JP6863039B2 - 自動車 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車に関する。
従来、この種の自動車としては、モータと、モータと駆動輪との間に設けられた変速機と、を備える自動車において、モータが回転停止していて且つモータからトルクを出力しているときには、アクセル開度に応じた要求トルクと変速機の目標変速段とに応じたトルクをモータから出力しつつ目標変速段に応じた係合要素を半係合状態とするものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この自動車では、こうした制御により、モータを回転させてモータの相電流の位相を変化させ、モータやインバータの過度の温度上昇を抑制している。そして、モータの相電流の位相が変化すると、半係合状態の係合要素を完全係合状態とする。
特開2008−125318号公報
上述の自動車では、係合要素を半係合状態としてからモータの相電流の位相が変化するとその係合要素を完全係合状態とするから、モータの回転量(回転時間)があまり多くないことにより、モータやインバータの温度があまり低下しない場合がある。これに対して、モータの回転量を多くすることが考えられるものの、係合要素を半係合状態としてモータを回転させているときには、係合要素で発熱(摩擦熱)が生じるから、その回転量が多すぎると、係合要素の温度が過度に上昇する可能性がある。
本発明の自動車は、モータやインバータ,係合要素(クラッチ)の過度の温度上昇を抑制することを主目的とする。
本発明の自動車は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の自動車は、
モータと、
前記モータを駆動するインバータと、
前記インバータを介して前記モータと電力をやりとりする蓄電装置と、
前記モータと駆動輪との間に設けられたクラッチと、
前記インバータおよび前記クラッチを制御する制御装置と、
を備える自動車であって、
前記制御装置は、前記モータからトルクを出力していて且つ車両が停止しているときにおいて、前記モータおよび/または前記インバータの温度が第1閾値よりも高くなったときには、前記クラッチが半係合で前記モータが回転するように制御する半係合制御を実行し、前記半係合制御の実行中に前記クラッチの温度が第2閾値よりも高くなったときには、前記クラッチが完全係合されて前記モータが回転停止するように制御する、
ことを要旨とする。
この本発明の自動車では、モータからトルクを出力していて且つ車両が停止しているときにおいて、モータおよび/またはインバータの温度が第1閾値よりも高くなったときには、クラッチが半係合でモータが回転するように制御する半係合制御を実行する。これにより、モータやインバータの過度の温度上昇を抑制することができる。そして、半係合制御の実行中にクラッチの温度が第2閾値よりも高くなったときには、クラッチが完全係合されてモータが回転停止するように制御する。これにより、クラッチの過度の温度上昇を抑制することができる。これらの結果、モータやインバータ,クラッチの過度の温度上昇を抑制することができる。
こうした本発明の自動車において、前記制御装置は、前記半係合制御の実行中に前記クラッチの温度が前記第2閾値よりも高くなったときには、前記モータの何れかの相の電流がゼロクロスするゼロクロス電気角を含む所定範囲内で前記モータが回転停止するように制御するものとしてもよい。ゼロクロス電気角では、各相の相電流のうち絶対値が最大のものにおける絶対値が小さくなるから、その付近でモータを回転停止させることにより、モータが回転停止しているときのモータやインバータの発熱ひいては温度上昇を抑制することができる。
また、本発明の自動車において、前記制御装置は、前記半係合制御を実行するときには、前記半係合制御を実行していないときと同一のトルクが前記駆動輪側に出力されるように前記モータを制御するものとしてもよい。こうすれば、半係合制御を実行するときの車両の移動をより抑制することができる。
本発明の一実施例としての電気自動車20の構成の概略を示す構成図である。 電子制御ユニット50により実行されるホールド状態制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 自動変速機42の入力軸42aに出力されるトルクが要求トルクTin*に等しくなるときの、クラッチ40の油圧指令Pc*とモータ32のトルク指令Tm*との関係の一例を示す説明図である。 モータ32の電気角θeと、各相の相電流Iu,Iv,Iwと、相電流Iu,Iv,Iwの最大絶対値と、の関係の一例を示す説明図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としての電気自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例の電気自動車20は、図示するように、モータ32と、インバータ34と、蓄電装置としてのバッテリ36と、クラッチ40と、自動変速機42と、電子制御ユニット50と、を備える。
モータ32は、同期発電電動機として構成されており、永久磁石が埋め込まれた回転子と、三相コイルが巻回された固定子と、を備える。このモータ32の回転軸は、クラッチ40を介して自動変速機42の入力軸42aに接続されている。
インバータ34は、モータ32の駆動に用いられる。このインバータ34は、電力ライン38を介してバッテリ36に接続されており、6つのスイッチング素子としてのトランジスタT11〜T16と、6つのトランジスタT11〜T16のそれぞれに並列に接続された6つのダイオードD11〜D16と、を有する。トランジスタT11〜T16は、それぞれ、電力ライン38の正極側ラインと負極側ラインとに対してソース側とシンク側になるように2個ずつペアで配置されている。また、トランジスタT11〜T16の対となるトランジスタ同士の接続点の各々には、モータ32の三相コイル(U相,V相,W相のコイル)の各々が接続されている。したがって、インバータ34に電圧が作用しているときに、電子制御ユニット50によって、対となるトランジスタT11〜T16のオン時間の割合が調節されることにより、三相コイルに回転磁界が形成され、モータ32が回転駆動される。
バッテリ36は、例えばリチウムイオン二次電池やニッケル水素二次電池として構成されており、上述したように、電力ライン38を介してインバータ34に接続されている。クラッチ40は、例えば油圧駆動の摩擦クラッチとして構成されており、モータ32の回転軸と自動変速機42の入力軸42aとの接続および接続の解除を行なう。
自動変速機42は、油圧駆動の4段変速の自動変速機として構成されており、モータ32の回転軸にクラッチ40を介して接続された入力軸42aと、駆動輪22a,22bにデファレンシャルギヤ24を介して連結された駆動軸26に接続された出力軸42bと、複数の遊星歯車と、油圧駆動の複数の摩擦係合要素(クラッチ,ブレーキ)と、を備える。この自動変速機42は、複数の摩擦係合要素の係脱により第1速段から第4速段までの前進段や後進段を形成して入力軸42aと出力軸42bとの間で動力を伝達する。
電子制御ユニット50は、CPU52を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU52の他に、処理プログラムを記憶するROM54やデータを一時的に記憶するRAM56,入出力ポートを備える。電子制御ユニット50には、各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。電子制御ユニット50に入力される信号としては、例えば、駆動軸26に取り付けられた回転数センサ26aからの駆動軸26の回転数Ndや、モータ32の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ(例えばレゾルバ)32aからの回転位置θm,モータ32の各相の相電流を検出する電流センサ32u,32vからの相電流Iu,Iv,モータ32の温度を検出する温度センサ32tからのモータ32の温度tm,インバータ34の温度を検出する温度センサ34tからのインバータ34の温度tiを挙げることができる。また、バッテリ36の端子間に取り付けられた電圧センサ36aからのバッテリ36の電圧Vbや、バッテリ36の出力端子に取り付けられた電流センサ36bからのバッテリ36の電流Ib,クラッチ40の温度を検出する温度センサ40tからのクラッチ40の温度tcも挙げることができる。加えて、イグニッションスイッチ60からのイグニッション信号や、シフトレバー61の操作位置を検出するシフトポジションセンサ62からのシフトポジションSP,アクセルペダル63の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ64からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル65の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ66からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ68からの車速Vも挙げることができる。電子制御ユニット50からは、各種制御信号が出力ポートを介して出力されている。電子制御ユニット50から出力される信号としては、例えば、インバータ34のトランジスタT11〜T16へのスイッチング制御信号や、クラッチ40への制御信号,自動変速機42への制御信号を挙げることができる。電子制御ユニット50は、回転位置検出センサ32aからのモータ32の回転子の回転位置θmに基づいてモータ32の電気角θeや角速度ωm,回転数Nmを演算している。また、電子制御ユニット50は、電流センサ32u,32vからのモータ32の相電流Iu,Ivに基づいてd軸,q軸の電流Id,Iqを求めると共にこのd軸,q軸の電流Id,Iqに基づいてモータ32のトルクTmを推定している。さらに、電子制御ユニット50は、電流センサ36bからのバッテリ36の電流Ibの積算値に基づいてバッテリ36の蓄電割合SOCを演算している。ここで、蓄電割合SOCは、バッテリ36の全容量に対するバッテリ36から放電可能な電力の容量の割合である。
こうして構成された実施例の電気自動車20では、走行する際には、電子制御ユニット50により、以下の走行制御が行なわれる。走行制御では、電子制御ユニット50は、クラッチ40を完全係合する。また、アクセルペダルポジションセンサ64からのアクセル開度Accと車速センサ68からの車速Vとに基づいて自動変速機42の目標変速段S*を設定し、自動変速機42の変速段Sが目標変速段S*となるように自動変速機42を制御する。さらに、アクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸26の要求トルクTd*を設定し、駆動軸26の要求トルクTd*と自動変速機42のギヤ比Grとに基づいて自動変速機42の入力軸42aの要求トルクTin*を設定し、要求トルクTin*が(クラッチ40を介して)自動変速機42の入力軸42aに出力されるようにモータ32のトルク指令Tm*を設定し、モータ32がトルク指令Tm*で駆動されるようにインバータ34のトランジスタT11〜T16のスイッチング制御を行なう。なお、自動変速機42のギヤ比Grは、回転位置検出センサ32aからのモータ32の回転位置θmに基づく回転数Nm(自動変速機42の入力軸42aの回転数)を回転数センサ26aからの駆動軸26の回転数Ndで除して計算したり、自動変速機42の現在の変速段Sに対応する値を用いたりすることができる。
次に、こうして構成された実施例の電気自動車20の動作、特に、モータ32からトルクを出力していて且つ車両が停止している状態(例えば、登坂路でアクセルペダル63が踏み込まれていて車両が停止している状態など、以下、「ホールド状態」という)でのモータ32およびクラッチ40の制御について説明する。なお、自動変速機42については、ホールド状態でも、上述したのと同様に制御するものとした。
図2は、電子制御ユニット50により実行されるホールド状態制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、ホールド状態になってからその後にホールド状態の解消要求がなされるまで繰り返し実行される。ホールド状態になったか否かは、例えば、電流センサ32u,32vからの相電流Iu,Ivに基づくd軸,q軸の電流Iu,Ivに基づいて推定されるモータ32のトルクTmと閾値Tmrefとの比較、および、車速センサ68からの車速Vと閾値Vrefとの比較により判定することができる。ホールド状態の解消要求がなされたか否かは、例えば、アクセルペダルポジションセンサ64からのアクセル開度Accがホールド状態になってから変化したか否かにより判定することができる。
図2の制御ルーチンが実行されると、電子制御ユニット50は、自動変速機42の入力軸42aの要求トルクTin*や、モータ32の電気角θeや温度tm,インバータ34の温度ti,クラッチ40の温度tcなどのデータを入力する(ステップS100)。ここで、自動変速機42の入力軸42aの要求トルクTin*は、上述したのと同様に設定した値を入力するものとした。モータ32の電気角θeは、回転位置検出センサ32aからのモータ32の回転位置θmに基づいて演算された値を入力するものとした。モータ32の温度tmは、温度センサ32tにより検出された値を入力するものとした。インバータ34の温度tiは、温度センサ34tにより検出された値を入力するものとした。クラッチ40の温度tcは、温度センサ40tにより検出された値を入力するものとした。
こうしてデータを入力すると、クラッチ40を完全係合している(クラッチ40の油圧が後述の所定油圧Pc1である)か否かを判定し(ステップS110)、クラッチ40を完全係合していると判定したときには、モータ32の温度tmを閾値tmref1と比較すると共にインバータ34の温度tiを閾値tiref1と比較する(ステップS120)。ここで、閾値tmref1は、モータ32の過熱温度よりもある程度低い温度として、例えば、100℃や110℃,120℃などを用いることができる。閾値tiref1は、インバータ34の過熱温度よりもある程度低い温度として、例えば、100℃や110℃,120℃などを用いることができる。いま、ホールド時において、クラッチ40の完全係合によりモータ32が回転停止しているときを考えているから、モータ32の三相コイルやインバータ34のトランジスタT11〜T16のうちの特定の相(素子)に大きい電流が流れ、モータ32の温度tmやインバータ34の温度tiが上昇しやすい。これを踏まえて、実施例では、ステップS120の処理を実行するのである。
ステップS120で、モータ32の温度tmが閾値tmref1以下で且つインバータ34の温度tiが閾値tiref1以下のときには、クラッチ40の油圧指令Pc*に所定油圧Pc1を設定すると共にモータ32のトルク指令Tm*に自動変速機42の入力軸42aの要求トルクTin*を設定し、クラッチ40の油圧指令Pc*を用いてクラッチ40を制御すると共にモータ32のトルク指令Tm*を用いてモータ32(インバータ34)を制御して(ステップS130)、本ルーチンを終了する。ここで、所定油圧Pc1は、クラッチ40を完全係合する際の油圧である。
ステップS120で、モータ32の温度tmが閾値tmref1よいも高いときやインバータ34の温度tiが閾値tiref1よりも高いときには、クラッチ40の油圧指令Pc*を所定油圧Pc1からそれよりも低い所定油圧Pc2に変化させると共にモータ32のトルク指令Tm*をクラッチ40の自動変速機42の要求トルクTin*からそれよりも所定トルクΔTだけ大きいトルク(Tin*+ΔT)に変化させながら、クラッチ40の油圧指令Pc*を用いてクラッチ40を制御すると共にモータ32のトルク指令Tm*を用いてモータ32(インバータ34)を制御して(ステップS140)、本ルーチンを終了する。ここで、所定油圧Pc2は、クラッチ40を半係合する際の油圧である。また、所定トルクΔTは、クラッチ40の油圧を所定油圧Pc2にしたときに、自動変速機42の入力軸42aに要求トルクTin*が出力されるようにするために必要な補正トルクである。ステップS140の処理では、自動変速機42の入力軸42aに出力されるトルクを要求トルクTin*で保持しながら、クラッチ40の油圧を所定油圧Pc1から所定油圧Pc2に徐々に変化させると共にモータ32のトルクを要求トルクTin*からトルク(Tin*+ΔT)に徐々に変化させるのが好ましい。図3は、自動変速機42の入力軸42aに出力されるトルクが要求トルクTin*に等しくなるときの、クラッチ40の油圧指令Pc*とモータ32のトルク指令Tm*との関係の一例を示す説明図である。図3の場合、図中、A点からB点に実線に沿って徐々に移動させるのが好ましい。このようにすることにより、クラッチ40を完全係合から半係合にする際の車両の移動をより抑制することができる。こうしてクラッチ40を半係合にすると、モータ32からのトルクがクラッチ40の許容トルクよりも大きくなり、モータ32が回転する。ホールド時において、モータ32を回転させると、モータ32の三相コイルやインバータ34のトランジスタT11〜T16のうち大きい電流が流れる相が変化するから、図示しない冷却装置によるモータ32やインバータ34の冷却などにより、モータ32の温度tmやインバータ34の温度tiを低下させることができる。これにより、モータ32やインバータ34の過熱を抑制することができる。
クラッチ40を半係合にすると、ステップS110でクラッチ40を半係合していると判断し、モータ32の温度tmを上述の閾値tmref1よりも若干低い閾値tmref2と比較すると共に、インバータ34の温度tiを上述の閾値tiref1よりも若干低い閾値tiref2と比較する(ステップS150)。ここで、閾値tmref2は、例えば、閾値tmref1よりも5℃や10℃,15℃など低い温度を用いることができる。閾値tiref2は、閾値tiref1よりも5℃や10℃,15℃など低い温度を用いることができる。上述したように、モータ32を回転させると、モータ32の温度tmやインバータ34の温度tiを低下させることができる。これを踏まえて、実施例では、ステップS150の処理を実行するのである。
ステップS150で、モータ32の温度tmが閾値tmref2よりも高いときやインバータ34の温度tiが閾値tiref2よりも高いときには、クラッチ40の温度tcを閾値tcrefと比較する(ステップS160)。ここで、閾値tcrefは、クラッチ40の過熱温度よりもある程度低い温度を用いることができる。クラッチ40を半係合としてモータ32を回転させると、クラッチ40での発熱(摩擦熱)によりクラッチ40の温度tcが上昇しやすい。これを踏まえて、実施例では、ステップS160の処理を実行するのである。
ステップS160でクラッチ40の温度tcが閾値tcref以下のときには、クラッチ40の油圧指令Pc*に上述の所定油圧Pc2を設定すると共にモータ32のトルク指令Tm*に上述のトルク(Tin*+ΔT)を設定し、クラッチ40の油圧指令Pc*を用いてクラッチ40を制御すると共にモータ32のトルク指令Tm*を用いてモータ32(インバータ34)を制御して(ステップS180)、本ルーチンを終了する。この場合、クラッチ40を半係合でのモータ32の回転を継続させることになる。
ステップS150で、モータ32の温度tmが閾値tmref2以下で且つインバータ34の温度tiが閾値tiref2以下のときには、モータ32の電気角θeが所定範囲内か否かを判定する(ステップS170)。また、ステップS150で、モータ32の温度tmが閾値tmref2よりも高いときやインバータ34の温度tiが閾値tiref2よりも高いときでも、ステップS160で、クラッチ40の温度tcが閾値tcrefよりも高いときには、モータ32の電気角θeが所定範囲内か否かを判定する(ステップS170)。この所定範囲については後述する。
そして、モータ32の電気角θeが所定範囲外のときには、クラッチ40の油圧指令Pc*に上述の所定油圧Pc2を設定すると共にモータ32のトルク指令Tm*に上述のトルク(Tin*+ΔT)を設定し、クラッチ40の油圧指令Pc*を用いてクラッチ40を制御すると共にモータ32のトルク指令Tm*を用いてモータ32(インバータ34)を制御して(ステップS180)、本ルーチンを終了する。この場合、クラッチ40を半係合でのモータ32の回転を継続させることになる。
一方、モータ32の電気角θeが所定範囲内のときには、クラッチ40の油圧指令Pc*を所定油圧Pc2からそれよりも高い所定油圧Pc1に変化させると共にモータ32のトルク指令Tm*をトルク(Tin*+ΔT)からクラッチ40の自動変速機42の要求トルクTin*に変化させながら、クラッチ40の油圧指令Pc*を用いてクラッチ40を制御すると共にモータ32のトルク指令Tm*を用いてモータ32(インバータ34)を制御して(ステップS190)、本ルーチンを終了する。ステップS190の処理では、自動変速機42の入力軸42aに出力されるトルクを要求トルクTin*で保持しながら、クラッチ40の油圧を所定油圧Pc2から所定油圧Pc1に徐々に変化させると共にモータ32のトルクをトルク(Tin*+ΔT)から要求トルクTin*に徐々に変化させるのが好ましい。図3で考えると、B点からA点に実線に沿って徐々に変化させるのが好ましい。このようにすることにより、クラッチ40を半係合から完全係合にする際の車両の移動をより抑制することができる。こうしてクラッチ40を完全係合にすると、モータ32が回転停止する。
このようにして、モータ32の温度tmが閾値tmref2以下で且つインバータ34の温度tiが閾値tiref2以下のときに、モータ32の電気角θeを所定範囲内で回転停止させる。これは、モータ32の温度tmやインバータ34の温度tiが十分に低くなったと判断できるためである。また、モータ32の温度tmが閾値tmref2よりも高いときやインバータ34の温度tiが閾値tiref2よりも高いときでもクラッチ40の温度tcが閾値tcrefよりも高いときには、モータ32の電気角θeを所定範囲内で回転停止させる。これにより、クラッチ40の過熱を抑制することができる。なお、モータ32が回転し始めてから(クラッチ40を半係合にしてから)クラッチ40の温度tcが閾値tcrefよりも高くなるまでの間には、モータ32がある程度回転し、モータ32が回転し始める直前よりもモータ32の温度tmやインバータ34の温度tiが低下していると考えられる。即ち、モータ32を回転停止させても、モータ32やインバータ34が直ちに(極短時間で)過熱に至る可能性は低いと考えられる。
ここで、ステップS170の処理における所定範囲について説明する。図4は、モータ32の電気角θeと、各相の相電流Iu,Iv,Iwと、相電流Iu,Iv,Iwの最大絶対値と、の関係の一例を示す説明図である。ここで、相電流Iu,Iv,Iwの最大絶対値は、モータ32の相電流Iu,Iv,Iwのうち絶対値が最大のもの(例えば相電流Iu)における絶対値を意味する。図示するように、モータ32の電気角θeでの60°間隔(0°,60°,・・・)で各相の相電流Iu,Iv,Iwのうちの何れがゼロクロスする。そして、相電流Iu,Iv,Iwのうちの何れがゼロクロスするゼロクロス電気角で相電流Iu,Iv,Iwの最大絶対値が極小となる。これを考慮して、実施例では、ゼロクロス電気角プラスマイナスα(例えば、3°や5°,7°など)の範囲を所定範囲とするものとした。そして、ステップS190の処理によって、モータ32の電気角θeを所定範囲内(好ましくはゼロクロス電気角)で停止させることにより、モータ32が回転停止しているときのモータ32やインバータ34の発熱ひいては温度上昇を抑制する(モータ32の温度tmが閾値tmrefよりも高くなったりインバータ34の温度tiが閾値tirefよりも高くなったりするまでの時間を長くする)ことができる。
以上説明した実施例の電気自動車20では、モータ32からトルクを出力していて且つ車両が停止しているホールド状態のときにおいて、モータ32の温度tmが閾値tmrefよりも高くなったときやインバータ34の温度tiが閾値tirefよりも高くなったときには、クラッチ40を半係合としてモータ32を回転させる。これにより、モータ32やインバータ34の過度の温度上昇を抑制することができる。そして、モータ32の回転中にクラッチ40の温度tcが閾値tcrefよりも高くなったときには、クラッチ40を完全係合としてモータ32を回転停止させる。これにより、クラッチ40の過度の温度上昇を抑制することができる。これらの結果、モータ32やインバータ34,クラッチ40の過度の温度上昇を抑制することができる。
実施例の電気自動車20では、モータ32の温度tmが閾値tmref2以下で且つインバータ34の温度tiが閾値tiref2以下のときや、モータ32の温度tmが閾値tmref2よりも高いときやインバータ34の温度tiが閾値tiref2よりも高いときでもクラッチ40の温度tcが閾値tcrefよりも高いときには、モータ32の電気角θeを所定範囲内で回転停止させるものとした。しかし、これらのときには、モータ32の電気角θeが所定範囲内であるか否かに拘わらずにモータ32を回転停止させるものとしてもよい。
実施例の電気自動車20では、クラッチ40を半係合する際には、クラッチ40を完全係合する際と同一のトルクが自動変速機42の入力軸42aに出力されるようにモータ32を制御するものとした。しかし、クラッチ40を完全係合している際よりも自動変速機42の入力軸42aに出力されるトルクが小さくなるもの、例えば、クラッチ40を完全係合するか半係合するかに拘わらずにモータ32から要求トルクTin*を出力するものとしてもよい。
実施例の電気自動車20では、蓄電装置として、バッテリ36を用いるものとしたが、蓄電可能な装置であればよく、キャパシタを用いるものとしてもよい。
実施例の電気自動車20では、自動変速機42は、4段変速の自動変速機を用いるものとしたが、5段変速や6段変速,8段変速などの自動変速機を用いるものとしてもよい。
実施例の電気自動車20では、モータ32とクラッチ40と自動変速機42(複数のクラッチやブレーキ)とを備えるものとしたが、クラッチ40と自動変速機42とのうちの何れかだけを備えるものとしてもよい。
実施例では、走行用のモータ32とクラッチ40や自動変速機42とを備える電気自動車20の構成としたが、これらに加えてエンジンも備えるハイブリッド自動車の構成としてもよい。例えば、駆動輪に連結された駆動軸に自動変速機やクラッチを介してモータを接続するのに加えて、駆動軸にプラネタリギヤを介してエンジンおよび発電機を接続するハイブリッド自動車の構成としてもよい。また、駆動輪に連結された駆動軸に自動変速機やクラッチを介してモータを接続するのに加えて、第2クラッチを介してエンジンを接続するハイブリッド自動車の構成としてもよい。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、モータ32が「モータ」に相当し、インバータ34が「インバータ」に相当し、バッテリ36が「蓄電装置」に相当し、クラッチ40が「クラッチ」に相当し、電子制御ユニット50が「制御装置」に相当する。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、自動車の製造産業などに利用可能である。
20 電気自動車、22a,22b 駆動輪、24 デファレンシャルギヤ、26 駆動軸、26a 回転数センサ、32 モータ、32a 回転位置検出センサ、32t 温度センサ、32u,32v 電流センサ、34 インバータ、34t 温度センサ、36 バッテリ、36a 電圧センサ、36b 電流センサ、38 電力ライン、40 クラッチ、40t 温度センサ、42 自動変速機、42a 入力軸、42b 出力軸、50 電子制御ユニット、52 CPU、54 ROM、56 RAM、60 イグニッションスイッチ、61 シフトレバー、62 シフトポジションセンサ、63 アクセルペダル、64 アクセルペダルポジションセンサ、65 ブレーキペダル、66 ブレーキペダルポジションセンサ、68 車速センサ、D11〜D16 ダイオード、T11〜T16 トランジスタ。

Claims (1)

  1. モータと、
    前記モータを駆動するインバータと、
    前記インバータを介して前記モータと電力をやりとりする蓄電装置と、
    前記モータと駆動輪との間に設けられたクラッチと、
    前記インバータおよび前記クラッチを制御する制御装置と、
    を備える自動車であって、
    前記制御装置は、前記モータからトルクを出力していて且つ車両が停止しているときにおいて、前記モータおよび/または前記インバータの温度が第1閾値よりも高くなったときには、前記クラッチが半係合で前記モータが回転するように制御する半係合制御を実行し、前記半係合制御の実行中に前記クラッチの温度が第2閾値よりも高くなったときには、前記クラッチが完全係合されて前記モータが回転停止するように制御し、
    更に、前記制御装置は、前記半係合制御の実行中に前記クラッチの温度が前記第2閾値よりも高くなったときには、前記モータの何れかの相の電流がゼロクロスするゼロクロス電気角を含む所定範囲内で前記モータが回転停止するように制御する、
    自動車。
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