JP6874658B2 - 材料試験機 - Google Patents

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Description

この発明は、飛散防止カバーを備えた材料試験機に関する。
材料の物理的性質を評価するための材料試験を実行する材料試験機は、テーブル上に立設された一対のネジ棹と、これらのネジ棹が互いに同期して回転することにより昇降するクロスヘッドとを有する。クロスヘッドには、試験片の上端を把持するための上つかみ具が配設され、テーブルには試験片の下端を把持するための下つかみ具が配設される。試験片に対して引張試験を実行するときには、試験片の両端を上つかみ具および下つかみ具により把持した状態で、クロスヘッドをテーブルに対して上昇させ、試験片に引張荷重を付与する。
このような材料試験機を使用して試験片に対して引張試験を行っているときに、試験片が突然破断する場合がある。また、材料の強度を評価するために試験片の破断強度を測定する破断試験を行う場合には、試験片が破断するまで試験片に対して引張荷重を付与することになる。このような材料試験では、試験片が破断したときに、試験片の一部が飛散する場合がある。また、試験片に対して圧縮力を付与する圧縮試験を行う場合においても、試験片が破損してその一部が飛散する場合がある。このため、このような材料試験機においては、試験片の装置外部への飛散を防止してオペレータの安全を図るため、飛散防止カバーが使用される(特許文献1参照)。
飛散防止カバーは、テーブルと、各ネジ棹を覆う一対の柱カバーと、クロスヘッドとにより囲まれる試験空間の前面に配設され、一般的に、透光性を有する樹脂等を利用したものが採用されている。このような飛散防止カバーには、テーブルや一対の柱カバーから構成されるフレーム(負荷枠)に蝶番を介して固設される片開きカバー、観音開きカバーのような扉式カバー、あるいは、一対の柱カバーに沿って上下方向にスライドさせるスライドカバーがある(特許文献1、図8および図9参照)。飛散防止カバーが配設されている材料試験機では、安全性の観点からインターロック機能が設けられ、飛散防止カバーが試験空間の前面を覆う位置に固定されていないときには、試験動作が実行されないようになっている。
特許文献1には、装置のフレームの前面に配設され、かつ、フレームの両側に亘って配置された上下スライド可能なスライドカバーと、フレームに近接して配設されスライドカバーを上下動自在に案内するガイド枠と、このスライドカバーを適宜ガイド枠の任意の位置で係止させることができる係止手段を設けた材料試験装置が提案されている。そして、この材料試験装置においては、係止手段は、スライドカバー側に保持されガイド枠に押圧されてその摩擦によりスライドカバーをガイド枠に係止させる係止部材と、この係止部材をガイド枠に対して付勢離脱操作させる操作部とを備えている。
特開2012−8149号公報
つかみ具などの試験治具や試験片を試験空間に配置するとき、または、試験空間から取り除くときには、飛散防止カバーを試験空間の前面から移動させる必要がある。飛散防止カバーが片開きカバーや観音開きカバーである場合には、装置のフレームにカバー部材を有する扉を蝶番で固定しているため、開いた扉がフレームの左右に位置する柱カバーに取り付けた操作スイッチ類の前面を覆うことになる。このため、ユーザは、扉を開いている間は操作スイッチ類に触れることができない状態となる。例えば、試験治具の取り付けに当たって、クロスヘッドの高さを調整しようとしても、一旦、扉を閉じなければ、ユーザは、クロスヘッドを昇降させるスイッチを操作することができない。
一方、飛散防止カバーがスライドカバーである場合には、飛散防止カバーが試験空間の上部に配置されることになる。特許文献1に記載された材料試験装置は、スライドカバーを容易に昇降させることができる優れたものではあるが、試験治具の種類や試験片の長さによっては、上部に配置したスライドカバーが交換作業の邪魔になることがある。また、ユーザが治具の交換作業を行っている途中で、上部に移動させたスライドカバーが落下しないように、扉の自重を支えるバランス機構や落下防止のための安全機構を設ける必要がある。
この発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、試験機本体の前面のスペースが狭い場所でも扉部分を試験空間の前面から完全に除かれる位置に容易に移動させることが可能な飛散防止カバーを備えた材料試験機を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、テーブルと、一対のネジ棹に架設されたクロスヘッドと、からなる負荷枠に囲まれた試験空間に試験片を配置して材料試験を実行するときに、前記試験空間の前面に配置する飛散防止カバーを備えた材料試験機であって、前記飛散防止カバーは、飛散物を受け止めるカバー部材からなる扉部と、前記負荷枠に支持され、前記扉部を連結したリンク機構を備え、前記リンク機構は、前記テーブルに立設された支軸と、一端が前記扉部の上部の前記試験空間の幅方向の中央となる位置に回動自在に連結され、他端が前記支軸に連結された第1アームと、一端が前記扉部の下部の前記試験空間の幅方向の中央となる位置に回動自在に連結され、他端が前記支軸に連結された第2アームと、前記テーブルに付設され、前記支軸の立設位置から少なくとも前記試験空間の幅方向の中央となる位置までの長さを有するガイド部材と、前記ガイド部材に移動可能に係合するスライド部材と、一端が前記スライド部材に回動可能に連結され、他端が前記扉部における前記試験空間を挟んで前記支軸とは逆側となる位置に回動自在に連結される第3アームと、を備え、前記スライド部材を前記支軸側に移動させ、前記第1アーム、前記第2アームおよび前記第3アームを、前記支軸を支点として回動させることにより、前記扉部を前記試験空間の前面を覆う位置と前記試験空間の前面を開放する位置との間で移動させることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の材料試験機において、前記第1アームと前記扉部、前記第2アームと前記扉部、前記第3アームと前記扉部、および、前記第3アームと前記スライド部材は、それぞれ蝶番を介して連結されている。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の材料試験機において、前記カバー部材は、透光性部材からなる。
請求項1から請求項3に記載の発明によれば、負荷枠と扉部をリンク機構で連結し、第3アームをスライド部材に連結することで、第1アーム、第2アームおよび第3アームを、支軸を支点として回動させることから、リンクアームを長くすることなく、扉部を試験空間の前面から外側に完全に開ききることができる。また、回転と直線運動とを組み合わせたリンク機構により扉部を試験空間の前面を開放する位置に移動させることから、扉部の開閉時の移動範囲をコンパクトにすることができる。さらに、扉部を開放したときに、負荷枠を構成する、例えばネジ棹を覆う柱カバーに試験機の正面を向くように取り付けられた操作パネルなどを扉部が覆うことがないため、ユーザは、扉部を開放した状態で行うつかみ具の着脱や試験片の着脱などの段取り作業において、クロスヘッドの位置変更操作も容易に行うことができ、作業効率が向上する。
この発明に係る材料試験機の概要図である。 飛散防止カバー30の斜視図である。 扉部34を試験空間の前面から移動させた状態を説明する斜視図である。 図3の第3アーム43付近の部分拡大図である。 図1のA−A断面図である。 扉部34の移動を模式的に示す概要図である。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、この発明に係る材料試験機の概要図である。
この材料試験機は、テーブル15と、一対の柱カバー14と、これらの柱カバー14の内部に配設された一対のネジ棹に架設されたクロスヘッド13を備える。テーブル15とネジ棹を内部に備えた柱カバー14とクロスヘッド13とは、負荷枠を構成する。クロスヘッド13は、テーブル15内の図示しないモータを駆動して一対のネジ棹を回転させることによりネジ棹の軸方向に沿って昇降する。なお、クロスヘッド13には、試験片10の上端を把持するための上つかみ具21と、試験片10に作用する試験力を検出するためのロードセル16が配置されている。一方、テーブル15には、試験片10の下端を把持するための下つかみ具22が配置されている。
一対の柱カバー14の左側には、試験の開始や停止、クロスヘッド13の移動に対応する複数の操作ボタンが配置された操作部11が付設されている。一対の柱カバー14の両側には、ユーザが非常停止動作を起動するときに操作する非常停止スイッチ12が配設されている。また、材料試験機全体の動作を制御する制御部19が配設されている。また、一対の柱カバー14の一方には、タッチパネルを備えた表示部18が配設されている。
この材料試験機を動作させるときには、ユーザは、操作部11に配置された電源投入ボタンを操作し、電源を投入後、操作部11に配置されたクロスヘッド13の移動ボタンを操作し、上つかみ具21、下つかみ具22および試験片10の取り付けなどの作業に適した位置にクロスヘッド13を移動させる。そして、試験片10に対して引張試験を実行するときには、ユーザは、表示部18のタッチパネル機能を利用して、必要な試験条件等を入力する。しかる後、試験片10の両端を上つかみ具21および下つかみ具22により把持した状態で、クロスヘッド13をテーブル15に対して上昇させ、試験片10に引張試験力を付与する。このときロードセル16が検出した試験力は、制御部19に入力される。
試験片10に対して、引張試験を行っているときに、試験片10が突然破断することがある。また、試験片10の破断強度を測定する破断試験を行うときには、試験片10が破断するまで試験片10に対して引張試験力を付与する。試験片10が破断した場合には、試験片10の一部が飛散することがある。このため、この材料試験機においては、ユーザの安全を図るため、試験機本体のフレームに、試験空間の前面を覆うことができる飛散防止カバー30が取り付けられる。
次に、この発明の特徴部分である飛散防止カバー30について説明する。図2は、飛散防止カバー30の斜視図である。図3は、飛散防止カバー30の扉部34を試験空間の前面から移動させた状態を説明する斜視図である。なお、図3においては、扉部34のハンドル37とドアロック36の図示を省略し、クロスヘッド13から上つかみ具21とロードセル16を取り払った状態、および、テーブル15から下つかみ具22を取り払った状態を示している。また、図4は、図3の第3アーム43付近の部分拡大図である。図4においては、カバー部材33の図示を省略している。
この飛散防止カバー30は、上フレーム31と下フレーム32にカバー部材33を組み合わせた扉部34を備える。このカバー部材33が実質的に飛散物を受け止めて外部への飛散を防止するものである。扉部34は、支軸35を貫通させたプレート38にリンク機構を介して連結されている。プレート38をテーブル15に固定することにより、扉部34が開閉可能に負荷枠に取り付けられる。プレート38は、断面が略U字型またはL字型形状を有するものであり、テーブル15の上面と同一高さとなる上面と、上面に垂直な側面とを有する。また、プレート38の両端部には、プレート38における上面から垂直に立ち上がる羽部材39が延設されている。プレート38の側面をテーブル15の正面側の側面に固定し、羽部材39を左右の柱カバー14に連結することにより、支軸35がテーブル15に立設されることになる。これにより、飛散防止カバー30が試験機本体に取り付けられる。
カバー部材33は透光性部材であり、扉部34で試験機本体の前面を覆った状態で、試験片10の様子が観察できるようになっている。カバー部材33の前面には、扉部34の開閉時にユーザが把持するハンドル37が配設されている。また、扉部34の支軸35とは逆側となる側辺には、扉部34が閉じているときに柱カバー14側に配設された受け部材(図示せず)により係止されるドアロック36が配設される。柱カバー14側には、ドアロック36が受け部材に係止されていることを検知するセンサが設けられており、センサの検知信号は制御部19に入力される。ドアロック36は、扉が閉じられていなければ、試験動作が行われないインターロック機構を構成する。
扉部34は、第1アーム41、第2アーム42および第3アーム43を介して、支軸35を支点に回動自在にテーブル15に取り付けられる。扉部34の上部の上フレーム31の内側の試験空間の幅方向の中央となる位置であって上フレーム31の長手方向における中央付近の位置に、第1アーム41の一端が、蝶番を介して回動自在に連結されている。そして、第1アーム41の他端は支軸35の上端に連結されている。
扉部34の下部の下フレーム32の内側の試験空間の幅方向の中央となる位置であって下フレーム32の長手方向における中央付近の位置には、第2アーム42の一端が、第1アーム41と同様に、蝶番を介して回動自在に連結されている。そして、第2アーム42の他端は、支軸35の下端に連結されている。これにより、扉部34の上下が、第1アーム41および第2アーム42を介して支軸35により支持される。なお、この実施形態では、上フレーム31と下フレーム32に分離したフレームを採用しているが、カバー部材33を嵌め込むフレームは、カバー部材33の上下左右を囲む矩形のものであってもよい。さらには、扉部34は、フレームを有さずにカバー部材33だけからなるようにしてもよい。
プレート38の試験機本体の正面側を向く面には、スライドレール45が付設されている。スライドレール45は、この発明のガイド部材であり、支軸35の立設位置から少なくとも試験空間の幅方向の中央となる位置であって、一対の柱カバー14の間の中間となる位置付近までの長さを有する。そして、スライドレール45には、スライド部材であるスライダ46が移動可能に係合している。
スライダ46には、第3アーム43の一端が、蝶番47を介して回動自在に連結されている。そして、第3アーム43の他端は、扉部34の支軸35とは逆側の側端に近い下フレーム32の内側の位置に、蝶番を介して回動自在に連結されている。
このような構造の飛散防止カバー30の扉部34の開閉動作について、さらに説明する。図5は、図1のA−A断面図である。図6は、扉部34の移動を模式的に示す概要図である。図6(a)は、扉部34を閉めた状態を示し、図6(b)は、扉部34を試験機本体から離間させた状態を示す。そして、図6は、試験空間を開放する位置まで扉部34を移動させた状態を示す。なお、図5においては、プレート38のテーブル15の表面と同一高さ位置となる上面部分の図示を省略している
扉部34は、試験機本体の負荷枠にリンク機構により開閉可能に取り付けられ、図5に実線で示す試験空間を覆う閉じた状態から、仮想線で示す試験空間を開放する位置との間で移動する。扉部34を閉じた状態では、図5および図6(a)に示すように、第2アーム42および第3アーム43は、プレート38と下フレーム32の間に収納される。試験片10の着脱、上つかみ具21および下つかみ具22の着脱を行うときには、ユーザは試験機本体の正面からハンドル37を把持して、扉部34を手前に引く。そうすると、図6(b)に示すように、試験空間の前面を覆っていた扉部34が試験機本体から離間する。このとき、第2アーム42は、支軸35と下フレーム32側の蝶番の軸52の回転により、支軸35を中心に回動する。また、第3アーム43は、スライダ46側の蝶番47の蝶番の軸54と下フレーム32側の蝶番の軸53の回転により、蝶番の軸54を中心に回動する。
第2アーム42と第3アーム43が図6(a)の位置から90度以上開いて、図6(b)まで移動した状態で、ユーザがさらに扉部34に対して支軸35に向かう方向に力を加える。そうすると、第2アーム42は、支軸35と下フレーム32側の蝶番の軸52の回転によりさらに回動し、支軸35を中心に180度回転した位置に移動する。そして、第3アーム43は、スライダ46に取り付けた蝶番47がスライドレール45に沿って水平方向に移動することにより、支軸35に向かってスライドする。このとき、扉部34は、図6(b)に示す試験機本体(テーブル15)に対して平行な状態から、図6(c)に示すように、試験機本体に対して傾斜した状態で、支軸35に近い柱カバー14の側方に移動する。なお、第1アーム41は、扉部34を移動させるに際し、第2アーム42と同様の動きをする。このように、スライダ46を支軸35側に移動させ、蝶番の軸54が支軸35とほぼ同じ位置に配置することで、第1アーム41、第2アーム42および第3アーム43を、支軸35を支点として回動させる。そうすると、扉部34全体が柱カバー14の側方に移動し、試験空間の前面を完全に開放することになる。
図3および図6(c)に示すように、扉部34を開放した状態では、扉部34が柱カバー14の側方に退避した状態である。例えば、テーブル15上に下つかみ具22を取り付けるときに、ユーザは、テーブル15の正面に立った状態で、操作部11に手を伸ばして操作ボタンを操作し、クロスヘッド13の位置を変更することができる。このとき、この実施形態の飛散防止カバー30は、ユーザによる非常停止スイッチ12の操作の妨げとならない位置に移動させることができるため、安全性が確保される。また、この実施形態では、扉部34を柱カバー14の側方に退避させることから、例えば、従来の上下方向にスライドさせるスライドカバーのように、上に引き上げていたスライドカバーが、ユーザの作業中に降りてくるなどの事故の心配がない。
上述したように、この実施形態の飛散防止カバー30では、扉部34の開閉機構として、テーブル15、第2アーム42、第3アーム43、下フレーム32の4個のリンクで構成される4節リンク機構に、テーブル15にプレート38を介して固定したスライドレール45とスライダ46による1自由度の直線運動を組み合わせたリンク機構を採用している。このように、リンク機構の回転支点であるテーブル15側の支軸35と蝶番の軸54のうち、一方の回転支点である蝶番の軸54を他方の回転支点である支軸35側に向けてスライドさせることから、第2アーム42、第3アーム43等のリンクアームを長くすることなく、扉部34を試験機本体の前面から外側に完全に開ききることができる。そして、扉部34を試験空間の前面を覆う位置と試験空間の前面を開放する位置との間で移動させるときの移動範囲をコンパクトにすることができる。従来の片開き式の飛散防止カバーのように、扉開閉時の移動軌跡が大きくなることがなく、材料試験機の前面のスペースも従来のように広くとる必要がない。試験機本体の前面のスペースが狭い場所でも扉部分を試験空間の前面から完全に除かれる位置に容易に移動させることが可能である。
なお、この実施形態では、第1アーム41、第2アーム42、第3アーム43が板状部材であるため、リンク機構の関節となる上フレーム31と第1アーム41、下フレーム32と第2アーム42、下フレーム32と第3アーム43との連結に1自由度の回転ができる蝶番を使用したが、第1アーム41、第2アーム42、第3アーム43の形状に応じて、蝶番に代えて、継手などの関節部材を採用することで、回動自在とすることができる。
この飛散防止カバー30は、従来の片開き式や観音開き式の飛散防止カバーのように、開けた状態で柱カバー14に配設している操作ボタン類を覆うことがない。ユーザは、操作部11等のスイッチ類が左右どちらの柱カバー14に配置されていても、各種動作スイッチ類に触れることができる。このため、試験治具の取り付け時や試験片10の取り付け時に、飛散防止カバー30を開放した状態で、ユーザが操作ボタンに触れてクロスヘッド13を移動させることができるとともに、非常停止スイッチ12を押せる安全性も確保される。このように、この飛散防止カバー30を備えた材料試験機では、従来に比べて、安全性を確保しつつ試験準備や試験の後片付けの作業効率が向上する。
さらに、この飛散防止カバー30は、従来の上下スライド式の飛散防止カバーのように、上に移動させた扉が試験空間の上部に残り、治具交換等の段取り作業の際に邪魔になることがなく、試験機本体の前面のスペースをより有効に使うことができる。そして、扉の自重を支えるバランス機構や扉が落下しないための安全機構を設ける必要もなく、試験機本体への取り付けが容易となる。
10 試験片
11 操作部
12 非常停止スイッチ
13 クロスヘッド
14 柱カバー
15 テーブル
16 ロードセル
18 表示部
19 制御部
21 上つかみ具
22 下つかみ具
30 飛散防止カバー
31 上フレーム
32 下フレーム
33 カバー部材
34 扉部
35 支軸
36 ドアロック
37 ハンドル
38 プレート
41 第1アーム
42 第2アーム
43 第3アーム
45 スライドレール
46 スライダ
47 蝶番
52 蝶番の軸
53 蝶番の軸
54 蝶番の軸

Claims (3)

  1. テーブルと、一対のネジ棹に架設されたクロスヘッドと、からなる負荷枠に囲まれた試験空間に試験片を配置して材料試験を実行するときに、前記試験空間の前面に配置する飛散防止カバーを備えた材料試験機であって、
    前記飛散防止カバーは、
    飛散物を受け止めるカバー部材からなる扉部と、
    前記負荷枠に支持され、前記扉部を連結したリンク機構を備え、
    前記リンク機構は、
    前記テーブルに立設された支軸と、
    一端が前記扉部の上部の前記試験空間の幅方向の中央となる位置に回動自在に連結され、他端が前記支軸に連結された第1アームと、
    一端が前記扉部の下部の前記試験空間の幅方向の中央となる位置に回動自在に連結され、他端が前記支軸に連結された第2アームと、
    前記テーブルに付設され、前記支軸の立設位置から少なくとも前記試験空間の幅方向の中央となる位置までの長さを有するガイド部材と、
    前記ガイド部材に移動可能に係合するスライド部材と、
    一端が前記スライド部材に回動自在に連結され、他端が前記扉部における前記試験空間を挟んで前記支軸とは逆側となる位置に回動自在に連結される第3アームと、
    を備え、
    前記スライド部材を前記支軸側に移動させ、前記第1アーム、前記第2アームおよび前記第3アームを、前記支軸を支点として回動させることにより、前記扉部を前記試験空間の前面を覆う位置と前記試験空間の前面を開放する位置との間で移動させることを特徴とする材料試験機。
  2. 請求項1に記載の材料試験機において、
    前記第1アームと前記扉部、前記第2アームと前記扉部、前記第3アームと前記扉部、および、前記第3アームと前記スライド部材は、それぞれ蝶番を介して連結されている材料試験機。
  3. 請求項1または請求項2に記載の材料試験機において、
    前記カバー部材は、透光性部材からなる材料試験機。
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