JP6882772B2 - 検査装置、検査方法及び検査プログラム - Google Patents

検査装置、検査方法及び検査プログラム Download PDF

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Description

本発明は、検査装置、検査方法及び検査プログラムに関する。
従来、生産ラインを流れる検査対象物の画像を撮影して、検査対象物に関する異常の有無を検出することがあった。検査対象物の異常は、例えば検査対象物に付いている傷や汚れであったり、検査対象物に混入した異物であったりする。
異常検出に関して、例えば下記特許文献1には、学習済みの第1のニューラルネットワークによって検査対象信号を正常と正常以外とに分類する第1処理部と、学習済みの第2のニューラルネットワークによって、第1処理部により正常以外に分類された検査対象信号から正常以外の領域を含む部分信号を抽出し、部分信号について異常の種類を分類する第2処理部と、を備える検査装置が記載されている。
が記載されている。
特開2012−26982号公報
特許文献1に記載の検査装置によれば、検査対象物の画像を入力し、第1処理部によって検査対象物に関する異常の有無を検出することができ、第2処理部によって異常の種類を分類することができる。しかしながら、学習済みモデルによって検出することのできる異常の態様は、学習用データに含まれる異常の態様と大きく異ならない範囲のものである。そのため、例えば、学習用データにほとんど含まれていないか全く含まれていないようなイレギュラーな異常が検査対象物に生じた場合や、検査対象物の画像に何らかの不具合が生じた場合には、学習済みモデルは、異常の有無を誤判定してしまうおそれがある。
そこで、本発明は、イレギュラーな異常が検査対象物に生じた場合や、検査対象物の画像に何らかの不具合が生じた場合であっても、異常の有無の誤判定が防止される検査装置、検査方法及び検査プログラムを提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る検査装置は、異常が含まれている検査対象物の画像である第1種画像及び異常が含まれていない検査対象物の画像である第2種画像を含む初期データセットの少なくとも一部を学習用データとして学習された学習済みモデルに対し、新たに取得された検査対象物の画像である取得画像を入力し、学習済みモデルの出力結果に基づいて、取得画像に異常が含まれているか否かを判定する判定部と、初期データセットに含まれる第1種画像及び第2種画像に対する取得画像の関連度に基づいて、判定部による判定結果の信用性を評価する指標を算出する算出部と、指標と閾値との比較に基づいて、判定部による判定結果を採用するか、判定部による判定結果を採用せずに判定を保留するか決定する決定部と、を備える。
この態様によれば、新たに取得された検査対象物の画像に異常が含まれているか否かの判定結果について信用性を評価する指標を算出し、指標と閾値の比較に基づいて、判定結果を採用するか、判定結果を採用せずに判定を保留するか決定することで、イレギュラーな異常が検査対象物に生じた場合や、検査対象物の画像に何らかの不具合が生じた場合であっても、異常の有無の誤判定が防止される。
上記態様において、算出部は、学習済みモデルの出力結果に含まれる複数の数値の偏りを評価する評価値を算出し、初期データセットのうち学習用データに含まれていない第1種画像及び第2種画像を検証用データとして学習済みモデルに入力した場合と、取得画像を学習済みモデルに入力した場合と、それぞれについて算出された評価値の比較に基づいて関連度を算出してもよい。
この態様によれば、取得画像を学習済みモデルに入力した場合に学習済みモデルから出力される複数の数値について、複数の数値の偏りを評価する評価値を算出し、検証用データについて算出された評価値と比べることで、取得画像が検証用データと比較してありふれたものであるかを定量的に表すことができる。
上記態様において、閾値の変更を受け付ける受付部をさらに備えてもよい。
この態様によれば、判定結果を採用するか、判定結果を採用せずに判定を保留するかという判断の基準となる閾値を変更可能とすることで、判定を保留しすぎないように、異常の有無の誤判定を防止することができる。
上記態様において、判定部は、学習済みモデルに対し、初期データセットのうち学習用データ及び検証用データに含まれていない第1種画像及び第2種画像をテスト用データとして入力し、学習済みモデルの出力結果に基づいて、テスト用データに異常が含まれているか否かを判定し、算出部は、検証用データを学習済みモデルに入力した場合と、テスト用データを学習済みモデルに入力した場合と、それぞれについて算出された評価値の比較に基づいて関連度を算出し、検証用データに対するテスト用データの関連度に基づいて、指標を算出し、テスト用データについて、判定部による判定結果の正誤と、指標との関係を示すデータを出力する出力部をさらに備えてもよい。
この態様によれば、テスト用データについて、判定結果の正誤と指標との関係を示すデータを出力することで、指標がどの程度の値であれば判定を誤ることがあるのか、おおよその傾向を把握することができる。
上記態様において、出力部は、テスト用データについて、判定部による判定結果の正誤と、指標との関係を示すグラフを出力してもよい。
この態様によれば、テスト用データについて、判定結果の正誤と指標との関係を示すグラフを出力することで、指標がどの程度の値であれば判定を誤ることがあるのかを視覚的に把握することができ、判定結果の正誤と指標との関係の全体像を容易に把握することができる。
上記態様において、受付部は、グラフ上で閾値の変更を受け付けてもよい。
この態様によれば、テスト用データについて、指標がどの程度の値であれば判定を誤ることがあるのかを視覚的に把握した上で閾値を変更することができ、適切な閾値の設定が容易となる。
上記態様において、算出部は、取得画像を学習済みモデルに入力した場合における学習済みモデルの出力結果に含まれる複数の数値それぞれについて、関連度を算出し、複数の数値それぞれについて算出された関連度のうち最も大きい値に基づいて、指標を算出してもよい。
上記態様において、算出部は、取得画像を学習済みモデルに入力した場合における学習済みモデルの出力結果に含まれる複数の数値それぞれについて、関連度を算出し、複数の数値それぞれについて算出された関連度のうち2番目に大きい値に基づいて、指標を算出してもよい。
本発明の他の態様に係る検査方法は、異常が含まれている検査対象物の画像である第1種画像及び異常が含まれていない検査対象物の画像である第2種画像を含む初期データセットの少なくとも一部を学習用データとして学習された学習済みモデルに対し、新たに取得された検査対象物の画像である取得画像を入力し、学習済みモデルの出力結果に基づいて、取得画像に異常が含まれているか否かを判定するステップと、初期データセットに含まれる第1種画像及び第2種画像に対する取得画像の関連度に基づいて、判定するステップによる判定結果の信用性を評価する指標を算出するステップと、指標と閾値との比較に基づいて、判定するステップによる判定結果を採用するか、判定するステップによる判定結果を採用せずに判定を保留するか決定するステップと、を含む。
この態様によれば、新たに取得された検査対象物の画像に異常が含まれているか否かの判定結果について信用性を評価する指標を算出し、指標と閾値の比較に基づいて、判定結果を採用するか、判定結果を採用せずに判定を保留するか決定することで、イレギュラーな異常が検査対象物に生じた場合や、検査対象物の画像に何らかの不具合が生じた場合であっても、異常の有無の誤判定が防止される。
本発明の他の態様に係る検査プログラムは、検査装置に備えられたコンピュータを、
異常が含まれている検査対象物の画像である第1種画像及び異常が含まれていない検査対象物の画像である第2種画像を含む初期データセットの少なくとも一部を学習用データとして学習された学習済みモデルに対し、新たに取得された検査対象物の画像である取得画像を入力し、学習済みモデルの出力結果に基づいて、取得画像に異常が含まれているか否かを判定する判定部、初期データセットに含まれる第1種画像及び第2種画像に対する取得画像の関連度に基づいて、判定部による判定結果の信用性を評価する指標を算出する算出部、及び指標と閾値との比較に基づいて、判定部による判定結果を採用するか、判定部による判定結果を採用せずに判定を保留するか決定する決定部、として機能させる。
この態様によれば、新たに取得された検査対象物の画像に異常が含まれているか否かの判定結果について信用性を評価する指標を算出し、指標と閾値の比較に基づいて、判定結果を採用するか、判定結果を採用せずに判定を保留するか決定することで、イレギュラーな異常が検査対象物に生じた場合や、検査対象物の画像に何らかの不具合が生じた場合であっても、異常の有無の誤判定が防止される。
本発明によれば、イレギュラーな異常が検査対象物に生じた場合や、検査対象物の画像に何らかの不具合が生じた場合であっても、異常の有無の誤判定が防止される検査装置、検査方法及び検査プログラムを提供することができる。
本発明の実施形態に係る検査装置のネットワーク構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る検査装置の物理的構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る検査装置の機能ブロックを示す図である。 本発明の実施形態に係る検査装置により実行される第1処理のフローチャートである。 本発明の実施形態に係る検査装置により実行される第2処理のフローチャートである。 本発明の実施形態に係る検査装置により実行される第3処理のフローチャートである。 本発明の実施形態に係る検査装置により表示される閾値設定画面の一例である。
添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。なお、各図において、同一の符号を付したものは、同一又は同様の構成を有する。
図1は、本発明の実施形態に係る検査装置10のネットワーク構成を示す図である。検査装置10は、専用又は汎用のコンピュータであり、例えば、本実施形態に係る検査プログラムがインストールされた汎用のコンピュータであってよい。検査装置10は、通信ネットワークNを介して、画像データベースDB及びカメラ30と接続される。通信ネットワークNは、有線又は無線の通信網であり、例えばLAN(Local Area Network)やインターネットであってよい。
検査装置10は、カメラ30によって撮影された検査対象物100の画像を、通信ネットワークNを介して取得し、学習済みモデルによって検査対象物100に異常があるか否かを判定したり、異常が有る場合には異常の種類を判定したりする。ここで、学習済みモデルとは、例えば学習済みのニューラルネットワークであるが、学習済みのサポートベクターマシン等他のモデルであってもよい。なお、学習済みモデルは、検査装置10に記憶されていてもよいし、通信ネットワークNを介して検査装置10と接続されるものであってもよい。
画像データベースDBは、異常が含まれている検査対象物の画像である第1種画像及び異常が含まれていない検査対象物の画像である第2種画像を含む初期データセットを格納する。初期データセットは、検査対象物に異常が含まれているか否かに関する教師データを含む。教師データは、異常の有無、すなわち画像が第1種画像であるか第2種画像であるかを区別するための情報を含み、異常が含まれている場合には異常の種類、異常の位置といった情報を含んでよい。初期データセットは、学習用データと、検証用データと、テスト用データに分けられてよい。検査装置10は、初期データセットの少なくとも一部を学習用データとして学習された学習済みモデルを用いて、検査対象物100の画像に異常が含まれているか否かを判定し、判定結果を採用するか、判定を保留するか決定する。
カメラ30は、検査対象物100の画像を撮影する。カメラ30によって撮影された画像の全部又は一部は、画像データベースDBに格納されてよい。カメラ30は、可視光を撮影する一般的なデジタルカメラであってよいが、赤外線やX線等を撮影するカメラであってもよいし、電子顕微鏡等のように光以外によって検査対象物100を撮影するカメラであってもよい。
図2は、本発明の実施形態に係る検査装置10の物理的な構成を示す図である。検査装置10は、ハードウェアプロセッサに相当するCPU(Central Processing Unit)10aと、メモリに相当するRAM(Random Access Memory)10bと、メモリに相当するROM(Read Only Memory)10cと、通信部10dと、入力部10eと、表示部10fとを有する。これら各構成は、バスを介して相互にデータ送受信可能に接続される。
CPU10aは、RAM10b又はROM10cに記憶されたプログラムの実行に関する制御やデータの演算、加工を行う制御部である。CPU10aは、検査対象物の検査に関するプログラム(検査プログラム)を実行する演算装置である。CPU10aは、入力部10eや通信部10dから種々の入力データを受け取り、入力データの演算結果を表示部10fに表示したり、RAM10bやROM10cに格納したりする。
RAM10bは、データの書き換えが可能な記憶部であり、例えば半導体記憶素子で構成される。RAM10bは、CPU10aが実行するアプリケーション等のプログラムやデータを記憶する。
ROM10cは、データの読み出しのみが可能な記憶部であり、例えば半導体記憶素子で構成される。ROM10cは、例えばファームウェア等のプログラムやデータを記憶する。
通信部10dは、検査装置10を通信ネットワークNに接続するインタフェースである。
入力部10eは、ユーザからデータの入力を受け付けるものであり、例えば、キーボードやマウス、タッチパネルで構成される。
表示部10fは、CPU10aによる演算結果を視覚的に表示するものであり、例えばLCD(Liquid Crystal Display)により構成される。
検査プログラムは、RAM10bやROM10c等のコンピュータによって読み取り可能な記憶媒体に記憶されて提供されてもよいし、通信部10dにより接続される通信ネットワークNを介して提供されてもよい。検査装置10では、CPU10aが検査プログラムを実行することにより、次図を用いて説明する様々な機能が実現される。なお、これらの物理的な構成は例示であって、必ずしも独立した構成でなくてもよい。例えば、検査装置10は、CPU10aとRAM10bやROM10cが一体化したLSI(Large-Scale Integration)を備えていてもよい。また、検査装置10は、GPU(Graphics Processing Unit)やFPGA(Field-Programmable Gate Array)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の演算回路を備えてもよい。
図3は、本発明の実施形態に係る検査装置10の機能ブロックを示す図である。検査装置10は、取得部11、算出部12、評価値記憶部13、判定部14、決定部15、出力部16、閾値記憶部17及び受付部18を備える。
取得部11は、通信ネットワークNを介して、カメラ30から新たな検査対象物100の画像を取得したり、画像データベースDBから検証用データやテスト用データを取得したりする。本明細書では、取得部11によって新たに取得された検査対象物100の画像を、取得画像と称する。
算出部12は、画像データベースDBに格納された初期データセットに含まれる第1種画像及び第2種画像に対する取得画像の関連度に基づいて、判定部14による判定結果の信用性を評価する指標を算出する。より詳しくは、算出部12は、学習済みモデルの出力結果に含まれる複数の数値の偏りを評価する評価値を算出し、初期データセットのうち学習用データに含まれていない第1種画像及び第2種画像を検証用データとして学習済みモデルに入力した場合と、取得画像を学習済みモデルに入力した場合と、それぞれについて算出された評価値の比較に基づいて関連度を算出する。
評価値記憶部13は、検証用データを学習済みモデルに入力した場合に、学習済みモデルの出力結果に基づいて算出部12によって算出された評価値を記憶する。例えば、学習済みモデルが、出力層にソフトマックス層を有する学習済みのニューラルネットワークである場合、検証用データのうち1つの画像を学習済みモデルに入力すると、それぞれ正で、y1+y2+y3=1を満たす(y1、y2、y3)といった複数の数値が出力される。算出部12は、出力された複数の数値のうち最大の値と、2番目に大きい値との差を評価値として算出してよい。例えば、(y1、y2、y3)のうちy1が最大で、y2が2番目に大きい値である場合、算出部12は、y2−y1によって評価値を算出してよい。なお、複数の出力が等しい値で最大の場合、評価値は0であってよい。また、算出部12は、出力された複数の数値のうち最大の値と、2番目に大きい値との比を評価値として算出してもよい。例えば、(y1、y2、y3)のうちy1が最大で、y2が2番目に大きい値である場合、算出部12は、y2/y1によって評価値を算出してよい。なお、複数の出力が等しい値で最大の場合、評価値は1であってよい。
評価値は、学習済みモデルの出力結果に含まれる複数の数値が偏っているか、複数の数値にほとんど差が無く偏りが少ないかを評価する値である。上記の例で説明すると、複数の数値が偏っている場合、すなわちy1がほとんど1に近く、y2とy3がほとんど0である場合、y2−y1によって評価値を算出する場合、評価値は−1に近くなり、y2/y1によって評価値を算出する場合、評価値は0に近くなる。一方、複数の数値が偏っていない場合、すなわちy1、y2、y3がそれぞれ1/3に近い場合、y2−y1によって評価値を算出する場合、評価値は0に近くなり、y2/y1によって評価値を算出する場合、評価値は1に近くなる。いずれの算出方法であっても、評価値は、学習済みモデルの出力値が偏っている場合の方が、偏っていない場合よりも値が小さくなるという性質がある。
評価値記憶部13に評価用データについて算出された評価値を記憶しておくことで、新たな検査対象物100の画像が得られる毎に評価用データに関する評価値の算出を行わなくてもよくなり、処理負荷が軽減される。
算出部12は、取得画像を学習済みモデルに入力した場合における学習済みモデルの出力結果に含まれる複数の数値それぞれについて、関連度を算出し、複数の数値それぞれについて算出された関連度のうち最も大きい値に基づいて、指標を算出してよい。上記の例で具体的に説明すると、算出部12は、画像データベースDBに格納されたQ個の検証用データについて、それぞれ評価値αi(i=1〜Q)を算出し、新たに取得された検査対象物100の画像について、その出力値(z1、z2、z3)それぞれについて、評価値βj(j=1〜3)を算出する。算出部12は、取得画像に関する評価値を、注目するクラスの出力値と、注目するクラスを除いたクラスの出力値の中で最大の値との差又は比によって算出してよい。すなわち、β1=max(z2、z3)−z1又はβ1=max(z2、z3)/z1、β2=max(z1、z3)−z2又はβ2=max(z1、z3)/z2、β3=max(z1、z2)−z3又はβ3=max(z1、z2)/z3によって、取得画像の評価値を算出してよい。そして、算出部12は、検証用データの評価値と、取得画像の評価値との比較に基づいて、検証用データに対する取得画像の関連度を算出する。上記の例で具体的に説明すると、算出部12は、出力z1に関する関連度を算出する場合、αi≧β1を満たすiの個数をカウントして、その個数に1を足した値を検証用データの個数Qに1を足した値で割ることとしてよい。すなわち、αi≧β1を満たすiの個数を#(i:αi≧β1)と表すとき、算出部12は、p1=(#(i:αi≧β1)+1)/(Q+1)によって出力z1に関する関連度p1を算出してよい。同様に、算出部12は、p2=(#(i:αi≧β2)+1)/(Q+1)によって出力z2に関する関連度p2を算出し、p3=(#(i:αi≧β3)+1)/(Q+1)によって出力z3に関する関連度p3を算出してよい。
評価値は、学習済みモデルの出力結果に含まれる複数の数値の偏りを評価するものであり、複数の数値が偏っている場合の方が、偏っていない場合よりも値が小さいという性質があったから、関連度をpj=(#(i:αi≧βj)+1)/(Q+1)によって算出する場合、関連度は、取得画像についての出力値が、検証用データと比較して偏りが強い場合に大きくなり、検証用データと比較して偏りが弱い場合に小さくなるものである。
算出部12は、出力(z1、z2、z3)それぞれについて算出された関連度(p1、p2、p3)のうち最も大きい値に基づいて、指標を算出してよい。算出部12は、例えば、(p1、p2、p3)のうちp1が最も大きい値である場合、p1を指標としてよい。
同様に、算出部12は、複数の数値それぞれについて算出された関連度のうち2番目に大きい値に基づいて、指標を算出してもよい。算出部12は、例えば、(p1、p2、p3)のうちp1が最も大きい値であり、p2が2番目に大きい値である場合、1−p2を指標としてよい。
関連度は、取得画像についての出力値が、検証用データと比較して偏りが強い場合に大きくなり、検証用データと比較して偏りが弱い場合に小さくなるものであったから、複数の出力に対応した複数の関連度のうち最も大きい値によって指標を算出することは、取得画像についての出力値の偏りの度合いが、検証用データと比較して最大でどの程度かを表すこととなる。また、複数の出力に対応した複数の関連度のうち2番目に大きい値によって指標を算出することは、取得画像についての出力値の偏りの度合いが、検証用データと比較して少なくともどの程度であるかを表すこととなる。学習済みモデルの出力結果は、複数の出力値が、典型的な場合と比較して十分に偏っている場合に、その信用性が高いと考えられる。そのため、指標によって、学習済みモデルの出力結果の信用性、ひいては判定部14による判定結果の信用性を評価することができる。このように、複数の出力値の偏りを評価するだけでなく、複数の出力値の偏りが、検証用データに関して算出された出力値の偏りと比較してどの程度のものであるかを評価することで、新たに取得された検査対象物100の画像にイレギュラーな異常が含まれているのかといったことや、画像自体に不具合があるのかといったことを見分けることができるようになる。
判定部14は、初期データセットの少なくとも一部を学習用データとして学習された学習済みモデルに対し、取得画像を入力し、学習済みモデルの出力結果に基づいて、取得画像に異常が含まれているか否かを判定する。また、判定部14は、学習済みモデルに対し、初期データセットのうち学習用データ及び検証用データに含まれていない第1種画像及び第2種画像をテスト用データとして入力し、学習済みモデルの出力結果に基づいて、テスト用データに異常が含まれているか否かを判定する。判定部14は、学習済みモデルの出力結果に含まれる複数の数値のうち最大の値に基づいて、異常が含まれているか否かを判定してよい。例えば、学習済みモデルが、出力層にシグモイド層を有する学習済みのニューラルネットワークである場合、2つの出力のうちどちらが大きいかによって、画像に異常が含まれているか否かを判定してよい。また、学習済みモデルが、出力層にソフトマックス層を有する学習済みのニューラルネットワークである場合、複数の出力に複数種類の異常を対応付けて、複数の出力のうち最大の値に対応する種類の異常が含まれていると判定してよい。
決定部15は、算出部12によって算出された指標と、閾値記憶部17に記憶された閾値との比較に基づいて、判定部14による判定結果を採用するか、判定部14による判定結果を採用せずに判定を保留するか決定する。
出力部16は、テスト用データについて、判定部14による判定結果の正誤と、指標との関係を示すデータを出力する。ここで、算出部12は、検証用データを学習済みモデルに入力した場合と、テスト用データを学習済みモデルに入力した場合と、それぞれについて算出された評価値の比較に基づいて関連度を算出し、検証用データに対するテスト用データの関連度に基づいて、指標を算出する。テスト用データは教師データを含むから、検査装置10は、判定部14による判定結果の正誤を確認することができる。出力部16は、テスト用データについて、判定部14による判定結果の正誤と、指標との関係を示すグラフを、表示部10fに出力してよい。
閾値記憶部17は、決定部15によって参照される閾値のデフォルト値を記憶したり、受付部18によって受け付けた変更後の閾値を記憶したりする。
受付部18は、閾値の変更を受け付ける。受付部18は、入力部10eによって、ユーザから閾値の変更を受け付けて、閾値記憶部17に記憶された閾値を更新する。また、受付部18は、出力部16によって出力されたグラフ上で閾値の変更を受け付けてよい。閾値は、学習済みモデルの出力結果に含まれる複数の数値に対応して複数設定されてもよい。すなわち、学習済みモデルによって入力された画像を複数のクラスに分類する場合、複数のクラスそれぞれについて、指標との比較対象となる閾値が設定されてよい。
図4は、本発明の実施形態に係る検査装置10により実行される第1処理のフローチャートである。第1処理は、検査対象物100の新たな画像を取得する前に行われる処理であり、検証用データについて評価値を算出する処理である。
はじめに、取得部11は、画像データベースDBから、Q個の検証用データを取得する(S10)。ここで、取得部11は、画像データベースDBに格納された初期データセットのうち一部のデータを検証用データとして取得してよい。
算出部12は、Q個の検証用データに含まれる1つの検証用画像を学習済みモデルに入力し(S11)学習済みモデルから出力される複数の数値に基づいて、複数の数値の偏りを評価する評価値を算出する(S12)。評価値記憶部13は、算出された評価値を記憶する(S13)。
検査装置10は、Q個の検証用データ全てについて評価値の算出が完了したか判定し(S14)、完了していない場合には(S14:No)、未処理の検証用データについて評価値を算出する。Q個の検証用データ全てについて評価値の算出が完了した場合(S14:Yes)、第1処理は終了する。
図5は、本発明の実施形態に係る検査装置10により実行される第2処理のフローチャートである。第2処理は、新たな検査対象物100の画像について、異常が含まれているか否かを判定し、その判定結果を採用するか、判定を保留するか決定する処理である。
はじめに、取得部11は、カメラ30から、新たな検査対象物100の画像(取得画像)を取得する(S20)。ここで、取得部11は、カメラ30によって撮影され、画像データベースDBに格納された新たな検査対象物100の画像を取得してもよい。
判定部14は、取得画像を学習済みモデルに入力し(S21)、学習済みモデルから出力される複数の数値に基づいて、取得画像に異常が含まれているか否かを判定する(S22)。また、算出部12は、学習済みモデルから出力される複数の数値に基づいて、複数の数値それぞれについて、複数の数値の偏りを評価する評価値を算出する(S23)。また、算出部12は、取得画像について算出された複数の評価値と、検証用データについて算出されたQ個の評価値との大小関係をそれぞれ比較して、複数の関連度を算出する(S24)。そして、算出部12は、算出された複数の関連度のうち最も大きい値又は2番目に大きい値に基づいて、指標を算出する(S25)。決定部15は、指標と閾値の比較に基づいて、判定部14による判定結果を採用するか、判定部14による判定を保留するか決定する(S26)。以上により、第2処理は終了する。
例えば、検査対象物100がライン上を流れており、決定部15によって判定部14による判定結果を採用すると決定された場合、検査対象物100は、自動判定のルートに輸送されて、判定部14の判定結果に応じたラインに分配されてよい。一方、決定部15によって判定部14による判定を保留すると決定された場合、検査対象物100は、人による判定のルートに輸送されて、人によって異常の有無が判定され、判定結果に応じたラインに分配されてよい。
本実施形態に係る検査装置10によれば、新たに取得された検査対象物100の画像に異常が含まれているか否かの判定結果について信用性を評価する指標を算出し、指標と閾値の比較に基づいて、判定結果を採用するか、判定結果を採用せずに判定を保留するか決定することで、イレギュラーな異常が検査対象物100に生じた場合や、検査対象物100の画像に何らかの不具合が生じた場合であっても、異常の有無の誤判定が防止される。そのため、例えば、学習済みモデルが、取得画像に所定の複数種類の異常が含まれているか否かを示す複数の数値を出力するものである場合に、想定されていなかった異常(イレギュラーな異常)が含まれている場合に判断を保留することができ、所定の複数種類の異常のうちいずれかが含まれていると誤判定したり、異常が含まれていないと誤判定したりすることが防止される。
また、取得画像を学習済みモデルに入力した場合に学習済みモデルから出力される複数の数値について、複数の数値の偏りを評価する評価値を算出し、検証用データについて算出された評価値と比べることで、取得画像が検証用データと比較してありふれたものであるかを定量的に表すことができる。
図6は、本発明の実施形態に係る検査装置10により実行される第3処理のフローチャートである。第3処理は、テスト用データを用いて、判定部14による判定結果の正誤と、指標との関係を示すグラフを出力し、決定部15により参照される閾値の変更を受け付ける処理である。
はじめに、取得部11は、画像データベースDBから、T個の検証用データを取得する(S30)。ここで、取得部11は、画像データベースDBに格納された初期データセットのうち一部のデータをテスト用データとして取得してよい。
判定部14は、T個のテスト用データに含まれる1つのテスト用画像を学習済みモデルに入力し(S31)、学習済みモデルから出力される複数の数値に基づいて、テスト用画像に異常が含まれているか否かを判定する(S32)。また、算出部12は、学習済みモデルから出力される複数の数値に基づいて、複数の数値それぞれについて、複数の数値の偏りを評価する評価値を算出する(S33)。また、算出部12は、テスト用画像について算出された複数の評価値と、検証用データについて算出されたQ個の評価値との大小関係をそれぞれ比較して、複数の関連度を算出する(S34)。そして、算出部12は、算出された複数の関連度のうち最も大きい値又は2番目に大きい値に基づいて、指標を算出する(S35)。なお、算出部12は、テスト用画像について、取得画像の場合と同様の方法で評価値を算出し、関連度を算出し、指標を算出してよい。
検査装置10は、T個のテスト用データ全てについて指標の算出が完了したか判定し(S36)、完了していない場合には(S36:No)、未処理のテスト用データについて評価値を算出する。T個のテスト用データ全てについて指標の算出が完了した場合(S36:Yes)、出力部16は、判定部14による判定結果の正誤と、指標との関係を示すグラフを出力する(S37)。受付部18は、グラフ上で、決定部15により参照される閾値の変更を受け付ける(S38)。以上により、第3処理は終了する。
図7は、本発明の実施形態に係る検査装置10により表示される閾値設定画面DPの一例である。閾値設定画面DPは、出力部16により出力される第1グラフDP1及び第2グラフDP2を含む。閾値設定画面DPは、学習済みモデルにより出力される複数の数値に対応する複数のクラスそれぞれについて閾値を設定するために、表示部10fに表示される画面である。
第1グラフDP1は、横軸が指標、縦軸が出現回数であり、T個のテスト用データについてどのような指標の値が算出されたかを示すヒストグラムである。第1グラフDP1は、実線で示された第1クラスに関する正答分布GP1aと、破線で示された第1クラスに関する誤答分布GP1bと、を含む。第1クラスに関する正答分布GP1aは、学習済みモデルの出力値が第1クラスについて最も大きかった場合、すなわちテスト用画像が第1クラスに属すると判定部14により判定された場合に、当該判定が正しかった場合のヒストグラムである。また、第1クラスに関する誤答分布GP1bは、学習済みモデルの出力値が第1クラスについて最も大きかった場合、すなわちテスト用画像が第1クラスに属すると判定部14により判定された場合に、当該判定が誤っていた場合のヒストグラムである。
第1クラスに関する正答分布GP1aによれば、指標の値が大きくなるほど、判定部14による判定結果が正しかった回数が増えている傾向が読み取れる。また、第1クラスに関する誤答分布GP1b指標の値が小さくなるほど、判定部14による判定結果が誤りであった回数が増えている傾向が読み取れる。
第1グラフには、第1クラスに関する閾値のデフォルト値C(1) 0が一点鎖線で示されている。第1クラスに関する閾値のデフォルト値C(1) 0は、0.5に設定されている。検査装置10のユーザは、閾値設定画面DPに表示された第1クラスに関する正答分布GP1a及び第1クラスに関する誤答分布GP1bを確認して、第1クラスに関する閾値を変更することができる。ユーザは、ポインタPTによって閾値を表すラインをドラッグして、第1クラスに関する閾値を任意に変更できる。本例では、変更後の第1クラスに関する閾値の値C(1)が実線で示されている。変更後の第1クラスに関する閾値の値C(1)は、0.4である。
第2グラフDP2は、第1グラフDP1と同様に、横軸が指標、縦軸が出現回数であり、実線で示された第2クラスに関する正答分布GP2aと、破線で示された第2クラスに関する誤答分布GP2bと、を含む。第2クラスに関する正答分布GP2aは、学習済みモデルの出力値が第2クラスについて最も大きかった場合、すなわちテスト用画像が第2クラスに属すると判定部14により判定された場合に、当該判定が正しかった場合のヒストグラムである。また、第2クラスに関する誤答分布GP2bは、学習済みモデルの出力値が第2クラスについて最も大きかった場合、すなわちテスト用画像が第2クラスに属すると判定部14により判定された場合に、当該判定が誤っていた場合のヒストグラムである。
第2クラスに関する正答分布GP2aによれば、指標の値が大きくなるほど、判定部14による判定結果が正しかった回数と判定部14による判定結果が誤っていた回数の比が大きくなっている傾向が読み取れる。すなわち、指標の値が大きくなるほど、判定部14による判定結果が誤りである頻度が減っていることが読み取れる。
第2グラフDP2には、第2クラスに関する閾値のデフォルト値C(2) 0が一点鎖線で示されている。第2クラスに関する閾値のデフォルト値C(2) 0は、0.5に設定されている。検査装置10のユーザは、閾値設定画面DPに表示された第2クラスに関する正答分布GP2a及び第2クラスに関する誤答分布GP2bを確認して、第2クラスに関する閾値を変更することができる。ユーザは、ポインタPTによって閾値を表すラインをドラッグして、第2クラスに関する閾値を任意に変更できる。本例では、変更後の第2クラスに関する閾値の値C(2)が実線で示されている。変更後の第2クラスに関する閾値の値C(2)は、0.6である。
本例では、第1グラフDP1と第2グラフDP2を示したが、出力部16は、学習済みモデルから出力される数値の数、すなわち学習済みモデルによって分類されるクラスの数だけ、判定部14による判定結果の正誤と指標の関係を示すグラフを出力してよい。ユーザは、閾値設定画面DPのスクロールバーをスクロールすることで、第1グラフDP1及び第2グラフDP2以外のグラフを確認することができる。
本実施形態に係る検査装置10によれば、テスト用データについて、判定結果の正誤と指標との関係を示すデータを出力することで、指標がどの程度の値であれば判定を誤ることがあるのか、おおよその傾向を把握することができる。また、テスト用データについて、判定結果の正誤と指標との関係を示すグラフを出力することで、指標がどの程度の値であれば判定を誤ることがあるのかを視覚的に把握することができ、判定結果の正誤と指標との関係の全体像を容易に把握することができる。
また、本実施形態に係る検査装置10によれば、判定結果を採用するか、判定結果を採用せずに判定を保留するかという判断の基準となる閾値を変更可能とすることで、判定を保留しすぎないように、異常の有無の誤判定を防止することができる。さらに、テスト用データについて、指標がどの程度の値であれば判定を誤ることがあるのかを視覚的に把握した上で閾値を変更することができ、適切な閾値の設定が容易となる。
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。実施形態が備える各要素並びにその配置、材料、条件、形状及びサイズ等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、異なる実施形態で示した構成同士を部分的に置換し又は組み合わせることが可能である。
10…検査装置、10a…CPU、10b…RAM、10c…ROM、10d…通信部、10e…入力部、10f…表示部、11…取得部、12…算出部、13…評価値記憶部、14…判定部、15…決定部、16…出力部、17…閾値記憶部、18…受付部、30…カメラ、100…検査対象物、DB…画像データベース、DP…閾値設定画面、DP1…第1グラフ、DP2…第2グラフ、GP1a…第1クラスに関する正答分布、GP1b…第1クラスに関する誤答分布、GP2a…第2クラスに関する正答分布、GP2b…第2クラスに関する誤答分布、N…通信ネットワーク、PT…ポインタ

Claims (10)

  1. 異常が含まれている検査対象物の画像である第1種画像及び異常が含まれていない検査対象物の画像である第2種画像を含む初期データセットの少なくとも一部を学習用データとして学習された学習済みモデルに対し、新たに取得された検査対象物の画像である取得画像を入力し、前記学習済みモデルの出力結果に基づいて、前記取得画像に異常が含まれているか否かを判定する判定部と、
    前記初期データセットに含まれる前記第1種画像及び前記第2種画像に対する前記取得画像の関連度に基づいて、前記判定部による判定結果の信用性を評価する指標を算出する算出部と、
    前記指標と閾値との比較に基づいて、前記判定部による判定結果を採用するか、前記判定部による判定結果を採用せずに判定を保留するか決定する決定部と、
    を備える検査装置。
  2. 前記算出部は、
    前記学習済みモデルの前記出力結果に含まれる複数の数値の偏りを評価する評価値を算出し、
    前記初期データセットのうち前記学習用データに含まれていない前記第1種画像及び前記第2種画像を検証用データとして前記学習済みモデルに入力した場合と、前記取得画像を前記学習済みモデルに入力した場合と、それぞれについて算出された前記評価値の比較に基づいて前記関連度を算出する、
    請求項1に記載の検査装置。
  3. 前記閾値の変更を受け付ける受付部をさらに備える、
    請求項2に記載の検査装置。
  4. 前記判定部は、前記学習済みモデルに対し、前記初期データセットのうち前記学習用データ及び前記検証用データに含まれていない前記第1種画像及び前記第2種画像をテスト用データとして入力し、前記学習済みモデルの出力結果に基づいて、前記テスト用データに異常が含まれているか否かを判定し、
    前記算出部は、
    前記検証用データを前記学習済みモデルに入力した場合と、前記テスト用データを前記学習済みモデルに入力した場合と、それぞれについて算出された前記評価値の比較に基づいて前記関連度を算出し、
    前記検証用データに対する前記テスト用データの前記関連度に基づいて、前記指標を算出し、
    前記テスト用データについて、前記判定部による判定結果の正誤と、前記指標との関係を示すデータを出力する出力部をさらに備える、
    請求項3に記載の検査装置。
  5. 前記出力部は、前記テスト用データについて、前記判定部による判定結果の正誤と、前記指標との関係を示すグラフを出力する、
    請求項4に記載の検査装置。
  6. 前記受付部は、前記グラフ上で前記閾値の変更を受け付ける、
    請求項5に記載の検査装置。
  7. 前記算出部は、
    前記取得画像を前記学習済みモデルに入力した場合における前記学習済みモデルの前記出力結果に含まれる複数の数値それぞれについて、前記関連度を算出し、
    前記複数の数値それぞれについて算出された前記関連度のうち最も大きい値に基づいて、前記指標を算出する、
    請求項1から6のいずれか一項に記載の検査装置。
  8. 前記算出部は、
    前記取得画像を前記学習済みモデルに入力した場合における前記学習済みモデルの前記出力結果に含まれる複数の数値それぞれについて、前記関連度を算出し、
    前記複数の数値それぞれについて算出された前記関連度のうち2番目に大きい値に基づいて、前記指標を算出する、
    請求項1から6のいずれか一項に記載の検査装置。
  9. 異常が含まれている検査対象物の画像である第1種画像及び異常が含まれていない検査対象物の画像である第2種画像を含む初期データセットの少なくとも一部を学習用データとして学習された学習済みモデルに対し、新たに取得された検査対象物の画像である取得画像を入力し、前記学習済みモデルの出力結果に基づいて、前記取得画像に異常が含まれているか否かを判定するステップと、
    前記初期データセットに含まれる前記第1種画像及び前記第2種画像に対する前記取得画像の関連度に基づいて、前記判定するステップによる判定結果の信用性を評価する指標を算出するステップと、
    前記指標と閾値との比較に基づいて、前記判定するステップによる判定結果を採用するか、前記判定するステップによる判定結果を採用せずに判定を保留するか決定するステップと、
    を含む検査方法。
  10. 検査装置に備えられたコンピュータを、
    異常が含まれている検査対象物の画像である第1種画像及び異常が含まれていない検査対象物の画像である第2種画像を含む初期データセットの少なくとも一部を学習用データとして学習された学習済みモデルに対し、新たに取得された検査対象物の画像である取得画像を入力し、前記学習済みモデルの出力結果に基づいて、前記取得画像に異常が含まれているか否かを判定する判定部、
    前記初期データセットに含まれる前記第1種画像及び前記第2種画像に対する前記取得画像の関連度に基づいて、前記判定部による判定結果の信用性を評価する指標を算出する算出部、及び
    前記指標と閾値との比較に基づいて、前記判定部による判定結果を採用するか、前記判定部による判定結果を採用せずに判定を保留するか決定する決定部、
    として機能させる検査プログラム。
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