JP6860408B2 - プロフィル及びプロフィル付きベルト並びにその製造方法 - Google Patents

プロフィル及びプロフィル付きベルト並びにその製造方法 Download PDF

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本発明は、ベルト本体の背面に複数のプロフィルを有するプロフィル及びプロフィル付きベルト並びにその製造方法に関し、詳しくは、プロフィルの取付強度を維持しながら、プーリへの巻付け時やワークの搬送時等において、プロフィルの取付箇所の早期破損を防止できるプロフィル及びプロフィル付きベルト並びにその製造方法に関する。
搬送装置、操縦ないし操作装置等の分野においては、図6に示すように、走行面101aに複数の歯部105を有し一対のプーリ107、108間に架け渡されるベルト本体101の背面101bに、様々な形状のプロフィル103(アタッチメント、突部、突起)を取付けたプロフィル付きベルトが用いられている。プロフィル103は、ベルト本体101の背面101bから突出するように、熱融着、接着、ねじ止め等によって、ベルト本体101に取付けられている。
このプロフィル付きベルトは、プーリ107,108が回転されれば、板状物や棒状物等のワーク109(搬送物品)をプロフィル103により押して搬送することができる。また、プロフィル付きベルトは、プロフィル103の位置をセンサにより検知すれば、操縦ないし操作装置として機能させることができる。
特許文献1には、ベルト本体の背面に低摩擦係数のシート状物を貼着したプロフィル付きベルトが記載されている。このプロフィル付きベルトは、ベルト本体の背面の滑り性を向上させて、ベルト本体の摩耗を回避するようにしたものである。
実開昭61−105313号公報
プロフィル付きベルトにおいては、プーリへの巻付け時やワークの搬送時等に、プロフィルがベルト本体に取付けられた取付箇所(例えば融着部位)に応力が集中し易く、この応力により、プロフィルの取付箇所(プロフィル及びベルト本体)が破損する虞がある。
プロフィルが取付けられた取付箇所においては、プロフィルが大きくは変形しないためにベルト本体の屈曲が困難となっており、ベルト本体が屈曲されようとすると、プロフィルの取付箇所の周縁部分に応力が集中する。
特に、ベルト本体が架け渡されるプーリの径を小さくして装置構成の小型化を図った場合には、ベルト本体は、プーリに掛かかるときに強く屈曲され、プロフィルの取付箇所の周縁部分に応力が集中する。プーリの径を大きくすればベルト本体の屈曲は緩くなり、応力集中は緩和されるが、装置構成が大型化してしまう。
このような応力集中の影響を回避して、プロフィル及びベルト本体の破損を防止するため、プロフィル付きベルトにおいては、図7(a)(b)に示すように、プロフィル103の取付箇所の面積を小さくすることが行われている。すなわち、プロフィル103の形状を、ベルト本体101に取付けられる基端面近傍が他の部分よりも横断面積が小さい形状(段付き形状)にして、図7(c)中矢印Nで示す取付箇所の面積を小さくしている。
ところが、プロフィル103の取付けを融着により行う場合には、プロフィル103の基端面近傍及びベルト本体101の背面近傍が溶融し、これらが押し潰されるため、これら溶融した材料が側方に押し出されて融着バリ110となる。この融着バリ110は、冷却されて固化するときに、プロフィル103の基端部及びベルト本体101に一体化してしまう。
このように融着バリ110が一体化したプロフィル103及びベルト本体101は、図7(c)中矢印Wで示す融着バリ110も含めた面積において互いに融着されている状態となる。したがって、基端面近傍が他の部分よりも横断面積が小さい形状(段付き形状)のプロフィル103を用いても、融着バリ110によって融着面積が広くなってしまい、図7(c)に示すように、プーリへの巻付けによりベルト本体101が屈曲されたときなどに、取付箇所(融着部位)への応力集中によるプロフィル103及びベルト本体101の破損を防止することができない。
そこで、本発明は、プロフィルの取付強度を維持しながら、プーリへの巻付け時やワークの搬送時等において、プロフィルの取付箇所の早期破損を防止できるプロフィル及びプロフィル付きベルト並びにその製造方法を提供することを課題とする。
本発明の他の課題は、以下の記載により明らかとなる。
上記課題は、以下の各発明によって解決される。
1.
プロフィル本体と基端部からなり、該基端部の基端面をベルト本体の背面に融着されるプロフィルであって、
前記基端部が、熱収縮チューブにより密着され、
前記熱収縮チューブが、前記基端面まで延出してなることを特徴とするプロフィル。
2.
前記熱収縮チューブに覆われる前記基端部が、前記プロフィル本体よりも横断面積が小さくなっていることを特徴とする前記1記載のプロフィル。
3.
前記熱収縮チューブは、前記基端部及び前記プロフィル本体に密着されていることを特徴とする前記1又は2記載のプロフィル。
4.
前記1〜3の何れかに記載のプロフィルと、
走行面に複数の歯部を有し、背面に少なくとも1つの前記プロフィルが融着されているベルト本体とを備えたことを特徴とするプロフィル付きベルト。
5.
プロフィル本体と基端部からなるプロフィルの前記基端部の基端面と、ベルト本体の背面の取付箇所とを溶融させ、溶融させた前記基端面を、溶融させた前記取付箇所に融着させるプロフィル付きベルトの製造方法において、
前記プロフィルの前記基端部を、該基端部の基端面より下方に延出している熱収縮チューブにより覆い、
前記基端部を覆う前記熱収縮チューブを加熱収縮により密着させることを特徴とするプロフィル付きベルトの製造方法。
6.
前記熱収縮チューブに覆われる前記基端部が、前記プロフィル本体よりも横断面積が小さくなっていることを特徴とする前記5記載のプロフィル付きベルトの製造方法。
7.
前記プロフィルの前記プロフィル本体及び前記基端部を、該基端部の基端面より下方に延出している前記熱収縮チューブにより覆い、
前記プロフィル本体及び前記基端部を覆う前記熱収縮チューブを加熱収縮により密着させることを特徴とする前記5又は6記載のプロフィル付きベルトの製造方法。
8.
前記熱収縮チューブが、前記基端面と同一平面上の位置となるように切除されることを特徴とする前記5、6又は7記載のプロフィル付きベルトの製造方法。
本発明によれば、プロフィルの取付強度を維持しながら、プーリへの巻付け時やワークの搬送時等において、プロフィルの取付箇所の早期破損を防止できるプロフィル及びプロフィル付きベルト並びにその製造方法を提供することができる。
本発明のプロフィル付きベルトの一例を示す一部切欠斜視図 図1に示すプロフィル付きベルトの要部を示す正面図(a)及び側面図(b) 図1に示すプロフィル付きベルトのプーリへの装着状態を示す要部側面図 図1と異なる形状のプロフィルを示す側面図 図1に示すプロフィル付きベルトの製造方法を示す工程図 プロフィル付きベルトを用いた搬送装置を示す斜視図 従来のプロフィル付きベルトの要部を示す正面図(a)、側面図(b)及びプーリへの装着状態を示す要部側面図(c)
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
〔プロフィル付きベルトの構成〕
図1は、本発明のプロフィル付きベルトの一例を示す一部切欠斜視図である。
本発明のプロフィル付きベルトは、図1に示すように、走行面1aに複数の歯部5を有するベルト本体1と、ベルト本体1の背面1bに融着された少なくとも1つの本発明のプロフィル3と、プロフィル3を覆っている熱収縮チューブ4を有して構成されている。
このプロフィル付きベルトは、無端ベルトであり、ベルト本体1は、無端帯状に形成されている。ベルト本体1及びプロフィル3は、例えば、ショアA硬度55〜99の熱可塑性ポリウレタン材料から形成することが好ましい。
ベルト本体1は、内周面が走行面1aとなっている。この走行面1aは、ベルト本体1を送り操作するためのプーリと接する面である。このプロフィル付きベルトは、走行面1aに複数の歯部5が形成された歯付きベルトとなっている。歯付きベルトは、プーリの歯と噛み合って駆動力伝達がされるので、チェーンや歯車のように正確な同期駆動を行うことができ、タイミングベルトとして機能する。
各歯部5は、例えば断面台形形状に構成されるが、格別限定されるわけではない。なお、プーリの歯が接触する面をインボリュート曲面とすることも好ましい。隣接する2つの歯部5,5同士の間は、歯底面6となる。
ベルト本体1内には、長手方向(図1中矢印R方向)に沿って幅方向に平行に埋設された複数の心線2,2・・・からなる心線層が形成されている。ベルト本体1は、背面(外周面)1bから走行面1aの複数の歯部5までが、心線2を含めて一体化されている。
心線層は、1本または2本の心線2がベルト本体1の全周に亘って螺旋状に巻回され埋設されて形成されている。
心線2は、スチールやステンレス等の金属材料の細線や、アラミド繊維、ガラス繊維、カーボン繊維等の繊維材料の細線を用いることができる。また、心線2は、上記金属材料の細線や繊維材料の細線の何れかを組み合わせた材料を撚り合わせた撚り線等を用いることもできる。
なお、後述するプロフィル3のベルト本体1への融着を高周波融着で行う場合には、融着時に心線2の周囲の樹脂まで溶融することがあるので、この場合には、心線2は、金属材料の細線や、アラミド繊維、ガラス繊維等の繊維材料の細線を用いることが好ましい。
図2は、図1に示すプロフィル付きベルトの要部を示す正面図(a)及び側面図(b)である。
プロフィル3は、基端部3aと、プロフィル本体3bとからなり、基端部3aはベルト側にあり、プロフィル本体3bはベルト本体1と対向する方向に、基端部3aの上方に延設されている。
プロフィル3は、図2に示すように、アタッチメントあるいは突起部であり、搬送や操縦等の用に供することができる。プロフィル本体3bは、搬送や操縦等の対象となるワークの形状及び搬送や操縦等の内容(方向)に応じて、直方体形状やその他種々の形状に形成できる。この実施形態においては、プロフィル本体3bは、直方体形状に形成されている。
プロフィル3は、ベルト本体1に融着固定されている。融着は、プロフィル3の基端部3aの基端面(図2中の下端面)と、ベルト本体1の背面1bの取付箇所とを、それぞれ加熱又は高周波により溶融させ、これらを押接させて融合させ、冷却することにより行われる。
プロフィル3は、プロフィル本体3bより基端部3aが、段差状に細くなっており、基端部3aの横断面積は、プロフィル本体3bの横断面積よりも小さくなっている。これは、プロフィル3の取付箇所の面積を小さくすることにより、プロフィル3の取付箇所の周縁部分への応力集中の影響を回避して、プロフィル3及びベルト本体1の破損を防止するためである。
プロフィル3の基端部3aは、熱収縮チューブ4により覆われている。この熱収縮チューブ4は、収縮される前は円筒状で、基端部3aの基端面の下方まで延出している。この熱収縮チューブ4は、ベルト本体1に融着される前のプロフィル3の基端部3aに被せられ、その後に加熱収縮され、プロフィル3の基端部3aの周面に密着している。この場合、加熱収縮後、密着された熱収縮チューブ4は、プロフィル3の基端部3aの基端面まで延出していることが好ましい。特に、ベルト本体1に融着される前のプロフィル3の基端部3aと、熱収縮チューブ4の縁部とは、同一平面上の位置となされていることが好ましい。
本発明において、熱収縮チューブ4は、基端部3a及びプロフィル本体3bを覆うようにしてもよい。これにより、熱収縮チューブ4に覆われたプロフィル3のプロフィル本体3bは、加熱収縮された熱収縮チューブ4で密着されているため、搬送物は、熱収縮チューブ4と接触することになる。このため、プロフィルと搬送物は直接接触せず、搬送物によるプロフィルとの引掛りや擦れをなくすことができる。この結果、ベルトの耐久性向上が図れ、メンテナンスコストの低減が図れる。
熱収縮チューブ4は、例えば、PFA(テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、FEP(テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体)又はETFE(テトラフルオロエチレン・エチレン共重合体)等のフッ素の樹脂から選択使用できる。また、熱収縮チューブ4は、厚さ30〜500μm程度の筒状に形成されていることが好ましい。熱収縮チューブ4の材質は、摩擦係数の低い材質であることが好ましい。摩擦係数の低い材質であることにより、熱収縮チューブと搬送物との引掛りや擦れを低減することができる。この結果、ベルトの耐久性向上やメンテナンスコストの低減を、更に図ることができる。
熱収縮チューブ4は、プロフィル3との接着力を上げるためのエッチング処理が予め内周面に施されていることが好ましい。エッチング処理としては、金属ナトリウムとナフタレンとテトラヒドロフランによる処理や、金属ナトリウムと液体アンモニアによる処理や、エキシマレーザーによる処理などが挙げられる。
また、熱収縮チューブ4は、必要に応じて、導電性を持たせて、帯電を防止するようにしてもよい。なお、ベルト本体1にも同様に導電性を持たせて、帯電を防止するようにすることもできる。
図3は、図1に示すプロフィル付きベルトのプーリへの装着状態を示す要部側面図である。
熱収縮チューブ4は、図3に示すように、プロフィル3をベルト本体1に融着させたときに発生する融着バリ10と、プロフィル3の基端部3aの周面との間に介在させることができる。つまり、熱収縮チューブ4は、これら融着バリ10とプロフィル3の基端部3aの周面とを分離させている。
また、熱収縮チューブ4は、プロフィル3をベルト本体1に融着するときに、プロフィル3の基端部3a周辺の熱伝導を抑制するため、融着バリ10がベルト本体1に融着することも防止している。
プロフィル3をベルト本体1に融着させるときには、プロフィル3の基端面近傍及びベルト本体1の背面近傍を溶融させ、これらを押接させるので、これら溶融した材料が側方に押し出されて融着バリ10となる。この融着バリ10とプロフィル3の基端部3aの周面との間に熱収縮チューブ4が介在しているので、これら融着バリ10とプロフィル3の基端部3aの周面とが一体化することはない。熱収縮チューブ4の外周面は、極めて潤滑性が高いので、溶融した融着バリが接触しても接着することはない。
また、熱収縮チューブ4がプロフィル3の基端部3a周辺の熱伝導を抑制するので、融着バリ10がベルト本体1に一体化することもない。
したがって、このプロフィル付きベルトにおいては、融着バリ10を取り除くバリ取りを行う必要がなく、製造が容易化されている。
本発明において、熱収縮チューブ4は、プロフィル3の基端部3aのうち、融着バリ10が接触する可能性のある領域のみに密着されていればよい。
このように融着バリ10とプロフィル3の基端部3aの周面とが分離され、また、融着バリ10がベルト本体1に一体化しないことにより、図3中矢印Nで示すように、プロフィル3のベルト本体1への融着面積は、プロフィル3の基端部3aの基端面の面積よりも拡がることがなく、プーリへの巻付けによりベルト本体1が屈曲されたときなどに、取付箇所(融着部位)への応力集中によるプロフィル3及びベルト本体1の破損を防止することができる。
図4は、図1と異なる形状のプロフィルを示す側面図である。
図4に示すようなに、プロフィル本体3bの底面部が極端に拡がった形状のプロフィル3においても、前述したと同様に、基端部3aの横断面積を小さくして、図4中矢印Nで示すように、ベルト本体1への融着面積を小さくすることが好ましい。
このような場合には、熱収縮チューブ4は、プロフィル本体3bよりも横断面積の小さい基端部3aのみを覆うように形成すればよい。
また、このような場合には、融着バリ10を取り除くことが極めて困難であるが、本発明のプロフィル付きベルトにおいては、融着バリ10を取り除く必要がない。したがって、本発明は、プロフィル本体3bの底面部が、基端部3aと比較して大きく拡がった形状のプロフィル3を用いる場合に極めて有用である。
〔プロフィル付きベルトの製造方法〕
前述のようなプロフィル付きベルトの製造方法として、プロフィル3をベルト本体1に融着させる工程について説明する。
ベルト本体1及びプロフィル3は、従来公知の方法により、それぞれ所定の形状及び構造を有して作成されている。ベルト本体1及びプロフィル3は、例えば、ショアA硬度55〜99のウレタン材料から形成することが好ましい。
図5は、図1に示すプロフィル付きベルトの製造方法を示す工程図である。
なお、図5では、直方体形状のプロフィル及び円柱形状のプロフィルを並列して表記している。
プロフィル3は、図5(a)に示すように、ベルト本体1に融着させる基端部3aを、プロフィル本体3bよりも、段差状に細くし、基端部3aの横断面積が、プロフィル本体3bの断面積よりを小さくしておくことが好ましい。これは、プロフィル3の取付箇所の面積を小さくして、プロフィル3の取付箇所の周縁部分への応力集中の影響を回避し、プロフィル3及びベルト本体1の破損を防止するためである。
まず、図5(b)及び図5(c)に示すように、プロフィル3の基端部3a及びプロフィル本体3bを、熱収縮チューブ4により覆う。すなわち、プロフィル3の基端部の周面及びプロフィル本体3bの周面に筒状の熱収縮チューブ4を被せる。この場合、プロフィル3の基端部3aの基端面よりも下方に熱収縮チューブ4が延出する。
次いで、プロフィル3を覆う熱収縮チューブ4は、熱収縮チューブ4を熱収縮させ、プロフィル3のプロフィル本体3b及び基端部3aに密着させる。ここで、密着された熱収縮チューブ4のプロフィル3の基端部3aの基端面よりも下方に延出されている部分が、はみ出し部分4aである。
次いで、はみ出し部分4aを切除する。これにより、プロフィル3の基端部3aの基端面と、熱収縮チューブ4の端部とが、同一平面上の位置になる。
本発明において、熱収縮チューブ4が基端部3aを覆う場合には、少なくとも基端部3aを覆う分の熱収縮チューブ4を用いればよい。
そして、図2及び図3に示すように、プロフィル3の基端部3aの基端面を、ベルト本体1の背面1bの取付箇所に融着させる。すなわち、まず、基端部3aの基端面及びベルト本体1の背面1bの取付箇所を、それぞれ熱ゴテによる加熱又は高周波により溶融させる。次に、基端部3aの基端面をベルト本体1の背面1bの取付箇所に押接させる。このとき、熱収縮チューブ4を、融着により発生する融着バリ10とプロフィル3の基端部3aの周面との間に介在させ、これら融着バリ10とプロフィル3の基端部3aの周面とを分離させる。この状態で冷却し、プロフィル3の基端部3aの基端面を、ベルト本体1の背面1bの取付箇所に融着させる。
この融着において、融着バリ10とプロフィル3の基端部3aの周面との間に熱収縮チューブ4が介在しているので、これら融着バリ10とプロフィル3の基端部3aの周面とが一体化することはない。熱収縮チューブ4の外周面は、極めて潤滑性が高いので、溶融した融着バリ10が接触しても接着することはない。また、熱収縮チューブ4がプロフィル3の基端部3a周辺の熱伝導を抑制するので、融着バリ10がベルト本体1に一体化することもない。したがって、このプロフィル付きベルトにおいては、融着バリ10を取り除くバリ取りを行う必要がなく、製造が容易化されている。
なお、熱収縮チューブ4は、融着バリ10が接触する可能性のある領域のみを覆っていればよい。
このプロフィル付きベルトの製造方法においては、融着バリ10とプロフィル3の基端部3aの周面とが分離され、また、融着バリ10がベルト本体1に一体化しないことにより、プロフィル3のベルト本体1への融着面積は、プロフィル3の基端面の面積よりも拡がることがなく、取付箇所(融着部位)への応力集中によるプロフィル3及びベルト本体1の破損を防止することができる。
1:ベルト本体
1a:走行面
1b:背面
2:心線
3:プロフィル
3a:基端部
3b:プロフィル本体
4:熱収縮チューブ
4a:はみ出し部分
5:歯部
6:歯底面

Claims (8)

  1. プロフィル本体と基端部からなり、該基端部の基端面がベルト本体の背面に融着されるプロフィルであって、
    前記基端部が、熱収縮チューブにより密着され、
    前記熱収縮チューブが、前記基端面まで延出してなることを特徴とするプロフィル。
  2. 前記熱収縮チューブにより密着される前記基端部が、前記プロフィル本体よりも横断面積が小さくなっていることを特徴とする請求項1記載のプロフィル。
  3. 前記熱収縮チューブが、前記基端部及び前記プロフィル本体に密着されてなることを特徴とする請求項1又は2記載のプロフィル。
  4. 請求項1〜3の何れかに記載のプロフィルと、
    走行面に複数の歯部を有し、背面に少なくとも1つの前記プロフィルが融着されているベルト本体とを備えたことを特徴とするプロフィル付きベルト。
  5. プロフィル本体と基端部からなるプロフィルの前記基端部の基端面と、ベルト本体の背面の取付箇所とを溶融させ、溶融させた前記基端面を、溶融させた前記取付箇所に融着させるプロフィル付きベルトの製造方法において、
    前記プロフィルの前記基端部を、該基端部の基端面より下方に延出している熱収縮チューブにより覆い、
    前記基端部を覆う前記熱収縮チューブを加熱収縮により密着させることを特徴とするプロフィル付きベルトの製造方法。
  6. 前記熱収縮チューブに覆われる前記基端部が、前記プロフィル本体よりも横断面積が小さくなっていることを特徴とする請求項5記載のプロフィル付きベルトの製造方法。
  7. 前記プロフィルの前記プロフィル本体及び前記基端部を、該基端部の基端面より下方に延出している前記熱収縮チューブにより覆い、
    前記プロフィル本体及び前記基端部を覆う前記熱収縮チューブを加熱収縮により密着させることを特徴とする請求項5又は6記載のプロフィル付きベルトの製造方法。
  8. 前記熱収縮チューブが、前記基端面と同一平面上の位置となるように切除されることを特徴とする請求項5、6又は7記載のプロフィル付きベルトの製造方法。
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