JP6864409B1 - 臨床試験関連ファイル管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】臨床試験関連ファイル管理システム及び臨床試験関連ファイル管理方法において、製薬企業と医療機関との間で臨床試験管理ファイルを授受させること。【解決手段】臨床試験管理ファイル管理システムは、医療機関がプロジェクトごとに臨床試験関連ファイルを管理するための第1ワークスペースを管理する医療機関ワークスペース管理部21と、製薬企業がプロジェクトごとに前記第1ワークスペースとの間で前記臨床試験関連ファイルを授受するための第2ワークスペースを管理すると共に、第1ワークスペースの認証に基づき、第2ワークスペースから第1ワークスペースに臨床試験関連ファイルをコピーする製薬企業ワークスペース管理部22とを備え、医療機関ワークスペース管理部21は、第2ワークスペースの認証に基づき、第1ワークスペースから第2ワークスペースに承認済のファイルをコピーすることを特徴とする。【選択図】図3

Description

本発明は、臨床試験関連ファイル管理システムに関する。
医療機関の臨床試験において用いられる、臨床試験関連ファイル(Investigator Site File)は、遵守すべき様々な規制がある。
例えば、臨床試験関連ファイルの国内の規制には、厚生労働省GCP(Good Clinical Practice)省令やER/ES(Electronic Record/Electronic Signature)指針などがある。厚生労働省のGCP省令は、「医薬品の臨床試験の実施の基準に関する省令」である。また、厚生労働省のER/ES指針は、医薬品等の承認、又は許可等に係る申請等における電磁的記録及び電子署名の利用について、従来、紙を基準に実施されていたものを電子データに置き換えるために、必要な最低限の要件をまとめたものである。また、外国の規制には、米国21CRF Part11やグローバルICH−GCPなどがある。
特に、厚生労働省のER/ES指針には、法的に保存義務のある文書等の電子保存の要件として、真正性、見読性及び、保存性の確保の3つの基準が示されている。
まず、第1に、真正性とは、電磁的記録に記録された事項について、保存すべき期間中における当該事項の改変又は消去の事実の有無、及びその内容を確認することができる措置を講じ、かつ、当該電磁的記録の作成に係る責任の所在を明らかにしていることである。次に、第2に、見読性とは、必要に応じて電磁的記録に記録された事項を出力することにより、直ちに明瞭かつ整然とした形式で、使用に係る電子計算機その他の機器に表示し、及び書面を作成できることである。そして、第3に、保存性とは、電磁的記録に記録された事項について、保存すべき期間中において復元可能な状態で保存することができる措置を講じていることである。
現在、臨床試験において電子管理も導入されつつあるが、電子管理への移行は障壁が大きいため、まだ、紙による管理が多く(例えば、90%程度)存在する。また、医療機関等における臨床試験において、治験責任医師に管理責任があり、治験担当者が臨床試験関連ファイルを管理している。一方、製薬企業から受領する書類及び製薬企業に提供する書類等については、製薬企業の担当者が管理している。
ここで、一般的な文書管理システムの一例として、「編集用文書データを保存する編集用ファイル共有サーバと、このサーバ上で編集され完成した文書データの保管・公開を行う保管用ファイル共有サーバと、該保管用ファイル共有サーバに保管・公開する文書の所在を記録するデータベースと、から成る文書管理システム」が開示されている(特許文献1参照)。
特開2007−72769号公報
しかしながら、医療機関がプロジェクトごとに臨床試験管理ファイルを管理するワークスペースを有し、かつ、製薬企業もプロジェクトごとに臨床試験管理ファイルを管理するワークスペースを有するシステムにおいて、臨床試験管理ファイルの取り扱いとして医療機関のワークスペースを利用すべきか、又は製薬企業のワークスペースを利用すべきか、は明確ではない。
上記事情に鑑みて、本発明では、臨床試験関連ファイル管理システムにおいて、製薬企業と医療機関との間で臨床試験管理ファイルを授受させる、ことを課題とする。
本発明の臨床試験関連ファイル管理システムは、医療機関がプロジェクトごとに臨床試験関連ファイルを管理するための第1ワークスペースを管理する医療機関ワークスペース管理部と、製薬企業がプロジェクトごとに前記第1ワークスペースとの間で前記臨床試験関連ファイルを授受するための第2ワークスペースを管理すると共に、前記第1ワークスペースに係るサービスアカウントを用いてWeb−APIによって前記第1ワークスペースにログインし、前記第2ワークスペースから前記第1ワークスペースに臨床試験関連ファイルの雛形文書をコピーすると、前記第1ワークスペースからログアウトする製薬企業ワークスペース管理部と、を備え、前記医療機関ワークスペース管理部は、前記第2ワークスペースに係るサービスアカウントを用いてWeb−APIによって前記第2ワークスペースにログインし、前記第1ワークスペースから前記第2ワークスペースに承認済のファイルをコピーすると、前記第2ワークスペースからログアウトする、ことを特徴とする。
上記事情に鑑みて、本発明では、臨床試験関連ファイル管理システムにおいて、製薬企業と医療機関との間で臨床試験管理ファイルを授受させる、ことを課題とする。
本実施の形態に係る臨床試験関連ファイル管理システムの構成の一例を示す図である。 臨床試験関連ファイル管理システムを構成するサーバの全体構成の例を示す図である。 臨床試験関連ファイル管理システムを構成するサーバの機能とワークスペースの構成例を示す図である。 本実施形態に係る臨床試験関連ファイル管理システムの動作を示すシーケンス図である。 サーバの表示部に表示された文書管理ウインドウを示す説明図である。 「説明文書、同意文書_雛形」が、「02.02被験者」のフォルダに保管された状態を示した説明図である。 「説明文書、同意文書_雛形」を、A病院の医療機関ワークスペースに送信する操作を示した説明図である。 A病院の医療機関ワークスペースに、「説明文書、同意文書_雛形」のコピーが保存されていることを示した説明図である。 「説明文書、同意文書_雛形」をコピーする操作を示した説明図である。 「説明文書、同意文書_雛形」のコピーを作成するコピー作成ウインドウを示した説明図である。 文書ペインに、「説明文書、同意文書」がドラフトとして登録されていることを示した説明図である。 A病院の臨床開発モニタは、治験責任医師に承認依頼を送信する送信ウインドウを示した説明図である。 治験責任医師が、「説明文書、同意文書」に承認する承認依頼ウインドウを示した説明図である。 A病院の医療機関ワークスペースから、J製薬企業の授受ワークスペースに、「説明文書、同意文書」PDFを送信する操作を示した説明図である。 J製薬企業の授受ワークスペースに、「説明文書、同意文書」のコピーが保存されていることを示した説明図である。
以下、添付した図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。なお、図面の説明において、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は、適宜、省略する。
<臨床試験関連ファイル管理システムの全体構成>
図1は、本実施の形態に係る臨床試験関連ファイル管理システムの構成の一例を示す図である。
図1に示すように、本実施形態に係る臨床試験関連ファイル管理システムは、プロジェクトごとのワークスペースを製薬企業や医療機関に提供するクラウドコンピューティングシステムである。臨床試験関連ファイル管理システムは、ワークスペース内のフォルダ作成機能、文書やファイルの共有機能や版管理機能や監査証跡機能、ワークフローによるレビュー機能や承認機能や進捗管理機能を有している。
J製薬企業PM1、H製薬企業PM2、I製薬企業PM3は、この臨床試験関連ファイル管理システムの環境において、プロジェクトごと且つ医療機関ごとのワークスペースを作成して、臨床試験関連ファイルを管理する。J製薬企業PM1、H製薬企業PM2、I製薬企業PM3は、各医療機関のメンバと担当の臨床開発モニタに、各ワークスペースのアカウントを提供する。
A病院HP1、B病院HP2、D病院HP3、E病院HP4、及びF病院HP5は、この臨床試験関連ファイル管理システムの環境において、プロジェクトごとのワークスペースを作成して、臨床試験関連ファイルを管理する。A病院HP1、B病院HP2、D病院HP3、E病院HP4、及びF病院HP5は、当該医療機関のプロジェクトのメンバと製薬企業の臨床開発モニタに、このプロジェクトに係るワークスペースのアカウントを提供する。
臨床試験関連ファイル管理システムは、文書種類ごと又はフォルダごとに運用方法を定める。例えば、フォルダに対して医療機関と製薬企業の両者が書き込みできる運用と、製薬企業は閲覧のみ(ダウンロード可)である運用と、製薬企業は閲覧のみ(ダウンロード不可)である運用と、製薬企業はアクセス不可である運用である。
J製薬企業PM1は、この臨床試験関連ファイル管理システムの環境において、授受ワークスペース100a、E病院向け製薬企業ワークスペース300a、及びD病院向け製薬企業ワークスペース300bを作成している。これによりJ製薬企業PM1は、臨床試験関連ファイルを管理する。
授受ワークスペース100aは、J製薬企業PM1の社内用ワークスペースであり、E病院向け製薬企業ワークスペース300aと、D病院向け製薬企業ワークスペース300bに接続されている。E病院向け製薬企業ワークスペース300aは、E病院HP4のプロジェクトのメンバにアカウントが提供されており、E病院HP4のプロジェクトのメンバがアクセス可能である。D病院向け製薬企業ワークスペース300bは、D病院HP3のプロジェクトのメンバにアカウントが提供されており、D病院HP3のメンバがアクセス可能である。これによりJ製薬企業PM1は、D病院HP3のプロジェクトのメンバや、E病院HP4のプロジェクトのメンバとの間で臨床試験関連ファイルを授受可能となる。また、授受ワークスペース100aは、A病院HP1の医療機関ワークスペース200aにも接続されている。
H製薬企業PM2は、この臨床試験関連ファイル管理システムの環境において、授受ワークスペース100b、D病院向け製薬企業ワークスペース300c、及びF病院向け製薬企業ワークスペース300dを作成している。授受ワークスペース100bは、H製薬企業PM2の社内用ワークスペースであり、D病院向け製薬企業ワークスペース300cと、F病院向け製薬企業ワークスペース300dに接続されている。D病院向け製薬企業ワークスペース300cは、D病院HP3のプロジェクトのメンバにアカウントが提供されており、D病院HP3のプロジェクトのメンバがアクセス可能である。F病院向け製薬企業ワークスペース300dは、F病院HP5のプロジェクトのメンバにアカウントが提供されており、F病院HP5のプロジェクトのメンバがアクセス可能である。これによりH製薬企業PM2は、D病院HP3のプロジェクトのメンバや、F病院HP5のプロジェクトのメンバとの間で臨床試験関連ファイルを授受可能となる。また、授受ワークスペース100bは、A病院HP1の医療機関ワークスペース200bと、B病院HP2の医療機関ワークスペース200dにも接続されている。
A病院HP1は、この臨床試験関連ファイル管理システムの環境において、IRB(Institutional Review Board)ワークスペース400a、医療機関ワークスペース200a、医療機関ワークスペース200b、及び医療機関ワークスペース200cを作成している。IRBワークスペース400aは、A病院HP1の施設内審査委員会のワークスペースであり、医療機関ワークスペース200a、医療機関ワークスペース200b、及び医療機関ワークスペース200cに接続されている。これにより、A病院HP1の施設内審査委員会は、病院内の各プロジェクトに係る臨床試験関連ファイルを審査可能となる。医療機関ワークスペース200aは、J製薬企業PM1の授受ワークスペース100aに接続されている。医療機関ワークスペース200bは、H製薬企業PM2の授受ワークスペース100bに接続されている。
B病院HP2は、この臨床試験関連ファイル管理システムの環境において、IRBワークスペース400b、医療機関ワークスペース200d、医療機関ワークスペース200e、及び医療機関ワークスペース200fを作成している。IRBワークスペース400bは、B病院HP2の施設内審査委員会のワークスペースであり、医療機関ワークスペース200d、医療機関ワークスペース200e、及び医療機関ワークスペース200fにそれぞれ接続されている。これにより、B病院HP2の施設内審査委員会は、病院内の各プロジェクトに係る臨床試験関連ファイルを審査可能となる。医療機関ワークスペース200dは、H製薬企業PM2企業の授受ワークスペース100bに接続されている。医療機関ワークスペース200eは、I製薬企業PM3に接続されている。
図1に示す臨床試験関連ファイル管理システムには、製薬企業ごとに及び医療機関ごとにワークスペースが作成されており、各ワークスペースにおいて使用される臨床試験関連ファイルを管理する。
図2は、臨床試験関連ファイル管理システムのクラウドコンピューティングを構成するサーバ1の全体構成の例を示す図である。
図2に示すように、サーバ1は、CPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、通信部14、表示部15、入力部16、及び記憶部17を備えて構成されている。
CPU11は、サーバ1を統括制御するとともに、臨床試験関連ファイル管理システムの全体的な統括制御を実行する。CPU11は、例えば、ROM12や記憶部17に記憶されているシステムプログラムや処理プログラムの各種プログラムを読み出して、RAM13に展開し、展開されたプログラムを実行する。これにより、CPU11は、各処理を実行するための機能を具現化する。なお、詳細については、図3を用いて後述する。
RAM13は、CPU11により実行制御される各種処理において、ROM12、又は記憶部17から読み出され、CPU11で実行可能な各種プログラム、入力若しくは出力データ、及びパラメータ等を一時的に記憶するワークエリアとして機能する。
通信部14は、通信インターフェースを備えており、例えば、ネットワーク上のJ製薬企業PM1、H製薬企業PM2、A病院HP1、B病院HP2の各メンバが操作する不図示の端末と通信して、データの送受信を行う。
表示部15は、例えばCRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等のモニターディスプレイを備えて構成されている。表示部15は、CPU11から入力される表示信号の指示に従って、各種画面を表示する。表示部15は、例えば、授受ワークスペース100a、又は、医療機関ワークスペース200aの各フォルダに保存すべき文書一覧を予めセットし、表示する。
記憶部17は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)や半導体の不揮発性メモリにより構成される。記憶部17は、図3にて後述する複数のワークスペースを構成する。
入力部16は、カーソルキー、数字入力キー、及び各種機能キー等を備えたキーボードと、マウス等のポインティングデバイスを備えて構成される。入力部16は、キーボードで押下操作されたキーの押下信号やマウスによる操作信号を、入力信号としてCPU11に出力する。CPU11は、入力部16からの操作信号に基づいて、各種処理を実行する。
次に、CPU11が実行する機能と、記憶部17により構成される各ワークスペースについて詳述する。
図3は、臨床試験関連ファイル管理システムを構成するサーバ1の機能と、各ワークスペースの構成例を示す図である。
図3に示すように、サーバ1は、医療機関ワークスペース管理部21、及び製薬企業ワークスペース管理部22を備えて構成されている。サーバ1には更に、製薬企業ワークスペース300、授受ワークスペース100、医療機関ワークスペース200、IRBワークスペース400が格納されている。なお、授受ワークスペース100、医療機関ワークスペース200、製薬企業ワークスペース300、及びIRBワークスペース400は、記憶部17により構成されている。
CPU11は、プログラムを実行することにより、医療機関ワークスペース管理部21、及び製薬企業ワークスペース管理部22を具現化する。
医療機関ワークスペース管理部21は、医療機関がプロジェクトごとに臨床試験関連ファイルを管理するための第1ワークスペースである医療機関ワークスペース200を管理する。また、医療機関ワークスペース管理部21は、医療機関ワークスペース200内の臨床試験関連ファイルを編集させるための機能を有している。また、医療機関ワークスペース管理部21は、医療機関ワークスペース200内の臨床試験関連ファイルの承認を承認者に依頼し、承認者が当該臨床試験関連ファイルを承認したとき、当該臨床試験関連ファイルに電子署名を付与する。
なお、本実施の形態では、以下、一例として、医療機関ワークスペース管理部21は、医療機関ワークスペース200内の臨床試験関連ファイルの雛形(説明文書、同意文書_雛形)を編集させる場合について説明するが、編集対象は、雛形に限定されるものではない。即ち、編集の対象は、臨床試験関連ファイルであれば、いずれの文書でも対象とすることができる。
製薬企業ワークスペース管理部22は、製薬企業がプロジェクトごとに医療機関ワークスペース200との間で臨床試験関連ファイルを授受するための授受ワークスペース100(第2ワークスペース)を管理する。
授受ワークスペース100は、授受ワークスペース100a及び授受ワークスペース100b(図1参照)を含む総称である。ここで、授受ワークスペース100a,100bのいずれか一方を特定する必要がない場合、単に、授受ワークスペース100と記載する。
医療機関ワークスペース200は、医療機関ワークスペース200a、医療機関ワークスペース200b、医療機関ワークスペース200c、医療機関ワークスペース200d、医療機関ワークスペース200e、及び医療機関ワークスペース200f(図1参照)を含む総称である。ここで、医療機関ワークスペース200a,200b,200c,200d,200e,200fのいずれか1つを特定する必要がない場合、単に、医療機関ワークスペース200と記載する。
また、医療機関ワークスペース200は、医療機関がプロジェクトごとに臨床試験関連ファイルを管理するための第1ワークスペースを構成する。
製薬企業ワークスペース300は、E病院向け製薬企業ワークスペース300a、D病院向け製薬企業ワークスペース300b、D病院向け製薬企業ワークスペース300c、及びF病院向け製薬企業ワークスペース300d(図1参照)を含む総称である。ここで、E病院向け製薬企業ワークスペース300a、D病院向け製薬企業ワークスペース300b、D病院向け製薬企業ワークスペース300c、及びF病院向け製薬企業ワークスペース300dのいずれか1つを特定する必要がない場合、単に、製薬企業ワークスペース300と記載する。
また、製薬企業ワークスペース300は、製薬企業がプロジェクトごとに第1ワークスペースとの間で臨床試験関連ファイルを授受するための第2ワークスペースを構成する。
IRBワークスペース400は、IRBワークスペース400a、及びIRBワークスペース400b(図1参照)を含む総称である。IRBワークスペース400a,400bのいずれか一方を特定する必要がない場合、単に、IRBワークスペース400と記載する。
<所定の認証方法>
医療機関ワークスペース管理部21と製薬企業ワークスペース管理部22は、第1ワークスペースである授受ワークスペース100aと第2ワークスペースである医療機関ワークスペース200aを所定の認証方法で認証することで、臨床試験関連ファイルを授受することができる。
例えば、J製薬企業PM1のシステム管理者は、A病院HP1のシステム管理者に、交換用のリンクを送信するように依頼する。
次に、A病院HP1のシステム管理者は、新しい医療機関ワークスペース200aを作成する。そして、A病院HP1のシステム管理者は、生成した新しい医療機関ワークスペース200aにおいて、交換用のリンクをフォームに追加する。この操作により、医療機関ワークスペース管理部21は、医療機関ワークスペース200aに対するアカウントを発行する。A病院HP1のシステム管理者は、交換用のリンクを追加したフォームをJ製薬企業PM1のシステム管理者に送信する。
このフォームに含まれるアカウントは、A病院HP1の組織IDを含むサービスアカウントである。なお、このアカウントは、A病院HP1の医療機関ワークスペース200aにおいて権限が制限され、臨床試験関連ファイルの読み取りと追加のみが可能となっている。これにより、医療機関ワークスペース200aに格納されているファイルの真正性や見読性や保存性を確保できる。
このアカウントは、ユーザインタフェースからはログインできず、Web−APIによってのみログイン可能である。これにより、ソフトウエア機能部(例えば、製薬企業ワークスペース管理部22)が医療機関ワークスペース200aにログイン可能となると共に、不正なユーザアクセスを予防可能である。
A病院HP1のシステム管理者は、新しい医療機関ワークスペース200aで、臨床試験関連ファイルの授受を行うために、以下の処理を実行する。
A病院HP1のシステム管理者は、J製薬企業PM1のシステム管理者に、授受ワークスペース100aの交換用のリンクを送信するように依頼する。J製薬企業PM1のシステム管理者は、授受ワークスペース100aの交換用のリンクを生成する。これにより、授受ワークスペース100aにおいてJ製薬企業PM1の組織IDを含むサービスアカウントが生成される。J製薬企業PM1のシステム管理者は、交換用のリンクをA病院HP1のシステム管理者に送信する。
次に、A病院HP1のシステム管理者は、医療機関ワークスペース200aで、授受ワークスペース100aの交換用のリンクフォームに追加し、そのフォームをJ製薬企業PM1のシステム管理者に送信する。
授受ワークスペース100aのサービスアカウントでは、権限が制限され、臨床試験関連ファイルの読み取りと追加のみが可能である。これにより、授受ワークスペース100aに格納されているファイルの真正性や見読性や保存性を確保できる。
このアカウントは、ユーザインタフェースからはログインできず、Web−APIによってのみログイン可能である。これにより、ソフトウエア機能部(例えば、医療機関ワークスペース管理部21)が授受ワークスペース100aにログイン可能となると共に、不正なユーザアクセスを予防可能である。
このようにして、新しい医療機関ワークスペース200aと、J製薬企業PM1の授受ワークスペース100aとが、所定の権限が制限された状態で臨床試験関連ファイルの授受が可能となる。
<臨床試験関連ファイル管理システムの処理>
上記の構成からなる臨床試験関連ファイル管理システムのサーバ1の動作について、図1から図3を参照しながら、図4のシーケンス図を用いて説明する。
なお、本実施形態では、J製薬企業PM1からA病院に、「説明文書、同意文書_雛形」を提供する場合について説明する。なお、製薬企業ワークスペース管理部22は、医療機関ワークスペース200aのサービスアカウントにより、医療機関ワークスペース200aにログイン可能に設定されている。医療機関ワークスペース管理部21は、授受ワークスペース100aのサービスアカウントにより、授受ワークスペース100aにログイン可能に設定されている。
ここで、A病院HP1の医療機関ワークスペース200aは、A病院HP1(医療機関)の契約に基づき、A病院HP1のメンバが作成したものである。E病院向け製薬企業ワークスペース300a及びD病院向け製薬企業ワークスペース300bは、J製薬企業PM1が作成して、プロジェクトに係るE病院HP4及びD病院HP3(各医療機関)のメンバとJ製薬企業の臨床開発モニタにアカウントが提供されたものである。本実施形態では、授受ワークスペース100aと医療機関ワークスペース200aとの間のファイルの授受について説明しているが、これに限られず、授受ワークスペース100aと製薬企業ワークスペース300との間でファイルが授受されてもよく、限定されない。
図4は、本実施形態に係る臨床試験関連ファイル管理システムの動作を示すシーケンス図である。
J製薬企業PM1の臨床開発モニタ(Clinical Research Associate)である特許花子は、入力部16を操作して、臨床開発モニタによってアップロードされた「説明文書、同意文書_雛形」を授受ワークスペース100aに保管する(シーケンスSQ001)。
図5は、サーバ1の表示部15に表示された文書管理ウインドウ5を示す説明図である。
図5に示すように、文書管理ウインドウ5は、管理ペイン51、フォルダペイン52、文書ペイン53を備えて構成されている。管理ペイン51には、ワークスペース選択コンボボックス511、文書登録ボタン512、フォルダ作成ボタン513、及びフォルダパス514を備えて構成されている。
ここで、ワークスペース選択コンボボックス511は、ISF_Sponsorワークスペースが選択されている。これは、ISF_Sponsorワークスペースが、文書管理ウインドウ5に表示されていることを示している。このISF_Sponsorワークスペースは、J製薬企業PM1が各病院のワークスペースとの間で文書を授受する授受ワークスペース100a(図1参照)である。
文書登録ボタン512は、文書を登録するためのボタンである。
フォルダ作成ボタン513は、カレントフォルダにサブフォルダを作成するボタンである。
フォルダパス514は、カレントフォルダのパス名を表示している。具体的に、フォルダパス514には、「Sites>A病院>02共通文書>02.02被験者」と表示されている。
フォルダペイン52には、J製薬企業PM1で管理する臨床試験管理ファイル(ISF:Investigator Site File)が、病院ごとに所定の規則に従って管理されている。例えば、フォルダペイン52には、「ISF_Sponsor」フォルダの直下に、「Sites」フォルダと「Trial」フォルダが存在する。
「Sites」フォルダの直下には、「B病院(Ongoing)」フォルダと、「A病院」フォルダとが存在する。「A病院」フォルダの直下には、臨床試験で用いられる各種フォルダが存在する。例えば、「A病院」フォルダの直下には、「01試験管理」、「02共通文書」、「03当局」、「04IRB」、「05実施医療機関」、「06治験薬管理」、「07安全性報告」、「08検査」、「09データマネジメント」、「12医療機器」の各フォルダが存在する。
「02共通文書」フォルダの直下には、「02.01プロトコル」と、「02.02被験者」、「0.204その他」のフォルダが存在する。選択枠521は、「02.02被験者」フォルダが、カレントフォルダとして選択されていることを示している。
文書ペイン53には、文書名531、操作532、状態533、版534、更新者535、更新日536の各項目が表示されており、カレントフォルダ内で管理される各文書が表示されている。文書名531の項目には「治験参加カード」と、「説明文書同意書」と、「説明文書同意書の別添(補償の概要…」と、「説明文書同意書_雛形」が表示されている。また、状態533の項目は、4行ともに「未登録」と表示されており、いずれの文書もまだ未登録であることを示している。
版534は、その該当する文書のリビジョン(revision)を示す。更新者535は、更新した人物名を表示する。更新日536は、その該当する文書を更新した日を表示する。
シーケンスSQ001において、J製薬企業PM1の臨床開発モニタである特許花子が、「説明文書、同意文書_雛形」を授受ワークスペース100aに格納すると、製薬企業ワークスペース管理部22は、「説明文書、同意文書_雛形」文書の状態を、確定に変更する。これにより文書ペイン53の「説明文書、同意文書_雛形」の状態533は、「確定」に変更される。
図6は、「説明文書、同意文書_雛形」文書が、「02.02被験者」のフォルダに保管された状態を示した説明図である。
図6に示すように、文書ペイン53において、「説明文書、同意文書_雛形」の状態533は「未登録」から「確定」に変わり、版534は「1.0」と表示され、更新者535は「特許花子」と表示される。
これは、J製薬企業PM1の臨床開発モニタである特許花子により、「説明文書、同意文書_雛形」が保管され、確定したことを示している。また、「説明文書、同意文書_雛形」は、第1版であるため、版534には、「1.0」と表示されている。
図4に戻り、J製薬企業PM1の臨床開発モニタである特許花子は、「説明文書、同意文書_雛形」文書の医療機関ワークスペース200aへの送信を指示する。これにより、製薬企業ワークスペース管理部22は、医療機関ワークスペース200aのサービスアカウントにより、「説明文書、同意文書_雛形」文書を医療機関ワークスペース200aに送信する(シーケンスSQ003)。具体的にいうと、製薬企業ワークスペース管理部22は、WEB−APIにより、医療機関ワークスペース200aのサービスアカウントで、この医療機関ワークスペース200aにログインする。そして、製薬企業ワークスペース管理部22は、「説明文書、同意文書_雛形」文書を、授受ワークスペース100aから医療機関ワークスペース200aにコピーすると、WEB−APIにより、医療機関ワークスペース200aからログアウトする。これら一連の処理は、医療機関ワークスペース200aのユーザインタフェースを表示することなく行われる。
図7は、「説明文書、同意文書_雛形」を、「A病院」の医療機関ワークスペース200に送信する操作を示した説明図である。
図7に示すように、文書名531の「説明文書、同意文書_雛形」について、臨床開発モニタである特許花子は、操作532を押下して、操作メニュー54を開き、そのサブメニュー55から「Send to Site」を選択する。これにより、製薬企業ワークスペース管理部22は、授受ワークスペース100aから、「A病院」の医療機関ワークスペース200aに、「説明文書、同意文書_雛形」を送信する(シーケンスSQ003)。
医療機関ワークスペース管理部21は、J製薬企業PM1の授受ワークスペース100aから送信された、「説明文書、同意文書_雛形」のコピーを、「A病院」の医療機関ワークスペース200aに保存する。
図8は、「A病院」の医療機関ワークスペース200aに、「説明文書、同意文書_雛形」のコピーが保存されていることを示した説明図である。
図8に示すように、文書管理ウインドウ6には、管理ペイン61、フォルダペイン62、文書ペイン63を備えて構成されている。管理ペイン61には、ワークスペース選択コンボボックス611、文書登録ボタン612、フォルダ作成ボタン613、及びフォルダパス614を備えて構成されている。
ワークスペース選択コンボボックス611は、「ISF A病院」というフォルダが選択されている。これは、「A病院」の医療機関ワークスペース200a(図1参照)が選択されていることを示している。
文書登録ボタン612は、文書を登録するためのボタンである。
フォルダ作成ボタン613は、カレントフォルダにサブフォルダを作成するボタンである。
フォルダパス614は、カレントフォルダのパス名を表示している。具体的に、フォルダパス614には、「ISF>02共通文書>02.02被験者」と表示されている。
フォルダペイン62には、A病院で管理する「ISF」フォルダと、「Monitoring」フォルダとが存在する。
「ISF」には、「02共通文書」、「04IRB」、「05実施医療機関」、「06治験薬管理」、「07安全性報告」、「08検査」、「10データマネジメント」のフォルダが管理されている。
「02共通文書」には、「02.01プロトコル」フォルダと、「02.02被験者」フォルダが存在する。選択枠621は、「02.02被験者」フォルダが、選択されていることを示している。
文書ペイン63は、文書名631、操作632、状態633、版634、QC_Outcome635の項目が表示されている。選択枠621で選択された「02.02被験者」フォルダには、文書名631が、「治験参加カード」、「説明文書同意書_雛形」、「説明文書同意書」、「説明文書同意書の別添(補償の概要など)」のそれぞれが、登録すべき文書であることを示している。「説明文書同意書_雛形」の状態633には、「確定」と表示されており、J製薬企業PM1の授受ワークスペース100から送信されてコピーされたことを示している。
図4に戻り、次に、A病院の臨床開発モニタは、「説明文書、同意文書_雛形」のコピーの保存を指示する。これにより、医療機関ワークスペース管理部21は、コピー作成ウインドウ7を開き、コピー先の文書の指定に基づき、この「説明文書、同意文書_雛形」をコピーする。(シーケンスSQ005)。
図9は、「説明文書、同意文書_雛形」をコピーする操作を示した説明図である。
図9に示すように、文書名631の「説明文書、同意文書_雛形」について、「A病院」の臨床開発モニタは、操作632を押下して、操作メニュー64を開き、その操作メニュー64から「コピー」を選択する。これにより、医療機関ワークスペース管理部21は、図10に示すコピー作成ウインドウ7を開く。
図10は、「説明文書、同意文書_雛形」のコピーを作成するコピー作成ウインドウ7を示した説明図である。
図10に示すように、コピー作成ウインドウ7には、戻るボタン71、ワークスペース選択コンボボックス72、名前テキストボックス731、大分類コンボボックス732、中分類コンボボックス733、小分類コンボボックス734、所有者コンボボックス735、状態コンボボックス741、テキストボックス742、テキストボックス743、QC_Outcomeコンボボックス744、Document_Date選択ボタン745、ラジオボタン75、送信ボタン76、及びキャンセルボタン77を備えて表示されている。
戻るボタン71は、文書管理ウインドウ6に戻るためのボタンである。
ワークスペース選択コンボボックス72は、コピー先またはリンク先のワークスペースをプルダウンで選択可能に表示するコンボボックスである。ここで、ワークスペース選択コンボボックス72には、「ISF_A病院」が選択されている。
名前テキストボックス731は、コピー先またはリンク先のファイル名を入力するテキストボックスである。名前テキストボックス731には、例えば、「説明文書、同意文書」と入力されている。
大分類コンボボックス732は、コピー先またはリンク先の大分類フォルダを選択可能に表示するコンボボックスである。ここで、大分類コンボボックス732には、「02共通文書」が選択されている。
中分類コンボボックス733は、コピー先またはリンク先の中分類フォルダをプルダウンで選択可能に表示するコンボボックスである。中分類コンボボックス733は、「02.02被験者」が選択されている。
小分類コンボボックス734は、コピー先またはリンク先の小分類フォルダをプルダウンで選択可能に表示するコンボボックスである。ここで、小分類コンボボックス734には、例えば、「説明文書同意書」が選択されている。
所有者コンボボックス735は、コピー先またはリンク先のファイルの所有者をプルダウンで選択可能に表示するコンボボックスである。所有者コンボボックス735には、「特許花子」が選択されている。
状態コンボボックス741は、コピー先またはリンク先のファイルの状態をプルダウンで選択可能に表示するコンボボックスである。状態コンボボックス741には、「ドラフト」が選択されている。
テキストボックス742は、コピー先またはリンク先のファイルの副題又は詳細を入力するテキストボックスである。
テキストボックス743は、コピー先またはリンク先のファイルの備考を入力するテキストボックスである。
QC_Outcomeコンボボックス744は、コピー先またはリンク先のファイルの結果をプルダウンで選択可能に表示するコンボボックスである。
Document_Date選択ボタン745は、題名の文書の日付を入力するためのボタンである。また、Document_Date選択ボタン745は、ソフトウエアキーボードにより入力することもできる。なお、Document_Date選択ボタン745は、入力することが必須となっている。
ラジオボタン75は、コピーの形態を、ラジオボタンで選択できるようになっている。ラジオボタン75には、「元の文書をコピー」、「PDF元の文書をコピー」、及び「WORDとしてコピー」のうち何れか一つが選択可能に表示されており、ここでは「元の文書をコピー」が選択されている。ここで、PDF(Portable Document Format)とWORDは、それぞれ電子文書の一形式である。
送信ボタン76は、コピー先またはリンク先のファイルへのコピーを実行するための実行ボタンである。
キャンセルボタン77は、コピーの実行をキャンセルするためのボタンである。
送信ボタン76が、「A病院」の臨床開発モニタにより押下されると、医療機関ワークスペース管理部21は、「説明文書、同意文書_雛形」のコピーを指定したコピー先に保存する(図4のシーケンスSQ005)。
図11は、文書ペイン63に、「説明文書、同意文書」がドラフトとして登録されていることを示した説明図である。
図11に示すように、「説明文書、同意文書」の状態633は、「未登録」から「ドラフト」に変更されており、版634には、「0.1」が設定されている。また、更新者636には、「A病院」の臨床開発モニタを示す「特許花子」が設定されている。「説明文書、同意文書_雛形」の更新日637は、2020年11月17日 19時3分である。「説明文書、同意文書」の更新日637は、2020年11月17日 19時26分である。
医療機関ワークスペース管理部21(図3参照)は、第1ワークスペースを構成する医療機関ワークスペース200a内の臨床試験関連ファイルISFの雛形を編集させるための機能を有している。これにより、「A病院」の臨床開発モニタである特許花子が、「説明文書、同意文書」を編集すると、「説明文書、同意文書」の版634は、例えば、「0.2」に設定される。
なお、更新者には、「A病院」の臨床開発モニタを示す「特許花子」が表示されているが、「特許花子」は、J製薬企業PM1の臨床開発モニタとA病院の臨床開発モニタとを兼任している。このため、「特許花子」は、「説明文書、同意文書_雛形」を確定した後、同一人物である「特許花子」により「説明文書、同意文書」のドラフトを登録して、編集することができる。なお、「A病院」の臨床開発モニタは、「J製薬企業PM1」の臨床開発モニタと同一人物に限定されるものではなく、別の人物であってもよい。
図4に戻り、「A病院」の臨床開発モニタである特許花子は、「説明文書、同意文書_雛形」を編集し(シーケンスSQ007)、編集したファイルの保存操作を行う。医療機関ワークスペース管理部21は、「A病院」用にアップデートした「説明文書、同意文書_雛形」を「説明文書、同意文書」として保存する(シーケンスSQ009)。
医療機関ワークスペース管理部21は、「A病院」の臨床開発モニタである特許花子の操作により、治験責任医師の承認用の説明文書を作成するとともに、同意文書PDFを作成する(シーケンスSQ011)。この場合、医療機関ワークスペース管理部21は、A病院の臨床開発モニタである特許花子の操作により、治験責任医師に対して承認依頼のワークフローを送信する。
図12は、医療機関ワークスペース管理部21が特許花子の操作により、治験責任医師に承認依頼のワークフローを送信するための送信ウインドウ8を示した説明図である。
図12に示すように、送信ウインドウ8には、第1ステップ81、第2ステップ82、第3ステップ83、コンボボックス84、期限ボタン85、チェックボックス86、コメント87、送信ボタン88、及びキャンセルボタン89を備えて表示されている。
第1ステップ81は、治験責任医師に承認を依頼した者(ここでは、特許花子)の名前が入力されている。
第2ステップ82、及び第3ステップ83は、優先順位の高い順に、承認依頼に必要な確認事項を入力する。
コンボボックス84は、承認の種類がブルダウンで選択可能に表示されたコンボボックスであり、ここでは「電子署名」が選択されている。
期限ボタン85は、承認の回答期限日が入力されており、例えば、2020年11月20日が入力されている。
チェックボックス86は、設定項目にチェックを付すことができる。例えば、チェックが有る場合、各レビュー者がレビュー完了したときに、レビュー依頼者宛メールの通知が送信される(承認も同様)。一方、チェックがない場合、レビュー者全員が完了したときに、レビュー依頼者宛メールの通知が送信される。
コメント87は、承認依頼に係るコメントを入力するテキストボックスである。治験責任医師に承認を依頼した者は、コメント87にコメントを入力することができる。
送信ボタン88は、承認依頼を送信するボタンである。
キャンセルボタン89は、承認依頼に係る入力をキャンセルするボタンである。
治験責任医師に承認を依頼した者(ここでは「A病院」の臨床開発モニタである特許花子)が送信ボタン88を押下すると、医療機関ワークスペース管理部21は、治験責任医師に承認依頼を送信する(シーケンスSQ011)。
医療機関ワークスペース管理部21は、第1ワークスペースを構成する医療機関ワークスペース200a内の臨床試験関連ファイルの承認を承認者である治験責任医師に依頼し、治験責任医師が当該臨床試験関連ファイルを承認したとき、当該臨床試験関連ファイルに電子署名を付与する。
図4に戻り、治験責任医師が承認操作を行うことにより、医療機関ワークスペース管理部21は、「説明文書、同意文書」のPDFに電子署名を付与する(シーケンスSQ013)。
図13は、治験責任医師が、「説明文書、同意文書」に承認する承認依頼ウインドウ9を示した説明図である。
図13に示すように、承認依頼ウインドウ9は、ワークスペース選択コンボボックス91、戻るボタン92、タスクコメントテキストボックス93、承認ボタン94、及び却下ボタン95を備えて表示されている。
ワークスペース選択コンボボックス91は、承認を実行するワークスペースをプルダウンで選択可能に表示するコンボボックスである。ここで、ワークスペース選択コンボボックス91には、「A病院」が選択されている。
戻るボタン92は、承認依頼ウインドウ9から前のページに戻るためのボタンである。
タスクコメントテキストボックス93は、治験責任医師がコメントを入力するためのテキストボックスである。
承認ボタン94は、治験責任医師が、「説明文書、同意文書」を承認する際に押下するボタンである。
却下ボタン95は、治験責任医師が、「説明文書、同意文書」の承認を却下する際に押下するボタンである。
治験責任医師が、承認ボタン94を押下することにより、医療機関ワークスペース管理部21は、「説明文書、同意文書」PDFに電子署名を付与する(図4のシーケンスSQ013)。
図4に戻り、J製薬企業PM1の臨床開発モニタでもある特許花子は、「説明文書、同意文書」を確認する。そして、医療機関ワークスペース管理部21は、特許花子の送信操作により、「A病院」の医療機関ワークスペース200から、J製薬企業PM1の授受ワークスペース100に、「説明文書、同意文書」PDFを承認済のファイルとして送信する(シーケンスSQ015)。
図14は、「A病院」の医療機関ワークスペース200から、J製薬企業PM1の授受ワークスペース100aに、「説明文書、同意文書」PDFを送信するための操作を示した説明図である。
図14に示すように、J製薬企業PM1の臨床開発モニタでもある特許花子は、「説明文書、同意文書」に係る操作632を押下して、操作メニュー64を開き、そのサブメニュー65から「Send to Sponsor」を選択する。これにより、医療機関ワークスペース管理部21は、授受ワークスペース100aのサービスアカウントにより、「A病院」の医療機関ワークスペース200aから、J製薬企業PM1の授受ワークスペース100aに、「説明文書、同意文書」PDF(承認済みファイル)を送信する(シーケンスSQ015)。具体的にいうと、医療機関ワークスペース管理部21は、WEB−APIにより、授受ワークスペース100aのサービスアカウントで、この授受ワークスペース100aにログインする。そして、医療機関ワークスペース管理部21は、「説明文書、同意文書」PDFを、医療機関ワークスペース200aから授受ワークスペース100aにコピーすると、WEB−APIにより、授受ワークスペース100aからログアウトする。これら一連の処理は、授受ワークスペース100aのユーザインタフェースを表示することなく行われる。
これにより、製薬企業ワークスペース管理部22は、「A病院」の医療機関ワークスペース200aから送信された「説明文書、同意文書」PDFのコピーを、J製薬企業PM1の授受ワークスペース100aに保存する(シーケンスSQ017)。
図15は、J製薬企業PM1の授受ワークスペース100aに、「説明文書、同意文書」PDFのコピーが保存されていることを示した説明図である。
図15に示すように、文書ペイン53の「説明文書、同意文書」の右側に“NEW”が表示されていて、新規に登録されたことを示している。「説明文書、同意文書」の状態533は「未登録」から「確定」に変わっており、版534は、「1.0」である。また、更新者535は、「A病院」の臨床開発モニタであって、「説明文書、同意文書」を編集した者の氏名である「特許花子」が表示されている。
また、「説明文書、同意文書」の更新日536は、J製薬企業PM1の臨床開発モニタである特許花子が、この「説明文書、同意文書」を授受ワークスペース100aに送信した日時となっている。
以上説明したように、本実施形態に係る臨床試験関連ファイル管理システムは、第2ワークスペースから第1ワークスペースに臨床試験関連ファイルをコピーし、第1ワークスペースから第2ワークスペースに承認済のファイルをコピーさせることができる。
これにより、本実施形態によれば、臨床試験関連ファイル管理システム及び臨床試験関連ファイル管理方法において、製薬企業と医療機関との間で臨床試験管理ファイルを授受させることができる。
<他の実施形態>
本実施形態に係る臨床試験関連ファイル管理システムは、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、改良を加えることもできる。例えば、J製薬企業PM1は、他のシステム(eTMF:Trial Master File)と連携するように構成されてもよい。
また、本実施形態に係る臨床試験関連ファイル管理システムは、例えば、臨床試験実施中において、「説明文書、同意文書」が改訂されることもある。この場合、例えば、図4のシーケンスSQ009において、「説明文書、同意文書」が改訂され、シーケンスSQ009以降の処理を実行することにより、改訂された「説明文書、同意文書」の情報の更新を版534で管理できる。
また、本実施形態において、医療機関ワークスペース200aは、A病院HP1(医療機関)が契約してアカウントが発行されたものに該当する(図1参照)。一方、「A病院」にD病院HP3又はE病院HP4が該当する場合、E病院向け製薬企業ワークスペース300a及びD病院向け製薬企業ワークスペース300bは、J製薬企業PM1が契約してE病院HP4及びD病院HP3に提供されたものであり、J製薬企業PM1に対してアカウントが発行されたものに該当する。なお、これらは一例であって、特に、限定されるものではない。
1 サーバ
11 CPU
12 ROM
13 RAM
14 通信部
15 表示部
16 入力部
17 記憶部
21 医療機関ワークスペース管理部
22 製薬企業ワークスペース管理部
100,100a,100b 授受ワークスペース
200,200a,200b,200c,200d 医療機関ワークスペース
200e,200f 医療機関ワークスペース
300 製薬企業ワークスペース
300a E病院向け製薬企業ワークスペース
300b D病院向け製薬企業ワークスペース
300c D病院向け製薬企業ワークスペース
300d F病院向け製薬企業ワークスペース
400,400a,400b IRBワークスペース
PM1 J製薬企業
PM2 H製薬企業
PM3 I製薬企業
HP1 A病院
HP2 B病院
HP3 C病院
HP4 D病院
HP5 E病院

Claims (6)

  1. 医療機関がプロジェクトごとに臨床試験関連ファイルを管理するための第1ワークスペースを管理する医療機関ワークスペース管理部と、
    製薬企業がプロジェクトごとに前記第1ワークスペースとの間で前記臨床試験関連ファイルを授受するための第2ワークスペースを管理すると共に、前記第1ワークスペースに係るサービスアカウントを用いてWeb−APIによって前記第1ワークスペースにログインし、前記第2ワークスペースから前記第1ワークスペースに臨床試験関連ファイルの雛形文書をコピーすると、前記第1ワークスペースからログアウトする製薬企業ワークスペース管理部と、
    を備え、
    前記医療機関ワークスペース管理部は、前記第2ワークスペースに係るサービスアカウントを用いてWeb−APIによって前記第2ワークスペースにログインし、前記第1ワークスペースから前記第2ワークスペースに承認済のファイルをコピーすると、前記第2ワークスペースからログアウトする、
    ことを特徴とする臨床試験関連ファイル管理システム。
  2. 前記第1ワークスペースに係るサービスアカウントでは、前記第1ワークスペースのユーザインタフェースからはログインできず、
    前記第2ワークスペースに係るサービスアカウントでは、前記第2ワークスペースのユーザインタフェースからはログインできない、
    ことを特徴とする請求項1に記載の臨床試験関連ファイル管理システム。
  3. 前記第1ワークスペースに係るサービスアカウントの権限では、前記第1ワークスペースに対する前記臨床試験関連ファイルの読み取りと追加のみが可能であり、
    前記第2ワークスペースに係るサービスアカウントの権限では、前記第2ワークスペースに対する前記臨床試験関連ファイルの読み取りと追加のみが可能である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の臨床試験関連ファイル管理システム。
  4. 前記第1ワークスペースは、前記医療機関が作成してアカウントが発行されているものである、
    ことを特徴とする請求項1に記載の臨床試験関連ファイル管理システム。
  5. 前記医療機関ワークスペース管理部は、前記第1ワークスペース内の前記臨床試験関連ファイルを編集させるための機能を有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の臨床試験関連ファイル管理システム。
  6. 前記医療機関ワークスペース管理部は、前記第1ワークスペース内の前記臨床試験関連ファイルの承認を承認者に依頼し、前記承認者が当該臨床試験関連ファイルを承認したとき、当該臨床試験関連ファイルに電子署名を付与する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の臨床試験関連ファイル管理システム。
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