JP6855634B1 - 検査方法および検査システム - Google Patents

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Abstract

【課題】高速伝送線路を有するプリント配線板の検査効率を向上させる。【解決手段】配線111の一端に電気的に接続される測定ポート21と、配線111の他端に電気的に接続される測定ポート22を有し、配線111の伝送特性を測定するベクトルネットワークアナライザ2と、配線112の一端に電気的に接続される測定ポート31と、配線112の他端に電気的に接続される測定ポート32を有し、配線112の直流抵抗を測定する直流抵抗測定器3と、ベクトルネットワークアナライザ2および直流抵抗測定器3に通信可能に接続された情報処理装置4とを備え、情報処理装置4はベクトルネットワークアナライザ2により測定された配線111の伝送特性に基づいて配線111の伝送特性を検査するとともに配線111のオープン状態およびショート状態を検査し、直流抵抗測定器3により測定された配線112の直流抵抗に基づいて配線112のオープン状態を検査する。【選択図】図1

Description

本発明は、検査方法および検査システムに関し、より詳しくは、高速伝送線路など、伝送特性検査の対象である配線を含むプリント配線板を検査するための検査方法および検査システムに関する。
近年、スマートフォン、ノートパソコン、デジタルカメラ、ゲーム機などの電子機器においては、小型化および高速化の進展に伴い、情報処理量が急増している。このため、信号速度はますます高速化する傾向にある。また、スマートフォン等の携帯通信端末は、2019年から次世代通信規格5Gへの移行が始まっている。この5Gでは、通信端末が送受信する信号の周波数は数GHzから20〜30GHzになる。さらに2022年頃には、信号周波数は50GHz程度にまで高まる見込みである。
このような信号の高速化に応じて、プリント配線板の信号線(高速伝送線路)には、伝送特性に関する仕様を満たすことが求められる。たとえば、信号の反射を抑制するために、特性インピーダンスや電圧定在波比(VSWR:Voltage Standing Wave Ratio)が仕様で規定されることがある。また、信号周波数が高くなるにつれて伝送損失が大きくなる傾向にあるため、線路の伝送損失が仕様で規定されることがある。さらに、同一のプリント配線板に複数の信号線が設けられる場合は、隣接する信号線同士の干渉(クロストーク/アイソレーション)について仕様で規定されることがある。伝送特性に係る仕様を満足していることを確認するため、高速伝送線路を有するプリント配線板の検査では、伝送特性を測定して良否判定が行われる。
なお、特許文献1には、電子機器に用いられる高速信号伝送用のプリント配線板が記載されている。このプリント配線板では、液晶ポリマー等からなる絶縁基板の内部に信号線やグランド配線が設けられており、信号線はストリップラインの高速伝送線路として構成されている。
特開2019−106508号公報
上記のように、高速伝送線路を有するプリント配線板に対しては、伝送特性を検査する必要がある。この伝送特性検査は、ベクトルネットワークアナライザを用いて行われる。
また、伝送特性の他にも、高速伝送線路が断線していないどうか、および隣り合う配線と短絡していないかについてオープン・ショート検査を行う必要がある。このオープン・ショート検査は、直流抵抗測定器を用いて行われる。
従来はプリント配線板の高速伝送線路について、伝送特性検査およびオープン・ショート検査をそれぞれ行う必要があった。このため、長い検査時間を要したり、検査コストが嵩むという課題があった。
そこで、本発明は、高速伝送線路を有するプリント配線板の検査効率を向上させることが可能な検査方法および検査システムを提供することを目的とする。
本発明に係る検査方法は、
伝送特性検査の対象である第1の配線と、前記第1の配線と隣り合い、伝送特性検査の対象でない第2の配線とを有するプリント配線板を検査するための検査方法であって、
ベクトルネットワークアナライザにより前記第1の配線の伝送特性を測定し、
直流抵抗測定器により前記第2の配線の直流抵抗を測定し、
前記第1の配線の伝送特性に基づいて、前記第1の配線の伝送特性に加えて前記第1の配線のオープン状態およびショート状態を検査し、
前記第2の配線の直流抵抗に基づいて、前記第2の配線のオープン状態を検査することを特徴とする。
また、前記検査方法において、
前記ベクトルネットワークアナライザにより、前記伝送特性として、前記第1の配線の反射特性を測定し、
前記第1の配線のオープン状態およびショート状態の検査では、
前記第1の配線の反射特性をTDR変換して得られる特性インピーダンスが所定のショート判定閾値を下回る場合に前記第1の配線はショート状態であると判定し、前記特性インピーダンスが所定のオープン判定閾値を上回る場合に前記第1の配線はオープン状態であると判定するようにしてもよい。
また、前記検査方法において、
前記ベクトルネットワークアナライザにより、前記伝送特性として、前記第1の配線の伝送損失を測定し、
前記第1の配線のオープン状態およびショート状態の検査では、
前記第1の配線の前記伝送損失が少なくとも1つの周波数において所定のショート判定閾値を下回る場合に前記第1の配線はショート状態であると判定し、前記伝送損失が所定のオープン判定閾値を上回る場合に、前記第1の配線はオープン状態であると判定するようにしてもよい。
また、前記検査方法において、
前記直流抵抗測定器による前記第2の配線のショート状態の検査は行わないようにしてもよい。
また、前記検査方法において、
前記第1の配線は高速伝送線路であり、前記第2の配線は電力供給線路、グランド配線または低速伝送線路であってもよい。
また、前記検査方法において、
前記プリント配線板は、前記第1の配線と隣り合い、伝送特性検査の対象である第3の配線をさらに有し、
前記ベクトルネットワークアナライザにより前記第3の配線の伝送特性を測定し、
前記第3の配線の伝送特性に基づいて、前記第3の配線の伝送特性を検査するとともに前記第3の配線のオープン状態およびショート状態を検査するようにしてもよい。
また、前記検査方法において、
前記プリント配線板は、前記第2の配線と隣り合い、伝送特性検査の対象である第3の配線を有し、
前記ベクトルネットワークアナライザにより前記第3の配線の伝送特性を測定し、
前記第3の配線の伝送特性に基づいて、前記第3の配線の伝送特性を検査するとともに前記第3の配線のオープン状態およびショート状態を検査するようにしてもよい。
また、前記検査方法において、
前記プリント配線板は、前記第2の配線と隣り合い、伝送特性検査の対象でない第3の配線を有し、
前記直流抵抗測定器により前記第3の配線の直流抵抗を測定し、
前記第3の配線の直流抵抗に基づいて、前記第3の配線のオープン状態を検査するようにしてもよい。
また、前記検査方法において、
前記プリント配線板は、前記第1の配線の入力端子および前記第2の配線の入力端子と電気的に接続された第1のコネクタと、前記第1の配線の出力端子および前記第2の配線の出力端子と電気的に接続された第2のコネクタとが実装されたフレキシブルプリント配線板であってもよい。
また、前記検査方法において、
前記プリント配線板は、製品シートに他のプリント配線板とともに含まれ、コネクタが実装されていないフレキシブルプリント配線板であってもよい。
本発明に係る検査システムは、
伝送特性検査の対象である第1の配線と、前記第1の配線と隣り合い、伝送特性検査の対象でない第2の配線とを有するプリント配線板を検査するための検査システムであって、
前記第1の配線の一端に電気的に接続される第1の測定ポートと、前記第1の配線の他端に電気的に接続される第2の測定ポートとを有し、前記第1の配線の伝送特性を測定するベクトルネットワークアナライザと、
前記第2の配線の一端に電気的に接続される第1の測定ポートと、前記第2の配線の他端に電気的に接続される第2の測定ポートとを有し、前記第2の配線の直流抵抗を測定する直流抵抗測定器と、
前記ベクトルネットワークアナライザおよび前記直流抵抗測定器に通信可能に接続された情報処理装置と、
を備え、
前記情報処理装置は、
前記ベクトルネットワークアナライザにより測定された前記第1の配線の伝送特性に基づいて、前記第1の配線の伝送特性を検査するとともに前記第1の配線のオープン状態およびショート状態を検査し、
前記直流抵抗測定器により測定された前記第2の配線の直流抵抗に基づいて、前記第2の配線のオープン状態を検査することを特徴とする。
また、前記検査システムにおいて、
前記ベクトルネットワークアナライザの前記第1の測定ポートに電気的に接続された第1の検査プローブと、前記直流抵抗測定器の前記第1の測定ポートに電気的に接続された第2の検査プローブとを有する第1の検査治具と、
前記ベクトルネットワークアナライザの前記第2の測定ポートに電気的に接続された第1の検査プローブと、前記直流抵抗測定器の前記第2の測定ポートに電気的に接続された第2の検査プローブとを有する第2の検査治具と、
を備え、
前記第1の検査治具の前記第1の検査プローブは、前記第1の配線の前記一端に電気的に接続可能に構成され、前記第1の検査治具の前記第2の検査プローブは、前記第2の配線の前記一端に電気的に接続可能に構成され、
前記第2の検査治具の前記第1の検査プローブは、前記第1の配線の前記他端に電気的に接続可能に構成され、前記第2の検査治具の前記第2の検査プローブは、前記第2の配線の前記他端に電気的に接続可能に構成されていてもよい。
また、前記検査システムにおいて、
前記第1の検査治具の前記第1および第2の検査プローブは、前記プリント配線板に実装された第1のコネクタのコネクタ端子に装着可能に構成され、
前記第2の検査治具の前記第1および第2の検査プローブは、前記プリント配線板に実装された第2のコネクタのコネクタ端子に装着可能に構成されているようにしてもよい。
また、前記検査システムにおいて、
前記プリント配線板だけでなく、前記プリント配線板とは別のプリント配線板も検査する検査システムであって、
前記別のプリント配線板は、伝送特性検査の対象である第3の配線を有し、
前記ベクトルネットワークアナライザは、前記別のプリント配線板の前記第3の配線の一端に電気的に接続される第3の測定ポートと、前記第3の配線の他端に電気的に接続される第4の測定ポートとをさらに有し、前記第3の配線の伝送特性を測定するようにしてもよい。
本発明に係る検査方法は、
伝送特性検査の対象である配線を有するプリント配線板を検査するための検査方法であって、
ベクトルネットワークアナライザにより前記配線の伝送特性を測定し、
前記配線の伝送特性に基づいて、前記配線の伝送特性を検査するとともに前記配線のオープン状態およびショート状態を検査することを特徴とする。
本発明によれば、高速伝送線路を有するプリント配線板の検査効率を向上させることが可能な検査方法および検査システムを提供することができる。
第1の実施形態に係る検査システムの概略的構成を示す図である。 ベクトルネットワークアナライザにより測定された反射特性に基づく特性インピーダンス(正常状態およびショート状態)の一例を示す図である。 ベクトルネットワークアナライザにより測定された反射特性に基づく特性インピーダンス(正常状態およびオープン状態)の一例を示す図である。 ベクトルネットワークアナライザにより測定された伝送損失(正常状態およびショート状態)の一例を示す図である。 ベクトルネットワークアナライザにより測定された伝送損失(正常状態およびオープン状態)の一例を示す図である。 実施形態に係る検査方法を説明するためのフローチャートである。 実施形態に係る検査方法の詳細を説明するためのフローチャートである。 検査対象のプリント配線板に係る別の例を示す図である。 検査対象のプリント配線板に係るさらに別の例を示す図である。 第2の実施形態に係る検査システムの概略的構成を示す図である。 比較例に係るプリント配線板の検査工程を含む、プリント配線板の製造方法を示すフローチャートである。 複数のプリント配線板を含む製品シートの一例を示す平面図である。 図8に示す製品シートのプリント配線板の平面図である。 図9AのI−I線に沿う断面図である。 比較例に係る直流抵抗測定器によるオープン・ショート検査を説明するための図である。 プリント配線板にコネクタが実装された部品実装プリント配線板の平面図である。 図11AのII−II線に沿う断面図である。 比較例に係る直流抵抗測定器によるオープン・ショート検査を説明するための図である。 比較例に係るベクトルネットワークアナライザによる伝送特性検査を説明するための図である。
本発明に係る実施形態について説明する前に、比較例について説明する。
<比較例>
実施形態を説明する前に、図7のフローチャートに沿って、比較例に係るプリント配線板の検査工程を含む、プリント配線板の製造方法について説明する。
まず、複数のフレキシブルプリント配線板(FPC)を含む製品シートを製造する(ステップS101)。図8は、複数のプリント配線板110を含む製品シートSの平面図である。図8中の破線は製品外形ラインを示している。この例では、製品シートSには12個のプリント配線板110が形成されている。
製品シートSの各プリント配線板110は、図9Aに示すように、複数の配線111(第1の配線)、配線112(第2の配線)および配線113(第3の配線)を有する。配線111および配線113は、伝送特性検査の対象となる配線であり、たとえば、高速信号を伝送するための高速伝送線路である。配線112は、伝送特性検査の対象ではない配線であり、たとえば、グランド配線である。グランド配線はプリント配線板110の外層のグランド層(図示せず)に電気的に接続された配線である。なお、配線112は、電力を伝送するための電力供給線路、伝送特性を検査する必要のない低速伝送線路等であってもよい。
図9Bに示すように、配線111,112,113は絶縁基材119中に形成されている。配線111,112,113は、プリント配線板110の内層に形成された線路と、ビアもしくはスルーホール等の層間接続手段とを有する。絶縁基材119の表面には入力端子111a,112a,113aおよび出力端子111b,112b,113bが形成されている。配線111は入力端子111aと出力端子111bとを電気的に接続し、配線112は入力端子112aと出力端子112bとを電気的に接続し、配線113は入力端子113aと出力端子113bとを電気的に接続する。換言すれば、配線111,112,113の一端はプリント配線板110の入力端子111a,112a,113aにそれぞれ電気的に接続され、配線111,112,113の他端は出力端子111b,112b,113bにそれぞれ電気的に接続されている。
なお、検査対象の配線は、絶縁基材中に埋設された配線に限らず、マイクロストリップライン構造のように、絶縁基材の表面に形成された配線であってもよい。
次に、製品シートSの各プリント配線板110について、オープン・ショート検査を行う(ステップS102)。詳しくは、プリント配線板110の配線111,112,113の各々について、オープン状態であるか否か(すなわち、断線が発生しているかどうか)、およびショート状態であるか否か(すなわち、短絡が発生しているかどうか)を検査する。本ステップは、図10に示す検査構成により行われる。直流抵抗測定器500は、測定ポート510および520を有し、直流抵抗の値を測定する。測定ポート510はケーブル550を介して検査治具530の接点P1に電気的に接続されている。同様に、測定ポート520はケーブル560を介して検査治具540の接点P2に電気的に接続されている。
検査治具530は検査プローブ531,532,533を有している。検査プローブ531は配線111の入力端子111aに接触する。同様に、検査プローブ532は配線112の入力端子112aに接触し、検査プローブ533は配線113の入力端子113aに接触する。
検査治具540は検査プローブ541,542,543を有している。検査プローブ541は配線111の出力端子111bに接触する。同様に、検査プローブ542は配線112の出力端子112bに接触し、検査プローブ543は配線113の出力端子113bに接触する。
検査治具530は、接点P1と、検査プローブ531,532,533とを選択的に電気的に接続するスイッチ機構を有する。同様に、検査治具540は接点P2と、検査プローブ541,542,543とを選択的に電気的に接続するスイッチ機構を有する。これらのスイッチ機構を制御することにより、プリント配線板110の配線111,112,113の直流抵抗をそれぞれ測定し、各配線がオープン状態であるか否かを検査する。たとえば、接点P1と検査プローブ531が電気的に接続され、接点P2と検査プローブ541が電気的に接続された状態とし、この状態において直流抵抗測定器500により直流抵抗を測定する。測定された直流抵抗が所定のオープン判定閾値を上回る場合、配線111で断線が発生していると判定する。同様の検査を配線112,113についても行う。
さらに、本ステップでは、配線間が短絡しているか否かについても検査する。たとえば、接点P1と検査プローブ531が電気的に接続され、接点P2と検査プローブ542が電気的に接続された状態とし、この状態において直流抵抗測定器500により直流抵抗を測定する。測定された直流抵抗が所定のショート判定閾値を下回る場合、配線111と配線112間で短絡が発生していると判定する。同様の検査を配線111と配線113間、および配線112と配線113間について行う。
次に、製品シートS1の外観検査を行う(ステップS103)。
次に、ステップS102のオープン・ショート検査およびステップS103の外観検査で正常と判定されたプリント配線板110にコネクタ120,130を実装する(ステップS104)。図11Aおよび図11Bに示すように、コネクタ120はコネクタ端子121,122,123を有し、コネクタ130はコネクタ端子131,132,133を有している。
コネクタ120は、コネクタ端子121,122,123が入力端子111a,112a,113aにそれぞれ電気的に接続されるようにプリント配線板110上に実装される。同様に、コネクタ130は、コネクタ端子131,132,133が出力端子111b,112b,113bにそれぞれ電気的に接続されるようにプリント配線板110上に実装される。
次に、製品シートSをカットして複数のFPCに個片化する(ステップS105)。詳しくは、製品シートSを製品外形ラインに沿ってカットし、コネクタ120,130が実装されたプリント配線板110を切り出す。なお、以下、コネクタが実装されたフレキシブルプリント配線板を「部品実装FPC」ともいう。
次に、コネクタ120,130が実装されたプリント配線板110(部品実装FPC100)についてオープン・ショート検査を行う(ステップS106)。本ステップでは、コネクタ120のコネクタ端子とコネクタ130のコネクタ端子間について、オープン状態であるか否か、およびショート状態であるか否かを検査する。
具体的には、図12に示すように、前述の直流抵抗測定器500を用いて、コネクタ120,130の実装部分において、はんだ接続不良等により短絡や断線が発生していないかどうかを検査する。この検査は、検査治具530の検査プローブ531,532,533をコネクタ端子121,122,123にそれぞれ接触させ、検査治具540の検査プローブ541,542,543をコネクタ端子131,132,133にそれぞれ接触させた状態で行われる。その後のオープン状態およびショート状態の検査は、ステップS102と同様であるため、詳しい説明は省略する。
次に、コネクタが実装されたプリント配線板110(部品実装FPC100)について伝送特性検査を行う(ステップS107)。伝送特性検査は、伝送特性検査の対象となる配線について行われる。すなわち、高速伝送線路である配線111,113について伝送特性が測定される。
ステップS107の検査では、図13に示すように、ベクトルネットワークアナライザ600を用いる。ベクトルネットワークアナライザ600は、測定ポート610,620,630,640を有している。測定ポート610は同軸ケーブル653を介して検査治具650の検査プローブ651に電気的に接続されている。同様に、測定ポート620は同軸ケーブル663を介して検査治具660の検査プローブ661に電気的に接続され、測定ポート630は同軸ケーブル654を介して検査治具650の検査プローブ652に電気的に接続され、測定ポート640は同軸ケーブル664を介して検査治具660の検査プローブ662に電気的に接続されている。
ステップS107の検査では、図13に示すように、検査プローブ651をコネクタ端子121に接触させ、検査プローブ652をコネクタ端子123に接触させ、検査プローブ661をコネクタ端子131に接触させ、検査プローブ662をコネクタ端子133に接触させた後、ベクトルネットワークアナライザ600で配線111および配線113の伝送特性をそれぞれ測定する。
伝送特性の評価を終えた後、部品実装FPC100の外観検査を行う(ステップS108)。外観検査で異常なしと判定されたものが、電子機器に組み込まれる製品となる。
上記のように、比較例に係るプリント配線板の検査方法では、コネクタが実装されたプリント配線板に対して、オープン・ショート検査と、伝送特性検査を別々に行う必要があるため、検査効率が低くならざるを得ない。これに対し、本発明の実施形態に係るプリント配線板の検査方法では、後述するように、ベクトルネットワークアナライザの測定結果に基づいて、伝送特性検査の対象である配線の伝送特性を検査するだけでなく、当該配線のオープン状態およびショート状態の検査も行う。このため、伝送特性検査の対象である配線についてはオープン・ショート検査を別途行う必要がなくなり、検査効率を格段に向上させることができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1を参照して、第1の実施形態に係る検査システムについて説明する。
本実施形態に係る検査システム1は、部品実装FPC100を検査するための検査システムである。
検査対象の部品実装FPC100は、前述のように、伝送特性検査の対象である配線111と、配線111と隣り合い、伝送特性検査の対象でない配線112と、配線111と隣り合い、伝送特性検査の対象である配線113とを有するプリント配線板110、およびプリント配線板110に実装されたコネクタ120,130を有する。
本実施形態に係る検査システム1は、図1に示すように、ベクトルネットワークアナライザ2と、直流抵抗測定器3と、情報処理装置4と、検査治具(第1の検査治具)5と、検査治具(第2の検査治具)6と、を備えている。なお、検査システム1は、部品実装FPC100を保持するための保持機構(図示せず)を備えてもよい。
以下、検査システム1の各構成要素について詳しく説明する。
ベクトルネットワークアナライザ2は、前述のベクトルネットワークアナライザ600と同様に配線の伝送特性を測定する。本実施形態のベクトルネットワークアナライザ2は測定ポート21,22,23,24を有し、配線111および配線113の伝送特性を測定する。伝送特性として、反射特性および伝送損失のうち少なくともいずれか一方が測定される。
なお、伝送特性として、配線111および配線113間のクロストークが測定されてもよい。また、ベクトルネットワークアナライザ2の測定ポート数は4つに限られず、6つ、8つ等であってもよい。
直流抵抗測定器3は、前述の直流抵抗測定器500と同様に配線の直流抵抗を測定する。この直流抵抗測定器3として、たとえば、マルチメータが用いられる。
本実施形態の直流抵抗測定器3は、配線112の一端(入力端子112a)に電気的に接続される測定ポート31と、配線112の他端(出力端子112b)に電気的に接続される測定ポート32とを有し、配線112の直流抵抗を測定する。なお、直流抵抗測定器3の測定ポート数は2つに限られず、4つ、6つ等であってもよい。
検査治具5は、ベクトルネットワークアナライザ2の測定ポート21に電気的に接続された検査プローブ51と、直流抵抗測定器3の測定ポート31に電気的に接続された検査プローブ52と、ベクトルネットワークアナライザ2の測定ポート23に電気的に接続された検査プローブ53と、を有する。検査治具6は、ベクトルネットワークアナライザ2の測定ポート22に電気的に接続された検査プローブ61と、直流抵抗測定器3の測定ポート32に電気的に接続された検査プローブ62と、ベクトルネットワークアナライザ2の測定ポート24に電気的に接続された検査プローブ63と、を有する。
検査治具5の検査プローブ51は、配線111の一端(入力端子111a)に電気的に接続可能に構成され、検査プローブ52は、配線112の一端(入力端子112a)に電気的に接続可能に構成され、検査プローブ53は、配線113の一端(入力端子113a)に電気的に接続可能に構成されている。
検査治具6の検査プローブ61は、配線111の他端(出力端子111b)に電気的に接続可能に構成され、検査プローブ62は、配線112の他端(出力端子112b)に電気的に接続可能に構成され、検査プローブ63は、配線113の他端(出力端子113b)に電気的に接続可能に構成されている。
本実施形態では、コネクタ120,130が実装されたプリント配線板110(すなわち、部品実装FPC100)を検査するため、検査治具5の検査プローブ51,52,53は、プリント配線板110に実装されたコネクタ120のコネクタ端子121,122,123にそれぞれ装着可能に構成されている。同様に、検査治具6の検査プローブ61,62,63は、プリント配線板110に実装されたコネクタ130のコネクタ端子131,132,133にそれぞれ装着可能に構成されている。たとえば、コネクタ端子がメス型の場合、検査プローブはコネクタ端子に挿入された状態に装着される。
上記の検査治具5,6を介して、ベクトルネットワークアナライザ2および直流抵抗測定器3と、検査対象の部品実装FPC100とが接続されている。図1に示すように、ベクトルネットワークアナライザ2の測定ポート21は配線111の一端(入力端子111a)に電気的に接続され、測定ポート22は配線111の他端(出力端子111b)に電気的に接続される。同様に、測定ポート23は配線113の一端(入力端子113a)に電気的に接続され、測定ポート24は配線113の他端(出力端子113b)に電気的に接続される。
より詳しくは、測定ポート21は同軸ケーブル54および検査治具5の検査プローブ51を介してコネクタ120のコネクタ端子121に電気的に接続され、測定ポート22は同軸ケーブル64および検査治具6の検査プローブ61を介してコネクタ130のコネクタ端子131に電気的に接続されている。同様に、測定ポート23は同軸ケーブル55および検査治具5の検査プローブ53を介してコネクタ120のコネクタ端子123に電気的に接続され、測定ポート24は同軸ケーブル65および検査治具6の検査プローブ63を介してコネクタ130のコネクタ端子133に電気的に接続されている。
直流抵抗測定器3の測定ポート31はケーブル55および検査治具5の検査プローブ52を介してコネクタ120のコネクタ端子122に電気的に接続され、測定ポート32はケーブル65および検査治具6の検査プローブ62を介してコネクタ130のコネクタ端子132に電気的に接続されている。
次に、情報処理装置4について説明する。
情報処理装置4は、有線通信または無線通信により、ベクトルネットワークアナライザ2および直流抵抗測定器3に通信可能に接続されている。この情報処理装置4は、ベクトルネットワークアナライザ2および直流抵抗測定器3に測定開始のためのトリガ信号を、同時にまたは順次に送信する。そして、ベクトルネットワークアナライザ2および直流抵抗測定器3から測定結果を受信する。
情報処理装置4は、ベクトルネットワークアナライザ2および直流抵抗測定器3から受信した測定結果に基づいて部品実装FPC100が正常であるか否かを判定するように構成されている。情報処理装置4は、たとえば、パーソナルコンピュータであるが、タブレット端末やスマートフォン等の携帯情報端末であってもよい。
情報処理装置4の処理内容についてさらに詳しく説明する。
情報処理装置4は、ベクトルネットワークアナライザ2により測定された配線111の伝送特性に基づいて、配線111の伝送特性を検査するとともに配線111のオープン状態およびショート状態を検査する。情報処理装置4は、配線113についても同様に、配線113の伝送特性に基づいて、配線113の伝送特性を検査するとともに配線113のオープン状態およびショート状態を検査する。その後、情報処理装置4は、検査結果をディスプレイに表示する。
まず、伝送特性の検査について説明する。情報処理装置4は、たとえば、ベクトルネットワークアナライザ2により測定された反射特性をTDR変換して得られる特性インピーダンスに基づいて配線111の伝送特性を検査する。たとえば、配線111が形成された領域に対応する時間領域(配線領域)において特性インピーダンスが所定の範囲内(たとえば、50±5Ωの範囲内)にあれば、当該配線の伝送特性は正常であると判定する。
なお、TDR変換は通常、ベクトルネットワークアナライザ2で行われるが、これに限らず、情報処理装置4がTDR変換を行ってもよい。
また、情報処理装置4は、測定された反射特性をTDR変換して得られる電圧定在波比(VSWR)に基づいて配線の伝送特性を検査してもよい。
また、情報処理装置4は、検査仕様に応じて、ベクトルネットワークアナライザ2で測定された配線111の伝送損失やクロストークに基づいて配線111の伝送特性の良否を判定してもよい。
次に、伝送特性に基づくオープン・ショート検査について説明する。情報処理装置4は、配線111の反射特性をTDR変換して得られる特性インピーダンスが所定のショート判定閾値を下回る場合に配線111はショート状態であると判定し、特性インピーダンスが所定のオープン判定閾値を上回る場合に配線111はオープン状態であると判定する。
このオープン・ショート検査について、図2Aおよび図2Bを参照して詳しく説明する。図2Aは、正常状態およびショート状態における特性インピーダンスの一例を示している。図2Bは、正常状態およびオープン状態における特性インピーダンスの一例を示している。
断線や短絡が発生していない正常状態では、図2Aおよび図2Bの実線で示す波形のように、検査プローブ51および検査プローブ61の先端部の位置に対応する時間にそれぞれピークが現れる。ピーク間における特性インピーダンスの値は、インピーダンス整合させるための設計値(50Ω)にほぼ等しい。
コネクタ120で短絡が発生した場合(たとえば、はんだ過多のため、コネクタ端子121とコネクタ端子122が電気的に接続された場合)、図2Aの破線で示す波形のように、特性インピーダンスはコネクタ120の位置に対応する時間から急激に減少し、配線領域の全体にわたって低い値をとる。したがって、情報処理装置4は、特性インピーダンスが配線領域で所定のショート判定閾値を下回った場合に、配線111はショート状態であると判定することが可能である。ショート判定閾値は、図2Aの場合、たとえば、35Ω〜45Ωの値とする。特性インピーダンスの判定閾値の下限(たとえば45Ω)をショート判定閾値としてもよい。
コネクタ120で断線が発生した場合(たとえば、はんだ過小のため、入力端子111aとコネクタ端子121が電気的に接続されていない場合)、図2Bの破線で示す波形のように、特性インピーダンスはコネクタ120の位置に対応する時間から急激に増加して発散する。したがって、情報処理装置4は、特性インピーダンスが配線領域で所定のオープン判定閾値を上回った場合に、配線111はオープン状態であると判定することが可能である。オープン判定閾値は、図2Bの場合、たとえば、65Ω以上の値とする。
上記のようにして、情報処理装置4は、ベクトルネットワークアナライザ2により測定された反射特性から得られる特性インピーダンスを用いて、配線111のオープン・ショート検査を行う。なお、情報処理装置4は、配線113についても、配線111と同様にして、配線113の反射特性に基づいて、配線113の伝送特性を検査するとともに配線113のオープン・ショート検査を行う。
情報処理装置4は、反射特性に限られず、ベクトルネットワークアナライザ2により測定された他の伝送特性(伝送損失、VSWR)を用いて、配線111,113のオープン・ショート検査を行ってもよい。ここでは伝送損失を用いる場合について、図2Cおよび図2Dを参照して説明する。図2Cは、正常状態およびショート状態における伝送損失の一例を示している。図2Bは、正常状態およびオープン状態における伝送損失の一例を示している。
コネクタ120で短絡が発生した場合、図2Cの破線で示す波形のように、伝送損失の波形は正常時と全く異なり、特定の周波数(約3GHz,6.5GHz等)で伝送損失が急減する。したがって、情報処理装置4は、伝送損失が所定の周波数でショート判定閾値を下回った場合に、配線111はショート状態であると判定することが可能である。ショート判定閾値は、図2Cの場合、たとえば、3GHzで−5dBとする。
なお、情報処理装置4は、複数の周波数における伝送損失の値に基づいてショート状態であるか否かを判定してもよい。たとえば、図2Cの場合において、伝送損失が3GHzで−5dB以下、かつ6.5GHzで−7dB以下のときに、ショート状態であると判定してもよい。
コネクタ120で断線が発生した場合、図2Dの破線で示す波形のように、全周波数にわたって伝送損失は増大し、特に直流領域(0GHz付近)で無限大方向に発散する。高周波領域では配線間の容量結合により伝送損失は比較的小さくなるが、それでも−30dB以下(30dB以上)である。したがって、情報処理装置4は、伝送損失が少なくともいずれかの周波数において所定のオープン判定閾値を上回った場合に(図2Dのグラフでは伝送損失が閾値を下回った場合)、配線111はオープン状態であると判定することが可能である。たとえば、図2Dのグラフにおいて伝送損失が−20dB以下(すなわち、20dB以上)の場合、配線111がオープン状態であると判定する。
なお、伝送損失は直流領域で急減するため、情報処理装置4は、伝送損失が直流領域で所定のオープン判定閾値を上回った場合に、配線111はオープン状態であると判定してもよい。
なお、情報処理装置4は、複数の伝送特性(たとえば、反射特性および伝送損失)に基づいて配線111のオープン・ショート検査を行ってもよい。この場合、たとえば、反射特性に基づく検査により正常と判定され、かつ伝送損失に基づく検査により正常と判定された場合に、最終的に正常であると判定する。
上記のオープン・ショート検査に加えて、情報処理装置4は、直流抵抗測定器3により測定された配線112の直流抵抗に基づいて、配線112のオープン状態を検査する。詳しくは、情報処理装置4は、測定された配線112の直流抵抗が所定のオープン判定閾値を上回る場合、配線112で断線が発生している(すなわち、オープン状態である)と判定する。そして、情報処理装置4は、判定結果をディスプレイに表示する。
前述したように配線111,113について伝送特性に基づくオープン・ショート検査が行われるため、配線111,113については直流抵抗測定器3によるオープン・ショート検査を行う必要がない。すなわち、直流抵抗測定器3による、伝送特性検査の対象の配線に対するオープン・ショート検査は不要である。これにより、比較例に比べて、直流抵抗測定器3によるオープン・ショート検査が軽減され、検査効率を向上させることができる。
配線112のショート検査(ショート状態であるか否かの検査)については、プリント配線板110の場合、配線111,113について伝送特性に基づくショート検査が行われるので、実施する必要はない。なお、後述のプリント配線板110B(図5B)の場合、伝送特性検査の対象でない配線115については、伝送特性検査の対象の配線に隣接していないため、ショート検査を行う必要がある。
以上説明したように、第1の実施形態に係る検査システムでは、ベクトルネットワークアナライザ2で測定された伝送特性に基づいて、伝送特性検査の対象である配線の伝送特性だけでなく、オープン状態およびショート状態の検査も行う。このため、直流抵抗測定器3によるオープン・ショート検査を大幅に軽減することができる。よって、本実施形態によれば、部品実装FPC100の検査効率を向上させることができる。
また、本実施形態では、検査治具5,6により、必要な検査を全て行うことができる。すなわち、比較例のように、オープン・ショート検査用の検査治具530,540と、伝送特性検査用の検査治具650,660を別々に用意する必要がない。よって、本実施形態によれば、検査コストを削減することができる。
また、本実施形態では、比較的高価なベクトルネットワークアナライザ2と、比較的安価な直流抵抗測定器3とを、1つの検査システムの中に混在させている。これにより、ベクトルネットワークアナライザのみで全ての検査を行う場合に比べて、すなわち、伝送特性検査の対象でない配線112の検査もベクトルネットワークアナライザで行う場合に比べて、ベクトルネットワークアナライザの過度な使用を控え、検査システム全体として検査コストを最適化させることができる。
<検査フロー>
図3のフローチャートに沿って、検査システム1を用いるプリント配線板の検査工程を含む、プリント配線板の製造方法について説明する。
まず、複数のフレキシブルプリント配線板(FPC)を含む製品シートSを製造する(ステップS1)。本ステップは、前述の比較例で説明したステップS101と同じである。
次に、ステップS1で製造された製品シートSの各プリント配線板110について、オープン・ショート検査を行う(ステップS2)。本ステップは、前述の比較例で説明したステップS102と同じである。
次に、製品シートS1の外観検査を行う(ステップS3)。本ステップは、前述の比較例で説明したステップS103と同じである。
次に、ステップS2のオープン・ショート検査およびステップS3の外観検査で正常と判定されたプリント配線板110にコネクタ120,130を実装する(ステップS4)。本ステップは、前述の比較例で説明したステップS104と同じである。
次に、製品シートSをカットして複数のFPCに個片化する(ステップS5)。本ステップは、前述の比較例で説明したステップS105と同じである。
次に、コネクタが実装されたプリント配線板110(部品実装FPC100)について伝送特性検査およびオープン・ショート検査を行う(ステップS6)。図4を参照して、本ステップの一例について詳しく説明する。
まず、ベクトルネットワークアナライザ2により高速伝送線路(配線111,113)の伝送特性を測定する(ステップS61)。そして、直流抵抗測定器3によりグランド配線(配線112)の直流抵抗を測定する(ステップS62)。
その後、ステップS61で測定された高速伝送線路の伝送特性に基づいて、当該高速伝送線路の伝送特性を検査するとともに当該高速伝送線路のオープン・ショート検査を行う(ステップS63)。本ステップは、情報処理装置4が、ベクトルネットワークアナライザ2により測定された伝送特性に基づいて、配線111,113の伝送特性の良否を判定するとともに、配線111,113がオープン状態であるか否か、および配線111,113がショート状態であるか否かを判定することにより行われる。
なお、配線111,113のオープン・ショート検査では、伝送特性として、反射特性を用いてもよいし、伝送損失を用いてもよい。あるいは、反射特性と伝送損失の両方を用いて配線111,113のオープン・ショート検査を行ってもよい。
その後、ステップS62で測定されたグランド配線の直流抵抗に基づいて、当該グランド配線のオープン検査を行う(ステップS64)。本ステップは、情報処理装置4が、前述のようにグランド配線の直流抵抗に基づいて当該グランド配線がオープン状態であるか否かを判定することにより行われる。
なお、図4の検査フローは一例に過ぎず、矛盾しない範囲で、各ステップの順序を入れ替えてもよい。たとえば、ステップS61とステップS62の順序を入れ替えてもよい。あるいは、ステップS61とステップS62を同時に行ってもよい。あるいは、ステップS61とステップS62の間にステップS63を行ってもよい。
ステップS6の後、部品実装FPC100の外観検査を行う(ステップS7)。本ステップは、前述の比較例で説明したステップS108と同じである。
上述したプリント配線板の検査方法によれば、伝送特性検査の対象である配線111,113については直流抵抗測定器3によるオープン・ショート検査を行う必要がなくなるため、部品実装FPC100の検査効率を格段に向上させることができる。
<他のフレキシブルプリント配線板の例>
上記実施形態の説明では、配線111,112,113を有するプリント配線板110を検査対象としたが、これとは異なる配線構成を有するプリント配線板についても、本実施形態により効率的に検査可能であることを以下に説明する。
図5Aは、プリント配線板110Aにコネクタ120A,130Aが実装された部品実装FPC100Aの平面図である。プリント配線板110Aは、伝送特性検査の対象である配線111,114と、伝送特性検査の対象でない配線112とを有している。配線112は、配線111と配線114の間に設けられている。プリント配線板110との比較で言えば、プリント配線板110Aは、配線113に代えて、配線112と隣り合い、伝送特性検査の対象である配線114を有する。
部品実装FPC100A(プリント配線板110A)を検査する際、ベクトルネットワークアナライザ2により配線114の伝送特性を測定する。そして、測定された配線114の伝送特性に基づいて、配線114の伝送特性を検査するとともに配線114のオープン状態およびショート状態を検査する。検査方法は、配線111,113の場合と同様である。部品実装FPC100Aの場合も、配線111,114については、直流抵抗測定器3によるオープン・ショート検査を行う必要はない。また、配線111,114について伝送特性に基づくショート検査が行われるため、配線112のショート検査を行う必要はない。
図5Bは、プリント配線板110Bにコネクタ120B,130Bが実装された部品実装FPC100Bの平面図である。プリント配線板110Bは、伝送特性検査の対象である配線111,117と、伝送特性検査の対象でない配線112,115,116とを有している。配線112,115,116は、配線111と配線117の間に設けられている。プリント配線板110との比較で言えば、プリント配線板110Aは、配線113に代えて、配線112と隣り合い、伝送特性検査の対象でない配線115と、この配線115に隣り合う配線116,117とを有する。
部品実装FPC100B(プリント配線板110B)を検査する際、ベクトルネットワークアナライザ2により配線111,117の伝送特性を測定する。そして、測定された配線111,117の伝送特性に基づいて、配線111,117の伝送特性を検査するとともに配線111,117のオープン状態およびショート状態を検査する。検査方法は、配線111,113の場合と同様である。部品実装FPC100Bの場合も、配線111,117については、直流抵抗測定器3によるオープン・ショート検査を行う必要はない。また、配線111,117について伝送特性に基づくショート検査が行われるため、配線111,117と隣り合う配線112,116のショート検査を行う必要はない。他方、配線115は伝送特性検査の対象である配線111,117と隣り合わないため、配線115については、直流抵抗測定器3によるオープン検査だけでなくショート検査も行う必要がある。
(第2の実施形態)
次に、図6を参照して、第2の実施形態に係る検査システムについて説明する。第1の実施形態と第2の実施形態との相違点の一つは、複数の部品実装FPCを同時に検査することである。以下、相違点を中心に第2の実施形態について説明する。なお、図6において、第1の実施形態と同様の構成要素には、図1と同じ符号を付している。
本実施形態に係る検査システム1Aは、図6に示すように、複数の部品実装FPC100Cを同時に検査するように構成されている。
検査システム1Aは、ベクトルネットワークアナライザ2と、直流抵抗測定器3A,3Bと、情報処理装置4と、検査治具5A,5Bと、複数の検査治具6A,6Bと、を備えている。なお、検査システム1Aは、部品実装FPC100Cを保持するための保持機構(図示せず)を備えてもよい。
検査対象の部品実装FPC100Cは、伝送特性検査の対象である配線111と、配線111と隣り合い、伝送特性検査の対象でない配線112とを有するプリント配線板110Cと、このプリント配線板110Cに実装されたコネクタ120C,130Cとを有する。
コネクタ120Cは、配線111の入力端子にはんだ接続されたコネクタ端子121と、配線112の入力端子にはんだ接続されたコネクタ端子122とを有する。コネクタ130Cは、配線111の出力端子にはんだ接続されたコネクタ端子131と、配線112の出力端子にはんだ接続されたコネクタ端子132とを有する。
検査治具5Aは、ベクトルネットワークアナライザ2の測定ポート21に電気的に接続された検査プローブ51と、直流抵抗測定器3Aの測定ポート31に電気的に接続された検査プローブ52と、を有する。検査治具6Aは、ベクトルネットワークアナライザ2の測定ポート23に電気的に接続された検査プローブ61と、直流抵抗測定器3Aの測定ポート32に電気的に接続された検査プローブ62と、を有する。
検査治具5Bは、ベクトルネットワークアナライザ2の測定ポート24に電気的に接続された検査プローブ51と、直流抵抗測定器3Bの測定ポート31に電気的に接続された検査プローブ52と、を有する。検査治具6Bは、ベクトルネットワークアナライザ2の測定ポート22に電気的に接続された検査プローブ61と、直流抵抗測定器3Bの測定ポート32に電気的に接続された検査プローブ62と、を有する。
本実施形態では、ベクトルネットワークアナライザ2は、測定ポート21と測定ポート23間に接続された配線111の伝送特性を測定するとともに、測定ポート24と測定ポート22間に接続された配線111の伝送特性を測定する。
直流抵抗測定器3A,3Bは第1の実施形態で説明した直流抵抗測定器3と同じ測定器であり、たとえば、マルチメータが用いられる。直流抵抗測定器3Aは、測定ポート31と測定ポート32間に接続された配線112の伝送特性を測定する。同様に、直流抵抗測定器3Bは、測定ポート31と測定ポート32間に接続された配線112の伝送特性を測定する。
本実施形態では、情報処理装置4は、ベクトルネットワークアナライザ2、直流抵抗測定器3Aおよび直流抵抗測定器3Bに通信可能に接続されており、ベクトルネットワークアナライザ2および直流抵抗測定器3A,3Bに測定開始のためのトリガ信号を、同時にまたは順次に送信する。そして、ベクトルネットワークアナライザ2および直流抵抗測定器3A,3Bから測定結果を受信し、受信した測定結果に基づいて各部品実装FPC100Cが正常であるか否かを判定する。そして、判定結果をディスプレイに表示する。
情報処理装置4は、各部品実装FPC100Cについて、ベクトルネットワークアナライザ2により測定された配線111の伝送特性に基づいて、配線111の伝送特性を検査するとともに配線111のオープン状態およびショート状態を検査する。また、情報処理装置4は、各部品実装FPC100Cについて、直流抵抗測定器3A,3Bにより測定された配線112の直流抵抗に基づいて、配線112のオープン状態を検査する。これらの検査方法の詳細は、第1の実施形態と同様であるので省略する。
第2の実施形態では、第1の実施形態と同様に、配線111について伝送特性に基づくオープン・ショート検査が行われる。このため、配線111については直流抵抗測定器3A,3Bによるオープン・ショート検査を行う必要がない。よって、第2の実施形態によれば、比較例に比べて、直流抵抗測定器3A,3Bによるオープン・ショート検査が軽減され、検査効率を向上させることができる。
さらに、第2の実施形態では、複数の部品実装FPCを同時に検査できる。また、ベクトルネットワークアナライザ2の測定ポートを有効活用することができる。特にベクトルネットワークアナライザのポート数が多い場合において、空きポートを別の部品実装FPCの検査に用いることが可能となり、高価なベクトルネットワークアナライザの使用効率を向上させることができる。
なお、本実施形態では、同じ構成を有する複数の部品実装FPC100Cを検査対象としたが、これに限らず、互いに異なる構成を有する複数の部品実装FPCを検査対象としてもよい。
また、本実施形態では、複数の直流抵抗測定器3A,3Bを用いたが、これに限らず、測定ポート数が多い1台の直流抵抗測定器により複数の部品実装FPCの直流抵抗を測定してもよい。
以上、本発明に係る2つの実施形態について説明した。
なお、本発明は、コネクタ等の部品が実装されたフレキシブルプリント配線板の検査に限らず、部品が実装される前のフレキシブルプリント配線板の検査に適用されてもよい。
また、本発明は、フレキシブルプリント配線板に限らず、リジッドプリント配線板の検査に適用されてもよい。
また、本発明は、コネクタ以外の部品、例えば、チップコンデンサ、チップ抵抗、チップインダクタ等の表面実装部品が実装されたプリント配線板の検査に適用されてもよい。
また、本発明は、伝送特性検査の対象である配線のみを有するプリント配線板の検査に適用されてもよい。この場合でも、直流抵抗測定器による高速伝送線路のオープン・ショート検査を行う必要がなくなり、検査効率を向上させることができる。
上記の記載に基づいて、当業者であれば、本発明の追加の効果や種々の変形を想到できるかもしれないが、本発明の態様は、上述した実施形態に限定されるものではない。特許請求の範囲に規定された内容およびその均等物から導き出される本発明の概念的な思想と趣旨を逸脱しない範囲で種々の追加、変更および部分的削除が可能である。
1,1A 検査システム
2 ベクトルネットワークアナライザ
21,22,23,24 測定ポート
3 直流抵抗測定器
31,32 測定ポート
4 情報処理装置
5,6 検査治具
51,52,53,61,62,63 検査プローブ
54,55,64,65 同軸ケーブル
55,65 ケーブル
100,100A,100B,100C 部品実装FPC
110,110A,110B プリント配線板
111,112,113 配線
111a,112a,113a 入力端子
111b,112b,113b 出力端子
119 絶縁基材
120,130 コネクタ
121,122,123,131,132,133 コネクタ端子
500 直流抵抗測定器
510,520 測定ポート
530,540 検査治具
550,560 ケーブル
600 ベクトルネットワークアナライザ
610,620,630,640 測定ポート
P1,P2 接点
S 製品シート

Claims (14)

  1. 伝送特性検査の対象である第1の配線と、前記第1の配線と隣り合い、伝送特性検査の対象でない第2の配線とを有するプリント配線板を検査するための検査方法であって、
    ベクトルネットワークアナライザにより前記第1の配線の伝送特性を測定し、
    直流抵抗測定器により前記第2の配線の直流抵抗を測定し、
    前記第1の配線の伝送特性に基づいて、前記第1の配線の伝送特性に加えて前記第1の配線のオープン状態およびショート状態を検査し、
    前記第2の配線の直流抵抗に基づいて、前記第2の配線のオープン状態を検査することを特徴とする検査方法。
  2. 前記ベクトルネットワークアナライザにより、前記伝送特性として、前記第1の配線の反射特性を測定し、
    前記第1の配線のオープン状態およびショート状態の検査では、
    前記第1の配線の反射特性をTDR変換して得られる特性インピーダンスが所定のショート判定閾値を下回る場合に前記第1の配線はショート状態であると判定し、前記特性インピーダンスが所定のオープン判定閾値を上回る場合に前記第1の配線はオープン状態であると判定することを特徴とする請求項1に記載の検査方法。
  3. 前記ベクトルネットワークアナライザにより、前記伝送特性として、前記第1の配線の伝送損失を測定し、
    前記第1の配線のオープン状態およびショート状態の検査では、
    前記第1の配線の前記伝送損失が少なくとも1つの周波数において所定のショート判定閾値を下回る場合に前記第1の配線はショート状態であると判定し、前記伝送損失が所定のオープン判定閾値を上回る場合に、前記第1の配線はオープン状態であると判定することを特徴とする請求項1に記載の検査方法。
  4. 前記直流抵抗測定器による前記第2の配線のショート状態の検査は行わないことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の検査方法。
  5. 前記第1の配線は高速伝送線路であり、前記第2の配線は電力供給線路、グランド配線または低速伝送線路であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の検査方法。
  6. 前記プリント配線板は、前記第1の配線と隣り合い、伝送特性検査の対象である第3の配線をさらに有し、
    前記ベクトルネットワークアナライザにより前記第3の配線の伝送特性を測定し、
    前記第3の配線の伝送特性に基づいて、前記第3の配線の伝送特性を検査するとともに前記第3の配線のオープン状態およびショート状態を検査することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の検査方法。
  7. 前記プリント配線板は、前記第2の配線と隣り合い、伝送特性検査の対象である第3の配線を有し、
    前記ベクトルネットワークアナライザにより前記第3の配線の伝送特性を測定し、
    前記第3の配線の伝送特性に基づいて、前記第3の配線の伝送特性を検査するとともに前記第3の配線のオープン状態およびショート状態を検査することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の検査方法。
  8. 前記プリント配線板は、前記第2の配線と隣り合い、伝送特性検査の対象でない第3の配線を有し、
    前記直流抵抗測定器により前記第3の配線の直流抵抗を測定し、
    前記第3の配線の直流抵抗に基づいて、前記第3の配線のオープン状態を検査することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の検査方法。
  9. 前記プリント配線板は、前記第1の配線の入力端子および前記第2の配線の入力端子と電気的に接続された第1のコネクタと、前記第1の配線の出力端子および前記第2の配線の出力端子と電気的に接続された第2のコネクタとが実装されたフレキシブルプリント配線板であることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の検査方法。
  10. 前記プリント配線板は、製品シートに他のプリント配線板とともに含まれ、コネクタが実装されていないフレキシブルプリント配線板であることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の検査方法。
  11. 伝送特性検査の対象である第1の配線と、前記第1の配線と隣り合い、伝送特性検査の対象でない第2の配線とを有するプリント配線板を検査するための検査システムであって、
    前記第1の配線の一端に電気的に接続される第1の測定ポートと、前記第1の配線の他端に電気的に接続される第2の測定ポートとを有し、前記第1の配線の伝送特性を測定するベクトルネットワークアナライザと、
    前記第2の配線の一端に電気的に接続される第1の測定ポートと、前記第2の配線の他端に電気的に接続される第2の測定ポートとを有し、前記第2の配線の直流抵抗を測定する直流抵抗測定器と、
    前記ベクトルネットワークアナライザおよび前記直流抵抗測定器に通信可能に接続された情報処理装置と、
    を備え、
    前記情報処理装置は、
    前記ベクトルネットワークアナライザにより測定された前記第1の配線の伝送特性に基づいて、前記第1の配線の伝送特性を検査するとともに前記第1の配線のオープン状態およびショート状態を検査し、
    前記直流抵抗測定器により測定された前記第2の配線の直流抵抗に基づいて、前記第2の配線のオープン状態を検査することを特徴とする検査システム。
  12. 前記ベクトルネットワークアナライザの前記第1の測定ポートに電気的に接続された第1の検査プローブと、前記直流抵抗測定器の前記第1の測定ポートに電気的に接続された第2の検査プローブとを有する第1の検査治具と、
    前記ベクトルネットワークアナライザの前記第2の測定ポートに電気的に接続された第1の検査プローブと、前記直流抵抗測定器の前記第2の測定ポートに電気的に接続された第2の検査プローブとを有する第2の検査治具と、
    を備え、
    前記第1の検査治具の前記第1の検査プローブは、前記第1の配線の前記一端に電気的に接続可能に構成され、前記第1の検査治具の前記第2の検査プローブは、前記第2の配線の前記一端に電気的に接続可能に構成され、
    前記第2の検査治具の前記第1の検査プローブは、前記第1の配線の前記他端に電気的に接続可能に構成され、前記第2の検査治具の前記第2の検査プローブは、前記第2の配線の前記他端に電気的に接続可能に構成されていることを特徴とする請求項11に記載の検査システム。
  13. 前記第1の検査治具の前記第1および第2の検査プローブは、前記プリント配線板に実装された第1のコネクタのコネクタ端子に装着可能に構成され、
    前記第2の検査治具の前記第1および第2の検査プローブは、前記プリント配線板に実装された第2のコネクタのコネクタ端子に装着可能に構成されていることを特徴とする請求項12に記載の検査システム。
  14. 前記プリント配線板だけでなく、前記プリント配線板とは別のプリント配線板も検査する、請求項11〜13のいずれかに記載の検査システムであって、
    前記別のプリント配線板は、伝送特性検査の対象である第3の配線を有し、
    前記ベクトルネットワークアナライザは、前記別のプリント配線板の前記第3の配線の一端に電気的に接続される第3の測定ポートと、前記第3の配線の他端に電気的に接続される第4の測定ポートとをさらに有し、前記第3の配線の伝送特性を測定することを特徴とする検査システム。
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