JP6861522B2 - 多結晶iii族窒化物ターゲットおよびその製造方法 - Google Patents

多結晶iii族窒化物ターゲットおよびその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、多結晶III族窒化物ターゲットおよびその製造方法に関する。
窒化ガリウム(GaN)等のIII族窒化物半導体は、光デバイス、電子デバイス等の半導体装置の材料として有用である。III族窒化物を、スパッタリング等で堆積させて成膜する技術が検討されており、このためのターゲットが提案されている。
例えば特許文献1に、GaN粉末を焼結させたスパッタリングターゲットが提案されている。しかしながら、焼結によるターゲットは、焼結粒子間に隙間が存在するため、嵩密度(相対密度)を高めることが難しい。
特開2012−144424号公報
本発明の一目的は、嵩密度(相対密度)の高い多結晶III族窒化物ターゲットを提供することである。
本発明の一態様によれば、
多結晶のIII族窒化物で構成され、前記III族窒化物の理論密度に対する相対密度が、98%以上である多結晶III族窒化物ターゲット
が提供される。
本発明の他の態様によれば、
下地基板を準備する工程と、
前記下地基板上の直上に、ハイドライド気相堆積により多結晶III族窒化物を成長させる工程と、
を有する多結晶III族窒化物ターゲットの製造方法
が提供される。
嵩密度(相対密度)の高い多結晶III族窒化物ターゲットが提供される。
図1は、本発明の一実施形態による多結晶III族窒化物ターゲットを示す概略断面図である。 図2は、実施形態による多結晶III族窒化物ターゲットを用いた成膜の状況を示す概略図である。 図3(a)〜図3(c)は、実施形態による多結晶III族窒化物ターゲットの製造工程を示す概略断面図である。 図4(a)および図4(b)は、それぞれ、実験例の第1実験による多結晶GaN試料の上面および断面のEBSD像である。 図5(a)〜図5(c)は、それぞれ、実験例の第2実験によるPG上試料、可撓性グラファイト上試料、−c面GaN上試料に対するX線回折の2θ/θ測定結果を示すグラフである。
本発明の一実施形態による多結晶III族窒化物ターゲット100(以下、ターゲット100)について説明する。
まず、ターゲット100の特徴について例示的に説明する。比較対象として、焼結により製造された多結晶III族窒化物ターゲット(以下、焼結ターゲット)を例示しつつ説明を進める。図1は、ターゲット100を示す概略断面図である。
ターゲット100は、多結晶のIII族窒化物で構成されている。ターゲット100を構成するIII族窒化物は、例えば窒化ガリウム(GaN)であるが、GaNに限定されず、例えば、窒化アルミニウム(AlN)、窒化アルミニウムガリウム(AlGaN)、窒化インジウム(InN)、窒化インジウムガリウム(InGaN)、窒化アルミニウムインジウムガリウム(AlInGaN)等のIII族窒化物、すなわち、AlInGa1−x−yN(0≦x+y≦1)の組成式で表されるIII族窒化物であってよい。
ターゲット100は、III族窒化物膜を成膜するための原料を放出する部材として用いられる。ターゲット100を用いて実施される成膜方法は、例えばスパッタリングであるが、その他の成膜方法、例えばパルスレーザ堆積(PLD)等であってもよい。
ターゲット100は、ターゲット面を有する。ターゲット面は、エネルギが与えられることで原料が放出される(飛散される)面である。例えば、成膜方法がスパッタリングであるとき、ターゲット面は、スパッタリングガスのイオンを衝突させる面である。図1に例示するターゲット100は、平板形状を有し、一対の主面101、102を有する。少なくとも一方の主面101が、ターゲット面として用いられる。以下の「ターゲット100」の説明や「ターゲット100の使用態様」の説明では、一例として、一方の主面101を「ターゲット面101」と呼ぶこととする。図1は、ターゲット面101と直交する断面を示す。
ターゲット100は、ハイドライド気相堆積(HVPD:Hydride Vapor Phase Deposition)により一体的に成長された多結晶により構成されている。HVPDでの成長において多結晶が堆積する方向、つまり多結晶の厚さ方向を、単に、成長方向と呼ぶことがある。
ターゲット100は、HVPDで形成されていることで、多結晶組織中に、焼結ターゲットの多結晶組織中に見られるような隙間(焼結粒子間の隙間)を有さず、焼結ターゲットと比べて高い嵩密度を有している。
ターゲット100の嵩密度が高いことは、例えば、ターゲット100を用いた成膜において成膜速度を高める観点から好ましく、また例えば、ターゲット面101内の空隙を減らして原料放出の面内均一性を高める観点から好ましい。
ターゲット100は、ターゲット100を構成するIII族窒化物の理論密度に対する相対密度が、98%以上であることが好ましく、99%以上であることがより好ましい。なお、相対密度の上限値は、特に制限されず、最大値である100%であってもよい。相対密度は、アルキメデス法で測定されたターゲット100の嵩密度を、ターゲット100を構成するIII族窒化物の理論密度で除して百分率で表した値である。
例えば、GaNで構成されたターゲット100は、GaNの理論密度6.09g/cmに対して、5.97g/cm以上の嵩密度(相対密度98%以上)を有することが好ましく、6.03g/cm以上の嵩密度(相対密度99%以上)を有することがより好ましい。なお、本願発明者は、HVPDで成長させた多結晶GaNとして、例えば嵩密度6.04g/cm(相対密度99.2%)のもの等が得られることを確認している。
ターゲット100の多結晶は、柱状組織120を有する。柱状組織120は、柱状結晶粒121を有する。HVPDにおいて成長方向に粒界が生じにくいことで、成長方向に長い柱状結晶粒121が形成される。これに対し、焼結ターゲットの多結晶は、粉末の集合体として構成されているため、柱状組織を有しない。
図1に例示するターゲット100は、ターゲット面101が、成長方向と直交する面として構成されている。「成長方向と直交する面」とは、当該面の法線方向と成長方向とのなす角が0°に近く、例えば±10°以内である面をいう。柱状結晶粒121の成長方向の寸法(以下、長さと呼ぶ)は、例えば、ターゲット100の厚さの70%以上である。柱状結晶粒121の長さは、ターゲット100の厚さの100%であってもよい。つまり、柱状結晶粒121は、ターゲット100の一方の主面101から他方の主面102まで貫通していてもよい。
ターゲット100の多結晶は、六方晶の結晶粒を有し、成長方向と直交する面内に分布する結晶粒の、成長方向を向いた結晶方位が、無配向な多結晶つまり粉末状の多結晶と比べて、特定の方位に多くなっている。つまり、成長方向と直交する面内で、配向が概ね揃っている。このため、ターゲット面101内で配向が揃ったターゲット100を用いて成膜を行うことが好ましい場合は、ターゲット面101を、成長方向と直交する面として構成するとよい。これに対し、焼結ターゲットの多結晶は、粉末状の多結晶と同様な配向を有するとみなせることから、無配向といえる。
多結晶が特定の結晶方位に配向している度合いは、詳細は後述するように、配向率により表すことができる。六方晶のIII族窒化物で構成された無配向な多結晶の配向率は、高々33%程度と見積もられる。ターゲット100を構成する多結晶の配向率は、無配向な多結晶の配向率よりも高く、(例えば)40%以上である。つまり、ターゲット100を構成する多結晶は、配向率が(例えば)40%以上である特定の結晶方位を有する。
このような特定の結晶方位を、高配向結晶方位と呼ぶこととする。高配向結晶方位は、ターゲット100の製造条件により制御することができ、例えば[11−20]方位とすることができ、また例えば[0002]方位とすることができる。高配向結晶方位を、矢印122で表す。
ターゲット面101は、算術平均表面粗さRaが例えば5μm以下の、表面平滑性の高い面として構成されていることが好ましい。表面平滑性を得るための加工方法としては、例えば、研削、研磨、放電加工等が挙げられる。ターゲット面101の表面平滑性は、必要に応じて適宜調整することができ、ターゲット面101は、鏡面加工されていてもよい。
ターゲット100の平面形状は、例えば円形状であるが、円形状に限定されず、その他の形状、例えば四角形状であってもよい。ターゲット100の大きさ(平面視上の寸法)は、特に限定されず、必要に応じて適宜調整することができる。ターゲット100の厚さは、特に限定されず、必要に応じて適宜調整することができるが、成膜に繰り返し使用される観点からは薄すぎないことがよく、例えば、1mm以上が好ましく、2mm以上がより好ましい。ターゲット100の大きさ、厚さ、および形状の一例を挙げると、直径が102mm(4インチ)で厚さが2mmの円板状である。なお、ターゲット100の形状は、平板形状であることが必須ではなく、必要に応じてその他の形状としてもよい。
次に、ターゲット100の使用態様について例示的に説明する。図2は、ターゲット100を用いた成膜の状況を示す概略図である。
ターゲット100は、成膜装置200内に配置される。保持部材210が、ターゲット面101が露出した状態で、ターゲット100を保持する。保持部材210にターゲット100が保持された構造を、ターゲット構造211と呼んでもよい。原料放出装置220が、ターゲット面101にエネルギを与えて、ターゲット面101から、III族窒化物膜240を成膜するための原料130を放出させる(飛散させる)。例えば、成膜方法がスパッタリングであるとき、保持部材210は、バッキングプレートであり、原料放出装置220は、スパッタリングガスに高電圧を印加しイオン化させたスパッタリングガスをターゲット面101に衝突させる電圧印加装置を含む。
ターゲット面101から放出された原料130が、成膜のための下地基板230上に堆積して、III族窒化物膜240が形成される。なお、III族窒化物膜240を形成するための原料として、ターゲット100から放出される原料130に加えて、他の原料を併用してもよい。なお、導電型決定不純物元素が結晶粒内に添加されたターゲット100を用いることで、ターゲット100から導電型決定不純物元素が供給されるようにしてもよい。
次に、ターゲット100の製造方法について例示的に説明する。図3(a)〜図3(c)は、ターゲット100の製造工程を示す概略断面図である。
図3(a)を参照する。まず、多結晶III族窒化物20(以下、多結晶20)を成長させるための下地基板10(以下、基板10)を準備する。基板10の材料としては、例えば、パイロリティックグラファイト(PG)、可撓性グラファイト、金属、III族窒化物、ムライト等が挙げられる。
これらの材料は、基板10上への多結晶20の成長後に冷却を行う際、基板10と多結晶20との線膨張係数差(熱収縮率差)により多結晶20に発生する応力(基板10から多結晶20に掛かる応力)に起因して多結晶20が割れることを抑制する観点で、好ましい。
PGを用いる場合、過剰な応力により多結晶20が割れる前に、PGの最表面層が犠牲層となって剥離する。つまり、多結晶20が、PGの最表面層とともに基板10から剥離される。これにより、基板10から多結晶20に応力が掛からないようにできる。なお、このような基材10の材料として、PG以外に、パイロリティック窒化ホウ素(PBN)、雲母等を用いてもよい。
可撓性グラファイトは、膨張グラファイトを用いて形成された材料であり、可撓性、柔軟性、圧縮復元性等を有し、例えば、厚さ1mm以下の可撓性グラファイトシートの形態で使用される。可撓性グラファイトとしては、例えば、東洋炭素株式会社製のパーマフォイル(登録商標)、グラフテック・インターナショナル・ホールディングス・インコーポレーテッド製のグラフォイル(登録商標)等が挙げられる。なお、可撓性グラファイトと比べて、PGは、可撓性を有しない材料である。可撓性グラファイトを用いる場合、可撓性グラファイトの弾性により、基板10から多結晶20に掛かる応力が低減される。
金属としては、例えば、高融点を有しHVPDの成長環境に耐えられるものとして、タングステン(W)、モリブデン(Mo)等が挙げられる。金属を用いる場合、金属の弾性により、基板10から多結晶20に掛かる応力が低減される。
III族窒化物としては、例えば、単結晶のIII族窒化物が挙げられる。基板10と多結晶20の熱収縮率差を抑制するために、多結晶20と同組成であることが好ましい。III族窒化物を用いる場合、基板10と多結晶20の線膨張係数が近いことで、基板10から多結晶20に掛かる応力が抑制される。
ムライトを用いる場合、基板10と多結晶20の線膨張係数が近いことで、基板10から多結晶20に掛かる応力が抑制される。
上述のような材料を用いた基板10は、主面11内での配向が、当該材料の有する結晶性に応じて、揃っている。
図3(b)を参照する。基板10を、HVPD装置に搬入する。基板10上に、III族原料ガスおよび窒素原料ガスを供給することで、多結晶20を成長させる。
III族原料ガスおよび窒素原料ガスとしては、それぞれ、HVPDで用いられる原料ガスを、適宜用いることができる。III族原料ガスのうち、アルミニウム(Al)原料ガスとしては、例えば三塩化アルミニウム(AlCl)ガスが用いられ、ガリウム(Ga)原料ガスとしては、例えば塩化ガリウム(GaCl)ガスが用いられ、インジウム(In)原料ガスとしては、例えば三塩化インジウム(InCl)ガスが用いられる。窒素原料ガスとしては、例えばアンモニア(NH)ガスが用いられる。Al原料ガス、Ga原料ガス、および、In原料ガスの供給比率を適宜調整することで、ターゲット100のIII族元素組成を所望の組成にできる。なお、キャリアガスとしては、例えば窒素ガス(Nガス)が用いられる。成長条件は、例えば、圧力は500Torr(約66661Pa)〜760Torr(約101325Pa、常圧)、V/III比は10以下、成長温度は900℃〜1200℃である。なお、本実施形態では、多結晶を成長させればよいため、単結晶を成長させる場合と比べて成長条件の許容範囲が広く、成長条件は、必要に応じ適宜選択してよい。
基板10の直上に、つまり基板10の主面11上に(バッファ層を介さず)直接的にIII族窒化物を成長させることで、(単結晶でなく)多結晶20が得られる。成長方向を、矢印21で示す。HVPDにおいて成長方向に粒界が生じにくいことで、成長方向に長い柱状結晶粒が成長して、柱状組織が形成される。なお、柱状結晶粒同士の隙間に、これらより小さい微小な結晶粒が形成されてもよい。
基板10の主面11内での配向がある程度揃っていることで、主面11上に成長した多結晶20の、成長方向と直交する面内での配向がある程度揃う、つまり、高配向結晶方位が生じるのではないかと推測される。
詳細は後述の実験例で説明するように、高配向結晶方位は、基板10の材料選択により制御することができる。例えば、基板10にPGを用いることで、高配向結晶方位を[11−20]方位とすることができ、また例えば、基板10に可撓性グラファイトまたはIII族窒化物を用いることで、高配向結晶方位を[0002]方位とすることができる。さらに、可撓性グラファイトかIII族窒化物かの選択により、高配向結晶方位の配向率を変えることもできる。このように、基板10の材料選択により、ターゲット100の配向性を、求められる特性等に応じて変える自由度が高まる。
図3(c)を参照する。多結晶20は、ターゲット100を1枚または複数枚取得するのに好ましい所望の厚さとなるまで、成長させる。成長が完了した段階での多結晶20を、インゴット22と呼ぶ。基板10の材料として上述のような材料を用いることで、成長後の冷却の際に、インゴット22が割れることが抑制される。
インゴット22の厚さは、特に限定されないが、十分な厚さのターゲット100を得る観点、または、複数枚のターゲット100を効率良く得る観点から、厚いことが好ましく、例えば、少なくとも1mm以上、好ましくは2mm以上、より好ましくは5mm以上である。HVPDを用いることで(例えば他の気相成長であるMOCVDと比較して)、例えば10mm以上の厚いインゴット22であっても、短時間で成長させることが可能となる。インゴット22の厚さの上限は、特に限定されないが、成長時間が過剰に長くなることを抑制する観点からは、例えば20mmである。
冷却後、基板10からインゴット22を分離する。なお、基板10の材料としてPGを用いた場合、基板10の最表面層が犠牲層となって剥離することで、インゴット22の分離が容易に行われる。それ以外の材料の基板10を用いた場合、適当なスライサーを用いて基板10からインゴット22を切断する。
その後、インゴット22の上面(成長の先端側の面)と下面(成長の根元側の面)とに(少なくとも上面に)、表面平滑化の加工が施される。必要に応じて、側面の表面平滑化の加工を行ってもよい。1枚のターゲット100を得る場合は、このようにしてターゲット100が得られる。複数枚のターゲット100を得る場合は、さらに、例えば、成長方向と直交する方向にインゴット22を切断して、インゴット22を分割することで、複数枚のターゲット100が得られる。「成長方向と直交する方向」とは、成長方向とのなす角が90°に近く、例えば90°±10°以内である方向をいう。複数枚のターゲット100のそれぞれには、必要に応じて、表面平滑化の加工が施される。このようにして、ターゲット100が製造される。
なお、ターゲット面としては、ターゲット100に求められる特性等に応じて、ターゲット100のインゴット上面側(成長の先端側)の主面101を用いてもよく、インゴット下面側(成長の根元側)の主面102を用いてもよい。
なお、インゴット22を切断する方向として、成長方向と直交する方向を例示しているが、つまり、インゴット22の切断により得られるターゲット面(主面101又は主面102)を、成長方向と直交する面として構成する場合を例示しているが、インゴット22を切断する方向は、これに限定されず、ターゲット100に求められる特性等に応じて、適宜変更してもよい。
なお、III族原料ガスおよび窒素原料ガスに加え、導電型決定不純物元素を含むガスを供給して成長を行うことで、導電型決定不純物元素が結晶粒内に添加されたターゲット100を得るようにしてもよい。n型不純物元素としては、例えばシリコン(Si)が用いられ、n型不純物元素を含むガスとしては、例えばシラン(SiH)ガスおよびジクロロシラン(SiHCl)ガスが用いられる。p型不純物元素としては、例えばマグネシウム(Mg)が用いられ、p型不純物元素を含むガスとしては、例えばビズシクロペンタジエニルマグネシウム(CpMg)ガスが用いられる。
次に、実験例について説明する。まず、多結晶III族窒化物を成長させて、結晶粒の状態を観察した第1実験について説明する。
第1実験では、PGで形成した基板上に、HVPDにより多結晶GaN試料(以下、試料)を成長させて、電子線後方散乱回折(EBSD)による観察を行った。
図4(a)は、試料上面(成長の先端側の面)のEBSD像である。試料上面内、つまり、成長方向と直交する面内では、(後述の断面内での結晶粒の状態と比較して)どの領域でもおおよそ均等に、結晶粒が分布している。結晶粒の平均粒径は、143μmである。
図4(b)は、試料上面と直交する試料断面のEBSD像であり、ある1つの柱状結晶粒30の断面部分を示す。試料断面内、つまり、成長方向と平行な面内では、下方側(成長の根元側)から上方側(成長の先端側)に向けて太く成長した柱状結晶粒30が観察される。また、下方側の端部には、成長初期に生成された微小な結晶粒が多く分布している。
図4(a)の試料上面のEBSD像、および、図4(b)の試料断面のEBSD像から、試料の多結晶は、結晶粒間に隙間を有さず、また、柱状組織を有することがわかる。つまり、このような多結晶を用いて製造されたターゲットは、焼結ターゲットの多結晶組織中に見られるような隙間を有さず、焼結ターゲットと比べて高い嵩密度を有し、また、柱状組織を有することがわかる。
図4(b)に示す試料の厚さは、2.5mmである。図4(b)に示す試料断面内で、柱状結晶粒30の下端31は、下面(成長の根元側の面)より0.27mmの位置に観察され、上端32は、上面に達しており下面から2.5mmの位置に観察されている。つまり、柱状結晶粒30の長さは、少なくとも2.2mm以上であり、試料の全厚さ2.5mmの88%以上である。なお、柱状結晶粒30は、図4(b)に示す試料断面内に現れない領域で、より下方まで存在している可能性がある。
以下、これを踏まえて、本試料からターゲットを製造した場合に、柱状結晶粒30の長さがターゲットの厚さに対しどの程度の割合となるか、見積もる。なお、説明の煩雑さを避けるため、表面平滑化の加工で減少する厚さ分については考慮していない(下面側の、柱状結晶粒30が生成されていない部分を除去する加工を考慮すれば、当該割合はさらに増える)。
例えば、全体の厚さ2.5mmを用いてターゲットを製造した場合、柱状結晶粒30の長さ2.2mmは、ターゲットの厚さの88%以上、少なくとも80%以上であると見積もられる。また例えば、下面から1mmの厚さを用いてターゲットを製造した場合、柱状結晶粒30の長さは0.73mmとなり、ターゲットの厚さの73%以上、少なくとも70%以上であると見積もられる。また例えば、上面から1mmの厚さを用いてターゲットを製造した場合、柱状結晶粒30の部分の長さは、1mmとなり、ターゲットの厚さの100%となる。以上より、ターゲット中に観察される柱状結晶粒30の長さは、ターゲットの厚さの少なくとも70%以上と見積もられる。
次に、基板の材料を変化させた場合に、成長する多結晶III族窒化物の配向性がどのように変化するか調べた第2実験について説明する。
第2実験では、PGで形成した基板、可撓性グラファイトで形成した基板、および、単結晶GaNで形成した基板のそれぞれの上に、HVPDにより多結晶GaN試料(以下、試料)を成長させて、X線回折の2θ/θ測定を行った。
試料に対する測定結果の説明の前に、まず、配向率の定義について説明するとともに、無配向な多結晶の配向率について考察する。なお、多結晶における結晶方位の配向性について考察することから、以下では、所定の結晶面としての(hkmn)面(ただしh,k,m,n:整数)での回折ピークのことを、当該結晶面に垂直な結晶方位としての「[hkmn]方位のピーク」と表現する。
六方晶のIII族窒化物について、ある結晶方位の配向率は、2θ/θ測定における各結晶方位のピーク強度の総和に対する、当該結晶方位のピーク強度の比率で定義される。ここで、角度2θの範囲は、20°以上80°以下とし、対称な面からの回折は除く。つまり、[10−10]方位、[0002]方位、[10−11]方位、[10−12]方位、[11−20]方位、[10−13]方位、[11−22]方位、および、[20−21]方位を対象とし、[20−20]方位、[0004]方位等は除く。
国際回析データセンター(ICDD)カードによれば、粉末状のつまり無配向のGaN、AlN、InNの配向率(大きい方から3つ)は、以下のように見積もられる。無配向のGaNの配向率は、[10−11]方位の32.1%、[10−10]方位の17.9%、[0002]方位の14.4%である。無配向のAlNの配向率は、[10−10]方位の27.0%、[10−11]方位の21.6%、[0002]方位の16.2%である。無配向のInNの配向率は、[10−11]方位の33.4%、[10−10]方位の14.7%、[0002]方位の13.7%である。
無配向のGaN、AlN、InNの配向率のうち、最大のものは、無配向のInNの[10−11]方位の配向率33.4%である。このことから、AlInGa1−x−yN(0≦x+y≦1)の組成式で表される任意の組成を有する、無配向のIII族窒化物では、どの結晶方位の配向率も、高々33.4%以下と見積もられる。
なお、無配向のGaN、AlN、InNについて、[10−10]方位の配向率は、GaNが17.9%、AlNが27.0%、InNが14.7%であり、高々27.0%と見積もられ、[0002]方位の配向率は、GaNが14.4%、AlNが16.2%、InNが13.7%であり、高々16.2%と見積もられ、[11−20]方位の配向率は、GaNが9.9%、AlNが10.8%、InNが11.4%であり高々11.4%と見積もられる。
以上の考察より、概略的な基準として、六方晶の多結晶III族窒化物が、配向率が33.4%超、例えば40%以上、また例えば45%以上である特定の結晶方位を有するとき、無配向な多結晶と比べて、高い配向性を有するということができる。
また、個々の方位に関し、[10−10]方位の配向率については、27.0%超、例えば30%以上であるとき、[0002]方位の配向率については、16.2%超、例えば20%以上であるとき、[11−20]方位の配向率については、11.4%超、例えば20%以上であるとき、無配向な多結晶と比べて、高い配向性を有するということができる。
なお、無配向のGaNおよびInNにおいて、最も配向率が高い、つまり、最もピーク強度の高い方位は[10−11]方位であり、無配向のAlNにおいて、最も配向率が高い、つまり、最もピーク強度の高い方位は[10−10]方位である。したがって、ピーク強度が最も高い結晶方位として、これら以外の方位、例えば、[11−20]方位、[0002]方位等を有する多結晶は、無配向な多結晶と比べて、配向性が制御されているということができる。
次に、PGで形成した基板上に成長させた試料(以下、PG上試料)、可撓性グラファイトで形成した基板上に成長させた試料(以下、可撓性グラファイト上試料)、および、単結晶GaNで形成した基板上に成長させた試料(以下、−c面GaN上試料)の2θ/θ測定結果について説明する。試料上面(成長の先端側の面)に対して、2θ/θ測定を行った。
PG上試料、可撓性グラファイト上試料、−c面GaN上試料の多結晶GaNは、それぞれ、厚さ2.7mm成長させた。可撓性グラファイト上試料では、可撓性グラファイトとして、東洋炭素株式会社製のパーマフォイル(登録商標)の、厚さ20μmのものを用いた。なお、パーマフォイルは、X線回折の2θ/θ測定により、六方晶系グラファイトの[0002]方位(27°付近)のピークおよび[0004]方位(54°付近)のピークを明瞭に示す。−c面GaN上試料では、単結晶GaNの−c面上に、多結晶を成長させた。
図5(a)〜図5(c)は、それぞれ、PG上試料、可撓性グラファイト上試料、−c面GaN上試料の2θ/θ測定結果を示すグラフである。各グラフとも、横軸は、°単位で表した2θを示し、縦軸は、cps単位で表した回折強度を示す。
図5(a)に示すように、PG上試料では、[11−20]方位(57.95°)のピーク強度が最も高く、その配向率は82.1%である。PG上試料のそれに次ぐ配向率は、[0002]方位(34.75°)の9.4%、[10−13]方位(63.45°)の3.1%である。
図5(b)に示すように、可撓性グラファイト上試料では、[0002]方位(34.29°)のピーク強度が最も高く、その配向率は45.8%である。可撓性グラファイト上試料のそれに次ぐ配向率は、[10−13]方位(63.25°)の25.1%、[10−11]方位(36.63°)の7.5%である。
図5(c)に示すように、−c面GaN上試料では、[0002]方位(34.57°)のピーク強度が最も高く、その配向率は69.3%である。−c面GaN上試料のそれに次ぐ配向率は、[11−20]方位(57.47°)の11%、[10−10]方位(32.27°)の5.8%である。
このように、PG上試料、可撓性グラファイト上試料、−c面GaN上試料のいずれも、試料上面内、つまり、成長方向と直交する面内に分布する結晶粒の、成長方向を向いた結晶方位が、無配向な多結晶つまり粉末状の多結晶と比べて、特定の方位に多くなっていることがわかる。つまり、成長方向と直交する面内で、配向が概ね揃っていることがわかる。より具体的に説明すると、PG上試料、可撓性グラファイト上試料、−c面GaN上試料のいずれの多結晶も、配向率が40%以上の結晶方位(高配向結晶方位)を有していることがわかる。
また、多結晶を成長させる下地基板の材料の違いによって、成長する多結晶の配向性が制御されることがわかる。PG上試料は、[11−20]方位へ配向する傾向が強く、当該方位への配向率は82.1%であり、80%以上を示す。つまり、基板にPGを用いることで、高配向結晶方位を[11−20]方位にできることがわかる。
可撓性グラファイト上試料、および、−c面GaN上試料は、[0002]方位へ配向する傾向が強い。当該方位への配向率は、可撓性グラファイト上試料で45.8%であり、40%以上を示し、−c面GaN上試料で69.3%であり、60%以上を示す。つまり、基板に可撓性グラファイトまたはIII族窒化物を用いることで、高配向結晶方位を[0002]方位にできることがわかる。
なお、その他、サファイアで形成した基板上(サファイアのc面上)にHVPDで多結晶GaNを成長させた試料(以下、サファイア上試料)も作製して、測定を行った。サファイア上試料では、[0002]方位の配向率として99.8%と非常に高い値が得られたものの、成長後の冷却の際に、多結晶が割れてしまった。したがって、多結晶の割れを抑制する観点からは、サファイアは基板の材料として適さないといえる。
以上説明したように、本実施形態によれば、ハイドライド気相成長を用いることで、例えば焼結よりも容易に、嵩密度(相対密度)の高い多結晶III族窒化物ターゲットを得ることができる。このような多結晶III族窒化物ターゲットの多結晶は、柱状組織を有し、また、配向率が例えば40%以上である結晶方位を有する。多結晶III族窒化物ターゲットの多結晶の配向性は、成長に用いる下地基板の材料選択により制御することができる。
以上、実施形態に沿って本発明を説明したが、本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明であろう。
<本発明の好ましい態様>
以下、本発明の好ましい態様について付記する。
(付記1)
多結晶のIII族窒化物で構成され、前記III族窒化物の理論密度に対する相対密度が、好ましくは98%以上、より好ましくは99%以上である多結晶III族窒化物ターゲット。
(付記2)
前記多結晶は、一体的に成長された多結晶である付記1に記載の多結晶III族窒化物ターゲット。
(付記3)
前記多結晶は、ハイドライド気相成長で成長された多結晶である付記1または2に記載の多結晶III族窒化物ターゲット。
(付記4)
前記多結晶は、柱状組織を有する付記1〜3のいずれか1つに記載の多結晶III族窒化物ターゲット。
(付記5)
前記柱状組織の有する柱状結晶粒の長さは、前記多結晶III族窒化物ターゲットの厚さの70%以上である付記4に記載の多結晶III族窒化物ターゲット。
(付記6)
前記柱状組織の有する柱状結晶粒は、前記多結晶III族窒化物ターゲットの一方の主面から他方の主面まで貫通している付記4または5に記載の多結晶III族窒化物ターゲット。
(付記7)
前記多結晶は、配向率が、好ましくは40%以上であり、より好ましくは45%以上である結晶方位を有する付記1〜6のいずれか1つに記載の多結晶III族窒化物ターゲット。
(付記8)
前記多結晶は、X線回折の2θ/θ測定で得られるピーク強度が最も高い結晶方位として、[11−20]方位を有する付記1〜6のいずれか1つに記載の多結晶III族窒化物ターゲット。
(付記9)
前記多結晶は、[11−20]方位の配向率が、好ましくは20%以上であり、より好ましくは80%以上である付記1〜6のいずれか1つに記載の多結晶III族窒化物ターゲット。
(付記10)
前記多結晶は、X線回折の2θ/θ測定で得られるピーク強度が最も高い結晶方位として、[0002]方位を有する付記1〜6のいずれか1つに記載の多結晶III族窒化物ターゲット。
(付記11)
前記多結晶は、[0002]方位の配向率が、好ましくは20%以上であり、より好ましくは40%以上であり、さらに好ましくは60%以上である付記1〜6のいずれか1つに記載の多結晶III族窒化物ターゲット。
(付記12)
算術平均表面粗さRaが5μm以下のターゲット面を有する付記1〜11のいずれか1つに記載の多結晶III族窒化物ターゲット。
(付記13)
厚さが、好ましくは1mm以上であり、より好ましくは2mm以上である付記1〜12のいずれか1つに記載の多結晶III族窒化物ターゲット。
(付記14)
前記多結晶は、導電型決定不純物元素が結晶粒内に添加されている付記1〜13のいずれか1つに記載の多結晶III族窒化物ターゲット。
(付記15)
下地基板を準備する工程と、
前記下地基板上の直上に、ハイドライド気相堆積により多結晶III族窒化物を成長させる工程と、
を有する多結晶III族窒化物ターゲットの製造方法。
(付記16)
前記下地基板から前記多結晶III族窒化物を分離する工程、
をさらに有する付記15に記載の多結晶III族窒化物ターゲットの製造方法。
(付記17)
前記多結晶III族窒化物を切断する工程、
をさらに有する付記15または16に記載の多結晶III族窒化物ターゲットの製造方法。
(付記18)
前記下地基板の材料として、結晶性を有し、前記多結晶III族窒化物の成長後に冷却を行う際、前記多結晶III族窒化物に割れが生じない材料が用いられる付記15〜17のいずれか1つに記載の多結晶III族窒化物ターゲットの製造方法。
(付記19)
前記下地基板の材料として、パイロリティックグラファイト、可撓性グラファイト、金属、(単結晶の)III族窒化物、ムライトのうちの1つが用いられる付記15〜18のいずれか1つに記載の多結晶III族窒化物ターゲットの製造方法。
(付記20)
前記下地基板の材料として、パイロリティックグラファイトが用いられ、
X線回折の2θ/θ測定で得られるピーク強度が最も高い結晶方位として、[11−20]方位を有する前記多結晶III族窒化物が成長する付記15〜19のいずれか1つに記載の多結晶III族窒化物ターゲットの製造方法。
(付記21)
前記下地基板の材料として、可撓性グラファイトが用いられ、
X線回折の2θ/θ測定で得られるピーク強度が最も高い結晶方位として、[0002]方位を有する前記多結晶III族窒化物が成長する付記15〜19のいずれか1つに記載の多結晶III族窒化物ターゲットの製造方法。
(付記22)
前記下地基板の材料として、(単結晶の)III族窒化物が用いられ、
X線回折の2θ/θ測定で得られるピーク強度が最も高い結晶方位として、[0002]方位を有する前記多結晶III族窒化物が成長する付記15〜19のいずれか1つに記載の多結晶III族窒化物ターゲットの製造方法。
10 (多結晶成長のための)下地基板
20 多結晶III族窒化物
21 成長方向
22 インゴット
30 柱状結晶粒
31 (柱状結晶粒の)下端
32 (柱状結晶粒の)上端
100 III族窒化物ターゲット
101、102 主面
120 柱状組織
121 柱状結晶粒
122 高配向結晶方位
200 成膜装置
210 保持部材
220 原料放出装置
230 (成膜のための)下地基板
240 III族窒化物膜

Claims (5)

  1. 多結晶のIII族窒化物で構成され、前記III族窒化物の理論密度に対する相対密度が、98%以上であり、
    前記多結晶は、X線回折の2θ/θ測定で得られるピーク強度が最も高い結晶方位として、[11−20]方位を有する多結晶III族窒化物ターゲット。
  2. 前記多結晶は、柱状組織を有する請求項1に記載の多結晶III族窒化物ターゲット。
  3. 前記多結晶は、配向率が40%以上である結晶方位を有する請求項1または2に記載の多結晶III族窒化物ターゲット。
  4. 下地基板を準備する工程と、
    前記下地基板の直上に、成長温度を900℃以上としてハイドライド気相堆積により多結晶III族窒化物を成長させる工程と、
    を有し、
    前記下地基板の材料として、パイロリティックグラファイトが用いられ、
    X線回折の2θ/θ測定で得られるピーク強度が最も高い結晶方位として、[11−20]方位を有する前記多結晶III族窒化物が成長する多結晶III族窒化物ターゲットの製造方法。
  5. 下地基板を準備する工程と、
    前記下地基板の直上に、成長温度を900℃以上としてハイドライド気相堆積により多結晶III族窒化物を成長させる工程と、
    を有し、
    前記下地基板の材料として、可撓性グラファイトが用いられ、
    X線回折の2θ/θ測定で得られるピーク強度が最も高い結晶方位として、[0002]方位を有する前記多結晶III族窒化物が成長する多結晶III族窒化物ターゲットの製造方法。
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