JP5960184B2 - 通信システム、制御装置、サーバ装置、制御方法、および情報処理方法 - Google Patents

通信システム、制御装置、サーバ装置、制御方法、および情報処理方法 Download PDF

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Description

本発明は、制御対象機器を含む通信システム、制御装置、サーバ装置、制御方法、情報処理方法、およびプログラムに関する。
従来、家電機器等の動作状態を確認するために、家電機器等の状態を取得するための要求信号の送信間隔(家電機器等に対するポーリング間隔)を変更する技術が知られている。
たとえば、特許文献1は、このような技術として、家電機器または設備機器と通信し、これらの機器の状態を管理および制御する端末装置を備えた制御システムが知られている。当該端末装置は、所定間隔毎に家電機器または各設備機器と通信を行う通信部と、状態情報を取得し管理を行う動作状態管理部と、家電機器または設備機器より状態変化情報を受信したときに、上記の機器に対して所定間隔毎に行う通信間隔を変更する通信間隔変更部とを備える。家電機器または設備機器は、動作状態が変化したことを監視する動作状態監視部と、変化した状態情報を送信する機器通信部とを備える。より詳しくは、端末装置は、家電機器または設備機器が運転停止状態から運転動作状態に変化した場合に、通信間隔変更部によって動作状態情報の取得間隔を短縮させる。
また、特許文献2には、上記送信間隔を変更する技術として、ポーリング情報保持部を持つポーリング処理部と、ポーリング情報保持部の情報を設定するポーリング情報設定処理部を具備する通信制御処理装置が開示されている。当該ポーリング情報設定処理部は、ネットワークに接続された他の機器からのポーリング情報設定の要求に応じてポーリング情報保持部の情報を設定する。これにより、通信制御処理装置は、ポーリングに関する動作を変更する。より詳しくは、通信制御処理装置は、ネットワークに接続される機器の台数が当初想定以上に増えた場合、当初想定していた以上に機器本体での制御を行なう状態が頻繁に発生した場合、または電源オフの期間が非常に長い場合等において、ポーリング間隔を変更する。
特開2004−348319号公報 特開2005−65164号公報
特許文献1の制御システムは、電源のオンによって家電機器等の状態の変化がしたことを表す状態変化情報を家電機器等から端末装置が受信した後に、端末装置が、機器に対して所定間隔毎に行う通信間隔(要求信号の送信間隔、ポーリング間隔)を変更する構成である。このように、特許文献1の端末装置は、家電機器等が送信した状態変化情報を受信したことをトリガとして、上記要求信号の送信間隔を変更するにすぎない。
したがって、端末装置から家電機器等に対して制御命令(電源のオンを含む)を送信するような構成を考えた場合、特許文献1の技術では、端末装置は当該制御命令に対する家電機器等の状態変化を迅速に受け取ることができない。より具体的には、特許文献1の構成では、電源がオンしたことを表す状態変化情報を受信するまでは要求信号の送信間隔を変更しない。それゆえ、端末装置は、電源がオンしたことを表す状態変化情報を迅速に受け取ることができない。
また、特許文献2でも、上記と同様に、通信処理制御装置は当該制御命令に対する家電機器等の状態変化を迅速に受け取ることができない。
本願発明は、上記の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、制御命令に対する制御対象機器の状態の変化をユーザの端末装置が迅速に受け取ることが可能な通信システム、制御装置、サーバ装置、制御方法、情報処理方法、およびプログラムを提供することにある。
本発明のある局面に従うと、通信システムは、端末装置と、サーバ装置と、制御装置と、制御対象機器とを備える。制御装置は、制御対象機器の状態の変化を検出するために、設定された時間間隔で予め定められた信号を繰り返し制御対象機器に送信するための第1の通信手段と、状態が変化したことが検出されたことに基づき、サーバ装置を介して、変化後の状態を端末装置に通知するための第2の通信手段と、時間間隔を設定するための設定手段とを含む。設定手段によって時間間隔が第1の時間間隔に設定されている状態において、サーバ装置を介して端末装置から制御対象機器の動作を制御するための制御命令を受信した場合、第1の通信手段は、制御命令を制御対象機器に送信する。設定手段は、制御命令が制御対象機器に送信されたことに基づき、時間間隔を、第1の時間間隔よりも短くする。
好ましくは、通信システムは、制御対象機器として、第1の機器と第2の機器とを含む。設定手段は、制御命令が制御対象機器に送信されたことに基づき、時間間隔を第1の時間間隔よりも短い第2の時間間隔に設定する。第2の時間間隔は、制御命令が第1の機器に対する場合と第2の機器に対する場合とで互いに異なる。
好ましくは、設定手段は、第2の時間間隔を、第1の機器に対する制御命令の種別が第1の種別である場合と第2の種別である場合とで互いに異ならせる。
好ましくは、サーバ装置は、制御対象機器の識別情報と、制御命令の種別と、第2の時間間隔とを互いに関連付けたデータを格納している。サーバ装置は、端末装置から、第1の機器に対する第1の種別の制御命令を受け付けたことに基づき、データを参照して、制御装置に対して、第1の機器の識別情報と第1の種別とに対応付けられた第2の時間間隔を通知する。
好ましくは、設定手段は、制御命令が送信されたことに基づき、時間間隔を第1の時間間隔よりも短い第2の時間間隔に設定する。設定手段は、第2の時間間隔で予め定められた信号が一度送信されたことに基づき、時間間隔を第2の時間間隔よりも短い第3の時間間隔に設定する。
好ましくは、制御装置は、制御命令が制御対象機器に送信された後、状態の変化を検出するまでに送信された予め定められた信号の送信回数を検出する検出手段をさらに備える。サーバ装置は、第2の時間間隔を記憶している。サーバ装置は、状態の変化を再度検出するまでに送信しなければならない予め定められた信号の送信回数が検出された送信回数よりも低減するように、検出された送信回数を用いて、記憶された第2の時間間隔を変更する。サーバ装置は、変更後の第2の時間間隔を制御装置に通知する。設定手段は、制御命令が制御対象機器に再度送信されたことに基づき、時間間隔を変更後の第2の時間間隔に設定する。設定手段は、変更後の第2の時間間隔で予め定められた信号が一度送信されたことに基づき、時間間隔を第3の時間間隔に設定する。
好ましくは、通信システムは、制御対象機器として、第1の機器と第2の機器とを含む。第2の時間間隔は、制御命令が第1の機器に対する場合と第2の機器に対する場合とで互いに異なる。
好ましくは、設定手段は、第2の時間間隔を、第1の機器に対する制御命令の種別が第1の種別である場合と第2の種別である場合とで互いに異ならせる。
本発明の他の局面に従うと、制御装置は、サーバ装置および制御対象機器と通信可能である。制御装置は、制御対象機器の状態の変化を検出するために、設定された時間間隔で予め定められた信号を繰り返し制御対象機器に送信するための第1の通信手段と、状態が変化したことが検出されたことに基づき、サーバ装置を介して、変化後の状態を端末装置に通知するための第2の通信手段と、時間間隔を設定するための設定手段とを含む。設定手段によって時間間隔が所定の時間間隔に設定されている状態において、サーバ装置を介して端末装置から制御対象機器の動作を制御するための制御命令を受信した場合、第1の通信手段は、制御命令を制御対象機器に送信する。設定手段は、制御命令が制御対象機器に送信されたことに基づき、時間間隔を、所定の時間間隔よりも短くする。
本発明のさらに他の局面に従うと、サーバ装置は、端末装置と、制御対象機器を制御するための制御装置と通信可能である。サーバ装置は、制御対象機器の識別情報と、制御装置が制御対象機器の状態の変化を検出するために用いる信号の送信間隔を規定した時間間隔とを互いに関連付けたデータを格納した記憶手段と、端末装置から、制御対象機器に対する制御命令を受け付けたことに基づき、データを参照して、制御装置に対して、制御対象機器の識別情報に対応付けられた時間間隔を通知する通信手段とを備える。
本発明のさらに他の局面に従うと、制御方法は、サーバ装置および制御対象機器と通信可能な制御装置において実行される。制御方法は、制御対象機器の状態の変化を検出するために、設定された時間間隔で予め定められた信号を繰り返し制御対象機器に送信するステップと、状態が変化したことが検出されたことに基づき、サーバ装置を介して、変化後の状態を端末装置に通知するステップと、時間間隔が所定の時間間隔に設定されている状態において、サーバ装置を介して端末装置から制御対象機器の動作を制御するための制御命令を受信した場合、制御命令を制御対象機器に送信するステップと、制御命令が制御対象機器に送信されたことに基づき、時間間隔を、所定の時間間隔よりも短くするステップとを備える。
本発明のさらに他の局面に従うと、情報処理方法は、端末装置と、制御対象機器を制御するための制御装置と通信可能なサーバ装置において実行される。サーバ装置は、制御対象機器の識別情報と、制御装置が制御対象機器の状態の変化を検出するために用いる信号の送信間隔を規定した時間間隔とを互いに関連付けたデータを格納している。情報処理方法は、端末装置から、制御対象機器に対する制御命令を受け付けるステップと、制御命令を受け付けたことに基づき、データを参照して、制御装置に対して、制御対象機器の識別情報に対応付けられた時間間隔を通知するステップとを備える。
本発明のさらに他の局面に従うと、プログラムは、サーバ装置および制御対象機器と通信可能な制御装置を制御する。プログラムは、制御対象機器の状態の変化を検出するために、設定された時間間隔で予め定められた信号を繰り返し制御対象機器に送信するステップと、状態が変化したことが検出されたことに基づき、サーバ装置を介して、変化後の状態を端末装置に通知するステップと、時間間隔が所定の時間間隔に設定されている状態において、サーバ装置を介して端末装置から制御対象機器の動作を制御するための制御命令を受信した場合、制御命令を制御対象機器に送信するステップと、制御命令が制御対象機器に送信されたことに基づき、時間間隔を、所定の時間間隔よりも短くするステップとを、制御装置のプロセッサに実行させる。
本発明のさらに他の局面に従うと、プログラムは、端末装置と、制御対象機器を制御するための制御装置と通信可能なサーバ装置を制御する。サーバ装置は、制御対象機器の識別情報と、制御装置が制御対象機器の状態の変化を検出するために用いる信号の送信間隔を規定した時間間隔とを互いに関連付けたデータを格納している。プログラムは、端末装置から、制御対象機器に対する制御命令を受け付けるステップと、制御命令を受け付けたことに基づき、データを参照して、制御装置に対して、制御対象機器の識別情報に対応付けられた時間間隔を通知するステップとを、サーバ装置のプロセッサに実行させる。
上記の発明によれば、制御命令に対する制御対象機器の状態の変化をユーザの端末装置が迅速に受け取ることが可能となる。
通信システム1の概略構成を説明するための図である。 サーバ装置100に格納されているデータベース20,30の概要を説明するための図である。 通信システム1の処理の概要を説明するための図である。 通信システム1における処理の流れを説明するためのシーケンスチャートである。 スマートフォン300の処理の流れを説明するためのフローチャートである。 サーバ装置100の処理の流れを説明するためのフローチャートである。 HEMSコントローラ700の処理の流れを説明するためのフローチャートである。 制御対象機器900の処理の流れを説明するためのフローチャートである。 サーバ装置100とHEMSコントローラ700との機能的構成を説明するための機能ブロック図である。 サーバ装置100のハードウェア構成の典型例を表した図である。 HEMSコントローラ700のブロック図である。 スマートフォン300のハードウェア構成を表した図である。 データベース20(図3)の代わりに、サーバ装置100Aに格納されるデータベース20Aの概略構成を表した図である。 本実施の形態における通信システム1の処理の概要を説明するための図である。 HEMSコントローラ700Bの処理の流れを説明するためのフローチャートである。 サーバ装置100BとHEMSコントローラ700Bとの機能的構成を説明するための機能ブロック図である。 本実施の形態における通信システム1の処理の概要を説明するための図である。 HEMSコントローラ700Cの処理の流れを説明するためのフローチャートである。 サーバ装置100Cの処理の流れを説明するためのフローチャートである。 更新処理の第1の具体例を説明するための図である。 更新処理の第2の具体例を説明するための図である。 更新処理の第3の具体例を説明するための図である。 更新処理の第4の具体例を説明するための図である。 サーバ装置100CとHEMSコントローラ700Cとの機能的構成を説明するための機能ブロック図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の各実施の形態に係る通信システムについて説明する。また、以下の説明では、同一の部材には同一の参照符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
以下の各実施の形態では、家電機器等の制御対象機器の状態を取得するために、当該制御対象機器に対してHEMSコントローが送信する状態取得要求の送信間隔(ポーリング間隔)を変更する構成について説明する。また、詳細については後述するが、上記状態取得要求(予め定められた信号)は、制御対象機器の状態の変化を検出するために用いられる。
[実施の形態1]
本実施の形態では、HEMSコントローラが、サーバ装置を介してスマートフォンから制御命令を受信したことに基づき、HEMSコントローラによる制御対象機器に対するポーリング間隔(要求信号の送信間隔)を短くする構成について説明する。詳しくは、HEMSコントローラが、スマートフォンから制御命令を受信したことをトリガーとして、制御対象機器の種別に基づいた送信間隔で、上記要求信号を制御対象機器に送信する構成について説明する。
<A.システム構成の概要>
図1は、通信システム1の概略構成を説明するための図である。図1を参照して、通信システム1は、サーバ装置100と、スマートフォン300と、基地局装置400と、MME(Mobility Management Entity)500と、ブロードバンドルータ600と、HEMSコントローラ700と、エアーコンディショナ901と、空気清浄機902と、電動シャッタ903と、照明器具904と、冷蔵庫905とを備える。
建屋10には、ブロードバンドルータ600と、HEMSコントローラ700と、エアーコンディショナ901と、空気清浄機902と、電動シャッタ903と、照明器具904と、冷蔵庫905とが配置されている。以下では、エアーコンディショナ901と、空気清浄機902と、電動シャッタ903と、照明器具904と、冷蔵庫905とを総称して、「制御対象機器900」と言う。また、また、複数の制御対象機器900の各々が、ECHONET Lite(登録商標)のノードであるとする。
ブロードバンドルータ600は、インターネット90に接続されている。ブロードバンドルータ600は、有線LANを少なくとも備える。望ましくは、ブロードバンドルータ600は、無線LANを備え、複数の制御対象機器900は無線LANよりブロードバンドルータ600に接続されている。
HEMSコントローラ700は、有線LANによりブロードバンドルータ600に接続されている。HEMSコントローラ700は、複数の制御対象機器900との間で相互に通信できる。HEMSコントローラ700は、通信システム1においては中継器として機能するとともに、制御対象機器に対しては制御装置として機能する。
HEMSコントローラ700は、通常は、予め定められた時間間隔C(一例として15分)で、全ての制御対象機器900に対して状態取得要求を送信する(つまり、ポーリングを行なう)。HEMSコントローラ700は、サーバ装置100を介してスマートフォン300から制御命令を受信したことに基づき、状態取得要求の送信間隔(時間間隔)を変更する。時間間隔の変更の詳細については、後述する。なお、HEMSコントローラ700は、時間間隔Cを予め記憶している。
スマートフォン300は、3G(Generation)回線またはLTE(Long Term Evolution)回線等を用いて、インターネット90に接続可能である。スマートフォン300は、基地局装置400およびMME500を介して、インターネット90に接続される。スマートフォン300は、モバイル機器であるため、建屋10の外に位置する場合だけではなく、建屋10の中にあってもよい。
以下では、説明を簡略化するため、複数の制御対象機器900のうち、エアーコンディショナ901と、空気清浄機902と、電動シャッタ903とに着目した説明を行なう。なお、エアーコンディショナ901、空気清浄機902と、および電動シャッタ903に対する処理と同様の処理が、照明器具904および冷蔵庫905に対しても行なわれる。
図2は、サーバ装置100に格納されているデータベース20,30の概要を説明するための図である。図2(A)は、データベース20の概略構成を表した図である。図2(B)は、データベース30の概略構成を表した図である。
図2(A)を参照して、データベース20は、制御対象機器900(詳しくは、制御対象機器900の識別情報)毎に対して設定されるポーリングの送信間隔(以下、「時間間隔P」と称する)を規定している。エアーコンディショナ901および空気清浄機902に対しては、時間間隔Pとして5秒が設定されている。電動シャッタ903に対しては、時間間隔Pとして10秒が設定されている。
図2(B)を参照して、データベース30は、制御対象機器900毎に、最新の状態を格納する。また、データベース30は、少なくとも、受信した最新の制御命令を、制御対象機器に対応付けて格納する。さらに、データベース30は、サーバ装置100が状態を制御対象機器から取得する度に、更新される。
データベース30は、エアーコンディショナ901については、最新の状態取得要求によりエアーコンディショナ901から取得した状態が、一例として、電源がオン、暖房運転中、設定温度が20度である場合を表している。また、データベース30は、エアーコンディショナ901については、受信した最新の制御命令が、暖房運転で、かつ設定温度を20度に設定する命令であることを表している。
さらに、データベース30は、空気清浄機902については、サーバ装置100は、空気清浄機902に対する制御命令(電源オフ)をHEMSコントローラ700に送信後、空気清浄機902から空気清浄機902の状態を取得できていないため、「状態不明」が格納される。また、データベース30は、電動シャッタ903については、サーバ装置100は、電動シャッタ903に対する制御命令(シャッタを“開”にする)をHEMSコントローラ700に送信後、電動シャッタ903から電動シャッタ903の状態を取得できていないため、「状態不明」が格納される。
<B.処理の概要>
以下では、複数の制御対象機器900のうち、スマートフォン300のユーザが制御命令を送信しようとしている1つの制御対象機器に着目して説明する。また、説明の便宜上、制御命令を送信しようとしている制御対象機器が、一例として、エアーコンディショナ901であるとする。
図3は、通信システム1の処理の概要を説明するための図である。図3を参照して、HEMSコントローラ700は、時間間隔C(一例として15分)で、エアーコンディショナ901に対して状態取得要求を送信する。具体的には、HEMSコントローラ700は、時刻t1,t2(=t1+C),t3(=t2+C)において状態取得要求をエアーコンディショナ901に送信する。
HEMSコントローラ700は、時刻t4(<t3+C)において、サーバ装置100から制御命令およびエアーコンディショナ901の時間間隔Pの情報(図2における“5秒”)を受信すると、その直後の時刻t5において、当該制御命令をエアーコンディショナ901に送信する。また、HEMSコントローラ700は、当該制御命令がエアーコンディショナ901に対して送信されたことに基づき、状態取得要求の送信間隔を時間間隔C(15分)よりも短い時間間隔P(5秒)に設定する。
HEMSコントローラ700は、以後、時刻t6(=t5+5秒)、t7(=t6+5秒)、t8(=t7+5秒),…において、状態取得要求をエアーコンディショナ901に送信する。なお、HEMSコントローラ700は、エアーコンディショナ901の状態変化を検出すると、状態取得要求の送信間隔を時間間隔Pから時間間隔Cに戻す。
上記においては、制御命令を送信しようとしている制御対象機器が、エアーコンディショナ901である場合を例に挙げて説明した。たとえば、制御命令を送信しようとしている制御対象機器が、電動シャッタ903である場合には、HEMSコントローラ700は、時刻t4において、サーバ装置100から制御命令および電動シャッタ903の時間間隔Pの情報(図2における“10秒”)を受信すると、状態取得要求の送信間隔を時間間隔C(15分)よりも短い時間間隔P(10秒)に設定する。以後、HEMSコントローラ700は、10秒間隔で、状態取得要求を電動シャッタ903に送信する。
なお、制御命令を送信しようとしている制御対象機器が、空気清浄機902である場合については、エアーコンディショナ901についての処理と同じであるため、ここでは説明を繰り返さない。
このような構成によれば、HEMSコントローラ700は、時間間隔Cで状態取得要求を送信する場合に比べて、制御命令に対する制御対象機器900の状態の変化を迅速に受け取ることができる。したがって、スマートフォン300は、サーバ装置100を介してHEMSコントローラ700から制御対象機器900の状態の変化を迅速に受信することが可能となる。
<C.制御構造>
図4は、通信システム1における処理の流れを説明するためのシーケンスチャートである。また、以下では、図3に基づいた説明したのと同様、複数の制御対象機器900のうち、スマートフォン300のユーザが制御命令を送信しようとしている1つの制御対象機器に着目して説明する。
シーケンスSQ2において、HEMSコントローラ700は、制御対象機器900(たとえば、エアーコンディショナ901)に状態取得要求を送信する。シーケンスSQ4において、状態取得要求を受けた制御対象機器900は、HEMSコントローラ700に対して、制御対象機器900の現在の状態を通知する。
シーケンスSQ2において状態取得要求を送信した後、時間間隔C(15分)経過すると、HEMSコントローラ700は、シーケンスSQ6において、制御対象機器900に対して状態取得要求(ポーリング)を送信する。シーケンスSQ10において、状態取得要求を受けた制御対象機器900は、HEMSコントローラ700に対して、制御対象機器900の現在の状態を通知する。
シーケンスSQ8において、スマートフォン300は、ユーザ操作に基づき、サーバ装置100に、制御対象機器900に対する制御命令を送信する。一例として、スマートフォン300は、エアーコンディショナ901の設定温度を24度に設定する制御命令を、サーバ装置100に送信する。
シーケンスSQ12において、サーバ装置100は、スマートフォン300から受信した制御命令と、データベース20における制御命令を送信する制御対象機器の時間間隔Pとを、HEMSコントローラ700に送信する。一例として、サーバ装置100は、エアーコンディショナ901の設定温度を24度に設定する制御命令と、データベース20においてエアーコンディショナに対応付けられた時間間隔P(5秒)を、HEMSコントローラ700に送信する。
シーケンスSQ14において、HEMSコントローラ700は、サーバ装置100から受信した制御命令を制御対象機器900に送信する。当該制御命令の送信後に時間間隔P(5秒)が経過(より正確には、時間間隔Pが示して時間が経過)すると、シーケンスSQ16において、HEMSコントローラ700は、制御対象機器900に対して状態取得要求を送信する。シーケンスSQ18において、状態取得要求を受けた制御対象機器900は、HEMSコントローラ700に対して、制御対象機器900の現在の状態を通知する。
HEMSコントローラ700は、シーケンスSQ16で状態取得要求を送信してから時間間隔P(5秒)経過までに、制御対象機器900の状態が変化していないと判断した場合、シーケンスSQ20において、制御対象機器900に対して状態取得要求を送信する。シーケンスSQ22において、状態取得要求を受けた制御対象機器900は、HEMSコントローラ700に対して、制御対象機器900の現在の状態を通知する。
HEMSコントローラ700は、シーケンスSQ20で状態取得要求を送信してから時間間隔P(5秒)経過までに、制御対象機器900の状態が変化していないと判断した場合、シーケンスSQ24において、制御対象機器900に対して状態取得要求を送信する。シーケンスSQ26において、状態取得要求を受けた制御対象機器900は、HEMSコントローラ700に対して、制御対象機器900の現在の状態を通知する。
HEMSコントローラ700は、シーケンスSQ24で状態取得要求を送信してから時間間隔P(5秒)経過までに、制御対象機器900の状態が変化したと判断した場合、シーケンスSQ28において、シーケンスSQ26で制御対象機器900から受信した状態を、サーバ装置100に送信する。シーケンスSQ30において、スマートフォン300は、状態取得要求をサーバ装置100に送信する。シーケンスSQ32において、サーバ装置100は、変化後の制御対象機器900の状態をスマートフォン300に送信する。
なお、シーケンスSQ28が実行される前に、スマートフォン300から状態取得要求がサーバ装置100に対して送信されなかった場合には、サーバ装置100は、制御命令の送信先である制御対象機器900についての当該制御命令送信後の状態を、HEMSコントローラ700から受信していない。したがって、サーバ装置100は、当該状態をスマートフォン300には通知しない。この場合には、サーバ装置100は、たとえば、“状態をまだ取得できていない”ことを表す信号をスマートフォン300に送信する。
図5は、スマートフォン300の処理の流れを説明するためのフローチャートである。図5を参照して、ステップS302において、スマートフォン300は、ユーザから制御対象機器毎の制御命令を受け付ける。ステップS304において、スマートフォン300は、受け付けた制御命令をサーバ装置100に送信する。なお、ステップS304の処理は、図4のシーケンスSQ8に対応する。
ステップS306において、スマートフォン300は、一定時間V1経過したか否かを判断する。スマートフォン300は、一定時間V1経過したと判断された場合(ステップS306においてYES)、ステップS308において、状態取得要求をサーバ装置100に送信する。なお、ステップS308の処理は、図4のシーケンスSQ30に対応する。スマートフォン300は、一定時間V1経過していないと判断された場合(ステップS306においてNO)、処理をステップS306に戻す。
ステップS310において、スマートフォン300は、サーバ装置100から制御対象機器900の状態を取得できたか否かを判断する。スマートフォン300は、状態が取得できたと判断された場合(ステップS310においてYES)、ステップS312において、当該取得された状態(制御命令に基づいた処理がなされた後の状態)を、ディスプレイに表示する。スマートフォン300は、状態が取得できていないと判断された場合(ステップS310においてNO)、ステップS314において、ステップS308で状態取得要求を送信してから一定時間V2経過したか否かを判断する。
スマートフォン300は、一定時間V2経過したと判断された場合(ステップS314においてYES)、ステップS316において、制御命令の送信先である制御対象機器900の状態が取得されておらず、当該制御対象機器900の状態が不明である旨をディスプレイに表示する。スマートフォン300は、一定時間V2経過していないと判断された場合(ステップS314においてNO)、処理をステップS308に戻す。
図6は、サーバ装置100の処理の流れを説明するためのフローチャートである。図6を参照して、ステップS102において、サーバ装置100は、スマートフォン300から制御命令を受信する。ステップS104において、サーバ装置100は、制御命令が、複数の制御対象機器900のうちの、どの制御対象機器900に対するものかを判断する。なお、制御命令には、制御対象機器900を識別するための識別情報が記述されており、サーバ装置100は、当該識別情報に基づいて上記の判断を行なう。
ステップS106において、サーバ装置100は、制御命令の送信先の制御対象機器900に対応付けられた時間間隔P(ポーリング間隔)をデータベース20から取得する。ステップS108において、サーバ装置100は、スマートフォン300から受信した制御命令と、データベース20から読み出した時間間隔Pとを、HEMSコントローラ700に送信する。なお、ステップS108の処理は、図4のシーケンスSQ12に対応する。
ステップS110において、サーバ装置100は、上記制御命令を当該制御命令の送信先である制御対象機器900に対応付けて、データベース30における“受信した最新の制御命令”の欄に格納する。サーバ装置100は、当該格納の段階では、データベース30の“状態”の欄に“状態不明”を格納する。
ステップS112において、サーバ装置100は、HEMSコントローラ700から状態を受信したか否かを判断する。サーバ装置100は、受信したと判断された場合(ステップS112においてYES)、ステップS114において、当該受信した状態をデータベース30の“状態”の欄に格納する。サーバ装置100は、受信していないと判断された場合(ステップS112においてNO)、処理をステップS112に戻す。
ステップS116において、サーバ装置100は、スマートフォン300から状態取得要求を受信したか否かを判断する。サーバ装置100は、受信したと判断された場合(ステップS116においてYES)、ステップS118において、データベース30を参照して、スマートフォン300に対して、HEMSコントローラ700を介して受信した制御対象機器900の状態を送信する。
図7は、HEMSコントローラ700の処理の流れを説明するためのフローチャートである。図7を参照して、ステップS702において、HEMSコントローラ700は、各制御対象機器900に対して、時間間隔C(15分)で、状態取得要求を送信する。つまり、時間間隔Cで、各制御対象機器900の状態を取得するための要求信号の送信(ポーリング)を行なう。
ステップS704において、HEMSコントローラ700は、制御命令と時間間隔Pとをサーバ装置100から受信する。ステップS706において、HEMSコントローラ700は、制御命令を、当該制御命令の送信先である制御対象機器900に対して送信する。たとえば、HEMSコントローラ700は、スマートフォン300に入力された制御命令がエアーコンディショナ901に対する命令である場合には、エアーコンディショナ901に対して制御命令を送信する。なお、ステップS704の処理は、図4のシーケンスSQ14に対応する。
ステップS708において、HEMSコントローラ700は、データベース20を参照して、状態取得要求の送信間隔を時間間隔Pに設定する。すなわち、HEMSコントローラ700は、制御命令の送信先である制御対象機器900に送信する状態取得要求の送信間隔を、時間間隔C(15分)から時間間隔Pに変更する。たとえば、制御命令の送信先である制御対象機器900がエアーコンディショナ901である場合には、HEMSコントローラ700は、データベース20のエアーコンディショナ901に対応付けられた時間間隔Pを参照して、エアーコンディショナ901に送信する状態取得要求の送信間隔を、時間間隔C(15分)から5秒に変更する。
ステップS710において、HEMSコントローラ700は、設定された時間間隔Pで状態取得要求を送信する。詳しくは、ステップS710において、HEMSコントローラ700は、状態取得要求を1回行なう。ステップS712において、HEMSコントローラ700は、状態を、上記制御命令の送信先である制御対象機器900から受信する。
ステップS714において、HEMSコントローラ700は、受信した状態とデータベース30に格納されている状態とを参照して、制御命令の送信先である制御対象機器の状態が変化したか否かを判断する。HEMSコントローラ700は、状態が変化したと判断された場合(ステップS714においてYES)、ステップS716において、上記受信した状態(つまり、変化後の状態)を、サーバ装置100に送信する。なお、ステップS716の処理は、図4のシーケンスSQ28の処理に対応する。
HEMSコントローラ700は、状態が変化していないと判断された場合(ステップS714においてNO)、ステップS720において、ステップS710で状態送信要求を行なってから一定時間V3経過したか否かを判断する。HEMSコントローラ700は、一定時間V3経過したと判断された場合(ステップS720においてYES)、処理をステップS718に進める。HEMSコントローラ700は、一定時間V3経過していないと判断された場合(ステップS720においてNO)、処理をステップS710に戻す。
HEMSコントローラ700は、ステップS718において、状態取得要求の送信間隔を時間間隔C(15分)に設定し、時間間隔Cで状態取得要求の送信を繰り返す。すなわち、HEMSコントローラ700は、制御命令の送信先である制御対象機器900に送信する状態取得要求の送信間隔を時間間隔Pから通常設定の時間間隔Cに戻し、時間間隔Cで状態取得要求の送信を繰り返す。
図8は、制御対象機器900の処理の流れを説明するためのフローチャートである。図8を参照して、ステップS902において、制御対象機器900は、HEMSコントローラ700から制御命令を受信する。ステップS904において、当該制御命令を受信した制御対象機器900は、HEMSコントローラ700から状態取得要求を受信する。さらに、ステップS906において、当該制御命令を受信した制御対象機器900は、HEMSコントローラ700に状態を送信する。なお、ステップS906の処理は、図4のシーケンスSQ26の処理に対応する。
<D.機能的構成>
図9は、サーバ装置100とHEMSコントローラ700との機能的構成を説明するための機能ブロック図である。図9を参照して、サーバ装置100は、通信部110と、制御部120と、記憶部130とを備える。HEMSコントローラ700は、通信部710と、通信部720と、制御部730と、記憶部740とを備える。制御部730は、設定部731と、変化検出部732とを含む。
通信部110は、スマートフォン300およびHEMSコントローラ700と通信する機能を有する。制御部120は、サーバ装置100の動作を制御する。記憶部130は、オペレーティングシステム、アプリケーションプログラム、データベース20、データベース30等の各種のプログラムおよびデータを格納している。
通信部710は、サーバ装置100と通信する機能を有する。通信部720は、各制御対象機器900と通信する機能を有する。制御部730は、HEMSコントローラ700の動作を制御する。記憶部740は、オペレーティングシステム、アプリケーションプログラム、時間間隔C等の各種のプログラムおよびデータを格納している。時間間隔Pがサーバ装置100から通知されたときには、記憶部740は、時間間隔Pを一時的に格納する。
(1)HEMSコントローラ700
通信部720は、制御対象機器900の状態の変化を検出するために、設定された時間間隔で状態取得要求信号を繰り返し制御対象機器に送信する。変化検出部732は、前回取得した制御対象機器900の状態と比較することによって、制御対象機器900の状態の変化の有無を検出する。通信部710は、制御対象機器900の状態が変化したことが検出されたことに基づき、サーバ装置100を介して、変化後の状態をスマートフォン300に通知する。設定部731は、状態取得要求を送信する時間間隔を設定する。
設定部731によって時間間隔が時間間隔Cに設定されている状態において、サーバ装置100を介してスマートフォン300から制御対象機器900の動作を制御するための制御命令を通信部710が受信した場合、通信部720は、制御命令を制御対象機器900に送信する。設定部731は、制御命令が制御対象機器に送信されたことに基づき、時間間隔を、時間間隔Cよりも短くする。
上記の構成によれば、制御命令に対する制御対象機器900の状態の変化をスマートフォン300が迅速に受け取ることが可能となる。
より詳しくは、設定部731は、制御命令が制御対象機器900に送信されたことに基づき、時間間隔を時間間隔Cよりも短い時間間隔Pに設定する。時間間隔Pは、制御命令が第1の制御対象機器(たとえば、エアーコンディショナ901)に対する場合と第2の制御対象機器(たとえば、電動シャッタ903)に対する場合とで互いに異なる。
上記の構成によれば、制御対象機器900毎に定められた時間間隔に、状態取得要求の送信間隔を変更することができる。これにより、全ての制御対象機器900に対して一律に状態取得要求の送信間隔を変更する場合に比べて、不必要な状態取得要求の送信回数を減らすことが可能となる。
(2)サーバ装置100
サーバ装置100は、制御対象機器900の識別情報と、時間間隔Pとを互いに関連付けたデータベース20を格納している。サーバ装置100は、スマートフォン300から、第1の制御対象機器に対する制御命令を受け付けたことに基づき、データベース20を参照して、HEMSコントローラ700に対して、第1の制御対象機器の識別情報に対応付けられた時間間隔Pを通知する。
上記の構成によれば、HEMSコントローラ700は、第1の制御対象機器についての時間間隔Pを知ることができる。さらに、上記の構成によれば、各建屋に配置されるHEMSコントローラ700にデータベース20を格納しておく必要がなくなる。それゆえ、サービス提供者(サーバ装置の運営者等)が状態取得要求の送信間隔を変更したい場合、サービス提供者は、サーバ装置100のデータベース20のみを変更すればよい。このため、サービス提供者の管理の手間を低減できる。
<E.ハードウェア構成>
(e1.サーバ装置100)
図10は、サーバ装置100のハードウェア構成の典型例を表した図である。図10を参照して、サーバ装置100は、主たる構成要素として、プログラムを実行するCPU151と、データを不揮発的に格納するROM152と、CPU151によるプログラムの実行により生成されたデータ、又は入力装置(図示せず)を介して入力されたデータを揮発的に格納するRAM153と、データを不揮発的に格納するHDD154と、LED155と、スイッチ156と、通信IF(Interface)157と、電源回路158と、モニタ159と、操作キー160とを含む。各構成要素は、相互にデータバスによって接続されている。
電源回路158は、コンセントを介して受信した商用電源の電圧を降圧し、サーバ装置100の各部に電源供給を行なう回路である。スイッチ156は、電源回路158に給電を行なうか否かを切替えるための主電源用のスイッチ、およびその他の各種の押しボタンスイッチである。モニタ159は、各種のデータを表示するためのデバイスである。
通信IF157は、HEMSコントローラ700に対するデータの送信処理およびHEMSコントローラ700から送信されたデータの受信処理、並びに、スマートフォン300に対するデータの送信処理およびスマートフォン300から送信されたデータの受信処理を行なう。
LED155は、サーバ装置100の動作状態を表す各種の表示ランプである。たとえば、LED155は、サーバ装置100の主電源のオンまたはオフ状態、およびHDD154への読み出しまたは書き込み状態等を表す。操作キー160は、サーバ装置100のユーザがサーバ装置100へデータを入力するための用いるキー(キーボード)である。
サーバ装置100における処理は、各ハードウェアおよびCPU151により実行されるソフトウェアによって実現される。このようなソフトウェアは、HDD154に予め記憶されている場合がある。また、ソフトウェアは、その他の記憶媒体に格納されて、プログラムプロダクトとして流通している場合もある。あるいは、ソフトウェアは、いわゆるインターネットに接続されている情報提供事業者によってダウンロード可能なプログラムプロダクトとして提供される場合もある。このようなソフトウェアは、読取装置によりその記憶媒体から読み取られて、あるいは、通信IF157等を介してダウンロードされた後、HDD154に一旦格納される。そのソフトウェアは、CPU151によってHDD154から読み出され、RAM153に実行可能なプログラムの形式で格納される。CPU151は、そのプログラムを実行する。
同図に示されるサーバ装置100を構成する各構成要素は、一般的なものである。したがって、本発明の本質的な部分は、RAM153、HDD154、記憶媒体に格納されたソフトウェア、あるいはネットワークを介してダウンロード可能なソフトウェアであるともいえる。なお、サーバ装置100の各ハードウェアの動作は周知であるので、詳細な説明は繰り返さない。
なお、記録媒体としては、DVD−RAMに限られず、DVD-ROM、CD−ROM、FD、ハードディスク、磁気テープ、カセットテープ、光ディスク、EEPROM、フラッシュROMなどの半導体メモリ等の固定的にプログラムを担持する媒体でもよい。また、記録媒体は、当該プログラム等をコンピュータが読取可能な一時的でない媒体である。また、ここでいうプログラムとは、CPUにより直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム形式のプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
(e2.HEMSコントローラ700)
図11は、HEMSコントローラ700のブロック図である。図11を参照して、HEMSコントローラ700は、CPU1101と、発光素子1103と、高速通信インターフェイス1104と、電源1105と、プッシュボタン1108と、スライドスイッチ1109と、図示しないリセットスイッチとを備える。
高速通信インターフェイス1104は、ブロードバンドルータ600との間でEthernet(登録商標)を用いた通信を行なうためのインターフェイスである。電源1105は、CPU1101に電力を供給する。
CPU1101は、発光素子1103と、高速通信インターフェイス1104と、電源1105と、プッシュボタン1108と、スライドスイッチ1109とに接続されている。CPU1101は、HEMSコントローラ700の全体的な動作を制御する。CPU1101は、プッシュボタン1108およびスライドスイッチ1109からの入力を受け付ける。また、CPU1101は、発光素子1103に出力指示を出す。
(e3.スマートフォン300)
図12は、スマートフォン300のハードウェア構成を表した図である。図12を参照して、スマートフォン300は、アンテナ311と、RF(Radio Frequency)回路312と、ベースバンド回路313と、GPS受信機314と、プログラムを実行するアプリケーションプロセッサ315と、ROM(Read Only Memory)316と、RAM(Random Access Memory)317と、NAND型のフラッシュメモリ318と、タッチスクリーン319と、カメラ320と、マイク321と、スピーカ322と、ユーザによる指示の入力を受ける操作キー323と、通信IF(Interface)324と、IC(Integrated Circuit)カードリーダライタ325と、電源ユニット326とを備える。タッチスクリーン319は、ディスプレイ3991とタッチパネル3992とを含んで構成される。
GPS受信機314は、アンテナ541と、RF回路542と、ベースバンド回路543とを含む。GPS受信機314は、アンテナ541を用いてGPS衛星の信号を受信する。さらに、GPS受信機314は、RF回路312およびベースバンド回路543における処理の結果(つまり、現在地情報)を、アプリケーションプロセッサ315に出力する。なお、現在地情報は、緯度、経度、および高度を示した情報である。
アンテナ311、RF回路312、およびベースバンド回路313は、基地局を介した、他の移動体端末、固定電話、およびPC(Personal Computer)との間における無線通信に用いられる。詳しくは、アンテナ311、RF回路312、およびベースバンド回路313は、スマートフォン300が携帯電話網を用いた通信を行なうために用いられる。
フラッシュメモリ318は、不揮発性の半導体メモリである。フラッシュメモリ318は、スマートフォン300を制御するための各種のプログラム、並びに、スマートフォン300が生成したデータ、スマートフォン300の外部装置から取得したデータ等の各種データを揮発的に格納する。
各構成要素313〜326は、相互にデータバスによって接続されている。ICカードリーダライタ325には、メモリカード3151が装着される。
スマートフォン300における処理は、各ハードウェアおよびアプリケーションプロセッサ315により実行されるソフトウェアによって実現される。このようなソフトウェアは、フラッシュメモリ318に予め記憶されている場合がある。また、ソフトウェアは、メモリカード3151その他の記憶媒体に格納されて、プログラムプロダクトとして流通している場合もある。あるいは、ソフトウェアは、いわゆるインターネットに接続されている情報提供事業者によってダウンロード可能なプログラムプロダクトとして提供される場合もある。このようなソフトウェアは、ICカードリーダライタ325その他の読取装置によりその記憶媒体から読み取られて、あるいは、アンテナ311、RF回路312、およびベースバンド回路313、または通信IF324を介してダウンロードされた後、フラッシュメモリ318に一旦格納される。そのソフトウェアは、アプリケーションプロセッサ315によってフラッシュメモリ318から読み出され、さらにフラッシュメモリ318に実行可能なプログラムの形式で格納される。アプリケーションプロセッサ315は、そのプログラムを実行する。
同図に示されるスマートフォン300を構成する各構成要素は、一般的なものである。したがって、本発明の本質的な部分は、フラッシュメモリ318、メモリカード3151その他の記憶媒体に格納されたソフトウェア、あるいはネットワークを介してダウンロード可能なソフトウェアであるともいえる。なお、スマートフォン300の各ハードウェアの動作は周知であるので、詳細な説明は繰り返さない。
なお、記録媒体としては、DVD-ROM、CD−ROM、FD、ハードディスクに限られず、磁気テープ、カセットテープ、光ディスク、光カード、マスクROM、EPROM、EEPROM、フラッシュROMなどの半導体メモリ等の固定的にプログラムを担持する媒体でもよい。また、記録媒体は、当該プログラム等をコンピュータが読取可能な一時的でない媒体である。また、ここでいうプログラムとは、CPUにより直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム形式のプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
[実施の形態2]
本実施の形態の通信システム1は、実施の形態1と同様のシステム構成(図1)を有する。なお、以下では、説明の便宜上、本実施の形態の通信システム1のサーバ装置およびHEMSコントローラ700を、それぞれ「サーバ装置100A」、「HEMSコントローラ700A」と称する。
上記の実施の形態1では、図2(A)のデータベース20に示したように、制御命令の種別に関係なく、各制御対象機器900に対して、1つの時間間隔Pが設定されている構成を説明した。本実施の形態では、制御命令の種別に応じて時間間隔Pを設定可能な構成について説明する。
図13は、データベース20(図3)の代わりに、サーバ装置100Aに格納されるデータベース20Aの概略構成を表した図である。図13を参照して、データベース20Aは、制御対象機器900(詳しくは、制御対象機器900の識別情報)毎に、制御命令の種別に対して設定されるポーリングの送信間隔(時間間隔P)を規定している。
エアーコンディショナ901に対しては、電源をオンまたはオフする制御命令に対して、時間間隔Pとして2秒が設定されている。さらに、エアーコンディショナ901に対しては、電源のオンおよびオフ以外の制御命令に対しては、時間間隔Pとして5秒が設定されている。
空気清浄機902に対しては、全ての種別の制御命令に対して、時間間隔Pとして5秒が設定されている。
電動シャッタ903に対しては、タイマ動作設定の制御命令に対して、時間間隔Pとして5秒が設定されている。また、電動シャッタ903に対しては、シャッタの開閉動作設定の制御命令に対して、時間間隔Pとして15秒が設定されている。さらに、エアーコンディショナ901に対しては、タイマ動作設定および開閉動作設定以外の制御命令に対しては、時間間隔Pとして10秒が設定されている。
サーバ装置100は、制御命令の送信先の制御対象機器900と当該制御命令の種別とに対応した時間間隔Pを、当該制御命令とともに、HEMSコントローラ700Aに送信する。たとえば、スマートフォン300に入力された制御命令がエアーコンディショナ901の電源をオンにする命令である場合には、サーバ装置100は、電源をオンにする制御命令と、時間間隔Pとしての2秒とを、HEMSコントローラ700Aに送信する。
本実施の形態のサーバ装置100Aの機能的構成は、記憶部130がデータベース20の代わりにデータベース20Aを有する点において、実施の形態1に係るサーバ装置100の機能的構成(図9)と異なる。また、本実施の形態のサーバ装置100Aの機能的構成は、設定部731が、時間間隔Pを、制御対象機器に対する制御命令の種別が第1の種別である場合と第2の種別である場合とで互いに異ならせる点において、実施の形態1の設定部731と異なる。
このような構成によれば、制御対象機器900毎かつ制御命令毎に定められた時間間隔に、状態取得要求の送信間隔を変更することができる。これにより、1つの制御対象機器900の全ての制御命令に対して一律に状態取得要求の送信間隔を変更する場合に比べて、不必要な状態取得要求の送信回数を減らすことが可能となる。
また、サーバ装置100Aは、制御対象機器900の識別情報と、制御命令の種別と、時間間隔Pとを互いに関連付けたデータベース20A(図13)を格納している。サーバ装置100Aは、スマートフォン300から、第1の制御対象機器(たとえば、エアーコンディショナ901)に対する第1の種別の制御命令(たとえば、電源のオンまたはオフ)を受け付けたことに基づき、データベース20Aを参照して、HEMSコントローラ700Aに対して、第1の制御対象機器の識別情報と第1の種別とに対応付けられた時間間隔Pを通知する。
このような構成によれば、HEMSコントローラ700Aは、第1の制御対象機器についての時間間隔Pであって、制御命令毎の時間間隔Pを知ることができる。さらに、上記の構成によれば、各建屋に配置されるHEMSコントローラ700Aにデータベース20Aを格納しておく必要がなくなる。それゆえ、サービス提供者(サーバ装置の運営者等)が状態取得要求の送信間隔を変更したい場合、サービス提供者は、サーバ装置100Aのデータベース20Aのみを変更すればよい。このため、サービス提供者の管理の手間を低減できる。
[実施の形態3]
本実施の形態の通信システム1は、実施の形態1と同様のシステム構成(図1)を有する。なお、以下では、説明の便宜上、本実施の形態の通信システム1のサーバ装置およびHEMSコントローラ700を、それぞれ「サーバ装置100B」、「HEMSコントローラ700B」と称する。
本実施の形態では、HEMSコントローラ700Bが制御命令を受信した後、制御命令の送信先である制御対象機器900に対して状態取得要求を時間間隔Pで1回送信した後、時間間隔Qで状態取得要求を制御対象機器900に対して連続して送信する構成について説明する。また、本実施の形態では、実施の形態1と同様、サーバ装置100Bは、データベース20(図2(A))を格納しているものとする。
<F.処理の概要>
以下では、複数の制御対象機器900のうち、スマートフォン300のユーザが制御命令を送信しようとしている1つの制御対象機器に着目して説明する。また、説明の便宜上、制御命令を送信しようとしている制御対象機器が、実施の形態1と同様、一例としてエアーコンディショナ901であるとする。
図14は、本実施の形態における通信システム1の処理の概要を説明するための図である。図14を参照して、HEMSコントローラ700Bは、HEMSコントローラ700と同様、時間間隔C(一例として15分)で、状態取得要求をエアーコンディショナ901に送信する。具体的には、HEMSコントローラ700Bは、図3において示したとおり、時刻t1,t2(=t1+C),t3(=t2+C)において状態取得要求をエアーコンディショナ901に送信する。なお、図14においては、便宜上、時刻t1,t2の記載を省略している。
HEMSコントローラ700Bは、時刻t4(<t3+C)において、サーバ装置100から制御命令およびエアーコンディショナ901の時間間隔Pの情報(図2における“5秒”)を受信すると、その直後の時刻t5において、当該制御命令をエアーコンディショナ901に送信する。また、HEMSコントローラ700Bは、状態取得要求の送信間隔を時間間隔C(15分)よりも短い時間間隔P(5秒)に設定する。
HEMSコントローラ700Bは、時刻t6(=t5+5秒)において、状態取得要求をエアーコンディショナ901に送信する。さらに、HEMSコントローラ700Bは、状態取得要求の送信間隔を時間間隔P(5秒)よりも短い時間間隔Q(本実施の形態では1秒)に設定する。HEMSコントローラ700Bは、以後、t7’(=t6+1秒)、t8’(=t7’+1秒),t9’(=t8’+1秒),…において、状態取得要求をエアーコンディショナ901に送信する。なお、HEMSコントローラ700Bは、エアーコンディショナ901の状態の変化を検出すると、状態取得要求の送信間隔を時間間隔Pから時間間隔Cに戻す。
なお、制御命令を送信しようとしている制御対象機器が、エアーコンディショナ901または電動シャッタ903である場合にも、HEMSコントローラ700Bは、上記のように、制御命令の送信後に時間間隔Pで1回状態取得要求を送信し、その後、時間間隔Qで繰り返し状態取得要求を送信する。
<G.制御構造>
図15は、HEMSコントローラ700Bの処理の流れを説明するためのフローチャートである。図15を参照して、図15は、ステップS722およびステップS724を有する点、ステップS720で否定的な判断が行なわれた場合にステップS722に処理を進める点、およびステップS704,S716においてサーバ装置100がサーバ装置100Bとなっている点において、図7に示したフローチャートと異なる。したがって、以下では、図7のフローチャートと異なる点について説明し、図7のフローチャートで説明した処理については説明を繰り返さない。
HEMSコントローラ700Bは、ステップS720において否定的な判断がなされた場合(ステップS720においてNO)、ステップS722において、状態取得要求の送信間隔は時間間隔Qであるか否かを判断する。HEMSコントローラ700Bは、時間間隔Qでないと判断された場合(ステップS722においてNO)、ステップS724において、状態取得要求の送信間隔を時間間隔Qに設定する。すなわち、HEMSコントローラ700Bは、状態取得要求の送信間隔を時間間隔Pから時間間隔Qに変更する。HEMSコントローラ700Bは、時間間隔Qであると判断された場合(ステップS722においてYES)、処理をステップS710に戻す。
<H.機能的構成>
図16は、サーバ装置100BとHEMSコントローラ700Bとの機能的構成を説明するための機能ブロック図である。図16を参照して、サーバ装置100Bは、サーバ装置100(図9)と同様、通信部110と、制御部120と、記憶部130とを備える。このため、以下では、サーバ装置100の説明を繰り返さない。
HEMSコントローラ700Bは、通信部710と、通信部720と、制御部730Bと、記憶部740とを備える。制御部730Bは、設定部731Bと、変化検出部732とを含む。
設定部731Bは、制御命令が送信されたことに基づき、時間間隔を時間間隔Cよりも短い時間間隔Pに設定する。設定部731Bは、時間間隔Pで状態取得要求信号が一度送信されたことに基づき、時間間隔を時間間隔Pよりも短い時間間隔Qに設定する。
上記の構成によれば、スマートフォン300は、時間間隔Pで状態取得要求信号の送信を繰り返す構成に比べて、迅速に制御対象機器900の状態を知ることが可能となる。
[実施の形態4]
本実施の形態の通信システム1は、実施の形態1と同様のシステム構成(図1)を有する。なお、以下では、説明の便宜上、本実施の形態の通信システム1のサーバ装置およびHEMSコントローラ700を、それぞれ「サーバ装置100C」、「HEMSコントローラ700C」と称する。
本実施の形態では、実施の形態3に対して、状態取得要求の送信回数を用いて時間間隔Pの値を更新する機能を追加した構成について説明する。なお、以下の説明では、j回目の時間間隔Pを時間間隔P(j)と表記し、j+1回目の時間間隔Pを時間間隔P(j+1)と表記する。なお、“j”は、1以上の自然数である。また、本実施の形態では、実施の形態1,3と同様、サーバ装置100Cは、データベース20(図2(A))を格納しているものとする。
<I.処理の概要>
以下では、複数の制御対象機器900のうち、スマートフォン300のユーザが制御命令を送信しようとしている1つの制御対象機器に着目して説明する。また、説明の便宜上、制御命令を送信しようとしている制御対象機器が、実施の形態3と同様、一例としてエアーコンディショナ901であるとする。さらに、以下では、主として、実施の形態3と異なる点について説明する。
図17は、本実施の形態における通信システム1の処理の概要を説明するための図である。図17を参照して、状態(i)は、最新の制御命令に対する状態取得要求の送信のタイミングを表している。状態(ii)は、次回の状態取得要求の送信のタイミングを表している。つまり、状態(i)は今回の結果を、状態(ii)は次回の設定を表している。
状態(i)を参照して、HEMSコントローラ700Cは、サーバ装置100Cから制御命令およびエアーコンディショナ901の時間間隔P(j)を受信すると、その直後において、当該制御命令をエアーコンディショナ901に送信する。また、HEMSコントローラ700Cは状態取得要求の送信間隔を時間間隔P(j)に設定する。
HEMSコントローラ700Cは、状態取得要求の送信間隔を時間間隔P(j)に設定した後、1回だけ状態送信要求をエアーコンディショナ901に送信すると、状態取得要求の送信間隔を時間間隔Q(本実施の形態では1秒)に設定する。その後、HEMSコントローラ700Cは、エアーコンディショナ901に対して時間間隔Qで状態取得要求を送信する。
ここで、HEMSコントローラ700Cが、制御命令送信後、3回目の状態取得要求によりエアーコンディショナ901の状態が変化したことを検知できたとする。HEMSコントローラ700Cは、状態取得要求の送信回数をサーバ装置100Cに通知する。
サーバ装置100Cは、状態の変化を再度検出するまでに送信しなければならない状態取得要求の送信回数が前回検出された回数よりも低減するように、前回検出された送信回数を用いて時間間隔P(i)を変更する。つまり、サーバ装置100Cは、時間間隔P(j)を時間間隔P(j+1)に変更する。より詳しくは、前回検出された送信回数(以下、「K」とする)が3回以上の場合に、当該送信回数を用いて時間間隔P(i)を変更する。具体的には、サーバ装置100は、以下の規則を参照して、時間間隔P(j)から時間間隔P(j+1)への変更を実施する。なお、“K”は、1以上の自然数である。
・前回検出された送信回数が1回の場合
P(j+1)=P(j)−Q … (式1)
・前回検出された送信回数が2回の場合
P(j+1)=P(j) … (式2)
・前回検出された送信回数が3回以上の場合
P(j+1)=P(j)+Q×(K−2) … (式3)
たとえば、状態(i)の場合は、検出された送信回数3回である。それゆえ、サーバ装置100Cは、式3を利用して、P(j+1)を以下のとおりとする。
P(j+1)=P(j)+1×(3−2)=P(j)+1
P(j)が一例として5秒の場合、P(j+1)は6秒となる。
サーバ装置100Cは、エアーコンディショナ901に対する制御命令を再度受信した場合、HEMSコントローラ700Cに対して、当該制御命令とともに時間間隔P(j+1)を送信する。これにより、エアーコンディショナ901が状態(i)と同様のタイミングで状態を変化させる場合には、HEMSコントローラ700Cは、状態(ii)に示すように、状態取得要求を2回(つまり、ポーリングを2回)送信するたけで、状態変化を検出することができるようになる。なお、HEMSコントローラ700Cは、エアーコンディショナ901の状態の変化を検出すると、状態取得要求の送信間隔を時間間隔P(i)から時間間隔Cに一旦戻す。
<J.制御構造>
図18は、HEMSコントローラ700Cの処理の流れを説明するためのフローチャートである。図18を参照して、図18は、ステップS704おいてサーバ装置100Bがサーバ装置100Cとなっている点において、図15に示したフローチャートと異なる。また、図18は、ステップS716Aを有する点において、ステップS716を有する図15に示したフローチャートと異なる。したがって、以下では、ステップS716Aの処理について説明し、他の処理については説明を繰り返さない。
HEMSコントローラ700Cは、ステップS714において肯定的な判断がなされた場合(ステップS714においてYES)、ステップS716Aにおいて、制御対象機器の状態および状態取得要求の送信回数(ポーリング回数)をサーバ装置100Cに送信する。HEMSコントローラ700Cは、その後、処理をステップS718に進める。
図19は、サーバ装置100Cの処理の流れを説明するためのフローチャートである。図19を参照して、図19は、ステップS108おいてHEMSコントローラ700がHEMSコントローラ700Cとなっている点において、図6に示したフローチャートと異なる。また、図19は、ステップS112Aを有する点において、ステップS112を有する図6に示したフローチャートと異なる。さらに、図19は、ステップS120を有する点において、当該ステップを有しない図6に示したフローチャートと異なる。したがって、以下では、ステップS112Aの処理およびステップS120の処理について説明し、他の処理については説明を繰り返さない。
サーバ装置100Cは、ステップS112Aにおいて、HEMSコントローラ700Cから、制御対象機器900の状態および状態取得要求の送信回数を受信したか否かを判断する。サーバ装置100Cは、受信したと判断された場合(ステップS112AにおいてYES)、処理をステップS114に進める。サーバ装置100Cは、受信していないと判断された場合(ステップS112AにおいてNO)、処理をステップS112Aに戻す。
サーバ装置100Cは、ステップS114の後、データベース20において、時間間隔Pを更新する。具体的には、上述したように、サーバ装置100Cは、時間間隔P(j)を時間間隔P(j+1)で更新する。サーバ装置100Cは、ステップS120の処理の後、処理をステップS116に進める。
<K.時間間隔P(j)の更新処理の具体例>
次に、時間間隔P(j)の更新処理の複数の他の具体例を説明する。
(k1:第1の具体例)
図20は、更新処理の第1の具体例を説明するための図である。具体的には、図20は、エアーコンディショナ901の時間間隔P(1)が大きかった場合(つまり、時間間隔Pの初期値が大きかった場合)に行なわれる更新処理を説明するための図である。なお、図20では、P(1)が10秒である場合を例に挙げている。
図20を参照して、状態(i)は、1回目の時間間隔P(つまり、時間間隔P(1))と、時間間隔P(1)で状態の変化を検出するまでに送信された状態取得要求の回数とを表している。状態(ii)は、2回目の時間間隔P(つまり、時間間隔P(2))と、時間間隔P(2)で状態の変化を検出するまでに送信された状態取得要求の回数とを表している。状態(iii)は、3回目の時間間隔P(つまり、時間間隔P(3))と、時間間隔P(3)1状態の変化を検出するまでに送信された状態取得要求の回数とを表している。状態(iv)は、最新の時間間隔P(図20の場合には時間間隔P(4))を表している。
状態(i)に示すとおり、時間間隔P(1)による状態取得要求の送信回数が1回であった場合、サーバ装置100Cは、状態(ii)に示すとおり、上記規則に基づいて時間間隔P(2)を9秒とする。また、状態(ii)に示すとおり、時間間隔P(2)による状態取得要求の送信回数が1回であった場合、サーバ装置100Cは、状態(iii)に示すとおり、上記規則に基づいて時間間隔P(3)を8秒とする。
さらに、状態(iii)に示すとおり、時間間隔P(3)による状態取得要求の送信回数が2回であった場合、サーバ装置100Cは、状態(iv)に示すとおり、上記規則に基づいて時間間隔P(4)を8秒とする。つまり、状態(iii)に示すとおり、時間間隔P(3)による状態取得要求の送信回数が最適値である2回となったため、時間間隔Pを8秒から変化させない。
最適値を2回としている理由は、以下のとおりである。状態取得要求の送信回数が1回だとすると、HEMSコントローラ700Cは、制御対象機器900から状態をより早く取得できる可能性が高い。また、状態取得要求の送信回数が3回以上だとすると、HEMSコントローラ700Cは、送信回数を2回となるように時間間隔Pを設定した方が、制御対象機器900から状態をより早く取得できる。したがって、サーバ装置100Cは、状態取得要求の送信回数の最適値を2とし、状態取得要求の送信回数が2となるように、上述した規則を定めている。
(k2:第2の具体例)
図21は、更新処理の第2の具体例を説明するための図である。具体的には、図21は、エアーコンディショナ901の時間間隔P(1)が小さかった場合(つまり、時間間隔Pの初期値が小さかった場合)に行なわれる更新処理を説明するための図である。なお、図21では、図20と同様、P(1)が10秒である場合を例に挙げている。
図21を参照して、状態(i)は、1回目の時間間隔P(つまり、時間間隔P(1))と、時間間隔P(1)で状態の変化を検出するまでに送信された状態取得要求の回数とを表している。状態(ii)は、2回目の時間間隔P(つまり、時間間隔P(2))と、時間間隔P(2)で状態の変化を検出するまでに送信された状態取得要求の回数とを表している。状態(iii)は、最新の時間間隔P(図21の場合には時間間隔P(3))を表している。
状態(i)に示すとおり、時間間隔P(1)による状態取得要求の送信回数が3回であった場合、サーバ装置100Cは、状態(ii)に示すとおり、上記規則に基づいて時間間隔P(2)を11秒とする。また、状態(ii)に示すとおり、時間間隔P(2)による状態取得要求の送信回数が2回であった場合、サーバ装置100Cは、状態(iii)に示すとおり、上記規則に基づいて時間間隔P(3)を11秒とする。つまり、状態(ii)に示すとおり、時間間隔P(2)による状態取得要求の送信回数が最適値である2回となったため、時間間隔Pを11秒から変化させない。
(k3:第3の具体例)
図22は、更新処理の第3の具体例を説明するための図である。具体的には、図22は、エアーコンディショナ901の時間間隔Pが9秒で長らく安定していた場合(定常状態の場合)において通信環境が変化することにより、送信回数が増加したときに行なわれる更新処理を説明するための図である。
図22を参照して、状態(i)は、m回目の時間間隔P(つまり、時間間隔P(m))と、時間間隔P(m)で状態の変化を検出するまでに送信された状態取得要求の回数とを表している。状態(ii)は、m+1回目の時間間隔P(つまり、時間間隔P(m+1))と、時間間隔P(m+1)で状態の変化を検出するまでに送信された状態取得要求の回数とを表している。状態(iii)は、最新の時間間隔P(図22の場合には時間間隔P(m+2))を表している。なお、“m”は、1以上の自然数である。
状態(i)に示すとおり、時間間隔P(m)による状態取得要求の送信回数が2回であった場合、サーバ装置100Cは、状態(ii)に示すとおり、上記規則に基づいて時間間隔P(m+1)を9秒とする。その後、通信環境の変化により、状態(ii)に示すとおり、時間間隔P(m+1)による状態取得要求の送信回数が3回に増加した場合、サーバ装置100Cは、状態(iii)に示すとおり、上記規則に基づいて時間間隔P(m+2)を10秒とする。この後、再度、定常状態(状態取得要求の送信回数が2回)となるまで、時間間隔Pが更新される。
(k4:第4の具体例)
図23は、更新処理の第4の具体例を説明するための図である。具体的には、図23は、エアーコンディショナ901の時間間隔Pが9秒で長らく安定していた場合(定常状態の場合)において通信環境が変化することにより、送信回数が減少したときに行なわれる更新処理を説明するための図である。
図23を参照して、状態(i)は、n回目の時間間隔P(つまり、時間間隔P(n))と、時間間隔P(n)で状態の変化を検出するまでに送信された状態取得要求の回数とを表している。状態(ii)は、n+1回目の時間間隔P(つまり、時間間隔P(n+1))と、時間間隔P(n+1)で状態の変化を検出するまでに送信された状態取得要求の回数とを表している。状態(iii)は、最新の時間間隔P(図23の場合には時間間隔P(n+2))を表している。なお、“n”は、1以上の自然数である。
状態(i)に示すとおり、時間間隔P(n)による状態取得要求の送信回数が2回であった場合、サーバ装置100Cは、状態(ii)に示すとおり、上記規則に基づいて時間間隔P(n+1)を9秒とする。その後、通信環境の変化により、状態(ii)に示すとおり、時間間隔P(n+1)による状態取得要求の送信回数が1回に減少した場合、サーバ装置100Cは、状態(iii)に示すとおり、上記規則に基づいて時間間隔P(n+2)を8秒とする。この後、再度、定常状態(状態取得要求の送信回数が2回)となるまで、時間間隔Pが更新される。
<L.機能的構成>
図24は、サーバ装置100CとHEMSコントローラ700Cとの機能的構成を説明するための機能ブロック図である。図24を参照して、サーバ装置100Cは、通信部110と、制御部120Cと、記憶部130とを備える。制御部120Cは、間隔変更部121を有する。
HEMSコントローラ700Cは、通信部710と、通信部720と、制御部730Cと、記憶部740とを備える。制御部730Cは、設定部731Cと、変化検出部732と、回数検出部733とを含む。
回数検出部733は、制御命令が制御対象機器900に送信された後、制御対象機器900の状態の変化を検出するまでに送信された状態取得要求信号の送信回数を検出する。
サーバ装置100Cは、時間間隔P(=P(j))を記憶している。サーバ装置100Cは、状態の変化を再度検出するまでに送信しなければならない状態取得要求信号の送信回数が前回検出された送信回数よりも低減するように、前回検出された送信回数を用いて、記憶された時間間隔Pを変更する。サーバ装置100Cは、変更後の時間間隔P(=P(j+1))をHEMSコントローラ700Cに通知する。
HEMSコントローラ700Cの設定部731Cは、制御命令が制御対象機器900に再度送信されたことに基づき、時間間隔Pを変更後の時間間隔Pに設定する。また、設定部731Cは、変更後の時間間隔Pで状態取得要求信号が一度送信されたことに基づき、時間間隔Pを時間間隔Qに設定する。
上記の構成によれば、HEMSコントローラ700Cは、実施の形態3のHEMSコントローラ700Bに比べて、状態取得要求信号の送信回数を低減することが可能となる。
[実施の形態5]
上記の実施の形態3,4の通信システム1に対して、実施の形態2で説明したように、制御命令の種別に応じて時間間隔Pを異ならせる構成を適用してもよい。この場合には、サーバ装置100B,100Cに、データベース20(図2(A))の代わりに、データベース20A(図13)を記憶しておけばよい。
[実施の形態6]
上記実施の形態1〜5においては、サーバ装置100,100A,100B,100Cがデータベース20あるいはデータベース20Aを記憶している構成を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。
サーバ装置100,100A,100B,100Cの代わり、データベース20あるいはデータベース20AをHEMSコントローラ700,700A,700B,700Cが記憶している構成であってもよい。
このような構成の場合には、サーバ装置100,100A,100B,100Cは、スマートフォン300から制御命令を受信した場合、時間間隔Pをサーバ装置100,100A,100B,100Cに送らずに、当該制御命令のみを送信すればよい。HEMSコントローラ700,700A,700B,700Cは、サーバ装置100,100A,100B,100Cから制御命令を受信したことに基づき、データベース20あるいはデータベース20Aを参照し、時間間隔Pを設定すればよい。
[実施の形態7]
上記実施の形態1,2におけるデータベース20は、HEMSコントローラ700あるいはHEMSコントローラ700A毎に設けられていてもよい。つまり、複数の建屋の各々に設置されたHEMSコントローラに対して、異なるデータ(典型的には時間間隔P)を有するデータベース20が対応付けられていてもよい。この場合には、スマートフォン300から制御対象機器900の登録および時間間隔Pの変更が可能なように、サーバ装置100,100Aを構成しておくことが好ましい。
[実施の形態8]
上記実施の形態1〜7において、サーバ装置100,100A,100B,100Cおよびスマートフォン300を以下のように構成してもよい。
サーバ装置100,100A,100B,100Cは、ステップS110の後であって、かつステップS112あるいはステップS112Aの前に、時間間隔Pをスマートフォン300に通知する。
スマートフォン300は、時間間隔Pをサーバ装置100,100A,100B,100Cから受信する。この場合、スマートフォン300は、ステップS306(図5)の代わりに、時間V4(=P+Q+α)経過した後に、ステップS308において、状態取得要求をサーバ装置100,100A,100B,100Cに対して送信すればよい。なお、“α”は、実験等により適宜設定される定数である。
[実施の形態9]
実施の形態1,2においては、制御命令に格納されている指令値(たとえば、エアーコンディショナ901の場合は一例として設定温度)と、制御対象機器900の現在の状態値とを比較し、当該指令値と状態値との差が小さくなるに連れて、状態取得要求の送信間隔を、時間間隔Pから徐々に小さくするようにHEMSコントローラ700,700Aを構成してもよい。
[実施の形態10]
実施の形態1〜9においては、制御対象機器毎に時間間隔Pを設定したが、これに限定されるものではない。1つの制御命令を実行するために送信されるデータの数(つまり、データの送信回数)に基づいて、時間間隔Pを設定してもよい。たとえば、制御命令αを実行するために送信されるデータの数が1個の場合には時間間隔Pを2秒とし、2個の場合には5秒とし、3個の場合には10秒とすることができる。
[実施の形態11]
実施の形態1〜9においては、サーバ装置100,100A,100B,100Cは、スマートフォン300から制御命令を受信すると、HEMSコントローラ700,700A,700B,700Cからの何らの要求を受け付けることなく、当該制御命令をHEMSコントローラ700,700A,700B,700Cに送信する構成を例に挙げて説明した。しかしながら、これに限定されるものではない。HEMSコントローラ700,700A,700B,700Cが、サーバ装置100,100A,100B,100Cに制御命令を送信するように要求を通知する構成であってもよい。つまり、HEMSコントローラ700,700A,700B,700Cへの制御命令の送信形態は、プッシュ型であってもよい、プル型であってもよい。
<<まとめ>>
(1)通信システム1は、端末装置(スマートフォン300)と、サーバ装置(サーバ装置100,100A,100B,または100C)と、制御装置(HEMSコントローラ700,700A,700B,または700C)と、制御対象機器900とを備える。
制御装置は、制御対象機器900の状態の変化を検出するために、設定された時間間隔で状態取得要求信号を繰り返し制御対象機器に送信する第1の通信手段(通信部720)と、制御対象機器900の状態が変化したことが検出されたことに基づき、サーバ装置を介して、変化後の状態を端末装置に通知する第2の通信手段(通信部710)と、状態取得要求を送信する時間間隔を設定する設定手段(設定部731,731B,または731C)とを備えている。
設定手段によって時間間隔が時間間隔Cに設定されている状態において、サーバ装置を介して端末装置から制御対象機器900の動作を制御するための制御命令を受信した場合、第1の通信手段は、制御命令を制御対象機器900に送信する。設定手段は、制御命令が制御対象機器900に送信されたことに基づき、時間間隔を、時間間隔Cよりも短くする。
上記の構成によれば、制御命令に対する制御対象機器900の状態の変化を端末装置が迅速に受け取ることが可能となる。
(2)より詳しくは、設定手段は、制御命令が制御対象機器900に送信されたことに基づき、時間間隔を時間間隔Cよりも短い時間間隔Pに設定する。時間間隔Pは、制御命令が第1の制御対象機器(たとえば、エアーコンディショナ901)に対する場合と第2の制御対象機器(たとえば、電動シャッタ903)に対する場合とで互いに異なる。
上記の構成によれば、制御対象機器900毎に定められた時間間隔に、状態取得要求の送信間隔を変更することができる。これにより、全ての制御対象機器900に対して一律に状態取得要求の送信間隔を変更する場合に比べて、不必要な状態取得要求の送信回数を減らすことが可能となる。
(3)サーバ装置100Aにおいては、設定手段(設定部731)は、時間間隔Pを、制御対象機器に対する制御命令の種別が第1の種別である場合と第2の種別である場合とで互いに異ならせる。このような構成によれば、制御対象機器900毎かつ制御命令毎に定められた時間間隔に、状態取得要求の送信間隔を変更することができる。これにより、1つの制御対象機器900の全ての制御命令に対して一律に状態取得要求の送信間隔を変更する場合に比べて、不必要な状態取得要求の送信回数を減らすことが可能となる。
(4)また、サーバ装置100Aは、制御対象機器900の識別情報と、制御命令の種別と、時間間隔Pとを互いに関連付けたデータベース20A(図13)を格納している。サーバ装置100Aは、端末装置から、第1の制御対象機器(たとえば、エアーコンディショナ901)に対する第1の種別の制御命令(たとえば、電源のオンまたはオフ)を受け付けたことに基づき、データベース20Aを参照して、制御装置(HEMSコントローラ700A)に対して、第1の制御対象機器の識別情報と第1の種別とに対応付けられた時間間隔Pを通知する。
このような構成によれば、制御装置は、第1の制御対象機器についての時間間隔Pであって、制御命令毎の時間間隔Pを知ることができる。さらに、上記の構成によれば、各建屋に配置される制御装置にデータベース20Aを格納しておく必要がなくなる。それゆえ、サービス提供者(サーバ装置の運営者等)が状態取得要求の送信間隔を変更したい場合、サービス提供者は、サーバ装置100Aのデータベース20Aのみを変更すればよい。このため、サービス提供者の管理の手間を低減できる。
(5)設定手段(設定部731B)は、制御命令が送信されたことに基づき、時間間隔を時間間隔Cよりも短い時間間隔Pに設定する。当該設定手段は、時間間隔Pで状態取得要求信号が一度送信されたことに基づき、時間間隔を時間間隔Pよりも短い時間間隔Qに設定する。上記の構成によれば、端末装置は、時間間隔Pで状態取得要求信号の送信を繰り返す構成に比べて、迅速に制御対象機器900の状態を知ることが可能となる。
(6)制御装置(HEMSコントローラ700C)は、制御命令が制御対象機器900に送信された後、制御対象機器900の状態の変化を検出するまでに送信された状態取得要求信号の送信回数を検出する検出手段(回数検出部733)をさらに備える。サーバ装置100Cは、時間間隔P(=P(j))を記憶している。サーバ装置100Cは、状態の変化を再度検出するまでに送信しなければならない状態取得要求信号の送信回数が前回検出された送信回数よりも低減するように、前回検出された送信回数を用いて、記憶された時間間隔Pを変更する。サーバ装置100Cは、変更後の時間間隔P(=P(j+1))を制御装置に通知する。制御装置の設定手段(設定部731C)は、制御命令が制御対象機器900に再度送信されたことに基づき、時間間隔Pを変更後の時間間隔Pに設定する。また、設定手段は、変更後の時間間隔Pで状態取得要求信号が一度送信されたことに基づき、時間間隔Pを時間間隔Qに設定する。
上記の構成によれば、制御装置(HEMSコントローラ700C)は、制御装置(HEMSコントローラ700B)に比べて、状態取得要求信号の送信回数を低減することが可能となる。
今回開示された実施の形態は例示であって、上記内容のみに制限されるものではない。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 通信システム、10 建屋、20,20A,30 データベース、700,700B,700C HEMSコントローラ、90 インターネット、100,100B,100C サーバ装置、110,710,720 通信部、120,120C,730,730B,730C 制御部、121 間隔変更部、130,740 記憶部、151,1101 CPU、152 ROM、153 RAM、154 HDD、300 スマートフォン、315 アプリケーションプロセッサ、318 フラッシュメモリ、400 基地局装置、500 MME、600 ブロードバンドルータ、731,731B,731C 設定部、732 変化検出部、733 回数検出部、901 エアーコンディショナ、902 空気清浄機、903 電動シャッタ、904 照明器具、905 冷蔵庫。

Claims (9)

  1. 端末装置と、中継装置と、制御対象機器とを備えた通信システムであって、
    前記中継装置は、前記端末装置から前記制御対象機器の動作を制御するための制御命令を受信したことを受けて、前記制御対象機器の状態の変化を検出するために前記制御対象機器に繰り返し送信する状態取得要求信号の送信間隔を、予め設定されている時間間隔よりも短くすると共に、前記制御対象機器に前記制御命令を送信するように構成されており
    前記中継装置は、サーバ装置と、前記サーバ装置と通信可能に接続された制御装置とを含み、
    前記制御装置は、
    前記予め設定されている時間間隔である第1の時間間隔で前記状態取得要求信号を前記制御対象機器に繰り返し送信し、
    前記サーバ装置を介して前記端末装置から前記制御命令を受信した場合には、前記制御命令を前記制御対象機器に送信するとともに、前記状態取得要求信号の送信間隔を前記第1の時間間隔よりも短い第2の時間間隔に設定し、
    前記サーバ装置は、
    前記制御対象機器に対する前記制御命令の種別が第1の種別である場合と第2の種別である場合とで前記第2の時間間隔を互いに異ならせるために、前記制御命令の種別と前記第2の時間間隔とを互いに関連付けたデータを格納しており、
    前記端末装置から、前記制御命令を受け付けたことに基づき、前記データを参照して、前記制御命令の種別に対応付けられた前記第2の時間間隔を前記制御命令とともに前記制御装置に対して通知し、
    前記制御装置は、通知された前記第2の時間間隔で前記状態取得要求信号を前記制御対象機器に送信したことに基づき前記状態の変化検出した場合、前記変化後の状態を前記サーバ装置を介して前記端末装置に通知する、通信システム。
  2. 前記通信システムは、前記制御対象機器として、第1の機器と第2の機器とを含み、
    前記第2の時間間隔は、前記制御命令が前記第1の機器に対する場合と前記第2の機器に対する場合とで互いに異なる、請求項に記載の通信システム。
  3. 前記制御装置は、前記第2の時間間隔で前記状態取得要求信号が一度送信したことに基づき、前記状態取得要求信号の送信間隔を前記第2の時間間隔よりも短い第3の時間間隔に設定する、請求項に記載の通信システム。
  4. 前記制御装置は、前記制御命令が前記制御対象機器に送信された後、前記状態の変化を検出するまでに送信された前記状態取得要求信号の送信回数を検出するように構成されており、
    前記サーバ装置は、
    前記第2の時間間隔を記憶しており、
    前記状態の変化を再度検出するまでに送信しなければならない前記状態取得要求信号の送信回数が前記検出された送信回数よりも低減するように、前記検出された送信回数を用いて、前記記憶された第2の時間間隔を変更し、
    前記変更後の第2の時間間隔を前記制御装置に通知し、
    前記制御装置は、
    前記制御命令が前記制御対象機器に再度送信されたことに基づき、前記状態取得要求信号の送信間隔を前記変更後の第2の時間間隔に設定し、
    前記変更後の第2の時間間隔で前記状態取得要求信号が一度送信されたことに基づき、前記状態取得要求信号の送信間隔を前記第3の時間間隔に設定する、請求項に記載の通信システム。
  5. 前記制御装置は、前記制御命令が前記制御対象機器に送信されたことに基づき、前記状態取得要求信号の送信間隔を前記第2の時間間隔に設定する、請求項1に記載の通信システム。
  6. 請求項1に記載の前記通信システムにおける前記中継装置に含まれている、制御装置。
  7. 請求項1に記載の前記通信システムにおける前記中継装置に含まれている、サーバ装置。
  8. サーバ装置および制御対象機器と通信可能な制御装置における制御方法であって、
    予め設定されている時間間隔である第1の時間間隔で前記制御対象機器の状態の変化を検出するための状態取得要求信号を前記制御対象機器に繰り返し送信するステップと、
    前記サーバ装置を介して端末装置から前記制御対象機器の動作を制御するための制御命令を受信した場合には、前記制御命令を前記制御対象機器に送信するとともに、前記状態取得要求信号の送信間隔を前記第1の時間間隔よりも短い第2の時間間隔に設定するステップとを備え、
    前記サーバ装置は、前記制御対象機器に対する前記制御命令の種別が第1の種別である場合と第2の種別である場合とで前記第2の時間間隔を互いに異ならせるために、前記制御命令の種別と前記第2の時間間隔とを互いに関連付けたデータを記憶しており、かつ、前記端末装置から前記制御命令を受け付けたことに基づき、前記データを参照して、前記制御命令の種別に対応付けられた前記第2の時間間隔を前記制御命令とともに前記制御装置に対して通知するように構成されており、
    前記制御方法は、通知された前記第2の時間間隔で前記状態取得要求信号を前記制御対象機器に送信したことに基づき前記状態の変化検出した場合、前記変化後の状態を前記サーバ装置を介して前記端末装置に通知するステップをさらに備える、制御方法。
  9. 端末装置と、制御対象機器を制御するための制御装置と通信可能なサーバ装置における情報処理方法であって、
    前記制御装置は、前記予め設定されている時間間隔である第1の時間間隔で前記制御対象機器の状態の変化を検出するための状態取得要求信号を前記制御対象機器に繰り返し送信するとともに、前記サーバ装置を介して前記端末装置から前記制御対象機器の動作を制御するための制御命令を受信した場合には、前記制御命令を前記制御対象機器に送信するとともに、前記状態取得要求信号の送信間隔を前記第1の時間間隔よりも短い第2の時間間隔に設定するように構成されており、
    前記サーバ装置は、前記制御対象機器に対する前記制御命令の種別が第1の種別である場合と第2の種別である場合とで前記第2の時間間隔を互いに異ならせるために、前記制御命令の種別と前記第2の時間間隔とを互いに関連付けたデータを記憶しており、
    前記情報処理方法は、
    前記端末装置から前記制御命令を受け付けたことに基づき、前記データを参照して、前記制御命令の種別に対応付けられた前記第2の時間間隔を特定するステップと、
    前記制御装置に対して、特定された前記第2の時間間隔を前記制御命令とともに通知するステップと、
    通知された前記第2の時間間隔で前記状態取得要求信号が前記制御装置から前記制御対象機器に送信されたことに基づき前記制御装置によって前記状態の変化が検出された場合、前記変化後の状態を前記制御装置から受信し、前記変化後の状態を前記端末装置に通知するステップとを備える、情報処理方法。
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