JP6886114B2 - 光伝送システム、光送信装置および光受信装置 - Google Patents

光伝送システム、光送信装置および光受信装置 Download PDF

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Description

本発明は、光伝送システム、光送信装置および光受信装置に関する。
データ通信の需要増大に伴い、大容量トラヒックの伝送を可能とする、光信号変調技術および光信号多重技術を用いた光伝送ネットワークが普及しつつある。特に、短距離向けの高速光伝送技術として、イーサネット(登録商標)の一方式である100GbE LR−4が知られている。ここで用いられる伝送方式は、100Gbps(Gigabit per second)データ伝送を、複数の異なる波長を有する光信号を用いて行う、多チャンネル光伝送である。例えば、100GbE LR−4では、4つの波長(以下、各波長を「チャンネル」と呼ぶ)によってそれぞれ25Gbpsのデータ伝送が行われることで、全体として100Gbpsのデータ伝送が実現される。イーサネット(登録商標)では1.3μm(micrometre)帯の波長を用いる方式が大半を占めており、100GbE LR−4でも1.3μm帯が用いられている。シングルモードファイバのゼロ分散波長がおおよそ1.3μmであるため、1.3μm帯を用いた光伝送では、波長分散による波形劣化を考慮する必要がないという利点がある。
将来的にイーサネット(登録商標)技術を応用して800Gbpsのデータ伝送を実現することを考えると、例えば8波の波長を用いてそれぞれのチャンネルで100Gbpsのデータ伝送を行うことで、全体として800Gbpsのデータ伝送を実現する方法が考えられる。この方法を用いた場合、使用するチャンネル数は8となる。イーサネット(登録商標)ではチャンネルの周波数間隔として800GHz(Gigahertz)を用いることが規定されており、8チャンネル中の最短波長チャネルにおける波長分散量はおよそ−5ps(pico second)/nm(nanometre)/km(kilometre)となる。
100GbE LR−4に倣って伝送距離を10kmと想定した場合、最短波側のチャンネルにおける累積波長分散は−50ps/nm程度となる。すなわち、最短波のチャンネルは、−50ps/nmの波長分散により、波形劣化が発生することとなる。波長分散が波形劣化に与える影響は、チャンネルの伝送速度に依存し、伝送速度が高ければ高いほど、より大きな波形劣化が発生する。
このような状況を想定すると、1.3μm帯を用いた光伝送システムであっても、波長分散の影響を無視することができなくなる。特に、短距離向け光伝送システムではコスト低減の観点から、直接検波を用いることを前提としているため、デジタルコヒーレント光伝送方式のような受信器での分散補償を実施することができない。コヒーレント方式でない直接検波方式に対しては、比較的長距離な光伝送システムの分散補償に、光学可変分散補償モジュールを用いる場合がある(非特許文献1)。
しかしながら、イーサネット(登録商標)等の短距離向け光伝送システムでは、コスト低減、サイズ低減の観点から、光学可変分散補償モジュールを適用することは困難である。したがって、短距離向け光伝送システムでは、伝送ファイバの波長分散は、光信号の品質に直接影響を及ぼすものとなる。一方で、最長波のチャンネルは、イーサネット(登録商標)で用いられる一般的なシングルモードファイバのゼロ分散波長と概ね等しい波長であるため、波長分散の影響をほとんど受けることがない。
このような状況を鑑みると、800Gbpsデータ伝送等の将来の短距離光伝送技術を実現する上で、チャンネル間の信号品質のばらつきが光伝送システム全体における信号品質を劣化させる主要因となることが考えられる。
上記事情に鑑み、本発明は、チャンネル間の信号品質のばらつきを平準化し、光伝送システム全体における信号品質を改善することができる光伝送システム、光送信装置および光受信装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、光ファイバ伝送路を介して接続される送信部と受信部の間で、D個のチャンネルを介して光信号を伝送する光伝送システムにおいて、前記送信部は、DチャンネルのN値信号A,A,…,Aを、D次元ユークリッド空間上に、D次元正方格子状にマッピングするシンボルマッピング部と、マッピングされたシンボルを各チャンネル軸に対して非対称なシンボル配置に変換する非対称変換部と、各シンボルにビットを割り当てるビット割り当て部と、各チャンネルの最大強度を1に規格化する規格化部と、チャンネルdのN値信号であるA(d=1,2,…,D)のデジタル信号をアナログ信号に変換するDA変換部と、前記DA変換部から送出される前記アナログ信号を用いて、レーザ光源から送出された光に変調を施すことで、前記アナログ信号と同様の光変調信号を生成する光変調器と、を備え、前記受信部は、各チャンネルの光信号を直接検波もしくはコヒーレント検波することでアナログ電気信号を生成する受光器と、各アナログ電気信号を各デジタル信号に変換するAD変換部と、各デジタル信号の最大強度を1に規格化する規格化部と、最も信号品質劣化の小さいチャンネルであるチャンネル1のデジタル信号をN−1倍する第1増倍部と、チャンネルd(d=2,3,…,D)のデジタル信号をそれぞれ2(N−0.5)倍するD−1個の第2増倍部と、任意のタップ数を有し、デジタルフィルタ処理を施すFIRフィルタ部と、D次元ユークリッド空間に受信信号をマッピングするシンボルマッピング部と、前記受信信号と各シンボル点とのユークリッド距離が最小となるシンボル、もしくは受信信号の尤度が最大となるシンボルを、判定後のシンボルとするシンボル判定部と、前記送信部によって設定されたビット割り当てに基づいて、判定後のシンボルSからビット情報を抽出し、送信ビット列を復元するビット抽出部と、を備える光伝送システムである。
また、本発明の一態様は、光ファイバ伝送路を介して接続される光受信装置へ、D個のチャンネルを介して光信号を送信する光送信装置において、DチャンネルのN値信号A,A,…,Aを、D次元ユークリッド空間上に、D次元正方格子状にマッピングするシンボルマッピング部と、マッピングされたシンボルを各チャンネル軸に対して非対称なシンボル配置に変換する非対称変換部と、各シンボルにビットを割り当てるビット割り当て部と、各チャンネルの最大強度を1に規格化する規格化部と、チャンネルdのN値信号であるA(d=1,2,…,D)のデジタル信号をアナログ信号に変換するDA変換部と、前記DA変換部から送出される前記アナログ信号を用いて、レーザ光源から送出された光に変調を施すことで、前記アナログ信号と同様の光変調信号を生成する光変調器と、を備える光送信装置である。
また、本発明の一態様は、上記の光送信装置であって、前記非対称変換部は、A以外の成分の和が奇数となるシンボルに対してシンボル位置をB=(A+0.5,A,…,A)に変換する。
また、本発明の一態様は、光ファイバ伝送路を介して接続される上記の光送信装置から、D個のチャンネルを介して光信号を受信する光受信装置において、各チャンネルの光信号を直接検波もしくはコヒーレント検波することでアナログ電気信号を生成する受光器と、各アナログ電気信号を各デジタル信号に変換するAD変換部と、各デジタル信号の最大強度を1に規格化する規格化部と、最も信号品質劣化の小さいチャンネルであるチャンネル1のデジタル信号をN−1倍する第1増倍部と、チャンネルd(d=2,3,…,D)のデジタル信号をそれぞれ2(N−0.5)倍するD−1個の第2増倍部と、任意のタップ数を有し、デジタルフィルタ処理を施すFIRフィルタ部と、D次元ユークリッド空間に受信信号をマッピングするシンボルマッピング部と、前記受信信号と各シンボル点とのユークリッド距離が最小となるシンボル、もしくは受信信号の尤度が最大となるシンボルを、判定後のシンボルとするシンボル判定部と、前記光送信装置によって設定されたビット割り当てに基づいて、判定後のシンボルSからビット情報を抽出し、送信ビット列を復元するビット抽出部と、を備える光受信装置である。
また、本発明の一態様は、上記の光送信装置であって、前記非対称変換部は、以下の変換規則に基づいてシンボル位置を変換する。
[変換規則]
≡0(mod(1+(D−1)(D−2)/2))のときは、なにもしない。
≡G(mod(1+(D−1)(D−2)/2))のとき、
→A+0.5
→A+0.5
と変換する。
ここで、
:グループ番号(A=0,1,…,N−1)、
(D−1)(D−2)/2:D−1次元ユークリッド空間内の任意の2つの基底(チャンネル軸)が張る平面の、定義可能な数、
G:基底a(チャンネルa軸)と基底b(チャンネルb軸)で張られる平面、
D:最も信号品質劣化の大きいチャンネル、
である。
なお、「M≡M(mod M)」(M,M,Mは整数)は、MをMで割った剰余がMをMで割った剰余に等しいことを示しており、0≦M<Mの場合には、「M mod M=M」のように表記することもある。
また、本発明の一態様は、光ファイバ伝送路を介して接続される上記の光送信装置から、D個のチャンネルを介して光信号を受信する光受信装置において、各チャンネルの光信号を直接検波もしくはコヒーレント検波することでアナログ電気信号を生成する受光器と、各アナログ電気信号を各デジタル信号に変換するAD変換部と、各デジタル信号の最大強度を1に規格化する規格化部と、チャンネルd(d=1,2,…,D−1)のデジタル信号をそれぞれ2(N−0.5)倍するD−1個の第1増倍部と、最も信号品質劣化の大きいチャンネルであるチャンネルDのデジタル信号をN−1倍する第2増倍部と、任意のタップ数を有し、デジタルフィルタ処理を施すFIRフィルタ部と、D次元ユークリッド空間に受信信号をマッピングするシンボルマッピング部と、前記受信信号と各シンボル点とのユークリッド距離が最小となるシンボル、もしくは受信信号の尤度が最大となるシンボルを、判定後のシンボルとするシンボル判定部と、前記光送信装置によって設定されたビット割り当てに基づいて、判定後のシンボルSからビット情報を抽出し、送信ビット列を復元するビット抽出部と、を備える光受信装置である。
また、本発明の一態様は、上記の光送信装置であって、D=3の場合において、
前記非対称変換部は、以下の変換規則に基づいてシンボル位置を変換する。
[変換規則]
≡0(mod4)のとき、
B=(A,A,A
≡1(mod4)のとき、
B=(A+0.5,A,A
≡2(mod4)のとき、
B=(A+0.5,A+0.5,A
≡3(mod4)のとき、
B=(A,A+0.5,A
と変換する。
また、本発明の一態様は、光ファイバ伝送路を介して接続される上記の光送信装置から、D個のチャンネルを介して光信号を受信する光受信装置において、各チャンネルの光信号を直接検波もしくはコヒーレント検波することでアナログ電気信号を生成する受光器と、各アナログ電気信号を各デジタル信号に変換するAD変換部と、各デジタル信号の最大強度を1に規格化する規格化部と、チャンネルd(d=1,2)のデジタル信号を2(N−0.5)倍する2個の第1増倍部と、最も信号品質劣化の大きいチャンネルであるチャンネル3のデジタル信号をN−1倍する第2増倍部と、任意のタップ数を有し、デジタルフィルタ処理を施すFIRフィルタ部と、3次元ユークリッド空間に受信信号をマッピングするシンボルマッピング部と、前記受信信号と各シンボル点とのユークリッド距離が最小となるシンボル、もしくは受信信号の尤度が最大となるシンボルを、判定後のシンボルとするシンボル判定部と、前記光送信装置によって設定されたビット割り当てに基づいて、判定後のシンボルSからビット情報を抽出し、送信ビット列を復元するビット抽出部と、を備える光受信装置である。
また、本発明の一態様は、上記の光送信装置であって、D=4の場合において、前記非対称変換部は、以下の規則に基づいてシンボル位置を変換する。
[変換規則]
≡0(mod8)のとき、
B=(A,A,A,A
≡1(mod8)のとき、
B=(A+0.5,A,A,A
≡2(mod8)のとき、
B=(A+0.5,A+0.5,A,A
≡3(mod8)のとき、
B=(A,A+0.5,A,A
≡4(mod8)のとき、
B=(A,A+0.5,A+0.5,A
≡5(mod8)のとき、
B=(A+0.5,A+0.5,A+0.5,A
≡6(mod8)のとき、
B=(A+0.5,A,A+0.5,A
≡7(mod8)のとき、
B=(A,A,A+0.5,A
と変換する。
また、本発明の一態様は、光ファイバ伝送路を介して接続される上記の光送信装置から、D個のチャンネルを介して光信号を受信する光受信装置において、各チャンネルの光信号を直接検波もしくはコヒーレント検波することでアナログ電気信号を生成する受光器と、各アナログ電気信号を各デジタル信号に変換するAD変換部と、各デジタル信号の最大強度を1に規格化する規格化部と、チャンネルd(d=1,2,3)のデジタル信号を2(N−0.5)倍する3個の第1増倍部と、最も信号品質劣化の大きいチャンネルであるチャンネル4のデジタル信号をN−1倍する第2増倍部と、任意のタップ数を有し、デジタルフィルタ処理を施すFIRフィルタ部と、4次元ユークリッド空間に受信信号をマッピングするシンボルマッピング部と、前記受信信号と各シンボル点とのユークリッド距離が最小となるシンボル、もしくは受信信号の尤度が最大となるシンボルを、判定後のシンボルとするシンボル判定部と、前記光送信装置によって設定されたビット割り当てに基づいて、判定後のシンボルSからビット情報を抽出し、送信ビット列を復元するビット抽出部と、を備える光受信装置である。
また、本発明の一態様は、上記の光送信装置であって、D=5の場合において、前記非対称変換部は、以下の規則に基づいてシンボル位置を変換する。
[変換規則]
≡0(mod16)のとき、
B=(A,A,A,A,A
≡1(mod16)のとき、
B=(A,A,A,A+0.5,A
≡2(mod16)のとき、
B=(A,A,A+0.5,A+0.5,A
≡3(mod16)のとき、
B=(A,A,A+0.5,A,A
≡4(mod16)のとき、
B=(A,A+0.5,A+0.5,A,A
≡5(mod16)のとき、
B=(A,A+0.5,A+0.5,A+0.5,A
≡6(mod16)のとき、
B=(A,A+0.5,A,A+0.5,A
≡7(mod16)のとき、
B=(A+0.5,A+0.5,A,A+0.5,A
≡8(mod16)のとき、
B=(A+0.5,A+0.5,A+0.5,A+0.5,A
≡9(mod16)のとき、
B=(A+0.5,A+0.5,A+0.5,A,A
≡10(mod16)のとき、
B=(A+0.5,A,A+0.5,A,A
≡11(mod16)のとき、
B=(A+0.5,A,A+0.5,A+0.5,A
≡12(mod16)のとき、
B=(A+0.5,A,A,A+0.5,A
≡13(mod16)のとき、
B=(A+0.5,A,A,A,A
≡14(mod16)のとき、
B=(A+0.5,A+0.5,A,A,A
≡15(mod16)のとき、
B=(A,A+0.5,A,A,A
と変換する。
また、本発明の一態様は、光ファイバ伝送路を介して接続される上記の光送信装置から、D個のチャンネルを介して光信号を受信する光受信装置において、各チャンネルの光信号を直接検波もしくはコヒーレント検波することでアナログ電気信号を生成する受光器と、各アナログ電気信号を各デジタル信号に変換するAD変換部と、各デジタル信号の最大強度を1に規格化する規格化部と、チャンネルd(d=1,2,3,4)のデジタル信号を2(N−0.5)倍する4個の第1増倍部と、最も信号品質劣化の大きいチャンネルであるチャンネル5のデジタル信号をN−1倍する第2増倍部と、任意のタップ数を有し、デジタルフィルタ処理を施すFIRフィルタ部と、5次元ユークリッド空間に受信信号をマッピングするシンボルマッピング部と、前記受信信号と各シンボル点とのユークリッド距離が最小となるシンボル、もしくは受信信号の尤度が最大となるシンボルを、判定後のシンボルとするシンボル判定部と、前記光送信装置によって設定されたビット割り当てに基づいて、判定後のシンボルSからビット情報を抽出し、送信ビット列を復元するビット抽出部と、を備える光受信装置である。
また、本発明の一態様は、上記の光送信装置であって、前記ビット割り当て部は、チャンネル軸方向以外の方向に隣接するシンボルとのハミング距離が1となるようにビット割り当てを行う。
また、本発明の一態様は、上記の光送信装置であって、前記ビット割り当て部は、D次元ユークリッド空間上に配置したシンボルをチャンネルD以外のチャンネル軸で張られたD−1次元ユークリッド空間に射影し、D−1次元ユークリッド空間上で隣接するシンボルとのハミング距離が1となるようにビット割り当てを行う。
本発明によれば、光伝送システム全体における信号品質を改善することができる。
特別な符号化を行わない場合における信号品質劣化を示す図である。 多次元符号化変調を行った場合における、2次元ユークリッド空間上のシンボル配置と信号品質劣化を示す図である。 第1の実施形態による光伝送システムの送信部構成を示すブロック図である。 非対称変換部によって符号化処理を施されたシンボルのシンボル配置を示す図である。 ビット割り当て部によって割り当てられたビット割り当ての一例を示す図である。 規格化部によって規格化処理を施されたシンボルのシンボル配置を示す図である。 第1の実施形態による光伝送システムの受信部構成を示すブロック図である。 シンボルマッピングによってマッピングされた受信信号のシンボル配置を示す図である。 受信シンボルとシンボル判定部によって判定された最近接シンボルの一例を示す図である。 従来のPAM4信号2チャンネルから構成される伝送システムの波長分散耐力を示す図である。 第1の実施形態による光伝送システムによって多次元符号化変調された信号に対する波長分散耐力を示す図である。 2チャンネル4値信号を多次元符号化変調した際のビット割り当て手順の模式図である。 第4の実施形態による光伝送システムの送信部構成を示すブロック図である。 第4の実施形態による光伝送システムの受信部構成を示すブロック図である。 D=3,N=4の場合における多次元符号化されたシンボルのシンボル配置を示す図である。 D=3,N=4の場合における3次元ユークリッド空間上のシンボル配置の一部を示す図である。 D=3,N=3の場合における多次元符号化されたシンボルのシンボル配置を示す図である。 D=3,N=3の場合における3次元ユークリッド空間上のシンボル配置の一部を示す図である。 3次元ユークリッド空間上のシンボル配置を2次元ユークリッド空間に射影した図である。 4次元ユークリッド空間上のシンボル配置を2次元ユークリッド空間に射影した図である。 受信信号における各シンボルの尤度のイメージを示す図である。
<第1の実施形態>
以下、本発明の第1の実施形態による光伝送システムについて、図面を参照しながら説明する。第1の実施形態による光伝送システムは、複数の異なる波長を有する光信号を用いて、光ファイバ伝送路を介して接続される送信部(光送信装置)と受信部(光受信装置)との間でのデータ伝送を行う、多チャンネル光伝送システムである。
一般的な強度変調方式として、PAM4(4-Level Pulse Amplitude Modulation:4値パルス振幅変調)方式が知られている。PAM4方式は、2bitのデータ情報を0,1,2,3の4値の強度信号に割り当てることで、2bit/symbolの伝送を実現する。第1の実施形態による光伝送システムは、複数のPAM4信号に対して多次元符号化変調を適用することで、チャンネル間の信号品質ばらつきを平準化し、光伝送システム全体における信号品質を改善する。
以下に、2チャンネルの4値信号に、本発明の多次元変調を適用する手順を示す。符号化前のチャンネル1の信号をA(A=0,1,2,3)、符号化前のチャンネル2の信号をA(A=0,1,2,3)とした場合、2次元ユークリッド空間上の表記として、B=(A,A)と表現することができる。このときのシンボル配置を、図1に示す。図1(A)は、AとAに特に特別な符号化を行わない場合のシンボル配置に相当する。このようなシンボル配置である場合において、チャンネル2に著しい信号品質劣化が発生すると、図1(B)に示すように多くのシンボル誤りが発生してしまい、システム全体のビット誤り率が大きくなってしまう。これにより、システム性能の劣化が招かれることとなる。
第1の実施形態では、チャンネル1とチャンネル2に対して多次元符号化変調を適用することで、図2(A)に示すようなシンボル配置を実現する。このようなシンボル配置である場合において、チャンネル2に著しい信号品質劣化が発生すると、図2(B)に示すように、図1(B)に示したシンボル誤りと比較してシンボル誤りが軽減される。これにより、システム性能の劣化を防ぐことが可能となり、伝送距離の長延化や伝送容量の向上が実現される。
[送信部の構成]
以下、光伝送システムの送信部の構成について説明する。
図3に、第1の実施形態による光伝送システムの送信部構成を示す。図3に示すように、第1の実施形態による光伝送システムの送信部1aは、シンボルマッピング部11と、非対称変換部12と、ビット割り当て部13と、規格化部14と、DA(Digital to Analog:デジタル−アナログ)変換部15と、光強度変調器16(16−1、16−2)と、レーザ光源17(17−1、17−2)と、波長合波器18と、を含んで構成される。
送信部1aは、シンボルマッピング部11において、2チャンネルの4値信号A,Aを、2次元ユークリッド空間上に、2次元正方格子状にマッピングする。このマッピングにより、2チャンネルの4値信号B=(A,A)は、以下の16のシンボルで表現されることとなる。ここでは、Aの値に基づいて、4つのグループにグループ分けがなされている。
[グループ0]
B=(0,0)
B=(1,0)
B=(2,0)
B=(3,0)
[グループ1]
B=(0,1)
B=(1,1)
B=(2,1)
B=(3,1)
[グループ2]
B=(0,2)
B=(1,2)
B=(2,2)
B=(3,2)
[グループ3]
B=(0,3)
B=(1,3)
B=(2,3)
B=(3,3)
次に、送信部1aは、非対称変換部12において、グループ番号が奇数であるグループ(ここではグループ1とグループ3)のシンボルのA成分を、1/2増加させる符号化処理を施す。これにより、以下に示す16個のシンボルが生成され、図4に示すシンボル配置が実現される。
[グループ0]
B=(0,0)
B=(1,0)
B=(2,0)
B=(3,0)
[グループ1]
B=(0.5,1)
B=(1.5,1)
B=(2.5,1)
B=(3.5,1)
[グループ2]
B=(0,2)
B=(1,2)
B=(2,2)
B=(3,2)
[グループ3]
B=(0.5,3)
B=(1.5,3)
B=(2.5,3)
B=(3.5,3)
再び図3に戻って説明する。
次に、送信部1aは、ビット割り当て部13にて各シンボルにビットを割り当てる。ここでは、送信部1aは、16(=2)シンボルにビットを割り当てるため、4ビットを16個のシンボルに割り当てる。この際、送信部1aは、上下左右に隣接するシンボル(チャンネル軸方向に隣接するシンボル)とのハミング距離が2、かつ、斜めに隣接するシンボルとのハミング距離が1になるようにビット割り当てを行う。
この場合におけるビット割り当ての一例を、図5に示す。このようなビット割り当てが行われることで、チャンネル2に対する信号品質劣化がシステムの品質劣化の支配的な要因である場合には、疑似的にグレイ符号(交番二進符号)が成り立つ。すなわち、シンボル誤りに対するビット誤りが最小化されることとなる。
再び図3に戻って説明する。
次に、送信部1aは、規格化部14において、各基底(ここでは各チャンネル軸)の最大強度を1に規格化する。すなわち、送信部1aは、Aの値を1/3.5倍し、Aの値を1/3倍する。これにより、以下に示す16個のシンボルが生成され、図6に示すシンボル配置が実現される。
[グループ0]
B=(0,0)
B=(1/3.5,0)
B=(2/3.5,0)
B=(3/3.5,0)
[グループ1]
B=(0.5/3.5,1/3)
B=(1.5/3.5,1/3)
B=(2.5/3.5,1/3)
B=(1,1/3)
[グループ2]
B=(0,2/3)
B=(1/3.5,2/3)
B=(2/3.5,2/3)
B=(3/3.5,2/3)
[グループ3]
B=(0.5/3.5,1)
B=(1.5/3.5,1)
B=(2.5/3.5,1)
B=(1,1)
再び図3に戻って説明する。
次に、送信部1aは、DA変換部15において、Aのデジタル信号をアナログ信号に変換し、Aのデジタル信号をアナログ信号に変換する。送信部1aは、DA変換部15から送出されるアナログ信号を用いて、光強度変調器16(16−1、16−2)によってレーザ光源17(17−1、17−2)から送出された光に強度変調を施す。これにより、アナログ信号と同様の光強度変調信号が生成される。各光信号は、波長合波器18によって合波され、光ファイバ伝送路へ送出される。
[受信部の構成]
以下、光伝送システムの受信部の構成について説明する。
図7に、第1の実施形態による光伝送システムの受信部構成を示す。図7に示すように、第1の実施形態による光伝送システムの受信部2aは、波長分波器21と、受光器22(22−1、22−1)と、AD(Analog to Digital:アナログ−デジタル)変換部23(23−1、23−2)と、規格化部24(24−1、24−2)と、増倍部25(第1増倍部25−1、第2増倍部25−2)と、FIR(Finite Impulse Response:有限インパルス応答)フィルタ部26(26−1、26−2)と、シンボルマッピング部27と、シンボル判定部28と、ビット抽出部29と、を含んで構成される。
光ファイバ伝送路を伝搬してきた光信号は、波長分波器21によって分波され、チャンネルごとに受光器22(22−1、22−2)によって直接検波される。検波された光信号はアナログ電気信号に変換され、AD変換部23(23−1、23−2)によってデジタル信号に変換される。受信部2aは、各規格化部24(24−1、24−2)で各デジタル信号の最大強度を1に規格化したうえで、第1増倍部25−1ではチャンネル1のデジタル信号を3倍し、第2増倍部25−2ではチャンネル2のデジタル信号を7倍(=3.5×2倍)する。
その後、任意のタップ数を有するFIRフィルタを備えるFIRフィルタ部26(26−1、26−2)にてデジタルフィルタ処理が施されたうえで、シンボルマッピング部27により、2次元ユークリッド空間に受信信号がマッピングされる。これにより、図8に示すようなシンボル配置が得られる。
再び図7に戻って説明する。
FIRフィルタ部26−1からの出力とFIRフィルタ部26−2からの出力をそれぞれy(i=1,2)とすると、y(i=1,2)は、それぞれ以下の式(1)で表される。
Figure 0006886114
ここで、xはFIRフィルタ部26(26−1、26−2)への入力データである。引数のnは、時系列データとしてn番目のデータであることを意味する。Pはタップ数を表す。hij(i=1,2)はFIRフィルタ部26−iのj番目のタップ係数を表す。
受信部2aは、シンボル判定部28にて、前記受信信号と各シンボル点とのユークリッド距離を算出し、最も値の小さいシンボル(最近接シンボル)を、判定後のシンボルとする。最近接シンボルをS=(s,s)とすると、最近接シンボルと受信信号とのユークリッド距離は以下の式(2)で表される。また、図9に、受信シンボルと最近接シンボルの一例を示す。
Figure 0006886114
再び図7に戻って説明する。
各タップ係数の更新値(更新後の値と更新前の値の差分)Δhij(i=1,2)は、|e|に対する最急降下法に基づき、以下の式(3)のとおりとなる。ここで、(n−j)はxの引数である。式(3)の導出には、式(1)および式(2)が用いられる。
Figure 0006886114
ここで、μはステップサイズパラメータであり、運用者が任意に設定可能なパラメータである。
受信部2aは、ビット抽出部29にて、送信部1aにおいて設定されたビット割り当てに基づいて、判定後のシンボルSからビット情報を抽出し、送信ビット列を復元する。
図10に、従来のPAM4信号2チャンネルから構成される伝送システムの波長分散耐力を示す。また、図11に、第1の実施形態による光伝送システムによって多次元符号化変調された信号に対する波長分散耐力を示す。各チャンネルの伝送速度は112Gbps、システム全体の伝送容量は224Gbps(=112Gbps×2チャンネル)である。図10および図11の横軸は受信信号パワー(単位:dBm(decibel milliwatts))を、縦軸はチャンネル1とチャンネル2の平均ビット誤り率を表している。各プロットは、累積波長分散値が0〜70ps/nmの場合の特性を示している。
図10に示すように、従来のPAM4信号2チャンネルから構成される伝送システムでは、−60ps/nmの波長分散値において著しい信号品質劣化が発生する。一方で、図11に示すように、第1の実施形態による光伝送システムでは、−65ps/nmの波長分散であっても、軽微な信号品質劣化のみとなっている。この結果は、第1の実施形態による光伝送システムの適用によって、システム性能の向上が実現されることを意味する。
<第2の実施形態>
以下、本発明の第2の実施形態による光伝送システムについて、図面を参照しながら説明する。以下に、2チャンネル4値信号を多次元符号化変調した際のビット割り当て手順を示す。手順の模式図を図12に示す。
[手順1]
B=(0,0)のシンボルにビット0101を割り当てる。
[手順2]
0101の最初の2bitを固定し、シンボル(0,0)から右上に向かって、01→00→10→11と割り当てる。
[手順3]
次に、0101の最後の2bitを固定し、シンボル(0,0)から左上に向かって01→00と割り当てる。ここで、(0,0)に対する左上のシンボルは(7,1)である。
[手順4]
0001の最初の2bitを固定し、シンボル(7,1)から右上に向かって、01→00→10→11と割り当てる。
[手順5]
一周してシンボル(7,1)に戻ってきたら、0001の最後の2bitを固定し、左上のシンボルに向かって00→10と割り当てる。ここで、(7,1)に対する左上のシンボルは(6,2)である。
[手順6]
1001の最初の2bitを固定し、シンボル(6,2)から右上に向かって、01→00→10→11と割り当てる。
[手順7]
一周してシンボル(6,2)に戻ってきたら、1001の最後の2bitを固定し、左上のシンボルに向かって10→11と割り当てる。ここで、(6,2)に対する左上のシンボルは(5,3)である。
[手順8]
1101の最初の2bitを固定し、シンボル(5,3)から右上に向かって、01→00→10→11と割り当てる。
以上の手順に従ってビット割り当てが実施されることにより、上下左右に隣接するシンボルとのハミング距離が2で、斜めに隣接するシンボルとのハミング距離が1となるビット割り当てが実現される。
<第3の実施形態>
以下、本発明の第3の実施形態による光伝送システムについて、図面を参照しながら説明する。
[送信部の構成]
以下、光伝送システムの送信部(以下、「送信部1c」という)の構成について説明する。第3の実施形態による光伝送システムの送信部構成は、図3に示した第1の実施形態による光伝送システムの送信部構成と同様である。
送信部1cは、シンボルマッピング部11において、2チャンネルのN値信号A,Aを、2次元ユークリッド空間上に、2次元正方格子状にマッピングする。このマッピングにより、2チャンネルのN値信号B=(A,A)は、以下のNのシンボルで表現されることとなる。ここでは、Aの値に基づいて、N個のグループにグループ分けがなされている。ただし、Nは偶数であることとする。
[グループ0]
B=(0,0)
B=(1,0)

B=(N−1,0)
[グループ1]
B=(0,1)
B=(1,1)

B=(N−1,1)
………
[グループN−1]
B=(0,N−1)
B=(1,N−1)

B=(N−1,N−1)
次に、送信部1cは、非対称変換部12において、グループ番号が奇数であるグループのシンボルのA成分を、1/2増加させる符号化処理を施す。これにより、以下に示すN個のシンボルが生成され、図4に示したシンボル配置をN値信号に拡張したシンボル配置が得られる。
[グループ0]
B=(0,0)
B=(1,0)

B=(N−1,0)
[グループ1]
B=(0.5,1)
B=(1.5,1)

B=(N−1+0.5,1)
………
[グループN−1]
B=(0.5,N−1)
B=(1.5,N−1)

B=(N−1+0.5,N−1)
再び図3に戻って説明する。
次に、送信部1cは、ビット割り当て部13にて各シンボルにビットを割り当てる。ここでは、送信部1cは、Nシンボルにビットを割り当てるため、2Log(N)ビットをN個のシンボルに割り当てる。ここで、対数の底は2である。この際、送信部1cは、上下左右に隣接するシンボル(チャンネル軸方向に隣接するシンボル)とのハミング距離が2、かつ、斜めに隣接するシンボルとのハミング距離が1になるようにビット割り当てを行う。
このようなビット割り当てが行われることで、チャンネル2に対する信号品質劣化がシステムの品質劣化の支配的な要因である場合には、疑似的にグレイ符号が成り立つ。すなわち、シンボル誤りに対するビット誤りが最小化されることとなる。
次に、送信部1cは、規格化部14において、各基底(ここでは各チャンネル軸)の最大強度を1に規格化する。すなわち、送信部1cは、Aの値を1/(N−1+0.5)倍し、Aの値を1/(N−1)倍する。これにより、以下に示すN個のシンボルが生成され、図6に示したシンボル配置をN値信号に拡張したシンボル配置が得られる。
[グループ0]
B=(0,0)
B=(1/(N−0.5),0)

B=((N−1)/(N−0.5),0)
[グループ1]
B=(0.5/(N−0.5),1/(N−1))
B=(1.5/(N−0.5),1/(N−1))

B=(1,1/(N−1))
………
[グループN−1]
B=(0.5/(N−0.5),1)
B=(1.5/(N−0.5),1)

B=(1,1)
再び図3に戻って説明する。
次に、送信部1cは、DA変換部15において、Aのデジタル信号をアナログ信号に変換し、Aのデジタル信号をアナログ信号に変換する。送信部1cは、DA変換部15から送出されるアナログ信号を用いて、光強度変調器16(16−1、16−2)によってレーザ光源17(17−1、17−2)から送出された光に強度変調を施す。これにより、アナログ信号と同様の光強度変調信号が生成される。各光信号は、波長合波器18によって合波され、光ファイバ伝送路へ送出される。
[受信部の構成]
以下、光伝送システムの受信部(以下、「受信部2c」という)の構成について説明する。第3の実施形態による光伝送システムの受信部構成は、図7に示した第1の実施形態による光伝送システムの受信部構成と同様である。
光ファイバ伝送路を伝搬してきた光信号は、波長分波器21によって分波され、チャンネルごとに受光器22(22−1、22−1)によって直接検波される。検波された光信号はアナログ電気信号に変換され、AD変換部23(23−1、23−2)によってデジタル信号に変換される。受信部2cは、各規格化部24(24−1、24−2)で各デジタル信号の最大強度を1に規格化したうえで、第1増倍部25−1ではチャンネル1のデジタル信号をN−1倍し、第2増倍部25−2ではチャンネル2のデジタル信号を2(N−0.5)倍する。
その後、任意のタップ数を有するFIRフィルタを備えるFIRフィルタ部26(26−1、26−2)にてデジタルフィルタ処理が施されたうえで、シンボルマッピング部27により、2次元ユークリッド空間に受信信号がマッピングされる。これにより、図8に示したシンボル配置をN値信号に拡張したシンボル配置が得られる。
再び図7に戻って説明する。
FIRフィルタ部26−1からの出力とFIRフィルタ部26−2からの出力をそれぞれy(i=1,2)とすると、y(i=1,2)は、それぞれ上記の式(1)で表される。
受信部2cは、シンボル判定部28にて、前記受信信号と各シンボル点とのユークリッド距離を算出し、最も値の小さいシンボル(最近接シンボル)を、判定後のシンボルとする。最近接シンボルをS=(s,s)とすると、最近接シンボルと受信信号とのユークリッド距離は上記の式(2)で表される。
各タップ係数の更新値(更新後の値と更新前の値の差分)Δhij(i=1,2)は、|e|に対する最急降下法に基づき、上記の式(3)のとおりとなる。
受信部2cは、ビット抽出部29にて、送信部1cにおいて設定されたビット割り当てに基づいて、判定後のシンボルSからビット情報を抽出し、送信ビット列を復元する。
<第4の実施形態>
以下、本発明の第4の実施形態による光伝送システムについて、図面を参照しながら説明する。
[送信部の構成]
以下、光伝送システムの送信部の構成について説明する。
図13に、第4の実施形態による光伝送システムの送信部構成を示す。図13に示すように、第4の実施形態による光伝送システムの送信部1dは、シンボルマッピング部11と、非対称変換部12と、ビット割り当て部13と、規格化部14と、DA変換部15と、光強度変調器16(16−1、16−2、…、16−D)と、レーザ光源17(17−1、17−2、…、17−D)と、波長合波器18と、を含んで構成される。
送信部1dは、シンボルマッピング部11において、DチャンネルのN値信号A,A,…,Aを、D次元ユークリッド空間上に、D次元正方格子状にマッピングする。このマッピングにより、DチャンネルのN値信号B=(A,A,…,A)は、以下のN個のシンボルで表現されることとなる。ここで、A=0,1,2,…,N−1(d=1,2,…,D)であり、Dはマルチチャンネル伝送システムのチャンネル数である。
次に、送信部1dは、非対称変換部12において、以下の式(4)を満足するシンボルB=(A,A,…,A)のシンボル位置を、B=(A+0.5,A,…,A)に変換する。
Figure 0006886114
ここで、式(4)におけるnは自然数である。式(4)は、A以外の成分の和が奇数の場合に相当している。
次に、送信部1dは、ビット割り当て部13にて各シンボルにビットを割り当てる。ここでは、送信部1dは、N個のシンボルにビットを割り当てるため、DLog(N)ビットをN個のシンボルに割り当てる。ここで、対数の底は2である。この際、送信部1dは、チャンネル軸方向以外の方向に隣接するシンボルとのハミング距離が1となるようにビット割り当てを行う。
このようなビット割り当てが行われることで、チャンネル1以外のチャンネルに対する信号品質劣化がシステムの品質劣化の支配的な要因である場合には、疑似的にグレイ符号が成り立つ。すなわち、シンボル誤りに対するビット誤りが最小化されることとなる。
次に、送信部1dは、規格化部14において、各基底(ここでは各チャンネル軸)の最大強度を1に規格化する。すなわち、送信部1dは、Aの値を1/(N−1+0.5)倍し、それ以外の値、すなわちA,A,…,Aの値を1/(N−1)倍する。これにより、多次元符号化されたN個のシンボルが生成され、図6に示したシンボル配置をDチャンネルN値信号に拡張したシンボル配置が得られる。
次に、送信部1dは、DA変換部15において、A(d=1,2,…,D)のデジタル信号をアナログ信号に変換する。送信部1dは、DA変換部15から送出されるアナログ信号を用いて、光強度変調器16(16−1、16−2、…、16−D)によってレーザ光源17(17−1、17−2、…、17−D)から送出された光に強度変調を施す。これにより、アナログ信号と同様の光強度変調信号が生成される。各光信号は、波長合波器18によって合波され、光ファイバ伝送路へ送出される。
[受信部の構成]
以下、光伝送システムの受信部の構成について説明する。
図14に、第3の実施形態による光伝送システムの受信部構成を示す。図14に示すように、第4の実施形態による光伝送システムの受信部2dは、波長分波器21と、受光器22(22−1、22−2、…、22−D)と、AD変換部23(23−1、23−2、…、23−D)と、規格化部24(24−1、24−2、…、24−D)と、増倍部25(第1増倍部25−1、第2増倍部25−2、…、第D増倍部25−D)と、FIRフィルタ部26(26−1、26−2、…、26−D)と、シンボルマッピング部27と、シンボル判定部28と、ビット抽出部29と、を含んで構成される。
光ファイバ伝送路を伝搬してきた光信号は、波長分波器21によって分波され、チャンネルごとに受光器22(22−1、22−2、…、22−D)によって直接検波される。検波された光信号はアナログ電気信号に変換され、AD変換部23(23−1、23−2、…、23−D)によってデジタル信号に変換される。受信部2dは、各規格化部24(24−1、24−2、…、24−D)で各デジタル信号の最大強度を1に規格化したうえで、第1増倍部25−1ではチャンネル1のデジタル信号をN−1倍し、第d増倍部25−d(d=2,3,…,D)ではチャンネルdのデジタル信号を2(N−0.5)倍する。
その後、任意のタップ数を有するFIRフィルタを備えるFIRフィルタ部26(26−1、26−2…、26−D)にてデジタルフィルタ処理が施されたうえで、シンボルマッピング部27により、D次元ユークリッド空間に受信信号がマッピングされる。これにより、図8に示したシンボル配置をDチャンネルN値信号に拡張したシンボル配置が得られる。
再び図14に戻って説明する。
FIRフィルタ部26−iからの出力をy(i=1,2,…,D)とすると、y(i=1,2,…,D)は、それぞれ以下の式(5)で表される。
Figure 0006886114
ここで、引数のnは、時系列データとしてn番目のデータであることを意味する。Pはタップ数を表す。hij(i=1,2,…,D)はFIRフィルタ部26−iのj番目のタップ係数を表す。
受信部2dは、シンボル判定部28にて、前記受信信号と各シンボル点とのユークリッド距離を算出し、最も値の小さいシンボル(最近接シンボル)を、判定後のシンボルとする。最近接シンボルをS=(s,s,…,s)とすると、最近接シンボルと受信信号とのユークリッド距離は以下の式(6)で表される。
Figure 0006886114
各タップ係数の更新値(更新後の値と更新前の値の差分)Δhij(i=1,2,…,D)は、|e|に対する最急降下法に基づき、以下の式(7)のとおりとなる。ここで、(n−j)はxの引数である。式(7)の導出には、式(5)および式(6)が用いられる。
Figure 0006886114
ここで、μはステップサイズパラメータであり、運用者が任意に設定可能なパラメータである。
受信部2dは、ビット抽出部29にて、送信部1dにおいて設定されたビット割り当てに基づいて、判定後のシンボルSからビット情報を抽出し、送信ビット列を復元する。
<第5の実施形態>
以下、本発明の第5の実施形態による光伝送システムについて、図面を参照しながら説明する。
第4の実施形態による光伝送システムは、1つのチャンネルが他のD−1チャンネルの信号品質劣化を肩代わりすることによって全体の信号品質を平準化し、光伝送システム全体における信号品質を改善する。一方、以下に説明する第5の実施形態による光伝送システムは、1チャンネルの信号品質劣化を残りのD−1チャンネルが肩代わりすることによって全体の信号品質を平準化し、光伝送システム全体における信号品質を改善することを特徴とする。
[送信部の構成]
以下、光伝送システムの送信部(以下、「送信部1e」という)の構成について説明する。第5の実施形態による光伝送システムの送信部構成は、図13に示した第4の実施形態による光伝送システムの送信部構成と同様である。
送信部1eは、シンボルマッピング部11において、DチャンネルのN値信号A,A,…,Aを、D次元ユークリッド空間上に、D次元正方格子状にマッピングする。このマッピングにより、DチャンネルのN値信号B=(A,A,…,A)は、以下のN個のシンボルで表現されることとなる。ここで、A=0,1,2,…,N−1(d=1,2,…,D)であり、Dはマルチチャンネル伝送システムのチャンネル数である。以下において、最も顕著な信号品質劣化が現れるチャンネルのチャンネル番号をチャンネルDとする。
DチャンネルのN値信号B=(A,A,…,A)は、以下のようにグループ分けがなされる。
[A=0の場合:グループ0]
B=(A,A,…,0)
[A=1の場合:グループ1]
B=(A,A,…,1)
………
[A=N−1の場合:グループN−1]
B=(A,A,…,N−1)
次に、送信部1eは、非対称変換部12において、シンボルB=(A,A,…,A)のシンボル位置を、以下の変換規則に基づいて変換する。ここでは、Aをグループ番号(A=0,1,…,N−1)とする。D−1次元ユークリッド空間内では、任意の2つの基底(チャンネル軸)が張る平面を定義することが可能であり、平面の数は(D−1)(D−2)/2個となる。以下に示す変換規則では、この平面を順番に、平面1,平面2,…,平面(D−1)(D−2)/2と名付けることとする。また、平面Gは基底a(チャンネルa軸)と基底b(チャンネルb軸)で張られる平面であるものとする。
[変換規則]
≡0(mod(1+(D−1)(D−2)/2))のときは、なにもしない。
≡G(mod(1+(D−1)(D−2)/2))のときは、
→A+0.5
→A+0.5
と変換する。
上記変換規則に対する理解を助けるため、具体的なケースについて以下に示す。
(D=4,N=4の場合)
上記変換規則に基づく具体的な変換例を以下に示す。非対称変換部12にて変換が行われる前のシンボルは、B=(A,A,A,A)となる。ここで、A,A,A,A=0,1,2,3であるため、シンボルの数は256個である。
[変換規則]
グループ0に対しては、以下のようにシンボルを変換する。
B=(A,A,A,0)→B=(A,A,A,0)
グループ1に対しては、以下のようにシンボルを変換する。
B=(A,A,A,1)→B=(A+0.5,A+0.5,A,1)
グループ2に対しては、以下のようにシンボルを変換する。
B=(A,A,A,2)→B=(A+0.5,A,A+0.5,2)
グループ3に対しては、以下のようにシンボルを変換する。
B=(A,A,A,3)→B=(A,A+0.5,A+0.5,3)
(D=3,N=4の場合)
上記変換規則に基づく具体的な変換例を以下に示す。非対称変換部12にて変換が行われる前のシンボルは、B=(A,A,A)となる。ここで、A=0,1,2,3(d=1,2,3)であるため、シンボルの数は64個である。
[変換規則]
グループ0に対しては、以下のようにシンボルを変換する。
B=(A,A,0)→B=(A,A,0)
グループ1に対しては、以下のようにシンボルを変換する。
B=(A,A,1)→B=(A+0.5,A+0.5,1)
グループ2に対しては、以下のようにシンボルを変換する。
B=(A,A,2)→B=(A,A,2)
グループ3に対しては、以下のようにシンボルを変換する。
B=(A,A,3)→B=(A+0.5,A+0.5,3)
次に、送信部1eは、ビット割り当て部13にて各シンボルにビットを割り当てる。ここでは、N個のシンボルにビットを割り当てるため、DLog(N)ビットをN個のシンボルに割り当てる。ここで、対数の底は2である。この際、送信部1eは、D次元ユークリッド空間にマッピングされたシンボルをチャンネルD軸以外のチャンネル軸で張られるD−1次元ユークリッド空間に射影したうえで、隣接するシンボルとのハミング距離が1となるようにビット割り当てを行う。
このようなビット割り当てが行われることで、チャンネルDに対する信号品質劣化がシステムの品質劣化の支配的な要因である場合には、D次元ユークリッド空間上のシンボル配置で考えた場合であっても、疑似的にグレイ符号が成り立つ。すなわち、シンボル誤りに対するビット誤りが最小化されることとなる。
次に、送信部1eは、規格化部14において、各基底(ここでは各チャンネル軸)の最大強度を1に規格化する。すなわち、送信部1eは、A,A,…,A(D−1)の値を1/(N−1+0.5)倍し、Aの値を1/(N−1)倍する。これにより、多次元符号化されたN個のシンボルが生成される。一例として、図15に、D=3,N=4の場合におけるシンボル配置を示す。また、図16に、3次元ユークリッド空間上のシンボル配置の一部を示す。
次に、送信部1eは、DA変換部15において、Ad(d=1,2,…,D)のデジタル信号をアナログ信号に変換する。送信部1eは、DA変換部15から送出されるアナログ信号を用いて、光強度変調器16(16−1、16−2、…、16−D)によってレーザ光源(17−1、17−2、…、17−D)から送出された光に強度変調を施す。これにより、アナログ信号と同様の光強度変調信号が生成される。各光信号は、波長合波器によって合波され、光ファイバ伝送路へ送出される。
[受信部の構成]
以下、光伝送システムの受信部(以下、「受信部2e」という)の構成について説明する。第5の実施形態による光伝送システムの受信部構成は、図14に示した第4の実施形態による光伝送システムの受信部構成と同様である。
光ファイバ伝送路を伝搬してきた光信号は、波長分波器21によって分波され、チャンネルごとに受光器22(22−1、22−2、…、22−D)によって直接検波される。検波された光信号はアナログ電気信号に変換され、AD変換部23(23−1、23−2、…、23−D)によってデジタル信号に変換される。受信部2eは、各規格化部24(24−1、24−2、…、24−D)で各デジタル信号の最大強度を1に規格化したうえで、第d増倍部25−d(d=1,2,…,D−1)ではチャンネルdのデジタル信号を2(N−0.5)倍し、第d増倍部25−DではチャンネルDのデジタル信号をN−1倍する。
その後、任意のタップ数を有するFIRフィルタを備えるFIRフィルタ部26(26−1、26−2、…、26−D)にてデジタルフィルタ処理が施されたうえで、シンボルマッピング部27により、D次元ユークリッド空間に受信信号がマッピングされる。受信部2eは、FIRフィルタ部26(26−1、26−2、…、26−D)、シンボル判定部28およびビット抽出部29にて、上述した第4の実施形態と同様の処理を行うことにより、送信ビット列を復元する。
<第6の実施形態>
以下、本発明の第6の実施形態による光伝送システムについて、図面を参照しながら説明する。
第4の実施形態による光伝送システムは、1つのチャンネルが他のD−1チャンネルの信号品質劣化を肩代わりすることによって全体の信号品質を平準化し、光伝送システム全体における信号品質を改善する。一方、以下に説明する第6の実施形態による光伝送システムは、上述した第5の実施形態による光伝送システムと同様に、1チャンネルの信号品質劣化を残りのD−1チャンネルが肩代わりすることによって全体の信号品質を平準化し、光伝送システム全体における信号品質を改善することを特徴とする。
また、第6の実施形態による光伝送システムは、D=3の場合を扱う。
[送信部の構成]
以下、光伝送システムの送信部(以下、「送信部1f」という)の構成について説明する。第6の実施形態による光伝送システムの送信部構成は、図13に示した第4の実施形態による光伝送システムの送信部構成において、D=3とした場合と同様である。
送信部1fは、シンボルマッピング部11において、3チャンネルのN値信号A,A,Aを、3次元ユークリッド空間上に、3次元正方格子状にマッピングする。このマッピングにより、3チャンネルのN値信号B=(A,A,A)はN個のシンボルで表現されることとなる。ここで、A=0,1,2,…,N−1(d=1,2,3)である。以下において、顕著な信号品質劣化が現れるチャンネルのチャンネル番号をチャンネル3とする。
3チャンネルのN値信号B=(A,A,A)は、以下のようにグループ分けがなされる。
[A=0の場合:グループ0]
B=(A,A,0)
[A=1の場合:グループ1]
B=(A,A,1)
………
[A=N−1の場合:グループN−1]
B=(A,A,N−1)
次に、送信部1fは、非対称変換部12において、シンボルB=(A,A,A)のシンボル位置を、以下の変換規則に基づいて変換する。ここでは、Aをグループ番号(A=0,1,…,N−1)とする。
[変換規則]
≡0(mod4)のとき、
B=(A,A,A
≡1(mod4)のとき、
B=(A+0.5,A,A
≡2(mod4)のとき、
B=(A+0.5,A+0.5,A
≡3(mod4)のとき、
B=(A,A+0.5,A
と変換する。
次に、送信部1fは、ビット割り当て部13にて各シンボルにビットを割り当てる。ここでは、N個のシンボルにビットを割り当てるため、3Log(N)ビットをN個のシンボルに割り当てる。ここで、対数の底は2である。この際、送信部1fは、3次元ユークリッド空間にマッピングされたシンボルをチャンネル1軸とチャンネル2軸で張られる2次元ユークリッド空間に射影したうえで、隣接するシンボルとのハミング距離が1となるようにビット割り当てを行う。例えば、N=4の場合には、送信部1fは、いわゆる64QAM(Quadrature Amplitude Modulation:直角位相振幅変調)に対するグレイ符号と同様のビット割り当てを行う。
このようなビット割り当てが行われることで、チャンネル3に対する信号品質劣化がシステムの品質劣化の支配的な要因である場合には、3次元ユークリッド空間上のシンボル配置で考えた場合であっても、疑似的にグレイ符号が成り立つ。すなわち、シンボル誤りに対するビット誤りが最小化されることとなる。
次に、送信部1fは、規格化部14において、各基底(ここでは各チャンネル軸)の最大強度を1に規格化する。すなわち、送信部1fは、A,Aの値を1/(N−1+0.5)倍し、Aの値を1/(N−1)倍する。これにより、多次元符号化されたN個のシンボルが生成される。一例として、図17に、N=4の場合におけるシンボル配置を示す。また、図18に3次元ユークリッド空間上のシンボル配置の一部を示す。さらに、図19に、3次元ユークリッド空間上のシンボル配置を2次元ユークリッド空間に射影した図を示す。図19に示したシンボル配置に対してグレイ符号が適用されることで、3次元ユークリッド空間上のシンボル配置で考えた場合であっても、疑似的にグレイ符号が成り立つ。
[受信部の構成]
以下、光伝送システムの受信部(以下、「受信部2f」という)の構成について説明する。第6の実施形態による光伝送システムの受信部構成は、図14に示した第4の実施形態による光伝送システムの受信部構成において、D=3とした場合と同様である。
光ファイバ伝送路を伝搬してきた光信号は、波長分波器21によって分波され、チャンネルごとに受光器22(22−1、22−2、22−3)によって直接検波される。検波された光信号はアナログ電気信号に変換され、AD変換部23(23−1、23−2、23−3)によってデジタル信号に変換される。受信部2fは、各規格化部24(24−1、24−2、24−3)で各デジタル信号の最大強度を1に規格化したうえで、第d増倍部25−d(d=1,2)ではチャンネルdのデジタル信号を2(N−0.5)倍し、第3増倍部25−3ではチャンネル3のデジタル信号をN−1倍する。
その後、任意のタップ数を有するFIRフィルタを備えるFIRフィルタ部26(26−1、26−2、26−3)にてデジタルフィルタ処理が施されたうえで、シンボルマッピング部27により、3次元ユークリッド空間に受信信号をマッピングする。受信部2fは、FIRフィルタ部26(26−1、26−2、26−3)、シンボル判定部28およびビット抽出部29にて、上述した第4の実施形態におけるD=3の場合と同様の処理を行うことにより、送信ビット列を復元する。
上述した第5の実施形態による光伝送システムは、チャンネル1軸とチャンネル2軸から構成される2次元ユークリッド空間上のシンボル配置のパターンが2つのみであった。一方、第6の実施形態による光伝送システムは、シンボル配置のパターンとして4つのパターンを実現可能であることが特徴である。これにより、チャンネル3に対する信号品質劣化に対してより高い耐力を有する多次元符号化が可能となる。ただし、第6の実施形態による光伝送システムでは、チャンネル1,2に対する信号品質劣化に対して、第5の実施形態よりも低い耐力を有する多次元符号化となっている。
また、第6の実施形態に従った非対称シンボル配置を行うことによって、3次元ユークリッド空間上のシンボル配置を、チャンネル3軸を除く2次元ユークリッド空間上に射影した際に、2次元ユークリッド空間上のシンボル配置が2次元正方格子となる。これにより、2次元ユークリッド空間上で隣接するシンボルとのハミング距離が1となるようなビット割り当てが容易となる点が、第6の実施形態による光伝送システムの特徴である。
<第7の実施形態>
以下、本発明の第7の実施形態による光伝送システムについて、図面を参照しながら説明する。
第4の実施形態による光伝送システムは、1つのチャンネルが他のD−1チャンネルの信号品質劣化を肩代わりすることによって全体の信号品質を平準化し、光伝送システム全体における信号品質を改善する。一方、以下に説明する第7の実施形態による光伝送システムは、上述した第5の実施形態による光伝送システムと同様に、1チャンネルの信号品質劣化を残りのD−1チャンネルが肩代わりすることによって全体の信号品質を平準化し、光伝送システム全体における信号品質を改善することを特徴とする。
また、第7の実施形態による光伝送システムは、D=4の場合を扱う。
[送信部の構成]
以下、光伝送システムの送信部(以下、「送信部1g」という)の構成について説明する。第7の実施形態による光伝送システムの送信部構成は、図13に示した第4の実施形態による光伝送システムの送信部構成において、D=4とした場合と同様である。
送信部1gは、シンボルマッピング部11において、4チャンネルのN値信号A,A,A,Aを、4次元ユークリッド空間上に、4次元正方格子状にマッピングする。このマッピングにより、4チャンネルのN値信号B=(A,A,A,A)はN個のシンボルで表現されることとなる。ここで、A=0,1,2,…,N−1(d=1,2,3,4)である。以下において、顕著な信号品質劣化が現れるチャンネルのチャンネル番号をチャンネル4とする。
4チャンネルのN値信号B=(A,A,A,A)は、以下のようにグループ分けがなされる。
[A=0の場合:グループ0]
B=(A,A,A,0)
[A=1の場合:グループ1]
B=(A,A,A,1)
………
[A=N−1の場合:グループN−1]
B=(A,A,A,N−1)
次に、送信部1gは、非対称変換部12において、シンボルB=(A,A,A,A)のシンボル位置を、以下の変換規則に基づいて変換する。ここでは、Aをグループ番号(A=0,1,…,N−1)とする。
[変換規則]
≡0(mod8)のとき、
B=(A,A,A,A
≡1(mod8)のとき、
B=(A+0.5,A,A,A
≡2(mod8)のとき、
B=(A+0.5,A+0.5,A,A
≡3(mod8)のとき、
B=(A,A+0.5,A,A
≡4(mod8)のとき、
B=(A,A+0.5,A+0.5,A
≡5(mod8)のとき、
B=(A+0.5,A+0.5,A+0.5,A
≡6(mod8)のとき、
B=(A+0.5,A,A+0.5,A
≡7(mod8)のとき、
B=(A,A,A+0.5,A
と変換する。
次に、送信部1gは、ビット割り当て部13にて各シンボルにビットを割り当てる。ここでは、N個のシンボルにビットを割り当てるので、4Log(N)ビットをN個のシンボルに割り当てる。ここで、対数の底は2である。この際、送信部1gは、4次元ユークリッド空間にマッピングされたシンボルをチャンネル4軸以外(すなわち、チャンネル1軸、チャンネル2軸およびチャンネル3軸)のチャンネル軸で張られる3次元ユークリッド空間に射影したうえで、隣接するシンボルとのハミング距離が1となるようにビット割り当てを行う。
このようなビット割り当てを行われることで、チャンネル4に対する信号品質劣化がシステムの品質劣化の支配的な要因である場合には、4次元ユークリッド空間上のシンボル配置で考えた場合であっても、疑似的にグレイ符号が成り立つ。すなわち、シンボル誤りに対するビット誤りが最小化されることとなる。
次に、送信部1gは、規格化部14において、各基底(ここでは各チャンネル軸)の最大強度を1に規格化する。すなわち、送信部1gは、A,A,Aの値を1/(N−1+0.5)倍し、Aの値を1/(N−1)倍する。これにより、多次元符号化されたN個のシンボルが生成される。図20に、4次元ユークリッド空間上のシンボル配置を2次元ユークリッド空間に射影した図を示す。
図20は、チャンネル1から3についてはN=4、チャンネル4についてはN=8とした場合のシンボル配置を示している。図20では、各チャンネルは同じ柄(パターン)のシンボル値しかとることができない。例えば、チャンネル1=0,チャンネル2=0のとき、チャンネル3,4の値は、(チャンネル3,チャンネル4)=(0,0)(1,7)(2,0)(3,7)(4,0)(5,7)(6,0)(7,7)の8パターンしかとることができない。
[受信部の構成]
以下、光伝送システムの受信部(以下、「受信部2g」という)の構成について説明する。第7の実施形態による光伝送システムの受信部構成は、図14に示した第4の実施形態による光伝送システムの受信部構成において、D=4とした場合と同様である。
光ファイバ伝送路を伝搬してきた光信号は、波長分波器21によって分波され、チャンネルごとに受光器22(22−1、22−2、22−3、22−4)によって直接検波される。検波された光信号はアナログ電気信号に変換され、AD変換部23(23−1、23−2、23−3、23−4)によってデジタル信号に変換される。受信部2gは、各規格化部24(24−1、24−2、24−3、24−4)で各デジタル信号の最大強度を1に規格化したうえで、第d増倍部25−d(d=1,2,3)ではチャンネルdのデジタル信号を2(N−0.5)倍し、第4増倍部25−4ではチャンネル4のデジタル信号をN−1倍する。
その後、任意のタップ数を有するFIRフィルタを備えるFIRフィルタ部26(26−1、26−2、26−3、26−4)にてデジタルフィルタ処理が施されたうえで、シンボルマッピング部27により、4次元ユークリッド空間に受信信号をマッピングする。受信部2gは、FIRフィルタ部26(26−1、26−2、26−3、26−4)、シンボル判定部28およびビット抽出部29にて、上述した第4の実施形態におけるD=4の場合と同様の処理を行うことにより、送信ビット列を復元する。
第7の実施形態に従った非対称シンボル配置を行うことによって、4次元ユークリッド空間上のシンボル配置を、チャンネル4軸を除く3次元ユークリッド空間上に射影した際に、3次元ユークリッド空間上のシンボル配置が3次元正方格子となる。これにより、3次元ユークリッド空間上で隣接するシンボルとのハミング距離が1となるようなビット割り当てが容易となる点が、第7の実施形態による光伝送システムの特徴である。
<第8の実施形態>
以下、本発明の第8の実施形態による光伝送システムについて、図面を参照しながら説明する。
第4の実施形態による光伝送システムは、1つのチャンネルが他のD−1チャンネルの信号品質劣化を肩代わりすることによって全体の信号品質を平準化し、光伝送システム全体における信号品質を改善する。一方、以下に説明する第8の実施形態による光伝送システムは、上述した第5の実施形態による光伝送システムと同様に、1チャンネルの信号品質劣化を残りのD−1チャンネルが肩代わりすることによって全体の信号品質を平準化し、光伝送システム全体における信号品質を改善することを特徴とする。
また、第8の実施形態による光伝送システムは、D=5の場合を扱う。
[送信部の構成]
以下、光伝送システムの送信部(以下、「送信部1h」という)の構成について説明する。第8の実施形態による光伝送システムの送信部構成は、図13に示した第4の実施形態による光伝送システムの送信部構成において、D=5とした場合と同様である。
送信部1hは、シンボルマッピング部11において、5チャンネルのN値信号A,A,A,A,Aを、5次元ユークリッド空間上に、5次元正方格子状にマッピングする。このマッピングにより、5チャンネルのN値信号B=(A,A,A,A,A)はN個のシンボルで表現されることとなる。ここで、A=0,1,2,…,N−1(d=1,2,3,4,5)である。以下において、顕著な信号品質劣化が現れるチャンネルのチャンネル番号をチャンネル5とする。
5チャンネルのN値信号B=(A,A,A,A,A)は、以下のようにグループ分けがなされる。
[A=0の場合:グループ0]
B=(A,A,A,A,0)
[A=1の場合:グループ1]
B=(A,A,A,A,1)
………
[A=N−1の場合:グループN−1]
B=(A,A,A,A,N−1)
次に、送信部1hは、非対称変換部12において、シンボルB=(A,A,A,A,A)のシンボル位置を、以下の変換規則に基づいて変換する。ここでは、Aをグループ番号(A=0,1,…,N−1)とする。
[変換規則]
≡0(mod16)のとき、
B=(A,A,A,A,A
≡1(mod16)のとき、
B=(A,A,A,A+0.5,A
≡2(mod16)のとき、
B=(A,A,A+0.5,A+0.5,A
≡3(mod16)のとき、
B=(A,A,A+0.5,A,A
≡4(mod16)のとき、
B=(A,A+0.5,A+0.5,A,A
≡5(mod16)のとき、
B=(A,A+0.5,A+0.5,A+0.5,A
≡6(mod16)のとき、
B=(A,A+0.5,A,A+0.5,A
≡7(mod16)のとき、
B=(A+0.5,A+0.5,A,A+0.5,A
≡8(mod16)のとき、
B=(A+0.5,A+0.5,A+0.5,A+0.5,A
≡9(mod16)のとき、
B=(A+0.5,A+0.5,A+0.5,A,A
≡10(mod16)のとき、
B=(A+0.5,A,A+0.5,A,A
≡11(mod16)のとき、
B=(A+0.5,A,A+0.5,A+0.5,A
≡12(mod16)のとき、
B=(A+0.5,A,A,A+0.5,A
≡13(mod16)のとき、
B=(A+0.5,A,A,A,A
≡14(mod16)のとき、
B=(A+0.5,A+0.5,A,A,A
≡15(mod16)のとき、
B=(A,A+0.5,A,A,A
と変換する。
上記の変換規則は、(D−1)QAM(ここでは16QAM)のコンステレーションにグレイ符号を適用したうえで、ビット列0000を起点にコンステレーションを一筆書きでなぞった際のビット列の値に基づく変換に対応している。例えば、一筆書きでなぞるシンボルを、順番にシンボル0,1,…,15とすると、シンボル2に割り当てられたビットは0011であり、3番目と4番目のビットが1である。これを、A→A+0.5、A→A+0.5の変換と解釈することで、以下のような変換が得られる。
≡2(mod16)のとき、
B=(A,A,A+0.5,A+0.5,A
すべての16QAMシンボルに対してこの解釈を適用することで、上記で示した変換規則が得られる。したがって、上記の変換規則は必ずしも一意に規則が定まるのではなく、16QAMのコンステレーションの一筆書きの仕方に起因した自由度を有する。
次に、送信部1hは、ビット割り当て部13にて各シンボルにビットを割り当てる。ここでは、N個のシンボルにビットを割り当てるので、5Log(N)ビットをN個のシンボルに割り当てる。ここで、対数の底は2である。この際、送信部1hは、5次元ユークリッド空間にマッピングされたシンボルをチャンネル5軸以外(すなわち、チャンネル1軸、チャンネル2軸、チャンネル3軸およびチャンネル4軸)のチャンネル軸で張られる4次元ユークリッド空間に射影したうえで、隣接するシンボルとのハミング距離が1となるようにビット割り当てを行う。
このようなビット割り当てが行われることで、チャンネル5に対する信号品質劣化がシステムの品質劣化の支配的な要因である場合には、5次元ユークリッド空間上のシンボル配置で考えた場合であっても、疑似的にグレイ符号が成り立つ。すなわち、シンボル誤りに対するビット誤りが最小化されることとなる。
次に、送信部1hは、規格化部14において、各基底(ここでは各チャンネル軸)の最大強度を1に規格化する。すなわち、A,A,A,Aの値を1/(N−1+0.5)倍し、Aの値を1/(N−1)倍する。こうすることで、多次元符号化されたN個のシンボルが生成される。
[受信部の構成]
以下、光伝送システムの受信部(以下、「受信部2h」という)の構成について説明する。第8の実施形態による光伝送システムの受信部構成は、図14に示した第4の実施形態による光伝送システムの受信部構成において、D=5とした場合と同様である。
光ファイバ伝送路を伝搬してきた光信号は、波長分波器21によって分波され、チャンネルごとに受光器22(22−1、22−2、22−3、22−4、22−5)によって直接検波される。検波された光信号はアナログ電気信号に変換され、AD変換部23(23−1、23−2、23−3、23−4、23−5)によってデジタル信号に変換される。受信部2hは、各規格化部24(24−1、24−2、24−3、24−4、24−5)で各デジタル信号の最大強度を1に規格化したうえで、第d増倍部25−d(d=1,2,3,4)ではチャンネルdのデジタル信号を2(N−0.5)倍し、第5増倍部25−5ではチャンネル5のデジタル信号をN−1倍する。
その後、任意のタップ数を有するFIRフィルタを備えるFIRフィルタ部26(26−1、26−2、26−3、26−4、26−5)にてデジタルフィルタ処理が施されたうえで、シンボルマッピング部27により、5次元ユークリッド空間に受信信号をマッピングする。受信部2hは、FIRフィルタ部26(26−1、26−2、26−3、26−4、26−5)、シンボル判定部28およびビット抽出部29にて、上述した第4の実施形態におけるD=5の場合と同様の処理を行うことにより、送信ビット列を復元する。
第8の実施形態に従った非対称シンボル配置を行うことによって、5次元ユークリッド空間上のシンボル配置を、チャンネル5軸を除く4次元ユークリッド空間上に射影した際に、4次元ユークリッド空間上のシンボル配置が4次元正方格子となる。これにより、4次元ユークリッド空間上で隣接するシンボルとのハミング距離が1となるようなビット割り当てが容易となる点が、第8の実施形態による光伝送システムの特徴である。
<第9の実施形態>
上述した第1の実施形態〜第8の実施形態による光伝送システムの受信部は、シンボル判定部28において、前記受信信号と各シンボル点とのユークリッド距離を算出し、最も値の小さいシンボルを最近接シンボルとみなし、判定後のシンボルとした。一方、以下に説明する第9の実施形態による光伝送システムの受信部(以下、「受信部2i」という)は、シンボル判定部28において、受信信号の尤度が最も大きいシンボルを最近接シンボルS=(s,s,…,s)とし、判定後のシンボルとする。
具体的には、受信部2iは、任意のトレーニングシーケンスを用いて各シンボルを送信した際の受信信号の値を計測することで、各送信シンボルに対する受信信号の頻度分布を得る。頻度分布の度数(発生確率)が、各送信シンボルの尤度である。受信部2iは、受信信号に対して、その受信信号における各シンボルの尤度を比較し、尤度が最大となるシンボルを判定後シンボルとする。
図21に、尤度のイメージを示す。受信部2iは、トレーニングシーケンス等を用いることで、事前に分布A,Bを得る。例えば、受信部2iは、受信信号レベルcの信号を受信した場合、分布Aよりも分布Bの方がcにおいてより高い尤度を示すため、送信シンボルとしてシンボルBが送信されたものとみなし、シンボルBを判定後シンボルとする。
このように尤度に基づいたシンボル判定を実施することで、各チャンネルにおける信号品質劣化の度合いを考慮したシンボル判定が実現される。これにより、上述した第1の実施形態〜第8の実施形態による光伝送システムによるシンボル判定と比べて、より汎用性の高いシンボル判定が可能となることが、第9の実施形態による光伝送システムの特徴である。
以上説明したように、本発明の第1の実施形態〜第9の実施形態による光伝送システムは、強度変調信号を伝送する複数のチャンネルから適切なチャンネルの組を抽出し、そのチャンネルの組に対して多次元符号化変調を適用する。具体的には、光伝送システムは、多チャンネル多値光信号の光送信装置において、DチャンネルのN値信号をD次元ユークリッド空間上にD次元正方格子状にマッピングし、マッピングされたシンボル配置に対して、信号品質の劣化が大きいチャンネルの軸方向のシンボル位置毎に、信号品質の劣化が小さいチャンネルの軸方向のシンボル位置をN値の格子間隔より小さい距離だけ交互にずらず変換を行う。
これにより、本発明の第1の実施形態〜第9の実施形態による光伝送システムは、各チャンネル間で信号品質にばらつきがある場合であっても、信号品質の劣化が大きいチャンネルの影響を低減し、システム全体における信号品質を改善することができる。
なお、上述した第1の実施形態〜第9の実施形態による光伝送システムにおいては、チャンネルを波長チャンネルであるものとして説明したが、チャンネルは必ずしも波長チャンネルに限定される必要はない。例えば、位相(同相、直交)や偏波、ファイバコア/モード、時間スロット等、互いに直交する任意の自由度をチャンネルとすることが可能である。したがって、光変調についても、必ずしも光強度に対する変調に限られるものではなく、光位相変調または光偏波変調であってもよい。また、本発明は、直接検波方式のみならず、コヒーレント検波方式に対しても適用することが可能である。
なお、上述した実施形態における光伝送システムの一部または全部をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この制御機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。
なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、光伝送システムに内蔵されたコンピュータシステムであって、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信回線のように、短時間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
また、上述した実施形態における光伝送システムの一部または全部を、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路として実現してもよい。光伝送システムの各機能ブロックは個別にプロセッサ化してもよいし、一部、または全部を集積してプロセッサ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、または汎用プロセッサで実現してもよい。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いてもよい。
1a…送信部、1d…送信部、2a…受信部、2d…受信部、11…シンボルマッピング部、12…非対称変換部、14…規格化部、15…DA変換部、16(16−1、16−2、…、16−D)…光強度変調器、17(17−1、17−2、…、17−D)…レーザ光源、18…波長合波器、21…波長分波器、22(22−1、22−2、…、22−D)…受光器、23(23−1、23−2、…、23−D)…AD変換部、24(24−1、24−2、…、24−D)…規格化部、25(25−1、25−2、…、25−D)…増倍部(第1増倍部、第2増倍部、…、第D増倍部)、26(26−1、26−2、…、26−D)…FIRフィルタ部、27…シンボルマッピング部、28…シンボル判定部、29…ビット抽出部

Claims (13)

  1. 光ファイバ伝送路を介して接続される送信部と受信部の間で、D個のチャンネルを介して光信号を伝送する光伝送システムにおいて、
    前記送信部は、
    DチャンネルのN値信号A,A,…,Aを、D次元ユークリッド空間上に、D次元正方格子状にマッピングするシンボルマッピング部と、
    マッピングされたシンボルを各チャンネル軸に対して非対称なシンボル配置に変換する非対称変換部と、
    各シンボルにビットを割り当てるビット割り当て部と、
    各チャンネルの最大強度を1に規格化する規格化部と、
    チャンネルdのN値信号であるA(d=1,2,…,D)のデジタル信号をアナログ信号に変換するDA変換部と、
    前記DA変換部から送出される前記アナログ信号を用いて、レーザ光源から送出された光に変調を施すことで、前記アナログ信号と同様の光変調信号を生成する光変調器と、
    を備え、
    前記受信部は、
    各チャンネルの光信号を直接検波もしくはコヒーレント検波することでアナログ電気信号を生成する受光器と、
    各アナログ電気信号を各デジタル信号に変換するAD変換部と、
    各デジタル信号の最大強度を1に規格化する規格化部と、
    最も信号品質劣化の小さいチャンネルであるチャンネル1のデジタル信号をN−1倍する第1増倍部と、
    チャンネルd(d=2,3,…,D)のデジタル信号をそれぞれ2(N−0.5)倍するD−1個の第2増倍部と、
    任意のタップ数を有し、デジタルフィルタ処理を施すFIRフィルタ部と、
    D次元ユークリッド空間に受信信号をマッピングするシンボルマッピング部と、
    前記受信信号と各シンボル点とのユークリッド距離が最小となるシンボル、もしくは受信信号の尤度が最大となるシンボルを、判定後のシンボルとするシンボル判定部と、
    前記送信部によって設定されたビット割り当てに基づいて、判定後のシンボルSからビット情報を抽出し、送信ビット列を復元するビット抽出部と、
    を備える光伝送システム。
  2. 光ファイバ伝送路を介して接続される光受信装置へ、D個のチャンネルを介して光信号を送信する光送信装置において、
    DチャンネルのN値信号A ,A ,…,A を、D次元ユークリッド空間上に、D次元正方格子状にマッピングするシンボルマッピング部と、
    マッピングされたシンボルを各チャンネル軸に対して非対称なシンボル配置に変換する非対称変換部と、
    各シンボルにビットを割り当てるビット割り当て部と、
    各チャンネルの最大強度を1に規格化する規格化部と、
    チャンネルdのN値信号であるA (d=1,2,…,D)のデジタル信号をアナログ信号に変換するDA変換部と、
    前記DA変換部から送出される前記アナログ信号を用いて、レーザ光源から送出された光に変調を施すことで、前記アナログ信号と同様の光変調信号を生成する光変調器と、
    を備え、
    前記非対称変換部は、A以外の成分の和が奇数となるシンボルに対してシンボル位置をB=(A+0.5,A,…,A)に変換す
    送信装置。
  3. 光ファイバ伝送路を介して接続される請求項に記載の光送信装置から、D個のチャンネルを介して光信号を受信する光受信装置において、
    各チャンネルの光信号を直接検波もしくはコヒーレント検波することでアナログ電気信号を生成する受光器と、
    各アナログ電気信号を各デジタル信号に変換するAD変換部と、
    各デジタル信号の最大強度を1に規格化する規格化部と、
    最も信号品質劣化の小さいチャンネルであるチャンネル1のデジタル信号をN−1倍する第1増倍部と、
    チャンネルd(d=2,3,…,D)のデジタル信号をそれぞれ2(N−0.5)倍するD−1個の第2増倍部と、
    任意のタップ数を有し、デジタルフィルタ処理を施すFIRフィルタ部と、
    D次元ユークリッド空間に受信信号をマッピングするシンボルマッピング部と、
    前記受信信号と各シンボル点とのユークリッド距離が最小となるシンボル、もしくは受信信号の尤度が最大となるシンボルを、判定後のシンボルとするシンボル判定部と、
    前記光送信装置によって設定されたビット割り当てに基づいて、判定後のシンボルSからビット情報を抽出し、送信ビット列を復元するビット抽出部と、
    を備える光受信装置。
  4. 光ファイバ伝送路を介して接続される光受信装置へ、D個のチャンネルを介して光信号を送信する光送信装置において、
    DチャンネルのN値信号A ,A ,…,A を、D次元ユークリッド空間上に、D次元正方格子状にマッピングするシンボルマッピング部と、
    マッピングされたシンボルを各チャンネル軸に対して非対称なシンボル配置に変換する非対称変換部と、
    各シンボルにビットを割り当てるビット割り当て部と、
    各チャンネルの最大強度を1に規格化する規格化部と、
    チャンネルdのN値信号であるA (d=1,2,…,D)のデジタル信号をアナログ信号に変換するDA変換部と、
    前記DA変換部から送出される前記アナログ信号を用いて、レーザ光源から送出された光に変調を施すことで、前記アナログ信号と同様の光変調信号を生成する光変調器と、
    を備え、
    前記非対称変換部は、以下の変換規則に基づいてシンボル位置を変換す
    送信装置。
    [変換規則]
    ≡0(mod(1+(D−1)(D−2)/2))のときは、なにもしない。
    ≡G(mod(1+(D−1)(D−2)/2))のとき、
    →A+0.5
    →A+0.5
    と変換する。
    ここで、
    :グループ番号(A=0,1,…,N−1)、
    (D−1)(D−2)/2:D−1次元ユークリッド空間内の任意の2つの基底(チャンネル軸)が張る平面の、定義可能な数、
    G:基底a(チャンネルa軸)と基底b(チャンネルb軸)で張られる平面、
    D:最も信号品質劣化の大きいチャンネル、
    である。
  5. 光ファイバ伝送路を介して接続される請求項に記載の光送信装置から、D個のチャンネルを介して光信号を受信する光受信装置において、
    各チャンネルの光信号を直接検波もしくはコヒーレント検波することでアナログ電気信号を生成する受光器と、
    各アナログ電気信号を各デジタル信号に変換するAD変換部と、
    各デジタル信号の最大強度を1に規格化する規格化部と、
    チャンネルd(d=1,2,…,D−1)のデジタル信号をそれぞれ2(N−0.5)倍するD−1個の第1増倍部と、
    最も信号品質劣化の大きいチャンネルであるチャンネルDのデジタル信号をN−1倍する第2増倍部と、
    任意のタップ数を有し、デジタルフィルタ処理を施すFIRフィルタ部と、
    D次元ユークリッド空間に受信信号をマッピングするシンボルマッピング部と、
    前記受信信号と各シンボル点とのユークリッド距離が最小となるシンボル、もしくは受信信号の尤度が最大となるシンボルを、判定後のシンボルとするシンボル判定部と、
    前記光送信装置によって設定されたビット割り当てに基づいて、判定後のシンボルSからビット情報を抽出し、送信ビット列を復元するビット抽出部と、
    を備える光受信装置。
  6. 光ファイバ伝送路を介して接続される光受信装置へ、D個のチャンネルを介して光信号を送信する光送信装置において、
    DチャンネルのN値信号A ,A ,…,A を、D次元ユークリッド空間上に、D次元正方格子状にマッピングするシンボルマッピング部と、
    マッピングされたシンボルを各チャンネル軸に対して非対称なシンボル配置に変換する非対称変換部と、
    各シンボルにビットを割り当てるビット割り当て部と、
    各チャンネルの最大強度を1に規格化する規格化部と、
    チャンネルdのN値信号であるA (d=1,2,…,D)のデジタル信号をアナログ信号に変換するDA変換部と、
    前記DA変換部から送出される前記アナログ信号を用いて、レーザ光源から送出された光に変調を施すことで、前記アナログ信号と同様の光変調信号を生成する光変調器と、
    を備え、
    D=3の場合において、
    前記非対称変換部は、以下の変換規則に基づいてシンボル位置を変換す
    送信装置。
    [変換規則]
    ≡0(mod4)のとき、
    B=(A,A,A
    ≡1(mod4)のとき、
    B=(A+0.5,A,A
    ≡2(mod4)のとき、
    B=(A+0.5,A+0.5,A
    ≡3(mod4)のとき、
    B=(A,A+0.5,A
    と変換する。
  7. 光ファイバ伝送路を介して接続される請求項に記載の光送信装置から、D個のチャンネルを介して光信号を受信する光受信装置において、
    各チャンネルの光信号を直接検波もしくはコヒーレント検波することでアナログ電気信号を生成する受光器と、
    各アナログ電気信号を各デジタル信号に変換するAD変換部と、
    各デジタル信号の最大強度を1に規格化する規格化部と、
    チャンネルd(d=1,2)のデジタル信号を2(N−0.5)倍する2個の第1増倍部と、
    最も信号品質劣化の大きいチャンネルであるチャンネル3のデジタル信号をN−1倍する第2増倍部と、
    任意のタップ数を有し、デジタルフィルタ処理を施すFIRフィルタ部と、
    3次元ユークリッド空間に受信信号をマッピングするシンボルマッピング部と、
    前記受信信号と各シンボル点とのユークリッド距離が最小となるシンボル、もしくは受信信号の尤度が最大となるシンボルを、判定後のシンボルとするシンボル判定部と、
    前記光送信装置によって設定されたビット割り当てに基づいて、判定後のシンボルSからビット情報を抽出し、送信ビット列を復元するビット抽出部と、
    を備える光受信装置。
  8. 光ファイバ伝送路を介して接続される光受信装置へ、D個のチャンネルを介して光信号を送信する光送信装置において、
    DチャンネルのN値信号A ,A ,…,A を、D次元ユークリッド空間上に、D次元正方格子状にマッピングするシンボルマッピング部と、
    マッピングされたシンボルを各チャンネル軸に対して非対称なシンボル配置に変換する非対称変換部と、
    各シンボルにビットを割り当てるビット割り当て部と、
    各チャンネルの最大強度を1に規格化する規格化部と、
    チャンネルdのN値信号であるA (d=1,2,…,D)のデジタル信号をアナログ信号に変換するDA変換部と、
    前記DA変換部から送出される前記アナログ信号を用いて、レーザ光源から送出された光に変調を施すことで、前記アナログ信号と同様の光変調信号を生成する光変調器と、
    を備え、
    D=4の場合において、
    前記非対称変換部は、以下の規則に基づいてシンボル位置を変換す
    送信装置。
    [変換規則]
    ≡0(mod8)のとき、
    B=(A,A,A,A
    ≡1(mod8)のとき、
    B=(A+0.5,A,A,A
    ≡2(mod8)のとき、
    B=(A+0.5,A+0.5,A,A
    ≡3(mod8)のとき、
    B=(A,A+0.5,A,A
    ≡4(mod8)のとき、
    B=(A,A+0.5,A+0.5,A
    ≡5(mod8)のとき、
    B=(A+0.5,A+0.5,A+0.5,A
    ≡6(mod8)のとき、
    B=(A+0.5,A,A+0.5,A
    ≡7(mod8)のとき、
    B=(A,A,A+0.5,A
    と変換する。
  9. 光ファイバ伝送路を介して接続される請求項に記載の光送信装置から、D個のチャンネルを介して光信号を受信する光受信装置において、
    各チャンネルの光信号を直接検波もしくはコヒーレント検波することでアナログ電気信号を生成する受光器と、
    各アナログ電気信号を各デジタル信号に変換するAD変換部と、
    各デジタル信号の最大強度を1に規格化する規格化部と、
    チャンネルd(d=1,2,3)のデジタル信号を2(N−0.5)倍する3個の第1増倍部と、
    最も信号品質劣化の大きいチャンネルであるチャンネル4のデジタル信号をN−1倍する第2増倍部と、
    任意のタップ数を有し、デジタルフィルタ処理を施すFIRフィルタ部と、
    4次元ユークリッド空間に受信信号をマッピングするシンボルマッピング部と、
    前記受信信号と各シンボル点とのユークリッド距離が最小となるシンボル、もしくは受信信号の尤度が最大となるシンボルを、判定後のシンボルとするシンボル判定部と、
    前記光送信装置によって設定されたビット割り当てに基づいて、判定後のシンボルSからビット情報を抽出し、送信ビット列を復元するビット抽出部と、
    を備える光受信装置。
  10. 光ファイバ伝送路を介して接続される光受信装置へ、D個のチャンネルを介して光信号を送信する光送信装置において、
    DチャンネルのN値信号A ,A ,…,A を、D次元ユークリッド空間上に、D次元正方格子状にマッピングするシンボルマッピング部と、
    マッピングされたシンボルを各チャンネル軸に対して非対称なシンボル配置に変換する非対称変換部と、
    各シンボルにビットを割り当てるビット割り当て部と、
    各チャンネルの最大強度を1に規格化する規格化部と、
    チャンネルdのN値信号であるA (d=1,2,…,D)のデジタル信号をアナログ信号に変換するDA変換部と、
    前記DA変換部から送出される前記アナログ信号を用いて、レーザ光源から送出された光に変調を施すことで、前記アナログ信号と同様の光変調信号を生成する光変調器と、
    を備え、
    D=5の場合において、
    前記非対称変換部は、以下の規則に基づいてシンボル位置を変換す
    送信装置。
    [変換規則]
    ≡0(mod16)のとき、
    B=(A,A,A,A,A
    ≡1(mod16)のとき、
    B=(A,A,A,A+0.5,A
    ≡2(mod16)のとき、
    B=(A,A,A+0.5,A+0.5,A
    ≡3(mod16)のとき、
    B=(A,A,A+0.5,A,A
    ≡4(mod16)のとき、
    B=(A,A+0.5,A+0.5,A,A
    ≡5(mod16)のとき、
    B=(A,A+0.5,A+0.5,A+0.5,A
    ≡6(mod16)のとき、
    B=(A,A+0.5,A,A+0.5,A
    ≡7(mod16)のとき、
    B=(A+0.5,A+0.5,A,A+0.5,A
    ≡8(mod16)のとき、
    B=(A+0.5,A+0.5,A+0.5,A+0.5,A
    ≡9(mod16)のとき、
    B=(A+0.5,A+0.5,A+0.5,A,A
    ≡10(mod16)のとき、
    B=(A+0.5,A,A+0.5,A,A
    ≡11(mod16)のとき、
    B=(A+0.5,A,A+0.5,A+0.5,A
    ≡12(mod16)のとき、
    B=(A+0.5,A,A,A+0.5,A
    ≡13(mod16)のとき、
    B=(A+0.5,A,A,A,A
    ≡14(mod16)のとき、
    B=(A+0.5,A+0.5,A,A,A
    ≡15(mod16)のとき、
    B=(A,A+0.5,A,A,A
    と変換する。
  11. 光ファイバ伝送路を介して接続される請求項1に記載の光送信装置から、D個のチャンネルを介して光信号を受信する光受信装置において、
    各チャンネルの光信号を直接検波もしくはコヒーレント検波することでアナログ電気信号を生成する受光器と、
    各アナログ電気信号を各デジタル信号に変換するAD変換部と、
    各デジタル信号の最大強度を1に規格化する規格化部と、
    チャンネルd(d=1,2,3,4)のデジタル信号を2(N−0.5)倍する4個の第1増倍部と、
    最も信号品質劣化の大きいチャンネルであるチャンネル5のデジタル信号をN−1倍する第2増倍部と、
    任意のタップ数を有し、デジタルフィルタ処理を施すFIRフィルタ部と、
    5次元ユークリッド空間に受信信号をマッピングするシンボルマッピング部と、
    前記受信信号と各シンボル点とのユークリッド距離が最小となるシンボル、もしくは受信信号の尤度が最大となるシンボルを、判定後のシンボルとするシンボル判定部と、
    前記光送信装置によって設定されたビット割り当てに基づいて、判定後のシンボルSからビット情報を抽出し、送信ビット列を復元するビット抽出部と、
    を備える光受信装置。
  12. 前記ビット割り当て部は、チャンネル軸方向以外の方向に隣接するシンボルとのハミング距離が1となるようにビット割り当てを行う
    請求項2、請求項、請求項、請求項8、および請求項1のうちいずれか一項に記載の光送信装置。
  13. 前記ビット割り当て部は、D次元ユークリッド空間上に配置したシンボルをチャンネルD以外のチャンネル軸で張られたD−1次元ユークリッド空間に射影し、D−1次元ユークリッド空間上で隣接するシンボルとのハミング距離が1となるようにビット割り当てを行う
    請求項2、請求項、請求項、請求項8、および請求項1のうちいずれか一項に記載の光送信装置。
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