JP6883505B2 - 有端なvベルト、及び、その製造方法 - Google Patents
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Description
アラミドシート又はカーボンシートが巻かれて形成された第1芯体層を備え、
当該Vベルトの厚み方向に貫通する継手孔が、当該Vベルトの長手方向にわたり間隔をおいて複数形成されていることを特徴としている。
また、カーボンシートも、破断強力(継手孔の引張強さ)が高く、カーボン繊維が折れにくいなどの特長をもつことから、継手孔にジョイント金具のビスが装着されて使用された場合に、継手孔から破断するVベルトの破断現象を防止し、Vベルトの寿命を高めることができる。即ち、走行耐久性を向上させることができる。
更に、従来の第1芯体層に綿帆布を使用した場合に比べ、第1芯体層にアラミドシート又はカーボンシートを使用した場合、中間伸び・切断伸びを小さくすることができる。これにより、走行時の伸びを小さくし、張力の低下も小さくすることができる。従って、Vベルト走行途中の張力調整のメンテナンスを減らすことができる。
前記カーボンシートは、カーボン繊維束が一方向に配列されていることを特徴としている。
前記カーボンシートは、目付量が200〜450g/m2、引張強度が2900N/mm2以上、厚みが0.11〜0.35mmの条件を満たすことを特徴としている。
前記カーボンシートは、二方向のカーボン繊維束が交差するように配列されていることを特徴としている。
前記カーボンシートは、目付量が200〜300g/m2、引張強度が2900N/mm2以上、厚みが0.05〜0.09mmの条件を満たすことを特徴としている。
アラミドシート又はカーボンシートを、ロール状に巻き回して第1芯体層を形成する第1芯体層形成工程と、
前記第1芯体層の外周に、カバー層を巻くカバー層形成工程と、
前記第1芯体層の外周に前記カバー層が巻かれたベルトの原型を、V形状の金型に嵌め込み加熱成形する加熱成形工程と、
加熱成形されたVベルトに対して、厚み方向に貫通する継手孔を、当該Vベルトの長手方向にわたり間隔をおいて複数形成する継手孔形成工程と、を含むことを特徴としている。
また、カーボンシートも、破断強力(継手孔の引張強さ)が高く、カーボン繊維が折れにくいなどの特長をもつことから、継手孔にジョイント金具のビスが装着されて使用された場合に、継手孔から破断するVベルトの破断現象を防止で、Vベルトの寿命を高めたVベルトを製造することができる。即ち、走行耐久性を向上させたVベルトを製造することができる。
更に、従来の第1芯体層に綿帆布を使用した場合に比べ、第1芯体層にアラミドシート又はカーボンシートを使用した場合、中間伸び・切断伸びを小さくしたVベルトを製造することができる。これにより、走行時の伸びを小さくし、張力の低下も小さくしたVベルトを製造することができる。従って、製造したVベルトでは、Vベルト走行途中の張力調整のメンテナンスを減らすことができる。
アラミドシート又はカーボンシートを、ロール状に巻き回して第1芯体層を形成する第1芯体層形成工程と、
前記第1芯体層の外側に、綿製のシートをロール状に巻き回して第2芯体層を形成する第2芯体層形成工程と、
前記第2芯体層の外周に、カバー層を巻くカバー層形成工程と、
前記第1芯体層及び前記第2芯体層の外周に前記カバー層が巻かれたベルトの原型を、V形状の金型に嵌め込み加熱成形する加熱成形工程と、
加熱成形されたVベルトに対して、厚み方向に貫通する継手孔を、当該Vベルトの長手方向にわたり間隔をおいて複数形成する継手孔形成工程と、を含むことを特徴としている。
前記第1芯体層及び前記第2芯体層における、当該Vベルトの幅方向に占める割合を、1〜1.5:1の範囲内にすることを特徴としている。
アラミド繊維束が一方向に配列された前記アラミドシート、又は、カーボン繊維束が一方向に配列された前記カーボンシートを使用し、
前記アラミドシート又は前記カーボンシートをロール状に巻き回す際に、前記繊維束の配列方向に巻き回すことにより、前記繊維束の配列方向が、Vベルト長手方向に対して垂直になるように配列させることを特徴としている。
前記カーボンシートは、目付量が200〜450g/m2、引張強度が2900N/mm2以上、厚みが0.11〜0.35mmの条件を満たすことを特徴としている。
二方向のアラミド繊維束が交差するように配列された前記アラミドシート、又は、カーボン繊維束が交差するように配列された前記カーボンシートを使用し、
前記アラミドシート又は前記カーボンシートをロール状に巻き回す際に、前記繊維束の二つの配列方向がともにVベルト長手方向に対して傾斜角度を有するように巻き回すことにより、前記繊維束の二つの配列方向が、Vベルト長手方向に対して傾斜角度を有するように配列させることを特徴としている。
前記カーボンシートは、目付量が200〜300g/m2、引張強度が2900N/mm2以上、厚みが0.05〜0.09mmの条件を満たすことを特徴としている。
以下、図面を参照しつつ、本願発明に係るVベルト1、及び、Vベルト1の製造方法について説明する。Vベルト1は、両端部があるオープンエンドベルト(有端Vベルト)である(図1参照)。このVベルト1は、必要な長さに切断されて、図3に示すように、切断されたVベルト1の両端に設けられた継手孔15を継手金具2(図2参照)によってジョイントすることにより、輪状のVベルト1(無端Vベルト)として使用される。例えば、このような輪状のVベルト1は、応急的にプーリ間に巻き掛けられ、動力を伝達するために使用される。
Vベルト1は、図5のVベルト1AやVベルト1Bに示すように、断面視台形状をした、V型のベルトである。
Vベルト1Aは、図5に示すように、心線11にアラミドシート又はカーボンシートが巻かれて形成された第1芯体層12と、第1芯体層12の外側に綿製のシートが巻かれて形成された第2芯体層13と、第2芯体層13の外周に設けられた綿製のカバー層14によって構成されている。そして、図5に示すように、Vベルト1Aの厚み方向に貫通する継手孔15が、Vベルト1Aの長手方向にわたり所定の間隔をおいて所定数形成されている(図1参照)。
心線11は、第1芯体層12の中心に配置され、アラミドシート又はカーボンシートを巻き付ける芯になっている。心線11には、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、アラミド繊維、ポリアリレート繊維、ガラス繊維、カーボン繊維、PBO繊維などで形成された、撚りコードを1本使用している。この心線11は、アラミドシート又はカーボンシートを巻く為の芯(中芯)であり、Vベルト1A自体の強度を上げるために配置される芯体ではないため、心線11自体は無い構成でもよい。
第1芯体層12に使用されるアラミドシートは、図6に示すように、アラミド繊維束を一方向に配列させた高強度繊維シート(一方向シート)、又は、二方向のアラミド繊維束が交差するように配列させた高強度繊維シート(二方向シート)である。一方向シートは、アラミド繊維束を一方向(経または緯)に編んだり、アラミド繊維束をバインダ等で結合させて配列したシートなどである。また、二方向シートは、アラミド繊維束が二方向(経と緯)に交差して織られた(又は編まれた)シートなどである。
第1芯体層12に使用されるカーボンシートは、カーボン繊維束を一方向に配列させた高強度繊維シート(一方向シート)、又は、二方向のカーボン繊維束が交差するように配列させた高強度繊維シート(二方向シート)である。一方向シートは、カーボン繊維束を一方向(経または緯)に編んだり、カーボン繊維束をバインダ等で結合させて配列したシートなどである。また、二方向シートは、カーボン繊維束が二方向(経と緯)に交差して織られた(又は編まれた)シートなどである。
第2芯体層13として使用される綿製のシートは、綿製の帆布素材により構成される織布のシートなどである。第1芯体層12の外側に綿製のシートを巻いた第2芯体層13を設けることにより、綿の柔軟性により、Vベルト1Aの屈曲性を高め、Vベルト1Aが巻き掛けられるプーリともなじみやすくすることができる。これにより、より小径のプーリを使用した場合でもVベルト1Aの伝達性能を保持することができる。
カバー層14には、綿帆布を使用している。カバー層14には、ポリアミド繊維、ポリエステル繊維などのからなる織布を使用してもよい。
Vベルト1Bは、図5に示すように、心線11にアラミドシート又はカーボンシートが巻かれて形成された第1芯体層12と、第1芯体層12の外周に設けられた綿製のカバー層14によって構成されている。そして、Vベルト1Bの厚み方向に貫通する継手孔15が、Vベルト1Bの長手方向にわたり所定の間隔をおいて複数形成されている。即ち、Vベルト1Bは、Vベルト1Aに比べて、第2芯体層13を有さず、カバー層14の下層を第1芯体層12のみの構成としている。その他の構成は、Vベルト1Aと同様である。
次に、Vベルト1(Vベルト1A、Vベルト1B)の製造方法について説明する。
まず、第1芯体層12を構成するアラミドシート又はカーボンシートに一方向シートを使用する場合、図7に示すように、心線11にアラミドシート又はカーボンシートの角部分から紙縒りの要領でロール状に巻き付ける(第1芯体層形成工程)。この際、図7に示すように、繊維束(アラミド繊維束、カーボン繊維束)の配列方向に沿って巻き回すことにより、繊維束の配列方向が、Vベルト1Aの長手方向に対して側面視で垂直になるように配列させる。これにより、アラミドシート又はカーボンシートに一方向シートを使用した、ロール状の第1芯体層12を形成する。
まず、Vベルト1Aの製造方法と同様に、第1芯体層12を構成するアラミドシート又はカーボンシートに一方向シートを使用する場合、図7に示すように、心線11にアラミドシート又はカーボンシートの角部分から紙縒りの要領でロール状に巻き付ける(第1芯体層形成工程)。この際、図7に示すように、繊維束(アラミド繊維束、カーボン繊維束)の配列方向に沿って巻き回すことにより、繊維束の配列方向が、Vベルト1Bの長手方向に対して側面視で垂直になるように配列させる。これにより、アラミドシート又はカーボンシートに一方向シートを使用した、ロール状の第1芯体層12を形成する。
次に、実施例1〜12に係るVベルト1A及び比較例に係る従来のVベルトに対して、JIS K 6323による引張試験を行い、破断強力等(継手引張り強さ)を測定した。なお、比較例に係る従来のVベルトは、図5の従来の項目に記載したVベルトであり、心線11に綿製のシートが巻かれて形成された第2芯体層13と、第2芯体層13の外周に設けられた綿製のカバー層14によって構成されている(アラミドシート、カーボンシートを使用していない構成)。
※2 表5の積層処理では、シート状の未加硫ゴム組成物(所定の厚さの未加硫ゴム)を同じ表面速度で回転するロール間に通して被着した。なお、ゴムシートの積層面は片側1面とした。
※3 引張試験では、1本の試料(実施例1〜12及び比較例のVベルト)から試験片を採り、引張試験機によって、240kgの力を加えた時(表8のベルト形「B形」参照)の各Vベルトの伸び(中間伸び:%)、各Vベルトに力を加え切断された時の各Vベルトの伸び(切断時の伸び:%)、各Vベルトの両端を引っ張った際の最大引張強さ(引張り強さ:kgf)、及び、各Vベルトの継手部分を引っ張った際の最大引張強さ(継手引張り強さ:kgf)を測定した。
※4 図4に示す継手金具でジョイントされた各Vベルトを引っ張った際の最大引張強さ(継手引張り強さ)を測定した。
走行試験では、実施例1〜12に係るVベルト1Aと比較例に係るVベルトを、図14に示す縦型の走行試験機に巻き掛け、表9に示す走行試験(加速)条件で走行させ、各Vベルトが切断されるまでの時間を計測した。なお、実施例1〜12に係るVベルト1Aと比較例に係るVベルトについて、それぞれ2回の走行試験を行った。走行試験の結果を表10に示す。
上記実施形態における第1芯体層12には、アラミド繊維束により構成されたアラミドシート、又は、カーボン繊維束により構成されたカーボンシートを使用しているが、アラミド繊維及びカーボン繊維を混合した併用繊維束により構成された繊維シートを使用してもよい。
2 継手金具
11 心線
12 第1芯体層
13 第2芯体層
14 カバー層
15 継手孔
Claims (8)
- 動力伝達に使用される有端なVベルトであって、
アラミドシート又はカーボンシートが巻かれて形成された第1芯体層と、
前記第1芯体層の外側に、綿製のシートが巻かれて形成された第2芯体層とを備え、
前記第1芯体層及び前記第2芯体層における、当該Vベルトの幅方向に占める割合は、1〜1.5:1の範囲内であり、
当該Vベルトの厚み方向に貫通する継手孔が、当該Vベルトの長手方向にわたり間隔をおいて複数形成されていることを特徴とするVベルト。 - 動力伝達に使用される有端なVベルトであって、
アラミド繊維束が一方向に配列されたアラミドシート又はカーボン繊維束が一方向に配列されたカーボンシートが巻かれて形成された第1芯体層を備え、
前記アラミドシートのアラミド繊維束の配列方向、又は、前記カーボンシートのカーボン繊維束の配列方向は、当該Vベルト長手方向に対して垂直になるように配列されており、
当該Vベルトの厚み方向に貫通する継手孔が、当該Vベルトの長手方向にわたり間隔をおいて複数形成されていることを特徴とするVベルト。 - 動力伝達に使用される有端なVベルトであって、
アラミド繊維束が一方向に配列されたアラミドシート又はカーボン繊維束が一方向に配列されたカーボンシートが巻かれて形成された第1芯体層を備え、
前記アラミドシートは、目付量が230〜830g/m 2 、引張強度が2060N/mm 2 以上、厚みが0.16〜0.60mmの条件を満たし、
前記カーボンシートは、目付量が200〜450g/m 2 、引張強度が2900N/mm 2 以上、厚みが0.11〜0.35mmの条件を満たし、
当該Vベルトの厚み方向に貫通する継手孔が、当該Vベルトの長手方向にわたり間隔をおいて複数形成されていることを特徴とするVベルト。 - 動力伝達に使用される有端なVベルトであって、
二方向のアラミド繊維束が交差するように配列されたアラミドシート又は二方向のカーボン繊維束が交差するように配列されたカーボンシートが巻かれて形成された第1芯体層を備え、
前記アラミドシートは、目付量が90〜870g/m 2 、引張強度が2060N/mm 2 以上、厚みが0.03〜0.24mmの条件を満たし、
前記カーボンシートは、目付量が200〜300g/m 2 、引張強度が2900N/mm 2 以上、厚みが0.05〜0.09mmの条件を満たし、
当該Vベルトの厚み方向に貫通する継手孔が、当該Vベルトの長手方向にわたり間隔をおいて複数形成されていることを特徴とするVベルト。 - 前記アラミドシートのアラミド繊維束の二つの配列方向、又は、前記カーボンシートのカーボン繊維束の二つの配列方向がともに、Vベルト長手方向に対して傾斜角度を有するように配列されていることを特徴とする、請求項4に記載のVベルト。
- 動力伝達に使用される有端なVベルトの製造方法であって、
アラミドシート又はカーボンシートを、ロール状に巻き回して第1芯体層を形成する第1芯体層形成工程と、
前記第1芯体層の外側に、綿製のシートをロール状に巻き回して第2芯体層を形成する第2芯体層形成工程と、
前記第2芯体層の外周に、カバー層を巻くカバー層形成工程と、
前記第1芯体層及び前記第2芯体層の外周に前記カバー層が巻かれたベルトの原型を、V形状の金型に嵌め込み加熱成形する加熱成形工程と、
加熱成形されたVベルトに対して、厚み方向に貫通する継手孔を、当該Vベルトの長手方向にわたり間隔をおいて複数形成する継手孔形成工程と、を含み、
前記第1芯体層形成工程、及び、前記第2芯体層形成工程において、
前記第1芯体層及び前記第2芯体層における、当該Vベルトの幅方向に占める割合を、1〜1.5:1の範囲内にすることを特徴とする、Vベルトの製造方法。 - 動力伝達に使用される有端なVベルトの製造方法であって、
アラミドシート又はカーボンシートを、ロール状に巻き回して第1芯体層を形成する第1芯体層形成工程と、
前記第1芯体層の外周に、カバー層を巻くカバー層形成工程と、
前記第1芯体層の外周に前記カバー層が巻かれたベルトの原型を、V形状の金型に嵌め込み加熱成形する加熱成形工程と、
加熱成形されたVベルトに対して、厚み方向に貫通する継手孔を、当該Vベルトの長手方向にわたり間隔をおいて複数形成する継手孔形成工程と、を含み、
前記第1芯体層形成工程において、
アラミド繊維束が一方向に配列され、目付量が230〜830g/m 2 、引張強度が2060N/mm 2 以上、厚みが0.16〜0.60mmの条件を満たす、前記アラミドシート、又は、カーボン繊維束が一方向に配列され、目付量が200〜450g/m 2 、引張強度が2900N/mm 2 以上、厚みが0.11〜0.35mmの条件を満たす、前記カーボンシートを使用し、
前記アラミドシート又は前記カーボンシートをロール状に巻き回す際に、前記繊維束の配列方向に巻き回すことにより、前記繊維束の配列方向が、Vベルト長手方向に対して垂直になるように配列させることを特徴とする、Vベルトの製造方法。 - 動力伝達に使用される有端なVベルトの製造方法であって、
アラミドシート又はカーボンシートを、ロール状に巻き回して第1芯体層を形成する第1芯体層形成工程と、
前記第1芯体層の外周に、カバー層を巻くカバー層形成工程と、
前記第1芯体層の外周に前記カバー層が巻かれたベルトの原型を、V形状の金型に嵌め込み加熱成形する加熱成形工程と、
加熱成形されたVベルトに対して、厚み方向に貫通する継手孔を、当該Vベルトの長手方向にわたり間隔をおいて複数形成する継手孔形成工程と、を含み、
前記第1芯体層形成工程において、
二方向のアラミド繊維束が交差するように配列され、目付量が90〜870g/m 2 、引張強度が2060N/mm 2 以上、厚みが0.03〜0.24mmの条件を満たす、前記アラミドシート、又は、目付量が200〜300g/m 2 、引張強度が2900N/mm 2 以上、厚みが0.05〜0.09mmの条件を満たすカーボン繊維束が交差するように配列された前記カーボンシートを使用し、
前記アラミドシート又は前記カーボンシートをロール状に巻き回す際に、前記繊維束の二つの配列方向がともにVベルト長手方向に対して傾斜角度を有するように巻き回すことにより、前記繊維束の二つの配列方向が、Vベルト長手方向に対して傾斜角度を有するように配列させることを特徴とする、Vベルトの製造方法。
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