JP6878709B1 - 排煙脱硫装置 - Google Patents

排煙脱硫装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6878709B1
JP6878709B1 JP2020573371A JP2020573371A JP6878709B1 JP 6878709 B1 JP6878709 B1 JP 6878709B1 JP 2020573371 A JP2020573371 A JP 2020573371A JP 2020573371 A JP2020573371 A JP 2020573371A JP 6878709 B1 JP6878709 B1 JP 6878709B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spray
spray pipe
predetermined direction
absorption tower
pipe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020573371A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2021079527A1 (ja
Inventor
誠也 生木
誠也 生木
大倉 一
一 大倉
晶寛 上神
晶寛 上神
片川 篤
篤 片川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Power Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Power Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Power Ltd filed Critical Mitsubishi Power Ltd
Application granted granted Critical
Publication of JP6878709B1 publication Critical patent/JP6878709B1/ja
Publication of JPWO2021079527A1 publication Critical patent/JPWO2021079527A1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D53/00Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols
    • B01D53/14Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols by absorption
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D53/00Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols
    • B01D53/14Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols by absorption
    • B01D53/18Absorbing units; Liquid distributors therefor
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D53/00Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols
    • B01D53/34Chemical or biological purification of waste gases
    • B01D53/46Removing components of defined structure
    • B01D53/48Sulfur compounds
    • B01D53/50Sulfur oxides

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Treating Waste Gases (AREA)
  • Gas Separation By Absorption (AREA)

Abstract

第1スプレ管6Aは、吸収塔1内で所定方向に沿って略水平に延びる。第2スプレ管6Bは、吸収塔1内で第1スプレ管6Aと略平行に延びる。第1スプレ管6Aの一側の第1基端部12Aと、第2スプレ管6Bの一側の第2基端部12Bとは、吸収塔1に対して固定される。複数の補助部材14,15は、第1スプレ管6Aと第2スプレ管6Bとを連結してトラス構造16を形成する。第1スプレ管支持部材17は、第1スプレ管6Aの他側の第1先端部13Aを、所定方向と交叉する方向への移動を規制し、且つ所定方向への移動を許容した状態で、吸収塔1の周壁2に支持する。第2スプレ管支持部材18は、第2スプレ管6Bの他側の第2先端部13Bを、所定方向と交叉する方向への移動を規制し、且つ所定方向への移動を許容した状態で、吸収塔1の周壁2に支持する。

Description

本発明は、排煙脱硫装置に関する。
火力発電所等で発生した硫黄酸化物を含む排ガスから硫黄酸化物を除去する装置として、排煙脱硫装置(湿式石灰石−石膏排煙脱硫装置)が広く実用化されている。排煙脱硫装置では、発生した排ガスを吸収塔(脱硫吸収塔)へ導き、吸収液と接触させて硫黄酸化物を吸収除去する。
特許文献1には、吸収塔本体の外側のヘッダから吸収塔本体内に向かい水平方向に延び、吸収塔本体の長手方向と直角の方向に水平に所要の間隔を有して配設された片持ち状の複数のスプレ管を有した第1スプレ装置を配設し、第1スプレ装置の下方に、第1スプレ装置の各スプレ管の直下に別のスプレ管を位置するように配置した第2スプレ装置を設け、各スプレ管に、吸収液を噴霧する複数のスプレノズルを配設した排煙脱硫装置が記載されている。上下に重なるように配置したスプレ管の間には、上り勾配に傾斜したブレースと下り勾配に傾斜したブレースとが交互に配設され、各ブレースによってスプレ管が接続される。スプレ管とブレースとによりトラス構造が形成され、スプレ管の相互が補強される。
特開平7−241436号公報
排煙脱硫装置において、スプレ管が配置される吸収塔本体内が高塩素濃度(例えば、塩素濃度が20,000〜35,000ppm)の腐食環境になると、耐食性、耐スラリ摩耗性や経済性の面から、ステンレス鋼製のスプレ管に代えて、非金属製(例えばFRP製)のスプレ管を用いることが好ましい。
しかし、特許文献1の排煙脱硫装置では、上段のスプレ管の固定端と下段のスプレ管の固定端とが反対側となるように上段のスプレ管と下段のスプレ管とを吸収塔の相対する方向から吸収塔内へ挿入し、上段のスプレ管と下段のスプレ管とを補助材(傾斜したブレース)で連結し、上下のスプレ管と補助材とによって剛性を有するトラス構造を形成しているため、トラス構造の全長が拘束された状態で、上段のスプレ管と下段のスプレ管とが相反する方向へ伸長しようとする。例えばFRP製のスプレ管を用いた場合、スプレ管の熱伸びは鋼材で形成された収集塔本体の熱伸びが約2倍となるため、特許文献1のスプレ管をFRPで形成すると、スプレ管の熱伸びを吸収することができず、スプレ管や吸収塔の周壁が破損するおそれがある。
そこで本発明は、スプレ管の支持構造を簡略化するとともに、スプレ管の熱伸びを十分に吸収することが可能な排煙脱硫装置の提供を目的とする。
上記目的を達成すべく、本発明の第1の態様は、吸収塔の周壁が上下方向に延びるガス流通路を区画し、排ガスがガス流通路を下方から上方へ流通し、ガス流通路に配置した複数のスプレノズルから吸収液を排ガス中に供給して、排ガス中の硫黄酸化物を吸収液で吸収する排煙脱硫装置であって、複数の第1ノズル及び複数の第2ノズルと、第1スプレ管と、第2スプレ管と、複数の補助部材と、第1スプレ管支持部材と、第2スプレ管支持部材とを備える。
複数のスプレノズルは、複数の第1ノズル及び複数の第2ノズルを含む。第1スプレ管は、第1ノズルへ吸収液を供給するために吸収塔内で所定方向に沿って略水平に延びる。第1スプレ管の所定方向の一側の第1基端部は、吸収塔に対して固定(二重管座図示省略)される。第2スプレ管は、第2ノズルへ吸収液を供給するために吸収塔内で第1スプレ管と略平行に延びる。第2スプレ管の所定方向の一側の第2基端部は、吸収塔に対して固定(二重管座図示省略)される。複数の補助部材は、第1スプレ管と第2スプレ管とを連結してトラス構造を形成する。第1スプレ管支持部材は、第1スプレ管の所定方向の他側の第1先端部を、所定方向と交叉する方向への移動を規制し、且つ所定方向への移動を許容した状態で、吸収塔の周壁に支持する。第2スプレ管支持部材は、第2スプレ管の所定方向の他側の第2先端部を、所定方向と交叉する方向への移動を規制し、且つ所定方向への移動を許容した状態で、吸収塔の周壁に支持する。
上記構成では、第1スプレ管及び第2スプレ管を下方から支持するスプレ管サポート梁を吸収塔内に設置する必要がないので、スプレ管の支持構造を簡略化することができる。
また、第1スプレ管の熱伸び方向と第2スプレ管の熱伸び方向とは同方向であり、トラス構造の他側が所定方向に移動可能に支持され、トラス構造の全長が拘束されないので、スプレ管の熱伸びを十分に吸収して、トラス構造に生じる熱応力を小さく抑えることができる。このため、第1スプレ管及び第2スプレ管を、線膨張係数の高い非金属(例えば繊維強化プラスチック(FRP:Fiber Reinforced Plastics)などの樹脂材)で形成した場合であっても、第1スプレ管、第2スプレ管及び吸収塔の周壁の破損を防止することができる。
本発明の第2の態様は、第1の態様の排煙脱硫装置であって、補助部材は、第1スプレ管及び第2スプレ管の少なくとも一方に対して所定方向への移動が許容された状態で、第1スプレ管と第2スプレ管とを連結する。
上記構成では、トラス構造に生じる熱応力をさらに小さく抑えることができる。
本発明によれば、スプレ管の支持構造を簡略化するとともに、スプレ管の熱伸びを十分に吸収することができる。
本発明の第1実施形態に係る排煙脱硫装置の構成を模式的に示す図である。 第1実施形態のスプレ配管を図1のII-II矢視断面で示す上面図である。 図1のスプレ配管を右側から視た側面図である。 図3のスプレ配管の前端側の拡大図である。 図4の管支持部材を後側から視た後面図である。 第2実施形態のブレース連結構造を示す側面図である。 図6のVII−VII矢視断面図である。 第3実施形態の管支持部材の断面図である。 吸収塔の他の形態例の上面図である。
本発明に係る排煙脱硫装置について、図面を参照して説明する。なお、以下の説明における前方は吸収塔1における排ガスの流入側を意味し、左右は前方から後方を視た状態での左右を意味する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態の排煙脱硫装置は、火力発電所等で発生した硫黄酸化物を含む排ガスから硫黄酸化物を除去する湿式石灰石−石膏法排煙脱硫装置であり、硫黄酸化物を含む排ガスが導入される吸収塔(脱硫吸収塔)1と、吸収塔1から流出した吸収液を石膏と脱水濾液とに分離する分離装置(図示省略)とを備える。
図1及び図2に示すように、吸収塔1は略鉛直に起立する円筒状の周壁2を有し、周壁2の内周面は上下方向に延びるガス流通路3を区画する。周壁2の前側には入口ダクト4が接続され、ボイラ(図示省略)からの排ガスは入口ダクト4を介してガス流通路3に導入される。導入された排ガスは、ガス流通路3を下方から上方へ流通する。
吸収塔1内のガス流通路3の上部には、多数のスプレノズル5が設置され、スプレノズル5から吸収液が微細な液滴として噴霧される。噴霧された吸収液が排ガスと接触(気液接触)することにより、排ガス中の硫黄酸化物が吸収液滴の表面で化学的に除去され、上後方の排ガス出口7から排出される。このように、スプレノズル5は、吸収液を微細な液滴として噴霧し、噴霧した液滴を上方へ流れる排ガスに接触させる噴霧式であり、スプレノズル5から供給された吸収液により排ガス中の硫黄酸化物が吸収除去される。排ガス流れに同伴する微小な液滴は、吸収塔1のガス出口側に設置されたミストエリミネータ(図示省略)で除去される。ミストエリミネータで微小な液滴が取り除かれたガスは、必要に応じて吸収塔1の後流側に設置される再加熱設備(図示省略)によって昇温されて、煙突(図示省略)から排出される。スプレノズル5から噴霧された大部分の液滴は、硫黄酸化物を吸収した後、吸収塔1の下部に設けられた吸収塔タンク8に落下する。吸収塔タンク8内に滞留する吸収液は、吸収液循環ポンプ9によって送液されて吸収液循環配管10からスプレノズル5に供給される。また、吸収塔タンク8には、滞溜する吸収液に空気を供給する空気供給装置(図示省略)が設けられている。
図1〜図3に示すように、複数のスプレノズル5は、上段の複数のスプレノズル(第1ノズル)5Aと、下段の複数のスプレノズル(第2ノズル)5Bとを含み、上下に重ならないように配置される。(なお、本特許では、スプレノズル5の配置については特に限定されない。)吸収液循環配管10を流通した吸収液は、吸収塔1の外側(本実施形態では後側)で略水平に延びる上段及び下段のヘッダ11A,11Bへ流入する。上段のヘッダ11Aへ流入した吸収液は、ヘッダ11Aから複数の上段のスプレ管(第1スプレ管)6Aへ流入する。上段のスプレ管6Aには、複数のスプレノズル5Aが接続され、上段のスプレ管6Aへ流入した吸収液は、スプレノズル5Aから噴霧される。同様に、下段のヘッダ11Bへ流入した吸収液は、ヘッダ11Bから複数の下段のスプレ管(第2スプレ管)6Bへ流入する。下段のスプレ管6Bには、複数のスプレノズル5Bが接続され、下段のスプレ管6Bへ流入した吸収液は、スプレノズル5Bから噴霧される。
上段及び下段のスプレ管6(6A,6B)は、耐食性や耐スラリ摩耗性に優れ、線膨張係数の高い非金属(例えば繊維強化プラスチック(FRP:Fiber Reinforced Plastics)などの樹脂材)で形成されている。
上段のスプレ管6Aは、吸収塔1の周壁2内でガス流通路3を横断するように、所定方向(本実施形態では前後方向)に沿って略水平に延びる。スプレ管6Aの所定方向の一側(本実施形態では後側)の基端部(第1基端部)12Aは、吸収塔1の周壁2に対して固定(二重管座図示省略)される。下段のスプレ管6Bは、吸収塔1の周壁2内の上段のスプレ管6Aの下方(本実施形態では鉛直下方)でスプレ管6Aと略平行に延びる。スプレ管6Bの所定方向の一側(本実施形態では後側)の基端部(第2基端部)12Bは、吸収塔1の周壁2に対して固定(二重管座図示省略)される。各スプレ管6は、周壁2に対してボルト等によって固定される。なお、基端部12A,12Bとは、スプレ管6A,6Bの全長域のうち所定方向の一側で周壁2を挿通する部分及びその近傍であり、吸収塔1の外側に配置されるスプレ管6A,6Bの所定方向の一側の端部が必ず基端部12A,12Bとなるわけではない。また、スプレ管6A,6Bの延設方向は、水平方向に沿った他の所定方向(例えば左右方向など)であってもよい。
上段のスプレ管6Aと下段のスプレ管6Bとの間には、スプレ管6の基端側から後端側に向かって斜め上方へ傾斜するブレース(補助部材)14と、斜め下方へ傾斜するブレース(補助部材)15とが交互に配置され、上段のスプレ管6Aと下段のスプレ管6Bとは、複数のブレース14,15によって連結される。各ブレース14,15の上端部及び下端部は、上段のスプレ管6A及び下段のスプレ管6Bに対して接着等により固定され、上下のスプレ管6A,6Bとブレース14,15とによってトラス構造16が形成されている。本実施形態のブレース14,15は、スプレ管6と同様に、耐食性や耐スラリ摩耗性に優れた非金属(例えばFRP)で形成されている。
図3〜図5に示すように、上段のスプレ管6Aの前側(所定方向の他側)の先端部(第1先端部)13Aは、上段のスプレ管支持部材(第1スプレ管支持部材)17を介して吸収塔1の周壁2の内周面に支持され、下段のスプレ管6Bの前側(所定方向の他側)の先端部(第2先端部)13Bは、下段のスプレ管支持部材(第2スプレ管支持部材)18を介して吸収塔1の周壁2の内周面に支持される。なお、上段のスプレ管支持部材17と下段のスプレ管支持部材18とは同様に構成されているため、以下では上段のスプレ管支持部材17について説明し、下段のスプレ管支持部材18の説明を省略する。
スプレ管支持部材17は、所定方向(前後方向)と交叉する方向(上下方向及び左右方向)へのスプレ管6Aの移動を規制し、且つ所定方向(前後方向)へのスプレ管6Aの移動を許容するように、スプレ管6Aの前側の先端部13Aを支持する。図示の例のスプレ管支持部材17は、溶接等によって周壁2の内周面に固定される固定部材19と、固定部材19に載置されて固定される管挿通部材20とを有する。管挿通部材20には、スプレ管6Aの先端部13Aの外径よりも僅かに大きい内径を有し、スプレ管6Aの先端部13Aが管長方向にスライド移動可能に挿通して支持される管挿通孔21が形成されている。本実施形態の管挿通部材20は、スプレ管6と同様に、耐食性や耐スラリ摩耗性に優れた非金属(例えばFRP)で形成されている。
本実施形態によれば、スプレ管6を下方から支持するスプレ管サポート梁を吸収塔1内に設置する必要がないので、スプレ管6の支持構造を簡略化することができる。
また、上下のスプレ管6A,6Bを同方向(本実施形態では何れも後方)からガス流通路3へ挿入し、上下のスプレ管6A,6Bの後側の各基端部12A,12Bを吸収塔1側に固定しているので、上段のスプレ管6Aの熱伸び方向と下段のスプレ管6Bの熱伸び方向とが同方向(本実施形態では何れも前方)となる。また、トラス構造16の前側(他側)が前後方向(所定方向)に移動可能に支持され、トラス構造16の全長(前後方向の長さ)が拘束されない。このため、スプレ管6の熱伸びを十分に吸収して、トラス構造16に生じる熱応力を小さく抑えることができ、線膨張係数の高い非金属製のスプレ管6を用いた場合であっても、スプレ管6の熱膨張に起因したスプレ管6及び吸収塔1の周壁2の破損を防止することができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態は、ブレース14,15とスプレ管6とを連結する態様が第1実施形態と相違する。このため、第1実施形態と同様の構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図6及び図7に示すように、本実施形態のブレース14,15は、上段のスプレ管6Aに対して前後方向(所定方向)への移動が許容された状態で、上下のスプレ管6A,6Bを連結する。図示の例では、スプレ管6Aのブレース連結板22に、前後方向に延びる長孔23を設け、ブレース14,15の上端部に、長孔23を挿通する軸部の先端に長孔23の径よりも大径な頭部を有する係止突部24を一体的に設けている。係止突部24の軸部を長孔23に挿通させることにより、ブレース14,15の上端部は、スプレ管6Aに対して上下方向及び左右方向の移動が規制され、且つ前後方向への移動が許容された状態でスプレ管6Aに連結される。なお、ブレース14,15の下端部は、上端部と同様に下段のスプレ管6Bに対して前後方向への移動が許容された状態で連結されてもよく、下段のスプレ管6Bに対して単に回転可能に連結されてもよい。すなわち、ブレース14,15は、上下のスプレ管6A,6Bの少なくとも一方に対して所定方向への移動が許容された状態であればよい。
本実施形態によれば、ブレース14,15は、スプレ管6Aに対して前後方向への移動が許容された状態で上下のスプレ管6A,6Bを連結するので、トラス構造16に生じる熱応力をさらに小さく抑えることができる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態は、スプレ管支持部材17,18の形態が第1実施形態と相違する。このため、第1実施形態と同様の構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図8に示すように、本実施形態の管挿通部材20は、周壁2の内周面に固定された固定部材19に、前後方向にのみスライド可能に係合した状態で支持される。管挿通部材20に形成される管挿通孔21は、スプレ管6Aの先端部13Aの外径と略等しい内径を有し、スプレ管6Aの先端部13Aは、管挿通孔21を挿通した状態で管挿通部材20に接着等によって固定される。固定部材19に対する管挿通部材20のスライド移動により、スプレ管6Aの先端部13Aが前後方向に移動する。なお、スプレ管支持部材17,18の形態は、第1実施形態及び本実施形態に限定されず、他の形態であってもよい。
なお、本発明は、一例として説明した上述の実施形態及び変形例に限定されることはなく、上述の実施形態等以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
例えば、吸収塔1の周壁2の筒形状は円筒状に限定されず、他の形状(例えば、図9に示すように、前後方向に離間する前壁及び後壁と左右方向に離間する左壁及び右壁とが略鉛直に起立する四角状(矩形状))であってもよい。
また、上記実施形態では、上下に並ぶ2本のスプレ管6A,6Bをブレース14,15によって連結する形態について説明したが、上下に並ぶ3本以上のスプレ管のうち上下に隣接するスプレ管をブレースによってそれぞれ連結してトラス構造を形成してもよい。例えば、上下に3本のスプレ管を並べ、上段のスプレ管と中段のスプレ管とを上側のブレースで連結し、中段のスプレ管と下段のスプレ管とを下側のブレースで連結して、上側及び下側のトラス構造を形成してもよい。
また、上記実施形態では、上下に並ぶ2本のスプレ管6A,6Bをブレース14,15によって連結する形態について説明したが、略水平方向(例えば前後や左右)に隣接して並ぶ2本のスプレ管をブレースで連結してトラス構造を形成してもよい。この場合、トラス構造によってスプレ管の横振れを抑制することができ、地震の際の耐震性に優れた構造とすることができる。
1:吸収塔(脱硫吸収塔)
2:周壁
3:ガス流通路
4:入口ダクト
5:スプレノズル
5A:上段のスプレノズル(第1ノズル)
5B:下段のスプレノズル(第2ノズル)
6:スプレ管
6A:上段のスプレ管(第1スプレ管)
6B:下段のスプレ管(第2スプレ管)
11A,11B:ヘッダ
12A:上段のスプレ管の基端部(第1基端部)
12B:下段のスプレ管の基端部(第2基端部)
13A:上段のスプレ管の先端部(第1先端部)
13B:下段のスプレ管の先端部(第2先端部)
14,15:ブレース(補助部材)
16:トラス構造
17:上段のスプレ管支持部材(第1スプレ管支持部材)
18:下段のスプレ管支持部材(第2スプレ管支持部材)
19:固定部材
20:管挿通部材
21:管挿通孔
22:ブレース連結板
23:長孔
24:係止突部

Claims (2)

  1. 吸収塔の周壁が上下方向に延びるガス流通路を区画し、排ガスが前記ガス流通路を下方から上方へ流通し、前記ガス流通路に配置した複数のスプレノズルから吸収液を排ガス中に供給して、排ガス中の硫黄酸化物を吸収液で吸収する排煙脱硫装置であって、
    前記複数のスプレノズルに含まれる複数の第1ノズル及び複数の第2ノズルと、
    前記第1ノズルへ吸収液を供給するために前記吸収塔内で所定方向に沿って略水平に延び、前記所定方向の一側の第1基端部が前記吸収塔に対して固定される第1スプレ管と、
    前記第2ノズルへ吸収液を供給するために前記吸収塔内で前記第1スプレ管と略平行に延び、前記所定方向の前記一側の第2基端部が前記吸収塔に対して固定される第2スプレ管と、
    前記第1スプレ管と前記第2スプレ管とを連結してトラス構造を形成する複数の補助部材と、
    前記第1スプレ管の前記所定方向の他側の第1先端部を、前記所定方向と交叉する方向への移動を規制し、且つ前記所定方向への移動を許容した状態で、前記吸収塔の前記周壁に支持する第1スプレ管支持部材と、
    前記第2スプレ管の前記所定方向の前記他側の第2先端部を、前記所定方向と交叉する方向への移動を規制し、且つ前記所定方向への移動を許容した状態で、前記吸収塔の前記周壁に支持する第2スプレ管支持部材と、を備える
    ことを特徴とする排煙脱硫装置。
  2. 請求項1に記載の排煙脱硫装置であって、
    前記補助部材は、前記第1スプレ管及び前記第2スプレ管の少なくとも一方に対して前記所定方向への移動が許容された状態で、前記第1スプレ管と前記第2スプレ管とを連結する
    ことを特徴とする排煙脱硫装置。
JP2020573371A 2019-10-25 2019-10-25 排煙脱硫装置 Active JP6878709B1 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2019/042065 WO2021079527A1 (ja) 2019-10-25 2019-10-25 排煙脱硫装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6878709B1 true JP6878709B1 (ja) 2021-06-02
JPWO2021079527A1 JPWO2021079527A1 (ja) 2021-11-18

Family

ID=75620632

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020573371A Active JP6878709B1 (ja) 2019-10-25 2019-10-25 排煙脱硫装置

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP6878709B1 (ja)
TW (1) TWI746226B (ja)
WO (1) WO2021079527A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023073786A1 (ja) * 2021-10-25 2023-05-04 三菱重工業株式会社 排煙脱硫装置におけるスプレ配管の支持構造

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01184023A (ja) * 1988-01-19 1989-07-21 Babcock Hitachi Kk 脱硫装置
JPH07241436A (ja) * 1994-03-02 1995-09-19 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 排煙脱硫装置
JP2000015050A (ja) * 1998-07-01 2000-01-18 Kawasaki Heavy Ind Ltd 排煙脱硫装置におけるスプレー式吸収塔
JP2001502971A (ja) * 1997-02-26 2001-03-06 エイビービー エンバイロンメンタル システムズ ディブ オブ エイビービー フラクト インク 燃焼排出物から硫黄酸化物を除くための湿式洗浄スプレー装置およびその方法
WO2018225273A1 (ja) * 2017-06-09 2018-12-13 三菱日立パワーシステムズ株式会社 スプレイパイプおよびそれを備えた脱硫装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6651483B2 (ja) * 2017-07-14 2020-02-19 三菱日立パワーシステムズ株式会社 スプレイパイプの設置方法
CN208097791U (zh) * 2018-03-21 2018-11-16 晋江市意翔环保科技有限公司 一种用于处理工业废气的具有导向功能的智能型脱硫塔

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01184023A (ja) * 1988-01-19 1989-07-21 Babcock Hitachi Kk 脱硫装置
JPH07241436A (ja) * 1994-03-02 1995-09-19 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 排煙脱硫装置
JP2001502971A (ja) * 1997-02-26 2001-03-06 エイビービー エンバイロンメンタル システムズ ディブ オブ エイビービー フラクト インク 燃焼排出物から硫黄酸化物を除くための湿式洗浄スプレー装置およびその方法
JP2000015050A (ja) * 1998-07-01 2000-01-18 Kawasaki Heavy Ind Ltd 排煙脱硫装置におけるスプレー式吸収塔
WO2018225273A1 (ja) * 2017-06-09 2018-12-13 三菱日立パワーシステムズ株式会社 スプレイパイプおよびそれを備えた脱硫装置

Also Published As

Publication number Publication date
TWI746226B (zh) 2021-11-11
JPWO2021079527A1 (ja) 2021-11-18
WO2021079527A1 (ja) 2021-04-29
TW202126375A (zh) 2021-07-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7326286B2 (en) Exhaust gas treating tower
JP5479741B2 (ja) 湿式排煙脱硫装置
KR20150140622A (ko) 배기 가스 처리 장치, 선박 및 배기 가스 처리 방법
JP5725725B2 (ja) 湿式排煙脱硫装置
CN211549811U (zh) 用于洗涤内燃机的废气的洗涤器及设备
JP6878709B1 (ja) 排煙脱硫装置
JP5967306B2 (ja) 脱硫装置
JP5590370B2 (ja) 湿式排煙脱硫装置
JP2015042389A (ja) 排煙脱硫装置
CN203525501U (zh) 折板式除雾器
WO2022044296A1 (ja) 排煙脱硫装置のスプレ管支持構造
US9566549B1 (en) Apparatus and method for cleaning gas streams from biomass combustion
JP5254597B2 (ja) 排煙脱硫装置
JP7377758B2 (ja) デミスタ、co2吸収塔及びデミスタの製造方法
WO2022065082A1 (ja) 排煙脱硫装置のスプレ配管構造
WO2022071327A1 (ja) 排煙脱硫装置のスプレ配管構造
KR102620035B1 (ko) 배연 탈황 장치
JP7189747B2 (ja) 二酸化炭素回収システムおよびその運転方法
WO2023073786A1 (ja) 排煙脱硫装置におけるスプレ配管の支持構造
JP7091280B2 (ja) 吸収塔の排ガス入口構造
JP2001017828A (ja) 二室型湿式排煙脱硫装置
JP7390784B2 (ja) ドレン排出装置
CN212039562U (zh) 可调节水层高度的清洗塔
JP2013158765A (ja) 排煙脱硫装置
FI125628B (fi) Pakokaasupesuri ja laiva

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201228

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20201228

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20210208

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210402

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210428

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6878709

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150