JP6877638B2 - 除去可能な酸触媒を使用したアミノ官能性ポリジオルガノシロキサンの製造方法 - Google Patents

除去可能な酸触媒を使用したアミノ官能性ポリジオルガノシロキサンの製造方法 Download PDF

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Description

関連出願の相互参照
本出願は、米国特許法第119条(e)に基づき、2018年5月31日出願の米国仮特許出願第62/678425号の利益を主張する。米国仮特許出願第62/678425号は、参照により本明細書に組み込まれる。
本発明は、縮合反応によりアミノ官能性ポリジオルガノシロキサンを製造するための方法に関する。より具体的には、アミノ官能性ポリジオルガノシロキサンの製造方法は、除去可能な触媒を用いる。
導入
アミノ官能性ポリジオルガノシロキサンは、ヘアケア用途におけるコンディショナーとして、又は織物用途の柔軟剤として有用である。アミノ基は、ポリジオルガノシロキサンの末端ケイ素原子に結合するか、又はシロキサン鎖の主鎖内にランダムに分布したケイ素原子に結合したペンダント基としてのいずれかであり得る。
発明が解決しようとする課題
カルボン酸触媒縮合反応は、アミノ官能性ポリジオルガノシロキサンを生成するために使用されてきた。しかしながら、既知のプロセスでは、そのカルボン酸若しくはカルボン酸塩、又はその両方は、その貯蔵寿命にわたってポリオルガノシロキサン中の「リビング触媒」として残存し、安定性に有害な影響を与える可能性がある。
アミノ官能性ポリジオルガノシロキサンを調製するための方法であって、
1)50℃〜150℃の温度で、出発原料を混合及び加熱することであって、出発原料が、
A)シラノール官能性ポリジオルガノシロキサンと、
B)アミノアルキル官能性アルコキシシランと、を含み、
出発原料A)及びB)の量は、アルコキシ基に対してモル過剰のシラノール基が存在するような量である、出発原料を混合及び加熱することと、その後、
2)1〜5のpKa値及び101kPaで90℃〜150℃の沸点を有する出発原料D)カルボン酸を添加することにより、反応混合物を形成することと、
3)反応混合物を混合及び加熱して、反応生成物を形成し、アミノ官能性ポリジオルガノシロキサンの重量に基づいて、残留酸の量を0〜<500ppmに低減することと、を含む、方法。
アミノ官能性ポリジオルガノシロキサンを調製するための方法は、アミノ官能性ポリジオルガノシロキサンを含む反応生成物を形成する条件下で、出発原料を混合及び加熱すること、を含む。出発原料は、A)シラノール官能性ポリジオルガノシロキサン、B)アミノアルキル官能性アルコキシシラン、及びD)カルボン酸を含む。出発原料は、所望により、出発原料A)のシラノール官能基と反応しないトリオルガノシリル基を有するC)末端封鎖剤を更に含んでもよい。出発原料C)は、存在する場合、出発原料B)とは異なる。上記の方法で使用される出発原料は、8〜30個の炭素原子を有する脂肪族アルコール、エーテルアルコール、及びヒドロキシ末端ポリエーテルなどの有機アルコールを含まなくてもよい。「有機アルコールを含まない」とは、出発原料が有機アルコールを含有しないこと、又は含有する有機アルコールの量がGCにより検出不可能であることを意味する。理論に束縛されるものではないが、有機アルコールの存在は、アミノ官能性ポリジオルガノシロキサンの濁り(例えば、参照例における技術によって測定される透過率の低下)の一因となり得ると考えられる。
本発明者らは、驚くべきことに、これまで開示されたプロセスにより製造されたアミノ官能性ポリジオルガノシロキサンは十分な酸含有量を含むため、アミノ官能性ポリジオルガノシロキサンが一部の用途に対して不十分な安定性を有することを見出した。理論に束縛されるものではないが、本明細書に記載の方法で使用されるD)カルボン酸は、B)アミノアルキル官能性アルコキシシランと反応して、カルボン酸塩を形成し、出発原料を反応させてアミノ官能性ポリジオルガノシロキサンを形成するための触媒として作用すると考えられる。しかしながら、少量、すなわち500ppm程度以上の残留酸(カルボン酸及び/又はカルボン酸塩の形態)であっても、アミノ官能性ポリジオルガノシロキサンの特性に悪影響を与える可能性がある。本発明者らは、驚くべきことに、反応生成物から、残留酸含有量が<500ppmとなるようにD)カルボン酸及び/又はカルボン酸塩を除去することにより、アミノ官能性ポリジオルガノシロキサンの安定性が向上させることができることを見出した。安定性は、粘度、分子量、又は重合度が経時的に安定したまま(大幅な変化なし)であること、例えば25℃〜45℃で1〜6ヶ月間のエージングなどにより測定できる。理論に束縛されるものではないが、アミノ官能性ポリジオルガノシロキサンの重量に基づいて、残留酸含有量を<300ppmに低減することにより、アミノ官能性ポリジオルガノシロキサンの重量に基づいて、<0.1重量%の、D4及び/又はD5などの環状ポリジオルガノシロキサンを含有する生成物の更なる利点が得られると考えられる。
A)シラノール官能性ポリジオルガノシロキサン
出発原料A)は、シラノール官能性ポリジオルガノシロキサンである。出発原料A)は、単位式(I):(R SiO1/2(R SiO2/2(HORSiO2/2(HOR SiO1/2を含み、式中、各Rは、下に定義されるように、一価炭化水素基及び一価ハロゲン化炭化水素基から独立して選択され、下付き文字は、2≧a≧0、4000≧b≧0、4000≧c≧0、及び2≧d≧0、但し、数量(a+d)=2、数量(c+d)≧2、及び数量4≦(a+b+c+d)≦8000であるような値を有する。あるいは、4≦(a+b+c+d)≦4000である。あるいは、10≦(a+b+c+d)≦100である。あるいは、1000≧b≧0である。あるいは、1000≧c≧0である。あるいは、下付き文字a〜dは、10〜100cP、あるいは30〜70cPの粘度を有するシラノール官能性ポリジオルガノシロキサンを提供するのに十分な値を有し得る。あるいは、各Rはアルキル及びアリールから選択されてもよい。あるいは、各Rはメチル及びフェニルから選択されてもよい。あるいは、全てのR基の少なくとも80%は、メチルである。あるいは、各Rはメチルである。あるいは、出発原料A)は、式(II):HOR SiO−(R SiO)−SiR OHのα、ω−シラノール末端封鎖ポリジオルガノシロキサンを含み得、式中、Rは上記のとおりであり、下付き文字eは、10〜100cP、あるいは30〜70cPの粘度をポリジオルガノシロキサンに提供するのに十分な値を有する。あるいは、下付き文字eの値は、4≦e≦1000であるような値を有する。あるいは、10≦e≦100である。出発原料A)に好適なシラノール官能性ポリジオルガノシロキサンの例としては、A1)30cP〜70cPの粘度を有するシラノール末端封鎖ポリジメチルシロキサン、A2)4〜1000の重合度を有するシラノール末端封鎖ポリジメチルシロキサン、又はA1及びA2)の両方が挙げられる。出発原料A)としての使用に好適なシラノール末端ポリジオルガノシロキサンは、対応するオルガノハロシランの加水分解及び縮合、又は、環状ポリジオルガノシロキサンの平衡化といった、当該技術分野において既知の方法により調製され得る。
出発原料A)の量は、出発原料A)のシラノール基と出発原料B)のSi結合アルコキシ基とのモル比が1:1を超えるのに十分である。理論に束縛されるものではないが、これにより、アミノアルキル官能性アルコキシシランB)によってシラノール基を単に保護するのではなく、鎖延長重合が確実に行われると考えられる。あるいは、出発原料A)のシラノール基と出発原料B)のSi結合アルコキシ基とのモル比は、1.2:1〜2:1の範囲であってもよい。
B)アミノアルキル官能性アルコキシシラン
出発原料B)は、アミノアルキル基及びSiに結合したアルコキシ基を含有する。アミノアルキル基は、式(III):R−(NH−A’)−NH−A−を有してもよく、式中、A及びA’は各々独立して、1〜6個の炭素原子を有し、所望によりエーテル結合を含有する直鎖状又は分枝状アルキレン基であり、下付き文字qは0〜4であり、Rは、水素、アルキル基、又は1〜4個の炭素原子を有するヒドロキシアルキル基である。あるいは、Rは水素でもよく、qは0又は1でもよく、A及びA’(存在する場合)は各々2〜4個の炭素原子を含有する。好適なアミノアルキル基の例としては、−(CHNH、−(CHNH、−(CHNH(CHNH、−CHCH(CH)CHNH(CHNH、−(CHNHCHCHNH(CHNH、−CHCH(CH)CHNH(CHNH、−(CHNH(CHNH、及び−(CHO(CHNHが挙げられる。Siに結合したアルコキシ基は、非反応性置換基又はエーテル結合などの結合を含有し得る。アミノアルキル官能性アルコキシシランは、式(IV):
Figure 0006877638
を有し得、式中、A、A’、R、及び下付き文字qは、上記で定義したとおりであり、R’は、1〜6個の炭素原子を有するアルキル基又はアルコキシアルキル基、例えば、メチル、エチル、ブチル又はメトキシエチルであり、R及びRは各々独立して、−OR’基又は所望により置換されたアルキル基若しくはアリール基である。あるいは、直鎖状ポリジオルガノシロキサンの調製のために、R基はメチルなどのアルキル基であってもよく、R基は、メトキシ又はエトキシなどの式−OR’を有してもよい。出発原料B)に好適なアミノアルキル官能性アルコキシシランの例としては、B1)3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、B2)3−アミノプロピルメチルジエトキシシラン、B3)アミノエチル−アミノイソブチルメチルジメトキシシラン、B4)アミノエチル−アミノイソブチルメチルジエトキシシラン、B5)3−アミノプロピルジメチルエトキシシラン、B6)3−アミノプロピルジメチルメトキシシラン、B7)3−(2−アミノエチルアミノ)プロピル−ジメトキシメチルシラン、B8)3−(2−アミノエチルアミノ)プロピル−ジエトキシメチルシラン、B9)アミノプロピルメチルジメトキシシラン、B10)アミノプロピルメチルジエトキシシラン、及びB11)B1)〜B10)のうちの2つ以上の組み合わせ、が挙げられる。一実施形態では、アミノアルキル官能性アルコキシシランは、B5)3−アミノプロピルジメチルエトキシシラン又はB6)3−アミノプロピルジメチルメトキシシランなどのモノアルコキシシランを含み、アミノ官能性ポリジオルガノシロキサンは、そこからアミノ官能性末端保護を有する。あるいは、出発原料は、別個の末端封鎖剤を含んでもよい。
C)末端封鎖剤
出発原料C)は、本明細書に記載の方法で出発原料に所望により添加され得る末端封鎖剤である。末端封鎖剤は、例えば、アミノ官能性ポリジオルガノシロキサンがペンダントアミノ官能基を有する場合、及び/又はトリヒドロカルビルシリル末端(例えば、トリメチルシリル末端などのトリアルキルシリル末端)アミノ官能性ポリジオルガノシロキサンを、本方法により製造する場合、出発原料A)のシラノール基の一部を保護するために使用され得る。末端封鎖剤は、シラノール基と反応し、トリオルガノシリル官能基が出発原料A)のシラノール基と反応しない末端封鎖トリオルガノシリル単位を生成することができる。好適な末端封鎖剤は、C1)モノアルコキシシラン、C2)シラザン、又はC3)C1)及びC2)の両方によって例示される。
モノアルコキシシランは、式(V):R SiORを有してもよく、式中、各Rは独立して、シラノール官能基と反応しない一価有機基であり、各Rは、独立して、1〜6個の炭素原子を有する一価炭化水素基である。あるいは、Rは、1〜6個の炭素原子、あるいは1〜4個の炭素原子、あるいは1〜2個の炭素原子を有するアルキル基であってもよく、あるいはRはメチルであってもよい。各Rは、アルキル、アルケニル、及びアリール基から選択される一価炭化水素基であってもよい。あるいは、各Rは、1〜6個の炭素原子を有するアルキル基、2〜6個の炭素原子を有するアルケニル基、又はフェニル基であってもよい。あるいは、各Rは、1〜6個の炭素原子、あるいは1〜4個の炭素原子を有するアルキル基であってもよく、あるいは各Rはメチルであってもよい。出発原料C1)のモノアルコキシシランの例としては、C4)トリメチルメトキシシラン及びC5)トリメチルエトキシシランが挙げられる。
好適なシラザンは、式(VI):(R Si)NHを有してもよく、式中、各Rは一価炭化水素基及び一価ハロゲン化炭化水素基(本明細書ではRについて記載)からなる群から独立して選択され、各Rは、Rについて記載される独立して選択される1〜6個の炭素原子を有する一価炭化水素基である。各Rは、独立して、アルキル基、アルケニル基、又はハロゲン化アルキル基であってもよい。Rに好適なアルキル基としては、メチル、エチル、プロピル及びブチルが挙げられる。好適なアルケニル基としては、ビニル及びアリルが挙げられる。好適なハロゲン化アルキル基としては、トリフルオロプロピルが挙げられる。出発原料C2)に好適なシラザンの例としては、C6)ヘキサメチルジシラザン、C7)sym−テトラメチルジビニルジシラザン、及びC8)[(CFCHCH)(CHSi]NHが挙げられる。
末端封鎖剤は所望によるものであり、本方法の工程1)において使用される全出発原料の合計重量に基づいて、最大5重量%、あるいは0.1重量%〜5重量%の量で添加されてもよい。存在する場合、出発原料C)の全て又は一部分が、工程1)において添加されてもよい。あるいは、出発原料C)の第1の部分が工程1)において添加されてもよく、出発原料C)の第2の部分が工程4)の前に方法に追加される追加の工程で添加されてもよい。この追加の工程は、工程2)の後に実施されてもよい。
D)カルボン酸
出発原料D)として好適なカルボン酸は、90℃〜150℃の沸点及び1〜5のpKa値を有する。本明細書に記載の方法の工程2)において添加されるカルボン酸の量は、本方法で使用される全出発原料の合計重量に基づいて、0.01重量%〜5重量%である。カルボン酸は、脂肪族カルボン酸であってもよい。好適なカルボン酸としては、D1)エタン酸、D2)プロピオン酸、又はD3)D1)及びD2)の両方が挙げられる。出発原料D)に選択されるカルボン酸は、アミノ官能性ポリジオルガノシロキサンから除去できることが必要であり、そのため残留酸含有量は、アミノ官能性ポリジオルガノシロキサンを著しく劣化させない条件(例えば、温度及び圧力)下で、アミノ官能性ポリジオルガノシロキサンの重量に基づいて、<500ppm、あるいは<300ppmであるようにする。理論に束縛されるものではないが、残留酸が増えることにより、安定性が不十分になるため、残留酸を十分に除去することで、特定の予期しない利点がもたらされると考えられる。理論に束縛されるものではないが、残留酸含有量が<500ppmであると、残留酸が>500ppmであるアミノ官能性ポリジオルガノシロキサンよりも安定なアミノ官能性ポリジオルガノシロキサンが生成され、残留酸含有量が<300ppmであると、(以下の参照例における試験方法に従って45℃で6ヶ月間エージングした後)D4などの環状ポリジオルガノシロキサンが<0.1%であるアミノ官能性ポリジオルガノシロキサンが生成されると考えられる。理論に束縛されるものではないが、2個又は3個の炭素原子の脂肪族カルボン酸を使用すると、本方法によって生成されるアミノ官能性ポリジオルガノシロキサンを分解しない脱揮条件下で十分に除去できるという利点が得られると考えられる。本発明者らは、驚くべきことに、2個又は3個の炭素原子の脂肪族カルボン酸を使用すると、共溶媒及び有機アルコールがなくても、濁りのない(参照例の技術に従って測定された良好な透過率を有する)生成物が得られることを見出した。更に、本発明者らは、驚くべきことに、電子求引性部分、例えば、フッ素若しくは塩素などのハロゲン又はヒドロキシル基によって置換されていない、2個又は3個の炭素原子の脂肪族カルボン酸を使用することにより、望ましくない臭気を有さないアミノ官能性ポリジオルガノシロキサンも得られることを見出した。
出発原料D)の全て又は一部分を、工程2)において添加してもよい。あるいは、出発原料D)の第1の部分を工程2)において添加してもよく、出発原料D)の第2の部分を、後の追加の工程で添加してもよい。後の追加の工程は、工程3)の前に追加される。後の追加の工程は、工程2)の後、及び工程3)の前であってもよい。理論に束縛されるものではないが、本明細書に記載される方法は、無溶媒であるという利点を提供し得る。出発原料A)、B)、及びD)、及び所望によりC)は、水中での乳化なしで、又は溶媒の存在なしで、未希釈で組み合わせることができる。
アミノ官能性ポリジオルガノシロキサン
本明細書に記載されるように製造されるアミノ官能性ポリジオルガノシロキサンは、単位式(VII):(R SiO1/2(R SiO2/2(RSiO2/2(R SiO1/2を含み、式中、R並びに下付き文字a、b、c、及びdは上記のとおりであり、1分子当たり少なくとも1つのRは、式(VIII):
Figure 0006877638
の基であり、式中、R、R、R、A、A’、下付き文字qは上記のとおりである。あるいは、全てのR基の80%〜100%は、式(VIII)を有する。理論に束縛されるものではないが、末端封鎖剤C)が使用されない場合、R基の全て又は実質的に全ては式(VIII)を有する。あるいは、R基のうちの1つ以上は、末端封鎖剤が使用される場合、末端封鎖剤に由来する式を有してもよい。例えば、式(V)のモノアルコキシシランが末端封鎖剤として使用される場合、R基の一部は、式R SiO−[式中、Rは上記のとおりである]を有し得る。また、式(VI)のシラザンが末端封鎖剤として使用される場合、Rの一部は式R SiO−[式中、R及びRは上記のとおりである]を有し得る。
本明細書に記載されるように製造されたアミノ官能性ポリジオルガノシロキサンは、以下の参照例に記載される技術によって測定されるように、少なくとも95%、あるいは99%〜100%の透過率を有し得る。本明細書に記載されるように製造されたアミノ官能性ポリジオルガノシロキサンは、0〜<0.1%の環状ポリジオルガノシロキサン含有量を有し得る。本明細書に記載されるように製造されたアミノ官能性ポリジオルガノシロキサンは、以下の参照例の技術によって測定されるように、アミノ官能性ポリジオルガノシロキサンの粘度が0〜12%変化することからわかるように、RTで1〜6ヶ月間エージングした後に安定であり得る。
アミノ官能性ポリジオルガノシロキサンを調製するための方法は、
1)50℃〜150℃の温度で、出発原料を混合及び加熱することであって、出発原料が、
A)上記シラノール官能性ポリジオルガノシロキサンと、
B)上記アミノアルキル官能性アルコキシシランと、
C)全出発原料の合計重量に基づいて、0〜0.5重量%の、上記末端封鎖剤と、を含み、
出発原料A)及びB)の量は、アルコキシ基に対してモル過剰のシラノール基が存在するような量である、出発原料を混合及び加熱することと、その後、
2)出発原料B)の重量に基づいて、0.01重量%〜5重量%の、101kPaの圧力で90℃〜150℃の沸点及び1〜5のpKa値を有する出発原料D)カルボン酸を添加することにより、反応混合物を形成することと、
3)反応混合物を混合及び加熱して、反応生成物を形成し、アミノ官能性ポリジオルガノシロキサンの重量に基づいて、残留酸の量を0〜<500ppmに低減することと、を含む。
混合及び加熱は、撹拌式ジャケット付きバッチ反応器又はジャケット付き容器を備えた反応蒸留装置に出発原料を投入するなどの任意の都合のよい手段を用いて実施することができ、ジャケットを通して、蒸気/水又は熱伝達流体を通過させることによって加熱及び冷却することができる。工程1)は、少なくとも50℃、あるいは少なくとも85℃、あるいは少なくとも90℃の温度で実施されてもよい。あるいは、工程1)における加熱は、50℃〜150℃、あるいは85℃〜150℃、あるいは90℃〜150℃で実施されてもよく、工程2)は、計量機器などの任意の都合のよい手段を用いて実施されてもよい。工程2)は、工程1)について上述した温度で実施されてもよい。工程3)は、少なくとも90℃の温度で<100mmHgの圧力で、少なくとも1時間、あるいは少なくとも2時間反応生成物を加熱するなどの任意の都合のよい手段により実施されてもよい。あるいは、工程3)は、100℃〜150℃、あるいは90℃〜120℃の温度で、0〜<100mmHgの圧力で1〜10時間、あるいは2〜8時間、あるいは2〜4時間、反応生成物を加熱することにより実施してもよい。出発原料D)として選択されるカルボン酸は、十分に揮発性であり、工程3)の条件(温度、圧力、時間)は、残留酸が工程3)の後で、<500ppm、あるいは<300ppmになるように選択される。
理論に束縛されるものではないが、アンモニウムカルボキシレート(例えば、アンモニウムプロピオネート及びアンモニウムアセテート)は、上記の条件(例えば、アンモニウムアセテートについて沸点117℃、アンモニウムプロピオネートについて沸点141℃)で十分に揮発性であり、反応を触媒し、十分な程度まで除去されると考えられる。塩は平衡形態で存在するため、塩は個別に又は塩の形態で除去することができ(NHが形成される場合、例えばNHは、HMDZなどのシラザン末端封鎖剤から生成できる)、塩を廃棄物トラップ又は凝縮器内で再形成することができると考えられる。
本明細書に記載されるように製造されたアミノ官能性ポリジオルガノシロキサンは、有機溶媒溶液中、又は水溶液若しくは懸濁液中で使用することができる。アミノ官能性ポリシロキサンを含有する組成物は、界面活性剤、増粘剤、レオロジー調整添加剤、香料、ワックス、皮膚軟化剤、洗浄剤、潤滑油、電解質、殺生物剤、及び化粧品材料などの追加成分を含有することができる。
アミノ官能性ポリジオルガノシロキサンは、形成された後に反応によって化学修飾され得る。このような修飾は、例えば、織物処理剤の調製において既知である。これを、例えば、ラクトン、特に、ε−カプロラクトン又はγ−ブチロラクトンなどの3〜8個の環炭素原子を有するω−ヒドロキシカルボン酸のラクトンと反応させて、米国特許第5,824,814号に記載の条件下で、式−N−C(O)−(CH−OH[式中、下付き文字xは2〜7である]のヒドロキシアミド基を有するポリマーを形成することができる。アミノ官能性ポリジオルガノシロキサンをエポキシドと反応させて、β−ヒドロキシアミン基を含有するポリマーを形成したり、例えば、米国特許第5,352,817号に記載されているようにエチレンオキシドと反応させて、−NH−CHCHOH基を形成したり、グリシドールと反応させて、−NH−CH(CHOH)基を形成することができる。あるいは、アミノ官能性ポリジオルガノシロキサンを、Michael型付加でアクリレート又は他の活性化C=C結合と、例えば、ヒドロキシエチルアクリレートと反応させて、−NH−CH−CH−COO−COH基を形成することができる。アミノ官能性ポリジオルガノシロキサンは、米国特許第5,164,522号に記載されているように、硫酸ジメチルなどのアルキル化剤との反応によって四級化され得る。
ここで、本発明のいくつかの実施形態を、以下の実施例において詳細に説明する。これらの実施例では、以下の出発原料を使用する:A1)粘度70cPのシラノール末端封鎖PDMS、A2)粘度30cPのシラノール末端封鎖PDMS、B2)3−アミノプロピルメチルジエトキシシラン、B3)アミノエチル−アミノイソブチルメチルジメトキシシラン、B5)3−アミノプロピルジメチルエトキシシラン、C6)HMDZ、C4)トリメチルメトキシシラン、D1)酢酸、D2)プロピオン酸、D’)オクタン酸(比較、除去不可能)、及びD”)乳酸(比較、除去不可能)。
この実施例1では、以下のように、低粘度の0.1%のNアミノ官能性ポリジメチルシロキサンを合成した。反応容器に、以下の材料(重量部で示される量を有する)を充填した:A1)シラノール末端封鎖PDMS(244〜270)、B2)3−アミノプロピルメチルジエトキシシラン(3.45〜3.79)、及びC6)HMDZ(1)。得られた混合物をN掃引下で90℃まで10分間加熱した。10分後、D2)プロピオン酸(1.52〜1.83)を添加し、得られた混合物を90℃で2時間撹拌した。次いで、蒸留減圧を<20mmHgの圧力で140〜210分間適用して、経時的な粘度の増加によって示されるように、反応を進めた。反応物をHMDZ(0.6〜0.72)でクエンチし、90Cで2時間撹拌した。次いで、蒸留減圧を<20mmHgの圧力で2時間適用した。完了後、反応容器の内容物をRTまで冷却し、保存前にNでパージした。得られた透明で無色の流体は、トリメチル末端保護を有するアミノ官能性ポリジメチルシロキサンであり、イオンクロマトグラフィーにより検出して、<200ppmのプロピオン酸を含有した。このアミノ官能性ポリジメチルシロキサンは、1800〜2500cPの粘度、0.1%のアミン含有量、及び100%の透過率を有した。このアミノ官能性ポリジメチルシロキサンは、45℃でのエージング後6ヶ月間安定であった。アンモニア臭は検出されなかった。この実施例は、酢酸を使用して、優れた透過率(T=100%、濁りなし)及び良好な安定性を有する透明なアミノ官能性ポリジメチルシロキサンを調製できることを示す。
この実施例2では、以下のように、高粘度0.1% Nアミノ官能性ポリジメチルシロキサンアミノ官能性ポリジメチルシロキサンを合成した。反応容器に、以下の材料(重量部)を充填した:A1)シラノール末端封鎖PDMS(927.1)、B2)3−アミノプロピルメチルジエトキシシラン(13.1)、及びC6)HMDZ(3.89)。得られた混合物をN掃引下で90℃まで10分間加熱した。10分後、D2)プロピオン酸(6.3)を添加し、得られた混合物を90℃で2〜3時間撹拌した。次いで、蒸留減圧を<20mmHgの圧力で300分間適用して、経時的な粘度の増加によって示されるように反応を進めた。次いで、減圧圧力及びストリッピング時間に応じて、100〜150℃の範囲の温度でストリッピングすることにより、過剰なHMDZ及びプロピオン酸を除去した。完了後、反応容器の内容物をRTまで冷却し、保存前にNでパージした。得られた透明で無色の流体は、トリメチル末端保護を有するアミノ官能性ポリジメチルシロキサンであり、イオンクロマトグラフィーにより検出して、<300ppmのプロピオン酸を含有した。このアミノ官能性ポリジメチルシロキサンは、3000〜3500cPの粘度、0.1%のアミン含有量、及び100%の透過率を有した。このアミノ官能性ポリジメチルシロキサンは、45℃でのエージング後6ヶ月間安定であった。アンモニア臭は検出されなかった。この実施例は、プロピオン酸を使用して、優れた透過率(T=100%、濁りなし)及び良好な安定性を有する透明なアミノ官能性ポリジメチルシロキサンを調製できることを示す。
この実施例3では、以下のように、0.7% Nアミノ官能性ポリジメチルシロキサンを合成した。反応容器に、以下の材料(重量部)を充填した:A2)シラノール末端封鎖PDMS(663.1)、B2)3−アミノプロピルメチルジエトキシシラン(77.2)、及びC6)HMDZ(4.1)。得られた混合物をN掃引下で90℃まで10分間加熱した。10分後、D2)プロピオン酸(5.7)を添加し、得られた混合物を90℃で2時間撹拌した。次いで、蒸留減圧を<20mmHgの圧力で、100℃で5時間及び150℃で2〜4時間適用した。完了後、反応容器の内容物をRTまで冷却し、保存前にNでパージした。得られた透明で無色の流体は、トリメチル末端保護を有するアミノ官能性ポリジメチルシロキサンであり、イオンクロマトグラフィーにより検出して、<100ppmのプロピオン酸を含有した。このアミノ官能性ポリジメチルシロキサンは、2000〜3000cPの粘度、0.7%のアミン含有量、及び100%の透過率を有した。このアミノ官能性ポリジメチルシロキサンは、45℃でのエージング後6ヶ月間安定であった。アンモニア臭は検出されなかった。この実施例は、プロピオン酸を使用して、優れた透過率(T=100%、濁りなし)及び良好な安定性を有する透明なアミノ官能性ポリジメチルシロキサンを調製できることを示す。
この実施例4では、以下のように、0.8% Nジアミノ官能性ポリジメチルシロキサンを合成した。反応容器に、以下の材料(重量部)を充填した:A2)シラノール末端封鎖PDMS(171.7)、B3)アミノエチル−アミノイソブチルメチルジメトキシシラン(12.4)、及びC6)HMDZ(1.8)。溶液混合物をN掃引下で90℃まで10分間加熱した。10分後、D1)酢酸(1.2)を添加し、得られた混合物を90℃で2時間撹拌した。次いで、蒸留減圧を<20mmHgの圧力で180〜300分間適用した。次いで、減圧圧力及びストリッピング時間に応じて、100〜120℃の範囲の温度でストリッピングすることにより、過剰なHMDZ及び酢酸を除去した。完了後、反応容器の内容物をRTまで冷却し、保存前にNでパージした。得られた透明でわずかに黄色の流体は、トリメチル末端保護を有するジアミノ官能性ポリジメチルシロキサンであり、イオンクロマトグラフィーにより検出して、<200ppmのプロピオン酸を含有した。このポリマーは、1800〜2700cPの粘度、0.8%のアミン含有量、及び99%の透過率を有した。このポリマーは、RTで4ヶ月間エージングした後、安定であった。
この実施例5では、以下のように、0.6% Nジアミノ官能性ポリジメチルシロキサンを合成した。反応容器に、以下の材料(重量部)を充填した:A2)シラノール末端封鎖PDMS(118.9)、A1)シラノール末端封鎖PDMS(115.8)、B3)アミノエチル−アミノイソブチルメチルジメトキシシラン(12.8)、及びC6)HMDZ(1)。得られた混合物をN掃引下で90℃まで10分間加熱した。10分後、D2)プロピオン酸(1.1)を添加し、得られた混合物を90℃で1時間撹拌した。次いで、蒸留減圧を<20mmHgの圧力で1〜2時間適用した。HMDZ(1.64g)を加え、加熱を更に1.5時間継続した。完了後、反応容器の内容物をRTまで冷却し、保存前にNでパージした。得られた透明でわずかに黄色の流体は、トリメチル末端保護を有するジアミノ官能性ポリジメチルシロキサンであり、イオンクロマトグラフィーにより検出して、<200ppmのプロピオン酸を含有した。このジアミノ官能性ポリジメチルシロキサンの粘度は2000〜3000cPであり、アミン含有量は0.6%であった。
この実施例6では、以下のように、トリメチルメトキシシラン末端封鎖剤を使用したアミノ官能性ポリジメチルシロキサンを合成した。反応容器に、以下の材料(重量部)を充填した:A1)シラノール末端封鎖PDMS(122.7)、B2)3−アミノプロピルメチルジエトキシシラン(1.6)、及びC4)トリメチルメトキシシラン(1.0)。得られた混合物を90℃まで10分間加熱した。10分後、D2)プロピオン酸(2.6)を添加し、得られた混合物を90℃で2時間撹拌した。次いで、蒸留減圧を90℃、<20mmHgの圧力で3時間適用した。2回目のD2)プロピオン酸(1.1g)を加え、ストリッピングを90℃で1時間、150℃で2時間続けた。完了後、反応容器の内容物をRTまで冷却し、保存前にNでパージした。得られた透明で無色の流体は、トリメチル末端保護を有するアミノ官能性ポリジメチルシロキサンであり、イオンクロマトグラフィーにより検出して、<300ppmのプロピオン酸を含有した。このアミノ官能性ポリジメチルシロキサンは、3000〜4000cPの粘度及び100%の透過率を有した。このアミノ官能性ポリジメチルシロキサンは、RT及び45℃で18ヶ月間安定であった。アンモニア臭は検出されなかった。
この実施例7では、以下のように、低粘度の末端アミノ官能性ポリジオルガノシロキサンを合成した。反応容器に、以下の材料(重量部)を充填した:A1)シラノール末端封鎖PDMS(148.7)、及びB5)3−アミノプロピルジメチルエトキシシラン(1.7)。得られた混合物をN掃引下で90℃まで10分間加熱した。10分後、D2)プロピオン酸(1.0)を添加し、得られた混合物を90℃で2時間撹拌した。次いで、蒸留減圧を90℃、<20mmHgの圧力で4時間適用した。2回目のD2)プロピオン酸(0.3)を反応容器に加え、蒸留減圧を90℃で1時間及び150℃で1時間適用した。完了後、反応容器の内容物をRTまで冷却し、保存前にNでパージした。得られた透明で無色の流体は、トリメチル末端保護を有するアミノ官能性ポリジメチルシロキサンであり、<300ppmのプロピオン酸を含有した。ポリマーは、1800〜3000cPの粘度及び99%の透過率を有した。ポリマーは、RT及び45℃の両方で1年間安定であった。
この実施例8では、以下のように、高粘度の末端アミノ官能性ポリジオルガノシロキサンを合成した。反応容器に、以下の材料(重量部)を充填した:A1)シラノール末端封鎖PDMS(148.7)、及びB5)3−アミノプロピルジメチルエトキシシラン(1)。得られた混合物をN掃引下で90℃まで10分間加熱した。10分後、D2)プロピオン酸(1.0)を添加し、得られた混合物を90℃で2時間撹拌した。次いで、蒸留減圧を90℃、<20mmHgの圧力で4時間適用した。2回目のD2)プロピオン酸(0.3)を反応容器に加え、蒸留減圧を90℃で1.5時間及び150℃で1時間適用した。完了後、反応容器の内容物をRTまで冷却し、保存前にNでパージした。得られた透明で無色の流体は、トリメチル末端保護を有するアミノ官能性ポリジメチルシロキサンであった。このアミノ官能性ポリジメチルシロキサンは、8000〜12500cPの粘度及び99%の透過率を有した。このアミノ官能性ポリジメチルシロキサンは、RTで2年間安定であった。
この実施例9(比較)では、A1)約70cPの粘度を有するシラノール末端封鎖ポリジメチルシロキサン(98.3g)、B2)アミノプロピルメチルジエトキシシラン(3.2g)及びD’)オクタン酸(0.53g)を、凝縮器及び温度計を取り付けた三つ口フラスコに充填し、その上でこれらを窒素下で85℃まで2時間加熱した。次いで、反応混合物を100℃で<20mmHgの減圧下で1時間脱揮した。得られた透明な流体は、メトキシ及びシラノール末端基で末端保護されたアミノ官能性ポリジメチルシロキサンであった。アミノ官能性ポリジメチルシロキサンは、6700cPの粘度を有した。RTで1週間エージングした後、粘度は10446cPに増加した。この実施例9は、オクタン酸が除去可能でなかった米国特許第7,238,768号の実施例14の出発原料を使用して調製した場合、及び出発原料の添加順序が本方法の工程とは異なる場合、時間と共に粘度が増加することによって示されるため、アミノ官能性ポリジメチルシロキサンは安定性が劣っていることを示している。
この実施例10(比較)では、以下の出発原料(重量部)を反応容器に充填した:A1)約70cPの粘度を有するシラノール末端封鎖ポリジメチルシロキサン(98.3g)、B2)アミノプロピルメチルジエトキシシラン(3.2g)及びD’)オクタン酸(0.53g)を、凝縮器及び温度計を取り付けた三つ口フラスコに充填し、その上でこれらを窒素下で85℃まで2時間加熱した。次いで、反応混合物を100℃で、<150mmHgの減圧下で3時間脱揮した。得られた透明な流体は、メトキシ及びシラノール末端基で末端保護されたアミノ官能性ポリジメチルシロキサンであった。このポリマーは、10,000cPの粘度を有した。RTで1週間エージングした後、粘度は300,000cPに増加した。この実施例10は、オクタン酸が除去可能でなかった米国特許第7,238,768号の実施例18の出発原料の一部を使用して調製した場合、及び出発原料の添加順序が本方法の工程とは異なる場合、時間と共に粘度が増加することによって示されるため、アミノ官能性ポリジメチルシロキサンは安定性が劣っていることを示している。
理論に束縛されるものではないが、高沸点(低揮発性)のために、オクタン酸又は乳酸の大部分が比較例9及び10で生成されたポリマー中に残っており、出発原料D)について本明細書に記載の触媒の代わりにこれらの不揮発性酸を使用する場合、酸は縮合反応を触媒し続け、ロバストでない(non-robust)プロセスをもたらすため、反応は非常に急速に進行すると考えられた。
この実施例11(比較例)では、以下のように、0.1% Nアミノ官能性ポリジメチルシロキサンを合成した。反応容器に、以下の出発原料(重量部)を充填した:A1)シラノール末端封鎖PDMS(244.96)及びB2)3−アミノプロピルメチルジエトキシシラン(3.46)。得られた混合物をN掃引下で90℃まで10分間加熱した。10分後、D”)乳酸(1)を添加し、得られた混合物を90℃で2時間撹拌した。次いで、蒸留減圧を<20mmHgの圧力で200分間適用した。C6)HMDZ(1.64)を添加して反応物をクエンチし、サンプルを90℃で2時間撹拌した。次いで、蒸留減圧を前述の条件で2時間適用した。完了後、反応容器の内容物をRTまで冷却し、保存前にNでパージした。得られ濁った流体は、トリメチル末端保護を有するアミノ官能性ポリジメチルシロキサンであった。このアミノ官能性ポリジメチルシロキサンの粘度は6334cPであり、アミン含有量は0.1%であった。RT及び45℃で1ヶ月間エージングした後、粘度はそれぞれ5255及び4403cPに低下した。この実施例11は、除去不可能な乳酸を触媒として使用した場合の経時的な粘度変化により示されるように、アミノ官能性ポリジメチルシロキサンの透過率(濁りで示される)も安定性も乏しいことを示した。
この実施例12(比較例)では、以下のように、0.8% Nアミノ官能性ポリジメチルシロキサンを合成した。反応容器に、以下の材料(重量部)を充填した:A1)シラノール末端封鎖PDMS(132.44)、B2)3−アミノプロピルメチルジエトキシシラン(16.12)、及びC6)HMDZ(0.57)。得られた混合物をN掃引下で90℃まで10分間加熱した。10分後、D’)オクタン酸(0.89)を添加し、得られた混合物を90℃で2時間撹拌した。次いで、蒸留減圧を<20mmHgの圧力で120分間適用した。次いで、蒸留減圧を前述の条件で2時間適用した。次いで、より多くのD’)オクタン酸(0.7)を添加し、蒸留を90℃で更に1時間、150℃で3時間継続した。完了後、反応容器の内容物をRTまで冷却し、保存前にNでパージした。得られた透明で無色の流体は、トリメチル末端保護を有するアミノ官能性ポリジメチルシロキサンであった。このアミノ官能性ポリジメチルシロキサンの粘度は315000cPであり、アミン含有量は0.8%であった。RTで6ヶ月間エージングした後、粘度は4718cPに低下した。この実施例12は、除去不可能な乳酸を触媒として使用した場合の経時的な粘度変化により示されるように、アミノ官能性ポリジメチルシロキサンの安定性が乏しいことを示した。
理論に束縛されるものではないが、末端封鎖剤(ヘキサメチルジシラザンなど)が、除去不可能な触媒を有するアミノ官能性ポリジオルガノシロキサンの製造方法において使用される場合、得られるアミノ官能性ポリジオルガノシロキサンは、経時的な粘度低下によって示されるように安定性を欠くと考えられる。更に、残りの酸は、シロキサン鎖を時間と共に加水分解すると考えられる。また、末端封鎖剤が、除去不可能な触媒を有するアミノ官能性ポリジオルガノシロキサンを製造する方法に含まれない場合、得られるアミノ官能性ポリジオルガノシロキサンは、経時的な粘度上昇によって示されるように安定性を欠いている。
サンプルの粘度を、RTで1ヶ月間のエージングの前後に測定した。以下の表1に示すように、大幅な粘度変動(viscosity drift)が観察され、残留酸が除去されなかった場合、このサンプルが安定性に劣ることを示した。
Figure 0006877638
この実施例13(比較)では、60cPの粘度を有するシラノール末端封鎖PDMS(90)、アミノエチル−アミノイソブチルメチルジメトキシシラン(5)、D1)酢酸(0.5)、及びC13〜C15脂肪族アルコール(5.1)を反応容器に充填し、N下で85℃まで2時間加熱した。次いで、反応混合物を85℃、減圧下(100mbar)で4時間脱揮した。得られたポリマーは、C13〜C15アルコキシ、メトキシ及びシラノール末端基の混合物で末端保護されたアミノ官能性ポリジメチルシロキサンであった。このアミノ官能性ポリジメチルシロキサンは、1265cPの粘度を有し、濁った流体であった。このアミノ官能性ポリジメチルシロキサンの透過率は<90%であった。理論に束縛されるものではないが、脱揮条件は十分なカルボン酸触媒を除去するのに十分に良好ではなく、それによって、<90%の透過率が劣る濁った生成物をもたらすと考えられる。
参照例−試験方法
上記の実施例で調製したアミノ官能性ポリジメチルシロキサンの粘度を、Brookfield DV−III Ultra(CPE−52スピンドル)を用いてRTで測定した。結果をcP単位で報告した。
上記の実施例で調製したアミノ官能性ポリジメチルシロキサンのアミン含有量を、アミン滴定によりRTで測定した。
上記実施例で調製したアミノ官能性ポリジメチルシロキサンの透過率を、Spectronic 21:Milton Royを用いて、水を基準にして測定した。
アンモニア臭を、Hydrion(登録商標)紙ストリップを用いて試験した。サンプルをエージングした後、試験を実施した。
THF中で分析されたポリスチレン標準に基づいて、従来のゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)を用いて、Mnを測定した。サンプルをTHF(5mLの溶媒中のサンプル30mg)中で分析し、無水酢酸で保護し、0.45マイクロメートルのPTFEシリンジで濾過し、ポリスチレン標準に対して分析した。クロマトグラフィー装置は、真空脱気装置を具備したWaters 2695 Separations Module、Waters 2410示差屈折計、及びガードカラムが前に設置された2つ(300mm×7.5mm)のPolymer Laboratories Mixed Cカラム(分子量分離範囲:200〜3,000,000)であった。1.0mL/分で流れるようにプログラムされた認定グレードのTHFを用いて分離を行い、注入量を100マイクロリットルに設定し、カラム及び検出器を35℃まで加熱した。データ収集は25分間行い、処理は、Atlas/Cirrusソフトウェアを用いて行った。
酸含有量は、イオンクロマトグラフィーを用いて測定した。2gのサンプルを10mLのトルエンで処理することによって、サンプルを調製し、次いでこの溶液を10mLの脱イオン水で抽出した。抽出混合物を室温で1時間振盪し、遠心分離し、各混合物からの下部水層をイオンクロマトグラフィーにより分析した。プロピオネートのアニオン分析は、2mm×250mmのAS15カラム、25マイクロリットルのサンプルループ、導電率検出器を備えたイオンクロマトグラフで実施した。等張の40mM KOHを、溶離剤とした。流量=0.35mL/分、オーブン=30℃、サプレッサー=ASRS 300リサイクルモード、電流=50mA、DX−500。
産業上の利用可能性
本明細書に記載の方法によって調製したアミノ官能性ポリジオルガノシロキサンは、ヘアケア及び織物処理用途において有用である。理論に束縛されるものではないが、本明細書に記載される方法を使用することで、出発原料の添加順序が異なり、残留酸含有量が<500ppmに低下しない従来の方法で製造されたアミノ官能性ポリジオルガノシロキサンと比較して、アミノ官能性ポリジオルガノシロキサンに1つ以上の利点:i)経時的な黄変の減少、ii)経時的なアミン臭気の減少、iii)経時的な粘度変動の減少、iv)経時的な環状シロキサン(D4及び/又はD5など)の生成の減少、及びv)高い透過率(例えば、上記参照例に従って測定した場合、95%〜100%、あるいは99%〜100%)などがもたらされると考えられる。
用語の定義及び用法
本出願で使用される略語は、表Xに記載される意味を有する。
Figure 0006877638
全ての量、比、及びパーセンテージは、明細書の文脈により別途記載のない限り、重量によるものである。組成物中の、又は方法で使用される全出発原料の量は、合計で100重量%である。発明の概要及び要約書は、参照により本明細書に組み込まれる。冠詞「a」、「an」、及び「the」は、それぞれ明細書の文脈によって特に指示されない限り、1つ以上を指す。範囲の開示は、その範囲自体及び範囲内に包含される任意のもの、並びに端点を含む。例えば、1〜12という範囲の開示には、端点を含む1〜12という範囲だけでなく、1、2、3、4、6、10、及び12を個別に、並びにその範囲内に包含される、任意の他の数も含まれる。更に、例えば、1〜12という範囲の開示には、例えば1〜3、2〜6、10〜12、及び2〜6の部分集合、並びにその範囲内に包含される任意の他の部分集合も含まれる。同様に、マーカッシュ群の開示は、その群全体を含み、そこに包含される任意の個別の要素及び下位群も含む。例えば、マーカッシュ群「水素原子、アルキル基、アルケニル基又はアリール基」の開示には、その要素である個々のアルキル、下位群である水素、アルキル、アリール、下位群である水素及びアルキル、並びに任意の他の個々の要素及びその中に包含される下位群を包含する。
「アルキル」は、分枝状又は非分枝状の飽和一価炭化水素基を意味する。アルキル基の例としては、メチル、エチル、プロピル(n−プロピル及び/又はイソプロピルを含む)、ブチル(イソブチル、n−ブチル、tert−ブチル、及び/又はsec−ブチルを含む)、ペンチル(イソ−ペンチル、ネオペンチル、及び/又はtert−ペンチルを含む);ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル及びデシル、並びに6個以上の炭素原子を有する分枝状飽和一価炭化水素基が挙げられる。アルキル基は、少なくとも1個の炭素原子を有する。あるいは、アルキル基は、1〜12個の炭素原子、あるいは1〜10個の炭素原子、あるいは1〜6個の炭素原子、あるいは1〜4個の炭素原子、あるいは1〜2個の炭素原子、あるいは1個の炭素原子を有してもよい。
「アラルキル」及び「アルカリール」は、それぞれ、ペンダント及び/若しくは末端アリール基を有するアルキル基、又はペンダントアルキル基を有するアリール基を指す。例示的なアラルキル基としては、ベンジル、トリル、キシリル、フェニルエチル、フェニルプロピル及びフェニルブチルが挙げられる。アラルキル基は、少なくとも7個の炭素原子を有する。単環式アラルキル基は7〜12個の炭素原子、あるいは7〜9個の炭素原子、あるいは7〜8個の炭素原子を有してもよい。多環式アラルキル基は、7〜17個の炭素原子、あるいは7〜14個の炭素原子、あるいは9〜10個の炭素原子を有していてよい。
「アルケニル」は、二重結合を有する、分枝状又は非分枝状一価炭化水素基を意味する。アルケニル基としては、ビニル、アリル、及びヘキセニルが挙げられる。アルケニル基は少なくとも2個の炭素原子を有する。あるいは、アルケニル基は、2〜12個の炭素原子、あるいは2〜10個の炭素原子、あるいは2〜6個の炭素原子、あるいは2〜4個の炭素原子、あるいは2個の炭素原子を有してもよい。
「アルキニル」は、三重結合を有する、分枝状又は非分枝状一価炭化水素基を意味する。アルキニル基としては、エチニル及びプロピニルが挙げられる。アルキニル基は、少なくとも2個の炭素原子を有する。あるいは、アルキニル基は、2〜12個の炭素原子、あるいは2〜10個の炭素原子、あるいは2〜6個の炭素原子、あるいは2〜4個の炭素原子、あるいは2個の炭素原子を有してもよい。
「アリール」とは、環炭素原子からの水素原子の除去により、アレーンから誘導された炭化水素基を意味する。アリールは、フェニル及びナフチルによって例示されるが、これらに限定されない。アリール基は、少なくとも5個の炭素原子を有する。単環式アリール基は、5〜9個の炭素原子、あるいは6〜7個の炭素原子、あるいは6個の炭素原子を有してもよい。多環式アリール基は、10〜17個の炭素原子、あるいは10〜14個の炭素原子、あるいは12〜14個の炭素原子を有してもよい。
「炭素環」及び「炭素環式」は、炭化水素環を指す。炭素環は、単環式でも多環式でもよく、例えば、2環式又は2個を超える環を有するものでもよい。2環式炭素環は、縮合環、橋かけ環又はスピロ多環式環でもよい。炭素環は、少なくとも3個の炭素原子を有する。単環式炭素環は、3〜9個の炭素原子、あるいは4〜7個の炭素原子、あるいは5〜6個の炭素原子を有してもよい。多環式炭素環は、7〜17個の炭素原子、あるいは7〜14個の炭素原子、あるいは9〜10個の炭素原子を有してもよい。炭素環は、飽和(例えば、シクロペンタン又はシクロヘキサン)、部分不飽和(例えば、シクロペンテン又はシクロヘキセン)、又は完全不飽和(例えば、シクロペンタジエン又はシクロヘプタトリエン)であってもよい。
「シクロアルキル」は、炭素環を含む飽和炭化水素基を指す。シクロアルキル基は、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、及びメチルシクロヘキシルによって例示される。シクロアルキル基は、少なくとも3個の炭素原子を有する。単環式シクロアルキル基は、3〜9個の炭素原子、あるいは4〜7個の炭素原子、あるいは5〜6個の炭素原子を有してもよい。多環式シクロアルキル基は、7〜17個の炭素原子、あるいは7〜14個の炭素原子、あるいは9〜10個の炭素原子を有してもよい。
「二価炭化水素基」は、水素原子及び炭素原子からなる二価の基を意味する。「二価炭化水素基」としては、エチレン、プロピレン(イソプロピレン及びn−プロピレンを含む)及びブチレン(n−ブチレン、t−ブチレン及びイソブチレンを含む)、及びペンチレン、ヘキシレン、へプチレン、オクチレン、並びにこれらの分枝状及び直鎖状異性体などのアルキレン基;フェニレン、例えばオルトフェニレンなどのアリーレン基;並びに
Figure 0006877638
などのアルカラルキレン基が挙げられる。あるいは、各二価炭化水素基は、エチレン、プロピレン、ブチレン又はヘキシレンであり得る。あるいは、各二価炭化水素基は、エチレン又はプロピレンであり得る。
「ハロゲン化炭化水素基」は、炭素原子に結合した1つ以上の水素原子が式としてハロゲン原子で置換されている炭化水素を意味する。一価ハロゲン化炭化水素基としては、ハロアルキル基、ハロゲン化炭素環式基及びハロアルケニル基が挙げられる。ハロアルキル基としては、フッ素化アルキル基、例えば、トリフルオロメチル(CF)、フルオロメチル、トリフルオロエチル、2−フルオロプロピル、3,3,3−トリフルオロプロピル、4,4,4−トリフルオロブチル、4,4,4,3,3−ペンタフルオロブチル、5,5,5,4,4,3,3−ヘプタフルオロペンチル、6,6,6,5,5,4,4,3,3−ノナフルオロヘキシル、8,8,8,7,7−ペンタフルオロオクチル、2,2−ジフルオロシクロプロピル、2,3−ジフルオロシクロブチル、3,4−ジフルオロシクロヘキシル、及び3,4−ジフルオロ−5−メチルシクロヘプチル、並びに塩素化アルキル基、例えば、クロロメチル、3−クロロプロピル、2,2−ジクロロシクロプロピル、2,3−ジクロロシクロペンチルが挙げられる。ハロアルケニル基としては、クロロアリル基が挙げられる。
「一価炭化水素基」は、水素原子及び炭素原子からなる一価の基を意味する。一価炭化水素基としては、上記のアルキル、アラルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、及び上記のシクロアルキル基などの炭素環式基が挙げられる。
用語「含む(comprise)」又はその派生語、例えば「含むこと(comprising)」又は「含む(comprises)」は、本明細書において、それらの最も広い意味で、「含むこと(including)」、「含む(include)」、「から本質的になる(consist(ing)essentially of)」、及び「からなる(consist(ing)of)」)という見解を意味し、包含するように使用されている。実例を列記する「例えば(for example)」「例えば(e.g.,)」、「例えば(such as)」及び「が挙げられる(including)」の使用は、列記されている例のみに限定しない。したがって、「例えば(for example)」又は「例えば(such as)」は、「例えば、それらに限定されないが(for example,but not limited to)」又は「例えば、それらに限定されないが(such as,but not limited to)」を意味し、他の類似した、又は同等の例を包含する。
一般的に、本明細書で使用されている、ある範囲の値におけるハイフン「−」又はダッシュ「−」は、「まで(to)」又は「から(through)」であり、「>」は「〜を上回る(above)」又は「超(greater-than)」であり、「≧」は「少なくとも(at least)」又は「以上(greater-than or equal to)」であり、「<」は「〜を下回る(below)」又は「未満(less-than)」であり、「≦」は「多くとも(at most)」又は「以下(less-than or equal to)」である。
前述の特許出願、特許、及び/又は特許公開のそれぞれは、個別の基準で、特に1つ以上の非限定的な実施形態における参照により明示的にその全体を本明細書に組み込む。
添付の特許請求の範囲は、詳細な説明に記載されている表現、及び特定の化合物、組成物又は方法に限定されず、これらは、添付の特許請求の範囲内にある特定の実施形態の間で変化し得ることが、理解されるべきである。本明細書で様々な実施形態の具体的な特徴又は態様の記述が依拠している任意のマーカッシュ群に関して、異なる、特殊な及び/又は不測の結果が、全ての他のマーカッシュ群の要素から独立して、それぞれのマーカッシュ群の各要素から得られる場合がある。マーカッシュ群の各要素は、個々に、及び、又は組み合わされて依拠とされ得、添付の特許請求の範囲内で、特定の実施形態を十分に裏付けることができる。
本発明の実施形態
第1の実施形態では、アミノ官能性ポリジオルガノシロキサンを調製するための方法は、
1)50℃〜150℃の温度で、出発原料を混合及び加熱することであって、出発原料が、
A)シラノール官能性ポリジオルガノシロキサンと、
B)アミノアルキル官能性アルコキシシランと、
C)全出発原料の合計重量に基づいて、0〜0.5重量%の、トリオルガノシリル基を有する末端封鎖剤と、を含み、
出発原料A)及びB)の量は、アルコキシ基に対してモル過剰のシラノール基が存在するような量である、出発原料を混合及び加熱することと、その後、
2)出発原料B)の重量に基づいて、0.01重量%〜5重量%の、90℃〜150℃の沸点及び1〜5のpKa値を有する出発原料D)カルボン酸を添加することにより、反応混合物を形成することと、
3)反応混合物を混合及び加熱して、反応生成物を形成し、アミノ官能性ポリジオルガノシロキサンの重量に基づいて、残留酸の量を0〜<500ppmに低減することと、を含む。
第2の実施形態では、第1の実施形態に記載の方法において、工程2)において、アミノ官能性ポリジオルガノシロキサンの重量に基づいて、残留酸の量を0〜<300ppmに低減する。
第3の実施形態では、第1の実施形態に記載の方法において、出発原料A)が、
A1)30cP〜70cPの粘度を有するシラノール末端封鎖ポリジメチルシロキサン、及び
A2)4〜8000の重合度を有するシラノール末端封鎖ポリジメチルシロキサン、からなる群から選択される。
第4の実施形態では、第1の実施形態に記載の方法において、出発原料B)が、
B1)3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、
B2)3−アミノプロピルメチルジエトキシシラン、
B3)アミノエチル−アミノイソブチルメチルジメトキシシラン、
B4)アミノエチル−アミノイソブチルメチルジエトキシシラン、
B5)3−アミノプロピルジメチルエトキシシラン、
B6)3−アミノプロピルジメチルメトキシシラン、
B7)3−(2−アミノエチルアミノ)プロピル−ジメトキシメチルシラン、
B8)3−(2−アミノエチルアミノ)プロピル−ジエトキシメチルシラン、
B9)アミノプロピルメチルジメトキシシラン、
B10)アミノプロピルメチルジエトキシシラン、及び
B11)B1)〜B10)のうちの2つ以上の組み合わせ、からなる群から選択される。
第5の実施形態では、第1の実施形態に記載の方法において、出発原料C)が少なくとも0.1%の量で存在し、出発原料C)が、
C1)ヘキサメチルジシラザン、
C2)トリメチルメトキシシラン、
C3)トリメチルエトキシシラン、並びに
C4)C1)、C2)、及びC3)のうちの2つ以上の組み合わせ、からなる群から選択される。
第6の実施形態では、第1の実施形態に記載の方法において、出発原料D)が、
D1)酢酸、
D2)プロピオン酸、並びに
D3)D1)及びD2)の両方、からなる群から選択される。
第7の実施形態では、第1の実施形態に記載の方法において、条件i)、条件ii)、又は両方が存在し、条件i)は出発原料C)の全て又は一部分が工程1)において追加されるか、ii)は出発原料D)の全て又は一部分が工程2)において追加されるか、又はi)及びii)の両方である。
第8の実施形態では、第7の実施形態に記載の方法において、i)出発原料C)の一部分が工程1)において添加されるか、ii)出発原料D)の一部分が工程2)において添加されるか、又はi)及びii)の両方であり;方法が、iii)出発原料C)の第2の部分を添加すること、iv)出発原料D)の第2の部分を添加すること、又はiii)及びiv)の両方を、工程4)の前に方法に追加される追加の工程において、更に含む。
第9の実施形態では、第7の実施形態に記載の方法において、全ての出発原料C)が工程1)において添加され、出発原料D)の全てが工程2)において添加される。
第10の実施形態では、第1の実施形態に記載の方法において、出発原料A)及びB)が、シラノール基とアルコキシ基とのモル比が少なくとも1.1:1であるような量で存在する。
第11の実施形態では、第10の実施形態に記載の方法において、モル比が1.2:1〜2.0:1の範囲である。
第12の実施形態では、第1の実施形態に記載の方法において、触媒が酢酸又はプロピオン酸であり、工程3)が、少なくとも90℃の温度で、<100mmHgの圧力で少なくとも2時間、反応生成物を加熱することによって実施される。
第13の実施形態では、第12の実施形態に記載の方法において、工程3)が、100℃〜150℃の温度で、0〜<100mmHgの圧力で2〜8時間、反応生成物を加熱することによって実施される。
第14の実施形態では、第1の実施形態に記載の方法において、出発原料B)がアミノ官能性モノアルコキシシランを含む。
第15の実施形態では、第14の実施形態に記載の方法において、アミノ官能性ポリジオルガノシロキサンがアミノ官能基で末端保護される。

Claims (12)

  1. アミノ官能性ポリジオルガノシロキサンを調製するための方法であって、
    1)50℃〜150℃の温度で、出発原料を混合及び加熱することであって、前記出発原料が、
    A)シラノール官能性ポリジオルガノシロキサンと、
    B)アミノアルキル官能性アルコキシシランと、
    C)全出発原料の合計重量に基づいて、0〜0.5重量%の、トリオルガノシリル基を有する末端封鎖剤と、を含み、
    出発原料A)及びB)の量は、アルコキシ基に対してモル過剰のシラノール基が存在するような量である、出発原料を混合及び加熱することと、その後、
    2)出発原料B)の重量に基づいて、0.01重量%〜5重量%の、90℃〜150℃の沸点及び1〜5のpKa値を有する出発原料D)カルボン酸を添加することにより、反応混合物を形成することと、
    3)前記反応混合物を混合及び加熱して、反応生成物を形成し、前記アミノ官能性ポリジオルガノシロキサンの重量に基づいて、残留酸の量を0〜<500ppmに低減することと、を含む方であって
    前記アミノ官能性ポリジオルガノシロキサンが、単位式(VII):(R SiO 1/2 (R SiO 2/2 (R SiO 2/2 (R SiO 1/2 を含み、式中、各R は、一価炭化水素基及び一価ハロゲン化炭化水素基から独立して選択され、
    2≧a≧0、4000≧b≧0、4000≧c≧0、及び2≧d≧0、但し、数量(a+d)=2、数量(c+d)≧2、及び数量4≦(a+b+c+d)≦8000であるような値を有し、
    1分子当たり少なくとも1つのR が、式(VIII):
    Figure 0006877638
    の基であり、式中、A及びA’は各々独立して、1〜6個の炭素原子を有し、所望によりエーテル結合を含有する直鎖状又は分枝状アルキレン基であり;下付き文字qは0〜4であり;Rは、水素、アルキル基、又は1〜4個の炭素原子を有するヒドロキシアルキル基であり;R 及びR は各々独立して、−OR’基又は所望により置換されたアルキル基若しくはアリール基であり;R’は1〜6個の炭素原子を有するアルキル基又はアルコキシアルキル基である、方法。
  2. 工程3)において、前記アミノ官能性ポリジオルガノシロキサンの重量に基づいて、前記残留酸の量を0〜<300ppmに低減する、請求項1に記載の方法。
  3. 出発原料B)が、
    B1)3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、
    B2)3−アミノプロピルメチルジエトキシシラン、
    B3)アミノエチル−アミノイソブチルメチルジメトキシシラン、
    B4)アミノエチル−アミノイソブチルメチルジエトキシシラン、
    B5)3−アミノプロピルジメチルエトキシシラン、
    B6)3−アミノプロピルジメチルメトキシシラン、
    B7)3−(2−アミノエチルアミノ)プロピル−ジメトキシメチルシラン、
    B8)3−(2−アミノエチルアミノ)プロピル−ジエトキシメチルシラン、
    B9)アミノプロピルメチルジメトキシシラン、
    B10)アミノプロピルメチルジエトキシシラン、及び
    B11)B1)〜B10)のうちの2つ以上の組み合わせ、からなる群から選択される、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 出発原料C)が少なくとも0.1重量%の量で存在し、出発原料C)が、
    C1)ヘキサメチルジシラザン、
    C2)トリメチルメトキシシラン、
    C3)トリメチルエトキシシラン、並びに
    C4)C1)、C2)、及びC3)のうちの2つ以上の組み合わせ、からなる群から選択される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 出発原料D)が、
    D1)酢酸、
    D2)プロピオン酸、並びに
    D3)D1)及びD2)の両方、からなる群から選択される、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. i)出発原料C)の全て又は一部分が工程1)において添加されるか、ii)出発原料D)の全て又は一部分が工程2)において添加されるか、又はi)及びii)の両方である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
  7. i)出発原料C)の一部が工程1)において添加されるか、ii)出発原料D)の一部が工程2)において添加されるか、又はi)及びii)の両方であり;前記方法が、iii)出発原料C)の第2の部分を添加すること、iv)出発原料D)の第2の部分を添加すること、又はiii)及びiv)の両方を、工程3)の前に前記方法に追加される追加の工程において、更に含む、請求項6に記載の方法。
  8. 全ての出発原料C)が工程1)において添加され、出発原料D)の全てが工程2)において添加される、請求項6に記載の方法。
  9. 出発原料A)及びB)が、シラノール基とアルコキシ基とのモル比が少なくとも1.1:1であるような量で存在する、請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記モル比が1.2:1〜2.0:1の範囲である、請求項9に記載の方法。
  11. 出発原料B)がアミノ官能性モノアルコキシシランを含む、請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 前記アミノ官能性ポリジオルガノシロキサンがアミノ官能基で末端保護される、請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法。
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