JP6869189B2 - 高誘電性共振器を備える導波管 - Google Patents

高誘電性共振器を備える導波管 Download PDF

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Description

本開示は、誘電体共振器、及び結合装置を使用する導波管に関する。
本開示の少なくともいくつかの態様は、2つの送受信機と、この2つの送受信機に電磁結合された、電磁波を伝搬するための導波管とを備える、装置を特徴とする。導波管は、基材と、あるパターンで配置された複数の共振器とを含み、複数の共振器は、共振周波数を有する。複数の共振器のそれぞれは、基材の比誘電率より高い比誘電率を有する。複数の共振器のうちの少なくとも2つは、共振器のうちの第1共振器の中心と、共振器のうちの隣接する第2共振器の中心との間の距離を規定する格子定数に従って、離れている。
本開示の少なくともいくつかの態様は、第1及び第2送受信機と、第1送受信機と第2送受信機との間に延び、これらと結合された導波管を形成する、共振器の規則的アレイとを備える、無線通信システムを特徴とする。
本開示の少なくともいくつかの態様は、電磁波を伝搬するための導波管であって、共振周波数を有する複数の共振器を備え、複数の共振器のそれぞれが、基材でコーティングされ、複数の共振器のそれぞれが、基材の比誘電率よりも高い比誘電率を有する、導波管を特徴とする。
本開示の少なくともいくつかの態様は、電磁波を伝搬するための導波管であって、基材と、誘電体共振器の第1セットと、誘電体共振器の第2セットとを備える、導波管を特徴とする。第1セットの誘電体共振器のそれぞれは、第1の大きさを概ね有する。第2セットの誘電体共振器のそれぞれは、第1の大きさよりも大きい、第2の大きさを概ね有する。第1セット及び第2セットの誘電体共振器のそれぞれは、基材の比誘電率より高い比誘電率を有する。
添付図面は、本明細書に組み込まれ、本明細書の一部をなし、記載と共に本発明の利点及び原理を説明する。図面中、
高誘電性共振器を備える導波管を含む、代表的なシステム又は装置を示す、ブロック図である。
HDRを備える導波管を使用した、通信システムの一実施例の概念図である。 図2Aに示される通信システムのEM振幅プロットである。 HDRを備えるものと、備えないものとの、図2Aに示される通信システムの比較プロットである。
HDRを備える導波管を使用した、通信システムの一実施例の概念図である。 図2Dに示される通信システムのEM振幅プロットである。 HDRを備えるものと、備えないものとの、図2Dに示される通信システムの比較プロットである。
HDRのいくつかの代表的な配置を示す図である。 HDRのいくつかの代表的な配置を示す図である。 HDRのいくつかの代表的な配置を示す図である。 HDRのいくつかの代表的な配置を示す図である。 HDRのいくつかの代表的な配置を示す図である。 HDRのいくつかの代表的な配置を示す図である。 HDRのいくつかの代表的な配置を示す図である。
HDRの構造に使用され得る様々な形状を示すブロック図である。 HDRの構造に使用され得る様々な形状を示すブロック図である。 HDRの構造に使用され得る様々な形状を示すブロック図である。
基材でコーティングされた球形のHDRの実施例を示すブロック図である。
HDRを有する導波管を使用した、ボディ・エリア・ネットワーク(「BAN」)の実施例を示す図である。
通信システムにおいて使用される導波管の実施例を示す図である。
エンクロージャに使用される、通信システムの実施例を示す図である。
遮断構造と共に使用される、通信装置600の一実施形態を示すブロック図である。
結合装置のいくつかの実施例を示す図である。 結合装置のいくつかの実施例を示す図である。 結合装置のいくつかの実施例を示す図である。 結合装置のいくつかの実施例を示す図である。
これらの図面中、同様の参照番号は、同様の要素を示す。原寸大で描写されない場合がある、上で識別された図面は、本開示の様々な実施形態を説明するが、発明を実施するための形態で言及されるように、他の実施形態も検討される。いかなる場合においても、本開示は、ここに開示されている開示を、例示的実施形態の表現として説明するものであり、限定を表すものではない。本開示の範囲及び趣旨に含まれる、数多くの他の変更及び実施形態が当業者によって考案可能であることを理解されたい。
特に指定のない限り、本明細書及び特許請求の範囲で使用される、特徴の大きさ、量、及び物理的特性を表現する全ての数値は、あらゆる場合において、用語「約」によって修飾されているものとして理解されたい。したがって、そうでない旨が示されない限り、明細書及び添付の「特許請求の範囲」において示される数値パラメータは、本明細書に開示される教示を利用して当業者が得ようとする所望の特性に応じて変わり得る近似値である。端点による数値範囲の使用は、その範囲内の全ての数(例えば、1〜5は、1、1.5、2、2.75、3、3.80、4、及び5を含む)、及びその範囲内の任意の範囲を含む。
本明細書及び添付の特許請求の範囲において使用するとき、単数形「a」、「an」及び「the」は、その内容について別段の明確な指示がない限り、複数の指示対象を有する実施形態を包含する。本明細書及び添付の特許請求の範囲において使用する場合、用語「又は」は、一般に、その内容について別段の明確な指示がない限り、「及び/又は」を含む意味で使用される。
本開示の少なくともいくつかの態様は、低い比誘電率を有する基材と、複数の高誘電体共振器(HDR)とを有する導波管を対象としており、HDRは、HDR間のエネルギー伝達を可能にするようなかたちで離間している。HDRは、特定の周波数で共振するように巧妙に作られた物体であり、例えば、セラミックタイプの材料で構成することができる。HDRの共振周波数又はその近傍の周波数を有する電磁(EM)波がHDRを通過するとき、その波動のエネルギーは効率的に伝達される。HDR間のエネルギー伝達が、HDRの共振によるEM波エネルギーの効率的かつ低損失の伝達と組み合わされた場合、EM波は、元々受け取られる波の電力比の3倍を超える電力比であり得る。いくつかの場合において、HDRは、基材内に配置される。いくつかの場合において、HDRは、基材でコーティングされる。いくつかの場合において、導波管は、第1送受信機及び第2送受信機に電磁結合され、導波管を介して第1送受信機から第2送受信機に、又はその逆で信号が送信され、その後第1及び/又は第2送受信機から無線で送信されてもよい。いくつかの場合において、導波管は衣類の上に配置される、又は衣類と一体化されてもよく、衣類は、人間の身体上で信号の収集を促進する、及び/又は伝搬することができる。いくつかの場合において、第1及び/又は第2送受信機は、1つ又は2つ以上のセンサと電気結合され、センサ信号を送信又は受信するように構成されている。
本開示の少なくともいくつかの態様は、波長帯域内で電磁波を伝達させない遮断構造上において使用される、通信装置又はシステムを対象とする。いくつかの場合において、通信システムは、遮断構造の一方の面の付近に配置された、第1結合装置と、遮断構造上に配置された、又は遮断構造と一体化された導波管と、遮断構造のもう一方の面(例えば、反対側)付近に配置された第2結合装置とを含む場合がある。導波管は、第1結合装置及び第2結合装置に電磁結合される。結合装置は、EM波を効果的に捕捉し、EM波を再放射し得る装置を指す。例えば、結合装置は、誘電体レンズ、パッチアンテナアレイ、八木アンテナ、メタマテリアル結合要素などであり得る。いくつかの実施形態において、第1結合装置は、到来するEM波を捕捉し、導波管を介して第2結合装置へとEM波を伝搬することができ、第2結合装置は対応するEM波を再放射することができる。
図1は、本開示の1つ以上の技術に係る、高誘電体共振器を有する導波管を含む代表的なシステム又は装置を示すブロック図である。このシステム100において、導波管110は、送受信機(130、140)に電磁結合されている。導波管は、基材115、及び導波管110全体にわたり、あるパターンで分布する、複数のDHR120を含む。導波管110は、2つの送受信機の一方から信号を受信し、この信号はHDR120を通じて、導波管110の反対側の端部へと伝搬する。信号は、例えば、電磁波、音波などであり得る。いくつかの実施例では、信号は60GHzのミリ波信号である。信号は、2つの送受信機の一方を通じて導波管110から出る。例示される実施例において、導波管は、2つの送受信機と結合されているが、導波管は3つ以上の送受信機と結合されていてもよい。いくつかの場合において、送受信機のうちの1つ以上は、単に送信機である。いくつかの場合において、送受信機のうちの1つ以上は、単に受信機である。
導波管110は、波を誘導する構造である。導波管110は、一般に、信号が一次元で伝搬するように制限する。開いた空間では、通常、波は多数の方向に伝搬する(例えば、球状波)。これが起こると、波は伝搬距離の2乗に比例してその電力を失う。理想的な条件下では、導波管が波を受け取り、波が単一の方向にのみ伝搬するように制限する場合、伝搬中に波はほとんど〜全く、電力を失わない。
いくつかの実施形態において、基材115は、例えば、Teflon(登録商標)、石英ガラス、コージェライト、ホウケイ酸ガラス、ペルフルオロアルコキシ、ポリウレタン、ポリエチレン、フッ化エチレンプロピレンなどの、材料が挙げられる。いくつかの場合において、基材としては、例えば、銅、真鍮、銀、アルミニウム、又は低いバルク抵抗を有する他の材料が挙げられる。一実施例では、導波管110は2.5mm×1.25mmの大きさを有し、比誘電率ε=2.1及び損失正接=0.0002を有するテフロン(登録商標)製であり、導波管110の内壁に厚さ1mmのアルミニウムクラッドを有する。
導波管110は、例えば、Teflon(登録商標)などの低比誘電率材料の基材で作製された構造体である。他の実施例では、導波管110の基板部分は、例えば、石英ガラス、コージェライト、ホウケイ酸ガラス、ペルフルオロアルコキシ、ポリエチレン、又はフッ素化エチレンプロピレンなどの材料で作られていてもよい。いくつかの実施例では、導波管110は、導波管110の一端に近接して配置されたテーパ状端部を有する台形形状を有する。一実施例では、導波管110は、46cm長さ及び25.5mm厚さのTeflon(登録商標)基板で形成され、HDR球体は40の比誘電率を有し、半径は8.5mmであり、格子定数は25.5mmであり、送受信機130と導波管110との間の間隔は5mmである。
いくつかの実施形態において、導波管110は、隣接するHDRの間の格子間隔が、伝搬するように設計された電磁波の波長よりも小さくなるように、基材115内に配置された複数のHDR120を含む。いくつかの実施形態では、導波管110は、アレイとして基材115内に配置された複数のHDR120を含む。いくつかの実施例において、このアレイは、二次元グリッドアレイである。いくつかの実施例において、このアレイは規則的アレイである。規則的アレイは例えば、隣接するHDRが、ある次元に沿ってほぼ同じ間隔を有するような、周期的アレイであり得る。
いくつかの実施例では、HDRの共振周波数は、電磁波の周波数に一致するように選択される。いくつかの実施例では、複数の共振器の共振周波数はミリ波帯域内にある。一実施例では、複数の共振器の共振周波数は60GHzである。次に、これらのHDRのそれぞれは、等間隔の3つのHDRの単一垂直線内で同じ垂直配置を有する各HDRに向けて波を屈折させることができる。大きな振幅で振動する定在波が導波管110内に形成される。
HDR120は、特定の間隔を有する他のアレイとして配置することもできる。例えば、HDR120は、既定の間隔で、線形に配置される。いくつかの場合において、HDRは、三次元アレイとして配置されてもよい。例えば、HDRは、円筒形、積層マトリックス(stacked matrix)、パイプ型などで配置されてもよい。HDR120は、1つのHDRの共振が周囲の任意のHDRにエネルギーを伝達するように間隔を空けてもよい。この間隔は、HDR120のミー共鳴及びシステム効率に関連する。この間隔は、システム内の任意の電磁波の波長を考慮することによって、システム効率を改善するように選択することができる。各HDR120は、直径及び格子定数を有する。いくつかの実施例では、格子定数及び共振周波数は、導波管、及びHDRの比誘電率に少なくとも部分的に基づいて選択される。格子定数は、1つのHDRの中心から隣接するHDRの中心までの距離である。いくつかの実施例において、HDR120は、1mmの格子定数を有し得る。いくつかの実施例において、格子定数は、電磁波の波長よりも小さい。
HDRの直径とHDRの格子定数の比(直径D/格子定数a)を使用して、導波管110内のHDR120の幾何学的配置を特徴付けることができる。この比は、基材とHDRとの比誘電率の差異によって変化し得る。いくつかの実施例では、共振器の直径の格子定数に対する比は1未満である。一実施例では、Dは0.7mmであり、aは1mmであり、比は0.7とすることができる。この比が高いほど、導波管の結合効率は低くなる。一実施例では、図1に示すようなHDR120の幾何学的配置の格子定数の最大限度は、発された波の波長である。格子定数は波長より小さくしなければならないが、高い効率のためには、格子定数は波長よりもはるかに小さくなければならない。これらのパラメータの相対的な大きさは、基材とHDRとの比誘電率の差異によって変化し得る。格子定数は、発される波の波長内で所望の性能を達成するように選択することができる。一実施例では、格子定数は1mmであり、波長は5mm、即ち波長の1/5の格子定数である。一般に、波長(λ)は空気媒体中の波長である。媒体に別の誘電材料を使用する場合、この式の波長は、次のλeffで置き換えなければならなず、
Figure 0006869189
式中、εは媒体材料の比誘電率である。
HDR120と導波管110の基材115との間の大きな比誘電率の差異により、HDR120の明確な共振モードが励起される。換言すれば、HDR120を形成する材料は、導波管110の基材の比誘電率と比べて高い比誘電率を有する。大きな差異によって高い性能が得られるので、HDR120の比誘電率はHDR120の共振性を決定する際の重要なパラメータである。差異が小さいと、導波管110の基材にエネルギーが漏れるため、HDR120の共振が弱くなる場合がある。差異が大きければ、完全な境界条件に近似する条件が得られ、これは導波管110の基材にエネルギーがほとんど〜全く漏出しないことを意味する。この近似する条件は、HDR120を形成する材料が、導波管110の基材115の比誘電率の5〜10倍を超える比誘電率を有する例について想定することができる。いくつかの場合において、HDR120はそれぞれ、基材115の比誘電率の少なくとも5倍の比誘電率を有する。いくつかの実施例では、複数の共振器のそれぞれは、基材115の比誘電率よりも少なくとも2倍大きい比誘電率を有する。他の実施例では、複数の共振器のそれぞれは、基材115の比誘電率よりも少なくとも10倍大きい比誘電率を有する。所定の共振周波数に対して、比誘電率が高いほど、誘電体共振器は小さくなり、誘電体共振器内にエネルギーがより集中する。いくつかの実施形態では複数の共振器のそれぞれは、20超の比誘電率を有する。いくつかの場合では複数の共振器のそれぞれは、50超の比誘電率を有する。いくつかの場合では複数の共振器のそれぞれは、100超の比誘電率を有する。いくつかの場合では複数の共振器のそれぞれは、200〜20,000の範囲内の比誘電率を有する。
いくつかの実施形態において、HDRは、比誘電率を増加させるように処理することができる。例えば、HDRの少なくとも1つが熱処理される。別の実施例として、HDRの少なくとも1つが焼結される。このような実施例において、HDRの少なくとも1つが、2〜4時間の期間にわたり、600℃超の温度で焼結され得る。他の場合において、HDRの少なくとも1つが、2〜4時間の期間にわたり、900℃超の温度で焼結され得る。いくつかの実施形態において、基材は、例えば、Teflon(登録商標)、石英ガラス、コージェライト、ホウケイ酸ガラス、ペルフルオロアルコキシ、ポリウレタン、ポリエチレン、フッ化エチレンプロピレン、これらの組み合わせなどを含む。いくつかの場合において、基材は、1〜20の範囲内の比誘電率を有する。いくつかの場合において、基材は、1〜10の範囲内の比誘電率を有する。いくつかの場合において、基材は、1〜7の範囲内の比誘電率を有する。いくつかの場合において、基材は、1〜5の範囲内の比誘電率を有する。
いくつかの実施例では、複数の共振器は、セラミック材料で作られる。HDR120は、例えば、とりわけ、BaZnTa酸化物、BaZnCoNb酸化物、ジルコニウム系セラミック、チタン系セラミック、チタン酸バリウム系材料、酸化チタン系材料、Y5V及びX7R組成物を含む、例えば様々なセラミック材料のいずれかで作製することができる。HDR120は、一種のドープ又は非ドープのチタン酸バリウム(BaTiO)、バリウムストロンチウムチタン酸塩(BaSrTiO)、Y5V及びX7R組成物、TiO(二酸化チタン)、チタン酸カルシウム銅(CaCuTi12)、チタン酸ジルコン酸鉛(PbZrTi1−x)、チタン酸鉛(PbTiO)、マグネシウムチタン酸鉛(PbMgTiO)、マグネシウムニオブ酸鉛チタン酸鉛(Pb(Mg1/3Nb2/3)O3.−PbTiO)、鉄チタンタンタレート(FeTiTaO)、Li及びTiで共ドープしたNiO(La1.5Sr0.5NiO、Nd1.5Sr0.5NiO)、並びにこれらの組み合わせの少なくとも1つで作製することができる。一実施例では、HDR120は40の比誘電率を有することができる。いくつかの実施形態では、導波管は可撓性である。例えば、導波管は、シリコーン複合材料の基材、及びBaTiOで作製されたHDRを有する。
球形である実施例として図1に示されているが、他の実施例では、HDR120は様々な異なる形状で形成することができる。他の実施例では、HDR120のそれぞれは、円筒形状を有することができる。更に他の実施例では、HDR120のそれぞれは、立方体又は他の平行六面体の形状を有することができる。いくつかの実施例において、HDRそれぞれは、矩形、又は楕円形の形状を有し得る。HDR120は他の幾何学的形状を取ることができる。HDR120の機能は、図4A〜図4Cに関して以下で更に詳細に説明するように、形状に応じて変化し得る。
送受信機130及び/又は140は、電磁波の信号を発する装置とすることができる。送受信機130及び/又は140はまた、導波管110からの波を受け取る装置であり得る。波は、例えば60GHzのミリ波を含む無線周波数スペクトルの電磁波であってもよい。いくつかの実施形態では、複数の共振器の共振周波数はミリ波領域内にある。いくつかの場合において、複数の共振器の共振周波数はおよそ60GHzである。いくつかの場合において、複数の共振器の共振周波数は赤外線周波数領域内にある。HDR直径及び格子定数が上述の制約に従う限り、システム100の導波管110は、例えば、無線周波数スペクトルの帯域内の任意の波に使用することができる。いくつかの実施例では、導波管110は、電磁スペクトルのミリ波帯域において有用であり得る。いくつかの実施例では、導波管110は、例えば、10GHzから120GHzの範囲の周波数の信号で使用することができる。他の実施例では、導波管110は、例えば、10GHz〜300GHzの範囲の周波数の信号で使用することができる。
HDR120を有する導波管110は、例えば、ボディ・エリア・ネットワーク、ボディ・センサ・ネットワーク、60GHz通信、地下通信などを含む、広範なシステムにおいて使用することができる。いくつかの実施例では、図1の導波管110などの導波管は、基板と、複数の高誘電体共振器とを含むように形成することができ、基板内のHDRの配置は、この形成中に、HDRが互いに選択された距離で離間するように制御される。HDR間の距離、即ち格子定数は、導波管が使用される電磁波信号の波長に基づいて選択することができる。例えば、格子定数は、波長よりかなり小さくてもよい。いくつかの実施例では、導波管110の形成中に、導波管110の基板材料を複数の部分に分割することができる。HDRの平面の位置の決定がある場合、基板材料をセグメント化することができる。半球状の溝が、各HDRの位置にある基板材料の複数の部分に含まれてもよい。異なる形状のHDRを有する他の実施例では、半円筒形又は半矩形の溝を基板材料に含めることができる。続いて、HDRを基板材料の溝内に配置することができる。次に基板材料の多数の部分を組み合わせて、全体に埋め込まれたHDRを有する単一導波管構造を形成することができる。図1は、導波管と結合された2つの送受信機を有する、通信装置/システムを例示しているが、当業者は、1つ以上の導波管に多数の送受信機が結合された、通信装置/システムを容易に設計することができる。
図2Aは、HDRを備える導波管を使用した、通信システム200Aの一実施例の概念図を例示し、図2Bは、通信システム200AのEM振幅プロットであり、図2Cは、通信システム200AのHDRを備えるものと、備えないものとを比較したプロットを示している。通信システム200Aは、2つの送受信機230A及び240Aに結合された、閉ループ導波管210Aを含み、送受信機230Aは、図2Bでより良好に確認できる。導波管210Aは、基材215A及び複数のHDR220Aを含む。送受信機230Aは、2.4GHzEM波信号を受信し、導波管210Aを介して、この信号を伝搬する。図2Bが示すように、EM場強度は、送受信機230Aにおいて強く、HDR220Aに沿って、5.11V/mより高くあり続ける。図2Cに例示されるように、2.4GHzにおいて、図2Aに例示される、HDRを有する導波管のSパラメータは、−38.16dBであり、HDRを有さない導波管のSパラメータは−80.85dBであり、Sパラメータは、2つの送受信機の間の信号関係を表している。
図2Dは、HDRを備える導波管を使用した、通信システム200Dの一実施例の概念図を例示し、図2Eは、通信システム200DのEM振幅プロットであり、図2Fは、通信システム200DのHDRを備えるものと、備えないものとを比較したプロットを示している。通信システム200Dは、2つの送受信機230D及び240Dに結合された、「L」字型導波管210Dを含む。導波管210Dは、基材215A及び複数のHDR220Aを含む。送受信機240Dは、2.4GHzEM波信号を受信し、導波管210Dを介して、この信号を伝搬する。図2Dが示すように、EM場強度は、送受信機240Dにおいて強く、HDR220Aに沿って、5.11V/mより高くあり続ける。図2Fに例示されるように、2.4GFzにおいて、図2Cに例示される、HDRを有する導波管のSパラメータは、−29.68dBであり、HDRを有さない導波管のSパラメータは−45.38dBである。
図3A〜図3Gは、HDRのいくつかの代表的な配置を例示している。図は、円を使ってHDRを表しているが、各HDRは、本明細書において記載されるHDRを任意の構成を使用することができる。図3Aは、アレイとして配置された、複数のHDR310Aを有する導波管300Aの一実施例を例示しており、アレイは、各横列間でほぼ同じように整列されている。いくつかの場合において、2つの隣接する横列における4つの隣接するHDRは、矩形315Aを形成する。いくつかの場合において、315Aは概ね正方形であり、すなわち、隣接する2つの横列の間の間隔は、横列内の2つの隣接するHDRの間の間隔と等しい。いくつかの実施形態において、ある横列内の隣接するHDRは、ほぼ同じ間隔を有する。いくつかの実施形態において、隣接するHDRの間の所望の間隔がSである列に関し、横列内の任意の2つの隣接するHDRの間の間隔は、S(1±40%)の範囲内である。図3Bは、アレイとして配置された、複数のHDR310Bを有する導波管300Bの別の実施例を例示しており、このアレイは、2つの隣接する横列の間で異なるように整列されている。いくつかの場合において、2つの隣接する横列における4つの隣接するHDRは、平行四辺形315Bを形成する。いくつかの場合において、1つおきの2つの横列の4つのHDRが、矩形317Bを形成する。いくつかの場合において、2つごとの隣接横列がほぼ同じ間隔を有する。
図3Cは、アレイとして配置された、複数のHDR310Cを有する導波管300Cの一実施例を例示しており、このアレイは、2つの隣接する横列の間で異なるように整列されている。いくつかの場合において、3つの隣接する横列における4つの隣接するHDRは、正方形315Cを形成する。他のいくつかの場合において、横列内における2つの隣接するHDRの間の間隔は、2つの横列間で隣接する2つのHDRの間の間隔とほぼ等しい。いくつかの場合において、1つおきの2つの横列の4つのHDRが、矩形317Cを形成する。いくつかの場合において、矩形317Cは正方形である。
図3Dは、あるパターンで配置された、複数のHDR310Dを有する導波管300Dの一実施例を例示しており、HDRは、様々な大きさ及び/又は形状を有する。いくつかの場合において、少なくとも2つのHDRは、互いに異なる大きさ及び/又は形状を有する。いくつかの場合において、HDRの第1セットは、HDRの第2セットの大きさ及び/又は形状とは異なる大きさ及び/又は形状を有する。いくつかの場合において、HDRの第1セットは、HDRの第2セットに使用される材料の第2比誘電率とは異なる第1比誘電率を有する材料で形成される。各大きさ、形状、及び/又は材料のHDRのセットのパターンは、本明細書において記載されるパターン(例えば、図3A〜図3Cに例示されるパターン)のいずれか1つを使用し得る。図3Dに例示される実施例において、2つの隣接する横列における4つの隣接するHDRは、矩形315Dを形成する。図3Eは、隣接するHDRの間隔が、伝搬するEM波の波長よりも小さくなるように、制御された方法で配置された、複数のHDR310Dを有する、導波管300Dの実施例を例示している。いくつかの場合において、HDR310Dは、ほぼ同じ大きさ、形状、及び/又は材料を有する。他のいくつかの場合において、HDR310Dは、異なる大きさ、形状、及び/又は材料を有し得る。このような場合において、HDRは、同じセット内の隣接するHDRの間隔が、伝搬するEM波の波長よりも小さくなるような方法で配置される。いくつかの場合において、図3D及び図3Eにおいて例示されるように、異なる大きさ及び/又は形状のHDRは、異なる波長領域でEM波を伝搬することができる。例えば、40の比誘電率を有する材料を使用して、0.68mm直径の小さなHDRは、60GHzの範囲のEM波を伝搬し、7mm直径の中間的なHDRは5.8GHzの範囲のEM波を伝搬し、17mm直径の大きなHDRは、2.4GHzの範囲のEM波を伝搬する。
いくつかの実施形態において、導波管のHDRは、異なる誘電材料から作製された、HDRの別個のセットを含んでもよく、HDRの各セットは、別個の比誘電率を有し、特定の波長領域のEM波を伝搬することができる。いくつかの場合において、導波管は、第1比誘電率を有するHDRの第1セットと、第1比誘電率とは異なる第2比誘電率を有するHDRの第2セットとを含む。いくつかの構成において、HDRの第1セットは、第1パターンで配置され、HDRの第2セットは、第2パターンで配置され、第2パターンは、第1パターンと同じであっても、第1パターンと異なっていてもよい。いくつかの構成において、図3Dに示されるように、HDRの各セットは、規則的なパターンで配置される。いくつかの構成において、図3Eに示されるように、HDRの各セットは、隣接するHDRの間隔が、伝搬するEM波の波長よりも小さくなるように、制御された方法で配置される。
図3Fは、HDR310Fの横列を有する、導波管300Fの実施例を示している。示されるように、隣接するHDR310Fは、ほぼ同じ間隔を有し得る。他のいくつかの場合において、隣接するHDR310Fの間の間隔は、S(1±40%)の範囲であり、ここでSは、隣接するHDR310Fの所望の間隔である。いくつかの場合において、HDR310Fは、隣接するHDRの間隔が、伝搬するEM波の波長よりも小さくなるように、制御された方法で配置される。いくつかの実現例において、導波管300Fは、例えば、接着剤ストリップ、接着剤セグメント、フックアンドループ締結具などの、取り付け装置を含み得る。
図3Gは、積層した導波管300Gの実施例を示している。導波管300Gは、3つの区分301G、302G、及び303Gを有する。各区分(301G、302G、又は303G)は、複数のHDR310Gを含む。各区分(301G、302G、又は303G)は、図3A〜図3Fに例示されるいずれかのパターンで配置された、HDR310Gを有し得る。例示される実施例において、HDR310Gは、各区分において横列として配置される。2つの隣接する区分は重複する区分315Dを有し、これは、EM波が区分を横断して伝搬するのを可能にする、少なくとも2つのHDRを含む。
図4A〜図4Cは、本開示の1つ以上の技術による、HDRの構造に使用され得る様々な形状を示すブロック図である。図4Aは、本開示の1つ以上の技術による、球形のHDRの実施例を示す。球形のHDR80は、例えば、とりわけ、BaZnTa酸化物、BaZnCoNb酸化物、Zr系セラミック、チタン系セラミック、チタン酸バリウム系材料、酸化チタン系材料、Y5V及びX7R組成物などを含む、様々なセラミック材料で作ることができる。図6B及び図6CのHDR82及び84は、同様の材料から作製することができる。球形のHDR80は対称なので、アンテナの入射角及び発された波は本システム全体に影響を及ぼさない。HDR球80の比誘電率は、共振周波数に直接関係している。例えば、同じ共振周波数で、より高い比誘電率材料を使用することによって、HDR球80の大きさを縮小することができる。HDR球80のTM共振周波数は、モードS及び極nについて、以下の式を使用して計算することができる。
Figure 0006869189
HDR球80のTE共振周波数は、モードS及び極nについて、以下の式を使用して計算することができる。
Figure 0006869189
式中、aは円筒形共振器の半径である。
図4Bは、本開示の1つ以上の技術に係る円筒形HDRの実施例を示すブロック図である。円筒形HDR82は、全ての軸について対称ではない。したがって、円筒形HDR82に対するアンテナと放射された波の入射角は、波が円筒形HDR82を通過する際に、図4Aの対称的な球状のHDR80とは違って、入射角に依存して波に偏波の影響を及ぼし得る。孤立した円筒形HDR82のTE01nモードのおおよその共振周波数は、以下の式を使用して計算することができる。
Figure 0006869189
式中、aは円筒形共振器の半径であり、Lはその長さである。aとLは共にミリメートル単位である。共振周波数fGHzはギガヘルツ単位である。この式は、0.5<a/L<2及び30<ε<50の範囲で約2%の精度である。
図4Cは、本開示の1つ以上の技術に係る立方体HDRの実施例を示すブロック図である。立方体HDR84は、全ての軸について対称ではない。したがって、円筒形HDR82に対するアンテナと放射された波の入射角は、波が立方体HDR84を通過する際に、図4Aの対称的な球形のHDR80とは違って、波に偏波の影響を及ぼし得る。おおよそ、立方体HDR84の最小共振周波数は、次のようになる。
Figure 0006869189
式中、aは立方体の辺の長さであり、cは空気中の光の速度である。
図4Dは、基材90でコーティングされた球形のHDR88の実施例を示すブロック図である。これは、HDRの間隔を制御するために使用することができる。いくつかの場合において、これは、HDRのアレイの規則的な格子定数を制御するために、製造手順において使用することができる。例えば、球形HDR88は、直径17mmであり、基材90のコーティング厚さは4.25mmである。
図5Aは、HDRを有する導波管510Aを使用したボディ・エリア・ネットワーク(「BAN」)500Aの実施例を示している。導波管510Aは、本明細書において記載される構成のいずれか1つを使用し得る。この実施例で示されるように、導波管510Aは、衣類520A上に配置されるか、衣類と一体化される。いくつかの場合において、導波管510Aは、衣類520Aに取り付けることができるテープストリップの形態であり得る。いくつかの他の場合において、導波管510Aは、衣類520Aの一体部分である。いくつかの場合において、BAN500Aは、いくつかの小型ボディセンサユニット(「BSU」)530Aを含む。BSU530Aとしては例えば、血圧センサ、インシュリンポンプセンサ、ECGセンサ、EMGセンサ、運動センサなどが挙げられる。BSU530Aは、導波管510Aと電気的に結合される。「電気的に結合された」とは、電気的に接続されること、又は無線接続されることを指す。いくつかの場合において、BAN500Aは、例えば、ヘルメット、防護服、使用中の装備など、人の周囲環境に適用されるセンサと共に使用することができる。
いくつかの場合において、BSU530Aの1つ以上の構成要素は、導波管510Aに電磁結合された、送受信機(示されない)と一体化される。いくつかの場合において、BSU530Aの1つ以上の構成要素が、衣類520A上に配置される。いくつかの場合において、BSU530Aの1つ以上の構成要素は身体上に配置され、送受信機、又は導波管510Aに電磁結合される。BSU530Aは、導波管510Aを通じて、制御ユニット540Aと無線通信し得る。制御ユニット540Aは、セルラネットワーク550A、又は無線ネットワーク560Aを介して更に通信し得る。
図5Bは、通信システム500Bにおいて使用される導波管510Bの実施例を例示している。通信システム500Bは、EM波を伝搬する、2つの通信構成要素520B及び530Bを含む。例えば、構成要素520A及び/又は530Bは、誘電体共振器を含む。別の実施例として、誘電体共振器は、構成要素520B及び/又は530Bの表面上に配置されている。通信システム500Bは、2つの構成要素520Bと530Bとの間に配置され、ある構成要素からのEM波を、他の構成要素に伝搬することができる、導波管510Bを更に含む。導波管510Bは、本明細書において記載される構成のいずれか1つを使用し得る。
図5Cは、例えば、車両など、エンクロージャ540Cに使用される、通信システム500Cの実施例を示している。通信システム500Cは、エンクロージャ540Cの内部に位置する送受信機520Cと、エンクロージャ540Cの外側、又はEM波空気伝搬を可能にする位置に位置する送受信機530Cと、送受信機520C及び530Cと電磁結合された導波管510Cとを含む。EM波伝搬を中断するエンクロージャの実施例において、通信システム500Cは、エンクロージャに出入りするEM波により搬送される信号の、双方向又は一方向通信を可能にする。導波管510Cは、本明細書において記載される構成のいずれか1つを使用し得る。
図6は、遮断構造650と共に使用される、通信装置600の一実施形態を示すブロック図を示す。遮断構造とは、一定の波長内の、信号のかなりの損失又は中断を生じる、構造を指す。遮断構造は、送信された無線信号の反射及び屈折を生じ、信号損失を生じ得る。例えば、遮断構成は、例えば、金属を有するコンクリートの壁、金属化ガラス、鉛を含有するガラス、金属の壁などであり得る。いくつかの場合において、通信装置600は、一端(例えば、壁の前)において無線信号を捕捉し、既定の経路(例えば、壁周囲)で信号を案内し、他端(例えば、壁の後ろ側)において無線信号を再送信することができる、受動装置である。通信装置600は、第1受動結合装置610と、第2受動結合装置620と、導波管630とを含む。導波管630は、本明細書において記載される導波管構成のいずれも使用できる。
遮断構造650は、第1面651と、第2面652とを有する。いくつかの場合において、第1面651は、第2面652に隣接する。いくつかの場合において、第1面651は、第2面652と反対側にある。いくつかの場合において、第1結合装置は、遮断構造の第1面の付近に配置され、かつ入射する電磁波615(又は無線信号と称される)を捕捉するように構成される。第2結合装置620は、遮断構造の第2面の付近に配置される。導波管630は、第1結合装置(610)及び第2結合装置(620)と電磁結合され、遮断構造650の周囲に配置されている。いくつかの場合において、導波管630は、第1結合装置(610)及び第2結合装置(620)と適合する共鳴周波数を有する。導波管630は、第1結合装置610により捕捉された電磁波615を、第2結合装置の方へと伝搬するように構成されている。第2結合装置620は、入射する電磁波615に対応する電磁波625を送信するように構成されている。いくつかの実施形態において、電磁波は、逆方向に伝搬することができ、これにより、第2結合装置620は入射する電磁波を捕捉し、電磁波を導波管630内に結合することができ、導波管630は、第1結合装置610の方へと電磁波を伝搬し、第1結合装置610は電磁波を送信することができる。
いくつかの実施形態において、2つの結合装置(610、620)の少なくとも一方は、特定の波長領域内のEM波を捕捉するように設計された、受動EMコレクタである。結合装置は例えば、誘電体レンズ、パッチアンテナ、八木アンテナ、メタマテリアル結合要素などであり得る。いくつかの場合において、結合装置は、少なくとも1のゲインを有する。いくつかの場合において、結合装置は、1.5〜3のゲインを有する。いくつかの場合において、結合装置は、少なくとも1のゲインを有する。いくつかの場合において、例えば、特定の供給源からのエネルギーのみを結合する、又は他の角度若しくは供給源(インターフェースなど)からのエネルギーを遮断するなど、指向性が所望される場合、結合装置は、少なくとも10から30のゲインを有し得る。
図7A〜図7Dは、結合装置のいくつかの実施例を示している。図7Aにおいて、結合装置710Aは、誘電体レンズである。通信装置700Aは、結合装置710Aと、結合装置710Aに電磁結合された導波管730とを含む。結合装置710Aは、遮断構造750の一面の付近に配置される。誘電体レンズ710Aは、周囲環境からの電磁波を収集し、電磁波を導波管730に結合することができる。図7Bにおいて、結合装置710Bは、パッチアンテナである。通信装置700Bは、結合装置710Bと、結合装置710Bに電磁結合された導波管730とを含む。結合装置710Bは、遮断構造750の一面の付近に配置される。示される実施例において、パッチアンテナ710Bは、周囲環境から電磁波を収集し得るパッチアンテナアレイ712Bと、電磁波を送信するための送達ネットワーク714Bと、電磁波を導波管730に結合する二次パッチ716Bと、接地718Bとを含む。
図7Cにおいて、結合装置710Cは、八木アンテナである。通信装置700Cは、結合装置710Cと、結合装置710Cに電磁結合された導波管730とを含む。結合装置710Cは、遮断構造750の一面の付近に配置される。示される実施例において、八木アンテナ710Cは、周囲環境から電磁波を収集し得るダイレクタ712Cと、接地面/リフレクタ716Cと、支持体718Cと、電磁波を導波管730に結合するパッチ714Cとを含む。支持体718Cは、非導電性材料で形成することができる。
図7Dは、結合装置710Dの一実施例を示している。結合装置710Dは、上層712D、及び接地素子720Dを含む、メタマテリアル結合要素である。上層712Dは、導波管730の一面の上に配置され、接地要素720Dは、導波管730の反対側の面上に配置される。いくつかの実施形態において、上層712Dは、固体金属から形成され得る。上層712Dは、上部に配置された、複数のリング要素715Dを含む。いくつかの場合において、リング要素715Dは、いずれかの誘電性基板上に、又は導波管730の表面上に直接、配置され得る。リング要素715Dは、例えば、銅、銀、金などの導電性材料で作製されてもよい。いくつかの場合において、リング要素は、上層712D上に印刷されてもよい。いくつかの場合において、接地要素720Dは、市販の固体金属接地面であり得る。いくつかの場合において、接地要素720Dは、上層712Dと同じパターンのリング要素715D(示されない)を有してもよい。いくつかの場合において、上層712Dは、リング要素715Dにおいてエッチングされた、導電性層を含んでもよい。
代表的な実施形態
項目A1.
2つの送受信機と、
2つの送受信機に電磁結合された、電磁波を伝搬するための導波管であって、導波管は、基材と、あるパターンで配置された複数の共振器とを備え、複数の共振器は共振周波数を有している、導波管と、を備える装置であって、
複数の共振器のそれぞれは、基材の比誘電率より高い比誘電率を有し、
複数の共振器のうちの少なくとも2つは、共振器のうちの第1共振器の中心と、共振器のうちの隣接する第2共振器の中心との間の距離を規定する格子定数に従って、離れている、装置。
項目A2.
基板を更に備え、導波管が基板の上に配置される、又は基板と一体化されている、項目A1に記載の装置。
項目A3.2つの送受信機が基板上に配置されている、項目A2に記載の装置。
項目A4.導波管は可撓性である、項目A1〜A3のいずれか1つに記載の装置。
項目A5.複数の共振器が、基材内、又は基材上に配置されている、項目A1〜A4のいずれか1つに記載の装置。
項目A6.基材は、複数の共振器の少なくともいくつかの上にコーティングされている、項目A1〜A5のいずれか1つに記載の装置。
項目A7.2つの送受信機の少なくとも1つが送信機である、項目A1〜A6のいずれか1つに記載の装置。
項目A8.
2つの送受信機のうちの第1送受信機に電気結合され、第1感知信号を生成するように構成された、第1センサを更に備える、項目A1〜A7のいずれか1つに記載の装置。
項目A9.第1送受信機は、第1感知信号を、導波管を介して第2送受信機に送信するように構成されている、項目A8に記載の装置。
項目A10.
2つの送受信機のうちの第2送受信機に電気結合された第2センサを更に備える、項目A8に記載の装置。
項目A11.格子定数は、電磁波の波長未満である、項目A1〜A10のいずれか1つに記載の装置。
項目A12.複数の共振器の共振周波数は、電磁波の周波数に少なくとも部分的に基づいて選択される、項目A1〜A11のいずれか1つに記載の装置。
項目A13.複数の共振器の共振周波数は、電磁波の周波数に適合するように選択される、項目A1〜A12のいずれか1つに記載の装置。
項目A14.共振器の直径の格子定数に対する比率が、1未満である、項目A1〜A13のいずれか1つに記載の装置。
項目A15.複数の共振器のそれぞれは、基材の比誘電率の少なくとも5倍の比誘電率を有する、項目A1〜A14のいずれか1つに記載の装置。
項目16.
複数の共振器のそれぞれは、基材の比誘電率の少なくとも10倍の比誘電率を有する、項目A1〜A15のいずれか1つに記載の装置。
項目A17.複数の共振器の共振周波数は、ミリ波領域内である、項目A1〜A16のいずれか1つに記載の装置。
項目A18.複数の共振器の共振周波数は、およそ60GHzである、項目A1〜A17のいずれか1つに記載の装置。
項目A19.複数の共振器の共振周波数は、赤外線周波数領域内である、項目A1〜A18のいずれか1つに記載の装置。
項目A20.複数の共振器が、セラミック材料で作製されている、項目A1〜A19のいずれか1つに記載の装置。
項目A21.複数の共振器のそれぞれが10超の比誘電率を有する、項目A1〜A20のいずれか1つに記載の装置。
項目A22.複数の共振器のそれぞれが20超の比誘電率を有する、項目A1〜A21のいずれか1つに記載の装置。
項目A23.複数の共振器のそれぞれが50超の比誘電率を有する、項目A1〜A22のいずれか1つに記載の装置。
項目A24.複数の共振器のそれぞれが100超の比誘電率を有する、項目A1〜A23のいずれか1つに記載の装置。
項目A25.複数の共振器のそれぞれが200〜20,000の範囲内の比誘電率を有する、項目A1〜A24のいずれか1つに記載の装置。
項目A26.複数の共振器が、一種のドープ又は非ドープのチタン酸バリウム(BaTiO)、バリウムストロンチウムチタン酸塩(BaSrTiO)、Y5V及びX7R組成物、TiO(二酸化チタン)、チタン酸カルシウム銅(CaCu3Ti12)、チタン酸ジルコン酸鉛(PbZrTi1−x)、チタン酸鉛(PbTiO)、マグネシウムチタン酸鉛(PbMgTiO)、マグネシウムニオブ酸鉛チタン酸鉛(Pb(Mg1/3Nb2/3)O3.−PbTiO)、鉄チタンタンタレート(FeTiTaO)、Li及びTiで共ドープしたNiO(La1.5Sr0.5NiO、Nd1.5Sr0.5NiO)、並びにこれらの組み合わせで作製されている、項目A1〜A25のいずれか1つに記載の装置。
項目A27.複数の共振器の少なくとも1つが熱処理されている、項目A1〜A26のいずれか1つに記載の装置。
項目A28.複数の共振器の少なくとも1つが焼結されている、項目A1〜A27のいずれか1つに記載の装置。
項目A29.複数の共振器の少なくとも1つが、2〜4時間の期間にわたり、600℃超の温度で焼結されている、項目A28に記載の装置。
項目A30.複数の共振器の少なくとも1つが、2〜4時間の期間にわたり、9000℃超の温度で焼結されている、項目A28に記載の装置。
項目A31.基材は、テフロン(登録商標)、石英ガラス、コージェライト、ホウケイ酸ガラス、ペルフルオロアルコキシ、ポリウレタン、ポリエチレン、及びフッ素化エチレンプロピレンのうちの少なくとも1つを含む、項目A4に記載の装置。
項目A32.基材が1〜20の比誘電率を有する、項目A1〜A31のいずれか1つに記載の装置。
項目A33.基材が1〜10の比誘電率を有する、項目A1〜A32のいずれか1つに記載の装置。
項目A34.基材が1〜7の比誘電率を有する、項目A1〜A33のいずれか1つに記載の装置。
項目A35.基材が1〜5の比誘電率を有する、項目A1〜A34のいずれか1つに記載の装置。
項目A36.上述の複数の共振器は、球形、円筒形、立方形、矩形、又は楕円形のうちの1つを有するように形成される、項目A1〜A35のいずれか1つに記載の装置。
項目A37.項目A1に記載の装置を備える、ウェアラブル装置。
項目A38.1つ以上のセンサを更に備え、各センサは、2つの送受信機の各1つと関連している、項目A37に記載のウェアラブル装置。
項目A39.送受信機は、2つ以上のセンサと関連している、項目A38に記載のウェアラブル装置。
項目A40.ウェアラブル装置は衣類である、項目A37〜A39のいずれか1つに記載のウェアラブル装置。
項目A41.
第1及び第2送受信機と、
第1送受信機と第2送受信機との間に延び、これらと結合された導波管を形成する、共振器の規則的アレイとを備える、無線通信システム。
項目A42.導波管は非線形部分を含む、項目A41に記載の無線通信システム。
項目A43.電磁波を伝搬するための導波管であって、
共振周波数を有する複数の共振器を備え、
複数の共振器のそれぞれは、基材でコーティングされ、
複数の共振器のそれぞれは、基材の比誘電率より高い比誘電率を有する、導波管。
項目A44.複数の共振器のそれぞれは、基材の比誘電率の少なくとも5倍の比誘電率を有する、項目43に記載の導波管。
項目A45.複数の共振器のそれぞれは、基材の比誘電率の少なくとも10倍の比誘電率を有する、項目A43又はA44に記載の導波管。
項目A46.複数の共振器の共振周波数は、電磁波の周波数に適合するように選択される、項目A43〜A45のいずれか1つに記載の装置。
項目A47.上述の複数の共振器は、球形、円筒形、立方形、矩形、又は楕円形のうちの1つを有するように形成される、項目A43〜A46のいずれか1つに記載の導波管。
項目A48.電磁波を伝搬するための導波管であって、
基材と、
それぞれが、第1の大きさを概ね有する、誘電体共振器の第1セットと、
それぞれが、第1の大きさよりも大きい、第2の大きさを概ね有する、誘電体共振器の第2セットとを備え、
第1セット及び第2セットの誘電体共振器のそれぞれは、基材の比誘電率より高い比誘電率を有する、導波管。
項目B1.遮断構造の周囲に電磁波を伝搬するための通信装置であって、
遮断構造の第1面の付近に配置され、電磁波を捕捉するように構成された、受動結合装置と、
遮断構造の第2面の付近に配置された、送信機と、
結合装置及び送信機に電磁結合され、遮断構造の周囲に配置された導波管であって、導波管は、結合装置と適合する共振周波数を有し、導波管は、結合装置により捕捉された電磁波を伝搬するように構成されている、導波管と、を備え、
送信機は、電磁波を放射するように構成されている、通信装置。
項目B2.結合装置は誘電体レンズを備える、項目B1に記載の装置。
項目B3.結合装置はパッチアンテナを備える、項目B1又はB2に記載の装置。
項目B4.結合装置はメタマテリアル結合要素を備える、項目B1〜B3のいずれか1つに記載の装置。
項目B5.導波管は基材及び複数の共振器を備える、項目B1〜B4のいずれか1つに記載の装置。
項目B6.複数の共振器があるパターンで配置されている、項目B5に記載の装置。
項目B7.複数の共振器があるアレイとして配置されている、項目B5に記載の装置。
項目B8.複数の共振器のうちの少なくとも2つは、共振器のうちの第1共振器の中心と、共振器のうちの隣接する第2共振器の中心との間の間隔を規定する格子定数に従って、離れている、項目B5に記載の装置。
項目B9.格子定数は、電磁波の波長未満である、項目B7に記載の装置。
項目B10.結合装置の共振周波数は、電磁波の周波数に適合するように選択される、項目B1〜B9のいずれか1つに記載の装置。
項目B11.共振器の直径の格子定数に対する比率が1未満である、項目B7に記載の装置。
項目B12.複数の共振器が、基材内、又は基材上に配置されている、項目B5に記載の装置。
項目B13.基材は、複数の共振器の少なくともいくつかの上にコーティングされている、項目B5に記載の装置。
項目B14.複数の共振器の共振周波数は、電磁波の周波数に少なくとも部分的に基づいて選択される、項目B5に記載の装置。
項目B15.複数の共振器の共振周波数は、電磁波の周波数に適合するように選択される、項目B5に記載の装置。
項目B16.共振器の直径の格子定数に対する比率が1未満である、項目B5に記載の装置。
項目B17.複数の共振器のそれぞれは、基材の比誘電率の少なくとも5倍の比誘電率を有する、項目B5に記載の装置。
項目B18.複数の共振器のそれぞれは、基材の比誘電率の少なくとも10倍の比誘電率を有する、項目B5に記載の装置。
項目B19.導波管の共振周波数は、ミリ波帯域内である、項目B1〜B18のいずれか1つに記載の装置。
項目B20.導波管の共振周波数は、およそ4.8GHzである、項目B1〜B19のいずれか1つに記載の装置。
項目B21.導波管の共振周波数は、赤外線周波数領域内である、項目B1〜B20のいずれか1つに記載の装置。
項目B22.複数の共振器が、セラミック材料で作製されている、項目B5に記載の装置。
項目B23.複数の共振器のそれぞれが20超の比誘電率を有する、項目B5に記載の装置。
項目B24.複数の共振器のそれぞれが100超の比誘電率を有する、項目B5に記載の装置。
項目B25.複数の共振器のそれぞれが200〜20,000の範囲の比誘電率を有する、項目B5に記載の装置。
項目B26.複数の共振器が、一種のドープ又は非ドープのチタン酸バリウム(BaTiO)、バリウムストロンチウムチタン酸塩(BaSrTiO)、Y5V及びX7R組成物、TiO(二酸化チタン)、チタン酸カルシウム銅(CaCu3Ti12)、チタン酸ジルコン酸鉛(PbZrTi1−x)、チタン酸鉛(PbTiO)、マグネシウムチタン酸鉛(PbMgTiO)、マグネシウムニオブ酸鉛チタン酸鉛(Pb(Mg1/3Nb2/3)O3.−PbTiO)、鉄チタンタンタレート(FeTiTaO)、Li及びTiで共ドープしたNiO(La1.5Sr0.5NiO、Nd1.5Sr0.5NiO)、並びにこれらの組み合わせで作製されている、項目B5に記載の装置。
項目B27.複数の共振器の少なくとも1つが熱処理されている、項目B5に記載の装置。
項目B28.複数の共振器の少なくとも1つが焼結されている、項目B5に記載の装置。
項目B29.複数の共振器の少なくとも1つが、2〜4時間の期間にわたり、600℃超の温度で焼結される、項目B28に記載の装置。
項目B30.複数の共振器の少なくとも1つが、2〜4時間の期間にわたり、900℃超の温度で焼結される、項目B28に記載の装置。
項目B31.基材は、テフロン(登録商標)、石英ガラス、コージェライト、ホウケイ酸ガラス、ペルフルオロアルコキシ、ポリウレタン、ポリエチレン、及びフッ素化エチレンプロピレンのうちの少なくとも1つを含む、項目B5に記載の装置。
項目B32.第2面は、遮断構造の第1面の反対側にある、項目B1〜B31のいずれか1つに記載の装置。
本発明は、上述の特定の実施例及び実施形態に限定されると考えられるべきでなく、そのような実施形態は、本発明の様々な態様の説明をわかりやすくするために詳細に説明されている。むしろ、本発明は、添付の請求項及びそれらの等価物によって規定される本発明の趣旨及び範囲内の、種々の変更、等価なプロセス、及び代替的なデバイスを含む、本発明の全ての態様に及ぶと理解すべきである。

Claims (9)

  1. 2つの送受信機と、
    前記2つの送受信機に電磁結合された、電磁波を伝搬するための導波管であって、前記導波管は、基材と、あるパターンで配置された複数の共振器とを備え、前記複数の共振器のそれぞれは共通の共振周波数を有している、導波管と、を備える装置であって、
    前記複数の共振器のそれぞれは、前記基材の比誘電率より高い共通の比誘電率を有し、
    前記複数の共振器のうちの少なくとも2つは、前記複数の共振器のうちの第1共振器の中心と、前記複数の共振器のうちの隣接する第2共振器の中心との間の距離を規定する格子定数に従って、離れており、
    前記複数の共振器は、非線形の誘電特性を有する非磁性セラミックである、装置。
  2. 前記導波管は可撓性である、請求項1に記載の装置。
  3. 前記2つの送受信機のうちの第1送受信機に電気結合され、第1感知信号を生成するように構成された、第1センサを更に備える、請求項1に記載の装置。
  4. 前記格子定数は、前記電磁波の前記波長未満である、請求項1に記載の装置。
  5. 前記複数の共振器のそれぞれの前記共通の共振周波数は、前記電磁波の周波数に基づいて選択される、請求項1に記載の装置。
  6. 前記複数の共振器のそれぞれは、前記基材の比誘電率の少なくとも5倍の共通の比誘電率を有する、請求項1に記載の装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の装置を備える、ウェアラブル装置。
  8. 第1及び第2送受信機と、
    前記第1送受信機と前記第2送受信機との間に延び、これらと結合された導波管を形成する、共振器の規則的アレイとを備え、
    前記複数の共振器は、非線形の誘電特性を有する非磁性セラミックである、無線通信システム。
  9. 電磁波を伝搬するための導波管であって、
    基材と、
    それぞれが、第1の大きさを概ね有する、誘電体共振器の第1セットと、
    それぞれが、前記第1の大きさよりも大きい、第2の大きさを概ね有する、誘電体共振器の第2セットとを備え、
    前記第1セット及び前記第2セットの誘電体共振器のそれぞれは、前記基材の比誘電率より高い比誘電率を有し、
    前記第1セット及び前記第2セットの誘電体共振器は、非線形の誘電特性を有する非磁性セラミックである、導波管。
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