JP6859486B2 - ヒンジ装置および窓装置 - Google Patents
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Description
窓枠側ヒンジ部材は、上端が開放された中空の台座部を有している。台座部の回転窓側の壁には、垂直に延びるとともに上端が開放された案内スリットが形成されている。
窓枠側ヒンジ部材の案内スリットに窓側ヒンジ部材の軸部を上から挿入するとともに、大径頭部を台座部内に上から挿入することにより、回転窓が窓枠に回転可能に支持されている。
ドア枠側ヒンジ部材は、断面L字形のブラケットからなり、ドア枠に固定された垂直板部と、水平板部とを有している。水平板部には、下方に突出する円形の収容部が形成されるとともに、水平板部の一側縁から収容部の中心まで延びる案内スリットが形成されている。
特許文献2では、上記ドアの取付工程の後で、Cリングからなる規制部材を、ドア枠側ヒンジ部材の収容部の下側において上記ドア側ヒンジ部材の軸部に嵌めている。これにより、ドア側ヒンジ部材が上方へ変位するのを禁じ、大径頭部が収容部に収容された状態を維持することができる。
上記第1ヒンジ部材は、上記係合部が上記ストッパ部を通過し、上記係合部の上記第2部分が上記挿通穴を通り、上記係合部の第1部分が上記案内スリットに案内されることにより、上記第2ヒンジ部材に組み付けることができ、
上記第1ヒンジ部材の上記第2ヒンジ部材への組み付け完了の状態において、上記係合部の上記第1部分が上記案内スリットに挿入され、上記係合部の上記第2部分が上記台座部の裏側に配置され、
上記第1ヒンジ部材と上記第2ヒンジ部材のストッパ部は、上記係合部が上記ストッパ部を通過する時と、上記第1ヒンジ部材の上記第2ヒンジ部材への組み付け完了時とで、上記軸部の軸線方向の相対的位置が異なっており、
上記第1ヒンジ部材の上記第2ヒンジ部材への組み付け完了の状態において、上記係合部が上記ストッパ部に係止されることにより、上記第1ヒンジ部材の上記第2ヒンジ部材からの脱落が禁じられていることを特徴とする。
また、第1ヒンジ部材の係合部を第2ヒンジ部材のストッパ部で係止することにより、上記挿入方向と逆方向の荷重が第1ヒンジ部材に付与されても、第1ヒンジ部材の移動を禁じることができる。そのため、第2ヒンジ部材に固定される抜け止め部材を必要とせず、抜け止め部材の固定する作業も必要としない。
上記構成によれば、第1ヒンジ部材と第2ヒンジ部材の組み付け状態を安定して維持することができる。
上記構成によれば、軸部材と固定部材との間に摩擦抵抗が働くため、第1、第2のヒンジ部材が取り付けられる第1、第2取付対象間の回転角度位置を安定して維持することができる。
上記構成によれば、一対の連絡部により安定して台座部を支持することができる。
上記構成によれば、規制部材が第1ヒンジ部材の上記挿入方向と直交する方向の変位を禁じることができ、その結果、ストッパ部による係合部の係止状態を維持できるので、より一層確実に第1ヒンジ部材の第2ヒンジ部材からの脱落を防止することができる。
上記構成によれば、規制部材の装着作業が楽である。
上記構成によれば、規制部材の装着作業を楽に行なえるとともに、その装着状態を安定して維持することができる。
上記構成によれば、ストッパ部を簡単に形成することができる。
上記構成によれば、ストッパ部が元の突出位置に戻ることにより、係合部を係止することができ、第1ヒンジ部材の第2ヒンジ部材からの脱落を禁じるために第1ヒンジ部材を第2ヒンジ部材に対して変位させずに済む。
上記構成によれば、第1ヒンジ部材の係合部を第2ヒンジ部材に挿入した後、第1取付対象の自重により簡単に係合部とストッパ部の係止状態を得ることができる。
上記構成によれば、回転窓を簡単に窓枠に設置することができる。
図1〜図3に示すように、窓装置は、縦長の長方形をなし家屋内部の仕切壁に組み込まれた窓枠1(第2取付対象)と、この窓枠1に垂直回転軸線Lを中心に回転可能に支持された回転窓2(第1取付対象)とを備えており、回転窓2を回すことにより窓枠1の開口を図1、図3に示すように閉じたり図2のように開いたりすることができる。
上部ヒンジ装置3は、図4、図6に示すように、回転窓2の上桟2aの中央上面(取付面)に固定された窓側ヒンジ部材10と、窓枠1の上枠1aの中央下面(取付面)に固定された窓枠側ヒンジ部材20とを備えている。
下部ヒンジ装置4は、図5、図6に示すように、回転窓2の下桟2bの中央下面(取付面)に固定された第1ヒンジ部材30と、窓枠1の下枠1bの中央上面(取付面)に固定された第2ヒンジ部材40とを備えている。
上記窓側ヒンジ部材10の軸部材12の先細をなす上端部12bが窓枠側ヒンジ部材20の軸受穴21に挿入されることにより、回転窓2の上端部が窓枠1に回転可能に支持されている。
上記組立状態において、上記皿バネ37により、固定板35と一対の摩擦板36が係合部33の第1部分33aに向かって付勢され、固定板35と摩擦板36との間に大きな摩擦抵抗が作用するようになっている。
上記組立状態において、係合部33の第2部分33bと下側の摩擦板36と一対の係合面33xにより、後述する一対の挿入空間34が形成されている。
挿通穴44aの幅W4(図11A参照)は、軸部材31の係合部33の第2部分33bの幅(径)W2と等しいかこれより若干広く、この挿通穴44aを第2部分33bが通過できるようになっている。
架橋部41aの中央部には、上記挿通穴44aに臨むストッパ部41bが形成されている。ストッパ部41bは、第1固定板部41と同一平面上で突出している。
第2工程では、図13Bに示すように、窓側ヒンジ部材10の軸部材12の上端部12bを、窓枠側ヒンジ部材20の軸受穴21に挿入する。
最後の第4工程では、図13Dに示すように、規制部材50を下枠1bに沿って横から下部ヒンジ装置4に組み込む。
回転窓2を窓枠1が配置されている平面に対して直交した状態では、図14に示すように、第1ヒンジ部材30の固定板35が第2ヒンジ部材40の長手方向と直交しており、第1ヒンジ部材30の係合部33の第1部分33aの長軸が、案内スリット43aの延び方向と一致している。
さらに移動させると、一対の弾性片52が上記第1部分33aの両側の間隙S(挿入空間34)に入り込み、弾性片52の弾性変形を伴って爪部52aが第1部分33aの係合面33xを滑りながら奥へと進む。
一対の弾性片52の内側縁が第1部分33aの係合面33xに接し、爪部52aが第1部分33aの外周に引っ掛かるので、弾性片52は安定した装着状態を維持することができる。
図15D、図17A,図17Bに示すように、第1ヒンジ部材30の係合部33の第1部分33aが上記第2ヒンジ部材40の案内スリット43aに嵌まり、その一対の係合面33xが案内スリット43aの直線状をなす一対の側縁に接しているため、第1ヒンジ部材30の軸部材31は第2ヒンジ部材40に対して回転を禁じられている。
回転窓2が垂直回転軸線Lを中心に回る際に、下部ヒンジ装置4では、第1ヒンジ部材30の固定板35だけが回転窓2と一緒に回るが、第1ヒンジ部材30の軸部材31は第2ヒンジ部材40に対して回転を禁じられており、この軸部材31に装着された上下の摩擦板36も回転を禁じられている。その結果、皿バネ37により押圧力を付与された固定板35と摩擦板36との間に大きな摩擦抵抗が生じるため、回転窓2は所望の回転角度を維持することができる。
第2実施形態でも、第1実施形態と同様に、第1ヒンジ部材30を第2ヒンジ部材40Aに組み付け、その後で規制部材50を装着することができる。
第3実施形態では、係合部33と窓枠1の下枠1bの上面との間が、第1実施形態より離れている。
第4実施形態では、第3実施形態と同様にして第1ヒンジ部材30の第2ヒンジ部材40Cへの組み付けと規制部材50(図示しない)の装着が行なわれる。
第4実施形態では、係合部33の第2部分33bが裏板部48に接してもよい。
第4実施形態において、架橋部41aにネジを固定し、その頭部をストッパ部としてもよい。
第1ヒンジ部材30(図示しない)の第2ヒンジ部材40Dへの組み付け工程において、係合部33の第2部分33bがストッパ部61を通過する際、ストッパ部61を押して架橋部41aに向かって後退させる。通過後にストッパ部61は弾性復帰して元の位置に戻る(上方に、すなわち第1ヒンジ部材30の軸部32の軸線方向に変位する)。その結果、組み付け完了状態にある第1ヒンジ部材30の係合部33の第2部分33bを係止することができ、第1ヒンジ部材33の脱落を禁じることができる。
本実施形態では、第1ヒンジ部材33の第2部分33bは台座部43と裏板部48との間で軸部32の軸線方向に移動不能に収容してもよい。
本実施形態では、第1実施形態の規制部材50を省略することもできる。
第1ヒンジ部材30(図示しない)の第2ヒンジ部材40Eへの組み付け工程において、係合部33の第2部分33bがブロック66(ストッパ部)61を通過する際、ブロック66を押しスプリング65に抗して後退させる。通過後にブロック66はスプリング65の力で上方に変位して元の位置に戻る。その結果、組み付け完了状態にある第1ヒンジ部材30の係合部33の第2部分33bを係止することができ、第1ヒンジ部材30の脱落を禁じることができる。
本実施形態では、第1ヒンジ部材30の第2部分33bは台座部43と裏板部48との間で軸部32の軸線方向に移動不能に収容してもよい。
本実施形態では、第1実施形態の規制部材50を省略することもできる。
例えば、第1ヒンジ部材の軸部と係合部は第2ヒンジ部材に対して回転可能であってもよい。この構成を採用する場合、係合部の第1部分は断面円形をなして案内スリットの幅と同径をなす。第1部分は軸部と同径をなしていてもよい。また第1ヒンジ部材は軸部材と固定板の2部品とせずに1部品として一体に形成してもよい。
ストッパ部は突出せずに架橋部の側縁の一部により構成してもよい。
第1〜第4実施形態において、規制部材を省いてもよい。
本発明は水平回転軸線を中心に回転する回転窓を有する窓装置に適用してもよい。
窓装置に限らず、ディスプレイ等の回転体を支持台に垂直回転軸線を中心に回転可能に支持するヒンジ装置に適用してもよい。この場合、用いられるヒンジ装置は1個であり、回転体の下面に取り付けられた第1ヒンジ部材と支持台の上面に取り付けられた第2ヒンジ部材とで構成される。
Claims (13)
- 第1取付対象(2)に取り付けられるべき第1ヒンジ部材(30)と、第2取付対象(1)に取り付けられるべき第2ヒンジ部材(40A)と、を備え、
上記第1ヒンジ部材(30)は、軸部(32)とこの軸部の先端側に形成された係合部(33)を有し、上記係合部は、上記軸部側に配置された第1部分(33a)と、上記軸部の反対側に配置されるとともに上記第1部分より幅広をなす第2部分(33b)とを有し、
上記第2ヒンジ部材(40A)は、台座部(43)と、上記台座部の一側縁に沿って延びるとともに上記台座部から上記第1ヒンジ部材の軸部(32)の軸線方向に偏倚した位置にある架橋部(46)と、を有し、
上記第2ヒンジ部材の上記台座部(43)には、上記台座部の上記一側縁と交差する方向に延びて上記係合部(33)の上記第1部分(33a)を案内するための案内スリット(43a)が形成され、上記台座部の上記一側縁と上記架橋部(46)との間には、上記案内スリットより幅が広く上記係合部の上記第2部分を挿通可能な挿通穴(47a)が形成され、上記案内スリットは上記挿通穴に連なることによりその一端が開放され、
上記第2ヒンジ部材の上記架橋部(46)には、ストッパ部(46a)が設けられており、
上記第1ヒンジ部材(30)は、上記係合部(33)が上記ストッパ部を通過し、上記係合部の上記第2部分(33b)が上記挿通穴(47a)を通り、上記係合部の第1部分(33a)が上記案内スリット(43a)に案内されることにより、上記第2ヒンジ部材(40A)に組み付けることができ、
上記第1ヒンジ部材の上記第2ヒンジ部材への組み付け完了の状態において、上記係合部の上記第1部分(33a)が上記案内スリット(43a)に挿入され、上記係合部の上記第2部分(33b)が上記台座部(43)の裏側に配置され、
上記第1ヒンジ部材(30)と上記第2ヒンジ部材のストッパ部(46a)は、上記係合部(33)が上記ストッパ部を通過する時と、上記第1ヒンジ部材の上記第2ヒンジ部材への組み付け完了時とで、上記軸部の軸線方向の相対的位置が異なっており、
上記第1ヒンジ部材の上記第2ヒンジ部材への組み付け完了の状態において、上記係合部(33)が上記ストッパ部(46a)に係止されることにより、上記第1ヒンジ部材の上記第2ヒンジ部材からの脱落が禁じられており、
上記第2ヒンジ部材(40A)は、さらに、上記台座部(43)と上記架橋部(46)を連ねるとともに互いに離間した一対の連絡部(47b)とを有し、上記一対の連絡部と上記台座部と上記架橋部とで、上記挿通穴(47a)が画成されており、
上記第2ヒンジ部材(40A)が細長い板材からなり、その長手方向両側部が上記第2取付対象(1)に固定されるべき第1および第2固定板部(41、42)として提供され、その中央部が上記台座部(43)として提供され、上記台座部が上記第1及び第2固定板部にそれぞれ第1及び第2段差部(44、45)を介して連なり、
上記架橋部(46)が上記台座部(43)から上記第2ヒンジ部材の長手方向と直交する方向に突出して配置され、上記架橋部が上記台座部に第3段差部(47)を介して連なっており、
上記案内スリット(43a)が上記第2ヒンジ部材の長手方向と直交する方向に延びており、上記第3段差部に上記挿通穴(47a)が形成され、上記第3段差部において上記挿通穴の両側部分が上記一対の連絡部(47b)として提供されることを特徴とするヒンジ装置。 - 第1取付対象(2)に取り付けられるべき第1ヒンジ部材(30)と、第2取付対象(1)に取り付けられるべき第2ヒンジ部材(40;40A〜40E)と、を備え、
上記第1ヒンジ部材(30)は、軸部(32)とこの軸部の先端側に形成された係合部(33)を有し、上記係合部は、上記軸部側に配置された第1部分(33a)と、上記軸部の反対側に配置されるとともに上記第1部分より幅広をなす第2部分(33b)とを有し、
上記第2ヒンジ部材(40;40A〜40E)は、台座部(43)と、上記台座部の一側縁に沿って延びるとともに上記台座部から上記第1ヒンジ部材の軸部(32)の軸線方向に偏倚した位置にある架橋部(41a;46)と、を有し、
上記第2ヒンジ部材の上記台座部(43)には、上記台座部の上記一側縁と交差する方向に延びて上記係合部(33)の上記第1部分(33a)を案内するための案内スリット(43a)が形成され、上記台座部の上記一側縁と上記架橋部(41a;46)との間には、上記案内スリットより幅が広く上記係合部の上記第2部分を挿通可能な挿通穴(44a;47a)が形成され、上記案内スリットは上記挿通穴に連なることによりその一端が開放され、
上記第2ヒンジ部材の上記架橋部(41a;46)には、ストッパ部(41b;41b’;41b”;46a)が設けられており、
上記第1ヒンジ部材(30)は、上記係合部(33)が上記ストッパ部を通過し、上記係合部の上記第2部分(33b)が上記挿通穴(44a;47a)を通り、上記係合部の第1部分(33a)が上記案内スリット(43a)に案内されることにより、上記第2ヒンジ部材(40;40A〜40E)に組み付けることができ、
上記第1ヒンジ部材の上記第2ヒンジ部材への組み付け完了の状態において、上記係合部の上記第1部分(33a)が上記案内スリット(43a)に挿入され、上記係合部の上記第2部分(33b)が上記台座部(43)の裏側に配置され、
上記第1ヒンジ部材(30)と上記第2ヒンジ部材のストッパ部(41b;41b’;41b”;46a)は、上記係合部(33)が上記ストッパ部を通過する時と、上記第1ヒンジ部材の上記第2ヒンジ部材への組み付け完了時とで、上記軸部の軸線方向の相対的位置が異なっており、
上記第1ヒンジ部材の上記第2ヒンジ部材への組み付け完了の状態において、上記係合部(33)が上記ストッパ部(41b;41b’;41b”;46a)に係止されることにより、上記第1ヒンジ部材の上記第2ヒンジ部材からの脱落が禁じられており、
上記ストッパ部(41b;41b’;41b”;46a)は上記架橋部(41a;46a)と一体に形成されるか固定されており、上記第1ヒンジ部材(30)の上記第2ヒンジ部材(40;40A〜40C)への組み付け完了状態において、上記係合部(33)の第2部分(33b)は、上記係合部が上記ストッパ部を通過する時の位置より上記台座部(43)から離れる方向に変位することにより、上記ストッパ部に係止され、
さらに規制部材(50)を備え、上記規制部材は、上記台座部(43)と上記係合部(33)の上記第2部分(33b)との間に形成された間隙(S)に挿入されることを特徴とするヒンジ装置。 - 上記規制部材(50)は、自身の弾性変形を伴って上記第1ヒンジ部材(30)の上記係合部(33)の上記第1部分(33a)に装着可能であることを特徴とする請求項2に記載のヒンジ装置。
- 第1取付対象(2)に取り付けられるべき第1ヒンジ部材(30)と、第2取付対象(1)に取り付けられるべき第2ヒンジ部材(40;40A〜40E)と、を備え、
上記第1ヒンジ部材(30)は、軸部(32)とこの軸部の先端側に形成された係合部(33)を有し、上記係合部は、上記軸部側に配置された第1部分(33a)と、上記軸部の反対側に配置されるとともに上記第1部分より幅広をなす第2部分(33b)とを有し、
上記第2ヒンジ部材(40;40A〜40E)は、台座部(43)と、上記台座部の一側縁に沿って延びるとともに上記台座部から上記第1ヒンジ部材の軸部(32)の軸線方向に偏倚した位置にある架橋部(41a;46)と、を有し、
上記第2ヒンジ部材の上記台座部(43)には、上記台座部の上記一側縁と交差する方向に延びて上記係合部(33)の上記第1部分(33a)を案内するための案内スリット(43a)が形成され、上記台座部の上記一側縁と上記架橋部(41a;46)との間には、上記案内スリットより幅が広く上記係合部の上記第2部分を挿通可能な挿通穴(44a;47a)が形成され、上記案内スリットは上記挿通穴に連なることによりその一端が開放され、
上記第2ヒンジ部材の上記架橋部(41a;46)には、ストッパ部(41b;41b’;41b”;46a)が設けられており、
上記第1ヒンジ部材(30)は、上記係合部(33)が上記ストッパ部を通過し、上記係合部の上記第2部分(33b)が上記挿通穴(44a;47a)を通り、上記係合部の第1部分(33a)が上記案内スリット(43a)に案内されることにより、上記第2ヒンジ部材(40;40A〜40E)に組み付けることができ、
上記第1ヒンジ部材の上記第2ヒンジ部材への組み付け完了の状態において、上記係合部の上記第1部分(33a)が上記案内スリット(43a)に挿入され、上記係合部の上記第2部分(33b)が上記台座部(43)の裏側に配置され、
上記第1ヒンジ部材(30)と上記第2ヒンジ部材のストッパ部(41b;41b’;41b”;46a)は、上記係合部(33)が上記ストッパ部を通過する時と、上記第1ヒンジ部材の上記第2ヒンジ部材への組み付け完了時とで、上記軸部の軸線方向の相対的位置が異なっており、
上記第1ヒンジ部材の上記第2ヒンジ部材への組み付け完了の状態において、上記係合部(33)が上記ストッパ部(41b;41b’;41b”;46a)に係止されることにより、上記第1ヒンジ部材の上記第2ヒンジ部材からの脱落が禁じられており、
上記第1ヒンジ部材(30)は、軸部材(31)と、上記第1取付対象(2)に固定されるべき固定部材(35)とを有し、上記軸部材が上記軸部(32)と上記係合部(33)を有しており、上記固定部材(35)は、上記軸部が挿入される軸受穴(35a)を有し上記軸部材に対して相対回転可能であり、
上記第1ヒンジ部材(30)の上記係合部(33)の上記第1部分(33a)は、直線的に延びる互いに平行な一対の係合面(33x)を有し、上記一対の係合面間の寸法が上記第1部分の幅であり、上記一対の係合面が、上記第2ヒンジ部材(40;40A〜40E)の上記案内スリット(43a)の直線的に延びる互いに平行な両側縁に接し、
上記ストッパ部(41b;41b’;41b”;46a)は上記架橋部(41a;46a)と一体に形成されるか固定されており、上記第1ヒンジ部材(30)の上記第2ヒンジ部材(40;40A〜40C)への組み付け完了状態において、上記係合部(33)の第2部分(33b)は、上記係合部が上記ストッパ部を通過する時の位置より上記台座部(43)から離れる方向に変位することにより、上記ストッパ部に係止され、
さらに規制部材(50)を備え、上記規制部材は、把持部(51)と、この把持部から直線的に延びるとともに互いに平行をなす一対の弾性片(52)とを有し、上記一対の弾性片の外側縁間の寸法は、上記挿通穴(44a;47a)の幅以下であり、上記一対の弾性片の内側縁間の寸法は、上記係合部の上記第1部分(33a)の幅に等しく、上記弾性片の先端には爪部(52a)が形成されており、
上記規制部材の上記一対の弾性片(52)は、上記台座部(43)と上記係合部の上記第2部分(33b)との間に形成された間隙(S)に挿入されるとともに、上記第1部分(33a)の上記一対の係合面(33x)に接し、上記爪部(52a)が上記係合部の第1部分の外周に掛けられることを特徴とするヒンジ装置。 - 上記架橋部(41a)は、上記台座部(43)の上記一側縁と上記挿通穴(44a)を介して対峙する側縁を有し、上記架橋部の上記側縁に上記ストッパ部(41b)が一体をなして形成されていることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載のヒンジ装置。
- 第1取付対象(2)に取り付けられるべき第1ヒンジ部材(30)と、第2取付対象(1)に取り付けられるべき第2ヒンジ部材(40;40A〜40E)と、を備え、
上記第1ヒンジ部材(30)は、軸部(32)とこの軸部の先端側に形成された係合部(33)を有し、上記係合部は、上記軸部側に配置された第1部分(33a)と、上記軸部の反対側に配置されるとともに上記第1部分より幅広をなす第2部分(33b)とを有し、
上記第2ヒンジ部材(40;40A〜40E)は、台座部(43)と、上記台座部の一側縁に沿って延びるとともに上記台座部から上記第1ヒンジ部材の軸部(32)の軸線方向に偏倚した位置にある架橋部(41a;46)と、を有し、
上記第2ヒンジ部材の上記台座部(43)には、上記台座部の上記一側縁と交差する方向に延びて上記係合部(33)の上記第1部分(33a)を案内するための案内スリット(43a)が形成され、上記台座部の上記一側縁と上記架橋部(41a;46)との間には、上記案内スリットより幅が広く上記係合部の上記第2部分を挿通可能な挿通穴(44a;47a)が形成され、上記案内スリットは上記挿通穴に連なることによりその一端が開放され、
上記第2ヒンジ部材の上記架橋部(41a;46)には、ストッパ部(41b;41b’;41b”;46a;61;66)が設けられており、
上記第1ヒンジ部材(30)は、上記係合部(33)が上記ストッパ部を通過し、上記係合部の上記第2部分(33b)が上記挿通穴(44a;47a)を通り、上記係合部の第1部分(33a)が上記案内スリット(43a)に案内されることにより、上記第2ヒンジ部材(40;40A〜40E)に組み付けることができ、
上記第1ヒンジ部材の上記第2ヒンジ部材への組み付け完了の状態において、上記係合部の上記第1部分(33a)が上記案内スリット(43a)に挿入され、上記係合部の上記第2部分(33b)が上記台座部(43)の裏側に配置され、
上記第1ヒンジ部材(30)と上記第2ヒンジ部材のストッパ部(41b;41b’;41b”;46a;61;66)は、上記係合部(33)が上記ストッパ部を通過する時と、上記第1ヒンジ部材の上記第2ヒンジ部材への組み付け完了時とで、上記軸部の軸線方向の相対的位置が異なっており、
上記第1ヒンジ部材の上記第2ヒンジ部材への組み付け完了の状態において、上記係合部(33)が上記ストッパ部(41b;41b’;41b”;46a;61;66)に係止されることにより、上記第1ヒンジ部材の上記第2ヒンジ部材からの脱落が禁じられており、
上記第1ヒンジ部材(30)が上側に配置され上記第2ヒンジ部材(40;40A〜40E)が下側に配置され、上記第1ヒンジ部材の上記軸部(32)の軸線が垂直に延びていることを特徴とするヒンジ装置。 - 上記第1ヒンジ部材(30)の上記係合部(33)の上記第1部分(33a)が上記案内スリット(43a)の奥端縁に係止され、上記係合部の上記第2部分(33b)が上記ストッパ部(41b;41b’;41b”;46a;61;66)に係止されることにより、上記第1ヒンジ部材(30)は上記案内スリットの延び方向の移動を禁じられていることを特徴とする請求項2または6に記載のヒンジ装置。
- 上記第1ヒンジ部材(30)は、軸部材(31)と、上記第1取付対象(2)に固定されるべき固定部材(35)とを有し、上記軸部材が上記軸部(32)と上記係合部(33)を有しており、上記固定部材(35)は、上記軸部が挿入される軸受穴(35a)を有し上記軸部材に対して相対回転可能であることを特徴とする請求項2または6に記載のヒンジ装置。
- 上記第1ヒンジ部材(30)の上記係合部(33)の上記第1部分(33a)は、直線的に延びる互いに平行な一対の係合面(33x)を有し、上記一対の係合面間の寸法が上記第1部分の幅であり、上記一対の係合面が、上記第2ヒンジ部材(40;40A〜40E)の上記案内スリット(43a)の直線的に延びる互いに平行な両側縁に、接することを特徴とする請求項8に記載のヒンジ装置。
- 上記固定部材(35)の両側に一対の摩擦板(36)が配置され、上記一対の摩擦板を上記軸部材(31)の非円形の断面形状を有する上記軸部(32)が貫通することにより、上記一対の摩擦板が上記軸部に対して相対回転不能であり、
上記軸部にはさらに、上記一対の摩擦板と上記固定部材を上記台座部(43)に向かって付勢する付勢部材(37)が設けられていることを特徴とする請求項9に記載のヒンジ装置。 - 上記第2ヒンジ部材(40;40A〜40E)は、さらに、上記台座部(43)と上記架橋部(41a;46)を連ねるとともに互いに離間した一対の連絡部(44b;47b)とを有し、上記一対の連絡部と上記台座部と上記架橋部とで、上記挿通穴(44a;47a)が画成されていることを特徴とする請求項2または6に記載のヒンジ装置。
- 上記第2ヒンジ部材(40;40B〜40E)が細長い板材からなり、その長手方向両側部が上記第2取付対象(1)に固定されるべき第1及び第2固定板部(41、42)として提供され、その中央部が上記台座部(43)として提供され、上記台座部が上記第1及び第2固定板部にそれぞれ第1及び第2段差部(44、45)を介して連なり、
上記案内スリット(43a)が上記第2ヒンジ部材の長手方向に延び、上記第1段差部に上記挿通穴(44a)が形成され、上記第1段差部(44)において上記挿通穴の両側部分が上記一対の連絡部(44b)として提供され、上記第1固定板部(41)において上記第1段差部の近傍部が上記架橋部(41a)として提供されることを特徴とする請求項11に記載のヒンジ装置。 - 上記第2取付対象としての窓枠(1)と、上記第1取付対象としての回転窓(2)と、上記回転窓を垂直回転軸線を中心に回転可能に上記窓枠に支持する上部ヒンジ装置(3)および下部ヒンジ装置(4)とを備え、上記下部ヒンジ装置として請求項6に記載のヒンジ装置が用いられ、
上記上部ヒンジ装置は、上記回転窓の上桟(2a)の上面に取り付けられた窓側ヒンジ部材(10)と、上記窓枠の上枠(1a)の下面に取り付けられた窓枠側ヒンジ部材(20)とを有し、
上記窓側ヒンジ部材は、突没可能な軸部材(12)と、この軸部材を上方に付勢するバネ(13)とを有し、上記窓枠側ヒンジ部材は上記軸部材の上端部(12b)を受け入れる軸受穴(21)を有し、
上記下部ヒンジ装置の上記第1ヒンジ部材(30)は上記回転窓の下桟(2b)の下面に取り付けられ、上記第2ヒンジ部材(40)は上記窓枠の下枠(1b)の上面に取り付けられていることを特徴とする窓装置。
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