JP6881774B2 - 血流センサ及び血流測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光のドップラシフトを用いて血流量を測定する血流センサ及び血流測定装置に関する。
従来より、血管の血流量を測定する血流センサが知られている。例えば、特許文献1には、レーザ光を用いた血流センサが記載されている。この血流センサにおいては、プローブを生体組織(例えば被験者の皮膚)に接触させて非侵襲に血流量が測定される。具体的には、生体組織にプローブからレーザ光を照射し、血管内の赤血球からの反射光をプローブで受光して、血流計本体において反射光を解析することにより、血流量が測定される。
また、特許文献2には、血流量の変化に基づいて脈波を検出する脈波検出装置において、指圧均等化手段が設けられた構成が開示されている。指圧均等化手段は、被験体の指先が押し当てられる押圧部材と、押圧部材を指へ向けて付勢するバネとを備えており、押圧部材によって血管に加わる圧力が略均等にされ、血流への影響が抑制される。
また、非特許文献1には、光ファイバを用いない小型の血流センサが記載されている。血流センサは、センサプローブの表面に取り付けられており、センサプローブの表面が被験体に押し当てられるか、センサプローブの表面を両面テープによって被験体に貼り付けることにより血流が測定される。
特開平10−118039号公報 特開2007−244600号公報
http://nano−micro.mech.kyushu−u.ac.jp/detail_血流量.pdf
皮膚に接触させて測定を行う血流センサでは、皮膚に対する血流センサの接触圧力が測定中に変動するおそれがある。血流センサの接触圧力が変動すると、血流が変化し、測定結果が変動する。
本発明は、上述された事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、血流量の測定中に測定結果の変動が抑制される血流センサを提供することにある。
(1) 本発明に係る血流センサは、レーザ光を発生するレーザ素子、光を受光する受光素子、被験体に接触する接触面を有する筐体、を備えており、上記レーザ素子が発生したレーザ光を当該接触面を通じて被験体に照射し、当該被験体からの反射光を上記受光素子において受光し、受光量に関する信号を出力するセンサ部と、上記筐体を、上記接触面と交差する方向へ移動可能に保持する保持部と、上記保持部に加わる外力を上記センサ部へ緩衝して伝達する伝達部と、を具備する。
上記構成によれば、センサ部における筐体の接触面が被験体(例えば人体の皮膚)に接触された状態で血流量が測定される。センサ部は、保持部に移動可能に保持されており、保持部に加わる外力が伝達部によってセンサ部へ緩衝して伝達される。そのため、保持部に外力が加わったときに、皮膚に対する接触面の接触圧力が変化することが抑制される。これにより、測定中に被験体の血流量の変動が抑制される。
(2) 好ましくは、上記伝達部は、上記保持部と上記センサ部とを連結する弾性部材である。
上記構成によれば、保持部に外力が加わったときに、被験体に対する接触面の接触圧力が変化することが、簡易な構成により抑制される。
(3) 好ましくは、上記弾性部材は、バネである。
上記構成によれば、保持部に外力が加わったときに、被験体に対する接触面の接触圧力が変化することが、より効果的に抑制される。
(4) 本発明に係る血流測定装置は、請求項1から6のいずれかに記載の血流センサと、上記受光素子が出力する信号に基づいて血流量を演算する演算部と、上記演算部による演算結果を表示する表示部と、を具備する。
(5) 上記血流センサは、上記被験体から上記接触面にかかる圧力を検出する圧力センサを更に具備する。
(6) 好ましくは、記憶部を更に具備する。上記演算部は、上記圧力センサによって検出された圧力を上記記憶部に記憶された所定のタイミングごとに取得し、上記演算を上記タイミングに対応させて実行し、取得した上記圧力が上記記憶部に予め記憶された所定範囲内にないことに応じて、当該圧力を取得した上記タイミングに対応する上記演算を実行しない。
上記構成によれば、被験体に対する接触面の接触圧力が、所定範囲外にはずれたときに演算が実行されない。そのため、信頼性の低い演算結果が表示部に表示されることが回避される。
(7) 上記演算部は、取得した上記圧力が上記記憶部に予め記憶された所定範囲内にあることに応じて、当該圧力を取得した上記タイミングに対応する上記演算を実行する。
上記構成によれば、圧力センサによって検出された圧力が所定範囲からはずれた場合であっても、圧力センサによって検出された圧力が所定範囲に再び入ったときは、測定者が演算開始の指示を演算部に明示的に与えることなく演算が実行される。
(8) 上記演算部は、上記記憶部に記憶された所定回数以上において上記演算を実行した後、当該所定回数以上の演算結果の平均値を算出し、当該平均値を上記演算結果として上記表示部に表示させる。
上記構成によれば、信頼性がより高い演算結果が表示部に表示される。
(9) 本発明に係る血流センサは、被験体に接触する接触面を有しており、当該接触面を通じて被験体からの反射光を受光して信号を出力する光センサ部と、上記光センサ部を、上記接触面と交差する移動方向へ移動可能に保持する保持部と、上記光センサ部を、上記移動方向のうち上記接触面が上記保持部から遠ざかる第1向きへ付勢する第1弾性体と、上記第1弾性体によって上記第1向きへ付勢された移動部材と、上記移動部材が上記第1弾性体の付勢力に抗して上記第1向きと反対の第2向きへ移動することによって、上記移動部材と当接し、当該当接を検知して信号を出力する圧力センサと、を具備する。
上記構成によれば、保持部がユーザに持たれた状態で、光センサ部の接触面が被験体に接触されると、移動部材が第2向きへ移動して圧力センサと当接する。
(10) 好ましくは、上記血流センサは、上記光センサ部と上記移動部材との間に位置して、上記移動方向に対して弾性的に圧縮変形可能な第2弾性体を更に具備しており、上記第1弾性体は、上記移動部材と上記圧力センサとの間に位置しており、上記光センサ部は、上記第2弾性体の付勢力に抗して上記第2向きへ移動することによって上記移動部材と当接可能であり、上記移動部材と上記圧力センサとが当接した状態における上記第1弾性体の第1付勢力は、上記光センサ部と上記移動部材とが当接した状態における上記第2弾性体の第2付勢力より小さい。
上記構成によれば、保持部がユーザに持たれた状態で、光センサ部の接触面が被験体に接触されると、第1弾性体が圧縮されて移動部材と圧力センサとが当接する。更に光センサ部の接触面が被験体に強く押しつけられると、第2弾性体が圧縮されて光センサ部と移動部材が当接する。これにより、光センサ部が受ける力が直接的に圧力センサへ伝達される。
(11) 好ましくは、上記第1弾性体と上記第2弾性体とが釣り合った均衡状態において、上記移動部材と上記圧力センサとの上記移動方向に沿った第1距離は、上記光センサ部と上記移動部材との上記移動方向に沿った第2距離より短い。
上記構成によれば、移動部材と圧力センサとが比較的短い距離で当接する。また、移動部材と圧力センサとが当接した状態において、光センサ部と移動部材とが当接するまでの距離が比較的長いので、血流量を測定可能な光センサ部と移動部材との相対的な距離の範囲を長くすることができる。
(12) 好ましくは、上記光センサ部は、レーザ光を発生するレーザ素子と、光を受光する受光素子と、被験体に接触する接触面を有する筐体と、を備えており、上記レーザ素子が発生したレーザ光を当該接触面を通じて被験体に照射し、当該被験体からの反射光を上記受光素子において受光し、受光量に関する信号を出力するものである。
(13) 本発明に係る血流量測定装置は、上記血流センサと、上記圧力センサの出力に応じて、上記光センサ部の出力に基づいて血流量を演算する演算部と、第1閾値及び第2閾値を記憶する記憶部と、警告を発信する警告部と、を具備しており、上記演算部は、上記圧力センサの出力が第1閾値より大きいことを条件として、上記光センサ部の出力に基づいて血流量を演算し、上記圧力センサの出力が第2閾値より大きいことを条件として、上記警告部に警告を発信させる。
上記構成によれば、第1閾値を超える適正な負荷が光センサ部の接触面に付与されると演算部が血流量の演算を行い、第2閾値を超える過剰な負荷が光センサ部の接触面に付与されると警告が発信される。
本発明によると、保持部に加わる外力がセンサ部へ緩衝して伝達されることにより接触圧力の変動が抑制されるので、測定中に測定結果の変動が抑制される。
図1は、血流測定装置10の外観を示す斜視図である。 図2は、プローブ部11が本体部12から取り外された状態の血流測定装置10を示す斜視図である。 図3は、非測定時におけるプローブ部11の断面図である。 図4は、センサチップ26を模式的に示す断面図である。 図5は、測定時におけるプローブ部11の断面図である。 図6は、血流測定装置10の電気的な構成を示すブロック図である。 図7は、測定処理の流れを示すフローチャートである。 図8は、第2実施形態に係るプローブ部15の断面図である。 図9は、測定時におけるプローブ部15の断面図である。 図10は、過剰な負荷が付与された状態におけるプローブ部11の断面図である。
以下に、適宜図面が参照されて、本発明の好ましい実施形態が説明される。なお、以下に説明される実施形態は、本発明の一例に過ぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態が適宜変更できることは言うまでもない。また、以下の説明では、本体部12に対してプローブ部11が位置する向き(押圧向き82)を下方として上下方向7(接触面と交差する方向の一例)が定義され、表示部62が備えられた方を手前として前後方向8が定義され、血流測定装置10を手前から見て左右方向9が定義される。
[第1実施形態]
血流測定装置10は、LDF(Laser Doppler Flowmetryの略)法により血流量を測定するものである。LDP法は、レーザ光を生体組織中に照射したときに赤血球で散乱される光のドップラシフトに基づく情報から、血流量を算出する方法である。
図1に示されるように、血流測定装置10は、プローブ部11(血流センサの一例)と、本体部12とを備えている。
図2に示されるように、プローブ部11は、本体部12に対して着脱可能に構成されている。具体的には、プローブ部11は、後述するように、一対の係合部58と凸部57(図3参照)とを有しており、本体部12は、後述するように、プローブ部11の一対の係合部58と係合する一対の係合部65と、プローブ部11の凸部57が嵌入される凹部69とを有している。プローブ部11が本体部12に装着される過程において、保持部22の上端部と一対の係合部58とが外側に広がるように弾性変形した後、保持部22の凸部57と係合部58の突起58Aとが、それぞれ本体部12の凹部69と係合部65の凹部65Aとに嵌入される。また、プローブ部11が本体部12から脱抜される過程において、保持部22の上端部と一対の係合部58とが外側に広がるように弾性変形し、保持部22の凸部57と係合部58の突起58Aとが、それぞれ本体部12の凹部69と係合部65の凹部65Aとから外れる。これにより、プローブ部11が、本体部12に対して着脱可能となる。
図3に示されるように、プローブ部11は、センサ部21と、保持部22と、コイルバネ23(伝達部、弾性部材及びバネの一例)と、圧力センサ24とを備えている。
[センサ部21]
図3に示されるように、センサ部21は、センサチップ26と、センサ筐体27(筐体の一例)とを備えている。
[センサチップ26]
図4に示されるように、センサチップ26は、血流量の測定において、血流量の情報を被験体から取得するものである。センサチップ26は、レーザダイオード31(レーザ素子の一例、以下、「LD」と称することがある。)と、フォトダイオード32(受光素子の一例、以下、「PD」と称することがある。)と、パッケージ33と、を備えている。
レーザダイオード31は、本体部12から後述するコネクタ64を通じて受信した駆動電流によりレーザ光を出力する。フォトダイオード32は、受光した光を電気信号に変換して出力する。出力された電気信号は、コネクタ64を介して本体部12に送信される。
パッケージ33は、内部が空洞な概ね直方体形状である。パッケージ33の内部は2つに仕切られている。パッケージ33内の一方のLD空間34には、レーザダイオード31が配置されており、他方のPD空間35には、フォトダイオード32が配置されている。
パッケージ33の外壁36のうちLD空間34の一方に隣接する部分は、シリコンマイクロレンズ37を有している。また、外壁36のうちPD空間35の一方に隣接する部分は、貫通孔38を有している。レーザダイオード31から出力されたレーザ光は、シリコンマイクロレンズ37を通じて、パッケージ33の外部へ出力される。フォトダイオード32は、貫通孔38を通じて、パッケージ33の外部からPD空間35に入射した光を受光する。
センサチップ26は、フォトダイオード32が出力する電気信号を増幅する増幅回路を備えていてもよい。
[センサ筐体27]
図3に示されるように、センサ筐体27は、センサチップ26を保持するものである。センサ筐体27は、概ね円柱形状を有している。センサ筐体27は、貫通孔41を有している。貫通孔41は、センサ筐体27において下面27Bを有する下壁の中心を上下方向7に貫通している。貫通孔41の内部には、例えば基板26Aに装着されたセンサチップ26が、下面36Aが下方に向くように配置される。センサチップ26又は基板26Aは、例えば、接着剤によってセンサ筐体27に固着される。
センサ筐体27は、フランジ42を有している。フランジ42は、センサ筐体27の上部において、センサ筐体27の外周面27Aから外方へ突出している。
センサ筐体27は、貫通孔43を有している。貫通孔43は、センサ筐体27の上壁27Cの中心を上下方向7に貫通している。貫通孔43には、センサチップ26及び圧力センサ24と、後述するコネクタ56とを電気的に接続する電気ケーブル(不図示)が挿通される。
[圧力センサ24]
センサ筐体27の下面27Bには、圧力センサ24が位置する。圧力センサ24は、例えば、ピエゾ素子である。圧力センサ24の下面24Aと、センサチップ26の下面36Aとは、同一の仮想平面上に位置している。以下では、下面24Aと下面36Aとを含む面が「接触面44」と称される。
[保持部22]
保持部22は、センサ筐体27を保持するものである。保持部22は、概ね円錐台形状である。保持部22の内部は、空洞である。保持部22は、延部51,52と、孔53,54とを有している。
延部51は、保持部22の下端から内方へ延びている。延部52は、保持部22の内部空間において、上下方向7の中央付近から内方へ延びている。
孔53は、延部51の先端によって区画され、延部51の上下に位置する空間を連通する円形の孔である。孔53には、センサ筐体27が挿通されている。センサ筐体27のフランジ42と、延部51とが当接することにより、センサ筐体27が保持部22から下方へ脱抜することが防止される。
保持部22は、延部51と延部52との間にまたがって形成された案内面55を有している。案内面55は、円筒形状の内周面である。センサ筐体27のフランジ42の外周が案内面55に対して摺動されることにより、センサ筐体27が保持部22に対して上下方向7にスライド移動可能である。
孔54は、延部52の先端によって区画され、延部52の上下に位置する空間を連通する円形の孔である。孔54には、前述の電気ケーブルが挿通される。
保持部22には、コネクタ56が設けられている。コネクタ56は、保持部22の上端部における中央部に位置している。コネクタ56は、前述の電気ケーブルを介してセンサチップ26及び圧力センサ24と電気的に接続されている。プローブ部11が本体部12に装着された状態において、コネクタ56は、後述するコネクタ64(図2参照)と電気的に接続された状態になる。
保持部22は、凸部57を有している。凸部57は、保持部22の上部における内周面から内方へ突出している。凸部57が、後述する凹部69(図2参照)に嵌入されることにより、プローブ部11が本体部に装着された状態に保持される。
図2に示されるように、保持部22は、一対の係合部58を有している。一対の係合部58が後述する本体部12の係合部65と係合されることにより、プローブ部11が本体部12に装着された状態に保持される。一対の係合部58は、概ね矩形状であり、上端における前部及び後部から上方へ延びている。一対の係合部58は、上端部に前後方向8の内方へ突出した突起58Aを有している。
[コイルバネ23]
図3に示されるように、コイルバネ23は、センサ筐体27の上壁27Cと保持部22の延部52との間に圧縮された状態で配置されている。図5に示されるように、コイルバネ23は、保持部22がセンサ筐体27に対して押圧向き81へ移動した状態において、保持部22からセンサ筐体27へ伝わる力を緩衝する。そのため、接触面44に被験体82が接触している状態で、保持部22が押圧向き81へ移動しても、接触面44から被験体82かかる力(以下、「接触圧力」と称する。)が変動しにくい。
[本体部12]
本体部12は、センサチップ26から受信した血流に関する電気信号に基づいて血流量を算出し、その血流量を表示部62に表示するものである。図2に示されるように、本体部12は、本体筐体61と、表示部62と、操作部63と、コネクタ64とを備えている。
表示部62は、例えば、液晶パネルである。表示部62は、後述する制御部66からの信号を受信して、例えば、測定結果としての血流量を表示する。
操作部63は、例えば、ボタンである。操作部63は、測定者によりボタンが押されたことに応じて、信号を制御部66へ送信する。
コネクタ64は、本体部12にプローブ部11が装着された状態(図1参照)において、プローブ部11が備えるコネクタ56と電気的に接続される。
本体筐体61は、一対の係合部65を有している。プローブ部11が本体部12に装着されると、一対の係合部65がプローブ部11の係合部58と係合される。一対の係合部65は、概ね矩形状の窪みである。一対の係合部65は、上端部に前後方向8の内方へ凹んだ凹部65Aを有している。プローブ部11の係合部58における突起58Aが係合部65の凹部65Aに嵌入されることにより、係合部58と係合部65とが係合する。
また、本体筐体61は、下端部に凹部69を有している。凹部69は、本体筐体61の外周面から内方への凹みであり、無端環状に形成されている。本体部12にプローブ部11が装着されるとプローブ部11の凸部57は、凹部69に嵌入される。
[キャップ13]
図1に示されるように、血流測定装置10は、着脱可能なキャップ13を備えている。キャップ13は、血流測定装置10に装着された状態において、センサ部21を被覆する。
[電気的構成]
図6に示されるように、本体部12は、制御部66(演算部の一例)と、電源部67と、信号処理部68とを更に備える。
制御部66は、CPU(Central Processing Unitの略)及びメモリを備える。メモリは、例えば、ROM(Read Only Memoryの略)、RAM(Random Access Memoryの略)、及びEEPROMで(Electrically Erasable Programmable Read Onlyl Memoryの略)である。
CPUは、センサチップ26のフォトダイオード32から出力された電気信号に基づくデジタル信号を信号処理部68から受信して、血流量を算出するための演算を行う。また、CPUは、表示部62に測定結果を表示するために信号を送信し、操作部63が操作されたことにより操作部63から出力された信号を受信する。メモリは、CPUで実行されるプログラムや、データを記憶する。
電源部67は、例えば、リチウムイオン電池である。電源部67は、制御部66からの指示に基づき、表示部62及び信号処理部68に電力を供給する。
信号処理部68は、信号処理のための回路であり、例えば、増幅回路、A/D(アナログ/デジタルの略)変換回路、及びレーザ駆動回路を含む。
信号処理部68は、駆動電流を出力する。駆動電流は、コネクタ56,64を介してセンサチップ26のレーザダイオード31に送信される。また、信号処理部68は、コネクタ56,64を介してセンサチップ26のフォトダイオード32から受信した電気信号を増幅し、デジタル信号に変換する。
[血流量の算出]
信号処理部68から出力された駆動電流によりレーザダイオード31から被験体82にレーザが照射される。一方、フォトダイオード32は、レーザダイオード31から照射された光の反射光を受光し、受光した光を電気信号に変換して出力する。フォトダイオード32が受光した反射光は、血管などの静止組織からの散乱光と、赤血球などの移動組織からの散乱光である。移動組織からの散乱光は、ドップラシフトにより静止組織からの散乱光の周波数からずれた周波数を有している。これにより静止組織からの散乱光と移動組織からの散乱光とに干渉が生じ、光ビート(うねり)として観測される。この光ビートの周波数の情報が電気信号としてフォトダイオード32から出力される。制御部66は、光ビートの周波数に基づいて血流量を算出する。
[測定処理]
図7に示される測定処理は、制御部66により実行される処理である。測定処理は、操作部63が電源オン操作されたことに基づいて実行される。電源オン操作は、例えば操作部63において電源オンに対応するボタンを測定者が押下する操作である。
測定処理において、制御部66は、操作部63が電源オフ操作されたことを検知したか否か、すなわち、操作部63から電源オフ操作に対応した信号を受信したか否かを判断する(ステップS11)。電源オフ操作は、例えば電源オフに対応するボタンを測定者が押下する操作である。制御部66は、操作部63が電源オフ操作されたことを検知した場合(ステップS11:Yes)、電源部67に電源オフ信号を送信することにより、本体部12への電力の供給を停止させ(ステップS18)、測定処理を終了する。
制御部66は、操作部63が電源オフ操作されたことを検知していない場合(ステップS11:No)、圧力センサ24が出力する信号に基づいて、接触面44にかかる接触圧力を検出する(ステップS12)。そして、制御部66は、検出した接触圧力が0より大きいか否かを判断する(ステップS13)。接触圧力が0より大きいことをもって接触面44が被験体に接触していると判断される。なお、接触面44が被験体に接触していると判断するための接触圧力は、必ずしも0が基準でなくてもよく、例えば0に近い値が予め設定されていてもよい。
制御部66は、接触圧力が0より大きいと判断しない場合(ステップS13:No)、信号処理部68へレーザオフ信号を送信することにより、信号処理部68にレーザダイオード31への駆動電流の供給を停止させる(ステップS14)。そして、制御部66は、メモリに記憶されている計時フラグに1が記憶されているか否かを判断する(ステップS15)。
制御部66は、計時フラグに1が記憶されていないと判断した場合(ステップS15:No)、計時を開始すると共に、メモリに記憶されている計時フラグに1を記憶して(ステップS16)、ステップS17に処理を進める。制御部66は、計時フラグに1が記憶されていると判断した場合(ステップS15:Yes)、ステップS16の処理をスキップして、ステップS17に処理を進める。
ステップS17では、制御部66は、計時を開始してから、メモリに記憶されている所定時間、例えば120秒が経過したかを判断する。制御部66は、計時を開始してから120秒が経過したと判断した場合(ステップS17:Yes)、電源部67へ電源オフ信号を送信することにより、本体部12への電力の供給を停止させ(ステップS18)、測定処理を終了する。
一方、制御部66は、計時を開始してから120秒が経過したと判断しない場合(ステップS17:No)、ステップS11の処理に戻り、操作部63から入力された信号に基づいて、操作部63が電源オフ操作されたことを検知したか否かを判断する。
また、制御部66は、接触圧力が0より大きいと判断した場合(ステップS13:Yes)、信号処理部68へレーザオン信号を送信することにより、信号処理部68にレーザダイオード31への駆動電流の供給を開始させる(ステップS19)。
また、制御部66は、計時を停止すると共に、メモリに記憶されている計時フラグに0を記憶する(ステップS20)。計時が行われておらず、計時フラグに0が記憶されている場合、制御部66は、本ステップを実行しなくてよい。
そして、制御部66は、ステップS12で検出した接触圧力が、メモリに予め記憶されている所定の規定圧力範囲内にあるか否かを判断する(ステップS21)。規定圧力範囲は、血流測定が安定して行われる範囲の接触圧力の範囲として予め設定されている。制御部66は、ステップS12で検出した接触圧力が規定圧力範囲内にあると判断した場合(ステップS21:Yes)、信号処理部68から出力されたデジタル信号を取得する(ステップS22)。そして、制御部66は、取得したデジタル信号に基づいて血流量を算出し(ステップS23)、算出した血流量をメモリに記憶する(ステップS24)。ステップS22及びステップS23の処理は、演算の一例である。
ステップS22、ステップS23及びステップS24の処理は、メモリに予め記憶された所定時間間隔、例えば5秒間隔で実行される。これにより、時間間隔を空けた複数の血流量が取得される。また、記憶する血流量は、以前に記憶した血流量を上書きせずに追加して記憶される。そのため、測定が継続されるとメモリには複数の血流量が格納される。メモリに記憶されている血流量の数は、メモリに血流量を格納するごとにカウンタをカウントアップすることによってカウントしてもよい。
そして、制御部66は、メモリに予め記憶されている所定数、例えば5つ以上の血流量がメモリに記憶されているか否かを判断する(ステップS25)。制御部66は、所定数以上の血流量がメモリに記憶されていると判断した場合(ステップS25:Yes)、メモリに記憶された血流量の平均値を算出する(ステップS26)。そして、制御部66は、算出した平均値を血流量の測定結果として表示部62に表示させる(ステップS27)。
制御部66は、ステップS21において、ステップS12で検出した接触圧力が規定圧力範囲内にないと判断した場合(ステップS21:No)、ステップS24において既にメモリに血流量が記憶されている場合には、その血流量をメモリから消去してステップS11の処理に戻る。そして、制御部66は、操作部63から入力された信号に基づいて、操作部63が電源オフ操作されたことを検知したか否かを判断する。
[第1実施形態の作用効果]
以上のように、センサ筐体27の接触面44が被験体82(例えば人体の皮膚)に接触された状態で血流量が測定される。センサ筐体27は、保持部22に移動可能に保持されており、保持部22に加わる外力(例えば、測定者が血流測定装置10に加える力)がコイルバネ23によってセンサ筐体27へ緩衝して伝達される。そのため、保持部22に外力が加わったときに、被験体82(皮膚)に対する接触面44の接触圧力が変化することが抑制される。これにより、測定中に被験体82の血流量の変動が抑制される。
制御部66は、圧力センサ24によって検出された接触圧力が所定範囲内にないことに応じて、血流量を算出する演算を中止するので、信頼性の低い測定結果が表示部62に表示されることが回避される。
制御部66は、圧力センサ24によって圧力が検出されたことに応じて、血流量を算出する演算を開始するので、圧力センサ24によって検出された圧力が所定範囲からはずれた場合であっても、測定者が演算開始の指示を制御部66に明示的に与えることなく演算が再開される。
制御部66は、血流量を算出する演算を複数回実行した後、当該複数回の演算結果の平均値を算出し、この平均値が測定結果として表示部62に表示されるので、信頼性がより高い測定結果に表示される。
[第2実施形態]
第2実施形態では、第1実施形態の血流測定装置10において、プローブ部11に代えて、プローブ部15(血流センサの一例)が用いられる。その他の構成は、第1実施形態と同様である。プローブ部15は、プローブ部11と同様に、本体部12に対して着脱可能である。
図8に示されるように、プローブ部15は、光センサ部71と、保持部72と、移動部材73と、圧力センサ74と、コイルバネ75,76と、を有する。
[光センサ部71]
光センサ部71は、第1実施形態に係るセンサ部21と同様のセンサチップ83及びセンサ筐体84(筐体の一例)を有するものであるから、ここでは、詳細な説明が省略される。なお、光センサ部71には、圧力センサは設けられていない。
[保持部72]
保持部72は、光センサ部71を上下方向7に移動可能に保持するものである。保持部72の外形は、概ね円錐台形状である。保持部72の内部は、光センサ部71の一部や、移動部材73、圧力センサ74、コイルバネ75,76が収容可能な空間である。
保持部72の外形を形成する外壁の下端には開口85が形成されている。開口85の内径は、センサ筐体84の上下方向7の中央付近の外径と同等である。開口85は、上下方向7に沿って開口している。開口85には、光センサ部71が挿入されている。センサ筐体84の上端には、外側へ延びるフランジ84Aが形成されている。フランジ84Aの外形は、開口85の内径より大きい。フランジ84Aは、開口85を区画する周縁部86に上方から当接可能である。フランジ84Aが周縁部86に当接することによって、光センサ部71が開口85に対して上下方向7に移動する下端位置(図8に示される位置)が決定される。
保持部72の内部空間において、周縁部86から上方へ円筒形状の内周面87が延びている。内周面87の内径は上下方向7において一定であり、周縁部86の外形と同等である。センサ筐体84が開口85に対して上下方向7に移動するときに、周縁部86は、内周面87に案内されて、内周面87に対して摺動する。
内周面87の上方付近には、ガイド筒88が形成されている。ガイド筒88は、内周面87の内径より小さい外径の円筒形状である。ガイド筒88の上端には外側へ拡がる上壁90が形成されており、上壁90は、保持部72の外壁と連続している。ガイド筒88の上端は上壁90によって閉塞されている。ガイド筒88の下端は開口91が形成されている。ガイド筒88の内周面92は、移動部材73を上下方向7へ案内する。
[移動部材73]
移動部材73は、円盤部94と、円盤部94から上方へ突出した第1突起95と、円盤部94から下方へ突出した第2突起96と、を有する。円盤部94は、外径がガイド筒88の内周面92の内径と同等の円盤形状である。円盤部94は、平らな上下面が上下方向7にそれぞれ向いた姿勢で、ガイド筒88の内部空間に収容されて、外周面が内周面92に摺動しつつ上下方向7に移動可能である。第1突起95は、円盤部94の中心から上方へ突出している。第1突起95が円盤部94から上方へ突出する長さは、ガイド筒88の上下方向7に沿った長さよりも短い。第2突起96は、円盤部94の中心から下方へ突出している。第2突起96が円盤部94から下方へ突出する長さは、ガイド筒88の上壁90から周縁部86までの上下方向7に沿った長さよりも短い。移動部材73の上下方向7に沿った長さは、ガイド筒88の上下方向7に沿った長さよりも長い。第2突起96は、光センサ部71のセンサ筐体84の上壁89の中心に形成された凹部80と当接可能である。
[圧力センサ74]
ガイド筒88の上壁90の下面には、圧力センサ74が設けられている。圧力センサ74は、例えばピエゾ素子などの感圧センサである。圧力センサ74は、下面が感圧面であり、下面に付与される力の大きさに応じた電気信号を出力する。圧力センサ74の下面には、移動部材73の第1突起95が当接し得る。
[コイルバネ75,76]
コイルバネ75(第1弾性体の一例)は、移動部材73の円盤部94と、ガイド筒88の上壁90をバネ座として、移動部材73と圧力センサ74との間に位置している。移動部材73は、コイルバネ75によって図8における下向き(第1向きの一例)へ付勢されている。コイルバネ75は、上下方向7へ弾性的に圧縮変形可能である。コイルバネ75の付勢力に抗して、移動部材73が図8における上向き(第2向きの一例)へ移動することにより、移動部材73の第1突起95が圧力センサ74に当接する(図9参照)。
コイルバネ76(第2弾性体の一例)は、移動部材73の円盤部94と、光センサ部71のセンサ筐体84の上面に形成されて下方へ凹むバネ座93との間に位置している。光センサ部71は、コイルバネ75,76によって図8における下向きへ付勢されている。コイルバネ76は、上下方向7へ弾性的に圧縮変形可能である。光センサ部71が、コイルバネ76の付勢力に抗して図8における上向きへ移動することにより、移動部材73の第2突起96が光センサ部71の凹部80に当接する(図10参照)。
移動部材73の第1突起95と圧力センサ74とが当接した状態(図9参照)におけるコイルバネ75の第1付勢力F1は、移動部材73の第2突起96と光センサ部71の凹部80とが当接した状態(図10参照)におけるコイルバネ76の第2付勢力F2より小さい(F1<F2)。したがって、コイルバネ75は、コイルバネ76より圧縮変形しやすい。
また、図8に示されるように、コイルバネ75の付勢力とコイルバネ76の付勢力とが釣り合った均衡状態において、移動部材73は、第1突起95が圧力センサ74に当接しておらず、且つ第2突起96が凹部80に当接していない。この均衡状態において、移動部材73の第1突起95の上端と圧力センサ74との上下方向7(移動方向)に沿った第1距離L1は、光センサ部71の凹部80と移動部材73の第2突起96の下端との上下方向7に沿った第2距離L2より短い(L1<L2)。
保持部72の上端付近には、コネクタ77が設けられている。コネクタ77は、電気ケーブルを介して、センサチップ83及び圧力センサ74に電気的に接続されている。プローブ部15が本体部12に装着されると、コネクタ77は、コネクタ64(図2参照)と電気的に接続される。
保持部72の内周面の上端付近には、内側へ突出する凸部97が形成されている。凸部97が凹部69(図2参照)に嵌入されることにより、プローブ部15が本体部12に装着される。
[測定処理]
プローブ部15を用いた測定処理は、制御部66(演算部の一例)により実行される。演算部66のメモリ(記憶部の一例)には、第1閾値及び第2閾値が予め記憶されている。第1閾値は、コイルバネ75が圧縮変形されて、移動部材73の第1突起95が圧力センサ74に当接したときに、圧力センサ74から出力されると予想される値である。第2閾値は、コイルバネ75,76が圧縮変形されて、移動部材73の第1突起95が圧力センサ74に当接し、且つ移動部材73の第2突起96が光センサ部71の凹部80に当接したときに、圧力センサ74から出力されると予想される値である。
プローブ部15を用いた測定処理は、第1実施形態における測定処理と同様である。すなわち、制御部66は、操作部63が電源オフ操作されたことを検知していない場合(図7,ステップS11:No)、圧力センサ74が出力する信号に基づいて、圧力を演算する(図7,ステップS12)。そして、制御部66は、演算した圧力が第1閾値より大きいか否かを判断する(図7,ステップS13)。接触圧力が第1閾値より大きいことをもって光センサ部71が被験体に接触していると判断される。なお、圧力センサ74が出力する信号を圧力に演算することなく、電圧など信号の電気的な強さを第1閾値と比較してもよい。
また、制御部66は、ステップS12で検出した圧力が、メモリに予め記憶されている所定の規定圧力範囲内、すなわち第1閾値と第2閾値との間にあるか否かを判断する(図7,ステップS21)。制御部66は、ステップS21において、ステップS12で検出した圧力が規定圧力範囲内にないと判断した場合(図7,ステップS21:No)、ステップS24において既にメモリに血流量が記憶されている場合には、その血流量をメモリから消去してステップS11の処理に戻る。また、制御部66は、光センサ部71が受けている圧力が既定範囲を外れていることを警告する表示を表示部62(警告部の一例)に表示させる。
[第2実施形態の作用効果]
第2実施形態に係るプローブ部15によれば、保持部72が直接又は間接にユーザに持たれた状態で、光センサ部71の接触面が被験体に接触すると、移動部材73が上向きへ移動して第1突起95が圧力センサ74と当接する。第1突起95の当接によって圧力センサ74から出力される信号を受信して、演算部66は、光センサ部71の出力に基づいて血流量を演算する。
また、保持部72が直接又は間接にユーザに持たれた状態で、光センサ部71の接触面が被験体に接触されると、コイルバネ75が圧縮変形して第1突起95と圧力センサ74とが当接する。更に光センサ部71の接触面が被験体に強く押しつけられると、コイルバネ76が圧縮変形して凹部80と第2突起96とが当接する。これにより、光センサ部71が受ける力が、コイルバネ75,76によって緩衝されることなく、直接的に圧力センサ74へ伝達される。
また、移動部材73の第1突起95と圧力センサ74とが比較的短い距離で当接する。また、第1突起95と圧力センサ74とが当接した状態において、光センサ部71の凹部80と移動部材73の第2突起96とが当接するまでの距離が比較的長いので、血流量を測定可能な、光センサ部71の凹部80と移動部材73の第2突起96との相対的な距離が長い。
また、第1閾値を超える適正な負荷が光センサ部71の接触面に付与されると演算部66が血流量の演算を行い、第2閾値を超える過剰な負荷が光センサ部71の接触面に付与されると警告が発信される。
[その他の変形例]
前述の実施形態では、伝達部の一例としてコイルバネ23,75,76が用いられたが、保持部22,72に加わる外力をセンサ筐体27,84へ緩衝して伝達することが可能な部材であれば、コイルバネ23,75,76に代えて他の部材が用いられてもよい。例えば、コイルバネ23,75,76に代えて、スポンジ、ポーラス弾性体、ゲル弾性体などの弾性体や、内部に空気や液体を用いたダンパーや、電磁力などの斥力を用いたダンパーが用いられてもよい。
接触面44は、必ずしも平面である必要はなく、例えば、接触面44が突出した曲面であってもよい。
電源部67は、必ずしもリチウムイオン電池である必要はなく、他の二次電池であってもよいし、一次電池であってもよい。また、商用電源を用いてもよい。
血流測定装置10に、PC(パーソナルコンピュータの略)などの情報処理装置にデータを送信可能な送信部が備えられていてもよい。
また、光センサ部71が受けている圧力が既定範囲を外れていることの警告は、表示部62による表示に代えて、例えばブザー音やLEDランプなどで発信されてもよい。
7・・・上下方向
8・・・前後方向
9・・・左右方向
10・・・血流測定装置
11,15・・・プローブ部(血流センサ)
21・・・センサ部
22,72・・・保持部
23,75,76・・・コイルバネ(伝達部、弾性部材、バネ)
24・・・圧力センサ
26・・・センサチップ
27,84・・・センサ筐体(筐体)
31・・・レーザダイオード(レーザ素子)
32・・・フォトダイオード(受光素子)
44・・・接触面
62・・・表示部
66・・・制御部(演算部)
71・・・光センサ部
73・・・移動部材
81・・・押圧向き(接触面と交差する方向)
82・・・被験体

Claims (9)

  1. レーザ光を発生するレーザ素子、光を受光する受光素子、被験体に接触する接触面を有する筐体、を備えており、上記レーザ素子が発生したレーザ光を当該接触面を通じて被験体に照射し、当該被験体からの反射光を上記受光素子において受光し、受光量に関する信号を出力するセンサ部と、
    上記筐体を、上記接触面と交差する方向へ移動可能に保持する保持部と、
    上記保持部に加わる外力を上記センサ部へ緩衝して伝達する伝達部と、
    上記被験体から上記接触面にかかる圧力を検出する圧力センサと、を更に具備し、
    上記受光素子が出力する信号に基づいて血流量を演算する演算部と、
    上記演算部による演算結果を表示する表示部と、
    記憶部と、を具備し、
    上記演算部は、
    上記圧力センサによって検出された圧力を上記記憶部に記憶された所定のタイミングごとに取得し、
    取得した上記圧力が上記所定範囲内であることに応じて、当該圧力を取得した上記タイミングに対応する上記演算を実行し、
    取得した上記圧力が上記記憶部に予め記憶された所定範囲内にないことに応じて、当該圧力を取得した上記タイミングに対応する上記演算を実行せず、
    上記演算を、上記記憶部に記憶された所定回数以上実行したか否かを判断し、上記所定回数以上上記演算を実行したと判断した場合に、当該所定回数以上の演算結果の平均値を算出し、当該平均値を上記演算結果として上記表示部に表示させる血流測定装置。
  2. 上記伝達部は、上記保持部と上記センサ部とを連結する弾性部材である請求項1に記載の血流測定装置。
  3. 上記弾性部材は、バネである請求項2に記載の血流測定装置。
  4. 上記演算部は、メモリを有しており、
    上記演算部は、
    取得した上記圧力が上記所定範囲内であることに応じて、上記演算の実行結果を上記メモリに記憶し、
    取得した上記圧力が上記記憶部に予め記憶された所定範囲内にないことに応じて、上記メモリに上記演算の実行結果が記憶されている場合には、上記メモリに記憶済の上記演算結果を上記メモリから消去する請求項1から3のいずれかに記載の血流測定装置。
  5. 被験体に接触する接触面を有しており、当該接触面を通じて被験体からの反射光を受光して信号を出力する光センサ部と、
    上記光センサ部を、上記接触面と交差する移動方向へ移動可能に保持する保持部と、
    上記光センサ部を、上記移動方向のうち上記接触面が上記保持部から遠ざかる第1向きへ付勢する第1弾性体と、
    上記第1弾性体によって上記第1向きへ付勢された移動部材と、
    上記移動部材が上記第1弾性体の付勢力に抗して上記第1向きと反対の第2向きへ移動することによって、上記移動部材と当接し、当該当接を検知して信号を出力する圧力センサと、を具備する血流センサ。
  6. 上記光センサ部と上記移動部材との間に位置して、上記移動方向に対して弾性的に圧縮変形可能な第2弾性体を更に具備しており、
    上記第1弾性体は、上記移動部材と上記圧力センサとの間に位置しており、
    上記光センサ部は、上記第2弾性体の付勢力に抗して上記第2向きへ移動することによって上記移動部材と当接可能であり、
    上記移動部材と上記圧力センサとが当接した状態における上記第1弾性体の第1付勢力は、上記光センサ部と上記移動部材とが当接した状態における上記第2弾性体の第2付勢力より小さい請求項に記載の血流センサ。
  7. 上記第1弾性体と上記第2弾性体とが釣り合った均衡状態において、上記移動部材と上記圧力センサとの上記移動方向に沿った第1距離は、上記光センサ部と上記移動部材との上記移動方向に沿った第2距離より短い請求項に記載の血流センサ。
  8. 上記光センサ部は、レーザ光を発生するレーザ素子と、光を受光する受光素子と、被験体に接触する接触面を有する筐体と、を備えており、上記レーザ素子が発生したレーザ光を当該接触面を通じて被験体に照射し、当該被験体からの反射光を上記受光素子において受光し、受光量に関する信号を出力するものである請求項5から7のいずれかに記載の血流センサ。
  9. 請求項6又は7に記載の血流センサと、
    上記圧力センサの出力に応じて、上記光センサ部の出力に基づいて血流量を演算する演算部と、
    第1閾値及び第2閾値を記憶する記憶部と、
    警告を発信する警告部と、を具備しており、
    上記演算部は、上記圧力センサの出力が第1閾値より大きいことを条件として、上記光センサ部の出力に基づいて血流量を演算し、上記圧力センサの出力が第2閾値より大きいことを条件として、上記警告部に警告を発信させる血流測定装置。
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