JP6869091B2 - シリンダ装置 - Google Patents
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Description
車体(図示せず)には、加速度センサ25が設けられている。加速度センサ25は、車体の加速度を検出し、検出した信号を制御装置11に出力する。制御装置11は、加速度センサ25からの信号等に基づいて、電気粘性流体8に印加する電圧を決定する。
本明細書において、絶縁性を有する粒子(以下、粒子)は電気粘性効果の発現に優れる粒子のことを指す。粒子をベースオイルに分散させることで、高いER効果(Electro−Rheological effect)を発現できる。具体的な粒子の材料としては、メタクリル系樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリル系樹脂、イオン交換樹脂、高密度ポリエチレン、高密度ポリプロピレン、ポリイミド、ポリアミドなどの有機粒子、シリカ、アルミナやチアニアなどの導電性を持たない金属酸化物、セラミックスなどが挙げられる。さらに、粒子として、有機粒子を金属で被覆した複合粒子や、金属粒子または有機粒子を有機半導体で被覆した複合粒子なども挙げられる。また、本粒子として、中空の有機粒子を採用することもできる。
図1に示される水分吸収機構26は樹脂層で構成されており、その樹脂層のベースとなる樹脂材料が絶縁性と吸水性を有する材料であれば、その種類は特に限定されない。また、単独で吸水性を有する材料であっても、吸水性が高い材料をベースとなる樹脂材料に複合化することもできる。吸水性が高い材料を複合化する場合、その複合化する材料は吸水性を有する材料であれば、その種類に限定されない。具体的には、有機材料では、架橋ポリアクリル酸系高分子、架橋ポリエチレングリコール系高分子、架橋ポリビニルアルコール系高分子、アクリルニトリル系高分子、無機材料では、シリカゲル、ゼオライト、アルミニウムケイ酸塩、活性アルミナなどが挙げられる。特に、高吸水性高分子(SAP:Superabsorbent Polymer)と呼ばれる材料であると自重の100倍以上水分を吸収する材料も選択することができ、添加量を最小限にする観点から好ましい。
吸水率とは、その材料の単位重量当たりの吸水量で算出される物理量である。水分吸収機構に適用する材料の吸水率は、シリンダ装置の製品性能を試用期間内における維持と樹脂層成形性の観点から、好ましくは10%以上、さらに好ましくは15%以上であるとよい。
[水分吸収機構]
図1に示すように、外筒3の外側に水分吸収機構26を設けた。
吸水性材料にゼオライト(ユニオン昭和株式会社製モルキュラーシーブ4A 8×12)を用い、ベースとなる樹脂であるナイロン系高分子に複合化した材料を用いて水分吸収機構を形成した。なお、ゼオライトの吸水率は25%であり、複合材の吸水率は11.2%であった。なお、吸水率はJIS K 7209,2000で記載される方法により求められるものである。
ポリウレタン系微粒子をシリコーンオイルに分散した電気粘性流体を用いた。なお、ポリウレタン粒子の平均粒径は4.2μm、シリコーンオイルの粘度は5cPである。
吸水性材料を用いないナイロン系樹脂で樹脂層を形成した場合を比較例として、本実施例1に係る吸水性材料、および本実施例1に係る電気粘性流体8を備えるシリンダ装置1に対し、以下の検証を行った。
吸水性材料における吸水性を下記に示す試験により測定した。
検証1で作製した各試料における電気粘性効果をレオメータ(Anton paar社製、MCR502)を用いて回転式粘度計法により測定した。直径25mmの平板プレートを用い、せん断速度100s−1、測定温度範囲20℃、印加電界強度5kV/mmの条件で窒素中にて測定した。なお、本レオメータにおいて、せん断速度は2/3×(ω×R)/Hで、せん断応力は4/3×M/(π×R3)で算出する値とした。なお、ωは角速度、Rはプレート半径、Hはプレート間距離、Mはモータトルクである。
水分除去機構26を備えたシリンダ装置1に電気粘性流体8を封入し加振試験を実施した。なお、試験条件は、ピストン振幅50mm、ピストン速度0.3m/s、温度20℃、印加電界強度5kV/mmとし、シリンダ装置封入前に電気粘性流体8には10000ppmの水分を添加した。加振試験の結果、外側電極に接する形で成形された樹脂層を水分除去機構として備えた実施例1に係るシリンダ装置1の減衰力は、水分吸収機構26を備えない比較例1に係るシリンダ装置1と比較して水分添加の影響を受けづらく、その減衰力は水分を添加しない電気粘性流体8を封入したシリンダ装置と比較して0.9倍であった。なお、比較例1のシリンダ装置1の減衰力は、水分を添加しない電気粘性流体8を封入したシリンダ装置と比較して0.6倍であった。
水分吸収機構26をベースシェル2の側面に配置(図示せず)すること以外は、実施例1と同様に試験を行った。この場合、シリンダ装置1の減衰力は、水分未添加の場合と比較し0.9倍であった。
水分吸収機構26をベースシェル2底面に配置すること以外は、実施例1と同様に試験を行った。なお、水分吸収機構26をベースシェル2の底面に設けた構造を図3に示す。この場合、シリンダ装置1の減衰力は、水分未添加の場合と比較し1.0倍であった。
水分吸収機構26をロッド6表面に配置(図示せず)すること以外は、実施例1と同様に試験を行った。この場合、シリンダ装置1の減衰力は、水分未添加の場合と比較し0.8倍であった。
電気粘性流体8中に分散させた吸水性材料が水分吸収機構26を担うこと以外は、実施例1と同様に試験を行った。この場合、シリンダ装置1の減衰力は、水分未添加の場合と比較し0.9倍であった。
水分吸収機構26をピストン9流路に配置(図示せず)すること以外は、実施例1と同様に試験を行った。この場合、シリンダ装置1の減衰力は、水分未添加の場合と比較し1.3倍であった。
水分吸収機構26を形成する吸水性材料に架橋ポリアクリル酸系高分子を用いること以外は、実施例1と同様に試験を行った。この場合、シリンダ装置1の減衰力は、水分未添加の場合と比較し1.0倍であった。
水分吸収機構26を形成する吸水性材料にシリカを用いること以外は、実施例1と同様に試験を行った。この場合、シリンダ装置1の減衰力は、水分未添加の場合と比較し0.9倍であった。
水分吸収機構26を形成する吸水性材料にアルミナを用いること以外は、実施例1と同様に試験を行った。この場合、シリンダ装置1の減衰力は、水分未添加の場合と比較し0.9倍であった。
水分吸収機構26を形成する吸水性材料に架橋ポリビニルアルコール系高分子を用いること以外は、実施例1と同様に試験を行った。この場合、シリンダ装置1の減衰力は、水分未添加の場合と比較し1.0倍であった。
水分吸収機構26を形成する吸水性材料に架橋ポリエチレングリコール形高分子を用いること以外は、実施例1と同様に試験を行った。この場合、シリンダ装置1の減衰力は、水分未添加の場合と比較し1.0倍であった。
水分吸収機構26を形成する吸水性材料に酢酸セルロース系高分子を用いること以外は、実施例1と同様に試験を行った。この場合、シリンダ装置1の減衰力は、水分未添加の場合と比較し0.6倍であった。
水分吸収機構26を形成する吸水性材料にエポキシを用いること以外は、実施例1と同様に試験を行った。この場合、シリンダ装置1の減衰力は、水分未添加の場合と比較し0.6倍であった。
続いて実施例11について説明する。実施例11では図4に示す、一般的な作動油を用いるシリンダ装置1に水分吸収機構26を設けたものである。
図4に示すように、油圧緩衝器100は、一端(図示下端)にピストンバルブ90が設けられ、他端(不図示)にヘッドが設けられたピストンロッド40、油圧緩衝器100の外郭を構成する外筒20、ピストンロッド40と外筒20の間に設けられた円筒状の内筒30、を備えている。外筒20内には油圧作動油60が封入されている。
水分吸収機構26を設けないこと以外は実施例11と同様な構成で試験を行った。シリンダ装置1の減衰力は、水分未添加時に比べて1.3倍であった。
また、本発明に記載のシリンダ装置は、吸水性材料の吸水率は25%以上であることを特徴とする。このような構成にすることによって、減衰力に直接寄与する電気粘性効果が±20%以内とすることが可能となる。
Claims (6)
- シリンダと、前記シリンダに封入される作動流体と、前記シリンダ内から外部へ延出するロッドと、を備えたシリンダ装置において、
前記作動流体と接触する部分に水分吸収機構を備え、
前記作動流体は電気粘性流体であり、
前記シリンダの外周側にはベースシェルが配置され、
前記ベースシェルと前記シリンダとの間には前記電気粘性流体が通過する電極部を備えることを特徴とするシリンダ装置。 - 請求項1に記載のシリンダ装置において、
前記電極部と前記ベースシェルとの間には吸水性材料が添加された樹脂層が設けられ、
前記水分吸収機構は、前記樹脂層であることを特徴とするシリンダ装置。 - 請求項1に記載のシリンダ装置において、
前記ベースシェルは、当該ベースシェル内部であって、前記ロッドが延出する方向と逆側の端部に前記水分吸収機構が配置されることを特徴とするシリンダ装置。 - 請求項2または3に記載のシリンダ装置において、
前記水分吸収機構は、前記電気粘性流体の量に対して1%以上の水分量を吸収であることを特徴とするシリンダ装置。 - 請求項4に記載のシリンダ装置において、
前記吸水性材料はゼオライト、シリカ、アルミナ、ポリアクリル酸系高分子、ポリエチレングリコール系高分子、又はポリビニルアルコール系高分子のうちの少なくとも1種類以上含むことを特徴とするシリンダ装置。 - 請求項4または5に記載のシリンダ装置において、
前記吸水性材料の吸水率は25%以上であることを特徴とするシリンダ装置。
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