JP6879502B2 - 建物の統合制御システム - Google Patents
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Description
(建物の統合制御システムの構成)
図1は、本発明の第1実施形態に係る建物の統合制御システムの構成を示す概略図である。図1に示すように、建物の統合制御システム1は、建物110内に設置された第1設備機器としての複数のタスク照明装置12a〜12s(図2参照)と、建物110内に設置された第2設備機器としての複数のアンビエント照明装置13a〜13dと、タスク照明装置12a〜12s及びアンビエント照明装置13a〜13dと通信可能に接続された制御装置16と、インターネット17を介して制御装置16と通信可能に接続されたサーバ装置18とを備える。なお、図1において、タスク照明装置12a〜12s、アンビエント照明装置13a〜13dの構成は基本的に同じであるため、2階居室112及び3階居室113において同一符号が付されている。
図2は、図1の建物の統合制御システムによる照明装置の制御方法を説明するための平面図であり、(a)はタスク照明装置が全て点灯している場合のアンビエント照明の動作を示し、(b)はタスク照明装置の一部が消灯されている場合のアンビエント照明の動作を示す。図2では、建物110の3階居室113における照明の制御方法を説明するが、当該照明制御は、2階居室112などの他の居室においても同様に適用することができる。
上記照明制御においては、タスク照明装置12a〜12sの点灯情報に基づいて、アンビエント照明装置13a〜13dのON/OFFを制御したが、本発明における照明制御はこれに限られるものではない。例えば、図2(b)に示すように、デスク群Cにユーザ312のみが在席している場合、サーバ装置18は、当該アンビエント照明装置13dの照度或いは輝度を低下させる照明指示情報を制御装置16に送信することも可能である。
図3は、建物の統合制御システムの変形例を説明するための平面図であり、(a)はタスク照明装置が全て点灯している場合の空調機及び換気装置の動作を示し、(b)はタスク照明装置の一部が消灯している場合の空調機及び換気装置の動作を示す。図3においては、建物110の3階居室113における空調機及び換気装置の制御方法を説明する。また、図3において図2と対応する部分については同一符号を付し、主として上記図2における照明制御との相違点について説明する。
上記空調制御においては、タスク照明装置12a〜12sの点灯情報に基づいて、空調機14a、14bの運転維持/停止を制御したが、本発明における空調制御はこれに限られるものではない。例えば、図3(b)に示すように、デスク群Cにユーザ312のみが在席している場合、サーバ装置18は、空調機14bの運転を完全に停止させるのではなく、空調機14bを省エネモードで稼働することを示す空調指示情報を制御装置16に送信することも可能である。
上記換気制御においては、タスク照明装置12a〜12sの点灯情報に基づいて、換気装置15における第1風量調整ダンパ157及び第2風量調整ダンパ158の開度を制御したが、本発明における換気制御はこれに限られるものではない。例えば、ユーザ301〜318が3階居室113の出入り口付近に設けられたアンビエント照明用スイッチをOFF操作することにより全てのアンビエント照明装置13a〜13dを消灯させたものの、タスク照明装置12a〜12sの消灯を忘れた場合、サーバ装置18は、アンビエント照明装置13a〜13dの消灯情報に基づいて、第1風量調整ダンパ157及び第2風量調整ダンパ158の開度を変更することを示す換気指示情報を、制御装置16に送信することも可能である。
(建物の統合制御システムの構成)
図4は、本発明の第2実施形態に係る建物の統合制御システムの構成及び動作を示す概略図である。なお、図4において、図1と対応する部分については同一符号を付し、主として上記図1における建物の統合制御システムとの相違点について説明する。
図4では、建物110の2階居室112において火災Fが発生した場合の、3階居室113のアンビエント照明装置13a〜13d及び1階廊下111の廊下照明装置20a〜20fの調光制御方法を説明するが、当該調光制御は、他の居室及び廊下においても同様に適用することができる。
上記避難誘導用調光制御においては、自動火災報知器21による火災の発報情報に基づいて、同一の建物110内におけるアンビエント照明装置13a〜13d及び廊下照明装置20a〜20fの点滅制御をしたが、本発明における避難誘導用調光制御はこれに限られるものではない。例えば、建物110に設置された照明制御装置22を、増幅器を介して少なくとも1つの他の建物(図示せず)に設置された照明制御装置と有線又は無線により接続することも可能である。例えば、建物110が上記少なくとも1つの他の建物と渡り廊下等により連結されている場合、サーバ装置18は、火災Fが発生した建物110から他の建物を経由して外部へ避難させるための避難誘導経路に沿って、アンビエント照明装置13a〜13d及び廊下照明装置20a〜20fを点滅させることを示す避難誘導用指示情報を照明制御装置22に送信することができる。これにより、複数の建物が隣接するオフィスビル群や複合施設等で災害が発生した場合に、多くの避難者を速やかに且つ安全に避難所に誘導することが可能となる。
図5は、図4の建物の統合制御システムの変形例を説明するための概略図である。図5において、図4と対応する部分については同一符号を付し、主として上記図4における建物の統合制御システムとの相違点について説明する。
上記威嚇用調光制御においては、警報器23の警報情報に基づいて、建物110内に設けられた全てのアンビエント照明装置13a〜13d及び全ての廊下照明装置20a〜20fの点滅(調光)制御をしたが、本発明における威嚇用調光制御はこれに限られるものではない。例えば、建物110内に設けられたアンビエント照明装置13a〜13d及び廊下照明装置20a〜20fに人感センサ等を内蔵することも可能である。これにより、サーバ装置18は、照明制御装置22を介して第三者320を検知した人感センサ等の検知情報を取得し、この検知情報に基づいて、第三者320が移動した居室や廊下に設置されたアンビエント照明装置13a〜13d及び廊下照明装置20a〜20fを点滅(調光)させることを示す威嚇用指示情報を、照明制御装置22に送信することも可能である。これにより、第三者320を追尾するように当該第三者の移動に応じて当該アンビエント照明装置13a〜13d及び廊下照明装置20a〜20fを点滅させることが可能となる。なお、サーバ装置18は、全てのアンビエント照明装置13a〜13d及び全ての廊下照明装置20a〜20fを点滅させることを示す威嚇用指示情報を照明制御装置22に送信するが、これに限らず、アンビエント照明装置及び廊下照明装置のいずれかを点滅させることを示す威嚇用指示情報を照明制御装置22に送信してもよい。
(建物の統合制御システムの構成)
図6は、本発明の第3実施形態に係る建物の統合制御システムの構成及び動作を示す概略図であり、(a)は設備機器の異常が検知された場合の、当該設備機器と同一建物に設けられた端末装置の動作を示し、(b)は設備機器の異常が検知された場合の、当該設備機器が設置された建物とは別の建物内に設けられた端末装置の動作を示す。なお、図6において、図1と対応する部分については同一符号を付し、主として上記図1における建物の統合制御システムとの相違点について説明する。
図6(a)及び(b)に示すように、異常検知部40が異常検知用通信ケーブル40−1を介してポンプ119の異常を検知した場合、制御装置24は、異常通知用通信ケーブル40−2を介して異常検知部40の検知信号を取得すると共に、インターネット17を介して当該検知信号に基づく異常の発報情報をサーバ装置18へ送信する。サーバ装置18は、制御装置24から送信された発報情報に基づいて、ポンプ119において異常が発生していると判定する。このとき、サーバ装置18は、制御装置24の発報情報に含まれる異常が発生したポンプ119の位置情報と、予め取得したポンプ119の位置情報とを紐付けることにより、異常が発生したポンプ119の位置を判定することもできる。そしてサーバ装置18は、上記発報情報に基づいて、ポンプ119の異常の発生を示す通知情報を、建物110内に居所を有する管理者321の端末装置50(図6(a))及び/又は建物110とは別の建物110−1に居所を有する管理者321−1の端末装置50−1(図6(b))に送信する。
上記異常通知制御においては、制御装置24によるポンプ119の異常の発報情報に基づいて、当該ポンプ119が設置された建物110内の端末装置50及び/又は別の建物110−1内に設置された端末装置50−1への異常通知制御をしたが、本発明における異常通知制御はこれに限られるものではない。例えば、建物110の管理者321及び/又は別の建物110−1の管理者321−1が持ち運ぶモバイル端末(図示せず)を、インターネット17を介してサーバ装置18と接続することも可能である。これにより、端末装置50、50−1が設置された管理室等に管理者321、321−1がいない場合であっても、サーバ装置18は、ポンプ119の異常の発生を示す通知情報を、管理者321、321−1のモバイル端末に送信することも可能である。
図7は、本発明の第4実施形態に係る建物の統合制御システムの構成及び動作を示す概略図である。なお、図7において、図1及び図3と対応する部分については同一符号を付し、主として上記図1及び図3における建物の統合制御システムとの相違点について説明する。
図7では、建物110内に設置された入力装置60に会議室の予約情報が入力された場合の、建物110内の会議室120のアンビエント照明装置13a〜13dの照明制御方法及び空調機14cの空調制御方法を説明する。
上記照明空調制御においては、建物110内に設置された入力装置60によって入力された会議室の予約情報に基づいて、会議室120のアンビエント照明装置13e〜13hのON/OFF制御、会議室120の空調機14cの運転/停止制御を行ったが、本発明における照明空調制御はこれに限られるものではない。例えば、建物110の外部にある入力装置(例えばモバイル端末)によって入力された会議室120の予約情報をサーバ装置18に送信することも可能である。
12a〜12s タスク照明装置
12−1 タスク照明用通信ケーブル
13a〜13h アンビエント照明装置
13−1 アンビエント照明用通信ケーブル
14a、14b、14c 空調機
14−1 空調機用通信ケーブル
15 換気装置
15−1 換気装置用通信ケーブル
16、24 制御装置
17 インターネット
18 サーバ装置
19a〜19d 火災検知部
19−1 火災用通信ケーブル
20a〜20f 廊下照明装置
20−1 廊下照明用通信ケーブル
21 自動火災報知器
22 照明制御装置
23 警報器
30 侵入検知部
30−1 侵入検知用通信ケーブル
40 異常検知部
40−1 異常検知用通信ケーブル
40−2 異常通知用通信ケーブル
50 端末装置
50−1 端末装置
60 入力装置
110 建物
110−1 別の建物
110a 最上部
110b 管理室
111 1階廊下
112 2階居室
113 3階居室
111a、112a、113a、120a、121a 天井
112b、113b、120b 床
114、122 第1天井空間
115、123 第2天井空間
116 第3天井空間
117 排気装置
118 出入口
119 ポンプ
120 会議室
121 1階居室
152 外気導入ダクト
153 還気ダクト
153a 吸込口
154 合流ダクト
155 外気処理部
156 給気ダクト
156a 吹出口
157 第1風量調整ダンパ
158 第2風量調整ダンパ
201〜218 デスク
301〜319 ユーザ
320 第三者
321 管理者
321−1 管理者
A、B、C デスク群
F 火災
Claims (8)
- 建物内に設置された少なくとも1つの第1設備機器と、
前記建物内に設置され、且つ前記第1設備機器とは異なる少なくとも1つの第2設備機器と、
前記少なくとも1つの第1設備機器及び前記少なくとも1つの第2設備機器に接続され、前記少なくとも1つの第1設備機器及び前記少なくとも1つの第2設備機器の動作を制御する制御装置と、
インターネットを介して前記制御装置に接続され、前記少なくとも1つの第1設備機器及び前記少なくとも1つの第2設備機器の動作情報を取得するサーバ装置とを備え、
前記少なくとも1つの第1設備機器は、複数のタスク照明装置であり、
前記制御装置に接続され、前記複数のタスク照明装置が設置された空間の空気を調整する複数の空調機を更に備え、
前記サーバ装置は、前記制御装置から送信された前記複数のタスク照明装置の動作情報に基づいて、前記少なくとも1つの第2設備機器の動作を制御することを示す指示情報を前記制御装置に送信するとともに、前記制御装置から送信された前記複数のタスク照明装置の動作情報に基づいて、前記複数の空調機の動作を制御することを示す空調指示情報を前記制御装置に送信し、
前記制御装置は、前記サーバ装置から送信された前記指示情報に基づいて、前記少なくとも1つの第2設備機器の動作を制御するとともに、前記サーバ装置から送信された前記空調指示情報に基づいて、前記空調機の動作を制御することを特徴とする、建物の統合制御システム。 - 建物内に設置された少なくとも1つの第1設備機器と、
前記建物内に設置され、且つ前記第1設備機器とは異なる少なくとも1つの第2設備機
器と、
前記少なくとも1つの第1設備機器及び前記少なくとも1つの第2設備機器に接続され、前記少なくとも1つの第1設備機器及び前記少なくとも1つの第2設備機器の動作を制御する制御装置と、
インターネットを介して前記制御装置に接続され、前記少なくとも1つの第1設備機器及び前記少なくとも1つの第2設備機器の動作情報を取得するサーバ装置とを備え、
前記少なくとも1つの第1設備機器は、複数のタスク照明装置であり、
前記制御装置に接続され、前記複数のタスク照明装置が設置された空間を換気する換気装置を更に備え、
前記サーバ装置は、前記制御装置から送信された前記複数のタスク照明装置の動作情報に基づいて、前記少なくとも1つの第2設備機器の動作を制御することを示す指示情報を前記制御装置に送信するとともに、前記制御装置から送信された前記複数のタスク照明装置の動作情報に基づいて、前記換気装置の動作を制御することを示す換気指示情報を前記制御装置に送信し、
前記制御装置は、前記サーバ装置から送信された前記指示情報に基づいて、前記少なくとも1つの第2設備機器の動作を制御するとともに、前記サーバ装置から送信された前記換気指示情報に基づいて、前記換気装置の動作を制御することを特徴とする、建物の統合制御システム。 - 前記少なくとも1つの第2設備機器は、複数のアンビエント照明装置であり、
前記サーバ装置は、前記制御装置から送信された前記複数のタスク照明装置の動作情報に基づいて、前記複数のアンビエント照明装置の動作を制御することを示す照明指示情報を前記制御装置に送信し、
前記制御装置は、前記サーバ装置から送信された前記照明指示情報に基づいて、前記複数のアンビエント照明装置の動作を制御することを特徴とする、請求項1又は2記載の建物の統合制御システム。 - 前記複数のアンビエント照明装置の各々に対して2以上のタスク照明装置が対応付けられており、
前記サーバ装置は、前記制御装置から送信された前記2以上のタスク照明装置の動作情報に基づいて、当該2以上のタスク照明装置に対応付けられたアンビエント照明装置の動作を制御することを特徴とする、請求項3記載の建物の統合制御システム。 - 前記制御装置が第2制御装置であり、
建物内の異常を検知する少なくとも1つの異常検知部と、
前記建物内の居室及び/又は廊下に設置された複数の照明装置と、
前記少なくとも1つの異常検知部に接続され、前記少なくとも1つの異常検知部からの検知信号に基づいて発報を行う第1制御装置と、を備え、
前記第2制御装置は、前記複数の照明装置に接続され、前記複数の照明装置の動作を制御し、
前記サーバ装置は、インターネットを介して前記第1制御装置及び前記第2制御装置に接続され、前記第1制御装置の発報情報を取得し、前記第1制御装置から取得した前記発報情報に基づいて、前記複数の照明装置の動作を制御することを示す指示情報を前記第2制御装置に送信することを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の建物の統合制御システム。 - 前記少なくとも1つの異常検知部は、前記建物内の火災を検知する火災検知部であり、
前記第1制御装置は、前記火災検知部からの検知信号に基づいて火災発生を発報する自動火災報知器であり、
前記サーバ装置は、前記自動火災報知器から取得した前記火災発生の発報情報に基づい
て、前記複数の照明装置の調光動作により前記建物の使用者を避難誘導することを示す避難誘導用指示情報を前記第2制御装置に送信し、
前記第2制御装置は、前記サーバ装置から送信された前記避難誘導用指示情報に基づいて、前記複数の照明装置の調光動作を制御することを特徴とする、請求項5記載の建物の統合制御システム。 - 前記少なくとも1つの異常検知部は、前記建物内への第三者の侵入を検知する侵入検知部であり、
前記第1制御装置は、前記侵入検知部からの検知信号に基づいて第三者の侵入を警報する警報器であり、
前記サーバ装置は、前記警報器から取得した前記侵入の警報情報に基づいて、前記複数の照明装置の調光動作により前記第三者を威嚇することを示す威嚇用指示情報を前記第2制御装置に送信し、
前記第2制御装置は、前記サーバ装置から送信された前記威嚇用指示情報に基づいて、前記複数の照明装置の調光動作を制御することを特徴とする、請求項5記載の建物の統合制御システム。 - 建物内に設置された第3設備機器の異常を検知する異常検知部と、
前記制御装置とは異なる制御装置であって、前記異常検知部に接続され、前記異常検知部からの検知信号に基づいて発報を行う前記異なる制御装置と、
インターネットを介して前記サーバ装置に接続された端末装置と、を備え、
前記サーバ装置は、インターネットを介して前記異なる制御装置に接続されており、前記異なる制御装置の発報情報を取得し、前記取得した発報情報を前記端末装置に送信し、
前記端末装置は、前記サーバ装置から送信された前記発報情報に基づいて、前記第3設備機器の異常の発生をユーザに通知することを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の建物の統合制御システム。
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