JP6856211B2 - 排水装置 - Google Patents
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Description
排水栓は略筒体状であって、その上端には外側に向けて延設されたフランジ部が形成されており、当該フランジ部が開口部の周縁(内鍔部)に係止することによって槽体に取り付けられている。又、排水栓は内部に排水流路が形成されており、槽体に取り付けられた状態において、槽体内の排水を排出する排水口を形成する。
開口部に取り付けられて排水口を形成する排水栓を備えた排水装置であって、
上記槽体は、
底部に凹設された排水凹部と、
排水凹部の下端から内側に向けて突出する内鍔部を備え、
前記開口部は内鍔部の内側に形成されており、
上記排水栓は内部に排水流路を有する筒状部と、
外側に向けて延設され、前記開口部周縁に係止するフランジ部を有し、
筒状部外周とフランジ部下面が交わる角部が曲面状に形成され、
前記フランジ部はその下面において、開口部周縁の内鍔部に係止する係止部を有し、
フランジ部は先端に向けて先細りとなるように、裏面の係止部が弧状に形成され、
排水装置の取り付け完了時において係止部の下面を覆うように断面視弧状のパッキンを備えてなることを特徴とする排水装置である。
開口部に取り付けられて排水口を形成する排水栓を備えた排水装置であって、
上記排水栓は内部に排水流路を有する筒状部と、
外側に向けて延設され、その下面に前記開口部周縁に係止する係止部を有するフランジ部を有し、
筒状部外周とフランジ部下面が交わる角部が曲面状に形成され、
断面視フランジ部の上面の延長線が排水凹部の内側面の途中部分の内面と交差することを特徴とする排水装置である。
排水凹部の下端から内側に向けて突出する内鍔部を備え、
前記開口部は内鍔部の内側に形成されており、
排水栓は内鍔部に係止することを特徴とする請求項2に記載の排水装置である。
上下動することによって排水口を開閉する弁体を備え、
上記弁体は、排水口を覆う蓋部を有するとともに、当該蓋部の上面は弁体の上昇時において槽体の底面と略面一となることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載の排水装置である。
前記蓋部は排水装置の取り付け完了時において上記パッキンの外端を上方より覆い隠すことを特徴とする請求項5に記載の排水装置である。
請求項4に記載の本発明においては、係止部が上方へ向けて傾斜することにより、上記角部を開口部内部に配置することが可能となるため、省スペース化が可能となる。又、排水栓内側の排水流路の面積を大きく確保することが可能となる。
請求項5に記載の本発明においては、弁体の上昇時に槽体の底面と連続することから、排水時における意匠性が向上する。
請求項6に記載の本発明においては、フランジ部の外側よりパッキンが露出した場合であっても、弁蓋によって当該パッキンが覆い隠されるため、高い意匠性を維持することが可能となる。
筒状部21はフランジ部22よりも下方の側面において雄螺子が形成されており、オーバーフローアダプター4を介してナットの雌螺子と螺合されている。
フランジ部22はその上面及び下面が上方に向けて傾斜するように形成されており、先端に向けて先細りとなるように、裏面が弧状に形成されている。尚、ここにいう「上方に向けて傾斜」とは、水平に対して0°以上の角度を有することを指すものである。又、フランジ部22下面はパッキン3を介して開口部11周縁(内鍔部13)に係止する係止部23であり、当該係止部23も上方へ向けて傾斜している。従って、フランジ部22の上面及び下面は全て上方へ向けて傾斜している。
ここで、図4及び図5に示すように、上記筒状部21の外周とフランジ部22下面が交わる角部24は曲面状に形成されている。尚、角部24の曲率は内鍔部13の肉厚等によって適宜設定されるものであるが、半径2mm以上、より好ましくは半径5mm以上とするのが望ましい。又、曲面は常に一定の曲率である必要はなく、可変的であっても良い。そして、角部24が曲面状に形成されていることから、角部24の肉厚T2を一定以上に保つことが可能となるとともに、上記ナットと螺合し排水栓2が槽体1に取り付けられた際、角部24に加わる応力を分散させ、強度を高めることが可能となる。尚、筒状部21の肉厚T1が4〜5mm程度であるのに対し、角部24の肉厚T2は2.5mm〜5.5mm、より好ましくは3.5mm〜4.5mmとなる用に形成されると好適である。
又、係止部23が上方に向けて傾斜していることにより、角部24はその半分以上(第一実施形態においては曲面部分の全て)が内鍔部13上面よりも下方に配置されている。
弁蓋51は排水栓2の上面を覆う蓋部分であり、当該弁蓋51の周囲にはパッキンが嵌着されている。ここで、弁蓋51はその外径が排水凹部12の内径よりも小径且つパッキン3の外径よりも大径である。従って、弁蓋51は排水凹部12の内壁に干渉することなく自由に上下動することが可能であるとともに、フランジ部22の外側より露出しているパッキン3を覆い、意匠性を向上させている。
弁軸52は金属製の軸部材であり、目皿53の中心を貫通しているとともに、上端が弁蓋51の裏面に嵌合されている。又、弁軸52の下端は伝達部6端部と接続された昇降部61の上に載置されている。
まず、槽体1の開口部11に排水栓2を挿通する。次に、排水栓2の下端より、オーバーフローアダプター4を差し込み、三角形状のパッキンをオーバーフローアダプター4下端に押し当てつつ、ナットと排水栓2を螺合させることで排水栓2が槽体1に取り付けられる。即ち、槽体1の内鍔部13は、フランジ部22下方に配置されたパッキン3、及びオーバーフローアダプター4の上方に配置されたパッキンを介してフランジ部22の係止部23とナットによって挟持されている。
次に、オーバーフローアダプター4とオーバーフロー流路を接続し、排水栓2の下流側の配管を接続する。そして、操作部7を槽体1の縁部に取り付けた後、昇降部61を下流側の配管に取り付けることにより施工が完了する。
又、上記弁体5が上昇状態にある時、操作部7を押し込むことにより、レリースワイヤがアウターチューブ内を弁体5側へと摺動し、昇降部61が回動することで弁体5が下降する。この時、弁蓋51の周囲に嵌着されたパッキンが排水口25周縁に当接することにより、槽体1内に湯水を貯留することが可能となる。
又、本発明におけるパッキン3は内鍔部13と排水凹部12側面に亘り当接するように構成することによって止水性を向上させている。ここで、パッキン3は当該構造を有するため、その一部がフランジ部22の外側に露出してしまう恐れがあるが、本発明においては弁蓋51が当該パッキン3の露出部分を覆うことから、使用者はパッキン3を目視することができず、高い意匠性を維持することが可能となる。
11 開口部
12 排水凹部
13 内鍔部
14 底面
2 排水栓
21 筒状部
22 フランジ部
23 係止部
24 角部
25 排水口
3 パッキン
4 オーバーフローアダプター
41 枝管部
5 弁体
51 弁蓋
52 弁軸
53 目皿
6 伝達部
61 昇降部
7 操作部
T 肉厚
Claims (6)
- 槽体底部に形成された開口部と、
開口部に取り付けられて排水口を形成する排水栓を備えた排水装置であって、
上記槽体は、
底部に凹設された排水凹部と、
排水凹部の下端から内側に向けて突出する内鍔部を備え、
前記開口部は内鍔部の内側に形成されており、
上記排水栓は内部に排水流路を有する筒状部と、
外側に向けて延設され、前記開口部周縁に係止するフランジ部を有し、
筒状部外周とフランジ部下面が交わる角部が曲面状に形成され、
前記フランジ部はその下面において、開口部周縁の内鍔部に係止する係止部を有し、
フランジ部は先端に向けて先細りとなるように、裏面の係止部が弧状に形成され、
排水装置の取り付け完了時において係止部の下面を覆うように断面視弧状のパッキンを備えてなることを特徴とする排水装置。 - 槽体底部より下方に向けて排水凹部が凹設され、該排水凹部に形成された開口部と、
開口部に取り付けられて排水口を形成する排水栓を備えた排水装置であって、
上記排水栓は内部に排水流路を有する筒状部と、
外側に向けて延設され、その下面に前記開口部周縁に係止する係止部を有するフランジ部を有し、
筒状部外周とフランジ部下面が交わる角部が曲面状に形成され、
断面視フランジ部の上面の延長線が排水凹部の内側面の途中部分の内面と交差することを特徴とする排水装置。 - 上記槽体は、
排水凹部の下端から内側に向けて突出する内鍔部を備え、
前記開口部は内鍔部の内側に形成されており、
排水栓は内鍔部に係止することを特徴とする請求項2に記載の排水装置。 - 当該係止部は上方へ向けて傾斜していることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載の排水装置。
- 前記排水栓は、
上下動することによって排水口を開閉する弁体を備え、
上記弁体は、排水口を覆う蓋部を有するとともに、当該蓋部の上面は弁体の上昇時において槽体の底面と略面一となることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載の排水装置。 - 前記フランジ部はパッキンを介して前記開口部周縁に係止し、
前記蓋部は排水装置の取り付け完了時において上記パッキンの外端を上方より覆い隠すことを特徴とする請求項5に記載の排水装置。
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