JP6873933B2 - 照射脆化評価方法及び照射脆化評価装置 - Google Patents

照射脆化評価方法及び照射脆化評価装置 Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、金属材料(例えば原子炉圧力容器の容器本体を構成する鋼材)の中性子照射による照射脆化を評価する照射脆化評価方法及び照射脆化評価装置に関する。
軽水炉(沸騰水型原子炉または加圧水型原子炉)の原子炉圧力容器における炉心領域を構成する容器本体の鋼材は、原子力発電プラントの運転中の中性子照射により、材料の機械的特性が変化(脆化)する。その脆化度合を測定するために、国内外の原子力発電プラントを対象に、監視試験が運用されている。
この監視試験では、上記容器本体の鋼材と同一材質から成る試験片(監視試験片)を監視試験カプセルに封入して原子炉圧力容器内に設置し、プラント運転中に中性子照射を浴びた試験片を取り出して材料試験を実施する。プラント運転開始時の試験片の機械的特性と比較することで、中性子照射による試験片の材料(鋼材)における機械的特性の変化を測定する。
上述の監視試験においては、原子炉圧力容器の容器本体を構成する鋼材の中性子照射による脆化(これを照射脆化と称する)を測定するための材料試験として、シャルピー衝撃試験が実施されている。このシャルピー衝撃試験では、図9に示すように、試験温度をパラメータとした12点以上の衝撃試験データ100により、脆性延性遷移曲線(図9(A)に示す吸収エネルギーにおける脆性延性遷移曲線101、図9(B)に示す横膨張量における脆性延性遷移曲線102、図9(C)に示す延性破面率における脆性延性遷移曲線103を取得する。この図9における符号104は鋼材の脆性領域を、符号105は鋼材の延性領域をそれぞれ示す。
原子炉圧力容器の容器本体の鋼材が照射脆化すると、脆性延性遷移曲線101、102、103に照射脆化挙動として脆性領域104の拡大(脆性延性遷移温度の上昇)、及び延性領域105における延性(破壊靭性)の低下が生ずる。この照射脆化挙動を定量的に表すパラメータとして脆性延性遷移温度シフト量TTS(Transition Temperature Shift)及び上部棚吸収エネルギー低下量ΔUSE(Upper Shelf Energy Decrease)が挙げられる。
図10に、吸収エネルギーにおける脆性延性遷移曲線111の照射脆化による変化を示す。この図10において、白丸で示す符号110は、中性子が照射される前の鋼材についてシャルピー衝撃試験を行った際に取得された衝撃試験データであり、符号111は衝撃試験データ110に基づいて作成された脆性延性遷移曲線である。また、黒丸で示す符号112は、中性子が照射された後の鋼材についてシャルピー衝撃試験を行った際に取得された衝撃試験データであり、符号113は、衝撃試験データ112に基づいて作成された脆性延性遷移曲線である。中性子照射前の脆性延性遷移曲線111は中性子照射後の脆性延性遷移曲線113へと変化し、その変化量が脆性延性遷移温度シフト量TTS及び上部棚吸収エネルギー低下量ΔUSEにより表される。
また、下記の特許文献1〜3のうち、特に特許文献1には、原子炉圧力容器の胴部(容器本体)を構成する鋼材の組成(化学成分)と上記鋼材に照射された中性子照射量とに基づいて脆性延性遷移温度シフト量TTSを求め、上記鋼材の照射脆化を評価する技術が開示されている。
特開平3−277719号公報 特開2000−111460号公報 特開平2−132346号公報
東日本大震災以後、原子力利用に係る安全規制体制の見直しが行われ、原子力発電プラントの運転期間の延長認可申請(40年超運転)を行う場合には、追加の監視試験を実施することが求められている。しかしながら、原子力発電プラントの運転開始時に原子炉圧力容器内に装荷されている試験片の数には限りがあり、追加の監視試験の要求を満たすためには試験片の個数が不足するという課題がある。
本発明の実施形態は、上述の事情を考慮してなされたものであり、金属材料の照射脆化を、より少ない試験片で適切に評価できる照射脆化評価方法及び照射脆化評価装置を提供することを目的とする。
本発明の実施形態における照射脆化評価方法は、中性子の照射により脆化する金属材料の照射脆化を評価する照射脆化評価方法において、中性子が照射される前の前記金属材料の衝撃試験により、少なくとも照射前上部棚吸収エネルギーを求める第1ステップと、中性子が照射された後の前記金属材料の衝撃試験により、照射後上部棚吸収エネルギーを求める第2ステップと、前記照射前上部棚吸収エネルギーと前記照射後上部棚吸収エネルギーとの差から上部棚吸収エネルギー低下量を算出する第3ステップと、前記上部棚吸収エネルギー低下量を少なくとも1つのインプットパラメータとして脆性延性遷移温度シフト量を導出する導出モデルを用い、第3ステップにより算出された前記上部棚吸収エネルギー低下量から前記脆性延性遷移温度シフト量を導出する第4ステップと、を有することを特徴とするものである。
本発明の実施形態における照射脆化評価装置は、中性子の照射により脆化する金属材料の照射脆化を評価する照射脆化評価装置において、中性子が照射される前の前記金属材料の衝撃試験により得られた少なくとも照射前上部棚吸収エネルギーを格納する第1データベースと、中性子が照射された後の前記金属材料の衝撃試験により得られた照射後上部棚吸収エネルギーを格納する第2データベースと、上部棚吸収エネルギー低下量を少なくとも1つのインプットパラメータとして脆性延性遷移温度シフト量を導出する導出モデルを備え、前記第1データベースからの前記照射前上部棚吸収エネルギーと前記第2データベースからの前記照射後上部棚吸収エネルギーとの差から上部棚吸収エネルギー低下量を算出し、この算出した上部棚吸収エネルギー低下量から前記導出モデルを用いて前記脆性延性遷移温度シフト量を導出する演算部と、前記演算部にて導出された前記脆性延性遷移温度シフト量の演算結果を出力する出力部と、を有することを特徴とするものである。
本発明の実施形態によれば、金属材料の照射脆化を、より少ない試験片で適切に評価できる。
一実施形態に係る照射脆化評価装置の構成を示すブロック図。 図1の照射脆化評価装置が評価対象とする原子炉圧力容器を備えた沸騰水型原子炉を示す縦断面図。 図1の照射脆化評価装置が評価対象とする原子炉圧力容器を備えた加圧水型原子炉を示す縦断面図。 図2または図3の原子炉圧力容器の容器本体を構成する鋼材と同一材質の試験片の鋼材における中性子照射前の脆性延性遷移曲線を示すグラフ。 図2または図3の原子炉圧力容器内で中性子照射された試験片のシャルピー衝撃試験結果を、図4の脆性延性遷移曲線と共に示すグラフ。 図1の演算部が備える導出モデルの機能を説明する説明図。 図6の導出モデルの適否を評価するための評価マージンを示すグラフ。 図2または図3の原子炉圧力容器の容器本体を構成する鋼材の照射脆化を、図1の照射脆化評価装置を用いて評価する手順を示すフローチャート。 脆性延性遷移曲線を示し、(A)は吸収エネルギーにおける脆性延性遷移曲線を、(B)は横膨張量における脆性延性遷移曲線を、(C)は延性破面率における脆性延性遷移曲線をそれぞれ示すグラフ。 照射脆化による脆性延性遷移曲線の変化を説明するためのグラフ。
以下、本発明を実施するための形態を、図面に基づき説明する。
図1は、一実施形態に係る照射脆化評価装置の構成を示すブロック図である。この図1に示す照射脆化評価装置10は、軽水炉(図2に示す沸騰水型原子炉20、図3に示す加圧水型原子炉40等)における原子炉圧力容器21、41の、特に炉心領域となる容器本体38、47を構成する鋼材の照射脆化を評価するものであり、第1データベース11、第2データベース12、第3データベース13、第4データベース14、演算部15及び出力部16を有して構成される。
ここで、図2に示す沸騰水型原子炉20は、原子炉圧力容器21内に炉心22を収容し、この炉心22を構成する多数の燃料集合体(不図示)が、シュラウド23に囲まれると共に、炉心支持板24及び上部格子板25により支持される。このシュラウド23の上部はシュラウドヘッド26により閉塞され、このシュラウドヘッド26にスタンドパイプ27を介して気水分離器28が設置される。原子炉圧力容器21内には、気水分離器28の上方に蒸気乾燥器29が配置されている。
炉心22にて発生した蒸気は、気水分離器28にて水分が分離され、蒸気乾燥器29にて乾燥され、主蒸気ノズル30から主蒸気系を経てタービン系(共に図示せず)へ至る。タービン系で仕事をした蒸気は復水となり、給水管31を経て原子炉圧力容器21内へ冷却材19として供給される。この冷却材(炉水)19は、再循環ポンプ32により昇圧され、原子炉圧力容器21とシュラウド23との間の環状部に複数本配置されたジェットポンプ33によって、炉心22の下方の下部プレナム34を経て炉心22へ導かれる。
原子炉圧力容器21は、圧力容器胴35の上部開口と下部開口が上蓋36、下鏡部37によりそれぞれ閉塞される。このうち、圧力容器胴35と下鏡部37が、炉心領域となる容器本体38として構成される。また、下鏡部37には制御棒駆動機構ハウジング39Aが設置され、この制御部駆動機構ハウジング39Aに支持されて制御棒案内官39Bが上方へ延びて配置される。制御棒駆動機構ハウジング39A内に設けられた制御棒駆動機構が、制御棒案内管39B内に設けられた制御棒を駆動することで、炉心22の出力が制御される。
図3に示す加圧水型原子炉40は、原子炉圧力容器(原子炉容器)41内に炉心42及び一次冷却材43が収容されて構成される。炉心42の出力は、容器上蓋44に設置された制御棒駆動機構45により制御棒クラスタ46が駆動されることで制御される。ここで、原子炉圧力容器41は、炉心領域となる容器本体47と、この容器本体47の上部開口を閉塞する前記容器上蓋44とを有して構成される。
一次冷却材43は、容器本体47の入口ノズル48から原子炉圧力容器41内に供給され、炉心42内を上昇する間に加熱されて高温となり、容器本体47の出口ノズル49を経て図示しないに高温側配管へ供給される。この高温の一次冷却材43は、図示しない蒸気発生器に流入して二次冷却材に熱を伝え、蒸気タービンを駆動する蒸気を発生させた後、蒸気発生器から入口ノズル48を経て原子炉圧力容器41内に戻される。
上述の軽水炉(沸騰水型原子炉20、加圧水型原子炉40等)の原子炉圧力容器21、41の容器本体38、47を構成する金属材料としての鋼材は、中性子の照射によって脆化(照射脆化)して、機械的特性が変化する。そこで、この照射脆化を監視するために、容器本体38、47と同一材質から構成された複数の試験片を監視試験カプセルに封入し、この監視試験カプセルを原子炉圧力容器21、41内に複数設置しておき、原子力発電プラントの所定の運転時間経過後に監視試験カプセルを取り出し、内部の試験片を用いて衝撃試験(例えばシャルピー衝撃試験)を行なうことで、容器本体38、47の鋼材の照射脆化を監視して評価する。この照射脆化の監視評価は、中性子が照射される前の試験片を構成する鋼材の衝撃特性と比較することでなされる。
図1に示す照射脆化評価装置10における第1データベース11は、中性子が照射される前の試験片の衝撃試験(例えばシャルピー衝撃試験)により得られた衝撃特性が格納される。この試験片の鋼材は、前述の如く原子炉圧力容器21、41の容器本体38、47と同一材質である。従って、第1データベース11に格納された衝撃特性は、中性子が照射される前の原子炉圧力容器21、41の容器本体38、47における鋼材の衝撃特性と言える。
この衝撃特性は、図4に示すように、黒丸で示す衝撃試験データ50と、この衝撃試験データ50から作成される脆性延性遷移曲線51とである。この脆性延性遷移曲線51から、照射前上部棚吸収エネルギー52と、吸収エネルギーが41Jに対応する温度である照射前脆性延性遷移温度53が取得される。これらの照射前上部棚吸収エネルギー52及び照射前脆性延性遷移温度53も第1データベース11に格納される。
図1に示す第2データベース12には、原子炉圧力容器21、41内で中性子が照射された後の試験片の衝撃試験(例えばシャルピー衝撃試験)により得られた照射後上部棚吸収エネルギー55(図5)が格納される。尚、図5に示す曲線54は、原子炉圧力容器21、41内で中性子照射された試験片の鋼材の脆性延性遷移曲線を示す。従来の照射脆化の評価では、上記脆性延性遷移曲線54が求められ、この脆性延性遷移曲線54から照射後上部棚吸収エネルギー55と、吸収エネルギーが41Jに対応する温度である照射後脆性延性遷移温度56が取得されていたが、本実施形態では、脆性延性遷移曲線54及び照射後脆性延性遷移温度56は取得されず、照射後上部棚吸収エネルギー55が直接取得される。
つまり、本実施形態において取得されて第2データベース12に格納される照射後上部棚吸収エネルギー55は、中性子が照射された試験片について衝撃試験(例えばシャルピー衝撃試験)を行った際に延性破面率100%の3個以上の衝撃試験データ57から得られた吸収エネルギーの平均値として算出される。ここで、延性破面率は、一般に試験温度と強い相関がある。延性破面率100%の衝撃試験データ57を得るための試験温度は、鋼材の靭性レベル及び中性子照射レベルにもよるが、50℃以上とすればよい。
また、本実施形態において取得されて第2データベース12に格納される照射後上部棚吸収エネルギー55は、ASTM E185−15 “Standard Practice for Design of Surveillance Programs for Light−Water Moderated Nuclear Power Reactor Vessels”に従い、中性子照射された試験片について衝撃試験(例えばシャルピー衝撃試験)を行った際に延性破面率95%〜100%の3個以上の衝撃試験データから得られた吸収エネルギーの平均値として算出されてもよい。
図1に示す第3データベース13には、原子炉圧力容器21、41の容器本体38、47(試験片)の鋼材の種類及び化学成分に関するデータが格納される。鋼材の種類としては、鍛造材であるか、板材であるか、溶接部を有するか等である。また、鋼材の化学成分としては、銅(Cu)が0.24wt%以下、ニッケル(Ni)が1.08wt%以下、リン(P)が0.021wt%以下、マンガン(Mn)が1.06wt%〜1.72wt%、シリコン(Si)が0.14wt%〜0.42wt%、硫黄(S)などである。
図1に示す第4データベース14には、原子炉圧力容器21、41の容器本体38、47(試験片)の鋼材に照射された中性子の照射条件に関するデータが格納される。照射条件としては、容器本体38、47(試験片)に照射された中性子の中性子照射量(4.5×1016〜1×1020n/cm)、中性子束(中性子照射速度)(2.1×10〜1.9×1011n/cm/s)、照射温度(276〜289℃)などである。
図1に示す演算部15は、第1データベース11に格納された照射前上部棚吸収エネルギー52と、第2データベース12に格納された照射後上部棚吸収エネルギー55との差から上部棚吸収エネルギー低下量ΔUSE(図5)を算出する機能を有する。更に、演算部15は、算出した上部棚吸収エネルギー低下量ΔUSEから後述の導出モデル58(図6)を用いて、脆性延性遷移温度シフト量TTS(図5)を導出する機能を有する。
脆性延性遷移温度シフト量TTSは、図5に示すように、照射前脆性延性遷移温度53から照射後脆性延性遷移温度56へ変化した脆性延性遷移温度の変化量を表す。これらの上部棚吸収エネルギー低下量ΔUSEと脆性延性遷移温度シフト量TTSを取得することで、原子炉圧力容器21、41の容器本体38、47の鋼材の照射脆化を定量的に評価することが可能になる。
導出モデル58は、図6に示すように、上部棚吸収エネルギー低下量ΔUSEをインプットパラメータとして脆性延性遷移温度シフト量TTSを導出するモデルである。この導出モデル58は、既設の原子力発電プラントの原子炉圧力容器21、41内に設置された試験片の衝撃試験(例えばシャルピー衝撃試験)により得られた上部棚吸収エネルギー低下量ΔUSEの実験値と脆性延性遷移温度シフト量TTSの実験値との相関関係を利用して現象論的に定式化されたモデルである。また、この導出モデル58は、原子炉圧力容器21、41の容器本体38、47の鋼材の照射脆化による微視構造の変化に基づいて機構論的に定式化されたモデルであってもよい。
この導出モデル58の適否については、図7に示す評価マージン60を用いて判断することが可能である。つまり、既設の原子力発電プラントの原子炉圧力容器21、41内に設置された試験片の衝撃試験(例えばシャルピー衝撃試験)により、上部棚吸収エネルギー低下量ΔUSEの実験値と脆性延性遷移温度シフト量TTSの実験値を取得する。このうちの脆性延性遷移温度シフト量TTSの実験値を図7の横軸にとり、上述の如く取得した上部棚吸収エネルギー低下量ΔUSEの実験値をインプットパラメータとして導出モデル58により導出された脆性延性遷移温度シフト量TTSの予測値を縦軸にとる。
図7では、直線61は、脆性延性遷移温度シフト量TTSの実験値と、脆性延性遷移温度シフト量TTSの予測値とが一致する1:1ラインである。脆性延性遷移温度シフト量TTSの実験値と脆性延性遷移温度シフト量TTSの予測値のプロット62が1:1ライン61からずれているときのずれ量は、脆性延性遷移温度シフト量TTSの実験値に対する脆性延性遷移温度シフト量TTSの予測値の誤差63を表す。この誤差63が評価マージン60の範囲内であれば、脆性延性遷移温度シフト量TTSの予測値を導出した導出モデル58が適切であると判断できる。ここで、評価マージン60としては、誤差63のばらつきの標準偏差をσとしたときに2σで表され、本実施形態では2σ=16℃〜25℃に設定される。
導出モデル58により導出される脆性延性遷移温度シフト量TTSの予測値の精度を高めるために、図6に示す導出モデル65は、上部棚吸収エネルギー低下量ΔUSEEをインプットパラメータとするほか、原子炉圧力容器21、41の容器本体38、47(試験片)の種類と、容器本体38、47(試験片)の鋼材の化学成分と、中性子照射量と、中性子束と、照射温度との少なくとも一つもインプットパラメータとして脆性延性遷移温度シフト量TTSを導出するよう構成されている。
この場合、図1に示すように、演算部15は、第1データベース11からの照射前上部棚吸収エネルギー52と第2データベース12からの照射後上部棚吸収エネルギー55との差から上部棚吸収エネルギー低下量ΔUSEBを算出し、この上部棚吸収エネルギー低下量ΔUSEをインプットパラメータとして導出モデル65に入力すると共に、第3データベース13、第4データベース14からの試験片の鋼材の種類と同鋼材の化学成分と中性子照射量と中性子束と照射温度との少なくとも一つもインプットパラメータとして導出モデル65に入力して、この導出モデル65から脆性延性遷移温度シフトTTSを導出する。
図1に示す出力部16は、演算部15により導出モデル58、65を用いて導出された脆性延性遷移温度シフト量TTSの演算結果を出力して表示する。更に、この出力部16は、演算部15により算出された上部棚吸収エネルギー低下量ΔUSEも出力して表示する。
次に、上述のように構成された照射脆化評価装置10を用いて、原子炉圧力容器21、41の容器本体38、47の鋼材の照射脆化を評価する手順を、図8を用いて説明する。
まず、第1ステップとして、中性子が照射される前(つまり原子力発電プラントの運転開始前)の原子炉圧力容器21、41の容器本体38、47における鋼材の衝撃特性を、容器本体38、47と同一材質で且つ中性子が照射される前(つまり原子力発電プラントの運転開始前)の試験片に衝撃試験(例えばシャルピー衝撃試験)を行うことで取得する(S1)。この衝撃特性は、図4に示すように、衝撃試験データ50と、この衝撃試験データ50により作成される脆性延性遷移曲線51と、この脆性延性線曲線51から得られる照射前上部棚吸収エネルギー52及び照射前脆性延性遷移温度53とである。そして、この取得した衝撃特性を第1データベース11に格納する。
次に、第2ステップとして、原子力発電プラントの所定の運転期間経過後に原子炉圧力容器21、41内から監視試験カプセルを取り出し、この監視試験カプセル内の中性子照射された試験片について衝撃試験(例えばシャルピー衝撃試験)を行い、この衝撃試験により照射後上部棚吸収エネルギー55を取得する(S2)。この照射後上部棚吸収エネルギー55は、延性破面率100%の3個以上の衝撃試験データから得られる吸収エネルギーの平均値、または、延性破面率95%〜100%の3個以上の衝撃試験データから得られえる吸収エネルギーの平均値としてそれぞれ算出される。そして、この照射後上部棚吸収エネルギー55を第2データベース12に格納する。
次に、第3ステップとして、演算部15が、第1データベース11に格納された照射前上部棚吸収エネルギー52と第2データベース12に格納された照射後上部棚吸収エネルギー55との差から、上部棚吸収エネルギー低下量ΔUSEを算出する(S3)。更に、演算部15は、第4ステップとして、上部棚吸収エネルギー低下量ΔUSEをインプットパラメータとして脆性延性遷移温度シフト量TTSを導出する導出モデル58を用いて、第3ステップにより算出した上部棚吸収エネルギー低下量ΔUSEから脆性延性遷移温度シフト量TTSを導出して、脆性延性遷移温度シフト量TTSの予測値を求める(S4)。これらの算出した上部棚吸収エネルギー低下量ΔUSEと脆性延性遷移温度シフト量TTSの予測値とが出力部16から出力される。
第4ステップで用いられる導出モデルは、上部棚吸収エネルギー低下量ΔUSEに加えて、原子炉圧力容器21、41の容器本体38、47(試験片)の鋼材の種類と同鋼材の化学成分と中性子照射量と中性子束と照射温度との少なくとも一つをインプットパラメータとして、脆性延性遷移温度シフト量TTSを導出する導出モデル65の場合がある。この場合には、原子力発電プラントの運転開始前に試験片の鋼材の種類及び化学成分を取得して(S5)、第3データベース13に格納しておく。更に、原子炉圧力容器21、41内で試験片が中性子照射されたときの中性子照射量、中性子束及び照射温度を取得して(S6)、第4データベース14に格納しておく。
そして、第4ステップにおいて、演算部15は、第3ステップで算出した上部棚吸収エネルギー低下量ΔUSEの他に、試験片の種類と試験片の化学成分と中性子照射量と中性子束と照射温度との少なくとも一つをインプットパラメータとし、導出モデル65を用いて脆性延性遷移温度シフト量TTSを導出し、脆性延性遷移温度シフト量TTSの予測値を求める(S7)。この脆性延性遷移温度シフト量TTSの予測値が、上部棚吸収エネルギー低下量ΔUSEと共に出力部16から出力される。
なお、上部棚吸収エネルギー低下量ΔUSEを算出する第3ステップと、上部棚吸収エネルギー低下量ΔUSEを少なくとも一つのインプットパラメータとして導出モデル58、65により脆性延性遷移温度シフト量TTSを導出する第4ステップとを、コンピュータプログラムに基づきコンピュータに実行させてもよい。
以上のように構成されたことから、本実施形態によれば、次の効果(1)及び(2)を奏する。
(1)図5及び図6に示すように、脆性延性遷移温度シフト量TTSを導出する導出モデル58、65に入力されるインプットパラメータとしての上部棚吸収エネルギー低下量ΔUSEは、最低3個の試験片を用いた衝撃試験(例えばシャルピー衝撃試験)により照射後上部棚吸収エネルギー55を求め、この照射後上部棚吸収エネルギー55と照射前上部棚吸収エネルギー52との差から算出される。このため、導出モデル58、65を用いて導出された脆性延性遷移温度シフト量TTSにより、原子炉圧力容器21、41の容器本体38、47を構成する鋼材の照射脆化を、より少ない試験片で適切に評価できる。
つまり、原子力発電プラントの監視試験において、原子炉圧力容器21、41の容器本体38、47の鋼材の脆性延性遷移温度シフト量TTSを評価するためには、一般的には、上記容器本体38、47と同一材質の試験片についてシャルピー衝撃試験を行って、試験片の鋼材の脆性延性遷移曲線54(図5)を取得し、この脆性延性遷移曲線54から上部棚吸収エネルギー低下量ΔUSE及び脆性延性遷移温度シフト量TTSを得る必要がある。脆性延性遷移曲線54を取得するためには試験温度をパラメータとした12点以上の衝撃試験データ、即ち12個以上の試験片が必要になる。
12個以上の試験片を必要としたのは次の理由による。つまり、脆性延性選遷移曲線54が試験温度をパラメータとした衝撃試験データを最小二乗近似して決定されるので、衝撃試験データ数、即ち試験片は多い方が望ましいからである。更に、監視試験カプセルに封入される試験片が、沸騰水型原子炉では12個、改良型沸騰水型原子炉では15個であるから等である。
これに対し、本実施形態では、原子力発電プラントの監視試験において、原子炉圧力容器21、41の容器本体38、47の鋼材の脆性延性遷移温度シフト量TTSを評価するために導出モデル58、65を用いるので、容器本体38、47と同一材質の試験片を用いたシャルピー衝撃試験により、試験片の鋼材の照射前上部棚吸収エネルギー52及び照射後上部棚吸収エネルギー55を取得して、上部棚吸収エネルギー低下量ΔUSEを算出すればよい。特に、照射後上部棚吸収エネルギー55を取得する場合には最低3個の衝撃試験データ、即ち最低3個の試験片があれば足りる。
最低3個の試験片としたのは次の理由による。つまり、照射後上部棚吸収エネルギー55は、例えば延性破面率100%の衝撃試験データから求める場合には、延性破面率100%を示す3点以上の衝撃試験データにおける吸収エネルギーの平均値として求めるからである。更に、照射後上部棚吸収エネルギー55を例えば延性破面率100%の衝撃試験データから取得する際には、延性破面率が100%になるように試験温度を選定して3回のシャルピー衝撃試験を行ない、その際、100%未満の延性破面率の場合に追加の衝撃試験を行なう必要が生ずるから等である。
上述のように、本実施形態では、原子炉圧力容器21、41の容器本体38、47を構成する鋼材の脆性延性遷移温度シフト量TTS及び上部棚吸収エネルギー低下量ΔUSEを、より少ない(即ち最低3個)試験片で取得して、同鋼材の照射脆化を評価できる。この結果、原子力発電プラントの運転期間の延長許可申請を行なう際の追加の監視試験における試験片の個数不足を解消できる。
(2)原子炉圧力容器21、41の容器本体38、47を構成する鋼材の脆性延性遷移温度シフト量TTSを導出する導出モデル65は、インプットパラメータが、容器本体38、47(試験片)の鋼材の上部棚吸収エネルギー低下量ΔUSEの他に、上記鋼材の種類と上記鋼材の化学成分と中性子照射量と中性子束と照射温度との少なくとも一つである。このため、導出モデル65を用いて脆性延性遷移温度シフト量TTSを導出して予測する場合には、この脆性延性遷移温度シフト量TTSの予測精度を向上させることができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができ、また、それらの置き換えや変更は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、上述の実施形態は、軽水炉型原子炉の原子炉圧力容器21、41の容器本体38、47を構成する鋼材の照射脆化を評価する場合を述べたが、中性子が照射される環境に存在する金属材料の照射脆化を評価する場合に適用することが可能である。
10…照射脆化評価装置、11…第1データベース、12…第2データベース、13…第3データベース、14…第4データベース、15…演算部、16…出力部、20…沸騰水型原子炉、21…原子炉圧力容器、22…炉心、38…容器本体、40…加圧水型原子炉、41…原子炉圧力容器、42…炉心、47…容器本体、52…照射前上部棚吸収エネルギー、55…照射後上部棚吸収エネルギー、58、65…導出モデル、ΔUSE…上部棚吸収エネルギー低下量、TTS…脆性延性遷移温度シフト量。

Claims (10)

  1. 中性子の照射により脆化する金属材料の照射脆化を評価する照射脆化評価方法において、
    中性子が照射される前の前記金属材料の衝撃試験により、少なくとも照射前上部棚吸収エネルギーを求める第1ステップと、
    中性子が照射された後の前記金属材料の衝撃試験により、照射後上部棚吸収エネルギーを求める第2ステップと、
    前記照射前上部棚吸収エネルギーと前記照射後上部棚吸収エネルギーとの差から上部棚吸収エネルギー低下量を算出する第3ステップと、
    前記上部棚吸収エネルギー低下量を少なくとも1つのインプットパラメータとして脆性延性遷移温度シフト量を導出する導出モデルを用い、第3ステップにより算出された前記上部棚吸収エネルギー低下量から前記脆性延性遷移温度シフト量を導出する第4ステップと、を有することを特徴とする照射脆化評価方法。
  2. 前記導出モデルは、金属材料の衝撃試験により取得した上部棚吸収エネルギー低下量の実験値と脆性延性遷移温度シフト量の実験値との相関関係により定式化されたモデル、または照射脆化による前記金属材料の微視構造の変化に基づいて定式化されたモデルであることを特徴とする請求項1に記載の照射脆化評価方法。
  3. 前記導出モデルは、上部棚吸収エネルギー低下量に加えて、金属材料の種類と前記金属材料の化学成分と中性子照射量と中性子束と照射温度との少なくとも1つをインプットパラメータとして脆性延性遷移温度シフト量を導出するモデルであり、
    第4ステップでは、第3ステップにより算出された前記上部棚吸収エネルギー低下量のほかに、前記金属材料の種類と前記金属材料の化学成分と前記中性子照射量と前記中性子束と前記照射温度との少なくとも1つをインプットパラメータとし、前記導出モデルを用いて前記脆性延性遷移温度シフト量を導出することを特徴とする請求項1または2に記載の照射脆化評価方法。
  4. 前記第2ステップでは、照射後上部棚吸収エネルギーを、金属材料について衝撃試験を行った際に延性破面率100%の3個以上の衝撃試験データから得られた吸収エネルギーの平均値、または前記金属材料について前記衝撃試験を行った際に延性破面率95%〜100%の3個以上の衝撃試験データから得られた吸収エネルギーの平均値から求めることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の照射脆化評価方法。
  5. 前記金属材料は、軽水炉型原子炉の炉心を収容する原子炉圧力容器における容器本体を構成する金属材料であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の照射脆化評価方法。
  6. 中性子の照射により脆化する金属材料の照射脆化を評価する照射脆化評価装置において、
    中性子が照射される前の前記金属材料の衝撃試験により得られた少なくとも照射前上部棚吸収エネルギーを格納する第1データベースと、
    中性子が照射された後の前記金属材料の衝撃試験により得られた照射後上部棚吸収エネルギーを格納する第2データベースと、
    上部棚吸収エネルギー低下量を少なくとも1つのインプットパラメータとして脆性延性遷移温度シフト量を導出する導出モデルを備え、前記第1データベースからの前記照射前上部棚吸収エネルギーと前記第2データベースからの前記照射後上部棚吸収エネルギーとの差から上部棚吸収エネルギー低下量を算出し、この算出した上部棚吸収エネルギー低下量から前記導出モデルを用いて前記脆性延性遷移温度シフト量を導出する演算部と、
    前記演算部にて導出された前記脆性延性遷移温度シフト量の演算結果を出力する出力部と、を有することを特徴とする照射脆化評価装置。
  7. 前記導出モデルは、金属材料の衝撃試験により取得した上部棚吸収エネルギー低下量の実験値と脆性延性遷移温度シフト量の実験値との相関関係により定式化されたモデル、または照射脆化による前記金属材料の微視構造の変化に基づいて定式化されたモデルであることを特徴とする請求項6に記載の照射脆化評価装置。
  8. 前記金属材料の種類及び化学成分に関するデータを格納する第3データベースと、前記金属材料に照射される中性子照射量、中性子束、照射温度を含む照射条件に関するデータを格納する第4データベースとを更に有し、
    前記導出モデルは、上部棚吸収エネルギー低下量に加えて、前記金属材料の種類と前記金属材料の化学成分と前記中性子照射量と前記中性子束と前記照射温度との少なくとも1つをインプットパラメータとして脆性延性遷移温度シフト量を導出するモデルであり、
    前記演算部は、算出した前記上部棚吸収エネルギー低下量のほかに、前記第3及び第4データベースからの前記金属材料の種類と前記金属材料の化学成分と前記中性子照射量と前記中性子束と前記照射温度との少なくとも1つをインプットパラメータとし、前記導出モデルを用いて前記脆性延性遷移温度シフト量を導出することを特徴とする請求項6または7に記載の照射脆化評価装置。
  9. 前記第2データベースに格納される照射後上部棚吸収エネルギーは、金属材料について衝撃試験を行った際に延性破面率100%の3個以上の衝撃試験データから得られた吸収エネルギーの平均値、または前記金属材料について前記衝撃試験を行った際に延性破面率95%〜100%の3個以上の衝撃試験データから得られた吸収エネルギーの平均値から求められることを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1項に記載の照射脆化評価装置。
  10. 前記金属材料は、軽水炉型原子炉の炉心を収容する原子炉圧力容器における容器本体を構成する金属材料であることを特徴とする請求項6乃至9のいずれか1項に記載の照射脆化評価装置。
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