JP6863919B2 - 炉壁状態評価装置、炉壁状態評価方法、および炉壁状態評価プログラム - Google Patents
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Description
高温炉を形成する炉壁の状態を評価する炉壁状態評価装置であって、
前記炉壁に設置されるバーナ装置に供給される燃料の燃料供給量または燃焼用ガスのガス供給量の少なくとも一方の条件を含む運転条件であって過去に用いられた前記運転条件である過去運転条件と、前記炉壁の減肉速度または熱疲労指標の少なくとも一方を含む炉壁状態評価指標であって、前記過去運転条件下での炉壁計器による計測を通して求められた過去炉壁状態評価指標と、を対応付けた複数の個別学習データからなる学習データを学習することにより作成される、前記運転条件から前記炉壁状態評価指標の予測値を算出するための予測モデルを取得する予測モデル取得部と、
前記予測モデルに入力する前記運転条件である入力運転条件を含むモデル入力条件を取得するモデル入力条件取得部と、
前記予測モデルを用いて、前記モデル入力条件から前記炉壁状態評価指標の予測値を算出する予測値算出部と、を備える。
前記炉壁計器は、前記炉壁の炉内側の炉内壁面に付着する溶融スラグの厚さであるスラグ液膜厚を計測するためのスラグ液膜厚計測装置を含み、
前記学習データは、前記過去運転条件と、該過去運転条件下において前記スラグ液膜厚計測装置によって計測された過去の前記スラグ液膜厚と、該過去運転条件下での前記過去炉壁状態評価指標と、を対応付けることにより生成されており、
前記モデル入力条件は、前記スラグ液膜厚計測装置によって計測された前記スラグ液膜厚を、さらに含む。
前記炉壁状態評価指標の予測値に基づいて、前記炉壁の予測残寿命を算出する予測残寿命算出部を、さらに備える。
上記(3)の構成によれば、例えば、予測時の炉壁の厚さと減肉速度の予測値とから炉壁の予測残寿命を求めることや、熱変動に伴う応力振幅と繰返し頻度といった熱疲労指標の予測値から予測残寿命(熱疲労寿命)を求めることができる。
前記高温炉の累積の運転時間と、前記予測残寿命と、前記高温炉の計画運転時間とに基づいて、前記予測残寿命を延長することが可能な前記運転条件である修正運転条件を決定する修正運転条件決定部と、さらに備える。
上記(4)の構成によれば、予測寿命時間が計画運転時間よりも小さい場合には、予測残寿命が長くなるような修正運転条件を決定する。これによって、修正運転条件によって高温炉を運転するようにすれば、高温炉の運転時間が計画値(設計値)以上となるように図ることができる。
前記修正運転条件、前記修正運転条件下で予測される前記炉壁状態評価指標の予測値、または前記修正運転条件下で予測される前記予測残寿命の少なくとも1つを出力装置に出力する出力部を、さらに備える。
上記(5)の構成によれば、修正運転条件や、修正運転条件の下での炉壁状態評価指標や予測残寿命をディスプレイなどの出力装置に出力して表示することにより、オペレータに修正運転条件の提示(提案)や、修正運転条件で高温炉を運転することによる効果を提示することができる。あるいは、修正運転条件を高温炉の運転装置である出力装置に出力することにより、修正運転条件によって高温炉の運転を行うようにすることで、高温炉の寿命の延長を図ることができる。
過去事例、前記修正運転条件を決定する際の決定根拠、または、問い合わせ先の少なくとも1つの関連情報を記憶する関連情報データベースを、さらに備え、
前記出力部は、さらに、前記関連情報を前記出力装置に出力する。
前記バーナ装置は、複数のバーナを有し、
前記運転条件は、前記複数のバーナ毎の前記運転条件を含み、
前記炉壁計器は、前記複数のバーナにそれぞれ関連する前記炉壁の部分毎に、前記炉壁状態評価指標を求めるのに必要な前記炉壁の厚さ又は温度の経時変化を計測するよう構成される。
前記予測モデルを作成する予測モデル作成部を、さらに備え、
前記予測モデル作成部は、
前記学習データを生成する学習データ生成部と、
前記学習データの機械学習を実行することにより、前記予測モデルを作成する機械学習実行部と、を有する。
上記(8)の構成によれば、機械学習により、任意の運転条件から炉壁状態評価指標の予測値を算出する予測モデルを作成することができる
前記学習データは、前記モデル入力条件を用いた熱流動シミュレーションにより得られる、前記炉壁に対する熱流束分布および前記炉壁の炉内側の炉内壁面に付着する溶融スラグの厚さの分布であるスラグ液膜厚分布に基づいて補正された計測値、または、前記炉壁に対する前記熱流束分布および前記スラグ液膜厚分布に基づいて補完された、前記炉壁計器の計測点以外の位置における補完計測値に基づいて作成された前記個別学習データを含む。
前記高温炉は、コンバスタ部とリダクタ部とを有する、炭素含有燃料をガスに転換するためのガス化炉である。
上記(10)の構成によれば、高温炉はガス化炉である。ガス化炉は、通常、空気比が1以下の還元雰囲気で運転を行うが、この還元雰囲気では、空気比に対して火炎の温度が概ね線形で変化するため、炉内壁面に到達する熱流束も概ね線形で変化する(後述する図4〜図5参照)。つまり、運転条件と火炎の温度との相関関係を機械学習によってより適切に導出することが可能となる。したがって、運転条件と火炎の温度との関係が線形であるなど、両者の相関が高いガス化炉のような高温炉の炉壁の状態を適切に評価することができる。
高温炉を形成する炉壁の状態を評価する炉壁状態評価方法であって、
前記炉壁に設置されるバーナ装置に供給される燃料の燃料供給量または燃焼用ガスのガス供給量の少なくとも一方の条件を含む運転条件であって過去に用いられた前記運転条件である過去運転条件と、前記炉壁の減肉速度または熱疲労指標の少なくとも一方である炉壁状態評価指標であって、前記過去運転条件下での炉壁計器による計測を通して求められた過去炉壁状態評価指標と、を対応付けた複数の個別学習データからなる学習データを学習することにより作成される、前記運転条件から前記炉壁状態評価指標の予測値を算出するための予測モデルを取得する予測モデル取得ステップと、
前記予測モデルに入力する前記運転条件である入力運転条件を含むモデル入力条件を取得するモデル入力条件取得ステップと、
前記予測モデルを用いて、前記モデル入力条件から前記炉壁状態評価指標の予測値を算出する予測値算出ステップと、を備える。
前記炉壁計器は、前記炉壁の炉内側の炉内壁面に付着する溶融スラグの厚さであるスラグ液膜厚を計測するためのスラグ液膜厚計測装置を含み、
前記学習データは、前記過去運転条件と、該過去運転条件下において前記スラグ液膜厚計測装置によって計測された過去の前記スラグ液膜厚と、該過去運転条件下での前記過去炉壁状態評価指標と、を対応付けることにより生成されており、
前記モデル入力条件は、前記スラグ液膜厚を含む。
前記炉壁状態評価指標の予測値に基づいて、前記炉壁の予測残寿命を算出する予測残寿命算出ステップを、さらに備える。
上記(13)の構成によれば、上記(3)と同様の効果を奏する。
前記高温炉の累積の運転時間と、前記予測残寿命と、前記高温炉の計画運転時間とに基づいて、前記予測残寿命を延長することが可能な前記運転条件である修正運転条件を決定する修正運転条件決定ステップと、さらに備える。
上記(14)の構成によれば、上記(4)と同様の効果を奏する。
前記修正運転条件、前記修正運転条件下で予測される前記炉壁状態評価指標の予測値、または前記修正運転条件下で予測される前記予測残寿命の少なくとも1つを出力装置に出力する出力ステップを、さらに備える。
上記(15)の構成によれば、上記(5)と同様の効果を奏する。
過去事例、前記修正運転条件を決定する際の決定根拠、または、問い合わせ先の少なくとも1つの関連情報を記憶する関連情報データベースを、さらに備え、
前記出力ステップは、さらに、前記関連情報を前記出力装置に出力する。
前記バーナ装置は、複数のバーナを有し、
前記運転条件は、前記複数のバーナ毎の前記運転条件を含み、
前記炉壁計器を用いて、前記複数のバーナにそれぞれ関連する前記炉壁の部分毎に、前記炉壁状態評価指標を求めるのに必要な前記炉壁の厚さ又は温度の経時変化を計測する計測ステップを、さらに備える。
前記予測モデルを作成する予測モデル作成ステップを、さらに備え、
前記予測モデル作成ステップは、
前記学習データを生成する学習データ生成ステップと、
前記学習データの機械学習を実行することにより、前記予測モデルを作成する機械学習実行ステップと、を有する。
上記(18)の構成によれば、上記(8)と同様の効果を奏する。
前記モデル入力条件を用いた熱流動シミュレーションにより得られる、前記炉壁に対する熱流束分布および前記炉壁の炉内側の炉内壁面に付着する溶融スラグの厚さの分布であるスラグ液膜厚分布に基づいて、前記炉壁計器の計測点における計測データの補正または前記計測点以外の位置における計測データを補完する計測補完値取得ステップと、をさらに備える。
前記高温炉は、コンバスタ部とリダクタ部とを有する、炭素含有燃料をガスに転換するためのガス化炉である。
上記(20)の構成によれば、上記(10)と同様の効果を奏する。
高温炉を形成する炉壁の状態を評価する炉壁状態評価プログラムであって、
コンピュータに、
前記炉壁に設置されるバーナ装置に供給される燃料の燃料供給量または燃焼用ガスのガス供給量の少なくとも一方の条件を含む運転条件であって過去に用いられた前記運転条件である過去運転条件と、前記炉壁の減肉速度または熱疲労指標の少なくとも一方である炉壁状態評価指標であって、前記過去運転条件下での炉壁計器による計測を通して求められた過去炉壁状態評価指標と、を対応付けた複数の個別学習データからなる学習データを学習することにより作成される、前記運転条件から前記炉壁状態評価指標の予測値を算出するための予測モデルを取得する予測モデル取得ステップと、
前記予測モデルに入力する前記運転条件である入力運転条件を含むモデル入力条件を取得するモデル入力条件取得ステップと、
前記予測モデルを用いて、前記モデル入力条件から前記炉壁状態評価指標の予測値を算出する予測値算出ステップと、を実行させる。
前記炉壁計器は、前記炉壁の炉内側の炉内壁面に付着する溶融スラグの厚さであるスラグ液膜厚を計測するためのスラグ液膜厚計測装置を含み、
前記学習データは、前記過去運転条件と、該過去運転条件下において前記スラグ液膜厚計測装置によって計測された過去の前記スラグ液膜厚と、該過去運転条件下での前記過去炉壁状態評価指標と、を対応付けることにより生成されており、
前記モデル入力条件は、前記スラグ液膜厚計測装置によって計測された前記スラグ液膜厚を、さらに含む。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
以下、高温炉をガス化炉7として本発明を説明する。
なお、出力部12は、モデル入力条件Pや、これに対応する炉壁状態評価指標Iの予測値Eや、予測残寿命Leなどのうちの少なくとも1つを、さらに出力しても良い。
図9のステップ順に、炉壁状態評価方法を説明する。
上記の構成によれば、上述した予測残寿命算出部5によって得られる効果と同様の効果を奏する。
上記の構成によれば、上述した修正運転条件決定部6によって得られる効果と同様の効果を奏する。
上記の構成によれば、上述した出力部12によって得られる効果と同様の効果を奏する。
m 記憶装置
12 出力部
13 関連情報データベース
Ri 関連情報
17 出力装置
2 予測モデル取得部
3 モデル入力条件取得部
4 予測値算出部
5 予測残寿命算出部
6 修正運転条件決定部
61 予測寿命時間算出部
62 運転条件修正部
7 ガス化炉
7c コンバスタ部
7r リダクタ部
71 炉壁
71s 炉内壁面
72 排出口
74 燃料供給ライン
75 燃焼用空気供給ライン
76 チャー供給ライン
8 バーナ装置
81 バーナ
81e バーナの供給口
82 微粉炭バーナ
84 チャーバーナ
86 ガス化バーナ
9 炉壁計器
91 スラグ液膜厚計測装置
92 センサ部
93 スラグ液膜厚演算部
B 火炎
F 燃料
G 燃焼用ガス
Pf 燃料供給量
Pg ガス供給量
S スラグ液膜
Sa スラグ固層
Ss スラグ厚
St スラグ液膜厚
M 予測モデル
D 学習データ
C 運転条件
Cm 修正運転条件
Cp 過去運転条件
Ct 入力運転条件
P モデル入力条件
I 炉壁状態評価指標
Iv 減肉速度
If 熱疲労指標
Ip 過去炉壁状態評価指標
N 繰返し頻度
Ne 推定繰返し数
Nf 破断繰返し数
Nr 推定繰返し数
Ip 過去炉壁状態評価指標
E 炉壁状態評価指標の予測値
Ef 予測熱疲労指標
Ev 予測減肉速度
Ld 計画運転時間
Le 予測残寿命(入力運転条件)
Lm 予測残寿命(修正運転条件)
Lr 予測寿命時間
Or 累積運転時間
Claims (13)
- 高温炉を形成する炉壁の状態を評価する炉壁状態評価装置であって、
前記炉壁に設置されるバーナ装置に供給される燃料の燃料供給量または燃焼用ガスのガス供給量の少なくとも一方の条件を含む運転条件であって過去に用いられた前記運転条件である過去運転条件と、前記炉壁の減肉速度または熱疲労指標の少なくとも一方を含む炉壁状態評価指標であって、前記過去運転条件下での炉壁計器による計測を通して求められた過去炉壁状態評価指標と、を対応付けた学習データを学習することにより作成される、前記運転条件から前記炉壁状態評価指標の予測値を算出するための予測モデルを取得する予測モデル取得部と、
前記予測モデルに入力する前記運転条件である入力運転条件を含むモデル入力条件を取得するモデル入力条件取得部と、
前記予測モデルを用いて、前記モデル入力条件から前記炉壁状態評価指標の予測値を算出する予測値算出部と、を備え、
前記バーナ装置は、複数のバーナを有し、
前記運転条件は、前記複数のバーナ毎の前記運転条件を含み、
前記炉壁計器は、前記複数のバーナにそれぞれ関連する前記炉壁の部分毎に、前記炉壁状態評価指標を求めるのに必要な前記炉壁の厚さ又は温度の経時変化を計測するよう構成される
ことを特徴とする炉壁状態評価装置。 - 高温炉を形成する炉壁の状態を評価する炉壁状態評価装置であって、
前記炉壁に設置されるバーナ装置に供給される燃料の燃料供給量または燃焼用ガスのガス供給量の少なくとも一方の条件を含む運転条件であって過去に用いられた前記運転条件である過去運転条件と、前記炉壁の減肉速度または熱疲労指標の少なくとも一方を含む炉壁状態評価指標であって、前記過去運転条件下での炉壁計器による計測を通して求められた過去炉壁状態評価指標と、を対応付けた学習データを学習することにより作成される、前記運転条件から前記炉壁状態評価指標の予測値を算出するための予測モデルを取得する予測モデル取得部と、
前記予測モデルに入力する前記運転条件である入力運転条件を含むモデル入力条件を取得するモデル入力条件取得部と、
前記予測モデルを用いて、前記モデル入力条件から前記炉壁状態評価指標の予測値を算出する予測値算出部と、を備え、
前記炉壁計器は、前記炉壁の炉内側の炉内壁面に付着する溶融スラグの厚さであるスラグ液膜厚を計測するためのスラグ液膜厚計測装置を含み、
前記学習データは、前記過去運転条件と、該過去運転条件下において前記スラグ液膜厚計測装置によって計測された過去の前記スラグ液膜厚と、該過去運転条件下での前記過去炉壁状態評価指標と、を対応付けることにより生成されており、
前記モデル入力条件は、前記スラグ液膜厚計測装置によって計測された前記スラグ液膜厚を、さらに含むことを特徴とする炉壁状態評価装置。 - 前記炉壁状態評価指標の予測値に基づいて、前記炉壁の予測残寿命を算出する予測残寿命算出部を、さらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載の炉壁状態評価装置。
- 前記高温炉の累積の運転時間と、前記予測残寿命と、前記高温炉の計画運転時間とに基づいて、前記予測残寿命を延長することが可能な前記運転条件である修正運転条件を決定する修正運転条件決定部と、さらに備えることを特徴とする請求項3に記載の炉壁状態評価装置。
- 前記修正運転条件、前記修正運転条件下で予測される前記炉壁状態評価指標の予測値、または前記修正運転条件下で予測される前記予測残寿命の少なくとも1つを出力装置に出力する出力部を、さらに備えることを特徴とする請求項4に記載の炉壁状態評価装置。
- 過去事例、前記修正運転条件を決定する際の決定根拠、または、問い合わせ先の少なくとも1つの関連情報を記憶する関連情報データベースを、さらに備え、
前記出力部は、さらに、前記関連情報を前記出力装置に出力することを特徴とする請求項5に記載の炉壁状態評価装置。 - 前記予測モデルを作成する予測モデル作成部を、さらに備え、
前記予測モデル作成部は、
前記学習データを生成する学習データ生成部と、
前記学習データの機械学習を実行することにより、前記予測モデルを作成する機械学習実行部と、を有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の炉壁状態評価装置。 - 前記学習データは、前記モデル入力条件を用いた熱流動シミュレーションにより得られる、前記炉壁に対する熱流束分布および前記炉壁の炉内側の炉内壁面に付着する溶融スラグの厚さの分布であるスラグ液膜厚分布に基づいて補正された計測値、または、前記炉壁に対する前記熱流束分布および前記スラグ液膜厚分布に基づいて補完された、前記炉壁計器の計測点以外の位置における補完計測値に基づいて作成された前記個別学習データを含むことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の炉壁状態評価装置。
- 前記高温炉は、コンバスタ部とリダクタ部とを有する、炭素含有燃料をガスに転換するためのガス化炉であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の炉壁状態評価装置。
- 高温炉を形成する炉壁の状態を評価する炉壁状態評価方法であって、
前記炉壁に設置されるバーナ装置に供給される燃料の燃料供給量または燃焼用ガスのガス供給量の少なくとも一方の条件を含む運転条件であって過去に用いられた前記運転条件である過去運転条件と、前記炉壁の減肉速度または熱疲労指標の少なくとも一方である炉壁状態評価指標であって、前記過去運転条件下での炉壁計器による計測を通して求められた過去炉壁状態評価指標と、を対応付けた学習データを学習することにより作成される、前記運転条件から前記炉壁状態評価指標の予測値を算出するための予測モデルを取得する予測モデル取得ステップと、
前記予測モデルに入力する前記運転条件である入力運転条件を含むモデル入力条件を取得するモデル入力条件取得ステップと、
前記予測モデルを用いて、前記モデル入力条件から前記炉壁状態評価指標の予測値を算出する予測値算出ステップと、を備え、
前記バーナ装置は、複数のバーナを有し、
前記運転条件は、前記複数のバーナ毎の前記運転条件を含み、
前記炉壁計器は、前記複数のバーナにそれぞれ関連する前記炉壁の部分毎に、前記炉壁状態評価指標を求めるのに必要な前記炉壁の厚さ又は温度の経時変化を計測するよう構成される
ることを特徴とする炉壁状態評価方法。 - 高温炉を形成する炉壁の状態を評価する炉壁状態評価方法であって、
前記炉壁に設置されるバーナ装置に供給される燃料の燃料供給量または燃焼用ガスのガス供給量の少なくとも一方の条件を含む運転条件であって過去に用いられた前記運転条件である過去運転条件と、前記炉壁の減肉速度または熱疲労指標の少なくとも一方である炉壁状態評価指標であって、前記過去運転条件下での炉壁計器による計測を通して求められた過去炉壁状態評価指標と、を対応付けた学習データを学習することにより作成される、前記運転条件から前記炉壁状態評価指標の予測値を算出するための予測モデルを取得する予測モデル取得ステップと、
前記予測モデルに入力する前記運転条件である入力運転条件を含むモデル入力条件を取得するモデル入力条件取得ステップと、
前記予測モデルを用いて、前記モデル入力条件から前記炉壁状態評価指標の予測値を算出する予測値算出ステップと、を備え、
前記炉壁計器は、前記炉壁の炉内側の炉内壁面に付着する溶融スラグの厚さであるスラグ液膜厚を計測するためのスラグ液膜厚計測装置を含み、
前記学習データは、前記過去運転条件と、該過去運転条件下において前記スラグ液膜厚計測装置によって計測された過去の前記スラグ液膜厚と、該過去運転条件下での前記過去炉壁状態評価指標と、を対応付けることにより生成されており、
前記モデル入力条件は、前記スラグ液膜厚を含むことを特徴とする炉壁状態評価方法。 - 高温炉を形成する炉壁の状態を評価する炉壁状態評価プログラムであって、
コンピュータに、
前記炉壁に設置されるバーナ装置に供給される燃料の燃料供給量または燃焼用ガスのガス供給量の少なくとも一方の条件を含む運転条件であって過去に用いられた前記運転条件である過去運転条件と、前記炉壁の減肉速度または熱疲労指標の少なくとも一方である炉壁状態評価指標であって、前記過去運転条件下での炉壁計器による計測を通して求められた過去炉壁状態評価指標と、を対応付けた学習データを学習することにより作成される、前記運転条件から前記炉壁状態評価指標の予測値を算出するための予測モデルを取得する予測モデル取得ステップと、
前記予測モデルに入力する前記運転条件である入力運転条件を含むモデル入力条件を取得するモデル入力条件取得ステップと、
前記予測モデルを用いて、前記モデル入力条件から前記炉壁状態評価指標の予測値を算出する予測値算出ステップと、を実行させるように構成され、
前記バーナ装置は、複数のバーナを有し、
前記運転条件は、前記複数のバーナ毎の前記運転条件を含み、
前記炉壁計器は、前記複数のバーナにそれぞれ関連する前記炉壁の部分毎に、前記炉壁状態評価指標を求めるのに必要な前記炉壁の厚さ又は温度の経時変化を計測するよう構成される
炉壁状態評価プログラム。 - 高温炉を形成する炉壁の状態を評価する炉壁状態評価プログラムであって、
コンピュータに、
前記炉壁に設置されるバーナ装置に供給される燃料の燃料供給量または燃焼用ガスのガス供給量の少なくとも一方の条件を含む運転条件であって過去に用いられた前記運転条件である過去運転条件と、前記炉壁の減肉速度または熱疲労指標の少なくとも一方である炉壁状態評価指標であって、前記過去運転条件下での炉壁計器による計測を通して求められた過去炉壁状態評価指標と、を対応付けた学習データを学習することにより作成される、前記運転条件から前記炉壁状態評価指標の予測値を算出するための予測モデルを取得する予測モデル取得ステップと、
前記予測モデルに入力する前記運転条件である入力運転条件を含むモデル入力条件を取得するモデル入力条件取得ステップと、
前記予測モデルを用いて、前記モデル入力条件から前記炉壁状態評価指標の予測値を算出する予測値算出ステップと、を実行させるように構成され、
前記炉壁計器は、前記炉壁の炉内側の炉内壁面に付着する溶融スラグの厚さであるスラグ液膜厚を計測するためのスラグ液膜厚計測装置を含み、
前記学習データは、前記過去運転条件と、該過去運転条件下において前記スラグ液膜厚計測装置によって計測された過去の前記スラグ液膜厚と、該過去運転条件下での前記過去炉壁状態評価指標と、を対応付けることにより生成されており、
前記モデル入力条件は、前記スラグ液膜厚計測装置によって計測された前記スラグ液膜厚を、さらに含む炉壁状態評価プログラム。
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