JP6869091B2 - シリンダ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シリンダ装置に関する。
一般的に、車両には、走行中の振動を短時間で減衰させて、乗り心地や走行安定性を向上するためにシリンダ装置が搭載されている。このようなシリンダ装置の中には、路面状態に対して一定の減衰力を生み出す油圧を使ったシリンダ装置の一つであるショックアブソーバ(特許文献1参照)や、路面状態等に応じて減衰力を制御するために、電気粘性流体(電気レオロジー流体組成物)を用いたシリンダ装置の一つであるショックアブソーバが知られている(特許文献2参照)。
特許文献1には、シリンダ装置などの装置において、作動中にオイルに混入した水分を除去する機構を設け、性能を安定化することが開示されている。
特許文献2には、シリンダ装置などの装置において、電気絶縁性媒体中に電気レオロジー効果を有する粒子を含有させた電気粘性流体が開示されている。
特開2005−133906号公報 特開平8−127790号公報
しかし、特許文献1に記載のシリンダ装置には、オイルへの水分混入による性能劣化の防止を目的に、シリンダ装置の底部に設けた穴に逆止弁を用いることでシリンダ装置内から系外へ一方的な排出を行う水分除去機構が設けてあるため、水分だけでなく減衰力を発生するオイルまでも排出し減衰性能に影響を及ぼす可能性がある。一方、特許文献2においては、電圧印加による電気粘性流体の粘性変化を利用し減衰力を制御するシリンダ装置が開示されているが、系内に混入した水分を除去する機構の開示はなく、水分混入による電気粘性流体の性能劣化が避けられないためにシリンダ装置の性能安定性に欠けることが予想される。
本発明の一態様によるシリンダ装置は、シリンダと前記シリンダに封入される作動流体と前記シリンダ内から外部へ延出するロッドとを備えたシリンダ装置において、前記作動流体と接触する部分に水分吸機構を有する。
本発明によれば、シリンダ装置の減衰力に対する水分混入に起因する車両の乗り心地の変化を抑制できる。
外側電極に水分吸収機構を設けたシリンダ装置を説明する模式図。 ベースシェルの底に水分吸収機構を設けたシリンダ装置を説明する模式図。 シリンダ装置の構造を説明する縦断面模式図。 作動油を用いるシリンダ装置の縦断面図。
図面を参照して、シリンダ装置の一実施形態について説明する。図1は、シリンダ装置の構造を説明する縦断面模式図である。図示しないが、シリンダ装置1は、車両の各車輪に対応して一つずつ設けられている。シリンダ装置1は、車両のボディ側にロッド6のヘッドを固定し、車軸側にロッド6が挿入されるベースシェル2の端部を固定することにより、車両のボディ−車軸間の衝撃・振動を緩和する。
図1に示すように、シリンダ装置1は、一端(図示下端)にピストン9が設けられ、他端(不図示)にヘッドが設けられたロッド6、シリンダ装置1の外郭を構成する円筒状のベースシェル2、ロッド6と内筒(シリンダ)4の間に設けられた円筒状の外筒3、ならびに、電圧印加機構20を備えている。ベースシェル2には電気粘性流体8が封入されている。電圧印加機構20は、外筒3の内周面に設けられた電極(以下、外電極3aと記す)と、内筒(シリンダ)4の外周面に設けられた電極(以下、内電極4aと記す)と、外電極3aと内電極4aとの間に電圧を印加する制御装置11と、を備えている。
外電極3aおよび内電極4aは電気粘性流体8に直接触れる。このため、外電極3aおよび内電極4aの材料には、電気粘性流体8に含有される成分に起因した電食や腐食が生じにくい材料を採用することが望ましい。外電極3aおよび内電極4aの材料には、たとえば、ステンレスやチタンなどを採用できる。その他、腐食されやすい金属の表面に腐食されにくい金属をめっき処理などで被覆することで耐食性を向上させた電極材料を採用してもよい。
ロッド6は内筒(シリンダ)4の上端板2aを貫通し、ロッド6の下端に設けられたピストン9が内筒(シリンダ)4内に配設されている。ベースシェル2の上端板2aには、内筒(シリンダ)4に封入される電気粘性流体8が漏洩することを防止するオイルシール7が配設されている。
オイルシール7の材料には、たとえば、ニトリルゴムやフッ素ゴムなどのゴム材料を採用できる。オイルシール7は、電気粘性流体8(Electro−Rheological Fluid)と直接触れる。このため、オイルシール7の材料には、電気粘性流体8に含有される粒子によってオイルシール7が損傷することのないように、含有される粒子の硬度と同程度かそれ以上の硬度の材料を採用することが望ましい。換言すれば、電気粘性流体8に含有させる粒子は、オイルシール7の硬度と同程度かそれ以下の硬度の材料を採用することが好ましい。
内筒(シリンダ)4の内部にはピストン9が上下方向に摺動自在に挿嵌されており、ピストン9によって内筒(シリンダ)4の内部がピストン下室9Lとピストン上室9Uに区画されている。ピストン9には、上下方向に貫通する複数の貫通孔9hが周方向に等間隔で配設されている。ピストン下室9Lとピストン上室9Uは、貫通孔9hを介して連通している。なお,貫通孔9hには,逆止弁を搭載しており,電気粘性流体8の貫通孔を一方向に流れる。
内筒(シリンダ)4の上端部は、オイルシール7を介してベースシェル2の上端板2aによって閉止され、内筒(シリンダ)4の下端部にはボディ10があり,ピストン9と同様に貫通孔10hがあり,貫通孔を介してピストン室9Lと連通している。内筒(シリンダ)4の上端近傍には、径方向に貫通する複数の横穴5が周方向に等間隔で配設されている。外筒3の上端部は、オイルシール7を介してベースシェル2の上端板2aによって閉止され、外筒3の下端部は開口とされている。外筒3の直径は、内筒(シリンダ)4の直径よりも大きい。内筒(シリンダ)4は、外筒3の内側に配置されている。ロッド6、内筒(シリンダ)4、外筒3およびベースシェル2は、同心配置されている。
横穴5は、内筒(シリンダ)4の内側とロッド6の棒状部分とで画成されるピストン上室9Uと、外筒3の内側と内筒(シリンダ)4の外側とで画成される流路22とを連通する。流路22は、下端部において、ベースシェル2の内側と外筒3の外側とで画成される流路23およびボディ10とベースシェル2の底板との間の流路24と連通している。ベースシェル2の内部には電気粘性流体8が充填されており、ベースシェル2の内側と外筒3の外側との間の上部には不活性ガス13が充填されている。
水分吸収機構26は、外電極3aのベースシェル2側の面に設けられている。水分吸収機構は絶縁性を有する樹脂材料からなり、電気粘性流体8と直接接触し電気粘性流体8の水分を吸収する役割を担う機構である。
車両が凹凸のある走行面を走行している際、車両の振動に伴ってロッド6が内筒(シリンダ)4に対して上下方向に伸縮する。ロッド6が内筒(シリンダ)4に対して伸縮すると、ピストン下室9Lおよびピストン上室9Uの容積がそれぞれ変化する。
車体(図示せず)には、加速度センサ25が設けられている。加速度センサ25は、車体の加速度を検出し、検出した信号を制御装置11に出力する。制御装置11は、加速度センサ25からの信号等に基づいて、電気粘性流体8に印加する電圧を決定する。
制御装置11は、検出された加速度に基づいて必要な減衰力を発生させるための電圧を演算し、演算結果に基づいて電極間に電圧を印加し、電気粘性効果を発現させる。制御装置11により電圧が印加されると、電気粘性流体8の粘度が電圧に応じて変化する。制御装置11は、加速度に基づいて、印加する電圧を調整することで、シリンダ装置1の減衰力を制御し、車両の乗り心地を改善する。
電気粘性流体8は、絶縁性を有する粒子からなる分散相と、絶縁性を有する液体(以下、ベースオイルと記す)からなる分散媒とを有し、ベースオイル中に絶縁性を有する粒子を分散させた懸濁液である。
ベースオイルは、絶縁性を有する粒子を分散することが可能である分散媒であれば、その種類は特に限定されない。具体的には、シリコーンオイルや、パラフィン油およびナフテン油などの鉱物油をベースオイルに採用できる。なお、ベースオイルの粘度は、電気粘性流体8の粘度および粘度の温度依存性に寄与するため、その粘度は、好ましくは50mm/s以下、さらに好ましくは10mm/s以下であるとよい。
[絶縁性を有する粒子]
本明細書において、絶縁性を有する粒子(以下、粒子)は電気粘性効果の発現に優れる粒子のことを指す。粒子をベースオイルに分散させることで、高いER効果(Electro−Rheological effect)を発現できる。具体的な粒子の材料としては、メタクリル系樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリル系樹脂、イオン交換樹脂、高密度ポリエチレン、高密度ポリプロピレン、ポリイミド、ポリアミドなどの有機粒子、シリカ、アルミナやチアニアなどの導電性を持たない金属酸化物、セラミックスなどが挙げられる。さらに、粒子として、有機粒子を金属で被覆した複合粒子や、金属粒子または有機粒子を有機半導体で被覆した複合粒子なども挙げられる。また、本粒子として、中空の有機粒子を採用することもできる。
粒子の平均粒径は、特に限定されることはない。電気粘性効果の応答性と効果の大きさを考慮すると、粒子の移動しやすさと粘度増加幅の観点から、好ましくは1μm〜10μm、さらに好ましくは3μm〜7μmの範囲にあるとよい。
[水分吸収機構]
図1に示される水分吸収機構26は樹脂層で構成されており、その樹脂層のベースとなる樹脂材料が絶縁性と吸水性を有する材料であれば、その種類は特に限定されない。また、単独で吸水性を有する材料であっても、吸水性が高い材料をベースとなる樹脂材料に複合化することもできる。吸水性が高い材料を複合化する場合、その複合化する材料は吸水性を有する材料であれば、その種類に限定されない。具体的には、有機材料では、架橋ポリアクリル酸系高分子、架橋ポリエチレングリコール系高分子、架橋ポリビニルアルコール系高分子、アクリルニトリル系高分子、無機材料では、シリカゲル、ゼオライト、アルミニウムケイ酸塩、活性アルミナなどが挙げられる。特に、高吸水性高分子(SAP:Superabsorbent Polymer)と呼ばれる材料であると自重の100倍以上水分を吸収する材料も選択することができ、添加量を最小限にする観点から好ましい。
吸水性の程度は、吸水率として下式で表す。
(吸水率)= (吸収可能な水分量)/(対象材料の重量)
吸水率とは、その材料の単位重量当たりの吸水量で算出される物理量である。水分吸収機構に適用する材料の吸水率は、シリンダ装置の製品性能を試用期間内における維持と樹脂層成形性の観点から、好ましくは10%以上、さらに好ましくは15%以上であるとよい。
また、一般的なサスペンションにおいて使用による水分の混入は、電気粘性流体もしくは作動流体の多くとも1%程度と想定されているため、水分吸収機構26の作動流体27の重量に対して1%以上の水分量を吸収することが好ましい。
さらに、一般的にシリンダ装置1を用いたサスペンションにおいて、乗り心地を確保するために、温度やピストン速度など減衰力が影響受ける条件が同様の場合に、材料劣化などによる減衰力の変動が、±20%以内であることが好ましいとされている。
また、水分吸収機構26である樹脂層は、必ずしも外電極3aの外側に配置される必要はない。なお、水分吸収機構26を設ける位置については後述する図2を用いて説明する。
さらに、水分吸収機構26は、電気粘性流体8と接し電気粘性流体8中の水分を除去する機能があれば、樹脂層に限られることはない。電気粘性流体8の流路に乾燥剤として吸水性を有する材料を充填したカラムを設置し、そのカラムを通過することで水分を吸収する機構でもよい。なお、水分を吸収するためのカラムなどが設置された新たな流路を設け、電気粘性流体8が循環する際に、一部の電気粘性流体8の水分を除去する機構を設けてもよい。
また、水分吸収機構26はシリンダ装置の構成部材である必要はなく、電気粘性流体8に接する個所に存在すればよい。つまり、シリンダ装置内のいずれかの場所に固定される必要はなく、電気粘性流体8中に分散していてもよい。たとえば、吸水性材料による小片や粒子を電気粘性流体8に分散する。
以下、実施例および比較例を示して具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に何ら限定されるものではない。
[実施例1]
[水分吸収機構]
図1に示すように、外筒3の外側に水分吸収機構26を設けた。
[吸水性材料]
吸水性材料にゼオライト(ユニオン昭和株式会社製モルキュラーシーブ4A 8×12)を用い、ベースとなる樹脂であるナイロン系高分子に複合化した材料を用いて水分吸収機構を形成した。なお、ゼオライトの吸水率は25%であり、複合材の吸水率は11.2%であった。なお、吸水率はJIS K 7209,2000で記載される方法により求められるものである。
[電気粘性流体]
ポリウレタン系微粒子をシリコーンオイルに分散した電気粘性流体を用いた。なお、ポリウレタン粒子の平均粒径は4.2μm、シリコーンオイルの粘度は5cPである。
[比較例1]
吸水性材料を用いないナイロン系樹脂で樹脂層を形成した場合を比較例として、本実施例1に係る吸水性材料、および本実施例1に係る電気粘性流体8を備えるシリンダ装置1に対し、以下の検証を行った。
[検証1(吸水性試験)]
吸水性材料における吸水性を下記に示す試験により測定した。
(1) 外からの水分混入を想定して電気粘性流体8に対して約10000ppm(1%)の水を添加し混合。
(2) ゼオライトを複合化したナイロン系高分子またはナイロン系高分子の試験片を添加し撹拌。
(3) 各試料中から試験片を除去しカールフィッシャ―法で含有水分量を測定し、水分添加前の電気粘性流体8、両試験片による処理前後の含有水分量と比較した。
試験片による処理を行った電気粘性流体8の含有水分量を測定した結果、水分添加後では11500ppmであった。ナイロン系高分子の試験片で処理した後の含有水分量は9500ppmであった。それに対して、ゼオライトを複合化したナイロン系高分子の試験片で処理した後の含有水分量は1300ppmであり、ゼオライトを複合化することで電気粘性流体8中の含有水分を1%以上除去できることを確認した。
前述した通り、1%以上の水分を吸収できれば、実用上混入が想定される水分を吸収できるため、水分混入によるシリンダ装置1の減衰力変化を最小限に抑えることができると予想し検証を続けた。
[検証2(電気粘性効果)]
検証1で作製した各試料における電気粘性効果をレオメータ(Anton paar社製、MCR502)を用いて回転式粘度計法により測定した。直径25mmの平板プレートを用い、せん断速度100s−1、測定温度範囲20℃、印加電界強度5kV/mmの条件で窒素中にて測定した。なお、本レオメータにおいて、せん断速度は2/3×(ω×R)/Hで、せん断応力は4/3×M/(π×R)で算出する値とした。なお、ωは角速度、Rはプレート半径、Hはプレート間距離、Mはモータトルクである。
上記電気粘性効果を測定した結果、水分を添加し11500ppmの水分を含有する電気粘性流体のER効果は、添加前の電気粘性効果と比較し0.5倍となり、水分混入により電気粘性効果は低下した。一方、ゼオライトによる水分除去処理後の電気性流体の電気粘性効果は、水分添加前の電気粘性効果と比較し0.9倍でありほぼ同程度であった。
前述した通り、乗り心地確保のために減衰力の変動は、±20%以内であることが好ましい。そのため、減衰力に直接寄与する電気粘性効果が±20%以内であることが好ましい。つまり、比較例1における電気粘性効果の低下は乗り心地の悪化を生じることが予想される。それに対して、実施例1の吸水性材料による水分除去処理を行うことで、電気粘性効果つまり減衰力の変動を10%以内に抑えることができた。
[検証3(加振試験)]
水分除去機構26を備えたシリンダ装置1に電気粘性流体8を封入し加振試験を実施した。なお、試験条件は、ピストン振幅50mm、ピストン速度0.3m/s、温度20℃、印加電界強度5kV/mmとし、シリンダ装置封入前に電気粘性流体8には10000ppmの水分を添加した。加振試験の結果、外側電極に接する形で成形された樹脂層を水分除去機構として備えた実施例1に係るシリンダ装置1の減衰力は、水分吸収機構26を備えない比較例1に係るシリンダ装置1と比較して水分添加の影響を受けづらく、その減衰力は水分を添加しない電気粘性流体8を封入したシリンダ装置と比較して0.9倍であった。なお、比較例1のシリンダ装置1の減衰力は、水分を添加しない電気粘性流体8を封入したシリンダ装置と比較して0.6倍であった。
以上のとおり、実施例1により、シリンダ装置1に水分吸収機構26を設けることで、電気粘性流体8の電気粘性効果ひいては電気粘性流体8を封入したシリンダ装置1の減衰力の水分混入による変動を改善できることが分かった。
表1及び表2を参照して、実施例2〜実施例10および比較例2〜比較例4について説明する。以下の実施例および比較例では、上述の実施例1と同様の方法で吸水性試験と加振試験を行い、その試験結果を各表にまとめている。
表1は、上述した実施例1および比較例1に加え、実施例2〜実施例5、および比較例2に関する、水分吸収機構26の設置位置、シリンダ装置1の減衰力、について示す表である。なお、実施例2〜4と比較例2の構成におけるベース樹脂、吸水性材料の種類、吸水性材料の吸水率、試験片の吸水率は、実施例1と同様である。また、表中におけるシリンダ装置1減衰力の比率とは、下式で表す。
(シリンダ装置1減衰力の比率)=(水分添加時の減衰力)/水分未添加時の減衰力)
Figure 0006869091
[実施例2]
水分吸収機構26をベースシェル2の側面に配置(図示せず)すること以外は、実施例1と同様に試験を行った。この場合、シリンダ装置1の減衰力は、水分未添加の場合と比較し0.9倍であった。
[実施例3]
水分吸収機構26をベースシェル2底面に配置すること以外は、実施例1と同様に試験を行った。なお、水分吸収機構26をベースシェル2の底面に設けた構造を図3に示す。この場合、シリンダ装置1の減衰力は、水分未添加の場合と比較し1.0倍であった。
[実施例4]
水分吸収機構26をロッド6表面に配置(図示せず)すること以外は、実施例1と同様に試験を行った。この場合、シリンダ装置1の減衰力は、水分未添加の場合と比較し0.8倍であった。
[実施例5]
電気粘性流体8中に分散させた吸水性材料が水分吸収機構26を担うこと以外は、実施例1と同様に試験を行った。この場合、シリンダ装置1の減衰力は、水分未添加の場合と比較し0.9倍であった。
[比較例2]
水分吸収機構26をピストン9流路に配置(図示せず)すること以外は、実施例1と同様に試験を行った。この場合、シリンダ装置1の減衰力は、水分未添加の場合と比較し1.3倍であった。
実施例1〜5に示すように、吸水性材料を複合化した水分吸収機構26もしくは吸水性材料を電気粘性流体8に分散した水分吸収機構26を設けたシリンダ装置における減衰力は、水分が混入した場合でも、水分の影響を受けず、その変動率は±20%以内であり、減衰力を安定化し乗り心地を安定化できる。一方、水分吸収機構26を設けない比較例1の場合、水分が混入することで、その減衰力は0.6倍に低下し乗り心地が変化した。また、比較例2では、狭い流路であるピストンに設けられた流路に吸水性材料を複合化した水分吸収機構26を設けたが、混入水分を吸収した水分吸収機構26が膨潤することで流路がさらに狭まり、減衰力の増加につながり、乗り心地が変化した。つまり、水分吸収機構26を適切な場所に設けることで系外から進入してきた水分を吸着し電気粘性流体8の性能、ひいてはシリンダ装置1の性能を安定化できる。
また、実施例3において水分未添加の場合と同等の性能が出せた理由としては、ベースオイルに用いたシリコーンオイルは、水より比重が小さく混入した水分はシリンダ装置1の底面に堆積すると考えられる。そのため、特にシリンダ装置1底部に水分吸収機構26を設けることがより効果的であったと考えられる。なお、水よりも比重が小さいベースオイルとしてはその他に鉱物油などがある。このようなベースオイルを用いた場合には実施例3と同様の結果となることが考えられる。
表2は、実施例6〜実施例10および比較例3〜比較例6に関する、吸水性材料の種類、メーカ、吸水性材料の吸水率、検証1における試験片の吸水率、シリンダ装置1の減衰力について示す表である。なお、水分吸収機構26の設置位置は、実施例1と同様である。表中におけるシリンダ装置1減衰力の比率は、表1と同様に算出した。
Figure 0006869091
[実施例6]
水分吸収機構26を形成する吸水性材料に架橋ポリアクリル酸系高分子を用いること以外は、実施例1と同様に試験を行った。この場合、シリンダ装置1の減衰力は、水分未添加の場合と比較し1.0倍であった。
[実施例7]
水分吸収機構26を形成する吸水性材料にシリカを用いること以外は、実施例1と同様に試験を行った。この場合、シリンダ装置1の減衰力は、水分未添加の場合と比較し0.9倍であった。
[実施例8]
水分吸収機構26を形成する吸水性材料にアルミナを用いること以外は、実施例1と同様に試験を行った。この場合、シリンダ装置1の減衰力は、水分未添加の場合と比較し0.9倍であった。
[実施例9]
水分吸収機構26を形成する吸水性材料に架橋ポリビニルアルコール系高分子を用いること以外は、実施例1と同様に試験を行った。この場合、シリンダ装置1の減衰力は、水分未添加の場合と比較し1.0倍であった。
[実施例10]
水分吸収機構26を形成する吸水性材料に架橋ポリエチレングリコール形高分子を用いること以外は、実施例1と同様に試験を行った。この場合、シリンダ装置1の減衰力は、水分未添加の場合と比較し1.0倍であった。
[比較例3]
水分吸収機構26を形成する吸水性材料に酢酸セルロース系高分子を用いること以外は、実施例1と同様に試験を行った。この場合、シリンダ装置1の減衰力は、水分未添加の場合と比較し0.6倍であった。
[比較例4]
水分吸収機構26を形成する吸水性材料にエポキシを用いること以外は、実施例1と同様に試験を行った。この場合、シリンダ装置1の減衰力は、水分未添加の場合と比較し0.6倍であった。
実施例6〜10に示すように、吸水性材料の吸水率が大きな値となるほど、その効果が大きいことがわかる。具体的には実施例6〜10の結果より、特に作動油に電気粘性流体を用いる場合には、吸水性材料の吸水率が25wt%以上となれば十分に高い効果を発揮できることがわかる。また、実施例6、9及び10より、より高い効果を発揮するためには吸水率が10000wt%以上であれば、水分未添加の場合と同等の性能を出すことができる。
[実施例11]
続いて実施例11について説明する。実施例11では図4に示す、一般的な作動油を用いるシリンダ装置1に水分吸収機構26を設けたものである。
図4に示すように、油圧緩衝器100は、一端(図示下端)にピストンバルブ90が設けられ、他端(不図示)にヘッドが設けられたピストンロッド40、油圧緩衝器100の外郭を構成する外筒20、ピストンロッド40と外筒20の間に設けられた円筒状の内筒30、を備えている。外筒20内には油圧作動油60が封入されている。
ピストンロッド40は外筒20の上端板20aを貫通し、ピストンロッド40の下端に設けられたピストンバルブ90が内筒30内に配設されている。外筒20の上端板20aには、外筒20に封入される電気粘性流体8が漏洩することを防止するオイルシール50がブッシュ70上に配設されている。
油圧作動油60は、ピストンバルブ90とピストンバルブ90と対向して設けられるボトムバルブ110と内筒30で区画される油室A、ピストンバルブ90とブッシュ70と内筒30で区画される油室B、外筒20と内筒30とで区画されるリザーバ室Cからなる。本実施例では、外筒20の内側に水分吸収機構26を配置した。なお、ベース材料や水分吸収材料は実施例2と同様のものを用いた。シリンダ装置1の減衰力は、水分未添加時と比較し1.0倍であった。
[比較例5]
水分吸収機構26を設けないこと以外は実施例11と同様な構成で試験を行った。シリンダ装置1の減衰力は、水分未添加時に比べて1.3倍であった。
実施例11と比較例5から、油圧により減衰力を発生するシリンダ装置1においても、水分を吸収機構26により系外からの水分を吸収することで、減衰力を安定化することができた。なお、言うまでもないが、本発明を適用してもっとも効果的なのは、電気粘性流体を用いたシリンダ装置に適用することである。
以上、本発明の特徴について簡単にまとめる。本発明に記載のシリンダ装置は、シリンダ(4、30)と、シリンダ(4、30)に封入される作動流体(8、60)と、シリンダ(4、30)内から外部へ延出するロッド(6)と、を備え、作動流体(8、60)と接触する部分に水分吸機構(26)を備えた。このような構造にすることによって、作動油の動作に影響を与えることなく確実に作動油に含まれる水分を除去することができ、シリンダ装置の減衰力に対する水分混入に起因する車両の乗り心地の変化を抑制できる。
また、本発明に記載のシリンダ装置において、作動流体が電気粘性流体(8)であり、シリンダ(4)の外周側にはベースシェル(2)が配置され、ベースシェル(2)とシリンダ(4)との間には電気粘性流体(8)が通過する電極部(3a、4a)を備える。このような構成にすることによって、特に水分による影響が大きな電気粘性流体8を用いた場合に分混入に起因する車両の乗り心地の変化を抑制できる。
また、本発明に記載のシリンダ装置は、電極部(3a、4a)とベースシェル(2)との間には吸水性材料が添加された樹脂層が設けられ、水分吸収機構(26)は、樹脂層である。このような構成にすることによって、電極部の絶縁に必要な樹脂材料をそのまま水分吸収機構26として活用することができるため、部品点数の削減や、従来のシリンダ装置の構造から大きな変化をもたらすことなく、電気粘性流体8の水分を除去することが可能となる。
また、本発明に記載のシリンダ装置は、ベースシェル(2)が、ベースシェル(2)内部であって、ロッドが延出する方向と逆側の端部に水分吸収機構(26)が配置されることを特徴とする。つまり、シリンダ装置1底部に水分吸収機構26を設けることによって、水の方がベースオイルよりも比重が大きい場合に水分吸収機構26がより効果的に働くこととなる。
また、本発明に係るシリンダ装置は、水分吸収機構(26)が電気粘性流体(8)の量に対して1%以上の水分量を吸収である。前述した通り、1%以上の水分を吸収できれば、実用上混入が想定される水分を吸収できるため、水分混入によるシリンダ装置1の減衰力変化を最小限に抑えることができる。
また、本発明のシリンダ装置は、吸水性材料はゼオライト、シリカ、アルミナ、ポリアクリル酸系高分子、ポリエチレングリコール系高分子, 又は ポリビニルアルコール系高分子のうちの少なくとも1種類以上含む。
また、本発明に記載のシリンダ装置は、吸水性材料の吸水率は25%以上であることを特徴とする。このような構成にすることによって、減衰力に直接寄与する電気粘性効果が±20%以内とすることが可能となる。
上記では、種々の実施の形態を説明したが、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。シリンダ装置1の構造や各構成要素は上述したものに限定されない。ロッド6と、ロッド6が挿入される内筒(シリンダ)4と、ロッド6とベースシェル2との間に設けられた作動油8と、を有する種々のシリンダ装置1に本発明を適用することができる。本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本発明の範囲内に含まれる。
1 シリンダ装置、2 ベースシェル、2a 上端板、3 外筒、3a 外電極、4 内筒(シリンダ)(シリンダ)、4a 内電極、5 横穴、6 ロッド、7 オイルシール、8 電気粘性流体、9 ピストン、9L ピストン下室、9U ピストン上室、9h 貫通孔、10 ボディ、11 制御装置、13 不活性ガス、20 電圧印加機構、22 流路、23 流路、24 流路、25 加速度センサ、26 水分吸収機構、27 作動流体

Claims (6)

  1. シリンダと、前記シリンダに封入される作動流体と、前記シリンダ内から外部へ延出するロッドと、を備えたシリンダ装置において、
    前記作動流体と接触する部分に水分吸機構を備え
    前記作動流体は電気粘性流体であり、
    前記シリンダの外周側にはベースシェルが配置され、
    前記ベースシェルと前記シリンダとの間には前記電気粘性流体が通過する電極部を備えることを特徴とするシリンダ装置。
  2. 請求項に記載のシリンダ装置において、
    前記電極部と前記ベースシェルとの間には吸水性材料が添加された樹脂層が設けられ、
    前記水分吸収機構は、前記樹脂層であることを特徴とするシリンダ装置。
  3. 請求項に記載のシリンダ装置において、
    前記ベースシェルは、当該ベースシェル内部であって、前記ロッドが延出する方向と逆側の端部に前記水分吸収機構が配置されることを特徴とするシリンダ装置。
  4. 請求項またはに記載のシリンダ装置において、
    前記水分吸収機構は、前記電気粘性流体の量に対して1%以上の水分量を吸収であることを特徴とするシリンダ装置。
  5. 請求項に記載のシリンダ装置において、
    前記吸水性材料はゼオライト、シリカ、アルミナ、ポリアクリル酸系高分子ポリエチレングリコール系高分子、又はポリビニルアルコール系高分子のうちの少なくとも1種類以上含むことを特徴とするシリンダ装置。
  6. 請求項またはに記載のシリンダ装置において、
    前記吸水性材料の吸水率は25%以上であることを特徴とするシリンダ装置。
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