JP6888084B2 - 組織切除器具 - Google Patents

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Description

本発明は、組織切除器具に関する。
従来、消化管内のポリープなどの組織を切除するために、スネアが使用されている。例えば特許文献1や特許文献2に示されるように、スネアは、シースと、シース内に軸線方向に進退自在に挿通された操作ワイヤと、操作ワイヤに連結された弾性ワイヤからなるスネアループと、を有している。スネアループは、一本の弾性ワイヤをスネアループの先端で曲げ戻して形成されている。このようなスネアでは、操作ワイヤを軸線方向に進退させることによって、スネアループがシースの先端から突没する。スネアループがシースの先端から突出した状態では、スネアループは自己の弾性によって膨らむ。この状態からスネアループがシース内に引き込まれることによって、スネアループが窄まる。
スネアの使用時には、ポリープなど切除する対象となる対象組織にスネアループをかけて、操作ワイヤを牽引する。これによって、対象組織がスネアループで緊縛されて、消化管から切除される。
日本国特許第4051292号公報 日本国特許第4761597号公報
上述したスネアでは、スネアループで対象組織を緊縛する際に、スネアループの基端側は、対象組織から離れてシースの軸線に沿うように移動する。このため、スネアループの基端側から対象組織に対して対象組織を緊縛する方向に力を加え難くなっていた。さらに、上述したスネアでは、スネアループで対象組織を緊縛する際に、シースの先端をスネアループの基端側および対象組織に押し当てつつ、操作ワイヤを牽引する。このため、スネアループの基端側および対象組織からシースの先端に対してシースを圧縮する方向に力が加わっていた。
これらの結果、上述したスネアでは、スネアループの基端側から対象組織に対して対象組織を緊縛する方向に加わる力が小さくなりやすかった。このため、硬い筋層や瘢痕化して硬くなった組織など硬い組織が対象組織である場合には、スネアループでこの硬い対象組織を緊縛するのに十分な緊縛力を加えることができずに、対象組織を切除できない場合があった。
上記の事情を踏まえ、本発明は、切除対象の組織に対して十分な緊縛力を加えることが可能な組織切除器具を提供することを目的とする。
本発明の第一の態様によれば、組織切除器具は、長手軸に沿って延びたルーメンを有するシースと、前記長手軸に沿って延び、前記ルーメン内で前記長手軸に沿って移動自在に配置された操作部材と、前記操作部材の先端に連結され、前記シースから突出しており、前記操作部材の移動に応じて前記シースからの突出量が調整されるように構成されたスネアワイヤと、前記シースの先端部に取り付けられ、前記長手軸に交差する方向に開口する貫通孔を有する保持部と、を備える。前記スネアワイヤは、前記スネアワイヤの第一端部を含む第一近位部と、前記第一近位部に連なる第一遠位部と、を有する第一ワイヤ部分と、前記スネアワイヤの第二端部を含む第二近位部と、前記第二近位部に連なる第二遠位部と、を有し、前記第二近位部と前記第二遠位部との間に位置する前記貫通孔を通って延び、かつ前記第一ワイヤ部分を横切って前記シースの側方に向かって延びる第二ワイヤ部分と、前記第一遠位部と前記第二遠位部との間で湾曲して延びており、前記第一遠位部および前記第二遠位部に連なり、少なくとも一部が前記貫通孔よりも遠位側に配置された湾曲部分と、を備え、前記長手軸に直交する側面視において、前記第二ワイヤ部分のうち前記第一ワイヤ部分に交差する部分と前記第二近位部との間に前記貫通孔が位置されており、前記スネアワイヤが動作する際に、前記第二ワイヤ部分が延びる方向を前記貫通孔に規制されることによって、前記第二ワイヤ部分が前記第一ワイヤ部分を横切る状態を維持する
本発明の第二の態様によれば、前記第一の態様に係る組織切除器具において、前記貫通孔は、前記シースの先端よりも遠位側に配置されていてもよい。
本発明の第三の態様によれば、前記第二の態様に係る組織切除器具は、前記シースの前記先端部内に配置され、前記貫通孔を挿通不能な外形寸法を有するストッパーをさらに備えていてもよい。前記スネアワイヤの前記第一端部は、前記操作部材の前記先端に連結されていてもよい。前記スネアワイヤの前記第二端部は、前記ストッパーに連結されていてもよい。
本発明の第四の態様によれば、前記第一の態様に係る組織切除器具において、前記保持部は、前記ルーメンと連通する内部空間を形成する中空形成面を有する円筒部と、円筒の一部が切り欠かれて前記中空形成面が露出した露出面と、を備え、前記貫通孔は、前記露出面と前記円筒部の外周面との間を貫通していてもよい。
上記した組織切除器具によれば、切除対象の組織に対して十分な緊縛力を加えることができる。
本発明の第一実施形態に係るスネアの先端側を示す側断面図である。 前記スネアの先端側を示す正面図である。 前記スネアの先端側を示す斜視図である。 前記スネアの基端側を示す側断面図である。 前記スネアの使用時の動作を示す図である。 前記スネアの使用時の動作を示す図である。 本発明の第二実施形態に係るスネアの先端側を示す側断面図である。 前記スネアの先端側を示す斜視図である。 本発明の第三実施形態に係るスネアの先端側を示す側断面図である。 前記スネアの使用時の動作を示す側断面図である。 前記スネアの変形例を示す側断面図である。 本発明の第四実施形態に係るスネアの先端側を示す側断面図である。 前記スネアの先端側を示す正面図である。 前記スネアの先端側を示す斜視図である。
(第一実施形態)
以下、本発明の第一実施形態について、図1から図6を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る組織切除器具であるスネア1の先端側を示す側断面図である。図2は、スネア1の先端側を示す正面図である。図3は、スネア1の先端側を示す斜視図である。図4は、スネア1の基端側を示す側断面図である。図1から図4に示すように、スネア1は、シース10と、操作ワイヤ(操作部材)20と、スネアワイヤ30と、保持部40と、を備えている。スネア1は、公知の内視鏡(不図示)とともに使用される。
シース10は、長手軸O1に沿って延びており、長尺に形成されている。本実施形態では、シース10は、長手軸O1を中心軸とする円柱状に形成されている。シース10は、可撓性を有しており、内視鏡の処置具チャンネル(不図示)に挿抜可能に構成されている。シース10の外径は、処置具チャンネルの内径よりも小さく設定されており、シース10の軸方向の寸法は、処置具チャンネルの軸方向の寸法よりも長く設定されている。シース10は、その内部にルーメン11を有している。ルーメン11は、長手軸O1に沿ってシース10の先端10aから基端10bまで延びており、シース10の先端10aで開口している。本実施形態では、ルーメン11は、長手軸O1を中心軸とする円柱状に形成されており、シース10と同軸に配置されている。また、シース10の基端10bには、操作部50が連結されている。シース10は、例えばPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)などのフッ素樹脂で形成されている。
なお、以下の説明では、長手軸O1に沿ってシース10の基端側から先端側に向かう方向を第一方向D1と適宜称する。長手軸O1に直交する軸線に沿う方向を第二方向D2と適宜称する。第一方向D1および第二方向D2の両方に直交する軸線に沿う方向を第三方向D3と適宜称する。また、長手軸O1に沿った先端側を遠位側とも適宜称し、長手軸O1に沿った基端側を近位側とも適宜称する。
操作ワイヤ20は、長手軸O1に沿って延びており、シース10内で長手軸O1に沿って移動自在に配置されている。本実施形態では、操作ワイヤ20は、シース10のルーメン11内に移動自在に挿通されている。また、操作ワイヤ20は、シース10の先端10a近傍から基端10bを超えて操作部50まで延びている。操作ワイヤ20の外径は、シース10のルーメン11の直径(内径)よりも小さく設定されている。操作ワイヤ20は、例えばステンレス鋼などの金属線から構成されている。
スネアワイヤ30は、操作ワイヤ20の先端20aに連結されている。スネアワイヤ30は、シース10から突出しており、操作ワイヤ20の移動に応じてシース10からの突出量が調整されるように構成されている。また、スネアワイヤ30は、第一ワイヤ部分32と、第二ワイヤ部分33と、湾曲部分34と、を備えている。第一ワイヤ部分32は、スネアワイヤ30の第一端(一端)30aを含む第一近位部32aと、第一近位部32aに連なる第一遠位部32bと、を有している。第二ワイヤ部分33は、スネアワイヤ30の第二端(他端)30bを含む第二近位部33aと、第二近位部33aに連なる第二遠位部33bと、を有している。湾曲部分34は、第一遠位部32bと第二遠位部33bとの間で湾曲して延びており、第一遠位部32bおよび第二遠位部33bに連なっている。
本実施形態では、スネアワイヤ30は、一本の弾性ワイヤから構成されている。弾性ワイヤは、例えばステンレス鋼線の撚り線によって形成されている。スネアワイヤ30の第一端30aおよび第二端30bは、連結部21を介して操作ワイヤ20の先端20aに連結されている。連結部21は、長手軸O1を中心軸とする円柱状に形成されており、シース10のルーメン11内に移動自在に配置されている。連結部21の外径は、ルーメン11の直径よりもやや小さく設定されている。連結部21の先端には、スネアワイヤ30の第一端30aおよび第二端30bがそれぞれ差し込まれており、ロウ付けや溶接などによって連結部21に固定されている。連結部21の先端において、スネアワイヤ30の第一端30aが差し込まれた位置と第二端30bが差し込まれた位置とは互いに離間している。また、連結部21の基端には、操作ワイヤ20の先端20aが差し込まれており、ロウ付けや溶接などによって連結部21に固定されている。
保持部40は、シース10の先端部10cに設けられている。また、保持部40は、長手軸O1に交差する方向に開口する貫通孔45を有している。本実施形態では、貫通孔45は、長手軸O1に直交する第二方向D2に開口している。
本実施形態では、保持部40は、長手軸O1に沿って延びる円筒状に形成されている。保持部40は、内部に長手軸O1に沿って延びる中空空間を形成する中空形成面43を有している。保持部40の外径は、シース10のルーメン11の直径よりも小さく設定されている。保持部40の内径は、スネアワイヤ30の外径よりも大きく設定されている。
保持部40は、連結部21よりも先端側に、保持部40の軸線が長手軸O1と略平行になるように配置されている。また、保持部40は、保持部40の一部がシース10の先端10aから突出するようにルーメン11内に配置されている。保持部40においてシース10の先端10aから先端側に突出された部分は、第二方向D2の上半分が(シース10の径方向に)開口され、中空形成面43の一部が露出して露出面44を有して半円筒型の先端部41を構成している。貫通孔45は、先端部41において、露出面44と保持部40の外周面との間を貫通している。貫通孔45は、シース10の先端10aよりも先端側であって、かつ保持部40の先端よりも基端側の位置に配置されている。貫通孔45の内径は、スネアワイヤ30の外径よりもやや大きく設定されている。
また、保持部40は、ルーメン11の内面(シース10の内面)に接触するように配置されており、保持部40のうちルーメン11に接触している部分の少なくとも一部は、公知の接着剤によってルーメン11の内面に固定されている。上述のように、保持部40の外径はルーメン11の直径よりも小さいので、保持部40の外周面とルーメン11の内面との間には、隙間13が形成されている。隙間13には、スネアワイヤ30が挿通可能である。
保持部40は、シース10の曲げ弾性率よりも高い曲げ弾性率を有する材料で形成されており、例えばステンレス鋼などの金属材で形成されている。このため、保持部40は、例えばスネアワイヤ30が操作ワイヤ20を介して牽引された場合に、スネアワイヤ30からの力によって曲がることなどなく、スネアワイヤ30を受け止めることができる。
スネアワイヤ30は、保持部40によって、次のように配置されている。スネアワイヤ30の第二ワイヤ部分33は、第二近位部33aと第二遠位部33bとの間で保持部40の貫通孔45を通って延び、かつ第一ワイヤ部分32を横切って延びている。また、湾曲部分34の少なくとも一部は、貫通孔45よりも先端側に配置されている。
より詳細には、スネアワイヤ30の第一ワイヤ部分32は、第一端30aから保持部40の内部を通って先端側に延びて、湾曲部分34に連続する。また、スネアワイヤ30の第二ワイヤ部分33は、第二端30bから隙間13を通って先端側に延びて、保持部40の貫通孔45に向かって湾曲しており、貫通孔45を挿通している。ここで、第二ワイヤ部分33は、長手軸O1に直交する第二方向D2に延びる貫通孔45に沿って第二方向D2に延びて貫通孔45を通り、第一ワイヤ部分32を横切って湾曲部分34に連続する。第二ワイヤ部分33が第一ワイヤ部分32を横切る位置では、第一ワイヤ部分32と第二ワイヤ部分33とは、互いに接触していてもよい。湾曲部分34は、第一ワイヤ部分32の第一遠位部32bから連続して、第二ワイヤ部分33の第二遠位部33bに連続する。湾曲部分34は、第一ワイヤ部分32の第一遠位部32bと第二ワイヤ部分33の第二遠位部33bとの間で略円弧状に湾曲している。スネアワイヤ30のループ31の大きさ(ループ31によって囲まれる面積)は、所望の手技に応じて適宜設定される。このように、保持部40の貫通孔45によってスネアワイヤ30が延びる方向を規制することによって、スネアワイヤ30は第二ワイヤ部分33が第一ワイヤ部分32を横切るように配置されている。
操作部50は、シース10の基端10bに連結された棒状の操作部本体51と、操作部本体51に対してスライド可能に取り付けられたスライダ52と、を有している。スライダ52には、操作ワイヤ20の基端20bが固定されている。操作ワイヤ20は、スライダ52の動作に応じて長手軸O1に沿って進退する。具体的には、操作部本体51に対してスライダ52を基端側に移動させることで、操作ワイヤ20は長手軸O1に沿って基端側に移動(後退)し、操作部本体51に対してスライダ52を先端側に移動させることで、操作ワイヤ20は長手軸O1に沿って先端側に移動(前進)する。この操作ワイヤ20の進退動作によって、スネアワイヤ30のシース10からの突出量を調整することができる。
次に、スネア1の使用時の動作について、図5および図6を参照して説明する。図5および図6は、スネア1の使用時の動作を示す図である。図5において、(a)は対象組織TGをスネア1のスネアワイヤ30で囲んだ状態を示す側断面図であり、(b)は(a)におけるVb矢視図である。また、図6において、(a)は対象組織TGをスネアワイヤ30のループ31で縛った状態を示す側断面図であり、(b)は(a)におけるVIb矢視図である。
まず、使用者は、患者の肛門や口などの自然開口から不図示の内視鏡を患者の体腔内へ挿入する。内視鏡は、スネア1を進退自在に挿通可能な処置具チャンネルと、体腔内において切除する対象となる対象組織TGを撮像可能な撮像装置と、を備えている。使用者は、内視鏡の先端を患者の体腔内の所定の位置まで案内し、撮像装置の視野に対象組織TGを捕捉する。続いて、使用者は、スネア1を処置具チャンネルに挿通し、処置具チャンネルを通じて患者の体腔内にスネア1を誘導する。このとき、スネア1において、操作部50のスライダ52を操作部本体51に対して基端側に移動させて操作ワイヤ20を後退させることにより、シース10の先端から突出するスネアワイヤ30のループ31の大きさを適宜小さくしておく。
スネア1の先端が処置具チャンネルを通って対象組織TGの近傍まで案内された後、使用者は操作部50のスライダ52を操作部本体51に対して先端側に移動させて操作ワイヤ20を前進させることにより、シース10の先端から突出するスネアワイヤ30のループ31の大きさを対象組織TGを囲める程度の大きさまで大きくする。使用者は、内視鏡を適宜操作して、図5に示すようにスネアワイヤ30のループ31が対象組織TGに掛け回されるようにスネアワイヤ30の位置を調整する。続いて、図5に示された状態から、使用者は操作部50のスライダ52を操作部本体51に対して基端側に移動させて操作ワイヤ20を後退させる、すなわち操作ワイヤ20を牽引する。これによって、スネアワイヤ30の第一ワイヤ部分32および第二ワイヤ部分33がシース10の基端側に移動して、ループ31の大きさが縮小する。このとき、スネアワイヤ30のループ31には対象組織TGが挿入されているので、ループ31は対象組織TGの外面に当接する。さらに操作ワイヤ20を牽引してスネアワイヤ30の第一ワイヤ部分32および第二ワイヤ部分33がシース10の基端側に移動することによって、図6に示すように、スネアワイヤ30のループ31によって対象組織TGが緊縛される。このとき、保持部40の貫通孔45によってスネアワイヤ30の延びる方向が規制されているので、対象組織TGを緊縛する前と同様に、スネアワイヤ30の第二ワイヤ部分33が第一ワイヤ部分32を横切る状態が維持される。
対象組織TGがスネアワイヤ30で緊縛された状態で、使用者は操作部50を操作して操作ワイヤ20をさらに牽引する。これによって、スネアワイヤ30のループ31の大きさがさらに縮小し、対象組織TGが切除される。その後、図示しない公知の組織回収装置を用いて切除後の対象組織TGを体外に取り出し、スネア1を体腔内から引き抜いて、一連の処置を終了する。
本実施形態によれば、スネア1は、長手軸O1に沿って延びたルーメン11を有するシース10と、長手軸O1に沿って延び、ルーメン11内で長手軸O1に沿って移動自在に配置された操作ワイヤ20と、操作ワイヤ20の先端20aに連結され、シース10から突出しており、操作ワイヤ20の移動に応じてシース10からの突出量が調整されるように構成されたスネアワイヤ30と、シース10の先端部10cに設けられ、長手軸O1に直交する第二方向D2に開口する貫通孔45を有する保持部40と、を備える。スネアワイヤ30は、スネアワイヤ30の第一端30aを含む第一近位部32aと、第一近位部32aに連なる第一遠位部32bと、を有する第一ワイヤ部分32と、スネアワイヤ30の第二端30bを含む第二近位部33aと、第二近位部33aに連なる第二遠位部33bと、を有し、第二近位部33aと第二遠位部33bとの間で貫通孔45を通って延び、かつ第一ワイヤ部分32を横切って延びる第二ワイヤ部分33と、第一遠位部32bと第二遠位部33bとの間で湾曲して延びており、第一遠位部32bおよび第二遠位部33bに連なり、少なくとも一部が貫通孔45よりも遠位側に配置された湾曲部分34と、を備える。
このような構成によれば、スネアワイヤ30の第二ワイヤ部分33が第一ワイヤ部分32を横切って延びており、湾曲部分34が第一ワイヤ部分32の第一遠位部32bと第二ワイヤ部分33の第二遠位部33bとの間で湾曲して延びているので、第一ワイヤ部分32、第二ワイヤ部分33、および湾曲部分34によってループ31が形成される。よって、ループ31内に挿入された対象組織TGは、その全周がループ31を形成するスネアワイヤ30によって囲まれる。ここで、第二ワイヤ部分33は貫通孔45を通って延びているため、貫通孔45によって第二ワイヤ部分33の延びる方向が規制される。このため、対象組織TGがループ31に囲まれた状態で操作ワイヤ20が牽引されると、第二ワイヤ部分33が第一ワイヤ部分32を横切る状態を維持しながらループ31の大きさが縮小するので、対象組織TGがスネアワイヤ30によって緊縛される。このとき、スネアワイヤ30は対象組織TGの全周を囲んでいるので、全周から対象組織TGに対して組織を緊縛する方向に力を加えることができる。これにより、対象組織TGに対して十分な緊縛力を加えることができる。
加えて、スネア1で対象組織TGを緊縛するときに、シース10の先端10aをスネアワイヤ30および対象組織TGに押し当てることをしないので、シース10の先端10aに対してシース10を圧縮する方向に加わる力を大幅に小さくすることができる。
また、保持部40の貫通孔45は、シース10の先端10aよりも遠位側に配置されている。このため、貫通孔45を通って延びるスネアワイヤ30の第二ワイヤ部分33の第二遠位部33bから連なる湾曲部分34を、シース10の先端10aから離間して配置しやすくすることができる。すなわち、スネアワイヤ30のループ31を、シース10の先端10aから離間して配置しやすくすることができる。その結果、ループ31をシース10に接触しにくくすることができるので、ループ31の拡大および縮小を容易に行うことができる。加えて、対象組織の緊縛時にループ31に加わる緊縛力の一部がシース10に逃げてシース10に作用することを防止できる。
なお、本実施形態では、保持部40の貫通孔45は長手軸O1に直交する第二方向D2に開口するとしたが、これに限らない。例えば、貫通孔45は、長手軸O1に対して略直交する方向に開口してもよく、長手軸O1に対してやや鈍角に交差する方向に開口してもよいし、長手軸O1に対して鋭角に交差する方向に開口してもよい。
(第二実施形態)
次に、本発明の第二実施形態について、図7および図8を参照して説明する。図7は、本実施形態に係る組織切除器具であるスネア2の先端側を示す側断面図である。図8は、スネア2の先端側を示す斜視図である。以下では、第一実施形態に係るスネア1と同様の構成を有する部分については、同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
本実施形態に係るスネア2は、保持部の配置が第一実施形態に係るスネア1と異なっている。第一実施形態に係るスネア1の保持部40は、その一部がシース10の先端10aから突出するように配置されていたのに対して、本実施形態に係るスネア2の保持部140は、シース110のルーメン11内に全て配置されている。すなわち、保持部140の先端は、ルーメン11内に位置する。また、本実施形態に係るスネア2のシース110は、シース110の先端部110cにスリット112が形成されている点で、第一実施形態に係るスネア1のシース10と異なっている。
保持部140は、第一実施形態に係る保持部40と略同一の形状を有している。保持部140は、長手軸O1に沿った方向において保持部140の先端の位置がシース110の先端10aの位置と一致するように、シース110のルーメン11内に配置されている。このため、保持部140の先端部141に形成された露出面144および貫通孔145も、第一実施形態に係る保持部40と異なり、シース110のルーメン11内に配置されている。
シース110の先端部110cには、その外周面の一部がルーメン11と連通するようにスリット112が形成されている。スリット112の開口する方向は、貫通孔145の貫通する方向(第二方向D2)と一致している。なお、スリット112と貫通孔145との間の位置で、保持部140の一部が径方向に開口している。スリット112は、シース110の先端10aの先端開口と連通している。すなわち、スリット112の先端は、シース110の先端10aと一致している。本実施形態では、スリット112の第一方向D1の寸法は、露出面144の第一方向D1の寸法とほぼ同じに設定されている。また、スリット112の第三方向D3の寸法は、先端部141の第三方向D3の寸法とほぼ同じに設定されている。
このように構成された本実施形態に係るスネア2においても、第一実施形態に係るスネア1と同様の効果を奏することができる。加えて、本実施形態に係るスネア2では、金属材などの硬質な材料で構成された保持部140がシース110のルーメン11内に配置されている。このため、シース110によって保持部140が体腔内の組織に直接接触することが防止されるので、保持部140の接触によって体腔内の組織を損傷させることを防止できる。
なお、本実施形態では、保持部140は、長手軸O1に沿った方向において保持部140の先端の位置がシース110の先端10aの位置と一致するように、シース110のルーメン11内に配置されているが、これに限らない。例えば、保持部140は、保持部140の先端がシース110の先端10aよりもやや基端側に位置するように、シース110のルーメン11内に配置されていてもよい。
また、シース110の先端部110cにおいてルーメン11内に配置された保持部140の露出面144と対向する部分にスリット112が形成されていたが、これに限らない。例えば、シース110の先端部110cに形成されたスリット112に代えて、シース110の先端部110cにシース110の外部とルーメン11とを連通する貫通孔が形成されていてもよい。この場合には、先端部110cに形成された貫通孔は、保持部140の貫通孔145と略同軸に配置され、貫通孔145を挿通したスネアワイヤ30が挿通可能に構成されていればよい。
(第三実施形態)
次に、本発明の第三実施形態について、図9および図10を参照して説明する。図9は、本実施形態に係る組織切除器具であるスネア3の先端側を示す側断面図である。図10は、スネア3の使用時の動作を示す側断面図である。以下では、第一実施形態に係るスネア1と同様の構成を有する部分については、同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
本実施形態に係るスネア3は、スネアワイヤの一端がストッパーに連結されている点で第一実施形態に係るスネア1と異なっている。スネア3は、シース10の先端部10c内に配置され、保持部40の貫通孔45を挿通不能な外形寸法を有するストッパー60を備えている。本実施形態では、ストッパー60は、シース10のルーメン11内に、第二方向D2に保持部40と並ぶように配置されている。また、ストッパー60は、長手軸O1に沿って延びる棒状に形成されている。ストッパー60は、シース10のルーメン11内において、保持部40の外周面とルーメン11の内面(シース10の内面)との間の隙間13を長手軸O1に沿って移動可能な外形寸法を有している。ストッパー60の少なくとも一部は、保持部40の貫通孔45の開口よりも大きい外形であることが好ましい。このようにして、ストッパー60は、貫通孔45を挿通できないように構成されている。ストッパー60は、例えば、ステンレス鋼などの金属材で形成されている。
スネア3のスネアワイヤ130の第一端130aは、操作ワイヤ20の先端20aに連結されている。第一実施形態に係るスネア1では、スネアワイヤ30の第一端30aおよび第二端30bは連結部21を介して操作ワイヤ20の先端20aに連結されていたが、本実施形態に係るスネア3では、スネアワイヤ130の第一端130aは、ロウ付けや溶接などによって直接操作ワイヤ20の先端20aに固定されている。また、スネアワイヤ130の第二端130bは、ストッパー60に連結されている。本実施形態では、スネアワイヤ130の第二端130bは、ロウ付けや溶接などによってストッパー60に固定されている。
次に、スネア3の動作について説明する。操作ワイヤ20を牽引するとスネアワイヤ130の第一ワイヤ部分32が牽引されるので、図10に示すように、スネアワイヤ130のループ31の大きさが縮小しつつ、スネアワイヤ130の第二ワイヤ部分33によってストッパー60が保持部40の貫通孔45に向かって引っ張られる。上述のようにストッパー60は貫通孔45を挿通できないように構成されているので、操作ワイヤ20をさらに牽引すると、ストッパー60は貫通孔45に引っ掛かり、それ以上移動しなくなる。よって、この状態から操作ワイヤ20をさらに牽引するとループ31の大きさのみが縮小するため、これ以降は第一実施形態に係るスネア1と同様に、対象組織TGを緊縛し、切除することができる。
本実施形態に係るスネア3においても、第一実施形態に係るスネア1と同様の効果を奏することができる。
なお、本実施形態では、ストッパー60は、シース10のルーメン11内で長手軸O1に沿って移動可能に構成されていたが、これに限らない。例えば、ストッパー60は、ルーメン11内で保持部40の外周面に溶接などによって固定されていてもよい。これによって、スネアワイヤ130の第二端130bが保持部40に対して固定されるので、スネアワイヤ130の第一端130aが連結された操作ワイヤ20を牽引することによって、スネアワイヤ130のループ31の大きさを縮小することができ、対象組織TGを緊縛することができる。この場合には、ストッパー60の構成は、スネアワイヤ130の第二端130bを保持部40に対して固定できる構成であれば、特に限定されない。
また、本実施形態では、スネアワイヤ130の第一端130aが操作ワイヤ20の先端20aに連結され、スネアワイヤ130の第二端130bがストッパー60に連結されていたが、これに限らない。この構成とは逆に、スネアワイヤ130の第一端130aがストッパーに連結され、スネアワイヤ130の第二端130bが操作ワイヤ20の先端20aに連結されていてもよい。この場合には、スネアワイヤ130の第一端130aに連結されるストッパーは、保持部40の基端側に配置され、保持部40の内径よりも大きい外形寸法を有していればよい。このような構成では、操作ワイヤ20を牽引するとスネアワイヤ130の第二ワイヤ部分33が牽引されて、ループ31の大きさが縮小しつつ、第一ワイヤ部分32によってストッパーが保持部40の基端に向かって引っ張られる。これによって、ストッパーが保持部40に引っ掛かり、保持部40に対して固定される。この状態から、操作ワイヤ20をさらに牽引することによって、上述した第三実施形態のスネア3と同様に、ループ31の大きさを縮小することができ、対象組織TGを緊縛することができる。
さらに、上述した構成において、スネアワイヤ130の第一端130aに連結されるストッパーを保持部40に固定してもよい。この場合には、図11に示すスネア3Aのように、ストッパー61は、保持部40の基端側ではなく、保持部40の中空形成面43上に配置されていてもよい。ストッパー61は、溶接などによって中空形成面43に固定されている。ストッパー61の構成は、スネアワイヤ130の第一端130aを保持部40に対して固定できる構成であれば、特に限定されない。このような構成では、スネアワイヤ130の第一端130aが保持部40に対して固定されているので、スネアワイヤ130の第二端130bが連結された操作ワイヤ20を牽引することによって、スネアワイヤ130のループ31の大きさを縮小することができ、対象組織TGを緊縛することができる。
第一実施形態に係るスネア1では、スネアワイヤ30の第一端30aおよび第二端30bの両方が操作ワイヤ20に連結されていたが、上述した構成のように、スネアワイヤ130の第一端130aおよび第二端130bのうちの一方のみが操作ワイヤ20に連結されていてもよい。
(第四実施形態)
次に、本発明の第四実施形態について、図12から図14を参照して説明する。図12は、本実施形態に係る組織切除器具であるスネア4の先端側を示す側断面図である。図13は、スネア4の先端側を示す正面図である。図14は、スネア4の先端側を示す斜視図である。本実施形態に係るスネア4は、シースおよび保持部の構成が第一実施形態に係るスネア1と異なっている。以下では、第一実施形態に係るスネア1と同様の構成を有する部分については、同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
本実施形態に係るスネア4のシース210は、マルチルーメンチューブであり、第一ルーメン211Aと第二ルーメン211Bとを有している。第一ルーメン211Aおよび第二ルーメン211Bは、第一実施形態に係るルーメン11と同様に、長手軸O1に沿ってシース210の先端210aから基端まで延びており、シース210の先端210aで開口している。これによって、第一ルーメン211Aの先端には第一先端開口部213Aが形成され、第二ルーメン211Bの先端には第二先端開口部213Bが形成されている。また、第一ルーメン211Aの中心軸と第二ルーメン211Bの中心軸とは、第二方向D2に並ぶように配置されている。第一ルーメン211Aの長手軸O1に垂直な断面形状は、円形である。第二ルーメン211Bの長手軸O1に垂直な断面形状は、第二方向D2に直交する弦を有する半円形であり、第一ルーメン211Aから離れる方向に凸となっている。
第二ルーメン211Bの第二先端開口部213Bには、規制部材70が取り付けられている。規制部材70は、第二方向D2に直交する平面を有する板状に形成されている。規制部材70の先端部70aは、シース210の先端210aから先端側に突出するように配置されている。規制部材70の基端部70bは、シース210の第二ルーメン211Bに挿入されており、第二ルーメン211Bの第二先端開口部213Bに嵌合している。また、規制部材70の基端部70bは、第二ルーメン211Bにおいて第二方向D2に直交する内平面211Bs上に配置されており、公知の接着剤で内平面211Bsに固定されている。規制部材70の基端部70bと第二ルーメン211Bの内平面211Bsと対向する内周面との間には、スネアワイヤ230が挿通可能な隙間が形成されている。規制部材70の先端部70aの第三方向D3の寸法は、基端部70bの第三方向D3の寸法よりも大きく設定されている。規制部材70は、例えばステンレス鋼などの金属材で形成されている。
規制部材70の先端部70aには、第二方向D2に先端部70aを貫通する貫通孔71が形成されている。貫通孔71の内径は、スネアワイヤ230の外径よりもやや大きく設定されている。本実施形態では、貫通孔71を有する規制部材70が保持部に相当する。
本実施形態に係るスネア4は、第一実施形態に係るスネア1と異なり、二つの操作ワイヤ、すなわち第一操作ワイヤ120Aと第二操作ワイヤ120Bとを備えている。第一操作ワイヤ120Aおよび第二操作ワイヤ120Bは、第一実施形態に係る操作ワイヤ20と略同一の構成を有している。第一操作ワイヤ120Aは、シース210の第一ルーメン211Aに移動自在に挿通されている。第二操作ワイヤ120Bは、シース210の第二ルーメン211Bに移動自在に挿通されている。第一操作ワイヤ120Aおよび第二操作ワイヤ120Bは、シース210の基端に連結された操作部(不図示)によって、それぞれ個別に長手軸O1に沿って進退動作させることができる。
スネア4のスネアワイヤ230の第一端230aは、シース210の第一ルーメン211Aに挿入されており、第一操作ワイヤ120Aの先端120Aaに連結されている。また、スネアワイヤ230の第二端230bは、シース210の第二ルーメン211Bに挿入されており、第二操作ワイヤ120Bの先端120Baに連結されている。スネアワイヤ230の第一端230aは、ロウ付けや溶接などによって第一操作ワイヤ120Aの先端120Aaに固定されている。同様に、スネアワイヤ230の第二端230bは、ロウ付けや溶接などによって第二操作ワイヤ120Bの先端120Baに固定されている。
スネアワイヤ230は、第一実施形態に係るスネアワイヤ30と同様に、第二ワイヤ部分33が第二近位部33aと第二遠位部33bとの間で貫通孔71を通って延び、かつ第一ワイヤ部分32を横切って延びている。
このように構成されたスネア4では、不図示の操作部により第一操作ワイヤ120Aおよび第二操作ワイヤ120Bを両方とも牽引する、または一方を固定して他方を牽引することによって、第一実施形態に係るスネア1と同様に、スネアワイヤ230の第二ワイヤ部分33が第一ワイヤ部分32を横切る状態を維持しながら、スネアワイヤ230のループ31の大きさを縮小することができる。よって、本実施形態に係るスネア4においても、第一実施形態に係るスネア1と同様の効果を奏することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はこれら実施形態に限定されることはない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、構成の付加、省略、置換、およびその他の変更が可能である。
上記した本発明の各実施形態によれば、切除対象の組織に対して十分な緊縛力を加えることが可能な組織切除器具を提供することができる。
1、2、3、3A、4 スネア(組織切除器具)
10、110、210 シース
11 ルーメン
20、120A、120B 操作ワイヤ(操作部材)
30、130、230 スネアワイヤ
30a、130a、230a 第一端(一端)
30b、130b、230b 第二端(他端)
31 ループ
32 第一ワイヤ部分
33 第二ワイヤ部分
34 湾曲部分
40、140 保持部
45 貫通孔
50 操作部
60、61 ストッパー
70 規制部材(保持部)
D1 第一方向
D2 第二方向
D3 第三方向
O1 長手軸
TG 対象組織

Claims (4)

  1. 長手軸に沿って延びたルーメンを有するシースと、
    前記長手軸に沿って延び、前記ルーメン内で前記長手軸に沿って移動自在に配置された操作部材と、
    前記操作部材の先端に連結され、前記シースから突出しており、前記操作部材の移動に応じて前記シースからの突出量が調整されるように構成されたスネアワイヤと、
    前記シースの先端部に取り付けられ、前記長手軸に交差する方向に開口する貫通孔を有する保持部と、
    を備え、
    前記スネアワイヤは、
    前記スネアワイヤの第一端部を含む第一近位部と、前記第一近位部に連なる第一遠位部と、を有する第一ワイヤ部分と、
    前記スネアワイヤの第二端部を含む第二近位部と、前記第二近位部に連なる第二遠位部と、を有し、前記第二近位部と前記第二遠位部との間に位置する前記貫通孔を通って延び、かつ前記第一ワイヤ部分を横切って前記シースの側方に向かって延びる第二ワイヤ部分と、
    前記第一遠位部と前記第二遠位部との間で湾曲して延びており、前記第一遠位部および前記第二遠位部に連なり、少なくとも一部が前記貫通孔よりも遠位側に配置された湾曲部分と、を備え
    前記長手軸に直交する側面視において、前記第二ワイヤ部分のうち前記第一ワイヤ部分に交差する部分と前記第二近位部との間に前記貫通孔が位置されており、前記スネアワイヤが動作する際に、前記第二ワイヤ部分が延びる方向を前記貫通孔に規制されることによって、前記第二ワイヤ部分が前記第一ワイヤ部分を横切る状態を維持する
    組織切除器具。
  2. 請求項1に記載の組織切除器具であって、
    前記貫通孔は、前記シースの先端よりも遠位側に配置されている
    組織切除器具。
  3. 請求項2に記載の組織切除器具であって、
    前記シースの前記先端部内に配置され、前記貫通孔を挿通不能な外形寸法を有するストッパーをさらに備え、
    前記スネアワイヤの前記第一端部は、前記操作部材の前記先端に連結されており、
    前記スネアワイヤの前記第二端部は、前記ストッパーに連結されている
    組織切除器具。
  4. 請求項1に記載の組織切除器具であって、
    前記保持部は、
    前記ルーメンと連通する内部空間を形成する中空形成面を有する円筒部と、
    円筒の一部が切り欠かれて前記中空形成面が露出した露出面と、を備え、
    前記貫通孔は、前記露出面と前記円筒部の外周面との間を貫通している
    組織切除器具
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