JP6860534B2 - ツール姿勢制御装置 - Google Patents

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Description

本発明はツール支持装置に支持されたツールの姿勢を制御するツール姿勢制御装置に関する。
対向する2つの平面間の距離を測定する装置として、対向する2つの平面間にその垂直方向に延びるように配置される棒状の測定装置本体と、測定装置本体の一端に測定装置本体の長手軸周りに間隔をおいて配置された複数の第1距離測定センサと、測定装置本体の他端に測定装置本体の長手軸周りに間隔をおいて配置された複数の第2距離測定センサとを備え、複数の第1距離測定センサおよび複数の第2距離測定センサの各々の測定値を用いて測定装置本体の姿勢を調整するものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2017−044540号公報
近年、ツールをその姿勢を変更可能に支持するロボット等のツール支持装置を用いて、ツールの姿勢を変更しながら対象物に対し所定の作業を行う場合がある。この時、例えば対象物が平板であり、ツールの姿勢を平板に対し一定に維持すればよい場合は、対象物に対しツールを移動してもツールの姿勢を変える必要がない。このため、対象物に対するツールの姿勢を一度設定すれば足りる。
これに対し、対象物の表面が曲面又は凹凸を有する面である場合や、対象物上の位置に応じてツールの姿勢を変更する必要がある場合は、対象物に対しツールを移動した際に、ツール支持装置を用いてツールの姿勢を変更する必要がある。また、例えば対象物の表面が曲率変化を伴う曲面である場合に、対象物の全体形状が設計通りの完全に正確な形状であることは無いため、設計データだけを用いて対象物に対するツールの姿勢を設定しても、ツールの姿勢を対象物の実際の表面形状に正確に合わせられないことがある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、ツールの姿勢を対象物の実際の表面形状に正確に合わせることができるツール姿勢制御装置の提供を目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を採用する。
本発明の第1の態様のツール姿勢制御装置は、回転部を有し対象物に対し所定の作業を行うツールを、その姿勢を変更可能に支持するツール支持装置と、該ツール支持装置により支持された複数の光学式変位センサと、前記ツール支持装置を制御して前記ツールの姿勢を変更する制御装置と、記憶装置と、を備え、前記複数のセンサが、前記ツールの周囲の複数の測定基準位置の各々と前記対象物との距離を測定するものであり、前記複数のセンサの光がそれぞれ前記対象物に照射された照射位置の間の間隔距離の複数の実測値が前記記憶装置に記憶されており、前記複数の実測値は、前記対象物の複数の位置の各々における前記照射位置の間の前記間隔距離の実測値であり、前記制御装置が、前記複数のセンサにより測定された複数の前記距離の互いの差である測定距離差と前記記憶装置に記憶されている前記間隔距離の実測値とに基づき得られる前記対象物に対する前記ツールの前記回転部の回転軸線の角度が、前記対象物の三次元形状データに基づく目標値であって垂直ではない目標値に近付くように、前記ツール支持装置を制御する姿勢制御処理を行う。
当該態様では、ツール支持装置によってツールの周囲に支持されたセンサにより、複数箇所の測定基準位置の各々と対象物との距離が測定され、測定された複数の距離の互いの差である測定距離差と記憶装置に記憶されている間隔距離の複数の実測値とに基づき得られる対象物に対するツールの回転部の回転軸線の角度が求められ、当該角度が対象物の三次元形状データに基づき算出された結果に応じた目標値であって垂直ではない目標値に近付くようにツール支持装置が制御される。このため、対象物の表面が単純な曲面又は複雑な曲面である場合、凹凸を有する場合、対象物における様々な位置に応じてツールの姿勢を変更する必要がある場合等でも、対象物に対するツールの位置に応じて、ツールの姿勢を対象物の実際の表面形状に対して垂直ではない目標値に正確に合わせることができる。
本発明の第2の態様のツール姿勢制御装置は、回転部を有し対象物に対し所定の作業を行うツールを、その姿勢を変更可能に支持するツール支持装置と、該ツール支持装置により支持された単一のセンサと、前記センサを前記ツールの前記回転部の回転軸線周りに移動させるセンサ移動装置と、前記ツール支持装置を制御して前記ツールの姿勢を変更する制御装置とを備え、前記センサが、前記センサ移動装置によって移動して前記回転軸線周りの3箇所以上の測定基準位置の各々と前記対象物との距離を測定するものであり、前記制御装置が、前記センサにより測定された複数の前記距離の互いの差である測定距離差が前記対象物の三次元形状データに基づき算出された結果に応じた目標値に近付くように前記ツール支持装置を制御する姿勢制御処理を行う。
当該態様では、ツール支持装置によってツールの回転軸線周りの3箇所以上に配置されるセンサにより、3箇所以上の測定基準位置の各々と対象物との距離が測定され、測定された複数の距離の互いの差である測定距離差が求められ、当該測定距離差が対象物の三次元形状データに基づ目標値に近付くようにツール支持装置が制御される。このため、対象物の表面が単純な曲面又は複雑な曲面である場合、凹凸を有する場合、対象物における様々な位置に応じてツールの姿勢を変更する必要がある場合等に、対象物に対するツールの位置に応じてツールの姿勢を対象物の実際の表面形状に正確に合わせることができる。
上記態様において、好ましくは、前記制御装置が、前記姿勢制御処理が行われた後に、前記測定距離差が基準範囲に入るまで前記姿勢制御処理を繰り返し行う。このように測定距離差が基準範囲に入るまで姿勢制御処理を繰り返すことにより、ツールの姿勢を対象物の実際の形状により正確に合わせることが可能となる。
上記態様において、好ましくは、前記制御装置が、前記姿勢制御処理において、測定された前記複数の距離の組み合わせを変えて複数の前記測定距離差を求めると共に、前記複数の測定距離差が前記対象物の三次元形状データに基づき算出された結果に応じた各々の目標値に近付くように前記ツール支持装置を制御する。
このように構成すると、対象物の表面が曲率変化を伴う曲面である場合、対象物の表面に凹凸が設けられている場合等でも、対象物に対するツールの移動に応じてツールの姿勢を対象物の実際の表面形状に正確に合わせることができる。
上記態様において、好ましくは、前記制御装置が、前記姿勢制御処理において、測定された前記複数の距離の組み合わせを変えて複数の前記測定距離差を求めると共に、前記複数の測定距離差のうち所定の閾値を超える一部の前記測定距離差を用いずに前記姿勢制御処理を行う。
この場合、対象物の表面に異物、正常な反射と異なる反射を引き起こす材質や物体、凹凸等の検知障害が存在し、これにより一部の測定距離差の値が他とは大きく異なるものになる場合があるが、このような検知障害による影響を低減又は無くすことができる。
上記態様において、好ましくは、前記制御装置が、前記複数の測定距離差の一部又は全部が前記所定の閾値を超える場合に報知装置に所定の報知動作を行わせる。
これにより、報知動作の頻度等に応じて前述のような検知障害の除去等の対応を行うことが可能となり、ツールの姿勢制御精度の向上を図る上で有利である。
本発明によれば、ツールの姿勢を対象物の実際の表面形状に正確に合わせることができる。
本発明の一実施形態のツール姿勢制御装置の概略構成図である。 本実施形態の制御装置のブロック図である。 本実施形態のセンサの配置を示す図である。 本実施形態の制御装置の制御の例を示すフローチャートである。 本実施形態のツール姿勢制御装置におけるツールの傾きの計算例を示す図である。 本実施形態の第1変形例で用いる対象物の斜視図である。 本実施形態の第1変形例のツールの傾きの計算例を示す図である。 本実施形態の第2変形例のツールの傾きの計算例を示す図である。
本発明の一実施形態に係るツール姿勢制御装置を図面を参照して以下に説明する。
このツール姿勢制御装置は、図1に示すように、対象物Wに対し所定の作業を行うツールTをその姿勢を変更可能に支持するツール支持装置としてのロボット10と、ロボット10によりツールTの周囲に支持された複数(本実施形態では4つ)の距離測定センサであるセンサ20a,20b,20c,20dと、ロボット10を制御してツールTの姿勢を変更する制御装置30とを備えている。
ロボット10は、複数のアーム部材および関節を備えると共に、複数の関節をそれぞれ駆動する複数のサーボモータ11を備えている(図2参照)。各サーボモータ11として、回転モータ、直動モータ等の各種のサーボモータを用いることが可能である。各サーボモータ11はその作動位置を検出するエンコーダ等の作動位置検出装置を内蔵しており、作動位置検出装置の検出値が制御装置30に送信される。
ロボット10の先端部にはツールTが取付けられ、ツールTにより対象物Wに対し所定の作業が行われる。本実施形態では、ロボット10は、ツールTにより、対象物Wの表面に設けられた穴(図示せず)にネジSを挿入し締め込む作業を行う。ツールTには、ネジSを順次供給するためのカートリッジ(図示せず)と、ツールTにセットされたネジSを締め込みのために回転させるモータTMとが設けられている。モータTMは制御装置30に接続され、制御装置30によって制御される。
各センサ20a,20b,20c,20dは対象物Wまでの距離を測定するものであり、例えばレーザ変位計等の公知の光学式変位センサ、公知の超音波変位センサ、公知の接触式変位センサ等を用いることができる。各センサ20a,20b,20c,20dはツールTを介してロボット10に支持されている。つまり、本実施形態では各センサ20a,20b,20c,20dはツールTに取付けられている。
本実施形態では、各センサ20a,20b,20c,20dはレーザ変位計であり、ツールTによるネジSの挿入方向にレーザ光を照射するように構成されている。また、図3に示すように、複数のセンサ20a,20b,20c,20dがツールTの回転軸線RA周りに略等間隔に並ぶように配置されている。
本実施形態では、各センサ20a,20b,20c,20dのツールTの回転軸線RAに沿った方向の位置は同一であり、ツールTの回転軸線RAから各センサ20a,20b,20c,20dまでの距離も同一である。各センサ20a,20b,20c,20dは制御装置30に接続され、各センサ20a,20b,20c,20dの測定値が制御装置30に送信される。
制御装置30は、図2に示すように、例えば、CPU、RAM等を有する制御部31と、表示装置32と、不揮発性ストレージ、ROM等を有する記憶装置33と、ロボット10のサーボモータ11にそれぞれ対応するように設けられた複数のサーボ制御器34と、制御装置30に接続されると共に操作者が持ち運び可能な教示操作盤35とを備えている。教示操作盤35はロボット制御装置30と無線通信するように構成されていてもよい。
記憶装置33にはシステムプログラム33aが格納されており、システムプログラム33aが制御装置30の基本機能を担っている。また、記憶装置33には、動作プログラム33bと、姿勢制御プログラム33cとが格納されていると共に、対象物Wの表面形状のデータ、例えば三次元形状データ33dが格納されている。三次元形状データ33dは例えばCADデータを用いたものであり、図1のようにロボット10に対し所定の位置に位置決めされた対象物Wの三次元形状の情報である。
制御部31はシステムプログラム33aにより作動し、対象物Wに対する作業を行う際には、記憶装置33に格納されている動作プログラム33bを読み出してRAMに一時的に格納し、読み出した動作プログラム33bに沿って各サーボ制御器34に制御信号を送り、これによりロボット10の各サーボモータ11のサーボアンプを制御すると共に、ツールTのモータTMにも制御信号を送る。
動作プログラム33bは、対象物Wの表面に形成された複数の穴に順次ネジSを挿入し締め込むように設定されている。つまり、動作プログラム33bは、ネジSを各穴に向かうように配置し、その状態からネジSを穴に挿入すると共に締め込むように設定されている。動作プログラム33bにより制御部31が作動してネジSが各穴に向かうように配置された後、制御部31は姿勢制御プログラム33cにより作動し、対象物Wに対するツールTの姿勢を制御する。この時の制御部31の作動を図4のフローチャートを用いて以下に説明する。
先ず、ネジSが穴に向かうように配置されると(S1−1)、制御部31は姿勢制御プログラム33cにより作動し、複数のセンサ20a,20b,20c,20dにより測定された複数の距離の互いの差を求める(S1−2)。例えば、センサ20a、20bおよび20cで各々測定された距離の差である第1の測定距離差、センサ20b、20cおよび20dで各々測定された距離の差である第2の測定距離差、センサ20c、20dおよび20aで各々測定された距離の差である第3の測定距離差、並びにセンサ20d、20aおよび20bで各々測定された距離の差である第4の測定距離差を求める。
本実施形態では、一例として、対象物Wの表面は一定の曲率を有する球面である。この場合、第1〜第4の測定距離差に基づき、当該球面の法線に対するツールTの回転軸線RAの傾斜角度およびその方向を求めることができ、第1〜第4の測定距離差が対象物Wの三次元形状データに基づき算出された結果に応じた目標値(この場合は全て0)になると、ツールTの回転軸線RAが当該球面の法線方向に延びていることになる。対象物Wの表面が曲率変化を伴う曲面であっても、第1〜第4の測定距離差を三次元形状データ33dから算出した結果と比較することにより、当該曲面の対象位置の法線に対するツールTの回転軸線RAの傾斜角度およびその方向を求めることができる。
第1の測定距離差は、センサ20aの測定距離とセンサ20bの測定距離との差と、センサ20bの測定距離とセンサ20cの測定距離との差とを含むものであってもよい。図3のようにセンサ20aとセンサ20bがX軸方向に並んでおり、センサ20bとセンサ20cがX軸と直交するY軸方向に並んでいる場合、センサ20aの測定距離とセンサ20bの測定距離との差はX軸方向のツールTの傾きに対応し、センサ20bの測定距離とセンサ20cの測定距離との差はY軸方向のツールTの傾きに対応する。第2〜第4の測定距離差も同様である。
第1の測定距離差に含まれるセンサ20aの測定距離とセンサ20bの測定距離との差を図5に示す。図5に示すようにセンサ20aからのレーザ光の光軸とセンサ20bからのレーザ光の光軸とが略平行であれば、センサ20aとセンサ20bとのX軸方向の距離L1と、センサ20aの測定距離とセンサ20bの測定距離との差L2とを用い、arctan(L2/L1)の計算によりツールTの回転軸線RAのX軸方向の傾きαを求めることができる。
実際はセンサ20aからのレーザ光の光軸とセンサ20bからのレーザ光の光軸とが完全に平行でない場合が多い。この場合、対象物Wの表面において、センサ20aからのレーザ光の照射位置とセンサ20bからのレーザ光の照射位置との間の距離L3を測定し、距離L3を用い、arcsin(L2/L3)の計算によりツールTの回転軸線RAのX軸方向の傾きαを求めることができる。なお、距離L3の実測値をいくつかの位置で得て、当該実測値を他の位置における傾きαの計算に用いることもできる。
続いて、第1〜第4の測定距離差が対象物Wの三次元形状データに基づく目標値に対する閾値を超えているか否かを判断する(ステップS1−3)。そして、所定の閾値を超える測定距離差がある場合、例えば、第4の測定距離差に含まれるセンサ20dとセンサ20aの測定距離の差や、センサ20d,20a,20bの測定距離の差が閾値を超える場合、当該測定距離差(第4の測定距離差)を用いないことを決定する(ステップS1−4)。
続いて、ステップS1−4で除外されていない第1〜第3の測定距離差を用い、測定距離差が対象物Wの三次元形状データに基づく目標値に近付くように各サーボ制御器34に制御信号を送り、これによりロボット10の各サーボモータ11のサーボアンプを制御する(ステップS1−5)。この時、ツールTの回転軸線RAの方向が対象物Wの穴に向かうように制御される。
本実施形態の場合は、対象物Wの表面が一定の曲率を有する球面であるから、測定距離差の目標値として0を用いる。一方、対象物Wの表面が曲率変化を伴う曲面である場合は、三次元形状データ33dに応じた測定距離差の目標値が設定される。
続いて、ステップS1−2と同様に第1〜第4の測定距離差を求め(ステップS1−6)、第1〜第4の測定距離差が基準範囲に入るか否かを判断する(ステップS1−7)。この時、ステップS1−3およびS1−4の処理を行ってもよい。また、基準範囲は、対象物Wの表面の法線に対するツールTの回転軸線RAの傾きがネジSの締め込みに問題の無い程度の範囲に設定されている。
続いて、ステップS1−7でNOと判断された場合は、ステップS1−3〜S1−6を繰り返す。ステップS1−7でYESと判断された場合は、対象物Wに対するツールTの姿勢の調整が終了となり、制御部31は動作プログラム33bに基づき作動し、これにより穴へのネジSの挿入および締め込みが行われる。
このように、本実施形態によれば、ロボット10によってツールTの周囲に支持されたセンサ20a,20b,20c,20dにより、各センサ20a,20b,20c,20dの位置である4つの測定基準位置の各々と対象物Wとの距離が測定され、測定された複数の距離の互いの差である第1〜第4の測定距離差が求められ、第1〜第4の測定距離差の全て又は選択された一部が目標値に近付くようにロボット10が制御される。
このため、対象物Wの表面が単純な曲面又は複雑な曲面である場合、凹凸を有する場合、対象物Wにおける様々な位置に応じてツールTの姿勢を変更する必要がある場合等に、対象物Wに対するツールTの位置に応じてツールTの姿勢を対象物Wの実際の表面形状に正確に合わせることができる。
また、本実施形態では、ステップS1−5で対象物Wに対するツールTの姿勢を制御する姿勢制御処理が行われた後に、ステップS1−6で測定される第1〜第4の測定距離差の全部又は選択された一部が基準範囲に入るまで、ステップS1−5が繰り返される。このようにステップS1−5が繰り返されることにより、ツールTの姿勢を対象物Wの実際の形状により正確に合わせることが可能となる。
また、本実施形態では、測定された複数の距離の組み合わせを変えて第1〜第4の測定距離差を求めると共に、第1〜第4の測定距離差のうち所定の閾値を超える一部の測定距離差(本実施形態では第4の測定距離差)を用いずにステップS1−5で姿勢制御処理が行われる。このため、対象物Wの表面に異物、正常な反射と異なる反射を引き起こす材質や物体、凹凸等の検知障害が存在し、これにより一部の測定距離差(本実施形態では第4の測定距離差)の値が他とは大きく異なるものになる場合があるが、このような検知障害による影響を低減又は無くすことができる。
なお、所定の閾値を超える一部の測定距離差(本実施形態では第4の測定距離差)が存在する場合に、そのことを制御部31が表示装置32やスピーカ等の報知装置を用いて報知する(報知動作を行う)ように構成してもよい。これにより、報知動作の頻度等に応じて検知障害の除去等の対応を行うことが可能となり、ツールTの姿勢制御精度の向上を図る上で有利である。
また、本実施形態では、対象物Wの表面が一定の曲率を有する球面であることから、第1〜第4の測定距離差について同一の目標値を用いた。これに対し、第1〜第4の測定距離差の各々に目標値を設け、制御部31が、ステップS1−5において、第1〜第4の測定距離差が各々の目標値に近付くように各サーボ制御器34に制御信号を送ってもよい。各目標値は、三次元形状データ33d、各センサ20a,20b,20c,20dのツールTに対する位置等に応じて設定される。
このように構成すると、対象物Wの表面が曲率変化を伴う曲面である場合、対象物Wの表面に凹凸が設けられている場合等でも、対象物Wに対するツールTの位置に応じてツールTの姿勢を対象物Wの実際の表面形状に正確に合わせることができる。
前述のように、ツールTの姿勢を対象物Wの実際の表面形状に正確に合わせることができると、ツールTにより穴にネジSを締め込む作業をスムーズに行うことができると共に、穴に締め込まれたネジSの締結状態が良好となる。逆に言えば、穴の中心軸線に対しネジSの中心軸線が所定の角度以上傾いた状態でネジSが締め込まれると、穴に形成された雌ねじにネジSの雄ねじがスムーズに噛み合わず、締め込み作業の障害になる場合があり、ネジSの締結状態にも影響を与える。このような不具合を防止する上でツールTの姿勢は重要である。
また、本実施形態では、4つの20a,20b,20c,20dを用いるものを示した。これに対し、4つのセンサ20a,20b,20c,20dのうち3つのセンサ20a,20b,20cだけを用いて測定距離差を得て、当該測定距離差が目標値に近付くようにツールTの姿勢を制御してもよい。この場合でも前述と同様の作用効果を奏する。
さらに、1つのセンサ20aだけを用いると共に、センサ20aをツールTの回転軸線RA周りに移動させるセンサ移動装置を設け、センサ移動装置によりセンサ20aを回転軸線RA周りの3箇所以上の位置に配置し、各々の位置でセンサ20aと対象物Wとの距離(複数の測定基準位置の各々と対象物Wとの距離)を測定するよう構成することも可能である。この場合でも前述と同様の作用効果を奏する。
なお、本実施形態では、ツールTによりネジSを穴に挿入し締め込むものを示した。これに対し、ツールTに保持したドリル等の工具により対象物Wの表面にネジSの挿入および締め込みを行うための複数の穴を形成することもできる。この場合でも、ツールTの姿勢を対象物Wの実際の表面形状に正確に合わせることにより、対象物Wの表面に形成される穴の加工精度を向上することができる。さらに、ツールTにより対象物Wに対して他の加工、塗装、検査等の他の作業を行う場合でも、ツールTの姿勢を対象物Wの実際の表面形状に正確に合わせることは、作業の精度、効率等の向上を図る上で有利である。
また、本実施形態では、ツール支持装置として複数の関節を有するロボット10を用いるものを示した。これに対し、単一の関節のみを有するロボット、X軸およびY軸に移動可能な移動テーブルと当該移動テーブル上に設置された単一の関節のみを有するロボット、X軸、Y軸およびZ軸に移動可能な移動テーブル等によりツールTを支持し、これらをツール支持装置として用いることも可能である。これらの場合でも前述と同様の作用効果を奏する。
また、本実施形態では、ツールTの回転軸線RAと対象物Wの表面の法線とがなす角度を小さくするためにツールTの姿勢を制御するツール姿勢制御装置を示した。これに対し、例えば対象物Wの表面にその法線に対し斜めの方向に穴が設けられ、当該穴にネジSを挿入し締め込む必要がある場合は、当該穴の中心軸線とツールTの回転軸線RAとがなす角度が小さくなるようにツールTの姿勢制御を行えばよい。
このようにツールTの姿勢を制御する例が図6および図7に示されている。この例では、対象物Wには孔Hが設けられており、ロボット10はツールTによって保持されている部品Bを対象物Wの孔Hに挿入する。
図7に示されるように、対象物Wの表面に対し垂直ではない方向に孔Hの中心軸線が延びている。この場合、制御部31は、前述のように、例えばX軸方向に並んだセンサ20a,20bの測定距離差が対象物Wの三次元形状データに基づき算出された結果に応じた目標値γに近付くように各サーボ制御器34に制御信号を送る。Y軸方向についても同様の処理が行われる。これにより、孔Hに対する部品Bの傾きβが適正な範囲内に入る。
ツールTの姿勢を制御する他の例が図8に示されている。この例では、対象物Wには孔Hが設けられており、ロボット10はツールT又はツールTによって保持されている物品の姿勢を孔Hに合わせる。
図8に示されるように、制御部31は、前述のように、例えばX軸方向に並んだセンサ20a,20bの測定距離差が対象物Wの三次元形状データに基づき算出された結果に応じた目標値γに近付くように各サーボ制御器34に制御信号を送る。Y軸方向についても同様の処理が行われる。これにより、孔Hに対するツールT又は物品の傾きβが適正な範囲内に入る。
10 ロボット
11 サーボモータ
20a,20b,20c,20d センサ
30 制御装置
31 制御部
32 表示装置
33 記憶装置
33a システムプログラム
33b 動作プログラム
33c 姿勢制御プログラム
33d 三次元形状データ
34 サーボ制御器
W 対象物
H 孔
T ツール
RA 回転軸線
S ネジ

Claims (5)

  1. 回転部を有し対象物に対し所定の作業を行うツールを、その姿勢を変更可能に支持するツール支持装置と、
    該ツール支持装置により支持された複数の光学式変位センサと、
    前記ツール支持装置を制御して前記ツールの姿勢を変更する制御装置と、
    記憶装置と、を備え、
    前記複数のセンサが、前記ツールの周囲の複数の測定基準位置の各々と前記対象物との距離を測定するものであり、
    前記複数のセンサの光がそれぞれ前記対象物に照射された照射位置の間の間隔距離の複数の実測値が前記記憶装置に記憶されており、前記複数の実測値は、前記対象物の複数の位置の各々における前記照射位置の間の前記間隔距離の実測値であり、
    前記制御装置が、前記複数のセンサにより測定された複数の前記距離の互いの差である測定距離差と前記記憶装置に記憶されている前記間隔距離の実測値とに基づき得られる前記対象物に対する前記ツールの前記回転部の回転軸線の角度が、前記対象物の三次元形状データに基づく目標値であって垂直ではない目標値に近付くように、前記ツール支持装置を制御する姿勢制御処理を行うツール姿勢制御装置。
  2. 前記制御装置が、前記姿勢制御処理が行われた後に、前記測定距離差が基準範囲に入るまで前記姿勢制御処理を繰り返し行う請求項1に記載のツール姿勢制御装置。
  3. 前記制御装置が、前記姿勢制御処理において、測定された前記複数の距離の組み合わせを変えて複数の前記測定距離差を求めると共に、前記複数の測定距離差が前記対象物の三次元形状データに基づき算出された結果に応じた各々の目標値に近付くように前記ツール支持装置を制御する請求項1又は2に記載のツール姿勢制御装置。
  4. 前記制御装置が、前記姿勢制御処理において、測定された前記複数の距離の組み合わせを変えて複数の前記測定距離差を求めると共に、前記複数の測定距離差のうち所定の閾値を超える一部の前記測定距離差を用いずに前記姿勢制御処理を行う請求項1又は2に記載のツール姿勢制御装置。
  5. 前記制御装置が、前記複数の測定距離差の一部又は全部が前記所定の閾値を超える場合に報知装置に所定の報知動作を行わせる請求項に記載のツール姿勢制御装置。
JP2018163844A 2017-11-22 2018-08-31 ツール姿勢制御装置 Active JP6860534B2 (ja)

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