JP6874084B2 - ゲートウェイ、要求生成方法及びコンピュータプログラム - Google Patents
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Description
図1は、実施形態の監視制御システム100のシステム構成を示す図である。
監視制御システム100は、ビル等の建築物を対象として適用される。監視制御システム100は、複数の上位システム10−1〜10−M(Mは1以上の整数)、GW20及び複数のコントローラ30−1〜30−N(Nは1以上の整数)を備える。上位システム10−1〜10−Mのそれぞれと、GW20とはネットワーク40を介して通信可能に接続される。また、GW20には、複数のコントローラ30−1〜30−Nが通信可能に接続される。複数のコントローラ30−1〜30−Nのそれぞれには、下部機器31が接続される。下部機器31は、建築物の室内環境の状態を制御、計測する機器や、建築物の室外環境の状態を計測する機器である。下部機器31は、例えば空調設備50、温度センサ60、湿度センサ70及び電力計80などである。なお、下部機器31は、上記の機器に限定される必要はなく、建築物の室内外環境の状態を制御、計測可能な機器であればどのような機器であってもよい。
ネットワーク40は、どのように構成されたネットワークであってもよい。例えば、ネットワーク40は、無線LAN(Local Area Network)であってもよい。
上位システム10は、ユーザの操作に応じて、BACnet/WSを利用してデータ取得要求をGW20に送信する(ステップS101)。GW20は、上位システム10から送信されたデータ取得要求を受信する。GW20は、データ取得要求のプロトコルをBACnet/WSからBACnet/IPに変換して宛先のコントローラ30に送信する(ステップS102)。コントローラ30は、GW20から送信されたデータ取得要求に応じて、データ取得要求が示す下部機器31から計測値を取得する。そして、コントローラ30は、取得した計測値を含む応答をGW20に送信する(ステップS103)。GW20は、コントローラ30から送信された応答のプロトコルをBACnet/IPからBACnet/WSに変換して上位システム10に送信する(ステップS104)。
監視制御システム100では、データ取得要求とデータ設定要求とは非同期に処理が行なわれる。したがって、上記のようにデータ取得要求中にデータ設定要求が行われる場合がある。
GW20は、バスで接続されたCPU(Central Processing Unit)やメモリや補助記憶装置などを備え、中継制御プログラムを実行する。中継制御プログラムの実行によって、GW20は、第1通信部201、要求解析部202、要求記憶部203、コントローラ情報記憶部204、許可信号情報記憶部205、要求生成部206、第2通信部207、応答生成部208を備える装置として機能する。なお、GW20の各機能の全て又は一部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やPLD(Programmable Logic Device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを用いて実現されてもよい。また、中継制御プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。また、中継制御プログラムは、電気通信回線を介して送受信されてもよい。
要求解析部202は、第1通信部201によって受信された要求を入力する。要求解析部202は、入力された要求を解析する。具体的には、要求解析部202は、要求を解析することによって、要求に含まれる制御命令を取得する。
要求記憶部203は、揮発性メモリを用いて構成される。要求記憶部203は、要求解析部202によって取得された制御命令を要求及び上位システム10の識別情報に対応付けて一時的に記憶する。
許可信号情報記憶部205は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。許可信号情報記憶部205は、許可信号リストを記憶する。許可信号リストは、GW20がコントローラ30に対して送信が許可されている制御命令に関する情報(以下、「許可命令情報」という。)が登録されているリストである。
第2通信部207は、BACnet/IPを利用してコントローラ30との間で通信を行う。第2通信部207は、要求生成部206によって生成された制御要求をコントローラ30に送信する。第2通信部207は、制御要求に対する応答をコントローラ30から受信する。
応答生成部208は、第2通信部207によって受信された応答と、要求記憶部203に記憶されている制御命令とに基づいて上位システム10に対する応答を生成する。具体的には、応答生成部208は、1つの要求に含まれる制御命令に対する全ての応答を含む応答を生成する。つまり、応答生成部208は、1つの要求に10個の制御命令があった場合には、同じ制御命令がある場合であっても10個全ての応答を含む応答を生成する。
コントローラ設定ファイルにおける1行が1つのコントローラ30に対する設定情報を示す。コントローラ設定ファイルには、複数の設定情報が登録されている。ここで、設定情報は、コントローラ30の識別情報、コントローラ30が1度の処理で複数の制御命令を処理可能であるか否かを示す情報、処理可能な最大命令数、タイムアウト時間及び再送回数などである。複数の制御命令を処理可能であるか否かを示す情報の具体例としては、シングル設定及びマルチ設定がある。シングル設定は、コントローラ30が1度の処理で1つの制御命令を処理可能であることを示す。マルチ設定は、コントローラ30が1度の処理で複数の制御命令を処理可能であることを示す。処理可能な最大命令数は、コントローラ30が1度の処理で処理可能な制御命令の上限値を表す。なお、処理可能な最大命令数の値は、コントローラ30がマルチ設定の場合にのみ設定される。タイムアウト時間は、制御命令に対する応答待ちのタイムアウト時間を表す。再送回数は、タイムアウトによる制御命令の再送回数を表す。
また、コントローラ設定ファイルの2段目82に登録されている設定情報は、“102,single,500,3”である。これは、識別情報“102”で特定されるコントローラ30が“シングル設定”であり、タイムアウト時間が“500(ms)”であり、再送回数が“3回”であることが示されている。
許可信号リストにおける1行がコントローラ30への送信が許可されている制御命令を示す。許可信号リストには、複数の許可命令情報が登録されている。ここで、許可命令情報は、コントローラ30の識別情報、制御命令の種別を示す情報及び下部機器31の識別情報などである。
図5に示される例では、許可信号リストの最上段に登録されている許可命令情報は、“101−AO(Analog-Output)−10000”である。これは、識別情報“101”で特定されるコントローラ30に接続する下部機器31のうち、識別情報“10000”で特定される下部機器31に対するアナログ出力に関する制御命令を許可することが示されている。
また、許可信号リストの3段目に登録されている許可命令情報は、“102−AV(Analog-Value)−10002”である。これは、識別情報“102”で特定されるコントローラ30に接続する下部機器31のうち、識別情報“10002”で特定される下部機器31に対する現在値に関する制御命令を許可することが示されている。
図6に示すように、領域83が1つの要求を表す。そして、領域83に含まれる文字列それぞれが1つの制御命令を表す。具体的には、図6では、1つの要求に10個の制御命令が含まれている場合を示している。ここで、制御命令について、最上段の制御命令を例に説明する。最上段の制御命令において一点鎖線84で示される部分は、GW20の名称、コントローラ30の識別情報、下部機器31の識別情報及び制御命令の種別を表す。要求解析部202は、上位システム10から送信された要求を解析することによって、領域83で示される部分に含まれる制御命令を取得する。
図7には、要求解析部202によって取得された1つの要求85に含まれる複数の制御命令(図7では、12個の制御命令)が示されている。これらの制御命令は、識別情報“101”、“102”及び“128”で特定される各コントローラ30に対する制御命令である。要求生成部206は、以下のようにして各コントローラ30に対する制御要求を生成する。
第1の処理として、要求生成部206は、複数の制御命令をコントローラ30の識別情報毎に分類する。この処理によって、複数の制御命令がコントローラ30毎に分類される。具体的には、領域85−1、85−2及び85−3に含まれる8つの制御命令が識別情報“101”で特定されるコントローラ30に対する制御命令に分類される。また、領域86に含まれる3つの制御命令が識別情報“128”で特定されるコントローラ30に対する制御命令に分類される。また、残りの1つの制御命令が識別情報“102”で特定されるコントローラ30に対する制御命令に分類される。
また、一例として、図4のコントローラ設定ファイルを用いて説明すると、識別情報“102”で特定されるコントローラ30は、シングル設定である。つまり、要求生成部206は、識別情報“102”で特定されるコントローラ30に対する1つの制御命令を1つの制御要求に含めると決定する。
また、一例として、図4のコントローラ設定ファイルを用いて説明すると、識別情報“128”で特定されるコントローラ30は、マルチ設定であり、最大命令数が20である。つまり、要求生成部206は、識別情報“128”で特定されるコントローラ30に対する3つの制御命令を1つの制御要求に含めると決定する。
第1通信部201は、上位システム10から送信された要求を受信する(ステップS201)。第1通信部201は、受信した要求を要求解析部202に出力する。要求解析部202は、第1通信部201から出力された要求を解析することによって、要求に含まれる制御命令を取得する(ステップS202)。その後、要求解析部202は、取得した制御命令を、要求及び上位システム10の識別情報に対応付けて要求記憶部203に記憶させる。また、要求解析部202は、取得した制御命令を要求生成部206に出力する。要求生成部206は、要求解析部202から出力された制御命令と、コントローラ情報記憶部204に記憶されているコントローラ設定ファイルと、許可信号情報記憶部205に記憶されている許可信号リストとに基づいて制御要求生成処理を実行する(ステップS203)。制御要求生成処理については後述する。
要求生成部206は、許可信号情報記憶部205に記憶されている許可信号リストを参照し、要求解析部202から出力された制御命令を判別する(ステップS301)。許可信号リストに登録がない制御命令については(ステップS301−許可信号リスト登録なし)、要求生成部206は第1通信部201を介して、上位システム10に対してエラーを送信する(ステップS302)。
具体的には、要求生成部206は、コントローラ設定ファイルを参照し、コントローラ30−1の設定がシングル設定であるかマルチ設定であるか判定する。コントローラ30−1の設定がシングル設定である場合(ステップS305−シングル設定)、要求生成部206は1つの制御命令を含む制御要求を許可信号リストに登録がある制御命令毎に生成する(ステップS306)。その後、要求生成部206は制御要求生成処理を終了する。
GW20は、上位システム10から送信された要求を解析することによって、要求に含まれる制御命令をコントローラ30毎に分類する。GW20は、分類した制御命令に基づいてコントローラ30毎の制御要求を生成する。これにより、コントローラ30に送信される制御要求には、他のコントローラ30に対する制御命令が含まれない。そのため、不要な命令伝達を抑制することが可能になる。
また、GW20は、1つの要求に同一の制御命令が複数あった場合には、同一の制御命令を1つの制御命令として制御要求を生成する。これにより、1つの制御要求に同一の制御命令が複数含まれることがない。したがって、コントローラ30によって同じ制御を複数回実行させることがない。そのため、不要な命令伝達を抑制し、コントローラ30の処理負荷を軽減することが可能になる。
本実施形態では、監視制御システム100が複数の上位システム10を備える構成を示したが、監視制御システム100は1つの上位システム10を備えるように構成されてもよい。また、本実施形態では、監視制御システム100が複数のコントローラ30を備える構成を示したが、監視制御システム100は1つのコントローラ30を備えるように構成されてもよい。
本実施形態では、コントローラ設定ファイルに1つのコントローラ30に対して1つの設定情報のみが登録されている場合を例に説明したが、コントローラ設定ファイルには1つのコントローラ30に対して複数の設定情報が登録されてもよい。例えば、コントローラ設定ファイルには、1つのコントローラ30に対してシングル設定と、マルチ設定との2つの設定情報が登録されてもよい。このよう構成される場合、要求生成部206は、2つの設定情報が登録されているコントローラ30に対する制御命令が1つの場合にはシングル設定の設定情報に従って制御要求を生成し、コントローラ30に対する制御命令が複数の場合にはマルチ設定の設定情報に従って制御要求を生成する。
図10には、所定の時間の間に要求解析部202によって取得された複数の要求87、88及び89が示されている。要求87には5つの制御命令が含まれ、要求88には5つの制御命令が含まれ、要求89には5つの制御命令が含まれる。これらの制御命令は、識別情報“101”、“102”及び“128”で特定される各コントローラ30に対する制御命令である。要求生成部206は、以下のようにして各コントローラ30に対する制御要求の生成方法を説明する。ここでは、識別情報“101”で特定されるコントローラ30に対する制御命令を用いて、識別情報“101”で特定されるコントローラ30用の制御要求を生成する場合を例に説明する。
別情報“101”で特定されるコントローラ30に対する6つの制御命令を1つにまとめることによって識別情報“101”で特定されるコントローラ30用の制御要求を生成する。
Claims (6)
- 自装置に接続している複数のコントローラに対する複数の制御命令を含む要求に基づいて、前記要求に含まれる複数の制御命令を用いて前記制御命令の宛先毎の制御要求を生成する要求生成部と、
生成された前記制御要求を宛先のコントローラに送信する送信部と、
を備え、
前記要求生成部は、再送が必要となった場合に前記宛先毎に設定された前記制御命令の再送回数に基づいて、再送する前記制御要求を宛先毎に生成し、
前記要求生成部は、1つの要求に同じ制御命令が複数あった場合には、同じ制御命令を1つの制御命令として前記制御要求を生成するゲートウェイ。 - 前記要求生成部は、前記複数のコントローラのうち複数の制御命令を処理可能なコントローラに対しては前記コントローラに設定されている最大命令数以内の制御命令を含む前記制御要求を生成し、前記複数のコントローラのうち複数の制御命令を処理可能ではないコントローラに対しては1つの制御命令を含む前記制御要求を前記制御命令数分生成する、請求項1に記載のゲートウェイ。
- 前記要求生成部は、前記コントローラへの送信を許可する制御命令がコントローラ毎に設定された許可信号リストに基づいて、前記許可信号リストに設定されていない制御命令を除いて前記制御要求を生成する、請求項1又は2に記載のゲートウェイ。
- 前記要求生成部は、所定の時間の間に複数の要求が取得された場合には、前記複数の要求それぞれに含まれる複数の制御命令を用いて前記制御命令の宛先毎の制御要求を生成する、請求項1から3のいずれか一項に記載のゲートウェイ。
- 自装置に接続している複数のコントローラに対する複数の制御命令を含む要求に基づいて、前記要求に含まれる複数の制御命令を用いて前記制御命令の宛先毎の制御要求を生成する要求生成ステップ、
を有し、
前記要求生成ステップにおいて、再送が必要となった場合に前記宛先毎に設定された前記制御命令の再送回数に基づいて、再送する前記制御要求を宛先毎に生成し、
前記要求生成ステップにおいて、1つの要求に同じ制御命令が複数あった場合には、同じ制御命令を1つの制御命令として前記制御要求を生成する要求生成方法。 - 自装置に接続している複数のコントローラに対する複数の制御命令を含む要求に基づいて、前記要求に含まれる複数の制御命令を用いて前記制御命令の宛先毎の制御要求を生成する要求生成ステップ、
をコンピュータに実行させ、
前記要求生成ステップにおいて、再送が必要となった場合に前記宛先毎に設定された前記制御命令の再送回数に基づいて、再送する前記制御要求を宛先毎に生成し、
前記要求生成ステップにおいて、1つの要求に同じ制御命令が複数あった場合には、同じ制御命令を1つの制御命令として前記制御要求を生成するためのコンピュータプログラム。
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