JP6877396B2 - 壁部貫通部材、壁部貫通部材の固定構造およびその固定方法 - Google Patents

壁部貫通部材、壁部貫通部材の固定構造およびその固定方法 Download PDF

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Description

本発明は、壁部に設けられる貫通孔に対して取り付ける壁部貫通部材等に関するものである。
従来、例えば屋外に設置される設備等の屋外配線などを屋内に引き込む際には、屋外と屋内を区分けする壁部に配線を挿通させて設置する必要がある。貫通部からの水の浸入を防止する必要があることから、貫通部には壁部貫通部材が設けられる。
このような壁部貫通部材としては、例えば、樹脂製のブッシュを用い、貫通孔にブッシュを配置した状態で、シリコーンシーラントなどのシーリング剤によって固定および止水性の確保を行う方法がある。
また、シーリング剤を用いずに、壁部の一方の側からの作業で、容易に固定することが可能な壁部貫通部材が提案されている(特許文献1、2)。
特開2013−057406号公報 特開2014−101987号公報
しかし、シーリング剤を用いた湿式の壁部貫通構造は、作業者のスキルによって、止水性等のばらつきが大きく、十分な止水性を確保することが困難である。また、シーリング剤の乾燥には、24時間以上の時間を要するため、設置に時間を要するという問題がある。
一方、特許文献1、特許文献2のような乾式の方法は、壁部の一方の側から作業を行うことができ、シーリング剤を用いないため、作業性が良好である。これら方法では、壁部貫通部材が壁部を挟み込むようにして固定されるため、壁面と壁部貫通部材との密着性を確保することも容易である。しかし、壁部の外面側に、フランジ部の厚み分だけ、壁部貫通部材の一部がはみ出すこととなる。このような壁面の突出部があると、電気設備やコンセントなど壁部の外面に設置する設備を壁部の外面に配置する際の妨げとなる。しかし、壁部外面に、フランジ部の厚み分だけ、座グリ加工を行うのは作業性が悪い。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、設置が容易で、壁部の外面に設置する設備と緩衝することなく、かつ壁部貫通部材と貫通孔内面との密着性を確保することが可能な壁部貫通部材等を提供することを目的とする。
前述した目的を達成するため、第1の発明は、リング部材と、前記リング部材と螺合する雄ねじ部と、前記雄ねじ部の先端側に配置され、径方向に突出するフランジ部とを有する本体スリーブと、前記本体スリーブの前記フランジ部の後方に配置される第1の止水部材と、前記第1の止水部材の後方に配置される固定部材と、を具備し、前記リング部材に対して前記本体スリーブを回転させると、前記リング部材と、前記本体スリーブの前記フランジ部とで、前記第1の止水部材と前記固定部材とが挟み込まれて、前記固定部材を前記第1の止水部材の内周側に食い込ませることで、前記第1の止水部材を外周側に変形させて拡径可能であることを特徴とする壁部貫通部材である。
第2の発明は、リング部材と、前記リング部材と螺合する雄ねじ部と、前記雄ねじ部の先端側に配置され、径方向に突出するフランジ部とを有する本体スリーブと、前記本体スリーブの前記フランジ部の後方に配置される第1の止水部材と、前記第1の止水部材の後方に配置される固定部材と、を具備し、前記リング部材に対して前記本体スリーブを回転させると、前記リング部材と、前記本体スリーブの前記フランジ部とで、前記第1の止水部材と前記固定部材とが挟み込まれて、前記第1の止水部材を、前記固定部材に沿って変形させて拡径可能であり、前記固定部材の外面は、前方から後方に向かって徐々に外径が大きくなるテーパ形状を有し、前記第1の止水部材は、発泡体であり、前記固定部材は、前記第1の止水部材よりも硬度の高いゴム部材であることを特徴とする壁部貫通部材である
第3の発明は、リング部材と、前記リング部材と螺合する雄ねじ部と、前記雄ねじ部の先端側に配置され、径方向に突出するフランジ部とを有する本体スリーブと、前記本体スリーブの前記フランジ部の後方に配置される第1の止水部材と、前記第1の止水部材の後方に配置される固定部材と、を具備し、前記リング部材に対して前記本体スリーブを回転させると、前記リング部材と、前記本体スリーブの前記フランジ部とで、前記第1の止水部材と前記固定部材とが挟み込まれて、前記第1の止水部材を、前記固定部材に沿って変形させて拡径可能であり、前記固定部材の外面は、前方から後方に向かって徐々に外径が大きくなるテーパ形状を有し、前記第1の止水部材は、発泡体であり、前記固定部材は、前記第1の止水部材よりも硬度の高い硬質樹脂であり、前記固定部材の外周部には、周方向に複数のスリットが併設されることを特徴とする壁部貫通部材である
第4の発明は、リング部材と、前記リング部材と螺合する雄ねじ部と、前記雄ねじ部の先端側に配置され、径方向に突出するフランジ部とを有する本体スリーブと、前記本体スリーブの前記フランジ部の後方に配置される第1の止水部材と、前記第1の止水部材の後方に配置される固定部材と、を具備し、前記リング部材に対して前記本体スリーブを回転させると、前記リング部材と、前記本体スリーブの前記フランジ部とで、前記第1の止水部材と前記固定部材とが挟み込まれて、前記第1の止水部材を、前記固定部材に沿って変形させて拡径可能であり、前記固定部材は、前方のテーパ部材と、前記テーパ部材の後方に設けられるフランジ部材とに分割されており、前記テーパ部材は、前方から後方に向かって徐々に外径が大きくなるテーパ形状を有し、前記第1の止水部材は、発泡体であり、前記テーパ部材は、前記第1の止水部材よりも硬度が高く、前記フランジ部材は、弾性部材からなることを特徴とする壁部貫通部材である
前記発泡体は、引張強度が390kPa以上であることが望ましい。
この場合、前記発泡体は、水膨張性ウレタン発泡体であることが望ましい。
第5の発明は、リング部材と、前記リング部材と螺合する雄ねじ部と、前記雄ねじ部の先端側に配置され、径方向に突出するフランジ部とを有する本体スリーブと、前記本体スリーブの前記フランジ部の後方に配置される第1の止水部材と、前記第1の止水部材の後方に配置される固定部材と、を具備し、前記リング部材に対して前記本体スリーブを回転させると、前記リング部材と、前記本体スリーブの前記フランジ部とで、前記第1の止水部材と前記固定部材とが挟み込まれて、前記第1の止水部材を、前記固定部材に沿って変形させて拡径可能であり、前記リング部材の前面に溝が形成され、前記溝に、第2の止水部材が配置されることを特徴とする壁部貫通部材である。この場合、前記第2の止水部材は、水膨張性不織布であることが望ましい。
第6の発明は、リング部材と、前記リング部材と螺合する雄ねじ部と、前記雄ねじ部の先端側に配置され、径方向に突出するフランジ部とを有する本体スリーブと、前記本体スリーブの前記フランジ部の後方に配置される第1の止水部材と、前記第1の止水部材の後方に配置される固定部材と、を具備し、前記リング部材に対して前記本体スリーブを回転させると、前記リング部材と、前記本体スリーブの前記フランジ部とで、前記第1の止水部材と前記固定部材とが挟み込まれて、前記第1の止水部材を、前記固定部材に沿って変形させて拡径可能であり、前記リング部材の前面に、両面テープが配置されることを特徴とする壁部貫通部材である。
第1−6の発明によれば、リング部材と本体スリーブとの相対的な移動によって、固定部材に沿って第1の止水部材を押し広げることができる。このため、貫通孔の内面に第1の止水部材を密着させることができる。この結果、貫通孔と第1の止水部材との隙間から水が浸入することを防止することができる。また、貫通孔の内面において止水性を確保するため、壁部の外面に、壁部貫通部材のフランジ部を突出させる必要がない。したがって、壁部の外面に設備等を設置する際に、壁部貫通部材と緩衝することがない。
また、リング部材の前面に溝を形成して、第2の止水部材を配置することで、さらに高い止水性を確保することができる。特に、貫通孔の室内側のエッジは欠けなどによって大きな凹凸が生じる場合があり、止水が困難な場合もあるが、第2の止水部材が水膨張性不織布であれば、このような凹凸に対しても確実に止水性を確保することができる。
また、リング部材の前面に、両面テープを配置することで、壁部貫通部材を壁部の内面側から取り付ける際に、仮固定を行うことができる。
また、第1の止水部材が発泡体であれば、容易に変形可能であるため、第1の止水部材を小さな抵抗で押し広げることができる。この際、固定部材が、第1の止水部材よりも硬度の高いゴム部材であれば、固定部材の変形が抑制され、固定部材のテーパ形状に沿って、効率よく、第1の止水部材を拡径することができる。
また、固定部材が、第1の止水部材よりも硬度の高い硬質樹脂であれば、固定部材と第1の止水部材の滑りが良く、小さな抵抗で第1の止水部材を押し広げることができる。また、この場合には、固定部材の外周部に、周方向に複数のスリットを併設することで、固定部材の先端を容易に変形させて、貫通孔に挿入することができる。
また、固定部材がテーパ部材と、テーパ部材の後方に設けられるフランジ部材とに分割されることで、フランジ部材が貫通孔の内面と接触して変形する際に、これに伴って、テーパ部材の先端が開くように変形することを抑制することができる。
また、第1の止水部材を構成する発泡体の引張強度を390kPa以上とすることで、固定部材の先端を第1の止水部材の内面に挿入する際、より確実に、第1の止水部材を拡径することができる。例えば、第1の止水部材の引張強度が弱く、軟らかすぎると、第1の止水部材が前後方向に潰れてしまい、十分に拡径することができない。
の発明は、第1−6の発明にかかる壁部貫通部材が、壁部の貫通孔に固定された壁部貫通部材の固定構造であって、前記フランジ部の外径は、前記貫通孔の内径よりも小さく、前記固定部材の外径は、前記貫通孔の内径よりも大きく、前記リング部材の外径は、前記貫通孔よりも大きく、前記壁部の室内側から前記本体スリーブの前記フランジ部側の端部が挿入され、前記固定部材は変形して前記貫通孔に挿入され、前記リング部材と、前記本体スリーブの前記フランジ部とで、前記第1の止水部材と前記固定部材とが挟み込まれて、前記第1の止水部材が、前記固定部材に沿って変形して拡径し、前記貫通孔の内面に押圧され、前記壁部の外面側には、前記本体スリーブの前記フランジ部が突出しないことを特徴とする壁部貫通部材の固定構造である。
の発明によれば、止水性に優れ、施工作業性にも優れた壁部貫通部材の固定構造を得ることができる。この際、壁部の外面に壁部貫通部材のフランジ部が突出しないため、壁部の外面に設備等を設置する際に、壁部貫通部材と緩衝することがない。
の発明は、第1−6の発明にかかる壁部貫通部材を用いた、壁部の貫通孔への壁部貫通部材の固定方法であって、前記フランジ部の外径は、前記貫通孔の内径よりも小さく、前記固定部材の外径は、前記貫通孔の内径よりも大きく、前記リング部材の外径は、前記貫通孔よりも大きく、前記壁部の室内側から前記本体スリーブの前記フランジ部側の端部を挿入するとともに前記固定部材を変形させつつ前記貫通孔に挿入し、前記壁部の外面側から、前記本体スリーブの前記フランジ部が突出しなくなるように、前記リング部材に対して前記本体スリーブを回転させ、前記リング部材と、前記本体スリーブの前記フランジ部とで、前記第1の止水部材と前記固定部材とを挟み込み、前記第1の止水部材を、前記固定部材に沿って変形させて拡径し、前記貫通孔の内面に押圧させることを特徴とする壁部貫通部材の固定方法である。
の発明によれば、壁部の一方の側からのみで施工作業を行うことができる。また、本体スリーブを回転させるのみで、第1の止水部材を拡径させて、貫通孔内面に押し付けて、止水性を確保することができるため、施工作業性が良好である。さらに、本発明によれば、壁部の両面から挟み込んで固定するものではないので、壁部の外面側に壁部貫通部材の一部を突出させずに、壁部貫通部材を壁部に固定することができる。
本発明によれば、壁部の外面にはみ出すことがなく、設置が容易で、壁部の外面に設置する設備と緩衝することなく、かつ壁部貫通部材と貫通孔内面との密着性を確保することが可能な壁部貫通部材等を提供することができる。
壁部貫通部材1の斜視図。 壁部貫通部材1の平面図。 図2のA−A線断面図。 (a)、(b)は、リング部材5と本体スリーブ3の動作を示す図。 (a)、(b)は、壁部貫通部材1の壁部19へ取り付ける工程を示す図。 (a)、(b)は、壁部貫通部材1を壁部19へ取り付ける工程を示す図。 壁部貫通部材1aの斜視図。 壁部貫通部材1aの平面図。 壁部貫通部材1bの斜視図。 壁部貫通部材1bの平面図。 図10のF−F線断面図。 壁部貫通部材1bの背面図。
以下、本発明にかかる壁部貫通部材について説明する。図1は、壁部貫通部材1を示す斜視図であり、図2は、壁部貫通部材1を示す平面図であり、図3は、図2のA−A線断面図である。
壁部貫通部材1は、主に、本体スリーブ3、リング部材5、固定部材9、止水部材15a、15b等からなる。本体スリーブ3の外周面には、所定の範囲に雄ねじ部17が形成される。雄ねじ部17は、リング部材5の内周面に形成された雌ねじ部と螺合する。雄ねじ部17よりも先端側(図2、図3の左側)には、フランジ部11が形成される。フランジ部11は、本体スリーブ3の軸方向に略垂直に、本体スリーブ3の径方向外方に全周にわたって突出する。なお、フランジ部11は、本体スリーブ3の先端から、やや後方にずれた位置に形成される。すなわち、フランジ部11よりも先端側には、フランジ部11よりも外径の小さな凸部4が突出する。
本体スリーブ3のフランジ部11の後方(図2、図3の右側)には、第1の止水部材である止水部材15bが配置される。止水部材15bは略筒状であって、止水部材15bの内面が、本体スリーブ3の外周面に密着する。なお、止水部材15bは、弾性体や水膨張性部材が好ましく、より好ましくは発泡体であり、例えば、水膨張性ウレタン発泡体である。
止水部材15bの後方には、固定部材9が配置される。固定部材9には、本体スリーブ3が貫通する。固定部材9の外面は、前方から後方に向かって徐々に外径が大きくなるテーパ形状を有する。すなわち、固定部材9は、止水部材15b側は外径が小さく、後方に行くにつれて外径が大きくなる。固定部材9の最大外径部は、止水部材15bの外径およびフランジ部11の外径よりも大きい。なお、固定部材9は、例えば、止水部材15bよりも硬度の大きなゴム製の部材であり、弾性変形可能である。
止水部材15bと、固定部材9の間には、摺動部材13が配置される。図示した例では、止水部材15bの後方に、摺動部材13が配置される。摺動部材13は、例えば、シリコーンコーティング等による離型処理が施されたポリエチレン、離型処理ポリプロピレン、離型処理ポリエチレンテレフタレートや、フッ素樹脂などの樹脂製シートからなり、後述する止水部材15bの変形時に、止水部材15bと固定部材9との間の滑りを良くするためのものである。
本体スリーブ3の固定部材9よりも後方において、雄ねじ部17とリング部材5とが螺合する。リング部材5は、雄ねじ部17との螺合部から径方向の外方に突出するフランジ状に形成される。リング部材5は、例えば円形である。なお、リング部材5の外径は、固定部材9の最大外径部よりも大きい。
リング部材5の前面(固定部材9側)には、周方向に溝が形成される。溝には、第2の止水部材である止水部材15aが配置される。止水部材15aは、弾性体や水膨張性部材が好ましく、例えば、水膨張性不織布である。また、溝の外周側には、両面テープ7が周方向にわたって貼りつけられる。
なお、摺動部材13、止水部材15aおよび両面テープ7は、必ずしも必須ではない。要求される仕様や、構造に応じて、適宜配置されればよい。また、リング部材5は、矩形であってもよい。また、リング部材5に対して、両面テープ7を配置する場合には、両面テープ7は円形の他に矩形に配置されてもよい。
次に、リング部材5と本体スリーブ3との動作について説明する。図4(a)に示す状態から、リング部材5に対して本体スリーブ3を回転させると、リング部材5を本体スリーブ3に対して相対的に移動させることができる。なお、本体スリーブ3の後端部は、例えば断面6角形などに形成され、外周面に平坦部を有する。平坦部は、工具で把持する把持部である。このため、工具等によって、本体スリーブ3を容易に回転させることができる。
リング部材5に対して、本体スリーブ3を回転させて、本体スリーブ3を後方に引き戻す方向に移動させると、リング部材5は本体スリーブ3に対して相対的に前方に移動することとなる(図中矢印B)。リング部材5が本体スリーブ3の前方に移動すると、リング部材5によって、前方の固定部材9が押圧される。
図4(b)に示すように、さらにリング部材5に対して本体スリーブ3を回転させると、固定部材9は、リング部材5とともに前方に移動し、さらに前方の止水部材15bを押圧する。すなわち、リング部材5と、本体スリーブ3のフランジ部11とで、止水部材15bと固定部材9とが挟み込まれる。
この際、前述したように、固定部材9は、止水部材15bに対して硬度が高い。このため、止水部材15bが優先的に大きく変形する。この際、固定部材9の前面がテーパ形状であるため、止水部材15bを、固定部材9の前面のテーパ形状に沿って変形させて拡径することができる。このように、リング部材5を本体スリーブ3に対して所定量、相対的に前方に移動させることで、止水部材15bの最大外径を、固定部材9の最大外径よりも大きく拡径することができる。
なお、止水部材15bが変形しながら固定部材9に沿って拡径される際、止水部材15bと固定部材9との摩擦が大きいと、本体スリーブ3の回転抵抗が大きくなる。特に、固定部材9がゴム製であると、止水部材15bとの摩擦抵抗が大きい。これに対し、本実施形態では、この摩擦を低減するため、止水部材15bと固定部材9の間に摺動部材13が配置される。摺動部材13は、止水部材15bとともに変形し、止水部材15bと固定部材9との間に配置され、両者の摺動を容易にし、本体スリーブ3の回転抵抗を低減することができる。
次に、壁部貫通部材1を用いた、壁部の貫通孔への壁部貫通部材1の固定方法について説明する。まず、図5(a)に示すように、壁部19に所定のサイズの貫通孔21を形成する。この際、フランジ部11の外径が、貫通孔21の内径よりも小さく、固定部材9の外径が、貫通孔21の内径よりも大きく、リング部材5の外径が、貫通孔21よりも大きくなるように、貫通孔21のサイズが決定される。
この状態から、壁部19の室内側(図中右側)から本体スリーブ3のフランジ部11側の端部を挿入する(図中矢印C方向)。図5(b)に示すように、固定部材9が貫通孔21の内部に位置する状態では、固定部材9の先端部近傍が変形して、壁部貫通部材1が貫通孔21に挿入される。この際、固定部材9はテーパ形状であるため、貫通孔21に対してガイドとしての機能を有し、壁部貫通部材1の中心軸と貫通孔21の中心軸とが略一致する。
固定部材9が変形して貫通孔21に挿入されると、固定部材9の外径は貫通孔21の内径よりも大きいため、固定部材9の先端が貫通孔21の内面に押圧された状態となる。このため、挿入時には、固定部材9のテーパ形状によって、容易に貫通孔21へ挿入することができるが、壁部貫通部材1を後方(室内側)へ引き抜く際には、固定部材9が貫通孔21の内面に引っ掛かり、壁部貫通部材1の引き抜きが防止される。すなわち、固定部材9は、壁部貫通部材1を貫通孔21へ固定する役割を有する。
壁部貫通部材1を貫通孔21に完全に押込むと、リング部材5の前面が、両面テープ7を介して、貫通孔21の外周の壁部19の室内側の表面に接触する。したがって、両面テープ7によって、リング部材5を壁部19に仮固定することができる。なお、この際、止水部材15aの少なくとも一部が、貫通孔21の外周の壁部19の室内側の表面に接触する。また、この状態においては、本体スリーブ3のフランジ部11の一部が、壁部19の屋外側(図中左側)に突出していてもよい。
この状態から、図6(a)に示すように、リング部材5に対して本体スリーブ3を回転させると(図中矢印D)、前述したように、リング部材5に対して、本体スリーブ3を後方に移動させることができる(図中矢印E)。すなわち、リング部材5が本体スリーブ3に対して、相対的に前方に移動する。
図6(b)に示すように、さらに、壁部19の外面側から、本体スリーブ3のフランジ部11が突出しなくなるように、リング部材5に対して本体スリーブ3を回転させると、前述したように、リング部材5と、本体スリーブ3のフランジ部11とで、止水部材15bと固定部材9とを挟み込むことができる。この際、止水部材15bを、固定部材9に沿って変形させて拡径し、貫通孔21の内面に押圧させることができる。したがって、貫通孔21の内面に止水部材15bが押圧されて、止水性を確保することができる。
以上により、壁部貫通部材1が壁部19に固定され、壁部貫通部材1の壁部19への固定構造を得ることができる。この後、壁部貫通部材1に電線等を挿通することで、施工が完了する。
なお、止水部材15bを構成する発泡体の引張強度は、390kPa以上であることが望ましい。止水部材15bが軟らかすぎると、固定部材9を移動させて、固定部材9とフランジ部11とで止水部材15bを挟み込んだ際に、止水部材15bが前後方向に潰れてしまい、止水部材15bを十分に拡径することができない。
実際に、引張強度の異なる発泡体で、同一の試験を行うと、引張強度が390kPaの止水部材15bは、十分に拡径することができたが、引張強度が270kPaの止水部材15bでは、前後方向の潰れが大きく、拡径量を十分得ることができなかった。拡径量が少ないと、貫通孔21の内面への押圧力を十分に得ることができず、止水性が低下するおそれがある。なお、発泡体の引張強度は、JIS K6400−5により、引張速度200mm/min、厚み15mmで測定することができる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、壁部19に壁部貫通部材1を取り付ける際に、壁部19の室内側から本体スリーブ3を回転させることによって、壁部19に壁部貫通部材1が固定される。このため、壁部19の前面と後面とで作業を行う必要がなく、取り付けが容易である。
また、壁部19に壁部貫通部材1を取り付けた後には、壁部19の外面側には、本体スリーブ3のフランジ部11が突出しない。このため、壁部19の外面に設置する設備等と本体スリーブ3とが緩衝することがない。なお、壁部貫通部材1を壁部19に取り付けた際に、フランジ部11が壁部19の外面から突出しなければ、凸部4が壁部19の外面へ突出してもよい。凸部4は、径が小さく、他の設備等の取り付けの妨げとなることが少なく、また、凸部4を突出させることで、壁部19の外面をつたった雨水等が本体スリーブ3内部に入ることを抑制する効果も得ることができる。
また、止水部材15bは、貫通孔21の内面に押圧されるため、確実に止水性を確保することができる。特に、止水部材15bとして、水膨張性ウレタン発泡体を用いれば、止水部材15bを貫通孔21の内面に押圧して止水する効果の他に、吸水に伴う膨張による止水の効果もあり、より強固に止水性を確保することができる。さらに、リング部材5の前面に止水部材15aを配置することで、万が一、止水部材15bと貫通孔21の隙間に水が浸入したとしても、水が室内へ浸入することを抑制することができる。特に、貫通孔21の室内側のエッジは欠けており、発泡体では追従できず、止水が困難な場合もあるが、止水部材15bが水膨張性不織布であれば、このような凹凸に対しても確実に止水性を確保することができる。
また、両面テープ7を用いることで、リング部材5を容易に壁部19へ仮固定することができる。このため、その後の本体スリーブ3の回転作業の際に、リング部材5が壁部19から離れてしまったり、本体スリーブ3の軸ずれなどが生じたりすることを抑制することができる。
また、止水部材15bの引張強度が十分高いため、固定部材9によって前後方向へ潰れにくく、止水部材15bをより確実に拡径させることができる。
次に、第2の実施形態について説明する。図7は、壁部貫通部材1aを示す斜視図であり、図8は、壁部貫通部材1aを示す平面図である。なお、以下の説明において、壁部貫通部材1と同一の機能を奏する構成については、図1〜図6と同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
壁部貫通部材1aは、壁部貫通部材1とほぼ同様の構成であるが、固定部材9aが用いられる点で異なる。固定部材9aは、固定部材9とほぼ同様の形状であるが、固定部材9aの外周部に、周方向に複数のスリット23が併設される。それぞれのスリット23は、固定部材9aの外周部に向かって形成される。すなわち、固定部材9aの径方向の先端部は、周方向に複数に分割される。
固定部材9aは、止水部材15bよりも硬度の高い硬質樹脂で構成される。したがって、ゴム製の固定部材9と比較して、止水部材15bとの滑りが良好である。このため、本実施形態では、摺動部材13は不要である。
壁部貫通部材1aは、壁部貫通部材1と同様の方法で、壁部19へ固定することができる。なお、壁部貫通部材1aを貫通孔21へ挿入する際、固定部材9aの先端が貫通孔21の内面に押圧されて変形する。ここで、硬質樹脂製の固定部材9aは、ゴム製の固定部材9と比較して、圧縮変形量が少ないが、固定部材9aの先端がスリット23によって複数に分割されているため、それぞれの部位が容易に弾性変形して、貫通孔21内に固定部材9aを挿入することができる。
第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。また、固定部材9aと止水部材15bとの滑りが良好であるため、本体スリーブ3の回転抵抗を小さくすることができる。
次に、第3の実施形態について説明する。図9は、壁部貫通部材1bを示す斜視図であり、図10は、壁部貫通部材1bを示す平面図であり、図11は、図10のF−F線断面図である。壁部貫通部材1bは、壁部貫通部材1とほぼ同様の構成であるが、主に、固定部材9bが用いられる点で異なる。
固定部材9bは、フランジ部材8aとテーパ部材8bとに分割される。すなわち、固定部材9bは一体ではなく、二つの部材が組み合わせられて構成される。固定部材9bの前方には、テーパ部材8bが配置される。テーパ部材8bの後方にはフランジ部材8aが配置される。
テーパ部材8bは、前方から後方に向かって徐々に外径が大きくなるテーパ形状を有する。なお、テーパ部材8bは、例えば樹脂製であり、止水部材15bよりも硬度が高い。例えば、テーパ部材8bは、樹脂製であり、止水部材15bに対して滑りが良く、変形の小さな硬質樹脂を適用することができる。
一方、フランジ部材8aは、ゴム等の弾性部材からなり、容易に変形が可能である。フランジ部材8aは、貫通孔21の内径よりも外径が大きい。このため、貫通孔21に挿入した際、フランジ部材8aの外縁部近傍が変形し、この反発力によって、フランジ部材8a(固定部材9b)は貫通孔21に固定される。
この際、固定部材9bは、フランジ部材8aとテーパ部材8bとに分割されているため、フランジ部材8aが変形しても、フランジ部材8aにかかる応力は、テーパ部材8bには伝達されない。このため、フランジ部材8aの変形に伴い、テーパ部材8bの先端が開くことがなく、より確実に、止水部材15bの内側にテーパ部材8bの先端を挿入させて、止水部材15bを拡径することができる。
なお、壁部貫通部材1bでは、本体スリーブ3の後方において、外周面に平坦部が有されず、周方向に向けて細かな凹凸形状が形成される。このような凹凸はすべり止めの効果を有するため、作業者は手で本体スリーブ3を容易に回転させることができる。
また、図12は、壁部貫通部材1bの背面図である。本実施形態では、リング部材5の背面に、取付時に本体スリーブ3を回転させる方向を示すマーク25が形成される。壁部貫通部材1bを貫通孔21に挿入した後、本体スリーブ3をこのマーク25で指示される矢印の方向に回転させることで、壁部貫通部材1bを貫通孔21に確実に固定して止水性を確保することができる。
第3の実施の形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。また、固定部材9bが、フランジ部材8aとテーパ部材8bとに分割されているため、フランジ部材8aが変形しても、テーパ部材8bがこの影響を受けることがなく、テーパ部材8bのテーパ先端が開くことがない。このため、テーパ部材8bのテーパ形状に沿って、止水部材15bを確実に拡径することができる。
また、本体スリーブ3の後方の外周面に、周方向に対して凹凸形状を形成することで、作業者が手で本体スリーブ3を回す際に、すべり止めとして機能させることができる。
また、リング部材5の背面に、本体スリーブ3の回転方向を表示することで、作業者が、本体スリーブ3の回転方向を間違えることがない。
以上添付図を参照しながら、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の技術的範囲は、前述した実施の形態に左右されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、各実施形態で示した各構成は、互いに組み合わせることができることは言うまでもない。
1、1a、1b………壁部貫通部材
3………本体スリーブ
4………凸部
5………リング部材
7………両面テープ
8a………フランジ部材
8b………テーパ部材
9、9a、9b………固定部材
11……フランジ部
13………摺動部材
15a、15b………止水部材
17………雄ねじ部
19………壁部
21………貫通孔
23………スリット
25………マーク

Claims (11)

  1. リング部材と、
    前記リング部材と螺合する雄ねじ部と、前記雄ねじ部の先端側に配置され、径方向に突出するフランジ部とを有する本体スリーブと、
    前記本体スリーブの前記フランジ部の後方に配置される第1の止水部材と、
    前記第1の止水部材の後方に配置される固定部材と、
    を具備し、
    前記リング部材に対して前記本体スリーブを回転させると、前記リング部材と、前記本体スリーブの前記フランジ部とで、前記第1の止水部材と前記固定部材とが挟み込まれて、前記固定部材を前記第1の止水部材の内周側に食い込ませることで、前記第1の止水部材を外周側に変形させて拡径可能であることを特徴とする壁部貫通部材。
  2. リング部材と、
    前記リング部材と螺合する雄ねじ部と、前記雄ねじ部の先端側に配置され、径方向に突出するフランジ部とを有する本体スリーブと、
    前記本体スリーブの前記フランジ部の後方に配置される第1の止水部材と、
    前記第1の止水部材の後方に配置される固定部材と、
    を具備し、
    前記リング部材に対して前記本体スリーブを回転させると、前記リング部材と、前記本体スリーブの前記フランジ部とで、前記第1の止水部材と前記固定部材とが挟み込まれて、前記第1の止水部材を、前記固定部材に沿って変形させて拡径可能であり、
    前記固定部材の外面は、前方から後方に向かって徐々に外径が大きくなるテーパ形状を有し、前記第1の止水部材は、発泡体であり、前記固定部材は、前記第1の止水部材よりも硬度の高いゴム部材であることを特徴とする壁部貫通部材。
  3. リング部材と、
    前記リング部材と螺合する雄ねじ部と、前記雄ねじ部の先端側に配置され、径方向に突出するフランジ部とを有する本体スリーブと、
    前記本体スリーブの前記フランジ部の後方に配置される第1の止水部材と、
    前記第1の止水部材の後方に配置される固定部材と、
    を具備し、
    前記リング部材に対して前記本体スリーブを回転させると、前記リング部材と、前記本体スリーブの前記フランジ部とで、前記第1の止水部材と前記固定部材とが挟み込まれて、前記第1の止水部材を、前記固定部材に沿って変形させて拡径可能であり、
    前記固定部材の外面は、前方から後方に向かって徐々に外径が大きくなるテーパ形状を有し、前記第1の止水部材は、発泡体であり、前記固定部材は、前記第1の止水部材よりも硬度の高い硬質樹脂であり、前記固定部材の外周部には、周方向に複数のスリットが併設されることを特徴とする壁部貫通部材。
  4. リング部材と、
    前記リング部材と螺合する雄ねじ部と、前記雄ねじ部の先端側に配置され、径方向に突出するフランジ部とを有する本体スリーブと、
    前記本体スリーブの前記フランジ部の後方に配置される第1の止水部材と、
    前記第1の止水部材の後方に配置される固定部材と、
    を具備し、
    前記リング部材に対して前記本体スリーブを回転させると、前記リング部材と、前記本体スリーブの前記フランジ部とで、前記第1の止水部材と前記固定部材とが挟み込まれて、前記第1の止水部材を、前記固定部材に沿って変形させて拡径可能であり、
    前記固定部材は、前方のテーパ部材と、前記テーパ部材の後方に設けられるフランジ部材とに分割されており、
    前記テーパ部材は、前方から後方に向かって徐々に外径が大きくなるテーパ形状を有し、前記第1の止水部材は、発泡体であり、前記テーパ部材は、前記第1の止水部材よりも硬度が高く、前記フランジ部材は、弾性部材からなることを特徴とする壁部貫通部材。
  5. 前記発泡体は、引張強度が390kPa以上であることを特徴とする請求項2から請求項4のいずれかに記載の壁部貫通部材。
  6. 前記発泡体は、水膨張性ウレタン発泡体であることを特徴とする請求項2から請求項5のいずれかに記載の壁部貫通部材。
  7. リング部材と、
    前記リング部材と螺合する雄ねじ部と、前記雄ねじ部の先端側に配置され、径方向に突出するフランジ部とを有する本体スリーブと、
    前記本体スリーブの前記フランジ部の後方に配置される第1の止水部材と、
    前記第1の止水部材の後方に配置される固定部材と、
    を具備し、
    前記リング部材に対して前記本体スリーブを回転させると、前記リング部材と、前記本体スリーブの前記フランジ部とで、前記第1の止水部材と前記固定部材とが挟み込まれて、前記第1の止水部材を、前記固定部材に沿って変形させて拡径可能であり、
    前記リング部材の前面に溝が形成され、前記溝に、第2の止水部材が配置されることを特徴とする壁部貫通部材。
  8. 前記第2の止水部材は、水膨張性不織布であることを特徴とする請求項7記載の壁部貫通部材。
  9. リング部材と、
    前記リング部材と螺合する雄ねじ部と、前記雄ねじ部の先端側に配置され、径方向に突出するフランジ部とを有する本体スリーブと、
    前記本体スリーブの前記フランジ部の後方に配置される第1の止水部材と、
    前記第1の止水部材の後方に配置される固定部材と、
    を具備し、
    前記リング部材に対して前記本体スリーブを回転させると、前記リング部材と、前記本体スリーブの前記フランジ部とで、前記第1の止水部材と前記固定部材とが挟み込まれて、前記第1の止水部材を、前記固定部材に沿って変形させて拡径可能であり、
    前記リング部材の前面に、両面テープが配置されることを特徴とする壁部貫通部材。
  10. 請求項1から請求項9のいずれかに記載の壁部貫通部材が、壁部の貫通孔に固定された壁部貫通部材の固定構造であって、
    前記フランジ部の外径は、前記貫通孔の内径よりも小さく、
    前記固定部材の外径は、前記貫通孔の内径よりも大きく、
    前記リング部材の外径は、前記貫通孔よりも大きく、
    前記壁部の室内側から前記本体スリーブの前記フランジ部側の端部が挿入され、前記固定部材は変形して前記貫通孔に挿入され、
    前記リング部材と、前記本体スリーブの前記フランジ部とで、前記第1の止水部材と前記固定部材とが挟み込まれて、前記第1の止水部材が、前記固定部材に沿って変形して拡径し、前記貫通孔の内面に押圧され、
    前記壁部の外面側には、前記本体スリーブの前記フランジ部が突出しないことを特徴とする壁部貫通部材の固定構造。
  11. 請求項1から請求項9のいずれかに記載の壁部貫通部材を用いた、壁部の貫通孔への壁部貫通部材の固定方法であって、
    前記フランジ部の外径は、前記貫通孔の内径よりも小さく、
    前記固定部材の外径は、前記貫通孔の内径よりも大きく、
    前記リング部材の外径は、前記貫通孔よりも大きく、
    前記壁部の室内側から前記本体スリーブの前記フランジ部側の端部を挿入するとともに前記固定部材を変形させつつ前記貫通孔に挿入し、
    前記壁部の外面側から、前記本体スリーブの前記フランジ部が突出しなくなるように、前記リング部材に対して前記本体スリーブを回転させ、
    前記リング部材と、前記本体スリーブの前記フランジ部とで、前記第1の止水部材と前記固定部材とを挟み込み、前記第1の止水部材を、前記固定部材に沿って変形させて拡径し、前記貫通孔の内面に押圧させることを特徴とする壁部貫通部材の固定方法。
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