JP6871621B2 - 物品収納箱 - Google Patents

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Description

本発明は、鍵機構および物品収納箱に係り、好ましくは、宅配業者が配達する物品を保管する収納箱に使用される鍵機構に関する。
宅配業者が物品を宅配した際に宅配先の受取人(利用者)が不在の場合、宅配業者は物品を一旦持ち帰って別に日時に再配達することになる。このような事態は利用者及び宅配業者にとって時間及び労力の無駄となる。そこで、利用者の不在時でも宅配業者が物品を届けることができ、その後利用者が物品を受け取るまでの間、物品が盗まれることが無いように、物品を保管しておく宅配用受取箱が知られている。
例えば、特許文献1には、筐体1の前側開口と後側開口とに前扉2と後扉とを取り付け、前扉を閉位置で施錠するための第1施錠機構5を具備し、第1施錠機構5は、収容室12の外側からの合鍵を使用しない手動操作による施錠操作が可能で、収容室12の内側からの操作によってのみ解錠操作が可能となる、宅配物受取りボックスが開示されている。
また、他の例として、特許文献2には、発信器型鍵7の操作による信号電波に応じて、鍵機構をロック、アンロックする配送用ボックスが開示されている。更に他の例として、特許文献3には、利用者端末から送信される利用者鍵(鍵データ)を用いて宅配便受付ボックスを開錠することで、利便性とセキュリティを向上させる宅配システム装置及び宅配便受付ボックスが開示されている。
特開2002−309819号公報 特開2008−8087号公報 特開2002−324198号公報
宅配用ボックスを用いて物品を受け取る場合、宅配業者が簡便な操作で受取箱に物品を収納することができ、その後物品をしっかりと保管しておき、その後利用者のみが受取箱を開けて物品を受け取れることが重要である。
従来技術のうち、特許文献1に記載のボックスは、施錠及び開錠がメカニカルな機構であり、部品点数や機構部が多くなり、コスト高につながる。また、受取人が収容室12の内側からの操作で解錠可能とするため、好ましい構造とは言えない。開錠時の機構及び操作がより簡単な構造ないし制御が望まれる。これに対して、特許文献2及び3に記載の宅配用ボックスは、発信器型鍵7から発せられる信号電波、或いは利用者端末から送信される利用者鍵、等の電子的手段によって開錠するので、操作が簡単である。
例えば、特許文献3に記載の利用者鍵はデータ処理によって対応できるので比較的便利である。しかし、販売者公開鍵と利用者鍵を単純に宅配業者と利用者に割当てれば、即利用可能ということにはならない。また、宅配業者と利用者とは別人となるため、宅配業者が全ての利用者の電子者鍵を管理することも考えられるが、それは現実的でなく実現が難しい。
また、電子キーによる施錠や開錠は電子制御を伴うので、そのための商用電源が必要となる場合がある。通常、宅配用ボックスは玄関先や門扉の内側に設置されるが、これらの場所に電源コンセント等の電源設備が無い家屋も見受けられる。また最近では、イベント会場に物品を配達して欲しい旨の要望もあるが、従来技術では電源設備の無い場所への宅配サービスが実現できない。そこで、電源設備の無い場所でも設置可能な宅配用ボックスが望まれる。
メカニカルな鍵(機械的鍵)を用いて開錠することは日常行われている。また最近では、スマートフォンのような携帯端末に暗号キーや電子的キーの機能を持たせて、ゲートの通過や開錠の可否を制御することも可能となっている。当然ながら、機構的鍵や携帯端末を紛失した時には開錠が困難となるが、何れか一方の鍵があれば、同じ対象物を開錠できれば便利である。
そこで、本発明の目的は、機械的キーと電子的キーを備えた鍵機構及びそれを用いた物品収納箱を提供することにある。
本発明の他の目的は、宅配業者が簡便な操作で収納箱に物品を収納することができ、利用者も簡単に開錠して物品を取り出すことができる鍵機構および物品収納箱を提供することにある。
本発明に係る鍵機構は、好ましくは、開閉動作を行う第1のキーユニットと、開閉動作を行う第2のキーユニットとを備える鍵機構であって、
前記第1のキーユニットは、鍵孔に挿入される鍵の回転に応じて回転するレバーを備えるシリンダキーであり、
前記第2のキーユニットは、前記レバーが係合する係合部と、アクチュエータを所定方向に往復移動可能に支持するガイド機構と、前記アクチュエータを駆動する駆動機構を有し、
前記駆動機構を動作させる制御部と、を有し、
前記制御部により前記駆動機構を動作させて、前記係合部における前記アクチュエータと前記レバーとの係合により、前記第1のキーユニットが開閉状態に拘わらず、前記第2のキーユニットを閉状態又は開状態とすることを特徴とする鍵機構、として構成される。
本発明に係る物品収納箱は、好ましくは、物品収納箱を構成する開閉可能な第1の部材に配置された第1のキーユニットと、該第1の部材と接する、物品収納箱を構成する第2の部材に配置された第2のキーユニットとを備える物品収納箱であって、
前記第1のキーユニットは、鍵孔に挿入される鍵の回転に応じて回転するレバーを備えるシリンダキーであり、
前記第2のキーユニットは、前記レバーが係合する係合部と、アクチュエータを所定方向に往復移動可能に支持するガイド機構と、前記アクチュエータを駆動する駆動機構を有し、
前記駆動機構を動作させる制御部と、を有し、
前記制御部により前記駆動機構を動作させて、前記係合部における前記アクチュエータと前記レバーとの係合により、前記第1のキーユニットが開閉状態に拘わらず、前記第2のキーユニットを閉状態又は開状態とすることを特徴とする物品収納箱、として構成される。
本発明によれば、機械的キーと電子的キーを備えた鍵機構及びそれを用いた物品収納箱を提供することができる。また、宅配業者が簡便な操作で収納箱に物品を収納することができ、利用者も簡単に開錠して物品を取り出すことができる。
一実施例における宅配システムの概要を示す図。 一実施例における収納箱の外観を示す図。 一実施例における収納箱が折り畳まれる様子を示す図。 一実施例における収納箱が折り畳まれた状態を示す図。 一実施例における収納箱の前板112の内側における部品の配置を示す図。 一実施例における物理キーユニットと電子キーユニットの構成を示す図。 一実施例における物理キーユニットと電子キーユニットの構成を示す分解斜視図。 一実施例における物理キーユニットと電子キーユニットの構成を示す側面図。 一実施例における収納箱の制御回路16の構成を示す図。 一実施例における物理キーユニット及び電子キーユニットの状態を示す図。 一実施例における物品の受取り時の動作を説明するフロー図。
以下、図面を参照して、本発明の好ましい実施例について説明する。
図1は、一実施例における宅配システムの全体構成を示す。
この宅配システムは、宅配物(物品)を収納し通信機能を持つ物品収納箱(以下単に収納箱という)1と、利用者(受取人)が所持するスマートフォンのような携帯端末2と、利用者及び収納箱1に関する情報を管理するサーバ3とが、インターネットのようなネットワーク9を介して接続することで実現される。
収納箱1は、例えばこの宅配サービスを提供する会社から利用者へ提供される。収納箱1は、例えば、玄関先に、盗難されないようにチェーンで固定物に繋がれて設置される。サーバ3は、利用者の携帯端末2のメールアドレスや、利用者の個人情報、この宅配サービスに際して付与されたアカウントやパスワード、メールアドレス等の情報、及び収納箱1の固有情報(例えばMACアドレス)、及び収納箱1の状態や配達に関する情報をデータベース(DB)に登録する。
図2乃至図5は収納箱1の外観及び全体構造を示す。
本実施例による収納箱1は、宅配業者又は利用者が箱内に物品を収納して容易に施錠できる物理キーユニット12と、収納箱1の施錠状態を保持し利用者が容易に開錠できる電子キーユニット15を備える。物理キーユニット(第1のキーユニットに対応)はシリンダキーのような機械的な鍵機構であり、電子キーユニット(第2のキーユニットに対応)は電子信号によって開閉が可能なキーである。物理キーユニットで動作する鍵を物理キー、電子キーユニットで動作する鍵を電子キーということにする。
図2に示すように、収納箱1の筐体11は、前板(フロントパネルといってもよい)112と、蓋(上板といってもよい)113、一対の横板114と、底板115と、前板11と対向する後板116と、枠117により構成される。(図2では後板116が側板114の左側に隠れていて見えない。)
前板112の表面には、発光素子(LED)131及び閉ボタン132が設置され、その裏面(箱の内側面)には、図5に示すように、電子キーユニット15、制御回路16、電池18、及び組立センサ139が搭載される。(制御回路116を含む前板112の構成部位については後述する。)前板112及び後板117は、蝶番(不図示)によって枠117に回転可能に固定される。収納箱を折り畳む場合、図3に示すように、前板112及び後板116を内側(矢印Y方向)に押し込むと、前板112及び後板116が枠117に設けた蝶番を中心に回転して、内側に収納される状態となる。
蓋113には物理キーユニット12が配置され、その蓋113は蝶番(不図示)によって枠117に回転可能に固定される。
一対の横板114は、中央部(線A)で上部横板1141と下部横板1142に分割され、その分割された上部横板1141と下部横板1142は、内側に配置された蝶番(不図示)によって内側へ回転可能となる。さらに、上部横板1141は蝶番(不図示)によって枠117に回転可能に固定され、下部横板1142は蝶番(不図示)によって底板115に回転可能に固定される。図3に示すように、横板114の中央部Aを内側(矢印X方向)に押し込むと、中央部Aを中心に上部横板1141と下部横板1142が内側に移動し、かつ上部横板1141が枠117を中心に内側に回転し、下部横板1142が底板115を中心に内側に回転する。
最終的には、図4に示すように、蓋113と底板115の間にあって、前板112と後板116が内側に収納され、横板114が折り畳まれて枠117内に収容された状態となり、コンパクトな形状となる。なお、枠117の高さh(図3)は、制御回路16等の構成部位を搭載した前板112、後板116、及び1対の折り畳まれた横板114の厚みを収容することができる程である。
次に、図6乃至図8を参照して、物理キーユニット及び電子キーユニットの構成について説明する。図6(A)は物理キーユニット及び電子キーユニットの正面図、(B)は(A)の左側から見た、蓋113の開閉を考慮した図である。図7は、物理キーユニット及び電子キーユニットの分解斜視図である。図8は、物品を待受け時における物理キーユニットと電子キーユニットを示す図である。
物理キーユニット12は、蓋113に固定されて、シリンダキー126を有する。シリンダキー126の先端にはロックレバー125が回転可能に固定されており、シリンダキー126に挿入される鍵129の回転に応じて、シリンダの内筒が回転してロックレバー125が回転する。
前板112の裏面には電子キーユニット15が設置される。電子キーユニット15は、ガイド機構150と、駆動機構151から構成される。ガイド機構150は、前板112において、物理キーユニット12に近い側(上端)に配置され、駆動機構151はガイド機構150の下部に配置される。
ガイド機構151は、その内部が中空で細長状矩形のガイド1501と、ガイド1501の内部に収納されて往復移動可能なアクチュエータ1503を有する。ガイド1501の一部には切欠き部1502が形成されて、その切欠き部1502にロックレバー125がその回転に応じて出入りする。また、ガイド1501の両側には、アクチュエータ1503の動きを規制するストッパ(閉ストッパ1504と開ストッパ1505)が配置される。閉ストッパ1504はアクチュエータ1503の閉の動作範囲を規制する。開ストッパ1505はアクチュエータ1503の開の動作範囲を規制する。
アクチュエータ1503には磁石1506が固定されている。磁石1506はスライダ1514に固定された磁石1518と磁気結合して、スライダ1514の動きに同期して、磁石1506が固定されたアクチュエータ1503をガイド1501内で移動させる。
駆動機構151は、主に、モータ1511の回転によって、送りネジ1515を回転させて、スライダ1514を移動させる機構である。モータ1511は、電池18により起動される正逆回転可能な直流モータであり、ジョイント1513を介して、送りネジ1515が連結される。送りネジ1515の他端は、支持部材1517に固定された軸受1516に軸支される。送りネジ1515にはスライダ1514が固定され、モータ1511の回転に応じて送りネジ1515が回転して、その回転方向によりスライダ1514が往復運動させる。スライダ1514には磁石1518が固定される。
スライダ1514が動く軌道の下部(前蓋112の裏面)には、閉センサ133と開センサ134が配置される。閉センサ133は、アクチュエータ1503が閉の状態になるときスライダ1514の存在を検知する。開センサ134は、アクチュエータ1503が開の状態になるときスライダの存在を検知する。閉センサ133および開センサ134は光学センサであり、自ら発光した光の反射光を検出する。ここで、電池18の節電の一工夫について述べると、光学センサである閉センサ133及び開センサ134が対象物を検知するときに、電池18の消費を低減するために、制御部160はモータ1511を駆動するときだけ、閉センサ133及び開センサ134に通電するように制御する。
〈制御回路16〉
図9に制御回路16を示す。制御回路16は収納箱1の前板112の内側に配置される。
制御回路16において、制御部160は、プログラムの実行によって諸機能を実現するマクロプロセッサ(CPU)である。制御部160は、モータ1511の起動及びその回転方向制御、開閉センサ133、134や組立センサ139等の各センサ、戻しスイッチ135、閉ボタン132等のスイッチの検知や制御、通信モジュール161に対する情報を処理する。
電池18は、制御部160やモータ151、各センサ、等の必要な構成部位に電源を供給する。本実施例において、発明者の試作によれば、アルカリマンガン単三乾電池4本で6ヶ月位、駆動可能であることが確認できた。(なお、電池駆動による作用効果については後述する。)
モータ1511は、制御部160から与えられるアクチュエータ1503の送り方向情報や回転情報の指令に従って回転する。
通信モジュール161は付近のWifiに接続する通信機能を有していて、ネットワーク9を介してサーバ3や利用者の携帯端末2と接続してデータの送受信を行う。
閉ボタン132は、収納箱1の外に設置されており、宅配業者が物品を収納箱1内に入れて蓋113を閉めた後に宅配業者によって操作される。
戻しスイッチ135は、収納箱1内の制御回路16の付近に設置されて、物品を受け取る利用者によって操作される。利用者のみが開錠して蓋113を開けて、この戻しスイッチ135が操作されると、制御部160がモータ1511を起動してスライダ1514を移動させ、それに応じてアクチュエータ1503が移動して、アクチュエータ1503が閉の位置から開の位置に戻る。すなわち、閉センサ133がオフして、開センサ134がオンして、初期状態、すなわち物品の待受け状態に戻る。
発光素子131は、収納箱1の状態や電池18が働いていること等を利用者に通知する表示子として機能する。例えば、収納箱1の筐体11の組立完了した時に前板112が正常な位置にあることを検知すると、制御部160の指示により所定期間点滅する。また、利用者が戻しスイッチ135を押すと、発光素子131の所定期間点滅する。
閉センサ133は、アクチュエータ1503を移動制御するスライダ1514が閉の位置に来たことを検出する。開センサ134は、アクチュエータ1503を移動制御するスライダ1514が開の位置に来たことを検出する。
組立センサ139は例えばリミットスイッチであり、収納箱1が折り畳まれているとき(図4の状態)にはオフ(OFF)になっており、収納箱1が組立てられたときには、底板115に接して、オン(ON)となる。組立センサ139がオンの時は、制御部160は電池18からの給電を行う。一方、組立センサ139がオフのときには、電池18から制御部160へ給電されない。収納箱1の折り畳み時に電池18からの給電が不可となるので、電池18の節電、長寿命化が図れる。
〈物理キーユニットと電子キーユニットの状態〉
本実施例によれば、ガイド1501の切欠き部1502における、モータ1511によって移動制御されるアクチュエータ1503の存在の有無によって、ロックレバー125の開閉が行われる。図10は、物理キーと電子キーの3つの状態を示す。
10の(A)は物品を待っている状態(待機状態)、(B)は宅配業者が収納箱に物品を収納して収納箱が施錠された状態(施錠状態)、(C)は利用者が収納箱から物品を取り出した状態(取出状態)、を示す。
(A)の待機状態では、物理キーユニット12のロックレバー125が、電子キーユニット15を構成するガイド1501の切り欠部1502に位置している。すなわち物理キーが「閉」の状態にある。また、アクチュエータ1503はガイド1501内の「開」の位置(すなわち開センサ134がオン)にある。この状態では、ロックレバー125が切欠き部1502を行き来できるので、宅配業者や利用者が収納箱1の蓋113を自由に開けることができる。宅配業者は蓋113を開けて物品を内部に収納することができる。
(B)の施錠状態は宅配業者が閉ボタン132を押下する。制御部160が閉ボタン132の押下を検知すると、モータ1511を起動してスライダ1514を移動させる。スライダ1514の移動に伴い、スライダ1514に固定された磁石1518とアクチュエータ1503の磁石が磁気結合すると、アクチュエータ1503が動かされる。スライダ1514の移動に伴い、制御部160は閉センサ133がオンしたことを検知する。
図示の施錠状態は、物理キーユニット12のロックレバー125が電子キーユニット15を構成するガイド1501の切り欠部1502に位置しているが、アクチュエータ1503が移動したためにロックレバー125が切欠き部1502内を移動できない。この状態では収納箱1の蓋113を開けることができず、物品が箱内に保管される。
(C)の取出状態は、利用者が所持する鍵129を物理キーユニット12のシリンダキー126に挿入してシリンダの内筒を回転させて、蓋133を開けた状態である。取出状態では、仮に、電子キーが閉状態すなわちアクチュエータ1503が閉の位置(閉センサ133がオン)であったとしても、収納箱1の蓋112を開けることができる。そして箱内に収納されている物品を取り出すことができる。
次に、収納箱1に関わる、物品の受取りに関する幾つかの動作について説明する。
〈収納箱1の組み立て時〉
利用者が、折り畳まれた収納箱1(図4参照)を、図3に示す動作とは逆の操作を行うことにより、蓋113を開き、前板112、後板116、側板117をそれぞれ開いて、図1に示す収納箱を作製する。この時、組立センサ139が底板115に接することでオンとなり、電池18から制御部160への給電を開始させる。すると、制御部160が発光素子131を点滅させる。この状態が物品の待機状態(A)である。待機状態である旨の情報は、制御部160から通信モジュール161を介してサーバ3へ送信される。利用者は、サーバ3へアクセスすることで、収納箱1が待機状態である旨を確認することができる。
〈物品の配達時動作〉
宅配時には、宅配業者が待機状態(A)にある収納箱の蓋113を開けて、箱内に物品を入れて蓋113を閉じて、閉ボタン132を押下する。制御部160の制御により、収納箱1の電子キーは上記の施錠状態(B)になる。
制御部160はまた、閉ボタン132の押下を検知すると、物品の配達があったと判断して、通信モジュール161を介して、物品の配達情報をサーバ3へ送信する。サーバ3は、DBを検索して、この利用者に対応する収納箱に物品の配達があった旨の情報を登録し、更に利用者の携帯端末2へメール送信して、物品の配達を通知する。
〈物品の取出し時動作〉
図11を参照して、物品の取出し時の動作について説明する。図11において、点線(T1061,T1062)は人間(利用者)の動作を示し、実線の各ステップは、機械的動作、電子的制御動作、処理又は制御動作を示す。この実施例は、物理キーでも電子キーでも開錠できる例である。
まず、上記したように、利用者が所持する鍵129を用いて、物理キーを用いて開錠することができる。その結果、上記の物品取出状態(C)になる(S101)。
本実施例ではまた、電子キーによっても開錠できる。すなわち、サーバ3は、DBに物品の配達があった旨の情報を格納していて、適時に対象とする収納箱1へ電子キーの開指示を送信する(S301)。
収納箱1の制御部160は、通信モジュール161を介して、サーバ3から送信された開指示を受け取って、電子キーによる開動作を制御する(S101)。つまり、制御部160は、モータ1511を起動して(S102)、電子キーの開位置、すなわち開センサ134がスライダ1514を検知する位置まで(図10(A)に示す位置)、スライダを移動させる(S103)。そして、利用者は蓋113を開けて、箱内の物品を受け取ることができる(T1061)。
その後、利用者は物理キーをシリンダから外して(T1062)、戻しスイッチ135を押下する(T1063)。制御部160が戻しスイッチ135の押下を検知すると、モータ1511を起動して(S107)、電子キーの開位置、すなわち開センサ134がスライダ1514を検知する位置まで(図10(A)に示す位置)、スライダを移動させる(S108)。この状態が初期状態であり、収納箱1に次の物品を受け取る待機状態(図10(A))になる(S109)。
〈電池によるモータ駆動の効果〉
電子キーユニット15は、切欠き部をガイドとその中に配したアクチュエータ1503との共同作用で、電子キーの開閉が行われる。そのアクチュエータ1503を、電池の小さな電力によりモータ18を駆動する。本実施例ではアルカリマンガン単三乾電池4本を用いて駆動する。モータ18を駆動する頻度は、待ちうけ状態の設定と電子キーの開閉のときのみである。収納箱1の開閉が頻繁に使用されたとしても1日に1〜2回程度と推定される。
発明者による実験では、1回の電子キー操作による電力消費は、
モータ電流:200mA
駆動時間:1秒
使用1回のモータ動作回数 3回(初期設定、電子キー閉、電子キー開)
1時間平均電流 200(mA)x3(回)x1/3600(時間)=0.16(mA)
アルカリ単三電池の電池容量を2000mAhと仮定すると、
電池寿命は2000(mAh)/0.16(mA)=12500(h)=520(日)となる。
電池のエネルギーは主に、モータ1511の駆動と、制御部160を構成する電子回路に使用される。電子回路と比較すると、モータ駆動に要するエネルギー消費は電子回路の消費エネルギーで決定される。つまり、電池で十分に駆動可能な電子キーを構成することができる。
電子回路側の消費電力として主なものは、制御部160の動作電流、通信待ちうけ時の消費電流、閉センサ132及び開センサ134の消費電流である。制御部160の動作電流は通常はスリープ状態であるのでほとんど無視できる。閉センサ132及び開センサ134は信号検出のとき50mA程度と大きな電流を必要とするが、モータが動いたときだけ電流を供給するとモータ電流と同様に無視できるレベルになる。
最も大きな消費電流を要するのは通信待ちうけ時の消費電流である。例えば、Wifi通信待ちうけ時の消費電流を5mA程度の市販のICを用いる。
この場合、電池寿命は通信待ちうけ電流で決まる。
このときの電池寿命を計算すると、以下の通りである。
電池寿命=2000(mAh)/5(mA)=400時間
使用頻度 一月に4回
一回 10時間
と仮定すると、
電池寿命=400(h)/4(回)/10(時間)10(月)となる。
実際にはモータ1511や制御部160との電流も加算されるが、電池の寿命は6ヶ月程度、となる。
さらに、本実施例では、収納箱1が不要なときはそれを折り畳み状態で保管し、この状態を組立センサ139が検知する。組立センサ139が収納箱1の折り畳み状態(非使用)を検知しているときは、関係先の回路部への電源供給を遮断することで、電池の長寿命化を図ることができる。
〈他の実施例〉
本発明は上記実施例に限定されずに、種々変形、応用して、他にも実施し得る。
〈他の実施例1〉電子キーユニット15の他の構成例
上記実施例では、電子キーユニット15を構成する、ガイド機構150と、駆動機構151を前板112の裏面に設けた。他の実施例1によれば、ガイド機構150と駆動機構151を分離した構成とし、ガイド機構150を枠117の内側に設置し、駆動機構151を前板112の裏側上端部に設置してもよい。他の実施例1によれば、ガイド機構150と、駆動機構151が別部材上に配置されるので、それぞれの配置組立て作業を比較的容易に行うことができる。また、筐体11を折りたたんだ時にも物理キーユニットと電子キーユニットの関係を維持することができ、筐体を折りたたみ構造にしたとき安定したロック状態を維持することが可能になる。
〈他の実施例2〉ガイド部の他の例
上記実施例では、ガイド1501に切欠き部1502を形成しているが、他の例によれば、ガイド1501を、開側部位と閉側部位の2つの部位で構成して、開側部位と閉側部位を、切欠き部の長さに相当する間隔だけ離して配置するようにしてもよい。
〈他の実施例3〉鍵機構の他への適用例
上記実施例では、物理キーユニットと電子キーユニットから構成される鍵機構を物品収納箱に適用する例について述べた。他の実施例2によれば、物品収納箱に限らず、ロッカーや開閉可能な種々の部位に、上記実施例による鍵機構を適用することが可能である。本実施例による鍵機構をロッカーの開閉管理に適用した場合、上記実施例における蓋113はロッカーの扉になり、前板112はロッカーの横壁になる。
〈他の実施例4〉収納箱の他の例
上記実施例では、鍵機構を折り畳み式の収納箱に適用した。折り畳み式の箱の場合、不使用時に余り場所を取らずにコンパクトにして保管できる。他の実施例4によれば、折り畳み式の箱でなく、通常の箱を用いることができる。この場合、組宛てセンサ139は不要であるが、その他の構成については組み立て時の構成(図2、図5)を有していることが必要である。組立センサ139と同様の機能を果たすものとして、利用者が操作するスイッチを設けて、物品収納箱の使用時(例えば利用者が家を出かける時)に、そのスイッチをオン状態にしておき、物品収納箱から物品を取り出した後(箱の不使用時)には、そのスイッチをオフに操作するようにすれば、電池の消耗を防ぐことができる。
〈他の実施例5〉電子キーの起動の例
上記実施例では、収納箱1の制御部160がサーバ3から電子キーの開指示を受ける。開指示はサーバ3等の外部装置からの指示に限らない。他の例によれば、例えば、サーバ3からの開指示を携帯端末2が受けて携帯端末2からの指示に従って、或いはサーバ3からの開指示を不要として利用者の自発的な操作により携帯端末2等の外部装置からの指示に従って、制御部160が電子キーユニットの開制御を行なうようにしてもよい。
〈その他〉構成部位の呼称
上記実施例で使用している符号の名称や文言は一例であって、他の名称で呼ばれることもあろう。例えば、物理キーは機械式鍵と呼んでもよい。また物品収納箱1は宅配物受取箱或いは保管箱と呼んでもよい。また、上記実施例における、開ボタン132は開スイッチと呼んでもよいし、戻しスイッチ135は戻しスイッチと呼んでもよい。
1:収納箱 2:携帯端末 3:サーバ
11:筐体 112:前板 113:蓋
114:横板 115:底板 116:後板
117:枠
12:物理キーユニット 125:ロックレバー
131:発光素子 132:閉ボタン
133:閉センサ 134:開センサ 135:戻しボタン
139:組立センサ
15:電子キーユニット 150:ガイド機構 151:駆動機構
1501:ガイド 1502:切欠き部 1503:アクチュエータ
1504:閉ストッパ 1505:開ストッパ 1506:磁石
1511:モータ 1514:スライダ 1515:送りネジ
1518:磁石
16:制御回路 18:電池
160:制御部 161:通信モジュール

Claims (4)

  1. 物品収納箱を構成する開閉可能な第1の部材に配置された第1のキーユニットと、該第1の部材と接する、物品収納箱を構成する第2の部材に配置された第2のキーユニットとを備える物品収納箱であって、
    前記第1のキーユニットは、鍵孔に挿入される鍵の回転に応じて回転するレバーを備えるシリンダキーであり、
    前記第2のキーユニットは、前記レバーが係合する係合部と、アクチュエータを所定方向に往復移動可能に支持するガイド機構と、前記アクチュエータを駆動する駆動機構を有し、
    前記駆動機構を動作させる制御部と、を有し、
    前記制御部により前記駆動機構を動作させて、前記係合部における前記アクチュエータと前記レバーとの係合により、前記第1のキーユニットが閉状態かつ前記第2のキーユニットが閉状態の場合にのみ、施錠状態とする
    ことを特徴とする物品収納箱。
  2. 前記制御部に電源を供給する電池と、
    前記物品収納箱が使用されるときに動作するセンサを有し、
    前記センサが動作した時にのみ、該電池から前記制御部へ電源が供給されることを特徴とする請求項1に記載の物品収納箱。
  3. 前記制御部は、外部からの指示を受け取ると、
    該指示に応じて前記前記駆動機構を動作させて、前記第2のキーユニットの閉状態又は開状態を制御することを特徴とする請求項1に記載の物品収納箱。
  4. 前記物品収納箱に配置され、該物品収納箱の外側から操作が可能な閉ボタンを有し、
    前記制御部は、前記第1の部材が閉じられている時に、前記閉ボタンが操作されたことを検知すると、前記駆動機構を駆動制御して、前記アクチュエータを移動させて、前記第2のキーユニットが閉の状態に移動させるように制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の物品収納箱。
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