JP6882769B2 - 蓋付容器、容器蓋および容器蓋の脱着方法 - Google Patents

蓋付容器、容器蓋および容器蓋の脱着方法 Download PDF

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Description

本発明は、蓋付容器、容器蓋および容器蓋の脱着方法に関し、詳細には加熱により収縮する開口容器本体を備えた蓋付容器、加熱により収縮する開口容器本体に嵌合可能な容器蓋及び開口容器本体と嵌合可能な容器蓋を脱着する容器蓋の脱着方法に関する。
従来、合成樹脂シートから熱成形され、加熱により収縮する開口容器本体と、該容器本体に脱着自在に嵌合する容器蓋とを備えた蓋付容器がある。
開口容器本体は、合成樹脂シートを加熱するとともに金型に倣うように力を加えることにより熱成形し、冷却後に前記金型から離型することにより得られる。このような開口容器本体について、いったん成形した後でも加熱によりサイズが小さくなる「熱収縮」を起こすことが知られている。
そのため蓋付容器の容器蓋は、熱収縮前の開口容器本体と熱収縮後の開口容器本体との何れに対しても脱着自在に嵌合しなければならない。
そこで、従来の蓋付容器51は、図17(a)(b)に示すように加熱により収縮する開口容器本体52と、開口容器本体52に脱着自在に嵌合する容器蓋53とを備え、開口容器本体52に設けられるフランジ形状の係合凸部54と容器蓋53に設けられる係合凹部55とが係合する構造を有する(特許文献1)。
すなわち係合凹部55は、容器蓋53のフランジ部53aと、フランジ部53aの周縁から内向きに突出する複数の突起55aと、周方向において複数の突起55aどうしの間に形成される谷部55bとを有する。そして係合凸部54は、蓋付容器51の図17(b)における上下方向においてフランジ部53aと複数の突起55aとの間に挟まれることにより係合凹部55と係合する。
このように、従来の蓋付容器51は容器蓋53が開口容器本体52から抜脱しないように、係合凸部54が係合凹部55の突起55aを図17(b)の下向きに係止する構造を有する。そして、従来の蓋付容器51は熱収縮による寸法の変化を予め見越して、熱収縮前の開口容器本体52と熱収縮後の開口容器本体52との何れもが係合凹部55の係合凸部54に対する係脱を可能とするサイズに設計されている。
その結果、従来の蓋付容器51の容器蓋53は、開口容器本体52の熱収縮前のサイズと熱収縮後のサイズとの何れのものに対しても脱着自在に嵌合することができる。
特開平11−240546号公報
ところで蓋付容器は、開口容器本体の係合部と容器蓋の係合部との係合により、容器蓋が熱収縮の前後における開口容器本体から抜脱しないような構造であるとともに、容器蓋を容易に脱着することのできる構造でなければならない。
これに対し、従来の蓋付容器51は突起55aの突出高さに比べて開口容器本体52の熱収縮が大きいとき、係合凸部54による係止状態が維持されずに容器蓋53が開口容器本体52から抜脱する。
こうした抜脱を防ぐために、容器本体52の熱収縮に合わせて複数の突起55aの突出高さをより大きくすれば、係合部54,55どうしの嵌め合いがきつくなり係脱が困難となる。すなわち、開口容器本体52と容器蓋53との脱着を容易に行うことができない。
本発明はこのような問題に鑑み、熱収縮の度合いの大小にかかわらず、容器蓋が熱収縮前の開口容器本体と熱収縮後の開口容器本体との何れに対しても容易に脱着する蓋付容器を提供することを目的とする。
本発明は、合成樹脂シートから熱成形され、加熱により収縮する開口容器本体と、該開口容器本体に脱着自在に嵌合する容器蓋とを備えた蓋付容器であって、前記嵌合状態において、前記開口容器本体の開口端縁に沿って設けられる係合凸部と、前記容器蓋の内側面に設けられる第1の係合凹部とが係合し、前記内側面には、前記第1の係合凹部よりも前記内側面の中央側に第2の係合凹部が設けられ、該第2の係合凹部は、前記第1の係合凹部に対し、前記開口容器本体における前記係合凸部の熱収縮代と同等の寸法差を有する略相似形に形成されることを特徴とする蓋付容器を提供するものである。
すなわち本発明において、第2の係合凹部は、第1の係合凹部に対して係合凸部の熱収縮代と同等の寸法差を有する略相似形に形成されるため、開口容器本体の熱収縮後においても、前記係合凸部と係合可能である。このように、熱収縮後の前記係合凸部が前記第1の係合凹部に代わって前記第2の係合凹部と係合し、熱収縮後においても開口容器本体と容器蓋との脱着を容易に行うことができる。
また、開口容器本体の熱収縮が大きいときでも、前記寸法差を予め熱収縮代に合わせるため前記脱着は容易である。
しかも、本発明の蓋付容器において、前記第1の係合凹部よりも前記容器蓋の内側面の中央側に前記第2の係合凹部が設けられるため、前記第1の係合凹部と前記第2の係合凹部とを、前記内側面内にコンパクトに配置することができる。
また前記容器蓋は前記開口容器本体に外嵌合するとともに、前記内側面が、前記嵌合方向において前記開口容器本体の底部側から離れるにつれ前記中央に近づくように傾斜する傾斜面を有し、前記各係合凹部は、前記中央を前記嵌合方向に通過する中心線を囲むように前記傾斜面に設けられてもよい。
すなわち、本発明の蓋付容器は、前記各係合凹部が傾斜面に設けられるため、前記第1の係合凹部と前記第2の係合凹部とを立体的に配置することができる。
そのため、前記係合凸部の熱収縮代が小さく、前記各係合凹部どうしの寸法差を小さくしなければならないときでも、これらの各係合凹部を立体的に組み合わせることにより、前記各係合凹部を前記容器蓋の内側面に容易に配置することができる。
さらに前記係合凸部は、前記開口容器本体の開口端縁から前記中心線に対して外向きに突出するフランジ部を形成してもよい。
すなわち、本発明の蓋付容器において、外向きに突出するフランジ部が前記各係合凹部と係合するため、前記係合凸部を前記蓋付容器の嵌合方向において薄くすることにより、前記各係合凹部どうしを前記容器蓋の内側面内に近接して配置することができる。
そのため、熱収縮前後における前記係合凸部の寸法差がさらに小さく、前記各係合凹部どうしの寸法差を小さくしなければならないときでも、前記各係合凹部どうしを近接して配置することができ、前記容器蓋の内側面に容易に配置することができる。
また本発明は、合成樹脂シートから熱成形されるとともに加熱により収縮する開口容器本体に脱着自在に嵌合可能な容器蓋であって、前記開口容器本体の開口端縁に沿って設けられる係合凸部と係合する第1の係合凹部を内側面に有し、該内側面には、前記第1の係合凹部よりも前記内側面の中央側に第2の係合凹部が設けられ、該第2の係合凹部は、前記第1の係合凹部に対し、前記開口容器本体における前記係合凸部の熱収縮代と同等の寸法差を有する略相似形に形成されることを特徴とする容器蓋を提供するものである。
すなわち、本発明の容器蓋は、第2の係合凹部が第1の係合凹部に対して、被蓋する開口容器本体の係合凸部の熱収縮代と同等の寸法差を有する略相似形に予め形成されるため、前記開口容器本体の熱収縮の度合いの大小にかかわらず、前記開口容器本体の熱収縮後においても前記開口容器本体に容易に脱着自在に嵌合可能とすることができる。
また本発明の容器蓋は、前記開口容器本体に外嵌合するとともに、前記内側面が、前記開口容器本体との嵌合方向において前記開口容器本体の底部側から離れるにつれ前記中央に近づくように傾斜する傾斜面を有し、前記各係合凹部は、前記中央を前記嵌合方向に通過する中心線を囲むように前記傾斜面に設けられてもよい。
すなわち本発明の容器蓋は、前記各係合凹部が傾斜面に設けられ、これらの各係合凹部を立体的に配置することができるため、前記各係合凹部どうしの寸法差を小さくしなければならないときでも、前記容器蓋の内側面に容易に配置することができる。
本発明は、合成樹脂シートから熱成形されるとともに加熱により収縮する開口容器本体に対し、前記開口容器本体と嵌合する容器蓋を脱着する容器蓋の脱着方法であり、前記開口容器本体の開口端縁に沿って設けられた係合凸部と、前記容器蓋の内側面に設けられた第1の係合凹部との係合状態を解除するとともに前記開口容器本体から前記容器蓋を取り外す工程と、前記容器蓋を取り外した後の前記開口容器本体を加熱する工程と、前記加熱する工程の後に、前記開口容器本体を前記容器蓋で被蓋するとともに、前記係合凸部を、前記第1の係合凹部よりも中央側の前記内側面に設けられ、かつ、前記係合凸部の熱収縮代と同等の寸法差を有する略相似形に形成された第2の係合凹部に係合する工程とを含むことを特徴とする容器蓋の脱着方法を提供するものである。
すなわち、本発明の容器蓋の脱着方法によっては、開口容器本体を加熱することにより熱収縮した係合凸部を、熱収縮前に係合していた第1の係合凹部にではなく、予め係合凸部の熱収縮に合わせて形成された第2の係合凹部に係合するため、前記開口容器本体と容器蓋との脱着を容易に行うことができる。
さらに、前記開口容器本体の熱収縮が大きいときでも、前記第1の係合凹部と前記第2の係合凹部との寸法差を予め前記係合凸部の熱収縮代に合わせるため、前記開口容器本体と前記容器蓋との脱着は容易である。
また本発明は、合成樹脂シートから熱成形されるとともに加熱により収縮する開口容器本体に対し、前記開口容器本体と嵌合する容器蓋を脱着する容器蓋の脱着方法であり、前記開口容器本体の開口端縁に沿って設けられた係合凸部と、前記容器蓋の内側面に設けられた第1の係合凹部との係合状態を解除するとともに前記開口容器本体から前記容器蓋を取り外す工程と、前記容器蓋を取り外した後の前記開口容器本体に高温状態の食品を充填する工程と、前記食品を充填する工程の後に、前記開口容器本体を前記容器蓋で被蓋するとともに、前記係合凸部を、前記第1の係合凹部よりも中央側の前記内側面に設けられ、かつ、前記係合凸部の熱収縮代と同等の寸法差を有する略相似形に形成された第2の係合凹部に係合する工程とを含むことを特徴とする容器蓋の脱着方法を提供するものである。
すなわち、本発明の容器蓋の脱着方法によっては、開口容器本体に高温状態の食品を充填することにより熱収縮した係合凸部を、熱収縮前に係合していた第1の係合凹部にではなく、予め係合凸部の熱収縮に合わせて形成された第2の係合凹部に係合するため、前記開口容器本体と容器蓋との脱着を容易に行うことができる。
さらに、前記開口容器本体の熱収縮が大きいときでも、前記第1の係合凹部と前記第2の係合凹部との寸法差を予め前記係合凸部の熱収縮代に合わせるため、前記開口容器本体と前記容器蓋との脱着は容易である。
本発明では、開口容器本体の熱収縮の度合いの大小にかかわらず、容器蓋が熱収縮後の前記開口容器本体に容易に脱着する蓋付容器を提供することができる。
また本発明では、開口容器本体の熱収縮の度合いの大小にかかわらず、熱収縮後の前記開口容器本体に容易に脱着する容器蓋を提供することができる。
さらに本発明では、開口容器本体の熱収縮の度合いの大小にかかわらず、容器蓋を熱収縮後の前記開口容器本体に容易に脱着させる容器蓋の脱着方法を提供することができる。
本発明の第一の実施形態に係る蓋付容器の縦断面図を表す。 本発明の第一の実施形態に係る開口容器本体の、加熱前と加熱後との両方における縦断面図を表す。 本発明の第一の実施形態に係る容器蓋が、加熱後の開口容器本体に嵌合する状態の蓋付容器の縦断面図を表す。 本発明の第一の実施形態に係る蓋付容器の係合部における拡大縦断面図を表す。 本発明の第一の実施形態に係る容器蓋が加熱後の開口容器本体に嵌合する状態の、蓋付容器の係合部における拡大縦断面図を表す。 本発明の第一の実施形態に係る蓋付容器の平面図を表す。 本発明の第一の実施形態に係る容器蓋の脱着方法を示すフロー図を表す。 本発明の第一の実施形態に係る容器蓋の脱着方法の変形例を示すフロー図を表す。 本発明の第二の実施形態に係る容器蓋が、加熱後の開口容器本体に嵌合する状態の蓋付容器の縦断面図を表す。 本発明の第二の実施形態に係る蓋付容器の平面図を表す。 本発明の第二の実施形態に係る熱収縮の度合いが異なる二種類の開口容器本体の加熱前における縦断面図と、加熱後における二通りの縦断面図とを表す。 本発明の第三の実施形態に係る蓋付容器の縦断面図を表す。 本発明の第三の実施形態に係る蓋付容器の平面図を表す。 本発明の第三の実施形態に係る蓋付容器の係合部における拡大縦断面図を表す。 本発明の第三の実施形態に係る容器蓋が加熱後の開口容器本体に嵌合する状態の、蓋付容器の係合部における拡大縦断面図を表す。 本発明の第三の実施形態に係る容器蓋が、加熱後の開口容器本体に嵌合する状態の蓋付容器の縦断面図を表す。 (a)は従来の蓋付容器の平面図を表し、(b)は(a)の図中に矢示するBB断面の縦断面図を表す。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳述する。蓋付容器1,11,21を構成する開口容器本体2,12,22について、開口容器本体2,12,22が同じく容器蓋3,13,23と嵌合する方向に関しては、開口する側を開口側と称し、その反対側を底側と称する。例えば図1における上側が開口側に対応し、下側が底側に対応する。また容器蓋3,13,23について、開口容器本体2,12,22と嵌合する方向に関しては、開口容器本体2,12,22との被蓋状態において開口容器本体2,12,22の底部と相対する側を内側と称し、その反対側を外側と称する。例えば図1における上側が外側に対応し、下側が内側に対応する。
図1〜8は本発明に係る蓋付容器、容器蓋及び容器蓋の脱着方法の第一の実施形態を例示している。
図1において1は、開口容器本体2と開口容器本体2に脱着自在に嵌合する容器蓋3とを備えた蓋付容器である。図1及び図4の実線は、嵌合状態にある開口容器本体2と容器蓋3とを示し、また、開口容器本体2の開口側に設けられる係合凸部4と容器蓋3の内側面に設けられる第1の係合凹部5とを示す。
蓋付容器1は、図示しない固形物、半固形物、液体を含む食品Fの包装に用いられる。蓋付容器1には、容器蓋3を取り外した状態で、開口容器本体2の開口6から食品Fが充填される。また、蓋付容器1は容器蓋3を取り外した状態で、過熱水蒸気により殺菌処理されることがある。
開口容器本体2は、合成樹脂シートを熱成形して得られる無蓋有底の容器形状をした成形品であり、水平面上に載置した状態で上向きに開口するとともに、食品Fを内部に保持できるように一定の深さを有する。合成樹脂シートは、結晶性ポリマーを原料とするものを含み、例えばポリプロピレン(PP)、PET系樹脂、ポリ乳酸を原料とするものを含む。
これらの結晶性ポリマーなどを原料とする合成樹脂シートは、加熱により収縮することが知られている。例えばPET系樹脂の場合、110℃以上の加熱により、樹脂の種類によって千分の2から千分の18のうちの何れかの比率で熱収縮することが知られている。
すなわち、開口容器本体2は加熱により収縮する性質を有する。こうした熱収縮は、過熱水蒸気により開口容器本体2を140〜180℃の温度で殺菌処理する場合や、予め高温に熱せられた食品Fを開口容器本体2に充填する場合、調理前のケーキ、グラタンなどの食品Fを充填した後に開口容器本体2ごと110〜230℃の温度で加熱調理する場合などが挙げられる。
その結果、開口容器本体2は図2が示すように、BSが示す加熱前の縦断面に対し、AS1が示す加熱後の縦断面へと全体に収縮する。
容器蓋3は、図1に示すように開口容器本体2の開口6よりも径大の円板形状を有し、開口6を覆うことができる。また、容器蓋3は開口容器本体2と同様に、合成樹脂シートを熱成形して得られる成形品である。
容器蓋3は、食品Fを開口容器本体2に充填する前や、開口容器本体2を加熱水蒸気により加熱殺菌する前、調理前の食品Fを開口容器本体2ごと加熱調理する前等に開口容器本体2から取り外される。そして、これらの充填や加熱殺菌、加熱調理等の後に再度開口容器本体2に取り付けられて、開口容器本体2内の食品Fを被蓋する。従って、容器蓋3は開口容器本体2のように加熱されることがない。
係合凸部4は、図1及び図4の実線が示すように、開口容器本体2の開口端縁6aに沿って設けられる。すなわち、係合凸部4は開口側先端の環状部4aと、環状部4aと開口容器本体2の径方向において連続し、かつ、環状部4aから径外方向に突出する環状突起部4bとを有する。環状部4aと環状突起部4bとは、一体で略円形の横断面を有するリング形状を形成する。
係合凸部4は、加熱により開口容器本体2と一体に収縮する。係合凸部4の直径Dは、図1及び図4のように実線で示す加熱前の係合凸部4の直径Dbに対し、仮想線で示す加熱後の係合凸部4の直径Da1へと縮小する。
第1の係合凹部5は、図6が示すように平面視において円環状を形成するとともに、図1に示すように容器蓋3の内側面上に配置される。また第1の係合凹部5は、図1及び図4が示すように、平面視における直径が加熱前の係合凸部4の直径Dbと同径であるとともに、開口容器本体2と容器蓋3との嵌合状態において、係合凸部4の環状部4aを開口側から覆うように内側に向けて開放する平面視円環状の半円筒部5aを有する。半円筒部5aの横断面における内径は、環状部4aと環状突起部4bとが形成するリング形状の横断面における外径よりもわずかに大きい。
また第1の係合凹部5は、半円筒部5aの、容器蓋3の径外側における内壁の下端と連続する係止突起部5bを有する。係止突起部5bは、前記内壁側から容器蓋3の径内方向へ突出する。
第1の係合凹部5には、開口容器本体2と容器蓋3とが嵌合する際、半円筒部5aの内部へ係合凸部4の環状部4aが進入を始め、環状部4aに続いて環状突起部4bが進入する。また第1の係合凹部5は、係合凸部4の環状突起部4bが進入を終える際、係止突起部5bが環状突起部4bを図4の上向きに係止することにより、係合凸部4と係合する。
第1の係合凹部5は、開口容器本体2と容器蓋3との嵌合状態において、係合凸部4との間にわずかな隙間を生じる。開口容器本体2から容器蓋3を取り外す際は、開口容器本体2の開口端縁6aが径内方向にわずかに弾性変形し、係止突起部5bによる環状突起部4bの係止が外れて、係合凸部4と第1の係合凹部5との係合状態から脱する。
図1、図3〜6において、7は容器蓋3の内側面に設けられる第2の係合凹部を示す。
第2の係合凹部7は、図6に示すように平面視において円環状を形成し、第1の係合凹部5よりも平面視における直径が小さく、かつ、図1及び図3に示すように容器蓋3の内側面上でこの内側面の中央C寄りに配置される。そして、第2の係合凹部7の平面視における直径は、図3及び図5に示すように、加熱後の係合凸部4の直径Da1と同径に設定されている。
すなわち、開口容器本体2について図2に示すように加熱前の縦断面BSから加熱後の縦断面AS1へと熱収縮する際の収縮幅の大小に従って係合凸部4の熱収縮代が変わるのに対し、第1の係合凹部5と第2の係合凹部7との寸法差をこの熱収縮代に合わせる結果、第2の係合凹部7の直径は加熱後の係合凸部4の直径Da1と等しいものとなる。
第1の係合凹部5と第2の係合凹部7とは、容器蓋3の内側面の中央Cを中心とする同心円状に形成される。また、第1の係合凹部5と第2の係合凹部7とはともに容器蓋3の内側面上に配置されることにより、同一の平面上に存在する。そして容器蓋3は、第2の係合凹部7の径方向内側に、第2の係合凹部7との境界を周縁とする円形状の平面部分を有する。
第2の係合凹部7は、上で述べたように平面視における直径が加熱後の係合凸部4の直径Da1と同径であるほか、第1の係合凹部5に対し、係合凸部4の前記熱収縮代と同等の寸法差を有する略相似形に形成される。すなわち、第2の係合凹部7は図3及び図5の実線が示すような熱収縮後の開口容器本体2と容器蓋3との嵌合状態において、係合凸部4の環状部4aを開口側から覆うように内側に向けて開放する平面視円環状の半円筒部7aを有する。半円筒部7aの横断面における内径は、環状部4aと環状突起部4bとが形成するリング形状の横断面における外径よりもわずかに大きい。
また第2の係合凹部7は、半円筒部7aの、容器蓋3の径外側における内壁の下端と連続する係止突起部7bを有する。係止突起部7bは、前記内壁側から容器蓋3の径内方向へ突出する。
第2の係合凹部7には、熱収縮後の開口容器本体2と容器蓋3とが嵌合する際、半円筒部7aの内部へ係合凸部4の環状部4aが進入を始め、環状部4aに続いて環状突起部4bが進入する。また第2の係合凹部7は、係合凸部4の環状突起部4bが進入を終える際、係止突起部7bが環状突起部4bを図5の上向きに係止することにより、係合凸部4と係合する。
第2の係合凹部7は、熱収縮後の開口容器本体2と容器蓋3との嵌合状態において、係合凸部4との間にわずかな隙間を生じる。開口容器本体2から容器蓋3を取り外す際は、開口容器本体2の開口端縁6aが径内方向にわずかに弾性変形し、係止突起部7bによる環状突起部4bの係止が外れて、係合凸部4と第2の係合凹部7との係合状態から脱する。
このように、容器蓋3に熱収縮前のための第1の係合凹部5と、熱収縮後のための第2の係合凹部7とから成る2箇所の係合凹部を設けることにより、容器蓋3の抜脱を生じることなく、かつ、係合部4,5,7どうしの嵌め合いがきつくなることなく、熱収縮の前後において開口容器本体2と容器蓋3との脱着を容易に行うことができる。
また、熱収縮前のための第1の係合凹部5と、熱収縮後のための第2の係合凹部7との寸法差を、係合凸部4の熱収縮代に合わせて設定することができるため、開口容器本体2の熱収縮の度合いが大きいときでも開口容器本体2と容器蓋3との脱着は容易である。
さらに、第2の係合凹部7が第1の係合凹部5よりも径小であり、かつ、容器蓋3の内側面の中央C寄りに配置されるため、各係合凹部5,7をコンパクトに配置することができる。すなわち容器蓋3は、第1の係合凹部5に加えて第2の係合凹部7を設けることを理由に大きく設計する必要がない。
なお、図6には平面視形状が円形の蓋付容器1を示すが、蓋付容器1の平面視形状は角形や楕円形、多角形のような円形以外の形状でもよい。
また、図6においては平面視形状が円形の第1の係合凹部5及び第2の係合凹部7を示すが、蓋付容器1が円形以外の角形等のとき、係合凸部4とともに各係合凹部5,7も角形等であってもよい。さらに、開口容器本体2が角形等であり、かつ、容器蓋3が円形のとき、係合凸部4が角形等であり、かつ、各係合凹部5,7が角形等であってもよい。あるいは、これらの逆の組合せでもよい。
容器蓋3の材料は、上で述べた合成樹脂シートのほか、紙、木材、ガラスなどのような合成樹脂以外の材料でもよい。また容器蓋3は、熱成形して得られる成形品のほか、鋳造、積層、切断、切削、圧縮成型などにより得られるものでもよい。
図7においてRSは本発明の第一の実施形態における容器蓋の脱着方法を例示している。
容器蓋の脱着方法RSを行う前の蓋付容器1は、例えば加熱調理可能な食品Fが開口容器本体2に充填された状態で容器蓋3が開口容器本体2に脱着自在に嵌合する状態に置かれている。このときの食品Fは常温である。
また、同じく蓋付容器1は、例えばその内側を過熱水蒸気により殺菌消毒するため、開口容器本体2に何も充填されていない状態に置かれていてもよい。
そして、容器蓋の脱着方法RSを行う前の蓋付容器1においては、係合凸部4と第1の係合凹部5とが係合状態にある。
容器蓋の脱着方法RSは、合成樹脂シートから熱成形されるとともに加熱により収縮する開口容器本体2に対し、上で述べたように開口容器本体2と嵌合する容器蓋3を脱着する容器蓋の脱着方法である。
そして容器蓋の脱着方法RSは、図7が示す通り、最初に係合凸部4と第1の係合凹部5との係合状態を解除するとともに、開口容器本体2から容器蓋3を取り外す工程RS1を含む。使用者は、例えば開口容器本体2と容器蓋3とを手指によってそれぞれの底側と外側とに向けて引っ張り、係合凸部4と第1の係合凹部5との係合状態を解除する。
消費者や事業者のような使用者は、コンビニエンスストア、スーパーマーケット、仕入先、工場などから購入・搬入された直後の、食品Fが充填された状態の開口容器本体2を、開口容器本体2から容器蓋3を取り外す工程RS1によって電子レンジやオーブン、焼成ラインのような加熱器具によって加熱可能な状態とする。
次に容器蓋の脱着方法RSは、開口容器本体2から容器蓋3を取り外した後に、開口容器本体2を加熱する工程RS2aを含む。消費者、事業者等の使用者は、開口容器本体2から容器蓋3を取り外した後に、例えば惣菜類、麺類、菓子等の食品Fが充填された状態の開口容器本体2を電子レンジやオーブン、焼成ラインのような加熱器具によって加熱して食品Fを調理する。また、事業者等の使用者は、開口容器本体2から容器蓋3を取り外した後に、何も充填されていない状態の開口容器本体2を過熱水蒸気等に曝して、熱により開口容器本体2を殺菌消毒する。
こうした食品Fの加熱調理や、過熱水蒸気による殺菌によって、開口容器本体2じたいが加熱される。このとき開口容器本体2は110℃以上に昇温し、その原料がPET系樹脂の場合に、体積比において千分の2から千分の18のうちの何れかの比率で熱収縮を起こす。すなわち、開口容器本体2を加熱する工程RS2aによって、開口容器本体2は熱収縮を起こし、係合凸部4の直径DがDbからDa1へと縮小する。
上で述べた惣菜類や菓子のうち、グラタン又は焼菓子を加熱調理するときは、それぞれ150℃又は230℃まで昇温することが知られている。
その一方で容器蓋3は、すでに開口容器本体2から取り外されているために、開口容器本体2を加熱する工程RS2aにおいて加熱されることがない。すなわち、容器蓋3は熱収縮を起こすことがない。
これにより、係合凸部4が熱収縮によって縮径するのに対し、第1の係合凹部5の形状が変化しないためこれらの直径が異なる結果となり、係合凸部4及び第1の係合凹部5は加熱前のように係合することが困難となる。
最後に容器蓋の脱着方法RSは、開口容器本体2を容器蓋3で被蓋するとともに、係合凸部4を第2の係合凹部7に係合する工程RS3を含む。消費者等の使用者は、例えば電子レンジによって加熱調理された惣菜類、麺類等の食品Fを直ぐに食べるのではなく、保管、移動、蒸気や時間経過による追加調理などのために一定時間をおいてから食べることがある。また、事業者等の使用者は、例えばオーブン、焼成ライン等によって加熱調理された惣菜類、菓子等の食品Fを包装された状態で流通させることがある。
このとき、食品Fを蒸すためや、食品Fをこぼさないため、食品Fに異物を混入させないために、食品Fが充填された開口容器本体2を再び容器蓋3で被蓋する。
さらに、開口容器本体2を殺菌消毒したときも、開口容器本体2の内側の滅菌状態又は無菌状態を保つため、事業者等の使用者は開口容器本体2を再び容器蓋3で被蓋する。
ところで、容器蓋3には予め第2の係合凹部7が設けられている。第2の係合凹部7の直径は、第1の係合凹部5の直径Dbに対し、係合凸部4の熱収縮に応じて小さく、図3が示すような熱収縮後の係合凸部4の直径Da1に相当する。すなわち、使用者は熱収縮後の係合凸部4と、第2の係合凹部7とを重ね合わせた上で、開口容器本体2と容器蓋3とを手指によってそれぞれの開口側と内側とに向けて互いに押え付けることによって、係合凸部と第2の係合凹部7とを容易に係合することが可能である。
このように、容器蓋3に予め係合凸部4の熱収縮に応じた第2の係合凹部7が設けられているため、本発明の容器蓋の脱着方法RSによっては、熱収縮の度合いの大小にかかわらず、容器蓋3を、熱収縮前の開口容器本体2と熱収縮後の開口容器本体2との何れに対しても容易に脱着することができる。
図8においてRS‘は、上で述べた容器蓋の脱着方法RSの変形例であり、本発明の第一の実施形態における異なる容器蓋の脱着方法を例示している。
容器蓋の脱着方法RS‘を行う前の蓋付容器1は、その開口容器本体2に何も充填されていない。
容器蓋の脱着方法RS‘は、最初に係合凸部4と第1の係合凹部5との係合状態を解除するとともに、開口容器本体2から容器蓋3を取り外す工程RS1を含む。使用者は、例えば開口容器本体2と容器蓋3とを手指によってそれぞれの底側と外側とに向けて引っ張り、係合凸部4と第1の係合凹部5との係合状態を解除する。
消費者や事業者のような使用者は、準備した蓋付容器1の開口容器本体2を、開口容器本体2から容器蓋3を取り外す工程RS1によって、食品Fのような内容物を充填可能な状態とする。
次に容器蓋の脱着方法RS‘は、開口容器本体2から容器蓋3を取り外した後に、開口容器本体2に高温状態の食品Fを充填する工程RS2bを含む。消費者、事業者等の使用者は、開口容器本体2から容器蓋3を取り外した後に、例えば110℃以上に熱せられた惣菜類、麺類等の食品Fを開口容器本体2に充填する。
こうした高温状態の食品Fを充填することにより、開口容器本体2じたいが加熱される。これにより、開口容器本体2は熱収縮を起こし、係合凸部4の直径DがDbからDa1へと縮小する。
その一方で容器蓋3は、すでに開口容器本体2から取り外されているために、開口容器本体2に高温状態の食品Fを充填する工程RS2bにおいて加熱されることがない。すなわち、容器蓋3は熱収縮を起こすことがない。
これにより、係合凸部4が熱収縮によって縮径するのに対し、第1の係合凹部5の形状が変化しないためこれらの直径が異なる結果となり、係合凸部4及び第1の係合凹部5は加熱前のように係合することが困難となる。
最後に容器蓋の脱着方法RS‘は、開口容器本体2を容器蓋3で被蓋するとともに、係合凸部4を第2の係合凹部7に係合する工程RS3を含む。消費者、事業者等の使用者は、開口容器本体2に充填された高温状態の食品Fを直ぐに食べるのではなく、保管、移動、蒸気や時間経過による追加調理などのために一定時間をおいてから食べることがあり、また、包装された状態で流通させることがある。
このとき、食品Fをこぼさないためや、食品Fに異物を混入させないために、食品Fが充填された開口容器本体2を再び容器蓋3で被蓋する。
ところで、容器蓋3には予め第2の係合凹部7が設けられている。第2の係合凹部7の直径は、第1の係合凹部5の直径Dbに対し、係合凸部4の熱収縮に応じて小さく、図3が示すような熱収縮後の係合凸部4の直径Da1に相当する。すなわち、使用者は熱収縮後の係合凸部4と、第2の係合凹部7とを重ね合わせた上で、開口容器本体2と容器蓋3とを手指によってそれぞれの開口側と内側とに向けて互いに押え付けることによって、係合凸部と第2の係合凹部7とを容易に係合することが可能である。
このように、容器蓋3に予め係合凸部4の熱収縮に応じた第2の係合凹部7が設けられているため、本発明の容器蓋の脱着方法RS‘によっても、熱収縮の度合いの大小にかかわらず、容器蓋3を、熱収縮前の開口容器本体2と熱収縮後の開口容器本体2との何れに対しても容易に脱着することができる。
なお、本実施形態において食品Fを加熱する目的として、加熱調理を例に挙げたが、食品Fを加熱する目的は、食品Fの温め直しや高温殺菌のような加熱調理以外の目的であってもよい。
また、開口容器本体2に充填する内容物として食品Fを例に挙げたが、この内容物は薬液や化粧品、化学品のような食品F以外の内容物であってもよい。
さらに、食品Fのような内容物の加熱以外に開口容器本体2から容器蓋3を取り外す目的として、過熱水蒸気による殺菌消毒の例を挙げたが、容器蓋3を取り外す目的は開口容器本体2の表面加工処理や成型、塗布のような殺菌消毒以外の目的であってもよい。
図9〜11は本発明に係る蓋付容器、容器蓋及び容器蓋の脱着方法の第二の実施形態を例示している。
図9に示す11は、開口容器本体12と開口容器本体12に脱着自在に嵌合する容器蓋13とを備えた蓋付容器である。また、開口容器本体12の開口端縁16aに沿って係合凸部14と、容器蓋13の内側面に設けられる各係合凹部15,17,19とを示す。
蓋付容器11は、図10に平面視形状が円形のものを示すが、平面視形状が角形や楕円形、多角形のような円形以外の形状でもよい。
開口容器本体12は、合成樹脂シートを熱成形して得られる無蓋有底の成形品であり、加熱により収縮する性質を有する。この合成樹脂シートがPET系樹脂の場合、110℃以上の加熱により、樹脂の種類によって千分の2から千分の18のうちの何れかの比率で熱収縮することが知られている。
容器蓋13は、開口容器本体12の開口16よりも径大の円板形状を有し、開口16を覆うことができる。本実施形態の容器蓋13は、内側面に第1の係合凹部15及び第2の係合凹部17の他に、第2の係合凹部17よりも前記内側面の中央6寄りに第3の係合凹部19が設けられている点において第1の実施形態における容器蓋3と異なる。なお、他の構成は第1の実施形態と共通とする。また、係合凸部14及び各係合凹部15,17,19の構造も、第1の実施形態における係合凸部4及び各係合凹部5,7の構造と同等とする。
第3の係合凹部19の直径は、開口容器本体12が図11に示すように加熱後にAS2が示す縦断面へと収縮する場合の直径Da2と同等である。図9は、仮想線が収縮前の開口容器本体12の縦断面BSを示すとともに、収縮前の係合凸部14と第1の係合凹部15とが係合する状態を示すのに対し、同じく実線が、開口容器本体12が縦断面AS2まで収縮する場合に、収縮後の係合凸部14と第3の係合凹部19とが係合する状態を示す。
すなわち、係合凸部14は、開口容器本体12の樹脂の種類が、加熱後にAS1が示す縦断面へと収縮する樹脂の種類の場合に直径Da1へと収縮し、その一方で、加熱後にAS2が示す縦断面へと収縮する樹脂の種類の場合に直径Da2へと収縮する。そして容器蓋13には、係合凸部4が直径Da1へと収縮する開口容器本体12と係合可能な第2の係合凹部15と、係合凸部4が直径Da2へと収縮する開口容器本体12と係合可能な第3の係合凹部17との両方が設けられている。
そのため、本実施形態によって、一種類の容器蓋13は、熱収縮の度合いによって樹脂の種類等が異なる二種類の開口容器本体12,12と脱着自在に嵌合することができる。また、各樹脂に固有の熱収縮率に合わせて、それぞれの係合凸部14の熱収縮代に応じた第2及び第3の係合凹部15,17のそれぞれの形状を予め設定することができるため、開口容器本体12の熱収縮の度合いが大きいときでも開口容器本体12と容器蓋13との脱着は容易である。
なお、一種類の容器蓋に第4以降の係合凹部を同様に設けることによって、熱収縮の度合いによって樹脂の種類等が異なる三種類以上の開口容器本体と容易に脱着自在に嵌合することもできる。
図12〜16は本発明に係る蓋付容器、容器蓋及び容器蓋の脱着方法の第三の実施形態を例示している。
図12の21は、合成樹脂シートから熱成形され、加熱により収縮する開口容器本体22と、開口容器本体22に脱着自在に嵌合する容器蓋23とを備えた蓋付容器である。
蓋付容器21は、図13に示す通り平面視形状が円形であるとともに、中心線Caを回転軸とする回転対称形状である。また、開口容器本体22及び容器蓋23も平面形状が円形であるとともに、それぞれ中心線Caと一致する中心線Cb及び中心線Ccを回転軸とする回転対称形状である。
開口容器本体22は、無蓋有底の容器形状をした成形品であり、その平面視円形の開口端縁26aに沿って、開口端縁26aから径外方向へ延びる鍔状の係合凸部24が設けられている。
また開口容器本体22は、第一の実施形態における開口容器本体2や第二の実施形態における開口容器本体12と同様に、加熱により熱収縮する性質を有する。
容器蓋23は、開口容器本体22に開口容器本体22の開口側から外嵌合するとともに、図12及び図14が示すように内側面23a,b,fが、嵌合時における開口容器本体22の底部22a側から離れるにつれ、中心線Ccと交差する中央部Cに近づくように傾斜する内側傾斜面23a,bを有する。
内側傾斜面23a,bには、それぞれ中心線Cc周りの円を描くように配置され、かつ、それぞれ径内方向に開口する凹形状の第1の係合凹部25と第2の係合凹部27とが設けられている。
係合凸部24は、図14が示すような径外方向に突出するフランジ部24aを有する。第1の係合凹部25の底面25aは、平面視において、フランジ部24aの先端の径Dbと略同径である。
第1の係合凹部25は、底面25aと、底面25aと容器蓋23の先端縁23c側に連続するとともに、底面25aよりも先端縁23cの反対側を向くように傾斜する第1の係止壁25bを有する。そのため、開口容器本体22との嵌合状態において、容器蓋23を図14の上向きに引っ張る力が加わるときでも、フランジ部24aが第1の係止壁25bを図14の下向きに係止するため、開口容器本体22と容器蓋23との嵌合状態は維持される。
また第1の係合凹部25は、底面25aと、先端縁23cの反対側に連続するとともに、底面25aよりも先端縁23c側を向くように傾斜する第1の制止壁25cを有する。そのため、開口容器本体22との嵌合状態において、容器蓋23を図14の下向きに押し込む力が加わるときでも、フランジ部24aが第1の制止壁25cを図14の上向きに制止するため、開口容器本体22がこれ以上に容器蓋23の奥側へ嵌り込むことがない。
一方で、図15及び図16は開口容器本体22が熱収縮した状態を示す。図15が示す第2の係合凹部27の底面27aは、平面視において、開口容器本体22が熱収縮した後のフランジ部24aの先端の径Daと略同径である。
第2の係合凹部27は、底面27aと、底面27aと容器蓋23の先端縁23c側に連続するとともに、底面27aよりも先端縁23cの反対側を向くように傾斜する第2の係止壁27bを有する。そのため、開口容器本体22との嵌合状態において、容器蓋23を図15の上向きに引っ張る力が加わるときでも、フランジ部24aが第2の係止壁27bを図15の下向きに係止するため、開口容器本体22と容器蓋23との嵌合状態は維持される。
また第2の係合凹部27は、底面27aと、先端縁23cの反対側に連続するとともに、先端縁23c側を向く第2の制止壁27cを有する。そのため、開口容器本体22との嵌合状態において、容器蓋23を図15の下向きに押し込む力が加わるときでも、係合凸部24がその上面24bによって第2の制止壁27cを図15の上向きに制止するため、開口容器本体22がこれ以上に容器蓋23の奥側へ嵌り込むことがない。
熱収縮前のフランジ部24aは、開口容器本体22と容器蓋23とが嵌合する際、先端縁23c側の開口から容器蓋23の内側に進入し、図14に示すような先端縁23cに連続する内側傾斜面23bを径外方向へ押し広げながらこの内側傾斜面23bに連続する最小径部23dに近づく。このとき、開口容器本体22と容器蓋23とがそれぞれ径内方向及び径外方向へ全体に弾性変形し、フランジ部24aは同じく最小径部23dを乗り越えて第1の係合凹部25に至る。
また熱収縮前のフランジ部24aは、開口容器本体22から容器蓋23を取り外す際、第1の係止壁25bを径外方向へ押し広げながら第1の係止壁25bに連続する最小径部23dに近づく。このときも、開口容器本体22と容器蓋23とがそれぞれ径内方向及び径外方向へ全体に弾性変形し、フランジ部24aは同じく最小径部23dを乗り越えて容器蓋23の先端縁23c側に至る。
熱収縮後のフランジ部24aは、開口容器本体22と容器蓋23とが嵌合する際、先端縁23c側の開口から容器蓋23の内側に進入し、図15に示す第1の係合凹部25を経た後に、第1の制止壁25cを径外方向へ押し広げながら第1の制止壁25cに連続する最小径部23eに近づく。このとき、開口容器本体22と容器蓋23とがそれぞれ径内方向及び径外方向へ全体に弾性変形し、フランジ部24aは同じく最小径部23eを乗り越えて第2の係合凹部27に至る。
また熱収縮後のフランジ部24aは、開口容器本体22から容器蓋23を取り外す際、第2の係止壁27bを径外方向へ押し広げながら第2の係止壁27bに連続する最小径部23eに近づく。このときも、開口容器本体22と容器蓋23とがそれぞれ径内方向及び径外方向へ全体に弾性変形し、フランジ部24aは同じく最小径部23eを乗り越えて容器蓋23の先端縁23c側に至る。
なお、以上で述べた以外の構成は第一の実施形態及び第二の実施形態と共通とする。
以上のように、蓋付容器21は第1の係合凹部25の直径が熱収縮前の係合凸部24の直径Dbであるのに対し、第1の係合凹部25の他に第2の係合凹部27を設け、第2の係合凹部27の直径を熱収縮後の係合凸部24の直径Daに合わせてある。
すなわち蓋付容器21の設計時に、開口容器本体22について加熱により熱収縮する際の収縮幅の大小に従って係合凸部24の直径の熱収縮代(Db−Da)が変わるのに対し、第1の係合凹部25と第2の係合凹部27との直径の差をこの熱収縮代に合わせてある。そのため蓋付容器51は、開口容器本体22の熱収縮の度合いの大小にかかわらず、図12及び図14に示す熱収縮前の状態と、図15及び図16に示す熱収縮後の状態との両方において開口容器本体22と容器蓋23との脱着が容易である。
また、各係合凹部25,27は平面視において中央部Cを中心とする同心円を形成するため、容器蓋23の径方向において内側面23a,b,f内にコンパクトに配置されている。
さらに、第1の係合凹部25と第2の係合凹部27とが内側傾斜面23a,bに設けられることにより、各係合凹部25,27が立体的に組み合わされている。すなわち、図12及び図16が示すように係合凸部24の直径の熱収縮代(Db−Da)が小さく、各係合凹部25,27どうしの直径の差を小さくしなければならないときでも、第1の係合凹部25を図12,14,15,16における下段側に、第2の係合凹部27を同じく上段側にそれぞれ設けることにより、両方の係合凹部25,27を内側傾斜面23a,bに容易に配置することができる。
しかも、係合凸部24にフランジ部24aが形成されているため、係合凸部24は、そのフランジ部24aの中心線Cb方向の板厚において各係合凹部25,27と係合すればよい。すなわち、前記下段側の第1の係合凹部25と、前記上段側の第2の係合凹部27とは、中心線Cc方向において前記板厚と同等の長さをもった底面25a,27aを有すればよい。
そのため、各係合凹部25,27どうしを中心線Cc方向において内側傾斜面23a,b内に近接して配置することができる。
なお、図13において平面形状が円形の蓋付容器21を示すが、蓋付容器21は平面形状が角形や楕円形、多角形のような円形以外の形状であってもよい。また、図12,14,15,16において第2の係合凹部27は、容器蓋23の内側傾斜面23a,bに設けられているが、容器蓋23の頂部における内側平面23fに設けられていてもよい。さらに、容器蓋23には下段側から順に二つの係合凹部25,27が設けられているが、第2の係合凹部27よりも上段側に、第3の係合凹部や第4以降の係合凹部が設けられていてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、何れの実施形態においても、開口容器本体2,12,22に充填される内容物は食品Fである必要はなく、食品F以外の固形物、半固形物、液体などでもよい。
また、開口容器本体2,12,22と、容器蓋3,13,23との嵌合又は取外しは、手指によって行う必要はなく、手指以外の道具、半自動機、自動機などによって行ってもよい。
1,11,21 蓋付容器
2,12,22 開口容器本体
3,13,23 容器蓋
4,14,24 係合凸部
24a フランジ部
5,15,25 第1の係合凹部
25b 第1の係止壁
25c 第1の制止壁
6,16,26 開口
7,17,27 第2の係合凹部
27b 第2の係止壁
27c 第2の制止壁
19 第3の係合凹部

Claims (7)

  1. 結晶性ポリマーを原料とする合成樹脂シートから熱成形され、110〜230℃の温度で加熱により収縮する開口容器本体と、
    円形、角形、楕円形又は多角形の形状を備え、前記開口容器本体に脱着自在に嵌合する合成樹脂シートを熱成形して得られる容器蓋とを備えた蓋付容器であって、
    前記嵌合状態において、前記開口容器本体の開口端縁に沿って設けられる係合凸部と、
    前記容器蓋の内側面に設けられる第1の係合凹部とが係合し、
    前記内側面には、前記第1の係合凹部よりも前記内側面の中央側に第2の係合凹部が設けられ、
    該第2の係合凹部は、前記第1の係合凹部に対し、前記開口容器本体における前記係合凸部の熱収縮代と同等の寸法差を有する略相似形に形成される
    ことを特徴とする蓋付容器。
  2. 前記容器蓋は前記開口容器本体に外嵌合するとともに、前記内側面が、前記嵌合方向に
    おいて前記開口容器本体の底部側から離れるにつれ前記中央に近づくように傾斜する傾斜
    面を有し、
    前記各係合凹部は、前記中央を前記嵌合方向に通過する中心線を囲むように前記傾斜面に設けられる
    ことを特徴とする請求項1に記載の蓋付容器。
  3. 前記係合凸部は、前記開口容器本体の開口端縁から前記中心線に対して外向きに突出するフランジ部を形成する
    ことを特徴とする請求項2に記載の蓋付容器。
  4. 結晶性ポリマーを原料とする合成樹脂シートから熱成形されるとともに110〜230℃の温度で加熱により収縮し、円形、角形、楕円形又は多角形の形状を備える開口容器本体に脱着自在に嵌合可能な合成樹脂シートを熱成形して得られる容器蓋であって、
    前記開口容器本体の開口端縁に沿って設けられる係合凸部と係合する第1の係合凹部を
    内側面に有し、
    該内側面には、前記第1 の係合凹部よりも前記内側面の中央側に第2の係合凹部が設けられ、
    該第2の係合凹部は、前記第1の係合凹部に対し、前記開口容器本体における前記係合凸部の熱収縮代と同等の寸法差を有する略相似形に形成される
    ことを特徴とする容器蓋。
  5. 前記開口容器本体に外嵌合し、
    前記内側面は、前記開口容器本体との嵌合方向において前記開口容器本体の底部側から離れるにつれ前記中央に近づくように傾斜する傾斜面を有し、
    前記各係合凹部は、前記中央を前記嵌合方向に通過する中心線を囲むように前記傾斜面
    に設けられる
    ことを特徴とする請求項4に記載の容器蓋。
  6. 結晶性ポリマーを原料とする合成樹脂シートから熱成形されるとともに110〜230℃の温度で加熱により収縮し、円形、角形、楕円形又は多角形の形状を備える開口容器本体に対し、前記開口容器本体と嵌合する容器蓋を脱着し、合成樹脂シートを熱成形して得られる容器蓋容器蓋の脱着方法であり、
    前記開口容器本体の開口端縁に沿って設けられた係合凸部と、前記容器蓋の内側面に設けられた第1の係合凹部との係合状態を解除するとともに前記開口容器本体から前記容器蓋を取り外す工程と、
    前記容器蓋を取り外した後の前記開口容器本体を加熱する工程と、
    前記加熱する工程の後に、前記開口容器本体を前記容器蓋で被蓋するとともに、前記係合凸部を、前記第1の係合凹部よりも中央側の前記内側面に設けられ、かつ、前記係合凸部の熱収縮代と同等の寸法差を有する略相似形に形成された第2の係合凹部に係合する工程とを含む
    ことを特徴とする容器蓋の脱着方法。
  7. 結晶性ポリマーを原料とする合成樹脂シートから熱成形されるとともに110〜230℃の温度で加熱により収縮し、円形、角形、楕円形又は多角形の形状を備える開口容器本体に対し、前記開口容器本体と嵌合する合成樹脂シートを熱成形して得られる容器蓋を脱着する容器蓋の脱着方法であり、
    前記開口容器本体の開口端縁に沿って設けられた係合凸部と、前記容器蓋の内側面に設けられた第1の係合凹部との係合状態を解除するとともに前記開口容器本体から前記容器
    蓋を取り外す工程と、
    前記容器蓋を取り外した後の前記開口容器本体に高温状態の食品を充填する工程と、
    前記食品を充填する工程の後に、前記開口容器本体を前記容器蓋で被蓋するとともに、
    前記係合凸部を、前記第1の係合凹部よりも中央側の前記内側面に設けられ、かつ、前記係合凸部の熱収縮代と同等の寸法差を有する略相似形に形成された第2 の係合凹部に係合する工程とを含む
    ことを特徴とする容器蓋の脱着方法。
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