JP6859486B2 - ヒンジ装置および窓装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ヒンジ装置およびこのヒンジ装置を組み込んだ窓装置に関する。
後記の特許文献1には、窓枠と回転窓を備えた窓装置が開示されている。この窓装置では、回転窓は水平に延びる回転軸線を中心に回転する。回転窓は回転軸線上に位置する左右のヒンジ装置により支持されている。各ヒンジ装置は、窓側ヒンジ部材と窓枠側ヒンジ部材とを備えている。
窓側ヒンジ部材は、軸部と、この軸部の先端に形成された大径頭部とを有している。
窓枠側ヒンジ部材は、上端が開放された中空の台座部を有している。台座部の回転窓側の壁には、垂直に延びるとともに上端が開放された案内スリットが形成されている。
窓枠側ヒンジ部材の案内スリットに窓側ヒンジ部材の軸部を上から挿入するとともに、大径頭部を台座部内に上から挿入することにより、回転窓が窓枠に回転可能に支持されている。
上記ヒンジ装置では、窓側ヒンジ部材が回転窓の重力により窓枠側ヒンジ部材に支持されているだけであると、回転窓に上方(上記挿入方向と反対方向)への力が付与された時に窓側ヒンジ部材が窓枠側ヒンジ部材から脱落してしまう。そのため、抜け止め部材が用いられている。この抜け止め部材は、上端部が窓枠側ヒンジ部材に固定されており、下端部が窓側ヒンジ部材の大径頭部を押さえている。
後記の特許文献2には、ドアを垂直に延びる回転軸線を中心に回転可能に支持するために、上下にヒンジ装置を備えている。下部ヒンジ装置では、ドア側の軸ピンがドア枠側の軸受穴に挿入されている。上部ヒンジ装置は、ドア側ヒンジ部材とドア枠側ヒンジ部材を備えている。ドア側ヒンジ部材は、軸部と、この軸部の上端に形成された大径頭部とを有している。
ドア枠側ヒンジ部材は、断面L字形のブラケットからなり、ドア枠に固定された垂直板部と、水平板部とを有している。水平板部には、下方に突出する円形の収容部が形成されるとともに、水平板部の一側縁から収容部の中心まで延びる案内スリットが形成されている。
上部ヒンジ装置において、ドア側ヒンジ部材は、その大径頭部がドア枠側ヒンジ部材の水平板部の上側に配置された状態で、その軸部が水平板部の案内スリットに案内されて収容部の中央に達するまで、横移動される。最後に、ドアの自重により大径頭部が下方に移動して収容部に収容される。このようにして、ドア側ヒンジ部材がドア枠側ヒンジ部材に連結され、ひいてはドアがドア枠に取り付けられる。
上記連結状態において、ドア側ヒンジ部材の大径頭部がドア枠ヒンジ部材の収容部に収容されているので、ドア側ヒンジ部材は挿入方向と逆方向の移動を禁じられ、ドア枠側ヒンジ部材からの脱落を禁じられている。
特許文献2では、上記ドアの取付工程の後で、Cリングからなる規制部材を、ドア枠側ヒンジ部材の収容部の下側において上記ドア側ヒンジ部材の軸部に嵌めている。これにより、ドア側ヒンジ部材が上方へ変位するのを禁じ、大径頭部が収容部に収容された状態を維持することができる。
特開2010−236236号公報 実開昭52−59023号公報
特許文献1のヒンジ装置では、窓側ヒンジ部材を窓枠側ヒンジ部材に対して挿入方向と逆方向(脱落方向)に移動するのを禁じるために、別途抜け止め部材を必要とし、この脱落方向の荷重を受け止めるために抜け止め部材を窓枠側ヒンジ部材に固定する作業を必要とする。
特許文献2のヒンジ装置では、ドア側ヒンジ部材の軸部をドア枠側ヒンジ部材の水平板部の案内スリットに通す際に、大径頭部を水平板部の上方に配置しなければならない。そのため、このヒンジ装置は、水平板部の上方に大径頭部が通るスペースが存在する場合にしか使用することができない。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、ヒンジ装置において、第1取付対象に取り付けられるべき第1ヒンジ部材と第2取付対象に取り付けられるべき第2ヒンジ部材とを備え、上記第1ヒンジ部材は、軸部とこの軸部の先端側に形成された係合部を有し、上記係合部は、上記軸部側に配置された第1部分と、上記軸部の反対側に配置されるとともに上記第1部分より幅広をなす第2部分とを有し、上記第2ヒンジ部材は、台座部と、上記台座部の一側縁に沿って延びるとともに上記台座部から上記第1ヒンジ部材の軸部の軸線方向に偏倚した位置にある架橋部とを有し、上記第2ヒンジ部材の上記台座部には、上記台座部の上記一側縁と交差する方向に延びて上記係合部の上記第1部分を案内するための案内スリットが形成され、上記台座部の上記一側縁と上記架橋部との間には、上記案内スリットより幅が広く上記係合部の上記第2部分を挿通可能な挿通穴が形成され、上記案内スリットは上記挿通穴に連なることによりその一端が開放され、上記第2ヒンジ部材の上記架橋部には、ストッパ部が設けられており、
上記第1ヒンジ部材は、上記係合部が上記ストッパ部を通過し、上記係合部の上記第2部分が上記挿通穴を通り、上記係合部の第1部分が上記案内スリットに案内されることにより、上記第2ヒンジ部材に組み付けることができ、
上記第1ヒンジ部材の上記第2ヒンジ部材への組み付け完了の状態において、上記係合部の上記第1部分が上記案内スリットに挿入され、上記係合部の上記第2部分が上記台座部の裏側に配置され、
上記第1ヒンジ部材と上記第2ヒンジ部材のストッパ部は、上記係合部が上記ストッパ部を通過する時と、上記第1ヒンジ部材の上記第2ヒンジ部材への組み付け完了時とで、上記軸部の軸線方向の相対的位置が異なっており、
上記第1ヒンジ部材の上記第2ヒンジ部材への組み付け完了の状態において、上記係合部が上記ストッパ部に係止されることにより、上記第1ヒンジ部材の上記第2ヒンジ部材からの脱落が禁じられていることを特徴とする。
上記構成によれば、第1ヒンジ部材と第2ヒンジ部材を組み付ける過程で、第1ヒンジ部材の係合部の第1部分を第2ヒンジ部材の台座部の案内スリットに挿入するとともに、係合部の第2部分を第2ヒンジ部材の挿通穴に通すことにより、第2部分を台座部の裏側に配置することができる。そのため、第2ヒンジ部材の裏側において第2部分が通過するためのスペースが不要であり、ヒンジ装置の適用範囲を広げることができる。
また、第1ヒンジ部材の係合部を第2ヒンジ部材のストッパ部で係止することにより、上記挿入方向と逆方向の荷重が第1ヒンジ部材に付与されても、第1ヒンジ部材の移動を禁じることができる。そのため、第2ヒンジ部材に固定される抜け止め部材を必要とせず、抜け止め部材の固定する作業も必要としない。
好ましくは、上記第1ヒンジ部材の上記係合部の上記第1部分が上記案内スリットの奥端縁に係止され、上記係合部の上記第2部分が上記ストッパ部に係止されることにより、上記第1ヒンジ部材は上記案内スリットの延び方向の移動を禁じられている。
上記構成によれば、第1ヒンジ部材と第2ヒンジ部材の組み付け状態を安定して維持することができる。
一態様では、上記第1ヒンジ部材は、軸部材と、上記第1取付対象に固定されるべき固定部材とを有し、上記軸部材が上記軸部と上記係合部を有しており、上記固定部材は、上記軸部が挿入される軸受穴を有し上記軸部材に対して相対回転可能である。
上記一態様において好ましくは、上記第1ヒンジ部材の上記係合部の上記第1部分は、直線的に延びる互いに平行な一対の係合面を有し、上記一対の係合面間の寸法が上記第1部分の幅であり、上記一対の係合面が、上記第2ヒンジ部材の上記案内スリットの直線的に延びる互いに平行な両側縁に、接する。
さらに好ましくは、上記固定部材の両側に一対の摩擦板が配置され、上記一対の摩擦板を上記軸部材の非円形の断面形状を有する上記軸部が貫通することにより、上記一対の摩擦板が上記軸部に対して相対回転不能であり、上記軸部にはさらに、上記一対の摩擦板と上記固定部材を上記台座部に向かって付勢する付勢部材が設けられている。
上記構成によれば、軸部材と固定部材との間に摩擦抵抗が働くため、第1、第2のヒンジ部材が取り付けられる第1、第2取付対象間の回転角度位置を安定して維持することができる。
好ましくは、上記第2ヒンジ部材は、さらに、上記台座部と上記架橋部を連ねるとともに互いに離間した一対の連絡部とを有し、上記一対の連絡部と上記台座部と上記架橋部とで、上記挿通穴が画成されている。
上記構成によれば、一対の連絡部により安定して台座部を支持することができる。
具体的態様では、上記第2ヒンジ部材が細長い板材からなり、その長手方向両側部が上記第2取付対象に固定されるべき第1および第2固定板部として提供され、その中央部が上記台座部として提供され、上記台座部が上記第1及び第2固定板部にそれぞれ第1及び第2段差部を介して連なり、上記案内スリットが上記第2ヒンジ部材の長手方向に延び、上記第1段差部に上記挿通穴が形成され、上記第1段差部において上記挿通穴の両側部分が上記連結部として提供され、上記第1固定部において上記第1段差部の近傍部が上記架橋部として提供される。
他の具体的態様では、上記第2ヒンジ部材が細長い板材からなり、その長手方向両側部が上記第2取付対象に固定されるべき第1および第2固定板部として提供され、その中央部が上記台座部として提供され、上記台座部が上記第1及び第2固定板部にそれぞれ第1及び第2段差部を介して連なり、上記架橋部が上記台座部から上記第2ヒンジ部材の長手方向と直交する方向に突出して配置され、上記架橋部が上記台座部に第3段差部を介して連なっており、上記案内スリットが上記第2ヒンジ部材の長手方向と直交する方向に延びており、上記第3段差部に上記挿通穴が形成され、上記第3段差部において上記挿通穴の両側部分が上記連絡部として提供される。
好ましくは、上記ストッパ部は上記架橋部と一体に形成されるか固定されており、上記第1ヒンジ部材の上記第2ヒンジ部材への組み付け完了状態において、上記係合部の第2部分は、上記係合部が上記ストッパ部を通過する時の位置より上記台座部から離れる方向に変位することにより、上記ストッパ部に係止され、さらに規制部材を備え、上記規制部材は、上記台座部と上記係合部の上記第2部分との間に形成された間隙に挿入される。
上記構成によれば、規制部材が第1ヒンジ部材の上記挿入方向と直交する方向の変位を禁じることができ、その結果、ストッパ部による係合部の係止状態を維持できるので、より一層確実に第1ヒンジ部材の第2ヒンジ部材からの脱落を防止することができる。
好ましくは、上記規制部材は、自身の弾性変形を伴って上記第1ヒンジ部材の上記係合部の上記第1部分に装着可能である。
上記構成によれば、規制部材の装着作業が楽である。
好ましくは、上記ストッパ部は上記架橋部と一体に形成されるか固定されており、上記第1ヒンジ部材の上記第2ヒンジ部材への組み付け完了状態において、上記係合部の第2部分は、上記係合部が上記ストッパ部を通過する時の位置より上記台座部から離れる方向に変位することにより、上記ストッパ部に係止され、さらに規制部材を備え、上記規制部材は、把持部と、この把持部から直線的に延びるとともに互いに平行をなす一対の弾性片とを有し、上記一対の弾性片の外側縁間の寸法は、上記挿通穴の幅以下であり、上記一対の弾性片の内側縁間の寸法は、上記係合部の上記第1部分の幅に等しく、上記弾性片の先端には爪部が形成されており、上記規制部材の上記一対の弾性片は、上記台座部と上記係合部の上記第2部分との間に形成された間隙に挿入されるとともに、上記第1部分の上記一対の係合面に接し、上記爪部が上記係合部の第1部分の外周に掛けられる。
上記構成によれば、規制部材の装着作業を楽に行なえるとともに、その装着状態を安定して維持することができる。
好ましくは、上記架橋部は、上記台座部の上記一側縁と上記挿通穴を介して対峙する側縁を有し、上記架橋部の上記側縁に上記ストッパ部が一体をなして形成されている。
上記構成によれば、ストッパ部を簡単に形成することができる。
さらに、上記架橋部に連なり上記台座部と平行をなして対向する裏板部を備えていてもよい。
好ましくは、上記ストッパ部は、上記架橋部とは別部材をなし、弾性部材または自らの弾性によって、上記架橋部から突出する方向に付勢されており、上記第1ヒンジ部材の上記係合部が上記ストッパ部を通過する時には上記係合部に押されて後退し、上記係合部が通過した後に元の突出位置に戻る。
上記構成によれば、ストッパ部が元の突出位置に戻ることにより、係合部を係止することができ、第1ヒンジ部材の第2ヒンジ部材からの脱落を禁じるために第1ヒンジ部材を第2ヒンジ部材に対して変位させずに済む。
好ましくは、上記第1ヒンジ部材が上側に配置され上記第2ヒンジが下側に配置され、上記第1ヒンジ部材の上記軸部の軸線が垂直に延びている。
上記構成によれば、第1ヒンジ部材の係合部を第2ヒンジ部材に挿入した後、第1取付対象の自重により簡単に係合部とストッパ部の係止状態を得ることができる。
本発明を窓装置に適用することもできる。すなわち、窓装置は、上記第2取付対象としての窓枠と、上記第1取付対象としての回転窓と、上記回転窓を垂直回転軸線を中心に回転可能に上記窓枠に支持する上部ヒンジ装置および下部ヒンジ装置とを備え、上記下部ヒンジ装置として上記ヒンジ装置が用いられ、上記上部ヒンジ装置は、上記回転窓の上桟の上面に取り付けられた窓側ヒンジ部材と、上記窓枠の上枠の下面に取り付けられた窓枠側ヒンジ部材とを有し、上記窓側ヒンジ部材は、突没可能な軸部材と、この軸部材を上方に付勢するバネとを有し、上記窓枠側ヒンジ部材は上記軸部材の上端部を受け入れる軸受穴を有し、上記下部ヒンジ装置の上記第1ヒンジ部材は上記回転窓の下桟の下面に取り付けられ、上記第2ヒンジ部材は上記窓枠の下枠の上面に取り付けられている。
上記構成によれば、回転窓を簡単に窓枠に設置することができる。
本発明によれば、第2ヒンジ部材の裏側のスペースを必要とせず、ヒンジ装置の適用範囲を広げることができる。また、抜け止め部材を第2ヒンジ部材に固定する作業を必要とせずに、第1ヒンジ部材の第2ヒンジ部材からの脱落を防止することができる。
本発明の第1実施形態に係る窓装置の正面図であり、回転窓を閉じた状態で示す。 上記窓装置の斜視図であり、上記回転窓を90°回転させた開き状態で示す。 図1のIII−III矢視断面図である。 図1のIV部の拡大断面図である。 図1のV部の拡大断面図である。 上記窓装置の窓枠と回転窓を分離して示す斜視図であり、窓枠と回転窓を一部断面にして示すとともに、上部ヒンジ装置と下部ヒンジ装置をそれぞれ分解して示している。 上記上部ヒンジ装置の窓側ヒンジ部材と窓枠側ヒンジ部材を拡大して示す分解斜視図である。 上記上部ヒンジ装置の上記窓側ヒンジ部材を拡大して示す分解斜視図である。 上記下部ヒンジ装置の上記回転窓側の第1ヒンジ部材と窓枠側の第2ヒンジ部材と規制部材を拡大して示す分解斜視図である。 上記第1ヒンジ部材の側面図である。 上記第1ヒンジ部材の断面図である。 上記第1ヒンジ部材の分解斜視図である。 上記第2ヒンジ部材の平面図である。 上記第2ヒンジ部材の側面図である。 上記規制部材の平面図である。 上記規制部材の側面図である。 上記回転窓を上記窓枠に取り付ける手順の第1工程を示す斜視図であり、この第1工程では回転窓を窓枠に挿入する。 上記手順の第2工程を示す斜視図であり、この第2工程では、上部ヒンジ装置の上記回転窓側ヒンジ部材を、上記窓枠側ヒンジ部材に連結する。 上記手順の第3工程を示す斜視図であり、この第3工程では、上記下部ヒンジ装置の上記第1ヒンジ部材を上記第2ヒンジ部材に連結する。 上記手順の第4工程を示す要部拡大斜視図であり、この第4工程では、上記規制部材を上記下部ヒンジ装置に組み込む。 上記第3工程において、上記下部ヒンジ装置の上記第1ヒンジ部材が上記第2ヒンジ部材の一端部に載った状態を示す斜視図である。 図14Aの状態を示す平面図である。 図14Aの状態を示す側面図である。 図14CにおけるD−D矢視断面図である。 上記第3工程において、上記第1ヒンジ部材の横移動が終了して上記第2ヒンジ部材への連結が完了する直前の状態を示す斜視図である。 図15Aの状態を示す平面図である。 図15Aの状態を示す側面図である。 図15CにおけるD−D矢視断面図である。 図15Aの状態を示す側断面図である。 図16AにおけるB−B矢視断面図である。 上記回転窓の自重により上記第1ヒンジ部材が下方に変位して、第1ヒンジ部材と第2ヒンジ部材の連結が完了した状態を示す側断面図である。 図17AにおけるB−B矢視断面図である。 上記第4工程において、上記規制部材を上記下部ヒンジ装置に組み込む直前の状態を示す斜視図である。 図18Aの状態を示す側面図である。 図18Aの状態を示す側断面図である。 図18CにおけるD−D矢視断面図である。 図18BにおけるE−E矢視断面図である。 上記第4工程において、上記規制部材の上記下部ヒンジ装置への組み込みが完了した状態を示す斜視図である。 図19Aの状態を示す側面図である。 図19Aの状態を示す側断面図である。 図19CにおけるD−D矢視断面図である。 図19BにおけるE−E矢視断面図である。 本発明の第2実施形態に係る第2ヒンジ部材の斜視図である。 本発明の第3実施形態に係るヒンジ装置の第2ヒンジ部材を示す縦断面図である。 上記第3実施形態において第2ヒンジ部材に第1ヒンジ部材を組み付けた状態を示す縦断面図である。 本発明の第4実施形態に係るヒンジ装置の第2ヒンジ部材を示す縦断面図である。 上記第4実施形態において第2ヒンジ部材に第1ヒンジ部材を組み付けた状態を示す縦断面図である。 本発明の第5実施形態に係るヒンジ装置の第2ヒンジ部材を示す縦断面図である。 本発明の第6実施形態に係るヒンジ装置の第2ヒンジ部材を示す縦断面図である。
以下、本発明の第1実施形態に係る窓装置について、図1〜図19を参照しながら説明する。
図1〜図3に示すように、窓装置は、縦長の長方形をなし家屋内部の仕切壁に組み込まれた窓枠1(第2取付対象)と、この窓枠1に垂直回転軸線Lを中心に回転可能に支持された回転窓2(第1取付対象)とを備えており、回転窓2を回すことにより窓枠1の開口を図1、図3に示すように閉じたり図2のように開いたりすることができる。
窓装置は、回転軸線L上に位置する上部ヒンジ装置3と、下部ヒンジ装置4とを備えている。
上部ヒンジ装置3は、図4、図6に示すように、回転窓2の上桟2aの中央上面(取付面)に固定された窓側ヒンジ部材10と、窓枠1の上枠1aの中央下面(取付面)に固定された窓枠側ヒンジ部材20とを備えている。
下部ヒンジ装置4は、図5、図6に示すように、回転窓2の下桟2bの中央下面(取付面)に固定された第1ヒンジ部材30と、窓枠1の下枠1bの中央上面(取付面)に固定された第2ヒンジ部材40とを備えている。
図7、図8に示すように、上部ヒンジ装置3の窓側ヒンジ部材10は、主部材11と軸部材12とコイルバネ13(バネ)とピン14とを有している。主部材11は、細長い固定板部11aと、この固定板部11aの中央部下面に形成された有底の筒部11bと、を有している。筒部11bの内部空間は固定板部11aの中央部の穴11cに連なっている。筒部11bにコイルバネ13と軸部材12がこの順で収容されており、軸部材12はコイルバネ13の力で上方に付勢され、固定板部11aから上方に突出している。ピン14は筒部11bに形成されたスリット11dに挿通されるとともに軸部材12に形成された穴12aに嵌め込まれており、軸部材12の上下動を許容するとともに軸部材12の上限位置を規制している。
図4に示すように、回転窓2の上桟2aの上面に形成された穴2xに上記筒部11bを収容し、浅い凹部2yに固定板部11aを収容した状態で、木ネジ19により固定板部11aを上桟2aの上面に固定することにより、窓側ヒンジ部材10が回転窓2に取り付けられている。
図7に示すように上部ヒンジ装置3の窓枠側ヒンジ部材20は、1枚の細長い平板からなり、中間部に軸受穴21を有している。図4に示すように、この軸受穴21を窓枠1の上枠1aの下面に形成された穴1xに位置決めした状態で、窓枠側ヒンジ部材20は木ネジ29により上枠1aの下面に固定されている。
上記窓側ヒンジ部材10の軸部材12の先細をなす上端部12bが窓枠側ヒンジ部材20の軸受穴21に挿入されることにより、回転窓2の上端部が窓枠1に回転可能に支持されている。
図9、図10に示すように、下部ヒンジ装置4の第1ヒンジ部材30は、軸部材31と、固定板35(固定部材)と、固定板35の上下に配置された2枚の摩擦板36と、3枚の皿バネ37(付勢部材)と、押さえ板38とを有している。
軸部材31は、軸部32と、この軸部32の下端(先端)に配置された係合部33とを一体に有している。係合部33は,軸部32側の第1部分33aと軸部32の反対側の第2部分33bとを有している。第2部分33bは円盤形状をなしている。第1部分33aは第2部分33bと略同径であるが、径方向に対向する2箇所がカットされて断面が長円形をなし、直線的に延びる一対の互いに平行な係合面33xを有している。係合面33x間の寸法、すなわち第1部分33aの幅W1に比べて、第2部分33aの径、すなわち第2部分33bの幅W2が広くなっている(図10B参照)。
軸部32は、係合部33の第1部分33aより小径をなし、第1部分33aに対応して両側がカットされ、断面が長円形(非円形)をなしている。固定板35は中央に円形の軸受穴35aを有しており、この軸受穴35aに軸部32が挿入されることにより、固定板35は軸部材31に対して相対回転可能に連結されている。
摩擦板36は長円形の穴36aを有しており、この穴36aに上記軸部32が嵌ることにより、摩擦板36は軸部材31に対して相対回転が禁じられている。さらに軸部32に、皿バネ37と押さえ板38を挿通した状態でその先端をかしめることにより、第1ヒンジ部材30が組立てられている。
上記組立状態において、上記皿バネ37により、固定板35と一対の摩擦板36が係合部33の第1部分33aに向かって付勢され、固定板35と摩擦板36との間に大きな摩擦抵抗が作用するようになっている。
上記組立状態において、係合部33の第2部分33bと下側の摩擦板36と一対の係合面33xにより、後述する一対の挿入空間34が形成されている。
図5に示すように、第1ヒンジ部材30の軸部32およびこの軸部32に装着された上側の摩擦板36、皿バネ37、押さえ板38を、回転窓2の下桟2bの中央下面に形成された穴2zに収容し、固定板35を、下桟2bの長手方向と一致させるとともに浅い凹部に収容した状態で木ネジ39で下桟2bに固定することにより、第1ヒンジ部材30が下桟2bに取り付けられている。
図9、図11に示すように、下部ヒンジ装置4の第2ヒンジ部材40は、1枚の細長い板材により形成されており、その長手方向両側に第1固定板部41と第2固定板部42を有し、中央部に四角形の板状をなす台座部43とを有している。第1固定板部41と第2固定板部42は同一平面上に配置されている。図5に示すように、第2ヒンジ部材40を窓枠1の下枠1bの長手方向と一致させた状態で、第1固定板部41と第2固定板部42が下枠1bの上面に載せられ、木ネジ49により下枠1bに固定されている。
台座部43は第1固定板部41および第2固定板部42より高くこれら板部41,42と平行をなしている。第1固定板部41と台座部43は第1段差部44により連なっており、台座部43と第2固定板部42は第2段差部45により連なっている。段差部44,45は第2ヒンジ部材40の長手方向と直交する方向に延びている。
上記台座部43には、第2ヒンジ部材40の長手方向に延びる案内スリット43aが形成されている。案内スリット43aは、互いに平行をなして直線的に延びる一対の側縁を有し、その幅W3(図11A参照)は、軸部材31の第1部分33aの幅W1と等しく、軸部材31を案内することができるようになっている。
第1段差部44には、案内スリット43aより幅広の挿通穴44aが形成されている。第1段差部44において、挿通穴44aの両側に位置する部分が一対の連絡部44bとして提供されている。
挿通穴44aの幅W4(図11A参照)は、軸部材31の係合部33の第2部分33bの幅(径)W2と等しいかこれより若干広く、この挿通穴44aを第2部分33bが通過できるようになっている。
案内スリット43aと挿通穴44aは連なっており、これにより案内スリット43aの一端は開放されている。案内スリット43aの他端すなわち奥端縁は、係合部33の第1部分33aの外周に対応した円弧をなしている。
本実施形態では、第1固定板部41における台座部43の近傍部が、台座部43の一側縁(第1段差部44のある側の側縁)に沿って延びる架橋部41aとして提供されている。架橋部41aは、台座部43に対して第1ヒンジ部材30の軸部32の軸線方向に回転窓2の反対側に偏倚し、一対の連絡部44bを連ねている。
架橋部41aの中央部には、上記挿通穴44aに臨むストッパ部41bが形成されている。ストッパ部41bは、第1固定板部41と同一平面上で突出している。
次に、回転窓2の窓枠1への装着手順を説明する。上述したように、回転窓2には、上部ヒンジ装置3の窓側ヒンジ部材10と下部ヒンジ装置4の第1ヒンジ部材30が予め取り付けられ、窓枠1には、上部ヒンジ装置3の窓枠側ヒンジ部材20と下部ヒンジ装置4の第2ヒンジ部材40が予め取り付けられている。また、第1ヒンジ部材30の軸部材31を、その係合部33の第1部分33aの長軸が、固定板35の長手方向(回転窓2の下桟2bの長手方向)と直交するように、位置決めしておく。
第1工程では、図13Aに示すように、回転窓2を傾けるとともに窓枠1が配置される平面に対して直交させた状態で窓枠1に挿入する。
第2工程では、図13Bに示すように、窓側ヒンジ部材10の軸部材12の上端部12bを、窓枠側ヒンジ部材20の軸受穴21に挿入する。
第3工程では、図13Cに示すように、上記軸部材12の軸受穴21への挿入状態を維持したまま、回転窓2の下端部を窓枠1の下枠1bに沿いその中央に向けて移動させ、第1ヒンジ部材30を第2ヒンジ部材40に連結する。
最後の第4工程では、図13Dに示すように、規制部材50を下枠1bに沿って横から下部ヒンジ装置4に組み込む。
上記第3工程について、図14〜図17を参照しながら詳細に説明する。
回転窓2を窓枠1が配置されている平面に対して直交した状態では、図14に示すように、第1ヒンジ部材30の固定板35が第2ヒンジ部材40の長手方向と直交しており、第1ヒンジ部材30の係合部33の第1部分33aの長軸が、案内スリット43aの延び方向と一致している。
係合部33の第2部分33bを第2ヒンジ部材40の第1固定板部41に載せた状態で、第1ヒンジ部材30が第2ヒンジ部材40の台座部43に向かって移動すると、第2部分33bが第1固定板部41を滑りながらストッパ部41bを通過するとともに段差部44の挿通穴44aを通る。これとほぼ同時に、第1部分33aが案内スリット43aに入る。さらに第1ヒンジ部材30が移動すると、図15に示すように、係合部33の第1部分33aが案内スリット43aに嵌り、第2部分33bが台座部43の真下(裏側)に配置される。
図15の状態は瞬間的であり、直ぐに回転窓2の自重により第1ヒンジ部材30は第2ヒンジ部材40に対して下方に(軸部32の軸線方向に)変位する。この変位を図16、図17を参照しながら説明する。図16は図15に対応した変位前の状態を示すが、この状態では、軸部材31の第2部分33bの下面は第1固定板部41の上面と同じ高さ(ストッパ部41bを通過する時の高さ)にあり、下側の摩擦板36は台座部43から離れている。図17に示すように第1ヒンジ部材30が下方に変位すると、下側の摩擦板36が台座部43に載り、回転窓2の自重を支える。第2部分33bと台座部43との間には前述した一対の挿入空間34に対応した箇所に間隙Sが形成される。係合部33の第1部分33が案内スリット43aの奥端縁に接したまま、第2部分33bが第1固定板部41のストッパ部41bに略接した状態となる。
次の第4工程を説明する前に、規制部材50について説明する。規制部材50は樹脂からなり、図9、図12に示すように、細長い把持部51と、この把持部51と直交する方向に直線的に延びるとともに互いに平行をなす一対の弾性片52とを有している。一対の弾性片52の外側縁間の寸法S1は、上記挿通穴44aの幅W4以下であり、案内スリット43aの幅W3より大きい。上記一対の弾性片の内側縁間の寸法S2は、係合部33の第1部分33aの幅W1と等しい。把持部51の両端には下方に突出する位置決め凸部51aが形成されており、弾性片52の先端には内向きに突出する爪部52aが形成されている。
上記第4工程について説明すると、図18に示すように、規制部材50を第2ヒンジ部材40の第1固定板部41に載せ、位置決め凸部51aを第1固定板部41の両側縁に掛けることにより、規制部材50を位置決めする。この位置決め状態では、一対の弾性片52が台座部43の案内スリット43aの延び方向(第1部分33aの長軸方向)と一致している。
次に、把持部51を掴んで規制部材50を台座部43に向けて移動させる。すると、一対の弾性片52が第2ヒンジ部材40の挿通穴44aに入る。
さらに移動させると、一対の弾性片52が上記第1部分33aの両側の間隙S(挿入空間34)に入り込み、弾性片52の弾性変形を伴って爪部52aが第1部分33aの係合面33xを滑りながら奥へと進む。
やがて図19に示すように、爪部52aが係合面33xを過ぎて第1部分33aの外周の奥側の円筒面に達し、この瞬間に弾性片52が弾性復帰する。
一対の弾性片52の内側縁が第1部分33aの係合面33xに接し、爪部52aが第1部分33aの外周に引っ掛かるので、弾性片52は安定した装着状態を維持することができる。
上記第1ヒンジ部材30と第2ヒンジ部材40の連結により、回転窓2の下端部が窓枠1の下枠1bに回転可能に支持されている。
図15D、図17A,図17Bに示すように、第1ヒンジ部材30の係合部33の第1部分33aが上記第2ヒンジ部材40の案内スリット43aに嵌まり、その一対の係合面33xが案内スリット43aの直線状をなす一対の側縁に接しているため、第1ヒンジ部材30の軸部材31は第2ヒンジ部材40に対して回転を禁じられている。
回転窓2が垂直回転軸線Lを中心に回る際に、下部ヒンジ装置4では、第1ヒンジ部材30の固定板35だけが回転窓2と一緒に回るが、第1ヒンジ部材30の軸部材31は第2ヒンジ部材40に対して回転を禁じられており、この軸部材31に装着された上下の摩擦板36も回転を禁じられている。その結果、皿バネ37により押圧力を付与された固定板35と摩擦板36との間に大きな摩擦抵抗が生じるため、回転窓2は所望の回転角度を維持することができる。
上述したように、第1ヒンジ部材30と第2ヒンジ部材40の連結が完了した状態では、第1ヒンジ部材30の係合部33の第2部分33bが上記ストッパ部41bに係止されることにより、第1ヒンジ部材30は第2ヒンジ部材40に対して挿入方向と逆方向の移動を禁じられている。そのため、回転窓2に挿入方向と逆方向の荷重が付与されても第2ヒンジ部材40からの第1ヒンジ部材30の脱落を防止できる。この脱落を防止するための抜け止め部材を別途必要とせず、抜け止め部材を第2ヒンジ部材40に固定する作業を省くことができる。
さらに第1ヒンジ部材30は、上述したように係合部33の第2部分33bがストッパ部41bに係止されるとともに、第1部分33aの外周の円筒面が案内スリット43aの円弧形状をなす奥端縁に係止されるため、横移動(案内スリット43aの延び方向の移動)を禁じられており、安定した連結状態を維持できる。
第1ヒンジ部材30の第2ヒンジ部材40への連結工程において、係合部33の第2部分33bが第1段差部44に形成された挿通穴44aを通るので、この第2部分33bが通過するスペースを第2ヒンジ部材40の下側(裏側)に確保せずに済み、本実施形態のような窓装置への適用が可能となる。
また、上記連結工程において、第1ヒンジ部材30の第1部分33aが案内スリット43aの奥端に達した後で、回転窓2の自重により第1ヒンジ部材30を下方に変位させるので、第2部分33bとストッパ42bの係止状態を楽に得ることができる。
規制部材50の一対の弾性片52が台座部43と係合部33の第2部分33bとの間の間隙Sに挿入されているので、第1ヒンジ部材30は地震等の際に上方へ変位するのを禁じられ、上記係合部33とストッパ部41aの係止状態を安定して維持できる。
本実施形態において、回転窓2を補修または交換する場合には、規制部材50を把持部41を持って引くことにより係合部33から外す。その後で、回転窓2を持ち上げてからその下端部を前述した装着工程とは逆方向に横移動させることにより、回転窓2を簡単に外すことができる。
以下、本発明の他の実施形態について図20〜図24を参照しながら説明する。これら実施形態において、先行する実施形態に対応する構成部には同番号を付してその詳細な説明を省略する。
図20に示す第2実施形態の第2ヒンジ部材40Aは、架橋部46が台座部43から第2ヒンジ部材40Aの長手方向と直交する方向に突出して配置されている。この架橋部46は、固定板部41,42と同一平面上に位置しており、台座部43に第3段差部47を介して連なっている。つまり、架橋部46は、台座部43の一側縁(第3段差47のある側の側縁)に沿って延びている。台座部43には第2ヒンジ部材40Aの長手方向と直交する方向に延びる案内スリット43aが形成されている。
第3段差部47には、第1実施形態と同様の挿通穴47aが形成されている。第3段差部47において挿通部47aの両側の部位が一対の連絡部47bとして提供されている。架橋部46には第1実施形態のストッパ部41bと同様の作用をなすストッパ部46aが形成されている。
第2実施形態でも、第1実施形態と同様に、第1ヒンジ部材30を第2ヒンジ部材40Aに組み付け、その後で規制部材50を装着することができる。
図21に示す第3実施形態のヒンジ装置では、第2ヒンジ部材40Bのストッパ部41b’は、架橋部41aと同一平面ではなくその側縁から台座43に向かって突出している。第1ヒンジ部材30は、第1実施形態と同様にして第2ヒンジ部材40Bに組み付けられる。第1ヒンジ部材30の下方への変位により、係合部33の第2部分33bがストッパ部41b’に係止される点、第2部分33bと台座部43との間に規制部材50(図示しない)が挿入される点も、第1実施形態と同様である。ただし、組み付け工程において、係合部33の第2部分33bは第1固定板部41から離れた状態でストッパ部41b’を通過し、挿通穴44aを通る。
第3実施形態では、係合部33と窓枠1の下枠1bの上面との間が、第1実施形態より離れている。
図22に示す第4実施形態のヒンジ装置では、第2ヒンジ部材40Cは、第1固定板部41と第2固定板部42との間に、これら固定板部41,42と同一平面上に位置する裏板部48が一体に連なっている。この裏板部48は、台座部43の裏側において台座部43と平行をなして対向している。架橋部41aの上面にはストッパ部41b”が隆起して形成されている。
第4実施形態では、第3実施形態と同様にして第1ヒンジ部材30の第2ヒンジ部材40Cへの組み付けと規制部材50(図示しない)の装着が行なわれる。
第4実施形態では、係合部33の第2部分33bが裏板部48に接してもよい。
第4実施形態において、架橋部41aにネジを固定し、その頭部をストッパ部としてもよい。
図23に示す第5実施形態のヒンジ装置では、第2ヒンジ部材40Dの架橋部41aに、折り曲げられた板バネ60が固定されている。板バネ60の一方の片は架橋部40aに固定され、他方の片は、傾斜した状態で挿通穴44aに臨みストッパ部61として提供されている。
第1ヒンジ部材30(図示しない)の第2ヒンジ部材40Dへの組み付け工程において、係合部33の第2部分33bがストッパ部61を通過する際、ストッパ部61を押して架橋部41aに向かって後退させる。通過後にストッパ部61は弾性復帰して元の位置に戻る(上方に、すなわち第1ヒンジ部材30の軸部32の軸線方向に変位する)。その結果、組み付け完了状態にある第1ヒンジ部材30の係合部33の第2部分33bを係止することができ、第1ヒンジ部材33の脱落を禁じることができる。
本実施形態では、第1ヒンジ部材33の第2部分33bは台座部43と裏板部48との間で軸部32の軸線方向に移動不能に収容してもよい。
本実施形態では、第1実施形態の規制部材50を省略することもできる。
図24に示す第6実施形態のヒンジ装置では、第2ヒンジ部材40Eの架橋部41aに収容穴41xが形成され、この収容穴41xにスプリング65(弾性部材)と、ブロック66が収容されている。ブロック66はストッパ部として提供され、傾斜面を有している。
第1ヒンジ部材30(図示しない)の第2ヒンジ部材40Eへの組み付け工程において、係合部33の第2部分33bがブロック66(ストッパ部)61を通過する際、ブロック66を押しスプリング65に抗して後退させる。通過後にブロック66はスプリング65の力で上方に変位して元の位置に戻る。その結果、組み付け完了状態にある第1ヒンジ部材30の係合部33の第2部分33bを係止することができ、第1ヒンジ部材30の脱落を禁じることができる。
本実施形態では、第1ヒンジ部材30の第2部分33bは台座部43と裏板部48との間で軸部32の軸線方向に移動不能に収容してもよい。
本実施形態では、第1実施形態の規制部材50を省略することもできる。
本発明は、上記実施に制約されず、その要旨を逸脱しない範囲において各種の変形例を採用することができる。
例えば、第1ヒンジ部材の軸部と係合部は第2ヒンジ部材に対して回転可能であってもよい。この構成を採用する場合、係合部の第1部分は断面円形をなして案内スリットの幅と同径をなす。第1部分は軸部と同径をなしていてもよい。また第1ヒンジ部材は軸部材と固定板の2部品とせずに1部品として一体に形成してもよい。
ストッパ部は突出せずに架橋部の側縁の一部により構成してもよい。
第1〜第4実施形態において、規制部材を省いてもよい。
本発明は水平回転軸線を中心に回転する回転窓を有する窓装置に適用してもよい。
窓装置に限らず、ディスプレイ等の回転体を支持台に垂直回転軸線を中心に回転可能に支持するヒンジ装置に適用してもよい。この場合、用いられるヒンジ装置は1個であり、回転体の下面に取り付けられた第1ヒンジ部材と支持台の上面に取り付けられた第2ヒンジ部材とで構成される。

Claims (13)

  1. 第1取付対象(2)に取り付けられるべき第1ヒンジ部材(30)と、第2取付対象(1)に取り付けられるべき第2ヒンジ部材(40A)と、を備え、
    上記第1ヒンジ部材(30)は、軸部(32)とこの軸部の先端側に形成された係合部(33)を有し、上記係合部は、上記軸部側に配置された第1部分(33a)と、上記軸部の反対側に配置されるとともに上記第1部分より幅広をなす第2部分(33b)とを有し、
    上記第2ヒンジ部材(40A)は、台座部(43)と、上記台座部の一側縁に沿って延びるとともに上記台座部から上記第1ヒンジ部材の軸部(32)の軸線方向に偏倚した位置にある架橋部(46)と、を有し、
    上記第2ヒンジ部材の上記台座部(43)には、上記台座部の上記一側縁と交差する方向に延びて上記係合部(33)の上記第1部分(33a)を案内するための案内スリット(43a)が形成され、上記台座部の上記一側縁と上記架橋部(46)との間には、上記案内スリットより幅が広く上記係合部の上記第2部分を挿通可能な挿通穴(47a)が形成され、上記案内スリットは上記挿通穴に連なることによりその一端が開放され、
    上記第2ヒンジ部材の上記架橋部(46)には、ストッパ部(46a)が設けられており、
    上記第1ヒンジ部材(30)は、上記係合部(33)が上記ストッパ部を通過し、上記係合部の上記第2部分(33b)が上記挿通穴(47a)を通り、上記係合部の第1部分(33a)が上記案内スリット(43a)に案内されることにより、上記第2ヒンジ部材(40A)に組み付けることができ、
    上記第1ヒンジ部材の上記第2ヒンジ部材への組み付け完了の状態において、上記係合部の上記第1部分(33a)が上記案内スリット(43a)に挿入され、上記係合部の上記第2部分(33b)が上記台座部(43)の裏側に配置され、
    上記第1ヒンジ部材(30)と上記第2ヒンジ部材のストッパ部(46a)は、上記係合部(33)が上記ストッパ部を通過する時と、上記第1ヒンジ部材の上記第2ヒンジ部材への組み付け完了時とで、上記軸部の軸線方向の相対的位置が異なっており、
    上記第1ヒンジ部材の上記第2ヒンジ部材への組み付け完了の状態において、上記係合部(33)が上記ストッパ部(46a)に係止されることにより、上記第1ヒンジ部材の上記第2ヒンジ部材からの脱落が禁じられており、
    上記第2ヒンジ部材(40A)は、さらに、上記台座部(43)と上記架橋部(46)を連ねるとともに互いに離間した一対の連絡部(47b)とを有し、上記一対の連絡部と上記台座部と上記架橋部とで、上記挿通穴(47a)が画成されており、
    上記第2ヒンジ部材(40A)が細長い板材からなり、その長手方向両側部が上記第2取付対象(1)に固定されるべき第1および第2固定板部(41、42)として提供され、その中央部が上記台座部(43)として提供され、上記台座部が上記第1及び第2固定板部にそれぞれ第1及び第2段差部(44、45)を介して連なり、
    上記架橋部(46)が上記台座部(43)から上記第2ヒンジ部材の長手方向と直交する方向に突出して配置され、上記架橋部が上記台座部に第3段差部(47)を介して連なっており、
    上記案内スリット(43a)が上記第2ヒンジ部材の長手方向と直交する方向に延びており、上記第3段差部に上記挿通穴(47a)が形成され、上記第3段差部において上記挿通穴の両側部分が上記一対の連絡部(47b)として提供されることを特徴とするヒンジ装置。
  2. 第1取付対象(2)に取り付けられるべき第1ヒンジ部材(30)と、第2取付対象(1)に取り付けられるべき第2ヒンジ部材(40;40A〜40E)と、を備え、
    上記第1ヒンジ部材(30)は、軸部(32)とこの軸部の先端側に形成された係合部(33)を有し、上記係合部は、上記軸部側に配置された第1部分(33a)と、上記軸部の反対側に配置されるとともに上記第1部分より幅広をなす第2部分(33b)とを有し、
    上記第2ヒンジ部材(40;40A〜40E)は、台座部(43)と、上記台座部の一側縁に沿って延びるとともに上記台座部から上記第1ヒンジ部材の軸部(32)の軸線方向に偏倚した位置にある架橋部(41a;46)と、を有し、
    上記第2ヒンジ部材の上記台座部(43)には、上記台座部の上記一側縁と交差する方向に延びて上記係合部(33)の上記第1部分(33a)を案内するための案内スリット(43a)が形成され、上記台座部の上記一側縁と上記架橋部(41a;46)との間には、上記案内スリットより幅が広く上記係合部の上記第2部分を挿通可能な挿通穴(44a;47a)が形成され、上記案内スリットは上記挿通穴に連なることによりその一端が開放され、
    上記第2ヒンジ部材の上記架橋部(41a;46)には、ストッパ部(41b;41b’;41b”;46a)が設けられており、
    上記第1ヒンジ部材(30)は、上記係合部(33)が上記ストッパ部を通過し、上記係合部の上記第2部分(33b)が上記挿通穴(44a;47a)を通り、上記係合部の第1部分(33a)が上記案内スリット(43a)に案内されることにより、上記第2ヒンジ部材(40;40A〜40E)に組み付けることができ、
    上記第1ヒンジ部材の上記第2ヒンジ部材への組み付け完了の状態において、上記係合部の上記第1部分(33a)が上記案内スリット(43a)に挿入され、上記係合部の上記第2部分(33b)が上記台座部(43)の裏側に配置され、
    上記第1ヒンジ部材(30)と上記第2ヒンジ部材のストッパ部(41b;41b’;41b”;46a)は、上記係合部(33)が上記ストッパ部を通過する時と、上記第1ヒンジ部材の上記第2ヒンジ部材への組み付け完了時とで、上記軸部の軸線方向の相対的位置が異なっており、
    上記第1ヒンジ部材の上記第2ヒンジ部材への組み付け完了の状態において、上記係合部(33)が上記ストッパ部(41b;41b’;41b”;46a)に係止されることにより、上記第1ヒンジ部材の上記第2ヒンジ部材からの脱落が禁じられており、
    上記ストッパ部(41b;41b’;41b”;46a)は上記架橋部(41a;46a)と一体に形成されるか固定されており、上記第1ヒンジ部材(30)の上記第2ヒンジ部材(40;40A〜40C)への組み付け完了状態において、上記係合部(33)の第2部分(33b)は、上記係合部が上記ストッパ部を通過する時の位置より上記台座部(43)から離れる方向に変位することにより、上記ストッパ部に係止され、
    さらに規制部材(50)を備え、上記規制部材は、上記台座部(43)と上記係合部(33)の上記第2部分(33b)との間に形成された間隙(S)に挿入されることを特徴とするヒンジ装置。
  3. 上記規制部材(50)は、自身の弾性変形を伴って上記第1ヒンジ部材(30)の上記係合部(33)の上記第1部分(33a)に装着可能であることを特徴とする請求項に記載のヒンジ装置。
  4. 第1取付対象(2)に取り付けられるべき第1ヒンジ部材(30)と、第2取付対象(1)に取り付けられるべき第2ヒンジ部材(40;40A〜40E)と、を備え、
    上記第1ヒンジ部材(30)は、軸部(32)とこの軸部の先端側に形成された係合部(33)を有し、上記係合部は、上記軸部側に配置された第1部分(33a)と、上記軸部の反対側に配置されるとともに上記第1部分より幅広をなす第2部分(33b)とを有し、
    上記第2ヒンジ部材(40;40A〜40E)は、台座部(43)と、上記台座部の一側縁に沿って延びるとともに上記台座部から上記第1ヒンジ部材の軸部(32)の軸線方向に偏倚した位置にある架橋部(41a;46)と、を有し、
    上記第2ヒンジ部材の上記台座部(43)には、上記台座部の上記一側縁と交差する方向に延びて上記係合部(33)の上記第1部分(33a)を案内するための案内スリット(43a)が形成され、上記台座部の上記一側縁と上記架橋部(41a;46)との間には、上記案内スリットより幅が広く上記係合部の上記第2部分を挿通可能な挿通穴(44a;47a)が形成され、上記案内スリットは上記挿通穴に連なることによりその一端が開放され、
    上記第2ヒンジ部材の上記架橋部(41a;46)には、ストッパ部(41b;41b’;41b”;46a)が設けられており、
    上記第1ヒンジ部材(30)は、上記係合部(33)が上記ストッパ部を通過し、上記係合部の上記第2部分(33b)が上記挿通穴(44a;47a)を通り、上記係合部の第1部分(33a)が上記案内スリット(43a)に案内されることにより、上記第2ヒンジ部材(40;40A〜40E)に組み付けることができ、
    上記第1ヒンジ部材の上記第2ヒンジ部材への組み付け完了の状態において、上記係合部の上記第1部分(33a)が上記案内スリット(43a)に挿入され、上記係合部の上記第2部分(33b)が上記台座部(43)の裏側に配置され、
    上記第1ヒンジ部材(30)と上記第2ヒンジ部材のストッパ部(41b;41b’;41b”;46a)は、上記係合部(33)が上記ストッパ部を通過する時と、上記第1ヒンジ部材の上記第2ヒンジ部材への組み付け完了時とで、上記軸部の軸線方向の相対的位置が異なっており、
    上記第1ヒンジ部材の上記第2ヒンジ部材への組み付け完了の状態において、上記係合部(33)が上記ストッパ部(41b;41b’;41b”;46a)に係止されることにより、上記第1ヒンジ部材の上記第2ヒンジ部材からの脱落が禁じられており、
    上記第1ヒンジ部材(30)は、軸部材(31)と、上記第1取付対象(2)に固定されるべき固定部材(35)とを有し、上記軸部材が上記軸部(32)と上記係合部(33)を有しており、上記固定部材(35)は、上記軸部が挿入される軸受穴(35a)を有し上記軸部材に対して相対回転可能であり、
    上記第1ヒンジ部材(30)の上記係合部(33)の上記第1部分(33a)は、直線的に延びる互いに平行な一対の係合面(33x)を有し、上記一対の係合面間の寸法が上記第1部分の幅であり、上記一対の係合面が、上記第2ヒンジ部材(40;40A〜40E)の上記案内スリット(43a)の直線的に延びる互いに平行な両側縁に接し、
    上記ストッパ部(41b;41b’;41b”;46a)は上記架橋部(41a;46a)と一体に形成されるか固定されており、上記第1ヒンジ部材(30)の上記第2ヒンジ部材(40;40A〜40C)への組み付け完了状態において、上記係合部(33)の第2部分(33b)は、上記係合部が上記ストッパ部を通過する時の位置より上記台座部(43)から離れる方向に変位することにより、上記ストッパ部に係止され、
    さらに規制部材(50)を備え、上記規制部材は、把持部(51)と、この把持部から直線的に延びるとともに互いに平行をなす一対の弾性片(52)とを有し、上記一対の弾性片の外側縁間の寸法は、上記挿通穴(44a;47a)の幅以下であり、上記一対の弾性片の内側縁間の寸法は、上記係合部の上記第1部分(33a)の幅に等しく、上記弾性片の先端には爪部(52a)が形成されており、
    上記規制部材の上記一対の弾性片(52)は、上記台座部(43)と上記係合部の上記第2部分(33b)との間に形成された間隙(S)に挿入されるとともに、上記第1部分(33a)の上記一対の係合面(33x)に接し、上記爪部(52a)が上記係合部の第1部分の外周に掛けられることを特徴とするヒンジ装置。
  5. 上記架橋部(41a)は、上記台座部(43)の上記一側縁と上記挿通穴(44a)を介して対峙する側縁を有し、上記架橋部の上記側縁に上記ストッパ部(41b)が一体をなして形成されていることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載のヒンジ装置。
  6. 第1取付対象(2)に取り付けられるべき第1ヒンジ部材(30)と、第2取付対象(1)に取り付けられるべき第2ヒンジ部材(40;40A〜40E)と、を備え、
    上記第1ヒンジ部材(30)は、軸部(32)とこの軸部の先端側に形成された係合部(33)を有し、上記係合部は、上記軸部側に配置された第1部分(33a)と、上記軸部の反対側に配置されるとともに上記第1部分より幅広をなす第2部分(33b)とを有し、
    上記第2ヒンジ部材(40;40A〜40E)は、台座部(43)と、上記台座部の一側縁に沿って延びるとともに上記台座部から上記第1ヒンジ部材の軸部(32)の軸線方向に偏倚した位置にある架橋部(41a;46)と、を有し、
    上記第2ヒンジ部材の上記台座部(43)には、上記台座部の上記一側縁と交差する方向に延びて上記係合部(33)の上記第1部分(33a)を案内するための案内スリット(43a)が形成され、上記台座部の上記一側縁と上記架橋部(41a;46)との間には、上記案内スリットより幅が広く上記係合部の上記第2部分を挿通可能な挿通穴(44a;47a)が形成され、上記案内スリットは上記挿通穴に連なることによりその一端が開放され、
    上記第2ヒンジ部材の上記架橋部(41a;46)には、ストッパ部(41b;41b’;41b”;46a;61;66)が設けられており、
    上記第1ヒンジ部材(30)は、上記係合部(33)が上記ストッパ部を通過し、上記係合部の上記第2部分(33b)が上記挿通穴(44a;47a)を通り、上記係合部の第1部分(33a)が上記案内スリット(43a)に案内されることにより、上記第2ヒンジ部材(40;40A〜40E)に組み付けることができ、
    上記第1ヒンジ部材の上記第2ヒンジ部材への組み付け完了の状態において、上記係合部の上記第1部分(33a)が上記案内スリット(43a)に挿入され、上記係合部の上記第2部分(33b)が上記台座部(43)の裏側に配置され、
    上記第1ヒンジ部材(30)と上記第2ヒンジ部材のストッパ部(41b;41b’;41b”;46a;61;66)は、上記係合部(33)が上記ストッパ部を通過する時と、上記第1ヒンジ部材の上記第2ヒンジ部材への組み付け完了時とで、上記軸部の軸線方向の相対的位置が異なっており、
    上記第1ヒンジ部材の上記第2ヒンジ部材への組み付け完了の状態において、上記係合部(33)が上記ストッパ部(41b;41b’;41b”;46a;61;66)に係止されることにより、上記第1ヒンジ部材の上記第2ヒンジ部材からの脱落が禁じられており、
    上記第1ヒンジ部材(30)が上側に配置され上記第2ヒンジ部材(40;40A〜40E)が下側に配置され、上記第1ヒンジ部材の上記軸部(32)の軸線が垂直に延びていることを特徴とするヒンジ装置。
  7. 上記第1ヒンジ部材(30)の上記係合部(33)の上記第1部分(33a)が上記案内スリット(43a)の奥端縁に係止され、上記係合部の上記第2部分(33b)が上記ストッパ部(41b;41b’;41b”;46a;61;66)に係止されることにより、上記第1ヒンジ部材(30)は上記案内スリットの延び方向の移動を禁じられていることを特徴とする請求項2または6に記載のヒンジ装置。
  8. 上記第1ヒンジ部材(30)は、軸部材(31)と、上記第1取付対象(2)に固定されるべき固定部材(35)とを有し、上記軸部材が上記軸部(32)と上記係合部(33)を有しており、上記固定部材(35)は、上記軸部が挿入される軸受穴(35a)を有し上記軸部材に対して相対回転可能であることを特徴とする請求項2または6に記載のヒンジ装置。
  9. 上記第1ヒンジ部材(30)の上記係合部(33)の上記第1部分(33a)は、直線的に延びる互いに平行な一対の係合面(33x)を有し、上記一対の係合面間の寸法が上記第1部分の幅であり、上記一対の係合面が、上記第2ヒンジ部材(40;40A〜40E)の上記案内スリット(43a)の直線的に延びる互いに平行な両側縁に、接することを特徴とする請求項に記載のヒンジ装置。
  10. 上記固定部材(35)の両側に一対の摩擦板(36)が配置され、上記一対の摩擦板を上記軸部材(31)の非円形の断面形状を有する上記軸部(32)が貫通することにより、上記一対の摩擦板が上記軸部に対して相対回転不能であり、
    上記軸部にはさらに、上記一対の摩擦板と上記固定部材を上記台座部(43)に向かって付勢する付勢部材(37)が設けられていることを特徴とする請求項に記載のヒンジ装置。
  11. 上記第2ヒンジ部材(40;40A〜40E)は、さらに、上記台座部(43)と上記架橋部(41a;46)を連ねるとともに互いに離間した一対の連絡部(44b;47b)とを有し、上記一対の連絡部と上記台座部と上記架橋部とで、上記挿通穴(44a;47a)が画成されていることを特徴とする請求項2または6に記載のヒンジ装置。
  12. 上記第2ヒンジ部材(40;40B〜40E)が細長い板材からなり、その長手方向両側部が上記第2取付対象(1)に固定されるべき第1及び第2固定板部(41、42)として提供され、その中央部が上記台座部(43)として提供され、上記台座部が上記第1及び第2固定板部にそれぞれ第1及び第2段差部(44、45)を介して連なり、
    上記案内スリット(43a)が上記第2ヒンジ部材の長手方向に延び、上記第1段差部に上記挿通穴(44a)が形成され、上記第1段差部(44)において上記挿通穴の両側部分が上記一対の連絡部(44b)として提供され、上記第1固定板部(41)において上記第1段差部の近傍部が上記架橋部(41a)として提供されることを特徴とする請求項11に記載のヒンジ装置。
  13. 上記第2取付対象としての窓枠(1)と、上記第1取付対象としての回転窓(2)と、上記回転窓を垂直回転軸線を中心に回転可能に上記窓枠に支持する上部ヒンジ装置(3)および下部ヒンジ装置(4)とを備え、上記下部ヒンジ装置として請求項に記載のヒンジ装置が用いられ、
    上記上部ヒンジ装置は、上記回転窓の上桟(2a)の上面に取り付けられた窓側ヒンジ部材(10)と、上記窓枠の上枠(1a)の下面に取り付けられた窓枠側ヒンジ部材(20)とを有し、
    上記窓側ヒンジ部材は、突没可能な軸部材(12)と、この軸部材を上方に付勢するバネ(13)とを有し、上記窓枠側ヒンジ部材は上記軸部材の上端部(12b)を受け入れる軸受穴(21)を有し、
    上記下部ヒンジ装置の上記第1ヒンジ部材(30)は上記回転窓の下桟(2b)の下面に取り付けられ、上記第2ヒンジ部材(40)は上記窓枠の下枠(1b)の上面に取り付けられていることを特徴とする窓装置。

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