JP6881969B2 - 撮像装置、交換レンズおよびそれらの制御方法 - Google Patents

撮像装置、交換レンズおよびそれらの制御方法 Download PDF

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本発明は、撮像装置、交換レンズおよびそれらの制御方法に関する。
レンズや撮像素子を移動させて、機器の動き(振れ)に起因する像振れを補正する光学式振れ補正機能を備えた光学機器、例えば撮像装置や交換レンズが知られている。また、撮像画像の読み出し範囲を変更することによって像振れを補正する電子式振れ補正機能を有する光学機器も知られている。
一般に、機器の振れの検出には角速度センサ(ジャイロセンサ)が用いられ、検出した角速度をもとに振れを打ち消すように補正レンズおよび/または撮像素子を駆動したり、撮像画像の読み出し範囲を移動したりすることで、像振れを補正する。
また、連続的に撮影した画像間の動きベクトルに基づいて撮像装置の振れを検出する技術も知られている(特許文献1)。
特開2013−205723号公報
ジャイロセンサの出力にはオフセットとも呼ばれるノイズ成分が含まれること、オフセットは温度などによって変動することが知られている。しかし、オフセットはセンサ固有の特性であり、使われているジャイロセンサによって異なる。また、ジャイロセンサの感度もまたセンサ固有の特性であり、ばらつきが存在する。従って、ジャイロセンサを用いて精度良く装置の振れを検出するには、ジャイロセンサの固有特性を補正する必要がある。
従来、振れ補正機能を有する交換レンズにおいては、交換レンズ内のプロセッサがジャイロセンサの固有特性を補正している。しかし、一般には交換レンズが備えるプロセッサよりもカメラ本体が備えるプロセッサの方が処理能力が高い。また、カメラ本体では撮像画像に基づく動きベクトルの情報を用いることができるため、オフセットをより精度良く推定できると考えられる。
本発明はこのような従来技術の課題に鑑みなされたもので、交換レンズが備える、振れを検出するセンサの固有特性を推定可能な撮像装置およびその制御方法を提供することを目的の1つとする。
上述の目的は、光学像を撮像して画像信号を出力する撮像素子と、装着された交換レンズと通信する通信手段と、通信手段を通じて交換レンズから取得した、交換レンズが備える振れ検出センサの出力信号に基づいて、振れ検出センサの固有特性を推定する推定手段と、推定された固有特性を通信手段を通じて交換レンズに出力する出力手段と、を有する撮像装置であって、推定手段は交換レンズが有する振れ検出センサの観測ノイズの情報を通信手段を通じて交換レンズから取得し、振れ検出センサの観測ノイズの情報と、振れ検出の出力信号とに基づいて振れ検出センサの固有特性を推定する、ことを特徴とする撮像装置によって達成される。
本発明によれば、交換レンズが備える、振れを検出するセンサの固有特性を推定可能な撮像装置およびその制御方法を提供することができる。
実施形態に係る撮像システムの機能構成例を示すブロック図 実施形態に係る交換レンズの振れ補正に関する機能構成例を示すブロック図 実施形態に係る交換レンズおよび撮像装置の振れ補正に関する機能構成例を示すブロック図 実施形態に係るシステム推定部のモデルを表すブロック図 実施形態に係るシステム推定部の機能構成例を示すブロック図 実施形態に係る撮像装置の動作に関するフローチャート 実施形態に係る交換レンズの動作に関するフローチャート
以下、本発明の例示的な実施形態について、添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、ここでは本発明に係る像振れ補正装置を交換レンズとデジタルカメラとを有する撮像システムに適用した実施形態について説明するが、交換レンズとデジタルビデオカメラとを有する撮像システムにも同様に適用可能である。
図1は、本発明の実施形態に係る像振れ補正装置を適用した撮像システムの機能構成例を示すブロック図である。
撮像システムはカメラ本体と交換レンズとを有し、交換レンズはカメラ本体と着脱可能である。本実施形態では交換レンズがズームレンズであるものとする。ズームユニット101はズーム駆動制御部102によって駆動される変倍レンズを含み、交換レンズの焦点距離(画角)を変更する。絞りユニット103は絞り駆動制御部104によって駆動される絞り機構を有する。像振れ補正ユニット105は、像振れ補正制御部106によって駆動される補正レンズを含む。フォーカスユニット107は、フォーカス駆動制御部によって駆動されるフォーカスレンズを含む。
操作部109はユーザが交換レンズの動作モードを設定したり、変倍レンズやフォーカスレンズを手動で操作したりするための操作部であり、スイッチや操作リングなどを含む。操作部109にはオートフォーカス(AF)のオン/オフ切り替えスイッチ、光学式振れ補正機能のオン/オフ切り替えスイッチが含まれる。
振れ検出部110は交換レンズの動き(振れ)を表す信号を出力する。本実施形態において振れ検出部110は出力信号に固有のノイズ成分を有するセンサであり、例えば出力信号にノイズ成分としてオフセットを含む、ジャイロを用いた3軸角速度センサ(ジャイロセンサ)である。レンズ制御部111は例えば1つ以上のプログラマブルプロセッサ(CPU)と、不揮発性メモリ(ROM)、揮発性メモリ(RAM)を有し、ROMに記憶されたプログラムをRAMにロードしてCPUで実行することにより、交換レンズの動作を制御する。なお、レンズ制御部111の動作の少なくとも一部がASICやASSPなどの専用ハードウェアで実現されてもよい。通信制御部112は例えばマウント部に設けられた端子を通じたカメラ本体との通信を制御する。
光学式振れ補正機能がオンに設定されている場合、レンズ制御部111は像振れ補正制御部106を有効にする。像振れ補正制御部106は、レンズ制御部111を通じて振れ検出部110の出力信号を取得し、振れ検出部110の出力信号が表す交換レンズの振れをキャンセルするように像振れ補正ユニット105の補正レンズを駆動し、光学式振れ補正機能を実現する。なお、像振れ補正制御部106は振れ検出部110の出力信号を直接取得してもよい。
カメラ本体において、シャッターユニット113は、シャッター駆動制御部114によって開閉が制御されるメカニカルシャッタである。撮像部115は撮像素子およびその周辺回路を含み、交換レンズが撮像面に形成する光学像を撮像素子の光電変換機能によって画素信号群に変換して出力する。
画像処理部116は、撮像部115から出力された画素信号群に対してホワイトバランス調整、色補間、階調補正など予め定められた画像処理を適用し、画像データを生成する。画像処理部116はまた、画像データから記録用のデータファイル(画像ファイル)を生成する。この際、必要に応じて画像処理部116は画像データを符号化する。なお、音声記録を行う場合(例えば動画撮影時)には、画像処理部116で音声信号の処理(ノイズ低減、符号化など)も実行する。
表示処理部117は、カメラ制御部125から供給されるGUIデータなどの画像データや、画像処理部116から出力される画像データから、表示用画像データを生成する。表示部118は例えばタッチディスプレイであり、表示処理部117から出力される表示用画像データに基づく表示を行う。記憶部119は例えば半導体メモリカードである記録媒体に対するデータの読み書きを行う。
電源部120は、カメラ本体および交換レンズに電源を供給する。交換レンズへはマウント部に設けられた端子を通じて電源を供給する。操作部121はカメラ本体にユーザが指示を入力するためのスイッチ、ボタン、タッチパッド、ダイヤルなどである。操作部121には例えば、電源スイッチ、レリーズボタン、動画記録開始/停止ボタン、メニューボタン、方向キー、決定ボタン、振れ補正機能のオン/オフ切り替えスイッチなどが含まれる。表示部118がタッチディスプレイの場合、表示部118のタッチパネルも操作部121に含まれる。なお、操作部121には音声入力や視線入力などを受け付ける構成が含まれてもよい。
振れ検出部122はカメラ本体の動き(振れ)を表す信号を出力する。振れ検出部122は交換レンズが有する振れ検出部110と同様の構成であってよい。動きベクトル検出部123は、2フレーム分の画像データから、例えばパターンマッチングによって動きベクトルを検出する。電子防振制御部124は画像処理部116が撮像素子から読み出す画像の範囲を、撮影システムの振れの影響をキャンセルするように変更することにより、電子式振れ補正機能を実現する。カメラ制御部125は例えば1つ以上のプログラマブルプロセッサ(CPU)と、不揮発性メモリ(ROM)、揮発性メモリ(RAM)を有し、ROMに記憶されたプログラムをRAMにロードしてCPUで実行することにより、撮影システムの動作を制御する。なお、カメラ制御部125の動作の少なくとも一部がASICやASSPなどの専用ハードウェアで実現されてもよい。通信制御部126は例えばマウント部に設けられた端子を通じた交換レンズとの通信を制御する。
システム推定部127はカメラ制御部125が実現する機能の1つであり、交換レンズが有する振れ検出センサのノイズ成分(オフセット)および振れ検出センサの感度を推定するとともに推定結果の誤差分散を算出し、レンズ制御部111に周期的に送信する。システム推定部127の構成及び動作の詳細については後述する。なお、システム推定部127はカメラ制御部125のCPUがプログラムを実行して実現する代わりに、個別のハードウェア回路(ASICやASSPなど)として実現されてもよい。
振れ補正機能がオンに設定されている場合、カメラ制御部125は電子防振制御部124を有効にする。電子防振制御部124は、カメラ制御部125を通じて振れ検出部122の出力信号を取得し、撮像部115から読み出す画像の範囲を、振れ検出部122の出力信号が表すカメラ本体の振れをキャンセルするように変更し、電子式振れ補正機能を実現する。
操作部121に含まれるレリーズボタンは、約半分押し込まれたときにオンするスイッチSW1と、最後まで押し込まれたときにオンするスイッチSW2を有する。カメラ制御部125は、スイッチSW1のオンを検出すると、撮影準備動作、具体的には、AF動作およびAE動作を実行する。AF動作は、例えば撮像画像に基づくコントラスト検出方式もしくは位相差検出方式によって実行することができる。例えば画像処理部116が画像データからAF評価値またはデフォーカス量を算出し、カメラ制御部125に出力する。カメラ制御部125は、AF評価値が最大となる位置、あるいはデフォーカス量によって定まる位置にフォーカスユニット107内のフォーカスレンズを移動するようにレンズ制御部111に指示する。レンズ制御部111は指示に応答してフォーカス駆動制御部106を制御し、フォーカスレンズを駆動する。また、AE動作は例えば画像処理部116が撮影画像の輝度情報を算出し、カメラ制御部125が輝度情報とプログラム線図とに基づいて、シャッタースピードおよび絞り値を決定することによって実施できる。なお、ここで説明したAF動作やAE動作は一例であって、公知の任意の方法を用いることができる。
カメラ制御部125はスイッチSW2のオンを検出すると、記録用の撮影動作を実行する。カメラ制御部125は、AE処理で決定した絞り値をレンズ制御部111に指示する。レンズ制御部111は、指示された絞り値に従って絞り駆動制御部104を制御し、絞りユニット内の絞り羽根を駆動する。また、カメラ制御部125は、シャッター駆動制御部114を制御し、AE処理で決定したシャッタースピード(露光期間)でシャッターを駆動し、撮像部115内の撮像素子を露光する。
画像処理部116は撮像素子から読み出した画像信号に所定の画像処理を適用して記録用の画像ファイルを生成し、カメラ制御部125に出力する。カメラ制御部125は画像ファイルをRAMに保存した後、記録部119を通じて記録媒体に記録する。
また操作部121に含まれる動画記録ボタンの押下を検出すると、カメラ制御部125は動画記録動作を開始する。動画記録動作は静止画撮影を継続的に実行する処理と同様である。カメラ制御部125は動画記録動作と並行してAFおよびAE動作を継続的に実行する。カメラ制御部125は再度動画記録ボタンの押下を検出するまで動画記録動作を継続する。なお、動画記録動作中にスイッチSW1やSW2がオンになると、静止画撮影を行うように構成してもよい。
操作部121に含まれる再生スイッチの押下を検出すると、カメラ制御部125は動作モードを撮影モードから再生モードに切り替え、記憶部119の記録媒体に記録されている画像ファイルの再生動作を実行する。なお、カメラ制御部125は、再生モードでは電子防振制御部124の動作を無効にする。
(光学式振れ補正動作)
図2は、交換レンズが有する像振れ補正装置を構成する振れ検出部110、像振れ補正ユニット部105および像振れ補正制御部106を示し、特に像振れ補正制御部106の機能構成例について詳細に示したブロック図である。なお、像振れ補正は、レンズの光軸と水平に直交する軸周りの回転(Pitch)および鉛直に直交する軸周りの回転(Yaw)について同じ構成で実行するため、ここでは1つの軸周りの回転に関する補正を行う構成について説明する。
振れ検出部110は、交換レンズの振れを表す振れ信号として、各軸についての角速度の大きさを電圧の大きさで表す信号(角速度信号)を出力する。角速度信号はレンズ制御部111を通じて像振れ補正制御部106に供給される。振れ検出部110から像振れ補正制御部106に角速度信号を直接供給してもよいため、図2ではレンズ制御部111を省略している。
角速度信号はAD変換部201に入力され、デジタルデータ(角速度データ)に変換される。角速度データはハイパスフィルタ202、減算器214、オフセット算出部205に入力される。
ハイパスフィルタ(HPF)202は角速度データから、センサ固有のノイズ成分(オフセット)や温度ドリフト成分などの低周波数成分を除去して積分部203に出力する。積分部203は角速度データを積分して角度データに変換する。積分はローパスフィルタ(LPF)を用いた疑似積分であってもよい。
乗算器204は、角度データに敏感度を乗じて振れ補正レンズの駆動量に変換する。敏感度は交換レンズの焦点距離によって変化する。また、敏感度には振れ検出部110のセンサ感度のばらつき補正量も反映されている。乗算器204の出力を第1の振れ補正量とする。
オフセット算出部205は、角速度データから角速度データに含まれるオフセット成分を算出し、減算器214に出力する。オフセット成分の算出方法に特に制限はなく、例えば安定時の角速度データの平均値をオフセット成分として算出するなど、公知の方法を用いることができる。安定時とは例えばハイパスフィルタ202の出力と、角速度データとの差が所定位置以内で状態であってよい。減算器214は角速度データからオフセット成分を減算して積分器206に出力する。積分器206は積分器204と同様に、角速度データを積分して角度データに変換する。積分はローパスフィルタ(LPF)を用いた疑似積分であってもよい。
乗算器207は角度データに敏感度を乗じて振れ補正レンズの駆動量に変換する。ここで乗じる敏感度は乗算器204が乗じるものと同じである。乗算器207の出力を第2の振れ補正量とする。積分器206で積分する角速度データにはハイパスフィルタが適用されていないため、第2の振れ補正量は第1の振れ補正量より低周波数の振れを補正することができる。
信号選択部208は、状況に応じて第1および第2の振れ補正量を一方を選択して出力する。例えば信号選択部208は、静止画撮影における露光期間中は振れ補正の性能を上げるために補正帯域の広い第2の振れ補正量を選択し、露光期間中以外は第1の振れ補正量を選択する。
補正量リミッタ部209は、信号選択部208が選択した像振れ補正量を、像振れ補正ユニット105内の補正レンズの可動範囲内の補正量となるようにクランプする。PID制御部210は、補正レンズの位置を制御する。ドライバ部211は像振れ補正量を補正レンズの駆動信号に変換する。位置検出部212は補正レンズの位置を表す信号(位置信号)を出力する。AD変換部213は位置信号をAD変換して位置データに変換する。
図2は交換レンズ単体での動作に着目した構成を示した。しかし、本実施形態では交換レンズの振れ検出部110のセンサ固有特性を、交換レンズを装着したカメラ本体で推定して交換レンズでの振れ補正に利用することで、特に装着直後における振れ補正の性能を向上させる。
図3は、図2に対し、交換レンズでの光学式振れ補正に関連するカメラ本体の構成と信号線を追加した図である。
振れ補正制御部106からシステム推定部127(カメラ制御部125)への入力は、AD変換部201が出力する角速度データ(振れ信号)と、AD変換部213が出力する位置データである。また、システム推定部127には、カメラ本体の動きベクトル検出部123が出力する動きベクトルも入力される。システム推定部127はこれらの入力に基づいてセンサノイズ成分(オフセット)の推定値とその誤差分散値、センサ感度の推定値とその誤差分散値の計4つの値を求め、交換レンズ(振れ補正制御部106)に送信する。
カメラ本体から通信制御部126、112を通じて交換レンズの振れ補正制御部106に送信されたこれらの値は、オフセット算出部205、積分器206、乗算器207、信号選択部208に供給される。カメラ本体からオフセットが供給される場合、オフセット算出部205は角度データからのオフセット算出を行わずに(あるいは算出値の代わりに)、カメラ本体から供給されるオフセットを減算器214に出力する。
また、オフセットの誤差分散値とセンサ感度の誤差分散値は、値が小さいほど推定値の信頼度が高いことを示す。オフセットの誤差分散値とセンサ感度の誤差分散値が閾値より大きい(信頼度が低い)場合はオフセット算出部205が算出したオフセットを、閾値以下の(信頼度が高い)場合はらカメラ本体から受信したオフセットを、減算器214に出力するようにしてもよい。
また、これらの誤差分散値に応じて積分器(ローパスフィルタ)のカットオフ周波数を制御することで、信頼性の低い状態で低周波の振れに対する追従性を上げすぎて振れ補正の精度が低下しないように制御することができる。例えば積分器206は、誤差分散値が閾値より大きい場合(信頼度が低い場合)にはカットオフ周波数を高めに維持し、閾値以下(信頼度が高く)になったら低くするようにカットオフ周波数を制御することができる。
なお、通常はオフセットの誤差分散値とセンサ感度の誤差分散値は同様の変化を示すため、一方だけを用いても制御してもよい。あるいは、大きい方の値を用いて制御したり、平均値を用いて制御したりしてもよい。
また、センサ感度は、乗算器207で乗じる敏感度として用いることができる。
次に、システム推定部127の動作原理および機能構成例について図4および図5を用いて説明する。
図4は角速度センサとしてジャイロセンサを用いた場合の振れ検出部110のシステム推定モデルを示すブロック図である。
交換レンズに角速度Wが加わった場合、角速度Wは、交換レンズの振れ検出部110に搭載されたジャイロセンサでセンサに固有の感度ばらつきAを反映した値として検出される(これを乗算器401で表している)。また、検出した角速度W*Aには、固有のノイズ成分であるオフセットBが重畳される(これを加算器403で表している)。つまり、角速度Wに対するジャイロセンサの出力はW*A+Bとなる。
ジャイロセンサの出力は、ローパスフィルタL(s)402で高周波成分をカットされて検出される。ここでsはラプラス変換で用いる複素数である。なお、図4では、ローパスフィルタ402がジャイロセンサ内部に含まれるように示しているが、外部にあってもよい。以後、このような振れ検出部110の出力(角速度データとして観測される値)をGと表記する。
角速度データGは振れ補正制御部106に相当するI(s)406によってレンズ駆動量に変換され、その駆動量は位置検出部212によって位置信号Hとして観測される。
一方、交換レンズの角速度Wは1/s404で示すように積分することで交換レンズの動きを表す振れ角度となるが、振れ角度は観測できない。振れ角度から位置信号Hを減算すると振れ残り角度となり、振れ残り角度はフレーム関差分s405によって動きベクトルVとして観測される。
図4の角速度Wから動きベクトルVまでの伝達特性は以下の式(1)で表わされる。
V = W - sH …(1)
また、図4の角速度Wから角速度データGまでの伝達特性は以下の式(2)で表わされる。
G = L(s)(AW+B) …(2)
式(1),(2)から、観測できない角速度Wを消去すると以下の式(3)が得られる。
G = AL(s)(sH+V) + L(s)B …(3)
振れ補正の主な対象である手振れの周波数は20Hz以下であり、ローパスフィルタ402のカットオフ周波数は数100Hzのものが多いため、L(s)≒1と近似でき、式(3)は式(4)に変形できる。
G = A(sH+V) + B …(4)
ここまでは連続系の説明であるが、以下離散系の説明をする。
角速度データG(k)をy(k)(式(4)の左辺G)、ΔH(k)+V(k)をx(k)(式(4)の右辺のsH + V)、推定パラメータをθ(k)T = (A(k),B(k))とする。A(k)はセンサ感度であり、B(k)はオフセットとする。すなわち、以下の式(5)のように定義する。
Figure 0006881969
ただしkは離散時間である。
また新たな変数z(k)を以下の式(6)のように定義する。
Figure 0006881969
式(4),(5),(6)から以下の式(7)に示す状態方程式を導くことができる。
Figure 0006881969
ただしεは推定パラメータの変動成分を表すシステムノイズパラメータであり、ωは観測ノイズパラメータである。
式(7)から、状態変数として表すことのできた推定パラメータであるセンサ感度A(k)とオフセットB(k)は、観測量である角速度データG(k)、位置信号H(k)、動きベクトルV(k)の3つのデータから推定することができる。
またシステムノイズパラメータであるεを適切に設計することで、センサ感度A(k)とオフセットB(k)の温度変動成分も含めて推定することができる。
式(7)のθをカルマンフィルタを用いて推定するステップは以下の通りである。
(ステップ1)カルマンゲイン算出
Figure 0006881969
(ステップ2)推定パラメータ算出
Figure 0006881969
(ステップ3)推定誤差分散算出
Figure 0006881969
ただしkは離散時間(フィルタリングステップ数)、Kはカルマンゲイン(1×2行列)、Pは推定誤差共分散行列(2×2行列)である。また、σωは角速度データ観測ノイズ分散(スカラー量)であり、Rεは推定パラメータの温度変動を考慮したシステムパラメータ(2×2行列)である。推定誤差共分散行列Pの初期値は適当な大きな値を設計値として与えておく。ただしあまりにも大きな値を設定すると、推定結果が発散してしまうので、観測ノイズに応じて調整する。
またσωは角速度データG(k)の観測ノイズ実測値を用いても良いが、式(8)および(10)から分かるようにこのパラメータは大きいほど推定の収束が遅く、小さいほど収束が早くなる。一方、大きいほどフィルタが安定し、小さいほど推定結果が発散するリスクが高くなる。そのため、推定の収束速度とフィルタの安定性とを考慮して定めることができる。また、σωをフィルタの収束スピードを決定するパラメータとして用いることもできる。
後述するように、本実施形態においては式(8)における観測ノイズ分散σωと、オフセット初期値(式(9)の初期値θ(0))とを、交換レンズ装着時(あるいはカメラ本体の起動時)に交換レンズから受信する。これらの値を交換レンズから取得することにより、推定値が収束するまでの時間を大幅に短縮することができ、交換レンズ装着後(カメラ本体起動後)、振れ補正機能の実行的な性能が速やかに得られるようになる。
一方、カルマンフィルタはステップ3(式(10))において推定誤差分散値も計算する。推定誤差分散値はある時刻jにおける推定結果θ(j)がk=0からk=jまでの区間でどれだけばらついているかを示す指標となる値である。そのため、時刻jにおける推定パラメータθの信頼度に相当する値と見なすことができる。時間の経過とともに推定パラメータθは収束し信頼性も高まる。
なお、推定パラメータθは、カルマンフィルタではなく逐次最小二乗法を用いても同様に求めることができる。ただし逐次最小二乗法は、観測ノイズやシステムノイズ(推定パラメータ変動成分)を考慮しないため、フィルタリングのロバスト性は低い。また、推定パラメータθの温度変動には適応せず、推定値はある一定値に収束するため、温度によってセンサ感度やオフセットが変化する場合にはカルマンフィルタを用いる方が精度のよい推定パラメータθが得られる。
このようなセンサ感度のばらつきAとオフセットBの推定をより簡便に説明すると以下の通りである。
観測量である角速度データGをyとし、振れ補正角速度と動きベクトルの和であるsH+Vをxとすると式(4)はy = Ax + Bと単純な線形モデルになる。そのため、観測される角速度データから直線y = Ax + Bの傾きAとy切片Bを決定する問題に置き換えることができる。つまり、傾きがセンサ感度Aでy切片がオフセットBとなる。
図5はシステム推定部127の機能構成例を示すブロック図である。
システム推定処理のサンプリング周波数は、観測データの中で最も低い、動きベクトルのサンプリング周波数(30Hzもしくは60Hz)とする。角速度データや位置信号はAD変換部において数kHzでサンプリングされているため、露光重心タイミング信号を用いて動きベクトルと同期をとる。露光重心タイミングは露光期間の中央のタイミングであってよい。
露光重心タイミング信号は画像処理部116が発生し、フレーム間平均値算出部501とフレーム間差分算出部502に入力される。フレーム間平均値算出部501は隣接する露光重心タイミングで観測された角速度データの平均値を、フレーム間の角速度平均値として算出し、ローパスフィルタ504に出力する。
フレーム間差分算出部502は隣接する露光重心タイミングで観測された位置信号の差分値を、フレーム間の振れ補正角速度として算出する。単位変換部503は、動きベクトルを角速度に変換する。加算器507は、フレーム間の振れ補正角速度と、動きベクトルを変換した角速度との和を算出してローパスフィルタ505に出力する。
ローパスフィルタ504、505は入力される信号のエイリアシングを軽減してカルマンフィルタ506に供給する。カルマンフィルタ506は角速度平均値をG、振れ補正角速度と(角速度に換算した)動きベクトルとの和をsH+Vとして、センサ感度AとオフセットBを推定する。またカルマンフィルタ506は同時に推定結果の信頼性を示す推定誤差分散値も算出する。これらの値はカメラ制御部125からレンズ制御部111に送信され、レンズ制御部111から像振れ補正制御部106に供給される。
推定動作はカメラ本体が撮影スタンバイ状態もしくは撮影状態の間、継続して実行される。また、推定値は周期的に交換レンズに送信される。
次に図6のフローチャートを用いて、本実施形態のカメラ本体のシステム推定に係る動作について説明する。このフローチャートはカメラ本体の電源がONになると開始され、所定の周期(例えば、動きベクトルを検出するための動画のフレーム周期)ごとに繰り返し実行される。
S601で、カメラ制御部125は、交換レンズが装着されているか否かを判定し、装着されていると判定されればS602へ、判定されなければS607へ、処理を進める。
S602でカメラ制御部125は、例えば自身が有するROMに記憶されたFirstフラグがONか否かを判定し、ONと判定されればS603へ、判定されなければS606へ処理を進める。FirstフラグがONである場合、これから実行する推定処理が交換レンズの装着を検出してから最初の推定処理であることを示す。
S603でカメラ制御部125は、システム推定部127の推定初期値を再設定する。具体的にはカメラ制御部125は、交換レンズ(レンズ制御部111)から送信されるオフセットおよび観測ノイズ分散の初期値を推定初期値に設定する。具体的にはカメラ制御部125は、オフセット初期値を数式(9)のθの初期値θ(0)に、観測ノイズ分散の初期値を式(8)における観測ノイズ分散σωにそれぞれ設定する。この初期値の設定は、交換レンズが装着された際に一度だけ実行され、装着された交換レンズに固有の初期値を用いて推定処理を実行することで、推定値の収束時間のばらつきを抑制しつつ短縮する。
S604でカメラ制御部125は、システム推定部127の推定誤差分散値をリセットする。具体的にはカメラ制御部125は数式(10)の推定誤差分散値を初期値(信頼度が低いことを表す値)に戻す。
S605でカメラ制御部125は、装着された交換レンズに対応する初期値をシステム推定部127に設定し終わったため、FirstフラグをOFFに設定する。
S606でカメラ制御部125は、システム推定部127によるシステム推定処理を開始する。具体的にはカメラ制御部125(システム推定部127)は、数式(8),(9),(10)で示したステップ1〜3を実行する。
カメラ制御部125(システム推定部127)は、得られた推定値および誤差分散値を交換レンズ(レンズ制御部111)に送信し、処理をS601に戻し、次の周期に対する処理を継続する。
カメラ本体の電源ON時に交換レンズが装着されていない場合や、電源ON時に交換レンズが外された場合、カメラ制御部125は処理をS601からS607に進める。カメラ制御部125はS607でFirstフラグをONにしたのち、S608でシステム推定部127による推定処理を停止させ、処理をS601に戻す。
交換レンズが装着されていないことが検出された場合、FirstフラグをONすることにより、交換レンズの装着が検出された場合にS602からS605の処理を実行し、交換レンズから取得した初期値を用いたシステム推定処理を実行できる。
上述の通り、交換レンズが備える振れ検出センサの特性(オフセットおよび観測ノイズ分散)は交換レンズごとに異なる。そのため、装着された交換レンズから振れ検出センサの特性に関する初期値を取得してそれらの特性の推定処理に用いることで、推定値の収束時間が短縮でき、かつ異なる交換レンズに対する収束時間のばらつきを抑制することができる。従って、交換レンズ装着後、良好な振れ補正の性能を速やかに得ることが可能になる。
次に、図7に示すフローチャートを用いて、本実施形態における交換レンズの動作について説明する。
S701でレンズ制御部111は、交換レンズがカメラ本体に装着されたか判定し、装着されたと判定されればS703へ、判定されなければS701を繰り返し実行する。
S703でレンズ制御部111は、振れ補正制御部106のオフセット算出部205によって、公知の任意の方法で角速度データから角速度データに含まれるオフセット成分を算出する。なお、S703の処理は必須ではなく、例えばレンズ制御部111が有するROMに記憶されているオフセット値を読み出して用いる場合には実行しなくてよい。この場合、レンズ制御部111はS701から直接S705へ処理を進める。ROMに記憶されているオフセット値は、交換レンズの製造時に記憶されたものであってもよいし、交換レンズが前回稼働した際にオフセット算出部205が算出した値であってよい。
S705でレンズ制御部111は、振れ検出部110が有するセンサ(振れ検出センサ)のオフセットと観測ノイズ分散の初期値をカメラ本体(カメラ制御部125)に送信する。なお、振れ検出センサの観測ノイズ分散の初期値は、レンズ制御部111が有するROMに例えば交換レンズの製造時に記憶されたものであってよい。
S707でレンズ制御部111は、振れ補正制御部106による振れ補正処理を開始させる。振れ補正制御部106は、図3を用いて説明した構成において、実質的には図2に示したような、交換レンズ内で独立した光学式振れ補正の実行を開始する。また、交換レンズ(振れ補正制御部106)からカメラ本体への角速度データおよび位置データの送信も開始される。なお、カメラ本体に送信するデータは、例えばカメラ本体から露光重心タイミング信号を受信した時点のデータであってよい。これらのデータと、S705で送信される初期値とを用いて、カメラ本体(システム推定部127)での推定処理が開始される。
S709で振れ補正制御部106は、振れ検出センサのオフセットおよび感度の推定値および、それらの誤差分散値をカメラ本体から(レンズ制御部111を通じて)受信したか否かを判定する。そして、振れ補正制御部106は、受信したと判定されればS711へ、判定されなければS713へ処理を進める。
S711で振れ補正制御部106は、カメラ本体から受信したオフセットおよび感度の推定値の信頼度が高いか否かを判定し、高いと判定されればS715へ、判定されなければS713へ、処理を進める。なお、振れ補正制御部106は、例えば受信した誤差分散値が予め定められた閾値未満である推定値は信頼度が高いと判定することができる。ここでは、振れ補正制御部106は、オフセットおよび感度の両方について信頼度が高いと判定される場合のみ処理をS715へ進めるものとするが、いずれか一方の推定値の信頼度が高いと判定されれば処理をS715へ進めるようにしてもよい。なお、上述したように、振れ補正制御部106は、カメラ本体から受信した誤差分散値の大きさ(推定値の信頼度)に応じて積分器206を構成するローパスフィルタのカットオフ周波数を制御してもよい。
S713で振れ補正制御部106は、オフセットおよび感度について、カメラ本体から受信した値でなく、交換レンズ側で算出した値を用いることを決定し、処理をS717に進める。
一方、S715で振れ補正制御部106は、オフセットおよび感度について、交換レンズ側で算出した値に代えて、カメラ本体から受信した値を用いることを決定し、処理をS717に進める。これにより、振れ補正制御部106は、オフセット算出部205の出力および乗算器207で乗じる感度にカメラ本体から受信した推定値を用いて振れ補正処理を実行するようになる。
S717で振れ補正制御部106は、露光期間中か否かを判定し、露光期間中と判定されればS721へ、判定されなければS719へ処理を進める。
S719で振れ補正制御部106の信号選択部208は、第1の補正値(乗算器204の出力)を選択する。
S721で振れ補正制御部106の信号選択部208は、第2の補正値(乗算器207の出力)を選択する。
S723で振れ補正制御部106のドライバ部211は、補正値に基づいて像振れ補正ユニット105を駆動し、処理をS709へ戻す。
オフセットや観測ノイズ分散は交換レンズが有する振れ検出センサに固有な値であるため、それらの初期値を一定値として推定した場合、推定値の収束時間が一定しない。また、収束時間が長くなると振れ補正機能の性能が得られるまでの時間が長くなる。これに対し、本実施形態に係る交換レンズ(レンズ装置)は、カメラ本体に装着されると、振れ検出センサの出力および振れ補正ユニットの位置情報に加え、振れ検出センサのオフセットおよび観測ノイズ分散の初期値をカメラ本体に送信する。そのため、振れ検出センサのオフセットおよび感度をカメラ本体で推定する際の推定値の収束(高信頼度の推測値が得られるまでの時間)を短縮することができる。従って、交換レンズをカメラ本体に装着してから短時間で十分な性能を有する振れ補正機能を利用することが可能になる。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
106…振れ補正制御部、110…振れ検出部、111…レンズ制御部、123…動きベクトル検出部、125…カメラ制御部、127…システム推定部、112,126…通信制御部

Claims (23)

  1. 光学像を撮像して画像信号を出力する撮像素子と、
    装着された交換レンズと通信する通信手段と、
    前記通信手段を通じて前記交換レンズから取得した、前記交換レンズが備える振れ検出センサの出力信号に基づいて、前記振れ検出センサの固有特性を推定する推定手段と、
    前記推定された固有特性を前記通信手段を通じて前記交換レンズに出力する出力手段と、を有する撮像装置であって、
    前記推定手段は、該交換レンズが有する振れ検出センサの観測ノイズの情報を前記通信手段を通じて該交換レンズから取得し、前記振れ検出センサの観測ノイズの情報と、前記振れ検出の出力信号とに基づいて前記振れ検出センサの固有特性を推定する、
    ことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記推定手段は、前記振れ検出センサの出力信号と、前記撮像素子で撮像された複数の画像信号から検出された動きベクトルと、前記交換レンズから取得した前記観測ノイズの情報とを用いて前記固有特性を推定することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記推定手段は、前記撮像素子の露光のタイミングを示す露光タイミング信号を用いて、前記振れ検出センサの出力信号と前記動きベクトルとを同期することを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記推定手段は、カルマンフィルタまたは逐次最小二乗法を用いて前記固有特性を推定することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の撮像装置。
  5. 前記固有特性が、前記振れ検出センサのオフセットおよび感度であることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載の撮像装置。
  6. 前記推定手段は、前記振れ検出センサのオフセットの初期値情報を前記通信手段を通じて前記交換レンズから取得し、前記振れ検出センサの観測ノイズの情報と、前記振れ検出の出力信号と前記オフセットの情報と前記オフセットの初期値情報とに基づいて前記振れ検出センサの固有特性を推定することを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載の撮像装置。
  7. 前記推定手段は、推定した前記固有特性の誤差分散値をさらに算出し、
    前記出力手段は、前記誤差分散値を前記推定手段により推定された前記固有特性とともに前記交換レンズに出力する、ことを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載の撮像装置。
  8. 前記推定手段は、
    第1のタイミングで前記交換レンズから取得した前記観測ノイズの情報と、前記第1のタイミングよりも後の第2のタイミングで前記交換レンズから取得した前記振れ検出の出力信号とに基づいて前記振れ検出センサの固有特性を推定することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の撮像装置。
  9. 振れを検出する振れ検出センサと、
    前記振れ検出センサが検出した振れを打ち消すように補正レンズを駆動する振れ補正制御手段と、
    装着された撮像装置と通信する通信手段と、
    を有する、前記撮像装置に着脱可能な交換レンズであって、
    前記通信手段は、前記振れ検出センサの観測ノイズの情報と、前記振れ検出センサの出力信号と、前記撮像装置に送信する、
    ことを特徴とする交換レンズ。
  10. 前記通信手段は、前記振れ検出センサの固有特性の推定値の情報を前記撮像装置から受信し、
    前記振れ補正制御手段は、前記固有特性の推定値の情報と前記振れ検出センサの検出結果とに基づいて前記補正レンズを駆動することを特徴とする請求項9に記載の交換レンズ。
  11. 前記振れ補正制御手段は、前記固有特性を推定する推定手段を有し、前記撮像装置から前記固有特性の推定値を受信するまでは、前記推定手段によって推定された前記固有特性に基づいて前記補正レンズを駆動することを特徴とする請求項10に記載の交換レンズ。
  12. 前記振れ補正制御手段は、前記固有特性を推定する推定手段を有し、前記撮像装置から受信した前記固有特性の推定値の信頼度が高いと判定されるまでは、前記推定手段によって推定された前記固有特性に基づいて前記補正レンズを駆動することを特徴とする請求項10に記載の交換レンズ。
  13. 前記振れ補正制御手段は、前記撮像装置から前記固有特性の誤差分散値を受信し、該誤差分散値が予め定められた閾値以下である場合に、前記撮像装置から受信した前記固有特性の推定値の信頼度が高いと判定することを特徴とする請求項12に記載の交換レンズ。
  14. 前記通信手段は、前記推定手段によって推定された前記振れ検出センサのオフセットの情報を前記撮像装置に送信することを特徴とする請求項11から13のいずれか1項に記載の交換レンズ。
  15. 前記固有特性が、前記振れ検出センサのオフセットおよび感度であることを特徴とする請求項10から請求項1のいずれか1項に記載の交換レンズ。
  16. 前記通信手段は、前記振れ検出センサのオフセットの初期値情報を前記撮像装置に出力することを特徴とする請求項から請求項1のいずれか1項に記載の交換レンズ。
  17. 前記観測ノイズの情報は、前記交換レンズの製造時に記憶された値を示す情報であることを特徴とする請求項から請求項15のいずれか1項に記載の交換レンズ。
  18. 前記通信手段は、
    前記撮像装置からタイミング情報を受信し、
    前記タイミング情報が示すタイミングにおける前記振れ検出センサの検出結果の情報を前記撮像装置へ送信する、
    ことを特徴とする請求項9から請求項17のいずれか1項に記載の交換レンズ。
  19. 請求項1から請求項のいずれか1項に記載の撮像装置に、請求項から請求項1のいずれか1項に記載の交換レンズが装着されてなる撮像システム。
  20. 光学像を撮像して画像信号を出力する撮像素子と、装着された交換レンズと通信する通信手段を有する撮像装置の制御方法であって、
    推定手段が、前記通信手段を通じて前記交換レンズから取得した、前記交換レンズが備える振れ検出センサの出力信号に基づいて、前記振れ検出センサの固有特性を推定する推定工程と、
    出力手段が、前記推定された固有特性を前記通信手段を通じて前記交換レンズに出力する出力工程と、を有し、
    前記推定工程において前記推定手段は、該交換レンズが有する振れ検出センサの観測ノイズの情報を前記通信手段を通じて該交換レンズから取得し、前記振れ検出センサの観測ノイズの情報と、前記振れ検出の出力信号とに基づいて前記振れ検出センサの固有特性を推定する、
    ことを特徴とする撮像装置の制御方法。
  21. 振れを検出する振れ検出センサと、
    前記振れ検出センサが検出した振れを打ち消すように補正レンズを駆動する振れ補正制御手段と、
    装着された撮像装置と通信する通信手段と、
    を有する、前記撮像装置に着脱可能な交換レンズの制御方法であって、
    前記通信手段が、前記振れ検出センサの観測ノイズの情報と、前記振れ検出センサの出力信号と、前記撮像装置に送信する送信工程を有することを特徴とする交換レンズの制御方法。
  22. 撮像装置が有するコンピュータを、請求項1から請求項のいずれか1項に記載の撮像装置の各手段として機能させるためのプログラム。
  23. 交換レンズが有するコンピュータを、請求項から請求項1のいずれか1項に記載の交換レンズの各手段として機能させるためのプログラム。
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