JP6881993B2 - 紐巻取装置を備えた物品 - Google Patents

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Description

本発明は、紐巻取装置を備えた物品に関するものであって、ゴルフやジョギングなどに使用する運動靴の他、各種の靴、鞄、身体に装着する保護具、帽子などの物品であって、紐巻取装置を備えたものに関するものである。
従来、靴の紐などを締め付けるのに適した紐巻取装置として、ダイヤル(円盤状のつまみ)を回転することによってドラムに対して紐を巻き付けることができ、ダイヤルを操作することで、紐の締め付けを解除したり緩めることができる紐巻取装置が提案されている(特許文献1〜30)。
これら従来の紐巻取装置のドラムに巻き付けられる紐としては、強度、耐久性及び取扱性などに優れたステンレス製の細線を複数本束ねたものの外面を樹脂にて被覆したワイヤー状の紐が適しており、多く用いられている。
しかしながら、従来の紐巻取装置は、本発明の一実施形態における後述する説明と同一の構成について同一の符号を付して説明すると、図12及び図13に示すように、ドラム4と紐2との連結固定位置(紐挿通孔45から紐2がドラム4の外側に引き出される位置)がドラム4の回転中心を中心として点対称となる位置(180度離れた位置)に設定されている。
従って、ドラム4に巻き付けられている紐2を紐巻取装置のベース部材3から外部へ引き出すための紐出口35が近接している場合、即ち、ドラム4の回転中心を中心として紐出口35が60度〜135度未満の離れた位置に設けられている場合には、紐2が切れる場合がある。
一方で、従来の紐巻取装置において、2カ所の紐出口35の形成位置とドラム収納部33の中心部とが一直線上に有る場合においては、紐2の切断が起こることは希である。
そこで、上記のように紐2の切断が起こる原因を詳細に検討した結果、2カ所の紐出口35の形成位置とドラム収納部33の中心部とが一直線上に無い場合において、ドラム4と紐2との連結固定位置付近において紐2が逆方向に巻き戻されるという現象(キンク)が繰り返されたり、当該紐が繰り返し曲げられることによる疲労が蓄積されることが一つの大きな原因であることが判明した(図13参照)。
上記のような紐2の逆方向への巻き戻しは、図13に示すドラム4において、矢印Wに示す紐2が巻き取られた状態から、何らかの理由によって矢印Rに示すドラム4のように紐2を紐巻取装置から最大限引き出してしまった場合に生じ、そのような操作がされることは従来は見過ごされており、対策が検討されていなかった。
特開2015−293号公報 特開2015−297号公報 特表2008−525052号公報 国際公開特許 WO2006/050266号公報 国際公開特許 WO2004/110197号公報 特表2003−508097号公報 国際公開特許 WO01/15559号公報 国際公開特許 WO2015/035885号公報 特表2016−532841号公報 国際公開特許 WO2015/039052号公報 米国特許第7954204号明細書 特表2016−525393号公報 特開2010−148927号公報 特開2016−36679号公報 国際公開特許 WO2015/006616号公報 国際公開特許 WO2015/003079号公報 特表2016−520401号公報 国際公開特許 WO2014/197721号公報 国際公開特許 WO2014/074645号公報 特表2013−525007号公報 国際公開特許 WO2011/137405号公報 国際公開特許 WO2014/047808号公報 国際公開特許 WO2010/059989号公報 実用新案登録第3159620号公報 国際公開特許 WO99/09850号公報 特表2001−513379号公報 国際公開特許 WO2013/138759号公報 特表2015−516828号公報 国際公開特許 WO2012/003396号公報 特表2013−530023号公報 特願2016−75374 特願2016−157594
本発明が解決しようとする課題は、紐を紐巻取装置から最大限引き出してしまった場合においても、ドラムと紐との連結固定位置において、紐の巻き戻し(キンク)が生じることが無く、又は、当該紐が繰り返し曲げられることによる疲労が蓄積されることが無く、紐が切断することを効果的に防止することができる紐巻取装置を備えた物品を提供することにある。
本発明の目的は、紐におけるキンクの発生、又は、紐に疲労が蓄積することを解消することで、強度、耐久性及び信頼性を高め、メンテナンスや修理の手間を解消することができる紐巻取装置を備えた物品を提供することにある。
(1)本発明は、「紐と、当該紐を締め付けたり、当該紐の締め付けを解除することができる紐巻取装置を備えた物品であって、前記紐を巻き付ける巻取部を有するドラムと、当該ドラムを回転可能に収納するドラム収納部と、当該ドラム収納部を構成する周壁の内面から前記紐巻取装置の外部に向けて前記紐を導き出すために、当該周壁に2カ所形成した紐出口と、を備え、前記2カ所の紐出口の形成位置とドラム収納部の中心部とが一直線上に無い場合において、
前記巻取部から前記紐が引き出される2カ所の連結固定部分が離間する角度αが、前記2カ所の紐出口の形成位置と対応するように180度未満であり、当該角度αと、前記2カ所の紐出口が前記周壁の内面において離間する角度βとの角度差(α−β)が0度〜45度の範囲内に有ることにより、
前記紐の締め付けが解除された際に、前記一方の紐出口から前記紐が最大限巻き戻されて引き出されても、他方の紐出口と対応する前記紐と前記巻取部との連結固定部分において、当該紐の巻き付け方向が逆転するキンク、又は、当該紐が繰り返し曲げられることによる疲労が生じない紐巻取装置を備えた物品」を最も主要な特徴とするものである。
(2)本発明の紐巻取装置を備えた物品において、前記ドラムの巻取部において点対称となる位置に形成した3個の紐挿通孔からなる紐挿通孔群に対して前記紐を挿通する順序を変更することによって、前記紐の締め付けが解除された際に、前記一方の紐出口から前記紐が最大限巻き戻されて引き出されても、他方の紐出口と対応する前記紐と前記巻取部との連結固定部分において、当該紐の巻き付け方向が逆転するキンク、又は、当該紐が繰り返し曲げられることによる疲労が生じないものであってもよい。
3)本発明の紐巻取装置を備えた物品において、前記ドラムの巻取部において点対称となる位置を避けるようにして形成した3個の紐挿通孔からなる紐挿通孔群に対して前記紐を挿通することによって、前記紐の締め付けが解除された際に、前記一方の紐出口から前記紐が最大限巻き戻されて引き出されても、他方の紐出口と対応する前記紐と前記巻取部との連結固定部分において、当該紐の巻き付け方向が逆転するキンク、又は、当該紐が繰り返し曲げられることによる疲労が生じないものであってもよい。
4)本発明の紐巻取装置を備えた物品において、前記巻取部から前記紐が引き出される2カ所の連結固定部分が離間する角度αは、60度〜170度の範囲内に有り、前記2カ所の紐出口が前記周壁の内面において離間する角度βは、60度〜125度の範囲内に有り、かつ、前記角度αは前記角度βより小さくないものであってもよい。
5)本発明の紐巻取装置を備えた物品において、前記巻取部から前記紐が引き出される2カ所の連結固定部分が離間する角度αは、70度〜125度の範囲内に有り、前記2カ所の紐出口が前記周壁の内面において離間する角度βは、70度〜90度の範囲内に有るものであってもよい。
(1)上記のように構成した本発明の紐巻取装置を備えた物品においては、何らかの理由によって紐を紐巻取装置から最大限引き出してしまった場合であっても、紐の逆方向への巻き戻し(キンク)、又は、当該紐が繰り返し曲げられることによる疲労は、生じることがなく、そのような巻き戻しが繰り返されても、紐が切断することを解消することができる。
従って、紐巻取装置の耐久性及び信頼性を高め、メンテナンスや修理の手間を軽減することができる紐巻取装置を備えた物品を提供することができる。
(2)本発明の紐巻取装置を備えた物品は、前記巻取部から前記紐が引き出される2カ所の連結固定部分が離間する角度αが、前記2カ所の紐出口の形成位置と対応するように180度未満であり、ドラムの形状を大きく変更すること無く、紐と前記巻取部との連結固定部分の位置を変更することで、簡単にキンクの発生又は疲労の蓄積を防止し、耐久性及び信頼性を高めた紐巻取装置を備えた物品を低コストで提供することができる。
(3)本発明の紐巻取装置を備えた物品において、前記ドラムの巻取部において点対称となる位置に形成した3個の紐挿通孔からなる紐挿通孔群に対して前記紐を挿通する順序を変更する場合には、従来のドラムの形状を変更すること無く、簡単にキンクの発生又は疲労の蓄積を防止し、耐久性及び信頼性を高めた紐巻取装置を備えた物品をコストを上げること無く提供することができる。
(4)本発明の紐巻取装置を備えた物品において、前記ドラムの巻取部において点対称となる位置を避けるようにして形成した3個の紐挿通孔からなる紐挿通孔群に対して前記紐を挿通する場合には、ドラムの形状を大きく変更すること無く、紐挿通孔群の位置を接近させることで、簡単にキンクの発生又は疲労の蓄積を防止し、耐久性及び信頼性を高めた紐巻取装置を備えた物品を低コストで提供することができる。
(5)本発明の紐巻取装置を備えた物品においては、前記巻取部から前記紐が引き出される2カ所の連結固定部分が離間する角度αと、前記2カ所の紐出口が前記周壁の内面において離間する角度βとの角度差(α−β)が0度〜45度の範囲内に有るものとすることで、キンクの発生又は疲労の蓄積を確実に抑えることができ、耐久性及び信頼性をより一層高めた紐巻取装置を備えた物品を提供することができる。
(6)本発明の紐巻取装置を備えた物品において、前記巻取部から前記紐が引き出される2カ所の連結固定部分が離間する角度αが、60度〜170度の範囲内に有り、前記2カ所の紐出口が前記周壁の内面において離間する角度βが、60度〜125度の範囲内に有り、かつ、前記角度αが前記角度βより小さくないものとすることで、キンクの発生又は疲労の蓄積を確実に抑えることができ、耐久性及び信頼性をより一層高めた紐巻取装置を備えた物品を提供することができる。
(7)本発明の紐巻取装置を備えた物品において、前記巻取部から前記紐が引き出される2カ所の連結固定部分が離間する角度αが、70度〜125度の範囲内に有り、前記2カ所の紐出口が前記周壁の内面において離間する角度βが、70度〜90度の範囲内に有るものとすることで、キンクの発生又は疲労の蓄積を確実に抑えることができ、耐久性及び信頼性をより一層高めた紐巻取装置を備えた物品を提供することができる。
図1は本発明を具体化した一実施形態の紐巻取装置のドラムの平面図及び斜視図、ベース部材の紐出口の位置を示す平面図、並びに、紐巻取装置を備えた物品(靴)の側面図である。 図2は本発明を具体化した一実施形態の紐巻取装置の分解斜視図である。 図3は本発明を具体化した一実施形態の紐巻取装置のダイヤルを下げた状態を示す縦断面図である。 図4は本発明を具体化した一実施形態の紐巻取装置のダイヤルを引き上げた状態を示す縦断面図である。 図5は本発明を具体化した一実施形態の紐巻取装置のドラムを示し、(A)は上面側を示す斜視図、(B)は下面側を示す斜視図、(C)は平面図、(D)は側面図、(E)は底面図である。 図6は本発明を具体化した一実施形態の紐巻取装置のダイヤルを示し、(A)は底面図、(B)は下面側を示す斜視図、(C)は平面図、(D)は上面側を示す斜視図である。 図7は本発明を具体化した他の実施形態の紐巻取装置のドラムの底面図、及び当該ドラムに紐の端部を固定した状態を示す底面図である。 図8は本発明を具体化した他の実施形態の紐巻取装置を備えた物品(身体の保護具)を示す斜視図である。 図9は本発明を具体化した他の実施形態の紐巻取装置を備えた物品(収納用具)を示す斜視図である。 図10は本発明を具体化した他の実施形態の紐巻取装置を備えた物品(衣服)を示す斜視図である。 図11は本発明を具体化した他の実施形態の紐巻取装置を備えた物品(帽子)の斜視図である。 図12は従来の紐巻取装置のドラムを示す底面図及び底面側の斜視図である。 図13は従来の紐巻取装置のドラムの平面図及びベース部材の紐出口の位置を示す平面図である。
本発明は、「紐と、当該紐を締め付けたり、当該紐の締め付けを解除することができる紐巻取装置を備えた物品であって、前記紐を巻き付ける巻取部を有するドラムと、当該ドラムを回転可能に収納するドラム収納部と、当該ドラム収納部を構成する周壁の内面から前記紐巻取装置の外部に向けて前記紐を導き出すために、当該周壁に2カ所形成した紐出口と、を備え、前記2カ所の紐出口の形成位置とドラム収納部の中心部とが一直線上に無い場合において、前記巻取部から前記紐が引き出される2カ所の連結固定部分が離間する角度αが、前記2カ所の紐出口の形成位置と対応するように180度未満であり、当該角度αと、前記2カ所の紐出口が前記周壁の内面において離間する角度βとの角度差(α−β)が0度〜45度の範囲内に有ることにより、前記紐の締め付けが解除された際に、前記一方の紐出口から前記紐が最大限巻き戻されて引き出されても、他方の紐出口と対応する前記紐と前記巻取部との連結固定部分において、当該紐の巻き付け方向が逆転するキンク、又は、当該紐が繰り返し曲げられることによる疲労が生じない紐巻取装置を備えた物品」であって、以下において説明する実施形態などにより好適に具体化することができる。
以下、本発明の紐巻取装置を備えた物品として、紐の一例としての靴紐を巻き取るための紐巻取装置を備えた靴の一実施形態(一実施形態:図1〜図6)について説明する。
なお、本発明に使用している紐巻取装置の実施形態の内部の構成およびその作用効果については、上記の特許文献である特願2013−127574(特開2015−293)、特願2013−127612(特開2015−297)、特願2014−163867(特開2016−36679)などにおいて、本件出願人によって既に部分的に開示されている。
図1は、本発明の一実施形態の紐巻取装置1を足首と対応する位置に装備した靴Sを示し、この靴Sは、樹脂被覆された金属製のワイヤーなどからなる靴紐2によって靴Sの甲部を締め付けることができるようになっている。
本件発明の紐巻取装置に使用するのに適した「紐」としては、以下のような紐が例示できるが、これらに限定されるものではない。
1.ステンレスなどの金属製細線を複数本束ねて樹脂被覆したワイヤー状の紐、
2.金属又は樹脂などからなる細線又は糸を複数本束ねたり編んだりして形成した紐(マルチフィラメント)、
3.1本の金属又は樹脂からなる紐(モノフィラメント)
前記紐巻取装置1は、ベース部材3と、前記靴紐2を巻き取るためのドラム4と、当該ドラム4を回転駆動するための略円盤状のダイヤル5と、当該ダイヤル5を前記ベース部材3に装着するために前記ベース部材3に対して回転自在に固定される軸部材6と、当該軸部材6にて一端部が軸支されたバネ部材7と、ネジ8と、カバー部材9とから構成されている。
ここで、前記靴紐2としては、直径0.11〜0.13mmのステンレス製の素線を複数本撚り合わせたワイヤーロープにスウェージングマシンにて加工を加え、ナイロン樹脂にて被覆したワイヤー状の紐、又は、ナイロン樹脂からなるモノフィラメントの紐を好適に用いることができる。
前記ベース部材3は、薄板状のフランジ31が、前記ドラム4を回転可能に収納するために円筒状に形成された周壁32からなるドラム収納部33の周囲に突出するように形成されることで全体が一体成形されており、当該フランジ31が、前記靴Sに縫い付け固定されることなどによって紐巻取装置1を靴Sに固定することができるようになっている。
前記ドラム収納部33は、その内底部の中央部(中心部)に前記ドラム4を軸支するための回転軸34が突設されている。
前記ドラム収納部33の底部には、前記周壁32を貫通して外部に繋がる紐出口35が2カ所形成されている。この実施形態の紐巻取装置1において、前記2カ所の紐出口35が前記周壁32の内面において離間する角度βは、ドラム収納部33の中心部を基準として約80度に設定されている。
即ち、前記2カ所の紐出口35の形成位置と、ドラム収納部33の中心部とは、一直線上には無いようになっている。
この角度βとしては、他の実施形態の紐巻取装置において、60度〜125度の範囲内に有ってもよく、又は、70度〜90度の範囲に有ってもよい。
前記周壁32の上端部には、当該周壁32から外側に向けて突出する3個の爪36が等間隔にて形成されており、当該各爪36は、前記周壁32を部分的に切り欠くことで弧状に湾曲した細長い棒状のバネ部36aの先端部に配置されている。
そして、前記爪36は、前記バネ部36aが弾性変形することで、前記ドラム収納部33の内側に向けて動くことができるようになっている。
前記ドラム4は、靴紐2を巻き取って保持するための円筒状の巻取部41と、当該巻取部41の内側に配置された円筒状の回転軸部42を有している。そして、当該ドラム4の上下両面には、前記巻取部41と前記回転軸部42との間に形成された凹部43が設けられている。
前記回転軸部42には、前記ベース部材3の前記回転軸34が挿入され、前記ドラム収納部33内にて前記ドラム4が回転可能となっている。
前記ドラム4の下側に形成された前記凹部43は、前記ドラム収納部33の内底部に面しており、2個の係止突起44を当該凹部43内に備えている。
そして、前記巻取部41を貫通するように形成した複数個(合計6個)の紐挿通孔45から前記凹部43内に導入される靴紐2の先端部を前記係止突起44を利用して挟み込んで、当該凹部43内に保持できるようになっている。
前記複数個の紐挿通孔45は、ドラム4の回転中心に対して180度離間した位置に3個ずつ互いに接近した位置にて設けている。即ち、互いに近接して設けられた3個の紐挿通孔45が1つの紐挿通孔群を構成し、そのような紐挿通孔群がドラム4の回転中心を中心とする点対称となる位置に形成されている。
かかる紐挿通孔群の配置は、従来のドラムにおいても適宜採用されている構成である。よって、従来のドラムの構成に変更を加えること無く、そのまま使用して本件発明を具体化して実施することができる。
なお、その構成については、後述する。
前記ドラム4の上側の凹部43には、前記巻取部41の内周面に沿って複数の上向きの歯46が形成されており、前記ダイヤル5の下面部に形成された下向きの歯51と噛合することで、前記ダイヤル5の回転を前記ドラム4に伝達できるようになっている。
前記ダイヤル5は、その中央部に軸穴52を有しており、その軸穴52の周囲に前記下向きの歯51が環状に配置されて形成されている。
さらに、前記ダイヤル5は、その周縁部の内側面において、当該ダイヤル5の回転軸方向に延びる複数個の山部と谷部とからなり、円筒状に配置された環状ギヤ53を備えている。
この環状ギヤ53の谷部と前記爪36は噛み合うように配置されており、ダイヤル5を回転させると、前記爪36が環状ギヤの山部を乗り越えることによって、ダイヤル5の回転を一方向にのみ可能となるように制御することができるようになっている。
即ち、前記環状ギヤ53と前記爪36は、ラチェット機構を構成し、前記靴紐2を巻き付けて締め付ける方向にのみ前記環状ギヤ53(ダイヤル5)が回転できるように、前記環状ギヤ53の山部の断面は、「鋸歯状」に形成されている。
さらに、前記ダイヤル5は、その回転軸方向に沿って移動可能となっており、前記上向きの歯46と前記下向きの歯51とが噛合して前記ダイヤル5の回転を前記ドラム4に伝達できるロック状態(図3に示す状態)と、前記上向きの歯46と前記下向きの歯51とが離れて前記ドラム4が自由に回転できるように前記ダイヤル5から前記ドラム4を切り離した解除状態(図4に示す状態)とを実現することができるようになっている。
前記軸部材6は、前記ダイヤル5を前記ベース部材3に対して回転自在に装着するために、ネジ8によって前記ベース部材3に固定されるものであって、前記ダイヤル5を前記ドラム4に接近させたロック位置と当該ドラム4から離した解除位置との間で移動可能な状態で保持し案内することができるようになっている。
前記軸部材6は、円柱状に形成されており、その軸心方向と直交する方向にて当該軸部材6の上端部付近において、向き合った側部を切り欠いて形成した軸受部に対し、バネ部材7に形成した直線状の一端部(軸部71)が挿入されることで、当該バネ部材7を回動可能に軸支するようになっている。
前記バネ部材7は、前記ダイヤル5の前記軸穴52と隣接して形成されたバネ収納部54に配置されるものであって、全体が略U字形に湾曲形成されており、湾曲した他端部72が、前記バネ収納部54に設けた係止部55に常時当接するようになっている。
そして、前記ダイヤル5がロック位置から解除位置まで移動することで、前記ドラム4をロック状態から解除状態に切替可能としている。
さらに、当該ロック位置と解除位置との間の位置に前記バネ部材7の他端部72が最も強く軸部材6側に圧縮される反転位置が存在するように設定されており、ダイヤル5の位置が明確に切り替わるようになっている。
前記ダイヤル5の上側には、円盤状のカバー部材9が嵌合し、紐巻取装置1の内部を保護し、ゴミなどが入り込まないようになっている。
なお、カバー部材9の中央部には透孔9aが形成されており、この透孔9aを介してカバー部材9の内側(下側)のネジ8を操作してベース部材3からドラム4、ダイヤル5、軸部材6などを取り外せるようになっている。
次に、上記にて説明した紐巻取装置1の各部品を組み付けて製造する方法について説明する。
まず、ベース部材3の外側から2カ所の紐出口35にそれぞれ靴紐2の先端を挿入し、内側のドラム収納部33側からその靴紐2の両端部を引き出す。
そして、ドラム4の巻取部41に6カ所設けた紐挿通孔45に靴紐2の先端を縫うようにして順次挿通することで、靴紐2の両端をドラム4に固定した後、ドラム4をドラム収納部33内に配置する。
そして、紐挿通孔45から靴紐2がドラム4の外側に引き出される位置、即ち、巻取部41から靴紐2が引き出される位置が、本発明における前記巻取部41と前記靴紐2との「連結固定部分」となる。
特に本実施形態においては、前記ドラム4の巻取部41において点対称となる位置に形成した3個の紐挿通孔45からなる紐挿通孔群に対して前記靴紐2を挿通する順序を変更することによって、前記巻取部41から前記靴紐2が引き出される2カ所の連結固定部分が離間する角度αが、前記2カ所の紐出口35の形成位置と対応するように180度未満となっている。
即ち、本実施形態の紐巻取装置1において、2カ所の紐挿通孔群における互いに一番接近した位置の紐挿通孔45から前記凹部43内へ靴紐2の各端部を挿通しているため、前記巻取部41から前記靴紐2が引き出される2カ所の連結固定部分が離間する角度αは、約125度となっている。
上記の構成を採用することで、前記巻取部41から前記靴紐2が引き出される2カ所の連結固定部分が離間する角度αと、前記2カ所の紐出口35が前記周壁32の内面において離間する角度βとの角度差(α−β)は、約45度となる。
従って、前記靴紐2の締め付けが解除された際に、前記一方の紐出口35から前記靴紐2が最大限巻き戻されて引き出されても、他方の紐出口35と対応する前記靴紐2と前記巻取部41との連結固定部分において、当該靴紐2の巻き付け方向が逆転するキンク、又は、当該靴紐2が繰り返し曲げられることによる疲労が生じないようになっている。
即ち、図1に示すドラム4において、矢印Wに示す靴紐2が巻き取られた状態から、何らかの理由によって矢印Rに示すドラム4のように靴紐2を紐巻取装置1から最大限引き出してしまった場合においても、図13に示すドラム4とは異なり、キンクの発生又は疲労の蓄積を防ぐことができる。
ここで、従来の紐巻取装置の構成について再度説明すると、従来の紐巻取装置においては、図12及び図13に示すように、ドラム4に形成された紐挿通孔45に紐2を挿通する順番は、ドラム4の中心に対して180度離れた点対称となる位置の紐挿通孔45から紐2を挿通しており、巻取部41から紐2が引き出される2カ所の連結固定部分が離間する角度が180度となっている。従って、従来の紐巻取装置においては、巻取部41から紐2が引き出される2カ所の連結固定部分が、ベース部材3に形成されている2カ所の紐出口35の形成位置と一致するようには対応していない。
即ち、図12及び図13に示す従来構造の紐巻取装置においては、巻取部41から紐2が引き出される2カ所の連結固定部分が離間する角度と、2カ所の紐出口35が周壁32の内面において離間する角度との角度差は、100度程度のものとなる。
従って、従来の紐巻取装置の構成においては、紐2の締め付けが解除された際に、一方の紐出口35から紐2が最大限巻き戻されて引き出されると、他方の紐出口35と対応する紐2と巻取部41との連結固定部分において、当該紐2の巻き付け方向が逆転するキンク、又は、当該紐2が繰り返し曲げられることによる疲労が生じ、そのようなキンク又は紐2が曲げられることが繰り返されると紐2が切れるという問題が生じる。
なお、本発明の紐巻取装置1を備えた物品(靴Sなど)の他の実施形態において、靴紐2の締め付けが解除された際に、前記一方の紐出口35から前記靴紐2が最大限巻き戻されて引き出されても、他方の紐出口35と対応する前記靴紐2と前記巻取部41との連結固定部分において、当該靴紐2の巻き付け方向が逆転するキンク、又は、当該靴紐2が繰り返し曲げられることによる疲労が生じないようにするためには、実験によって確認したところによれば、前記巻取部41から前記靴紐2が引き出される2カ所の連結固定部分が離間する角度αと、前記2カ所の紐出口35が前記周壁32の内面において離間する角度βとの角度差(α−β)が0度〜45度の範囲内に有ることが重要である。
また、前記巻取部41から前記靴紐2が引き出される2カ所の連結固定部分が離間する角度αは、60度〜170度の範囲内に有り、前記2カ所の紐出口35が前記周壁32の内面において離間する角度βは、60度〜125度の範囲内に有り、かつ、前記角度αは前記角度βより小さくないことにより、前記靴紐2の締め付けが解除された際に、前記一方の紐出口35から前記靴紐2が最大限巻き戻されて引き出されても、他方の紐出口35と対応する前記靴紐2と前記巻取部41との連結固定部分において、当該靴紐2の巻き付け方向が逆転するキンク、又は、当該靴紐2が繰り返し曲げられることによる疲労が生じない紐巻取装置1を備えた物品を提供することができる。
さらに、前記巻取部41から前記靴紐2が引き出される2カ所の連結固定部分が離間する角度αは、70度〜125度の範囲内に有り、前記2カ所の紐出口35が前記周壁32の内面において離間する角度βは、70度〜90度の範囲内に有る場合においても、前記靴紐2の締め付けが解除された際に、前記一方の紐出口35から前記靴紐2が最大限巻き戻されて引き出されても、他方の紐出口35と対応する前記靴紐2と前記巻取部41との連結固定部分において、当該靴紐2の巻き付け方向が逆転するキンク、又は、当該靴紐2が繰り返し曲げられることによる疲労が生じない紐巻取装置1を備えた物品を提供することができる。
次に、ダイヤル5に軸部材6及びバネ部材7を組み付ける。
ここで、軸部材6の上端部に突出形成したフランジ部62がダイヤル5の軸穴52の周囲に当接するため、ダイヤル5が軸部材6から外れることはない。
上記手順にてダイヤル5、軸部材6及びバネ部材7を組み付けた後、ネジ8を軸部材6の軸心に沿って透設したネジ挿入孔63に挿通し、当該ネジ8を回転軸34に螺合することで、軸部材6などをベース部材3に装着する。
最後にカバー部材9をダイヤル5に嵌め込むことで、紐巻取装置1を組み付けることができる。
メンテナンス又は修理のために紐巻取装置1を分解する際には、カバー部材9の透孔9aからネジ回しを挿入し、ネジ8を外すことで、組み付けられたダイヤル5、軸部材6及びバネ部材7をベース部材3から取り外すことができる。
なお、本実施形態の紐巻取装置1において各部材を構成する材料としては、強度、耐久性、弾力性などを考慮し、一例として以下のものを用いたが、これらの材料に限定されるものではない。
ベース部材3・・・ナイロン
ドラム4、軸部材6・・・POM(ポリアセタール)
ダイヤル5・・・ナイロンとその周囲にTPE(熱可塑性エラストマー)
バネ部材7・・・ステンレス鋼
ネジ8・・・炭素鋼
カバー部材9・・・ABS樹脂
上記のように構成された紐巻取装置1の使用方法について説明する。
靴Sを履いた後に、靴紐2を締め付けるには、図3に示す紐巻取装置1のダイヤル5を前記ベース部材3に接近させたロック位置にてダイヤル5を回転操作し、靴紐2をドラム4に巻き付ける。
この場合、ダイヤル5の環状ギヤ53の山部が爪36に当接することで、靴紐2が緩む方向にドラム4が回転することはない。
次に、靴紐2の締め付けを緩めるには、紐巻取装置1のダイヤル5を上側へ引き上げることで、前記バネ部材7が最も強く圧縮される反転位置を越え、当該ロック位置と解除位置との間でバネ部材7が圧縮される方向が切り替わり、ダイヤル5をベース部材3から離した解除位置に移動させる(図4に示す状態)。
逆に、前記ダイヤル5を解除位置からロック位置に移動させるように下方へ押さえ付けると、前記バネ部材7が最も強く圧縮される反転位置を逆向きに越え、ドラム4の上向きの歯46とダイヤル5の下向きの歯51とが再び噛合することとなるため、ドラム4に靴紐2を巻き取って靴紐2を締め付けることが可能となる。
本発明は、図1に示すように靴Sの甲部に配置した紐巻取装置1に限定されるものではなく、靴Sの異なる部分を締め付ける靴紐2を締め付けるための紐巻取装置に具体化して実施してもよい。
さらに、本発明の紐巻取装置を備えた物品を具体化するための他の実施形態としては、図7に示すようなドラム40を用いることができる。
なお、前記実施形態のドラム4と同一の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
このドラム40は、本発明の作用効果を得るために、ドラム40に形成される紐挿通孔45(紐挿通孔群)の形成位置を互いに接近させることで(紐挿通孔群をドラムの回転中心に対して点対称でない位置に設けることで)、前記靴紐2とドラム40の前記巻取部41との2カ所の連結固定部分が離間する角度を小さくしている。
即ち、この実施形態のドラム40においては、前記巻取部41から靴紐2が引き出される2カ所の連結固定部分が離間する角度αを、60度〜170度の範囲内に有るものとしている。
具体的には、この実施形態においては、前記巻取部41から前記靴紐2が引き出される2カ所の連結固定部分が離間する角度αを、約140度としている(図7の右側に記載されているドラム40参照)。
さらに、このように紐挿通孔45(紐挿通孔群)の位置を互いに接近させたドラム40を用いるとともに、先の実施形態と同様に、紐挿通孔群の3個の紐挿通孔45に靴紐2の端部を挿通する順番を変更することで、前記巻取部41から前記靴紐2が引き出される2カ所の連結固定部分が離間する角度αを、より小さくし、約60度〜125度、又は、約70度〜125度の範囲内に有るものとすることができる(図7の下側に記載されているドラム40参照)。
本発明の紐巻取装置1を備えた物品の他の実施形態としては、図8に示すように、足、腕又は腰といった身体100に装着する保護具101であってもよい。この保護具101としては、医療目的の物品の他、スポーツ用の物品であってもよい。
さらに、本発明の紐巻取装置1を備えた物品の他の実施形態としては、図9に示すように、ポシェット(小物入れ)、鞄、リュックサック、ランドセルなどの収納用具102であってもよい。
また、本発明の紐巻取装置1を備えた物品の他の実施形態としては、図10に示すように、ライフジャケット、作業着、レインコート、ジャケット、その他の衣服103などであってもよい。
さらに、本発明の紐巻取装置1を備えた物品の他の実施形態としては、図11に示すように、帽子104、ヘルメットなどであってもよい。
本発明の紐巻取装置1は、上記のような他の実施形態の物品に装着されることで、それらを身体にフィットさせるための紐を締め付けたり緩めたりするために使用でき、それらの物品の利便性を向上させるとともに、紐が切れることを防止でき、耐久性を高めることができる。
本発明は、ドラムと紐との連結固定部分の位置と、ドラム収納部に形成される紐出口の形成位置との関係に特徴を有するものであり、紐を巻き付けるドラムの回転を許容したり規制するための構造や、ダイヤルの構造などに依存するものではないため、特許文献1〜30において開示されている各種形態の紐巻取構造を備えている物品の紐巻取装置及びそのドラムに適用して具体化することができる。
さらに、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で、紐挿通孔に紐を挿通する順番を変更したり、紐、紐巻取装置およびそれを備えた物品の各部の材質、形状、寸法、角度、設置位置、大きさ、数などを適宜変更して実施してもよい。
例えば、ドラムに紐挿通孔を2個だけ設けて紐の端部をネジ又は接着剤で固定するようにしたり、紐挿通孔をドラムに7個以上設け、それらの中から紐出口の位置に合致するものを適宜選択して紐の端部を挿通するようにして実施してもよい。
図7に示す本発明の他の実施形態のドラム400においては、巻取部41に紐挿通孔45を12個設けており、それらの適宜の紐挿通孔45に紐(靴紐2)の端部を挿通してドラム400の巻取部41と紐を連結固定することができる。
本発明は、耐久性、操作性及びメンテナンス性に優れた紐巻取装置を備えた物品として産業上好適に利用可能である。
1 紐巻取装置
2 靴紐(紐)
3 ベース部材
31 フランジ
32 周壁
33 ドラム収納部
34 回転軸
35 紐出口
36 爪
36a バネ部
4 ドラム
40 ドラム(他の実施形態)
400 ドラム(他の実施形態)
41 巻取部
42 回転軸部
43 凹部
44 係止突起
45 紐挿通孔
46 上向きの歯
5 ダイヤル
51 下向きの歯
52 軸穴
53 環状ギヤ
54 バネ収納部
55 係止部
6 軸部材
62 フランジ部
63 ネジ挿入孔
7 バネ部材
71 軸部(一端部)
72 他端部
8 ネジ
9 カバー部材
9a 透孔
100 身体
101 保護具
102 収納用具
103 衣服
104 帽子
S 靴

Claims (5)

  1. 紐と、
    当該紐を締め付けたり、当該紐の締め付けを解除することができる紐巻取装置を備えた物品であって、
    前記紐を巻き付ける巻取部を有するドラムと、
    当該ドラムを回転可能に収納するドラム収納部と、
    当該ドラム収納部を構成する周壁の内面から前記紐巻取装置の外部に向けて前記紐を導き出すために、当該周壁に2カ所形成した紐出口と、
    を備え、前記2カ所の紐出口の形成位置とドラム収納部の中心部とが一直線上に無い場合において、
    前記巻取部から前記紐が引き出される2カ所の連結固定部分が離間する角度αが、前記2カ所の紐出口の形成位置と対応するように180度未満であり、
    当該角度αと、前記2カ所の紐出口が前記周壁の内面において離間する角度βとの角度差(α−β)が0度〜45度の範囲内に有ることにより、
    前記紐の締め付けが解除された際に、前記一方の紐出口から前記紐が最大限巻き戻されて引き出されても、他方の紐出口と対応する前記紐と前記巻取部との連結固定部分において、当該紐の巻き付け方向が逆転するキンク、又は、当該紐が繰り返し曲げられることによる疲労が生じないことを特徴とする紐巻取装置を備えた物品。
  2. 前記ドラムの巻取部において点対称となる位置に形成した3個の紐挿通孔からなる紐挿通孔群に対して前記紐を挿通する順序を変更することによって、
    前記紐の締め付けが解除された際に、前記一方の紐出口から前記紐が最大限巻き戻されて引き出されても、他方の紐出口と対応する前記紐と前記巻取部との連結固定部分において、当該紐の巻き付け方向が逆転するキンク、又は、当該紐が繰り返し曲げられることによる疲労が生じないことを特徴とする請求項1に記載の紐巻取装置を備えた物品。
  3. 前記ドラムの巻取部において点対称となる位置を避けるようにして形成した3個の紐挿通孔からなる紐挿通孔群に対して前記紐を挿通することによって、
    前記紐の締め付けが解除された際に、前記一方の紐出口から前記紐が最大限巻き戻されて引き出されても、他方の紐出口と対応する前記紐と前記巻取部との連結固定部分において、当該紐の巻き付け方向が逆転するキンク、又は、当該紐が繰り返し曲げられることによる疲労が生じないことを特徴とする請求項1に記載の紐巻取装置を備えた物品。
  4. 前記巻取部から前記紐が引き出される2カ所の連結固定部分が離間する角度αは、60度〜170度の範囲内に有り、
    前記2カ所の紐出口が前記周壁の内面において離間する角度βは、60度〜125度の範囲内に有り、かつ、前記角度αは前記角度βより小さくないことを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の紐巻取装置を備えた物品。
  5. 前記巻取部から前記紐が引き出される2カ所の連結固定部分が離間する角度αは、70度〜125度の範囲内に有り、
    前記2カ所の紐出口が前記周壁の内面において離間する角度βは、70度〜90度の範囲内に有ることを特徴とする請求項4に記載の紐巻取装置を備えた物品。
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