JP6877903B2 - 簡易型間仕切り - Google Patents
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Description
そこで避難所の床に支柱を立設し、該支柱に設けた保持溝に仕切り板を挿入して例えば四角状の間仕切り空間を簡易的に形成してプライベート空間を形成するようにしたものが知られている(例えば特許文献1参照。)。
そこで保持溝の溝幅に対して仕切り板の厚さを小さくして仕切り板を保持溝に遊嵌状に挿入できるようにすることが提唱されるが、このようにした場合、仕切り板の保持溝による保持が確実ではなく、仕切り板にガタが発生するだけでなく、仕切り板が保持溝から簡単に抜け出ることになって組立てた間仕切りが壊れやすくなるという問題があり、これを解決するためには、間仕切り板を保持溝に固定するための固定部材が別途必要になって部品点数が多くなるだけでなく、固定部材による固定作業が必要になって作業性が劣るという問題があり、これらに本発明が解決せんとする課題がある。
請求項2の発明は、入り口側保持部は、入り口先端から溝底側に至るほど対向間が幅狭になっていて、入り口側保持部に挿入する仕切り板先端を入り口側先端の溝内に挿入案内する入り口側案内部が形成されていることを特徴とする請求項1記載の簡易型間仕切りである。
請求項3の発明は、支柱の中心部には丸孔状の孔部が形成される一方、簡易型間仕切りは、吊持レールや補強体等の連結体によって互いに対向する支柱の上端部同士を連結可能であり、該連結は、対向する支柱同士の孔部の上端部同士、孔部と仕切り板が保持されていない保持溝部の上端部同士、あるいは仕切り板が保持されていない保持溝部の上端部同士の何れかに連結体の両端部が差込まれることでなされることを特徴とする請求項1または2項記載の簡易型間仕切りである。
請求項4の発明は、吊持レールは、間仕切り室の仕切り板がない出入り口の開閉をするための開閉体を吊持するものであり、出入り口左右の支柱に形成された孔部に両端部が差込まれることを特徴とする請求項3記載の簡易型間仕切りである。
請求項5の発明は、仕切り板が保持されていない保持溝部に、支柱の自立を補助するための幅狭な補助板が挟持状に保持されることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項記載の簡易型間仕切りである。
請求項6の発明は、仕切り板の上端部に外嵌した長尺状のフック受けにフックが係脱自在に取付けられることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項記載の簡易型間仕切りである。
請求項2の発明とすることにより、仕切り板の先端縁が入り口側保持部に挿入する際に、入り口側案内部に案内される状態で入り口側保持部に挿入されることになって、入り口側保持部への仕切り板の挿入が容易となる。
請求項3の発明とすることにより、対向する支柱の上端部同士を連結材によって連結することができる。
請求項4の発明とすることにより、仕切り板のない間仕切り室の出入り口に、カーテン等の開閉体を取付けるための吊持レールを簡単に取付けることができ、出入り口を出入り自在に閉塞できることになる。
請求項5の発明とすることにより、仕切り板が保持されていない保持溝部に保持される補助板によって支柱の自立補助がなされ、間仕切り室の補強ができることになる。
請求項6の発明とすることにより、仕切り板を有効に利用して荷物等を係止するフックが設けられることになるが、その場合に、フックは長尺状のフック受けに取付けられるため、負荷が分散されることになって仕切り板の変形破損を防止できる。
この入り口側保持部5bから溝底側に続く部位は対向面間の溝幅Cが仕切り板3の厚みBよりも大きい(C>B)設定になっていることで入り口側保持部5bに対して対向幅が広くて蟻溝状に構成されており、これによって仕切り板3が遊嵌状に挿入される溝幅の対向面を備えた遊嵌部5cとなっていると共に、入り口側保持部5bの溝幅方向の弾性変形ができるようになっている。
また保持溝部5の遊嵌部5cよりも溝底側は、対向面間の溝幅Dが仕切り板3の厚みBと略同じ寸法(D≒B)となっていて、挿入組込みされた仕切り板3を挟持状に保持する溝底側保持部5dに構成されている。そしてこの溝底側保持部5dと遊嵌部5cとのあいだには溝底側ほど幅狭になっていて、遊嵌部5cから溝底側に挿入組込みされる仕切り板3の先端部を溝底側保持部5dに誘導案内するよう溝底側ほど対向面間が幅狭となった案内部5eが構成されている。
そしてこのように隣接する状態で設けられる入り口側の遊嵌部5cと溝底側の溝底側案内部5eとは、各対応する対向面同士がへ字状の連結面となった状態で一連状に連結されていて、段差がない構成になっている。
そして仕切り板3の先端縁3aは、芯ずれしたまま遊嵌部5cに挿入することになるが、該遊嵌部5cに挿入した仕切り板3の先端縁3aは、仕切り板3の厚みBよりも溝幅Cが大きい遊嵌部5cに至るため、仕切り板3と保持溝部5とのあいだに前記のような芯ずれがあっても仕切り板3の挿入は許容される。そして仕切り板3の先端縁3aが案内部5eに至ると、仕切り板3は、溝底側保持部5dに挿入すべく芯ずれが矯正されるよう案内がなされ、抵抗感のある状態で溝底側保持部5dに挿入し、仕切り板3の先端縁3aが保持溝部5の溝底5fに当接することで止まることになり、作業者は、これにより仕切り板3が保持溝部5に対し設定どおりの挿入組込みがなされたことを認識できるようになっている。
因みに支柱2は、孔部4aの内周面と保持溝部5の溝底5fに、肉厚をできるだけ同じになるようにして樹脂材を成型する際の冷却による熱収縮が起因して樹脂表面が不均一な凹形状に変形しないよう肉抜き4c、5hが施されたものとなっている。
因みに出入口6を開閉自在に閉塞するためのものはカーテン8に限定されるものではなく、例えばジグザグ状に折畳めるようにしたもの、蛇腹状に折畳めるようにしたもの、ロール状に巻き取ることができるようにしたもの等、通常知られた種々の構成の開閉体を用いて実施することができる。
また間仕切り室7の広さを、図11に示すように、仕切り板3が2×3枚のように3枚以上の仕切り板3が直線状に並設されるものである場合に、出入口6を端側ではなく中間位置とした場合、コーナー部の支柱2の孔部4aが空いており、そこでコーナー部の対角線上の孔部4a同士に補強体10を×状に組込むようにすることができる。この場合、補強体10の交差部は、自身の撓み変形によって構成できるため問題はない。
また間仕切り室7が隣接するような場合、補強体10の一方を、一方の間仕切り室7内側の保持溝部5あるいは孔部4aに差し込んだ場合には、補強体10の他方を、隣接する他方の間仕切り室7の内側の保持溝部5に差し込むように選択することができ、このようにすることにより、一つの支柱2を用いて両間仕切り室7での補強体10の差込みができることになってより強固の補強ができることになる。
このように補強体10を用いて補強する場合、補強体10が差込まれる孔部4aおよび保持溝部5をどれにするかは、必要において適宜選択できるものであり、このようにすることにより補強体10を用いた種々の補強構造の組み合わせ態様を実施することが可能になる。
因みに、カーテンレール9や補強体10の両端部を孔部4a差込む場合、該孔部4aとしては、少なくともこれらを差込むための深さがあれば十分であるが、支柱2を型成形する場合では、孔部4aは上下端間に通し状に形成されることになり、これによって材料の節約が図れることになる。
そしてこの場合、補助板12は、仕切り板3および補強体10が差込まれていない全ての保持溝部5に差し込んでもよいし、選択された一部(内外の選択もできる。)の保持溝部5に差し込んでもよい。
2 支柱
3 仕切り板
3a 先端縁
4 中心部
4a 孔部
5 保持溝部
5a 保持腕
5b 入り口側保持部
5c 遊嵌部
5d 溝底側保持部
5e 溝底側案内部
5g 入り口側案内部
6 出入り口
7 間仕切り室
8 カーテン
9 カーテンレール
10 補強体
11 フック
11a フック受け
12補助板
Claims (6)
- 中心部から十文字状に保持溝部が延設された支柱と、該保持溝部に挿入組込みされる仕切り板とにより間仕切り室が形成される簡易型間仕切りであって、前記保持溝部は、仕切り板が挟持状に保持される溝幅の対向面を備えた入り口側保持部と溝底側保持部との一対が間隙を存して設けられる保持部と、入り口側保持部の溝底側に隣接して設けられ、仕切り板が遊嵌する溝幅の対向面を備えた遊嵌部と、溝底側保持部の入り口側に隣接して設けられ、入り口側保持部に保持された状態の仕切り板の先端部を溝底側保持部に誘導案内するべく溝底側ほど対向面間が幅狭となった溝底側案内部とが設けられ、前記遊嵌部と溝底側案内部とはへ字状の連結面となって連結されていることを特徴とする簡易型間仕切り。
- 入り口側保持部は、入り口先端から溝底側に至るほど対向間が幅狭になっていて、入り口側保持部に挿入する仕切り板先端を入り口側先端の溝内に挿入案内する入り口側案内部が形成されていることを特徴とする請求項1記載の簡易型間仕切り。
- 支柱の中心部には丸孔状の孔部が形成される一方、簡易型間仕切りは、吊持レールや補強体等の連結体によって互いに対向する支柱の上端部同士を連結可能であり、該連結は、対向する支柱同士の孔部の上端部同士、孔部と仕切り板が保持されていない保持溝部の上端部同士、あるいは仕切り板が保持されていない保持溝部の上端部同士の何れかに連結体の両端部が差込まれることでなされることを特徴とする請求項1または2項記載の簡易型間仕切り。
- 吊持レールは、間仕切り室の仕切り板がない出入り口の開閉をするための開閉体を吊持するものであり、出入り口左右の支柱に形成された孔部に両端部が差込まれることを特徴とする請求項3記載の簡易型間仕切り。
- 仕切り板が保持されていない保持溝部に、支柱の自立を補助するための幅狭な補助板が挟持状に保持されることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項記載の簡易型間仕切り。
- 仕切り板の上端部に外嵌した長尺状のフック受けにフックが係脱自在に取付けられることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項記載の簡易型間仕切り。
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- 2016-07-15 JP JP2016140460A patent/JP6877903B2/ja active Active
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