JP6876967B2 - 加熱調理器および加熱調理器を用いた離乳食用調理方法 - Google Patents

加熱調理器および加熱調理器を用いた離乳食用調理方法 Download PDF

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Description

本発明は、少なくともマイクロ波加熱機能およびスチーム加熱機能を有する加熱調理器に関し、特に離乳食用の食品を容易に提供することが可能となる加熱調理器、および加熱調理器を用いた離乳食用調理方法に関する。
電子レンジで代表される加熱調理器においては、被加熱物である食品をマイクロ波加熱するため、食品を全体的に加熱しており、調理済みの食品の再加熱、冷凍食品の解凍、そして食品をゆでる等のあらゆる食品加熱に用いられている。加熱調理器は、調理時間の大幅な短縮を図ることが可能であるため、各種料理における食品加熱に広く用いられている。
近年の加熱調理器においては、マイクロ波によるマイクロ波加熱、ヒータによる輻射加熱、熱風による熱風循環加熱、蒸気によるスチーム加熱などの多機能の加熱を行う製品が提供されている。この結果、加熱調理器においては、各種の調理、例えば「煮る」、「炊く」、「焼く」、「蒸す」、「揚げる」、「ゆでる」などの調理を1台の装置で行うことが可能となっている(特許文献1参照)。上記のように近年の加熱調理器は、各種の調理を短時間で行うことができるため、各家庭においては有用な調理器具となっている。
特開2015−175591号公報
上記のように、各種機能を有する近年の加熱調理器は、各種料理の調理時間の短縮を図ることができるため、家事を行う者にとっては必要な調理器具となっており、特に乳幼児を育てる繁忙期間において、調理時間の短縮は子を育てる者にとって非常に恩恵を受ける調理器具である。
特に、乳幼児の養育期間の初期段階においては、母乳および/またはミルクの授乳と合わせて、離乳食を作成し、乳幼児に食体験をさせる必要がある。離乳食の作成は、各種食品の材料(食材)に応じて適切な調理作業、例えば、切る、ゆでる、磨り潰すなどの作業を伴っている。特に、ペースト状に磨り潰すために食材に応じた適切な柔らかい状態となるようにゆでる作業は時間を要する作業である。
例えば、野菜を離乳食用の食品とするためには、野菜の全体を通常調理より更に柔らかく仕上げる必要があり、鍋を使用して沸騰したお湯で長時間ゆでるのが一般的である。このようにお湯でゆでて全体的に柔らかくするためには、ゆでる時間が長時間となり、また食品の材料(食材)および量に応じてゆでる時間が異なるため、常に食品のゆであがり状態を確認する必要があった。このため、乳幼児の養育期間において、離乳食の作成は手間暇のかかる作業となっていた。また、加熱調理器において代表的な電子レンジを用いて野菜を離乳食用として全体的に柔らかくしようとしても、長時間のマイクロ波加熱では野菜表面が乾いてしまい、場合によっては、過度の脱水や乾燥、焦げが生じてしまう場合があり、好ましい離乳食用食品を簡単に短時間で作成することが困難であった。
一般的に、電子レンジによる調理は、一般成人が食するための料理を作成するための加熱調理を行うよう設定されており、乳幼児が食するための離乳食を作成するために非常に柔らかく仕上げるような加熱調理ではなかった。このため、乳幼児の養育期間においては、離乳食を形成するために、その食品の材料および量に応じて調理時間を使用者の経験則に基づいて設定し、場合によっては同じ食品に対して何度も加熱調理を行うことにより、食品に対して非常に柔らかい、離乳食の作成において適切な状態に形成していた。このように、電子レンジで代表される従来の加熱調理器では、そのときの食品に対して離乳食を作成するための最適な加熱時間を常に設定することが困難であり、結果的に離乳食の作成に多くの時間を要していた。
本発明は、乳幼児の養育期間において必要となる各種の離乳食用食品を最適な状態に加熱調理することができる加熱調理器および加熱調理器を用いた離乳食用調理方法の提供を目的とする。
本発明の一態様の加熱調理器は、
離乳食用食品を収容する加熱室、
前記離乳食用食品に対する調理内容を設定し、前記離乳食用食品の材料を特定するための操作部、
前記加熱室内にマイクロ波を放出して前記離乳食用食品に対してマイクロ波加熱を行うマイクロ波加熱部、
前記加熱室内に蒸気を噴射して前記離乳食用食品に対してスチーム加熱を行うスチーム加熱部、
前記加熱室内の前記離乳食用食品の表面温度を検出する温度検出部、および
前記操作部により設定された調理内容と、特定された食品の種類と、前記温度検出部により検出された前記離乳食用食品の表面温度とに基づいて、前記マイクロ波加熱部と前記スチーム加熱部とを駆動制御する加熱制御部、
を備えた加熱調理器であって、
前記操作部において調理内容として「離乳食用調理」が設定されたとき、前記加熱制御部は、前記離乳食用食品に対してマイクロ波加熱のみを行う「分量判定ステージ」、マイクロ波加熱を追加加熱の第1調理動作として行う「第1追加加熱ステージ」、およびマイクロ波加熱とスチーム加熱とを追加加熱の第2調理動作として同時に行う「第2追加加熱ステージ」を順次実行するよう構成されており、
前記加熱制御部は、前記「分量判定ステージ」において、前記温度検出部により検出された前記離乳食用食品の表面温度が所定の分量判定温度に到達したときの検知時間に基づいて、前記「第1追加加熱ステージ」において前記第1調理動作を行う第1追加加熱時間および前記「第2追加加熱ステージ」において前記第2調理動作を行う第2追加加熱時間を決定して、前記「第1追加加熱ステージ」および前記「第2追加加熱ステージ」を順次実行するように構成されている。
本発明の一態様の加熱調理器を用いた離乳食用調理方法は、
離乳食用食品を収容する加熱室、
前記離乳食用食品に対する調理内容を設定し、前記離乳食用食品の材料を特定するための操作部、
前記加熱室内にマイクロ波を放出して前記離乳食用食品に対してマイクロ波加熱を行うマイクロ波加熱部、
前記加熱室内に蒸気を噴射して前記離乳食用食品に対してスチーム加熱を行うスチーム加熱部、
前記加熱室内の前記離乳食用食品の表面温度を検出する温度検出部、および
前記操作部により設定された調理内容と、特定された食品の種類と、前記温度検出部により検出された前記離乳食用食品の表面温度とに基づいて、前記マイクロ波加熱部と前記スチーム加熱部とを駆動制御する加熱制御部、
を備えた加熱調理器における離乳食用調理方法であって、
前記操作部において調理内容として「離乳食用調理」が設定されたとき、前記離乳食用食品に対してマイクロ波加熱のみを行う「分量判定ステージ」、マイクロ波加熱を追加加熱の第1調理動作として行う「第1追加加熱ステージ」、およびマイクロ波加熱と前記スチーム加熱とを追加加熱の第2調理動作として行う「第2追加加熱ステージ」を順次実行し、
前記「分量判定ステージ」においては、前記温度検出部により検出された前記離乳食用食品の表面温度が所定の分量判定温度に到達したときの検知時間に基づいて、前記「第1追加加熱ステージ」において第1調理動作を行う第1追加加熱時間および前記「第2追加加熱ステージ」において第2調理動作を行う第2追加加熱時間が決定され、
前記「第1追加加熱ステージ」においては、前記第1調理動作としてマイクロ波加熱を前記第1追加加熱時間だけ実行し、
前記「第2追加加熱ステージ」においては、前記第2調理動作としてマイクロ波加熱およびスチーム加熱を同時に前記第2追加加熱時間だけ実行する。
本発明によれば、乳幼児の養育期間において必要となる各種の離乳食用食品を、その分量に応じて最適な状態に加熱調理することができる加熱調理器および加熱調理器を用いた離乳食用調理方法を提供することができる。
本発明に係る実施の形態1の加熱調理器の外観を示す斜視図 実施の形態1の加熱調理器において扉が開いた状態を示す斜視図 実施の形態1の加熱調理器における加熱調理で用いられる主要な構成を示すブロック図 実施の形態1の加熱調理器において、加熱開始から判定温度に到達するまでの検知時間と、追加加熱した時間とを、示したグラフ 実施の形態1の加熱調理器において、「かぼちゃ」を「離乳食用ゆで野菜」で調理したときの「かぼちゃ」の表面温度の推移の一例を示すグラフ 実施の形態1の加熱調理器における操作部のタッチ画面の一例を示す図 実施の形態1の加熱調理器における「離乳食用ゆで野菜」における全体の動作を示すフローチャート 図7に示した「分量判定ステージ」における動作を示すフローチャート 図7に示した「第1追加加熱ステージ」における動作を示すフローチャート 図7に示した「第2追加加熱ステージ」における動作を示すフローチャート
先ず始めに、本発明の加熱調理器および加熱調理器を用いた離乳食用調理方法の各種態様について説明する。
本発明に係る第1の態様の加熱調理器は、
離乳食用食品を収容する加熱室、
前記離乳食用食品に対する調理内容を設定し、前記離乳食用食品の材料を特定するための操作部、
前記加熱室内にマイクロ波を放出して前記離乳食用食品に対してマイクロ波加熱を行うマイクロ波加熱部、
前記加熱室内に蒸気を噴射して前記離乳食用食品に対してスチーム加熱を行うスチーム加熱部、
前記加熱室内の前記離乳食用食品の表面温度を検出する温度検出部、および
前記操作部により設定された調理内容と、特定された食品の種類と、前記温度検出部により検出された前記離乳食用食品の表面温度とに基づいて、前記マイクロ波加熱部と前記スチーム加熱部とを駆動制御する加熱制御部、
を備えた加熱調理器であって、
前記操作部において調理内容として「離乳食用調理」が設定されたとき、前記加熱制御部は、前記離乳食用食品に対してマイクロ波加熱のみを行う「分量判定ステージ」、マイクロ波加熱を追加加熱の第1調理動作として行う「第1追加加熱ステージ」、およびマイクロ波加熱とスチーム加熱とを追加加熱の第2調理動作として同時に行う「第2追加加熱ステージ」を順次実行するよう構成されており、
前記加熱制御部は、前記「分量判定ステージ」において、前記温度検出部により検出された前記離乳食用食品の表面温度が所定の分量判定温度に到達したときの検知時間に基づいて、前記「第1追加加熱ステージ」において前記第1調理動作を行う第1追加加熱時間および前記「第2追加加熱ステージ」において前記第2調理動作を行う第2追加加熱時間を決定して、前記「第1追加加熱ステージ」および前記「第2追加加熱ステージ」を順次実行するように構成されている。
上記のように構成された第1の態様の加熱調理器においては、「離乳食用調理」の加熱調理動作を行うことにより、乳幼児の養育期間において必要な野菜の離乳食を鍋等の調理器具を使用することなく、簡単に、且つ確実に短時間で作ることが可能となる。また、第1の態様の加熱調理器においては、使用者が簡単な操作を行うだけで、調理状態を確認することなく、容易に、且つ最適に柔らかい離乳食用食品を作ることができる。
本発明に係る第2の態様の加熱調理器は、前記の第1の態様において、前記第1追加加熱時間および前記第2追加加熱時間が、前記検知時間に対応する数値を変数とし、前記離乳食用食品において特定された材料に対応する数値を定数として、予め設定された一次式によりそれぞれ表されており、
前記加熱制御部が、前記検知時間に基づいて前記一次式により前記第1追加加熱時間および前記第2追加加熱時間をそれぞれ算出するよう構成してもよい。
本発明に係る第3の態様の加熱調理器は、前記の第1の態様または第2の態様の前記操作部が、前記離乳食用食品として「葉果菜」および「根菜」における特定の食品が設定されており、
前記加熱制御部が、前記離乳食用食品として「葉果菜」の食品が特定された場合には、「根菜」の食品が特定された場合に比べて、前記分量判定温度を低く設定するよう構成してもよい。
本発明に係る第4の態様の加熱調理器は、前記の第1の態様から第3の態様のいずれかの態様における前記加熱制御部が、前記「第2追加加熱ステージ」における前記マイクロ波加熱部による加熱出力を、前記「第1追加加熱ステージ」における前記マイクロ波加熱部による加熱出力より低く設定してもよい。
本発明に係る第5の態様の加熱調理器を用いた離乳食用調理方法は、
離乳食用食品を収容する加熱室、
前記離乳食用食品に対する調理内容を設定し、前記離乳食用食品の材料を特定するための操作部、
前記加熱室内にマイクロ波を放出して前記離乳食用食品に対してマイクロ波加熱を行うマイクロ波加熱部、
前記加熱室内に蒸気を噴射して前記離乳食用食品に対してスチーム加熱を行うスチーム加熱部、
前記加熱室内の前記離乳食用食品の表面温度を検出する温度検出部、および
前記操作部により設定された調理内容と、特定された食品の種類と、前記温度検出部により検出された前記離乳食用食品の表面温度とに基づいて、前記マイクロ波加熱部と前記スチーム加熱部とを駆動制御する加熱制御部、
を備えた加熱調理器における離乳食用調理方法であって、
前記操作部において調理内容として「離乳食用調理」が設定されたとき、前記離乳食用食品に対してマイクロ波加熱のみを行う「分量判定ステージ」、マイクロ波加熱を追加加熱の第1調理動作として行う「第1追加加熱ステージ」、およびマイクロ波加熱と前記スチーム加熱とを追加加熱の第2調理動作として行う「第2追加加熱ステージ」を順次実行し、
前記「分量判定ステージ」においては、前記温度検出部により検出された前記離乳食用食品の表面温度が所定の分量判定温度に到達したときの検知時間に基づいて、前記「第1追加加熱ステージ」において第1調理動作を行う第1追加加熱時間および前記「第2追加加熱ステージ」において第2調理動作を行う第2追加加熱時間が決定され、
前記「第1追加加熱ステージ」においては、前記第1調理動作としてマイクロ波加熱を前記第1追加加熱時間だけ実行し、
前記「第2追加加熱ステージ」においては、前記第2調理動作としてマイクロ波加熱およびスチーム加熱を同時に前記第2追加加熱時間だけ実行する。
上記のように構成された第5の態様の加熱調理器を用いた離乳食用調理方法においては、「離乳食用調理」の加熱調理動作を行うことにより、乳幼児の養育期間において必要な野菜の離乳食を鍋等の調理器具を使用することなく、簡単に、且つ確実に作ることが可能となる。また、第5の態様の加熱調理器を用いた離乳食用調理方法においては、使用者が簡単な操作を行うだけで、調理状態を確認することなく、容易に、且つ最適に非常に柔らかい離乳食用食品を作ることができる。
本発明に係る第6の態様の加熱調理器を用いた離乳食用調理方法は、前記の第5の態様において、前記第1追加加熱時間および前記第2追加加熱時間が、前記検知時間に対応する数値を変数とし、前記離乳食用食品において特定された材料に対応する数値を定数として、予め設定された一次式によりそれぞれ表され、前記検知時間に基づいて前記一次式により前記第1追加加熱時間および第2追加加熱時間をそれぞれ算出してもよい。
本発明に係る第7の態様の加熱調理器を用いた離乳食用調理方法は、前記の第5の態様または第6の態様において、前記離乳食用食品として「葉果菜」および「根菜」における特定の食品が設定され、前記離乳食用食品として「葉果菜」の食品が特定された場合には、「根菜」の食品が特定された場合に比べて、前記分量判定温度を低く設定してもよい。
本発明に係る第8の態様の加熱調理器を用いた離乳食用調理方法は、前記の第5の態様から第7の態様のいずれかの態様において、前記「第2追加加熱ステージ」における前記マイクロ波加熱部による加熱出力を、前記「第1追加加熱ステージ」における前記マイクロ波加熱部による加熱出力より低く設定してもよい。
以下、本発明に係る加熱調理器、および加熱調理器を用いた離乳食用調理方法を示す実施の形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の実施の形態において示される数値、形状、構成、ステップ、およびステップの順序などは、一例を示すものであり、本発明を限定するものではない。以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
以下の実施の形態の加熱調理器およびそれを用いた離乳食用調理方法においては、マイクロ波によるマイクロ波加熱機能、蒸気によるスチーム加熱機能、熱風による熱風循環加熱機能、およびヒータによる輻射加熱機能を備える加熱調理器について説明するが、この構成は例示であり、本発明は、以下の実施の形態において説明する構成に限定されるものではない。本発明の加熱調理器としては、少なくとも、マイクロ波によるマイクロ波加熱機能、およびスチーム加熱機能を有する加熱装置であれば適用できるものであり、その構成の他に、熱風循環加熱機能、および/またはヒータ加熱機能などの機能が付加された加熱装置、若しくは以下の実施の形態において説明する技術的特徴と同等の技術的思想に基づいて構成される各種加熱装置を含むものである。
《実施の形態1》
以下、本発明に係る実施の形態1の加熱調理器について添付の図面を参照して説明する。図1は、実施の形態1の加熱調理器の外観を示す斜視図である。図2は、実施の形態1の加熱調理器において扉が開いた状態を示す斜視図である。
図1および図2に示すように、加熱調理器は、調理器本体1の内部に形成された加熱室2の正面開口が扉3により開閉可能に構成されている。扉3の上方端部には把手3aが設けられており、使用者が把手3aを握持して扉3を回動して、加熱室2の正面開口が上開きに開閉される。加熱室2の内部は扉3の閉成により実質的に密閉状態となり、加熱室2の内部に配置された被加熱物20である食品が実質的な密閉状態で加熱調理される。
図1に示すように、加熱調理器の正面には、上開きの扉3に加熱調理の調理温度設定(火力調整を含む)、調理時間設定、および被加熱物20の種類の特定などの各種調理条件を含む調理内容を設定するための操作部4が設けられている。加熱調理器の正面に設けられた操作部4は、調理内容および加熱調理中の加熱状態などを表示すると共に、各種の情報を選択/設定し表示するためにタッチ画面を含んでいる。また、操作部4には、加熱調理を開始させるためのスタートボタンが設けられている。
図3は、実施の形態1の加熱調理器における加熱調理で用いられる主要な構成を示すブロック図である。実施の形態1の加熱調理器における加熱手段(加熱部)の一つとして、加熱室2の内部にマイクロ波を放射して加熱室内部の配置可能領域に載置された被加熱物(食品)20をマイクロ波加熱するマイクロ波加熱部5が設けられている。また、実施の形態1の加熱調理器における加熱部としては、加熱室2の内部に水蒸気を噴射させて被加熱物20をスチーム加熱するスチーム加熱部6が設けられている。実施の形態1の加熱調理器において、マイクロ波加熱部5およびスチーム加熱部6は、それぞれが単独で出力制御されて加熱動作を行う単独動作と共に、それぞれが併用されて出力制御され、それぞれの加熱動作が同時に起動される併用動作を行うように構成されている。マイクロ波加熱部5を単独動作させる場合には、例えば600Wまたは300Wに出力可変して起動させることが可能であり、スチーム加熱部6を単独動作させる場合には、例えば650Wまたは350Wに出力可変して起動させることが可能な構成である。また、マイクロ波加熱部5およびスチーム加熱部6を併用動作させる場合には、例えば、マイクロ波加熱部5を300Wの出力で起動させ、スチーム加熱部6を650Wの出力で起動させることが可能となる。
実施の形態1の加熱調理器においては、加熱手段(加熱部)としてマイクロ波加熱部5およびスチーム加熱部6の他に、加熱室2の天井壁を含む部分に設けられて加熱室2の内部の被加熱物20を輻射加熱する平面ヒータ加熱部7、および加熱室2の内部に熱風を対流させて被加熱物20を熱風加熱する熱風循環加熱部8が設けられている。但し、本発明の加熱調理器における加熱部としては、後述する「離乳食用調理」の一つである「離乳食用ゆで野菜」を加熱調理するためには、少なくともマイクロ波加熱を行うためのマイクロ波加熱部5、および蒸気を加熱室内に噴出させてスチーム加熱するスチーム加熱部6により加熱調理できる構成であればよい。
上記のように、実施の形態1の加熱調理器においては複数の加熱部が設けられており、使用者が所望の加熱部を選択することにより、または使用者が調理内容および/または調理条件を設定して、適切な加熱部が自動的に選択されることにより加熱調理が行われる。使用者が加熱調理器の加熱室2の内部の配置可能領域に被加熱物20である食品を載置して、扉3を閉成し、操作部4において加熱部、調理条件、調理内容などを選択/設定してスタートボタンを押圧することにより調理動作が開始される。
実施の形態1の加熱調理器には、操作部4において設定された加熱部、調理条件、調理内容など、例えば、加熱部の特定、被加熱物20の特定、および料理の種類などの選択/設定された各種情報が入力される加熱制御部9が設けられている。加熱制御部9は、各種情報に基づいて最適な加熱部を選択して、若しくは選択された特定の加熱部に対して駆動制御を行う。
また、実施の形態1の加熱調理器には、各種温度を検出するための温度検出部10が設けられている。温度検出部10としては、庫内温度を検出する庫内温度センサ(例えば、サーミスタ)11、および加熱室内において被加熱物(食品)20が配置される配置可能領域を複数分割(64分割)して各領域の温度を検知する赤外線センサ(IRセンサ)12が含まれる。また、実施の形態1の加熱調理器においては、赤外線センサ12が設けられている場所の環境温度を検出する環境温度センサ(例えば、サーミスタ)13が温度検出部10に含まれる。環境温度センサ13が検出した環境温度情報は、赤外線センサ12が検出した温度情報を、環境温度を考慮した検知温度(被加熱物20の表面温度)に較正して、精度の高い温度検知を行っている。
上記のように、加熱制御部9においては、加熱室2の内部の被加熱物20の配置可能領域に関する赤外線センサ12からの温度検出情報の他に、庫内温度情報および環境温度情報などの各種温度情報が温度検出部10から入力される。なお、図3においては、加熱室2を備えた調理器本体1に庫内温度センサ11、赤外線センサ12、および環境温度センサ13を模式的に記載したが、これらのセンサは温度検出部10に含まれる。また、図3においてブロック図で記載しているマイクロ波加熱部5、スチーム加熱部6、平面ヒータ加熱部7、および熱風循環加熱部8は、図3の調理器本体1において参照符号14、15、16、および17によりその配置を模式的に記載している。
前述のように、実施の形態1の加熱調理器において、加熱制御部9には、加熱室内部の配置可能領域に配置された被加熱物(食品)20の表面温度を検出する赤外線センサ12からの温度検出情報などが入力されて、被加熱物20の表面温度が精度高く検知される。赤外線センサ12は、加熱室2を構成する側壁面の中央上部に形成された開口を通して加熱室2の内部の被加熱物20の表面温度を検出できる構成である。実施の形態1における赤外線センサ12は、1列に8個の赤外線検出素子を並べ(1×8眼)、それらの赤外線検出素子を8列に並べて(8×8眼:64領域)、二次元状のマトリクス状に配列されている。この赤外線センサ12は配置可能領域の温度を検出するエリアセンサであり、温度検出領域を64領域に分割して、分割された領域毎に所定時間間隔で温度を検出し、領域毎の検出温度を温度検出情報として出力する構成である。このように構成された赤外線センサ12は、加熱室2の内部における配置可能領域にある被加熱物20の表面温度を高精度に検出している。
実施の形態1の加熱調理器では、上記のように複数の加熱部および温度情報を検出する温度検出部10が設けられた構成において、加熱制御部9が調理条件に基づいて、複数の加熱部における特定の加熱部が適切に選択される。実施の形態1の加熱調理器においては、乳幼児のための「離乳食用調理」として、野菜をむら無く、非常に柔らかく形成して、容易に潰したり漉したりすることができる「離乳食用ゆで野菜」のメニューおよびプログラムが設定されている。実施の形態1の加熱調理器において「離乳食用調理」として「離乳食用ゆで野菜」の調理条件が設定された場合には、加熱部におけるマイクロ波加熱部5およびスチーム加熱部6が特定されて、温度検出部10からの温度情報などに基づいて駆動制御される。以下、「離乳食用調理」としての「離乳食用ゆで野菜」の調理動作について詳細に説明する。
[離乳食用調理]
実施の形態1において説明する「離乳食用調理」としての「離乳食用ゆで野菜」は、例えば、「ほうれん草」、「かぼちゃ」および「ブロッコリー」の葉果菜、そして「にんじん」、「いも」および「大根」の根菜に対して、離乳食用食品の材料(食材)として乳幼児が食べられるように、容易に、且つ確実に滑らかに磨り潰す、および/または漉すことができるものである。このように野菜を容易に、且つ確実に滑らかに磨り潰す、および/または漉すためには、野菜の内側も含めて全体的にむら無く非常に柔らかく加熱調理する必要がある。
「離乳食用ゆで野菜」は、通常の「ゆで野菜」とは異なり、例えば生後5、6ヶ月の赤ちゃんが食べられる状態(例えば、ヨーグルトくらいの状態)とするために、磨り潰して、および/または漉して滑らかなペースト状の野菜に形成する必要がある。このため、一般的に熱湯を用いて調理される通常の「ゆで野菜」とは固さの点で大きく異なっている。また、「離乳食用ゆで野菜」として加熱調理する場合においては、被加熱物20である野菜の種類に応じて、その加熱調理方法が大きく異なっている。例えば、根菜においては「にんじん」、「いも」および「大根」ではその固さが大きく異なっており、離乳食用として食材の全体を同じ程度の最適な状態の柔らかさにするためには、その加熱調理の温度および時間が大きく異なっている。
発明者はこれらの種類が異なる野菜に対して、どのように加熱調理すれば、離乳食用の食材として同じ程度の適度な柔らかさに確実に形成できるかを実験により確かめた。その結果、野菜に対してマイクロ波加熱部5を用いたマイクロ波加熱の加熱調理では、内側が全体的に柔らかい「ゆで野菜」を形成できるという利点があるが、そのような「ゆで野菜」から更に柔らかくするために長時間マイクロ波加熱した場合には、表面が乾燥してしまい、場合によっては過度の乾燥や脱水、焦げが生じて、離乳食用の食材としては全体的に好ましい柔らかさに形成することができなかった。発明者は、野菜がマイクロ波加熱によりある程度柔らかくなった後において、更に続けてマイクロ波加熱と共に蒸気を加熱室内に噴射させるスチーム加熱を適切に行うことにより離乳食用の食材として適度に好ましい特別な柔らかさになることを検知した。
また、発明者は、それぞれの野菜に対して、所定の加熱出力でマイクロ波加熱を行った場合、加熱開始から所定の温度(分量判定温度JT)に到達するまでの時間(検知時間DT)と、当該野菜が「離乳食用ゆで野菜」として適度な柔らかさとなるまでの時間(追加加熱時間AT)とが比例関係を有することを知見した。ここで、「追加加熱時間AT」とは、所定の「分量判定温度JT」に到達したとき(検知時間DT)から、「離乳食用ゆで野菜」として適度な柔らかさとなり加熱調理が終了するまでをいう。なお、「追加加熱時間AT」には、後述するように、マイクロ波加熱の第1調理動作を行う「第1追加加熱ステージP2」における第1追加加熱時間AT1と、マイクロ波加熱およびスチーム加熱を同時に行う第2調理動作の「第2追加加熱ステージP3」における第2追加加熱時間AT2とが含まれる。
図4は、所定出力でマイクロ波加熱を開始して、加熱開始から所定の分量判定温度JTに到達するまでの検知時間DTと、「離乳食用ゆで野菜」として適度な柔らかさとなるまでに追加加熱した時間(追加加熱時間AT)とを、示したグラフである。図4の(a)は葉果菜における検知時間DTと追加加熱時間ATとの関係を示しており、図4の(b)は根菜における検知時間DTと追加加熱時間ATとの関係を示している。図4の(a)においては、「ブロッコリー」に関する検知時間DTと追加加熱時間ATとの関係を記号×にて示し、「かぼちゃ」に関する検知時間DTと追加加熱時間ATとの関係を記号□にて示している。また、図4の(b)においては、「にんじん」に関する検知時間DTと追加加熱時間ATとの関係を記号×にて示し、「大根」および「いも」に関する検知時間DTと追加加熱時間ATとの関係を記号△にて示している。
なお、葉果菜における検知時間DTは、600Wの加熱出力で加熱開始(常温)から分量判定温度JTとして65℃に到達するまでに時間を計測した。根菜における検知時間DTは、600Wの加熱出力で加熱開始(常温)から分量判定温度JTとして80℃に到達するまでに時間を計測した。
図4の(a)および(b)のグラフから明らかなように、それぞれの食品において検知時間DTと追加加熱時間ATとが略比例関係を有しており、野菜の種類に応じて計測値が実質的に直線状の加熱時間ラインに近似させることが可能であった。図4の(a)においては、「ブロッコリー」に関する加熱時間ラインを実線で示し、「かぼちゃ」に関する加熱時間ラインを破線で示している。また、図4の(b)においては、「にんじん」に関する加熱時間ラインを実線で示し、「大根」および「いも」に関する加熱時間ラインを破線で示している。
図4の(a)および(b)のグラフに示すように、実線と破線で示す各加熱時間ラインは1次式で表されることが理解できる。従って、分量判定温度JTに到達するまでの検知時間DTを知ることにより、「離乳食用ゆで野菜」として所望の柔らかさとなるまでの追加加熱時間ATを検知することが可能となる。
実施の形態1の加熱調理器において、被加熱物20である食品が所定の分量判定温度JT(例えば、葉果菜の場合が65℃、または根菜の場合が80℃)に到達したことを高精度に検出するために、温度検出部10における赤外線センサ(IRセンサ)12からの温度検出情報が環境温度により較正されて温度情報として用いられている。実施の形態1の加熱調理器において、加熱制御部9には、加熱室内部の配置可能領域に配置された被加熱物(食品)20に関する温度情報が温度検出部10から入力される。加熱制御部9は、所定時間毎に、例えば1.0秒毎に赤外線センサ12により検出された温度情報に基づいて、配置可能領域における64領域においてマイクロ波加熱により所定以上の温度変化が検知された領域を被加熱物20が配置された領域として、被加熱物20の表面温度が検出される。なお、加熱調理器におけるマイクロ波加熱では、被加熱物20が他の領域に比べて急激に温度上昇するため被加熱物20の配置領域が検知可能となる。
加熱制御部9は、赤外線センサ12からの温度情報に基づいて、被加熱物(食品)20の表面温度がいずれかの領域で分量判定温度JT(例えば、65℃または80℃)に到達した時、その時点を検知時間DTとして記憶する。その記憶された検知時間DTに基づいて、加熱制御部9は、当該食品に関する追加加熱時間ATを算出する。即ち、マイクロ波加熱を行う「第1追加加熱ステージP2」の調理時間(第1追加加熱時間AT1)と、マイクロ波加熱およびスチーム加熱を併用する「第2追加加熱ステージP3」の調理時間(第2追加加熱時間AT2)と、を算出する。
実施の形態1の加熱調理器において、「第1追加加熱ステージP2」では、高出力の600Wの加熱出力でマイクロ波加熱を行う。また、「第2追加加熱ステージP3」では、「第1追加加熱ステージP2」より低出力の300Wの加熱出力でマイクロ波加熱を行うと共に、650Wの出力でスチーム加熱を同時に行うように設定されている。
図5は、実施の形態1の加熱調理器において、野菜として葉果菜の「かぼちゃ」を「離乳食用ゆで野菜」で調理したときの「かぼちゃ」の表面温度の推移の一例を示すグラフである。なお、「離乳食用ゆで野菜」で調理するときの食品の量としては、100〜300gの範囲内の重量であればよく、当該加熱調理器においては食品の量に応じた適切な加熱調理が行われる。また、食品形状としては加熱調理後に磨り潰し易い、若しくは漉しやすい形状であればよく、例えば1cmの厚みを有する輪切りや、同程度の大きさとなる乱切りなどに切り揃えたものであればよい。切り揃えた食品は皿に並べられて透明なフィルムでラップして、加熱室2の内部の配置可能領域に配置されて加熱調理される。
図5に示すように、調理条件として「離乳食用ゆで野菜」が設定されて調理動作が開始すると、まずマイクロ波加熱部5が起動して、例えば高出力の600Wの加熱出力で「かぼちゃ」がマイクロ波加熱される。このようにマイクロ波加熱された「かぼちゃ」が分量判定温度JTである65℃に到達した時間(検知時間DT)を計測する。「かぼちゃ」が分量判定温度JTに到達するまでの期間が「分量判定ステージP1」となる。
「分量判定ステージP1」において検出された検知時間DTに基づいて、後に続く「第1追加加熱ステージP2」における第1追加加熱時間AT1、および「第2追加加熱ステージP3」における第2追加加熱時間AT2が算出される。従って、当該食品である「かぼちゃ」に対する「離乳食用ゆで野菜」のための全調理時間は、「分量判定ステージP1」の検知時間DTと、「第1追加加熱ステージP2」の第1追加加熱時間AT1と、「第2追加加熱ステージP3」の第2追加加熱時間AT2と、を加算した時間となる。
図6は、実施の形態1の加熱調理器における操作部4(図1参照)のタッチ画面の一例を示す図である。タッチ画面は、各種の情報が表示されており、その表示に指などで接触することにより加熱調理条件などを選択/設定できる構成である。図6に示すタッチ画面においては、四角で囲む領域を選択することにより図6の(a)→(b)→(c)の順に表示が変更される。
図6に示すように、(a)において「解凍/ゆで野菜」の表示を選択すると、(b)に示すように「離乳食用ゆで野菜」の表示を含むタッチ画面となる。図6の(b)において「離乳食用ゆで野菜」の表示を選択すると、図6の(c)に示すように「にんじん」、「いも」、「ブロッコリー」、「かぼちゃ」、「大根」および「ほうれん草」が表示される。従って、使用者が野菜を材料として離乳食を作成するときには、操作部4のタッチ画面において「離乳食用ゆで野菜」を選択し、野菜の種類を特定する。このとき、使用者は、調理する野菜の固さを考慮して、若しくは出来上がり状態を考慮して、「標準」で加熱調理するか、若しくは「強」または「弱」で加熱調理するかの選択を行うことが可能である。実施の形態1の加熱調理器の構成では、基本は「標準」で加熱調理するが、使用者の選択により「強」または「弱」を選択して出力調整が可能となっている。
[「離乳食用ゆで野菜」における加熱調理動作]
以下、実施の形態1の加熱調理器において、加熱調理条件として「離乳食用ゆで野菜」が設定された場合、加熱調理が開始された後の動作について図7〜図10に示すフローチャートを参照して説明する。図7は、「離乳食用ゆで野菜」における全体の動作を示すフローチャートである。図8は、図7に示した「分量判定ステージP1」における動作を示すフローチャートである。図9は、図7に示した「第1追加加熱ステージP2」における第1調理動作を示すフローチャートである。図10は、図7に示した「第2追加加熱ステージP3」における第2調理動作を示すフローチャートである。
図7のフローチャートにおいて、「離乳食用ゆで野菜」の加熱調理が開始されると、ステップ101においては、使用者が設定した加熱調理条件に基づいて、被加熱物20である食品が「にんじん」であるか否かが判別され、食品が「にんじん」でなければ、「いも」、「大根」、「ブロッコリー」、「かぼちゃ」、「ほうれん草」の順でいずれかの食品が選択される。図7のフローチャートにおいては、食品が「にんじん」である場合の加熱調理動作を示しているが、他の野菜である「いも」、「大根」、「ブロッコリー」、「かぼちゃ」、および「ほうれん草」の場合においても同様の加熱調理動作が行われる。但し、野菜の種類により、後述するように追加加熱時間ATを算出する計算式における定数(Kn、Dn、Ln、En(nは整数))が異なる。
ステップ102においては、「にんじん」を「標準」の加熱調理動作で行うか否かが判別される。設定された加熱調理条件が「標準」でなければ、ステップ107において「強」または「弱」の設定された加熱出力を判定する。なお、ステップ107より先の処理においては、追加加熱時間AT(AT=AT1+AT2)を算出する計算式における定数(Kn、Dn、Ln、En(nは整数))の数値が異なる以外はステップ102より先の処理と同じである。「強」または「弱」が選択された場合においては、その場合の加熱調理条件において予め決められた定数が計算式において用いられる。
ステップ103においては、当該加熱調理条件で予め決められている追加加熱時間AT(AT1、AT2)を算出するための定数(Kn、Dn、Ln、En)が抽出されて記憶される。
ステップ104においては、食品(「にんじん」)に対する分量判定ステージP1が実行される(図8参照)。「分量判定ステージP1」においては、当該食品が加熱調理(例えば、加熱出力が高出力の600Wのマイクロ波加熱)されて、当該食品の検知温度が分量判定温度JTに到達した時間(検知時間DT)が検出される。「分量判定ステージP1」は、加熱調理開始から当該食品の検知温度が分量判定温度JTに到達するまで実行される。
「分量判定ステージP1」においては、検出された検知時間DTに基づいて、後に続く「第1追加加熱ステージP2」における第1追加加熱時間AT1、および「第2追加加熱ステージP3」における第2追加加熱時間AT2が算出される。
ステップ105においては、ステップ104で算出された第1追加加熱時間AT1に基づいて当該食品に対する「第1追加加熱ステージP2」(例えば、高出力の600Wマイクロ波加熱)における第1調理動作が実行される(図9参照)。
ステップ106においては、ステップ104で算出された第2追加加熱時間AT2に基づいて当該食品に対する「第2追加加熱ステージP3」(例えば、低出力の300Wマイクロ波加熱+650Wスチーム加熱)における第2調理動作が実行される(図10参照)。
上記のように当該食品に対して「分量判定ステージP1」、「第1追加加熱ステージP2」および「第2追加加熱ステージP3」が順次実行されることにより、当該食品に対する「離乳食用ゆで野菜」の加熱調理が実行されて、当該食品は所望の状態の離乳食用のゆで野菜となる。
なお、上記のステップ103〜106の動作は、ステップ107において「強」または「弱」が選択された場合でも同様の動作が行われる。但し、第1追加加熱時間AT1および第2追加加熱時間AT2を算出するための計算式における定数は、選択された「強」または「弱」に応じた数値が抽出されて、記憶される。
また、図7に示したフローチャートは食品として「にんじん」が選択された場合であるが、その他の食品である「いも」、「大根」、「ブロッコリー」、「かぼちゃ」、若しくは「ほうれん草」が選択された場合においても第1追加加熱時間AT1および第2追加加熱時間AT2を算出するための計算式における定数が異なるのみであり、前述のステップ102〜107の動作と同様の動作が実行される。
図8は、図7に示したステップ103の「分量判定ステージP1」における動作を示すフローチャートである。「分量判定ステージP1」の最初のステップ201では、赤外線センサ(IRセンサ)12により検出された温度を環境温度により較正して検知温度として用いられ、この検知温度が当該食品の分量判定温度JTと比較される。分量判定温度JTは、「葉果菜」と「根菜」で異なる温度に設定されており、例えば「葉果菜」では65℃に設定されており、「根菜」では80℃に設定されている。
ステップ202においては、検知温度が分量判定温度JTに到達した時間を検知時間DTとして記憶する。
ステップ203においては、検知時間DTに基づいて第1追加加熱時間AT1および第2追加加熱時間AT2が算出される。第1追加加熱時間AT1の計算式は、次の式(1)により示される。
(AT1)=(DT)×Kn+Dn (1)
式(1)において、(AT1)は算出される第1追加加熱時間であり、(DT)は検出された検知時間DTに対応する数値であり、予め設定された変数を示している。また、Kn(K1,K2,K3,・・・)、Dn(D1,D2,D3,・・・)は定数であり、選択される各食品に対応して予め設定された数値である。なお、各食品の定数においては、「標準」、「強」および「弱」の加熱調理条件が設定された場合においても異なる定数が設定されている。
また、第2追加加熱時間AT2の計算式は、次の式(2)により示される。
(AT2)=(DT)×Ln+En (2)
式(2)において、(AT2)は算出される第2追加加熱時間であり、Ln(L1,L2,L3,・・・)、En(E1,E2,E3,・・・)は定数であり、選択される各食品に対応して予め設定された数値である。なお、第1追加加熱時間AT1の計算式と同様に、各食品の定数においては、「標準」、「強」および「弱」の加熱調理条件が設定された場合においても異なる定数が設定されている。
上記のように、ステップ203において第1追加加熱時間AT1および第2追加加熱時間AT2が算出されて、「分量判定ステージP1」の動作が終了する。
図9は、図7に示したステップ105の「第1追加加熱ステージP2」における第1調理動作を示すフローチャートである。「第1追加加熱ステージP2」のステップ301では、マイクロ波加熱部5によりマイクロ波加熱による加熱調理動作が実行される。このとき実行されるマイクロ波加熱は、前段の「分量判定ステージP1」におけるマイクロ波加熱と同様の加熱出力が継続して実行されており、実施の形態1においては600Wの加熱出力である。
ステップ302においては、「第1追加加熱ステージP2」において既に実行された実際の調理時間H1が、算出された第1追加加熱時間AT1に到達したか否かが判別され、実行された実際の調理時間H1が第1追加加熱時間AT1に到達したとき、「第1追加加熱ステージP2」の第1調理動作が終了する。
図10は、図7に示したステップ106の「第2追加加熱ステージP3」における第2調理動作を示すフローチャートである。「第2追加加熱ステージP3」のステップ401では、マイクロ波加熱部5によるマイクロ波加熱と共に、スチーム加熱部6によるスチーム加熱が当該食品に対して行われる。
ステップ401においては、実施の形態1の加熱調理器における加熱出力として、300Wのマイクロ波加熱と、650Wのスチーム加熱が同時に行われる。
ステップ402においては、「第2追加加熱ステージP3」において既に実行された実際の調理時間H2が、算出された第2追加加熱時間AT2に到達したか否かが判別され、実行された実際の調理時間H2が第2追加加熱時間AT2に到達したとき、「第2追加加熱ステージP3」の第2調理動作が終了する。
なお、「離乳食用調理」としての「離乳食用ゆで野菜」における「分量判定ステージP1」、「第1追加加熱ステージP2」および「第2追加加熱ステージP3」の各動作は実質的には連続的に実行される。
上記のように、実施の形態1の加熱調理器において「離乳食用調理」の加熱調理動作を行うことにより、乳幼児の養育期間において必要な野菜の離乳食を鍋等の調理器具を使用することなく、簡単に、且つ確実に所望の離乳食用の食材を形成することが可能となる。また、実施の形態1の加熱調理器においては、使用者が簡単な操作を行うだけで、離乳食用食品(食材)のゆであがり状態を常に確認する必要がなく、容易に、且つ確実に最適な状態の非常に柔らかい離乳食用食品を作ることができる。
なお、実施の形態1の加熱調理器においては、離乳食用食品として「ほうれん草」、「かぼちゃ」および「ブロッコリー」の葉果菜、そして「にんじん」、「いも」および「大根」の根菜を取り上げたが、こられの野菜は代表例として記載したものであり、その他の野菜に関しても、離乳食用として柔らかくゆで上げてペースト状にできる食品であれば、当該野菜に対して最適な離乳食用食品として仕上げるための一次式を予め作成して、盛り込むことが可能である。さらに、実施の形態1においては、「離乳食用調理」として「離乳食用ゆで野菜」の加熱調理について説明したが、これは一例であり、野菜の他に離乳食用としての食品、例えば穀物を離乳食に形成する場合においても、基本的には同様な加熱調理動作を行うことにより対応可能である。
以上のように、実施の形態を用いて具体的な構成を示して説明したように、本発明によれば、乳幼児の養育期間において必要となる離乳食用食品を最適な状態に加熱調理することができる加熱調理器および加熱調理器を用いた離乳食用調理方法を提供することができる。
本発明は、乳幼児の養育期間において必要な食品の最適な離乳食を確実に、且つ容易に作成することができるため、市場価値の高い加熱調理器を提供することができる。
1 調理器本体
2 加熱室
3 扉
3a 把手
4 操作部
5 マイクロ波加熱部
6 スチーム加熱部
7 平面ヒータ加熱部
8 熱風循環加熱部
9 加熱制御部
10 温度検出部
11 庫内センサ
12 赤外線センサ(IRセンサ)
13 環境温度センサ
20 被加熱物(食品)
AT 追加加熱時間
AT1 第1追加加熱時間
AT2 第2追加加熱時間
DT 検知時間
H1 第1追加加熱ステージにおいて実行された調理時間
H2 第2追加加熱ステージにおいて実行された調理時間
JT 分量判定温度
P1 分量判定ステージ
P2 第1追加加熱ステージ
P3 第2追加加熱ステージ

Claims (8)

  1. 離乳食用食品を収容する加熱室、
    前記離乳食用食品に対する調理内容を設定し、前記離乳食用食品の材料を特定するための操作部、
    前記加熱室内にマイクロ波を放出して前記離乳食用食品に対してマイクロ波加熱を行うマイクロ波加熱部、
    前記加熱室内に蒸気を噴射して前記離乳食用食品に対してスチーム加熱を行うスチーム加熱部、
    前記加熱室内の前記離乳食用食品の表面温度を検出する温度検出部、および
    前記操作部により設定された調理内容と、特定された食品の種類と、前記温度検出部により検出された前記離乳食用食品の表面温度とに基づいて、前記マイクロ波加熱部と前記スチーム加熱部とを駆動制御する加熱制御部、
    を備えた加熱調理器であって、
    前記操作部において調理内容として「離乳食用調理」が設定されたとき、前記加熱制御部は、前記離乳食用食品に対してマイクロ波加熱のみを行う「分量判定ステージ」、マイクロ波加熱を追加加熱の第1調理動作として行う「第1追加加熱ステージ」、およびマイクロ波加熱とスチーム加熱とを追加加熱の第2調理動作として同時に行う「第2追加加熱ステージ」を順次実行するよう構成されており、
    前記加熱制御部は、前記「分量判定ステージ」において、前記温度検出部により検出された前記離乳食用食品の表面温度が分量判定温度に到達したときの検知時間に基づいて、前記「第1追加加熱ステージ」において前記第1調理動作を行う第1追加加熱時間および前記「第2追加加熱ステージ」において前記第2調理動作を行う第2追加加熱時間を決定して、前記「第1追加加熱ステージ」および前記「第2追加加熱ステージ」を順次実行するように構成された、加熱調理器。
  2. 前記第1追加加熱時間および前記第2追加加熱時間が、前記検知時間に対応する数値を変数とし、前記離乳食用食品において特定された材料に対応する数値を定数として、予め設定された一次式によりそれぞれ表されており、
    前記加熱制御部は、前記検知時間に基づいて前記一次式により前記第1追加加熱時間および前記第2追加加熱時間をそれぞれ算出するように構成された、請求項1に記載の加熱調理器。
  3. 前記操作部は、前記離乳食用食品として「葉果菜」および「根菜」における特定の食品が設定されており、
    前記加熱制御部は、前記離乳食用食品として「葉果菜」の食品が特定された場合には、「根菜」の食品が特定された場合に比べて、前記分量判定温度を低く設定するように構成した、請求項1または2に記載の加熱調理器。
  4. 前記加熱制御部は、前記「第2追加加熱ステージ」における前記マイクロ波加熱部による加熱出力を、前記「第1追加加熱ステージ」における前記マイクロ波加熱部による加熱出力より低く設定した、請求項1から3のいずれか一項に記載の加熱調理器。
  5. 離乳食用食品を収容する加熱室、
    前記離乳食用食品に対する調理内容を設定し、前記離乳食用食品の材料を特定するための操作部、
    前記加熱室内にマイクロ波を放出して前記離乳食用食品に対してマイクロ波加熱を行うマイクロ波加熱部
    前記加熱室内に蒸気を噴射して前記離乳食用食品に対してスチーム加熱を行うスチーム加熱部、
    前記加熱室内の前記離乳食用食品の表面温度を検出する温度検出部、および
    前記操作部により設定された調理内容と、特定された食品の種類と、前記温度検出部により検出された前記離乳食用食品の表面温度とに基づいて、前記マイクロ波加熱部と前記スチーム加熱部とを駆動制御する加熱制御部、
    を備えた加熱調理器における離乳食用調理方法であって、
    前記操作部において調理内容として「離乳食用調理」が設定されたとき、前記離乳食用食品に対してマイクロ波加熱のみを行う「分量判定ステージ」、マイクロ波加熱を追加加熱の第1調理動作として行う「第1追加加熱ステージ」、およびマイクロ波加熱と前記スチーム加熱とを追加加熱の第2調理動作として行う「第2追加加熱ステージ」を順次実行し、
    前記「分量判定ステージ」においては、前記温度検出部により検出された前記離乳食用食品の表面温度が予め設定された分量判定温度に到達したときの検知時間に基づいて、前記「第1追加加熱ステージ」において第1調理動作を行う第1追加加熱時間および前記「第2追加加熱ステージ」において第2調理動作を行う第2追加加熱時間が決定され、
    前記「第1追加加熱ステージ」においては、前記第1調理動作としてマイクロ波加熱を前記第1追加加熱時間だけ実行し、
    前記「第2追加加熱ステージ」においては、前記第2調理動作としてマイクロ波加熱およびスチーム加熱を同時に前記第2追加加熱時間だけ実行する、加熱調理器を用いた離乳食用調理方法。
  6. 前記第1追加加熱時間および第2追加加熱時間が、前記検知時間に対応する数値を変数とし、前記離乳食用食品において特定された材料に対応する数値を定数として、予め設定された一次式によりそれぞれ表され、前記検知時間に基づいて前記一次式により前記第1追加加熱時間および前記第2追加加熱時間がそれぞれ算出される、請求項5に記載の加熱調理器を用いた離乳食用調理方法。
  7. 前記離乳食用食品として「葉果菜」および「根菜」における特定の食品が設定されており、前記離乳食用食品として「葉果菜」の食品が特定された場合には、「根菜」の食品が特定された場合に比べて、前記分量判定温度が低く設定される、請求項5または6に記載の加熱調理器を用いた離乳食用調理方法。
  8. 前記「第2追加加熱ステージ」における前記マイクロ波加熱部による加熱出力が、前記「第1追加加熱ステージ」における前記マイクロ波加熱部による加熱出力より低く設定される、請求項5から7のいずれか一項に記載の加熱調理器を用いた離乳食用調理方法。
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