動力伝達経路TP2は、エンジン12の出力を入力軸22からベルト式無段変速機24を介して出力軸30に伝達する。第1動力伝達経路TP1と第2動力伝達経路TP2とは、車両の走行状態に応じて切り換えられる。自動変速機16は、第1動力伝達経路TPlにおける動力伝達を接続および遮断(以下、断接)する第1断接装置としての前進用クラッチCl、および第2動力伝達経路TP2における動力伝達を断接する第2断接装置としてのCVT走行用クラッチC2を備える。第1動力伝達経路TPlには、さらに前進用クラッチC1、およびギヤ変速機構28に対して直列に、具体的にはそれらよりも下流側に、噛合式伝達装置として噛合式クラッチCsが設けられている。
前後進切換装置26は、ダブルピニオン型の遊星歯車装置を主体として構成されている。前後進切換装置26は、キャリア26cが入力軸22に一体的に連結され、サンギヤ26sが入力軸22に対して同軸に相対回転可能に配設された小径ギヤ42に連結されている。一方、リングギヤ26rが後進用ブレーキB1を介して選択的に回転停止されるとともに、キャリア26cおよびサンギヤ26sが前進用クラッチC1を介して選択的に連結される。前進用クラッチClが係合されるとともに後進用ブレーキB1が解放されると、入力軸22が小径ギヤ42に直結されて、前進用動力伝達状態が成立する。一方、後進用ブレーキB1が係合されるとともに前進用クラッチC1が解放されると、小径ギヤ42は入力軸22に対して逆方向に回転して、後進用動力伝達状態が成立する。前進用クラッチC1および後進用ブレーキB1がともに解放されると、動力伝達を遮断するニュートラル状態になる。前進用クラッチC1および後進用ブレーキB1はいずれも、複数の摩擦材が油圧シリシダによって摩擦係合される多板式の摩擦係合装置である。摩擦係合装置においては、油圧シリンダに供給されるC1係合油圧Pc1およびB1係合油圧Pb1が、油圧作動制御部72に設けられたリニアソレノイドバルブなどによってそれぞれ調圧制御され、係合力である伝達トルク容量が連続的に調整される。
ギヤ変速機構28は、小径ギヤ42と、カウンタ軸44に相対回転不能に設けられて小径ギヤ42と噛み合わされた大径ギヤ46と、カウンタ軸44に対して同軸に相対回転可能に設けられた小径のアイドラギヤ48とを備える。カウンタ軸44とアイドラギヤ48との間に、噛合式クラッチCsが設けられ、カウンタ軸44とアイドラギヤ48との間の動力伝達が断接される。噛合式クラッチCsは、シンクロナイザリングなどのシンクロメッシュ機構(同期機構)を備える。クラッチハブスリーブ50が、Cs切換用油圧アクチュエータ52によって図中左方向である接続方向に移動させられると、シンクロナイザリングを介してアイドラギヤ48がカウンタ軸44と同期回転可能になる。クラッチハブスリーブ50がさらに移動されると、クラッチハブスリーブ50の内周面に設けられたスプライン歯を介してアイドラギヤ48がカウンタ軸44に連結される。Cs切換用油圧アクチュエータ52は油圧シリンダであるが、電動モータによって回転駆動される送りねじ機構などを用いてクラッチハブスリーブ50を移動させることもできる。
上述したアイドラギヤ48は、出力軸30に設けられた大径ギヤ58と噛合している。アイドラギヤ48は、前進用クラッチC1および後進用ブレーキB1の一方が係合され、かつ噛合式クラッチCsが接続されることにより、エンジン12の出力が入力軸22から前後進切換装置26、ギヤ変速機構28、アイドラギヤ48、および大径ギヤ58を順次経由して出力軸30に伝達され、第1動力伝達経路TP1が成立する。なお、小径のアイドラギヤ48と大径ギヤ58との間においても変速(減速)が行なわれ、アイドラギヤ48および大径ギヤ58を含めて、ギヤ変速機構28が構成されているとみなすこともできる。
ベルト式無段変速機24は、入力軸22に設けられた有効径が可変のプライマリプーリ60と、出力軸30と同軸のプーリ回転軸62に設けられた有効径が可変のセカンダリプーリ64と、一対の可変プーリ60,64の間に巻き掛けられた伝動ベルト66とを備える。一対の可変プーリ60,64と伝動ベルト66との間の摩擦を介して動力伝達が行われる。一対の可変プーリ60,64はそれぞれ、V溝幅を変更する推力を付与する油圧アクチュエータとして油圧シリンダ60c,64cを備える。例えば、油圧制御回路70の油圧作動制御部72によって、油圧シリンダ60cに供給されるプライマリ油圧Ppriが制御され、可変プーリ60,64のV溝幅がともに変更して、伝動ベルト66の掛かり径(有効径)が変更され、変速比γ2が連続的に変更される。また、油圧作動制御部72によって、油圧シリンダ64cに供給されるセカンダリ油圧Psecが調圧制御されて、伝動ベルト66が滑りを生じないようにベルト挟圧力が調整される。
ギヤ変速機構28のギヤ比などによって定まる第1動力伝達経路TP1の変速比γ1は、第2動力伝達経路TP2の変速比γ2の最大値(最大変速比γ2max)よりも大きい。例えば、車両発進時や高負荷走行時に第1動力伝達経路TP1が用いられ、車速Vの上昇や要求駆動力の減少などに伴って第2動力伝達経路TP2に切り換えられる。車両停止時には、次の発進に備えてコーストダウン制御によって第1動力伝達経路TP1に切り換えられる。変速比γ1、γ2は、出力軸30の回転数(出力回転数)Noに対するタービン回転数Ntの比(Nt/No)で、変速比γ1,γ2maxはそれぞれ1.0より大きく、入力軸22に対して出力軸30が減速回転させられる。タービン回転数Ntは、入力軸22の回転数(入力回転数)と一致する。
出力軸30は、プーリ回転軸62に対して同軸に相対回転可能に配設されており、その出力軸30とセカンダリプーリ64との間に設けられた前記CVT走行用クラッチC2により、それ等の出力軸30とセカンダリプーリ64との間の動力伝達が断接される。このCVT走行用クラッチC2が係合させられると、エンジン12の出力が入力軸22からベルト式無段変速機24を経由して出力軸30に伝達されるようになり、第2動力伝達経路TP2が成立させられる。ベルト式無段変速機24の出力側に設けられたCVT走行用クラッチC2は、複数の摩擦材が油圧シリンダによって摩擦係合させられる多板式の摩擦係合装置であり、その油圧シリンダに供給されるC2係合油圧Pc2が、油圧作動制御部72に設けられたリニアソレノイドバルブ等によって調圧制御されることにより、その係合力すなわち伝達トルク容量が連続的に調整される。
油圧作動制御部72は、油路を切り換える電磁式切換弁や油圧を制御するリニアソレノイドバルブなどの電磁式油圧制御弁等が設けられたバルブボデーなどで、電子制御装置80によって切換弁や油圧制御弁が電気的に制御される。これにより、プライマリ油圧Ppri、セカンダリ油圧Psec、C1係合油圧Pc1、C2係合油圧Pc2、B1係合油圧Pb1などが調圧制御される。Cs切換用油圧アクチュエータ52を介してクラッチハブスリーブ50が軸方向に移動されて、噛合式クラッチCsが断接される。油圧制御回路70には、機械式オイルポンプ74の他に、必要に応じて電動式オイルポンプが設けられる。または機械式オイルポンプ74を設けることなく、電動式オイルポンプのみで油圧を確保することもできる。
このような車両用の動力伝達装置10は、エンジン12の出力制御やベルト式無段変速機24の変速制御、第1動力伝達経路TP1および第2動力伝達経路TP2の切換制御などを行なうコントローラとして電子制御装置(ECU)80を備える。電子制御装置80は、CPU、ROM、RAM、および入出力インターフェースなどを有する、いわゆるマイクロコンピュータを含んで構成されている。電子制御装置80は、RAMの一時記憶機能を利用しつつ、ROMにあらかじめ記憶されたプログラムに従って、信号処理を実行し、必要に応じて、エンジン制御用、変速制御用などに分けて複数の電子制御装置を用いて構成される。
電子制御装置80は、エンジン回転数センサ82、タービン回転数センサ84、出力回転数センサ86、アクセル操作量センサ88などと接続されている。電子制御装置80には、エンジン回転数Ne、入力回転数であるタービン回転数Nt、車速Vに対応する出力軸30の回転数No、およびアクセルペダルの操作量(アクセル操作量)Accを表す信号など、各種の制御に必要な種々の情報が供給される。エンジン回転数センサ82、タービン回転数センサ84、および出力回転数センサ86は、例えば電磁誘導作用による起電力によってパルスを発生する電磁ピックアップなどで、回転数が遅くなると起電力が低下し、パルスを発生し難くなる。回転数センサ82,84,86として、ホール素子型や光電式等の他の回転数センサを採用してもよい。出力回転数センサ86は、出力軸30の回転数(出力回転数No)に対応する他の部位、例えば減速歯車装置32の小径ギヤ34や差動歯車装置18のリングギヤ36等の回転数を、出力回転数として検出しても良い。
電子制御装置80は、第1動力伝達経路TP1および第2動力伝達経路TP2の経路切換制御に関して、経路切換制御部90を機能的に備える。経路切換制御部90は、前進走行時に前進用クラッチC1およびCVT走行用クラッチC2の一方を係合させるとともに、他方を解放するクラッチツークラッチ変速によって、あらかじめ定められた切換条件に従って、第1動力伝達経路TP1と第2動力伝達経路TP2とを切り換える。切換条件は、例えば車速Vやアクセル操作量Acc等の運転状態をパラメータとしてあらかじめ定められている。この一実施形態においては、車両の車速Vが高い場合や要求駆動力が小さい場合に第2動力伝達経路TP2が用いられ、車両発進時や高負荷走行時に第1動力伝達経路TP1に切り換えられる。経路切換制御装置としての経路切換制御部90は、コーストダウン制御部92を機能的に備える。コーストダウン制御部92は、図2に示すフローチャートに従って制御処理を行う。
次に、以上のように構成された車両における経路切換制御装置による制御方法について説明する。図2は、この経路切換制御装置の制御方法を示すフローチャートである。この一実施形態による経路切換制御装置の制御方法は、車両が第2動力伝達経路TP2による無段変速モード走行(ベルトモード走行)から、第1動力伝達経路TP1によるギヤ変速機構28による走行(ギヤモード走行)に切り換えられる。すなわち、車両がベルトモード走行をしている間に、車速Vがコーストダウン制御に入る所定の車速以下になり、コーストダウン制御によってギヤモード走行に切り換えられたりベルトモードで停止されたりする場合を想定する。車速Vがコーストダウン制御に入る所定の車速以下になった段階において、図2に示すフローチャートが開始される。
図2に示すように、ステップST1において経路切換制御部90は、ベルト式無段変速機24の変速比γ2、すなわち第2動力伝達経路TP2の変速比γ2が所定値A以上であるか否かを判定する。ここで、比較される所定値Aは、ベルト式無段変速機24の最大変速比γ2maxであっても、最大変速比γ2max未満の所定の変速比γ2t(γ2t<γ2max)であっても良い。経路切換制御部90が、ベルト式無段変速機24の変速比が所定値A以上であると判断した場合(ステップST1:Yes)、ステップST2に移行する。
ステップST2において経路切換制御部90は、出力軸30の回転数が所定値B以上であるか否かを判定する。経路切換制御部90が、出力軸30の回転数は所定値B以上であると判断した場合(ステップST2:Yes)、ステップST3に移行する。
ステップST3においては、コーストダウン制御が行われる。ステップST3におけるコーストダウン制御は、従来公知のコーストダウン制御である。すなわち、経路切換制御部90は、出力軸30の回転数Noに基づいて、ベルト式無段変速機24における変速の進行度を判断しつつ、クラッチツークラッチ変速によってダウンシフト制御を行う。具体的に、経路切換制御部90が、出力回転数センサ86によって検出された出力軸30の回転数に基づいて、クラッチツークラッチ変速の進行状況を判断しながら、動力伝達経路を第2動力伝達経路TP2から第1動力伝達経路TP1に切り換えるダウンシフト制御を行っている。その後、ステップST4に移行して、第1動力伝達経路TP1に切り換えられた状態で、車両が停止することによりギヤモード走行が終了する。この場合、車両が再発進する際には、ギヤモード走行により発進させることができる。
他方、ステップST2において経路切換制御部90が、出力軸30の回転数は所定値B未満であると判断した場合(ステップST2:No)、ステップST5に移行する。ステップST5においては、コーストダウン制御が行われる。ステップST5におけるコーストダウン制御は、本発明の一実施形態によるコーストダウン制御方法である。図3は、この一実施形態によるコーストダウン制御におけるイナーシャ相開始判定前に回転数の条件が成立した場合を説明するためのタイミングチャートである。図4は、この一実施形態によるコーストダウン制御方法におけるイナーシャ相開始判定後に回転数の条件が成立した場合を説明するためのタイミングチャートである。
まず、図3に示すように、シフトsftoutexが第2速から第1速に切り換えられた時点(2→1変速出力時点)において、第2動力伝達経路TP2から第1動力伝達経路TP1への切り換え制御、すなわちコーストダウン制御が開始される。この時点において、CVT走行用クラッチC2のC2係合油圧Pc2が低下する。ここで、CVT走行用クラッチC2を解放可能な状態にするために、C2係合油圧Pc2は、2→1変速出力時点における変速比によって補正される。その後、前進用クラッチC1のC1係合油圧Pc1が一時的に増加する。なお、エンジン回転数Neは一定であるとする。また、車速Vの低下に伴って、タービン回転数Ntは、ベルトモード走行におけるベルトモード回転数Nogear[CV]と略一致しつつ低下する。同様に、ギヤモード走行におけるギヤモード回転数Nogear[1ST]も、車速Vの低下に伴って低下する。なお、ベルトモード回転数Nogear[CV]は、出力軸30の回転数Noとベルト変速比の積によって算出され、ギヤモード回転数Nogear[1ST]は、出力軸30の回転数Noとギヤモードギヤ比の積によって算出される。
その後、上述したステップST2において否定条件が成立した時点(回転数条件時点)において、出力軸30の回転数Noが検出されずに0rpmとなり、これに伴って、ベルトモード回転数Nogear[CV]およびギヤモード回転数Nogear[1ST]も0rpmとなる。ここで、回転数条件とはステップST2における否定条件であって、出力軸30の回転数Noが所定値B未満(No<B)であるとする条件である。ここで、出力軸30の回転数Noに基づく変速の進行度は考慮しない。
一方、回転数条件時点後、前進用クラッチC1のC1係合油圧Pc1は、一定の圧力状態が所定時間以上継続された所定の時点(時間条件時点)において、サージが行われた後にスイープアップされて増加する。また、時間条件時点後において、圧力条件(1)が成立する(圧力条件(1)時点)と、CVT走行用クラッチC2のC2係合油圧Pc2はスイープダウンが開始される。圧力条件(1)は、前進用クラッチC1のC1係合油圧Pc1が第1所定油圧P1以上になる条件である。その後、圧力条件(2)が成立する(圧力条件(2)時点)と、前進用クラッチC1のC1係合油圧Pc1は、最大油圧P1maxを出力する。圧力条件(2)は、前進用クラッチC1のC1係合油圧Pc1が第1所定油圧P1より大きい第2所定油圧P2以上になる条件である。これにより、前進用クラッチC1が係合状態になると、コーストダウン制御が終了する。以上により、ステップST5における、一実施形態によるコーストダウン制御が終了する。
また、図3に示す場合と異なり、イナーシャ相開始判定後に、回転数条件が成立する場合がある。図4に示すように、まず、2→1変速出力時点において、コーストダウン制御が開始され、C2係合油圧Pc2が低下する。2→1変速出力時点後、C2係合油圧Pc2は、2→1変速出力時点における変速比によって補正される。一方、C1係合油圧Pc1が一時的に増加する。なお、エンジン回転数Neは一定であるとする。また、車速Vの低下に伴って、タービン回転数Ntは、ベルトモード走行におけるベルトモード回転数Nogear[CV]と略一致しつつ低下する。同様に、ギヤモード走行におけるギヤモード回転数Nogear[1ST]も、車速Vの低下に伴って低下する。
イナーシャ相開始判定がされた時点(イナーシャ相開始判定時点)後は、トルクコンバータ14のタービン回転数Ntが増加する。ここで、出力軸30の回転数Noに基づく変速の進行度は考慮しない。また、C2係合油圧Pc2は、回転数条件時点から圧力条件(1)時点まで所定油圧に保持する。その後は、図3に示す場合と同様である。すなわち、圧力条件(1)時点でC2係合油圧Pc2が低減し始める。その後、圧力条件(2)時点でC1係合油圧Pc1が最大油圧P1maxを出力し、前進用クラッチC1が係合状態になって、コーストダウン制御が終了する。以上により、ステップST5における、一実施形態によるコーストダウン制御が終了する。
また、ステップST1において経路切換制御部90が、ベルト式無段変速機24の変速比は所定値A未満であると判断した場合(ステップST1:No)、ステップST6に移行する。ステップST6においては、ベルトモード走行を停止する制御を行う。具体的には、経路切換制御部90は、第2動力伝達経路TP2から第1動力伝達経路TP1に切り換えるダウンシフトを禁止して、ベルトモードで停車させる。すなわち、ベルトモード走行によって走行している車両が急減速したときなど、ベルト式無段変速機24の車両停止時の変速比γを所定の変速比γt以上の大きさに戻しきれずに車両が停止しそうなときには、コーストダウン制御部92からコーストダウン制御を実行するための各種信号を出力すること無く、ダウンシフトを禁止して、ベルトモードのまま停車させる。その後、車両の停車時において経路切換制御部90は、ダウンシフト制御が可能な所定の条件が成立している場合にダウンシフトの禁止を解除して、第2動力伝達経路TP2から第1動力伝達経路TP1に切り換えるダウンシフトを実行する。これにより、車両が再発進する際には、ギヤモード走行により発進させることができる。
以上説明した本発明の一実施形態によれば、回転数を考慮した係合圧力の制御を実行できないダウンシフト制御を最小限にするとともに、次に発進する際の駆動力を確保して発進性能を確保することが可能となる。
以上、本発明の一実施形態について具体的に説明したが、本発明は、上述の一実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。例えば、上述の一実施形態において挙げた車両構成はあくまでも例に過ぎず、必要に応じてこれと異なる車両構成を用いてもよい。
10 動力伝達装置
80 電子制御装置
86 出力回転数センサ
90 経路切換制御部(経路切換制御装置)
92 コーストダウン制御部
C1 前進用クラッチ
C2 CVT走行用クラッチ(第2断接装置)
TP1 第1動力伝達経路
TP2 第2動力伝達経路
Nt タービン回転数(入力回転数)
No 出力回転数(車速)

Claims (3)

  1. 入力軸と出力軸との間の動力伝達経路に、変速比を連続的に変更する無段変速機と、変速比を変更するギヤ変速機構とが、並列に設けられ、前記入力軸から入力されたトルクを、前記無段変速機を介して前記出力軸に伝達する無段変速モードと、前記ギヤ変速機構を介して前記出力軸に伝達するギヤモードとを、前記ギヤ変速機構および前記無段変速機のそれぞれ対応、第1断接装置および第2断接装置の係合および解放の組み合わせによって、選択的に切り換え可能に構成された経路切換制御装置であって、
    前記無段変速モードによる走行中に車速が所定の車速以下、前記無段変速機における変速比が所定の変速比以上、かつ前記出力軸の回転数が所定の回転数以上である場合に、前記出力軸の回転数に基づいて前記無段変速機における変速の進行度を判断しつつ、ダウンシフトを行い、前記出力軸の回転数が所定の回転数未満である場合に、前記出力軸の回転数に基づく前記無段変速機における変速の進行度を判断することなく、前記ダウンシフトを行い、前記第1断接装置の第1係合油圧が第1所定油圧以上になった第1圧力条件が成立した場合に、前記第2断接装置の第2係合油圧のスイープダウンを開始し、前記スイープダウンの開始後に、前記第1係合油圧が前記第1所定油圧より大きい第2所定油圧以上になった第2圧力条件が成立した場合に、前記第1係合油圧を最大油圧とする、制御部を備える
    ことを特徴とする経路切換制御装置。
  2. 前記出力軸の回転数が前記所定の回転数未満となった時点がイナーシャ相開始判定前であって、
    前記第1圧力条件が、前記第1係合油圧において一定の圧力状態が所定時間以上継続された時間条件時点の後においてスイープアップされた後に成立する
    ことを特徴とする請求項1に記載の経路切替制御装置。
  3. 前記出力軸の回転数が前記所定の回転数未満となった時点がイナーシャ相開始判定後であって、
    前記入力軸の回転数が増加し、前記第2係合油圧は、前記出力軸の回転数が所定の回転数未満となった時点から前記第1圧力条件が成立する時点まで所定油圧に保持する
    ことを特徴とする請求項1に記載の経路切替制御装置。
JP2017252326A 2017-12-27 2017-12-27 経路切換制御装置 Active JP6888544B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017252326A JP6888544B2 (ja) 2017-12-27 2017-12-27 経路切換制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017252326A JP6888544B2 (ja) 2017-12-27 2017-12-27 経路切換制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019116955A JP2019116955A (ja) 2019-07-18
JP6888544B2 true JP6888544B2 (ja) 2021-06-16

Family

ID=67304251

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017252326A Active JP6888544B2 (ja) 2017-12-27 2017-12-27 経路切換制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6888544B2 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2893757B2 (ja) * 1989-10-18 1999-05-24 日産自動車株式会社 変速機の油圧制御装置
JP5072811B2 (ja) * 2008-12-10 2012-11-14 ジヤトコ株式会社 複数の伝達経路を有する変速機及びその制御方法
JP6199169B2 (ja) * 2013-11-29 2017-09-20 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 車両用駆動装置
WO2015166879A1 (ja) * 2014-04-28 2015-11-05 トヨタ自動車株式会社 車両の制御装置
JP2017211051A (ja) * 2016-05-26 2017-11-30 トヨタ自動車株式会社 車両用動力伝達装置の経路切換制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019116955A (ja) 2019-07-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3149363B1 (en) Control apparatus for vehicle transmission
JP6070623B2 (ja) 車両の制御装置
US10260575B2 (en) Control apparatus for power transmission system
US9821806B2 (en) Control apparatus for vehicle
US10539229B2 (en) Control apparatus for power transmission system
JP2018105495A (ja) 車両用動力伝達装置の制御装置
CN110017368B (zh) 车辆用动力传递装置的控制装置
CN109838550B (zh) 车辆用动力传递装置的控制装置
EP3222890B1 (en) Control device for vehicle
JP2017036783A (ja) 動力伝達装置の制御装置
CN109780154B (zh) 车辆用动力传递装置的控制装置
JP2017078492A (ja) 車両用動力伝達装置
JP6888544B2 (ja) 経路切換制御装置
JP2017020622A (ja) 動力伝達装置の制御装置
JP6790750B2 (ja) 車両用動力伝達装置の制御装置
JP2017211051A (ja) 車両用動力伝達装置の経路切換制御装置
JP6973168B2 (ja) 車両用動力伝達装置
JP6658294B2 (ja) 車両用動力伝達装置の経路切換制御装置
JP2018021582A (ja) 車両用動力伝達装置の制御装置
JP6206319B2 (ja) 車両用動力伝達装置の制御装置
JP2023040934A (ja) 自動変速機の制御装置
JP2015232380A (ja) 車両用駆動装置の制御装置
JP2022052606A (ja) 車両用動力伝達装置
JP2017145893A (ja) 車両用駆動装置の制御装置
JP2018084275A (ja) 車両用動力伝達装置の制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200624

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210218

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210224

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210322

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210420

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210503

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6888544

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151