JP6888235B2 - 原子時計およびそれを用いた磁界強度計 - Google Patents
原子時計およびそれを用いた磁界強度計 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6888235B2 JP6888235B2 JP2017121387A JP2017121387A JP6888235B2 JP 6888235 B2 JP6888235 B2 JP 6888235B2 JP 2017121387 A JP2017121387 A JP 2017121387A JP 2017121387 A JP2017121387 A JP 2017121387A JP 6888235 B2 JP6888235 B2 JP 6888235B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- frequency
- signal
- magnetic field
- atomic clock
- reference signal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 238000001514 detection method Methods 0.000 claims description 35
- 230000001360 synchronised effect Effects 0.000 claims description 31
- 230000007704 transition Effects 0.000 claims description 28
- 230000031700 light absorption Effects 0.000 claims description 25
- 230000000087 stabilizing effect Effects 0.000 claims description 13
- 230000006641 stabilisation Effects 0.000 claims description 12
- 238000011105 stabilization Methods 0.000 claims description 12
- 150000001340 alkali metals Chemical group 0.000 claims description 11
- 229910052783 alkali metal Inorganic materials 0.000 claims description 10
- 239000002585 base Substances 0.000 claims description 10
- 230000005284 excitation Effects 0.000 claims description 5
- 230000010355 oscillation Effects 0.000 claims description 5
- 239000002131 composite material Substances 0.000 claims description 4
- 238000004364 calculation method Methods 0.000 description 12
- 239000013078 crystal Substances 0.000 description 10
- 230000003287 optical effect Effects 0.000 description 10
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 9
- 239000007789 gas Substances 0.000 description 9
- 238000000034 method Methods 0.000 description 9
- IJGRMHOSHXDMSA-UHFFFAOYSA-N Atomic nitrogen Chemical compound N#N IJGRMHOSHXDMSA-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 8
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 6
- 230000005283 ground state Effects 0.000 description 5
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 5
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 4
- 229910052757 nitrogen Inorganic materials 0.000 description 4
- 229910052701 rubidium Inorganic materials 0.000 description 4
- 229910052792 caesium Inorganic materials 0.000 description 3
- TVFDJXOCXUVLDH-UHFFFAOYSA-N caesium atom Chemical compound [Cs] TVFDJXOCXUVLDH-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 3
- 239000012535 impurity Substances 0.000 description 3
- 239000013307 optical fiber Substances 0.000 description 3
- 230000004044 response Effects 0.000 description 3
- IGLNJRXAVVLDKE-UHFFFAOYSA-N rubidium atom Chemical compound [Rb] IGLNJRXAVVLDKE-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 3
- UFHFLCQGNIYNRP-UHFFFAOYSA-N Hydrogen Chemical compound [H][H] UFHFLCQGNIYNRP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- DGAQECJNVWCQMB-PUAWFVPOSA-M Ilexoside XXIX Chemical compound C[C@@H]1CC[C@@]2(CC[C@@]3(C(=CC[C@H]4[C@]3(CC[C@@H]5[C@@]4(CC[C@@H](C5(C)C)OS(=O)(=O)[O-])C)C)[C@@H]2[C@]1(C)O)C)C(=O)O[C@H]6[C@@H]([C@H]([C@@H]([C@H](O6)CO)O)O)O.[Na+] DGAQECJNVWCQMB-PUAWFVPOSA-M 0.000 description 2
- ZLMJMSJWJFRBEC-UHFFFAOYSA-N Potassium Chemical compound [K] ZLMJMSJWJFRBEC-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 238000010521 absorption reaction Methods 0.000 description 2
- 230000001427 coherent effect Effects 0.000 description 2
- 230000005281 excited state Effects 0.000 description 2
- 239000001257 hydrogen Substances 0.000 description 2
- 229910052739 hydrogen Inorganic materials 0.000 description 2
- 230000006872 improvement Effects 0.000 description 2
- 238000002347 injection Methods 0.000 description 2
- 239000007924 injection Substances 0.000 description 2
- 239000011159 matrix material Substances 0.000 description 2
- 230000003071 parasitic effect Effects 0.000 description 2
- 229910052700 potassium Inorganic materials 0.000 description 2
- 239000011591 potassium Substances 0.000 description 2
- 230000008569 process Effects 0.000 description 2
- 230000035945 sensitivity Effects 0.000 description 2
- 229910052708 sodium Inorganic materials 0.000 description 2
- 239000011734 sodium Substances 0.000 description 2
- 239000000243 solution Substances 0.000 description 2
- 238000001228 spectrum Methods 0.000 description 2
- 241000931526 Acer campestre Species 0.000 description 1
- 241000220317 Rosa Species 0.000 description 1
- 244000000188 Vaccinium ovalifolium Species 0.000 description 1
- 239000006096 absorbing agent Substances 0.000 description 1
- 230000008859 change Effects 0.000 description 1
- 238000012937 correction Methods 0.000 description 1
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 1
- 230000002542 deteriorative effect Effects 0.000 description 1
- 238000002474 experimental method Methods 0.000 description 1
- 239000011521 glass Substances 0.000 description 1
- 239000011261 inert gas Substances 0.000 description 1
- WABPQHHGFIMREM-UHFFFAOYSA-N lead(0) Chemical compound [Pb] WABPQHHGFIMREM-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 239000000523 sample Substances 0.000 description 1
- 238000012216 screening Methods 0.000 description 1
- 230000035939 shock Effects 0.000 description 1
- 238000004904 shortening Methods 0.000 description 1
- 239000000126 substance Substances 0.000 description 1
- 238000012795 verification Methods 0.000 description 1
- 238000004804 winding Methods 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
Description
特許文献1(米国特許出願公開第2009/0289728号明細書)には、CPT共鳴を検出するために位相変調波をVCSELレーザダイオードに印加して得られたレーザ光をCPT共鳴の検出に用いる構成が開示されている。なお、この際の変調信号の周波数は、約100Hzから約1KHzの低周波である。
また、特許文献2(特表2007−527994号公報)には、CPT共鳴の共鳴線の波形改善処理をゼーマン効果を用いて行うことが開示されている。この改善処理は、例えばルビジウムやセシウムなどのアルカリ金属原子で、プローブ光として用いる変調されたレーザ光に平行な磁界が印加されることで引き起こされたゼーマン効果によるものである。
変調されたレーザ光を発するレーザ光源と、少なくとも上記アルカリ金属原子の入った光吸収セルと、該光吸収セルを透過した光を検出する光検出器と、上記レーザ光源から各上記基底順位と励起準位間の2つの遷移周波数の平均周波数のレーザ光を発生させるレーザ波長安定化手段と、上記高周波信号の周波数を上記遷移周波数にロックする時計用帰還回路と、を備え、
上記変調されたレーザ光は、上記レーザ波長安定化手段の出力信号と上記高周波信号を参照信号で位相変調した位相変調高周波信号との合成信号で変調したレーザ光であり、
上記時計用帰還回路は、上記変調されたレーザ光を上記光吸収セルに照射しその透過光を上記光検出器で検出し、その検出信号の同期検波を上記参照信号を用いて行い、該同期検波の出力を用いて上記高周波信号源に帰還をかける帰還回路であり、
さらに、上記光吸収セルに磁界を印加するための磁界発生手段を備え、
上記磁界によるゼーマンシフトが、上記時計用帰還回路の参照信号の周波数以上であり、該周波数の2倍以下となる磁界強度であることを特徴とする。
上記高周波信号源への上記帰還は、上記基準信号の周波数を変化させる帰還であり、
上記高周波信号生成器において上記位相変調高周波信号を生成するものである。
上記光検出器からの検出信号のレーザ波長安定化用同期検波を上記レーザ波長安定化用参照信号を用いて行い、
上記レーザ波長安定化用同期検波の出力を上記電流信号の調整に帰還するものである。
上記光吸収セルの構造に起因する上記遷移周波数のずれ分を補正して、上記基準発振器の発振周波数を補正する補正手段と、を備えるものである。
上記基底準位がゼーマンメインレベルに属するものである第1時計遷移周波数と、
上記基底準位がゼーマンサブレベルに属するものである第2時計遷移周波数と、の差から磁界強度を導出するものである。
例えば、上記レーザ光源は、垂直共振器面発光レーザを備えたものである。
CPT共鳴について、多くの研究者によって、レーザキャビティ内のPMおよびFMの場合の誤差信号の特性が報告されている。この誤差信号は、CPT共鳴を得るための帰還回路における帰還信号である。例えば、非特許文献1で報告された方程式を用いて、レーザキャビティと原子コヒーレンス(原子の双極子振動)との類推から、感受性χの共鳴点に近いPMとFMの各場合の上記の誤差信号εPMとεPMは、次式で表わされる。
CPT共鳴線を線幅2γのローレンツ関数として近似し、上記式にωmod=γを代入すると、以下の関係が得られる。
上記の窒素バッファガスは、87Rbのガスと混合されるが、CPT共鳴線の検出を妨害していない。これと同様に、87RbのCPT共鳴の検出が妨害を受けない範囲において、不純物を含む場合でも用いることができる。これは、他のアルカリ金属原子、例えば、ナトリウム、カリウム、ルビジウムあるいはセシウムのいずれかの原子のCPT共鳴を用いて原子時計を構成する場合も同様であって、使用するCPT共鳴線の検出が妨害を受けない範囲において不純物を含む場合でも、原子時計に用いることができる。
また、同期検波器23の出力や濾波器24の出力は、高周波信号生成器21に帰還させることもできる。この場合、高周波信号生成器21の出力信号またはこれに同期した信号を時計用の信号として出力する。この場合は、高周波信号源としては、高周波信号生成器21と、水晶発振器に代わって外部調整が困難な発振器とを組み合わせて用いることが出来る。外部調整が困難な発振器としては、例えば、遠方に設置されているために調整が困難な発振器である。
時計用帰還回路は、上記光検出器60検出信号の同期検波を信号生成器22のからの信号を参照信号として同期検波を行い、該同期検波の出力を用いて高周波信号生成器21の出力周波数に帰還をかける帰還回路である。
これは、位相変調では、必ずしも1次側波帯が最大強度をしめすとは限らず、より高次の側波帯で最大強度になる場合があるためであり、最大強度の側波帯である次数の周波数を用いることが望ましい。共鳴線のピーク前後において、nが奇数の場合には同期検波の出力の正負が入れ替わるが、nが偶数の場合にはその同期検波の出力はピークを示す。このため、nが偶数の場合の帰還回路では、同期検波の出力について例えばPID制御(比例積分微分制御)を行うことで、発振器の周波数帰還制御に適用することができる。
図3の各々は、縦軸に同期検波の出力に相当する誤差信号強度を、横軸に共鳴点からの周波数ずれを示す図である。黒丸(●)は、磁界の影響を受けない共鳴線(ゼーマンメインレベル)であり、黒三角(▼)は、それを受ける共鳴線(ゼーマンサブレベル)である。正弦波や余弦波による位相変調波は、周波数変調波と同等であり、また、観測対象波への微小な周波数変調を加えたことによる同期検波の出力は対象波形の周波数軸上での微分波形が得られることはよく知られている。また、位相同期回路が同期できる点は波形の変局点で、その上下で微分値が変わる点であり、変局点の上下の領域に伸びる1つのプラス域と1つのマイナス域を合わせた領域がロックレンジである。
図3(b)は、ゼーマンシフトが変調周波数よりも大きく、且、変調周波数の2倍以下の場合である。この場合は、メインレベルの共鳴線とゼーマンサブレベルの共鳴線との間に、それぞれの場合の側帯波による共鳴線が入り込む構造である。ゼーマンシフトが変調周波数の2倍となる場合は、ロックレンジはほぼ変調周波数の2倍と一致する。
図3(c)は、さらに強い磁界の場合で、ゼーマンサブレベルの共鳴線とのその側帯波による共鳴線が枠外に追い出され、メインの共鳴線とその側帯波による共鳴線のみとなった場合である。この場合は、理想的なロックレンジが得られることが知られている。しかし、その磁界が強すぎる場合は、2次のゼーマン効果が顕著となり、外部磁界に対する周波数感度が大きくなり、僅かな擾乱によってロックが外れやすくなる。また、その逆に、磁界強度が充分に強くない場合は、ゼーマンサブレベルで制限されるため、ロックレンジを広くとることが出来ない場合もある。
この際、不均一な磁界分布としては、有効な磁界領域において、レーザ光方向に一定の磁界勾配があるようにすることで、不均一磁界の分布を制御することが容易になる。この分布はなるべく単純なものが望ましく、単調増加や単調減少などの単調な勾配をもつものが望ましい。この様な磁界勾配は、ソレノイドコイルの巻線密度をレーザ光の方向に沿って徐々に増加あるいは減少させて作ることが出来る。また、例えばマクスウェルコイルによっても実現することができる。
ここで、光吸収セルに印加するバイアス磁界は、例えば、リング型永久磁石89で生成することができる。また、光吸収セルの加温は加熱用光源81の赤外線ダイオードからの光を光吸収セル87の壁面の一部少なくとも一部を赤外線吸収材で構成し、この壁面を加温することで行うことができる。
(a0)測定しようとする磁界強度から生じるゼーマンシフトの概数を得ておく。この測定には、精度や確度の比較的低い測定器を用いることができる。
(a1)ゼーマンメインレベルである時計遷移にロックさせ、その周波数を記録する。ゼーマンサブレベルとの違いは、ロックした時の周波数で見分けることが出来る。
(a2)帰還信号電圧(あるいは電流)にオフセット電圧(あるいは電流)を加えて、(1)のロック位置が、僅かに高周波側あるいは低周波側にずれるように設定する。
(a3)上記帰還信号電圧をゼロにしてオフセット電圧のみとし、(0)に記載の上記概数を加えたあるいは減じた周波数の信号を高周波信号生成器21から出力する。
(a4)上記帰還信号電圧(あるいは電流)の正負を反転しゼロから戻し、オフセット電圧(あるいは電流)を停止する。
(a5)ゼーマンサブレベルへとゼーマンメインレベルへのそれぞれのロック時の高周波信号生成器21からの信号の周波数差からゼーマンシフトを導き、磁界強度に換算する。
以上の手続きによって、磁界強度計として用いることができる。
(b0)測定しようとする磁界強度から生じるゼーマンシフトの概数を得ておく。(b1)ゼーマンメインレベルである時計遷移にロックさせ、その周波数を記録する。ゼーマンサブレベルとの違いは、ロックした時の周波数で見分けることが出来る。
(b2)高周波信号生成器21からの出力信号の周波数が、上記概数分高周波数側(あるいは低周波数側)にずれるようにオフセット周波数を設定する。
(b3)上記帰還信号電圧をゼロにした後、上記帰還信号電圧(あるいは電流)の正負を反転しゼロから戻す。
(b4)上記オフセット周波数を徐々にゼロに戻す。
(b5)ゼーマンサブレベルへとゼーマンメインレベルへのそれぞれのロック時の高周波信号生成器21からの信号の周波数差からゼーマンシフトを導き、磁界強度に換算する。
11 電流源
12 信号生成器
13 同期検波器
14 濾波器
20 時計用帰還回路部
21 高周波信号生成器
22 信号生成器
23 同期検波器
24 濾波器
25 水晶発振器
30 変調手段
31 信号合成器
32、33 レーザ光源
40 光学系
41 偏光板
42 四分の一波長板
50 CPT部
51 光吸収セル
52 ソレノイドコイル
53 磁気シールド
54 磁界
55 レーザ光
60 光検出器
70 周波数計測部
71 周波数計
72 水素メーザー
80 センサーヘッド部
81 加熱用光源
82 合波器
83 サーキュレータ
84 光検出器
85 光ファイバ
86 光学系
87 光吸収セル
88 反射膜
89 リング型永久磁石
Claims (7)
- アルカリ金属原子の2つの基底準位と1つの励起準位間のΛ型CPTを用い、上記基底準位間のエネルギー差に相当する遷移周波数を用いて高周波信号源の生成する高周波信号の周波数を安定化し、該高周波信号に同期した信号を出力する原子時計であって、
変調されたレーザ光を発するレーザ光源と、少なくとも上記アルカリ金属原子の入った光吸収セルと、該光吸収セルを透過した光を検出する光検出器と、上記の各基底準位と励起準位間の2つの遷移周波数の平均周波数のレーザ光を上記レーザ光源から発生させるレーザ波長安定化手段と、上記高周波信号の周波数を上記遷移周波数にロックする時計用帰還回路と、を備え、
上記変調されたレーザ光は、上記レーザ波長安定化手段の出力信号と上記高周波信号を同期検波のための参照信号で位相変調した位相変調高周波信号との合成信号で変調したレーザ光であり、
上記時計用帰還回路は、上記変調されたレーザ光を上記光吸収セルに照射しその透過光を上記光検出器で検出し、その検出信号の同期検波を上記参照信号を用いて行い、該同期検波の出力を用いて上記高周波信号源に帰還をかける帰還回路であり、
さらに、上記光吸収セルに磁界を印加するための磁界発生手段を備え、
上記磁界によるゼーマンシフトが、上記時計用帰還回路の参照信号の周波数以上であり、該周波数の2倍以下となる磁界強度であることを特徴とする原子時計。 - 上記高周波信号源は、基準信号源と該基準信号源からの基準信号を基に高周波信号を生成する高周波信号生成器とを備えるものであり、
上記高周波信号源への上記帰還は、上記基準信号の周波数を変化させる帰還であり、
上記高周波信号生成器において上記位相変調高周波信号を生成するものである、
ことを特徴とする請求項1に記載の原子時計。 - 上記レーザ波長安定化手段は、比較的低周波域で変動する電流信号と比較的高周波域で変動するレーザ波長安定化用参照信号との合成信号を出力するものであり、
上記光検出器からの検出信号のレーザ波長安定化用同期検波を上記レーザ波長安定化用参照信号を用いて行い、
上記レーザ波長安定化用同期検波の出力を上記電流信号の調整に帰還するものである、
ことを特徴とする請求項1あるいは2に記載の原子時計。 - 上記光吸収セルの温度を所定の温度に保持する保温手段と、
上記光吸収セルの構造に起因する上記遷移周波数のずれ分を補正して、上記基準発振器の発振周波数を補正する構成と、
を備えることを特徴とする請求項1あるいは2に記載の原子時計。 - 上記磁界発生手段による磁界は、その強度分布が単調な勾配をもったものであることを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載の原子時計。
- 上記同期検波を、上記参照信号の自然数倍の周波数の信号を新たな参照信号に用いて行うものであることを特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載の原子時計。
- 請求項1から6のいずれか1つに記載の原子時計において、
上記基底準位がゼーマンメインレベルに属するものである第1時計遷移周波数と、
上記基底準位がゼーマンサブレベルに属するものである第2時計遷移周波数と、の差から磁界強度を導出するものであることを特徴とする磁界強度計。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017121387A JP6888235B2 (ja) | 2017-06-21 | 2017-06-21 | 原子時計およびそれを用いた磁界強度計 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017121387A JP6888235B2 (ja) | 2017-06-21 | 2017-06-21 | 原子時計およびそれを用いた磁界強度計 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019007763A JP2019007763A (ja) | 2019-01-17 |
JP6888235B2 true JP6888235B2 (ja) | 2021-06-16 |
Family
ID=65029506
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017121387A Active JP6888235B2 (ja) | 2017-06-21 | 2017-06-21 | 原子時計およびそれを用いた磁界強度計 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6888235B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021049423A1 (ja) | 2019-09-13 | 2021-03-18 | 国立研究開発法人情報通信研究機構 | 原子共振器 |
CN110996424B (zh) * | 2019-11-25 | 2022-09-27 | 西安空间无线电技术研究所 | 一种基于外场参数测控的无极谱灯性能优化装置及方法 |
CN112383306A (zh) * | 2020-12-21 | 2021-02-19 | 武汉光谷航天三江激光产业技术研究院有限公司 | 原子钟频率控制方法及设备 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3755001B2 (ja) * | 2002-08-30 | 2006-03-15 | 独立行政法人情報通信研究機構 | 原子発振取得装置及び原子時計 |
US7102451B2 (en) * | 2004-02-18 | 2006-09-05 | Princeton University, Office Of Technology, Licensing & Intellectual Property | Method and system for operating an atomic clock with alternating-polarization light |
US20090289728A1 (en) * | 2008-05-23 | 2009-11-26 | Accubeat Ltd. | Atomic frequency standard based on phase detection |
JP5369803B2 (ja) * | 2009-03-23 | 2013-12-18 | セイコーエプソン株式会社 | 量子干渉装置、及び原子発振器 |
JP6346446B2 (ja) * | 2013-02-14 | 2018-06-20 | 株式会社リコー | 原子発振器、cpt共鳴の検出方法及び磁気センサ |
-
2017
- 2017-06-21 JP JP2017121387A patent/JP6888235B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2019007763A (ja) | 2019-01-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Liu et al. | Low-drift coherent population trapping clock based on laser-cooled atoms and high-coherence excitation fields | |
Abdel Hafiz et al. | Toward a high-stability coherent population trapping Cs vapor-cell atomic clock using autobalanced Ramsey spectroscopy | |
US7825736B2 (en) | Method for suppressing light shift in optical pumping systems | |
JP6888235B2 (ja) | 原子時計およびそれを用いた磁界強度計 | |
JP4720635B2 (ja) | 原子発振器、受動形原子発振器、原子発振器の温度制御方法及び受動形原子発振器の温度制御方法 | |
US10969746B2 (en) | Magnetically compensated chip scale atomic clock | |
JP5570905B2 (ja) | 周波数安定化レーザー光源、および、波長校正方法 | |
Gozzelino et al. | Reducing cavity-pulling shift in Ramsey-operated compact clocks | |
Yano et al. | Coherent population trapping atomic clock by phase modulation for wide locking range | |
US10900935B2 (en) | Electrical measurement circuit, gas detector and method for measuring a gas concentration | |
Ning et al. | Long-term repetition frequency stabilization of passively mode-locked fiber lasers using high-frequency harmonic synchronization | |
JP2023021719A (ja) | 量子干渉装置、原子発振器及び制御方法 | |
JP7365268B2 (ja) | 光励起磁気センサ及び光励起磁気測定方法 | |
Tripathi et al. | Magnetic field measurement using peak-locked zeeman coherent population trapping resonance in Rubidium vapor | |
Staley | Locking the advanced LIGO gravitational wave detector: with a focus on the arm length stabilization technique | |
JP6142989B2 (ja) | 量子干渉装置、原子発振器、磁気センサー及び量子干渉装置の製造方法 | |
JP2017123511A (ja) | 量子干渉装置、原子発振器、電子機器および移動体 | |
JP6744658B2 (ja) | 原子発振器 | |
JP2017011680A (ja) | 原子発振器 | |
Ignatovich et al. | Light shifts in the rubidium CPT atomic clock with laser current modulation at 3.4 and 6.8 GHz | |
JP5665042B2 (ja) | 位相保持型ラムゼー法を用いた基準信号発生器および基準信号発生方法 | |
JP6094750B2 (ja) | 量子干渉装置、原子発振器、磁気センサー及び量子干渉装置の製造方法 | |
JP7193079B2 (ja) | 原子発振器及び原子発振方法 | |
EP0172910B1 (en) | Magnetic laser control | |
Pati et al. | Vector magnetic Field Measurement using Synchronous Coherent Population Trapping |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20200428 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20210329 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20210406 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20210430 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6888235 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |