JP6884296B1 - 磁気冷凍装置 - Google Patents

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Abstract

磁気冷凍装置(100)は、磁気熱容器(1)と、磁界発生装置(8)と、高温側熱交換器(11)と、低温側熱交換器(12)と、ポンプ(13)とを備えている。磁気熱容器(1)には、磁気熱量材料(2)が充填されている。ポンプ(13)は、高温側熱交換器(11)と低温側熱交換器(12)との間で磁気熱容器(1)を経由して往復するように熱輸送媒体(4)を輸送可能に構成されている。磁気熱容器(1)は、同一平面上で渦巻くように構成された渦巻形状を有しており、かつ、ポンプ(13)により輸送された熱輸送媒体(4)が渦巻形状に沿って流れるように構成されている。

Description

本開示は、磁気冷凍装置に関するものである。
磁気冷凍装置は、磁気熱量材料の磁気熱量効果を利用した冷却加熱システムである。磁気冷凍装置には、能動磁気再生(AMR:Active Magnetic Regenerator)方式の磁気冷凍装置がある。AMR方式の磁気冷凍装置は、磁気熱容器に充填された磁気熱量材料に磁界の変動を与えることで磁気熱量効果により磁気熱量材料から生じる温熱および冷熱を、熱輸送媒体を用いて輸送することで、磁気熱容器の一方を高温にし、磁気熱容器の他方を低温にするヒートポンプシステムである。能動磁気再生方式の磁気冷凍装置は、磁気熱量材料への磁界の変動と熱輸送媒体を用いた熱輸送とを周期とした磁気冷凍サイクルが繰り返されることで、連続運転可能なヒートポンプシステムとして機能する。
AMR方式の磁気冷凍装置は、例えば特開2009−210165号公報(特許文献1)に記載されている。この公報に記載された磁気冷凍装置は、螺旋構造の磁気熱容器を備えている。螺旋構造の磁気熱容器の内側および外側に配置された磁界発生装置が回転することで、磁気熱容器に充填された磁気熱量材料への磁界が変動する。
特開2009−210165号公報
AMR方式の磁気冷凍装置において、磁気熱容器の高温側と低温側との間で高い温度差を得る方法の一つに、磁気熱容器の流路を長くする方法がある。しかしながら、上記公報に記載されたAMR方式の磁気冷凍装置において、磁気熱容器の流路を長くすると、磁気熱容器の螺旋構造の中心軸が延びる方向に磁気熱容器の寸法が大きくなる。このため、磁気熱容器が大型化する。
本開示は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、磁気熱容器の高温側と低温側との間で高い温度差を得ることができるとともに、磁気熱容器を小型化することができる磁気冷凍装置を提供することである。
本開示の磁気冷凍装置は、磁気熱容器と、磁界発生装置と、高温側熱交換器と、低温側熱交換器と、ポンプとを備えている。磁気熱容器には、磁気熱量材料が充填されている。磁界発生装置は、磁気熱量材料が充填された磁気熱容器に印加する磁界を変動可能に構成されている。高温側熱交換器は、磁気熱容器に接続されている。低温側熱交換器は、高温側熱交換器とで磁気熱容器を挟むように磁気熱容器に接続されている。ポンプは、高温側熱交換器と低温側熱交換器との間で磁気熱容器を経由して往復するように熱輸送媒体を輸送可能に構成されている。磁気熱容器は、同一平面上で渦巻くように構成された渦巻形状を有しており、かつ、ポンプにより輸送された熱輸送媒体が渦巻形状に沿って流れるように構成されている。磁気熱容器は、渦巻形状の軸方向における第1寸法と、軸方向に直交する方向における第2寸法とを有している。第1寸法は、第2寸法よりも大きい。
本開示の磁気冷凍装置によれば、磁界発生装置は、磁気熱量材料が充填された磁気熱容器に印加する磁界を変動可能に構成されている。ポンプは、高温側熱交換器と低温側熱交換器との間で磁気熱容器を経由して往復するように熱輸送媒体を輸送可能に構成されている。磁気熱容器は、同一平面上で渦巻くように構成された渦巻形状を有しており、かつ、ポンプにより輸送された熱輸送媒体が渦巻形状に沿って流れるように構成されている。このため、磁気熱容器の高温側と低温側との間で高い温度差を得ることができるとともに、磁気熱容器を小型化することができる。
実施の形態1に係る磁気熱容器の構成を概略的に示す平面図である。 実施の形態1に係る磁気熱容器の構成を概略的に示す正面図である。 実施の形態1に係る磁気熱容器の構成を概略的に示す斜視図である。 図1のIV−IV線に沿う断面図である。 実施の形態1に係る磁気熱容器および磁界発生装置の構成を概略的に示す斜視図である。 実施の形態1に係る磁気冷凍装置の構成を概略的に示す構成図である。 実施の形態2に係る磁気熱容器の構成を概略的に示す斜視図である。 実施の形態2に係る磁気熱容器および磁界発生装置の構成を概略的に示す斜視図である。 実施の形態2に係る磁気熱容器の変形例の構成を概略的に示す斜視図である。 実施の形態2に係る磁気熱容器および磁界発生装置の変形例の構成を概略的に示す斜視図である。 実施の形態3に係る磁気熱容器の第1層の構成を概略的に示す上面図である。 実施の形態3に係る磁気熱容器の第2層の構成を概略的に示す下面図である。 実施の形態3に係る磁気熱容器および磁界発生装置の構成を概略的に示す正面図である。 実施の形態4に係る磁気熱容器の第1層の構成を概略的に示す上面図である。 実施の形態4に係る磁気熱容器の第2層の構成を概略的に示す下面図である。 実施の形態4に係る磁気熱容器の第3層の構成を概略的に示す上面図である。 実施の形態4に係る磁気熱容器の第4層の構成を概略的に示す下面図である。 実施の形態4に係る磁気熱容器および磁界発生装置の構成を概略的に示す正面図である。 実施の形態5に係る磁気熱容器の構成を概略的に示す平面図である。 実施の形態5に係る磁気熱容器および熱輸送経路の一部の構成を概略的に示す正面図である。 実施の形態5に係る磁気熱容器および熱輸送経路の一部の変形例の構成を概略的に示す正面図である。 実施の形態5に係る磁気熱容器、熱輸送経路の一部および磁界発生装置の構成を概略的に示す正面図である。 実施の形態5に係る磁気熱容器、熱輸送経路の一部および磁界発生装置の構成を概略的に示す底面図である。 実施の形態5に係る磁気熱容器、熱輸送経路の一部および磁界発生装置の変形例1の構成を概略的に示す正面図である。 実施の形態5に係る磁気熱容器、熱輸送経路の一部および磁界発生装置の変形例1の構成を概略的に示す底面図である。 実施の形態5に係る磁気熱容器、熱輸送経路の一部および磁界発生装置の変形例2の構成を概略的に示す正面図である。 実施の形態5に係る磁気熱容器、熱輸送経路の一部および磁界発生装置の変形例2の構成を概略的に示す底面図である。 実施の形態5に係る磁気熱容器、熱輸送経路の一部および磁界発生装置の変形例3の構成を概略的に示す正面図である。 実施の形態5に係る磁気熱容器、熱輸送経路の一部および磁界発生装置の変形例3の構成を概略的に示す底面図である。
以下、実施の形態について図を参照して説明する。なお、以下においては、同一または相当する部分に同一の符号を付すものとし、重複する記載は繰り返さない。
実施の形態1.
図1〜図4を参照して、実施の形態1に係る磁気熱容器1の構成について説明する。実施の形態1に係る磁気熱容器1は、能動磁気再生(AMR:Active Magnetic Regenerator)方式の磁気冷凍装置に用いられる磁気熱容器である。
図1〜図3に示されるように、磁気熱容器1は、渦巻形状SPを有している。磁気熱容器1の全体が渦巻形状に構成されていてもよい。渦巻形状SPは、同一平面上で渦巻くように構成されている。つまり、渦巻形状SPは、仮想の平面上に渦巻くように構成されている。渦巻形状SPの全体は渦軸が延びる方向(軸方向)に同じ幅を有していることが好ましい。
渦巻形状SPは、第1渦巻部S1と、第2渦巻部S2とを含んでいる。第1渦巻部S1は、渦巻形状SPの外周から渦巻形状SPの中心CPに向けて渦巻くように構成されている。第2渦巻部S2は、渦巻形状SPの中心CPから渦巻形状SPの外周に向けて渦巻くように構成されている。第2渦巻部S2は、第1渦巻部S1と逆方向に渦巻くように構成されている。渦巻形状SPの中心CPは、渦軸上に配置されている。
本実施の形態では、磁気熱容器1は、図1において左向きに外周から内周に向かって同一平面上で渦巻状に巻かれ、渦中心にて左向きから右向きに巻方向を変え、右向きに内周から外周に向かって同一平面上で渦巻状に巻かれている。
磁気熱容器1の第1端(一方端)に高温側口6が設けられており、磁気熱容器1の第2端(他方端)に低温側口7が設けられている。高温側口6および低温側口7は、共に渦巻形状SPの外周部OPに位置している。高温側口6および低温側口7は、磁気熱容器1内部を通じて互いに繋がっている。
図1および図4に示されるように、磁気熱容器1は、管状に構成されている。磁気熱容器1内部には、内部空間が設けられている。磁気熱容器1には磁気熱量材料2が充填されている。磁気熱量材料2は、磁気熱量効果を有している。また、磁気熱容器1には熱輸送媒体が充填されている。熱輸送媒体4は、磁気熱容器1内部において磁気熱量材料2の隙間に充填されている。熱輸送媒体4は、磁気熱量材料から生じる熱を輸送するように構成されている。熱輸送媒体4は、熱輸送媒体4の流れ5の方向およびその逆方向に渦巻形状SPに沿って自由に移動可能である。
一方で、磁気熱量材料2は、熱輸送媒体4の流れ5によって磁気熱容器1内を大きく移動しないようにすることが望ましい。そのため、磁気熱量材料2は、磁気熱容器1内に密に充填される。もしくは、磁気熱量材料2は、磁気熱容器1内で固定される。また、磁気熱量材料2は、磁気熱容器1内の流路に沿って等しく分布していることが望ましい。そのため、磁気熱容器1内の流路上に磁気熱量材料2が少ない区間を減らすように磁気熱量材料2が配置される。ここで、磁気熱容器1内の流路に沿って異なる特性の磁気熱量材料2が配置されてもよい。この異なる特性は、例えば、磁気熱量効果によるエントロピー変化の温度依存性、比熱、材料組成を意味している。
磁気熱容器1は、磁気熱容器1の渦巻形状SPの流路において離れた位置にある磁気熱容器1の部位が隣接する構造を有している。磁気熱容器1の渦巻形状SPによって隣接する部位の間に、断熱材3が配置されている。断熱材3は、渦巻形状SPの互いに隣り合う部分の間に配置されている。断熱材3は、渦巻形状SPによって隣接した磁気熱容器1の異なる部位への熱移動を阻害するように構成されている。断熱材3の代替として、磁気熱容器1の壁面が断熱素材で構成されていてもよい。この場合、渦巻形状SPの互いに隣り合う部分は、断熱素材により構成されている。断熱素材は、例えば、管として機能する一般の防水性断熱材である。磁気冷凍において、磁気熱容器1内の流路に沿って高温側口6から低温側口7に向けて温度勾配が生じる。磁気熱容器1の渦間に配置された断熱材3によって、流路を短絡した熱伝導を阻害することで、渦巻形状SPにおいても高い性能が得られる。また、渦巻形状SPの互いに隣り合う部分が断熱素材により構成されていることでも、流路を短絡した熱伝導を阻害することで、渦巻形状SPにおいても高い性能が得られる。
図3〜図5を参照して、実施の形態1に係る磁気熱容器1および磁界発生装置8の構成について説明する。
磁界発生装置8は、磁気熱容器1の渦巻面SSに対向するように配置されている。磁界発生装置8は、磁気熱容器1全体を挟むように構成されている。磁界発生装置8は、磁気熱量材料2が充填された磁気熱容器1に印加する磁界を変動可能に構成されている。
磁界発生装置8は、磁気熱容器1の渦巻面SSに対して垂直に一様な磁界9を通過させることで、磁気熱量材料2に比較的強い磁界を与えるように構成されている。磁気熱量材料2に磁界の変動を与えるためには、永久磁石を用いた磁界発生装置8を磁気熱容器1に対し水平に移動させ磁界発生装置8の磁界発生領域から磁気熱容器1を外す方法がある。また、磁界発生装置8を電磁石で構成し磁界の強さを電磁石の電流によって変動する方法がある。
AMR方式の磁気冷凍において、磁気熱容器1内の全ての磁気熱量材料2に一様な磁界の変動を与えることで、磁気熱量材料2の熱(冷熱)を大きく取り出すことができる。例えば、磁気熱量材料2の一部だけ磁界の変動が弱い場合、該部分の磁気熱量材料2の磁気熱量効果による発熱(冷熱)量が少なくなるため、該部分が磁気冷凍の熱輸送におけるボトルネックとなる。このため、十分な性能が発揮されない。
図1および図6を参照して、実施の形態1に係る磁気冷凍装置100の構成について説明する。
実施の形態1に係る磁気冷凍装置100は、磁気熱容器1と、断熱材3と、磁界発生装置8と、熱輸送経路10とを備えている。熱輸送経路10は、高温側熱交換器11と、低温側熱交換器12と、ポンプ13とを含んでいる。
磁気熱容器1の高温側口6および低温側口7の各々は、熱輸送経路10に接続されている。高温側口6に接続された熱輸送経路10に高温側熱交換器11が含まれている。高温側熱交換器11は、磁気熱容器1に接続されている。低温側口7に接続された熱輸送経路10に低温側熱交換器12が含まれている。低温側熱交換器12は、高温側熱交換器11とで磁気熱容器1を挟むように磁気熱容器1に接続されている。
高温側および低温側の熱輸送経路10は、共通のポンプ13に接続されている。熱輸送経路10には、熱輸送媒体4が充填されている。ポンプ13は、高温側熱交換器11と低温側熱交換器12との間で磁気熱容器1を経由して往復するように熱輸送媒体4を輸送可能に構成されている。磁気熱容器1は、ポンプ13により輸送された熱輸送媒体4が渦巻形状SPに沿って流れるように構成されている。ポンプ13は、往復ポンプである。
図5および図6を参照して、実施の形態1に係る磁気冷凍装置100の動作原理について説明する。
磁界発生装置8によって磁気熱容器1に比較的強い磁界が通過する状態を始点として、磁気冷凍装置100の動作原理について説明する。
磁気熱容器1に比較的強い磁界が通過している状態は、磁界発生装置8が移動もしくは制御されることによって、磁気熱容器1全体に比較的弱い磁界9が通過する状態に変化する。このとき、磁気熱容器1内の磁気熱量材料2は、磁気熱量材料2を通過する磁界の減少によって磁気熱量効果により冷熱を生じる。つまり、磁気熱量材料2に印加されていた磁界の強度が小さくなることによって磁気熱量材料2は吸熱する。磁気熱量材料2の冷熱は、磁気熱量材料2に隣接した熱輸送媒体4に熱伝導する。
ポンプ13によって、熱輸送経路10および磁気熱容器1内の熱輸送媒体4が高温側熱交換器11側から磁気熱容器1を経由して低温側熱交換器12側へ輸送されることで、磁気熱量材料2の冷熱は、熱輸送媒体4によって低温側熱交換器12へ運ばれる。一方、磁気熱量材料2に隣接した熱輸送媒体4は、高温側口6から流入した熱輸送媒体4であるため、前工程で冷熱を与えた熱輸送媒体4に比べて比較的高温の熱輸送媒体4となる。
次に、磁気熱容器1に比較的弱い磁界が通過する状態は、磁界発生装置8が移動もしくは制御されることによって、磁気熱容器1全体に比較的強い磁界9が通過する状態に変化する。このとき、磁気熱容器1内の磁気熱量材料2は、磁気熱量材料2を通過する磁界の増加によって磁気熱量効果により温熱を生じる。つまり、磁気熱量材料2に印加されていた磁界の強度が大きくなることによって磁気熱量材料2は発熱する。磁気熱量材料2の温熱は、磁気熱量材料2に隣接した熱輸送媒体4に熱伝導する。
ポンプ13によって、熱輸送経路10および磁気熱容器1内の熱輸送媒体4が低温側熱交換器12側から磁気熱容器1を経由して高温側熱交換器11側へ輸送されることで、磁気熱量材料2の温熱は、熱輸送媒体4によって高温側熱交換器11へ運ばれる。一方、磁気熱量材料2に隣接した熱輸送媒体4は、低温側口7から流入した熱輸送媒体4であるため、前工程で温熱を与えた熱輸送媒体4に比べて比較的低温の熱輸送媒体4となる。
上記の工程が繰り返されることで、低温側熱交換器12へ冷熱を運び、高温側熱交換器11へ温熱を運ぶ磁気冷凍サイクルが実現する。
磁気冷凍サイクルで生じた温度勾配を基準とし、磁気冷凍サイクルが回されることで、大きい温度勾配を発生させることができる。磁気冷凍サイクルが繰り返されることで、磁気熱容器1内部で流路に沿って隣り合う磁気熱量材料2へ熱が渡され、磁気熱容器1内部にも温度勾配が生じる。
磁気冷凍サイクルが高速に回されることで、磁気冷凍の時間あたりの性能が向上する。そのためには、熱輸送媒体4の輸送を高速にすることが望ましい。磁気熱容器1に充填された磁気熱量材料2の充填密度は一般に高いため、熱輸送媒体4を輸送するためのポンプ13の力に対する圧力損失が大きくなる。この圧力損失を考慮した出力量のポンプ13が必要となる。
ポンプ13の力に対する圧力損失の要因として磁気熱容器1に曲がり部が存在する場合、曲がり部において熱輸送媒体4の流れを阻害する圧力損失が生じるため、曲がり部は少ない方が望ましい。実施の形態1の磁気熱容器1では、渦巻形状SPが円形状を有しているため、曲がり部の曲がる角度が緩やかである。また、渦巻形状SPは四角形状であってもよい。渦巻形状SPが四角形状であっても、各曲がり部は流路方向を90度の角度で変化させれば十分である。このため、渦巻形状が四角形状であっても、圧力損失の観点から、曲がり部の曲がる角度が緩やかとなるように設計することが可能である。
実施の形態1に係る磁気冷凍装置100の作用効果について説明する。
図1および図6を参照して、実施の形態1に係る磁気冷凍装置100によれば、磁界発生装置8は、磁気熱量材料2が充填された磁気熱容器1に印加する磁界を変動可能に構成されている。ポンプ13は、高温側熱交換器11と低温側熱交換器12との間で磁気熱容器1を経由して往復するように熱輸送媒体4を輸送可能に構成されている。このため、AMR方式を用いることによって、磁気熱容器1の高温側と低温側との間で高い温度差を得ることができる。また、磁気熱容器1は、同一平面上に渦巻くように構成された渦巻形状SPを有しており、かつ、ポンプ13により輸送された熱輸送媒体が渦巻形状SPに沿って流れるように構成されている。このため、渦巻形状SPの渦軸が延びる方向に磁気熱容器1の寸法を小型化することができる。したがって、磁気熱容器1を小型化することができる。よって、磁気熱容器1の高温側と低温側との間で高い温度差を得ることができるとともに、磁気熱容器1を小型化することができる。また、磁気熱容器1を小型化することができるため、磁気熱容器1を備えた磁気冷凍装置100を小型化することができる。
また、磁気熱容器1は、渦巻形状SPを有しているため、磁気熱容器1内を流れる熱輸送媒体4の圧力損失の上昇を抑えつつ、一つの磁界変動領域により一様に磁界変動を与える磁気熱容器1の容積を大きくすることができる。また、細分化された磁界変動領域を有する磁気熱容器1に比べて磁気熱容器1の構造が簡易である。
実施の形態1に係る磁気冷凍装置100によれば、断熱材3は、渦巻形状SPの互いに隣り合う部分の間に配置されている。このため、断熱材3によって磁気熱容器1の渦巻形状SPの互いに隣り合う部分の間での伝熱を抑制することができる。
実施の形態1に係る磁気冷凍装置100によれば、渦巻形状SPの互いに隣り合う部分は、断熱素材により構成されている。このため、断熱素材によって磁気熱容器1の渦巻形状SPの互いに隣り合う部分の間での伝熱を抑制することができる。
実施の形態1に係る磁気冷凍装置100によれば、渦巻形状SPは、渦巻形状SPの外周から渦巻形状SPの中心に向けて渦巻くように構成された第1渦巻部S1と、渦巻形状SPの中心から渦巻形状SPの外周に向けて渦巻くように構成された第2渦巻部S2とを含んでいる。第2渦巻部S2は、第1渦巻部S1と逆方向に渦巻くように構成されている。したがって、磁気熱容器1の管口(高温側口6および低温側口7)が渦巻形状SPの外周部OPに位置するため、磁気熱容器1の管口(高温側口6および低温側口7)と熱輸送経路10との接続が容易である。
実施の形態2.
実施の形態2に係る磁気熱容器1および磁気冷凍装置100は、特に説明しない限り、実施の形態1に係る磁気熱容器1および磁気冷凍装置100と同一の構成、動作および作用効果を有している。
図7を参照して、実施の形態2に係る磁気熱容器1の構成について説明する。
実施の形態2に係る磁気熱容器1は、渦巻形状SPの軸方向Xの幅が軸方向Xに直交する方向Yの幅に比べて長くなるように構成されている。磁気熱容器1は、渦巻形状SPの軸方向Xにおける第1寸法D1と、軸方向Xに直交する方向Yにおける第2寸法D2とを有している。第1寸法D1は、第2寸法D2よりも大きい。このため、軸方向Xにおける磁気熱容器1の容積を大きくすることができる。したがって、磁気熱量材料2が多く含まれた磁気熱容器1を設計することができる。
図8を参照して、実施の形態2に係る磁気熱容器1および磁界発生装置8の構成について説明する。
磁気熱容器1の渦巻形状SPの軸方向Xにおける距離が長いため、磁界9の印加方向が磁気熱容器1の渦巻面SSに対して平行となるように磁界発生装置8を配置することが設計上望まれる場合がある。磁界発生装置8は、磁気熱容器1の渦巻面SSに対して平行に磁界9を印加するように構成されている。磁気熱容器1の渦巻面SSは、渦巻形状SPが渦巻いている平面である。磁気熱容器1の高温側口6および低温側口7の各々は、磁界発生装置8と干渉しない。つまり、磁気熱容器1の高温側口6および低温側口7の各々は、磁界発生装置8によって妨げられずに熱輸送経路10に接続される。
図9を参照して、実施の形態2に係る磁気熱容器1の変形例の構成について説明する。実施の形態2に係る磁気熱容器1に変形例では、図7に示された磁気熱容器1に比べて磁気熱容器1の渦巻面SSの向きが異なっている。
図9および図10を参照して、実施の形態2に係る磁気熱容器1および磁界発生装置8の変形例の構成について説明する。実施の形態2に係る磁気熱容器1および磁界発生装置8の変形例では、磁気熱容器1の渦巻面SSに対向するように磁界発生装置8が配置されている。
実施の形態2に係る磁気熱容器1および磁界発生装置8の変形例に示すように、実施の形態1と同様に、磁界発生装置8は、磁気熱容器1の渦巻面SSに対して垂直に磁界9を印加することもできる。磁界発生装置8は、磁気熱容器1の渦巻面SSに対して垂直に磁界9を印加するように構成されている。実施の形態2に係る磁気熱容器1および磁界発生装置8の変形例でも磁気熱容器1に高温側口6および低温側口7の各々は、磁界発生装置8と干渉しない。
実施の形態2に係る磁気冷凍装置100の作用効果について説明する。
実施の形態2に係る磁気冷凍装置100によれば、渦巻形状SPの軸方向Xにおける第1寸法D1は、軸方向Xに直交する方向Yにおける第2寸法D2よりも大きい。このため、軸方向Xにおける磁気熱容器1の容積を大きくすることができる。したがって、磁気熱容器1に充填された磁気熱量材料2の量を多くすることができる。よって、磁気冷凍装置100の性能を向上させることができる。なお、この場合でも、同じ長さの流路を有する螺旋構造の磁気熱容器に比べて、磁気熱容器1を小型化することができる。
実施の形態2に係る磁気冷凍装置100によれば、磁界発生装置8は、磁気熱容器1の渦巻面SSに対して平行または垂直に磁界を印加するように構成されている。このため、磁気熱容器1および磁界発生装置8の設計上の自由度を高めることができる。
実施の形態3.
実施の形態3に係る磁気熱容器1および磁気冷凍装置100は、特に説明しない限り、実施の形態1に係る磁気熱容器1および磁気冷凍装置100と同一の構成、動作および作用効果を有している。
図11〜図13を参照して、実施の形態3に係る磁気熱容器1の構成について説明する。
実施の形態3に係る磁気熱容器1は、2層構造を有している。磁気熱容器1は、第1層14と、第2層15とを含んでいる。第2層15は、第1層14に積層されている。第1層14および第2層15の各々は、渦巻形状SPを有している。磁気熱容器1は、各層の平面上で一方向に渦巻状に巻かれている。磁気熱容器1の各層の口の片方は、渦巻形状SPの外周部に位置する。磁気熱容器1の各層の口の他方は、渦巻形状SPの内周部に位置する。
磁気熱容器1の渦巻形状SPの中心CPにおいて、第1層14は、第2層15に接続されている。第1層14の内周部IPは、接続口18を経由し、隣接する第2層15の内周部IPと接続されている。磁気熱容器1の管口(高温側口6および低温側口7)は、第1層14および第2層15の各々の外周部OPに配置されている。第1層14の外周部OPに高温側口6が配置されている。第2層15の外周部OPに低温側口7が配置されている。高温側口6および低温側口7の各々は、磁気冷凍装置100の熱輸送経路10(図6参照)に接続されている。
第1層14および第2層15の各々において、磁気熱容器1同士の隣接部には断熱材3が配置されている。断熱材3の代替として、断熱素材により構成されていることで、断熱機能を有する磁気熱容器1が使用されてもよい。
第1層14および第2層15の各々には磁気熱量材料2および熱輸送媒体4が充填されている。熱輸送媒体4は、磁気熱容器1内を自由に流れる。磁気熱量材料2は、熱輸送媒体4の流れに大きく流されないように磁気熱容器1内に充填もしくは固定されている。
第1層14および第2層15は層状に積み重なっている。第1層14および第2層15の間に断熱材3が配置されている。断熱材3の代替として、断熱素材により構成されていることで、断熱機能を有す磁気熱容器1が使用されてもよい。
第1層14および第2層15の各々に対してそれぞれ一様な磁界の変動を与えるため、第1層14および第2層15の各々の渦巻形状SPに対して外周側から挟むように磁界発生装置8が配置されている。磁界発生装置8は、第1発生部8aと、第2発生部8bとを含んでいる。第1発生部8aは、第1層14を外周側から挟むように構成されている。第2発生部8bは、第2層15を外周側から挟むように構成されている。磁界発生装置8から印加された磁界9は、第1層14および第2層15の各々の内部において一様である。
本実施の形態では、第1発生部8aと第2発生部8bとは磁界の向きが異なっている。具体的には、第1層14および第2層15の各々に印加された磁界9の向きは互いに反対である。なお、第1層14および第2層15の各々に印加された磁界9の向きは互い同じであってもよい。ただし、磁気冷凍の性能の観点から、磁気熱容器1内の磁気熱量材料2全体の発熱タイミングは一致することが望まれる。このため、磁界の強さは磁気熱容器1全体で一様であることが望ましい。
第1層14の接続口18は、第2層15の接続口18に接続部19を介して接続されている。磁気熱容器1に充填された熱輸送媒体4(図6参照)は、図11に示されるように第1層14の熱輸送媒体4の流れ5の方向へ流れてから、図12に示される第2層15の熱輸送媒体4の流れ5の方向へ流れる。
実施の形態3に係る磁気冷凍装置100の作用効果について説明する。
実施の形態3に係る磁気冷凍装置100によれば、磁気熱容器1は、第1層14と、第2層15とを含んでいる。このため、磁気熱容器1の流路を長くすることが容易である。
実施の形態3に係る磁気冷凍装置100によれば、磁気熱容器1の管口(高温側口6および低温側口7)は、第1層14および第2層15の各々の外周部OPに配置されている。したがって、磁気熱容器1の管口(高温側口6および低温側口7)と熱輸送経路10との接続が容易である。
実施の形態3に係る磁気冷凍装置100によれば、磁界発生装置8は、第1発生部8aと、第2発生部8bとを含んでいる。第1発生部8aは、第1層14を外周側から挟むように構成されている。第2発生部8bは、第2層15を外周側から挟むように構成されている。第1発生部8aと第2発生部8bとは磁界の向きが異なっている。このため、各層の渦巻形状SP毎に異なる磁界を仕様できるため、永久磁石ハルバッハ構造などの高磁界発生装置の使用が容易になる。
実施の形態4.
実施の形態4に係る磁気熱容器1および磁気冷凍装置100は、特に説明しない限り、実施の形態3に係る磁気熱容器1および磁気冷凍装置100と同一の構成、動作および作用効果を有している。実施の形態4に係る磁気熱容器1では、実施の形態3に係る磁気熱容器1に比べて磁気熱容器1の層数が増えている。
図14〜図18を参照して、実施の形態4に係る磁気熱容器1の構成について説明する。
実施の形態4に係る磁気熱容器1は、4層構造を有している。磁気熱容器1は、第1層14と、第2層15と、第3層16と、第4層17とを含んでいる。第2層15は、第1層14に積層されている。第3層16は、第2層15に積層されている。第4層17は、第3層16に積層されている。第1層14、第2層15、第3層16および第4層17の各々は、渦巻形状SPを有している。
第1層14の内周部IPに設けられた接続口18は、第2層15の内周部IPに設けられた接続口18に接続部19を介して接続されている。第2層15の外周部OPに設けられた接続口20は、第3層16の外周部OPに設けられた接続口20に接続部21を介して接続されている。第3層16の内周部IPに設けられた接続口22は、第4層17の内周部IPに設けられた接続口22に接続部23を介して接続されている。
第2層15、第3層16および第4層17はそれぞれ第1層14を回転もしくは反転させた形状に構成されている。第1層14、第2層15、第3層16および第4層17を積み上げることで任意の層数の磁気熱容器1が実現可能となる。
実施の形態4に係る磁気冷凍装置100の作用効果について説明する。
実施の形態4に係る磁気冷凍装置100によれば、磁気熱容器1は、第1層14と、第2層15と、第3層16と、第4層17とを含んでいる。このため、磁気熱容器1の流路をさらに長くすることが容易である。
実施の形態5.
実施の形態5に係る磁気熱容器1および磁気冷凍装置100は、特に説明しない限り、実施の形態1に係る磁気熱容器1および磁気冷凍装置100と同一の構成、動作および作用効果を有している。
図19を参照して、実施の形態5に係る磁気熱容器1の構成について説明する。
磁気熱容器1は、平面上に一方向に巻かれた渦巻形状SPを有している。磁気熱容器1の外周部OPに高温側口6が設けられている。磁気熱容器1の内周部IPに低温側口7が設けられている。
図20を参照して、実施の形態5に係る磁気熱容器1および熱輸送経路10の構成について説明する。渦巻形状SPの中心にて、磁気熱容器1の低温側口7が熱輸送経路10に接続されている。熱輸送経路10は、渦巻形状SPの軸方向へ延びる形状を有している。
図21を参照して、実施の形態5に係る磁気熱容器1および熱輸送経路10の変形例の構成について説明する。熱輸送経路10は、磁気熱容器1の渦巻形状SPの軸方向へ延びてから渦巻面SSとは異なる平面にて渦巻面SSと平行となる方向に延びる形状を有している。
図22および図23を参照して、実施の形態5に係る磁気熱容器1、熱輸送経路10の一部および磁界発生装置8の構成について説明する。
磁界発生装置8は、図20に示された磁気熱容器1の渦巻形状SPの渦巻面SSに対して垂直に磁界を印加するように構成されている。渦巻形状SPの一方側の渦巻面SSに対向する磁界発生装置8の一方側において、磁気経路24は一方向である。渦巻形状SPの他方側の渦巻面SSに対向する磁界発生装置8の他方側において、磁気経路24は分岐される。分岐された磁気経路24の方向は互いに180度異なる。分岐した磁気経路24は、磁界発生装置8を通って磁気熱容器1の外側から渦巻形状SPの逆側に回り込んでから合流し、一方向の磁気経路24となる。そして、再び渦巻形状SPの一方側の渦巻面SSに対して垂直に入射する閉じた磁気経路24が構成される。
磁界発生装置8は、永久磁石、ヨーク、電磁石、超電導磁石などで構成されてもよい。
磁界発生装置8は、磁気経路24を分岐する分岐部25を含んでいる。分岐部25には空隙26が設けられている。この空隙26は穴である。空隙26を通って熱輸送経路10が磁界発生装置8外部へ引き出される。したがって、空隙26を通って熱輸送媒体が輸送される。
磁界発生装置8における分岐部25は、磁界発生装置8の利用率が低い。このため、分岐部25の一部が削られることで空隙26が設けられても、磁界発生装置8の性能低下は抑制される。
図24および図25を参照して、実施の形態5に係る磁気熱容器1、熱輸送経路10の一部および磁界発生装置8の変形例1の構成について説明する。
この変形例1では、図20に示された磁気熱容器1が使用されている。磁界発生装置8の空隙26はギャップ26bである。空隙26がギャップ26bであるため、磁気熱容器1と磁界発生装置8との相対位置の移動が容易である。
図26および図27を参照して、実施の形態5に係る磁気熱容器1、熱輸送経路10の一部および磁界発生装置8の変形例2の構成について説明する。
この変形例2では、図20に示された磁気熱容器1が使用されている。磁界発生装置8の空隙26はスリット26cである。空隙26がスリット26cであるため、磁気熱容器1と磁界発生装置8との相対位置の移動が容易である。
図28および図29を参照して、実施の形態5に係る磁気熱容器1、熱輸送経路10の一部および磁界発生装置8の変形例3の構成について説明する。
この変形例3では、図21に示された磁気熱容器1が使用されている。磁界発生装置8の空隙26はスリット26cである。空隙26がスリット26cであるため、磁気熱容器1と磁界発生装置8との相対位置の移動が容易である。
実施の形態5に係る磁気冷凍装置100の作用効果について説明する。
実施の形態5に係る磁気冷凍装置100によれば、磁界発生装置8の分岐部25に空隙26が設けられており、空隙26を通って熱輸送媒体が輸送される。このため、渦巻形状の中心から熱輸送経路10が引き出される際、磁界発生装置8の磁気利用率の低い部分が削られることで空隙26が設けられても、磁界発生装置8の性能低下を抑制しつつ、熱輸送経路10を引き出して熱輸送媒体を輸送することができる。
また、上記の各実施の形態を適宜組み合わせることが可能である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 磁気熱容器、2 磁気熱量材料、3 断熱材、4 熱輸送媒体、6 高温側口、7 低温側口、8 磁界発生装置、8a 第1発生部、8b 第2発生部、10 熱輸送経路、11 高温側熱交換器、12 低温側熱交換器、13 ポンプ、14 第1層、15 第2層、16 第3層、17 第4層、24 磁気経路、25 分岐部、26 空隙、100 磁気冷凍装置、CP 中心、D1 第1寸法、D2 第2寸法、IP 内周部、OP 外周部、S1 第1渦巻部、S2 第2渦巻部、SP 渦巻形状、SS 渦巻面、X 軸方向、Y 軸方向に直交する方向。

Claims (8)

  1. 磁気熱量材料が充填された磁気熱容器と、
    前記磁気熱量材料が充填された前記磁気熱容器に印加する磁界を変動可能に構成された磁界発生装置と、
    前記磁気熱容器に接続された高温側熱交換器と、
    前記高温側熱交換器とで前記磁気熱容器を挟むように前記磁気熱容器に接続された低温側熱交換器と、
    前記高温側熱交換器と前記低温側熱交換器との間で前記磁気熱容器を経由して往復するように熱輸送媒体を輸送可能に構成されたポンプとを備え、
    前記磁気熱容器は、同一平面上で渦巻くように構成された渦巻形状を有しており、かつ、前記ポンプにより輸送された前記熱輸送媒体が前記渦巻形状に沿って流れるように構成されており、
    前記磁気熱容器は、前記渦巻形状の軸方向における第1寸法と、前記軸方向に直交する方向における第2寸法とを有しており、
    前記第1寸法は、前記第2寸法よりも大きい、磁気冷凍装置。
  2. 断熱材をさらに備え、
    前記断熱材は、前記渦巻形状の互いに隣り合う部分の間に配置されている、請求項1に記載の磁気冷凍装置。
  3. 前記渦巻形状の互いに隣り合う部分は、断熱素材により構成されている、請求項1に記載の磁気冷凍装置。
  4. 前記渦巻形状は、前記渦巻形状の外周から前記渦巻形状の中心に向けて渦巻くように構成された第1渦巻部と、前記渦巻形状の前記中心から前記渦巻形状の前記外周に向けて渦巻くように構成された第2渦巻部とを含み、
    前記第2渦巻部は、前記第1渦巻部と逆方向に渦巻くように構成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の磁気冷凍装置。
  5. 前記磁界発生装置は、前記磁気熱容器の渦巻面に対して平行または垂直に磁界を印加するように構成されている、請求項1〜のいずれか1項に記載の磁気冷凍装置。
  6. 磁気熱量材料が充填された磁気熱容器と、
    前記磁気熱量材料が充填された前記磁気熱容器に印加する磁界を変動可能に構成された磁界発生装置と、
    前記磁気熱容器に接続された高温側熱交換器と、
    前記高温側熱交換器とで前記磁気熱容器を挟むように前記磁気熱容器に接続された低温側熱交換器と、
    前記高温側熱交換器と前記低温側熱交換器との間で前記磁気熱容器を経由して往復するように熱輸送媒体を輸送可能に構成されたポンプとを備え、
    前記磁気熱容器は、同一平面上で渦巻くように構成された渦巻形状を有しており、かつ、前記ポンプにより輸送された前記熱輸送媒体が前記渦巻形状に沿って流れるように構成されており、
    前記磁気熱容器は、第1層と、前記第1層に積層された第2層とを含み、
    前記第1層および前記第2層の各々は、前記渦巻形状を有しており、
    前記磁界発生装置は、前記第1層を外周側から挟むように構成された第1発生部と、前記第2層を外周側から挟むように構成された第2発生部とを含み、
    前記第1発生部と前記第2発生部とは磁界の向きが異なっている、磁気冷凍装置。
  7. 前記渦巻形状の中心において、前記第1層は、前記第2層と接続されており、
    前記磁気熱容器の管口は、前記第1層および前記第2層の各々の外周部に配置されている、請求項に記載の磁気冷凍装置。
  8. 磁気熱量材料が充填された磁気熱容器と、
    前記磁気熱量材料が充填された前記磁気熱容器に印加する磁界を変動可能に構成された磁界発生装置と、
    前記磁気熱容器に接続された高温側熱交換器と、
    前記高温側熱交換器とで前記磁気熱容器を挟むように前記磁気熱容器に接続された低温側熱交換器と、
    前記高温側熱交換器と前記低温側熱交換器との間で前記磁気熱容器を経由して往復するように熱輸送媒体を輸送可能に構成されたポンプとを備え、
    前記磁気熱容器は、同一平面上で渦巻くように構成された渦巻形状を有しており、かつ、前記ポンプにより輸送された前記熱輸送媒体が前記渦巻形状に沿って流れるように構成されており、
    前記磁界発生装置は、前記磁気熱容器の渦巻面に対して垂直に磁界を印加するように構成されており、
    前記磁界発生装置は、磁気経路を分岐する分岐部を含み、
    前記分岐部には空隙が設けられており、
    前記空隙を通って前記熱輸送媒体が輸送される、磁気冷凍装置。
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