JP6883395B2 - 電線管の製造方法 - Google Patents
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Description
(1)
電線を中空部に挿通可能な筒状の電線管の製造方法であって、
前記電線管は、
該電線管の内周面において、周方向に延び且つ径方向内側に向けて突出する凸部と、周方向に延び且つ径方向外側に向けて窪む凹部と、が軸線方向に交互に繰り返し形成された凹凸形状を有し、
該製造方法は、
前記凸部の径方向内側の突出端から前記突出端の近傍までの範囲を覆うことになる帯状の潤滑層を、樹脂シート上に、前記凹凸形状に対応する間隔を開けて並べるように形成する工程と、
前記樹脂シートを前記潤滑層が内周面の周方向に周回するように丸めた筒状体を形成する工程と、
前記筒状体の外周面に密着するように樹脂層を設けた多層体を形成する工程と、
前記多層体を、前記潤滑層に対応する位置が前記凸部となるように成形することにより、前記電線管を形成する工程と、を含む、
電線管の製造方法であること。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係る電線管10は、その外周面において、周方向に延びる複数の凸部11と凹部12とが軸線方向に交互に形成された凹凸形状を有している。更に、電線管10は、その内周面において、外周面の凸部11に対応する位置に周方向に延びる凹部13を有し、外周面の凹部12に対応する位置に周方向に延びる凸部14を有している。即ち、電線管10の内周面は、周方向に延び且つ径方向内側に向けて突出する凸部14と、周方向に延び且つ径方向外側に向けて窪む凹部13と、が軸線方向に交互に繰り返し形成された凹凸形状を有している。
発明者は、上述した「組成」および「形状」を有する潤滑層15を備えた電線管10について、各種の特性を評価した。これら評価の詳細について後述する。
具体的には、まず、上述した「潤滑層15の組成」が電線管10の特性に与える影響について評価するべく、評価用の仮想的なサンプルとして、電線管10の本体16に対応するシート材に潤滑層15に対応するシート材を積層した積層シート(潤滑層15に対応するシート材を構成する材料が異なる複数のサンプル)を、後述する表1に示すように準備した。更に、参考用に、電線管10の本体16を構成する材料と潤滑層15を構成する材料を混合して一体化した単層シート(上記同様の複数のサンプル)を、表1に示すように準備した。そして、各サンプルについて、ASTM D1894に準拠した摩擦試験により、静摩擦係数を測定した。なお、この摩擦試験は、ASTM接触子を用いた摩擦計(TL102型)によって実施した。
次いで、発明者は、上述した「潤滑層15の形状」に関し、潤滑層15の形状が異なる複数のサンプルを、後述する表2に示すように準備した。これらサンプルは、いずれも、上述した組成の評価にて総合評価Aを得られた組成の潤滑層15(サンプル番号3,4)を有するように準備した。なお、各サンプルにおいて、本体16の外径および内径の大きさは、後述する可撓性試験を行うにあたって規格(JIS)に定められている所定の大きさとした。そして、各サンプルについて、JIS C 8411の8.1に準拠した可撓性試験を行い、曲げ処理後におけるゲージ通過の可否を測定した。更に、各サンプルについて、JASO D 611に準拠したスクレープ試験(摩耗試験)を帆布ブレードを用いて荷重5Nにて行い、摩耗に耐えられたスクレープ回数を測定した。
次いで、上記の電線管10を製造する製造装置100及び製造方法について説明する。
(1)
電線を中空部に挿通可能な筒状の電線管(10)であって、
該電線管(10)の内周面において、周方向に延び且つ径方向内側に向けて突出する凸部(14)と、周方向に延び且つ径方向外側に向けて窪む凹部(13)と、が軸線方向に交互に繰り返し形成された凹凸形状を有し、
前記凸部(14)の径方向内側の突出端(14a)から前記突出端(14a)の近傍までの範囲を覆うように、前記突出端を構成する材料よりも潤滑性に優れる材料によって構成された潤滑層(15)が形成されている、
電線管。
(2)
上記(1)に記載の電線管において、
前記潤滑層(15)の厚さ(D)が、0.01〜0.2mmであり、
前記潤滑層(15)の径方向最内端から径方向最外端までの径方向における長さ(H)が、0.2〜1.0mmである、
電線管。
(3)
上記(1)又は上記(2)に記載の電線管において、
前記潤滑層(15)を構成する材料が、
ポリオレフィン樹脂及び滑性添加剤を含む材料であって、前記ポリオレフィン樹脂100重量部に対して前記滑性添加剤を5〜100重量部含む材料、である、
電線管。
(4)
電線を中空部に挿通可能な筒状の電線管の製造方法であって、
前記電線管(10)は、
該電線管(10)の内周面において、周方向に延び且つ径方向内側に向けて突出する凸部(14)と、周方向に延び且つ径方向外側に向けて窪む凹部(13)と、が軸線方向に交互に繰り返し形成された凹凸形状を有し、
該製造方法は、
前記凸部(14)の径方向内側の突出端(14a)から前記突出端(14a)の近傍までの範囲を覆うことになる帯状の潤滑層(15)を、樹脂シート(S)上に、前記凹凸形状に対応する間隔(17)を開けて並べるように形成する工程と、
前記樹脂シート(S)を前記潤滑層(15)が内周面の周方向に周回するように丸めた筒状体を形成する工程と、
前記筒状体の外周面に密着するように樹脂層を設けた多層体(35)を形成する工程(押出機20,クロスヘッド30)と、
前記多層体(35)を、前記潤滑層(15)に対応する位置が前記凸部(14)となるように成形することにより、前記電線管を形成する工程(成形機40)と、を含む、
電線管の製造方法。
13 凹部
14 凸部
15 潤滑層
16 本体
D 潤滑層の厚さ
H 潤滑層の高さ
20 押出機
30 クロスヘッド
40 成形機
100 電線管の製造装置
S 樹脂シート
Claims (1)
- 電線を中空部に挿通可能な筒状の電線管の製造方法であって、
前記電線管は、
該電線管の内周面において、周方向に延び且つ径方向内側に向けて突出する凸部と、周方向に延び且つ径方向外側に向けて窪む凹部と、が軸線方向に交互に繰り返し形成された凹凸形状を有し、
該製造方法は、
前記凸部の径方向内側の突出端から前記突出端の近傍までの範囲を覆うことになる帯状の潤滑層を、樹脂シート上に、前記凹凸形状に対応する間隔を開けて並べるように形成する工程と、
前記樹脂シートを前記潤滑層が内周面の周方向に周回するように丸めた筒状体を形成する工程と、
前記筒状体の外周面に密着するように樹脂層を設けた多層体を形成する工程と、
前記多層体を、前記潤滑層に対応する位置が前記凸部となるように成形することにより、前記電線管を形成する工程と、を含む、
電線管の製造方法。
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