JP6877533B2 - 試料の加圧凍結およびx線結晶構造解析用のモジュール式試料ホルダ - Google Patents

試料の加圧凍結およびx線結晶構造解析用のモジュール式試料ホルダ Download PDF

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Description

本発明は加圧凍結およびX線結晶構造解析用のモジュール式試料ホルダと、このような形式のモジュール式試料ホルダを用いて試料を加圧凍結し、かつX線結晶構造解析する方法とに関する。
先行技術
X線結晶構造解析は、結晶の原子および/または分子構造を識別する方法である。試料は、X線放射のビームにより標的にされる。このビームは、試料の結晶構造により回折される。回折されたビームの角度および強度を測定することにより、結晶中の電子密度の三次元モデルを作成することができる。この電子密度から、結晶中の原子の平均位置、その化学結合、乱れおよび様々な別の情報を特定することができる。X線結晶学解析用のX線放射は、たとえばシンクロトロンにより形成することができる。
X線結晶構造解析は、蛋白質のような大きな生体分子の構造を特定するために使用することができる。X線結晶構造解析中の蛋白質結晶に対する、X線により引き起こされる放射線損傷を減じるために、試料は、X線結晶構造解析の前に加圧凍結により低温の温度へと冷却することができる。
加圧凍結(HPF)は、水を含む試料または組織標本を高圧を加えながら急速に凍結するための方法である。加圧凍結により、試料のガラス化(つまり氷晶の形成なしに凍結すること)が達成され、その過程で水は、氷晶の核形成を引き起こすことなしに液状からアモルファスの状態へと変えられる。したがって、試料の低温固定または低温固定化を達成することができる。試料の細胞組成物を、著しい構造劣化を引き起こすことなしに位置固定させることができる。
蛋白質結晶の加圧凍結の詳細な説明のためには、Burkhardt, Anja等,”Fast High-Pressure Freezing of Protein Crystals in Their Mother Liquor”. Acta Crystallographica Section F: Structural Biology and Crystallization Communications 68.Pt 4 (2012): 495-500. PMC. Web. 24 Aug. 2016が参照される。
試料の加圧凍結のために、通常は第1の試料ホルダが使用される。凍結工程後に、試料は、第1の試料ホルダから分離しなければならず、かつX線結晶構造解析用の第2の試料ホルダに配置しなければならない。異なる試料ホルダ間でのこの移動は、複雑かつ時間を消耗する手順であり、試料の損傷および汚染の恐れをもたらす。
この移動の手間を最小限にし、加圧凍結のステップとX線結晶構造解析のステップとの間での試料の損傷または汚染の恐れを減じることが望まれている。
発明の開示
この目的は、独立請求項に記載の特徴による、モジュール式試料ホルダと、試料の加圧凍結および/またはX線結晶構造解析の方法とにより達成される。本発明の別の利点および実施形態は、従属請求項および以下の説明ならびに添付の図面による実施例から明らかとなる。本発明に係るモジュール式試料ホルダおよび本発明に係る方法の利点および実施形態は、同様に以下で明らかとなる。
本発明に係るモジュール式試料ホルダは、X線結晶構造解析の過程でその結晶構造が分析される生体分子、特に蛋白質の結晶を有するか、または含んでいる試料にとって特に好適である。X線結晶構造解析のためのX線放射は、特にシンクロトロンにより形成することができる。
本発明の第1の態様によれば、モジュール式試料ホルダは、試料保持エレメントと拡張エレメントとを有している。これらの試料保持エレメントと拡張エレメントは互いに接続可能であり、かつその反対に、互いに分離可能である。
試料保持エレメントは、細管と、基部エレメントとを有している。細管は、特に細管の上面において試料を保持するために適合されている。この目的のためには、細管は、対応する保持エレメント、たとえばループを有していてよい。基部エレメントは、特に細管の底面において、つまり試料を保持しない細管端部において細管を保持するために適合されている。細管は、特に基部エレメントに堅固に取り付けられていてよく、または基部エレメントから取外し可能であってよい。基部エレメントは、特に細管のための対応する保持エレメントを有している。この保持エレメントは、たとえば基部エレメントの上面に配置することができる。細管は、特に基部エレメントの上面に対して垂直にまたはほぼ垂直に配置されている。
基部エレメントの底面から細管の上面までの第1の距離は、d である。この第1の距離d は特に、試料保持エレメントを加圧凍結するための加圧凍結ユニットに合うように寸法設計されている。したがって、試料保持エレメントは、特に、特別な型の加圧凍結ユニットのために設計されかつ寸法設計されている。試料の加圧凍結を実施するために、好適には試料保持エレメントのみが拡張エレメントに接続されることなしに使用され得る。
しかし、試料保持エレメント自体は、通常はX線結晶構造解析ユニットのためには使用することができない。なぜならば、試料保持エレメントは、対応する結晶構造解析ユニット内に合わないからである。通常、試料保持エレメントは、この結晶構造解析ユニットのためには小さすぎる。したがって、試料のX線結晶構造解析を実施するために、試料保持エレメントと拡張エレメントとが互いに接続される。その結果、拡張エレメントは、基部エレメントに、特に基部エレメントの底面に接続されるように適合されている。拡張エレメントと基部エレメントとが互いに接続されている場合、拡張エレメントの底面から細管の上面までの第2の距離はdである。この第2の距離dは、第1の距離dよりも大きい。第2の距離dは、特に試料のX線結晶構造解析を実施するためのX線結晶構造解析ユニット内に合うように寸法設計されている。
このように組み立てられたモジュール式試料ホルダは、特に、特定の型のX線結晶構造解析ユニットのために設計されかつ寸法設計されている。特に、拡張エレメントは、X線結晶構造解析のために使用可能ではないような試料保持エレメントを、対応するX線結晶構造解析ユニット内で使用可能な試料ホルダ内に適合させるように設計されかつ寸法設計されている。
本発明の第2の態様によれば、モジュール式試料ホルダは、試料保持エレメントとカートリッジとを有している。これらの試料保持エレメントとカートリッジとは互いに接続可能であり、かつその反対に、互いに分離可能である。
上記と同様に、試料保持エレメントは、試料を保持するために適合された細管と、細管を保持するために適合された基部エレメントとを有している。
カートリッジは、その内部に封入エレメントを有している。細管および封入エレメントは、細管が封入エレメントの内部に配置され得るように形成されている。この封入エレメントは特に、カートリッジの内部のキャビティとして、特に細管キャビティとして構成されていてよい。したがって試料保持エレメントは、このカートリッジ内に合うように設計されている。
この封入エレメントの直径は、特に細管の直径よりも僅かにだけ大きい。凍結工程後に、接続された試料保持エレメントとカートリッジとは、保管領域に保管することができる。X線結晶構造解析のために、試料保持エレメントは、このカートリッジから分離される。
したがって、試料保持エレメントは、特にカートリッジ内に完全に合うように設計されかつ寸法設計されている。試料保持エレメントとカートリッジとの組合わせは、特に特別な型の加圧凍結ユニットのために設計されている。試料の加圧凍結を実施するために、試料保持エレメントとカートリッジとは互いに接続される。
本発明は、試料の加圧凍結と続くX線結晶構造解析の両方を同一の試料ホルダで実施することを簡単な形式で可能にする。本発明とは異なり、先行技術によれば、試料は、まず第1の試料ホルダを用いて凍結される。この第1の試料ホルダは、対応する加圧凍結ユニットにおいてしか使用することができない。次いで試料は、第1の試料ホルダから分離しなければならず、第2の試料ホルダに配置しなければならない。この第2の試料ホルダは、対応するX線結晶構造解析ユニットにおいてしか使用することができない。この第2の試料ホルダは、結晶構造解析ユニット内に挿入することができ、X線結晶構造解析を実施することができる。これとは異なり、本発明によれば、試料は、異なる試料ホルダ間で移動させる必要はない。この移動は、手間のかかる時間を消耗する手順であり、試料の損傷または汚染の恐れをもたらす。
本発明は、本発明の第1の態様によるモジュール式試料ホルダと、試料のX線結晶構造解析を実施するためのX線結晶構造解析ユニットとを有する(第1の)システムにも関する。本発明は、本発明の第2の態様によるモジュール式試料ホルダと、試料を加圧凍結するための加圧凍結ユニットとを有する(第2の)システムにも関する。最終的に本発明は、第1および第2のシステムを有する組み合わせられたシステムにも関する。
本発明に係る方法の過程において、試料を保持している試料保持エレメントがカートリッジに接続される。接続されたカートリッジと試料保持エレメントとは、対応する加圧凍結ユニット内に配置される。試料の加圧凍結は、加圧凍結ユニットにより実施される。その後に、凍結された試料はただちに結晶構造解析の過程において分析され得る。択一的には、凍結された試料は適切な低温保管領域に保管され得る。この低温保管領域は、たとえば液体窒素により低温の温度にまで冷却され得る。この目的のためには、接続された試料保持エレメントとカートリッジとが、対応する保管領域へと搬送され、かつ保管され得る。この保管領域から試料保持エレメントは収集され、結晶構造解析ユニットへと搬送される。
X線結晶構造解析を実施するために、凍結された試料保持エレメントは、カートリッジから分離され、拡張エレメントに接続される。モジュール式試料ホルダを形成する接続された試料保持エレメントと拡張エレメントとは、対応するX線結晶構造解析ユニット内に配置され、凍結された試料のX線結晶構造解析がX線結晶構造解析ユニットにより実施される。
拡張エレメントは、凍結直後に試料保持エレメントに接続することができ、組み合わせられた試料保持エレメント、カートリッジおよび拡張エレメントは、低温の保管領域に保管することができる。択一的には、接続された試料保持エレメントとカートリッジとを保管することができる。択一的には、試料保持エレメントのみを保管領域に保管することができ、この保管領域から収集された後に拡張エレメントに接続することができる。
対応する加圧凍結ユニットは、出願人により、Leica EM ICEの商品名で製造されている。Leica EM ICEは、その前モデルであるLeica EM HPMの後継である。本発明の特に有利な実施形態によれば、ベースエレメントの底面から細管の上面までの距離は、Leica EM ICEのように設計された加圧凍結ユニットに合うように寸法設計されている。このLeica EM ICE装置またはこのように設計された装置では、適切に液体窒素が圧力伝達媒体としても冷却剤としても使用される。このシステムにおける凍結サイクルは、適切には以下のように実施することができる。
凍結プロセスは、チャンバ内で実施される。このチャンバ内には試料が配置される。圧力上昇は、閉鎖された孔の下流側で実施される。この孔は、チャンバの正面に配置されている。この孔を開くことにより、窒素がチャンバ内に噴射される。この窒素流は、チャンバの出口に設けられたノズルにより制限される。したがって、このチャンバ内で圧力が上昇させられる。この窒素流は、通常、低温の温度を有していない。試料の凍結は、この圧力上昇後に、つまり試料が圧力下にセットされてから実施される。この目的のためには、低温の温度を有する圧縮された低温媒体、たとえば液体窒素がチャンバ内にガイドされる。
この装置により、10ms未満で特に2000バールまでの圧力上昇を達成することができる。試料は、典型的には5000K/秒以上の冷却率で2000バールの圧力に達した後に即座に冷却され得る。加圧凍結のより詳細な説明のためには、独国特許出願公開第1806741号明細書(DE1806741A1)、独国特許出願公開第10015773号明細書(DE10015773A1)または独国特許出願公開第10065143号明細書(DE10065143A1)が参照される。
加圧凍結ユニットであるLeica EM ICEまたはこのように設計された対応するユニットは、装填ステーションを有している。凍結工程を実施するために、まず特別に構成されたカートリッジがこの装填ステーションに配置される。その後に、試料保持エレメントが装填ステーションに配置され、カートリッジ内へと挿入される。装填ステーションのカバーまたは蓋を閉じることによって、カートリッジと試料保持エレメントとは互いに接続されて、加圧凍結工程が自動的に開始させられる。凍結工程後に、カートリッジと試料保持エレメントとの組合わせは、Leica EM ICEまたは対応するユニットにより低温媒体、特に液体窒素の冷却浴、特にデュワー瓶内へと自動的に排出される。
このカートリッジと試料保持エレメントとは特に、試料の最適な凍結を可能にするLeica EM ICEまたはこのように設計された加圧凍結ユニットのために設計され、かつ寸法設計されている。試料保持エレメントは、特に、カートリッジ内に完全に合うように設計されかつ寸法設計されている。凍結工程後に、接続された試料保持エレメントとカートリッジとは、保管領域において保管することができる。X線結晶構造解析のために、試料保持エレメントはカートリッジから分離される。
有利には、基部エレメントの底面から細管の上面までの距離は、15mm〜19mmの範囲にある。この場合、試料保持エレメントは、カートリッジ内、Leica EM ICE内またはそのような装置内に正確に合うように設計されている。Leica EM ICEは、対応する試料保持エレメントの19mmの最大高さを許容する。
しかし、上記でも指摘したように、試料保持エレメント自体は、通常はX線結晶構造解析ユニットのためには適していない。X線結晶構造解析ユニットのための試料ホルダは、通常、いわゆるSPINE協会の基準にしたがって種々異なる製造者により構成される。SPINE(Structural Proteomics IN Europe)は、生物医学的に重要なターゲットを対象としたテクノロジーを推進し、構造プロテオミクスに生物医学的に焦点をおいた汎ヨーロッパの統合を形成するために設立された。SPINEの詳細な説明に関してはStuart, D. I., Jones, E. Y., Wilson, K. S. & Daenke, S. (2006), Acta Cryst. D62, -2-1を参照されたい。
対応する試料ホルダの特殊な特徴は、2014年4月15日に改定された文書”SPINE SAMPLE HOLDER & VIAL SPECIFICATIONS-L-R05”に記載されており、下記のホームページで閲覧可能である。
<URL:https://www.embl.fr/spinesampleholder/>
このSPINE基準によれば、対応する試料ホルダは、キャップと、ピンとから構成されている。結晶支持体、特にループが、上記ピンに取り付けられている。上記キャップは、ピンの支持体である。キャップの基部から結晶(またはビーム位置)、たとえばピンの上面への距離として規定される試料ホルダの長さは、22mmである。この固定された試料ホルダ長さにより、SPINE協会は、X線結晶構造解析ユニットのための種々異なる種類の試料交換器の互換性を達成しようとした。したがって、試料交換器が試料ホルダを掴むか、または試料ホルダに取り付けられているキャップの底面から、結晶構造解析を実施するためにX線ビームが向けられるべき試料の位置への距離は、常に22mmである。
有利には、拡張エレメントと基部エレメントとが互いに接続されている場合、拡張エレメントの底面から細管の上面までの第2の距離dは、22mm±1.5mmの範囲にある。試料は、細管の上面に正確に配置されている必要はないので、好適には±1.5mmの範囲の許容公差がある。したがって、拡張エレメントの底面から細管の上面へのこの距離は、好適にはSPINE基準にしたがって寸法設計されている。したがって、モジュール式試料ホルダは、SPINE基準により設計されたあらゆる種類のX線結晶構造解析ユニットにおいて使用することができる。好適には、拡張エレメントの底面の直径は、ほぼまたは正確に12mmである。この直径も、SPINE基準により設定されている。
したがって、本発明は特に、モジュール式試料ホルダであって、Leica EM ICEにより、またはそのように設計されたユニットにより加圧凍結するために使用することができ、かつSPINE基準と互換性があり、したがってSPINE基準にしたがって設計されたX線結晶構造解析ユニットによりX線結晶構造解析のために使用することができるモジュール式試料ホルダを提供する。
好適には、カートリッジは単独部材として構成されている。したがってカートリッジは、特に分離することができない硬いエレメントとして構成される。しかしカートリッジは、互いに分離可能な2つまたは複数のシェルとしても実施され得る。
有利には、カートリッジは試料保持エレメントの基部エレメントにカートリッジを接続するための接続手段を有している。好適には、この接続手段は磁気的な接続手段として構成されている。この磁気的な接続手段は、特に金属製の材料から形成された基部エレメントと相互作用し、したがってカートリッジと試料保持エレメントとを力結合式に接続する。
好適には、細管の少なくとも一部は、ポリイミド、特にカプトンから形成されている。特に有利な実施形態によれば、細管は、金属材料から形成されたピンと、ポリイミド、特にカプトンから形成された、試料を保持するために適合された保持エレメントとを有している。蛋白質結晶は、特に特定の溶液中に溶解される。結晶は、カプトン製のエレメント、特に保持エレメント内に配置することができ、試料は溶液中に配置されている。基部エレメントは、特に腐食コーティングされた鋼、または強磁性のステンレス鋼(特にステンレス鋼430F等)から形成されている。
有利には、基部エレメントは、側域とこの側域に対して垂直方向の上面とを有する円筒形またはほぼ円筒形の形状である。好適には、基部エレメントの上面は、平坦またはほぼ平坦なシートとして構成されている。このシートは、特に、たとえば孔を有していてよく、この孔内に細管を挿入することができる。この孔は、特に平坦なシートの中心に配置される。上面は、好適には、段付けされた外縁を有する平坦またはほぼ平坦なシートとして構成することができ、これにより、特に試料保持エレメントをカートリッジ内に正確に配置することができる。
基部エレメントは、好適には、その内部が中空である。基部エレメントの底面は、好適には開口を有している。特に、実質的には基部エレメントの底面全体が、この開口を形成していてよい。基部エレメントの中空の内部において、カートリッジの対応する管内に細管を正確に挿入するための適切なガイド手段が配置されていてよい。特に、機械的なガイドエレメントは、これらのガイド手段に取り付けることができる。この目的のためには、機械的なガイドエレメントを特に基部エレメントの底面に設けられた開口を通じて試料保持エレメント内に挿入することができる。この機械的なガイドエレメントによって、試料ホルダを特にカートリッジ内に挿入することができる。
好適には、拡張エレメントは、基部エレメントの内部、特にその内面と相互作用するように適合された接続手段を有している。したがって、試料保持エレメントと拡張エレメントとが接続される。基部エレメントの内部には、対応する第2の接続手段が配置されていてよい。この第2の接続手段は、拡張エレメントの接続手段と相互作用することができる。拡張エレメントの接続手段は、好適には、基部エレメントの底面に設けられるか、基部エレメントの底面により形成された開口を通じて基部エレメントの内部に挿入されるように適合されている。
対応する接続手段は、有利には、試料保持エレメントと拡張エレメントとを磁気的かつ/または機械的に接続するために適合されている。拡張エレメントの接続手段は、試料保持エレメントと拡張エレメントとの力結合式の接続を形成するたとえば1つまたは複数のクランプエレメントとして形成されていてよい。この場合、基部エレメントの内部の第2の接続手段は必ずしも設けられていない。力結合式の接続は、基部エレメントの内壁に向かって押し当てられるか、または力を加えるか、または付勢されるクランプ手段により形成することができる。力結合式の接続は、磁気的な接続手段によっても形成することができる。この磁気的な接続手段は、基部エレメントの金属製の内壁エレメントと相互作用することができる。接続手段は、特に形状結合式の接続部を形成することができる。この目的のためには、接続手段および/または第2の接続手段は、ねじ山として実施されていてよい。
なお、上記で言及した特徴および以下でさらに説明される特徴は、本発明の主旨を逸脱することなしに、それぞれ示唆された組合わせにおけるだけでなく、別の組合わせでも、また単独でも使用可能である。
本発明を以下に添付の図面を参照して例示的な形式でさらに説明する。
試料保持エレメントおよび拡張エレメントを備えた本発明に係るモジュール式試料ホルダの好適な実施形態を概略的に示す種々異なる斜視図である。 試料保持エレメントおよび拡張エレメントを備えた本発明に係るモジュール式試料ホルダの好適な実施形態を概略的に示す種々異なる斜視図である。 試料保持エレメント、拡張エレメントおよびカートリッジを備えた本発明に係るモジュール式試料ホルダの好適な実施形態を概略的に示す種々異なる斜視図である。 本発明に係るモジュール式試料ホルダの試料保持エレメントおよびカートリッジと共に加圧凍結ユニットの一部を概略的に示す斜視図である。
詳細な説明
図1aには、試料保持エレメントと拡張エレメントとを備える本発明に係るモジュール式試料ホルダの好適な実施形態が概略的に示されており、参照符号10を付与されている。このモジュール式試料ホルダ10は、図1aでは分解斜視図で示されており、図1bでは、その組立て状態において斜視図で示されている。図面における同一の参照符号は、同一のエレメントまたは構造同一のエレメントを示している。
図1aでは、試料ホルダ10の2つのモジュール、つまり試料保持エレメント100と、拡張エレメント200とが互いに分離されて示されている。
試料保持エレメント100は、基部エレメント110と、細管120とを有している。細管120は、金属材料で形成されたピン121を有していて、このピン121上には、ポリイミド、好適にはカプトンで形成された保持エレメント122が取り付けられている。試料は、この保持エレメント122内に配置することができる。保持エレメント122は、特に小さなカプトン管として構成されており、このカプトン管内に、特定の溶液内にある試料として蛋白質結晶を配置することができる。この溶液中に試料は溶解されている。
保持エレメント122は、たとえば、ループとして構成されていてもよい。細管120は、特に、いわゆるハンプトンピン(Hampton pin)として構成されていてもよい。
基部エレメント110は、細管120を保持するために適合されており、側域111と、この側域111に対して垂直方向の上面112とを有する円筒形またはほぼ円筒形の形状を有している。基部エレメント110の内部は、特に中空である。ガイド手段を側域111の内壁に設けることができ、これにより、図3および図4に関して説明するように、試料保持エレメント100をカートリッジ内に挿入することができる。
上面112は、特に段付けされた外縁115を備える、平坦またはほぼ平坦なシートとして構成されていてよい。この段付けされた外縁115は、図3に関して説明するように、特にカートリッジ内において試料保持エレメント100をセンタリングして位置決めすることを可能にするために設けられている。
基部エレメント110の底面にはシートは設けられていない。したがって、基部エレメント110の底面は、開口を形成する。基部エレメント110、つまり側域111および上面112は、金属、たとえば強磁性のステンレス鋼から形成されている。
基部エレメント110は、特に、シート113の中央に設けられた孔113の形の、細管120のための保持エレメントを有している。この孔113内に細管120を挿入することができる。したがって、細管120は、基部エレメントの上面112に対して垂直方向にまたはほぼ垂直方向に配置されている。
加圧凍結の過程で液体窒素をガイドするためにシート112の中心に対して周方向で幾つかの複数の孔114が設けられている。
拡張エレメント200は、基部201を有している。この基部201上には、接続手段202が配置されている。これらの接続手段202は、試料保持エレメント100を拡張エレメント200に接続するために適合されている。
接続手段202は、基部エレメント110の底面に設けられた開口を通じて、基部エレメント110の中空の内部へと挿入することができる。この特別な実施例では、接続手段202は、クランプエレメントとして実施されており、基部エレメント110の内壁に対して押圧するかまたは力を加えることにより、試料保持エレメント100と拡張エレメント200とを力結合式に接続する。
モジュール式試料ホルダ10が、組み立てられた状態で、つまり試料保持エレメント100と拡張エレメント200とが互いに接続された状態で図1bに示されている。図1bでは、拡張エレメント200の底面から細管120の上面までの距離はdである。この距離dは、22mm±1.5mmであり、したがってSPINE基準にしたがって寸法設計されている。特に、SPINE基準の22mmの設定距離は、拡張エレメント200の底面から試料までの距離に関する。したがって、試料が保持エレメント122のエッジに正確に配置されていない場合、距離dは22mmよりも僅かに大きくなることがある。
したがって距離dは、SPINE基準により構成された試料のX線結晶構造解析を実施するためのX線結晶構造解析ユニット内に合うように寸法設計されている。さらに、拡張エレメント200の底面の直径dは、実質的にまたは正確に12mmであり、したがってSPINE基準にしたがって寸法設計されている。
したがってモジュール式試料ホルダ10は、その組み立てられた状態において、SPINE基準の要求を満たしている。しかし、組み立てられたモジュール式試料ホルダ10は、特定のタイプの加圧凍結ユニット、特にLeica EM ICEまたは同様の設計のためには使用することができない。
しかし、互いに分離されている場合、試料ホルダを、Leica EM ICEまたはそのように設計された装置において使用することができる。この装置は、対応する試料保持エレメントの19mmの最大高さを許容する。したがって、基部エレメント110の底面から細管120の上面までの距離dは、最大で19mmであり、特に15mm〜19mmの間の範囲であり、したがってLeica EM ICEの形の加圧凍結ユニットに合うように寸法設計されている。
図2には、試料保持エレメント100’と拡張エレメント200’とを備えた本発明に係るモジュール式試料ホルダの別の好適な実施形態が概略的に示されており、参照符号10’を付与されている。
図2aは、互いに分離された試料保持エレメント100’と拡張エレメント200’とを備えたモジュール式試料ホルダ10’を斜視断面図で示している。図2bは、互いに接続された試料保持エレメント100’と拡張エレメント200’とを斜視断面図で示している。図2cは、図2bと同様の斜視図を示している。
図1に示したモジュール式試料ホルダ10と同様に、図2に示したモジュール式試料ホルダ10’も、金属ピン121’およびカプトン保持エレメント122’を有する細管120’を保持するために適合された基部エレメント110’を有している。細管120’のための保持エレメント113’は、円筒体として構成されている。
基部エレメント110’は、円筒形またはほぼ円筒形の形状である。図1に示した基部エレメント110とは異なり、この基部エレメント110’の内部は中空ではなく、側域111’と上面112’とを備えたほぼ中実な円筒体である。基部エレメント110’内の孔114’は、加圧凍結の過程で液体窒素をガイドするために設けられている。この場合、円筒形の基部エレメント110’は、たとえば1mm〜3mmの範囲の、底面から上面112’までの高さを有していてよい。
拡張エレメント200’は、基部201’と、接続手段202’とを有している。この実施例では、接続手段202は、試料保持エレメント100’と拡張エレメント200’とを力結合式に接続するために、磁気的な接続手段として構成されている。この目的のためには、1つまたは複数の磁石202’が設けられており、これらの磁石は、金属から形成された基部エレメント110’と相互作用することができる。
図1bと同様に、基部エレメント110’の底面から細管120’の上面への第1の距離dは、15mm〜19mmの範囲にあり、したがってLeica EM ICEの形の加圧凍結ユニットに合うように寸法設計されている。
拡張エレメント200’の底面から細管120’の上面への第2の距離はdであり、22mm±1.5mmの範囲にあり、したがってSPINE基準にしたがって寸法設計されている。
さらに、拡張エレメント200’の底面の直径dは、実質的にまたは正確に12mmであり、したがってSPINE基準にしたがって寸法設計されている。
本発明によれば、試料保持エレメントは、図3に関連して説明される加圧凍結のためのカートリッジにも接続可能である。
図3は、図2に示した試料保持エレメント100’と拡張エレメント200’と、対応するカートリッジ300とを示している。
図3aは、互いに分離された3つのモジュール100’,200’および300を斜視断面図で示している。これらのモジュール100’,200’,300は、図3bでは互いに接続されて斜視断面図で示されており、図3cでは斜視図で示されている。
カートリッジ300は、封入エレメント320を有していて、この封入エレメント320の内部は、細管キャビティの形をしている。この細管キャビティ320は、カートリッジ300のケーシング310の内部に配置されている。細管120’は、この細管キャビティ320内に配置するために適合されている。この細管キャビティ320の直径は、特に細管120’の直径よりも僅かにだけ大きく形成されている。
さらに、接続手段330がケーシング310の内部に設けられており、これによりカートリッジ300を試料保持エレメント100’に接続することができる。この接続手段330は、好適には磁気的な接続手段330として、たとえば1つまたは複数の磁石として構成されている。
これらの磁石330は、基部エレメント110’と相互作用することができ、これによりカートリッジ300と金属製の基部エレメント110’とを力結合式に接続することができる。
図4には、Leica EM ICEの形の加圧凍結ユニットの一部が斜視図で概略的に示されている。特にLeica EM ICEの装填ステーション400が図示されている。この装填ステーション内に試料が加圧凍結のために装填される。
装填ステーション400は、チャンバ401を有している。このチャンバ401内に、まずカートリッジ300が機械的なガイドエレメント402、たとえばロッドにより装填される。その後に、試料保持エレメント100’が機械的なガイドエレメント402によりチャンバ内に位置決めされ、したがってカートリッジ300内に挿入される。
試料保持エレメント100’をチャンバ401内に装填するために、機械的なガイドエレメント402は、試料保持エレメント100’の基部エレメント110’の内部に設けられたガイド手段に接続される。機械的なガイドエレメント402は、試料の損傷なしに、カートリッジ300内に試料保持エレメント100’を正確に挿入することを可能にする。
2つの異なる機械的なガイドエレメント、すなわち、チャンバ401内にカートリッジを装填するための第1のガイドエレメントと、試料ホルダのための第2のガイドエレメントとを設けることも可能である。
カートリッジ300と試料保持エレメント100’が両方ともチャンバ401内に装填されている場合、ハンドル404を備える蓋404が閉じられる。この蓋403を閉鎖することにより試料の加圧凍結が引き起こされる。この目的のためには、カートリッジ300と試料保持エレメント100’とは、互いに接続され、導管405を通じて、加圧凍結プロセスが実施されるLeica EM ICEの内部へと搬送される。
加圧凍結工程の後にカートリッジ300と試料保持エレメント100’との組合わせは、自動的にLeica EM ICEにより、低温媒体、特に液体窒素の冷却浴、たとえばデュワー瓶内へと排出される。
10 モジュール式試料ホルダ
100 試料保持エレメント
110 基部エレメント
111 基部エレメントの側域
112 基部エレメントの上面、シート
113 細管120のための保持エレメント、孔
114 孔
120 細管
121 ピン
122 保持エレメント
200 拡張エレメント
201 基部
202 接続手段、クランプエレメント
10’ モジュール式試料ホルダ
100’ 試料保持エレメント
110’ 基部エレメント
111’ 基部エレメントの側域
112’ 基部エレメントの上面、シート
113’ 細管120’のための保持エレメント
114’ 孔
120’ 細管
121’ ピン
122’ 保持エレメント
200’ 拡張エレメント
201’ 基部
202’ 接続手段、磁石
300 カートリッジ
310 カートリッジのケーシング
320 封入エレメント、細管キャビティ
330 接続手段、磁石
400 加圧凍結ユニットの装填ステーション
401 チャンバ
402 機械的なガイドエレメント、ロッド
403 蓋
404 ハンドル
405 導管

Claims (20)

  1. 試料を加圧凍結しかつ/またはX線結晶構造解析するためのモジュール式試料ホルダ(10,10’)であって、互いに接続可能かつ互いに分離可能な試料保持エレメント(100,100’)と拡張エレメント(200,200’)とを備え、前記試料保持エレメント(100,100’)は、細管(120,120’)と、基部エレメント(110,110’)とを有しており、
    前記細管(120,120’)は、前記試料を保持するように適合されており、
    前記基部エレメント(110,110’)は、前記細管(120,120’)を保持するように適合されており、
    前記基部エレメント(110,110’)の底面から前記細管(120,120’)の上面への距離は、第1の距離(d であり、
    前記拡張エレメント(200,200’)は、前記基部エレメント(110,110’)に接続されるように適合されており、
    前記拡張エレメント(200,200’)と前記基部エレメント(110,110’)とが互いに接続されている場合、前記拡張エレメント(200,200’)の底面から前記細管(120,120’)の上面までの距離は、第2の距離(d であり、
    前記第2の距離(d は、前記第1の距離(d よりも大きく形成されており
    前記第1の距離(d )は、前記試料保持エレメント(100,100’)を加圧凍結するための加圧凍結ユニットに合うように寸法設計されており、
    前記第2の距離(d )は、前記試料のX線結晶構造解析を実施するためのX線結晶構造解析ユニットに合うように寸法設計されている、モジュール式試料ホルダ(10,10’)。
  2. ートリッジ(300)をさらに備え
    前記カートリッジ(300)は、その内部に封入エレメント(320)を有しており、
    前記細管(120,120’)と前記封入エレメント(320)とは、前記細管(120,120’)が前記封入エレメント(320)の内部に配置され得るように形成されている、請求項1記のモジュール式試料ホルダ(10,10’)。
  3. 前記封入エレメント(320)は、前記カートリッジの内部のキャビティとして構成されている、請求項記載のモジュール式試料ホルダ(10,10’)。
  4. 前記カートリッジ(300)は、単独部材として構成されている、請求項または記載のモジュール式試料ホルダ(10,10’)。
  5. 前記カートリッジ(300)は、前記試料保持エレメントの前記基部エレメント(110,110’)に前記カートリッジ(300)を接続するために接続手段(330)を有している、請求項からまでのいずれか1項記載のモジュール式試料ホルダ(10,10’)。
  6. 前記試料保持エレメント(100,100’)は、前記カートリッジ(300)内に合うように設計されている、請求項からまでのいずれか1項記載のモジュール式試料ホルダ(10,10’)。
  7. 前記細管(120,120’)の少なくとも一部は、ポリイミドから形成されている、請求項1からまでのいずれか1項記載のモジュール式試料ホルダ(10,10’)。
  8. 前記細管(120,120’)は、ピン(121,121’)と、保持エレメント(122,122’)とを有しており、前記ピン(121,121’)は、金属材料から形成されており、前記保持エレメント(122,122’)は、前記試料を保持するために適合されており、かつポリイミドから形成されている、請求項1からまでのいずれか1項記載のモジュール式試料ホルダ(10,10’)。
  9. 前記基部エレメント(110,110’)は、側域(111,111’)と、該側域(111,111’)に対して垂直方向の上面(112,112’)とを有する円筒形、またはほぼ円筒形の形状である、請求項1からまでのいずれか1項記載のモジュール式試料ホルダ(10,10’)。
  10. 前記基部エレメント(110,110’)の上面(112,112’)は、平坦またはほぼ平坦なシートとして、または段付けされた外縁(115,115’)を有する平坦またはほぼ平坦なシートとして形成されている、請求項記載のモジュール式試料ホルダ(10,10’)。
  11. 前記基部エレメント(110,110’)は、その内部が中空であり、前記基部エレメントの底面は、開口を有しているか、または開口を形成している、請求項1から10までのいずれか1項記載のモジュール式試料ホルダ(10,10’)。
  12. 前記拡張エレメント(200,200’)は、前記基部エレメント(110,110’)と相互作用するように適合された接続手段(202)を有しており、したがって前記試料保持エレメント(100,100’)と前記拡張エレメント(200,200’)とが接続される、請求項11記載のモジュール式試料ホルダ(10,10’)。
  13. 前記拡張エレメントの前記接続手段(202,202’)は、前記基部エレメント(110,110’)の前記底面に設けられた前記開口を通じて、前記基部エレメント(110,110’)の内部に挿入されるように適合されている、請求項12記載のモジュール式試料ホルダ(10,10’)。
  14. 前記接続手段(202,202’)は、前記試料保持エレメント(100,100’)と前記拡張エレメント(200,200’)とを磁気的かつ/または機械的に接続するために適合されている、請求項12または13記載のモジュール式試料ホルダ(10,10’)。
  15. 前記拡張エレメント(200,200’)の底面の直径(d)は、実質的にまたは正確に12mmである、請求項1から14までのいずれか1項記載のモジュール式試料ホルダ(10,10’)。
  16. 記第1の距離(d は、15mm〜19mmの範囲にある、請求項1から15までのいずれか1項記載のモジュール式試料ホルダ(10,10’)。
  17. 前記拡張エレメント(200,200’)の前記底面から前記細管(120,120’)の前記上面への前記第2の距離(d は、22mm±1.5mmの範囲にある、請求項1から16までのいずれか1項記載のモジュール式試料ホルダ(10,10’)。
  18. 記第1の距離(d 、加圧凍結ユニットに合うように寸法設計されている、請求項1から17までのいずれか1項記載のモジュール式試料ホルダ(10,10’)。
  19. 前記拡張エレメント(200,200’)の前記底面から前記細管(120,120’)の前記上面までの前記第2の距離(d は、SPINE基準にしたがって寸法設計されている、請求項1から18までのいずれか1項記載のモジュール式試料ホルダ(10,10’)。
  20. 請求項1から19までのいずれか1項記載のモジュール式試料ホルダ(10,10’)を用いて試料を加圧凍結し、かつX線結晶構造解析する方法であって、該方法は、
    前記試料を保持している試料保持エレメント(100,100’)と、カートリッジ(300)とを互いに接続するステップと、
    接続された前記試料保持エレメント(100,100’)と前記カートリッジ(300)とを加圧凍結ユニット内に配置するステップと、
    前記加圧凍結ユニットにより前記試料の加圧凍結を実施するステップと、
    凍結された前記試料保持エレメント(100,100’)と前記カートリッジ(300)とを互いに分離するステップと、
    凍結された前記試料保持エレメント(100,100’)と拡張エレメント(200,200’)とを接続するステップと、
    接続された前記試料保持エレメント(100,100’)と前記拡張エレメント(200,200’)とをX線結晶構造解析ユニット内に配置するステップと、
    前記X線結晶構造解析ユニットにより凍結された前記試料のX線結晶構造解析を実施するステップと
    を有する、モジュール式試料ホルダ(10,10’)を用いて試料を加圧凍結し、かつX線結晶構造解析する方法。
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