JP6867272B2 - 水中検査面型取り装置、及び水中検査面型取り方法 - Google Patents

水中検査面型取り装置、及び水中検査面型取り方法 Download PDF

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Description

本発明は、水中検査面型取り装置、及び水中検査面型取り方法に関する。
水中にある構造物の表面からレプリカを採取する場合、欠陥レプリカ採取装置が用いられている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、構造物の表面に密着するレプリカ採取部と、レプリカ素材を構造物の表面とレプリカ採取部との間にレプリカ素材を注入するレプリカ素材供給ノズルと、を備えた欠陥レプリカ採取装置が開示されている。
特開2002−71537号公報
しかしながら、特許文献1に開示された欠陥レプリカ採取装置では、構造物の表面とレプリカ採取部との間に水が多く残存する恐れがあるため、精度の高いレプリカを得ることが困難であった。
そこで、本発明は、精度の高いレプリカを得ることの可能な水中検査面型取り装置、及び水中検査面型取り方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一態様に係る水中検査面型取り装置は、水中に位置する検査対象物の検査面を囲いながら前記検査対象物に当接される筒状部材、及び前記筒状部材の内面及び前記検査面との間に空間を形成した状態で前記筒状部材を閉塞させる蓋部を有するケーシングと、前記蓋部よりも前記検査面に対して近接するように前記蓋部に設けられており、前記検査面との間に形成されるとともに、前記空間に連通する第1の隙間を介して対向する対向面を有する隙間形成部と、前記対向面に開口するとともに、レプリカが形成される前記第1の隙間に該レプリカの材料となる樹脂を注入する樹脂注入部と、前記空間のうち、前記第1の隙間よりも前記蓋部側に離間した位置に配置された部分に露出された前記蓋部の内面に開口する排出部と、を備える。
本発明によれば、隙間形成部の対向面に開口するとともに、第1の隙間にレプリカの材料となる樹脂を注入する樹脂注入部と、空間のうち、第1の隙間よりも蓋部側に離間した位置に配置された部分に露出された蓋部の内面に開口する排出部と、を有することで、樹脂により押し出された水を排出部から排出することが可能となる。
これにより、第1の隙間に水が残存する可能性を低くすることが可能となるので、精度の高いレプリカを得ることができる。
また、上記本発明の一態様に係る水中検査面型取り装置において、前記隙間形成部の外周面と前記筒状部材の内周面との間には、第2の隙間が形成されており、前記蓋部は、前記筒状部材の内周面と接触する蓋部本体と、該蓋部本体と前記隙間形成部とを連結するとともに、前記隙間形成部よりも外径の小さい連結部と、を有し、前記第1の隙間は、前記第2の隙間を介して、前記空間と連通してもよい。
このような構成とすることで、第2の隙間を介して、第1の隙間に導入された樹脂により押し出された水を排出部に導くことができる。
また、上記本発明の一態様に係る水中検査面型取り装置において、前記樹脂注入部は、前記隙間形成部、前記蓋部本体、及び前記連結部を貫通して形成されており、前記排出部は、前記樹脂注入部よりも外側に位置する前記蓋部本体のみを貫通して形成されていてもよい。
このような構成とすることで、樹脂注入部よりも排出部を検査面から離間した位置に配置させることが可能となる。これにより、第1の隙間の端に押し出された水を排出部に導くことができる。
また、上記本発明の一態様に係る水中検査面型取り装置において、前記検査対象物と接触する側の前記筒状部材の端部に設けられたシール部材を有してもよい。
このように、検査対象物と接触する側の筒状部材の端部に設けられたシール部材を有することで、シール部材を介して、筒状部材の端部と検査対象物とを接触させることが可能となる。これにより、例えば、凹凸や段差等が検査面に形成されている場合でも、筒状部材の外側に樹脂が漏れ出ることを抑制することができる。
また、上記本発明の一態様に係る水中検査面型取り装置において、前記蓋部は、前記筒状部材の軸方向に対して移動可能な構成であってもよい。
このように、蓋部を筒状部の軸方向に対して移動可能な構成とすることで、第1の隙間の大きさを所望の大きさに調整することができる。
また、上記本発明の一態様に係る水中検査面型取り装置において、前記蓋部が前記検査面に向かう方向に、該蓋部の外面を押圧する押圧部を有してもよい。
このように、蓋部が検査面に向かう方向ように、蓋部の外面を押圧する押圧部を有することで、第1の隙間から水を押し出す効果を高めることができる。
上記課題を解決するため、本発明の一態様に係る水中検査面型取り方法は、上記水中検査面型取り装置を用いた水中検査面型取り方法であって、水中に位置する前記検査対象物の前記検査面を囲いながら該検査対象物に前記水中検査面型取り装置を当接させる工程と、前記樹脂注入部を通じて、前記水中検査面型取り装置と前記検査面との間に形成された空間に前記樹脂を圧送する工程と、前記樹脂の圧送を停止させた後、前記樹脂を硬化させることで、前記第1の隙間に前記レプリカを形成する工程と、前記検査面から前記水中検査面型取り装置及び前記レプリカを取り外す工程と、を備えてもよい。
本発明によれば、樹脂注入部を通じて、水中検査面型取り装置と検査面との間に形成された空間に樹脂を圧送する工程を有することで、排出部を介して、レプリカが形成される第1の隙間に存在する水を蓋部の外部に導出させることが可能となる。
これにより、第1の隙間に水が残存する可能性を低くすることが可能となるので、精度の高いレプリカを形成することができる。
また、上記本発明の一態様に係る水中検査面型取り方法において、前記水中検査面型取り装置を当接させる工程と前記樹脂を圧送する工程の間に、前記樹脂注入部を通じて、前記水中検査面型取り装置と前記検査面との間に形成された空間に空気を供給する工程を有してもよい。
このように、水中検査面型取り装置を当接させる工程と樹脂を圧送する工程の間に、樹脂注入部を通じて、水中検査面型取り装置と検査面との間に形成された空間に空気を供給する工程を有することで、第1の隙間に存在する水を蓋部の外部に排出することが可能となる。これにより、精度の高いレプリカを形成することができる。
本発明によれば、精度の高いレプリカを得ることができる。
本発明の一実施形態に係る水中検査面型取り装置の概略構成を模式的に示す断面図であり、水中に位置する検査対象物の検査面を囲いながら検査対象物に当接された水中検査面型取り装置を模式的に示す図である。 図1に示す蓋部及び隙間形成部よりなる構造体をA視した図である。 一実施形態に係る水中検査面型取り方法を説明するためのフローチャートである。 一実施形態の水中検査面型取り方法を説明するための図(その1)であり、図1に示す状態の水中検査面型取り装置と検査面との間に形成された第1の隙間に樹脂が導入された直後の状態を模式的に示す断面図である。 一実施形態の水中検査面型取り方法を説明するための図(その2)であり、水中検査面型取り装置と検査面との間に形成された第1の隙間全体に樹脂が導入された状態を模式的に示す断面図である。 一実施形態の水中検査面型取り方法を説明するための図(その3)であり、第1の隙間、第2の隙間、空間、導入管、及び排出管が樹脂で充填された状態を模式的に示す断面図である。 一実施形態の水中検査面型取り方法を説明するための図(その4)であり、樹脂を硬化させた段階の水中検査面型取り装置を模式的に示す断面図である。 一実施形態の水中検査面型取り方法を説明するための図(その5)であり、図6に示す検査対象物の検査面から水中検査面型取り装置及びレプリカを取り外した状態を模式的に示す断面図である。 一実施形態の変形例に係る水中検査面型取り方法を説明するためのフローチャートである。 一実施形態の変形例の水中検査面型取り方法を説明するための図(その1)であり、水中検査面型取り装置と検査面との間に形成された第1の隙間全体に空気が導入された状態を模式的に示す断面図である。 一実施形態の変形例の水中検査面型取り方法を説明するための図(その2)であり、第1の隙間、第2の隙間、空間、導入管、及び排出管が空気で充填された状態を模式的に示す断面図である。 本発明の他の一実施形態に係る水中検査面型取り装置の概略構成を模式的に示す断面図であり、水中に位置する検査対象物の検査面を囲いながら検査対象物に当接された水中検査面型取り装置を模式的に示す図である。
以下、図面を参照して本発明を適用した実施形態について詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1及び図2を参照して、第1の実施形態の水中検査面型取り装置10の概略構成について説明する。図1では、水中検査面型取り装置10の構成要素ではない検査対象物1(検査対象物1の面1a及び検査面1abも含む)も図示する。図1において、X方向は筒状部材21の径方向(蓋部)、Y方向はX方向に対して直交する筒状部材21の軸線方向をそれぞれ示している。
また、図1において、Oは筒状部材21の中心軸(以下、「中心軸O」という)、Oは樹脂注入部13の中心軸(以下、「中心軸O」という)、Oは排出部14の中心軸(以下、「中心軸O」という)、WはY方向における第1の隙間Gの大きさ(以下、「大きさW」という)をそれぞれ示している。
さらに、図1において、Rは筒状部材21の内径(以下、「内径R」という)、Rは蓋部本体26の外径(以下、「外径R」という)、Rは連結部27の外径(以下、「外径R」という)、Rは隙間形成部12の外径(以下、「外径R」という)をそれぞれ示している。
図2において、図1に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。また、図2において、Lは蓋部22を平面視した状態において、中心軸Oと中心軸Oとを結ぶ直線(以下、「直線L」という)をそれぞれ示している。
水中検査面型取り装置10は、ケーシング11と、隙間形成部12と、樹脂注入部13と、排出部14と、シール部材15と、導入管17と、排出管18と、を有する。
ケーシング11は、筒状部材21と、蓋部22と、を有する。
筒状部材21は、Y方向を軸線方向とする筒状の部材である。Y方向における筒状部材21の内径Rは、一定の大きさとされている。
筒状部材21は、シール部材15を介して、水3中に位置する検査対象物1の検査面1abを囲いながら検査対象物1の面1aに当接される端部21Aを有する。なお、検査面1abは、検査対象物1の面1aの一部である。
筒状部材21の形状は、例えば、円筒形状とすることが可能である。なお、本実施形態では、一例として、筒状部材21の形状が円筒形状の場合を例に挙げて説明する。
蓋部22は、筒状部材21の内周面21a及び検査面1abとの間に空間を形成した状態で筒状部材21を閉塞させている。
蓋部22は、蓋部本体26と、連結部27と、を有する。蓋部本体26は、板状の部材であり、筒状部材21内に収容されている。蓋部本体26は、内面26aと、外面26bと、外周面26cと、を有する。
内面26aは、検査面1abと対向する面である。外面26bは、内面26aの反対側に配置された面であるとともに、導入管17及び排出管18が接続される側の面である。内面26a及び外面26bは、平面とされている。
外周面26cは、筒状部材21の内周面21aと接触する面である。
蓋部本体26の外径Rは、筒状部材21の内径Rと略等しくなるように構成されている。筒状部材21の形状が円筒形状の場合、蓋部本体26の形状としては、例えば、円形板形状とすることが可能である。蓋部本体26の中心軸は、筒状部材21の中心軸Oと一致している。
このような構成とされた蓋部本体26は、筒状部材21を閉塞している。
連結部27は、蓋部本体26の内面26aに設けられた板状の部材である。連結部27は、内面26aから検査面1abに向かう方向に突出している。連結部27の中心軸は、筒状部材21の中心軸Oと一致している。連結部27の形状としては、例えば、円形板形状とすることが可能である。
連結部27の外径Rは、蓋部本体26の外径R及び隙間形成部12の外径Rよりも小さくなるように構成されている。これにより、連結部27の外周面27aと筒状部材21の内周面21aとの間には、リング形状とされた空間Sが形成されている。
この空間Sは、蓋部本体26の内面26aを露出している。
連結部27は、Y方向において蓋部本体26と隙間形成部12との間に設けられている。連結部27は、蓋部本体26と隙間形成部12とを連結している。連結部27は、例えば、蓋部本体26と一体に形成することが可能である。
隙間形成部12は、板状の部材であり、検査面1abと対向する連結部27に設けられている。これにより、隙間形成部12は、蓋部22よりも検査面1abに対して近接して配置されている。
隙間形成部12の中心軸は、筒状部材21の中心軸Oと一致している。隙間形成部12の形状としては、例えば、円形板形状とすることが可能である。
隙間形成部12の外径Rは、連結部27の外径Rよりも大きく、かつ蓋部本体26の外径Rよりも小さくなるように構成されている。
隙間形成部12は、対向面12aと、面12bと、外周面12cと、を有する。隙間形成部12の対向面12aと検査面1abとの間には、第1の隙間が形成されている。
対向面12aは、第1の隙間Gを介して、検査面1abと対向している。
第1の隙間Gに導入される樹脂(レプリカの材料)が硬化することで、レプリカが形成される。つまり、第1の隙間Gは、レプリカ形成領域として機能する。
第1の隙間Gの大きさWは、例えば、5mm以下にすることが好ましい。
面12bは、対向面12aの反対側に配置された面である。面12bは、連結部27の外周面27aよりも外側に突出した部分に配置されている。面12bは、空間Sに露出された面である。
外周面12cは、筒状部材21の内周面21aから離間した状態で、内周面21aと対向している。外周面12cと内周面21aとの間には、リング形状とされた第2の隙間Gが形成されている。
また、第2の隙間Gと面1aとの間で、かつ第1の隙間Gの外側には、リング形状とされた空間Sが形成されている。空間Sは、第1の隙間Gと第2の隙間Gとを連通させている。
第2の隙間Gは、空間Sを介して、空間Sと第1の隙間Gとを連通させている。
樹脂注入部13は、隙間形成部12、蓋部本体26、及び連結部27を貫通するように形成されている。これにより、樹脂注入部13は、対向面12aに開口している。
樹脂注入部13は、第1の隙間Gにレプリカの材料となる樹脂を注入するための注入口として機能する。
樹脂注入部13から注入された樹脂は、第1の隙間Gを経由して、空間S、第2の隙間S、及び空間Sに流入する。
なお、図1及び図2では、一例として、1つの樹脂注入部13のみを形成した場合を例に挙げて説明したが、樹脂注入部13の数は、1つ以上であればよく、1つに限定されない。
排出部14は、蓋部本体26の外周部のみを貫通するように形成されている。これにより、排出部14は、樹脂注入部13よりも外側に配置されるとともに、蓋部本体26の内面26aに開口している。
樹脂注入部13を介して、第1の隙間Gに樹脂が注入されると、第1の隙間Gに存在する水3が空間Sに向かう方向に移動させられる。そして、第1の隙間Gへの樹脂の注入(圧入)が進むと、第1の隙間G、空間S、及び第2の隙間Gが樹脂で充填され、水3が空間S及び排出部14内に移動する。
排出部14は、第1の隙間Gに存在した水3、及び余分な樹脂を蓋部22の外部へと導くための排出口として機能する。
樹脂注入部13及び排出部14をそれぞれ1つのみ形成する場合、排出部14は、例えば、排出部14の中心線Oが直線Lを通過する位置に配置され、かつ筒状部材21の中心軸Oを挟んで樹脂注入部13の中心軸Oと中心線Oとが対向するように形成するとよい。
このような位置関係となるように、樹脂注入部13及び排出部14をそれぞれ1つのみ形成することで、樹脂注入部13が形成された側に位置する第1の隙間Gの外周部、空間S、第2の隙間G、及び空間Sを充填した後に、排出部14が形成された側の第1の隙間Gの外周部、空間S、第2の隙間G、及び空間Sを樹脂で充填することが可能となる。
これにより、樹脂の注入前において、第1の隙間Gに存在する水3を、排出部14が形成された側の空間Sに集めることが可能となるので、第1の隙間Gに存在する水3の影響を受けることなく、精度の高いレプリカを得ることができる。
なお、樹脂注入部13及び排出部14の形成位置は、図1及び図2に示す位置に限定されない。
例えば、隙間形成部12、蓋部本体26、及び連結部27を貫通するように樹脂注入部13を形成し、中心軸Oが直線Lを通過しない位置において、蓋部本体26の外周部を貫通するように排出部14を形成してもよい。
このような位置に樹脂注入部13及び排出部14を形成した場合でも、樹脂注入部13の外側に排出部14を配置させることが可能となるので、第1の隙間Gの端に押し出された水3を排出部14へと導くことができる。
また、図1では、一例として、1つの排出部14のみを形成した場合を例に挙げて説明したが、排出部14の数は、1つ以上であればよく、1つに限定されない。
例えば、中心軸Oに中心軸Oを一致させて、1つの樹脂注入部13を形成する場合には、蓋部本体26の外周部のみを貫通し、かつ周方向に配置された複数の排出部14を形成してもよい。
シール部材15は、筒状部材21の端部21Aの先端面21Aa及び外周面21Abを覆うように配置されている。シール部材15は、例えば、図示していない止め具により、筒状部材21の端部21Aに固定してもよい。
シール部材15としては、例えば、スポンジを使用することが可能であるが、ゴム等を用いてもよい。
このように、筒状部材21の端部21Aの先端面21Aa及び外周面21Abを覆うシール部材15を有することで、シール部材15を介して、筒状部材21の端部21Aと検査対象物1の面1aとを接触させることが可能となる。
これにより、例えば、検査対象物1の面1a(検査面1abも含む)に凹凸や段差等が形成されている場合でも、十分なシール性を確保することが可能となるので、筒状部材21の外側に樹脂が漏れ出ることを抑制できる。
導入管17は、一端が図示していない樹脂供給源と接続されており、他端が導入管17内に形成された流路17Aと樹脂注入部13とが連通可能な状態で、蓋部本体26の外面26b側と接続されている。
導入管17は、樹脂注入部13を介して、第1の隙間G、空間S、第2の隙間G、及び空間Sに樹脂を供給する。
排出管18は、一端が排出管18内に形成された流路18Aと排出部14とが連通可能な状態で、蓋部本体26の外面26b側と接続されている。
排出管18は、第1の隙間Gに存在した水3や蓋部22から導出された余分な樹脂を排出するための管路である。
第1の実施形態の水中検査面型取り装置10によれば、隙間形成部12の対向面12aに開口するとともに、レプリカが形成される第1の隙間Gにレプリカの材料となる樹脂が注入(圧送)される樹脂注入部13と、レプリカが形成される第1の隙間Gよりも蓋部22側に離間した位置に配置された空間Sに露出された蓋部本体26の内面26aに開口する排出部14と、を有することで、第1の隙間Gに存在し、かつ樹脂により押し出された水3を排出部から排出することが可能となる。
これにより、第1の隙間Gに水3が残存する可能性を低くすることが可能となるので、精度の高いレプリカを得ることができる。
なお、第1の実施形態の水中検査面型取り装置10において、蓋部22は、例えば、筒状部材21の軸方向(Y方向)に対して移動可能な構成であってもよい。
このように、蓋部22を筒状部材21の軸方向(Y方向)に対して移動可能な構成することで、第1の隙間Gの大きさWを所望の大きさに調整することができる。
次に、図1及び図3〜図8を参照して、上述した水中検査面型取り装置10を用いた第1の実施形態の水中検査面型取り方法について説明する。図4〜図8において、図1及び図2に示す構造体と同一構成部分には同一符号を付す。
図3に示す処理が開始されると、図1に示すようにS1では、水3中に位置する検査対象物1の検査面1abを囲いながら検査対象物1の面1aに水中検査面型取り装置10を当接させる(水中検査面型取り装置当接工程)。
具体的には、シール部材15を介して、筒状部材21の端部21Aを検査対象物1の面1aに当接させる。
この段階において、検査面1abと隙間形成部12との間に形成される第1の隙間G1に水3が入り込む可能性がある。
次いで、図4〜図6に示すようにS2では、導入管17及び樹脂注入部13を通じて、水中検査面型取り装置10と検査面1abとの間に形成された空間(具体的には、第1の隙間G、第2隙間G、及び空間S1,Sよりなる空間)に樹脂32を圧送する(樹脂を圧送する工程)。
図4に示すように、樹脂を圧送する工程の初期段階では、第1の隙間Gにおいて、Y方向に対して直交する面方向(図4に示す矢印方向)に樹脂32が広がることで、第1の隙間Gに存在する水3が第2の隙間Gに向かう方向に押し出される。
そして、図5に示すように、樹脂32の圧送が継続されると、第1の隙間G、空間S、及び第2の隙間Gが樹脂32で充填されるとともに、第1の隙間Gに存在した水3が空間Sや排出管18内に移動させられる。
次いで、図6に示すように、樹脂32の圧送がさらに継続されると、空間S、排出部14、及び排出管18も樹脂32で充填され、排出管18から水が排出される。
次いで、図7に示すようにS3では、樹脂32の圧送を停止させた後、前記水中検査面型取り装置と前記検査面との間に配置された樹脂32を硬化させることで硬化樹脂34を形成する(樹脂硬化工程)。
これにより、第1の隙間G1には、硬化樹脂34よりなるレプリカ35が形成される。この段階では、レプリカ35は、第2の隙間Gに形成された硬化樹脂34と一体に形成されている。
次いで、図8に示すようにS4では、水中検査面型取り装置10及びレプリカ35を検査面1abから取り外して、水3中から水中検査面型取り装置10及びレプリカ35を取り出す(水中検査面型取り装置取り外し工程)。
このとき、隙間形成部12が連結部27よりも外側に突出した形状であるため、水中検査面型取り装置10からレプリカ35が落下することなく、水中検査面型取り装置10とともにレプリカ35を回収することができる。
S4が終了すると、図3に示す処理は、終了する。
なお、水中検査面型取り装置取り外し工程後に、水中検査面型取り装置10から硬化樹脂よりなるレプリカ35が取り外され、レプリカ35の検査が行われる。
第1の実施形態の水中検査面型取り方法によれば、水中検査面型取り装置10と検査面1abとの間に形成された空間(具体的には、第1の隙間G、第2隙間G、及び空間S1,Sよりなる空間)に樹脂32を圧送する樹脂を圧送する工程を有することで、第1の隙間Gに存在する水3を樹脂32により第1の隙間Gの外側に押し出すことが可能となる。
これにより、第1の隙間Gに水3が残存する可能性を低くすることが可能となるので、精度の高いレプリカ35を形成することができる。
次に、図9〜図11を参照して、水中検査面型取り装置10を用いた第1の実施形態の変形例に水中検査面型取り方法について説明する。図9において、先に説明した図4に示すフローチャートと同一のステップ(S)に関しては、同一の符号を付す。
図10及び図11において、図1及び図2に示す構造体と同一構成部分には同一符号を付す。
図9に示す処理が開始されると、初めに図3で説明したS1が行われる。
次いで、図10及び図11に示すようにS5では、樹脂を圧送する工程の前に、樹脂注入部13を通じて、水中検査面型取り装置10と検査面1abとの間に形成された空間(具体的には、第1の隙間G、第2隙間G、及び空間S1,Sよりなる空間)に空気37を供給する。この工程は、水中検査面型取り装置当接工程と樹脂を圧送する工程との間に行われる。
図10に示すように、この工程の初期段階では、第1の隙間Gにおいて、Y方向に対して直交する面方向に空気37が広がることで、第1の隙間Gに存在する水3が第2の隙間Gに向かう方向に押し出されるとともに、第1の隙間Gが空気37で充填される。
そして、図11に示すように、空気37の供給がさらに継続されると、空間S、排出部14、及び排出管18も空気37で充填され、排出管18の出口から空気37が排出される。
その後、図3で説明したS2〜S4の処理が順次行われることで、図9に示す処理が終了する。
第1の実施形態の変形例に係る水中検査面型取り方法によれば、第1の隙間Gに樹脂を圧送する前に、水中検査面型取り装置10と検査面1abとの間に形成された空間(具体的には、第1の隙間G、第2隙間G、及び空間S1,Sよりなる空間)に空気37を供給することで、第1の隙間Gに存在する水3を蓋部22の外部に排出することが可能となるので、より精度の高いレプリカを形成することができる。
(第2の実施形態)
図12を参照して、第2の実施形態の水中検査面型取り装置40について説明する。図12において、図1に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
水中検査面型取り装置40は、第1の実施形態の水中検査面型取り装置10の構成に、さらに押圧部41を有すること以外は、水中検査面型取り装置10と同様に構成されている。
押圧部41は、蓋部22が検査面1abに向かう方向に、蓋部本体26の外面26b(蓋部22の外面)を押圧する。
このような構成とされた押圧部41を有することで、第1の隙間Gから水3を押し出す効果を高めることが可能になるとともに、レプリカに検査面1abの形状を精度良く転写することができる。
特に、筒状部材21の軸方向(Y方向)に対して蓋部22が移動可能な構成である場合に有効である。
なお、水中検査面型取り装置40を用いた水中検査面型取り方法は、先に説明した図3及び図9に示すフローチャートと同様な処理で行うことができる。
以上、本発明の好ましい実施の形態について詳述したが、本発明はかかる特定の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
1…検査対象物
1a…面
1ab…検査面
3…水
10,40…水中検査面型取り装置
11…ケーシング
12…隙間形成部
12a…対向面
12b…面
12c,21Ab,26c,27a…外周面
13…樹脂注入部
14…排出部
15…シール部材
17…導入管
17A,18A…流路
18…排出管
21…筒状部材
21a…内周面
21A…端部
21Aa…先端面
22…蓋部
26…蓋部本体
26a…内面
26b…外面
27…連結部
32…樹脂
34…硬化樹脂
35…レプリカ
37…空気
41…押圧部
…第1の隙間
…第2の隙間
L…直線
O,O,O…中心軸
…内径
〜R…外径、
,S…空間
W…大きさ

Claims (8)

  1. 水中に位置する検査対象物の検査面を囲いながら前記検査対象物に当接される筒状部材、及び前記筒状部材の内面及び前記検査面との間に空間を形成した状態で前記筒状部材を閉塞させる蓋部を有するケーシングと、
    前記蓋部よりも前記検査面に対して近接するように前記蓋部に設けられており、前記検査面との間に形成されるとともに、前記空間に連通する第1の隙間を介して対向する対向面を有する隙間形成部と、
    前記対向面に開口するとともに、レプリカが形成される前記第1の隙間に該レプリカの材料となる樹脂を注入する樹脂注入部と、
    前記空間のうち、前記第1の隙間よりも前記蓋部側に離間した位置に配置された部分に露出された前記蓋部の内面に開口する排出部と、
    を備える水中検査面型取り装置。
  2. 前記隙間形成部の外周面と前記筒状部材の内周面との間には、第2の隙間が形成されており、
    前記蓋部は、前記筒状部材の内周面と接触する蓋部本体と、該蓋部本体と前記隙間形成部とを連結するとともに、前記隙間形成部よりも外径の小さい連結部と、を有し、
    前記第1の隙間は、前記第2の隙間を介して、前記空間と連通している請求項1記載の水中検査面型取り装置。
  3. 前記樹脂注入部は、前記隙間形成部、前記蓋部本体、及び前記連結部を貫通して形成されており、
    前記排出部は、前記樹脂注入部よりも外側に位置する前記蓋部本体のみを貫通して形成されている請求項2記載の水中検査面型取り装置。
  4. 前記検査対象物と接触する側の前記筒状部材の端部に設けられたシール部材を有する請求項1から3のうち、いずれか一項記載の水中検査面型取り装置。
  5. 前記蓋部は、前記筒状部材の軸方向に対して移動可能な構成とされている請求項1から4のうち、いずれか一項記載の水中検査面型取り装置。
  6. 前記蓋部が前記検査面に向かう方向に、該蓋部の外面を押圧する押圧部を有する請求項5記載の水中検査面型取り装置。
  7. 請求項1から6に記載のいずれか一項記載の水中検査面型取り装置を用いた水中検査面型取り方法であって、
    水中に位置する前記検査対象物の前記検査面を囲いながら該検査対象物に前記水中検査面型取り装置を当接させる工程と、
    前記樹脂注入部を通じて、前記水中検査面型取り装置と前記検査面との間に形成された空間に前記樹脂を圧送する工程と、
    前記樹脂の圧送を停止させた後、前記樹脂を硬化させることで、前記第1の隙間に前記レプリカを形成する工程と、
    前記検査面から前記水中検査面型取り装置及び前記レプリカを取り外す工程と、
    を備える水中検査面型取り方法。
  8. 前記水中検査面型取り装置を当接させる工程と前記樹脂を圧送する工程の間に、前記樹脂注入部を通じて、前記水中検査面型取り装置と前記検査面との間に形成された空間に空気を供給する工程を有する請求項7記載の水中検査面型取り方法。
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