JP6878763B2 - インナーレンズ及び車両用灯具 - Google Patents

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本発明は、インナーレンズ及び車両用灯具に関する。
従来、例えば昼間灯機能及び車幅灯機能を有する車両用灯具が知られている。このような車両用灯具は、光源と、当該光源からの光を出射するインナーレンズとを備えている。車両用灯具としては、インナーレンズの光出射面側に魚眼レンズのパターンを隙間なく配置し、光源からの光を拡散して出射する構成が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平1−120703号公報
特許文献1に記載の車両用灯具は、煌めくように点灯する様子を観察者に認識させることができる。また、非点灯においては、太陽光等の外部の光を反射して煌めく様子を観察者に認識させる場合がある。ここで、車両用灯具では、点灯時や非点灯時において煌めく様子を観察者に対してより効果的に認識させる構成が求められている。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、点灯時や非点灯時において車両用灯具が煌めく様子を観察者に対してより効果的に認識させるインナーレンズ、及び当該インナーレンズを備える車両用灯具を提供することを目的とする。
本発明に係るインナーレンズは、車両用灯具のインナーレンズであって、レンズ本体と、前記レンズ本体のうち光出射側の端面に当該端面上の異なる少なくとも一方向に複数並ぶように配置され、前記端面の正面方向に対して拡散する方向に光を出射する立体プリズムと、前記端面のうち隣り合う前記立体プリズム同士の間に設けられる隙間部とを備える。
また、前記隙間部は、前記端面の前記正面方向に対して前記光を拡散して出射する凹部又は凸部を有する。
また、前記隙間部は、前記凸部を有し、前記凸部は、前記端面に対して凸状に湾曲した曲面を有する。
また、前記立体プリズムは、前記端面との境界部分の形状が多角形状であり、前記隙間部は、隣り合う前記立体プリズムの前記境界部分の辺の間に帯状に配置される。
また、前記立体プリズムは、前記境界部分の形状が三角形状である。
また、前記立体プリズムは、多面体で構成され、平面状の又は曲率を有する複数の光出射面を有する。
本発明に係る車両用灯具は、光源と、前記光源からの光を拡散させる上記のインナーレンズと、を有する。
本発明によれば、点灯時や非点灯時において車両用灯具が煌めく様子を観察者に対してより効果的に認識させることが可能となる。
図1は、本実施形態に係る車両用灯具の一例を示す図である。 図2は、本実施形態に係る車両用灯具の一例を示す図である。 図3は、本実施形態に係るプリズム部の一部を拡大して示す図である。 図4は、多面体プリズムの一例を示す平面図である。 図5は、図4におけるA−A断面に沿った構成を示す図である。 図6は、図4におけるB−B断面に沿った構成を示す図である。 図7は、図4におけるC−C断面に沿った構成を示す図である。 図8は、隙間部及び凸部の一例を示す断面図である。 図9は、プリズム部から出射される光の配光パターンを示す図である。 図10は、変形例に係るプリズム部の一部を拡大して示す図である。 図11は、変形例に係るプリズム部の一部を拡大して示す図である。
以下、本発明に係るインナーレンズ及び車両用灯具の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
図1は、本実施形態に係る車両用灯具100を正面側から見たときの一例を示す図である。図1に示す車両用灯具100は、例えばデイタイムランニングランプ(昼間灯)やクリアランスランプ(車幅灯)等の自動車用の灯具である。なお、車両用灯具100は、昼間灯機能及び車幅灯機能の両方を有するものであってもよい。
以下の説明において、前後、上下、左右の各方向は、運転席から車両の進行方向を見た場合における方向を示す。また、矢印Iは、車両の左右方向の内側へ向けた方向を示し、矢印Oは、車両の左右方向の外側へ向けた方向を示す。矢印Uは、車両の上方へ向けた方向を示し、矢印Dは、車両の下方へ向けた方向を示す。車両用灯具100は、車両前部の左側及び右側にそれぞれ取り付けられている。図1及び以下の説明では、車両前部の右側に装備される車両用灯具100を例に挙げるが、車両前部の左側に装備される車両用灯具についても同様の説明が可能である。
図1に示すように、車両用灯具100は、ランプハウジング10に収容されている。なお、ランプハウジング10には、ヘッドランプなど他の車両用灯具(不図示)についても収容される。車両用灯具100は、光源11と、配光制御部12と、インナーレンズ13とを有している。図2は、1つの光源11及び配光制御部12と、インナーレンズ13との位置関係を模式的に示す図である。図2において、矢印Fは、車両の前側へ向けた方向を示す。矢印Rは、車両の後側へ向けた方向を示す。
図1及び図2に示すように、光源11は、例えば前方に向けられた面から半球放射方向に光を出射する。光源11は、半球放射方向よりも狭い範囲に光を出射するようにしてもよい。光源11としては、例えばLEDやOEL、OLED(有機EL)などの半導体型光源を用いることができるが、これに限定されるものではない。本実施形態では、光源11は、複数個(例えば、5個)設けられ、インナーレンズ13の形状に沿って配置されている。
配光制御部12は、光源11から例えば放射状に出射される光を、前方に進行するように配光制御する。配光制御部12としては、例えばリフレクタなどを用いることができるが、杯型に形成されたレンズなどが用いられてもよい。また、配光制御部12に代えて、又は配光制御部12に加えて、例えばアクリル樹脂やPC(ポリカーボネート)、PMMA(ポリメタクリル酸メチル、メタクリル樹脂)などの透明樹脂材から構成された導光部材が用いられてもよい。
インナーレンズ13は、配光制御部12の前方に配置される。インナーレンズ13は、配光制御された光を拡散して出射する。本実施形態では、インナーレンズ13は、ランプハウジング10の外側の縁部及び下方の縁部縁部に沿って湾曲した形状となっているが、これに限定するものではない。
インナーレンズ13は、インナーレンズ本体13cとプリズム部14とを有する。インナーレンズ本体13cとプリズム部14とは1つの部材で製作してもよいが、別体で製作し接着剤等で接着していてもよい。本実施形態ではインナーレンズ本体13cとプリズム部14が1つの部材として一体で形成されている例とする。インナーレンズ本体13cは、光源11からの光が入射される光入射側の端面(入射面)13aと、光源11からの光が出射される光出射側の端面(出射面)13bと、が形成されている。インナーレンズ13の端面13bには、プリズム部14が形成されている。プリズム部14は、インナーレンズ13の端面13bのほぼ全面に亘って形成されている。プリズム部14は、多面体プリズム20と、隙間部15とを有している。多面体プリズム20は、端面13b上に設けられ、端面13bの正面方向(法線方向の前方)Qに対して拡散する方向に光を出射する。
図3は、インナーレンズ13の端面13bの一部を拡大して示す図である。図3の紙面手前側の方向が車両の前方向である。図3に示すように、多面体プリズム20は、端面13bとの境界部分21の形状が多角形状に形成される。本実施形態では、境界部分21の形状が三角形状である構成を例に挙げて説明する。なお、境界部分21の形状は、三角形状に限定するものではなく、四角形や五角形など、三角形状とは異なる多角形状であってもよい。なお、本実施形態では、多面体プリズム20が設けられた部分においては、境界部分21を含む仮想平面が端面13bであるとして説明する。
多面体プリズム20は、境界部分21の形状に応じて複数(本実施形態では3つ)の辺22を有している。多面体プリズム20は、各辺22の延長方向に並んで配置されている。つまり、多面体プリズム20は、端面13b上の異なる3つの方向に並んで配置されている。また、多面体プリズム20は、当該3つの方向に見た場合に、境界部分21の三角形の頂点が上方に配置された多面体プリズム20と、境界部分21の三角形の頂点が下方に配置された多面体プリズム20とが隣り合い、かつ交互に繰り返すように配置されている。
多面体プリズム20は、平面状の光出射面23を複数有する。一つの光出射面23は、例えば一つの方向に光を出射する。複数の光出射面23は、互いに異なる方向に向けられている。したがって、複数の光出射面23は、光源11からの光をそれぞれ異なる方向に出射する。多面体プリズム20は、端面13bの正面方向Qに対して拡散する方向に光を出射するように、各光出射面23の向きが設定されている。
図4は、複数の多面体プリズム20のうち隣り合った2つの多面体プリズム20の構成を示す図である。図5は、図4におけるA−A断面に沿った構成を示す図である。図6は、図4におけるB−B断面に沿った構成を示す図である。図7は、図4におけるC−C断面に沿った構成を示す図である。
図4から図7に示すように、複数の光出射面23は、多面体プリズム20の各辺22を含む第1光出射面24と、当該第1光出射面24とは異なる第2光出射面25とを含んでいる。本実施形態では、多面体プリズム20は、第1光出射面24が3つ、第2光出射面25が3つ、の合計6つの光出射面23を有している。また、各第2光出射面25は、各第1光出射面24に比べて面積が大きくなっている。
また、これらの6つの光出射面23は、互いに異なる方向に向けられている。図4には、境界部分21の三角形の頂点が上方(図3の上方)に配置された多面体プリズム20(多面体プリズム20a)と、境界部分21の三角形の頂点が方向D側(図3の下方)に配置された多面体プリズム20(多面体プリズム20b)とが示されている。
多面体プリズム20aに含まれる3つの第1光出射面24は、例えば、車両の上方に光を出射する面24aと、車両の内側に光を出射する面24bと、車両の外側に光を出射する面24cとを含む。また、多面体プリズム20bに含まれる3つの第1光出射面24は、例えば、車両の下方に光を出射する面24dと、車両の内側に光を出射する面24eと、車両の外側に光を出射する面24fとを含む。
一方、多面体プリズム20aに含まれる3つの第2光出射面25は、車両の下方に光を出射する面25aと、車両の内側上方に光を出射する面25bと、車両の外側上方に光を出射する面25cとを含む。また、多面体プリズム20bに含まれる3つの第2光出射面25は、車両の上方に光を出射する面25dと、車両の内側下方に光を出射する面25eと、車両の外側下方に光を出射する面25fとを含む。
上記各面のうち、面24a及び面25dは、共に車両の上方に光を出射するが、互いに異なる方向に向けられているため、例えば境界部分21を含む端面13bの正面方向Qを基準方向としたときの出射角度は互いに異なっている。また、面24d及び面25aは、共に車両の下方に光を出射するが、互いに異なる方向に向けられているため、例えば端面13bの正面方向Qを基準方向としたときの出射角度は互いに異なっている。また、面24b、24e、25b及び25eは、共に車両の内側に光を出射するが、互いに異なる方向に向けられているため、例えば端面13bの正面方向Qを基準方向としたときの出射角度は互いに異なっている。また、面24c、24f、25c及び25fは、共に車両の外側に光を出射するが、互いに異なる方向に向けられているため、例えば端面13bの正面方向Qを基準方向としたときの出射角度は互いに異なっている。このように、多面体プリズム20は、隣り合う2つの多面体プリズム20a及び20bについて見ても、互いに異なる方向に光を出射するように光出射面23が配置されている。
図5に示すように、第1光出射面24は、端面13bとの間で角度αをなしている。また、図6に示すように、第2光出射面25は、端面13bとの間で角度βをなしている。このとき、α>βとすることができる。つまり、第1光出射面24は、第2光出射面25に比べて、端面13bとの間でなす角度が大きくなるように配置することができる。この場合、第1光出射面24は、第2光出射面25よりも光源からの光を広角方向に出射可能である。また、第2光出射面25は、端面13bの正面方向Qに、つまり第1光出射面24よりも光源からの光を狭角方向に出射可能である。このように、α>βとすることにより、多面体プリズム20は、光源からの光を端面13bの広角方向及び狭角方向に出射可能である。また、各第2光出射面25は、各第1光出射面24に比べて面積が大きい。このため、第2光出射面25から出射される光により、光抜けを抑制しつつ、端面13bの正面方向Qの輝度が確保される。
多面体プリズム20は、魚眼レンズに比べてより広角に光を出射可能となるように角度αが設定される。このため、観察者は、車両用灯具100を広角方向から観察する場合でも光を認識可能となり、いわゆる光抜けが抑制される。
また、図5に示すように、隣り合う多面体プリズム20において、共通の辺22を含む第1光出射面24同士は、角度γを成して配置されている。このような角度γとしては、例えば60°とすることができるが、これに限定するものではなく、他の角度に設定してもよい。
また、図7に示すように、多面体プリズム20は、端面13bに垂直な平面による断面が台形状である。この場合、台形の斜辺部分(図7においては第1光出射面24の面24a、24b)の寸法に対して、上底部分(図7においては第2光出射面25の面25b)の寸法が大きくなっている。光源からの光は、台形の斜辺部分に対応する面24a、24b及び上底部分に対応する面25bのそれぞれから3方向に出射される。このとき、斜辺部分から出射される光よりも上底部分から出射される光の方が光量が多くなる。したがって、車両用灯具100の正面方向においては輝度を確保しつつ、広角方向においては煌めくように点灯する様子を認識させることができる。
続いて、隙間部15は、図2から図5に示すように、隣り合う多面体プリズム20同士の間に設けられている。隙間部15は、隣り合う多面体プリズム20の辺22同士の間に帯状に配置される。隙間部15は、多面体プリズム20の辺22に平行な方向に形成されている。本実施形態では、隙間部15は、三角形の3つの辺22に沿って延びている。隙間部15は、例えば短手方向(幅方向)の寸法Wがほぼ一定となっているが、これに限定するものではない。なお、寸法Wについては、多面体プリズム20の辺22の長さよりも小さい値に設定することができる。隙間部15は、例えば当該隙間部15に接する多面体プリズム20の寸法、形状や、インナーレンズ13における当該隙間部15の位置等に応じて、幅方向の寸法を適宜変化する構成であってもよい。
図8は、図5に示す構成のうち隙間部15を拡大して示す図である。図8に示すように、隙間部15には、凸部15aが形成されている。凸部15aは、端面13bに対して凸状に湾曲した曲面を有している。凸部15aは、隣り合う2つの多面体プリズム20の辺22から当該2つの辺22の中間部分26にかけて、端面13bからの高さが徐々に深くなるように形成されている。
凸部15aの中間部分26における高さdの値は、端面13bからの多面体プリズム20の高さの値に比べて極めて小さい値となっている。
凸部15aの中間部分26における接平面は、例えば端面13bに平行になるように形成されている。このため、凸部15aのうち上記の中間部分26に入射する光L1については、端面13bの正面方向Qに出射される。また、凸部15aのうち中間部分26と辺22との間に入射する光L2及びL3については、端面13bの正面方向Qに対してそれぞれ辺22側に傾いた方向に出射される。したがって、凸部15aは、光源11からの光を端面13bの正面方向Qに出射すると共に、当該端面13bの正面方向Qに傾いた方向に光を拡散して出射可能である。
なお、隙間部15から出射される光が多面体プリズム20から出射される光よりも端面13bの正面側の方向に出射されるようにするため、凸部15aは、各部における接平面Sと端面13bとの成す角度δが、例えば上記角度αや角度βに比べて小さくなっている。角度δは、例えば凸部15aから出射される光と端面13bの正面方向Qとが隙間部15の範囲内で接線面に対して50°以下となるように設定される。
上記のように構成された車両用灯具100の光源11を点灯すると、光源11から光が放射される。光源11から放射された光は、配光制御部12によって配光が制御され、インナーレンズ13の端面13aに入射する。端面13aに入射した光は、インナーレンズ13の内部を透過し、端面13bのプリズム部14から出射される。
プリズム部14において、光は、第1光出射面24、第2光出射面25及び隙間部15のそれぞれから光が出射される。例えば、第1光出射面24からは、端面13bの正面方向Qに対して広角方向に光が出射される。また、第1光出射面24よりも面積が大きい第2光出射面25からは、第1光出射面24から出射される光に比べて、より端面13bの正面方向Qに、より光量が多くなるように光が出射される。また、隙間部15から出射される光は、凸部15aによって拡散されて出射される。
図9は、プリズム部14から出射される光の配光パターンの一例を示す図である。図9に示す配光パターンPは、例えば車両の前方の所定の照射面に照射された配光パターンを、照射面の前方から透過して見たときの状態を示している。図9に示す配光パターンPは、例えば多面体プリズム20の第2光出射面25である面25a〜25fから出射された光と、隙間部15から出射された光とを含んで形成されている。
図9には、配光パターンPに重なるように領域50a〜50f及び領域55が示されている。領域50a〜50fは、各多面体プリズム20の面25a〜25fから到達する光の範囲を概略的に示すものであり、厳密に示すものではない。図9において、中央下方の領域50aは、面25aから出射された光が到達する。また、内側上方の領域50bは、面25bから出射された光が到達する。また、外側上方の領域50cは、面25cから出射された光が到達する。また、中央下方の領域50dは、面25dから出射された光が到達する。また、内側下方の領域50eは、面25eから出射された光が到達する。また、外側下方の領域50fは、面25fから出射された光が到達する。
また、領域55は、プリズム部14の隙間部15から出射される光が到達する範囲を概略的に示している。領域55は、配光パターンPの中心部P0及びその周辺領域P1を含んでいる。なお、領域55の範囲等については、例えば凸部15aの配置、形状、曲率等に応じて異なったものとなる。
隙間部15から出射される光は、凸部15aによって端面13bの正面方向及びその周囲に拡散されて出射される。この場合、配光パターンPにおいては、中心部P0及びその周辺領域P1に亘って光が広がった状態となる。このため、プリズム部14から出射される光全体としての光量は増加するが、中心光度の増加は抑制される。
なお、図9に示す領域55aは、例えば隙間部15に凸部15aが設けられず、当該隙間部15が平面で形成される場合において、隙間部15から出射された光が到達する範囲を概略的に示している。隙間部15が平面で形成される場合、隙間部15において光の拡散がほとんど生じない。このため、隙間部15から出射される光は、中心部P0に集まることになる。この場合、プリズム部14から出射される光の中心光度は高くなるが、光全体としての光量は増加する。
以上のように、本実施形態のインナーレンズ13は、隙間部15では、多面体プリズム20よりも光が端面13bの正面側の方向に出射されるため、端面13bから正面方向に沿って出射される光の光量が増加する。したがって、レンズ本体13cから出射される光の配光パターンPにおいて、中心部P0の光量が増加することになる。これにより、観察者がより明るい光を認識することになるため、点灯時において車両用灯具100が煌めく様子を観察者に対してより効果的に認識させることができる。また、非点灯時において太陽光等の外部の光を反射して煌めく場合においても同様に、観察者に対してより効果的に認識させることができる。さらに、中心部P0の光量が増加し、観察者がより明るい光を認識することにより、対向車や先行車、歩行者等に自車の存在が認識されやすくなる、つまり、被視認性を向上させることができる。
また、本実施形態のインナーレンズ13は、隙間部15を設けない場合に比べて、光源11からの光量を増加させることなく、配光パターンPの光量を増加させることが可能である。このため、インナーレンズ13を用いて従来と同等の光量を得ようとする場合、光源11の光量を従来よりも低減させることができる。一例として、従来のインナーレンズでは、観察者に煌めくように点灯する様子を認識させるため上記のような光源11が6個必要であったところ、本実施形態に係るインナーレンズ13を用いることにより、上記光源11を5個設けることでほぼ同様の効果を得ることができる。これにより、車両用灯具100の省エネルギー化及び低コスト化を図ることができる。
また、本実施形態のインナーレンズ13は、隙間部15において凸部15aが設けられているため、隙間部15においても光を拡散して出射することができる。このため、配光パターンPにおいては、中心部P0とその周辺領域P1を含む範囲に光が広がった状態となる。したがって、配光パターンP全体としては光量を増加させつつ、中心光度の増加を抑えることができる。これにより、例えば規格等によって中心光度の最大値が規定されている場合であっても、配光パターンP全体の光量を効率的に増加させることができる。
本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることができる。例えば、上記実施形態では、多面体プリズム20の境界部分21が三角形状に形成された場合を例に挙げて説明したが、これに限定するものではなく、四角形、五角形、六角形など、他の多角形であってもよい。
また、上記実施形態では、立体プリズムが、多角形状の多面体から構成される多面体プリズム20である場合を例に挙げて説明したが、これに限定するものではない。図10は、変形例に係るプリズム部14Aの一例を示す図である。図10に示すように、プリズム部14Aは、立体プリズムとして、魚眼プリズム30のパターンを有している。魚眼プリズム30は、例えば四角形状の境界部分31を有しており、4つの辺32を有している。魚眼プリズム30は、曲面状の光出射面33を有している。複数の魚眼プリズム30は、上下方向及び車両の内外方向の2つの方向にそれぞれ複数並んで配置されている。
隣り合う魚眼プリズム30同士の間には、帯状の隙間部35が形成されている。隙間部35は、上下方向及び車両の内外方向に格子状に設けられている。隙間部35は、上記実施形態の隙間部15と同様に、凸部35aを有している。凸部35aは、例えば凸状に湾曲した曲面を有している。
このように、本変形例に係るプリズム部14Aは、上記実施形態と同様に、隙間部35では、魚眼プリズム30よりも光が端面13bの正面側の方向に出射されるため、端面13bから正面方向に沿って出射される光の光量が増加する。したがって、レンズ本体から出射される光の配光パターンにおいて、中心部の光量が増加することになる。これにより、観察者がより明るい光を認識することになるため、点灯時や非点灯時において車両用灯具100が煌めく様子を観察者に対してより効果的に認識させることができる。また、上記実施形態と同様に、中心部P0の光量が増加し、観察者がより明るい光を認識することにより、被視認性を向上させることができる。
また、図11は、変形例に係るプリズム部14Bの一例を示す図である。図11に示すように、プリズム部14Bは、立体プリズムとして、上記実施形態に係る多面体プリズム20と、図10に示す魚眼プリズム30とを有する構成である。多面体プリズム20及び魚眼プリズム30は、例えば車両の内外方向(左右方向)に並んで配置されている。そして、多面体プリズム20の内外方向の配列と、魚眼プリズム30の内外方向の配列とが上下方向に交互に繰り返すように配置されている。
また、隣り合う多面体プリズム20同士の間、隣り合う魚眼プリズム30同士の間、そして、隣り合う多面体プリズム20と魚眼プリズム30の間には、それぞれ帯状の隙間部45が形成されている。隙間部45は、短手方向(幅方向)の寸法が一定となるように形成されている。また、隙間部45は、上記実施形態の隙間部15と同様に、凸部45aを有している。凸部45aは、例えば凸状に湾曲した曲面を有している。
このように、本変形例に係るインナーレンズは、上記実施形態と同様に、隙間部45では、多面体プリズム20又は魚眼プリズム30よりも光が端面13bの正面側の方向に出射されるため、プリズム部14Bから直進方向に出射される光の光量が増加する。したがって、プリズム部14Bから出射される光の配光パターンにおいて、中心部の光量が増加することになる。これにより、観察者がより明るい光を認識することになるため、点灯時や非点灯時において車両用灯具100が煌めく様子を観察者に対してより効果的に認識させることができる。また、上記実施形態と同様に、中心部P0の光量が増加し、観察者がより明るい光を認識することにより、被視認性を向上させることができる。
また、上記実施形態では、車両用灯具100として、例えばデイタイムランニングランプ、クリアランスランプ、又は昼間灯機能及び車幅灯機能の両方を有する車両用灯具を例に挙げて説明したが、これに限定するものではなく、例えば信号灯やリアコンビランプ等、他の機能を有する車両用灯具に適用されてもよい。
また、上記説明では、端面13bとの境界部分が三角形の多面体プリズム20を例に挙げて説明したが、これに限定するものではなく、四角形以上の多角形に形成された構成であってもよい。インナーレンズは、境界部分の形状が複数種類の多面体プリズムが組み合わされて配置された構成であってもよい。
また、上記説明では、隙間部の凸部が、端面13bに対して凸状に湾曲した曲面を有する構成である場合を例に挙げて説明したが、これに限定するものではない。例えば、凸部が断面視三角形状の面など、他の形状の面を有してもよい。また、凸部は、端面13bに対して角度の異なる複数の斜面を有する構成であってもよい。なお、隙間部が凹部を有する構成であってもよい。この場合、例えば凹部が、端面13bに対して凹状に湾曲した曲面を有する構成であってもよいし、断面視V状の面などの他の形状の面を有してもよい。また、当該凹部は、端面13bに対して角度の異なる複数の斜面を有する構成であってもよい。
α,β,γ,δ 角度
D 方向
L1,L2,L3 光
P 配光パターン
P0 中心部
P1 周辺領域
Q 正面方向
S 接平面
100 車両用灯具
10 ランプハウジング
11 光源
12 配光制御部
13 インナーレンズ
13a,13b 端面
13c レンズ本体
14,14A,14B プリズム部
15,35,45 隙間部
15a,35a,45a 凸部
20,20a,20b 多面体プリズム
21,31 境界部分
22,32 辺
23,33 光出射面
24 第1光出射面
24a〜24f,25a〜25f 面
25 第2光出射面
26 中間部分
30 魚眼プリズム
50a〜50f,55,55a 領域

Claims (7)

  1. 車両用灯具のインナーレンズであって、
    レンズ本体と、
    前記レンズ本体のうち光出射側の端面に当該端面上の異なる少なくとも一方向に複数並ぶように配置され、前記端面の正面方向に対して拡散する方向に光を出射する立体プリズムと、
    前記端面のうち隣り合う前記立体プリズム同士の間に設けられる隙間部と、を備え、
    前記立体プリズムは、前記隙間部よりも突出し、かつ、前記端面との境界部分の形状が多角形状であり、複数の光射出面を有し、
    前記隙間部は、隣り合う前記立体プリズムの平行な辺の間に配置され
    複数の前記光出射面は、前記境界部分の各辺を含む第1光出射面と、前記第1光出射面とは前記端面との間でなす角度が前記第1光射出面よりも小さい異なる第2光出射面とを有し、
    1つの前記第2光射出面の突出量が同じ位置を結びかつ突出方向に平行な断面の形状が台形であるインナーレンズ。
  2. 前記隙間部は、前記端面の前記正面方向に対して前記光を拡散して出射する凹部又は凸部を有する請求項1に記載のインナーレンズ。
  3. 前記隙間部は、前記凸部を有し、
    前記凸部は、前記端面に対して凸状に湾曲した曲面を有する請求項2に記載のインナーレンズ。
  4. 前記隙間部は、隣り合う前記立体プリズムの前記境界部分の辺の間に帯状に配置される請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のインナーレンズ。
  5. 前記立体プリズムは、前記境界部分の形状が三角形状である請求項4に記載のインナーレンズ。
  6. 前記立体プリズムは、多面体で構成され、平面状の又は曲率を有する複数の光出射面を有する請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のインナーレンズ。
  7. 光源と、
    前記光源からの光を拡散させる、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のインナーレンズと、を備える車両用灯具。
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