JP6881394B2 - Work vehicle - Google Patents
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Description
本発明は、作業車両に関する。 The present invention relates to a work vehicle.
従来、トラクタなどの作業車両においては、エンジンが収容されるエンジンルーム内を前後に隔てる仕切板がエンジンルーム内に立設されたラジエータの外周部に設けられ、仕切板の前方、かつ、ラジエータの上方にエンジンコントロールユニットが設けられた構成が知られている(たとえば、特許文献1参照)。 Conventionally, in a work vehicle such as a tractor, a partition plate that separates the inside of the engine room in which the engine is housed is provided on the outer peripheral portion of a radiator erected in the engine room, and is provided in front of the partition plate and on the radiator. It is known that an engine control unit is provided above (see, for example, Patent Document 1).
しかしながら、上記したような従来の構成では、冷却風が流れないまたは流れても少量であるラジエータの上方にエンジンコントロールユニットがあるため、エンジンコントロールユニットの冷却性が低下していた。また、上方から水が浸入するのを防止するためにエンジンコントロールユニットにカバーが設けられている場合、エンジンコントロールユニットの冷却性はさらに低下してしまう。 However, in the conventional configuration as described above, since the engine control unit is located above the radiator in which the cooling air does not flow or is small even if the cooling air flows, the cooling performance of the engine control unit is lowered. Further, if the engine control unit is provided with a cover to prevent water from entering from above, the cooling performance of the engine control unit is further lowered.
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、エンジンコントロールユニットの冷却性を向上させることができる作業車両を提供することを目的とする。 The present invention has been made in view of the above, and an object of the present invention is to provide a work vehicle capable of improving the cooling performance of an engine control unit.
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の作業車両(1)は、エンジン(E)と、前記エンジン(E)を収容するエンジンルーム(10)と、前記エンジンルーム(10)内において前記エンジン(E)をいずれか一方に含んで該エンジンルーム(10)内を前後に隔てるように立設されるラジエータ(21)と、前記エンジンルーム(10)内の左右いずれか一側に配置されるとともに前記エンジンルーム(10)内において前記ラジエータ(21)を挟んで前記エンジン(E)とは反対側の空間に配置され、前記エンジン(E)を制御するエンジンコントロールユニット(100)とを備え、前記エンジンコントロールユニット(100)は、前記エンジンルーム(10)内に設置された状態において内側を向いた面にブリーザ孔(106)を有するとともに、前記ブリーザ孔(106)を覆うカバー(107)をさらに有することを特徴とする。 In order to solve the above-mentioned problems and achieve the object, the work vehicle (1) according to claim 1 includes an engine (E), an engine room (10) accommodating the engine (E), and the engine. A radiator (21) that includes the engine (E) in one of the rooms (10) and is erected so as to separate the inside of the engine room (10) from the front and the back, and left and right in the engine room (10). An engine control that is arranged on either side and is arranged in a space opposite to the engine (E) with the radiator (21) sandwiched in the engine room (10) to control the engine (E). The engine control unit (100) includes a unit (100), and the engine control unit (100) has a breather hole (106) on an inward facing surface in a state of being installed in the engine room (10), and the breather hole (106). ) Is further provided with a cover (107) .
請求項2に記載の作業車両(1)は、請求項1に記載の作業車両(1)において、前記エンジンコントロールユニット(100)を支持するエンジンECUブラケット(101)を備え、前記エンジンECUブラケット(101)は、前記エンジンルーム(10)内の左右いずれか一側、かつ、前記エンジンルーム(10)内における前記エンジン(E)とは反対側の空間に立設されることを特徴とする。
The work vehicle (1) according to
請求項3に記載の作業車両(1)は、請求項2に記載の作業車両(1)において、前記エンジンルーム(10)の底面を形成するベースプレート(11)上における前記ラジエータ(21)の前方に立設され、エアコンコンデンサ(42)を支持するコンデンサブラケット(43)を備え、前記エンジンECUブラケット(101)は、前記コンデンサブラケット(43)に支持された前記エアコンコンデンサ(42)の左右いずれか一側方に立設されることを特徴とする。
The work vehicle (1) according to
請求項4に記載の作業車両(1)は、請求項3に記載の作業車両(1)において、前記エンジンECUブラケット(101)は、前記ベースプレート(11)から上方に延出する脚部(102)と、前記脚部(102)から上方に連続して設けられ、前記エンジンコントロールユニット(100)が取り付けられるとともに前記エアコンコンデンサ(42)の上方において前記コンデンサブラケット(43)と固定される固定部(103)とを備え、前記エンジンコントロールユニット(100)は、コネクタ部(100a)を下方に向けて前記エアコンコンデンサ(42)の上部側方に配置されるように前記エンジンECUブラケット(101)に支持されることを特徴とする。
The work vehicle (1) according to
請求項1に記載の発明によれば、エンジンルーム内において冷却風が多量に流れ、かつ、エンジンの熱の影響を受けにくい位置にエンジンコントロールユニットが配置されるため、エンジンコントロールユニットの冷却性を向上させることができる。また、ブリーザ孔を有することで、エンジンコントロールユニット内の熱をブリーザ孔から放出することができる。この場合、ブリーザ孔を内側の面に有することで、ブリーザ孔からエンジンコントロールユニット内に水が浸入するのを抑えることができる。また、ブリーザ孔を覆うカバーを有することで、エンジンコントロールユニット内に水が浸入するのをさらに抑えることができる。 According to the invention of claim 1, since the engine control unit is arranged at a position where a large amount of cooling air flows in the engine room and is not easily affected by the heat of the engine, the cooling performance of the engine control unit is improved. Can be improved. Further, by having the breather hole, the heat in the engine control unit can be released from the breather hole. In this case, by having the breather hole on the inner surface, it is possible to prevent water from entering the engine control unit through the breather hole. Further, by having a cover that covers the breather hole, it is possible to further suppress the ingress of water into the engine control unit.
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加えて、エンジンルーム内において冷却風が多量に流れ、かつ、エンジンの熱の影響を受けにくい位置にエンジンコントロールユニットを設置することができる。
According to the invention of
請求項3に記載の発明によれば、請求項2に記載の発明の効果同様、エンジンルーム内において冷却風が多量に流れ、かつ、エンジンの熱の影響を受けにくい位置にエンジンコントロールユニットを設置することができる。
According to the invention of
請求項4に記載の発明によれば、請求項3に記載の発明の効果に加えて、エンジンECUブラケットによってベースプレートから上方に距離をあけてエンジンコントロールユニットを設置することができる。これにより、エンジンコントロールユニットに対して下方から浸入する水などの影響を抑えることができる。また、固定部がコンデンサブラケットに固定されることで、エンジンコントロールユニットに加わる振動を抑制することができる。
According to the invention of
以下、添付図面を参照して本願の開示する作業車両の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。 Hereinafter, embodiments of the work vehicle disclosed in the present application will be described in detail with reference to the accompanying drawings. The present invention is not limited to the embodiments shown below.
<作業車両(トラクタ)1の全体構成>
まず、図1を参照して作業車両1の全体構成について説明する。図1は、実施形態に係る作業車両1の説明図であり、作業車両1の概略左側面図である。なお、以下では、作業車両1としてトラクタを例に説明する。作業車両であるトラクタ1は、自走しながら圃場などで作業を行う農用トラクタである。
<Overall configuration of work vehicle (tractor) 1>
First, the overall configuration of the work vehicle 1 will be described with reference to FIG. FIG. 1 is an explanatory view of the work vehicle 1 according to the embodiment, and is a schematic left side view of the work vehicle 1. In the following, a tractor will be described as an example of the work vehicle 1. The tractor 1 which is a work vehicle is an agricultural tractor that performs work in a field or the like while traveling by itself.
また、以下において、前後方向とは、トラクタ1の直進時における進行方向であり、進行方向の前方側を「前」、後方側を「後」と規定する。トラクタ1の進行方向とは、直進時において、後述する操縦席8からステアリングホイール9に向かう方向である(図1参照)。 Further, in the following, the front-rear direction is defined as the traveling direction when the tractor 1 travels straight, and the front side of the traveling direction is defined as "front" and the rear side is defined as "rear". The traveling direction of the tractor 1 is a direction from the driver's seat 8 to the steering wheel 9, which will be described later, when the tractor 1 travels straight (see FIG. 1).
左右方向とは、前後方向に対して水平に直交する方向である。以下では、「前」側へ向けて左右を規定する。すなわち、トラクタ1の操縦者(作業者ともいう)が操縦席8に着席して前方を向いた状態で、左手側が「左」、右手側が「右」である。 The left-right direction is a direction that is horizontally orthogonal to the front-back direction. In the following, left and right are defined toward the "front" side. That is, when the operator (also referred to as an operator) of the tractor 1 is seated in the driver's seat 8 and faces forward, the left hand side is "left" and the right hand side is "right".
上下方向とは、鉛直方向である。前後方向、左右方向および上下方向は互いに直交する。なお、各方向は説明の便宜上定義したものであり、これらの方向によって本発明が限定されるものではない。また、以下では、トラクタ1を指して「機体」という場合がある。 The vertical direction is the vertical direction. The front-back direction, the left-right direction, and the up-down direction are orthogonal to each other. It should be noted that each direction is defined for convenience of explanation, and the present invention is not limited to these directions. Further, in the following, the tractor 1 may be referred to as an "aircraft".
図1に示すように、トラクタ1は、機体フレーム2と、エンジンEと、ボンネット3と、前輪4と、後輪5と、ミッションケース6とを備える。機体フレーム2は、機体を全体的に支持するフレームである。エンジンEは、機体の駆動源であり、ディーゼル機関やガソリン機関などの熱機関である。エンジンEは、エンジンルーム10(図2参照)内に収容される。
As shown in FIG. 1, the tractor 1 includes an
ボンネット3は、機体前部において開閉自在に設けられる。ボンネット3は、エンジンルーム10内に収容されたエンジンEを覆う。すなわち、ボンネット3は、閉じた状態で内部にエンジンルーム10が形成される。なお、ボンネット3のさらなる構成については、図3を用いて後述する。
The
前輪4は、左右一対であり、主に操舵用の車輪、すなわち、操舵輪となる。後輪5は、左右一対であり、主に駆動用の車輪、すなわち、駆動輪となる。ミッションケース6は、機体フレーム2の下部に設けられる。ミッションケース6は、変速装置を備え、エンジンルーム10内に収容されたエンジンEから出力される回転動力を、変速装置によって適宜減速して駆動輪である後輪5に伝達する。
The
また、トラクタ1は、キャビン7を備える。キャビン7は、操縦空間を形成し、操縦席8と、ステアリングホイール9とを内部に備える。操縦席8は、操縦者の座席である。ステアリングホイール9は、操舵輪である前輪4を操舵する場合に操縦者により操作される。なお、ステアリングホイール9の前方には、各種情報を表示する表示部(メータパネル)が設けられる。
Further, the tractor 1 includes a
また、キャビン7内には、たとえば、操縦席8の前方に、前後進レバー、アクセルレバーなどが設けられる。また、キャビン7内には、たとえば、操縦席8の右側方に、主変速レバー、副変速レバーなどが設けられる。また、キャビン7内には、たとえば、ステアリングホイール9の下方に、アクセルペダル、ブレーキペダル、クラッチペダルなどが設けられる。
Further, in the
また、トラクタ1は、PTO(Power Take-off)軸50を備える。PTO軸50は、ミッションケース6から後方に突出している。PTO軸50は、エンジンEから出力された回転動力を、圃場内で作業を行う作業機に伝達する。作業機には、たとえば、耕耘作業を行うロータリ耕耘機や、施肥作業を行う施肥機などがある。なお、トラクタ1は、PTO軸50の他、作業機を連結するリフトアームなどを後部に備える。
Further, the tractor 1 includes a PTO (Power Take-off)
また、トラクタ1は、エンジンコントロールユニット(以下、エンジンECU(Electronic Control Unit)という)100を備える。エンジンECU100は、エンジンルーム10内に収容され、エンジンEを制御する。エンジンECU100は、たとえば、駆動輪(後輪5)の回転を制御して走行速度を制御する走行系ECUおよび作業機の昇降を制御する作業機昇降系ECUと共にトラクタ1の駆動制御系を構成する。
Further, the tractor 1 includes an engine control unit (hereinafter, referred to as an engine ECU (Electronic Control Unit)) 100. The
<エンジンルーム10内の隔離部20>
次に、図2を参照してエンジンルーム10内の隔離部20について説明する。図2は、エンジンルーム10内の隔離部20を示す右側面図である。図2に示すように、エンジンEを収容するエンジンルーム10は、ボンネット3を閉じた場合に形成される。隔離部20は、エンジンルーム10内に立設され、エンジンルーム10内を2つの空間となるように、前後に隔てる。
<
Next, the
エンジンルーム10内には、エンジンEの冷却水を冷却するラジエータ21が設けられる。ラジエータ21は、ラジエータブラケット22を含む隔離部20を構成する。ラジエータ21は、全体的に矩形板状であり、面の向きが前後方向に対して直交するように配置されることで、エンジンルーム10内を前後に隔てる。ラジエータ21は、ラジエータブラケット22に支持され、ラジエータブラケット22と共にエンジンルーム10の底面を形成するベースプレート11上に立設される。
A
ラジエータブラケット22は、ラジエータ21の左右側部に設けられ、上記したように、エンジンルーム10内のベースプレート11上においてラジエータを支持する。ラジエータブラケット22は、ラジエータ21と共に、エンジンルーム10内を2つの空間となるように前後に隔てる。図2に示すように、ラジエータブラケット22は、後側(機体後方)となる図2中の左側に向けて傾斜している傾斜面22aを有する。傾斜面22aは、ラジエータブラケット22の左右の側端部における前面に形成される。
The
ラジエータブラケット22は、防塵ネット23を備える。防塵ネット23は、ラジエータ21の前面において左右方向にわたって設けられる。防塵ネット23は、ネット面23a(図5参照)を備える。すなわち、防塵ネット23は、ネット面23aの向きが前後方向に対して直交するように配置される。また、防塵ネット23は、ラジエータブラケットに対する着脱部23bを左右の側端部に備える。着脱部23bは、たとえば、マグネットの磁力により、ラジエータブラケット22に対して防塵ネット23を着脱自在とする。
The
また、前後方向におけるラジエータ21と防塵ネット23との間には、収容空間が形成される。収容空間には、オイルクーラ25および燃料クーラ26(いずれも、図7参照)の少なくともいずれか一方が設けられる。なお、オイルクーラ25は、駆動系のオイル(作動油)を冷却する機器であり、燃料クーラ26は、機体の燃料を冷却する機器である。
Further, a storage space is formed between the
なお、オイルクーラ25および燃料クーラ26の両方を設ける場合は、オイルクーラ25と燃料クーラ26とを左右方向に並べて配置することが好ましい。この場合、オイルクーラ25および燃料クーラのそれぞれの左右側方および上方は、ラジエータブラケット22により覆われる。
When both the
また、隔離部20は、ラジエータ21およびラジエータブラケット22に加えて仕切板(遮熱板でもある)24を備える。仕切板24は、ラジエータブラケット22の上部に設けられる。仕切板24は、左右方向に延在し、面の向きが前後方向に対して直交するように配置されることで、エンジンルーム10内の上部を前後に隔てる。図2に示すように、仕切板24は、側面視(右側面視)においてラジエータブラケット22の傾斜面22aから連続するよう傾斜面22aと同等の傾斜角度で後側に傾斜している。
Further, the
<ボンネット3>
次に、図3および図4を参照してボンネットについて説明する。図3は、ボンネット3を示す斜視図である。図4は、ボンネット3を閉じた状態の模式説明図である。なお、図3は、ボンネット3を左斜め下から見た図(斜視図)である。図3に示すように、ボンネット3は、エンジンE(図2参照)を覆い、かつ、エンジンルーム10を形成するように、内部に空間(ボンネット空間)31を有する。
<
Next, the bonnet will be described with reference to FIGS. 3 and 4. FIG. 3 is a perspective view showing the
ボンネット3は、支軸32と、インシュレータ33とを内部に備える。支軸32は、左右一対で設けられ、それぞれの軸線AXが左右方向に沿って設けられる。支軸32の軸線AXは、ボンネット3開閉時の回動軸となる。すなわち、ボンネット3は、支軸32の軸線(回動軸)AXを中心に回動することで、開閉自在に設けられる。なお、支軸32は、ボンネット3の後部に設けられることが好ましく、ボンネット3の後端部に設けられるとより好ましい。
The
インシュレータ33は、ボンネット3の内周面34に設けられる。インシュレータ33は、ボンネット3の内周面34を前後に区画するように、内周面34に沿って設けられる。インシュレータ33は、たとえば、スポンジ状の緩衝部材である。図4に示すように、インシュレータ33は、ボンネット3を、回動軸AXを中心にR方向に回動させて閉じた状態として隔離部20(ラジエータブラケット22)の傾斜面22a(仕切板24の前面含む)に当接することで、ボンネット3の内周面34と隔離部20との間をシールする。
The
上述してきたように、実施形態に係る作業車両(トラクタ)1によれば、隔離部20がボンネット3の回動軸AX側に傾斜した傾斜面22aを有することで、インシュレータ33が隔離部20の傾斜面22aに対して面で当接する。これにより、インシュレータ33が隔離部20のエッジ部分に当接するなどの荷重の集中を緩和することができ、インシュレータ33や隔離部20(ラジエータ21、ラジエータブラケット22、仕切板24)などといったボンネット3の内部部品の劣化を抑えることができる。
As described above, according to the work vehicle (tractor) 1 according to the embodiment, the
この場合、隔離部20の傾斜面22aが回動軸AX側に傾斜していることで、ボンネット3が回動軸AXを中心とする円弧を描く軌道で回動しても傾斜面22aがインシュレータ33を仰角で迎える姿勢であるため、インシュレータ33が隔離部20のエッジ部分に当たりにくい。
In this case, since the
また、ボンネット3の後部(後端部)に回動軸AXが設けられ、隔離部20の傾斜面22aが後側に傾斜していることで、ボンネット3が回動軸AXを中心とする円弧を描く軌道で回動しても傾斜面22aがインシュレータ33を仰角で迎える姿勢であるため、インシュレータ33が隔離部20のエッジ部分に当たりにくい。
Further, a rotation shaft AX is provided at the rear portion (rear end portion) of the
また、隔離部20を構成するラジエータブラケット22の前面に傾斜面22aが形成されることで、ボンネット3が回動軸AXを中心とする円弧を描く軌道で回動してもラジエータブラケット22の前面の傾斜面22aがインシュレータ33を仰角で迎える姿勢であるため、インシュレータ33がラジエータブラケット22のエッジ部分に当たりにくい。
Further, since the
また、防塵ネット23が設けられることで、ラジエータ21と共にオイルクーラ25や燃料クーラ26を塵埃などから保護することができる。また、オイルクーラ25や燃料クーラ26がラジエータ21の近傍に配置されるため、一箇所でメンテナンスを行うことができる。これにより、メンテナンス性を向上させることができる。
Further, by providing the dustproof net 23, it is possible to protect the
また、ラジエータブラケット22の上部に仕切板24を設けることで、エンジンルーム10内において隔てた各空間の密閉性を向上させることができる。また、仕切板24が後側に傾斜していることで、ボンネット3が回動軸AXを中心とする円弧を描く軌道で回動しても仕切板24の前面がインシュレータ33を仰角で迎える姿勢であるため、インシュレータ33が仕切板24のエッジ部分に当たりにくい。
Further, by providing the
<エアクリーナ40およびエアクリーナブラケット41>
次に、図5および図6を参照してエアクリーナ40およびエアクリーナブラケット41について説明する。図5および図6はそれぞれ、エアクリーナ40およびエアクリーナブラケット41を示す斜視図である。なお、図5は、エアクリーナ40およびエアクリーナブラケット41を右斜め上から見た図(斜視図)であり、図6は、エアクリーナ40およびエアクリーナブラケット41を前方右斜め上から見た図(斜視図)である。
<
Next, the
図5および図6に示すように、エンジンルーム10内には、エアクリーナ40が設けられる。エアクリーナ40は、仕切板24の前方に設けられる。なお、エアクリーナ40は、エンジンE(図2参照)に供給される空気中の不純物を除去する機器である。また、エアクリーナ40は、エアクリーナブラケット41によって仕切板24の前方に支持される。エアクリーナブラケット41は、仕切板24から前方に延設される。
As shown in FIGS. 5 and 6, an
また、エンジンルーム10内においてベースプレート11上には、エアコンのコンデンサ(エアコンコンデンサ)42が設けられる。エアコンコンデンサ42は、コンデンサブラケット43によって支持される。コンデンサブラケット43は、ラジエータ21の前方に立設される。エアクリーナブラケット41とコンデンサブラケット43とは、相互に固定される。なお、この場合、溶接による固定が好ましい。
Further, an air conditioner condenser (air conditioner condenser) 42 is provided on the
このように、仕切板24、エアクリーナブラケット41およびコンデンサブラケット43の3つを固定することで、剛性を高めることができる。
By fixing the
コンデンサブラケット43は、パイプ状のフレーム部を備える。コンデンサブラケット43は、フロントアクスルの(ブローバイガス排出用)ブリーザホース44が内部に挿通される。これにより、ブリーザホース44の配索が容易となり、かつ、エンジンルーム10内のスペース効率を向上させることができる。
The
また、コンデンサブラケット43のフレーム部は、上部にブリーザホース44用の孔部が形成される。これにより、アクスルブラケットの圧力を大気中に逃がすことができる。コンデンサブラケット43のフレーム部の前方には、エアコンコンデンサ42が設けられる。
Further, a hole for the
なお、コンデンサブラケット43においても、上記したラジエータブラケット22と同様、たとえば、マグネット式の着脱部43bにより着脱可能な防塵ネット43aが取り付けられる。
Similarly to the
また、コンデンサブラケット43には、インタークーラ45(およびインタークーラブラケット47)が固定される。すなわち、インタークーラ45は、コンデンサブラケット43によってベースプレート11上に支持される。
Further, the intercooler 45 (and the intercooler bracket 47) is fixed to the
また、仕切板24を上下分割構造として、仕切板24の間に挟み込む形で、たとえば、インタークーラパイプ46やハーネスを貫通させてもよい。この場合、下側の仕切板24には、上端縁にインタークーラパイプ46貫通用のU字状の切欠き24aが形成される。U字状の切欠き24aは、上側の仕切板24の下端縁に形成されてもよい。切欠き24aには、インタークーラパイプ46を支持する場合に荷重の集中を緩和するための緩衝材を設けてもよい。
Further, the
なお、インタークーラブラケット47においても、上記したラジエータブラケット22やコンデンサブラケット43と同様、たとえば、マグネット式の着脱部47bにより容易に着脱可能な防塵ネット47aが取り付けられる。
Similarly to the
また、仕切板24に、仕切板24を前後方向を貫通するホース接続用パイプ48を設けてもよい。
Further, the
また、図5に示すように、ベースプレート11には、凹部11aが形成される。凹部11aには、バッテリ49が収容される。これにより、バッテリ49を低い位置に設置することができ、ラジエータ21、インタークーラ45およびエアコンコンデンサ42の前方を塞がないようにバッテリ49を設置することができ、これらの冷却効率を向上させることができる。
Further, as shown in FIG. 5, a
また、エアクリーナブラケット41の後端部はラジエータブラケット22の前面に固定される。また、ボンネット3(図3参照)の前部、エンジンルーム10内においてラジエータブラケット22よりも前方を覆う部分は、前面、上面および左右両側面が空気を吸入可能に形成される。これにより、エンジンルーム10内に大量の空気を吸入することができ、冷却効率を向上させることができる。
Further, the rear end portion of the air
また、コンデンサブラケットの側方(左側方)には、後述するエンジンECUブラケット101(図7参照)に支持されることで、エンジンECU100が配置される。これにより、精密機器であるエンジンECU100がボンネット3の上面から浸入する水の影響を受けるのを抑えることができる。
Further, the
<エンジンECU100の配置>
次に、図7を参照してエンジンECU100の配置について説明する。図7は、エンジンコントロールユニット(エンジンECU)100およびエンジンECUブラケット101を示す斜視図である。なお、図7は、エンジンECU100およびエンジンECUブラケット101を前方左斜め上から見た図(斜視図)である。エンジンECU100は、上記したように、エンジンEを制御する精密機器である。
<Arrangement of
Next, the arrangement of the
図7に示すように、エンジンルーム10内は、隔離部20を構成するラジエータ21が立設されることで、前後2つの空間に分割される。エンジンルーム10内の2つの空間のいずれか一方(後部空間)にはエンジンEが配置される。エンジンECU100は、前後2つの空間のうち、ラジエータ21を挟んでエンジンEとは反対側となる空間(前部空間)に配置される。また、エンジンECU100は、エンジンルーム10内の左右いずれか一側に片寄せて配置される。
As shown in FIG. 7, the inside of the
エンジンECU100は、エンジンECUブラケット101によってエンジンルーム10内に支持される。エンジンECUブラケット101は、前後2つの空間のうち、ラジエータ21を挟んでエンジンEとは反対側となる空間(前部空間)に配置されるとともに、エンジンルーム10内の左右いずれか一側に配置される。また、エンジンECUブラケット101は、コンデンサブラケット43に支持されたエアコンコンデンサ42(図8Aおよび図8B参照)の左右いずれか一側方に立設される。
The
図7に示すように、エンジンECUブラケット101は、脚部102と、固定部103とを備える。脚部102は、エンジンルーム10の底面を形成するベースプレート11から上方に延出するように立設される。固定部103は、脚部102の上方に脚部102から連続して設けられる。エンジンECU100が固定されることで、エンジンECU100をベースプレート11の上方に位置させる。固定部103は、エアコンコンデンサ42の上部においてコンデンサブラケット43(図8Aおよび図8B参照)と固定される。
As shown in FIG. 7, the
また、エンジンECU100は、コネクタ部100aを下方に向けてエンジンECUブラケット101に支持される。さらに、エンジンECU100は、エアコンコンデンサ42の上部側方に配置されるようにエンジンECUブラケット101に支持される。また、エンジンECU100は、上下方向の軸まわりに回転させて前後方向に対して角度をつけて配置される。これにより、ボンネット3(図3参照)の形状に沿ってエンジンECU100を配置することができ、ボンネット3との干渉や衝突を防止することができる。
Further, the
また、エンジンECUブラケット101によって支持されたエンジンECU100の下方には空間が形成されるため、たとえば、空間にハーネス104を正しく固定することができ、正常な通信を行うことができる。また、エンジンECU100のコネクタ部100aの近傍でハーネス104を固定することで、コネクタ部100aの過負荷を抑えることができ、コネクタ抜けなどを防止することができ、正常な通信を行うことができる。
Further, since a space is formed below the
また、エンジンECUブラケットの下部(脚部102)には、ハーネス104を固定するためのハーネスステー105が設けられる。これにより、コネクタ抜けなどを防止して正常な通信を行うことができる。また、エンジンECUブラケット101は、固定部103がエンジンECUの外側面(左側面)を覆う。これにより、ボンネット3の側面から浸入する水の影響を抑えることができる。
Further, a
上述したように、実施形態に係る作業車両(トラクタ)1によれば、エンジンルーム10内において冷却風が多量に流れ、かつ、エンジンEの熱の影響を受けにくい位置にエンジンECU100が配置されるため、エンジンECU100の冷却性を向上させることができる。また、エンジンルーム10内において冷却風が多量に流れ、かつ、エンジンEの熱の影響を受けにくい位置にエンジンECU100を設置することができる。
As described above, according to the work vehicle (tractor) 1 according to the embodiment, the
また、エンジンECUブラケット101によってベースプレート11から上方に距離をあけてエンジンECU100を設置することができる。これにより、エンジンECU100に対して下方から浸入する水などの影響を抑えることができる。また、固定部103がコンデンサブラケット43に固定されることで、エンジンECU100に加わる振動を抑制することができる。
Further, the
<エンジンECU100のブリーザ孔106およびブリーザ孔カバー107>
次に、図8Aおよび図8Bを参照してエンジンECU100のブリーザ孔106およびブリーザ孔カバー107について説明する。図8Aは、エンジンコントロールユニット(エンジンECU)100のブリーザ孔106を示す斜視図である。図8Bは、エンジンコントロールユニット(エンジンECU)100のブリーザ孔カバー107を示す斜視図である。
<
Next, the
図8Aに示すように、エンジンECU100は、ブリーザホース44が挿通される孔(ブリーザ孔)106を有する。ブリーザ孔106は、エンジンECU100がエンジンルーム10内に設置された状態において内側(右側)を向いた面に形成される。図8Bに示すように、ブリーザ孔106は、板状のブリーザ孔カバー107によって覆われる。
As shown in FIG. 8A, the
このように、ブリーザ孔106を有することで、エンジンECU100内の熱をブリーザ孔106から放出することができる。また、ブリーザ孔106をエンジンECU100の内側の面に有することで、たとえば、洗浄時においてブリーザ孔106からエンジンECU100内に水が浸入するのを抑えることができる。また、ブリーザ孔カバー107を有することで、エンジンECU100内に水が浸入するのをさらに抑えることができる。
By having the
なお、エンジンECU100とエンジンECUブラケットとの間に緩衝材を設けてもよい。これにより、緩衝材が振動を吸収してエンジンECU100を安定して作動させることができる。また、レシーバドライヤを、インタークーラブラケット47の側方におけるエンジンECU100とラジエータ21との間に設けてもよい。
A cushioning material may be provided between the
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。 Further effects and variations can be easily derived by those skilled in the art. For this reason, the broader aspects of the invention are not limited to the particular details and representative embodiments expressed and described as described above. Therefore, various modifications can be made without departing from the spirit or scope of the general concept of the invention as defined by the appended claims and their equivalents.
1 作業車両(トラクタ)
2 機体フレーム
3 ボンネット
4 前輪
5 後輪
6 ミッションケース
7 キャビン
8 操縦席
9 ステアリングホイール
10 エンジンルーム
11 ベースプレート
11a 凹部
20 隔離部
21 ラジエータ
22 ラジエータブラケット
22a 傾斜面
23 防塵ネット
23a ネット面
23b 着脱部
24 仕切板
24a 切欠き
25 オイルクーラ
26 燃料クーラ
31 ボンネット空間
32 支軸
33 インシュレータ
34 内周面
40 エアクリーナ
41 エアクリーナブラケット
42 エアコンコンデンサ
43 コンデンサブラケット
43a 防塵ネット
43b 着脱部
44 ブリーザホース
45 インタークーラ
46 インタークーラパイプ
47 インタークーラブラケット
47a 防塵ネット
47b 着脱部
48 ホース接続用パイプ
49 バッテリ
50 PTO軸
100 エンジンコントロールユニット(エンジンECU)
101 エンジンECUブラケット
102 脚部
103 固定部
104 ハーネス
105 ハーネスステー
106 ブリーザ孔
107 ブリーザ孔カバー
AX 回動軸
E エンジン
1 Work vehicle (tractor)
2
101
Claims (4)
前記エンジンを収容するエンジンルームと、
前記エンジンルーム内において前記エンジンをいずれか一方に含んで該エンジンルーム内を前後に隔てるように立設されるラジエータと、
前記エンジンルーム内の左右いずれか一側に配置されるとともに前記エンジンルーム内において前記ラジエータを挟んで前記エンジンとは反対側の空間に配置され、前記エンジンを制御するエンジンコントロールユニットと
を備え、
前記エンジンコントロールユニットは、
前記エンジンルーム内に設置された状態において内側を向いた面にブリーザ孔を有するとともに、前記ブリーザ孔を覆うカバーをさらに有すること
を特徴とする作業車両。 With the engine
The engine room that houses the engine and
A radiator that includes the engine in one of the engine rooms and is erected so as to separate the engine room from the front and the back.
It is provided with an engine control unit that is arranged on either the left or right side of the engine room and is arranged in the space opposite to the engine with the radiator in between and controls the engine .
The engine control unit
A work vehicle having a breather hole on an inward facing surface in a state of being installed in the engine room, and further having a cover covering the breather hole.
前記エンジンECUブラケットは、
前記エンジンルーム内の左右いずれか一側、かつ、前記エンジンルーム内における前記エンジンとは反対側の空間に立設されること
を特徴とする請求項1に記載の作業車両。 The engine ECU bracket for supporting the engine control unit is provided.
The engine ECU bracket is
The work vehicle according to claim 1, wherein the work vehicle is erected on either the left or right side in the engine room and in a space on the opposite side of the engine room from the engine.
前記エンジンECUブラケットは、
前記コンデンサブラケットに支持された前記エアコンコンデンサの左右いずれか一側方に立設されること
を特徴とする請求項2に記載の作業車両。 It is erected in front of the radiator on a base plate forming the bottom surface of the engine room and includes a condenser bracket that supports an air conditioner condenser.
The engine ECU bracket is
The work vehicle according to claim 2, wherein the air conditioner condenser is installed on either the left or right side of the condenser bracket.
前記ベースプレートから上方に延出する脚部と、
前記脚部から上方に連続して設けられ、前記エンジンコントロールユニットが取り付けられるとともに前記エアコンコンデンサの上方において前記コンデンサブラケットと固定される固定部と
を備え、
前記エンジンコントロールユニットは、
コネクタ部を下方に向けて前記エアコンコンデンサの上部側方に配置されるように前記エンジンECUブラケットに支持されること
を特徴とする請求項3に記載の作業車両。 The engine ECU bracket is
The legs extending upward from the base plate and
It is provided continuously upward from the leg portion, and includes the engine control unit to which the engine control unit is attached and a fixing portion fixed to the condenser bracket above the air conditioner condenser.
The engine control unit
The work vehicle according to claim 3, wherein the engine ECU bracket is supported so that the connector portion is arranged on the upper side side of the air conditioner condenser so as to face downward.
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